JP5351636B2 - 埋込用冶具,位置出し治具,及び埋込体の定着方法 - Google Patents

埋込用冶具,位置出し治具,及び埋込体の定着方法 Download PDF

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Description

本発明は、構造物に形成された削孔に埋込体を定着させるのに用いる埋込用冶具並びに位置出し治具,及びこれらを用いた埋込体の定着方法に関する。
下記の特許文献1には、母材の削孔に挿入されるインサートと、削孔内に充填される充填材とが一体化してなる定着部が開示されている。この定着部は、インサートの外面には回転防止部を、削孔の孔壁には回転防止穴をそれぞれ備えており、回転防止穴に充填されてインサートと一体化した充填材と回転防止穴を形成する母材とが、インサートに螺着されるボルトと同一の回転方向に当接することで、回転方向の耐力及び安定性の向上が図られている。
従来、図17(a),(b)に示すように、埋込体としてのインサートIを削孔B1に定着させる際には、矩形の平板状を呈した支え板40と円筒状のリング部材30とをボルトBOに外環してボルトBOの頭部とインサートIとの間に介装し、母材Bの表面に開口した削孔B1内に支え板40でインサートIを支持して、削孔B1に対するインサートIの位置決めが行われていた。
この冶具を用いてインサートIを定着させる場合には、まず、図17(c)に示すように充填材Jを充填された削孔B1に、リング部材30,支え板40,及びボルトBOと一体化されたインサートIを、図17(d)に示すように削孔B1内に挿入する。その後、充填材Jが固化すると、インサートIからボルトBOを取り外し、続いて支え板40及びリング部材30を取り除き、削孔B1から溢れた充填材Jが除去される。
特開2008−274666号公報
上記従来の方法では、図17(d)に示すように、削孔B1から充填材Jが溢れ出ると、図17(e)に示すように、溢れ出た充填材J0に支え板40が乗り上げて支え板40が母材Bの表面に対して傾き、図17(f)に示すように、インサートIも母材Bの表面に傾いて定着される虞れがあった。
本発明は斯かる課題に鑑みてなされたもので、簡単な作業で母材に対して正確に位置決めをして埋込体を定着させることのできる埋込用冶具,位置出し治具,及び埋込体の定着方法を提供することである。
このような目的を達成するために、本発明の埋込用冶具は、母材の表面に開口した削孔内に充填材で埋込体を定着させる際に、前記埋込体を位置決めするのに用いる埋込用冶具であって、天壁で前記削孔の上方を覆うようにして前記天壁から延びた周壁を前記母材の表面に載置され、前記天壁に形成された貫通孔から前記削孔内に前記埋込体が挿入されると、前記埋込体の雌ネジ部に螺着された固着具を前記天壁で支持するカップと、前記固着具に外環されて前記固着具と前記埋込体との間に介装され、前記貫通孔に挿通されて前記貫通孔に嵌め合わされるリング部材とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記固着具に外環されて前記固着具と前記リング部材との間に介装され、前記天壁に載置されて前記固着具を前記天壁に支持する支え板を備えたことを特徴とする。
また、本発明の埋込用冶具は、立込ボルトのように雄ネジを有する埋込体を母材の表面に開口した削孔内に充填材で定着させる際に、前記埋込体を位置決めするのに用いる埋込用冶具であって、天壁で前記削孔の上方を覆うようにして前記天壁から延びた周壁を前記母材の表面に載置され、前記天壁に形成された貫通孔から前記削孔内に前記埋込体が挿入されるカップと、前記埋込体の雄ネジ部に螺着されて前記貫通孔に挿通され、前記貫通孔に嵌め合わされるリング部材と、前記雄ネジ部に螺着され、前記天壁に載置されて前記固着具を前記天壁に支持する支え板を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記カップが、前記カップの内側を視認するための視認部を、前記天壁又は前記周壁に備えていることを特徴とする。
また、本発明の位置出し治具は、上記何れかの埋込用冶具を前記削孔に対して位置決めする位置出し治具であって、 前記母材の表面に載置されて前記カップの前記周壁に係止し、前記母材の表面に沿った前記カップの移動を規制する移動規制部と、前記母材に係止されて前記移動規制部を前記母材に位置決めする係止部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の母材への埋込体の定着方法は、前記母材の表面に開口する削孔を前記母材に形成する削孔形成工程と、上記何れかの埋込用冶具を用いて、前記削孔形成工程で形成された削孔に対して埋込体を位置決めすると共に、前記削孔内に充填材を充填する充填材充填工程と、前記充填材充填工程で充填された充填材の硬化後に、位置決めに用いた前記埋込用冶具を取り除く治具除去工程とを備え、前記充填材充填工程が、前記削孔に対する位置決めをして前記カップを前記母材の表面に載置するカップ載置工程と、前記カップ載置工程で載置された前記カップの前記貫通孔を通して、前記固着具が螺着された前記埋込体を前記削孔内に挿入し、前記固着具を前記カップの前記天壁で支持する埋込体挿入工程とを有していることを特徴とする。
また、本発明は、前記カップ載置工程では、上記位置出し治具を用いて、前記削孔に対する前記カップの位置決めをすることを特徴とする。
本発明は上記の通り、削孔の周囲の母材の表面にカップの周壁を載置して、埋込体を天壁の貫通孔に挿入し、埋込体に外環されたリング部材を貫通孔に嵌め合わせて天壁で埋込体を支持して位置決めするので、母材に対する埋込体の位置決めを簡単な作業で正確に行うことができる。また、埋込体の位置決め精度も高めることができる。
本発明の一実施形態の埋込体埋込用冶具を用いたインサートの定着方法の一例を示す図であり、(a)はインサートを位置決めした状態,(b)はインサートが定着された状態を示している。 図1に示す埋込体埋込用冶具を示す図であり、(a)は支持カップの平面図,(b)は支持カップの側面図,(c)はホルダーリングの平面図,(d)はホルダーリングの側面図,(e)は支え板の平面図,(f)は支え板の側面図である。 本発明の埋込体埋込用冶具を用いたインサートの定着方法の他の例を示す図であり、(a),(c)はインサートを位置決めした埋込体埋込用冶具,(b),(d)は母材に定着されたインサートを示している。 埋込体埋込用冶具の支持カップを削孔に位置決めする位置出し定規を示す図であり、(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は右側面図である。 埋込体埋込用冶具を用いたインサートの定着方法を示す図である。 支持カップの変形例とこの支持カップを備えた埋込体埋込用冶具の使用方法を示す図であり、(a)は平面図,(b)は側面図,(c)及び(d)はインサートの定着方法を示している。 視認部を備えた支持カップを示す図であり、(a),(c)は平面図,(b),(d)は側面図である。 ホルダーリングに視認部を備えた埋込体埋込用冶具を示す図であり、(a)は支持カップの平面図,(b)は支持カップの側面図,(c)はホルダーリングの平面図,(d)はホルダーリング3の正面図,(e)はホルダーリング3の側面図,(f)は支え板の平面図,(g)は支え板の側面図である。 図8に示す埋込体埋込用冶具を用いたインサートの定着方法の一例を示す図であり、(a)は平面図,(b)は縦断面図である。 支持カップの変形例を示す図であり、(a),(c),(e)は平面図,(b),(d),(f)は側面図である。 位置出し定規の変形例を示す図であり、(a)は平面図,(b)は正面図である。 位置出し定規の変形例を示す図であり、(a)は平面図,(b)は正面図である。 位置出し定規の変形例を示す図であり、(a)は平面図,(b)は正面図である。 カバーリングの変形例を示す図であり、(a),(c),(e)は平面図,(b),(d),(f)は側面図である。 埋込体埋込用冶具の変形例、及びこの埋込体埋込用冶具を用いた立込ボルトの定着方法を示す図であり、(a)は支持カップの平面図,(b)は支持カップの側面図,(c)はホルダーリングの平面図,(d)はホルダーリングの側面図,(e)は支え板の平面図,(f)は支え板の側面図である。 埋込体埋込用冶具を用いた立込ボルトの定着方法を示す図である。 従来のインサートの定着方法で用いられる治具及びその使用方法を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の埋込体埋込用冶具を用いたインサートIの定着方法の一例を示す図であり、(a)はインサートIを位置決めした状態,(b)はインサートIが定着された状態を示している。図2は、埋込体埋込用冶具を示す図であり、(a)は支持カップ2の平面図,(b)は支持カップ2の側面図,(c)はホルダーリング3の平面図,(d)はホルダーリング3の側面図,(e)は支え板4の平面図,(f)は支え板4の側面図である。図3は、埋込体埋込用冶具を用いたインサートIの定着方法の他の例を示す図であり、(a),(c)はインサートIを位置決めした埋込体埋込用冶具,(b),(d)は母材Bに定着されたインサートIを示している。
図1に示す埋込体埋込用冶具は、道床等の母材Bに形成された削孔B1に、インサートIを位置決めするのに用いられる。埋込体埋込用冶具は、母材Bの表面に載置されてインサートIを支持する支持カップ2と、インサートIに螺合されたボルトBOの外周を覆うカバーリング3と、インサートIに螺合されたボルトBOの頭部を埋込体埋込用冶具に支持するための支え板4とを備えて構成されている。
図2(a),(b)に示すように、支持カップ2は、円板状の天壁と天壁の周縁から下方に延びた円筒状の周壁とを備えるカップ状の概略形状を有しており、下面2aには円形の開口形状を有した充填材収容室21を、上面2bには充填材収容室21よりも小さな円形の開口形状を有した貫通孔22を、それぞれ開口させている。貫通孔22は、その下端を充填材収容室21の上端と連通させており、支持カップ2及び充填材収容室21と軸心を一致させている。また、貫通孔22の内径は、インサートIの外径よりも大きく定められている。下面2a及び上面2bは、互いが平行に延びている。充填材収容室21の内径は、インサートIを定着させる削孔B1の内径よりも大きく定められている。
図2(c),(d)に示すように、カバーリング3は、円筒状の概略形状を有しており、ボルトBOが挿通される挿通孔31を下面3a及び上面3bに開口させている。挿通孔31は、カバーリング3と軸心を一致させている。下面3a及び上面3bは、互いが平行に延びている。下面3aから上面3bまでのカバーリング3の高さは、削孔B1内に定着したインサートIの上面の母材Bの表面からの高さに応じて定められる。
例えば、図1(a)に示すように、カバーリング3の高さが下面2aから上面2bまでの支持カップ2の高さと同じ高さである場合には、図1(b)に示すように、定着したインサートIの上面が母材Bの表面と同じ高さに位置する。図3(a)に示すように、カバーリング3の高さが支持カップ2の高さよりも低い高さである場合には、図3(b)に示すように、定着したインサートIの上面が母材Bの表面よりも高い位置に位置する。また、図3(c)に示すように、カバーリング3の高さを支持カップ2の高さよりも高く定めることで、図3(d)に示すように、母材Bの表面よりも低い位置にインサートIの上面を位置させることができる。
図2(e),(f)に示すように、支え板4は、方形の平板状を呈しており、ボルトBOが挿通される挿通孔41を下面4a及び上面4bに開口させている。挿通孔41は、支え板4と軸心を一致させている。下面4a及び上面4bは、互いが平行に延びている。
図1(a),図3(a)に示すように、埋込体埋込用冶具は、削孔B1の周縁に位置した母材Bの表面に支持カップ2の下面2aを載置されて支持カップ2で削孔B1を覆い、支持カップ2の上面2bに下面4aを載置された支え板4の上面4bでボルトBOの頭部を支持することで、ボルトBOが螺合されたインサートIを削孔B1内に位置決めする。カバーリング3は、支え板4と共にボルトBOに外環された状態で、インサートIに螺合されたとボルトBOとインサートIとの間に挟み込まれ、支持カップ2の貫通孔22に挿通されて下端側を充填材収容室21内に位置させて、支持カップ2の内側に位置したボルトBOの外周を覆っている。カバーリング3は、貫通孔22に挿通された上端部の外周面を、貫通孔22の内周面と嵌め合わせることで、支持カップ2に対する前後及び左右方向の位置決めがされている。なお、支持カップ2は、下面2aと母材Bの表面との間に隙間が生じないように載置される。
インサートIは、ボルトBOとでカバーリング3及び支え板4を挟み込むことで、ボルトBOと共にカバーリング3及び支え板4と一体化されている。カバーリング3,支え板4,及びボルトBOと一体化されたインサートIは、カバーリング3が支持カップ2に対する前後及び左右方向の位置決めをされると共に、支え板4が支持カップ2に支持されて下方向の位置決めをされ、ボルトBOが支え板4に支持されて削孔B1内に吊り下げられることで、母材Bに対する支持カップ2の配置位置に応じた位置で、削孔B1内での位置決めをされる。
なお、支持カップ2、カバーリング3、及び支え板4の材質は、埋込体埋込用冶具の用途に応じて選択できるが、軌道スラブ面や枕木面にインサートIを定着させる際には、線路の軌道回路を阻害しないように絶縁性を有した材料を用いるのが好ましい。特に、充填材Jと接触する支持カップ2及びカバーリング3は、充填材Jを形成している樹脂が剥離し易いように、ポリアセタール,ポリプロピレン,ポリエチレンの何れかから形成されていることが好ましい。これにより、使用後に埋込体埋込用冶具を清掃する作業が簡単となり、繰り返してインサートIを定着する作業の負担を軽減することができる。また、支え板4は、長期間に渡って使用しても寸法変形が少ないことから、FRP(Fiber Reinforced Plastics)から形成されていることが好ましい。
削孔B1に対する支持カップ2の位置決めは、図4に示す位置出し定規5を用いて行われる。図4は、支持カップ2を削孔B1に位置決めする位置出し定規5を示す図であり、(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は右側面図である。
位置出し定規5は、前後方向に延びた縦板部51aと、縦板部51aの前後方向の中央部から左方に延びた横板部51bとを備えて略T字の概略形状を有した平板状の基板51と、基板51の上面5bに取り付けられた補強板52と、基板51の下面5aから下方に延びた平板状の支持板53とを備えている。基板51及び支持板53は、長期間に渡って使用しても寸法変形が少なく、また、軽量化を図れることとから、FRP(Fiber Reinforced Plastics)から形成されていることが好ましい。補強材52は、曲げやしなり等が生じて支持カップ2の位置ズレが生じるのを防止するために、鋼板等の剛性の高い材料から形成するのが好ましい。また、軌道スラブ面や枕木面にインサートIを定着させる際には、線路の軌道回路を阻害しないように、補強材52の表面を絶縁材で皮膜するのが好ましい。
基板51には、支持カップ2の外周面と当接して支持カップ2の位置決めを行う位置決め部5Aが設けられている。位置決め部5Aは、支持カップ2の外周面の一部と同じ平面形状に基板51の縁部を形成することで構成されている。図4に示す位置出し定規5は、母材Bの表面となる軌道スラブ面又は枕木面に開口した一対の削孔B1にインサートIを位置決めするのに用いられることから、横板部51bの左端部と右端部とに設けられた支持カップ2つの位置決め部5Aを備えている。
補強板52は、略矩形の平板状を呈しており、基板51の上面に左右方向に延びている。支持板53は、縦板部51aの左縁部に沿って配置されており、略矩形の平板状を呈して下方に延びている。支持板53の後縁部の右面には、略矩形の平板状を呈した当接片531が取り付けられている。当接片531は、支持板53の後縁部に沿って上下方向に延びている。また、支持板53の前縁部には、位置出し定規5の前後方向の位置決めをするための貫通孔53aが設けられている。貫通孔53aは、母材Bに係止されることで位置出し定規5の前後方向の位置決めを行う。
位置出し定規5は、基板51の下面5aを母材Bの表面に載置され、母材Bの側面に支持板53が係止されることで、母材Bに対する左右方向の位置決めをされる。支持板53は、前縁部の角部と後縁部の当接片531とが母材Bの側面に当接することで、母材Bの側面に係止される。位置出し定規5は、支持板53を母材Bの側面に係止された状態で、前後方向に移動させることで、位置決め部5Aで支持した支持カップ2が削孔B1内の所定位置に位置するように、削孔B1に対する位置決めをされる。
次に、埋込体埋込用冶具を用いてインサートIを削孔B1に定着させる定着方法について説明する。図5は、埋込体埋込用冶具を用いたインサートIの定着方法を示す図である。
この定着方法では、図5(a)に示すように母材Bに形成された削孔B1に、まず、図5(b)に示すように充填材Jを充填し、続いて、図5(c)に示すように削孔B1の周縁に位置する母材Bの表面に支持カップ2を載置する。削孔B1に対する支持カップ2の前後及び左右方向の位置決めは、位置出し定規5の何れか一方の位置決め部5Aを用いて行われる。
次に、図5(c)に示すようにカバーリング3,支え板4,及びボルトBOと一体化されたインサートIを、図5(d)に示すように貫通孔22を通して削孔B1内に挿入する。図5(e)に示すように、支え板4の下面4aが支持カップ2の下面2aと当接するまで削孔B1内にインサートIが挿入されて、充填材Jが削孔B1から溢れると、溢れた充填材Jは、支持カップ2が備える充填材収容室21の内周壁にせき止められて、充填材収容室21内に充填される。続いて、必要に応じて位置出し定規5の他方の位置決め部5Aを用いて同様に母材Bの削孔B1にインサートIを挿入してから、母材Bの表面から位置出し定規5を取り除き、次にインサートIを定着させる一対の削孔B1に対して、上述したのと同様のインサートIの位置決めが行われる。なお、位置出し定規5で2つの支持カップ2の位置決めを同時に行う場合には、2つの位置決め部5Aで支持カップ2の位置決めを行うまで位置出し定規5を母材Bに載置しておき、位置決め後には直ぐに位置出し定規5を取り除くことができる。
その後、削孔B1内に充填された充填材Jが固化すると、インサートIからボルトBOを取り外し、続いて支持カップ2の上面2bから支え板4を取り除くと共に、支持カップ2を母材Bから取り除く。次に、カバーリング3をインサートIから取り除いて、図5(f)に示すように固化した充填材Jの表面が母材Bの表面と面一となるように、削孔B1から溢れた充填材Jを除去する。
本実施形態によれば、削孔B1から溢れ出た充填材Jを母材Bとの間に挟みこむことなくインサートIを定着させることができる。このため、削孔B1から溢れ出た充填材JによるインサートIの傾きや位置ずれの影響を抑えて、正確にインサートIの位置決めを行うことができる。しかも、母材Bの表面に支持カップ2を載置し、支持カップ2の貫通孔22から削孔B1内にインサートIを挿入するという簡単な作業で、インサートIを正確に位置決めできる。従って、簡単な作業で母材Bに対してインサートIを正確に位置決めして、定着させることができる。また、埋込体の位置決め精度も高めることができる。また、削孔B1から溢れた充填材Jが支持カップ2の周壁でせき止められ、支持カップ2の外側に漏れないことから、母材Bの表面を必要以上に汚さずに済む。
また、本実施形態によれば、支持カップ2の上面2bに載置されてボルトBOの頭部を支持カップ2の上面2bに支持する支え板4を、ボルトBOに外環してボルトBOの頭部とカバーリング3との間に介装することで、様々な外径の頭部を備えたボルトBOを、インサートIに螺着して用いることができる。
また、本実施形態によれば、位置出し定規5の支持板53を母材Bに係止させて、母材Bに対する基板51の位置決めを行い、基板51が備える5Aで母材Bの表面に載置された支持カップ2の位置決めを行うことから、母材Bの表面に罫書き線を描くことなく、位置出し定規5の位置決めを行うだけで削孔B1に対して支持カップ2を正確に位置決めできる。
また、円形の開口形状を有した貫通孔22に、円筒状を呈したカバーリング3が嵌め合わされるように構成されていることから、貫通孔22の周壁でカバーリング3を支持した状態で、インサートIを周方向に回転させながら削孔B1内に挿入することで、貫通孔22とカバーリング3とが嵌め合わされた状態でインサートIを周方向に回転させることができる。このため、流動性のない充填材Jを用いる場合でも、インサートIを充填材J内に容易に埋め込み、インサートIの周囲に満遍なく充填材Jを充填することができる。
また、本実施形態によれば、母材Bの削孔B1に対する支持カップ2の位置決め後に位置出し定規5を母材Bから取り除けることから、複数の支持カップ2の位置決めに繰り返し使用でき、少数の位置出し定規5を用いて大量のインサートIの定着作業を行うことが可能となる。
また、上記実施形態では、母材Bの表面に対して垂直方向に向けてインサートIを定着させた場合について説明したが、母材Bの表面に直交する方向に対してインサートIを傾けて定着させてもよい。図6は、母材Bの表面に対して傾けてインサートIを定着させるのに用いられる支持カップ2を示す図、及び、この支持カップ2を用いたインサートIの定着方法を示す図である。
図6に示す支持カップ2は、図2に示す支持カップ2と同様に、下面2aに開口した充填材収容室21及び上面2bに開口した貫通孔22を備えてカップ状の概略形状を有しているが、軸心を挟んだ右側の縁部から左側の縁部にかけて下面2aが下方に傾き、徐々に低背になっている。支持カップ2の軸心に対する下面2aの傾斜角度は、母材Bの表面に対してインサートIを傾斜させる角度に一致している。
図6(c)に示すように、支持カップ2は、図1,3を用いて上述したのと同様に、削孔B1の周縁に位置した母材Bの表面に支持カップ2の下面2aを載置して支持カップ2で削孔B1を覆い、支持カップ2の上面2bに支え板4の下面4aを載置される。例えば、母材Bの表面が水平面に対して傾斜していても、図6(c)に示すように、母材Bの表面の傾斜角度と等しく下面2aを上面2bに対して傾斜させた支持カップ2を用いることで、図6(d)に示すように、インサートIを鉛直方向に向けて定着させることができる。
また、上記実施形態では、削孔B1の上方を支持カップ2で覆うことから、インサートIを貫通孔22内に挿入してからインサートIの定着が済んで支持カップ2を母材Bの表面から取り除くまでは、支持カップ2の内部を視認できなかった。しかしながら、インサートIを貫通孔22内に挿入した後でも支持カップ2の内部を視認できるように、支持カップ2又はの周壁又は天壁に視認部を備えた支持カップ2を用いてもよい。
図7は、視認部を備えた支持カップ2を示す図であり、(a),(c)は平面図,(b),(d)は側面図である。
図7(a),(b)に示す支持カップ2は、図2(a),(b)に示す支持カップ2と同様にカップ状の概略形状を有しているが、複数(図では4つ)の視認孔23を上面2bに開口させている。視認孔23は、貫通孔22の周囲に等間隔で形成されており、支持カップ2の軸心を中心とする環状に配置されている。この構成によれば、貫通孔22からインサートIが挿入されてからも、視認孔23を通して支持カップ2の内部を視認できる。
図7(c),(d)に示す支持カップ2は、図2(a),(b)に示す支持カップ2と同様にカップ状の概略形状を有しているが、外周面の下縁部には貫通溝25を開口させている。貫通溝25は、左右の側面視でL字状の断面形状を有した切欠部24を、支持カップ2の周壁に設けることで構成されている。この構成によれば、貫通孔22からインサートIが挿入されてからも、貫通溝25を通して支持カップ2の内部を視認することができる。
図7では支持カップ2に視認部が設けられている場合について説明したが、視認部はカバーリング3に備えられていてもよい。図8は、ホルダーリング3に視認部を備えた埋込体埋込用冶具を示す図であり、(a)は支持カップ2の平面図,(b)は支持カップ2の側面図,(c)はホルダーリング3の平面図,(d)はホルダーリング3の正面図,(e)はホルダーリング3の側面図,(f)は支え板4の平面図,(g)は支え板4の側面図である。図9は、図8に示す埋込体埋込用冶具を用いたインサートIの定着方法の一例を示す図であり、(a)は平面図,(b)は縦断面図である。
この埋込体埋込用冶具では、図8(a),(b)に示すように、四角箱状を呈した支持カップ2が、図1,2を用いて説明した支持カップ2と同様に充填材収容室21を下面2aに、貫通孔22を上面2bにそれぞれ開口させている。
また、図8(c)〜(e)に示すように、ホルダーリング3は、円筒体の上下方向の中央部から下端部にかけてを徐々に縮径させて縮径部3Cを設け、前後の周壁を上端から下端にかけて切り欠いて平坦面3dを設けた形状を有している。平坦面3dは、互いに平行に向き合って下面3aから上面3bにかけて上下方向に垂直に延びている。
また、図8(f),(g)に示すように、支え板4は、ホルダーリング3の前後の幅とほぼ同じ幅を有して左右方向に延びた方形の平板状を呈しており、図1,2を用いて説明した支え板4と同様に挿通孔41を備えている。
図9に示すように、埋込体埋込用冶具は、図1,2を用いて説明した埋込体埋込用冶具と同様に、母材Bに載置されて削孔B1を覆った支持カップ2上に支え板4を載置し、ボルトBOの頭部を支え板4で支持することで、ボルトBOが螺合されたインサートIを削孔B1内に位置決めする。ホルダーリング3は、支持カップ2の貫通孔22と平坦面3dとの間に間隙30を設けて支え板4と共にボルトBOに外環されている。貫通孔22と平坦面3dとの間に設けられた間隙30からは、支持カップ2の充填材収容室21内を視認することができる。
支持カップ2又はホルダーリング3に視認部を備える構成によれば、視認部から支持カップ2の内側を視認することで、削孔B1から充填材が溢れているか否か、また、どの程度溢れているか等を確認しながら作業を行うことができる。
また、削孔B1の周縁に位置する母材Bの表面に下面2aを載置されて、削孔B1を母材Bの表面側から覆うのであれば支持カップ2の形状は任意であり、例えば、図10に示す各支持カップ2のように構成することができる。図10(a),(c),(e)は支持カップ2の平面図,(b),(d),(f)は側面図をそれぞれ示している。
図10(a),(b)に示す支持カップ2は、図2に示す支持カップ2と同様に充填材収容室21を下面2aに、貫通孔22を上面2bにそれぞれ開口させているが、方形の平面形状を有したカップ状の概略形状を有している。
また、図10(c),(d)に示す支持カップ2は、図2に示す支持カップ2と同様に充填材収容室21を下面2aに、貫通孔22を上面2bにそれぞれ開口させているが、三角形の平面形状を有したカップ状の概略形状を有している。また、図10(e),(f)に示す支持カップ2は、図2に示す支持カップ2と同様に充填材収容室21を下面2aに、貫通孔22を上面2bにそれぞれ開口させているが、円形の一部を切り欠いた平面形状を有したカップ状の概略形状を有している。
図11〜図13は、図10に示す各支持カップ2を削孔B1に位置決めするのに用いられる位置出し定規5を示している。図11〜図13に示す各位置出し定規5は、基板51の形状を除いて、図4に示す位置出し定規5と同様の構成を有している。図11に示す位置出し定規5が備える位置決め部5Aは、横板部51bの左端部及び右端部の後縁部を、図10(a),(b)に示す支持カップ2の角部と同じ平面形状に形成して構成されており、図10(a),(b)に示す支持カップ2の位置決めに用いられる。図12に示す位置出し定規5が備える位置決め部5Aは、横板部51bの左端部及び右端部の後縁部を、図10(c),(d)に示す支持カップ2の角部と同じ平面形状に形成して構成されており、図10(c),(d)に示す支持カップ2の位置決めに用いられる。図13に示す位置出し定規5が備える位置決め部5Aは、横板部51bの左端部及び右端部の後縁部を、図10(e),(f)に示す支持カップ2の円弧状の平面形状を有した外周面と同じ平面形状に形成して構成されており、図10(e),(f)に示す支持カップ2の位置決めに用いられる。
上記実施形態では、軌道スラブ又は枕木を母材BとしてインサートIを定着させる場合について説明した。しかしながら、本発明の埋込体埋込用冶具は、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート等のコンクリート躯体のスラブや壁等の他の母材BにインサートIを定着させるのにも用いることができる。また、母材Bの材質は任意であり、例えば、合成樹脂製や木製の母材BにインサートIを定着させるのにも、埋込体埋込用冶具を用いることができる。
また、支持カップ2の貫通孔22及びカバーリング3の形状は、両者を嵌め合わせて支持カップ2に対するインサートIの位置決めをできるのであれば任意である。また、位置出し定規5が備える位置決め部5Aの数も任意であり、2つには限定されない。また、貫通孔22は、支持カップ2に対して偏心していてもよい。
また、インサートIや削孔B1の形状も、上記実施形態で示したものには限定されず、楕円柱状や角柱状に成形されていてもよい。また、上記実施形態では、カバーリング3と支え板4とが別体に形成されている場合について説明したが、図14(a)〜(f)に示すように、支え板4がカバーリング3と一体化されて、カバーリング3と共にリング部材を構成し、カバーリング3の上面でボルトBOの頭部を支持するようにしてもよい。
図14は、ボルトBOの頭部を上面で支持するカバーリング3を示す図であり、(a),(c),(e)は平面図,(b),(d),(f)は側面図である。
カバーリング3は、円筒状の概略形状を有した本体3Aと、本体3Aの上端部から前後及び左右の側方に延びた支え部3Bとを備えている。本体3Aの下面3a及び上面3bには、ボルトBOの挿通される挿通孔31が開口している。
図14(b),(d),(f)に示すように、支え部3Bは、本体3Aの上端部から平板状に延びている。図14(a),(b)に示すカバーリング3は、支え部3Bが略方形の平面形状を有している。図14(c),(d)に示すカバーリング3は、支え部3Bが略円形の平面形状を有している。図14(e),(f)に示すカバーリング3は、支え部3Bが略三角形の平面形状を有している。
カバーリング3は、ボルトBOに外環された状態でインサートIとボルトBOとの間に挟み込まれ、支持カップ2の貫通孔22に挿通された本体3Aを充填材収容室21内に位置させて、支持カップ2の内側に位置したボルトBOの外周を覆い、支持カップ2の上面2bに支え部3Bの下面を載置され、支え部3Bの上面でボルトBOの頭部を支持することで、ボルトBOが螺合されたインサートIを削孔B1内に位置決めする。
また、上記実施形態では、支え板4でボルトBOの頭部を支持した場合について説明したが、ボルトBOの頭部が貫通孔22の内径よりも大きな外径を有していてボルトBOを支持カップ2の上面2bで安定して支持できる場合には、支持カップ2の上面2bでボルトBOの頭部を支持する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、雌ネジ部を備えたインサートIを埋込体として用いた場合について説明したが、立込ボルトのように雄ネジ部を備えた埋込体を母材Bに定着させる場合にも、本発明の埋込用冶具を用いることができる。
図15は、雄ネジを有した立込ボルトTB(図16参照)の位置決めに用いる埋込体埋込用冶具を示す図であり、(a)は支持カップ2の平面図,(b)は支持カップ2の側面図,(c)はホルダーリング3の平面図,(d)はホルダーリング3の側面図,(e)は支え板4の平面図,(f)は支え板4の側面図である。図16は、埋込体埋込用冶具を用いた立込ボルトTBの定着方法を示す図である。
図15(a),(b)に示す支持カップ2は、図2を用いて上述した支持カップ2と同様の構成を有している。図15(c),(d)に示すカバーリング3は、立込ボルトTB等の埋設体が備える雄ネジ部に螺着される雌ネジ部3cを挿通孔31の内周面に備えている他は、図2を用いて上述したカバーリング3と同様の構成を有している。図15(e),(f)に示す支え板4は、立込ボルトTB等の埋込体が備える雄ネジ部に螺合される雌ネジ部4cを挿通孔41の内周面に備えている他は、図2を用いて上述した支え板4と同様の構成を有している。
埋設体として用いられる立込ボルトTBは、図16(a)に示すように、支え板4及びカバーリング3が上端側からこの順で位置するように、外周面の雄ネジ部に螺着された状態で、図16(b)に示すように下端側から支持カップ2の貫通孔22に挿通される。図16(c)に示すように、立込ボルトTBは、カバーリング3が貫通孔22に嵌め合わされ、支え板4の下面4a(図15参照)が支持カップ2の上面2bで支持されることで、削孔B1内に位置決めされる。その後、削孔B1内で充填材Jが固化すると、図16(d)に示すように、支え板4、支持カップ2、カバーリング3が順に取り除かれ、削孔B1から溢れた充填材Jが除去される。
この構成によれば、立込ボルトTBの外周面の雄ネジ部に螺着したカバーリング3が、支持カップ2の貫通孔22に挿通されて貫通孔22に嵌め合わされ、雄ネジ部に螺着された支え板4を支持カップ2の上面2bで支持することで、立込ボルトTBを削孔B1内に位置決めすることができる。
B………母材
B1………削孔
BO………ボルト(固着具)
I………インサート
1………埋込体埋込用冶具
2………支持カップ
2a………下面
2b………上面
21………充填材収容室
22………挿通孔
23………視認孔(視認部)
24………切欠部
25………視認溝(視認部)
3………カバーリング(リング部材)
3a………下面
3b………上面
3c………雌ネジ部
3C………縮径部
31………挿通孔
4………支え板
4a………下面
4b………上面
4c………雌ネジ部
41………挿通孔
5………位置出し定規
5A………位置決め部
5a………下面
5b………上面
51a………縦板部(係止部)
51b………横板部(移動規制部)
52………補強板
53………支持板
53a………貫通孔
531………当接片

Claims (7)

  1. 母材の表面に開口した削孔内に充填材で埋込体を定着させる際に、前記埋込体を位置決めするのに用いる埋込用冶具であって、
    天壁で前記削孔の上方を覆うようにして前記天壁から延びた周壁を前記母材の表面に載置され、前記天壁に形成された貫通孔から前記削孔内に前記埋込体が挿入されると、前記埋込体の雌ネジ部に螺着された固着具を前記天壁で支持するカップと、
    前記固着具に外環されて前記固着具と前記埋込体との間に介装され、前記貫通孔に挿通されて前記貫通孔に嵌め合わされるリング部材とを備えたことを特徴とする埋込用冶具。
  2. 前記固着具に外環されて前記固着具と前記リング部材との間に介装され、前記天壁に載置されて前記固着具を前記天壁に支持する支え板を備えたことを特徴とする請求項1に記載の埋込用冶具。
  3. 母材の表面に開口した削孔内に充填材で埋込体を定着させる際に、前記埋込体を位置決めするのに用いる埋込用冶具であって、
    天壁で前記削孔の上方を覆うようにして前記天壁から延びた周壁を前記母材の表面に載置され、前記天壁に形成された貫通孔から前記削孔内に前記埋込体が挿入されるカップと、
    前記埋込体の雄ネジ部に螺着されて前記貫通孔に挿通され、前記貫通孔に嵌め合わされるリング部材と、
    前記雄ネジ部に螺着され、前記天壁に載置されて前記固着具を前記天壁に支持する支え板を備えたことを特徴とする埋込用冶具。
  4. 前記カップは、前記カップの内側を視認するための視認部を、前記天壁又は前記周壁に備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の埋込用冶具。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の埋込用冶具を前記削孔に対して位置決めする位置出し治具であって、
    前記母材の表面に載置されて前記カップの前記周壁に係止し、前記母材の表面に沿った前記カップの移動を規制する移動規制部と、前記母材に係止されて前記移動規制部を前記母材に位置決めする係止部とを備えることを特徴とする位置出し治具。
  6. 母材への埋込体の定着方法であって、
    前記母材の表面に開口する削孔を前記母材に形成する削孔形成工程と、
    請求項1〜4の何れかに記載の埋込用冶具を用いて、前記削孔形成工程で形成された削孔に対して埋込体を位置決めすると共に、前記削孔内に充填材を充填する充填材充填工程と、
    前記充填材充填工程で充填された充填材の硬化後に、位置決めに用いた前記埋込用冶具を取り除く治具除去工程とを備え、
    前記充填材充填工程は、
    前記削孔に対する位置決めをして前記カップを前記母材の表面に載置するカップ載置工程と、
    前記カップ載置工程で載置された前記カップの前記貫通孔を通して、前記固着具が螺着された前記埋込体を前記削孔内に挿入し、前記固着具を前記カップの前記天壁で支持する埋込体挿入工程とを有していることを特徴とする埋込体の定着方法。
  7. 前記カップ載置工程では、請求項5に記載の位置出し治具を用いて、前記削孔に対する前記カップの位置決めをすることを特徴とする請求項6に記載の埋込体の定着方法。
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