JP5350152B2 - 光電気変換式信号発生装置、スペクトルアナライザ、及び基準電波発生装置 - Google Patents

光電気変換式信号発生装置、スペクトルアナライザ、及び基準電波発生装置 Download PDF

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Description

本発明は、所定周波数で強度変調された光信号を出力する光電気変換式信号発生装置、電波の周波数毎の信号強度を測定するスペクトルアナライザ、及び所定周波数の電波を出力する基準電波発生装置に関する。
不必要な電波をできる限り低減させることによって、電波利用環境の維持、向上及び電波利用の推進を図るため、WRC(世界無線通信会議)において、無線設備のスプリアス発射の強度の許容値に関する無線通信規則(RR)の改正が行われた。改正された無線通信規則によると、実運用状態における不要な電波の発射を低減させるため、実運用状態で測定を行い、中心周波数から必要周波数帯域の±250%離れた周波数を境界として、その外側をスプリアス領域と定め、スプリアス領域における帯域外発射を含む不要発射について制限されることになった。
近年、60GHzや76GHzのミリ波帯の電波を利用した伝送システムが実現されてきている。この伝送システムについてもスプリアス発射の強度を正確に測定し、上記無線通信規則に定められた許容値内に収まっていることを確認する必要がある。
伝送システムからのスプリアス発射の強度を測定するためにはスペクトルアナライザを使用する(例えば、特許文献1を参照。)。図6は、スペクトラムアナライザの一般的アーキテクチャを説明するブロック図である。図6のスペクトラムアナライザ420は、フィルタ61、発振器62、ミキサ63、中間周波数フィルタ64、及び包絡線検波器65を備える。フィルタ61は測定対象の電波を選別するプリセレクタ又はローパスフィルタである。ミキサ63は、フィルタ61からの受信信号と発振器62からの発信信号とをミキシングする。中間周波数フィルタ64は、ミキサ63の出力のうち受信信号と発信信号との干渉成分を抽出する。包絡線検波器65は、この干渉成分を検波する。
スペクトラムアナライザ420は、基本波ミキシングタイプと高調波ミキシングタイプの2通りがある。基本波ミキシングタイプは、発振器62が受信信号の周波数レンジより高い周波数レンジで動作する局部発振回路を持っており、局部発振回路からの基本波周波数を発信信号として使用する。一方、高調波ミキシングタイプは、発振器62が局部発振回路の高調波を生成する高調波回路を持っており、高調波回路からの高調波を発信信号として使用する。
特開昭62−211565号公報
基本波ミキシングタイプのスペクトルアナライザは、外来信号が測定結果に含まれないという利点があるが、正確な周波数を生成する局部発振器が必要となる。このため、測定対象の電波の周波数が100GHzを超える場合、基本波ミキシングを可能とする局部発振器を用意することが難しく、ミリ波帯のような高周波電波の測定が困難という課題があった。
一方、高調波ミキシングタイプのスペクトルアナライザは、局部発振器の発振周波数を低くすることができるが、高調波生成によるノイズや不要信号によるパワーが測定結果に影響することや高調波の周波数制御が困難であることから、ミリ波帯のような高周波の電波の測定精度に課題があった。
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、ミリ波帯のような高周波の電波を高精度に測定できるスペクトルアナライザを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るスペクトルアナライザは、基本波として光ビート信号を用いることとした。このため、本発明に係るスペクトルアナライザは、光ビート信号を出力する光電気変換式信号発生装置を備える。
具体的には、本発明に係る光電気変換式信号発生装置は、一定の光周波数の供給光を出力する光源と、高周波信号を出力する発振器と、前記光源からの前記供給光と前記発振器からの前記高周波信号が入力され、前記供給光の光周波数を0次光として前記高周波信号の周波数を光周波数の間隔とした複数のサイドバンド光を発生する光周波数コム発生器と、前記光周波数コム発生器から前記0次光と前記サイドバンド光が入力され、前記0次光と前記サイドバンド光のひとつとを干渉させた光ビート信号を出力する光ビート信号発生器と、を備える。
以下の説明において、光周波数コム発生器で発生させたサイドバンド光と0次光とをまとめて「光周波数コム」と記載する。本発明に係る光電気変換式信号発生装置は、光周波数コムのうちサイドバンド光のひとつと0次光とから光ビート信号を発生させる。このため、光周波数コムの間隔を利用して所望の周波数の光ビート信号を容易に生成できる。さらに、光周波数コムの間隔は高精度であるため、光ビート信号の周波数を高精度に設定できる。また、光ビート信号を発生させるサイドバンド光のひとつと0次光の光強度を測定しておけば、下に説明するように光ビート信号のパワーを正確に知ることができる。
光ビート信号のパワーは、光ヘテロダイン干渉の原理を用いて計算する。0次光(参照光に相当)及びサイドバンド光のひとつ(信号光に相当)の電界成分をそれぞれEr及びEsとすると、これらは次のように表すことができる。
Figure 0005350152
Figure 0005350152
ここで、α、αはそれぞれ参照光、信号光の振幅である。f、fはそれぞれ参照光、信号光の周波数である。φ、φはそれぞれ参照光、信号光の位相である。干渉は両光の重ね合わせであるので、光ビート信号の電界成分は次のようになる。
Figure 0005350152
光強度は電磁界の振幅の2乗に比例するため、光ビート信号の光強度(パワー)は次のようになる。
Figure 0005350152
ここで、fbは光ビート周波数、Δは参照光と信号光との位相差である。
光ビート信号のパワーは、数式4のように、0次光とサイドバンド光の偏光状態が一致していれば、0次光とサイドバンド光の光強度を知ることで算出することができる。0次光とサイドバンド光の光強度は、光スペクトルアナライザなどで知ることができる。従って、後述する周波数変換器が有する光ビート信号を電気信号に変換するデバイスの変換効率を予め取得しておけば、本発明に係る光電気変換式信号発生装置が出力する光ビート信号を基本波として使用するスペクトルアナライザの測定結果から測定対象の測定電波の正確なパワーを得ることができる。
従って、本発明に係る光電気変換式信号発生装置が出力する光ビート信号を基本波として使用することで、ミリ波帯のような高周波の電波を高精度に測定できるスペクトルアナライザを提供することができる。
本発明に係る光電気変換式信号発生装置は、前記光周波数コム発生器と前記光ビート信号発生器との間を、光の偏波を維持した状態で接続する第1偏波保持ファイバをさらに備えることが望ましい。0次光とサイドバンド光の偏光状態を一致させることができるので、光ビート信号のパワーを正確に知ることができる。
本発明に係る光電気変換式信号発生装置の前記光ビート信号発生器は、前記光周波数コム発生器から前記0次光と前記サイドバンド光を光周波数毎に分離する光周波数分離モジュールと、前記光周波数分離モジュールで分離された前記サイドバンド光のうちひとつを選択し、前記光周波数分離モジュールで分離された前記0次光と干渉させる光周波数結合モジュールと、を有することを特徴とする。例えば、前記光周波数分離モジュールと前記光周波数結合モジュールとで光ビート信号を生成することができる。
本発明に係る光電気変換式信号発生装置の前記光ビート信号発生器は、前記光周波数分離モジュールと前記光周波数結合モジュールとの間を、光の偏波を維持した状態で接続する第2偏波保持ファイバをさらに有することを特徴とする。0次光とサイドバンド光の偏光状態を一致させることができるので、光ビート信号のパワーを正確に知ることができる。
本発明に係る光電気変換式信号発生装置の前記発振器は、前記光ビート信号発生器で前記0次光と干渉させる前記サイドバンド光の光強度が最大となるように前記高周波信号の電力を調整することを特徴とする。発振器からの高周波信号の電力(変調指数)を調整することで各サイドバンド光の光強度を調整することができる。このため、光ビート信号の振幅が大きくなるので、以下のビジビリティの説明のように、ビート周波数のSN比を高くすることができる。
図5は、光ビート信号の波形を示した図である。ビジビリティVは、次式で定義される。
Figure 0005350152
ここで、光ビート信号の光強度の最大値Imaxと最小値Iminは、
max=α +α +2αα
min=α +α −2αα
であるから、光ビート信号のビジビリティVbeatは、次式で定義される。
Figure 0005350152
ここで、偏波が一致していた場合、サイドバンド光の光強度を大きくすることでビジビリティVbeatは、1に近づき、ビート周波数のSN比は高くなる。
本発明に係るスペクトルアナライザは、測定対象の測定電波と所定の変調周波数で強度変調された光基本波が入力され、前記測定電波に含まれる周波数を前記光基本波の前記変調周波数分低下させたダウンコンバート信号を出力する周波数変換器と、前記周波数変換器が出力する前記ダウンコンバート信号に含まれる各周波数の信号強度を測定する信号強度測定器と、を備える。
本発明に係るスペクトルアナライザは、基本波として光信号を用いて測定電波をダウンコンバートしている。光を利用するため、変調が容易で正確な周波数の基本波を得ることができる。このため、本発明は、ミリ波帯のような高周波の電波を高精度に測定できるスペクトルアナライザを提供することができる。さらに、光を利用するため、周波数変換器へ基本波を結合するまでを光ファイバとすることができる。導波管を使用しないため、スペクトルアナライザ内の配置の自由度を向上させることができる。
本発明に係るスペクトルアナライザは、前記光電気変換式信号発生装置をさらに備え、前記光電気変換式信号発生装置は、前記光ビート信号発生器が出力する前記光ビート信号を前記光基本波として前記周波数変換器に入力することを特徴とする。光ビート信号の周波数の設定精度が高く、光ビート信号のパワーを正確に知ることができる。このため、本発明は、ミリ波帯のような高周波の電波を高精度に測定できるスペクトルアナライザを提供することができる。
本発明に係る基準電波発生装置は、所望の周波数の電気信号を出力する発振器と、前記発振器からの前記電気信号と一定の変調周波数で強度変調された光基本波が入力され、前記電気信号の周波数を前記光基本波の前記変調周波数分変換させた2つの周波数の電波を出力する周波数変換器と、前記周波数変換器が出力する前記電波のうち、高周波側の電波を透過させる導波路フィルタと、を備える。
本発明に係る基準電波発生装置は、発生させた電気信号の周波数を光信号を用いてアップコンバートし、電波として出力する。光を利用するため、変調が容易で正確な周波数の基本波を得ることができる。このため、本発明は、ミリ波帯のような高周波の電波を高精度に出力できる基準電波発生装置を提供することができる。本発明に係る基準電波発生装置からの電波を前記スペクトルアナライザの校正用参照信号に使用することで、前記スペクトルアナライザを正確に校正することができる。従って、本発明に係る基準電波発生装置は、スペクトルアナライザをミリ波帯のような高周波の電波を高精度に測定できるように校正することができる。
本発明に係る基準電波発生装置は、前記光電気変換式信号発生装置をさらに備え、前記光電気変換式信号発生装置は、前記光ビート信号発生器が出力する前記光ビート信号を前記光基本波として前記周波数変換器に入力することを特徴とする。光ビート信号の周波数の設定精度が高く、光ビート信号のパワーを正確に知ることができる。このため、本発明は、ミリ波帯のような高周波の電波を高精度に出力できる基準電波発生装置を提供することができる。
本発明は、ミリ波帯のような高周波の電波を高精度に測定できるスペクトルアナライザを提供することができる。
本発明に係る光電気変換式信号発生装置を説明するブロック図である。 10dBmの強度の供給光を光周波数コム発生器に入力したときに得られる各次数の最大出力パワーとそのときの変調指数を表したグラフである。 本発明に係るスペクトルアナライザを説明するブロック図である。 本発明に係る基準電波発生装置を説明するブロック図である。 ビジビリティを説明するための図である。 従来のスペクトルアナライザを説明するブロック図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(光電気変換式信号発生装置)
図1は、本発明の実施形態の光電気変換式信号発生装置301を説明するブロック図である。光電気変換式信号発生装置301は、一定の光周波数の供給光を出力する光源11と、高周波信号を出力する発振器12と、光源11からの供給光と発振器12からの高周波信号が入力され、供給光の光周波数を0次光として高周波信号の周波数を光周波数の間隔とした複数のサイドバンド光を発生する光周波数コム発生器13と、光周波数コム発生器13から0次光とサイドバンド光が入力され、0次光とサイドバンド光のひとつとを干渉させた光ビート信号を出力する光ビート信号発生器14と、を備える。
光源11は、供給光を出力する。光源11は、供給光の周波数を安定に保つ。例えば、光源11は、レーザである。発振器12は、高周波の電気信号である高周波信号を出力する。例えば、発振器12は、25GHzの高周波信号を出力するRFシンセサイザである。
光周波数コム発生器13は、光源11からの供給光と発振器12からの高周波信号が入力される。光周波数コム発生器13は、供給光の光周波数νを中心として複数のサイドバンド光(光周波数コム)を発生する。サイドバンド光間の光周波数差fmは発振器12の高周波信号の周波数と等しい。例えば、高周波信号が25GHzであった場合、光周波数差fmは25GHzとなる。
一般的に、光周波数コムは、光周波数νである中心の0次光の光強度が最も大きく、0次光から離れた高次のサイドバンド光ほど光強度が減少する。ここで、0次光の光強度から高次のサイドバンド光の光強度までをプロットしたものを光強度プロファイルと呼ぶことにする。
光強度プロファイルは、発振器12からの高周波信号の強度(変調指数)で調整できる。図2は、10dBmの強度の供給光を光周波数コム発生器13に入力したときに得られる各次数の最大出力パワーとそのときの変調指数を表したグラフである。例えば、10次のサイドバンド光の光強度は変調指数0.3πに設定したときに−30dBmの最大出力パワーが得られることがわかる。変調指数を調整することで10次のサイドバンド光の光強度を調整することができる。
光ビート信号発生器14は、光周波数コム発生器13から光周波数コムが入力される。例えば、光周波数コム発生器13と光ビート信号発生器14との間を第1偏波保持ファイバ15で接続する。第1偏波保持ファイバ15は、偏波を維持した状態で光を伝搬するため、光ビート信号のビジビリティを高くすることができる。第1偏波保持ファイバ15は、例えばPANDA(Polarization−maintaining AND Absorption−reducing)ファイバである。
光ビート信号発生器14は、光周波数コムのうち2つの光周波数の光を干渉させて光ビート信号を発生させる。光ビート信号の周波数(光ビート周波数)は干渉させる2つの光周波数の光の光周波数差に相当する。光ビート信号発生器14は、2つの光周波数の光のうち一方を0次光とすることが望ましい。これは、次の理由による。
周波数の異なる2つの電気信号を干渉させる従来の場合、そのビート信号の振幅はキャリア周波数の高次の次数の信号の振幅となるため、スペクトルアナライザのSN比は周波数変換器での変換効率に大きく影響されていた。
しかし、光周波数の異なる2つの光を干渉させる場合、一方の光の光強度が強ければ、他方の光の光強度が弱くても光ビート信号は一定の振幅を得られる。ここで、光周波数コムは通常0次光の光強度が最も強い。このため、光周波数コムの0次光を一方の光とすれば、干渉で得られる光ビート信号の振幅が大きく、本スペクトルアナライザのSN比を大きくすることができる。
例えば、光ビート信号発生器14は、光周波数コム発生器13から0次光とサイドバンド光を光周波数毎に分離する光周波数分離モジュール16と、光周波数分離モジュール16で分離されたサイドバンド光のうちひとつを選択し、光周波数分離モジュール16で分離された0次光と干渉させる光周波数結合モジュール17と、を有する。
光周波数分離モジュール16は、例えばAWG(Arrayed Waveguide Grating)である。光周波数コム発生器13から入力された光周波数コムを周波数毎に分離して出力する。光周波数結合モジュール17は、例えば、波長セレクタブルスイッチである。光周波数分離モジュール16から結合された光周波数毎の光のうち、0次光と所望のサイドバンド光とを合波して干渉させ、光ビート信号を出力する。光周波数分離モジュール16と光周波数結合モジュール17との間を第2偏波保持ファイバ18で接続する。第2偏波保持ファイバ18は、偏波を維持した状態で光を伝搬するため、光ビート信号のビジビリティを高くすることができる。第2偏波保持ファイバ18は、例えばPANDAファイバである。
光ビート信号のビジビリティを1に近づけ、光ビート周波数のSN比を高めるため、発振器12は、光ビート信号発生器14で前記0次光と干渉させるサイドバンド光の光強度が最大となるように高周波信号の電力(変調指数)を調整する。
(スペクトルアナライザ)
図3は、本実施形態のスペクトルアナライザ401を説明するためのブロック図である。スペクトルアナライザ401は、測定対象の測定電波と所定の変調周波数で強度変調された光基本波が入力され、測定電波に含まれる周波数を光基本波の変調周波数分低下させたダウンコンバート信号を出力する周波数変換器21と、周波数変換器21が出力するダウンコンバート信号に含まれる各周波数の信号強度を測定する信号強度測定器22と、を備える。
周波数変換器21には、測定電波と光基本波とが入力される。測定電波は、スペクトルアナライザ401の外部から導波路フィルタ23に結合され、周波数変換器21に入力される。導波路フィルタ23は、例えば、導波管である。導波管は、ハイパスフィルタの機能を持ち、測定対象とする周波数以下の電波を遮断する。
光基本波は、光ファイバで周波数変換器21に結合される。光基本波は、所定の変調周波数で強度変調された光である。例えば、スペクトルアナライザ401は、図1で説明した光電気変換式信号発生装置301をさらに備えており、光電気変換式信号発生装置301が出力する光ビート信号を光基本波として周波数変換器21に入力してもよい。
周波数変換器21は、測定電波に含まれる複数の周波数を一括して一定量(ダウンコンバート量)だけ下降させる。ダウンコンバート量は、光基本波の変調周波数に相当する。光電気変換式信号発生装置301を備えている場合、ダウンコンバート量は光ビート信号の光ビート周波数に相当する。例えば、光ビート周波数が250GHzであれば、周波数変換器21は、300GHz付近の測定電波を50GHz付近の信号へダウンコンバートする。
周波数変換器21は、例えば、UTC−PD(Uni−Traveling−Carrier−Photo Diodo)を搭載した導波管型フォトミクサである。
ローノイズアンプ24は、周波数変換器21が出力するダウンコンバート信号を増幅して同軸ケーブルで信号強度測定器22に結合する。信号強度測定器22は、ダウンコンバート信号に含まれる周波数毎の信号強度を測定する。ここで、信号強度測定器22は、光ビート信号分のパワーをもとに測定電波の正確なパワーを得ることができる。
(基準電波発生装置)
図4は、本実施形態の基準電波発生装置402を説明するためのブロック図である。基準電波発生装置402は、所望の周波数の電気信号を出力する発振器32と、発振器32からの電気信号と一定の変調周波数で強度変調された光基本波が入力され、電気信号の周波数を光基本波の変調周波数分変換させた2つの周波数の電波を出力する周波数変換器31と、周波数変換器31が出力する電波のうち、高周波側の電波を透過させる導波路フィルタ33と、を備える。
周波数変換器31には、所定の周波数の電気信号と光基本波とが入力される。電気信号は、発振器32から同軸ケーブルで周波数変換器31に結合される。光基本波は、光ファイバで周波数変換器31に結合される。光基本波は、所定の変調周波数で強度変調された光である。例えば、基準電波発生装置402は、図1で説明した光電気変換式信号発生装置301をさらに備えており、光電気変換式信号発生装置301が出力する光ビート信号を光基本波として周波数変換器31に入力してもよい。
周波数変換器31は、電気信号の周波数を当該周波数を中心として一定量(コンバート量)だけ上昇(アップコンバート)及び下降(ダウンコンバート)させる。コンバート量は、光基本波の変調周波数に相当する。光電気変換式信号発生装置301を備えている場合、コンバート量は光ビート信号の光ビート周波数に相当する。例えば、電気信号の周波数が70GHzであり、光ビート周波数が125GHzであれば、周波数変換器31は、ダウンコンバートさせた55GHzの電波とアップコンバートさせた195GHzの電波を出力する。
周波数変換器31は、例えば、UTC−PDを搭載した導波管型フォトミクサである。
導波路フィルタ33は、例えば、導波管である。導波管は、ハイパスフィルタの機能を持ち、測定対象とする周波数以下の電波を遮断する。例えば、導波路フィルタ33は、周波数変換器31が出力する55GHzと195GHzの電波のうち、55GHzの電波を遮断し、195GHzの電波のみを基準電波として外部に出力することができる。
基準電波発生装置402が出力する基準電波のパワーは発振器32が出力する電気信号のパワー、周波数変換器31に入力される光基本波のパワー、及び周波数変換器31が有するUTC−PDの変換効率を知ることで算出することができる。このため、基準電波発生装置402は、図3で説明したスペクトルアナライザ401の校正装置として使用することができる。
具体的には、パワーが既知である基準電波をスペクトルアナライザ401の導波路フィルタ23に結合し、スペクトルアナライザ401の測定結果が基準電波のパワーとなるように信号強度測定器22や光電気変換式信号発生装置301を調整することで、スペクトルアナライザ401を校正することができる。
11:光源
12:発振器
13:光周波数コム発生器
14:光ビート信号発生器
15:第1偏波保持ファイバ
16:光周波数分離モジュール
17:光周波数結合モジュール
18:第2偏波保持ファイバ
21、31:周波数変換器
22:信号強度測定器
23、33:導波路フィルタ
24:ローノイズアンプ
32:発振器
61:フィルタ
62:発振器
63:ミキサ
64:中間周波数フィルタ
65:包絡線検波器
301:光電気変換式信号発生装置
401、420:スペクトルアナライザ
402:基準電波発生装置

Claims (7)

  1. 一定の光周波数の供給光を出力する光源と、
    高周波信号を出力する発振器と、
    前記光源からの前記供給光と前記発振器からの前記高周波信号が入力され、前記供給光の光周波数を0次光として前記高周波信号の周波数を光周波数の間隔とした複数のサイドバンド光を発生する光周波数コム発生器と、
    前記光周波数コム発生器から前記0次光と前記サイドバンド光が入力され、前記0次光と前記サイドバンド光のひとつとを干渉させた光ビート信号を出力する光ビート信号発生器と、
    を備える光電気変換式信号発生装置。
  2. 前記光周波数コム発生器と前記光ビート信号発生器との間を、光の偏波を維持した状態で接続する第1偏波保持ファイバをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光電気変換式信号発生装置。
  3. 前記光ビート信号発生器は、
    前記光周波数コム発生器から前記0次光と前記サイドバンド光を光周波数毎に分離する光周波数分離モジュールと、
    前記光周波数分離モジュールで分離された前記サイドバンド光のうちひとつを選択し、
    前記光周波数分離モジュールで分離された前記0次光と干渉させる光周波数結合モジュールと、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光電気変換式信号発生装置。
  4. 前記光ビート信号発生器は、
    前記光周波数分離モジュールと前記光周波数結合モジュールとの間を、光の偏波を維持した状態で接続する第2偏波保持ファイバをさらに有することを特徴とする請求項3に記載の光電気変換式信号発生装置。
  5. 前記発振器は、
    前記光ビート信号発生器で前記0次光と干渉させる前記サイドバンド光の光強度が最大となるように前記高周波信号の電力を調整することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光電気変換式信号発生装置。
  6. 測定対象の測定電波と所定の変調周波数で強度変調された光基本波が入力され、前記測定電波に含まれる周波数を前記光基本波の前記変調周波数分低下させたダウンコンバート信号を出力する周波数変換器と、
    前記周波数変換器が出力する前記ダウンコンバート信号に含まれる各周波数の信号強度を測定する信号強度測定器と、
    請求項1から5のいずれかに記載の光電気変換式信号発生装置と、
    を備え、
    前記光電気変換式信号発生装置は、前記光ビート信号発生器が出力する前記光ビート信号を前記光基本波として前記周波数変換器に入力することを特徴とするスペクトルアナライザ。
  7. 所望の周波数の電気信号を出力する発振器と、
    前記発振器からの前記電気信号と一定の変調周波数で強度変調された光基本波が入力され、前記電気信号の周波数を前記光基本波の前記変調周波数分変換させた2つの周波数の電波を出力する周波数変換器と、
    前記周波数変換器が出力する前記電波のうち、高周波側の電波を透過させる導波路フィルタと、
    請求項1から5のいずれかに記載の光電気変換式信号発生装置と、
    を備え、
    前記光電気変換式信号発生装置は、前記光ビート信号発生器が出力する前記光ビート信号を前記光基本波として前記周波数変換器に入力することを特徴とする基準電波発生装置。
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