JP5348956B2 - 絞り制御機構および撮像装置 - Google Patents

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Description

この発明は、絞り開口の開口径を調整する絞り制御機構および絞り開口を通過した光を撮像に用いる撮像装置に関する。
監視カメラなどに搭載され、監視カメラが備えた撮像素子側へ通過する光量を、撮影対象の輝度および撮像素子の感度などに合わせて調整する絞り機構を備えたレンズ装置がある。絞り機構を備えたレンズ装置は、撮影に際して、光が通過する絞り開口を備え、被写体の輝度が高くなるほど絞り開口の開口径が小さくなるように絞り開口を絞ることによって光量を調整する。
このようなレンズ装置においては、絞り開口がもっとも小さくなる極小絞りに近づくと光の回折現象によってレンズの解像度が低下し、モニター画面に表示される画像がボケてしまうことがある。この画像ボケは、レンズ装置を通過して撮像素子に入射する光の焦点が撮像素子に合っているにもかかわらず、撮像素子に入射した光を可視化するモニター画面に表示される画像がボケているいわゆる焦点ボケに起因して発生する。
従来、被写体のボケに対してフィルターの透過率が最小になるように透過率を変化させるようにした技術(たとえば、下記特許文献1を参照)や、制御コイルを廃止してホール素子の出力を帰還出力として用いた絞り制御をおこなうようにした技術(たとえば、下記特許文献2を参照)などがあった。
また、従来、回折現象が発生する位置の近傍であって回折現象が発生する前に絞り位置を固定するストッパーを設け、ストッパーによって機構的に絞り位置を固定することによって、回折現象の発生によるレンズの解像度の低下を防止するようにした技術があった。
特開平6−332027号公報 特開平5−183804号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、絞り開口の開口径を調整にかかる構成以外に、透過率を変化させるための構成やホール素子の出力を帰還出力として用いるための構成、あるいは絞り位置を固定するストッパーを別途設ける必要があるため、部品点数が増加し、構成が複雑化するという問題があった。
また、回折現象が発生する絞り位置は、レンズの明るさやレンズ装置を構成する光学系の違いによって異なるため、絞り位置を固定するストッパーを設ける方法では、固定する絞り位置をレンズ装置ごとに変更しなくてはならず、レンズ装置の設計および組み立てが煩雑になるという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、部品点数を増加したり構成を複雑化することなく、焦点ボケの発生を防止することができる絞り制御機構、および、画像の明るさを良好に調整することができる撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる絞り制御機構は、全開状態と全閉状態との間で開口径が可変な絞り開口を備えた絞り装置に対して開放信号を出力し、当該開放信号の電圧レベルを調整することによって前記絞り開口の開口径の大きさを制御する絞り制御機構であって、映像信号に基づいて決定される前記絞り開口の開口径の大きさに対応して電圧レベルが増減する閉鎖信号を生成する閉鎖信号生成手段と、前記閉鎖信号生成手段が生成した閉鎖信号の電圧レベルに基づいて、当該閉鎖信号の電圧レベルに対応する大きさとなるように前記絞り開口の開口径を変化させる電圧レベルの開放信号を生成する開放信号生成手段と、前記開放信号生成手段が生成した開放信号を前記絞り装置に対して出力する出力手段と、を備え、前記閉鎖信号の電圧レベルが前記絞り装置において回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルである場合には、前記開放信号生成手段が前記絞り開口の開口径を前記回折現象が発生しない開口径とする電圧レベルの開放信号を生成することにより、前記開口径が全閉状態とならずに最小になり、前記開放信号生成手段は、前記開口径が最小となる状態においては前記全開状態における閉鎖信号の電圧と等しい電圧レベルであって、前記閉鎖信号の電圧レベルの増減方向とは反転した方向に電圧レベルが増減する開放信号を生成することを特徴とする。
また、この発明にかかる絞り制御機構は、上記の発明において、前記全閉状態と前記開口径が最小となる状態との間における開放信号の電圧レベルが一定になり、前記全閉状態と前記開口径が最小となる状態との間における閉鎖信号の電圧レベルが変化することを特徴とする。
また、この発明にかかる絞り制御機構は、上記の発明において、前記開放信号生成手段は、前記開口径が最小となる状態と前記全開状態との間における電圧レベルの変化量が、前記全閉状態と前記全開状態との間における前記閉鎖信号の電圧レベルの変化量と等しくなる開放信号を生成することを特徴とする。
また、この発明にかかる撮像装置は、上記の発明にかかる絞り制御機構と、前記絞り装置を通過した光が入射する撮像素子と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる絞り制御機構は、全開状態と全閉状態との間で開口径が可変な絞り開口を備えた絞り装置に対して開放信号を出力することによって前記絞り開口の開口径の大きさを制御する絞り制御機構であって、映像信号に基づいて決定される前記絞り開口の開口径の大きさに対応して電圧レベルが増減する閉鎖信号を生成する閉鎖信号生成手段と、前記閉鎖信号生成手段が生成した閉鎖信号の電圧レベルに基づいて、前記閉鎖信号生成手段が生成した閉鎖信号の電圧レベルに基づいて、当該閉鎖信号の電圧レベルに対応する大きさとなるように前記絞り開口の開口径を変化させる電圧レベルの開放信号を生成する開放信号生成手段と、前記開放信号生成手段が生成した開放信号を前記絞り装置に対して出力する出力手段と、を備え、前記開放信号生成手段は、前記閉鎖信号の電圧レベルが前記絞り装置において回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルである場合には、前記絞り開口の開口径を前記回折現象が発生しない開口径とする電圧レベルの開放信号を生成することを特徴とする。この発明によれば、絞り開口の開口径を、回折現象が発生しない範囲内に電気的に固定することができる。
また、この発明にかかる絞り制御機構は、上記の発明において、前記開放信号生成手段が、前記閉鎖信号の電圧レベルが前記絞り装置において回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルである場合には、前記絞り開口の開口径を前記回折現象が発生する直前の開口径とする電圧レベルの開放信号を生成することを特徴とする。この発明によれば、絞り開口の最小開口径を回折現象が発生する直前の開口径とし、絞り開口の開口径を回折現象が発生しない範囲全体にわたって開閉することができるので、絞り装置を最大限活用することができる。
また、この発明にかかる絞り制御機構は、上記の発明において、前記開放信号生成手段が、前記全開状態においては前記全閉状態における閉鎖信号の電圧レベルと等しく、前記開口径が最小となる状態においては前記全開状態における閉鎖信号の電圧レベルと等しい電圧レベルであって、前記閉鎖信号の電圧レベルの増減方向とは反転した方向に電圧レベルが増減する開放信号を生成することを特徴とする。この発明によれば、閉鎖信号の増減方向を反転させることによって開放信号を生成することができる。
また、この発明にかかる絞り制御機構は、上記の発明において、前記開放信号生成手段が、前記開口径が最小となる状態と前記全開状態との間における電圧レベルの変化量が、前記全閉状態と前記全開状態との間における前記閉鎖信号の電圧レベルの変化量と等しくなる開放信号を生成することを特徴とする。
この発明によれば、開放電圧の電圧レベルが一定の変化量変化する範囲を変更し、閉鎖電圧の電圧レベルに対する開放電圧の電圧レベルを調整することによって絞り開口の最小開口径を回折現象が発生する直前の開口径とすることができる。
また、この発明にかかる絞り制御機構は、上記の発明において、前記閉鎖信号の電圧レベルが前記絞り装置において回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルである場合に、前記絞り装置を通過した光が入射する撮像素子が出力する画像信号のゲインコントロールをおこなうゲインコントロール手段を備えることを特徴とする。この発明によれば、絞り開口の開口径の調整では回折現象が発生する範囲において確実にゲインコントロールをおこなうことができる。
また、この発明にかかる絞り制御機構は、上記の発明において、所定の入力操作を受け付けた場合に前記絞り装置を通過した光が入射する撮像素子が出力する画像信号のゲインコントロールをおこなうゲインコントロール手段を備え、前記出力手段は、前記閉鎖信号生成手段が生成した閉鎖信号を出力することを特徴とする。
この発明によれば、閉鎖信号の電圧レベルから絞り開口の開口径が回折現象が発生する開口径に到達したか否かを調整作業者が判断し、絞り開口の開口径の調整では回折現象が発生する範囲においては調整作業者が手動でゲインコントロールをおこなうことができる。
また、この発明にかかる撮像装置は、全開状態と全閉状態との間で開口径が可変な絞り開口を備えた絞り装置を通過した光が入射する撮像素子と、映像信号に基づいて決定される前記絞り開口の開口径の大きさに対応して電圧レベルが増減する閉鎖信号を生成する閉鎖信号生成手段と、前記閉鎖信号生成手段が生成した閉鎖信号の電圧レベルに基づいて、当該閉鎖信号の電圧レベルに対応する大きさとなるように前記絞り開口の開口径を変化させ、前記閉鎖信号の電圧レベルが前記絞り装置において回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルである場合には前記絞り開口の開口径を前記回折現象が発生しない開口径とする電圧レベルの開放信号を生成する開放信号生成手段と、前記閉鎖信号の電圧レベルが前記絞り装置において回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルである場合に、前記撮像素子が出力する画像信号のゲインコントロールをおこなうゲインコントロール手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、絞り開口の開口径を回折現象が発生しない範囲内に電気的に固定するとともに、絞り開口の開口径の調整では回折現象が発生する範囲においてはゲインコントロールをおこなうことによって光量調整をおこなうことができる。
本発明にかかる絞り制御機構および撮像装置によれば、絞り開口の開口径を回折現象が発生しない範囲内に電気的に固定することができるので、絞り開口の開口径を固定するストッパーなどを設けることなく、回折現象が発生しない範囲内で絞り開口の開口径を調整することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる絞り制御機構および撮像装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、この発明にかかる絞り制御機構の概要を説明する。図1は、この発明にかかる絞り制御機構の概要を示す説明図である。図1において、この発明にかかる絞り制御機構100は、レンズ装置101が備える絞り装置102を制御対象とする。レンズ装置101は、光軸上に配列された複数のレンズ(レンズ群)103を備えている。
絞り装置102は、光軸上において複数のレンズ(レンズ群)103どうしの間の任意の位置に配置されており、対物側から入射した光を接眼側へ通過する。絞り装置102は、接眼側へ通過光の量を調整する機構であり、複数の絞り羽根によって形成される絞り開口104を備えている。絞り開口104は、たとえば図示を省略する複数の絞り羽根を移動させることによって、開口径の調整(開閉)が可能とされている。
絞り制御機構100は、絞り装置102における絞り羽根を駆動するアイリスメーター105を備えている。アイリスメーター105は、マグネットおよびコイル(図2における符号210を参照)を備えており、コイルへの通電によりマグネットを回転させることによって絞り開口104を開閉する。絞り装置102は公知の技術を用いて容易に実現可能であるため、絞り装置102についての説明は省略する。アイリスメーター105は、ドライバー106から駆動信号が入力された場合に、コイルへの通電をおこない、マグネットを回転させる。
ドライバー106は、オートアイリス変換制御回路107によってアイリスメーター105を駆動するソフトウエアであって、オートアイリス変換制御回路107から出力された制御信号をアイリスメーター105に認識可能な駆動信号に変換し、変換した駆動信号をアイリスメーター105に出力する。ドライバー106は、ソフトウエアによって実現してもよいし、専用の回路によって実現してもよい。
また、アイリスメーター105はホールセンサ(ホール素子)108を備えている。ホールセンサ108は絞り制御機構100が備えていてもよく、ホールセンサ108付絞り制御機構として絞り装置102が備えていてもよい。ホールセンサ108は、ホール効果(Hall Effect)と称される電流に対する磁気効果を利用した磁気センサであって、通電されることによって発生する磁界を電気(電圧)信号に変換して出力する。
ホールセンサ108の出力(電圧レベル)は、アイリスメーター105におけるマグネットの回転によって発生する磁束の密度の変化にともなって変化する。すなわち、ホールセンサ108の出力(電圧レベル)は、絞り装置102における絞り開口104の開口径に応じて変化する。
オートアイリス変換制御回路107は、被写体の明るさの変化に対応して絞り開口104を通過する光量を調整するための回路であって、絞り開口104の開口径を制御する制御信号をドライバー106に出力する。オートアイリス変換制御回路107によって光量を調整することによって、映像が真っ白になったり、映像が真っ黒になって視認不可能な状態となることを防止することができる。
図示を省略するが、絞り制御機構100は、ホールセンサ108からの出力を利得調整(ホールセンサ108からの出力のゲインコントロール)をおこなうゲインコントロール回路(図5における符号504を参照)を備えている。ホールセンサ108からの出力のゲインコントロールは、ゲインコントロール回路に代えて、ソフトウエアによっておこなってもよい。
オートアイリス変換制御回路107は、ゲインコントロールされたホールセンサ108からの出力値を用いて、絞り開口104の開口径(絞り位置)を判断し、判断した絞り位置を示す絞り位置信号を出力する。オートアイリス変換制御回路107は、たとえば図示を省略するオートアイリス調整用の装置に対して、絞り開口104の開口径をあらわす絞り位置信号を出力する。
オートアイリス調整用の装置は、たとえば撮像素子や、撮像素子に入射した光の強度に応じた電気信号を画像信号として当該画像信号にしたがった画像を表示するディスプレイなどを備えている。撮像素子は、入射した光の強度に応じた電気信号を出力する光電変換素子(固体撮像素子)であって、たとえばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどのフォトダイオードによって実現することができる。
撮像素子は、リニアイメージセンサ(一次元イメージセンサ)であってもよく、エリアイメージセンサ(二次元イメージセンサ)であってもよい。リニアイメージセンサ(一次元イメージセンサ)は、フォトダイオードを一直線上に一列に配列することによって構成され、静止画を撮影対象とする場合に好適に用いられる。エリアイメージセンサ(二次元イメージセンサ)は、フォトダイオードを二次元に配列することによって構成され、静止画に加えて動画を撮影対象とする場合にも好適に用いることができる。
オートアイリス調整用の装置は、絞り制御機構100を備えていてもよい。すなわち、絞り制御機構100はオートアイリス調整用の装置の一部をなすものであってもよい。
つぎに、この発明にかかる絞り制御機構100の回路構成について説明する。図2は、この発明にかかる絞り制御機構100の回路構成を示す説明図である。図2において、アイリスメーター105は、ホールセンサ108およびコイル210によって構成されている。コイル210はマグネットの近傍に配置されている。ホールセンサ108は、マグネットの回転による磁束密度の変化を検出可能な位置に配置されている。
絞り制御機構100は、ホールセンサ108に電流を印加する回路201を備えている。回路201には可変抵抗202が接続されており、可変抵抗202における抵抗値を変化させることによってホールセンサ108に印加する電流値を調整することができる。電流は、電極B+、B−間に印加する。電極B+、B−間に電流を印加することによって端子h+、h−間に電位差が発生する。ホールセンサ108は、端子h+、h−間の電位差を検出した出力値として出力する。各端子h+、h−からの出力値は、各々増幅されて出力される。
また、絞り制御機構100は、可変抵抗203を備えている。絞り制御機構100は、各端子h+、h−からの出力値の差分にしたがって可変抵抗203における抵抗値を変化させることによって、ホールセンサ108が出力する電圧レベルが所定範囲内におさまるようにホールセンサ108が出力する電圧レベルを調整(オフセット)する。可変抵抗203は、ホールセンサ108ごとの出力値のばらつきなどを補正する。
この実施の形態においては、絞り開口104の開口径が最小となる状態でホールセンサ108が出力する電圧レベルが全開状態における閉鎖信号の電圧レベル(以下「開放端電圧」という)と等しくなり、全開状態においてホールセンサ108が出力する電圧レベルが全閉状態における閉鎖信号の電圧レベル(以下「閉端電圧」という)と等しくなり、かつ、全閉状態と全開状態との間においては全閉状態から全開状態への変化にともなって電圧レベルが直線的に減少するように、各ホールセンサ108の出力値を調整(オフセット)する。
つぎに、ホールセンサ108の出力値の調整(オフセット)方法について説明する。図3は、ホールセンサ108の出力値の調整方法を示す説明図である。図3において、符号300は、調整(オフセット)後のホールセンサ108の出力値を示している。直線300の全開側の端部においてホールセンサ108が出力する電圧レベルは、閉端電圧と等しくなっている。
直線300の全閉側の端部においてホールセンサ108が出力する電圧レベルは、開放端電圧と等しくなっている。直線300は、全閉状態と全開状態との間において、全閉状態から全開状態に変化するにともなって電圧レベルが直線的に減少する傾きとなっている。
実際のホールセンサ108の出力値は、符号301、302で示す直線のように、全閉状態における出力値や全開状態における出力値が、基準となる直線300に対してずれを生じている。また、全閉状態における出力値や全開状態における出力値が基準となる直線300に対してずれていることから、全閉状態と全開状態との間における傾きが、基準となる直線300に対してずれを生じている。絞り制御機構100は、このずれを可変抵抗203における抵抗値を変化させることによって基準となる傾きに変換し、直線300に重複するように調整(オフセット)する。
つぎに、従来の絞り制御における閉鎖信号の電圧レベルおよび開放信号の電圧レベルの変化について説明する。図4は、従来の絞り制御における閉鎖信号の電圧レベルおよび開放信号の電圧レベルの変化を示す説明図である。図4において、閉鎖信号の電圧レベルは、開放端電圧と閉端電圧との間で変化する。閉鎖信号の電圧レベルは、全閉状態から全開状態への変化にともなって直線的に増加する。開放信号の電圧レベルの変化量は、閉鎖信号の電圧レベルの変化量に対して1対1に対応している。
全閉状態における閉鎖信号の電圧レベルを0、開放端電圧の電圧レベルを1とした場合、全閉状態における開放信号の電圧レベルは1となり、全開状態における開放信号の電圧レベルは0となる。開放信号の電圧レベルは、閉鎖信号の電圧レベルの増減方向とは反対方向に増減する。開放信号の電圧レベルは、全閉状態から全開状態に変化するほど減少するように変化する。
つぎに、この発明にかかる実施の形態の絞り制御機構100の機能的構成について説明する。図5は、この発明にかかる実施の形態の絞り制御機構100の機能的構成を示すブロック図である。図5において、絞り制御機構100は、入力部501と、閉鎖信号生成部502と、開放信号生成部503と、ゲインコントロール部504と、出力部505と、を備えている。
入力部501は、開口径調整用の映像信号の入力を受け付ける。開口径調整用の映像信号は、たとえばオートアイリス調整用の装置から入力される。開口径調整用の映像信号は、当該映像信号にしたがってディスプレイなどに表示する画像の明るさをあらわす情報を含んでいる。
開口径調整用の映像信号は、絞り装置102を通過して撮像素子に入射した光を光電変換することによって表示可能な画像の明るさをあらわす情報を含んでいてもよい。開口径調整用の映像信号は、もっとも明るい画像の明るさと、もっとも暗い画像の明るさをあらわす情報を含んでいる。
閉鎖信号生成部502は、開口径調整用の映像信号が、オートアイリス調整用の装置から入力された場合に、閉鎖信号を生成する。閉鎖信号生成部502は、映像信号(Video信号)に基づいて決定される絞り開口104の開口径の大きさに対応して電圧レベルが増減する閉鎖信号を生成する。閉鎖信号生成部502は、絞り開口104の開口径が小さくなるほど電圧レベルが小さく、絞り開口104の開口径が大きくなるほど電圧レベルが大きくなるように、電圧レベルが直線的に増減する閉鎖信号を生成する。
具体的には、閉鎖信号生成部502は、たとえばディスプレイに明るい画像を表示するための映像信号である場合は電圧レベルの高い閉鎖信号を生成し、ディスプレイに暗い画像を表示するための映像信号である場合は電圧レベルの低い閉鎖信号を生成する。もっとも明るい画像を表示するための映像信号にしたがって生成した閉鎖信号の電圧レベルを1とした場合、もっとも暗い画像を表示するための映像信号にしたがって生成した閉鎖信号の電圧レベルは0となる。
開放信号生成部503は、閉鎖信号生成部502が生成した閉鎖信号の電圧レベルに基づいて、当該閉鎖信号の電圧レベルに対応する大きさとなるように絞り開口104の開口径を変化させる開放信号を生成する。開放信号生成部503は、絞り開口104の開口径をあらわすオフセット後のホールセンサ108からの出力値が、閉鎖信号の電圧レベルに対応する大きさとなるような電圧レベルの開放信号を生成する。
また、開放信号生成部503は、閉鎖信号の電圧レベルが絞り装置102において回折現象が発生する直前の開口径(極小絞り位置)に対応する電圧レベルである場合には、絞り開口104の開口径を回折現象が発生しない開口径とする電圧レベルの開放信号を生成する。回折現象が発生する絞り開口104の開口径は、絞り装置102よりも対物側に設けられたレンズの口径や種類などに応じて異なる。
この実施の形態においては、たとえば実験などによる検証によって、回折現象が発生する絞り開口104の開口径をあらかじめ測定しておく。回折現象が発生したか否かは、絞り装置102を通過後に撮像素子に入射した光にしたがって出力される信号の出力レベルが、回折現象が発生するあらかじめ決められた出力レベルになったか否かをもって判断することができる。
また、開放信号生成部503は、閉鎖信号の電圧レベルが絞り装置102において回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルである場合には、絞り開口104の開口径を回折現象が発生する直前の開口径(極小絞り位置)とする電圧レベルの開放信号を生成する。これによって、絞り開口104の開口径を回折現象が発生する開口径よりも小さくすることなく、限界まで絞り装置101によって光量の調整をおこなうことができる。
また、開放信号生成部503は、全開状態においては全閉状態における閉鎖信号の電圧レベルと等しく、開口径が最小となる状態においては開放端電圧と等しい電圧レベルであって、閉鎖信号の電圧レベルの増減方向とは反転した方向に電圧レベルが増減する開放信号を生成する。
具体的には、開放信号生成部503は、たとえば開放端電圧を1とし閉端電圧を0とした場合に、絞り開口104が極小絞り位置となる状態においては開放端電圧と等しく1を示す電圧レベルの開放信号を生成し、全開状態においては閉端電圧と等しく0を示す電圧レベルの開放信号を生成する。
また、開放信号生成部503は、極小絞り位置となる状態と全開状態との間における電圧レベルの変化量が、全閉状態と全開状態との間における閉鎖信号の電圧レベルの変化量と等しくなる開放信号を生成する。すなわち、開放信号の電圧レベルは、開口径が最小となる状態と全開状態との間において、全閉状態と全開状態との間における閉鎖信号の電圧レベルの変化量と同じ分変化する。
ゲインコントロール部504は、閉鎖信号の電圧レベルが、絞り開口104が極小絞り位置となる電圧レベルである場合に、絞り装置102を通過した光が入射する撮像素子が出力する画像信号のゲインコントロールをおこなう。ゲインコントロール部504がゲインコントロールをおこなっている間は、絞り開口104の開口径は一定とされる。これによって極小絞り付近では、ゲインコントロール部504によって電気的に光量の調整がおこなわれる。
また、ゲインコントロール部504は、所定の入力操作を受け付けた場合に絞り装置102を通過した光が入射する撮像素子が出力する画像信号のゲインコントロールをおこなうようにしてもよい。この場合、ゲインコントロール部504は、閉鎖信号の電圧レベルが回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルとなり、かつ、所定の入力操作があった場合にゲインコントロールをおこなう。
これによって、操作者が明確な意図をもって指示をおこなった場合に、ゲインコントロール部504による電気的な光量の調整をおこなうことができる。ゲインコントロール部504によるゲインコントロールについては公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
つぎに、この発明にかかる実施の形態の閉鎖信号の電圧レベルおよび開放信号の電圧レベルの変化について説明する。図6および図7は、この発明にかかる実施の形態の閉鎖信号の電圧レベルおよび開放信号の電圧レベルの変化について説明する説明図である。図6および図7において、符号601は、絞り開口104の開口径が、絞り装置102において回折現象が発生する開口径となる位置(回折現象発生基準レベル)を示している。図7において、符号701は、絞り開口104が完全に閉鎖する全閉状態となる位置を示している。
この実施の形態においては、図7において符号702で示した区間、すなわち閉鎖信号の電圧レベルが0となる位置から絞り装置102において極小絞り位置となるまでの間(以下、「不感帯域」という)、開放信号の電圧レベルは、絞り開口104の開口径を回折現象が発生しない開口径とする電圧レベルとなる。閉鎖信号の電圧レベルが不感帯域702にある間、極小絞り位置となる電圧レベルとされる。
閉鎖信号の電圧レベルが、絞り装置102において極小絞り位置となる位置から全開状態となる位置までの間、開放信号は、極小絞り位置となる状態と全開状態との間における電圧レベルの変化量が、全閉状態と全開状態との間における閉鎖信号の電圧レベルの変化量と等しくなるように生成される。すなわち、開放信号は、絞り装置102において極小絞り位置から全開状態となるまでの間に、電圧レベル1から電圧レベル0まで直線的に減少する。これにより、開放信号の電圧レベルは、極小絞りとなる状態と全開状態との間において、全閉状態と全開状態との間における閉鎖信号の電圧レベルの変化量の同じ分変化する。
従来の絞り制御機構100における開放信号が、全閉状態と全開状態との間における閉鎖信号の電圧レベルの増減と反対方向に増減していたことに対して、この実施の形態においては電圧レベルが変化する範囲が不感帯域702の分だけ短くなっている。開放信号の電圧レベルが変化する範囲は、電気的に調整制御することができる。
このように、開放信号の電圧レベルが変化する範囲を変えて、閉鎖信号の電圧レベルに対する開放信号の電圧レベルの比を調整することによって回折現象が発生しない範囲内で絞り開口104の開口径を調整することができる。出力部505は、開放信号生成部503が生成した開放信号を絞り装置102に対して出力する。
図8および図9は、波形モニターに表示された信号の一例を示す説明図である。図8においては、絞り装置102における絞り開口104の開度調整に際して用いる波形モニターに表示された信号のうち、絞り装置102において回折現象が発生する直前の開口径となる状態において波形モニターに表示される信号を示している。図9においては、絞り装置102における絞り開口104の開度調整に際して用いる波形モニターに表示された信号のうち、全開状態において波形モニターに表示される信号を示している。
絞り装置102における絞り開口104の開度調整は、図8および図9に例示されるような波形モニターを観察しながら、あらかじめ決められた出力レベルにおいて開放信号の電圧レベルが1となるように、ホールセンサ108からの出力値を調整する。具体的には、図8および図9において符号801で示した範囲が、絞り開口104の全開閉範囲となるように調整をおこなう。
つぎに、絞り装置102において極小絞りとなる場合のゲインコントロールについて説明する。ゲインコントロールは、上述した絞り開口104の開度調整後におこなう。図10は、極小絞り時のゲインコントロール機能の起動にかかる手順を含む処理手順を示すフローチャートである。
図10において、まず、画像処理に用いる映像信号のゲインコントロール値を初期値に設定し(ステップS1001)、閉端フラグに2を設定する(ステップS1002)。閉端フラグは、たとえばオートアイリス変換制御回路107におけるメモリに設けられており、0、1または2のいずれか一つのフラグを適宜書き換え自在に設定することが可能とされている。ステップS1002の処理をおこなうことによって、ハンチングや不安定時でゲインコントロールのバタツキを抑えるヒステリシスを設けることができる。
つぎに、絞り開口104の位置が閉鎖側の端部(極小絞り位置)にあるか否かを判断する(ステップS1003)。ステップS1003においては、ホールセンサ108からの出力値に基づいて絞り開口104の位置が閉鎖側の端部、すなわち絞り装置102において回折現象が発生する直前の開口径(極小絞り)となる位置にあるか否かを判断する。閉鎖側の端部にない場合(ステップS1003:No)は、ステップS1005に移行する。
ステップS1003において、絞り開口104の位置が閉鎖側の端部にある場合(ステップS1003:Yes)は、現在設定されている閉端フラグから1を減算する(ステップS1004)。その後、所定時間待機する(ステップS1005)。この実施の形態においては、ステップS1005において16.7ms待機する。あるいはステップS1005において20.0ms待機してもよい。
その後、再び、絞り開口104の位置が閉鎖側の端部にあるか否かを判断する(ステップS1006)。閉鎖側の端部にない場合(ステップS1006:No)は、ステップS1008に移行する。絞り開口104の位置が閉鎖側の端部にある場合(ステップS1006:Yes)は、現在設定されている閉端フラグから1を減算する(ステップS1007)。
つぎに、閉端フラグに0が設定されているか否かを判断する(ステップS1008)。閉端フラグに0が設定されている場合(ステップS1008:Yes)は、画像処理映像信号のゲインコントロール機能をON状態とする(ステップS1009)。閉端フラグに0が設定されていない場合(ステップS1008:No)は、閉端フラグに2が設定されているか否かを判断する(ステップS1010)。
ステップS1010において、閉端フラグに2が設定されていない場合(ステップS1010:No)は、ステップS1002へ戻る。閉端フラグに2が設定されている場合(ステップS1010:Yes)は、画像処理に用いる映像信号のゲインコントロール値を初期値に設定し(ステップS1011)、ステップS1002へ戻る。
上述したように、この実施の形態によれば、全開状態と全閉状態との間で開口径が可変な絞り開口104を備えた絞り装置102に対して開放信号を出力し、当該開放信号の電圧レベルを調整することによって絞り開口104の開口径の大きさを制御する絞り制御機構100であって、映像信号に基づいて決定される絞り開口104の開口径の大きさに対応して電圧レベルが増減する閉鎖信号を生成する閉鎖信号生成部502と、閉鎖信号生成部502が生成した閉鎖信号の電圧レベルに基づいて、当該閉鎖信号の電圧レベルに対応する大きさとなるように絞り開口104の開口径を変化させる電圧レベルの開放信号を生成する開放信号生成部503と、開放信号生成部503が生成した開放信号を絞り装置102に対して出力する出力部505と、を備え、開放信号生成部503は、閉鎖信号の電圧レベルが絞り装置102において回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルである場合には、絞り開口104の開口径を回折現象が発生しない開口径とする電圧レベルの開放信号を生成することを特徴とするため、絞り開口104の開口径を固定するストッパーなどを設けることなく、回折現象が発生しない範囲内で絞り開口104の開口径を調整することができる。これによって、部品点数を増加したり構成を複雑化することなく、焦点ボケの発生を防止することができる。
また、この実施の形態によれば、開放信号生成部503が、閉鎖信号の電圧レベルが絞り装置102において回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルである場合には、絞り開口104の開口径を回折現象が発生する直前の開口径とする電圧レベルの開放信号を生成することを特徴とするため、絞り開口104の開口径を固定するストッパーなどを設けることなく、絞り開口104の最小開口径を回折現象が発生する直前の開口径とすることができる。これによって、部品点数を増加したり構成を複雑化することなく、かつ、光学的な解像度を低下させることなく、焦点ボケの発生を防止することができる。
また、この実施の形態によれば、開放信号生成部503が、全開状態においては閉端電圧と等しく、開口径が最小となる状態においては開放端電圧と等しい電圧レベルであって、閉鎖信号の電圧レベルの増減方向とは反転した方向に電圧レベルが増減する開放信号を生成することを特徴とするため、閉鎖信号の増減方向を反転させることによって開放信号を生成することができる。これによって、映像信号における明/暗によって絞り開口104の開口径を調整することができ、開放信号の生成を容易化することができる。
また、この実施の形態によれば、開放信号生成部503が、開口径が最小となる状態と全開状態との間における電圧レベルの変化量が、全閉状態と全開状態との間における閉鎖信号の電圧レベルの変化量と等しくなる開放信号を生成することを特徴とするため、開放信号の電圧レベルが一定の変化量変化する範囲を変更し、閉鎖信号の電圧レベルに対する開放信号の電圧レベルを調整することによって絞り開口104の最小開口径を回折現象が発生する直前の開口径とすることができる。これによって、部品点数を増加したり構成を複雑化することなく、かつ、光学的な解像度を低下させることなく、焦点ボケの発生を防止することができる。
また、この実施の形態によれば、閉鎖信号の電圧レベルが絞り装置102において回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルである場合に、絞り装置102を通過した光が入射する撮像素子が出力する画像信号のゲインコントロールをおこなうゲインコントロール部504を備えることを特徴とするため、絞り開口104の開口径の調整では回折現象が発生する範囲において確実にゲインコントロールをおこなうことができる。これによって、焦点ボケの発生を確実に防止することができる。
また、この実施の形態において、所定の入力操作を受け付けた場合に絞り装置102を通過した光が入射する撮像素子が出力する画像信号のゲインコントロールをおこなうゲインコントロール部504とした場合、閉鎖信号の電圧レベルから絞り開口104の開口径が回折現象が発生する開口径に到達したか否かを調整作業者が判断し、絞り開口104の開口径の調整では回折現象が発生する範囲においては調整作業者が手動でゲインコントロールをおこなうことができる。これによって、回折現象が発生したか否かを調整作業者すなわち画像の視認者が判断してゲインコントロールをおこなうことができるので、過剰なゲインコントロールをおこなうことなく、画像の視認者が不具合と認識する焦点ボケの発生を防止することができる。
上述した実施の形態においては、絞り開口104の開口径と閉鎖信号の電圧レベルとの関係の調整に際してオートアイリス調整用の装置を用いるようにしたが、これに限るものではなく、オートアイリス調整用の回路を用いて上記の映像信号を出力するようにしてもよい。この場合、たとえば撮像素子を備え、撮像素子に入射した光の強度に応じた電気信号を画像信号として、当該画像信号にしたがった画像(撮像した画像)を表示するディスプレイなどを備えたデジタルカメラなどの撮像装置とすることができる。
すなわち、この発明によれば、全開状態と全閉状態との間で開口径が可変な絞り開口104を備えた絞り装置102を通過した光が入射する撮像素子と、映像信号に基づいて決定される絞り開口104の開口径の大きさに対応して電圧レベルが増減する閉鎖信号を生成する閉鎖信号生成部502と、閉鎖信号生成部502が生成した閉鎖信号の電圧レベルに基づいて、当該閉鎖信号の電圧レベルに対応する大きさとなるように絞り開口104の開口径を変化させ、閉鎖信号の電圧レベルが絞り装置102において回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルである場合には絞り開口104の開口径を回折現象が発生しない開口径とする電圧レベルの開放信号を生成する開放信号生成部503と、閉鎖信号の電圧レベルが絞り装置102において回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルである場合に、撮像素子が出力する画像信号のゲインコントロールをおこなうゲインコントロール部504と、を備えたことを特徴とする撮像装置とすることができる。
この発明によれば、絞り開口104の開口径を固定するストッパーなどを設けることなく回折現象が発生しない範囲内で絞り開口104の開口径を調整するとともに、絞り開口104の開口径の調整では回折現象が発生する範囲においてはゲインコントロールをおこなうことによって焦点ボケの発生を防止することができる。これによって、絞り開口104の開口径のみに依存することなく画像の明るさを良好に調整することができる。
また、絞りを制御させる映像信号出力を持たないカメラなどの撮像装置においては、直接絞りをコントロールする端子を撮像装置に設け、レンズ装置101(絞り装置102)側では、絞りを直接コントロールするか否かを切り替える切り替えスイッチをレンズ装置101に設け、切り替えスイッチの切り替えによって上記と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の絞り制御機構100および撮像装置によれば、絞り開口104の開口径を回折現象が発生しない範囲内に電気的に固定することができるので、絞り開口104の開口径を固定するストッパーなどを設けることなく、回折現象が発生しない範囲内で絞り開口104の開口径を調整することができるという効果を奏する。これによって、部品点数を増加したり構成を複雑化することなく、焦点ボケの発生を防止することができる。
以上のように、この発明にかかる絞り制御機構および撮像装置は、絞り開口の開口径を調整することによって光量を調整する絞り装置を備えたレンズ装置や撮像装置に有用であり、特に、回折現象の発生を防止しつつ光量の調整が必要となるレンズ装置や撮像装置に適している。
この発明にかかる絞り制御機構の概要を示す説明図である。 この発明にかかる絞り制御機構の回路構成を示す説明図である。 ホールセンサの出力値の調整方法を示す説明図である。 従来の絞り制御における閉鎖信号の電圧レベルおよび開放信号の電圧レベルの変化を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態の絞り制御機構の機能的構成を示すブロック図である。 この発明にかかる実施の形態の閉鎖信号の電圧レベルおよび開放信号の電圧レベルの変化について説明する説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態の閉鎖信号の電圧レベルおよび開放信号の電圧レベルの変化について説明する説明図(その2)である。 波形モニターに表示された信号の一例を示す説明図(その1)である。 波形モニターに表示された信号の一例を示す説明図(その2)である。 極小絞り時のゲインコントロール機能の起動にかかる手順を含む処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
501 入力部
502 閉鎖信号生成部
503 開放信号生成部
504 ゲインコントロール部
505 出力部

Claims (4)

  1. 全開状態と全閉状態との間で開口径が可変な絞り開口を備えた絞り装置に対して開放信号を出力し、当該開放信号の電圧レベルを調整することによって前記絞り開口の開口径の大きさを制御する絞り制御機構であって、
    映像信号に基づいて決定される前記絞り開口の開口径の大きさに対応して電圧レベルが増減する閉鎖信号を生成する閉鎖信号生成手段と、
    前記閉鎖信号生成手段が生成した閉鎖信号の電圧レベルに基づいて、当該閉鎖信号の電圧レベルに対応する大きさとなるように前記絞り開口の開口径を変化させる電圧レベルの開放信号を生成する開放信号生成手段と、
    前記開放信号生成手段が生成した開放信号を前記絞り装置に対して出力する出力手段と、
    を備え、
    記閉鎖信号の電圧レベルが前記絞り装置において回折現象が発生する開口径に対応する電圧レベルである場合には、前記開放信号生成手段が前記絞り開口の開口径を前記回折現象が発生しない開口径とする電圧レベルの開放信号を生成することにより、前記開口径が全閉状態とならずに最小になり、
    前記開放信号生成手段は、前記開口径が最小となる状態においては前記全開状態における閉鎖信号の電圧と等しい電圧レベルであって、前記閉鎖信号の電圧レベルの増減方向とは反転した方向に電圧レベルが増減する開放信号を生成することを特徴とする絞り制御機構。
  2. 前記全閉状態と前記開口径が最小となる状態との間における開放信号の電圧レベルが一定になり、前記全閉状態と前記開口径が最小となる状態との間における閉鎖信号の電圧レベルが変化することを特徴とする請求項1に記載の絞り制御機構。
  3. 前記開放信号生成手段は、前記開口径が最小となる状態と前記全開状態との間における電圧レベルの変化量が、前記全閉状態と前記全開状態との間における前記閉鎖信号の電圧レベルの変化量と等しくなる開放信号を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の絞り制御機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の絞り制御機構と、前記絞り装置を通過した光が入射する撮像素子と、を備えたことを特徴とする撮像装置。
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