JP5347896B2 - 非破壊検査方法及びその装置 - Google Patents

非破壊検査方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5347896B2
JP5347896B2 JP2009238332A JP2009238332A JP5347896B2 JP 5347896 B2 JP5347896 B2 JP 5347896B2 JP 2009238332 A JP2009238332 A JP 2009238332A JP 2009238332 A JP2009238332 A JP 2009238332A JP 5347896 B2 JP5347896 B2 JP 5347896B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
detected
reinforced concrete
rays
ray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009238332A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011085481A (ja
Inventor
裕之 野瀬
一 桑原
徹也 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2009238332A priority Critical patent/JP5347896B2/ja
Priority to US13/501,589 priority patent/US8680477B2/en
Priority to TR2012/04076T priority patent/TR201204076T1/xx
Priority to PCT/JP2010/067743 priority patent/WO2011046078A1/ja
Publication of JP2011085481A publication Critical patent/JP2011085481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5347896B2 publication Critical patent/JP5347896B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/22Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material
    • G01N23/221Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material by activation analysis
    • G01N23/222Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material by activation analysis using neutron activation analysis [NAA]

Description

本発明は、被検体を破壊せずにその状態を検査する非破壊検査方法とその装置に関するものである。
躯体や部品等の状態(腐食、亀裂、空洞化等)検査として、旧来から目視検査や打音検査、超音波検査(エコー検査)等が行われている。しかし、目視検査や打音検査は、検査者の熟練度によって検査結果に差が生じ易く、また、人的検査であることから検査精度に自ずと限界がある。しかも、作業員が目視又は打突できる形状の箇所でしか実施できないという制約もある。一方、超音波検査については、先に挙げた人的検査に起因する問題は生じないが、検査対象部分の形状特定に難点がある等の弱点がある。
これに対して、原子核が熱外中性子エネルギー領域において固有の大きな中性子共鳴吸収を持つことを利用し、中性子を共鳴吸収した原子核からの即発γ線を測定して原子核を特定することにより、被検体の状態を検査することが提案されている(例えば、特許文献1)。
中性子共鳴吸収を利用した即発γ線分析法(放射線利用技術データベース、放射線技術、047 論文、http://www.rada.or.jp/database/home4/normal/ht-docs/member/synopsis/040275.html)
上述した即発γ線を測定する分析法は、被検体が小型のものである場合は非破壊検査として実施することができる。しかし、例えば構造物の躯体のように被検体が大型のものである場合は、被検体から試験片を切り出して検査しなければならず、非破壊検査として実施することが困難である。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、精度の良い被検体の状態検査を、被検体の形状や場所に制約されずに非破壊検査として実施することができる非破壊検査方法と、この方法を実施するのに用いて好適な非破壊検査装置とを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載した本発明の非破壊検査方法は、被検体に中性子線を照射して、該中性子線の中性子を捕獲した前記被検体の含有元素の原子核から即発γ線を放射させるステップと、前記中性子線の照射軸線上の所定点から該照射軸線と直交する径方向にそれぞれ等しい間隔をおいた複数の測定点において、前記照射軸線から同じ角度ずつ傾斜した方向からのγ線をそれぞれ検出するステップと、前記各測定点において検出された前記方向からのγ線の強度をエネルギー領域別に弁別するステップと、前記被検体への前記中性子線の照射に同期して前記各測定点において同時に検出されたγ線の、同一のエネルギー領域どうしにおける強度の照合に基づいて、前記被検体の含有元素の種類を解析するステップと、前記被検体に対する前記所定点及び前記各測定点の相対位置と、前記各測定点で検出するγ線の前記方向とに基づいて、前記解析した種類の含有元素の前記被検体における位置を検出するステップとを備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、請求項5に記載した本発明の非破壊検査装置は、被検体に照射する中性子線を発生する中性子線源と、前記中性子線の照射軸線上の所定点から該照射軸線と直交する径方向にそれぞれ等しい間隔をおいた複数の測定点に配置され、前記照射軸線から同じ角度ずつ傾斜した方向からのγ線をそれぞれ検出する複数のγ線モニタと、前記各γ線モニタが検出した前記方向からのγ線の強度をエネルギーの領域別にそれぞれ弁別する複数の波高分析器と、前記中性子線源による前記中性子線の発生に同期して前記各γ線モニタが同時に検出したγ線の、前記各波高分析器が弁別した同一のエネルギー領域における強度どうしを照合した結果に基づいて、前記被検体の含有元素の種類を解析する種類解析手段と、前記被検体に対する前記所定点及び前記各γ線モニタの相対位置と、前記各γ線モニタで検出するγ線の前記方向とに基づいて、前記解析した種類の含有元素の前記被検体における位置を検出する位置検出手段とを備えることを特徴とする。
請求項1に記載した本発明の非破壊検査方法と、請求項5に記載した本発明の非破壊検査装置とによれば、被検体に中性子線が照射されると、被検体の含有元素に固有の中性子エネルギー領域において、中性子が含有元素の原子核に捕獲される。そして、中性子を捕獲した原子核はその直後に、捕獲した中性子の中性子エネルギーに対応するエネルギーで即発γ線を放射する。
被検体から放射された即発γ線は、中性子線の照射軸線上の所定点から照射軸線と直交する径方向に等しい距離をおいた複数の測定点において同時に検出される。ここで、各測定点でそれぞれ検出されるのは、中性子線の照射軸線に対して同じ角度ずつ傾斜した方向からの即発γ線成分である。したがって、各測定点では、各測定点が検出する即発γ線成分の方向の延長線と中性子線の照射軸線とが交差する被検体の内部又は表面箇所に存在する元素の原子核から放射された即発γ線が、それぞれ検出されることになる。
そこで、各測定点において同時に検出したγ線の同一のエネルギー領域における強度が、いずれも所定のしきい値よりも大きい場合には、その検出γ線は、被検体が含有する元素のうち中性子を捕獲した元素の原子核から放射された即発γ線であることになる。そして、その即発γ線を放射した原子核は、所定のしきい値よりもγ線の検出強度が高いエネルギー領域に対応する、固有の元素の原子核であることになる。
このため、各測定点において、中性子線の発生乃至被検体への照射に同期して同時に検出された即発γ線の、他のエネルギー領域よりも強度が高いエネルギー領域に基づいて、被検体の含有元素の種類を解析できる。また、被検体に対する所定点や各測定点の相対位置と、各測定点で検出するγ線の方向とに基づいて、種類を解析した被検体の含有元素の位置を検出できる。したがって、精度の良い被検体の状態検査を、被検体の形状や場所に制約されることなく非破壊検査として実施することができる。
また、各測定点で測定するγ線の方向や、被検体に対する所定点や各測定点の相対位置を適宜設定することで、被検体の表面から任意の深さの部分における被検体の状態を、非破壊検査で検査することができる。
さらに、請求項2に記載した本発明の非破壊検査方法は、請求項1に記載した本発明の非破壊検査方法において、前記中性子線の前記被検体に対する照射位置を、前記被検体の表面に沿って順次変えつつ、前記各ステップを実行することを特徴とする。
また、請求項7に記載した本発明の非破壊検査装置は、請求項5又は6に記載した本発明の非破壊検査装置において、前記被検体上を移動可能に構成され、前記中性子線源と前記各γ線モニタとが設置される移動台をさらに備えていることを特徴とする。
請求項2に記載した本発明の非破壊検査方法によれば、請求項1に記載した本発明の非破壊検査方法において、また、請求項7に記載した本発明の非破壊検査装置によれば、請求項5又は6に記載した本発明の非破壊検査装置において、いずれも、被検体に中性子線を照射する中性子線源の被検体からの距離や、中性子線の照射軸線に対する各測定点の位置、各測定点で検出する即発γ線成分の方向(中性子線の照射軸線に対する傾斜角度)を変えずに維持したまま、中性子線を照射する位置が被検体の表面に沿って移動することになる。
このため、中性子線の照射位置が被検体の表面に沿って移動すると、各測定点が検出するγ線の方向の延長線と中性子線の照射軸線とが交差する箇所が、被検体の表面と平行する平面内で移動することになる。したがって、被検体の表面と平行する平面内の被検体部分の全体について被検体の状態を非破壊検査で検査することができる。
さらに、請求項3に記載した本発明の非破壊検査方法は、請求項1又は2に記載した本発明の非破壊検査方法において、前記照射軸線の延在方向における前記所定点から前記被検体までの距離と、前記径方向における前記照射軸線からの前記各測定点の間隔と、前記各測定点において検出するγ線の到来方向と、のうち少なくとも一つを順次変えつつ、前記各ステップを実行することを特徴とする。
また、請求項6に記載した本発明の非破壊検査装置は、請求項5に記載した本発明の非破壊検査装置において、前記各γ線モニタは、前記照射軸線の延在方向における前記被検体からの距離、前記径方向における前記照射軸線からの前記間隔、及び、検出するγ線の到来方向のうち少なくとも一つを変更可能に構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載した本発明の非破壊検査方法によれば、請求項1又は2に記載した本発明の非破壊検査方法において、また、請求項6に記載した本発明の非破壊検査装置によれば、請求項5に記載した本発明の非破壊検査装置において、いずれも、中性子線の照射軸線の延在方向や径方向における各測定点の位置と、各測定点で検出するγ線の方向と、のうち少なくとも1つを変えると、各測定点で検出したγ線に基づいて種類を解析する被検体の含有元素の位置が、被検体の表面からの深さ方向に移動することになる。したがって、被検体の表面からの深さ方向の全体について被検体の状態を非破壊検査で検査することができる。
なお、請求項1に記載した本発明の非破壊検査方法はさらに、前記被検体の含有元素の種類を解析する前記ステップが、前記被検体への前記中性子線の照射に同期して前記各測定点において同時に検出されたγ線の、同一のエネルギー領域どうしにおける強度の照合に基づいて、前記被検体である鉄筋コンクリート中の鉄及び塩素を検出するステップを含んでおり、前記解析した種類の含有元素の前記被検体における位置を解析するステップが、前記被検体に対する前記所定点及び前記各測定点の相対位置と、前記各測定点で検出する前記即発γ線の成分の方向とに基づいて、前記検出した鉄及び塩素の前記鉄筋コンクリートにおける位置を検出するステップを含んでおり、加えて、前記鉄筋コンクリートにおける前記検出した鉄及び塩素の位置に基づいて、前記鉄筋コンクリート中の鉄筋の腐食状態を解析するステップをさらに含むことを特徴とする。
また、請求項4に記載した本発明の非破壊検査装置はさらに、前記被検体が鉄筋コンクリートであり、前記種類解析手段が前記鉄筋コンクリートに存在する鉄及び塩素を解析し、前記位置検出手段が前記解析した鉄及び塩素の前記鉄筋コンクリートにおける位置を検出すると共に、前記解析した前記鉄筋コンクリートに存在する鉄及び塩素と、前記検出した前記鉄筋コンクリートにおける鉄及び塩素の位置とに基づいて、前記鉄筋コンクリートにおける鉄筋の腐食状態を解析する腐食状態解析手段をさらに備えることを特徴とする。
そして、請求項1に記載した本発明の非破壊検査方法と、請求項4に記載した本発明の非破壊検査装置によれば、いずれも、中性子線の発生乃至被検体への照射に同期して各測定点において同時に検出されたγ線(即発γ線)の強度が、鉄や塩素に固有のエネルギー領域において他のエネルギー領域よりも高い場合に、鉄筋コンクリート中の鉄(鉄筋)や塩素(塩化物)の存在が解析されることになる。そして、これに基づいて、鉄筋コンクリート中の鉄(鉄筋)や塩素(塩化物)の位置も検出されることになる。
したがって、鉄筋コンクリートに存在する鉄(鉄筋)の位置と塩素(塩化物イオン)の位置との接近状況から、塩化物イオンによる鉄筋の腐食の発生とその度合い、又は、腐食の発生可能性といった、鉄筋コンクリート中の鉄筋の腐食状態が解析されることになる。
このため、構造物の躯体等に使用されている鉄筋コンクリートにおける塩化物イオンに起因する鉄筋の腐食、即ち塩害の発生状況を、試験片を切り出すことなく非破壊検査によって正確に検査することができる。
本発明によれば、精度の良い被検体の状態検査を、被検体の形状や場所に制約されずに非破壊検査として実施することができる。
本発明による非破壊検査方法を適用した本発明の一実施形態に係る非破壊検査装置を示す概略構成図である。 図1の中性子発生器における中性子線の発生原理を示す説明図である。 塩素35に関する中性子エネルギーと捕獲断面積との関係を示すグラフである。 塩素37に関する中性子エネルギーと捕獲断面積との関係を示すグラフである。 図1の非破壊検査装置による塩素の位置解析原理を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明による非破壊検査方法を適用した本発明の一実施形態に係る非破壊検査装置を示す概略構成図である。
図1に引用符号1で示す非破壊検査装置は、中性子を捕獲した原子核が即発γ線を放射することを利用し、中性子線を照射した被検体からの即発γ線を検出することで被検体の状態を検査するものである。本実施形態では、橋梁等における鉄筋コンクリート3の躯体における鉄筋(図示せず)の、塩害による腐食の状態を知るために、鉄筋コンクリート3における鉄筋の分布と、塩害の原因となる塩素(塩化物イオン)の分布とを検査する場合について説明する。
そして、本実施形態の非破壊検査装置1は、鉄筋コンクリート3上で移動可能な移動台11、中性子線を出力する中性子発生器13(請求項中の中性子線源に相当)、及び、鉄筋コンクリート3からの即発γ線を検出する2つのγ線検出部15a,15bを有している。中性子発生器13とγ線検出部15a,15bは、移動台11上に設置されている。
また、本実施形態の非破壊検査装置1は、各γ線検出部15a,15bがそれぞれ検出した即発γ線の強度を計数する波高分析器17a,17bと、両波高分析器17a,17bが同時に所定のしきい値よりも高い強度の即発γ線を検出した場合に検出信号を出力する同時計数装置19と、波高分析器17a,17b及び同時計数装置19の動作を制御する制御装置21(請求項中の種類解析手段、位置検出手段、及び、腐食状態解析手段に相当)とを有している。
移動台11は、本実施形態では、鉄筋コンクリート3上に載置された台車によって構成されている。この移動台11は、駆動源を有する自走式の台車であっても良く、駆動源を持たない従動式の台車であっても良い。なお、鉄筋コンクリート3上における移動台11の位置(中性子発生器13による中性子線の鉄筋コンクリート3上における照射位置)は、移動台11が自動式か従動式かを問わず、制御装置21において常に把握されている。
中性子発生器13は、図2に示すように、不図示のイオン発生器からのイオン(H、 2H、 4He等)が照射されるターゲット(Be、 2H等)と、ターゲットにイオンが照射されることで発生する高速中性子を減速して熱又は熱外中性子とする減速材(ポリエチレン、重水、軽水等)と、減速材が封入され高速中性子の漏出を防止する防護壁とを有する一般的なものである。この中性子発生器13は、移動台11上に設置されたチャンバ状の防護体14の上部に設置されている。中性子発生器13から出力された熱又は熱外中性子による中性子線13a(図1参照)は、防護体14の内部と移動台11とを通過して、鉄筋コンクリート3にその表面の法線方向から照射される。
中性子発生器13からの熱外中性子による中性子線13aが原子核に照射されると、その原子核において中性子の共鳴吸収が生じる。図3及び図4のグラフは、塩素35及び塩素37のそれぞれにおける、照射された中性子のエネルギーと中性子の捕獲断面積との関係を示すものである。これらを比較すると、塩素35には、熱外中性子である102 〜103 の間の中性子エネルギー領域において、中性子の捕獲断面積が周辺のエネルギー領域に比べて急激に大きくなる特性がある。このような特性は塩素37には見られない。したがって、例えば102 〜103 の間の中性子エネルギー領域において中性子を捕獲する原子核は、塩素37でなく塩素35であると判別することができる。
共鳴吸収により中性子を捕獲した原子核は、即発γ線を放射する。この即発γ線のエネルギーは、原子核が捕獲した中性子の中性子エネルギーに応じて異なる。したがって、原子核が放射する即発γ線のエネルギーは、その原子核に固有のものとなる。この原理を利用して、本実施形態の非破壊検査装置1では、鉄筋コンクリート3の含有元素(のうち、特に鉄=鉄筋と塩素=塩化物イオン)の分布を解析する。そのために、非破壊検査装置1では、図1に示すように、中性子発生器13からの熱外中性子による中性子線13aを鉄筋コンクリート3に照射し、この鉄筋コンクリート3(の含有元素)から放射される即発γ線を各γ線検出部15a,15bで検出する。
各γ線検出部15a,15bは、図1に示すように、移動台11上の防護体14内に収容されている。各γ線検出部15a,15bは、図5に示すように、中性子発生器13からの中性子線13aの照射軸線上の基準点13b(請求項中の所定点に相当)から照射軸線と直交する径方向にそれぞれ等しい間隔rをおいた測定点13c,13dに配置されている。この基準点13bは、鉄筋コンクリート3の表面から距離Lだけ離れた箇所に設定されている。
各γ線検出部15a,15bは、γ線センサ15cをコリメータ15dで覆って構成されている。コリメータ15dは、γ線センサ15cが検出可能なγ線の入射方向を規制するものである。本実施形態では、各γ線検出部15a,15bのコリメータ15dは、鉄筋コンクリート3からの即発γ線をコリメートして、中性子線13aの照射軸線に対して角度θだけ傾斜した方向からのγ線をγ線センサ15cに到達させるように構成されている。したがって、γ線センサ15cは、中性子線13aの照射軸線に対して角度θだけ傾斜した方向からのγ線のみを検出する。
各γ線検出部15a,15bを上述したようなレイアウトとすることで、各γ線検出部15a,15bが検出した鉄筋コンクリート3からの即発γ線の解析により特定される元素の鉄筋コンクリート3中における位置を、後述する制御装置21が計算により特定することができる。このときの計算式は、対象の元素が鉄筋コンクリート3の表面から深さdだけ内部の位置にあるものとした場合、d=(r/tanθ)−Lで表すことができる。
各波高分析器17a,17bは、中性子発生器13からの中性子線13aの出力に同期して制御装置21によりトリガされると、対応する各γ線検出部15a,15bが検出したγ線の強度をエネルギー領域別に弁別する。
同時計数装置19は、中性子発生器13からの中性子線13aの出力に同期して制御装置21によりトリガされると、各波高分析器17a,17bがエネルギー領域別に弁別したγ線の強度を取得する。そして、同時計数装置19は、各波高分析器17a,17bからそれぞれ取得したγ線の強度を、同じエネルギー領域どうしで照合する。この照合によって同時計数装置19は、各γ線検出部15a,15bが検出したγ線の強度がいずれも所定のしきい値より高いエネルギー領域の有無を判定する。この所定のしきい値は、制御装置21によってγ線の各エネルギー領域別にそれぞれ設定される。また、各エネルギー領域別のしきい値は各波高分析器17a,17b間で共通である。
以上のようにして同時計数装置19は、各γ線検出部15a,15bが同時に検出したγ線の、各波高分析器17a,17bにより弁別されたエネルギー領域別の強度が、特定のエネルギー領域において、そのエネルギー領域に対して設定された所定のしきい値よりも高いと、そのエネルギー領域を示す判別信号を出力する。
制御装置21は、同時計数装置19が出力する判別信号に基づいて、中性子発生器13からの中性子線13aを照射した鉄筋コンクリート3に存在する元素を解析、特定し、また、各γ線検出部15a,15bの上述した位置関係に基づいて、特定した元素の鉄筋コンクリート3における位置(鉄筋コンクリート3の表面からの深さd)を、先に説明した式を用いて算出する。
以上の構成による本実施形態の非破壊検査装置1を用いた鉄筋コンクリート3の検査では、1サイクルの検査において、鉄筋コンクリート3上における移動台11の位置、言い換えると、鉄筋コンクリート3上における中性子線13aの照射位置を、鉄筋コンクリート3の表面全体に亘って例えばマトリクス状に順次変える。
そして、中性子線13aの各照射位置において、以下の(1)乃至(4)の各ステップ、即ち、
(1)中性子発生器13から鉄筋コンクリート3に向けて中性子線13aを照射して、中性子線13aの中性子を捕獲した鉄筋コンクリート3の含有元素の原子核から即発γ線を放射させるステップと、
(2)中性子線13aの照射軸線上の基準点13bから照射軸線と直交する径方向にそれぞれ等しい間隔rをおいた測定点13c,13dにおいて、中性子線13aの照射軸線に対して角度θだけ傾斜した方向からのγ線を、γ線検出部15a,15bによって検出するステップと、
(3)γ線検出部15a,15bによって検出されたγ線の強度をエネルギー領域別に弁別するステップと、
(4)中性子発生器13から鉄筋コンクリート3への中性子線13aの照射に同期してγ線検出部15a,15bによって同時に検出されたγ線の、同一のエネルギー領域どうしにおける強度が、そのエネルギー領域に対応する所定のしきい値よりいずれも高いと、同時計数装置19において判別された場合に、制御装置21が、そのエネルギー領域に基づいて、鉄筋コンクリート3中に含有される元素の種類を解析すると共に、この解析した元素の鉄筋コンクリート3中における位置、つまり、中性子線13aを照射した鉄筋コンクリート3箇所の表面からの深さdを、鉄筋コンクリート3に対する中性子線13a上の基準点13bや各測定点13c,13d(各γ線検出部15a,15b)の相対位置に基づいて検出するステップと、
を繰り返し実行する。
上述した1サイクルの検査では、鉄筋コンクリート3の表面から深さdの層に存在する元素の原子核から即発γ線が放射されると、γ線検出部15a,15bによって検出されることになる。したがって、上述した1サイクルの検査によって、鉄筋コンクリート3の表面から深さdの層に存在する元素の解析が行われることになる。
なお、鉄筋コンクリート3の表面から中性子線13aの照射軸線上の基準点13bまでの距離L、基準点13bから各測定点13c,13d(各γ線検出部15a,15b)までの間隔r、及び、各γ線検出部15a,15bによる検出可能なγ線の入射方向(中性子線13aの照射軸線に対する傾斜角度θ)のうち一部または全部を適宜変更することで、元素の解析を行う鉄筋コンクリート3の層の位置(表面からの深さdの値)を変えることができる。
したがって、上述した距離L、間隔r、及び、傾斜角度θのうち一部または全部を適宜変更しながら、1サイクルの検査を繰り返せば、鉄筋コンクリート3の表面方向及び深さ方向の全体に亘って、鉄筋コンクリート3に含有される元素の解析が行われることになる。
ちなみに、同時計数装置19が判定において用いる各エネルギー領域別の所定のしきい値は、分布を検査する対象の元素に応じて、その元素の原子核から放射される即発γ線のエネルギースペクトルに応じた内容に設定すればよい。例えば、鉄筋コンクリート3における鉄筋の分布を検査する際には、即発γ線のエネルギー領域別の所定のしきい値を、鉄の原子核が中性子を捕獲して放射する即発γ線のエネルギースペクトルに応じた内容に設定する。一方、鉄筋コンクリート3における塩素(塩化物イオン)の分布を検査する際には、即発γ線のエネルギー領域別の所定のしきい値を、塩素の原子核が中性子を捕獲して放射する即発γ線のエネルギースペクトルに応じた内容に設定する。
そして、本実施形態の非破壊検査装置1では、鉄筋コンクリート3における鉄(鉄筋)の分布を検査する場合に、制御装置21が設定する即発γ線のエネルギー領域別の所定のしきい値を、鉄(鉄筋)の原子核が放射する即発γ線の強度が高いエネルギー領域についてのみ、その値よりも若干低めの値とし、他のエネルギー領域については異なる値(例えば無限大に近い値)とする。
また、本実施形態の非破壊検査装置1では、鉄筋コンクリート3における塩素(塩化物イオン)の分布を検査する場合に、制御装置21が設定する即発γ線のエネルギー領域別の所定のしきい値を、塩素(塩化物イオン)の原子核が放射する即発γ線の強度が高いエネルギー領域についてのみ、その値よりも若干低めの値とし、他のエネルギー領域については異なる値(例えば無限大に近い値)とする。
そして、制御装置21は、エネルギー領域別の所定のしきい値を鉄に対応する値に設定して、鉄筋コンクリート3の表面方向及び深さ方向の全体に亘って上述した1サイクルの検査を行うことで、鉄筋コンクリート3中における鉄(鉄筋)の分布を解析する。
また、制御装置21は、エネルギー領域別の所定のしきい値を塩素に対応する値に設定して、鉄筋コンクリート3の表面方向及び深さ方向の全体に亘って上述した1サイクルの検査を行うことで、鉄筋コンクリート3中における塩素(塩化物イオン)の分布を解析する。
さらに、制御装置21は、鉄筋コンクリート3中における鉄(鉄筋)の分布と塩素(塩化物イオン)の分布との接近具合で、鉄筋コンクリート3における鉄筋の塩害による腐食の状態(腐食発生の有無、腐食発生確率、腐食発生予想時期等)を解析する。
このように、同時計数装置19が判定において用いる各エネルギー領域別の所定のしきい値を、分布を検査する対象の元素に応じて、その元素の原子核から放射される即発γ線のエネルギー領域別のスペクトルに応じた内容に設定することで、検査対象の元素の分布の検査を非破壊検査することができる。
以上に説明したように、本実施形態の非破壊検査装置1によれば、鉄筋コンクリート3に対する中性子線13aの照射箇所を鉄筋コンクリート3の表面方向及び深さ方向の全体に亘って順次変えつつ、鉄筋コンクリート3の含有元素の原子核が中性子の捕獲に伴って放射する即発γ線の、元素に固有のエネルギースペクトルを検出することで、鉄筋コンクリート3の含有元素を非破壊検査によって解析することができる。
なお、本実施形態では、非破壊検査装置1が被検体である鉄筋コンクリート3上を移動可能な移動台11を有している場合について説明したが、移動台11は省略しても良い。また、本実施形態のγ線検出部15a,15bは、中性子線13aの照射軸線の周りに180゜位相をずらして配置しても良く、それ以外の角度だけ位相をずらして配置しても良い。
さらに、本発明におけるγ線モニタ(γ線検出部)を配置する測定点の数は、本実施形態のように2つでも良く、3つ以上でも良い。3つ以上の測定点にγ線モニタを配置して用いる場合にも、各測定点は、中性子線13aの照射軸線上の基準点13b(所定点)から照射軸線の径方向に等しい間隔をおいた箇所に、中性子線13aの照射軸線の周りに任意の角度だけ位相をずらしてそれぞれ配置されることになる。また、各測定点にそれぞれ配置されるγ線モニタは、被検体からの即発γ線のうち、中性子線13aの照射軸線に対して互いに等しい角度だけ傾斜した方向成分をそれぞれ検出することになる。
また、以上のようにして解析した鉄筋コンクリート3における特定の含有元素の位置を可視化して表示する表示手段を、非破壊検査装置1,1Aに設けるように構成してもよい。この場合、表示手段による表示形態としては、例えば、鉄筋コンクリート3の表面からの深さ方向と移動台11の移動方向とにおける塩素の分布の解析結果を示すデータを、塩素の濃度の高低に応じた等高線によって表示する形式や、表示の粗密による濃度表示等の形式によって表示する形式が考えられる。このように、解析した結果をその場で可視化する構成とすることで、鉄筋コンクリート3の非破壊検査を行う現場において、解析結果の迅速な把握に役立てることができる。
1 非破壊検査装置
3 鉄筋コンクリート(被検体)
11 移動台
13 中性子発生器(中性子線源)
13a 中性子線
13b 基準点(所定点)
13c,13d 測定点
14 防護体
15a,15b γ線検出部(γ線モニタ)
15c γ線センサ
15d コリメータ
17a,17b 波高分析器
19 同時計数装置
21 制御装置(種類解析手段、位置検出手段、腐食状態解析手段)

Claims (6)

  1. 被検体に中性子線を照射して、該中性子線の中性子を捕獲した前記被検体の含有元素の原子核から即発γ線を放射させるステップと、
    前記中性子線の照射軸線上の所定点から該照射軸線と直交する径方向にそれぞれ等しい間隔をおいた複数の測定点において、前記照射軸線から同じ角度ずつ傾斜した方向からのγ線をそれぞれ検出するステップと、
    前記各測定点において検出された前記方向からのγ線の強度をエネルギー領域別に弁別するステップと、
    前記被検体への前記中性子線の照射に同期して前記各測定点において同時に検出されたγ線の、同一のエネルギー領域どうしにおける強度の照合に基づいて、前記被検体の含有元素の種類を解析するステップと、
    前記被検体に対する前記所定点及び前記各測定点の相対位置と、前記各測定点で検出するγ線の前記方向とに基づいて、前記解析した種類の含有元素の前記被検体における位置を検出するステップとを備え、
    前記被検体の含有元素の種類を解析する前記ステップは、前記被検体への前記中性子線の照射に同期して前記各測定点において同時に検出されたγ線の、同一のエネルギー領域どうしにおける強度の照合に基づいて、前記被検体である鉄筋コンクリート中の鉄及び塩素を検出するステップを含んでおり、
    前記解析した種類の含有元素の前記被検体における位置を解析するステップは、前記被検体に対する前記所定点及び前記各測定点の相対位置と、前記各測定点で検出する前記即発γ線の成分の方向とに基づいて、前記検出した鉄及び塩素の前記鉄筋コンクリートにおける位置を検出するステップを含んでおり、
    加えて、前記鉄筋コンクリートにおける前記検出した鉄及び塩素の位置に基づいて、前記鉄筋コンクリート中の鉄筋の腐食状態を解析するステップをさらに含む、
    ことを特徴とする非破壊検査方法。
  2. 前記中性子線の前記被検体に対する照射位置を、前記被検体の表面に沿って順次変えつつ、前記各ステップを実行することを特徴とする請求項1記載の非破壊検査方法。
  3. 前記照射軸線の延在方向における前記所定点から前記被検体までの距離と、前記径方向における前記照射軸線からの前記各測定点の間隔と、前記各測定点において検出するγ線の到来方向と、のうち少なくとも一つを順次変えつつ、前記各ステップを実行することを特徴とする請求項1又は2記載の非破壊検査方法。
  4. 被検体に照射する中性子線を発生する中性子線源と、
    前記中性子線の照射軸線上の所定点から該照射軸線と直交する径方向にそれぞれ等しい間隔をおいた複数の測定点に配置され、前記照射軸線から同じ角度ずつ傾斜した方向からのγ線をそれぞれ検出する複数のγ線モニタと、
    前記各γ線モニタが検出した前記方向からのγ線の強度をエネルギーの領域別にそれぞれ弁別する複数の波高分析器と、
    前記中性子線源による前記中性子線の発生に同期して前記各γ線モニタが同時に検出したγ線の、前記各波高分析器が弁別した同一のエネルギー領域における強度どうしを照合した結果に基づいて、前記被検体の含有元素の種類を解析する種類解析手段と、
    前記被検体に対する前記所定点及び前記各γ線モニタの相対位置と、前記各γ線モニタで検出するγ線の前記方向とに基づいて、前記解析した種類の含有元素の前記被検体における位置を検出する位置検出手段とを備え、
    前記被検体は鉄筋コンクリートであり、前記種類解析手段は前記鉄筋コンクリートに存在する鉄及び塩素を解析し、前記位置検出手段は前記解析した鉄及び塩素の前記鉄筋コンクリートにおける位置を検出すると共に、前記解析した前記鉄筋コンクリートに存在する鉄及び塩素と、前記検出した前記鉄筋コンクリートにおける鉄及び塩素の位置とに基づいて、前記鉄筋コンクリートにおける鉄筋の腐食状態を解析する腐食状態解析手段をさらに備える、
    ことを特徴とする非破壊検査装置。
  5. 前記各γ線モニタは、前記照射軸線の延在方向における前記被検体からの距離、前記径方向における前記照射軸線からの前記間隔、及び、検出するγ線の到来方向のうち少なくとも一つを変更可能に構成されていることを特徴とする請求項4記載の非破壊検査装置。
  6. 前記被検体上を移動可能に構成され、前記中性子線源と前記各γ線モニタとが設置される移動台をさらに備えていることを特徴とする請求項4又は5記載の非破壊検査装置。
JP2009238332A 2009-10-15 2009-10-15 非破壊検査方法及びその装置 Active JP5347896B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009238332A JP5347896B2 (ja) 2009-10-15 2009-10-15 非破壊検査方法及びその装置
US13/501,589 US8680477B2 (en) 2009-10-15 2010-10-08 Non-destructive inspection method and device
TR2012/04076T TR201204076T1 (tr) 2009-10-15 2010-10-08 Tahrip edici olmayan denetleme yöntemi ve cihazı.
PCT/JP2010/067743 WO2011046078A1 (ja) 2009-10-15 2010-10-08 非破壊検査方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009238332A JP5347896B2 (ja) 2009-10-15 2009-10-15 非破壊検査方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011085481A JP2011085481A (ja) 2011-04-28
JP5347896B2 true JP5347896B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=43876128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009238332A Active JP5347896B2 (ja) 2009-10-15 2009-10-15 非破壊検査方法及びその装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8680477B2 (ja)
JP (1) JP5347896B2 (ja)
TR (1) TR201204076T1 (ja)
WO (1) WO2011046078A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101187051B1 (ko) 2012-07-09 2012-09-28 유영검사 주식회사 방사선을 이용한 비파괴 검사 장비용 콜리메이터 장치
CN103226204B (zh) * 2013-04-01 2015-07-15 中国科学院高能物理研究所 探测器信号的测试系统及方法
US20140346366A1 (en) * 2013-05-21 2014-11-27 King Fahd University Of Petroleum And Minerals System and method for measuring chlorine concentration in fly ash cement concret
WO2015019170A1 (en) * 2013-08-09 2015-02-12 Vetco Gray Scandinavia As Method and device for detecting deposited material
US10458930B2 (en) * 2016-04-25 2019-10-29 The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Agriculture Methods and systems for non-invasive measurement of soil chlorine and/or nitrogen content and for detecting sub-surface chlorine or nitrogen-containing objects
US9528952B1 (en) * 2016-05-17 2016-12-27 Westinghouse Electric Company Llc Pulsed neutron generated prompt gamma emission measurement system for surface defect detection and analysis
JP7374577B2 (ja) * 2016-08-15 2023-11-07 株式会社大林組 コンクリートの測定方法、及び、コンクリートの評価方法
JP7311161B2 (ja) * 2018-04-12 2023-07-19 国立研究開発法人理化学研究所 非破壊検査方法と装置
US11061164B1 (en) * 2019-06-06 2021-07-13 National Technology & Engineering Solutions Of Sandia, Llc System, algorithm, and method using short pulse interrogation with neutrons to detect and identify matter
JP2021179345A (ja) * 2020-05-13 2021-11-18 国立研究開発法人理化学研究所 濃度検出装置と濃度検出方法
JP2022157653A (ja) * 2021-03-31 2022-10-14 株式会社トプコン 非破壊検査システム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2641867B1 (fr) * 1989-01-13 1991-03-08 Commissariat Energie Atomique Procede et dispositif de detection de substances et en particulier d'explosifs, par irradiation neutronique de ceux-ci
JPH03144641A (ja) 1989-10-31 1991-06-20 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US5098640A (en) 1990-01-10 1992-03-24 Science Applications International Corporation Apparatus and method for detecting contraband using fast neutron activation
US5539788A (en) * 1992-10-08 1996-07-23 Westinghouse Electric Corporation Prompt gamma neutron activation analysis system
US5410575A (en) * 1993-01-27 1995-04-25 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Detection of buried nitrogen rich materials
US5412206A (en) 1994-02-18 1995-05-02 Westinghouse Electric Company Method and apparatus for determining the depth of a gamma emitting element beneath the surface
RU2206080C1 (ru) * 2001-11-08 2003-06-10 Открытое акционерное общество "Научно-технический центр "РАТЭК" Способ обнаружения взрывчатого вещества в контролируемом предмете
JP2004125639A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Japan Atom Energy Res Inst 多重ガンマ線検出法と放射化分析を組み合わせた新微量分析法において検出器の不感時間を補正する方法
DE10323093A1 (de) * 2003-05-16 2004-12-16 Leonhardt, Jürgen, Prof. Verfahren und Vorrichtung zum Nachweis von gefährlichen Gütern in Gepäckstücken
US7361886B2 (en) * 2005-02-28 2008-04-22 Schlumberger Technology Corporation Corrections of gamma-ray responses
US8080808B2 (en) * 2006-07-18 2011-12-20 BOSS Physical Sciences, LLC Remote detection of explosive substances
DK1882929T3 (da) * 2006-07-28 2012-01-23 Sage Innovations Inc Detektionssystem og detektionsfremgangsmåde baseret på pulserede virksomme partikler

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011085481A (ja) 2011-04-28
WO2011046078A1 (ja) 2011-04-21
TR201204076T1 (tr) 2012-09-21
US8680477B2 (en) 2014-03-25
US20120199754A1 (en) 2012-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5347896B2 (ja) 非破壊検査方法及びその装置
US7356118B2 (en) Angled-beam detection system for container inspection
JP5164777B2 (ja) 液体物品の検査方法及びその設備
Riggio et al. Application of imaging techniques for detection of defects, damage and decay in timber structures on-site
KR20090046849A (ko) 산란 감쇠 단층 촬영 방법
JP5445016B2 (ja) 非破壊検査方法及びその装置
JP7311161B2 (ja) 非破壊検査方法と装置
US9063061B2 (en) Detection of an anomaly in a biological material
JP2009128112A (ja) 中性子回折装置
EP3351928B1 (en) X-ray sidescatter inspection of laminates
JP6467572B2 (ja) レーザによる放射線測定方法及びその装置
CA2373253A1 (en) Non-destructive testing of hidden flaws
JP2021113751A (ja) 核物質検知装置、核物質検知方法、試料分析方法
JP6598205B2 (ja) 非破壊検査方法および装置
CN205643197U (zh) 一种x射线探伤机检校辅助台
Barzilov et al. NELIS—a neutron inspection system for detection of illicit drugs
WO2022085591A1 (ja) 非破壊検査装置と非破壊検査方法
JP2007240253A (ja) 亀裂検出装置および亀裂検出方法
JP7223992B2 (ja) 非破壊検査システム及び非破壊検査方法
RU2021104578A (ru) Анализ плотности геологической пробы
Boldo et al. Positioning of steel rods inclusions in reinforced concrete simulant by Compton backscattering
Tondon et al. A Compton scattering technique to determine wood density and locating defects in it
RU2367973C1 (ru) Способ радиолокационного обзора пространства (варианты)
JP2010243361A (ja) 放射線検査装置
Humphries Nondestructive testing of materials with the differential gamma-scattering spectroscopy (DGSS) technique.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130805

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5347896

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250