JP5345524B2 - Hivアスパルチルプロテアーゼ阻害剤としてのリシン関連誘導体 - Google Patents

Hivアスパルチルプロテアーゼ阻害剤としてのリシン関連誘導体 Download PDF

Info

Publication number
JP5345524B2
JP5345524B2 JP2009512583A JP2009512583A JP5345524B2 JP 5345524 B2 JP5345524 B2 JP 5345524B2 JP 2009512583 A JP2009512583 A JP 2009512583A JP 2009512583 A JP2009512583 A JP 2009512583A JP 5345524 B2 JP5345524 B2 JP 5345524B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
formula
alkyl group
branched alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009512583A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009538876A (ja
Inventor
ジヨンカース,テイム・ヒユーゴ・マリア
デイーリンク,インゲ
ラスト,ステフアーン・ジユリアン
ド・コク,ヘルマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Janssen R&D Ireland ULC
Original Assignee
Tibotec Pharmaceuticals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tibotec Pharmaceuticals Ltd filed Critical Tibotec Pharmaceuticals Ltd
Publication of JP2009538876A publication Critical patent/JP2009538876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5345524B2 publication Critical patent/JP5345524B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C311/00Amides of sulfonic acids, i.e. compounds having singly-bound oxygen atoms of sulfo groups replaced by nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C311/30Sulfonamides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by singly-bound nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C311/37Sulfonamides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by singly-bound nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups having the sulfur atom of at least one of the sulfonamide groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • AIDS & HIV (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、リシン関連誘導体、プロテアーゼ阻害剤としての、特にHIVアスパルチルプロテアーゼ阻害剤としてのそれらの使用、それらの製造方法、並びにそれらを含んでなる製薬学的組成物および診断キットに関する。本発明は、また、このリシン関連誘導体と他の抗−レトロウイルス剤との組み合わせに関する。それは、さらに、対照化合物としてのまたは試薬としての検定におけるそれらの使用に関する。
後天性免疫不全症候群(エイズ)を引き起こすウイルスは、T−リンパ球ウイルスIII(HTLV−III)またはリンパ節造影−関係ウイルス(LAV)またはエイズ−関連ウイルス(ARV)またはヒト免疫不全ウイルス(HIV)を包含する種々の名称により知られる。現在までに、2つの別個の族、すなわちHIV−1およびHIV−2が同定されている。以下で、HIVはこれらのウイルスを総称的に示すために使用されるであろう。
レトロウイルス生活環における重要な経路の1つはアスパラギン酸プロテアーゼ(aspartic protease)によるポリ蛋白質前駆体の処理である。例えば、HIVウイルスgag−pol蛋白質はHIVプロテアーゼにより処理される。アスパラギン酸プロテアーゼによるポリ蛋白質前駆体の正確な処理が感染性ビリオンの組み立てに必要であるため、アスパラギン酸プロテアーゼは抗ウイルス療法のための魅力的な標的になる。特に、HIV処置のためには、HIVプロテアーゼが魅力的な標的である。
HIVプロテアーゼ阻害剤(PI類)は他の抗−HIV化合物、例えば、ヌクレオシド逆トランスクリプターゼ阻害剤(NRTI類)、非−ヌクレオシド逆トランスクリプターゼ阻害剤(NNRTI類)、融合阻害剤、例えばT−20または他のプロテアーゼ阻害剤と組み合わされてエイズ罹患体に一般に投与される。これらの抗レトロウイルスは非常に有用である事実にかかわらず、それらは共通の限度を有し、すなわち、HIVにおける標的酵素は既知の薬品がこれらの突然変異HIVウイルスに対して効果的でなくなるかまたは無効にさえなり始めるような方法で突然変異しうる。或いは、換言すると、HIVは利用可能な薬品に対してさらなる耐性増加を生ずる。
阻害剤に対するレトロウイルス、そして特にHIVの耐性が治療失敗の主要原因である。例えば、抗−HIV組み合わせ療法を受けている罹患体の半数は、主として1種もしくはそれ以上の使用される薬品に対するウイルスの耐性のために、処置に対して完全には応答しない。さらに、耐性ウイルスは新たに感染した個体に受け継がれてこれらの薬品を使用していない罹患体に関する大きく限定された療法選択肢をもたらすことも示された。従って、レトロウイルス療法、より特にエイズ療法のための新規化合物に関する要望が当該技術において存在する。当該技術におけるこの要望は、野生型HIVに対してだけでなく増加しているより普遍的な耐性HIVに対しても活性な化合物に関して特に深刻である。
しばしば組み合わせ療法処方で投与される既知の抗レトロウイルスは実際に上記のような耐性を引き起こす。これはしばしば、該抗レトロウイルス剤が突然変異HIVに対する効果を回復させるために、医師により活性薬品の血漿レベルが増加されうる。その結果は、薬品摂取量における非常に望ましくない増加である。血漿レベルの増加は指示された療法との非−コンプライアンスの危険性増加ももたらしうる。それ故、広範囲のHIV突然変異体に関する活性を示す化合物があることだけが重要でなく、広範囲のHIV菌株に関して突然変異HIVウイルスに対する活性と野生型HIVウイルスに対する活性との間の比(折り畳み耐性またはFRとしても定義される)における変動がほとんどまたは全くないことも重要である。そのため、突然変異HIVウイルスが活性成分に感受性である機会が増加するであろうために、罹患体はより長い期間にわたり同じ組み合わせ療法処方のままでありうる。
治療レベルが最少に保たれる場合には薬品摂取量を減じうるため、野生型および広範囲の突然変異体に対する高い効力を有する化合物の発見も重要である。この薬品摂取量を減ずる1つの方法は、1日服用量をそしてその結果として摂取される薬品数を最少にしうるようにするための良好なバイオアベイラビリティー、すなわち好ましい薬物動力学および代謝特性を有する抗−HIV化合物の発見である。
良好な抗−HIV化合物の別の重要な特徴は、阻害剤の血漿蛋白質結合がその効力に対して最少の影響を有するかまたは全く有していないことである。
これまでに数種のプロテアーゼ阻害剤、例えばアンプレナビル(amprenavir)(APV)、サキナビル(saquinavir)(SQV)、インジナビル(indinavir)(IDV)、リトナビル(ritonavir)(RTV)、ネルフィナビル(nelfinavir)(NFV)、ロピナビル(lopinavir)(LPV)およびダルナビル(darunavir)(TMC114)、が市販されているかまたは開発されつつある。
これらのプロテアーゼ阻害剤は優れた性質を有するが、折り畳み耐性における変動がほとんどないHIVの広範囲の突然変異体を阻止することができ、良好なバイオアベイラビリティーを有しそして血漿蛋白質結合によるそれらの効力に対する影響をほとんどまたは全く受けない新規なプロテアーゼ阻害剤に関する絶えず続く高い医学的要望がある。
驚くべきことに、HIV突然変異菌株に対して試験した時に式(I)の化合物が例えばアンプレナビル、ロピナビル、ネルフィナビルまたはリトナビルと比べて増加した抗−ウイルス活性を示したことが見出された。
本発明は、式(I)
Figure 0005345524
[式中、
nは3または4であり、
XはHでありそしてYは窒素で置換された炭素数1〜6の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基であるか、
或いは
XおよびYは同一でありそして各々窒素で置換された炭素数1〜6の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基であり、
は炭素数1〜6の直鎖状のアルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、シクロアルキル部分中の炭素数が3〜6でありそしてアルキル部分中の炭素数が1〜3であるシクロアルキルアルキル基よりなる群から選択され、
はH、炭素数1〜6の直鎖状のアルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、および式R2A−CO−の基よりなる群から選択され、R2Aは炭素数1〜6の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、シクロアルキル部分中の炭素数が3〜6でありそしてアルキル部分中の炭素数が1〜3であるシクロアルキルアルキル基、炭素数1〜6のアルキルオキシ基、テトラヒドロ−3−フラニルオキシ、−CHOH、−CF、−CHCF、−CHCHCF、ピロリジニル、ピペリジニル、4−モルホリニル、CHC−、CHCCH−、アセチル−OCHCH−、HOCCH−、3−ヒドロキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−CHOCCH−、CHNH−、(CHN−、(CHCHN−、(CHCHCHN−、HOCHCHNH−、CHOCHO−、CHOCHCHO−、CCHO−、2−ピロリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル−、2−ピラジニル、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリル、2−キノキサリニル、式
Figure 0005345524
のフェニル基、
Figure 0005345524
よりなる群から選択されるピコリル基、
Figure 0005345524
よりなる群から選択されるピコリルオキシ基、
Figure 0005345524
よりなる群から選択される置換されたピリジル基、
Figure 0005345524
よりなる群から選択される基よりなる群から選択され、
X’およびY’は、同一もしくは相異なり、H、炭素数1〜6の直鎖状のアルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、F、Cl、Br、I、−CF、−NO、−NR、−NHCOR、−OR、−SR、−COOR、−CORおよび−CHOHよりなる群から選択され、
およびRは、同一もしくは相異なり、H、炭素数1〜6の直鎖状のアルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、および炭素数3〜6のシクロアルキル基よりなる群から選択され、
は式IV
Figure 0005345524
のジフェニルメチル基、式V
Figure 0005345524
のナフチル−1−CH−基、式VI
Figure 0005345524
のナフチル−2−CH−基、式VII
Figure 0005345524
のビフェニルメチル基および式VIII
Figure 0005345524
の(アントラセン−9−イル)−メチル基よりなる群から選択される]
の化合物、および式Iの化合物がアミノ基を含んでなる場合の、その製薬学的に許容可能なアンモニウム塩に関する。
好ましくは、本発明に従う化合物は以下の式(II)
Figure 0005345524
で示されるような立体異性体形態を有する。
がイソ−ブチルでありそしてnが4である化合物が好ましく、RがCHC−であるこれらの化合物がより好ましく、そしてR
Figure 0005345524
であるこれらの化合物がさらにより好ましいが、最も好ましい化合物はXがHでありそしてYが−CHNHであるものである。
最も好ましい化合物は式(III)
Figure 0005345524
により表示される。
さらに、本発明は普遍的な製薬学的に無毒な賦形剤および助剤の他に活性成分として有効服用量の式(I、IIまたはIII)の化合物の少なくとも1種を含有する製薬学的調剤にも関する。製薬学的調剤は通常は0.1〜90重量%の式(I、IIまたはIII)の化合物を含有する。製薬学的調剤は当業者に既知の方法で製造することができる。この目的のためには、式(I、IIまたはIII)の化合物の少なくとも1種を、1種もしくはそれ以上の固体もしくは液体の製薬学的賦形剤および/または助剤と一緒に、そして所望するなら、他の製薬学的に活性な化合物と組み合わせて、適当な投与形態または薬用量形態にし、それらを次に人間用薬品または獣医学薬品中で薬剤として使用することができる。
本発明に従う化合物を含有する薬剤は、例えば懸濁剤、カプセル剤、錠剤、サシェ剤、液剤、懸濁剤、乳剤を包含するものを用いて、経口的に、例えば皮下、静脈内、筋肉内、胸骨内注射もしくは注入技術を用いて非経口的に、例えば坐剤を用いて直腸に、膣内に、吸入により、または局部的に投与することができる。好ましい投与は個別の症例、例えば処置しようとする疾患の特定の経過に依存する。経口投与が好ましい。
当業者は所望する製薬学的調剤に適する助剤に関する彼の専門知識に基づき認識がある。溶媒、ゲル−形成剤、坐剤ベース、錠剤助剤および他の活性化合物担体の他に、酸化防止剤、分散化剤、乳化剤、発泡防止剤、香味矯正剤、防腐剤、安定剤、沈着効果達成剤、緩衝物質または着色剤も有用である。
経口投与形態のためには、本発明の化合物を適当な添加剤、例えば賦形剤、安定剤または不活性希釈剤と混合し、そして普遍的な方法により適当な投与形態、例えば錠剤、コーティング錠剤、硬質カプセル剤、水性、アルコール性または油性液剤にする。適当な不活性担体の例はアラビアゴム、マグネシア、炭酸マグネシウム、燐酸カリウム、ラクトース
、グルコース、または澱粉、特にトウモロコシ澱粉である。この場合、製造は乾燥および湿潤顆粒の両方として実施することができる。適当な油性賦形剤または溶媒は植物性または動物性油類、例えばヒマワリ油または鱈肝油である。水性またはアルコール性液剤用に適する溶媒は水、エタノール、糖溶液、またはそれらの混合物である。ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールも他の投与形態のための別の助剤として有用である。
皮下または静脈内投与のためには、活性化合物を、所望するなら例えば溶解剤、乳化剤または別の助剤の如きそのために普遍的な物質と共に、液剤、懸濁剤、または乳剤にする。式(I)、(II)または(III)の化合物を凍結乾燥しそして得られた凍結乾燥物を例えば注射または注入調剤の製造用に使用することもできる。適する溶媒は、例えば、水、生理食塩水またはアルコール類、例えばエタノール、プロパノール、グリセロール、並びに糖溶液、例えばグルコースまたはマンニトール溶液、或いは上記の種々の溶媒の混合物である。
エーロゾル剤またはスプレー剤の形態での投与に適する製薬学的調剤は、例えば、製薬学的に許容可能な溶媒、例えばエタノールもしくは水、またはそのような溶媒の混合物、中の式(I、IIもしくはIII)の化合物またはそれらの生理学的に許容可能な塩類の液剤、懸濁剤または乳剤である。必要なら、調剤は他の製薬学的助剤、例えば、界面活性剤、乳化剤および安定剤、並びに噴射剤をさらに含有しうる。そのような調剤は一般に活性化合物を約0.1〜50重量%の、特に約0.3〜3重量%の濃度で含有する。
それらの好ましい薬理学的性質、特に多剤耐性HIVプロテアーゼ酵素に対するそれらの活性のために、本発明の化合物はHIVに感染した個体の処置においてそしてこれらの個体の予防のために有用である。
個体がウイルス伝達の高い危険性がある感染個体に接触した時に起きうるような個体がウイルスに対する露呈の高い危険性を受ける場合において予防処置は有利でありうる。例として、健康な看護人がHIV−感染個体からの血液に露呈された状況においてまたは個体がHIVに露呈する可能性のある危険性の高い活動に個体が従事している他の状況において該化合物の予防投与は有利であろう。
一般に、本発明の化合物はウイルスの存在がプロテアーゼ酵素により介在されるかまたはそれに依存するウイルスに感染した温血動物の処置において有用でありうる。本発明の化合物で予防または処置できる症状は広範囲のHIV感染症の症状である、症候性および無症候性の両方の、エイズ、ARC(エイズ関連合併症)、並びにHIVに対する実際のまたは可能性のある露呈を包含するが、それらに限定されない。本発明の化合物は進行性の全身性リンパ節疾患、カポジ症候群、血小板減少性紫斑病、エイズ−関連神経学的症状、例えばエイズ認知症合併症、多発性硬化症、熱帯性パラペシス(tropical parapesis)、並びに無症候性罹患体における症状を包含する抗−HIV抗体陽性およびHIV−陽性症状の処置にも有用である。例えば、本発明の化合物は例えば輸血、体液の交換、嚼み傷、事故による針穿刺、または手術中の罹患体血液への露呈によるHIVへの過去の疑わしい露呈後のHIVによる感染症を処置する際に有用である。予防の用語はHIV感染症の予防およびHIV感染症のエイズへの進行の予防を包含する。
本発明の化合物またはそれらのいずれかの誘導体は従って上記症状に対する薬品として使用することができる。薬品または処置方法としての該使用はHIV−感染被験体に対するHIVおよび他の病原性レトロウイルス、特にHIV−1に関連する症状を阻止するために有効な量の全身的投与を含んでなる。従って、本発明の化合物はHIVおよび他の病原性レトロウイルスに関連する症状を処置するために有用な薬品、特に多剤耐性HIVウ
イルスに感染した罹患体を処置するために有用な薬品の製造において使用することができる。
好ましい態様では、本発明は哺乳動物における多剤耐性レトロウイルス感染、特にHIV−感染に関連する感染症または疾病を処置または阻止するための薬品の製造における式(I、IIまたはIII)の化合物またはそのいずれかの誘導体の使用に関する。それ故、本発明は、また、処置を必要とする哺乳動物に有効量の式(I、IIまたはIII)の化合物またはそのいずれかの誘導体を投与することを含んでなるレトロウイルス感染症または多剤耐性レトロウイルス感染に関連する疾病を処置する方法にも関する。
別の好ましい態様では、本発明はレトロウイルス、特にHIV−1レトロウイルスに感染した哺乳動物における多剤耐性レトロウイルスのプロテアーゼを阻害するための薬品の製造における式(I、IIまたはIII)またはそのいずれかの誘導体の使用に関する。
別の好ましい態様では、本発明は多剤耐性レトロウイルス複製、特にHIV−1複製を阻害するための薬品の製造における式(I、IIまたはIII)またはそのいずれかの誘導体の使用に関する。
また、抗レトロウイルス化合物と本発明の化合物との組み合わせも薬品として使用することができる。それ故、本発明はレトロウイルス感染症の処置における、特に、多剤耐性レトロウイルスによる感染症の処置における、同時、別個または順次使用のための組み合わせ調剤としての、(a)(式(I、IIまたはIII)に従う)本発明の化合物、および(b)別の抗レトロウイルス化合物を含有する製品または組成物にも関する。それ故、HIV感染症、またはHIV感染症に関連する感染症および疾病、例えば後天性免疫不全症候群(エイズ)またはエイズ関連合併症(ARC)を阻止または処置するために、本発明の化合物を例えば結合阻害と組み合わせて共−投与することができる。
本発明の化合物は個体への薬品の適用後に代謝の調整剤(modulator)と組み合わせて投与することもできる。これらの調整剤は、シトクロム類、例えばシトクロムP450における代謝を妨害する化合物を包含する。ある種の調整剤はシトクロムP450を阻害する。シトクロムP450の数種の同位酵素が存在することが知られており、その1つがシトクロムP450 3A4である。リトナビルはシトクロムP450による代謝の調整剤の一例である。シトクロムP450における効果を有する興味ある化合物は、チアゾリル、イミダゾリルまたはピリニジル部分を含有する化合物を包含する。別の調剤中のそのような組み合わせ療法は同時に、別個にまたは順次に投与されうる。或いは、そのような組み合わせを単一調剤として投与することもでき、それにより活性成分は調剤から同時にまたは別個に放出される。
そのような調整剤は本発明の化合物と同じまたは異なる比で投与されうる。好ましくは、そのような調整剤対本発明の化合物(調整剤:本発明の化合物)の重量比は1:1もしくはそれより低く、より好ましくは比は1:3もしくはそれより低く、適切には比は1:10もしくはそれより低く、より適切には比は1:30もしくはそれより低い。
組み合わせは相乗効果を与えることができ、それによりウイルス感染性およびそれに関連する症候は予防されるか、実質的に減じられるか、または全く除かれる。式(I、IIまたはIII)の化合物とシトクロムP450阻害剤としての別のHIVプロテアーゼ阻害剤との組み合わせは、付加方式でまたは拮抗作用的に、相乗的に作用しうる。これは、2種のHIV−プロテアーゼ阻害剤の異なる比の影響が測定される実験設定において評価することができる。結果はChouおよびTalalayにより記載された方法(Adv.Enzyme Regul.22:27−55,1984)により記載された方法に従いイソボログラムグラフ(isobologram graph)にプロットすることができる。2種の阻害剤の間の相乗性は、望ましくない副作用における増加のない、より有効な組み合わせ療法を意味するであろう。
本発明の別の面は、HIVプロテアーゼ、HIV成長、または両者を阻害するための有効な薬剤の能力を測定するための試験または検定における標準または試薬としての使用のための式(I、IIまたはIII)の化合物を有効量で含んでなるキットまたは容器に関する。本発明のこの面は製薬学的研究プログラムにおけるその用途を見出しうる。
本発明の化合物は例えばHIVの如き耐性進行性疾病の臨床的管理において表現型耐性監視検定、例えば既知の組み換え検定で使用することができる。特に有用な耐性監視システムはAntivirogramTMとして知られる組み換え検定である。AntivirogramTMは、本発明の化合物に対する感受性、特にウイルス感受性を測定しうる高度に自動化された高いスループットの二次発生組み換え検定である。(Hertogs
K,de Bethune MP,Miller V et al.Antimicrob Agents Chemother,1998;42(2):269−276)。
用語「HIVプロテアーゼ」および「HIVアスパルチルプロテアーゼ」は、相互交換可能的に使用されそしてHIVタイプ1または2により記号化されるアスパルチルプロテアーゼを包含することは理解すべきである。
「炭素数1〜6の直鎖状のアルキル基」は、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルを包含する。
「炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基」は、例えばイソ−ブチル、tert−ブチル、2−ペンチル、3−ペンチルなどを包含する。
「炭素数3〜6のシクロアルキル基」は、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロシクロヘキシル(すなわち、C11)を包含することは理解すべきである。
用語「置換された」は、式(I、IIまたはIII)の化合物の定義において使用される時には常に、指示される原子の通常の原子価を越えない条件下で「置換された」を用いる表現で示される原子上の1個もしくはそれ以上の水素が指示された基からの選択肢で置換されていること、並びに置換が化学的に安定な化合物、すなわち反応混合物からの有用な純度までの単離および治療剤への調合を保持するのに充分なほど強固である化合物を生ずることを示すことが意味される。
式(I)、(II)または(III)の化合物の塩類は、対イオンが製薬学的にまたは生理学的に許容可能であるものである。しかしながら、製薬学的に許容不能な対イオンを有する塩類も、例えば、式(I)、(II)または(III)の製薬学的に許容可能な化合物の製造または精製において、用途を見出しうる。全ての塩類は、製薬学的に許容可能であってもまたはなくても、本発明の範囲内に包含される。
本発明で使用される化合物が生成しうる製薬学的に許容可能なまたは生理学的に許容可能な付加塩形態は、適当な酸、例えば、無機酸、例えばハロゲン化水素酸、例えば塩酸もしくは臭化水素酸、硫酸、半硫酸、硝酸、燐酸など、または有機酸、例えば、酢酸、アスパラギン酸、ドデシル硫酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、ニコチン酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、琥珀酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタン−スルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸および同様な酸を用いて簡便に製造することができる。
逆に、該酸付加塩形態を適当な塩基を用いる処理により遊離塩基形態に転化することができる。
酸性プロトンを含有する式(I)、(II)または(III)の化合物を適当な有機および無機塩基を用いる処理によりそれらの無毒な金属またはアミン付加塩形態に転化させることもできる。適当な塩基塩形態は、例えば、アンモニウム塩、アルカリおよびアルカリ土類金属塩、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム塩など、有機塩基との塩、例えばベンザチン、N−メチル、D−グルカミン、ヒドラバミン塩類、並びにアミノ酸、例えば、アルギニン、リシンなどとの塩を含んでなる。
逆に、該塩基付加塩形態を適当な酸を用いる処理により遊離酸形態に転化することができる。
用語「塩」は、本発明の化合物が生成しうる水和物および溶媒付加形態も含んでなる。そのような形態の例は例えば水和物、アルコレートなどである。
本発明で使用される本化合物は、同じ結合順序により結合されている同じ原子から構成されるが交換可能でない異なる三次元構造を有する全ての可能な化合物を定義するそれらの立体化学的異性体形態でも存在しうる。断らない限り、化合物の化学的表示は該化合物が有することができる全ての可能な立体化学的異性体形態の混合物を包括する。
該混合物は該化合物の基本的な分子構造の全てのジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーを含有しうる。純粋形態または互いの混合物状のいずれかの本発明で使用される化合物の全ての立体化学的異性体形態は本発明の範囲内に包括される。
ここに記載された化合物および中間体の純粋な立体異性体形態は、該化合物または中間体の同じ基本的な分子構造の別のエナンチオマーまたはジアステレオマー形態を実質的に含まない異性体として定義される。特に、用語「立体異性体的に純粋な」は、少なくとも80%の立体異性体過剰率(すなわち、最低90%の一方の異性体および最高10%の他方の可能な異性体)ないし100%までの立体異性体過剰率(すなわち、最低100%の一方の異性体で他方の可能な異性体なし)を有する化合物または中間体、より特に、90%ないし100%までの立体異性体過剰率を有する、さらに特に94%ないし100%までの立体異性体過剰率を有する、そして最も特に97%ないし100%までの立体異性体過剰率を有する化合物または中間体に関する。用語「エナンチオマー的に純粋な」および「ジアステレオマー的に純粋な」は、同様な方法で理解すべきであるが、当該混合物のエナンチオマー過剰率またはジアステレオマー過剰率に関する。
本発明で使用される化合物および中間体の純粋な立体異性体形態は当該技術で既知の工程の適用により得られうる。例えば、エナンチオマーは光学的に活性な酸または塩基を用いるそれらのジアステレオマー塩の選択的結晶化により互いに分離することができる。それらの例は、酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルイル酒石酸および樟脳スルホン酸である。或いは、エナンチオマーをキラル静止相を用いるクロマトグラフィー技術により分離することができる。該純粋な立体化学的異性体形態は、反応が立体特異的に起きる条件下では、適当な出発物質の対応する純粋な立体化学的異性体形態から誘導することもできる。好ましくは、特異的な立体異性体が所望される場合には、該化合物は立体特異的製造方法により合成されるであろう。これらの方法は有利にはエナンチオマー的に純粋な出発物質を用いるであろう。
式(I、IIまたはIII)のジアステレオマー性ラセミ体は従来方法により別個に得ることができる。有利に使用されるであろう適当な物理的分離方法は、例えば選択的結晶化およびクロマトグラフィー、例えばカラムクロマトグラフィーである。
式(I)の化合物中に存在しうるそれぞれの非対称中心の絶対的な立体配置は立体化学的記号RおよびSにより示すことができ、このRおよびS表示はPure Appl.Chem.1976,45,11−30に記載された法則に対応する。
実施例
1.(S)−(S)−(1−{5−[(4−アミノメチル−ベンゼンスルホニル)−イソブチル−アミノ]−6−ヒドロキシ−ヘキシルカルバモイル}−2,2−ジフェニル−エチル)−カルバミン酸メチルエステル(8)の製造方法
(S)−(5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−6−ヒドロキシ−ヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2)の合成
市販の(S)−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ヘキサン酸(1)(14.89g)を120mLの乾燥THF中に溶解させた。この溶液を−10℃に冷却した。BH(80mL、THF中1M)をゆっくり加えそして生じた溶液を1時間にわたり−5℃以下で撹拌しそして一晩にわたり放置して室温に暖めた。反応をMeOHで停止し、蒸発乾固しそしてそのまま次の反応で使用した。
(S)−(5−アミノ−6−ヒドロキシ−ヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(3)の合成
最初の反応からの残渣をMeOH(150mL)中に溶解させ、Pd/C(3g)を加えた。混合物をH2雰囲気下に置きそして一晩にわたり室温において水素化した。混合物をジカライト(dicalite)のパッド上で濾過し、蒸発乾固した。粗製化合物を溶離剤としてEtOAc−MeOH(NH3)97−3を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製した。蒸発後に、(2段階にわたる)75%の全体的収率が得られた。
(S)−(6−ヒドロキシ−5−イソブチルアミノ−ヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(4)の合成
(S)−(5−アミノ−6−ヒドロキシ−ヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(3)(6.85g)を200mLのCHCl中に溶解させた。イソブチルアルデヒド(2.67mL)を加えそしてこの溶液を2時間にわたり撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.1当量)を加えそして溶液を2時間にわたり室温において撹拌した。溶液を飽和NaHCOで洗浄した。乳状の有機相を分離しそして蒸発乾固した。残渣を溶離剤として99:1EtOAc(100%)ないしEtOAc−MeOH(NH)99−1.を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を蒸発させて2.60g(31%)の標記化合物を生じた。
(S)−{5−[(4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−イソブチル−アミノ]−6−ヒドロキシ−ヘキシル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(5)の合成
(S)−(6−ヒドロキシ−5−イソブチルアミノ−ヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(4)(1.85g)を50mLのCHCl中に溶解させた。トリエチルアミン(1.05当量)および4−シアノベンゼンスルホニルクロリド(1当量)を加えそして混合物を一晩にわたり撹拌した。飽和NaHCO3(50mL)を加え、混合物を良く振った。有機層を分離し、MgSO4上で乾燥し、濾過しそして蒸発させた。粗製化合物を溶離剤としてEtOAc−ヘプタン(1−3)を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を蒸発させて(1.06g、36%)の固体を生じた。
(S)−N−(5−アミノ−1−ヒドロキシメチル−ペンチル)−4−シアノ−N−イソブチル−ベンゼンスルホンアミド(6)の合成
(S)−{5−[(4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−イソブチル−アミノ]−6−ヒドロキシ−ヘキシル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(5)(1.06g)を50mLのMeOH中に溶解させた。HCl(i−prOH中5−6N、30mL)を加えそして混合物を一晩にわたり室温において撹拌した。混合物を蒸発乾固しそしてそのまま次の反応で使用した。
(S)−(S)−(1−{5−[(4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−イソブチル−アミノ]−6−ヒドロキシ−ヘキシルカルバモイル}−2,2−ジフェニル−エチル)−カルバミン酸メチルエステル(7)の合成
前の反応で得られた(S)−N−(5−アミノ−1−ヒドロキシメチル−ペンチル)−4−シアノ−N−イソブチル−ベンゼンスルホンアミド(6)を50mLのCH2Cl2中に溶解させた。BOP(1.2当量)、およびトリエチルアミン(5当量)を加えた。10分後に、(S)−2−メトキシカルボニルアミノ−3,3−ジフェニル−プロピオン酸(1当量)を加えそして混合物を室温において3時間にわたり撹拌した。LCMSは完全な反応を示した。反応混合物を飽和NaHCO3を用いて洗浄した。水相を100mLのCH2Cl2で再び洗浄した。一緒にした有機層をMgSO4で乾燥し、ジカライト上で濾過しそして蒸発乾固した。残渣をCH2Cl2−MeOH(NH3)(97:3)を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製した。適する画分を蒸発乾固した。(1.31g、2段階にわたる84%収率)
(S)−(S)−(1−{5−[(4−アミノメチル−ベンゼンスルホニル)−イソブチル−アミノ]−6−ヒドロキシ−ヘキシルカルバモイル}−2,2−ジフェニル−エチル)−カルバミン酸メチルエステル(8)の合成
(S)−(S)−(1−{5−[(4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−イソブチル−アミノ]−6−ヒドロキシ−ヘキシルカルバモイル}−2,2−ジフェニル−エチル)−カルバミン酸メチルエステル(7)(1.31g)をNH(7N)を含有するMeOH中に懸濁させた。Ra/Niの水性懸濁液を加えた。混合物をHの雰囲気下に置きそして室温において撹拌した。反応が完了した時に、混合物を蒸発乾固しそして残渣を分取HPLC−MSにより精製した。蒸発後に、0.435g(34%)の白色固体が得られた。
LC−MS:m/z=639;H−NMR(CDCl):7.78ppm(d,J=8.01,2H);7.45ppm(d,J=7.56,2H);7.35−7.15ppm(m,10H);6.61ppm(br s,1H,NH);5.58ppm(d,J=8.65,1H,NH);4.86ppm(dd,J=9.74,J=9.66,1H);4.42ppm(d,J=10.65,1H);4.04ppm(d,J=15.42,1H);4.02ppm(d,J=15.58,1H);3.58ppm(s,3H);3.57−3.52(m,4H);3.11−2.8(m,3H);2.45(m,1H);1.89(sept,J=7.11,1H);1.34ppm(m,2H);1.1(m,1H);0.99−0.96ppm(m,6H);0.95−0.75(m,2H).
Figure 0005345524
2.本発明の化合物のウイルス学的性質
構造式(III)を有する化合物を抗−ウイルス活性に関してMT4−LTR−EGFP細胞を用いる細胞検定で試験した。検定は、この化合物が野生型研究室HIV菌株(WT IIIB−2−001)に対して有効な抗−HIV活性を示すことを示した。
薬品耐性HIV菌株の増加しつつある発生のために、本化合物を数種の突然変異を有する臨床的に単離されたHIV菌株に対するその効力に関しても試験した。これらの突然変異はプロテアーゼ阻害剤に対する耐性と関係しておりそして現在市販されている薬品、例えばサキナビル、リトナビル、ネルフィナビル、インジナビルおよびアンプレナビル、に対する種々の程度の表現型交差−耐性を示すウイルスを生ずる。試験したウイルス菌株R13363は以下に示す突然変異を含有する。
Figure 0005345524
細胞検定は以下の工程に従い行われた。
HIV−またはmock−感染MT4−LTR−EGFP細胞を3日間にわたり種々の濃度の本発明に従う化合物の存在下でインキュベートした。対照化合物として、APV、IDV、RTV、NFV、TPVおよびLPVを使用した。感染で、ウイルスtat蛋白質はGFPレポーターを活性化する。インキュベーション期間の終了時に、GFP信号を測定した。(阻害剤の不存在下における)ウイルス対照試料では、最大の蛍光信号が得られた。化合物の阻害活性をウイルス−感染細胞上で監視しそしてEC50として表示した。これらの値は細胞の50%をウイルス感染から保護する化合物の量を表す。
構造式(III)
Figure 0005345524
を有する本発明に従う化合物に関しては、以下のpEC50値が野生型(IIIB)および数種の突然変異を有する臨床的に単離されたHIV菌株r13363に対して得られた。
Figure 0005345524
対照化合物であるAPV、IDV、RTV、NFV、TPVおよびLPVに関しては、以下のpEC50値が数種の突然変異を有する野生型(IIIB)および数種の突然変異を有する臨床的に単離されたHIV菌株r13363に対して得られた。
Figure 0005345524

Claims (11)

  1. 式(I)
    Figure 0005345524
    [式中、
    nは3または4であり、
    XはHでありそしてYはアミノ基(−NH 2 で置換された炭素数1〜6の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基であるか、
    或いは
    XおよびYは同一でありそして各々アミノ基(−NH 2 で置換された炭素数1〜6の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基であり、
    1は炭素数1〜6の直鎖状のアルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、シクロアルキル部分中の炭素数が3〜6でありそしてアルキル部分中の炭素数が1〜3であるシクロアルキルアルキル基よりなる群から選択され、
    2はH、炭素数1〜6の直鎖状のアルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、および式R2A−CO−の基よりなる群から選択され、R2Aは炭素数1〜6の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、シクロアルキル部分中の炭素数が3〜6でありそしてアルキル部分中の炭素数が1〜3であるシクロアルキルアルキル基、炭素数1〜6のアルキルオキシ基、テトラヒドロ−3−フラニルオキシ、−CH2OH、−CF3、−CH2CF3、−CH2CH2CF3、ピロリジニル、ピペリジニル、4−モルホリニル、CH32C−、CH32CCH2−、アセチル−OCH2CH2−、HO2CCH2−、3−ヒドロキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−CH3OC64CH2−、CH3NH−、(CH32N−、(CH3CH22N−、(CH3CH2CH22N−、HOCH2CH2NH−、CH3OCH2O−、CH3OCH2CH2O−、C65CH2O−、2−ピロリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル−、2−ピラジニル、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリル、2−キノキサリニル、式
    Figure 0005345524
    のフェニル基、
    Figure 0005345524
    よりなる群から選択されるピコリル基、
    Figure 0005345524
    よりなる群から選択されるピコリルオキシ基、
    Figure 0005345524
    よりなる群から選択される置換されたピリジル基、
    Figure 0005345524
    よりなる群から選択される基よりなる群から選択され、
    X'およびY'は、同一もしくは相異なり、H、炭素数1〜6の直鎖状のアルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、F、Cl、Br、I、−CF3、−NO2、−NR45、−NHCOR4、−OR4、−SR4、−COOR4、−COR4および−CH2OHよりなる群から選択され、
    4およびR5は、同一もしくは相異なり、H、炭素数1〜6の直鎖状のアルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、および炭素数3〜6のシクロアルキル基よりなる群から選択され、
    3は式IV
    Figure 0005345524
    のジフェニルメチル基、式V
    Figure 0005345524
    のナフチル−1−CH2−基、式VI
    Figure 0005345524
    のナフチル−2−CH2−基、式VII
    Figure 0005345524
    のビフェニルメチル基および式VIII
    Figure 0005345524
    の(アントラセン−9−イル)−メチル基よりなる群から選択される]
    の化合物、および式Iの化合物がアミノ基を含んでなる場合の、その製薬学的に許容可能なアンモニウム塩。
  2. 式(II)
    Figure 0005345524
    [式中、
    nは3または4であり、
    XはHでありそしてYはアミノ基(−NH 2 で置換された炭素数1〜6の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基であるか、
    或いは
    XおよびYは同一でありそして各々アミノ基(−NH 2 で置換された炭素数1〜6の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基であり、
    1は炭素数1〜6の直鎖状のアルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、シクロアルキル部分中の炭素数が3〜6でありそしてアルキル部分中の炭素数が1〜3であるシクロアルキルアルキル基よりなる群から選択され、
    2はH、炭素数1〜6の直鎖状のアルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、および式R2A−CO−の基よりなる群から選択され、R2Aは炭素数1〜6の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、シクロアルキル部分中の炭素数が3〜6でありそしてアルキル部分中の炭素数が1〜3であるシクロアルキルアルキル基、炭素数1〜6のアルキルオキシ基、テトラヒドロ−3−フラニルオキシ、−CH2OH、−CF3、−CH2CF3、−CH2CH2CF3、ピロリジニル、ピペリジニル、4−モルホリニル、CH32C−、CH32CCH2−、アセチル−OCH2CH2−、HO2CCH2−、3−ヒドロキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−CH3OC64CH2−、CH3NH−、(CH32N−、(CH3CH22N−、(CH3CH2CH22N−、HOCH2CH2NH−、CH3OCH2O−、CH3OCH2CH2O−、C65CH2O−、2−ピロリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル−、2−ピラジニル、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリル、2−キノキサリニル、式
    Figure 0005345524
    のフェニル基、
    Figure 0005345524
    よりなる群から選択されるピコリル基、
    Figure 0005345524
    よりなる群から選択されるピコリルオキシ基、
    Figure 0005345524
    よりなる群から選択される置換されたピリジル基、
    Figure 0005345524
    よりなる群から選択される基よりなる群から選択され、
    X'およびY'は、同一もしくは相異なり、H、炭素数1〜6の直鎖状のアルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、F、Cl、Br、I、−CF3、−NO2、−NR45、−NHCOR4、−OR4、−SR4、−COOR4、−COR4および−CH2OHよりなる群から選択され、
    4およびR5は、同一もしくは相異なり、H、炭素数1〜6の直鎖状のアルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、および炭素数3〜6のシクロアルキル基よりなる群から選択され、
    3は式IV
    Figure 0005345524
    のジフェニルメチル基、式V
    Figure 0005345524
    のナフチル−1−CH2−基、式VI
    Figure 0005345524
    のナフチル−2−CH2−基、式VII
    Figure 0005345524
    のビフェニルメチル基および式VIII
    Figure 0005345524
    の(アントラセン−9−イル)−メチル基よりなる群から選択される]
    の化合物、および式Iの化合物がアミノ基を含んでなる場合の、その製薬学的に許容可能なアンモニウム塩。
  3. 1がイソ−ブチルでありそしてnが4である請求項2に記載の化合物。
  4. 2がCH32C−である請求項3に記載の化合物。
  5. 3
    Figure 0005345524
    である請求項4に記載の化合物。
  6. XがHでありそしてYが−CH2NH2である請求項5に記載の化合物。
  7. 式(III)
    Figure 0005345524
    を有する請求項6に記載の化合物。
  8. 有効量の少なくとも1種の請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物および製薬学的に許容可能な賦形剤を含んでなる製薬学的組成物。
  9. 薬品としての使用のための請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
  10. 哺乳動物における多剤耐性レトロウイルス感染に関連する感染症または疾病を処置または阻止するための薬品の製造における請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  11. 同時、別個または順次使用のための少なくとも(a)請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)、(II)または(III)の化合物および、(b)第二の抗レトロウイルス剤を含んでなる組成物。
JP2009512583A 2006-05-30 2007-05-30 Hivアスパルチルプロテアーゼ阻害剤としてのリシン関連誘導体 Expired - Fee Related JP5345524B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP06114672.6 2006-05-30
EP06114672 2006-05-30
PCT/EP2007/055230 WO2007138069A1 (en) 2006-05-30 2007-05-30 Lysine related derivatives as hiv aspartyl protease inhibitors

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009538876A JP2009538876A (ja) 2009-11-12
JP5345524B2 true JP5345524B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=37450823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009512583A Expired - Fee Related JP5345524B2 (ja) 2006-05-30 2007-05-30 Hivアスパルチルプロテアーゼ阻害剤としてのリシン関連誘導体

Country Status (11)

Country Link
US (1) US8318779B2 (ja)
EP (1) EP2029526B1 (ja)
JP (1) JP5345524B2 (ja)
CN (2) CN101460454A (ja)
AU (1) AU2007267118B2 (ja)
BR (1) BRPI0712432A2 (ja)
CA (1) CA2651659C (ja)
ES (1) ES2511790T3 (ja)
MX (1) MX2008015278A (ja)
RU (1) RU2458916C2 (ja)
WO (1) WO2007138069A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5401652B2 (ja) * 2006-09-21 2014-01-29 タイメッド バイオロジクス インコーポレイテッド プロテアーゼ阻害剤
EP2121589A2 (en) * 2006-12-18 2009-11-25 University of Massachusetts Crystal structures of hiv-1 protease inhibitors bound to hiv-1 protease
EP3463374A4 (en) * 2016-05-31 2020-01-22 Taimed Biologics, Inc. PROLONGED-ACTION PHARMACEUTICAL COMPOSITION BASED ON A PROTEASE INHIBITOR

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999065870A2 (en) * 1998-06-19 1999-12-23 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Sulfonamide inhibitors of aspartyl protease
AR035313A1 (es) * 1999-01-27 2004-05-12 Wyeth Corp Inhibidores de tace acetilenicos de acido hidroxamico de sulfonamida a base de alfa-aminoacidos, composiciones farmaceuticas y el uso de los mismos para la manufactura de medicamentos.
US6506786B2 (en) 2001-02-13 2003-01-14 Pharmacor Inc. HIV protease inhibitors based on amino acid derivatives
US7157489B2 (en) * 2002-03-12 2007-01-02 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois HIV protease inhibitors
US6632816B1 (en) * 2002-12-23 2003-10-14 Pharmacor Inc. Aromatic derivatives as HIV aspartyl protease inhibitors
US7388008B2 (en) * 2004-08-02 2008-06-17 Ambrilia Biopharma Inc. Lysine based compounds

Also Published As

Publication number Publication date
ES2511790T3 (es) 2014-10-23
EP2029526B1 (en) 2014-08-06
RU2458916C2 (ru) 2012-08-20
CA2651659C (en) 2014-09-09
CA2651659A1 (en) 2007-12-06
BRPI0712432A2 (pt) 2012-10-09
EP2029526A1 (en) 2009-03-04
AU2007267118B2 (en) 2012-05-10
US8318779B2 (en) 2012-11-27
CN104710330A (zh) 2015-06-17
WO2007138069A1 (en) 2007-12-06
MX2008015278A (es) 2008-12-12
RU2008152372A (ru) 2010-07-10
CN101460454A (zh) 2009-06-17
JP2009538876A (ja) 2009-11-12
AU2007267118A1 (en) 2007-12-06
US20090118339A1 (en) 2009-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5232776B2 (ja) 2−(置換された−アミノ)−ベンゾチアゾールスルホンアミドhivプロテアーゼ阻害剤
ES2539527T3 (es) Método para mejorar la farmacocinética de los inhibidores de las proteasas y de los precursores de los inhibidores de las proteasas
ZA200501223B (en) Broadspectrum substituted oxindole sulfonamide HIV protease inhibitors
JP5345524B2 (ja) Hivアスパルチルプロテアーゼ阻害剤としてのリシン関連誘導体
EA009590B1 (ru) 2-аминобензоксазолсульфонамидные ингибиторы вич-протеазы широкого спектра
EA017138B1 (ru) Замещенные аминофенилсульфонамидные соединения в качестве ингибиторов протеазы вич
EA007383B1 (ru) 2-(замещенный амино)бензоксазолсульфонамидные ингибиторы вич-протеазы широкого спектра
EA010908B1 (ru) Ингибиторы вич-протеазы на основе замещённых бензизоксазолсульфонамидов широкого спектра действия
JP2007525527A (ja) リシンをベースにした化合物類
EA011946B1 (ru) Замещённый бензимидазолсульфонамид, ингибитор вич протеазы широкого спектра действия
EP3558285A1 (en) Heterocyclic compounds as hiv protease inhibitors
CA2739673C (en) Amide compounds as boosters of antivirals
JP5210876B2 (ja) Hivプロテアーゼインヒビターとしてのアミノフェニルスホンアミド誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120807

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20121107

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121114

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20121207

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121214

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130104

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees