JP5344112B2 - アーク溶接用トーチ - Google Patents

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Description

本発明は、アーク溶接用トーチに関し、さらに詳しくは、送り出される溶接ワイヤと接触して電流を供給する給電部が先端内周面に設けられたコンタクトチップと、該コンタクトチップ内に所定の間隔を有する状態で配設されて送り出される溶接ワイヤを案内するワイヤガイドと、を備えており、コンタクトチップとワイヤガイドとの軸線を相対的に変化させてワイヤガイドに案内される溶接ワイヤをコンタクトチップの給電部に接触させるよう構成されたアーク溶接用トーチに関するものである。
アーク溶接は、連続的に送られる溶接ワイヤにトーチを通じて電力を供給し、溶接ワイヤと被溶接物との間にアーク放電を発生させて、その熱エネルギーにより溶接ワイヤと被溶接物の一部とを溶融させ接合するものである。このようなアーク溶接に用いられるトーチに関する従来の技術としては、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1には、溶接ワイヤを所定の曲率に曲げ成形し送り出すワイヤ送給部と前記ワイヤ送給部に連設され該ワイヤ送給部から送り出された溶接ワイヤにコンタクトチップを通じて電力を供給する給電トーチ部とから成り、前記給電トーチ部は、前記溶接ワイヤをほヾ直線状に案内して前記コンタクトチップに送り込むガイド筒を備えていることを特徴とするアーク溶接用トーチが開示されている。
また、このようなアーク溶接用トーチのなかには、図8に示すように、送り出される溶接ワイヤ2と接触して電流を供給する給電部10a’が先端内周面に設けられたコンタクトチップ10’と、このコンタクトチップ10’内に所定の間隔を有する状態で配設されて送り出される溶接ワイヤ2を案内するワイヤガイド11’と、を備えており、コンタクトチップ10’とワイヤガイド11’との軸線を相対的に変化させてワイヤガイド11’に案内される溶接ワイヤ2をコンタクトチップ10’の給電部10a’に接触させるよう構成されたものが知られている。コンタクトチップ10’の外側には、ノズル13’との間に形成された流路にイナートガスを供給して、溶接部に吹き付けるように構成されている。このようなアーク溶接用トーチ1’では、ワイヤガイド11’によって溶接ワイヤ2を案内するため、溶接部位に対して溶接ワイヤ2を正確に狙って送り出すことができ、また、コンタクトチップ10’とワイヤガイド11’との軸線を相対的に変化させることによってワイヤガイド11’に案内される溶接ワイヤ2をコンタクトチップ10’の給電部10a’に押しつけるようにして接触させるため、溶接ワイヤ2に確実に電流を供給することができる。このようなアーク溶接用トーチ1’におけるコンタクトチップ10’は、一般に、溶接ワイヤ2の径が例えば1.2mmの場合には、溶接ワイヤ2に対して給電部10a’を確実に接触させるなどの目的から、図9の(a)に示したように、給電部10a’の軸方向長さLa’が8.7〜11.1mmに成形されている。
ところで、アーク溶接用トーチ1’においては一般に、コンタクトチップ10’が新しいときには、できるだけ効率よく電流を溶接ワイヤ2に供給するために、給電点Pがコンタクトチップ10’の給電部10a’の母材3側先端に設定されている(図9の(a)を参照)。しかしながら、コンタクトチップ10’の給電部10a’に対して溶接ワイヤ2が接触した状態で送り出されるため、図9の(b)に示すように給電部10a’が摩耗し、溶接ワイヤ2の給電部10a’に対して接触する位置(この位置を給電点Pという)がコンタクトチップ10’の先端から後方(溶接ワイヤを送り出す方向とは逆の方向)に変化することとなる。
ここで、給電点Pと母材3との間の距離がKa’からKb’に変化することによる溶接電流の変化を図10に基づいて説明する。図10に示したグラフは、例えば直径1.2mmの溶接ワイヤ2の給電点Pが常にコンタクトチップ10’の給電部10a’の母材3側先端にあるものと想定して、コンタクトチップ10’の先端と母材3との間の距離がL1からL2に変化した状態(すなわち、給電点Pと母材3との間の距離がKa’からKb’に変化した状態)と、溶接電流との関係を示したものである。このグラフから明白であるように、コンタクトチップ10’の先端と母材3との間の距離が増加するのに伴って、給電点Pから流れる電流の溶接ワイヤ2の長さが長くなることから電気的に抵抗が増して、溶接電流が降下することとなる。図10に示した場合では、コンタクトチップ10’の先端と母材3との間の距離L1(=15mm)から距離L2(=18mm)に3mm増加すると、およそ溶接電流は約177Aから157Aまで20A降下することとなる。このように、コンタクトチップ10’が摩耗することにより溶接電流が20A以上降下すると、溶接溶け込み不足や、脚長或はのど厚の不足など、溶接品質不良が発生することとなる。
そして、コンタクトチップ10’は、所定の溶接長さの使用により摩耗して、当初の溶接電流から規定下限電流(溶接条件によって異なるが、溶接品質を維持できる最低限の電流)以下に降下する。図11に示した場合には、矢印で示した21mの溶接長さで、当初の溶接電流187Aから157A、すなわちこの場合には規定下限電流である30Aを下回ることとなる。
そのため、従来の技術では、規定下限電流である30Aを下回る前、すなわち、溶接長さが21mに達するよりも5m短い16m(図11の矢印を付した縦線を参照)で溶接工程での生産を中断してコンタクトチップ10’を定期的にかつ短い期間で交換していた。定期交換が適切に行えない場合、溶接品質不良の発生を防止するため、溶接部位の検査を行い、検査で溶接不良が発見された場合にはその補修を行っていた。
特開平5−269580号公報
上述したように、給電部10a’の軸方向長さが8.7〜11.1mmに成形されたコンタクトチップ10’を使用する場合には、給電部10a’が摩耗することにより給電点Pがその給電部10a’の軸方向長さの範囲で移動して溶接品質不良が発生するため、給電部10a’の軸と直角方向の物理的な限界摩耗量にかかわらず、予測された摩耗量に基づいて定期的に溶接作業を停止させてコンタクトチップ10’を交換する必要があり、交換するコンタクトチップ10’のコストがかかるという問題や、交換に際して溶接工程を停止させなければならず、さらに、定期交換が適切に行えない場合、溶接品質不良の発生を防止するため、溶接部位の検査を行い、検査で溶接不良が発見された場合にはその補修を行う必要があることから、生産性を向上させることができないなどの問題があった。
さらに、給電部10a’が摩耗することによりワイヤガイド11’に対してコンタクトチップ10’が近付き、やがてワイヤガイド11’の外周面にコンタクトチップ10’の内面が接触すると、この接触した点が給電点Pとなるが、かかる給電点Pがコンタクトチップ10’の給電部10a’よりも後方に位置するために、電流抵抗が大きくなることから溶接電流が急激に降下して、溶接品質に重大な悪影響を及ぼすこととなるという問題があった。そして、両者が近付いた状態では、ワイヤガイド11’の外周面とコンタクトチップ10’の内周面との間にスパークが発生して、遂にはワイヤガイド11’とコンタクトチップ10’が固着することとなる。このように、ワイヤガイド11’とコンタクトチップ10’が固着すると、トーチ本体1’からコンタクトチップ10’を取り外すことができなくなり、コンタクトチップ10’とワイヤガイド11’だけでなくトーチ本体1’全体を交換する必要が生じ、手間やコストがかかるとともに、かかるトーチ本体1’の交換のために溶接工程を一旦停止させなければならず、生産効率を向上させることができないなどの問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、コンタクトチップとワイヤガイドとの軸線を相対的に変化させてワイヤガイドに案内される溶接ワイヤをコンタクトチップの給電部に接触させるよう構成されたアーク溶接用トーチにおいて、コンタクトチップの給電部が溶接ワイヤの接触により摩耗するのに伴って変化する給電点の変化を許容して適切に溶接を行うことができ、もって、寿命を延ばしてコストを削減できるとともに生産性を向上させることができるアーク溶接用トーチを提供することを目的とする
請求項1のアーク溶接用トーチに係る発明は、上記目的を達成するため、送り出される溶接ワイヤと接触して電流を供給する給電部が先端内周面に設けられたコンタクトチップと、該コンタクトチップ内に所定の間隔を有する状態で配設されて送り出される溶接ワイヤを案内するワイヤガイドと、を備えており、コンタクトチップとワイヤガイドとの軸線を相対的に変化させてワイヤガイドに案内される溶接ワイヤをコンタクトチップの給電部に接触させるよう構成されたアーク溶接用トーチであって、前記コンタクトチップの給電部の軸方向長さを、該給電部の摩耗に伴う給電点の変化に抗して溶接電流が規定下限電流以上に維持され得る1.5mm以上3mm未満としたことを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、コンタクトチップとワイヤガイドとの軸線を相対的に変化させてワイヤガイドに案内される溶接ワイヤをコンタクトチップの給電部に接触させるよう構成されたアーク溶接用トーチにおいて、コンタクトチップの給電部の軸方向長さを、給電部の摩耗に伴う給電点の変化に抗して溶接電流が規定下限電流以上に維持され得る1.5mm以上3mm未満としたことにより、コンタクトチップの給電部が溶接ワイヤの接触により摩耗するのに伴って変化する給電点の変化を許容して適切に溶接を行うことが可能なアーク溶接用トーチを提供することができる。
最初に、本発明のアーク溶接用トーチ1の第1の実施の形態を図1および図2に基づいて詳細に説明する。図において同じ符号は、同様または相当する部分を示すものとする。
本発明のアーク溶接用トーチ1は、概略、送り出される溶接ワイヤ2と接触して電流を供給する給電部10aが先端内周面に設けられたコンタクトチップ10と、このコンタクトチップ10内に所定の間隔を有する状態で配設されて送り出される溶接ワイヤ2を案内するワイヤガイド11と、を備えており、コンタクトチップ10とワイヤガイド11との軸線を相対的に変化させてワイヤガイド11に案内されて送り出される溶接ワイヤ2をコンタクトチップ10の給電部10aに接触させるよう構成されている。そして、コンタクトチップ10の給電部10aは、給電部10aの摩耗に伴う給電点Pの変化に抗して溶接電流が規定下限電流以上に維持され得る軸方向長さLaに、より具体的には、1〜4mmで形成されている。
ワイヤガイド11は、軸方向に延びており溶接ワイヤ2を挿通するための穴12がその中心に形成されている。ワイヤガイド11の基端部は絶縁体を介してトーチ本体1に取付けられ、ロボットのアームなどに支持されて送給モータ等の駆動により、送り出される溶接ワイヤ2を溶接部位の狙った位置に案内する。
コンタクトチップ10は、導電体からなり、中空の筒状に形成されてなるもので、その内周面とワイヤガイド11の外周面との間には所定の間隔Cが形成されている。コンタクトチップ10の先端内周面には、溶接ワイヤ2と接触してこれに電流を供給するための給電部10aが形成されている。コンタクトチップ10は、その基端部又は中間部が回動可能に軸支されており、ワイヤガイド11の先端から送り出される溶接ワイヤ2に対して給電部10aが所定の強さで押し付けられるようにスプリングなどによって付勢されている。コンタクトチップ10と母材3には、直流電源4の電極が接続される。
図1に示したように、コンタクトチップ10の給電部10aは、この実施の形態の場合、その軸方向長さLaが1〜4mmの範囲で、より好ましくは、1.5〜3.0mmの範囲で形成されている。そのため、使用当初においては溶接ワイヤ2が給電部10aの図1における下端に接している。したがって、給電点Pはコンタクトチップ10の先端に位置しており、給電点Pと母材3との間の距離は、Kaとなっている。このときの溶接電流は、例えば、図2に示すように190〜200A(アンペア)となっている。
そして、溶接トーチ1の使用に伴って(すなわち溶接長が長くなると)、コンタクトチップ10の給電部10aは、溶接ワイヤ2が押しつけられた状態で送り出されることにより摩耗することとなる。しかしながら、給電部10aが摩耗しても、給電点Pは給電部の上端まで移動するだけであり、この実施の形態の場合には、給電部10aの軸方向の長さLaが1〜4mmの範囲、より好ましくは、1.5〜3.0mmの範囲である。したがって、給電部10aが摩耗しても、給電点Pと母材3との間の距離は、Kb=Ka+1〜4mmとなり、給電点Pの移動による溶接電流の降下は、溶接不良が起きる規定下限電流を下回ることはなく、適切に溶接を行って所望の溶接品質を保つことことができる。そして、そのために、図2に示すように溶接長が増大しても、溶接電流の降下が抑えられるため、コンタクトチップ10の寿命が延びることから、交換の必要性が少なくなり、コストを削減できるとともに生産性を向上させることができる。
次に、本発明のアーク溶接用トーチの第2の実施の形態およびそのコンタクトチップの給電部の摩耗検知システムを図3〜図5に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態においては、上述した実施の形態と同様または相当する部分については同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみについて説明することとする。
本発明のアーク溶接用トーチ1は、概略、送り出される溶接ワイヤ2と接触して電流を供給する給電部10aが先端内周面に設けられたコンタクトチップ10と、このコンタクトチップ10内に所定の間隔を有する状態で配設されて送り出される溶接ワイヤ2を案内するワイヤガイド11と、を備えており、コンタクトチップ10とワイヤガイドと11の軸線を相対的に変化させてワイヤガイド11に案内される溶接ワイヤ2をコンタクトチップ10の給電部10aに接触させるよう構成されたもので、コンタクトチップ10の内周面の給電部10aの後方に形成されておりこの給電部10aが摩耗することにより溶接ワイヤ2と接触することとなる摩耗時接触部10bを備えており、このアーク溶接用トーチ1のコンタクトチップの給電部の摩耗検知システムは、コンタクトチップ10に供給される電流を検知する電流検知手段5と、この電流検知手段5により検知される電流の変化に基づいて摩耗時接触部10bに溶接ワイヤ2が接触しコンタクトチップ10の給電部10aが摩耗したとの判定を行う判定手段7と、さらに、この判定手段7により給電部10aが摩耗したとの判定が行われた場合に警告を発する警告手段8、9とを備えている。
溶接トーチ1は、上述した実施の形態と同様に、ロボットのアームなどに取付けられて母材3の溶接部位に沿って移動される。溶接ワイヤ2はロール20に巻き取られており、巻き癖を取ってから溶接トーチ1の後方から送り出し機構を介してワイヤガイド11の穴12に通されて、先端から溶接部位の狙った位置に対して案内され所定の速度で送り出される。
母材3は、治具30上に位置決め固定されており、治具30には母材3と通電可能なアース31が接地されている。電源4の一方の電極は溶接トーチ1のコンタクトチップ10に接続され、他方の電極はアース31を介して母材3に接続されている。そして、電源4の一方の電極とコンタクトチップ11とを接続するケーブル41の途中には、シャント抵抗43を介して電流計5が接続されており、さらには、電源4の一方の電極とコンタクトチップ10とを接続するケーブル41と、電源4の他方の電極とアース31とを接続するケーブル42の途中には電圧計6が接続されている。電流計5と電圧計6の検知結果は制御用コンピュータ7に入力される。制御用コンピュータ7には、警告を発する警告手段として警報ランプ8や警報スピーカ9などが接続されている。
コンタクトチップ10は、上述した実施の形態と同様に、導電体からなり、中空の筒状に形成されてなるもので、その内周面とワイヤガイド11の外周面との間には所定の間隔Cが形成されており、その基端部又は中間部が回動可能に軸支されており、ワイヤガイド11の先端から送り出される溶接ワイヤ2に対して給電部10aが所定の強さで押し付けられるようにスプリングなどによって付勢されている。コンタクトチップ11の先端内周面には、溶接ワイヤ2と接触してこれに電流を供給するための給電部10aが形成されている。さらにこの実施の形態におけるコンタクトチップ10は、給電部10aの後方(図4および図5においては給電部10aの右方)に給電部10aの内径よりも大きい内径の摩耗時接触部10bが形成されている。給電部10aの軸方向長さLaは、上述した実施の形態と同様に、1〜4mmの範囲、より好ましくは、1.5〜3.0mmの範囲に設定することができるが、この実施の形態ではLa=2.0mmに設定されている。
摩耗時接触部10bは、図5に示すように、給電部10aが摩耗したとき、ワイヤガイド11の外周面にコンタクトチップ10の内周面との間隔Cが近付いてスパークが発生する前に、溶接ワイヤ2と接触するようにその内径が設定されており(この内径を摩耗限界という)、且つ、給電点Pが後方に移動して溶接電流が降下し規定下限電流を下回るようにその軸方向長さLbが設定されている(例えば、5.2mm)。
次に、本発明のコンタクトチップの摩耗検知方法を、図3〜図5に示したように構成されたトーチを用いる場合によって、その作動とともに図6および図7に基づいて説明する。
本発明のコンタクトチップ10の摩耗検知方法は、概略、送り出される溶接ワイヤ2と接触して電流を供給する給電部10aが先端内周面に設けられたコンタクトチップ10と、このコンタクトチップ10内に所定の間隔Cを有する状態で配設されて送り出される溶接ワイヤ2を案内するワイヤガイド11と、を備えており、コンタクトチップ10とワイヤガイド11との軸線を相対的に変化させてワイヤガイド11に案内される溶接ワイヤ2をコンタクトチップ10の給電部10aに接触させるよう構成されたアーク溶接用トーチ1において、コンタクトチップ10の給電部10aの摩耗を検知する方法であって、コンタクトチップ10の溶接ワイヤ2と接触する給電部10aの後方に、この給電部10aが摩耗することにより溶接ワイヤ2と接触することとなる摩耗時接触部10bを形成しておき、コンタクトチップ10に供給される電流を検知し、この検知された電流の変化に基づいてコンタクトチップ10の給電部10aが摩耗したことを検知するものである。
コンタクトチップ10は、図1に示した実施の形態のコンタクトチップ10と同様に給電部10aが溶接ワイヤ2と接触するように付勢されており、給電部10aが摩耗することによって溶接ワイヤ2が後方の摩耗時接触部10bに接触するまで(図5の鎖線を参照)は、給電点Pの移動が少なく、例えば図7の摩耗寸法D=0〜0.7mmに示したように、溶接電流が規定下限電流を下回るほど降下することがないため(図7では13Aの電流降下である)、安定してコンタクトチップ10の給電部10aから溶接ワイヤ2に電流が供給される。このとき、図6に示すように、電源4からコンタクトチップ10に供給される電流が電流計5によって検知されており(S1)、その電流の検知結果は制御用コンピュータ7に出力されている。制御用コンピュータ7では、溶接電流が規定下限電流を下回っていないかを監視している。
そして、溶接トーチ1の使用に伴ってコンタクトチップ10の給電部10aが摩耗すると、図5に実線で示したように、ワイヤガイド11の外周面とコンタクトチップ10の内周面との間隔Cが近付いてスパークが発生する前の摩耗限界で、溶接ワイヤ2が後方の摩耗時接触部10bに接触し、給電点Pが後方に移動して、図7の摩耗寸法0.7mmに示したように、溶接電流が降下し規定下限電流を下回ることとなる(図7に示した実施の形態では、摩耗寸法0mmから溶接電流が35A降下している)。制御用コンピュータ7は、溶接電流が規定下限電流を下回るほど降下したと判定すると(図6のS2)、コンタクトチップ10の給電部10aの摩耗を検知し(図6のS3)、警報ランプ8を発光させたり警報スピーカ9から警告を発するなど、警告手段にアラームを出力する。(図6のS4)。なお、本発明は、コンタクトチップ10の給電部10aが摩耗したことを検知した場合に、警告を発することだけに限定されることはなく、警告を発するのと併行して溶接工程を停止させるよう制御してもよい。
本発明では、コンタクトチップ10の給電部10aが摩耗することにより溶接電流が降下するのを利用して、溶接電流に基づいて給電部10aの摩耗を検知するため、ワイヤガイド11の外周面にコンタクトチップ10の内周面が近付いても、両者の間にスパークが発生して固着するまでには至らず、また、コンタクトチップ10を摩耗限界まで使用することができるため、コンタクトチップ10の交換頻度を少なくすることができる。したがって、コンタクトチップ10を交換するためのコストを削減でき、かかる交換のために溶接工程を停止させたり、溶接部位の検査を行って溶接不良が発見された場合の補修を行う必要が少なくなることから、生産性を向上させることができる。
本発明のアーク溶接用トーチの第1の実施の形態を示す要部断面図である。 本発明の第1の実施の形態における溶接トーチの使用に伴う電流の変化を説明するために示したグラフである。 本発明のアーク溶接用トーチの第2の実施の形態を示す概念図である。 本発明のアーク溶接用トーチの先端部の断面図である。 本発明のアーク溶接用トーチのコンタクトチップが摩耗した状態を説明するために示した拡大断面図である。 本発明のコンタクトチップの摩耗検出方法を行うための手順を示すブロック図である。 本発明により検出する溶接電流の変化を説明するために示したグラフである。 従来の一般的なアーク溶接用トーチを説明するために示した要部拡大断面図である。 従来のコンタクトチップにおいて、給電部が摩耗することにより給電点が移動することを説明するために示した部分拡大断面図である。 従来のコンタクトチップにおいて、給電部が摩耗して給電点が移動することにより溶接電流が降下することを説明するために示したグラフである。 従来のコンタクトチップにおいて、溶接トーチの使用に伴う電流の変化を説明するために示したグラフである。
1:溶接トーチ、 2:溶接ワイヤ、 3:母材、 5:電流計(電流検知手段)、 7:制御用コンピュータ(判定手段)、 10:コンタクトチップ、 10a:給電部、 10b:摩耗時接触部、 11:ワイヤガイド

Claims (1)

  1. 送り出される溶接ワイヤと接触して電流を供給する給電部が先端内周面に設けられたコンタクトチップと、該コンタクトチップ内に所定の間隔を有する状態で配設されて送り出される溶接ワイヤを案内するワイヤガイドと、を備えており、コンタクトチップとワイヤガイドとの軸線を相対的に変化させてワイヤガイドに案内される溶接ワイヤをコンタクトチップの給電部に接触させるよう構成されたアーク溶接用トーチであって、
    前記コンタクトチップの給電部の軸方向長さを、該給電部の摩耗に伴う給電点の変化に抗して溶接電流が規定下限電流以上に維持され得る1.5mm以上3mm未満としたことを特徴とするアーク溶接用トーチ。
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