JP5341906B2 - 生体モニタリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生体の循環血液量の変化をモニタリングするための生体モニタリング装置に関する。
従来、循環血液量の変化を測定する技術としては、例えば特許文献1に記載されているように血液透析とともに循環血液量を測定する技術が知られている。
特表2001−502590号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法のように、従来公知の循環血液量を測定する技術は侵襲的なものであり、患者への負担が大きかった。血管迷走神経反応(vaso-vagal reactions:VVR)が発生しやすい患者に対しては特に負担が大きい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、循環血液量の変化を非侵襲的にモニタリングすることを可能とする生体モニタリング装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するため、本発明の第1の局面による生体モニタリング装置は、生体に光を照射し、光が照射された生体を撮像して生体画像を取得する画像取得手段と、画像取得手段によって得られた生体画像を解析して生体のヘモグロビン濃度を取得する濃度取得手段と、濃度取得手段によって得られたヘモグロビン濃度に基づいて、生体に含まれる循環血液量の変化に関する情報を取得する情報取得手段と、情報取得手段によって得られた循環血液量の変化に関する情報を出力する出力手段とを備える。
この第1の局面による生体モニタリング装置では、上記のように、画像取得手段によって得られた生体画像を濃度取得手段により解析して生体のヘモグロビン濃度を取得し、情報取得手段により生体に含まれる循環血液量の変化に関する情報を取得し、情報取得手段によって得られた循環血液量の変化に関する情報を出力手段により出力することによって、循環血液量の変化を非侵襲的にモニタリングすることができる。また、ヘモグロビンの濃度変化と循環血液量の変化との相関に基づく正確な循環血液量の変化に関する情報を取得することが可能となる。
上記第1の局面による生体モニタリング装置において、好ましくは、情報取得手段は、画像取得手段によって得られた第1の生体画像を解析して得られる第1ヘモグロビン濃度と、第1の生体画像の取得後に得られた第2の生体画像を解析して得られる第2ヘモグロビン濃度とに基づいて、循環血液量の変化に関する情報を取得するように構成されている。このように構成すれば、第1ヘモグロビン濃度と第2ヘモグロビン濃度との2つの時点におけるヘモグロビン濃度に基づいて、循環血液量の変化に関する情報を取得することが可能となる。
この場合において、好ましくは、生体の身長及び体重から算出可能な基準循環血液量を取得する基準循環血液量取得手段をさらに備え、情報取得手段は、第1ヘモグロビン濃度、第2ヘモグロビン濃度及び基準循環血液量に基づいて、循環血液量の変化に関する情報を取得する。このように構成すれば、その生体に標準的に含まれる循環血液量に基づいて、循環血液量の変化に関する情報を取得することができる。
上記基準循環血液量取得手段をさらに備える構成において、好ましくは、情報取得手段は、第1ヘモグロビン濃度と第2ヘモグロビン濃度とに基づいてヘモグロビン濃度の変化率を求め、ヘモグロビン濃度の変化率と基準循環血液量とを積算することにより、第2の生体画像の取得時点における生体内の循環血液量を取得し、出力手段は、循環血液量の変化に関する情報として、基準循環血液量と第2の生体画像の取得時点における生体内の循環血液量とを出力する。このように構成すれば、ヘモグロビン濃度の変化の程度(変化率)に応じた循環血液量を取得することができるので、ヘモグロビン濃度の変化に応じた循環血液量と基準循環血液量とを出力することにより、ユーザは、循環血液量の変化を一目で理解することができる。
上記情報取得手段が第1ヘモグロビン濃度と第2ヘモグロビン濃度とに基づいて循環血液量の変化に関する情報を取得する構成において、好ましくは、情報取得手段は、第1の生体画像を解析して得られる第1ヘモグロビン濃度と、第2の生体画像を解析して得られる第2ヘモグロビン濃度と、第2の生体画像が取得された後に得られる第3の生体画像を解析して得られる第3ヘモグロビン濃度とに基づいて、循環血液量の変化に関する情報を取得可能に構成されている。このように構成すれば、第1ヘモグロビン濃度および第2ヘモグロビン濃度に加えて、さらに第3ヘモグロビン濃度を用いて循環血液量の変化に関する情報を取得することにより、より詳細な循環血液量の変化に関する情報を出力することが可能となる。
上記第1の局面による生体モニタリング装置において、好ましくは、出力手段は、循環血液量の変化に関する情報として、時間経過と生体に含まれる循環血液量との関係を示すグラフを出力するように構成されている。このように構成すれば、ユーザにとって循環血液量の変化を視覚的に理解し易い情報(グラフ)を出力することが可能となる。
上記基準循環血液量取得手段をさらに備える構成において、好ましくは、生体の身長及び体重に関する身体情報の入力を受け付ける入力受付手段をさらに備え、基準循環血液量取得手段は、入力受付手段によって受け付けた身体情報に基づいて、基準循環血液量を取得する。このように構成すれば、入力受付手段によって受け付けられた身体情報を用いて基準循環血液量を容易に取得することができる。
この場合において、好ましくは、入力受付手段は、さらに、生体から採血された採血量の入力を受付可能に構成されており、基準循環血液量取得手段は、入力受付手段によって受け付けた身体情報及び採血量に基づいて、基準循環血液量を取得可能に構成されている。このように構成すれば、身体情報に加えて、入力受付手段によって受け付けた採血量に基づいて基準循環血液量を取得することができるので、採血を行った場合にも、基準循環血液量を精度よく取得することができる。
本発明の第2の局面による生体モニタリング装置は、生体に光を照射し、光が照射された生体を撮像して生体画像を取得する画像取得部と、出力部と、画像取得部が生体を撮像して得られた生体画像を解析して生体のヘモグロビン濃度を取得し、得られたヘモグロビン濃度に基づいて、生体に含まれる循環血液量の変化に関する情報を取得し、得られた循環血液量の変化に関する情報を出力部に出力させる制御部とを備える。
この第2の局面による生体モニタリング装置では、上記のように、生体を撮像して得られた生体画像を解析して生体のヘモグロビン濃度を取得する画像取得部と、得られたヘモグロビン濃度に基づいて、生体に含まれる循環血液量の変化に関する情報を取得し、得られた循環血液量の変化に関する情報を出力部に出力させる制御部とを備えることによって、循環血液量の変化を非侵襲的にモニタリングすることができる。また、ヘモグロビンの濃度変化と循環血液量の変化との相関に基づく正確な循環血液量の変化に関する情報を取得することが可能となる。
上記第2の局面による生体モニタリング装置において、好ましくは、制御部は、画像取得部によって得られた第1の生体画像を解析して第1ヘモグロビン濃度を取得し、第1の生体画像の取得後に得られた第2の生体画像を解析して第2ヘモグロビン濃度を取得し、第1ヘモグロビン濃度と第2ヘモグロビン濃度とに基づいて、循環血液量の変化に関する情報を取得するように構成されている。このように構成すれば、第1ヘモグロビン濃度と第2ヘモグロビン濃度との2つの時点におけるヘモグロビン濃度に基づいて、循環血液量の変化に関する情報を取得することが可能となる。
この場合において、好ましくは、制御部は、生体の身長及び体重の情報に基づいて基準循環血液量を取得し、第1ヘモグロビン濃度、第2ヘモグロビン濃度及び基準循環血液量に基づいて、循環血液量の変化に関する情報を取得するように構成されている。このように構成すれば、その生体に標準的に含まれる循環血液量に基づいて、循環血液量の変化に関する情報を取得することができる。
上記制御部が基準循環血液量を取得する構成において、好ましくは、制御部は、第1ヘモグロビン濃度と第2ヘモグロビン濃度とに基づいてヘモグロビン濃度の変化率を求め、変化率と基準循環血液量との積から、第2の生体画像の取得時点における生体内の循環血液量を取得し、循環血液量の変化に関する情報として、基準循環血液量及び第2の生体画像の取得時点における生体内の循環血液量を出力部に出力させるように構成されている。このように構成すれば、ヘモグロビン濃度の変化の程度(変化率)に応じた循環血液量を取得することができ、ヘモグロビン濃度の変化に応じた循環血液量と基準循環血液量とを出力することにより、ユーザは、循環血液量の変化を一目で理解することができる。
上記制御部が第1ヘモグロビン濃度と第2ヘモグロビン濃度とに基づいて循環血液量の変化に関する情報を取得する構成において、好ましくは、制御部は、第1の生体画像を解析して得られる第1ヘモグロビン濃度と、第2の生体画像を解析して得られる第2ヘモグロビン濃度と、第2の生体画像が取得された後に得られる第3の生体画像を解析して得られる第3ヘモグロビン濃度とに基づいて、循環血液量の変化に関する情報を取得するように構成されている。このように構成すれば、第1ヘモグロビン濃度および第2ヘモグロビン濃度に加えて、さらに第3ヘモグロビン濃度を用いて循環血液量の変化に関する情報を取得することにより、より詳細な循環血液量の変化に関する情報を出力することが可能となる。
上記第2の局面による生体モニタリング装置において、好ましくは、制御部は、循環血液量の変化に関する情報として、時間経過と生体に含まれる循環血液量との関係を示すグラフを出力部に出力させるように構成されている。このように構成すれば、ユーザにとって循環血液量の変化を視覚的に理解し易い情報(グラフ)を出力することが可能となる。
上記制御部が基準循環血液量を取得する構成において、好ましくは、制御部は、生体の身長及び体重に関する身体情報の入力を受け付け、受け付けた身体情報に基づいて、基準循環血液量を取得するように構成されている。このように構成すれば、制御部によって受け付けられた身体情報を用いて基準循環血液量を容易に取得することができる。
この場合において、好ましくは、制御部は、生体から採血された採血量の入力を受け付け、受け付けた身体情報及び採血量に基づいて、基準循環血液量を取得するように構成されている。このように構成すれば、身体情報に加えて、制御部によって受け付けた採血量に基づいて基準循環血液量を取得することができるので、採血を行った場合にも、基準循環血液量を精度よく取得することができる。
上記第2の局面による生体モニタリング装置において、好ましくは、制御部は、画像取得部が生体を撮像して得られた生体画像を解析して生体のヘモグロビン濃度を取得する第1制御部と、第1制御部により得られたヘモグロビン濃度に基づいて、生体に含まれる循環血液量の変化に関する情報を取得し、得られた循環血液量の変化に関する情報を出力部に出力させる第2制御部とを含む。このように構成すれば、たとえば画像取得部を制御する第1制御部がヘモグロビン濃度を取得するとともに、第2制御部に対して第1制御部からヘモグロビン濃度を送信する場合には、データ量の大きな画像データを送信する必要がなく、画像データよりもデータ量の小さなヘモグロビン濃度のデータ(数値データ)を送信するだけでよいので、効率良くデータ処理を行うことができる。
本発明の一実施形態によるモニタリング装置の概略構成を示す図である。 図1に示した一実施形態によるモニタリング装置のPCの概略構成を示すブロック図である。 図1に示した一実施形態によるモニタリング装置の検出部の概略構成を示すブロック図である。 図1に示した一実施形態によるモニタリング装置の動作を示すフローチャートである。 図1に示した一実施形態によるモニタリング装置のPCの表示部に表示されるスタンバイ画面の一例を示す図である。 図1に示した一実施形態によるモニタリング装置のPCの表示部に表示される測定画面の一例を示す図である。 図4に示した一実施形態によるモニタリング装置のデータ解析のサブルーチンを示すフローチャートである。 図4に示した一実施形態によるモニタリング装置のヘモグロビン濃度計測のサブルーチンを示すフローチャートである。 図8に示した一実施形態によるモニタリング装置のヘモグロビン濃度計測において取得される輝度プロファイルの一例を示す図である。 図8に示した一実施形態によるモニタリング装置のヘモグロビン濃度計測において取得される濃度プロファイルの一例を示す図である。 図1に示した一実施形態によるモニタリング装置の実験例におけるヘモグロビン濃度の変化をグラフに示した図である。 図1に示した一実施形態によるモニタリング装置の実験例における循環血液量の変化をグラフに示した図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図3を参照して、本発明の一実施形態によるモニタリング装置1の構成を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態によるモニタリング装置1は、採血が行われた、あるいは採血が行われる被験者の手首に検出部3を装着して使用される。より詳細には、被験者のVVRによる危険を防止する目的で、被験者が水分を経口摂取することにより、採血によって減少した被験者の循環血液量がどのように変化したかをモニタリングする用途に主に使用される。
VVRとは、採血によって迷走神経が緊張状態に陥ることにより、被採血者に血圧低下や除脈が生じることをいう。血圧低下あるいは除脈は、脳への酸素供給量を低下させるため、VVRが原因となって被採血者が採血後に転倒する危険性もある。VVRによる血圧低下や除脈は、水分補給によって緩和されることが知られている。すなわち、採血によって循環血液量は急激に減少する一方、水分を血漿成分として吸収することにより減少した循環血液量を回復し、その結果血圧低下や除脈の発生を最小限に抑えることができる。したがって、本実施形態によるモニタリング装置1によれば、二次的なVVRの発生を回避しつつ、水分補給による循環血液量の変化を非侵襲的に測定することができる。
モニタリング装置1は、被験者の手首に存在する血管に光を照射し、光が照射された血管を撮像して得られた生体画像に基づいてヘモグロビン(Hb)濃度を計測する検出部3と、検出部3によって得られたHb濃度を解析して血液希釈率及び循環血液量を算出し、算出された血液希釈率及び循環血液量を出力するパーソナルコンピュータ(PC)2とを備えて構成されている。検出部3とPC2とは、接続ケーブルCAを介して接続されている。以下、PC2及び検出部3の具体的な構成について詳細に説明する。
図2に示すように、PC2は、制御部201と、表示部202と、入力デバイス203とを含んでいる。制御部201は、CPU201aと、不揮発性メモリ201bと、RAM201cと、ハードディスク201dと、読出装置201eと、入出力インターフェース201fと、画像出力インターフェース201gと、通信インターフェース201hとにより構成されている。CPU201a、不揮発性メモリ201b、RAM201c、ハードディスク201d、読出装置201e、入出力インターフェース201f、画像出力インターフェース201gおよび通信インターフェース201hは、バスによって接続されている。
CPU201aは、不揮発性メモリ201bに記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM201cに読み出されたコンピュータプログラムを実行するために設けられている。また、CPU201aは、検出部3によって得られたHb濃度計測結果を処理して解析データを取得し、その解析データを表示するための画面に応じた映像信号を画像出力インターフェース201gに出力する機能を有している。
不揮発性メモリ201bは、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリによって構成されている。この不揮発性メモリ201bには、CPU201aにより実行されるコンピュータプログラムおよびこれに用いるデータなどが記録されている。RAM201cは、SRAMまたはDRAMなどによって構成されている。RAM201cは、不揮発性メモリ201bおよびハードディスク201dに記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、RAM201cは、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU201aの作業領域として利用される。
ハードディスク201dは、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムなど、CPU201aに実行させるための種々のコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。後述するアプリケーションプログラム204aも、このハードディスク201dにインストールされている。
読出装置201eは、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、またはDVD−ROMドライブなどによって構成されており、可搬型記録媒体204などに記録されたコンピュータプログラムまたはデータを読み出すことができる。また、可搬型記録媒体204には、コンピュータに所定の機能を実現させるためのアプリケーションプログラム204aと、アプリケーションプログラム204aをコンピュータにインストールするためのインストールプログラム204bとが格納されている。インストールプログラム204bが起動されると、PC2としてのコンピュータがその可搬型記録媒体204から、アプリケーションプログラム204aを読み出し、そのアプリケーションプログラム204aをハードディスク201dにインストールすることが可能である。
また、ハードディスク201dには、たとえば、米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)などのグラフィカルユーザインターフェース環境を提供するオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、本実施形態に係るアプリケーションプログラム204aは、上記オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
入出力インターフェース201fは、たとえば、USB、IEEE1394、RS−232Cなどのシリアルインターフェース、SCSI、IDE、IEEE1284などのパラレルインターフェース、およびD/A変換器、A/D変換器などからなるアナログインターフェースなどから構成されている。入出力インターフェース201fには、キーボードおよびマウスからなる入力デバイス203が接続されている。ユーザが入力デバイス203を使用することにより、PC2にデータを入力することが可能である。また、入出力インターフェース201fには、プリンタなどからなる出力デバイス206が接続されている。また、入出力インターフェース201fには、検出部3が接続ケーブルCA(図1参照)により接続されている。これにより、PC2は、入出力インターフェース201fを介して、検出部3との間でデータの送受信を行うことが可能なように構成されている。
通信インターフェース201hは、Ethernet(登録商標)インターフェースである。PC2は、通信インターフェース201hにより、所定の通信プロトコル(TCP/IP)を使用して外部ネットワークとの通信を行うことが可能なように構成されている。
画像出力インターフェース201gは、表示部202に接続されており、CPU201aから与えられた映像信号を表示部202に出力するように構成されている。表示部202は、LCDまたはCRTなどで構成されており、入力された映像信号にしたがって画像(画面)を表示するように構成されている。
検出部3は、腕時計型の可搬式計測装置(図1参照)である。図3に示すように、検出部3は、制御部301と、操作部32と、表示部33と、光源部34と、撮像部35とを備えている。
制御部301は、検出部3の各部の動作を制御する。操作部32は、検出部3の本体に設けられた複数のキーを備え、ユーザによる操作を受け付けるように構成されている。表示部33は、検出部3の本体上面に設けられた液晶パネルを備え、操作を案内する情報や、エラー情報などを表示するように構成されている。また、光源部34および撮像部35は、検出部3の本体底面に設けられている。光源部34は、ヘモグロビンによる吸光率の高い波長である近赤外光(中心波長830nm)を照射する発光ダイオードを備え、検出部3を装着した被験者の手首に光を照射するように構成されている。撮像部35は、CCDカメラを備え、光源部34によって光が照射された手首を撮像することにより、生体画像を取得するように構成されている。
制御部301は、CPU301aと、メインメモリ301bと、フラッシュメモリカードリーダ301cと、光源部入出力インターフェース301dと、フレームメモリ301eと、画像入力インターフェース301fと、入力インターフェース301gと、入出力インターフェース301hと、画像出力インターフェース301iとを備えている。CPU301aと、メインメモリ301b、フラッシュメモリカードリーダ301c、光源部入出力インターフェース301d、フレームメモリ301e、画像入力インターフェース301f、入力インターフェース301g、入出力インターフェース301hおよび画像出力インターフェース301iとは、相互にデータ伝送が可能であるようにデータ伝送線を介して接続されている。この構成により、CPU301aは、メインメモリ301b、フラッシュメモリカードリーダ301cおよびフレームメモリ301eのそれぞれに対するデータの読み出しおよび書込みと、光源部入出力インターフェース301d、画像入力インターフェース301f、入力インターフェース301g、画像出力インターフェース301iおよび入出力インターフェース301hのそれぞれに対するデータの送受信とが可能となる。
CPU301aは、メインメモリ301bに読み出されたコンピュータプログラムを実行することが可能なように構成されている。メインメモリ301bは、SRAMまたはDRAMなどによって構成されている。メインメモリ301bは、フラッシュメモリカード301jに記憶されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、メインメモリ301bは、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU301aの作業領域として利用される。
フラッシュメモリカードリーダ301cは、フラッシュメモリカード301jに記憶されたデータの読み出しに使用される。フラッシュメモリカード301jは、フラッシュメモリ(図示せず)を有しており、外部から電力を供給されなくても、データを保持することが可能なように構成されている。また、フラッシュメモリカード301jには、CPU301aにより実行されるコンピュータプログラム、および、コンピュータプログラムを実行するときに用いるデータ等が記憶されている。
また、フラッシュメモリカード301jには、例えばTRON仕様準拠のオペレーティングシステムがインストールされている。なお、オペレーティングシステムは、これに限定されるものではなく、例えば米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)等のグラフィカルユーザインターフェース環境を提供するオペレーティングシステムであってもよい。
光源部入出力インターフェース301dは、D/A変換器、A/D変換器等からなるアナログインターフェースから構成されている。光源部入出力インターフェース301dは、光源部34に設けられた発光ダイオード(図示せず)と電気信号線によって電気的に接続されている。光源部入出力インターフェース301dは、光源部34の発光ダイオードの動作制御を行うように構成されている。
フレームメモリ301eは、SRAM又はDRAM等によって構成されている。フレームメモリ301eは、後述する画像入力インターフェース301fが画像処理を実行するときに、データを格納するために利用される。画像入力インターフェース301fは、A/D変換器を含むビデオデジタイズ回路(図示せず)を備えている。画像入力インターフェース301fは、撮像部35に電気信号線によって電気的に接続されており、撮像部35から画像入力インターフェース301fに画像信号が入力されるように構成されている。撮像部35から入力された画像信号は、画像入力インターフェース301fによりA/D変換される。このようにデジタル変換された画像データは、フレームメモリ301eに格納されるように構成されている。
入力インターフェース301gは、A/D変換器からなるアナログインターフェースから構成されている。入力インターフェース301gには、操作部32が電気的に接続されている。この構成により、ユーザは、操作部32を介して、装置の電源のON/OFFや装置の初期設定などを行うことが可能である。
入出力インターフェース301hは、例えばUSB、IEEE1394、RS232C等のシリアルインターフェース、または、SCSI等のパラレルインターフェースから構成されている。制御部301は、この入出力インターフェース301hにより、接続ケーブルCAを介してPC2との間でデータの送受信を行うことが可能なように構成されている。
画像出力インターフェース301iは、表示部33に電気的に接続されており、CPU301aから与えられた画像データに基づいた映像信号を表示部33に出力するように構成されている。
次に、図4〜図10を参照して、本実施形態によるモニタリング装置1の動作について説明する。
上記のとおり、本実施形態によるモニタリング装置1は、被験者が水分を経口摂取することにより、採血によって減少した被験者の循環血液量が、どのように変化したかをモニタリングするように使用される。したがって、本実施形態によるモニタリング装置1の測定開始前に採血が行われた者、または、測定開始後に採血が行われる者であって、その採血の前後(例えば、採血の前後10分以内)に水分の経口摂取を行った者が、モニタリング装置1の測定対象者となる。以下の説明では、モニタリング装置1による測定開始前に採血が行われ、かつ、測定開始前に水分を経口摂取した者を測定する場合について説明する。
図4に示すように、ステップS101において、ユーザがPC2を操作することにより、モニタリング装置1の機能を実行するためのアプリケーションプログラムが起動されると、処理が開始される。アプリケーションプログラムが起動されると、ステップS102において、CPU201aにより、PC2の表示部202にスタンバイ画面40(図5参照)を表示する処理が実行される。
図5に示すように、ステップS102において表示部202に表示されるスタンバイ画面40は、ステータス表示部401、グラフ表示部402、被験者データ表示部403、測定開始ボタン404、および測定終了ボタン405を含んで構成されている。
ステータス表示部401には、モニタリング装置1が測定を行っているか、あるいはスタンバイ状態であるかが表示される。図5に示す状態においては、測定が開始されていないため、「スタンバイ」と表示されている。
グラフ表示部402には、第1表示領域402aと第2表示領域402bとが含まれる。第1表示領域402aには、後述するアルゴリズムによって算出される血液希釈率がグラフとして表示される。第2表示領域402bには、後述するアルゴリズムによって算出される循環血液量がグラフとして表示される。なお、図5に示す状態においては、測定が開始されていないため、第1表示領域402aおよび第2表示領域402bにグラフは表示されていない。
被験者データ表示部403には、被験者のIDと、身長と、体重と、水分摂取量と、採血量とからなる被験者データが項目毎に表示される。被験者データ表示部403は、画面上で被験者データを入力できるように構成されており、各項目毎に対応する入力ボックス403a〜403eが表示されている。ユーザは、マウス等のポインティングデバイス(入力デバイス203)によって所望の入力ボックスを指定し、キーボード(入力デバイス203)を操作することによって各項目を入力することが可能である。例えば、被験者が200dLの血液を採血されており、その採血の後であって測定開始前に200mLの水分を経口摂取した場合には、ユーザは水分摂取量に対応する入力ボックス403dに「200(mL)」と入力し、採血量に対応する入力ボックス403eに「200(dL)」と入力する。
測定開始ボタン404は、ユーザがモニタリング装置1による測定の開始を指示するために設けられている。測定開始ボタン404は、被験者データ表示部403に表示された所定の項目に対応する入力ボックス403a〜403eが入力されることにより有効化される(入力の受け付けが可能な状態になる)。測定終了ボタン405は、測定が開始された後、ユーザが測定の終了を指示するために設けられている。測定終了ボタン405は、測定が開始されることにより有効化される。
ステップS102においてスタンバイ画面40が表示されると、ステップS103では、CPU201aにより、スタンバイ画面40の被験者データ表示部403の各入力ボックス403a〜403eに所定の項目が入力されたか否かが判定される。所定の項目が入力されていないと判定された場合には、CPU201aにより、ステップS103へ処理が戻される。
ユーザによって被験者データ表示部403の所定の項目が入力されると、ステップS104において、CPU201aにより、スタンバイ画面40(図5参照)に表示されている測定開始ボタン404が有効化される。そして、ステップS105において、CPU201aにより、測定開始ボタン404を介してユーザからの測定指示を受け付けたか否かが判定される。CPU201aにより、測定指示を受け付けたと判定された場合にはステップS106へ処理が進められる。一方、測定指示を受け付けていないと判定された場合には、CPU201aにより、ステップS105へ処理が戻される。
次に、ステップS106において、CPU201aにより、初期循環血液量を算出する処理が実行される。具体的には、CPU201aは、スタンバイ画面40において入力された被験者の身長(h)および体重(w)の値に基づいて、被験者の初期循環血液量を算出する。初期循環血液量は、下記式(1)に基づいて求められる。
初期循環血液量(L)=0.168 ×(h/100)×3+(0.05×w+0.444) ・・・(1)
なお、式(1)は、身長と体重から循環血液量を求めるための式であって、藤田・小川の公式として公知のものであり、ここでは詳細な説明を省略する。
この際、CPU201aにより、スタンバイ画面40(図5参照)の被験者データ表示部403の入力ボックス403eに採血量が入力されているか否かが判定される。採血量が入力されている場合には、CPU201aは、上記式(1)によって求められた初期循環血液量から入力ボックス403eに入力された採血量を差し引き、得られた値を初期循環血液量とする。そして、CPU201aにより、得られた初期循環血液量が不揮発性メモリ201bに記憶される。
次に、ステップS107において、CPU201aにより、計測指示信号を検出部3に送信する処理が実行される。
そして、ステップS108において、CPU201aにより、検出部3からのHb濃度計測結果を受信したか否かが判定される。計測結果を受信したと判定された場合には、CPU201aにより、ステップS109へ処理が進められる。一方、計測結果を受信していないと判定された場合には、CPU201aにより、ステップS108へ処理が戻される。
ステップS109では、CPU201aにより、不揮発性メモリ201bにHb濃度の初期値が記憶されているか否かが判定される。なお、ここでいう初期値とは、測定が開始された後で検出部3から最初に送信されたHb濃度の計測結果である。CPU201aは、初期値が記憶されていると判定した場合、すなわち検出部3によるHb濃度計測が測定開始後2回目以降である場合には、ステップS110へ処理を進める。一方、初期値が記憶されていないと判定した場合、すなわち検出部3によるHb濃度計測が測定開始後1回目である場合には、CPU201aは、ステップS112へ処理を進める。
ステップS112へ処理が進むと、CPU201aにより、検出部3から送信された計測結果が初期値として不揮発性メモリ201bに記憶される。
また、ステップS110へ処理が進むと、CPU201aにより、検出部3から送信された計測結果を不揮発性メモリ201bに記憶する処理が実行される。そして、ステップS111において、CPU201aにより、所定のルーチンにしたがってデータ解析が実行される。このデータ解析処理によって、直近のHb濃度計測結果を反映した血液希釈率および循環血液量がCPU201aにより算出される。なお、データ解析については、後に詳しく説明する。
ステップS113では、CPU201aにより、PC2の表示部202の表示を更新する処理が実行される。図6に示すように、測定画面50は、測定時にPC2の表示部202に表示される画面である。測定画面50は、上述のスタンバイ画面40と同様に、ステータス表示部501、グラフ表示部502、被験者データ表示部503、測定開始ボタン504および測定終了ボタン505を含んで構成されている。
図6に示すように、ステータス表示部501には、モニタリング装置1が測定中である旨が表示される。グラフ表示部502の第1表示領域502aには、血液希釈率の変動を示すグラフ(血液希釈率グラフ)が表示される。また、グラフ表示部502の第2表示領域502bには、循環血液量の変動を示すグラフ(循環血液量グラフ)が表示される。被験者データ表示部503には、スタンバイ画面40において入力された被験者のデータが表示される。
このステップS113では、CPU201aにより、グラフ表示部502に表示されるグラフの表示を更新する処理が実行される。すなわちCPU201aは、ステップS111のデータ解析処理によって求められた血液希釈率に基づいて、直近の血液希釈率を含む血液希釈率グラフを生成する。さらに、CPU201aは、初期循環血液量と直近の血液希釈率とに基づいて、経時的な循環血液量の変動を示す循環血液量グラフを生成する。そして、CPU201aは、生成された血液希釈率グラフおよび循環血液量グラフを、それぞれ第1表示領域502aおよび第2表示領域502bに表示する処理を実行する。これにより、表示部202の測定画面50には、検出部3によってHb濃度が計測される毎に、最新の計測結果を反映したグラフが表示される。ユーザは、測定画面50に表示された循環血液量グラフを参照することにより、測定開始前の採血によって減少した循環血液量が、経口摂取した水分によってどの程度回復したかを知ることができる。
その後、ステップS114において、CPU201aにより、ユーザから測定終了の指示を受け付けたか否かが判定される。具体的には、CPU201aにより、測定画面50に表示された測定終了ボタン505を介してユーザからの測定終了の指示が受け付けられたか否かが判定される。測定終了の指示を受け付けていないと判定された場合には、CPU201aにより、ステップS116へ処理が進められる。一方、測定終了の指示を受け付けたと判定された場合には、CPU201aにより、ステップS115へ処理が進められる。
測定終了の指示を受け付けていないと判定された場合には、ステップS116において、CPU201aにより、所定時間が経過したか否かが判定される。所定時間は、不揮発性メモリ201bに記憶された直近のHb濃度の計測結果を取得した時刻から90秒である。CPU201aにより、所定時間が経過していないと判定された場合には、所定時間が経過するまで同様の処理が繰り返される。一方、所定時間(90秒)が経過したと判定された場合には、CPU201aにより、再びステップS107へ処理が戻される。これにより、所定時間が経過する毎にステップS107〜S114およびステップS116の処理が自動的に実行され、表示部202の表示(測定画面50)がリアルタイムに更新される。これらの処理は、ステップS114において測定終了の指示を受け付けたと判定されるまで繰り返される。
また、ステップS114において測定終了指示を受け付けたと判定された場合には、ステップS115において、CPU201aにより、測定終了信号を検出部3に送信する処理が実行されるとともに、PC2側の処理が終了される。以上でPC2による処理が終了する。
次に、検出部3の処理フローについて説明する。
検出部3の電源が投入されると、ステップS201において、検出部3のCPU301aにより、メインメモリ301bおよびフレームメモリ301eを含む各部の初期化が実行される。次に、ステップS202において、CPU301aにより、PC2側から計測指示信号を受信したか否かが判定される。ステップS107においてPC2側から計測指示信号が送信され、計測指示信号が検出部3において受信された場合には、CPU301aにより、ステップS202へ処理が進められる。一方、PC2側から計測指示信号を受信していない場合には、CPU301aにより、ステップS202へ処理が戻される。
その後、ステップS203では、CPU301aにより、所定のルーチンにしたがって、被験者のHb濃度を計測する処理が実行される。なお、Hb濃度計測ルーチンについては、後に詳しく説明する。
次に、ステップS204では、ステップS203において得られたHb濃度の計測結果をPC2側に送信する処理が、CPU301aにより実行される。
その後、ステップS205において、CPU301aにより、PC2からの測定終了信号を受信したか否かが判定される。PC2から測定終了信号を受信していないと判定された場合には、CPU301aにより、ステップS202へ処理が戻される。上述のとおり、PC2は所定時間(90秒)が経過する毎に計測指示信号を送信する(ステップS107〜S114およびステップS116参照)ように構成されているから、検出部3は、所定時間経過毎にステップS203およびS204の処理を実行するように制御される。そして、ステップS205において、CPU301aにより測定終了信号を受信したと判定された場合には、検出部3は処理を終了する。
次に、図7を参照して、図4のステップS111におけるPC2によるデータ解析のサブルーチンについて説明する。なお、以下の説明においては、Hb濃度をC、血液希釈率をD、循環血液量をAと表記し、ある時点xにおけるそれぞれの値をC、DおよびAとし、それぞれの初期値をC、DおよびAとする。
図7に示すように、ステップS401において、PC2のCPU201aにより、不揮発性メモリ201bに記憶されたHb濃度の初期値(C)と直近のHb濃度(C)とが読み出される。次に、ステップS402において、CPU201aにより、読み出されたHb濃度(C)とHb濃度(C)とを用いて、血液希釈率(D)が算出される。血液希釈率(D)は、下記式(2)によって求められる。
血液希釈率(D)=C/C ×100 (%) ・・・(2)
このように、血液希釈率(D)は、Hb濃度(C)とHb濃度(C)との比によって表され、ある時点xにおけるヘモグロビン濃度の変化率を示している。
血液希釈率(D)が算出されると、ステップS403において、CPU201aにより、得られた血液希釈率(D)が不揮発性メモリ201bに記憶される。
次に、ステップS404において、CPU201aにより、不揮発性メモリ201bに記憶された初期循環血液量(A)が読み出される。そして、ステップS405において、上記ステップS402において得られた血液希釈率(D)と初期循環血液量(A)とを用いて、ある時点xにおける循環血液量(A)が算出される。循環血液量(A)は、下記式(3)によって求められる。
循環血液量(A)=初期循環血液量(A)×血液希釈率(D)/100 ・・・(3)
このように、ある時点xにおける循環血液量(A)は、ある時点xにおけるヘモグロビン濃度の変化率である血液希釈率(D)と初期循環血液量(A)とを積算することによって算出される。
その後、ステップS406において、CPU201aにより、得られた循環血液量(Ax)が不揮発性メモリ201bに記憶される。これにより、図4のステップS111におけるデータ解析のサブルーチンが終了し、主ルーチン(ステップS113以降の処理)に戻る。
次に、図8を参照して、図4のステップS203における検出部3によるHb濃度計測のサブルーチンについて説明する。
まず、図8のステップS601において、CPU301aにより、光源部34によって光を生体に照射する処理が実行される。次に、ステップS602において、CPU301aにより、光が照射された生体を撮像部35によって撮像する処理が実行される。ステップS603では、CPU301aにより、上記ステップS602において得られた画像の輝度に基づいて、光源部34の光量調整が不要であるか否かが判定される。具体的には、CPU301aは、得られた画像の輝度が所定の閾値よりも高い場合には光量調整が不要であると判定し、得られた画像の輝度が所定の閾値よりも低い場合には光量調整が必要であると判定する。光量調整が必要であると判定された場合には、ステップS604に移行して、CPU301aにより、光源部入出力インターフェース301dを介して光源部34への供給電流を増加させる処理(光量調整)が実行された後、ステップS601へ処理が戻される。一方、光量調整が不要であると判定された場合には、ステップS605に進み、CPU301aにより、再度撮像部35によって生体を撮像する処理が実行される。
次に、ステップS606では、CPU301aにより、撮像部35によって得られた画像に基づいて、図9に示すような輝度プロファイルPFを作成する処理が実行される。ヘモグロビンによる吸光率の高い近赤外光を手首に照射し、近赤外光が照射された手首を撮像すると、手首に含まれる血管が暗く現れた画像が得られる。つまり、血管内を流れる血液に含まれるヘモグロビンにより近赤外光が吸収される結果、撮像された画像において血管に相当する領域の輝度が血管以外の領域の輝度と比較して低くなる。この血管像を横切って分布する輝度分布を抽出することにより、手首の血管に含まれるヘモグロビン濃度を反映した輝度プロファイルPFが得られる。
次に、ステップS607において、CPU301aにより、図10に示すような血管に含まれるヘモグロビン濃度を反映した濃度プロファイルNPを作成する処理が実行される。具体的には、図9に示すように、CPU301aは、輝度プロファイルPFからベースラインBLを求め、このベースラインBLに基づいて輝度プロファイルPFを規格化することにより、濃度プロファイルNP(図10参照)を作成する。ベースラインBLとは、血管以外の部分の輝度プロファイルPFから最小二乗法によって求められる直線であり、血管の背景の輝度に相当する。輝度プロファイルPFをベースラインBLによって規格化することにより、図10に示すように、入射光量に依存しない濃度プロファイルNPを得ることができる。
次に、ステップS608において、CPU301aにより、濃度プロファイルNPから形態的特徴であるピーク高さh(Hb濃度の最大値)と、高さh/2における濃度プロファイルNPの分布幅wとが取得されるとともに、下記式(4)に基づいてHb濃度Cを算出する処理が実行される。
C=h/w ・・・(4)
上記式(4)において、nは光の散乱による半値幅の非線形を表す定数である。光散乱がない場合には、n=1となり、光散乱がある場合には、n>1となる。
その後、ステップS609において、CPU301aにより、得られたHb濃度(Hb濃度C)をメインメモリ301bに記憶する処理が実行され、主ルーチン(図4のステップS204以降の処理)に戻る。
本実施形態では、上記のように、撮像部35によって得られた生体画像を検出部3のCPU301aにより解析してHb濃度を取得し、PC2のCPU201aにより循環血液量を取得するとともに、得られた循環血液量の変動を示す循環血液量グラフを表示部202により出力することによって、循環血液量の変化を非侵襲的にモニタリングすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、Hb濃度の初期値(C)と直近のHb濃度(C)とに基づいて循環血液量を取得することによって、Hb濃度の初期値(C)と直近(ある時点x)のHb濃度(C)との2つの時点におけるHb濃度に基づいて、循環血液量(A)を取得することが可能となる。
また、本実施形態では、上記のように、Hb濃度の初期値(C)、直近のHb濃度(C)、および、初期循環血液量(A)に基づいて、ある時点xにおける循環血液量(A)を取得することによって、その生体に標準的に含まれる循環血液量(初期循環血液量(A))に基づいて、循環血液量(A)を取得することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ある時点xにおけるヘモグロビン濃度の変化率である血液希釈率(D)と初期循環血液量(A)とを積算することにより、ある時点xにおける循環血液量(A)を取得し、得られた循環血液量(A)を表示部202に出力する。このように構成することによって、Hb濃度の変化率に応じた循環血液量を取得することができるので、Hb濃度の変化に応じた循環血液量(A)と初期循環血液量(A)とを出力することにより、ユーザは、循環血液量の変化を一目で理解することができる。
また、本実施形態では、上記のように、初期循環血液量(A)と直近の血液希釈率(D)とに基づいて、経時的な循環血液量の変動を示す循環血液量グラフを生成して表示部202に表示することによって、ユーザにとって循環血液量の変化を視覚的に理解し易い情報(グラフ)を出力することが可能となる。
実験例
本実施形態のモニタリング装置1による効果を確認するために、下記の実験を行った。
健常な成人男性に低張性電解質液660mLを経口摂取させ、本実施形態によるモニタリング装置1を用いてHb濃度の変化を120分間モニターした。モニターと並行して採血を計4回行い、それぞれHb濃度の実測値を得た。その結果を図11に示す。なお、図11においては、本実施形態によるモニタリング装置1によって得られたHb濃度の計測結果を丸で、採血によるHb濃度の実測値を三角で表示している。
図11に示すように、本実施形態のモニタリング装置1によって得られたHb濃度と採血によって得られたHb濃度とは乖離しておらず、本実施形態によるモニタリング装置1によって、実際のHb濃度に近似した正確なHb濃度を取得可能であることが実証された。
また、図11からも明らかなように、Hb濃度は水分の経口摂取後の時間経過に伴って低下し、その後徐々にHb濃度が上昇していく様子が観察された。採血は極めて微量で行われていることから、経口摂取後30分〜60分の間に観察されたHb濃度の低下は、水分の摂取によって循環血液が希釈されたことに起因するものと推定できる。また、水分の経口摂取後60分〜120分の間に観察されたHb濃度の上昇は、循環血液中に取り込まれた不要な水分が排尿器官へ送られ、血液中のHb濃度が元の状態まで回復したことに起因するものと推定できる。以上より、水分の経口摂取によって循環血液が希釈され、Hb濃度に変化が生じることが実証された。このことから、Hb濃度をモニターすることにより、経口摂取された水分の吸収度合を評価しうることが示唆された。
次に、血液希釈率と水分の吸収度合との相関について検討した。
まず、被験者の身長および体重から、被験者の循環血液量を求めた。本実験においては、被験者の身長は174.5cm、体重は54.6kgであり、上述の式(1)に基づいて循環血液量を算出したところ、被験者の循環血液量は4.07Lと算出された。被験者が摂取した水分量は660mLであるから、摂取した水分が全て生体内に吸収されたと仮定すれば、被験者の循環血液量は4.73Lであり、循環血液量の増加率は1.16倍である。
次に、被験者における血液希釈率を求めた。本実施形態によるモニタリング装置1によって得られた測定開始時点におけるHb濃度は16.6g/dLであり、最下点におけるHb濃度は14.1g/dLであった。これらの比に基づいて血液希釈率を求めたところ、被験者における血液希釈率は117%と算出された。この値は、上記において求められた循環血液量の増加率とほぼ一致する。ゆえに、本実施形態によるモニタリング装置1によって得られる血液希釈率は、水分の吸収度合を正確に反映した値であることが実証された。
図12は、図11に示した結果を基に、循環血液量の変化をグラフ化したものである。図12に示すように、水分の経口摂取後、循環血液量が時間経過に伴って増加し、徐々に減少していく様子が観察できる。このグラフは血液希釈率に基づいて得られるものであり、図12に示したグラフは、水分の吸収による循環血液量の変化を正確に反映したものであるといえる。
以上より、血液希釈率をモニターすることにより、水分の吸収度合を正確に評価できることが実証された。さらに、循環血液量をモニターすることにより、水分の吸収による循環血液量の変化をモニター可能であることが実証された。
なお、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、本実施形態においては、循環血液量の変化に関する情報として、時間経過と循環血液量との関係を示すグラフを出力する構成としたが、本発明はこのような構成に限られない。例えば、初期循環血液量と現時点の循環血液量とを表示する構成であってもよい。あるいは、初期循環血液量を100%として、循環血液量が増加した割合をパーセンテージで表示してもよい。あるいは、採血によって被験者の循環血液量が初期循環血液量に比べて減少している場合であれば、初期循環血液量に対して循環血液量がどの程度回復したかを表示する構成であってもよい。
また、本実施形態のモニタリング装置1においては、血液希釈率と循環血液量とを求め、それらの変動を示すグラフを表示するように構成したが、本発明はこのような構成に限られない。例えば、循環血液量の変動を示すグラフのみを表示するように構成してもよい。
また、本実施形態のモニタリング装置1においては、データ解析を行うためのPC2とHb濃度の計測を行う検出部3とを別々の構成としたが、本発明はこのような構成に限られない。例えば、本実施形態のモニタリング装置1によって実現されるアプリケーションプログラムを、検出部3によって実行するように構成してもよい。
また、本実施形態のモニタリング装置1においては、Hb濃度の計測を検出部3において行う構成を示したが、本発明はこのような構成に限られない。例えば、検出部3によって画像を取得し、得られた画像をPC2において解析してHb濃度を取得するように構成してもよい。
また、本実施形態では、ヘモグロビン濃度の計測結果や算出された循環血液量などのデータを不揮発性メモリ201bに記憶させるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、本発明では、不揮発性メモリ201b以外のRAM201cやハードディスク201dにHb濃度の測定結果や算出された循環血液量などのデータを記憶させてもよい。
また、本実施形態では、被験者の循環血液量の変化を計測するためにヘモグロビン濃度(Hb濃度)を測定した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ヘモグロビン濃度以外の血液成分濃度を測定して、被験者の循環血液量の変化を計測してもよい。
本実施形態によるモニタリング装置は、次のように利用することができる。例えば、本実施形態によるモニタリング装置を献血所などの採血を行う場所に設置し、採血を行った被験者に水分を経口摂取させ、その後の被験者の循環血液量をモニタリング装置によって観察する。循環血液量が十分に回復したことが確認できればVVRによる危険性は少ないと判断し、確認できない場合には継続して水分の摂取を行うなどの他の措置をとることができる。このように、本実施形態のモニタリング装置によれば、侵襲的な措置をとることなく、VVRによる危険性を抑えるために有用な措置をとることができる。

Claims (17)

  1. 生体に光を照射し、光が照射された生体を撮像して生体画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって得られた前記生体画像を解析して前記生体のヘモグロビン濃度を取得する濃度取得手段と、
    前記濃度取得手段によって得られた前記ヘモグロビン濃度に基づいて、前記生体に含まれる循環血液量の変化に関する情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段によって得られた前記循環血液量の変化に関する情報を出力する出力手段とを備える、生体モニタリング装置。
  2. 前記情報取得手段は、前記画像取得手段によって得られた第1の生体画像を解析して得られる第1ヘモグロビン濃度と、前記第1の生体画像の取得後に得られた第2の生体画像を解析して得られる第2ヘモグロビン濃度とに基づいて、前記循環血液量の変化に関する情報を取得するように構成されている、請求項1に記載の生体モニタリング装置。
  3. 前記生体の身長及び体重から算出可能な基準循環血液量を取得する基準循環血液量取得手段をさらに備え、
    前記情報取得手段は、前記第1ヘモグロビン濃度、前記第2ヘモグロビン濃度及び前記基準循環血液量に基づいて、前記循環血液量の変化に関する情報を取得する、請求項2に記載の生体モニタリング装置。
  4. 前記情報取得手段は、前記第1ヘモグロビン濃度と前記第2ヘモグロビン濃度とに基づいて前記ヘモグロビン濃度の変化率を求め、前記ヘモグロビン濃度の変化率と前記基準循環血液量とを積算することにより、前記第2の生体画像の取得時点における前記生体内の循環血液量を取得し、
    前記出力手段は、前記循環血液量の変化に関する情報として、前記基準循環血液量と前記第2の生体画像の取得時点における前記生体内の循環血液量とを出力する、請求項3に記載の生体モニタリング装置。
  5. 前記情報取得手段は、前記第1の生体画像を解析して得られる第1ヘモグロビン濃度と、前記第2の生体画像を解析して得られる第2ヘモグロビン濃度と、前記第2の生体画像が取得された後に得られる第3の生体画像を解析して得られる第3ヘモグロビン濃度とに基づいて、前記循環血液量の変化に関する情報を取得可能に構成されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の生体モニタリング装置。
  6. 前記出力手段は、前記循環血液量の変化に関する情報として、時間経過と前記生体に含まれる循環血液量との関係を示すグラフを出力するように構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の生体モニタリング装置。
  7. 生体の身長及び体重に関する身体情報の入力を受け付ける入力受付手段をさらに備え、
    前記基準循環血液量取得手段は、前記入力受付手段によって受け付けた前記身体情報に基づいて、前記基準循環血液量を取得する、請求項3または4に記載の生体モニタリング装置。
  8. 前記入力受付手段は、さらに、前記生体から採血された採血量の入力を受付可能に構成されており、
    前記基準循環血液量取得手段は、前記入力受付手段によって受け付けた前記身体情報及び前記採血量に基づいて、前記基準循環血液量を取得可能に構成されている、請求項に記載の生体モニタリング装置。
  9. 生体に光を照射し、光が照射された生体を撮像して生体画像を取得する画像取得部と、
    出力部と、
    前記画像取得部が前記生体を撮像して得られた前記生体画像を解析して前記生体のヘモグロビン濃度を取得し、得られた前記ヘモグロビン濃度に基づいて、前記生体に含まれる循環血液量の変化に関する情報を取得し、得られた前記循環血液量の変化に関する情報を前記出力部に出力させる制御部とを備える、生体モニタリング装置。
  10. 前記制御部は、前記画像取得部によって得られた第1の生体画像を解析して第1ヘモグロビン濃度を取得し、
    前記第1の生体画像の取得後に得られた第2の生体画像を解析して第2ヘモグロビン濃度を取得し、
    前記第1ヘモグロビン濃度と前記第2ヘモグロビン濃度とに基づいて、前記循環血液量の変化に関する情報を取得するように構成されている、請求項に記載の生体モニタリング装置。
  11. 前記制御部は、前記生体の身長及び体重の情報に基づいて基準循環血液量を取得し、
    前記第1ヘモグロビン濃度、前記第2ヘモグロビン濃度及び前記基準循環血液量に基づいて、前記循環血液量の変化に関する情報を取得するように構成されている、請求項10に記載の生体モニタリング装置。
  12. 前記制御部は、前記第1ヘモグロビン濃度と前記第2ヘモグロビン濃度とに基づいて前記ヘモグロビン濃度の変化率を求め、前記変化率と前記基準循環血液量との積から、前記第2の生体画像の取得時点における前記生体内の循環血液量を取得し、
    前記循環血液量の変化に関する情報として、前記基準循環血液量及び前記第2の生体画像の取得時点における前記生体内の循環血液量を前記出力部に出力させるように構成されている、請求項11に記載の生体モニタリング装置。
  13. 前記制御部は、前記第1の生体画像を解析して得られる前記第1ヘモグロビン濃度と、前記第2の生体画像を解析して得られる前記第2ヘモグロビン濃度と、前記第2の生体画像が取得された後に得られる第3の生体画像を解析して得られる第3ヘモグロビン濃度とに基づいて、前記循環血液量の変化に関する情報を取得するように構成されている、請求項10または11に記載の生体モニタリング装置。
  14. 前記制御部は、前記循環血液量の変化に関する情報として、時間経過と前記生体に含まれる循環血液量との関係を示すグラフを前記出力部に出力させるように構成されている、請求項13のいずれか1項に記載の生体モニタリング装置。
  15. 前記制御部は、前記生体の身長及び体重に関する身体情報の入力を受け付け、
    受け付けた前記身体情報に基づいて、前記基準循環血液量を取得するように構成されている、請求項11に記載の生体モニタリング装置。
  16. 前記制御部は、前記生体から採血された採血量の入力を受け付け、
    受け付けた前記身体情報及び前記採血量に基づいて、前記基準循環血液量を取得するように構成されている、請求項15に記載の生体モニタリング装置。
  17. 前記制御部は、前記画像取得部が前記生体を撮像して得られた前記生体画像を解析して前記生体のヘモグロビン濃度を取得する第1制御部と、前記第1制御部により得られた前記ヘモグロビン濃度に基づいて、前記生体に含まれる循環血液量の変化に関する情報を取得し、得られた前記循環血液量の変化に関する情報を前記出力部に出力させる第2制御部とを含む、請求項15のいずれか1項に記載の生体モニタリング装置。
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