JP5339748B2 - ヒトオステオポンチンの活性化を阻害する物質をスクリーニングする方法 - Google Patents

ヒトオステオポンチンの活性化を阻害する物質をスクリーニングする方法 Download PDF

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Description

本発明は、オステオポンチンの活性化を阻害する物質をスクリーニングする方法およびそのためのキット等に関する。
オステオポンチン(以下、OPNと表す)は、破骨細胞、骨芽細胞、マクロファージ、活性化T細胞、平滑筋細胞および上皮細胞などの多数の細胞型によって発現される細胞外マトリックスタンパク質を含有する、RGD配列を有する細胞外マトリックス糖タンパク質の1種である。
ヒトOPNは、その中心付近に存在するRGD配列を介してαVβ3、αVβ1およびαVβ5インテグリンと相互作用することによって、血管の平滑筋細胞において細胞接着を媒介し、更にマクロファージ、リンパ球、内皮細胞および平滑筋細胞等の遊走に関係している。さらにヒトOPNは、自身のSVVYGLR配列を介してα9β1、α4β1およびα4β7インテグリンと結合することも明らかにされている。
これらインテグリンとOPNとの結合様式の研究から、ヒトOPNの136−142番目のアミノ酸配列及び162−168番目のアミノ酸配列がα4インテグリンと相互作用する部位であることが確認されたことを受けて、当該部位を構成するアミノ酸配列からなるポリペプチドを用いて、α4インテグリンとOPNとの結合を阻害する物質のスクリーニング方法及びスクリーニングで得られた物質を用いた炎症疾患の治療方法が開発されている(特許文献1)。
一方、ヒトOPNの場合、mRNAのオルタナティブスプライシング(alternative splicing)によって3種類のアイソフォームa〜c(以下、OPN−a、−b、−cと表す)が生じ(非特許文献1)、さらにOPN−aについては、シグナルペプチドが切断された成熟体OPN−aの168番目のアルギニン残基のC末端側が生体内のトロンビンによって切断されることで、N末端とC末端の2つのフラグメントとなって活性化される。このトロンビンの切断による活性化OPNは、リウマチや肝炎等の免疫疾患の増悪をもたらし得ることが報告されている(例えば非特許文献2、非特許文献3)。
このトロンビンによるOPNの活性化に対して、細胞表面のプロテオグリカンの一種であるシンデカン4がOPNに結合して、トロンビン切断に対する抵抗性をOPNに与えること、シンデカン4を肝炎マウスモデルに投与することで肝炎治療効果が得られること、シンデカン4をノックアウトさせたマウスに肝炎を発症させると肝炎が増悪化するが、シンデカン4を投与すると疾患増悪が抑制されること、などが報告されている(非特許文献4)
このことは、シンデカン4の様に、OPNのトロンビンによる切断を抑制することができる物質は、炎症性疾患の治療剤となり得ることを意味するものであり、したがってOPNに対するトロンビンの切断を抑制ないし阻害することのできる物質の探索は、OPNが関与する炎症性疾患に対する、新たな作用機序に基づく抗炎症剤を提供し得るものと期待することができる。しかしながら、OPNは巨大な糖タンパク質であり、同じくタンパク質であるトロンビンと組み合わせて使用することでトロンビンによる切断を抑制する物質を探索することは、それぞれのタンパク質の調製、トロンビン活性のアッセイなどを必要とし、所望の物質を効率的にスクリーニングする上で効率的であるとは言い難い。
Y.Saitoh、et al.、Laboratory Investigation、1995年、第72巻、第55−63頁 Yamamoto,K et al.、J.Clin.Invest.、2003年、第112巻、第181−188頁 Diao,S et al.、Immunity、2004年、第21巻、第539−550頁 Kon,S et al.、J.Exp.Med.、2008、第205巻、第25−33頁 国際特許公開WO01/71358号パンフレット
本発明は、OPNに代わり得るターゲット分子を用いて、例えばハイスループットスクリーニング(HTPスクリーニング)への応用が可能な、効率的なOPN活性化抑制剤のスクリーニング方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、シンデカン4がOPNに結合する際に、その構成糖鎖であるヘパラン硫酸がOPNにおける推定ヘパリン結合サイトの一つに結合すること、当該推定ヘパリン結合サイトにOPNのトロンビン切断部位が含まれること、当該推定ヘパリン結合サイトに含まれるアミノ酸配列からなるポリペプチドがヘパラン硫酸との結合能を維持していることなどを見いだし、下記の各発明を完成した。なお、本明細書では、特に断らない限り、アミノ酸配列中のアミノ酸は一文字表記で表すこととする。
(1)式:XnYGLRSKSKKFZn(ただしXn及びZnはそれぞれ不在か、又は1〜4個の任意のアミノ酸を表す)で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチド又は担体に結合した当該ポリペプチドと試験物質とをインキュベーションする工程a)、及び前記ポリペプチドと試験物質とからなる複合体の形成を検出する工程b)を含む、ヒトオステオポンチンの活性化を阻害する物質をスクリーニングする方法。
(2)前記工程a)のインキュベーションが、ラベル化されたグリコサミノグリカンの共存下で行われる、(1)に記載の方法。
(3)グリコサミノグリカンがヘパラン硫酸及び/又はヘパリンである、(2)に記載の方法。
(4)グリコサミノグリカンがラベル化されている、(2)又は(3)に記載の方法。
(5)前記工程b)の検出が、前記ポリペプチドと結合しているラベル化されたグリコサミノグリカンを測定することで行われる、(4)に記載の方法。
(6)担体がタンパク質である、(1)〜(5)の何れかに記載の方法。
(7)担体としてのタンパク質がBSA、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ又はマルトース結合タンパク質である、(6)に記載の方法。
(8)ポリペプチドが、DSVVYGLRSKSKKFRRPD(配列番号1)、VVYGLRSKSKKFRR(配列番号2)又はYGLRSKSKKF(配列番号3)で示される何れかのアミノ酸配列からなるポリペプチドである、(1)〜(7)の何れかに記載の方法。
(9)ポリペプチドがYGLRSKSKKF(配列番号3)で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチドである、(8)に記載の方法。
(10)式:XnYGLRSKSKKFZn(ただし、式中、Xn及びZnはそれぞれ不在か、又は1〜4個の任意のアミノ酸を表す)で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチド又は当該ポリペプチドが結合した担体と、ラベル化されたグリコサミノグリカンを含む、ヒトオステオポンチンの活性化を阻害する物質をスクリーニングするためのキット。
(11)ポリペプチドが、DSVVYGLRSKSKKFRRPD(配列番号1)、VVYGLRSKSKKFRR(配列番号2)又はYGLRSKSKKF(配列番号3)で示される何れかのアミノ酸配列からなるポリペプチドである、(10)に記載のキット。
(12)ポリペプチドがYGLRSKSKKF(配列番号3)で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチドである、(11)に記載のキット。
本発明のスクリーニング方法は、ヒトOPNやトロンビンなどのターゲットタンパク質を使用することなく、簡便な操作によってヒトOPN活性化抑制剤をスクリ−ニングすることができる。特に蛍光物質その他の標識化合物を利用することで、HTPスクリーニングへの応用も可能である。
本発明は、式:XnYGLRSKSKKFZn(ただし、式中、Xn及びZnはそれぞれ不在か又は1〜4個の任意のアミノ酸を表す)で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチド又は担体に結合した当該ポリペプチドと試験物質とをインキュベーションする工程a)、及び前記ポリペプチドと試験物質とからなる複合体の形成を検出する工程b)を含む、ヒトOPNの活性化を阻害する物質をスクリーニングする方法に関する。
上記アミノ酸配列において、Xn及びZnはそれぞれ不在であってもよく、この場合のポリペプチドのアミノ酸配列はYGLRSKSKKF(配列番号3)である。以下、このアミノ酸配列からなるポリペプチドをHS1と表す。
また、上記式中のXn及びZnは1〜4個のアミノ酸であってもよく、例えばXnはVV、SVV又はDSVVでもよく、ZnはRR、RRP又はRRPDでもよい。
Xn及びZnを有するポリペプチドの好ましいアミノ酸配列は、DSVVYGLRSKSKKFRRPD(配列番号1、以下、かかるアミノ酸配列からなるポリペプチドをBS3と表す)、又はVVYGLRSKSKKFRR(配列番号2、以下、かかるアミノ酸配列からなるポリペプチドをBS1と表す)である。
後の参考例において詳しく説明するように、本発明者らは、ヘパラン硫酸及びヘパリンがヒトOPNに結合すると、トロンビンによる切断に対してヒトOPNが抵抗性を獲得することを、実験的に確認した。さらに、ヒトOPNのアミノ酸配列から推定されるヘパリン結合領域をOPN上で2箇所特定し、それぞれの領域に相当するアミノ酸配列からなるポリペプチドを多数調製して、それらとヘパリンとの結合能を解析したところ、トロンビンによるヒトOPNの切断部位である168番目のArgを含む前記HS1のアミノ酸配列を含むポリペプチドが、依然としてヘパリンとの結合能を保持していることを確認した。なお、上記のアミノ酸配列からなるポリペプチドのうち、BS1が最も高いヘパリン結合能を有し、次いでHS1、BS3の順に高いヘパリン結合能を有していることが確認された。
以上の実験的確認から、シンデカン4によるトロンビン切断に対するヒトOPNの抵抗性は、シンデカン4のヘパラン硫酸がHS1のアミノ酸配列を含むヒトOPNの推定ヘパリン結合領域に結合し、トロンビンによる切断部位である168番目のアルギニンとその前後をいわばマスクすることによって獲得されるものと考えられる。
従って、HS1及び/又はHS1のアミノ酸配列を含むポリペプチドに生理的条件下で結合することのできる物質、特にムコ多糖類は、生体内においてもトロンビン切断に対してヒトOPNに抵抗性を与える物質、すなわちヒトOPNのトロンビンによる活性化を抑制する物質として利用できるものと期待される。この様に、本発明は、ヒトOPNとトロンビンを用いることなく、より低分子のポリペプチドを用いた結合アッセイを行うことで、ヒトOPNの活性化を阻害する物質をスクリーニングする方法に関する発明である。また、本発明は、OPNを介した細胞接着を抑制する物質をスクリーニングする方法も提供する。
本発明の工程a)は、前記アミノ酸配列からなるポリペプチド又は担体に結合した当該ポリペプチドと試験物質とをインキュベーションする工程である。かかる工程において、本発明に係るポリペプチドは遊離の状態で使用してもよく、また担体に結合させて使用してもよい。本発明の方法において利用可能な担体としては、マイクロプレートに代表されるプレート、試験管、チューブ、ビーズ、ボール、フィルター、メンブレン、あるいはセルロース系担体、アガロース系担体、ポリアクリルアミド系担体、デキストラン系担体、ポリスチレン系担体、ポリビニルアルコール系担体、ポリアミノ酸系担体、あるいは多孔性シリカ系担体等のアフィニティークロマトグラフィーにおいて用いられる不溶性担体、ウシ血清アルブミン(BSA)、グルタチオン−s−トランスフェラーゼ、マルトース結合タンパク質(MBP)などの可溶性タンパク質担体をはじめとする生物学的担体、等を挙げることができる。
本発明において使用するポリペプチドは、有機合成的手法により化学合成することもできるし、当該ポリペプチドをコードする核酸を用いた遺伝子組み換え的手法によって合成することもできる。有機化学的手法による化学合成、あるいは遺伝子組み換え的手法による合成は、いずれも当業者に公知ないし周知の各種方法を採用して行えばよい。また、ポリペプチドを不溶性担体に結合させる方法も種々知られており、それらの何れの方法を用いてもよい。本発明で使用するポリペプチドを可溶性タンパク質担体に結合させる方法としては、適当な化学試薬を用いたコンジュゲーション法の他に、当該ポリペプチドと可溶性タンパク質担体との融合タンパク質として、遺伝子組み換え手法によって調製してもよい。遺伝子組み換え手法によって当該ポリペプチドを調製する場合、ヒスチジンタグやFLAGタグなどのような、有用性の高いことが知られている機能性ペプチド配列をさらに付加してもよい。
前記ポリペプチドと試験物質とのインキュベーションは、PBSその他の適当な生理的な緩衝液中において両者を混合し、4℃〜50℃、好ましくは室温〜37℃、数分〜数時間の範囲において行うことが好ましい。
本発明の工程b)は、前記ポリペプチドと試験物質とからなる複合体の形成を検出する工程である。ポリペプチドを含む複合体の形成は、様々な方法によって検出することができる。例えば、前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体を用意し、前記ポリペプチドと試験物質とからなる複合体を免疫学的に検出してもよく、また32P、35Sなどの放射性同位元素、蛍光標識化合物、酵素標識その他のラベル化合物を用いて前記ポリペプチド及び/または試験物質をラベル化し、蛍光、放射活性、酵素活性その他のシグナルを指標として複合体を検出してもよい。前記ポリペプチド及び/又は試験物質のラベル化方法は、用いるラベル化合物とラベルされる物質との組合せに応じた公知ないし周知の方法を適宜選択して行えばよい。
また本発明は、工程a)のインキュベーションを、グリコサミノグリカン、好ましくはヘパラン硫酸及び/又はヘパリンの共存下において行うことが好ましい。この態様によれば、本発明に係るポリペプチドに対して試験物質が親和性を有するかどうかを判定すると同時に、ヘパラン硫酸及び/又はヘパリンよりも当該ポリペプチドに対してさらに高い親和性を示す物質であるかどうかを、簡単に判定することができる。
この態様において、蛍光物質、放射性物質その他のラベル化合物でラベル化された前記グリコサミノグリカンを使用することが好ましく、さらに固相担体に固定化した前記ポリペプチドとラベル化された前記グリコサミノグリカンを使用することが更に好ましい。例えば、固相担体に固定化した前記ポリペプチドにラベル化された前記グリコサミノグリカンと試験物質とをインキュベートした後、前記ポリペプチドに結合したラベル化グリコサミノグリカン量を測定することで、前記グリコサミノグリカンよりも前記ポリペプチドに対して高い親和性を有する物質をスクリーニングすることができる。すなわち、前記ポリペプチドに結合したラベル化グリコサミノグリカンの量が多ければ、前記ポリペプチドに結合した試験物質の量は少ない(前記ポリペプチドに対する当該試験物質の親和性は低い)ことを意味し、逆に前記ポリペプチドに結合したラベル化グリコサミノグリカンの量が少なければ、前記ポリペプチドに結合した試験物質の量が多い(前記ポリペプチドに対する当該試験物質の親和性が高い)ことを意味するから、これを指標にして前記ポリペプチドに対して高い親和性を有する物質をスクリーニングできることとなる。この様に、ラベル化された前記グリコサミノグリカンを使用する方法は、試験物質が前記ポリペプチドに結合するかだけではなく、試験物質が前記グリコサミノグリカンよりも高い親和性を有するかどうかを、より簡便に調べることができる。
本発明の方法は、ポリペプチドと試験物質との結合アッセイを基本とする方法であり、こうしたアッセイ、特に固相担体に結合させた前記ポリペプチドあるいは試験物質を用いて行うアッセイは、HTPスクリーニングに容易に応用することができる。
また、本発明の方法における試験物質としては、任意の物質を使用することができるが、好適な試験物質としては、コンビナトリアルライブラリー、特定の構造を有する化学物質、ペプチドおよびペプチド誘導体、抗体、オリゴヌクレオチド、糖(多糖類を含む)が挙げられる。好ましい試験物質は、多糖類である。
試験物質の中から本発明の方法により選択される物質は、生体に投与されることによりOPNと結合し、トロンビンによるOPNの活性化を抑制ないし阻害する機能を示すことが期待され、したがってOPNのトロンビン切断による活性化が関与すると考えられる各種疾患乃至症状、例えば、関節リウマチ、肝炎、アレルギー性疾患、多発性硬化症、腫瘍転移、心筋梗塞、肺線推症、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、虚血/再潅流性損傷、関節炎、炎症性腸疾患、I型糖尿病、全身性エリテマトーデスまたは外傷もしくは敗血症に随伴する多臓器機能不全症候群などに対する治療薬のスクリーニングに貢献することができる。
以下、実施例を示して本発明をより詳しく説明するが、本発明は実施例の記載に制限されるものではない。
<実施例1>
1)ポリペプチドの調製
SIGMA GENOSYS社に依頼して、HS1、BS1及びBS3の各アミノ酸配列のN末端にシステイン残基を付加したポリペプチドを合成、精製し、さらにMBS法(m−Maleimidobenzoyl−N−hydroxysuccinimide ester)でBSAとのコンジュゲートを作製した。
2)ラベル化ヘパラン硫酸の調製
ブタ腎由来のヘパラン硫酸(分子量約30kDa、生化学工業株式会社)に対して、EZ−Link Biotin−LC−Hydrazide(PIERCE社)を、試薬に添付されたマニュアルに従って反応させた後、精製水で透析し、ビオチンでラベル化されたヘパラン硫酸(以下、Bio−HSと表す)を調製した。
3)ポリペプチドとBio−HSとの結合
3種類のポリペプチドHS1、BS1、BS3それぞれ3μg/mLを溶解した緩衝液(0.1M 酢酸ナトリウム緩衝液:10mM酢酸カルシウム=1:1、pH7.0、以下、反応緩衝液とする)100μLをウェルに加え、4℃で一晩静置した。静置後、150μL/ウェルの0.5%BSA/反応緩衝液を用いて、37℃で1時間、ブロッキングを行った。さらに300μLの反応緩衝液でウェルを2回洗浄後、0.02μg/mLのBio−HS/反応緩衝液を50μL/ウェル(最終濃度は0.01μg/mL)と0.002、0.006、0.02、0.06、0.2各μg/mLのヘパリン/反応緩衝液又は0.002、0.006、0.02、0.06、0.2各μg/mLの、上記2)でBio−HSに使用したブタ腎由来ヘパラン硫酸/反応緩衝液を50μL/ウェル(最終濃度は0.001、0.003、0.01、0.03、0.1各μg/mL)加え、37℃で30分間インキュベートした。
300μLの反応緩衝液でウェルを2回洗浄後、5万倍稀釈したストレプトアビジン−ホースラディッシュパーオキシダーゼコンジュゲート(PIERCE社)を各ウェルに100μL加え、37℃で30分間反応させた。300μLの反応緩衝液でウェルを2回洗浄後、TMB(BioFX社)を100μL/ウェル加え、37℃で15分間反応させた後、450nmSTOP Reagent(BioFX社)を100μL/ウェル加え、450nm/630nmでスペクトルを測定した。
結果として、表1及び表2に示すように、HS1、BS1、BS3はいずれもヘパリン及びブタ腎由来ヘパラン硫酸と結合することが確認された。
Figure 0005339748
Figure 0005339748
また、ポリペプチドとヘパリン及びブタ腎由来ヘパラン硫酸との結合能は、BS1、HS1、BS3の順に高いことが確認された(図1〜3)。
4)スクリーニング
3種類のポリペプチドHS1、BS1、BS3それぞれ3μg/反応緩衝液の100μLをウェルに加え、4℃で一晩静置した。静置後、150μL/ウェルの0.5%BSA/反応緩衝液を用いて、37℃で1時間、ブロッキングを行った。さらに300μLの反応緩衝液でウェルを2回洗浄後、0.02μg/mLのBio−HS/反応緩衝液を50μL/ウェル(最終濃度は0.01μg/mL)と、0.2μg/mLのヒアルロン酸(分子量約30kDa、HA30、生化学工業株式会社)、Bio−HSとは異なるヘパラン硫酸(分子量約30kDa、HS30、生化学工業株式会社)、ブタ腎由来ヘパラン硫酸(PKHS D1.1)、分子量17〜19kDaのヘパリン(Sigma社)、分子量4〜6kDaのヘパリン(低分子量ヘパリン、Sigma社)、アリクストラ(フォンダパリヌクスナトリウム、分子量1728.08、グラクソ・スミスクライン社)それぞれを含む反応緩衝液50μL/ウェル(最終濃度は0.1μg/mL)とを添加し、37℃で30分間インキュベートした。
300μLの反応緩衝液でウェルを2回洗浄後、5万倍稀釈したストレプトアビジン−ホースラディッシュパーオキシダーゼコンジュゲート(PIERCE社)を各ウェルに100μL加え、37℃で30分間反応させた。300μLの反応緩衝液でウェルを2回洗浄後、TMB(BioFX社)を100μL/ウェル加え、37℃で15分間反応させた後、450nmSTOP Reagent(BioFX社)を100μL/ウェル加え、450nm/630nmでスペクトルを測定した。
その結果、HS1、BS1、BS3に対して、ヘパラン硫酸、分子量17〜19kDaのヘパリン及び分子量4〜6kDaのヘパリンは結合するが、ヒアルロン酸とアリクストラは何れのポリペプチドに対しても結合しなかった(図4〜6)。
<参考例>OPNとシンデカン4との結合様式
1)組み換えOPNの調製
Konら(J. Cell Biochem.、2000年、第77巻、第487−498頁)に記載された方法に従って、全長型ヒトOPN(配列番号4)、配列番号4の5〜168番目までのアミノ酸配列からなるポリペプチド(N−half)、配列番号4の170〜314番目までのアミノ酸配列からなるポリペプチド(C−half)をそれぞれコードするcDNAを作製し、PGEX−4Tベクター(Amersham Pharmacia Biotech)のBamH1−Xho1サイトに組み込んで、全長型OPNとグルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)との融合タンパク質(OPN full/GST)、N−halfとGSTとの融合タンパク質(OPN Nhalf/GST)、及びC−halfとGSTとの融合タンパク質(OPN Chalf/GST)を発現するベクターを作製した。それぞれの発現ベクターで大腸菌JM109株を形質転換し、大腸菌内で融合タンパク質を発現させ、定法に従って融合タンパク質を回収、精製した。
また、全長型ヒトOPN、N−half、C−halfをそれぞれコードするcDNAをpcDNA3.1(Invitrogen社)のBamH1−Xho1サイトに組み込んで、全長型OPN、N−half及びC−halfをそれぞれ発現するベクターを作製した。それぞれの発現ベクターをCHO細胞にトランスフェクションして形質転換細胞を調製し、D−MEM:F−12=1:1の混合培地で培養して、培養上清にOPN、N−half、C−halfをそれぞれ生産させた。Moriら(Matrix Biol.、2007年、第26巻、第42−53頁)に記載の方法に従い、前記培養上清からOPN(O−17)抗体カラム(IBL社)を用いて、OPN、N−half及びC−halfを精製した。
2)組み換えシンデカン−4の調製
シンデカン−4(配列番号5)の細胞外領域(配列番号5の1〜145番目のアミノ酸、以下Syn4と表す)をコードするcDNAとヒトIgGのFc領域をコードするDNAとを、pcDNA3.1ベクター上で連結させて、シンデカン−4の細胞外領域とIgGのFc領域とからなる融合タンパク質(Syn4Ig)を発現するベクターを調製した。発現ベクターをCHO細胞にトランスフェクションして形質転換細胞を調製し、CHO−S−SFMII培地(Invitrogen社)で培養して、培養上清からProteinAビーズ(Amersham Pharmacia Biotech社)を用いて、Syn4Igを精製した。
精製したSyn4Igを、0.1M酢酸緩衝液pH7.0と10mM酢酸カルシウム緩衝液との等量混合液中で透析後、20mUのヘパリチナーゼ(HSase)I(生化学工業株式会社)、あるいは85mUのコンドロイチナーセ(CSase)ABC(Sigma社)または両方を添加し、37℃で15時間反応させて、ヘパラン硫酸、コンドロイチン硫酸を除去したSyn4Igを調製した。
3)OPNとヘパリン及びSyn4Igとの結合
前記1)で作製したOPN full/GST、OPN Nhalf/GST、OPN Chalf/GST、全長型ヒトOPN、N−half及びC−halfをそれぞれ96ウェルプレートに添加後、37℃で1時開静置させて、ウェルに各ペプチドを固相化した。その後、ウェルを0.1%BSA/TBS/0.05%NaN3溶液でブロッキングし、TBSを用いて2回洗浄し、10μg/mLのビオチン化ヘパリン(Sigma社)あるいはSyn4Igを加えて、37℃で1時間反応させた。ビオチン化ヘパリンについては、競合阻害を目的としてヘパリンナトリウムを100μg/mLになるように添加した。TBSで3回洗浄後、ビオチン化ヘパリンについてはストレプトアビジン−HRP(Jackson ImmunoResearch社)を、Syn4Igについては抗ヒトIgG−HRP(Jackson ImmunoResearch社)を1/5000倍希釈して添加した。室温で30分放置後、TMB溶液(PIERCE社)を添加し、15分後に1Nの硫酸を加えて反応を停止させた。450nmの吸光度を測定することで、OPNとヘパリンあるいはSyn4Igとの結合を定量化した。その結果を図7と図8に示す。
図7及び図8に示されるように、OPN full/GST及び全長型OPNはいずれもヘパリンと結合するが、OPN Nhalf/GST、OPN Chalf/GST、N−half及びC−halfはいずれもヘパリンとの結合能を有していないことが確認された。
また、HSaseI処理によってヘパラン硫酸を、CSaseABC処理によってコンドロイチン硫酸をそれぞれ除去したSyn4Igを用い、これらに対する全長型OPNの結合能を上記の方法で測定したところ、ヘパラン硫酸が除去されたSyn4IgのOPNに対する結合能は減弱する一方、コンドロイチン硫酸が除去されたSyn4IgのOPNに対する結合能には変化が認められなかった(図9)。このことから、シンデカン−4は、ヘパラン硫酸を介してOPNに結合することが分かる。
4)Syn4Igが結合したOPNのトロンビン切断
0.1M酢酸ナトリウム緩衝液と10mM酢酸カルシウム溶液の等量混合液中に0.15μgの全長型OPNと0.3μgのSyn4Igを混合し、37℃で60分間インキュベーションした後、トロンビン2unitを加えて、さらに30分間インキュベーションした。その後、OPN ELISAキット(IBL社)を用いて、トロンビンで切断されずに残存している全長型OPNの量を測定したところ、Syn4Igの代わりに等量のIgGを加えたコントロールと比較して有意に全長型OPNが残存しており、Syn4Igの結合によって、OPNのトロンビンに対する抵抗性が亢進していることが確認された(図10)。
5)合成ペプチドとの結合
下記のアミノ酸配列からなるポリペプチド1〜6を、ペプチドシンセサイザー(SyroII、Multi SynTech社)を用いて合成、精製した。
ポリペプチド1:IPVKQADSGSSEEKQ(配列番号6)
ポリペプチド2:YGLRSKSKKF(配列番号3)
ポリペプチド3:VVYGLRSKSKKFRR(配列番号2)
ポリペプチド4:KSKEEDKHLKFRISHE(配列番号7)
ポリペプチド5:GDSVVYG(配列番号8)
ポリペプチド6:LRSKSKKFRRPDIQYPDA(配列番号9)
前記3)と同様にして、96ウェルプレートに固相化したポリペプチド1〜6とヘパリンとの結合を定量化した(図11)。その結果、ポリペプチド2と3がヘパリンと結合することが確認されたが、OPNのC末端側にその存在が推定されるヘパリン結合領域に相当するアミノ酸配列を有するポリペプチド4にはヘパリンは結合しなかった。なお、結合反応中にヘパリンナトリウムを共存させることで上記のポリペプチドとヘパリンとの結合能は減弱した(図12)ことから、ポリペプチドとヘパリンとの結合は非特異的結合ではないことが確認された。
6)細胞接着性
10μg/mLになるように0.1M酢酸ナトリウム緩衝液と10mM酢酸カルシウム溶液の等量混合液で希釈した全長型OPN、及び10μg/mL全長型OPNと20μg/mLのSyn4Igの混合液をそれぞれ96ウェルプレートに加え、4℃で一晩放置することで、各ペプチドをウェルに固相化し、0.5%TBSでブロッキングした。5×10個/mLのCHO細胞/0.25%BSAを含むDMEM培地200μLを各ウェルに加え、37℃で1時間反応させた。0.5%TBSで2回ウェルを洗浄後、ウェルに残った接着細胞を0.5%クリスタルバイオレット/20%メタノールで固定化し、染色した。蒸留水で3回洗浄後、20%酢酸で転溶させ、590nmの吸光度を測定して定量化を行った。その結果、Syn4Igと結合したOPNとCHO細胞との間の細胞接着が有意に抑制された。
さらに、ヘパリチナーゼI処理によってヘパラン硫酸を、コンドロイチナーゼABC処理によってコンドロイチン硫酸をそれぞれ除去したSyn4Igを用いて、これらが結合した全長型OPNのCHO細胞に対する接着能を上記の方法で測定したところ、ヘパラン硫酸が除去されたSyn4Igにおいては細胞接着能を示す一方、コンドロイチン硫酸が除去されたSyn4Igでは細胞接着能が抑制されることが確認された。このことから、シンデカン−4のヘパラン硫酸は、OPNのGRGDS配列を介したCHO細胞への接着能を抑制することが分かる。
また、5×10個/mLのCHO細胞に代えて、α4インテグリンを発現しているCHO細胞を利用して、上記と同様の実験を行ったところ、Syn4Igと結合したOPNとα4インテグリンを発現しているCHO細胞との間の細胞接着が有意に抑制された。
ポリペプチドHS1、BS1及びBS3と、ブタ腎由来ヘパラン硫酸及びヘパリンとの結合能を示すグラフである。 ポリペプチドHS1、BS1及びBS3とブタ腎由来ヘパラン硫酸との結合能を示すグラフである。 ポリペプチドHS1、BS1及びBS3とヘパリンとの結合能を示すグラフである。 ポリペプチドHS1とBio−HSを用いた、HA30、HS30、ブタ腎由来ヘパラン硫酸(PKHSD1.1)、分子量17〜19kDaのヘパリン、分子量4〜6kDaのヘパリン(低分子量ヘパリン)及びアリクストラに対するスクリーニング結果を示すグラフである。 ポリペプチドBS1とBio−HSを用いた、HA30、HS30、ブタ腎由来ヘパラン硫酸(PKHSD1.1)、分子量17〜19kDaのヘパリン、分子量4〜6kDaのヘパリン(低分子量ヘパリン)及びアリクストラのスクリーニング結果を示すグラフである。 ポリペプチドBS3とBio−HSを用いた、HA30、HS30、ブタ腎由来ヘパラン硫酸(PKHSD1.1)、分子量17〜19kDaのヘパリン、分子量4〜6kDaのヘパリン(低分子量ヘパリン)及びアリクストラのスクリーニング結果を示すグラフである。 OPN full/GST、OPN Nhalf/GST及びOPN Chalf/GSTとヘパリンとの結合能を示すグラフである。 全長型OPN及びN−halfとヘパリンとの結合能を示すグラフである。 Syn4Igと全長型OPNとの結合に対するヘパリチナーゼ(HSase)I処理及びコンドロイチナーゼ(CSase)ABC処理の影響を示すグラフである。 Syn4Igと結合した全長型OPNの、トロンビン切断に対する抵抗性を示すグラフである。 ポリペプチド1〜6とヘパリンとの結合能を示すグラフである。 ヘパリンナトリウムのポリペプチド2とヘパリンとの結合能に与える影響を表すグラフである。

Claims (12)

  1. 式:XnYGLRSKSKKFZn(ただしXn及びZnはそれぞれ不在か、又は1〜4個の任意のアミノ酸を表す)で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチド又は担体に結合した当該ポリペプチドと試験物質とをインキュベーションする工程a)、及び前記ポリペプチドと試験物質とからなる複合体の形成を検出する工程b)を含む、ヒトオステオポンチンの活性化を阻害する物質をスクリーニングする方法。
  2. 前記工程a)のインキュベーションがグリコサミノグリカンの共存下で行われる、請求項1に記載の方法。
  3. グリコサミノグリカンがヘパラン硫酸及び/又はヘパリンである、請求項2に記載の方法。
  4. グリコサミノグリカンがラベル化されている、請求項2又は3に記載の方法。
  5. 前記工程b)の検出が、前記ポリペプチドと結合しているラベル化されたグリコサミノグリカンを測定することで行われる、請求項4に記載の方法。
  6. 担体がタンパク質である、請求項1〜5の何れかに記載の方法。
  7. 担体としてのタンパク質がBSA、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ又はマルトース結合タンパク質である、請求項6に記載の方法。
  8. ポリペプチドが、DSVVYGLRSKSKKFRRPD(配列番号1)、VVYGLRSKSKKFRR(配列番号2)又はYGLRSKSKKF(配列番号3)で示される何れかのアミノ酸配列からなるポリペプチドである、請求項1〜7の何れかに記載の方法。
  9. ポリペプチドがYGLRSKSKKF(配列番号3)で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチドである、請求項8に記載の方法。
  10. 式:XnYGLRSKSKKFZn(ただし、式中、Xn及びZnはそれぞれ不在か、又は1〜4個の任意のアミノ酸を表す)で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチド又は当該ポリペプチドが結合した担体と、ラベル化されたグリコサミノグリカンを含む、ヒトオステオポンチンの活性化を阻害する物質をスクリーニングするためのキット。
  11. ポリペプチドが、DSVVYGLRSKSKKFRRPD(配列番号1)、VVYGLRSKSKKFRR(配列番号2)又はYGLRSKSKKF(配列番号3)で示される何れかのアミノ酸配列からなるポリペプチドである、請求項10に記載のキット。
  12. ポリペプチドがYGLRSKSKKF(配列番号3)で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチドである、請求項11に記載のキット。
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