JP5339684B2 - 画像形成方法 - Google Patents
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即ち、本発明の第1の目的にかかる画像形成方法は、顔料を含有する第1のインクを吐出する工程と、前記第1のインクを吐出する吐出口をキャップでキャッピングし、前記キャップ内のインクを排除する工程と、を有し、前記第1のインクの吐出口と共に前記キャップでキャッピングされる吐出口から吐出されるインクのうち、下記式(B)で表される前記第1のインクとの混合増粘率Y(%)が0より大きいインク全てに関し、それぞれのインクの吐出口と前記第1のインクの吐出口との吐出口間距離X(mm)(但し、X>0)及びそれぞれのインクの前記混合増粘率Y(%)が下記式(A)の関係を満たすことを特徴とする。
式(A):Y≦0.60X+50.0
式(B):(2種のインクの混合増粘率Y(%))=[(2種のインクを等しい体積で混合した混合インクの粘度)−(2種のインクの粘度の平均)]/(2種のインクの粘度の平均)×100
Y≦0.60X+50.0 式(A)
Y≦0.60X+50.0 式(A)
尚、本発明においては、色材が塩である場合は、インク中では塩はイオンに解離して存在しているが、便宜上、「塩を含有する」と表現する。
本発明にかかる顔料インクは、前記顔料インク中の顔料の分散状態を不安定化する反応性インク(以下、単に「反応性インク」と呼ぶことがある)と共に用いる。前記反応性インクは、顔料の分散状態を不安定化する成分を含有するものとすることが好ましい。本発明においては、前記顔料の分散状態を不安定化する成分として、顔料の分散状態を不安定化する染料や、顔料の分散状態を不安定化する反応性成分等を用いることができる。
Y≦0.60X+50.0 式(A)
X≧1.5 式(1)
Y≧2.1X+10.0 式(2)
顔料インク及び反応性インクを用いて形成する画像における画像品位は、これらの顔料インク及び反応性インクが互いに反応する際にどの程度強く反応するかということに関係する。本発明において「反応する」こととは、顔料インク及び反応性インクが接触して混合した際に、顔料インク中の顔料の分散状態が不安定化することである。具体的には、顔料が凝集、沈殿することや、顔料インクが増粘すること等の現象が起こることを意味する。本発明においては、顔料インク及び反応性インクの反応性を、下記で説明する混合増粘率を用いて表す。
吐出口間距離とは、顔料インクの吐出口及び反応性インクの吐出口の間の距離のことである。例えば、互いに反応する2種類のインクをインクA及びインクBとしたときの吐出口間距離とは、以下のとおりである。本発明における吐出口間距離Xを、図15を用いて説明する。即ち、吐出口間距離38とは、図15中の矢印が示す距離、つまり、インクAを吐出する吐出口37とインクBを吐出する吐出口39における、「インクAの吐出口の縁部及びインクBの吐出口の縁部、の最短距離」のことであり、その単位は「mm」である。尚、インクA及びインクBを吐出する吐出口が複数ある場合は、「インクAの吐出口の縁部及びインクBの吐出口の縁部、の距離」が最短となるそれぞれの吐出口間における、吐出口間距離とする。吐出口間距離X(mm)は、距離を示す値であるので、0より大きい値を取るものとする(即ち、X>0とする)。本発明においては、吐出口間距離Xの下限は、0.0mmより大きいこと、更には1.5mm以上であることが好ましく、又、吐出口間距離Xの上限は、26.0mm以下、更には22.0mm以下であることが好ましい。尚、吐出口間距離を大きくするほど、キャップやインクジェット記録装置本体の大きさも大きくする必要がある。このため、顔料インク及び反応性インクを同一のキャップで収容するという観点からは、吐出口間距離Xの上限は26.0mm以下であることが好ましい。又、あまりに吐出口間距離を大きくし過ぎると、顔料インク及び反応性インクを記録媒体に付与する時間的な間隔が大きくなるため、これらのインクが互いに接触した際に反応が十分に起こらず、この結果、本発明の効果が十分に得られない場合がある。
本発明では、混合増粘率Y及び吐出口間距離Xが、下記式(A)の関係を満たすことを特徴とする(但し、X>0)。
Y≦0.60X+50.0 式(A)
式(A)は、吐出口間距離Xが大きい場合は、混合増粘率Yが大きい、即ち、顔料インク及び反応性インクの反応性が高い組み合わせであっても、優れた信頼性が得られることを示している。以下に、図1及び図2を用いて、混合増粘率Y及び吐出口間距離Xの関係が信頼性に与える影響について説明する。
図1は、吐出口間距離が大きく、混合増粘率Yと吐出口間距離Xが、式(A)の関係を満たす場合の記録ヘッド部、及びキャップ内からインクを排除するための排除手段である吸引部の模式図である。図1−(a)は、キャップを介してインクを吸引する場合の、インクの流れを表している。記録ヘッド1000において、反応性インクは吐出口1001から、又、顔料インクは吐出口1002から、それぞれ図1−(a)中の矢印で示すように、キャップ1003及びキャップ内吸収体1005を通り、更にチューブ1004を通って吸引される。図1−(b)は、キャップを介してインクの吸引を開始した直後の、反応性インク中の反応性成分1006と顔料インク中の顔料1007が吸引される状態を表している。キャップ内吸収体1005におけるチューブ1004の近傍において、反応性インク及び顔料インクは互いに接触して混合する。図1−(c)は、図1−(b)の状態から、更に吸引を行った状態を表している。反応性インク及び顔料インクが互いに接触して混合した結果、反応性インク中の反応性成分1006及び顔料インク中の顔料1007が反応して、反応物の壁1008を形成する。そして、反応物の壁1008が形成された後は、顔料インク中の顔料と反応性インク中の反応性成分は、この反応物の壁が存在することにより互いに接触しないため、図1−(c)の状態が維持されることになる。本発明においては、上記したメカニズムにより、優れた信頼性が得られると考えられる。
図2は、吐出口間距離が小さく、混合増粘率Yと吐出口間距離Xが、式(A)の関係を満たさない場合の記録ヘッド部、及びキャップ内からインクを排除するための排除手段である吸引部の模式図である。図2−(a)は、キャップを介してインクを吸引する場合の、インクの流れを表している。記録ヘッド1000において、反応性インクは吐出口1001から、又、顔料インクは吐出口1002から、それぞれ図2−(a)中の矢印で示すように、キャップ1003及びキャップ内吸収体1005を通り、更にチューブ1004を通って吸引される。図2−(b)は、キャップを介してインクの吸引を開始した直後の、反応性インク中の反応性成分1006と顔料インク中の顔料1007が吸引される状態を表している。キャップ内吸収体1005におけるチューブ1004の近傍において、反応性インク及び顔料インクが互いに接触して混合する。ここで図1−(b)と比較するとわかるように、吐出口間距離が小さいと、キャップ1003内における反応性インク及び顔料インクの接触や混合が増える。図2−(c)は、図2−(b)の状態から、更に吸引を行った状態を表している。反応性インク及び顔料インクが互いに接触して混合した結果、反応性インク中の反応性成分1006及び顔料インク中の顔料1007が反応して、反応物の塊1009を形成する。この反応物の塊1009は更に吸引を行うことにより成長して大きくなる。そして、図2−(c)に示される状態のように反応物の塊1009が記録ヘッド1000に付着することで、信頼性が得られなくなると考えられる。
混合増粘率Y及び吐出口間距離Xの関係は画像品位にも影響を与える。優れた画像品位を得るためは、顔料インク中の水性媒体と顔料を含む固形分との分離(固液分離)が速やかに起こること、及び、反応性インク及び顔料インクの反応により形成された凝集物が記録媒体の表面に残ることが必要となる。
本発明においては、混合増粘率及び吐出口間距離を用いて、(1)実現可能である最小の吐出口間距離、(2)画像品位、(3)信頼性、の3つの観点から境界線を設定した。以下、図を用いてこのことを詳細に説明する。図6は、本発明における、画像品位が得られる領域及び信頼性が得られる領域を示すグラフである。
図6における直線7は、現在の技術水準で実現可能である、最小の吐出口間距離を示すものである。ひとつのプレートにインク流路が異なる複数の吐出口列を形成する場合、吐出口列を形成する工程と記録ヘッドの信頼性の観点から、吐出口間距離の最小値には限界がある。又、複数のプレートに吐出口列が形成されたプレートを、接着剤等を用いて貼り合わせることにより、並べて用いることもできる。しかし、吐出口とプレートの端はある程度の距離を必要とすること、又、複数のプレートを貼り合わせるためには「のりしろ」の部分が必要なことから、やはり吐出口間距離の最小値には限界がある。これらのことから、本発明における、現在の技術水準で実現可能である最小の吐出口間距離を定めた。尚、技術水準が向上することで、最小の吐出口間距離を小さくすることができれば、本発明の効果を損なわない限り、吐出口間距離の最小値は下記の式(1)の範囲よりも小さくしても構わない。但し、吐出口間距離X(mm)は、距離を示す値であるので、0より大きい値を取るものとする。
図6における直線8は、画像品位を得るための、吐出口間距離と混合増粘率の関係である。この境界線よりも混合増粘率が大きい場合、互いに反応する複数のインクは十分な反応性を有し、優れた画像品位が得られる。又、この境界線よりも混合増粘率が小さい場合は、互いに反応する複数のインクの反応性が不十分であり、反応性インクを用いる効果が得られない。
図6における直線9は、信頼性を得るための、吐出口間距離と混合増粘率の関係である。この境界線よりも混合増粘率が大きい場合、互いに反応する複数のインクの反応性が高すぎるために、信頼性が得られない。又、この境界線よりも混合増粘率が小さい場合は、互いに反応する複数のインクの反応性が適切であり、優れた信頼性が得られる。
X≧1.5 式(1)
Y≧2.1X+10.0 式(2)
Y≦0.60X+50.0 式(3)
本発明においては、顔料インクと反応性インクとが混合された時に、顔料インク中の顔料の分散状態が不安定化するように、顔料インクと反応性インクの組成をそれぞれ選択することが好ましい。具体的には、(1)反応性インクが、顔料インク中の顔料の分散状態を不安定化する染料を含有する態様、(2)反応性インクが、顔料インク中の顔料の分散状態を不安定化する反応性成分等を含有する態様、等が挙げられる。前記した(1)の態様は、具体的には、例えば以下の(A)、(B)、又は(C)とすることができ、又、前記した(2)の態様は、具体的には、例えば以下の(D)又は(E)とすることができる。
本発明にかかる顔料インクは、1種類の反応性インクと共に用いることで、十分に優れた画像品位及び信頼性を得ることができる。しかし、本発明においては、顔料インクと反応性インクの反応性、即ち、混合増粘率をある一定の範囲に抑えることで、顔料インクの吐出口と反応性インクの吐出口を同一のキャップでキャッピングすることを可能としている。このため、反応性インクを1種類のみ用いる場合には、画像品位の向上には限界がある。従って、更に優れた画像品位を得るためには、顔料インク中の顔料の分散状態を不安定化する反応性インクを少なくとも2種類用いることが特に好ましい。例えば、反応性インクを2種類用いる場合、顔料インクと各反応性インクを混合した時に、混合増粘率が相対的に大きい反応性インクを強反応性インク、混合増粘率が相対的に小さい反応性インクを弱反応性インクとする。
Y≦0.60X+50.0 式(A)
X≧1.5 式(1)
Y≧2.1X+10.0 式(2)
Y≦0.60X+50.0 式(A)
X≧1.5 式(1)
Y≧2.1X+10.0 式(2)
反応性インクは顔料インクと同じ色相であることが好ましい。又、2種類以上の反応性インクを用いる場合は、少なくとも1種類の反応性インクが顔料インクと同じ色相であることが好ましい。更には、顔料インクの吐出口と同一のキャップでキャッピングする反応性インクが、顔料インクと同じ色相であることが特に好ましい。これは、同一のキャップでキャッピングする際に、顔料インクと反応性インクが同じ色相であれば、顔料インクと反応性インクが混色した場合においても、記録の始めの部分等における画像の発色性に問題が生じにくいためある。本発明においては、顔料インクと反応性インクを重ねて記録媒体に付与して、これらのインクを互いに反応させることで、優れた画像品位や耐ブリーディング性が得られる。従って、本発明のインクを用いて形成した画像は、顔料インクと反応性インクの色材が混色した画像である。このとき、顔料インクと反応性インクが同じ色相ではない場合、異なる色相の色材が重ねて記録媒体に付与されることで、顔料インクの色相とは異なる画像となるために好ましくない。
本発明においては、顔料インクと反応性インクの吐出体積を小さくすることが好ましい。この理由は以下の通りである。顔料インクの吐出体積が小さい場合、インク滴の表面積が大きくなり、記録媒体に付着する前にインクを構成する水性媒体等の蒸発が素早く起こる。顔料インクにおいては、この蒸発に伴って顔料の分散状態が不安定になるので、吐出体積が小さいほど顔料インク単独での分散状態の不安定化がより進むことになる。分散が不安定な状態で反応性インクと接触して反応すると、分散状態の不安定化が更に加速することになり、画像品位が向上する。このような効果を得るためには、顔料インクの吐出体積を5pl以下とすることが好ましい。又、反応性インクの吐出体積は小さいほど、前記反応性インクを記録媒体に付与した際の1ドットあたりの面積が小さいため、記録媒体の一定領域に一定量のインクを付与する際に、ドット配置の自由度を大きくすることができる。この結果、顔料インクと反応性インクを効果的に反応させることができるため、画像品位が向上する。このような効果を得るためには、反応性インクの吐出体積を5pl以下とすることが好ましい。
(色材)
顔料インクに用いる色材は、ブラックインクに用いる顔料はカーボンブラックであり、ブラックインク以外に用いる顔料は有機顔料であることが好ましい。顔料インク中における、顔料の分散の形態は、自己分散型、樹脂等を分散剤として用いた樹脂分散型、等の何れの形態であってもよい。これらの顔料は単独では勿論のこと、2種類以上を混合して用いてもよい。又、調色等の目的のために、顔料に加えて染料を用いることもできる。
本発明においては、少なくとも1つの親水性基が顔料粒子の表面に直接又は他の原子団(−R−)を介して結合している自己分散型顔料を用いることが好ましい。このような自己分散型顔料を用いることにより、顔料をインク中に分散するための分散剤の添加が不要となる、又は分散剤の添加量を少量とすることができる。
顔料インクは、顔料をインク中に分散するための分散剤(樹脂)を用いることができる。分散剤は、水溶性を有するものであれば何れのものも用いることができる。本発明においては特に、親水性基を有し、その作用により顔料を水性媒体に安定に分散することができるものが好ましい。分散剤は、重量平均分子量が、1,000乃至30,000、更には3,000乃至15,000のものを用いることが好ましい。顔料インク中の分散剤の含有量(質量%)は、顔料インク全質量を基準として、0.1質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。又、顔料インク中の顔料の含有量及び分散剤の含有量の比率(P/B比=顔料の含有量/分散剤の含有量)は、0.02以上150以下であることが好ましい。
スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体。スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体。スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体。スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体。ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸−マレイン酸ハーフエステル共重合体。又はこれらの共重合体の塩等。
ブラックインクに用いる顔料はカーボンブラックが挙げられる。カーボンブラックは、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等を用いることができる。具体的には、例えば、以下の市販品等を用いることができる。勿論、本発明はこれらに限られるものではない。
レイヴァン:7000、5750、5250、5000ULTRA、3500、2000、1500、1250、1200、1190 ULTRA−II、1170、1255(以上コロンビア製)。ブラックパールズL、リーガル:400R、330R、660R、モウグルL、モナク:700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、ヴァルカンXC−72R(以上キャボット製)。カラーブラック:FW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、プリンテックス:35、U、V、140U、140V、スペシャルブラック(SpecialBlack):6、5、4A、4(以上デグッサ製)。No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上三菱化学製)。
ブラックインク以外に用いる顔料は、各種の有機顔料が挙げられる。有機顔料は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。
トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、ピラゾロンレッド等の水不溶性アゾ顔料。リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の水溶性アゾ顔料。アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーン等の建染染料からの誘導体。フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料。キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系顔料。ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系顔料。イソインドリノンイエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系顔料。ベンズイミダゾロンイエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、ベンズイミダゾロンレッド等のイミダゾロン系顔料。ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系顔料。インジゴ系顔料。縮合アゾ系顔料。チオインジゴ系顔料。ジケトピロロピロール系顔料。フラバンスロンイエロー、アシルアミドイエロー、キノフタロンイエロー、ニッケルアゾイエロー、銅アゾメチンイエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等。
C.I.ピグメントイエロー:12、13、14、17、20、24、74、83、86、93、97、109、110、117、120、125、128、137、138、147、148、150、151、153、154、166、168、180、185等。C.I.ピグメントオレンジ:16、36、43、51、55、59、61、71等。C.I.ピグメントレッド:9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、175、176、177、180、192等。又、C.I.ピグメントレッド:215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240、254、255、272等。C.I.ピグメントバイオレット:19、23、29、30、37、40、50等。C.I.ピグメントブルー:15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64等。C.I.ピグメントグリーン:7、36等。C.I.ピグメントブラウン:23、25、26等。
顔料インクは、塩を含有することが好ましい。これにより、記録媒体の種類によって画像品位が大きく変化することがなく、又、画像濃度が高く、優れた画像品位を安定して得ることができる顔料インクとすることができる。更に、ブラックの画像領域において、顔料インクのみで形成した画像と、反応性インクと顔料インクとの混合によって形成した画像とが混在する場合に、これらの画像濃度がほぼ等しくなり、視覚的に違和感のない画像を形成することができる。
顔料インクには、水、又は水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を用いることが好ましい。水は、種々のイオンを含有する一般の水ではなく、脱イオン水を用いることが好ましい。顔料インク中の水の含有量(質量%)は、顔料インク全質量を基準として、50.0質量%以上95.0質量%以下であることが好ましい。又、前記水溶性有機溶剤は、インクの乾燥防止効果を有するものが特に好ましい。顔料インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、顔料インク全質量を基準として、3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。
メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1乃至6のアルキルアルコール類。ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類。アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類。テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類。ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類。エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基の炭素数が2乃至6のアルキレングリコール類。ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のアルキルエーテルアセテート。グリセリン。エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールのアルキルエーテル類。N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等。
顔料インクは、保湿性維持のために前記した成分の他に、尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の保湿性化合物を用いてもよい。尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン等の保湿性化合物の含有量(質量%)は、一般には、顔料インク全質量を基準として、0.1質量%以上20.0質量%以下、更には、3.0質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。
本発明で用いる反応性インクは、顔料インク中の顔料の分散状態を不安定化する作用を有するものとする必要がある。具体的には、(1)反応性インクが、顔料インク中の顔料の分散状態を不安定化する染料を含有する構成、(2)反応性インクが、顔料インク中の顔料の分散状態を不安定化する反応性成分等を含有する構成、のどちらかの構成とすることが好ましい。より具体的には、反応性インクが、上記で説明した(A)〜(E)の何れかの構成となるようにすることが好ましい。
反応性インクに用いる色材は、染料、具体的には、例えば、酸性染料、直接染料等であることが好ましい。染料は、既存のものでも、又は新規に合成したものであっても、適切な色調と濃度を有するものであれば用いることができ、単独でも又は混合物としても用いることができる。本発明の反応性インクにおける色材の含有量(質量%)は、反応性インク全質量を基準として、0.1質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。含有量が0.1質量%未満であると十分な画像品位が得られない場合があり、含有量が10.0質量%を超えると固着回復性が得られない場合がある。
・C.I.ダイレクトイエロー:8、11、12、27、28、33、39、44、50、58、85、86、87、88、89、98、100、110、132等。
・C.I.アシッドイエロー:1、3、7、11、17、23、25、29、36、38、40、42、44、76、98、99等。
・C.I.リアクティブイエロー:2、3、17、25、37、4等。
・C.I.フードイエロー:3等。
・下記一般式(I)で表される化合物。
前記一般式(I)において、Mはそれぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、有機アミンのカチオン、又はアンモニウムイオンである。アルカリ金属の具体例は、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム等が挙げられる。アルカリ土類金属の具体例は、例えば、カルシウム、マグネシウム等が挙げられる。有機アミンの具体例は、例えば、メチルアミン、エチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン等が挙げられる。本発明においては、Mが、水素原子、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属、アンモニウムイオン、モノエタノールアミンイオン、ジエタノールアミンイオン、トリエタノールアミンイオン等のアルカノールアミンイオン等であることが好ましい。
・C.I.ダイレクトレッド:2、4、9、11、20、23、24、31、39、46、62、75、79、80、83、89、95、197、201、218、220、224、225、226、227、228、229、230等。
・C.I.アシッドレッド:6、8、9、13、14、18、26、27、32、35、42、51、52、80、83、87、89、92、106、114、115、133、134、145、158、198、249、265、289等。
・C.I.フードレッド:87、92、94等。
・C.I.ダイレクトバイオレット107等。
・下記一般式(III)で表される化合物又はその塩
・C.I.ダイレクトブルー:1、15、22、25、41、76、77、80、86、90、98、106、108、120、158、163、168、199、226、307等。
・C.I.アシッドブルー:1、7、9、15、22、23、25、29、40、43、59、62、74、78、80、90、100、102、104、112、117、127、138、158、161、203、204、221、244等。
・下記一般式(IV)で表される化合物
前記一般式(IV)において、Mは、アルカリ金属又はアンモニウムである。アルカリ金属の具体例は、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム等が挙げられる。
・C.I.ダイレクトレッド:2、4、9、11、20、23、24、31、39、46、62、75、79、80、83、89、95、197、201、218、220、224、225、226、227、228、229、230等。
・C.I.アシッドレッド:6、8、9、13、14、18、26、27、32、35、42、51、52、80、83、87、89、92、106、114、115、133、134、145、158、198、249、265、289等。
・C.I.リアクティブレッド:7、12、13、15、17、20、23、24、31、42、45、46、59等。
・C.I.フードレッド:87、92、94等。
・C.I.アシッドグリーン:1、3、5、6、9、12、15、16、19、21、25、28、81、84等。
・C.I.ダイレクトグリーン:26、59、67等。
・C.I.フードグリーン:3等。
・C.I.リアクティブグリーン:5、6、12、19、21等。
・C.I.ダイレクトブルー:1、15、22、25、41、76、77、80、86、90、98、106、108、120、158、163、168、199、226等。
・C.I.アシッドブルー:1、7、9、15、22、23、25、29、40、43、59、62、74、78、80、90、100、102、104、117、127、138、158、161等。
・C.I.リアクティブブルー:4、5、7、13、14、15、18、19、21、26、27、29、32、38、40、44、100等。
・C.I.ダイレクトブラック:17、19、22、31、32、51、62、71、74、112、113、154、168、195等。
・C.I.アシッドブラック:2、48、51、52、110、115、156等。
・C.I.フードブラック:1、2等。
・下記一般式(VI)で表される化合物又はその塩
・下記一般式(VII)で表される化合物又はその塩
反応性インクには、水、又は水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を用いることが好ましい。具体的には、顔料インクに用いる水性媒体と同様の構成とすることができる。反応性インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、反応性インク全質量を基準として、3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。又、反応性インク中の水の含有量(質量%)は、反応性インク全質量を基準として、50.0質量%以上95.0質量%以下であることが好ましい。
反応性インクは、保湿性維持のために前記した成分の他に、尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の保湿性化合物を用いてもよい。更に、反応性インクは、所望の物性値を持つインクとするために前記した成分以外にも必要に応じて種々の化合物を含有してもよい。この場合の化合物は、顔料インクに用いる化合物と同様のものを用いることができる。
本発明においては、顔料インク及び反応性インクの他に、その他のインクを組み合わせて用いることができる。本発明におけるその他のインクとは、例えば、多価金属等を含有しない、即ち、顔料インクと反応しないインク(非反応性インク)を含む。前記非反応性インクは、少なくとも、色材、水性媒体等を含有することが好ましく、その含有量等は上記した反応性インクと同様のものとすることができる。尚、その他のインクの色材は、染料を用いることが好ましい。
本発明にかかる顔料インクは、顔料インクの吐出口と、前記顔料インク中の顔料の分散状態を不安定化する反応性インクの吐出口とを同一のキャップでキャッピングするインクジェット記録装置に用いることが必要である。又、前記インクジェット記録装置が、キャップ内のインクを排除するための排除手段を有することが必要である。本発明においては、前記キャップ内のインクを排除するための排除手段が、キャップに吸引ポンプとつながったチューブを接合することにより、キャップ内のインクを排除するための排除手段であることが好ましい。又、前記キャップが、キャップ内にインクを吸収する部材を有することが好ましい。このインクを吸収する部材として、キャップ内吸収体を用いることで、本発明の効果をより顕著に得ることができる。
本発明にかかる顔料インクは、反応性インクにより形成される画像、及び、顔料インクにより形成される画像、がそれぞれ隣接してなる画像を形成する画像形成方法に適用することが好ましい。本発明にかかる顔料インクは、顔料インクを吐出する工程、前記顔料インク中の顔料の分散状態を不安定化する反応性インクの少なくとも1種類を吐出する工程、及び、前記顔料インクの吐出口と前記反応性インクの吐出口とを同一のキャップでキャッピングし、前記キャップ内のインクを排除する工程、を有する画像形成方法に適用することが、特に好ましい。本発明にかかる画像形成方法においては、顔料インクと、前記顔料インク中の顔料の分散状態を不安定化する反応性インクとを、記録媒体上において混合するようにインクジェット記録方式で付与することで、画像品位を向上することができる。又、上記のように形成した領域とその他のインクで形成した領域が隣接する画像においても、ブリーディングの発生を抑制することができる。更に、顔料インクで形成した領域と反応性インクで形成した領域が隣接する画像の場合は、これらの領域の境界部におけるブリーディングの発生を抑制することができる。
上記で説明した反応性インクや顔料インクは、インクをインクジェット方法で吐出して記録を行うインクジェット記録方法に適用することが特に好ましい。インクジェット記録方法は、インクに力学的エネルギーを作用させてインクを吐出する方法、及びインクに熱エネルギーを作用させてインクを吐出する方法等がある。特に、本発明においては、熱エネルギーを利用するインクジェット記録方法を好ましく用いることができる。
本発明にかかる顔料インクは、複数のインクを有するインクセットに適用することが好ましい。特に、上記で説明した顔料インクと反応性インクを有するインクセットとすることが好ましい。
上記で説明した反応性インクや顔料インクを用いてインクジェット記録を行うのに好適なインクカートリッジは、これらのインクを収容するインク収容部を備えたインクカートリッジが挙げられる。以下にインクカートリッジの具体例を示す。
上記で説明した反応性インクや顔料インクを用いて記録を行うのに好適な記録ユニットは、これらのインクを収容するインク収容部と、記録ヘッドとを備えた記録ユニットが挙げられる。特に、前記記録ヘッドが、記録信号に対応した熱エネルギーをインクに作用させ、前記エネルギーによりインク液滴を発生させる記録ユニットが挙げられる。
上記で説明した反応性インクや顔料インクを用いて記録を行うのに好適なインクジェット記録装置として、往復記録が可能なインクジェット記録装置について、図11及び図12を用いて説明する。
(顔料分散液Aの調製)
5.5gの水に5gの濃塩酸を溶かした溶液に、5℃に冷却した状態で4−アミノ−1,2−ベンゼンジカルボン酸1.5gを加えた。次に、この溶液の入った容器をアイスバスに入れて液を撹拌することにより溶液を常に10℃以下に保った状態とし、これに5℃の水9gに亜硝酸ナトリウム1.8gを溶かした溶液を加えた。この溶液を更に15分間撹拌後、比表面積が220m2/gでDBP吸油量が105mL/100gであるカーボンブラック6gを撹拌下で加えた。その後、更に15分間撹拌した。得られたスラリーをろ紙(商品名:標準用濾紙No.2;アドバンテック製)でろ過した後、粒子を十分に水洗し、110℃のオーブンで乾燥して、自己分散型カーボンブラックAを調製した。更に、上記で得られた自己分散型カーボンブラックAに水を加えて顔料濃度が10質量%となるように分散して、分散液を調製した。前記の方法により、カーボンブラック粒子表面に−C6H3−(COONa)2基が導入されてなる自己分散型カーボンブラックAが水中に分散された状態の顔料分散液Aを得た。
上記で得られた顔料分散液Aに対して、イオン交換法によりナトリウムイオンをアンモニウムイオンに置換して、自己分散型カーボンブラックBを調製した。更に、前記で得られた自己分散型カーボンブラックBに水を加えて顔料濃度が10質量%となるように分散して、分散液を調製した。上記の方法により、カーボンブラック粒子表面に−C6H3−(COONH4)2基が導入されてなる自己分散型カーボンブラックBが水中に分散された状態の顔料分散液Bを得た。
尚、上記で調製した自己分散型カーボンブラックBのイオン性基密度は、3.1μmol/m2であった。
下記表2に示す成分を混合し、十分に撹拌して分散した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧ろ過を行い、顔料インクを調製した。
(例示化合物M1の合成)
キシレン中で、下記化合物(1)、炭酸ナトリウム、ベンゾイル酢酸エチルエステルとを反応して、反応物をろ過、洗浄した。これをN,N−ジメチルホルムアミド中で、メタアミノアセトアニリド、酢酸銅、炭酸ナトリウムを順次添加して反応を行い、反応物をろ過、洗浄した。更に、これを、発煙硫酸中でスルホン化を行った後、ろ過、洗浄して、これを、水酸化ナトリウムの存在下で、シアヌルクロライドと縮合反応を行った。この反応液中に、アンスラニル酸を添加して、水酸化ナトリウムの存在下で縮合反応を行った。これをろ過、洗浄を行うことにより、下記の例示化合物M1を得た。
下記化合物(2)を、水酸化ナトリウムを添加した水に加えて溶解して、更に亜硝酸ナトリウム水溶液を添加して、ジアゾ化を行った。このジアゾ混濁液を、6−アミノ−1−ヒドロキシナフタレン−3,5−ジスルホン酸のアルカリ水溶液に滴下してカップリング反応を行い、塩化ナトリウムで塩析した後、ろ過、洗浄を行った。次いで、前記化合物を、水酸化ナトリウムを添加した水に加えて溶解して、塩酸、亜硝酸ナトリウムを添加してジアゾ化を行った。このジアゾ混濁液に、8−アミノ−1−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸、炭酸ナトリウムを添加して、終夜撹拌して反応液Aを得た。次に、1−アミノ−2−ベンゼンスルホン酸を、水酸化ナトリウムを添加した水に加えて溶解して、更に亜硝酸ナトリウム水溶液を添加して、ジアゾ化を行った。このジアゾ混濁液を、6−アミノ−1−ヒドロキシナフタレン−3−スルホン酸のアルカリ水溶液に滴下してカップリング反応を行い、塩化ナトリウムで塩析した後、ろ過、洗浄を行った。次いで、前記化合物を、水酸化ナトリウムを添加した水に加えて溶解して、塩酸、亜硝酸ナトリウムを添加してジアゾ化を行った。このジアゾ混濁液を、前記反応液Aに添加してカップリング反応を行い、塩化ナトリウムで塩析した後、ろ過、洗浄を行うことにより、下記の例示化合物Bk1を得た。
下記化合物(3)を、炭酸ナトリウムを添加した水に加えて溶解して、更に塩酸、亜硝酸ナトリウムを添加して、ジアゾ化を行った。このジアゾ混濁液に、6−フェニルアミノ−1−ヒドロキシナフタレン−3−スルホン酸水溶液を添加して、炭酸ナトリウムの存在下で溶解して、溶液Bを得た。次に、2−アミノスルホン酸を、水酸化ナトリウムの存在下で溶解して、塩酸、亜硝酸ナトリウムを添加して、ジアゾ化を行った。次に、6−アミノ−1−ヒドロキシナフタレン−3−スルホン酸を、水酸化ナトリウムの存在下で溶解して、無水酢酸を添加して、アセチル化を行った。ここに上記で得られたジアゾ混濁液を、炭酸ナトリウムの存在下で滴下して、カップリング反応を行い、反応液Cを得た。この反応液Cに、水酸化ナトリウム、次いで塩化ナトリウムを添加して塩析を行い、化合物を得た。この化合物を水酸化ナトリウムの存在下で、水に溶解して、塩酸、亜硝酸ナトリウムを添加して、ジアゾ化を行った。このジアゾ混濁液に、炭酸ナトリウムの存在下で、溶液Bを滴下して、カップリング反応を完結して、反応液を得た。この反応液を塩化ナトリウムで塩析した後、ろ過を行うことにより化合物Dを得た。N,N−ジメチルホルムアミドに、2−ニトロ−4−クレゾール、トルエン、水酸化カリウムを添加して、トルエンとの共沸により水を留去して、プロパンスルトンを滴下した。その後、水酸化ナトリウムを添加して、これを濃縮後、オートクレーブにて、パラジウムカーボンを添加して、水素ガスを封入して溶液を得た。これを、塩酸、亜硝酸ナトリウムを添加することでジアゾ化を行い、上記で得られた反応液Cを滴下して、水酸化ナトリウムの存在下でカップリング反応を完結して、反応液を得た。この反応液に塩酸、亜硝酸ナトリウムを添加することによりジアゾ化を行い、このジアゾ混濁液を前記化合物Dを溶解した水溶液に添加して、カップリング反応を完結した。これを塩化ナトリウムにより塩析した後、ろ過、洗浄を行うことにより、例示化合物Bk1を得た。
(1)銅フタロシアニンテトラスルホン酸テトラナトリウム塩(化合物(4))の合成
化合物(6)は、一般式(V)において、Yがアミノ基、R1及びR2が2位及び5位に置換したスルホン酸基である化合物である。
氷水中に、(2)で得られた銅フタロシアニンテトラスルホン酸クロライド(化合物(5))のウェットケーキを加え、撹拌を行って懸濁して、更に、アンモニア水、(3)で得られた化合物(6)を添加して、反応を行った。これに、水、塩化ナトリウムを加えて、結晶を析出させた。得られた結晶をろ過して、塩化ナトリウム水溶液で洗浄して、再度ろ過を行った後、洗浄、乾燥することにより、青色結晶として例示化合物C1を得た。上記反応から、この化合物は例示化合物C1であり、一般式(IV)における置換基数の平均がl=0、m=1.0〜2.0、n=2.0〜3.0の範囲で表される色材であると推定される。
下記表3に示す成分を混合し、十分に撹拌して溶解した後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルターにて加圧ろ過を行い、反応性インク1〜10を調製した。
上記で得られた反応性インク1〜10をそれぞれキヤノン製BJF870用のインクカートリッジに充填した。その後、前記インクカートリッジと顔料インクを充填したインクカートリッジをそれぞれ、インクジェット記録装置BJF870(キヤノン製)を改造したものに搭載した。前記インクジェット記録装置は、顔料インクの吐出口と反応性インクの吐出口を同一キャップでキャッピングするものである。又、前記インクジェット記録装置は、キャップ内を減圧することによりキャップ内のインクを排除するための排除手段として、吸引ポンプを有してなり、吸引動作を行うことで、キャップ内のインクを排除することができる。更に、前記キャップはその内部にインクを吸収する部材を具備するものである。記録媒体は、A4サイズの記録媒体(製品名:オフィスプランナー;キヤノン製)を用いた。尚、インクジェット記録装置BJF870を用いて形成するベタ画像の100%デューティとは、600dpi×600dpiに4.5plのインクを4滴付与することを意味する。
上記で得られた顔料インク及び各反応性インクを組み合わせて、下記のようにして混合増粘率Yの値を求めた。先ず、顔料インク及び反応性インクの粘度を測定した。そして、顔料インク及び反応性インクをそれぞれ等しい体積で混合して、30分撹拌した後、混合インクの粘度を測定した。このようにして測定した粘度の値から、下記式に基づいて、混合増粘率の値を求めた。尚、粘度の測定は、温度25℃の条件で、VISCONIC ED形(東京計器製)を用いて行った。得られた混合増粘率の値を表2及び表5に示す。
先ず、吸引機構の有無による、信頼性の評価を行った。尚、実施例1〜4及び比較例1〜10の顔料インク及び反応性インクにおける、混合増粘率及び吐出口間距離の関係を図7のグラフに示す。
上記した記録媒体の全面に、顔料インクを150%デューティ、及び、反応性インクを25%デューティとなるように重ねて付与して画像を形成した。画像を形成する際には、反応性インク、顔料インクの順序で記録媒体に各インクを付与した。そして、顔料インクの吐出口及び反応性インクの吐出口を同一のキャップを用いてキャッピングして6時間放置した。その後、実施例1〜4及び比較例5〜7については、吸引動作を行った後BJF870のノズルチェックパターンの記録を行った。又、比較例1〜4及び8〜10については、吸引動作を行わずにノズルチェックパターンの記録を行った。得られたノズルチェックパターンを目視で確認して評価を行った。信頼性の評価基準は以下の通りである。評価結果を表4に示す。
A:不吐出及びヨレがない。
C:不吐出又はヨレが目立つ。
次に、吸引動作を行う場合における、信頼性、画像品位、耐ブリーディング性、及び色調の評価を行った。尚、実施例5〜18及び比較例11〜15の顔料インク及び反応性インクにおける、混合増粘率及び吐出口間距離の関係を図7のグラフに示す。
上記した記録媒体の全面に、顔料インクを150%デューティ、及び、反応性インクを25%デューティとなるように重ねて付与して画像を形成した。画像を形成する際には、反応性インク、顔料インクの順序で記録媒体に各インクを付与した。その後、吸引動作を行い、更に1時間放置するという、記録、回復、放置のサイクルを10回繰り返してして行った。その後、BJF870のノズルチェックパターンの記録を行った。得られたノズルチェックパターンを目視で確認して評価を行った。信頼性の評価基準は以下の通りである。評価結果を表5に示す。
A:不吐出及びヨレがない。
C:不吐出又はヨレが目立つ。
上記した記録媒体に、顔料インクを150%デューティ、及び、反応性インクを25%デューティとなるように重ねて付与した画像(1)、顔料インクを150%デューティとなるように付与した画像(2)、を形成した。尚、画像(1)は、顔料インク、反応性インクの順序で記録媒体に各インクを付与した。得られた画像を1日放置した後、画像(1)及び画像(2)における画像濃度を目視で確認して評価を行った。画像品位の評価基準は以下の通りである。評価結果を表5に示す。
A:画像(1)の画像濃度が、画像(2)の画像濃度よりも高い。
B:画像(1)及び画像(2)の画像濃度が同等である。
C:画像(1)の画像濃度が、画像(2)の画像濃度よりも低い。
上記した記録媒体に、顔料インクで形成する画像と反応性インクで形成する画像が隣接する記録パターンを形成した。具体的には、文字及び罫線は顔料インクを100%デューティとして、又、背景は反応性インクを50%デューティとして、画像を形成した。この際、反応性インク、顔料インクの順序で記録媒体に各インクを付与した。得られた画像の境界部における滲みの程度を目視で確認して評価を行った。耐ブリーディング性の評価基準は以下の通りである。評価結果を表5に示す。
A:境界部に滲みがない。
B:境界部にやや滲みがある。
C:境界部に滲みがかなりある。
上記した記録媒体に、顔料インクを150%デューティ、及び、反応性インクを25%デューティとなるように重ねて付与した画像(1)、顔料インクのみを150%デューティとなるように付与した画像(2)、を形成した。尚、画像(1)を形成する際には、反応性インク、顔料インクの順序で記録媒体に各インクを付与した。得られた画像(1)及び画像(2)における色調を目視で確認して評価を行った。色調の評価基準は以下の通りである。評価結果を表5に示す。
A:画像(1)及び画像(2)における色調の違いがない。
B:画像(1)及び画像(2)における色調の違いがややある。
C:画像(1)及び画像(2)における色調の違いがかなりある。
次に、2種類の反応性インクを用いる場合における、画像品位及び往復ムラの評価を行った。弱反応性インクとして反応性インク4、強反応性インクとして反応性インク9を用いた。顔料インクと弱反応性インクの吐出口間距離は1.7mm、顔料インクと強反応性インクの吐出口間距離は16mmとした。尚、インクジェット記録装置は、上記と同様のBJF870(キヤノン製)を改造したものを用いた。このとき、弱反応性インクの吐出口と顔料インクの吐出口を同一のキャップでキャッピングして、又、強反応性インクの吐出口と顔料インクの吐出口は別のキャップでキャッピングした。又、記録媒体は、上記と同様のA4サイズの記録媒体(製品名:オフィスプランナー;キヤノン製)を用いた。
上記した記録媒体に、顔料インクを150%デューティ、及び、各反応性インクをそれぞれ25%デューティとなるように、表6に示す順序で重ねて付与した実施例19〜22の画像(1)をそれぞれ形成した。又、比較を行うために、上記した記録媒体に、顔料インクを150%デューティ、及び、反応性インク3を25%デューティとなるように重ねて付与した画像(2)を形成した。画像(2)を形成する際には、記録パスの往記録において、顔料インク、反応性インク3の順序で記録媒体に各インクを付与した。2種類の反応性インクを用いて形成した実施例19〜22の画像(1)、及び1種類の反応性インクを用いて形成した画像(2)における画像濃度を目視で確認して評価を行った。画像品位の評価基準は以下の通りである。評価結果を表6に示す。
A:画像(1)の画像濃度が、画像(2)の画像濃度よりも高い。
C:画像(1)の画像濃度が、画像(2)の画像濃度と同等、又は、画像(1)の画像濃度が、画像(2)の画像濃度よりも低い。
上記した記録媒体に、顔料インクを150%デューティ、及び、各反応性インクをそれぞれ25%デューティとなるように、表7に示す順序で重ねて付与した実施例23及び24の画像を形成した。図13に示す構成の記録ヘッドを用いる場合、顔料インク、弱反応性インク、強反応性インクの順序で各インクを付与して形成した画像(1)、及び、強反応性インク、弱反応性インク、顔料インクの順序で各インクを付与して形成した画像(2)を比較した。又、図14に示す構成の記録ヘッドを用いる場合、弱反応性インク、顔料インク、強反応性インクの順序で各インクを付与して形成した画像(3)、及び、強反応性インク、顔料インク、弱反応性インクの順序で各インクを付与して形成した画像(4)を比較した。図13及び図14に示す構成の記録ヘッドを用いて往記録及び復記録で得られた各画像における往復ムラを目視で確認して評価を行った。往復ムラの評価基準は以下の通りである。評価結果を表7に示す。
A:往復ムラがない。
B:往復ムラが若干ある。
C:往復ムラがかなりある。
2、4、6、9 信頼性の境界線
7 吐出口間距離の最小値を示す直線
10 シャーシ
11 給送部
12 排出部
13 搬送部
14 ヘッド回復部
15 キャリッジ軸
16 キャリッジ
17 ヘッドセットレバー
20 キャリッジカバー
22 コンタクトフレキシブルプリントケーブル(コンタクトFPC)
31 顔料インクの吐出口
32 弱反応性インクの吐出口
33 強反応性インクの吐出口
34 弱反応性インクの吐出口
35 顔料インクの吐出
36 強反応性インクの吐出口
37 インクAの吐出口
38 吐出口間距離X
39 インクBの吐出口
41 容器
42 蓋部材
43Y、43M、43C インク供給口
44Y、44M、44C インク吸収体
45Y、45M、45C インク供給部材
411、412 仕切板
L 液体−気体界面
101 強反応性シアンインク用記録ヘッド
102 非反応性マゼンタインク用記録ヘッド
103 非反応性イエローインク用記録ヘッド
104 顔料ブラックインク用記録ヘッド
105 弱反応性ブラックインク用記録ヘッド
112 大気連通口
114 液体供給口
132A 第二の負圧発生部材
132B 第一の負圧発生部材
132C 第一の負圧発生部材と第二の負圧発生部材の境界層
134 負圧発生部材収容室
136 液体収容室
138 仕切壁
140 連通孔
146 圧接体
150 大気導入溝(大気導入路)
201 強反応性シアンインクの吐出口列
204 顔料ブラックインクの吐出口列
205 弱反応性ブラックインクの吐出口列
301 電気的接点
401 実施例1、5、比較例1の吐出口間距離と混合増粘率の関係
402 実施例2、6、比較例2の吐出口間距離と混合増粘率の関係
403 実施例3、7、比較例3の吐出口間距離と混合増粘率の関係
404 実施例4、8、比較例4の吐出口間距離と混合増粘率の関係
405 実施例9の吐出口間距離と混合増粘率の関係
406 実施例10の吐出口間距離と混合増粘率の関係
407 実施例11の吐出口間距離と混合増粘率の関係
408 実施例12の吐出口間距離と混合増粘率の関係
409 実施例13の吐出口間距離と混合増粘率の関係
410 実施例14の吐出口間距離と混合増粘率の関係
501 比較例5、8、11の吐出口間距離と混合増粘率の関係
502 比較例6、9、12の吐出口間距離と混合増粘率の関係
503 比較例7、10、13の吐出口間距離と混合増粘率の関係
504 実施例15の吐出口間距離と混合増粘率の関係
505 実施例16の吐出口間距離と混合増粘率の関係
506 実施例17の吐出口間距離と混合増粘率の関係
507 実施例18の吐出口間距離と混合増粘率の関係
1000 記録ヘッド
1001 反応性インクの吐出口
1002 顔料インクの吐出口
1003 キャップ
1004 チューブ
1005 キャップ内吸収体
1006 反応性成分
1007 顔料
1008 反応物の壁
1009 反応物の塊
1101 ヘッド
1102 連通弁
1103 大気連通孔
1104 インク吸収体
1105 回復系チューブ
1106 吸引ポンプ
1107 キャップ
Claims (5)
- 顔料を含有する第1のインクを吐出する工程と、前記第1のインクを吐出する吐出口をキャップでキャッピングし、前記キャップ内のインクを排除する工程と、を有する画像形成方法であって、
前記第1のインクの吐出口と共に前記キャップでキャッピングされる吐出口から吐出されるインクのうち、下記式(B)で表される前記第1のインクとの混合増粘率Y(%)が0より大きいインク全てに関し、それぞれのインクの吐出口と前記第1のインクの吐出口との吐出口間距離X(mm)(但し、X>0)及びそれぞれのインクの前記混合増粘率Y(%)が下記式(A)の関係を満たすことを特徴とする画像形成方法。
式(A):Y≦0.60X+50.0
式(B):(2種のインクの混合増粘率Y(%))=[(2種のインクを等しい体積で混合した混合インクの粘度)−(2種のインクの粘度の平均)]/(2種のインクの粘度の平均)×100 - 前記キャップ内のインクを排除する工程が、吸引ポンプを用いてキャップ内を減圧することによりキャップ内のインクを排除する工程である請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記キャップが、前記キャップ内にインクを吸収する部材を具備する請求項1又は2に記載の画像形成方法。
- 前記式(B)で表される前記第1のインクとの混合増粘率Y(%)が0より大きいインク全ての、前記第1のインクの吐出口との吐出口間距離X(mm)(但し、X>0)及び前記混合増粘率Y(%)が、下記式(1)及び式(2)の関係を満たす請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成方法。
式(1):X≧1.5
式(2):Y≧2.1X+10.0 - 前記第1のインク及び前記第1のインクの吐出口と共に前記キャップでキャッピングされる吐出口から吐出されるインクをインクジェット方法で吐出して記録を行う請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成方法。
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JP (1) | JP5339684B2 (ja) |
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JP6035781B2 (ja) * | 2012-03-05 | 2016-11-30 | ブラザー工業株式会社 | 液体吐出装置 |
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2007
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