JP5339230B2 - 配船計画作成装置、プログラム及び配船計画作成方法 - Google Patents
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Description
貨物を、積港、揚港、積日及び揚日が定められた依頼内容に従って船で運送するための配船計画を作成する配船計画作成装置であって、
貨物と、当該貨物の積荷役のイベントである積港及び積日と、当該貨物の揚荷役のイベントである揚港及び揚日とを対応付けて設定する依頼内容設定手段(例えば、図26のCPU10;図30のステップA1、図27の設定オーダーデータ503)と、
各船の使用開始日時と使用開始港とを対応付けて設定する初期船情報設定手段(例えば、図26のCPU10;図30のステップA1、図28の設定船舶データ505)と、
前記依頼内容設定手段及び前記初期船情報設定手段による設定内容から、ノードとして、1)積港及び積日を表す積荷役ノード(例えば、図14の積ノードt(1))、2)揚港及び揚日を表す揚荷役ノード(例えば、図14の揚ノードa(1))、3)船の使用開始日時及び使用開始港を表す船初期ノード(例えば、図14の船舶初期ノードs(1))を列挙するノード列挙手段(例えば、図26のCPU10;図30のステップA3)と、
前記ノード列挙手段により列挙されたノード間を結ぶアーク(例えば、図14のアークA1)を列挙するアーク列挙手段(例えば、図26のCPU10;図30のステップA3)と、
前記アーク列挙手段により列挙されたアークの中から、前記ノード列挙手段により列挙されたノードを全て網羅するアークの組合せであって、所定の配船実行可能条件を満たすアークの組合せを選出するアーク選出手段(例えば、図26のCPU10;図30のステップA5)と、
前記アーク選出手段により選出されたアークの組合せに従い、連接するアークを一の船の航路とした配船計画(例えば、図25の配船計画S)を出力する出力手段(例えば、図26のCPU10;図30のステップA19)と、
を備えた配船計画作成装置(例えば、図26の配船計画作成装置1)である。
貨物を、積港、揚港、積日及び揚日が定められた依頼内容に従って船で運送するための配船計画をコンピュータに作成させるためのプログラムであって、
貨物と、当該貨物の積荷役のイベントである積港及び積日と、当該貨物の揚荷役のイベントである揚港及び揚日とを対応付けて設定する依頼内容設定手段、
各船の使用開始日時と使用開始港とを対応付けて設定する初期船情報設定手段、
前記依頼内容設定手段及び前記初期船情報設定手段による設定内容から、ノードとして、1)積港及び積日を表す積荷役ノード、2)揚港及び揚日を表す揚荷役ノード、3)船の使用開始日時及び使用開始港を表す船初期ノードを列挙するノード列挙手段、
前記ノード列挙手段により列挙されたノード間を結ぶアークを列挙するアーク列挙手段、
前記アーク列挙手段により列挙されたアークの中から、前記ノード列挙手段により列挙されたノードを全て網羅するアークの組合せであって、所定の配船実行可能条件を満たすアークの組合せを選出するアーク選出手段、
前記アーク選出手段により選出されたアークの組合せに従い、連接するアークを一の船の航路とした配船計画を出力する出力手段、
として機能させるためのプログラム(例えば、図26の配船計画作成プログラム501)を構成してもよい。
コンピュータが、貨物を、積港、揚港、積日及び揚日が定められた依頼内容に従って船で運送するための配船計画の作成を演算実行するための配船計画作成方法であって、
貨物と、当該貨物の積荷役のイベントである積港及び積日と、当該貨物の揚荷役のイベントである揚港及び揚日とを対応付けて設定する依頼内容設定ステップと、
各船の使用開始日時と使用開始港とを対応付けて設定する初期船情報設定ステップと、
前記依頼内容設定ステップ及び前記初期船情報設定ステップでの設定内容から、ノードとして、1)積港及び積日を表す積荷役ノード、2)揚港及び揚日を表す揚荷役ノード、3)船の使用開始日時及び使用開始港を表す船初期ノードを列挙するノード列挙ステップと、
前記ノード列挙ステップで列挙されたノード間を結ぶアークを列挙するアーク列挙ステップと、
前記アーク列挙ステップで列挙されたアークの中から、前記ノード列挙ステップで列挙されたノードを全て網羅するアークの組合せであって、所定の配船実行可能条件を満たすアークの組合せを選出するアーク選出ステップと、
前記アーク選出ステップで選出されたアークの組合せに従い、連接するアークを一の船の航路とした配船計画を出力する出力ステップと、
を含む配船計画作成方法を構成してもよい。
荷役開始最小時刻と、荷役開始最大時刻と、荷役能力とが各港ごとに定められた港データを設定する港データ設定手段(例えば、図26のCPU10;図30のステップA1、図29の設定港データ507)と、
各船ごとの限界積載量を設定する積載量設定手段(例えば、図26のCPU10;図30のステップA1、図28の設定船舶データ505)と、
を更に備え、
前記アーク列挙手段は、前記港データ設定手段及び前記積載量設定手段による設定内容を参照して、前記ノード列挙手段により列挙されたノードのうち、実施順序を含む当該2つのノードに係るイベントの実施可能な条件である所定の局所実施可能条件を満たす2つのノードの組合せを抽出し、該抽出した2つのノードの組合せそれぞれを当該実施順序に従ったアークとして列挙する、
配船計画作成装置を構成してもよい。
前記アーク列挙手段は、2つのノードのうちの一方又は双方が、積荷役又は揚荷役の場合に、当該荷役の貨物に係る積荷役及び揚荷役双方の実施可能性が有りであることを前記所定の局所実施可能条件の1つの条件として、2つのノードの組合せを抽出する、
配船計画作成装置を構成してもよい。
前記アーク選出手段は、
未選択のアークでなる未選択アーク群の中から、選択済みのアークでなる選択済みアーク群に追加することにより、当該追加されたアーク群で構成される暫定的な配船計画が所定の実行不可能条件を満たすアークを削除して前記未選択アーク群を更新するアーク削除手段(例えば、図26のCPU10;図32のステップC1)と、
前記未選択アーク群の中から一のアークを選択して前記選択済みアーク群に追加するアーク追加手段(例えば、図26のCPU10;図32のステップC19)と、
を有し、前記アーク削除手段と前記アーク追加手段との一連の処理を繰り返し実行することでアークの組合せを選出する、
配船計画作成装置を構成してもよい。
前記アーク選出手段は、
船初期ノード以外のノードの中に、前記選択済みアーク群及び前記未選択アーク群のうちの何れのアークの始端ノードにもなっていないノードが存在するか否かを判定する判定手段(例えば、図26のCPU10;図32のステップC3)を更に有し、
前記一連の処理に前記判定手段の処理を含めて当該一連の処理を繰り返し実行し、前記判定手段により存在するとの判定がなされた場合には前記一連の処理を再度やり直し実行する、
配船計画作成装置を構成してもよい。
前記アーク追加手段は、各船初期ノードそれぞれからアークを順次連接していくようにアークを選択していく、
配船計画作成装置を構成してもよい。
本実施形態では、各船舶が、積港、揚港、積日及び揚日が定められた依頼内容(以下、「オーダー」という。)に従って、重油等の貨物を運送することとして説明する。この場合に、各船舶がどのような順序で、積港で貨物の積荷役を行い、揚港で貨物の揚荷役を行うのかを示す配船計画を作成することが本実施形態の目的である。
2−1.配船計画の作成手順
図2〜図4は、配船計画の作成手順を説明するための図である。配船計画の作成は、先ず「配船ネットワーク」と呼ばれるネットワークを作成することから始まる。具体的には、図2に示すように、横軸を「日(時間)」、縦軸を「港」とする2次元の座標上に、船舶初期ノード、積ノード及び揚ノードを配置する。
次に、配船ネットワークの作成方法について詳細に説明する。配船ネットワークは、以下の(1)〜(6)の6種類のアーク列挙条件に従ってノード間を接続するアークを列挙することによって作成することができる。尚、図6〜図13では、船舶の移動を太線の矢印で示すとともに、荷役開始可能時間帯をハッチングで示している。また、アークの接続対象とするノードを太線で強調して示している。
図6は、同一のオーダーにおける揚ノードから積ノードへのアークの列挙の説明図である。各オーダーそれぞれについて、揚ノードから積ノードに向かうアークを列挙する。例えば、異なる2つのオーダー「i」及びオーダー「j」が存在する場合は、揚ノード「a(i)」から積ノード「t(i)」へのアークと、揚ノード「a(j)」から積ノード「t(j)」へのアークとをそれぞれ設定する。
図7は、積ノードから船舶初期ノードへのアークの列挙の説明図である。船舶「h」及びオーダー「i」に対し、オーダー「i」の貨物の量(重油量)が船舶「h」の限界積載量以下である場合に、船舶「h」がオーダー「i」の貨物を積載可能であるとする。この場合に、さらに、船舶「h」の使用開始日時に空船状態で使用開始港を出港した船舶「h」が、オーダー「i」の積日の荷役開始最大時刻以前にオーダー「i」の積港に到着して貨物の積荷役を実施した後、オーダー「i」の揚日の荷役開始最大時刻以前にオーダー「i」の揚港に到着することができるかどうかを判断し、できる場合は、積ノード「t(i)」から船舶初期ノード「s(h)」へのアークを設定する。
図8は、積ノードから揚ノードへのアークの列挙の説明図である。任意の異なるオーダー「i」及びオーダー「j」に対し、両オーダーの貨物を同時に積載可能な船舶「h」が存在し、オーダー「i」の積荷役を同積日の荷役開始最小時刻に開始したと仮定する。この場合に、船舶「h」が、オーダー「i」の揚港の荷役開始最大時刻までに当該揚港に到着して貨物の揚荷役を実施した後、オーダー「j」の積港の荷役開始最大時刻までに当該積港に到着して貨物の積荷役を実施し、その後、オーダー「j」の揚港の荷役開始最大時刻までに当該揚港に到着して貨物の揚荷役を実施することが可能であるかどうかを判断し、可能であれば、積ノード「t(j)」から揚ノード「a(i)」へのアークを設定する。
図9及び図10は、積ノードから積ノードへのアークの設定の説明図である。任意の異なるオーダー「i」及びオーダー「j」に対し、両オーダーの貨物を同時に積載可能な船舶「h」が存在し、オーダー「i」の積荷役を同積日の荷役開始最小時刻に開始したと仮定する。この場合に、船舶「h」が、オーダー「j」の積港の荷役開始最大時刻までに当該積港に到着して貨物の積荷役を実施した後、オーダー「i」の揚港の荷役開始最大時刻までに当該揚港に到着して貨物の揚荷役を実施し、その後、オーダー「j」の揚港の荷役開始最大時刻までに当該揚港に到着して貨物の揚荷役を実施することが可能であるかどうかを判断し、可能であれば、積ノード「t(j)」から積ノード「t(i)」へのアークを設定する。
図11及び図12は、揚ノードから揚ノードへのアークの設定の説明図である。任意の異なるオーダー「i」及びオーダー「j」に対し、両オーダーの貨物を同時に積載可能な船舶「h」が存在し、オーダー「i」の積荷役を同積日の荷役開始最小時刻に開始したと仮定する。この場合に、船舶「h」が、オーダー「j」の積港の荷役開始最大時刻までに当該積港に到着して貨物の積荷役を実施した後、オーダー「i」の揚港の荷役開始最大時刻までに当該揚港に到着して貨物の揚荷役を実施し、その後、オーダー「j」の揚港の荷役開始最大時刻までに当該揚港に到着して貨物の揚荷役を実施することが可能であるかどうかを判断し、可能であれば、揚ノード「a(j)」から揚ノード「a(i)」へのアークを設定する。
図13は、揚ノードから他のオーダーの積ノードへのアークの設定の説明図である。任意の異なるオーダー「i」及びオーダー「j」に対し、両オーダーの貨物を同時に積載可能な船舶「h」が存在し、オーダー「i」の積荷役を同積日の荷役開始最小時刻に開始したと仮定する。この場合に、船舶「h」が、オーダー「j」の積港の荷役開始最大時刻までに当該積港に到着して貨物の積荷役を実施した後、オーダー「i」の揚港の荷役開始最大時刻までに当該揚港に到着して貨物の揚荷役を実施し、その後、オーダー「j」の揚港の荷役開始最大時刻までに当該揚港に到着して貨物の揚荷役を実施することが可能であるかどうかを判断し、可能であれば、揚ノード「a(i)」から積ノード「t(j)」へのアークを設定する。
次に、配船ネットワークから配船計画を探索する方法について説明する。以下の説明において、決定ノード集合「Ns」とは、完全マッチング配船ネットワークを構成するノードとして決定されたノード(以下、「決定ノード」という。)で構成される集合のことを示し、未決定ノード集合「Nu」とは、決定ノード以外のノード(以下、「未決定ノード」という。)で構成される集合のことを示す。また、配船始端ノード集合とは、決定ノード集合「Ns」に含まれるノードのうちの始端となるノード(以下、「配船始端ノード」という。)で構成される集合のことを示す。また、配船計画「S」とは、選択済みのアークの組合せのことであり、演算途中までに作成された暫定的な配船計画(以下、「暫定配船計画」という。)を示す。
始端となるノードからは必ず1本のアークが出ており、終端となるノード(船舶初期ノード)には必ず1本のアークが入ってくるという制約がある。また、始端と終端を除いた各ノードについては、他の何れかのノードに向けて必ず1本のアークが出ており、且つ、他の何れかのノードから必ず1本のアークが入ってくるという制約がある。
任意のオーダーの揚荷役を実施する船舶は、それ以前のある時点で、同オーダーの積荷役を実施するという制約がある。これは、オーダー「i」の揚ノード「a(i)」からアークを辿って別のノードに移動することを繰り返していくと、必ずオーダー「i」の積ノード「t(i)」に到達することを意味する。
各ノードの荷役開始日時は、対応するオーダーの積日及び揚日の条件を全て満たさなければならないという制約がある。すなわち、積ノードの荷役開始日時が、対応するオーダーの積日内であり、揚ノードの荷役開始日時が、対応するオーダーの揚日以前であることが必要である。
各オーダーそれぞれについて、当該オーダーの積荷役開始時に船舶「h」が積載中の貨物の総量に、当該オーダーの貨物の量を加えた合計量が、船舶「h」の限界積載量を超えることはないという制約がある。
次に、上述した原理に従って配船計画を作成する装置である配船計画作成装置1について説明する。
図26は、配船計画作成装置1の機能構成を示すブロック図である。配船計画作成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10と、操作部20と、表示部30と、通信部40と、ハードディスク50と、RAM(Random Access Memory)60とを備え、各部はバス70で相互にデータ通信可能に接続されて構成されるコンピュータシステムである。
図30は、CPU10によりハードディスク50に記憶されている配船計画作成プログラム501が読み出されて実行されることで配船計画作成装置1において実行される配船計画作成処理の流れを示すフローチャートである。
先ず、CPU10は、配船ネットワークの全ての船舶初期ノードを決定ノードとして、決定ノード集合に追加するとともに(ステップB1)、船舶初期ノード以外のノードを未決定ノードとして、未決定ノード集合に追加する(ステップB3)。
先ず、CPU10は、実行可能アーク集合の中から、前述した(A)〜(D)の制約条件と矛盾するアークを全て削除する(ステップC1)。そして、未決定ノード集合に含まれるノードの中に、次の実行可能アーク条件を満たすノードが1つでも存在するか否かを判定する(ステップC3)。実行可能アーク条件は、「実行可能アーク集合の中に、当該ノードを始端ノードとするアークが1つも存在しないこと」である。
本実施形態によれば、オーダー、船舶及び港に関する設定内容から、1)積港及び積日を表す積ノード、2)揚港及び揚日を表す揚ノード、3)船の使用開始日時及び使用開始港を表す船舶初期ノードが列挙されるとともに、これらのノード間を結ぶアークが列挙される。そして、列挙されたアークの中から、列挙されたノードを全て網羅するアークの組合せであって、所定の制約条件を満たすアークの組合せが選出され、選出されたアークの組合せに従い、連接するアークを一の船の航路とした配船計画が出力される。
5−1.選択候補ノード集合の選択
上述した実施形態では、未決定ノードのうち、配船始端ノードに向かうアークが設定されているノードの集合を選択候補ノード集合として配船計画を探索するものとして説明したが、全ての未決定ノードの集合を選択候補ノード集合として配船計画を探索することとしてもよい。この場合は、図32の配船計画決定処理のステップC7を、全ての未決定ノードの集合を選択候補ノード集合とするステップに変更する。但し、この変更は演算量を増加させることとなるため、プログラムを簡素化する等の特段の事情がある場合に採用することとするのがよい。
また、上述した実施形態では、選択候補ノード集合の中から選択されたノード(選択ノード)を始端とするアークのうち、配船始端ノードに向かうアークの集合を選択候補アーク集合として配船計画を探索するものとして説明したが、選択ノードを始端とする全てのアークの集合を選択候補アーク集合として配船計画を探索することとしてもよい。この場合は、図32の配船計画決定処理のステップC11を、選択ノードを始端とする全てのアークの集合を選択候補アーク集合とするステップに変更する。但し、この変更は演算量を増加させることとなるため、プログラムを簡素化する等の特段の事情がある場合に採用することとするのがよい。
上述した実施形態では、船舶が貨物を搭載するタンクについては言及しなかったが、各船舶が備える各タンクそれぞれの限界積載量をも考慮して配船計画を探索することとしてもよい。この場合は、配船ネットワークからアークを削除する際の制約条件として、タンクの割り当てに関する制約条件を追加すればよい。
(イ)オーダー「i」の積荷役の実施時に、船舶に既に積載されている任意のオーダー「j」の貨物を積載するタンクの集合に含まれるタンクが選ばれることはない。
(ロ)オーダー「i」の貨物を積載するタンクの集合に含まれるタンクの限界積載量の合計は、オーダー「i」の貨物の量以上である。
内航海運業の事業者は、手持ちの船舶だけでは全てのオーダーの貨物の運送を行うことができない場合に、他の事業者から一時的に船舶を借りてきて(以下、この船舶のことを「傭船」という。)、貨物の運送を行う場合がある。この場合は、手持ちの船舶と傭船とを考慮して配船計画を作成する必要があるが、手持ちの船舶に対応する船舶初期ノードの他に、傭船に対応する船舶初期ノードを用意して配船ネットワークを作成することで、上述した原理に則って配船計画を同様に作成することが可能である。
上述した実施形態では、配船計画作成装置を、探索した(作成した)配船計画を最終的な配船計画として出力する装置として説明した。しかし、使用用途によっては、配船計画作成装置により作成された配船計画をもとに、さらに人手によって微調整を行って、最終的な配船計画とする場合もあり得る。その場合には、配船計画作成装置は、配船計画の作成を支援する装置(配船計画作成支援装置)となるが、支援する装置と言えども配船計画作成装置の一種であり、本願発明の一実施形態である。
航海コストの算出方法として、各船舶に設定されたコスト基礎値5055を用いる方法を例に挙げて説明したが、別の方法で行ってもよいのは勿論である。例えば、配船計画の各船舶の移動距離を合計した総移動距離をコストとしても良い。
10 CPU
20 操作部
30 表示部
40 通信部
50 ハードディスク
501 配船計画作成プログラム
5011 配船計画探索プログラム
5013 配船計画決定プログラム
503 設定オーダーデータ
505 設定船舶データ
507 設定港データ
60 RAM
601 配船ネットワークデータ
603 処理中データ
605 配船計画データ
607 航海コストデータ
70 バス
Claims (6)
- 貨物を、積港、揚港、積日及び揚日が定められた依頼内容に従って船で運送するための配船計画を作成する配船計画作成装置であって、
貨物と、当該貨物の積荷役のイベントである積港、積日及び貨物量と、当該貨物の揚荷役のイベントである揚港及び揚日とを対応付けて設定する依頼内容設定手段と、
各船の使用開始日時と使用開始港と限界積載量とを設定する初期船情報設定手段と、
前記依頼内容設定手段及び前記初期船情報設定手段による設定内容から、ノードとして、1)積港及び積日を表す積荷役ノード、2)揚港及び揚日を表す揚荷役ノード、3)船の使用開始日時及び使用開始港を表す船初期ノードを列挙するノード列挙手段と、
前記ノード列挙手段により列挙されたノード間を結ぶアークを列挙するアーク列挙手段と、
未選択のアークの中からアークを選択することと、選択したアーク(以下「選択アーク」という)を暫定的な配船計画に新規追加することと、未選択のアークの中から以下(A)〜(D)の条件を満たさないアークを削除することと、の一連の処理を繰り返し行ってノードを全て網羅するアークの組合せでなる配船計画を決定する配船計画決定手段と、
(A)暫定的な配船計画に含まれる各ノードに入る又は出るアークが必ず1本であること、
(B)選択アークを辿ることで暫定的な配船計画を実施し、更に未選択のアークを辿って各ノードの荷役を実施した場合に、同一貨物に係る積荷役ノードの後に揚荷役ノードを実施する順序となること、
(C)選択アークを辿ることで暫定的な配船計画を実施し、更に未選択のアークを辿って各ノードの荷役を実施した場合に、積荷役ノードについては設定された積日での積荷役を開始可能であり、揚荷役ノードについては設定された揚日以前での揚荷役を開始可能であること、
(D)選択アークを辿ることで暫定的な配船計画を実施し、更に未選択のアークを辿って各ノードの荷役を実施した場合に、積荷役を実施しても積載している貨物量が限界積載量を超えないこと、
を備えた配船計画作成装置。 - 前記配船計画決定手段は、前記(A)の条件を満たさないアークの検出を、前記選択アークによって結ばれるノードに係るアークについて行う、
請求項1に記載の配船計画作成装置。 - 前記配船計画決定手段は、
船初期ノード以外のノードの中に、何れのアークの始端ノードにもなっていないノードが存在するか否かを判定する判定手段を更に有し、
前記一連の処理に前記判定手段の処理を含めて当該一連の処理を繰り返し実行し、前記判定手段により存在するとの判定がなされた場合には前記一連の処理を再度やり直し実行する、
請求項1又は2に記載の配船計画作成装置。 - 前記配船計画決定手段は、暫定的な配船計画に含まれるノードのうちの日時が最も遅いノードに結ばれるアークを前記選択アークとして未選択のアークの中から選択する、
請求項1〜3の何れか一項に記載の配船計画作成装置。 - 貨物を、積港、揚港、積日及び揚日が定められた依頼内容に従って船で運送するための配船計画をコンピュータに作成させるためのプログラムであって、
貨物と、当該貨物の積荷役のイベントである積港、積日及び貨物量と、当該貨物の揚荷役のイベントである揚港及び揚日とを対応付けて設定する依頼内容設定手段、
各船の使用開始日時と使用開始港と限界積載量とを設定する初期船情報設定手段、
前記依頼内容設定手段及び前記初期船情報設定手段による設定内容から、ノードとして、1)積港及び積日を表す積荷役ノード、2)揚港及び揚日を表す揚荷役ノード、3)船の使用開始日時及び使用開始港を表す船初期ノードを列挙するノード列挙手段、
前記ノード列挙手段により列挙されたノード間を結ぶアークを列挙するアーク列挙手段、
未選択のアークの中からアークを選択することと、選択したアーク(以下「選択アーク」という)を暫定的な配船計画に新規追加することと、未選択のアークの中から以下(A)〜(D)の条件を満たさないアークを削除することと、の一連の処理を繰り返し行ってノードを全て網羅するアークの組合せでなる配船計画を決定する配船計画決定手段、
(A)暫定的な配船計画に含まれる各ノードに入る又は出るアークが必ず1本であること、
(B)選択アークを辿ることで暫定的な配船計画を実施し、更に未選択のアークを辿って各ノードの荷役を実施した場合に、同一貨物に係る積荷役ノードの後に揚荷役ノードを実施する順序となること、
(C)選択アークを辿ることで暫定的な配船計画を実施し、更に未選択のアークを辿って各ノードの荷役を実施した場合に、積荷役ノードについては設定された積日での積荷役を開始可能であり、揚荷役ノードについては設定された揚日以前での揚荷役を開始可能であること、
(D)選択アークを辿ることで暫定的な配船計画を実施し、更に未選択のアークを辿って各ノードの荷役を実施した場合に、積荷役を実施しても積載している貨物量が限界積載量を超えないこと、
として機能させるためのプログラム。 - コンピュータが、貨物を、積港、揚港、積日及び揚日が定められた依頼内容に従って船で運送するための配船計画の作成を演算実行するための配船計画作成方法であって、
貨物と、当該貨物の積荷役のイベントである積港、積日及び貨物量と、当該貨物の揚荷役のイベントである揚港及び揚日とを対応付けて設定する依頼内容設定ステップと、
各船の使用開始日時と使用開始港と限界積載量とを設定する初期船情報設定ステップと、
前記依頼内容設定ステップ及び前記初期船情報設定ステップでの設定内容から、ノードとして、1)積港及び積日を表す積荷役ノード、2)揚港及び揚日を表す揚荷役ノード、3)船の使用開始日時及び使用開始港を表す船初期ノードを列挙するノード列挙ステップと、
前記ノード列挙ステップで列挙されたノード間を結ぶアークを列挙するアーク列挙ステップと、
未選択のアークの中からアークを選択することと、選択したアーク(以下「選択アーク」という)を暫定的な配船計画に新規追加することと、未選択のアークの中から以下(A)〜(D)の条件を満たさないアークを削除することと、の一連の処理を繰り返し行ってノードを全て網羅するアークの組合せでなる配船計画を決定する配船計画決定ステップと、
(A)暫定的な配船計画に含まれる各ノードに入る又は出るアークが必ず1本であること、
(B)選択アークを辿ることで暫定的な配船計画を実施し、更に未選択のアークを辿って各ノードの荷役を実施した場合に、同一貨物に係る積荷役ノードの後に揚荷役ノードを実施する順序となること、
(C)選択アークを辿ることで暫定的な配船計画を実施し、更に未選択のアークを辿って各ノードの荷役を実施した場合に、積荷役ノードについては設定された積日での積荷役を開始可能であり、揚荷役ノードについては設定された揚日以前での揚荷役を開始可能であること、
(D)選択アークを辿ることで暫定的な配船計画を実施し、更に未選択のアークを辿って各ノードの荷役を実施した場合に、積荷役を実施しても積載している貨物量が限界積載量を超えないこと、
を含む配船計画作成方法。
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