JP5337910B2 - オーラルタバコ材料 - Google Patents

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Description

本発明は、オーラルタバコ材料に係り、特に室温で保存した際のpH安定性に優れたオーラルタバコ材料に関する。
近年、moist-snuffもしくはスヌース等のオーラルタバコ製品が注目されてきている。これらオーラルタバコ製品は、湿った粉末タバコを含むオーラルタバコ材料を、水分透過性のポーチに収容したもので、口腔内で唇と歯茎の間に挿入し、粉末タバコの味・香りを楽しむものである。
このような湿った粉末タバコは、それ自体、一般的に弱酸性(pH約4.0〜6.0)を示し、細菌が増殖しやすい。そこで、細菌の増殖を抑制して保存安定性を高めるために、粉末タバコにpH調整剤を添加して、そのpHをほぼ中性からアルカリ性のpHに調整されている。また、望ましい風味を与えるために、pHはほぼ中性からアルカリ性の領域で1つの所望のpHに調整されている。そして、製品の品質維持の点から、全保存期間にわたって、調整されたpHが実質的に維持されることが望まれている。
特許文献1は、pH調整剤または緩衝剤として、アルカリ金属水酸化物、金属炭酸塩、金属重炭酸塩を用いることを開示している。しかしながら、これらpH調整剤または緩衝剤は、いずれも、アルカリ性を示す物質である。特許文献1は、粉末タバコに無機充填材を配合することも開示し、その例としてリン酸カルシウムが記載されているが、リン酸カルシウムはアルカリ性を示す物質である。
特許文献2は、タバコ材料をアルカリ性にするためのpH調整剤として炭酸マグネシウムを含むタバコ製品を開示する。しかしながら、炭酸マグネシウムは、アルカリ性を示す物質である。さらに、特許文献2は、炭酸マグネシウムに加えて、追加のpH調整剤を用い得ることを開示し、その例として、炭酸ナトリウム、リン酸塩等が記載されている。しかしながら、この追加のpH調整剤は、タバコ材料を迅速に所望のpH値(中性ないしアルカリ性)にもたらすために使用されており、従って記載されたリン酸塩はアルカリ性を示すものといえる。
アルカリ性の物質は、湿った粉末タバコを所望の中性ないしアルカリ性のpH値にもたらすために必要な量は一義的に決定されてしまう。加えて、粉末タバコを所望のpH値にもたらすためのアルカリ性物質の使用量は、比較的少ないため、調整されたpH値を長期にわたって維持することができない。そこで、アルカリ性物質のみを用いて初期pHが調整された粉末タバコを含むオーラルタバコ材料は、室温ではなく、低温(−20℃〜10℃)で保存せざるを得ない。
なお、保存安定性を長期にわたって維持するために、多量のアルカリ性物質をオーラルタバコ材料に添加すると、pH値が大きく上昇してしまい、口腔内に挿入すると粘膜を害するおそれがある。口腔内に挿入される湿った粉末タバコを含むオーラルタバコ材料は、pH8.5以下であることが望ましい。
特表2009−508523号公報 国際公開WO2009/082331
本発明は、室温で長期にわたって優れた保存安定性を示すオーラルタバコ材料を提供することを目的とする。
本発明によれば、粉末タバコ、およびpH調整剤として炭酸の塩基性塩とリン酸の酸性塩を含むオーラルタバコ材料であり、前記炭酸の塩基性塩とリン酸の酸性塩とは、合計で前記粉末タバコの乾燥重量の6重量%以上の量で含まれ、かつオーラルタバコ材料の初期pHが7〜8.5となるように配合され、前記オーラルタバコ材料は15重量%以上の含水率を有するオーラルタバコ材料が提供される。
本発明のオーラルタバコ材料は、比較的多量のpH調整剤を含み、従って室温で長期にわたって、優れた保存安定性を示す。
後述する実施例1〜2、比較例1のオーラルタバコ材料を、温度25℃、相対湿度60%の雰囲気下で保存したときのpHの経時変化を示すグラフである。 後述する実施例1〜2、比較例1のオーラルタバコ材料を、温度35℃、相対湿度60%の雰囲気下で保存したときのpHの経時変化を示すグラフである。 後述する実施例3と比較例2のオーラルタバコ材料を、温度25℃、相対湿度60%の雰囲気下で保存したときのpHの経時変化を示すグラフである。 後述する実施例4と比較例3のオーラルタバコ材料を、温度25℃、相対湿度60%の雰囲気下で保存したときのpHの経時変化を示すグラフである。
以下、本発明の種々の態様を詳しく説明する。
本発明のオーラルタバコ材料は、粉末タバコ、およびpH調整剤として炭酸の塩基性塩とリン酸の酸性塩を含む。炭酸の塩基性塩とリン酸の酸性塩とは、合計で粉末タバコの乾燥重量の6重量%以上の量で含まれ、かつ前記オーラルタバコ材料の初期pHが7〜8.5となるように配合される。オーラルタバコ材料は、15重量%以上の含水率を有する。初期pHは、pH調整剤により調整されたときのpHを表す。
上記オーラルタバコ材料に含まれる粉末タバコには、タバコ除骨葉の粉末、タバコ除骨葉の粉末とタバコ中骨との粉末の混合物、再構成タバコの粉末、再構成タバコの粉末とタバコ除骨葉の粉末との混合物が含まれる。タバコの品種としては、バーレー種タバコ、黄色種タバコ、オリエント種タバコ、ダークキュアタバコ、ルスチカ(Rustica)タバコを例示することができる。
上記オーラルタバコ材料に含まれるpH調整剤は、炭酸の塩基性塩とリン酸の酸性塩との組み合わせからなる。炭酸の塩基性塩は、好ましくは、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムからなる群の中から選ばれる。これら炭酸の塩基性塩の混合物も用いることができる。リン酸の酸性塩は、好ましくは、リン酸二水素ナトリウムおよびリン酸二水素カリウムからなる群の中から選ばれる。これらリン酸の酸性塩の混合物も用いることができる。
炭酸の塩基性塩とリン酸の酸性塩とは、オーラルタバコ材料の初期pHが7〜8.5となるような割合で、かつ合計で粉末タバコの乾燥重量の6重量%以上の量で含まれる。pH値が7未満であると、細菌の増殖を抑制することが困難であり、他方pH値が8.5を越えると、口腔粘膜を害するおそれがある。また、炭酸の塩基性塩とリン酸の酸性塩との合計量が6重量%未満であると、室温(15℃〜35℃)下での長期保存性が悪化するおそれがある。既述のように、粉末タバコは、4.0〜6.0程度のpH値を示す。そして、本発明においては、酸性物質(リン酸の酸性塩)と塩基性の物質(炭酸の塩基性塩)の両方を使用して、オーラルタバコ材料のpH値を7〜8.5に調整するので、塩基性物質(炭酸の塩基性塩)を、オーラルタバコ材料のpHが8.5を大幅に超えるほど多量に加えても、酸性物質により、pHを7〜8.5に調整できる。従って、オーラルタバコ材料のpH値をアルカリ性物質だけで1つの所望の値に調整する場合は、アルカリ性物質の量は一義的に決定されるのに対し、本発明では、オーラルタバコ材料のpH値を1つの所望のpH値に調整するに際し、酸性物質(リン酸の酸性塩)と塩基性の物質(炭酸の塩基性塩)の使用量は、大幅に変更することができる。リン酸の酸性塩は、好ましくは粉末タバコの乾燥重量の1重量%以上の量で用いることが好ましい。リン酸の酸性塩の量は、通常、粉末タバコの乾燥重量の10重量%以下の量で用いられる。このリン酸の酸性塩の使用量に対応する炭酸の塩基性塩の使用量は、オーラルタバコ材料の初期pH値7〜8.5により決まる。
本発明では、オーラルタバコ材料の含水率は、15重量%以上である。本発明で使用されるpH調整剤は、15重量%以上の含水率を有するオーラルタバコ材料に対して、所期の効果を奏することができる。オーラルタバコ材料の含水率は、通常、50重量%以下である。
本発明のオーラルタバコ材料は、香味剤、湿潤剤等の添加剤を含有し得る。
香味剤としては、メントール、ミント、アミノ酸(グリシン等)、植物エキス(ユーカリ、ローズマリー、GSE)、フラボノイド、ビタミンE、ビタミンC、クエン酸、食塩、フルクトース等の単糖類、スクロース等の二糖類、オリゴ糖、その他多糖類、シナモン、ホースラディッシュ(ワサビ)、トウガラシ、サンショウ、クローブ、ジンジャー、ターメリック、オールスパイス、カルダモン等の香辛系香辛料、バジル、ベイリーブス、マビョラ、オレガノ、ローズマリー、セージ、タラゴン、タイム、ゴマ、ガーリック、オニオン等の香草系香辛料、キャラウェイ、アニスレード、セロリシード、コリアンダー、クミンシード、ディルシード、フィンネル、メース、ナツメグ、ポピーシード等の種子系香辛料、チョコレート、柑橘類およびその他果実香味、バニリン、エチルバニリン、ベルガモット油、リナロール、レモン油等が挙げられる。香味剤は、粉末タバコの乾燥重量の1重量%〜5重量%の量で用いることができる。
湿潤剤としては、グリセリン、プロピレングリコールなどの多価アルコール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトールなどの糖アルコール、ヒアルロン酸等を挙げることができる。湿潤剤は、粉末タバコの乾燥重量の1重量%〜5重量%の量で用いることができる。
本発明のオーラルタバコ材料を調製するためには、まず、原料としての粉末タバコ自体の含水率を測定する。含水率の測定は、市販の加熱乾燥式水分計(例えば、(株)エー・アンド・デイ製MX−50)を用いて行うことができる。次に、オーラルタバコ材料の含水率を15重量%以上とするために必要な水の量を算出する。必要量の水の量Zは、式:Z={X×(1−a/100)+Y}÷(1−b/100)−(X+Y)によって計算することができる。ここで、Xは、原料粉末タバコの重量、aは、原料粉末タバコの含水率(%)、Yは、pH調整剤や湿潤剤等の添加物質の総重量、bは、目的とするオーラルタバコ材料の含水率(%)である。こうして計算された量の水に、所定量の炭酸の塩基性塩とリン酸の酸性塩、さらには必要により水溶性の添加剤を加え、得られた水溶液の全量を重量Xの粉末タバコに添加することができる。他の添加剤は、得られた湿った粉末タバコに配合することができる。本発明のオーラルタバコ材料は、通常、炭酸マグネシウムを含まない。
本発明のオーラルタバコ材料は、それ自体既知の水透過性のポーチに収容されてオーラルタバコ製品を提供する。
本発明のオーラルタバコ材料は、本発明のpH調整剤により調整された初期pH値を、室温(15℃〜35℃)においても、少なくとも6ヶ月間実質的に維持し得、室温保存安定性に優れたものである。
次に、本発明を実施例により説明するが、本発明はそれら実施例により限定されるものではない。
実施例1〜2、比較例1
原料としてルスチカ、ダークキュアタバコおよびタバコ中骨の各粉末をそれぞれ25重量%、25重量%、および50重量%の割合で配合した原料粉末タバコを準備し、その含水率を以下の手法により測定した。
原料粉末タバコ5.0gの含水率を、加熱乾燥式水分計((株)エー・アンド・デイ製MX−50)を用いて、80℃で測定した。その結果、含水率は、14.0重量%であった。この原料粉末タバコの含水率から、オーラルタバコ材料の最終含水率をおよそ25重量%に調整するために必要な量の水の量を計算し、その計算量の水を用意した。
実施例1では、上記用意した水に、それぞれ原料粉末タバコの乾燥重量の4.8重量%の炭酸ナトリウム、1.9重量%のリン酸二水素ナトリウムおよび5.0重量%のグリセリンに相当する量の炭酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムおよびグリセリンを添加し、得られた水溶液の全量を上記原料粉末タバコに噴霧した。こうして得られたオーラルタバコ材料の最終含水率は25.44重量%であり、後述するpH測定法により測定した初期pHは、8.09であった。
実施例2では、上記用意した水に、粉末タバコの乾燥重量の8.0重量%の炭酸ナトリウム、4.1重量%のリン酸二水素ナトリウムおよび5.0重量%のグリセリンに相当する量の炭酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムおよびグリセリンを添加した以外は、実施例1と同様にしてオーラルタバコ材料を調製した。得られたオーラルタバコ材料の最終含水率は26.39重量%であり、後述するpH測定法により測定した初期pHは、8.08であった。
比較例1では、上記用意した水に、粉末タバコの乾燥重量の2.7重量%の炭酸ナトリウムおよび5.0重量%のグリセリンに相当する量の炭酸ナトリウムおよびグリセリンを添加した以外は、実施例1と同様にしてオーラルタバコ材料を調製した。得られたオーラルタバコ材料の最終含水率は26.53重量%であり、後述するpH測定法により測定した初期pHは、8.11であった。
実施例3〜4、比較例2〜3
原料としてルスチカ、ダークキュアタバコおよびタバコ中骨の各粉末をそれぞれ35重量%、15重量%、および50重量%の割合で配合した原料粉末タバコを準備し、その含水率を以下の手法により測定した。
原料粉末タバコ5.0gの含水率を、加熱乾燥式水分計((株)エー・アンド・デイ製MX−50)を用いて、80℃で測定した。その結果、含水率は、12.7重量%であった。この原料粉末タバコの含水率から、オーラルタバコ材料の最終含水率をおよそ15.0重量%または25.0重量%に調整するために必要な量の水の量を計算し、その計算量の水を用意した。
実施例3では、上記用意した最終含水率25.0重量%に調整するために必要な水に、それぞれ原料粉末タバコの乾燥重量の5.8重量%の炭酸ナトリウム、4.1重量%のリン酸二水素ナトリウムおよび5.0重量%のグリセリンに相当する量の炭酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムおよびグリセリンを添加した以外は、実施例1と同様にしてオーラルタバコ材料を調製した。こうして得られたオーラルタバコ材料の最終含水率は26.9重量%であり、後述するpH測定法により測定した初期pHは、7.73であった。
実施例4では、上記用意した最終含水率15.0重量%に調整するために必要な水に、粉末タバコの乾燥重量の5.0重量%の炭酸ナトリウム、4.1重量%のリン酸二水素ナトリウムおよび5.0重量%のグリセリンに相当する量の炭酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムおよびグリセリンを添加した以外は、実施例1と同様にしてオーラルタバコ材料を調製した。得られたオーラルタバコ材料の最終含水率は18.6重量%であり、後述するpH測定法により測定した初期pHは、7.21であった。
比較例2では、上記用意した最終含水率25.0重量%に調整するために必要な水に、粉末タバコの乾燥重量の3.2重量%の炭酸ナトリウムおよび5.0重量%のグリセリンに相当する量の炭酸ナトリウムおよびグリセリンを添加した以外は、実施例1と同様にしてオーラルタバコ材料を調製した。得られたオーラルタバコ材料の最終含水率は26.1重量%であり、後述するpH測定法により測定した初期pHは、7.7であった。
比較例4では、上記用意した最終含水率15.0重量%に調整するために必要な水に、粉末タバコの乾燥重量の3.2重量%の炭酸ナトリウムおよび5.0重量%のグリセリンに相当する量の炭酸ナトリウムおよびグリセリンを添加した以外は、実施例1と同様にしてオーラルタバコ材料を調製した。得られたオーラルタバコ材料の最終含水率は18.1重量%であり、後述するpH測定法により測定した初期pHは、7.12であった。
上記実施例1〜4および比較例1〜3のオーラルタバコ材料についてのいくつかの情報を下記表1に掲げる。
Figure 0005337910
実施例1〜2、比較例1で得られたオーラルタバコ材料を、それぞれ保存用パック((株)生産日本製ラミジップAL−4;防湿性、ガス遮断性、光遮断性の入れ物)に入れ、温度25℃、相対湿度60%の雰囲気下、および温度35℃、相対湿度60%の雰囲気下で6ヶ月間保存した。保存期間中、後述するpH測定法により、定期的にpHを測定した。結果を図1および図2に示す。図1は、温度25℃、相対湿度60%の雰囲気下で保存した結果を示し、図2は、温度35℃、相対湿度60%の雰囲気下で保存した結果を示す。図1および図2において、線分aは、実施例1に関し、線分bは、実施例2に関し、線分cは、比較例1に関する。図1および図2に示す結果から明らかなように、比較例1のオーラルタバコ材料は、温度25℃、相対湿度60%の雰囲気下で6ヶ月間保存するとpHが約0.5低下し、温度35℃、相対湿度60%の雰囲気下で6ヶ月間保存すると、pH値が約1.0低下するのに対し、実施例1および2のオーラルタバコ材料は、いずれの保存条件でも、pH値がほとんど低下しないことが分かる。
実施例3〜4および比較例2〜3で得られたオーラルタバコ材料を、それぞれ上記保存用パック((株)生産日本製ラミジップAL−4)に入れ、温度25℃、相対湿度60%の雰囲気下で6ヶ月間保存した。保存期間中、後述するpH測定法により、定期的にpHを測定した。結果を図3および図4に示す。図3において線分dは、実施例3に関し、線分eは、比較例2に関する。図4において、線分fは、実施例4に関し、線分gは、比較例3に関する。図3および図4に示す結果から明らかなように、比較例2のオーラルタバコ材料は、温度25℃、相対湿度60%の雰囲気下で6ヶ月間保存するとpHが約1.2低下するのに対し、実施例3のオーラルタバコ材料は、同条件下での保存中のpH値の低下は、約0.6であり、保存中のpH低下が抑制されていることが分かる。また、比較例3のオーラルタバコ材料は、温度25℃、相対湿度60%の雰囲気下で6ヶ月間保存するとpHが約0.4低下するのに対し、実施例4のオーラルタバコ材料は、同条件下での保存中のpH値の低下は、約0.25であり、保存中のpH低下が抑制されていることが分かる。
<pHの測定方法>
オーラルタバコ材料2.0gをバイアルに量り入れ、20mLの蒸留水を加えて、その混合物を200rpmで10分間振盪する抽出処理に供した。5分間静置した後、抽出液のpHをpHメータ(IQ Scientific Instruments, Inc.製IQ240)を用いて測定した。

Claims (5)

  1. 粉末タバコ、およびpH調整剤として炭酸の塩基性塩とリン酸の酸性塩を含むオーラルタバコ材料であり、前記炭酸の塩基性塩とリン酸の酸性塩とは、合計で前記粉末タバコの乾燥重量の6重量%以上の量で含まれ、かつオーラルタバコ材料の初期pHが7〜8.5となるように配合され、前記オーラルタバコ材料は15重量%以上の含水率を有するオーラルタバコ材料。
  2. 前記炭酸の塩基性塩が、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムからなる群の中から選ばれることを特徴とする請求項1に記載のオーラルタバコ材料。
  3. 前記リン酸の酸性塩が、リン酸二水素ナトリウムおよびリン酸二水素カリウムからなる群の中から選ばれることを特徴とする請求項1または2に記載のオーラルタバコ材料。
  4. 前記オーラルタバコ材料が、前記リン酸の酸性塩を、前記粉末タバコの乾燥重量の少なくとも1重量%の量で含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のオーラルタバコ材料。
  5. 前記オーラルタバコ材料が炭酸マグネシウムを含まないことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のオーラルタバコ材料。
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