JP5337466B2 - 電源装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、交流電圧と直流電圧を重畳して出力する電源装置、及び、この電源装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等のトナーを用いる画像形成装置などでは、交流電圧と直流電圧とが重畳された電圧を意図的に出力する電源装置が機内に設けられる。例えば、電源装置は、静電潜像が形成される感光体ドラムに対向してトナーを担持する現像ローラに接続される。そして、電源装置が、交流電圧と直流電圧を重畳した電圧を現像ローラに印加することで、帯電トナーが飛翔し静電潜像の現像が行われる。
この様な、電源装置を有する画像形成装置が特許文献1に記載されている。具体的に、特許文献1には、電子写真法により潜像を形成する感光体に対面配置し、第1の直流バイアスに交流バイアスを重畳したバイアスによって感光体上に形成された潜像を現像する現像ロールと、2成分現像剤で磁気ブラシを形成し、第2の直流バイアスによって現像ロールにトナー薄層を形成する磁気ロールとを配した現像装置を有する画像形成装置が記載されている。この構成により、トナーのみの薄層が形成された現像ロールから、静電潜像担持体との間に印加された直流(DC)バイアスと、矩形波の交流(AC)バイアスが重畳されたバイアスで、静電潜像担持体(感光体)上に形成された静電潜像にトナーを飛翔させ、現像が行われる(特許文献1:請求項1、図1、段落[0035]等参照)。
特開2003−021966
ここで、図7に示す従来例を用いつつ説明する。図7は、従来の電源装置200の一例を示すブロック図である。上述の様な電源装置では、所望の交流電圧を生成する回路(図7では、交流電圧生成用回路201として図示)と、所望の直流電圧を生成する回路(直流電圧生成用回路202として図示)とがそれぞれ設けられる(特許文献1では、直流電源7a、交流電源7b、特許文献1の図1参照)。そして、通常、設置環境(環境温度や環境湿度等)に応じて現像バイアスを可変させるため、各回路の出力電圧を制御するための制御部203(制御基板)が設けられる。そして、通常、制御部は、交流電圧生成用回路には交流電圧生成用の制御信号を、直流電圧生成用回路には直流電圧生成用の制御信号を入力する。このため、少なくとも、電源装置を制御するための線材は、2本必要である。又、画像形成装置等では、制御部が電源装置以外の制御を行う等の理由により、電源装置と制御部とは離されて設けられることが多く、線材は機内で引き回される。
そして、近年のカラー化の進展により、現像ローラ等、交流電圧と直流電圧を印加すべき部材が画像形成装置に複数備えられ、これにあわせて、電源回路も複数設けることが多い。従って、コストや、制御素子のポート使用数削減や、線材スペース確保の必要性や、組立時の線材配線の簡略化等の観点から、制御部と電源回路を繋ぐ線材の本数は、できるだけ少ない方が望ましいという問題がある。又、近年、画像形成装置等では、小型化の要請もあり、線材の配線が少ないほど小型化の点で有利である。
尚、特許文献1をみると、直流電源7a、交流電源7bの出力電圧の制御方法の説明はないが、この構成では、生成される直流電圧と、交流電圧のピーク間電圧等を制御しようとすれば、直流電源7a、交流電源7bのそれぞれに対し制御することが必要であり、制御部と電源回路を繋ぐ線材の本数は、できるだけ少ない方が望ましいという問題に対応しきれない場合がある。
本発明は、上記問題点を鑑み、電源装置において、1本のみの制御信号から、交流電圧と直流電圧を生成し、重畳して出力可能とすることを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に係る電源装置は、直流成分を含み、装置の出力電圧波形を制御するための制御信号を出力する制御信号生成部と、電源回路部と、を有し、前記電源回路部は、前記制御信号の直流成分を除去する交流電圧生成部と、前記交流電圧生成部が出力する交流電圧の昇圧を行う交流電圧昇圧部と、前記制御信号を平滑化する平滑部と、前記平滑部の出力電圧を昇圧する直流電圧昇圧部と、を含み、前記交流電圧昇圧部からの交流電圧出力と、前記直流電圧昇圧部からの直流電圧出力を重畳して出力し、前記制御信号生成部は矩形波を前記制御信号として出力し、前記直流電圧昇圧部は前記平滑部の出力電圧を昇圧するDC/DCコンバータであることとした。
この構成によれば、1つの電源装置について、1種の制御信号に基づき、交流電圧生成部と交流電圧昇圧部で、出力すべき交流電圧を生成し、平滑部と直流電圧昇圧部で出力すべき直流電圧を生成し、重畳して出力できるから、従来のように、交流電圧生成用と直流電圧生成用の2種の制御信号を用意する必要がない。従って、制御信号伝達用の線材を少なくとも1本省略することができる。そのため、線材の削減によるコスト削減や、配線簡略化による組立性向上や、線材の設置スペースの削減や、制御部の使用ポート数の削減などの多数のメリットを得ることができる。又、この構成によれば、線材の削減によるコスト削減や、配線簡略化による組立性向上や、線材の設置スペースの削減による小型化や、制御部の使用ポート数の削減などのメリットを得ることができ、コストや組立性の点で有利な画像形成装置を提供することができる。又、線材の配線スペース削減により、画像形成装置の小型化を図ることができる。
又、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御信号生成部は、前記制御信号のピーク間電圧を変更するためのピーク間電圧設定部と、前記制御信号のデューティ比を変更するためのデューティ比設定部と、周波数を変更するための周波数設定部を有することとした。この構成によれば、制御信号を任意の波形で出力することができ、電源装置からの出力電圧における波形を十分に制御することができる。
又、請求項に係る発明は、請求項1又は2に記載の発明において、トナー像を担持する像担持体にトナーを供給する複数の現像ローラを備え、前記電源回路部は、前記現像ローラごとに設けられ、各前記現像ローラに前記交流電圧出力と前記直流電圧出力を重畳して印加し、前記制御信号生成部は、前記電源回路部ごとに異なる前記制御信号を入力することとした。
画像形成装置の使用するトナー色の数(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色)に合わせ、現像ローラが複数設けられ(例えば、4本)、現像ローラの数にあわせて電源回路部が設けられ、各電源回路部が各現像ローラに交流電圧と直流電圧を重畳した電圧(以下、「現像バイアス」という。)を印加することがあるが、この構成によれば、多くの線材の本数を削減することができる(例えば、4本削減)。従って、線材の削減によるコスト削減や、配線簡略化による組立性向上や、線材の設置スペースの削減や、制御部の使用ポート数の削減など、大きなメリットを得ることができる。更に、現像ローラの取付等のばらつき(個体差)に合わせ、各電源回路部がそれぞれ適切な現像バイアスを印加できるから、画像濃度等の点で形成される画像の品質を高くすることができる。
又、請求項に係る発明は、請求項に記載の発明において、各前記現像ローラに対向して配され、磁気ブラシによりトナーを供給して前記現像ローラにトナーの薄層を形成するための複数の磁気ローラを有し、トナーと磁性体キャリアからなる2成分系現像剤を収容する現像装置を備え、各前記電源回路部は、前記磁気ローラごとに設けられ、それぞれの前記磁気ローラに前記交流電圧出力と前記直流電圧出力を重畳して印加し、前記制御信号生成部は、前記電源回路部ごとに異なる前記制御信号を入力することとした。
2成分系現像剤を用いる場合、複数の現像ローラに対向して、複数の磁気ローラが設けられ、トナーの移動との関係で、磁気ローラにも交流電圧と直流電圧を重畳した電圧(以下、「磁気ローラバイアス」という。)を印加することがあるが、この構成によれば、磁気ローラに磁気ローラバイアスを印加する電源装置に関しても線材を削減することができる。例えば、現像ローラを4本、これにそれぞれ対向させて、磁気ローラを4本備える場合、本発明によれば、少なくとも8本の線材を削減することができる。従って、線材の削減によるコスト削減や、配線簡略化による組立性向上や、線材の設置スペースの削減や、制御部の使用ポート数の削減など、大きなメリットを得ることができる。
本発明によれば、1つの電源回路部に対し、1本のみの制御信号で、交流電圧と直流電圧を生成し、重畳して出力可能とするので、従来に比べ、線材を少なくとも1本は省略することができる。従って、組立性の向上等、多様なメリットを有する電源装置、画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図6に基づき説明する。本実施形態では、制御信号生成部83と電源回路部9a、電源回路部9bとを含む電源装置1を内蔵した電子写真方式でタンデム型のカラーのプリンタ2(画像形成装置に相当)を例に挙げ説明する。但し、本実施形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概略構成)
まず、図1及び2を用いて、本発明の実施形態に係るプリンタ2の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るプリンタ2の概略構成を示す模型的断面図である。図2は、本発明の実施形態に係る1つの画像形成部3の拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態にかかるプリンタ2は、本体内に、給紙部2a、搬送路2b、画像形成部3、中間転写部4、定着部5等が設けられる。
前記給紙部2aは、中間転写部4等に向け、例えば、コピー用紙、再生紙、OHPシート、ラベル用紙等の各種、各サイズの用紙を収容し、モータ等の駆動機構(不図示)により回転する給紙ローラ21で搬送路2bに送り出す。そして、搬送路2bは、プリンタ2内で用紙を搬送し、給紙部2aから供給された用紙を、中間転写部4、定着部5を経て排出トレイ22まで導く。搬送路2bには、搬送ローラ対23やガイド24及び搬送されてくる用紙を中間転写部4の手前で待機させ、タイミングをあわせて送り出すレジストローラ対25等が設けられる。
図1に示すように、プリンタ2は、形成すべき画像の画像データに基づき、トナー像を形成する部分として、4色分の画像形成部3を備える。具体的に、プリンタ2は、図1の右側から、ブラックの画像を形成する画像形成部3Kと、イエローの画像を形成する画像形成部3Yと、シアンの画像を形成する画像形成部3Cと、マゼンタの画像を形成する画像形成部3Mと、その他、1つの露光装置31等を備える。
ここで、図2に基づき、各画像形成部3K〜3Mについて詳述する。尚、各画像形成部3K〜3Mは、形成するトナー像の色が異なるだけで、いずれも基本的に同様の構成であり、同様に説明できる。そこで、図2、及び、下の説明では、各画像形成部3の識別用の符号であるK、Y、M、Cの符号は、特に説明する場合を除き省略する。
まず、各感光体ドラム32は、周面にトナー像を担持し、例えば、アルミニウム製のドラムの外周面上に正帯電のアモルファスシリコン等の感光層を有し、駆動装置(不図示)によって所定のプロセススピードで紙面時計方向に回転駆動される。尚、本実施形態の各感光体ドラム32は、正帯電型である。
各画像形成部3の上方の露光装置31は、入力されるカラー色分解された画像信号をレーザ出力部(不図示)にて光信号にそれぞれ変換し、変換された光信号であるレーザ光(破線で図示)を出力し、帯電後の感光体ドラム32の走査露光を行って、静電潜像を形成する。
各帯電装置33は、帯電ローラ33aを有し、感光体ドラム32を一定の電位で正帯電させる。各帯電ローラ33aは、各感光体ドラム32に接し、感光体ドラム32に合わせ回転する。又、各帯電ローラ33aには、帯電バイアス印加部95(図3参照)により直流と交流が重畳された電圧が印加され、各感光体ドラム32の表面が所定の正極性の電位(例えば、100V〜300V程度)に均一に帯電される。尚、帯電装置33は、コロナ放電式や、ブラシ等を用いたものでも良い。
各現像装置34は、トナーと磁性体キャリアからなる現像剤(いわゆる2成分現像剤)を収納する(画像形成部3Kの現像装置34はブラック、画像形成部3Yの現像装置34はイエロー、画像形成部3Cの現像装置34はシアン、画像形成部3Mの現像装置34はマゼンタの現像剤を収納する)。尚、本実施形態では、トナーは正帯電のものを用いる。
各現像装置34は、現像ローラ6と、磁気ローラ7と、搬送部材35とを有する。各現像ローラ6は、それぞれ感光体ドラム32に対向し、所定のギャップ(例えば、1mm以下)を設けて配される。そして、各磁気ローラ7は、各現像ローラ6の右斜め上方に対向し、所定の隙間を設けて配される。又、各搬送部材35は、各磁気ローラ7の上方に設けられる。又、印刷時、後述する電源装置1によって、現像ローラ6には感光体ドラム32にトナーを飛翔させるため、直流電圧及び交流電圧が重畳した現像バイアスが、磁気ローラ7にはトナーを現像ローラ6に移動させるため、磁気ローラバイアスが印加される。
尚、本実施形態の現像バイアスは、正帯電トナーを用いるので、現像バイアスの直流電圧成分は正極性として、トナーを飛翔しやすい状態とし、現像バイアスの交流電圧成分の印加でトナーの飛翔と、一定のトナーの引き戻しを行う。又、磁気ローラバイアスも極性は同様である。
現像プロセスを説明すると、正帯電された感光体ドラム32に対し、画像データに応じ露光装置31のレーザ光によって、トナーをのせるべき部分(画素)の露光が行われ、静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム32において、露光された領域は、正電荷がキャンセルされ、電位が低くなる。そうすると、現像バイアスによって飛翔した正帯電トナーは、電位が低い露光された領域に付着し、静電潜像がトナー像として現像される。
そして、各現像ローラ6と各磁気ローラ7の各ローラ軸61、71は固定される。そして、各現像ローラ6と各磁気ローラ7の内部の各ローラ軸61、71には、軸線方向にのびる磁石63、73が、それぞれ取り付けられる。そして、各現像ローラ6と各磁気ローラ7は、それぞれ、磁石63、73を覆う円筒状のスリーブ62、72をそれぞれ有し、画像形成時は、モータM(図3参照)から供給される駆動力を受け、スリーブ62、72が回転する(尚、スリーブ回転用のモータを設けても良い)。そして、磁石63と磁石73は、現像ローラ6と磁気ローラ7の対向位置で異極が向かい合う。
これにより、各現像ローラ6と、各磁気ローラ7間には、磁性体キャリアで磁気ブラシが形成される。磁気ブラシと磁気ローラ7のスリーブ72の回転や磁気ローラ7へのバイアス印加(磁気ローラ7用の電源回路部9b:図3参照)等で、現像ローラ6に、トナーが供給され、スリーブ62表面に、トナーの薄層が形成される。又、現像後に残留したトナーは、磁気ブラシで現像ローラ6から引き剥がされる。各搬送部材35は、例えば、軸に対しスクリューが螺旋状に設けられ、現像剤を各現像装置34内で搬送、撹拌し、トナーとキャリアの摩擦等でトナーを所定の電圧(本実施形態では、正極性)に帯電させる。
各清掃装置36は、感光体ドラム32の清掃を行い、例えば、弾性を有する円筒状の素材の清掃部材37を有し、清掃部材37は、各感光体ドラム32に当接し、ドラム表面の転写残トナーを除去、回収する。又、各清掃装置36の下方に、感光体ドラム32に対し光を照射して除電を行う除電装置38(例えば、アレイ状のLED)が設けられる。
図1に戻り、中間転写部4は、感光体ドラム32からトナー像の1次転写を受け、用紙に2次転写を行い、感光体ドラム32の1本に付き、1本設けられる各1次転写ローラ41(計4本)、中間転写ベルト42、駆動ローラ43、従動ローラ44、45、46、2次転写ローラ47、ベルト清掃装置48等で構成される。各1次転写ローラ41a〜41dは、各感光体ドラム32で、無端状の中間転写ベルト42を挟み込むように中間転写ベルト42に当接し、交流及び直流が重畳された転写用の電圧を印加する転写バイアス印加部96(図3参照)に接続され、トナー像を中間転写ベルト42に転写する。
中間転写ベルト42は、駆動ローラ43、従動ローラ44、45、46に張架され、モータ等の駆動機構(不図示)に接続される駆動ローラ43の回転駆動により図1の紙面反時計方向に周回する。又、駆動ローラ43は、中間転写ベルト42を介して2次転写ローラ47と当接し、2次転写部を形成する。用紙へのトナー像転写を説明すると、各画像形成部3で形成されたトナー像(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色)は、各1次転写ローラ41に転写バイアスを印加して、順次、中間転写ベルト42に1次転写される。この時、各色のトナー像は、タイミングを取られつつ1次転写され、ずれなく重畳される。そして、各色重ね合わされたトナー像は、所定の電圧を印加された2次転写ローラ47により、用紙に転写される。尚、2次転写後に中間転写ベルト42上に残った残トナー等は、ベルト清掃装置48で除去されて回収される(図1参照)。
前記定着部5は、2次転写部の転写材搬送方向の下流側に配され、用紙に2次転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。そして、定着部5は主として、発熱源を内蔵する定着ローラ51と、これに圧接される加圧ローラ52とで構成され、ニップが形成される。そして、トナー像の転写された用紙は、ニップを通過すると加熱・加圧され、その結果、トナー像が用紙に定着する。尚、定着後の用紙は、排出トレイ22に排出され画像形成処理が完了する。
(プリンタ2のハードウェア構成)
次に、図3に基づき、本発明の実施形態に係るプリンタ2のハードウェア構成を説明する。図3は、本発明の実施形態に係るプリンタ2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係るプリンタ2は、内部の制御基板上に制御部8を有する。制御部8は、プリンタ2の各部を制御し、例えば、CPU81、記憶部82、制御信号生成部83等で構成される。特に本発明に関し、制御部8の制御信号生成部83は、現像ローラ6及び磁気ローラ7に電圧を印加する各電源回路部9(9a、9b)の動作を、制御信号生成部83から送信される制御信号により制御する。言い換えると、電源装置1の制御部8はプリンタ2の制御部8と共用され、制御部8と各電源回路部9(9a、9b)で、本発明に係る電源装置1が構成される。
そして、CPU81は、中央演算処理装置であり、記憶部82に格納され、展開される制御プログラムに基づきプリンタ2の各部の制御や演算を行う。記憶部82は、ROM、RAMフラッシュROM等の不揮発性と揮発性の記憶装置の組み合わせで構成される。例えば、記憶部82は、プリンタ2の制御プログラム、データ等を記憶する。尚、本発明に関し、各現像ローラ6への現像バイアスや各磁気ローラ7への磁気ローラバイアスにおいて、各電源回路部が出力すべき各電圧値等を示す設定データも記憶する。
ここで、取付誤差等による各現像ローラ6と各感光体ドラム32とのギャップ長の違いで、放電が生ずる交流電圧のピーク間電圧や、同じ現像バイアスを印加しても感光体ドラム32へのトナーの付着量等が異なるので、予め放電が発生しない最大限の交流電圧のピーク間電圧や直流電圧を予め測定した上で、各現像ローラ6に印加すべき現像バイアスを各現像ローラ6ごとに設定し、その設定値(設定データ)を記憶部82に記憶させておくことができる。又、磁気ローラバイアスは、予め定められた一定値でもよいし、現像バイアスに合わせて定めても良い。
そして、制御部8は、給紙部2a、搬送路2b、画像形成部3、露光装置31、中間転写部4、定着部5等と接続され、記憶部82の制御プログラムやデータに基づき、適切に画像形成が行われるように各部の動作を制御する。又、制御部8は、モータMとも接続され、モータMへの電力供給のON/OFFを制御して、回転駆動力の供給を制御し、感光体ドラム32、現像ローラ6のスリーブ62等の回転を制御する。
又、制御部8には、印刷を行う画像データの送信元となるユーザ端末100(パーソナルコンピュータ等)等が接続され、制御部8は、受信した画像データを画像処理し、露光装置31に送信し、露光装置31はその画像データに基づき、感光体ドラム32に静電潜像を形成する。更に、帯電バイアス印加部95は、帯電ローラ33aに帯電用の電圧を印加する電源回路である。
又、制御部8は、各現像ローラ6に現像バイアスを印加するための電源回路部9aと、各磁気ローラ7に磁気ローラバイアスを印加するための電源回路部9bに接続される。更に、各帯電装置33に帯電バイアスを印加するための帯電バイアス印加部95と、1次転写ローラ41や2次転写ローラ47に転写バイアスを印加するための転写バイアス印加部96等に接続される。
そして、特に、本実施形態では、制御信号生成部83は、直流成分を含み、装置の出力電圧波形を制御するための制御信号を生成し、出力し、各電源回路部9(9a、9b)に生成した制御信号を送り込む。尚、本実施形態の説明では、制御信号として、ゼロボルトをLowとする矩形波を出力する(図5(b)参照)。
(制御信号生成部83と各電源回路部9の接続)
次に、図4に基づき、本発明の実施形態に係る制御信号生成部83と各電源回路部9との接続を説明する。図4は、本発明の実施形態に係る電源装置1の制御信号生成部83と各電源回路部9との接続の一例を示すブロック図である。
図3を用いて説明したように、制御部8の一部である制御信号生成部83は、各電源回路部9と接続される。そして、図4に示すように、電源回路部9aは、各現像ローラ6につき1つ、電源回路部9bは、各磁気ローラ7につき1つ設けられる。尚、電源回路部9の構成の詳細は後述する。
そして、本実施形態のプリンタ2では、各電源回路部9は、各現像ローラ6、各磁気ローラ7の近傍に設けられ、そして、制御信号生成部83は、制御基板上に設けられる。そのため、制御信号生成部83と各電源回路部9は、ある程度離されて機内に配される。又、制御信号生成部83と電源回路部9の接続は、プリンタ2の機内で引き回した線材(信号線)を用いて行われる。
そして、制御信号生成部83は、制御信号のピーク間電圧を変更するためのピーク間電圧設定部84と、制御信号のデューティ比を変更するためのデューティ比設定部85と、周波数を変更するための周波数設定部86を有する。
ピーク間電圧設定部84は、各電源回路部9に入力する、それぞれの制御信号のピーク間電圧を変更する。例えば、ピーク間電圧設定部84は、制御信号生成部83に与えられる直流電圧(例えば、CPU81や、不図示の制御基板内の直流電源から供給)の昇降圧を行って、電源回路部9に出力する信号の電圧値のピーク間電圧を変更する。例えば、本実施形態では、制御信号として、0VをLowとする矩形波を出力するので、ピーク間電圧を変える際には、制御信号の+側のピーク値を変える。尚、ピーク間電圧を変える構成は、上記以外の構成でもよく、ピーク間電圧を変化できればよい。
デューティ比設定部85は、制御信号としての矩形波のデューティ比を変化させ、周波数設定部86は、矩形波である制御信号の周波数を変化させる(例えば、周波数は、2〜4kHz、デューティ比は、40〜60%程度。この周波数、デューティ比で、現像ローラ6等に現像バイアスが印加される)。
例えば、本実施形態では制御信号として、0VをLowとする矩形波を出力するので、Highである時間とLowである時間とを変化させてデューティ比や周波数を変更することができる。具体的に、制御信号よりも十分高速な、例えば、CPU81用のクロックや制御部8の内部クロックをカウントするプログラマブルカウンタ(不図示)を用いて、Lowに到ってから立ち上がりまで、及び、Highに至ってから立ち下がりまで、High状態とLow状態のカウント数変更によって、スイッチング時間をかえることで、矩形波のデューティ比や周波数を変化させることができる。尚、デューティ比、周波数を変更する構成は上記以外の他の構成でもよく、周波数、デューティ比を変化できればよい。
そして、記憶部82に記憶される設定データに基づいて、制御信号生成部83の制御信号の波形を調整し(ピーク間電圧等)、各電源回路部9は、制御信号の昇圧等を行って、設定データ通りの現像バイアス、磁気ローラバイアスを、各画像形成部の現像ローラ6、磁気ローラ7に印加する。
(電源回路部9の構成と現像バイアス生成)
次に、図5に基づき、本発明の実施形態に係る電源装置1の電源回路部9の構成と、現像バイアスの生成を説明する。図5(a)は、本発明の実施形態に係る電源回路部9の構成の一例を示すブロック図であり、(b)は、現像バイアス用の電源回路部9a内での制御信号の波形の変化の一例を示す模式図である。
各電源回路部9aは、制御信号を加工して、交流電圧と直流電圧が重畳された現像バイアスを生成する。この両バイアス生成のため、交流電圧を生成する部分として、電源回路部9は、交流電圧生成部91と交流電圧昇圧部92を有する。又、直流電圧を生成する部分として平滑部93と直流電圧昇圧部94を有する。尚、ここでは、現像バイアスの生成について説明するが、電源回路部9aと電源回路部9bの構成は、昇圧の度合等が異なるが、基本的に同様である。
交流電圧生成部91は、制御信号の直流成分を除去し、交流電圧を生成する部分で、本実施形態では、例えば、カップリングコンデンサで構成できる。そして、交流電圧昇圧部92は、交流電圧生成部91が出力する交流電圧の昇圧を行う部分であり、例えば、昇圧トランスで構成できる。尚、これらは例示であり、他の構成を用いてもよい。
又、平滑部93は、制御信号を平滑化する部分であり、コンデンサを用いた、一般的な平滑回路で構成できる。又、直流電圧昇圧部94は、平滑部93の出力電圧を昇圧する部分であり、例えば、DC/DCコンバータで構成できる。尚、これらは例示であり、他の構成を用いてもよい。
そこで、各部の動作、機能を図5(b)を参照しつつ説明する。そして、図5(b)での各波形での破線は、0V又はグランドレベルを示す。尚、図5(b)での各波形での振幅は、あくまで模式的であり、各波形の振幅の高さの比が、各部の出力比となっているわけではない。
まず、図5(b)の最も上位にある波形は、制御部8(制御信号生成部83)から出力された制御信号の波形であり、ゼロボルトをLowとする矩形波(正弦波等他の波形としても良い)である。ここで、本実施形態の電源装置1では、デューティ比の変更が可能であり、デューティ比は必ずしも一定とは限らないが、本説明では、デューティ比を50%として説明を続ける。
そして、図5(b)の上から2段目の波形のうち、左側の波形が交流電圧生成部91の出力波形の一例である。即ち、制御信号の直流成分が除去された波形である。
そして、図5(b)の上から3段目の波形のうち、左側の波形が交流電圧昇圧部92の出力波形の一例である。即ち、図5(b)の上から2段目の左側の波形を昇圧した波形である。この時、昇圧後のピーク間電圧は、700〜2000V程度とできる。そして、交流電圧昇圧部92にトランスを用いる場合、巻数比で昇圧の度合は固定されるから、各電源回路部9aに応じて、制御信号の振幅をピーク間電圧設定部84で変更することで、昇圧後のピーク間電圧を設定することができる。
これにより、現像ローラ6ごとに記憶部82に記憶され、各現像ローラ6に印加すべき最適な現像バイアスを定めた設定データに準じた、適切なピーク間電圧を有する現像バイアスを現像ローラ6に印加することができる。従って、感光体ドラム32の損傷が生ずる放電が発生しない、最大限大きなピーク間電圧で、現像ローラ6に現像バイアス印加し、現像効率を高めることができる。
又、図5(b)の上から2段目の波形のうち、右側の波形が平滑部93の出力波形の一例である。即ち、制御信号を平滑にしたものである。そして、本実施形態の制御信号は、Lowが0Vなので、平滑後の波形は、正極性の電圧となる。尚、平滑部93のコンデンサに大容量のものを用いる等によって、リップルをほぼ解消して直流電圧を出力することも可能である。
そして、図5(b)の上から3段目の波形のうち、側の波形が直流電圧昇圧部94の出力波形の一例で、直流電圧昇圧部94は、現像ローラ6や磁気ローラ7に対し直流電圧を印加するように、昇圧を行う。尚、直流電圧昇圧部94の出力は、ほぼ一定の直流電圧であり、この昇圧後の直流電圧は、+50〜300V程度とできる。
又、直流電圧昇圧部94の出力電圧をほぼ一定とするために、図5(a)に示すように、直流電圧昇圧部94の出力電圧を、フィードバックして、現在の直流電圧昇圧部94の出力電圧を確認しつつ、調整する。例えば、直流電圧昇圧部94にチョッパ方式のDC/DCコンバータを用いる場合、フィードバックにより入力される電圧値を参照しつつ、DC/DCコンバータ内でスイッチングを行うコントローラ(不図示)が、スイッチングにおけるデューティ比等を調整することで、直流電圧昇圧部94の出力電圧の調整を行うことができる。
そして、図5(b)の最下段の波形が、電源装置1から出力される波形の一例である。即ち、電源装置1が交流電圧昇圧部92からの交流電圧出力と、直流電圧昇圧部94からの直流電圧出力を重畳して出力した際の波形である。その結果、バイアスされた交流電圧が現像ローラ6に印加されることになる。このように、制御部8から、各電源回路部9aに1本のみ線材を接続すれば、任意の現像バイアスを各現像ローラ6に印加することができる。従って、従来のように、現像バイアスにおける交流成分生成のための信号と、直流成分生成のための信号の2種類の信号を電源回路部9aに入力せずにすむ。
このように、本実施形態のプリンタ2は、トナー像を担持する像担持体にトナーを供給する複数の現像ローラ6を備え、電源回路部9aは、現像ローラ6ごとに設けられ、各現像ローラ6に交流電圧出力と直流電圧出力を重畳して印加し、制御信号生成部83は、電源回路部9aごとに異なる制御信号を入力する。
(現像バイアス印加制御)
次に、図6を用いて、本発明の実施形態に係る現像バイアスの印加制御の一例を説明する。図6は、本発明の実施形態に係る現像バイアスの印加制御の一例を説明するためのフローチャートである。
まず、図6におけるスタートは、現像ローラ6に現像バイアス印加を開始すべきタイミングに到った時点である。例えば、ユーザ端末100から、プリンタ2に画像データが送信され、印刷を開始する時点や、画像品質維持等の目的からテスト印刷を開始する時点などが当てはまる。
次に、制御部8は、記憶部82から各現像ローラ6に印加すべき現像バイアスを定めたデータを読み出す(ステップ♯1)。次に、制御部8の制御信号生成部83は、各現像ローラ6に印加すべき現像バイアスを定めたデータと、交流電圧昇圧部92と直流電圧昇圧部94の昇圧の度合(増幅率)に合わせて、現像バイアスを印加するための各電源回路部9aに送信すべき制御信号を生成し、送信する(ステップ♯2)。例えば、制御信号生成部83は、各現像ローラ6に印加すべき現像バイアスのピーク間電圧を、増幅率で除した振幅の制御信号を、各電源回路部9aに入力する。そして、制御信号生成部83は、各制御信号を、ピーク間電圧設定部84、デューティ比設定部85、周波数設定部86等を駆使して、電源回路部9aごとに生成する。
そして、電源回路部9の交流電圧生成部91は、制御信号から交流電圧を生成し(ステップ♯3)、平滑部93は、制御信号の平滑を行う(ステップ♯4)。次に、交流電圧昇圧部92は、交流電圧の昇圧を行い(ステップ♯5)、直流電圧昇圧部94は、平滑後の制御信号の昇圧を行う(ステップ♯6)。その後、電源回路部9は、昇圧後の交流電圧と直流電圧を重畳して現像ローラ6に印加する(ステップ♯7)。
そして、制御部8は、印刷ジョブが全て完了したかを確認し(ステップ♯8)、完了すれば(ステップ♯8のYes)、制御信号生成部83に制御信号の送信を停止させ(ステップ♯9)、現像バイアス制御は、終了する。一方、完了していなければ(ステップ♯8のNo)、ステップ♯2に戻る。言い換えると、ジョブが完了するまで、制御信号の送信と各電源回路部9aの動作が継続し、現像バイアスの現像ローラ6の印加が継続される。
(磁気ローラバイアス)
次に、図4を用いて、磁気ローラ7に印加するバイアスを説明する。上述したように、本実施形態では、正帯電トナーを用い、現像ローラ6には、正極性の直流バイアスが印加されるので、磁気ローラ7に何ら電圧を印加しなければ、磁気ローラ7の電位が低くなり、正帯電するトナーが現像ローラ6に移動し難い場合がある。そこで、本実施形態の磁気ローラ7には、例えば、現像ローラ6に印加する直流電圧よりも大きい電圧或いは同等の直流電圧を印加してトナーを現像ローラ6に移動しやすくする。
又、正帯電するトナーと磁性体キャリアを担持し、磁気ブラシが形成される磁気ローラ7に交流電圧を印加すれば、磁気ローラ7から帯電したトナーを移動させるように仕向けることもできる。そのため、本実施形態の各磁気ローラ7には、各現像ローラ6と同様、交流電圧を印加することができる。尚、各磁気ローラ7に印加する交流電圧のピーク間電圧は現像バイアスと同じでなくても良い。
そして、各磁気ローラ7に磁気ローラバイアスを印加するために、電源回路部9bをそれぞれの磁気ローラ7について設けることができる。そして、磁気ローラバイアスを磁気ローラ7に印加する電源回路部9bの構成は、図5(a)を用いて説明した、現像ローラ6に現像バイアスを印加する電源回路部9aと基本的に同じでよい。従って、以下の説明では、電源回路部9aと電源回路部9bで同じ部材には、同じ符号を用いて説明する。但し、現像ローラ6用の電源回路部9と磁気ローラ7用の電源回路部9bでは、交流電圧昇圧部92と直流電圧昇圧部94の昇圧の度合を異ならせることができる。尚、同じ電圧値の磁気ローラバイアスを全ての磁気ローラ7について印加するならば、磁気ローラバイアスを印加するための電源回路部9bは、1つでよい。
又、磁気ローラバイアスを印加するための制御に関しては、図6を用いて説明した現像バイアスの印加制御とほぼ同様であり、制御部8は、記憶部82から各現像ローラ6に印加すべき現像バイアスを定めたデータの読み出しに加え、記憶部82から各磁気ローラ7に印加すべき磁気ローラバイアスを定めたデータの読み出しを行って、そのデータに基づき、制御信号生成部83が制御信号を生成し、磁気ローラバイアスを印加するための電源回路部9bに出力する。そして、他の部分の図6の説明は、磁気ローラバイアスの印加について流用することができる。
このように、本実施形態のプリンタ2では、各現像ローラ6に対向して配され、磁気ブラシによりトナーを供給して現像ローラ6にトナーの薄層を形成するための複数の磁気ローラ7を有し、トナーと磁性体キャリアからなる2成分系現像剤を収容する現像装置34を備え、各電源回路部9は、磁気ローラ7ごとに設けられ、それぞれの磁気ローラ7に交流電圧出力と直流電圧出力を重畳して印加し、制御信号生成部83は、電源回路部9ごとに異なる制御信号を入力できる。
このようにして、本実施形態によれば、1つの電源装置1について、1種の制御信号に基づき、交流電圧生成部91と交流電圧昇圧部92で、出力すべき交流電圧を生成し、平滑部93と直流電圧昇圧部94で出力すべき直流電圧を生成し、重畳して出力できるから、従来のように、交流電圧生成用と直流電圧生成用の2種の制御信号を用意する必要がない。従って、制御信号伝達用の線材を少なくとも1本省略することができる。そのため、線材の削減によるコスト削減や、配線簡略化による組立性向上や、線材の設置スペースの削減や、制御部8での使用ポート数の削減などの多数のメリットを得ることができる。又、ピーク間電圧設定部84等により、制御信号を任意の波形で出力することができ、電源装置1からの出力電圧における波形を十分に制御することができる。
又、上記のメリットから、コストや組立性の点で有利な画像形成装置(例えば、プリンタ2)を提供することができる。又、線材の配線スペース削減により、画像形成装置の小型化を図ることができる。又、画像形成装置の使用するトナー色の数(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色)に合わせ、現像ローラ6が複数設けられ(例えば、4本)、現像ローラ6の数にあわせて電源回路部9が設けられ、各電源回路部9が各現像ローラ6に交流電圧と直流電圧を重畳した電圧を印加することがあるが、この構成によれば、多くの線材の本数を削減することができる(例えば、4本削減)。従って、より大きなメリットを得ることができる。更に、現像ローラ6の取付等のばらつき(個体差)に合わせ、各電源回路部9がそれぞれ適切な現像バイアスを印加できるから、画像濃度等の点で形成される画像の品質を高くすることができる。
又、2成分系現像剤を用いる場合、複数の現像ローラ6に対向して、複数の磁気ローラ7が設けられ、トナーの移動との関係で、磁気ローラ7にも交流電圧と直流電圧を重畳した電圧を印加することがあるが、この構成によれば、磁気ローラ7に磁気ローラバイアスを印加する電源装置1に関しても線材を削減することができる。例えば、現像ローラ6を4本、これにそれぞれ対向させて、磁気ローラ7を4本備える場合、本発明では、少なくとも8本の線材を削減することができる。従って、線材削減によるコスト削減や、配線簡略化による組立性向上や、線材の設置スペースの削減や、制御部8の使用ポート数の削減など、大きなメリットを得ることができる。
(他の実施形態)
次に、他の実施形態について説明する。上記実施形態での帯電装置33が、感光体ドラム32に直流電圧と交流電圧を重畳させて帯電バイアスを印加するならば、帯電バイアス印加部95を各電源回路部9と同様の構成にしても良い。この場合も、従来のように、直流電圧生成用の制御信号と交流電圧生成用の制御信号を帯電バイアス印加部95に伝達するために、2本の線材(信号線)を設ける必要はなく、制御信号生成部83から帯電バイアス印加部95に、1本の線材を接続するだけでよい。
又、上記実施形態での転写バイアス印加部96が、1次転写ローラ41、2次転写ローラ47に、直流電圧と交流電圧を重畳させて印加するならば、転写バイアス印加部96を各電源回路部9と同様の構成にしても良い。この場合も、従来のように、直流電圧生成用の制御信号と交流電圧生成用の制御信号を転写バイアス印加部96に伝達するために、2本の線材(信号線)を設ける必要はなく、制御信号生成部83から転写バイアス印加部96に、1本の線材を接続するだけでよい。
又、上述の実施形態では、感光体ドラム32、トナーが正帯電であり、現像バイアス等で正極性の直流バイアスを印加する正帯電方式の画像形成装置を説明したが、本発明は、負帯電方式の画像形成装置にも適用することができる。負帯電方式の場合、例えば、制御信号生成部は、ゼロボルト又はグランドレベルをHighとする矩形波の制御信号を各電源回路部に送る。そして、各電源回路部は、負極性の直流電圧を生成、(負方向に)昇圧すればよい。尚、交流電圧生成部、交流電圧昇圧部の構成は、本実施形態と同様でよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、感光体ドラムと現像ローラを有し、現像ローラ等に電圧(直流+交流)を印加する画像形成装置に利用可能である。
実施形態に係るプリンタの概略構成を示す模型的断面図である。 実施形態に係る1つの画像形成部の拡大断面図である。 実施形態に係るプリンタのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る電源装置の制御信号生成部と各電源回路部との接続の一例を示すブロック図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る電源回路部の構成の一例を示すブロック図であり、(b)は、現像バイアス用の電源回路部内での制御信号の波形の変化の一例を示す模式図である。 実施形態に係る現像バイアスの印加制御の一例を説明するためのフローチャートである。 従来の電源装置の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1 電源装置 2 プリンタ(画像形成装置)
32 感光体ドラム(像担持体) 34 現像装置
6 現像ローラ 7 磁気ローラ
83 制御信号生成部 84 ピーク間電圧設定部
85 デューティ比設定部 86 周波数設定部
9a 電源回路部 9b 電源回路部
91 交流電圧生成部 92 交流電圧昇圧部
93 平滑部 94 直流電圧昇圧部

Claims (4)

  1. 直流成分を含み、装置の出力電圧波形を制御するための制御信号を出力する制御信号生成部と、電源回路部と、を有し、
    前記電源回路部は、
    前記制御信号の直流成分を除去する交流電圧生成部と、
    前記交流電圧生成部が出力する交流電圧の昇圧を行う交流電圧昇圧部と、
    前記制御信号を平滑化する平滑部と、
    前記平滑部の出力電圧を昇圧する直流電圧昇圧部と、を含み、
    前記交流電圧昇圧部からの交流電圧出力と、前記直流電圧昇圧部からの直流電圧出力を重畳して出力し、
    前記制御信号生成部は矩形波を前記制御信号として出力し、
    前記直流電圧昇圧部は前記平滑部の出力電圧を昇圧するDC/DCコンバータであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御信号生成部は、前記制御信号のピーク間電圧を変更するためのピーク間電圧設定部と、前記制御信号のデューティ比を変更するためのデューティ比設定部と、周波数を変更するための周波数設定部を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置
  3. トナー像を担持する像担持体にトナーを供給する複数の現像ローラを備え、
    前記電源回路部は、前記現像ローラごとに設けられ、各前記現像ローラに前記交流電圧出力と前記直流電圧出力を重畳して印加し、
    前記制御信号生成部は、前記電源回路部ごとに異なる前記制御信号を入力することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 各前記現像ローラに対向して配され、磁気ブラシによりトナーを供給して前記現像ローラにトナーの薄層を形成するための複数の磁気ローラを有し、トナーと磁性体キャリアからなる2成分系現像剤を収容する現像装置を備え、
    各前記電源回路部は、前記磁気ローラごとに設けられ、それぞれの前記磁気ローラに前記交流電圧出力と前記直流電圧出力を重畳して印加し、
    前記制御信号生成部は、前記電源回路部ごとに異なる前記制御信号を入力することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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