JP5337143B2 - 化学療法剤と放射線とを併用した新形成の治療方法 - Google Patents

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Description

本開示は概して、分子生物学、放射線腫瘍学、及び、癌治療に関する。より具体的には、本開示は、特定の分子化学療法と放射線治療とを併用することで、癌に対する治療効果が高まることが見出されたことに関する。
癌は世界共通の問題であり、毎年何百万人もの人々を苦しめている。従って、その治療法を見出すことは、非常に大きな関心事である。化学療法及び放射線療法のいずれもが癌の治療に用いられている。化学療法とは、疾患の治療において化合物又は薬剤を使用することをいうが、化学療法という用語はほとんどの場合、癌の治療に関連して用いられている。また、癌化学療法剤は、一般に抗新生物薬ともいう。癌化学療法剤の多くで生じる深刻な副作用は、当該薬剤の非特異性によるものであり、当該薬剤は正常細胞と癌細胞とを区別せず、両細胞とも破壊してしまう。細胞周期に特異的な薬剤はこのような副作用の低減を意図したものであり、細胞周期において細胞複製及び細胞分裂に関係する段階を標的としている。しかしながら、この薬剤も通常の細胞分裂を行う正常細胞と癌細胞とを区別しない。このような化学療法によりもたらされるリスクが極めて高いのは、細胞分裂を頻繁に行う細胞であり、例えば血液細胞、毛包細胞、及び、生殖器官や消化管の細胞などが挙げられる。
化学療法剤の最も一般的な副作用は、吐き気や嘔吐である。また、多くの対象に骨髄抑制、即ち、赤血球、白血球及び血小板を産生する骨髄の抑制が起こる。さらに、白血球の破壊や白血球の産生不足に付随して免疫系が抑制されること、また、これに伴う日和見感染のリスクにさらされることで、上記及び他の副作用が悪化する。化学療法剤の多くに共通する副作用として他に、抜け毛(脱毛症)、食欲不振、体重減少、嗜好変化、口内炎及び食道炎(炎症や痛み)、便秘、下痢、疲労、心臓障害、神経系の変化、肺障害、生殖組織障害、肝障害、腎障害、及び、泌尿器系障害が挙げられる。
一般的に用いられる別の癌治療法として放射線療法があり、約60%の治療計画において用いられている。多くの場合、化学療法及び/又は外科手術と併用するのだが、放射線治療は、局所的な施行及び全身的な施行のどちらも可能であり、さらには、放射線治療として放射免疫治療などといった多くの新しい改良型も存在する。放射線が新生物細胞に対して細胞毒性効果を奏するのは、細胞内のDNA分子の一本鎖又は二本鎖を放射線が破壊し得るからである。細胞は細胞周期のどの段階にあっても当該効果を受けやすい。しかしながら、癌細胞ではDNAの損傷が致命的である傾向が強く、これは癌細胞のDNA損傷の修復能が低いためである。正常細胞においては、細胞周期チェックポイントタンパク質及び修復酵素が作用して、放射線損傷を修復し、治療後に正常に機能する可能性がはるかに高い。
放射線療法の副作用は化学療法の場合と同様であり、同じ理由、即ち、正常組織の損傷によって生じるものである。放射線療法は、通常、化学療法よりも局所的ではあるものの、依然として当該放射線治療により、もとは正常であった組織が損傷を受けることとなる。副作用の多くは好ましくないものであり、放射線療法には、化学療法と同じく、それ自体が突然変異誘発性、発癌性、及び、催奇形性であるという不利点がある。正常細胞は、通常、治療施行後2時間以内に治療施行時の状態からもとの状態に回復し始めるが、正常細胞の遺伝子に突然変異が起こり得る。生殖器系における組織など、このようなリスクが高い組織もある。また、人によって放射線に対する耐性が異なることも分かっている。ある対象において癌を新たに発生させることのない線量であっても、実際、別の対象では新た
に癌が生じる場合もある。この原因として、細胞周期チェックポイントタンパク質又は修復酵素が既に突然変異を起こしていることが考えられるが、特定の対象についてリスクを及ぼす線量を予測することは現状では不可能である。放射線療法の一般的な副作用として、膀胱刺激症状、疲労、下痢、低血球数、口内刺激、嗜好変化、食欲不振、脱毛症、皮膚刺激、肺機能の変化、腸炎、及び、睡眠障害などが挙げられる。
化学療法治療と放射線治療とを併用して癌治療を行う場合もあるが、患者は多くの場合、各治療の副作用や毒性が累積されることでますます高まったリスクにさらされることとなる。相乗効果が発揮されると、毒性を有する化学療法剤及び放射線治療への曝露が低減されるため、副作用が減少し、より有益な結果が得られる。
本開示は概して、細胞の放射線感受性を高める方法に関し、また、放射線療法と共に本開示の化合物を使用して癌を治療する方法に関する。
本開示の一実施形態は、腫瘍細胞に放射線感受性を付与する方法であって、式(I)の化合物、並びに、その塩、溶媒和物、誘導体及びプロドラッグを上記細胞に投与することを含む方法に関する。
Figure 0005337143
[式中、
X及びYは、同一又は異なっており、水素、ハロゲン、OR、SR、NR、又は、NHアシルであり、
Zはハロゲン又はCFであり、
上記において、
及びRは、同一又は異なっており、水素;C1−7低級アルキル;ベンジル、ベンズヒドリル(benzyhydryl)、若しくは、メトキシベンジルからなる群より選択されるアラルキル化合物;又は、フェニル、クロロフェニル、トルイル、メトキシフェニル、及びナフチルからなる群より選択されるアリール化合物であり、
NHアシルは、アルカノイルアミド又はアロイルアミドであって、当該アルカノイルは、アルキルカルボニル基(当該アルキルカルボニル基中、アルキルは、1〜20の炭素原子を有する、直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和炭化水素基である)であり、
及びRは、同一又は異なっており、水素、アシル、又は、アロイルであって、当該アシルはC1−20アルカノイル基であり、当該アロイルはベンゾイル又はナフトイルである]
本開示の別の実施形態は、腫瘍細胞に放射線感受性を付与する方法であって、式(I−a)の化合物、並びに、その塩、溶媒和物、誘導体及びプロドラッグを上記細胞に投与することを含む方法に関する。
Figure 0005337143
[式中、
YはF、Cl、又は、Brであり、
は水素又はアシルである]
別の実施形態は、細胞集団の放射線感受性を高める方法であって、上記細胞集団を、感作量の式(I)の化合物に曝露することを含む方法に関する。また、腫瘍増殖を治療する方法であって、当該治療を必要とする患者に対して、放射線と式(I)の化合物とを併用して相乗的に作用させることを含む方法も本明細書において提供される。本明細書において提供される方法にはいずれも、治療の全期間にわたって放射線療法を併用して式(I)の化合物を投与することがさらに含まれてもよい。例えば、式(I)の化合物を放射線治療前の期間、当該治療後の期間、又は、当該治療の全期間にわたって毎日投与してもよい。一実施形態では、放射線療法を行った後ではあるが、併用効果又は相乗効果が発揮される程度に十分近接した時期に式(I)の化合物を投与する。同様に、放射線療法を行う前ではあるが、併用効果又は相乗効果が発揮される程度に十分近接した時期に式(I)の化合物を投与してもよい。
本開示の範囲を限定するものではないが、本開示の方法で治療可能な癌として、以下に限定されないが、例えば結腸癌、結腸直腸癌、膵癌、肝臓癌、軟部組織癌、脳癌、頭頚部癌、胃腸癌、乳癌、卵巣癌、子宮頸部若しくは子宮内膜のリンパ腫、肉腫若しくは悪性黒色腫、膀胱癌、腎癌、又は、眼癌が挙げられる。
図1は、各種濃度のクロファラビンで処理した細胞の放射線誘導γ−H2AXフォーカスを検出した免疫蛍光顕微鏡写真である。 図2は、各種濃度のクロファラビンで処理した放射線照射細胞の核当たりのγ−H2AX核内フォーカス平均数を示すグラフである。 図3は、クロファラビンのみで処理した細胞の割合、及び、クロファラビンと放射線照射の両方を使用して処理した細胞の割合をそれぞれ示す生存曲線である。 図4は、クロファラビン、ゲムシタビン、及び、フルオロウラシル(「5−FU」)の放射線感受性増強活性を比較したグラフである。 図5は、インビボ腫瘍をクロファラビンのみで処理した場合、放射線のみで処理した場合、及び、放射線とクロファラビンとを併用して処理した場合の腫瘍重量の平均変化量を示すグラフである。 図6は、インビボ腫瘍を5−FUのみで処理した場合、クロファラビンのみで処理した場合、放射線のみで処理した場合、放射線と5−FUとを併用して処理した場合、及び、放射線とクロファラビンとを併用して処理した場合の腫瘍重量の平均変化量を示すグラフである。 図7は、放射線とクロファラビンとを共に使用することによる相乗効果を示し、その結果を予想される相加効果と比較する。 図8は、クロファラビンがSKOV−3細胞に及ぼす抗腫瘍効果を示す。 図9は、クロファラビンがIGROV−1細胞に及ぼす抗腫瘍効果を示す。
本開示は概して、細胞の放射線感受性を高める方法に関し、また、放射線療法と共に本開示の化合物を使用して癌を治療する方法にも関する。
上記及び本開示中で用いられる際、下記用語は、特に断りがない限り、以下の意味であると解されたい。
本明細書中、「新生物細胞」、「新形成」、「腫瘍」、「腫瘍細胞」、「癌」及び「癌細胞」という用語を同義的に用いている。当該用語は、他と比べて自律的に増殖する細胞であって、著しく制御不能な細胞増殖で特徴づけられる異常増殖表現型を示す細胞を意味する。新生物細胞は悪性であっても、良性であってもよい。
「抗新生物薬(antineoplastic agent)」、「新生物阻害化学療法剤」、「化学療法剤(chemotherapeutic agent)」、「抗新生物薬(antineoplastic)」、及び、「化学療法剤(chemotherapeutic)」という用語は、同義的に用いられ、癌などの治療において、癌細胞の死、及び/又は、疾患の広がりの低減を目的として使用される化合物又は薬剤をいう。
「放射線治療」は、当該技術分野で一般的に使用される用語であり、多くの種類の放射線治療をいい、例として、内部及び外部放射線治療、放射免疫治療、並びに、様々な種類の放射線の使用、例えばX線、ガンマ線、アルファ粒子、ベータ粒子、フォトン、電子、中性子、放射性同位体、及び、他の形態の電離放射線の使用が挙げられる。本明細書中、「放射線治療」及び「放射線(療法)」という用語は、特に明記しない限り、上記の放射線治療の全ての種類を包含する。
「腫瘍増殖の抑制」、「腫瘍増殖の治療」、及び、「癌の治療」などといった用語は、本開示の組成物、キット、又は、方法による治療において、腫瘍の増殖速度を低減したり、腫瘍増殖を完全に停止させたり、存在する腫瘍のサイズを退縮させたり、存在する腫瘍を根絶したり、及び/又は、腫瘍が新たに発生するのを防いだりすることをいう。腫瘍増殖の「抑制」とは、放射線療法と共に本開示化合物の投与を行わない場合の増殖と比較して、増殖が抑えられている状態を指す。腫瘍細胞増殖は、当該技術分野で公知の任意の手段によって評価でき、以下に限定されないが、例えば腫瘍サイズを測定したり、Hチミジン取り込みアッセイにより腫瘍細胞の増殖を確認したり、腫瘍細胞をカウントしたりすることで評価できる。腫瘍細胞増殖の「抑制」とは、腫瘍増殖の鈍化、遅延、及び、停止、さらに、腫瘍の縮小のいずれか又は全ての状態を意味する。
腫瘍の「発現遅延」とは、疾患の発現を先延ばしにしたり、阻害したり、鈍化させたり、遅らせたり、静止させたり、及び/又は、遅延させたりすることを意味する。生じる遅延時間の長さは、疾患の経過、及び/又は、治療対象者の病歴により変わり得る。
本明細書中、「相乗作用」又は「相乗効果」とは、本開示化合物と共に放射線療法を併用施行する場合に関して、併用して得られる効果が、上記化合物及び放射線療法の単独施行と比較して、相加した効果よりも大きいことを意味する。
「1つの(a,an)」(不定冠詞)及び「その(the)」(定冠詞)は、明細書中で特に明記されない限り、単数の意味とともに複数の意味をも包含する。
「有効(な)量」とは、本明細書中に記載されるような化合物の、本開示に関連する疾患又は障害の治療に治療上有効であり得る量をいう。上記化合物の正確な用量は、用いられる化合物又は誘導体の種類、治療対象の年齢や健康状態、症状の性質や重症度によって異なる。しかしながら、有効量は、当業者であれば慣例の実験を行うだけで決定できるであろう。放射線療法の有効量は、当業者であれば過度な実験を強いられることなく決定できる。線量や頻度などといった放射線療法パラメータは当該技術分野において周知である。
「薬学的に許容される」とは、適切な医学的判断の範囲内で、ヒト及び動物の組織との接触に適しており、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、又は、他の厄介な問題がなく、妥当な利益/リスク比に相応した化合物、材料、組成物、及び/又は、投与形態をいう。
「薬学的に許容される塩」とは、本開示化合物の誘導体であって、親化合物を酸塩又は塩基塩として修飾したものをいう。本開示の化合物は、様々な有機酸や無機酸及び有機塩基や無機塩基が付加した種々の酸付加塩及び塩基付加塩を形成し、例として薬化学で頻繁に使用される生理学的に許容される塩が挙げられる。このような塩もまた、本開示の一部である。当該塩の形成に使用される無機酸として、通常、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、及び、次リン酸などが挙げられる。また、脂肪族モノ及びジカルボン酸、フェニル置換アルカン酸(alkonic acids)、ヒドロキシアルカン酸、及び、ヒドロキシアルカン二酸、芳香族酸、脂肪族スルホン酸、及び、芳香族スルホン酸などの有機酸由来の塩を使用してもよい。よって、上記薬学的に許容される塩としては、酢酸塩、フェニル酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アクリル酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、o−アセトキシ安息香酸塩、ナフタレン−2−安息香酸塩、臭化物、イソ酪酸塩、フェニル酪酸塩、β−ヒドロキシ酪酸塩、ブチン−1,4−ジオエート、ヘキシン−1,4−ジオエート、カプリン酸塩(cabrate)、カプリル酸塩、塩化物、桂皮酸塩、クエン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グリコール酸塩、ヘプタン酸塩、馬尿酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、ニコチン酸塩、イソニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、フタル酸塩、テレフタル酸塩、リン酸塩、一水素リン酸塩(モノハイドロジェンホスフェート)、二水素リン酸塩(ジハイドロジェンホスフェート)、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、プロピオール酸塩、プロピオン酸塩、フェニルプロピオン酸塩、サリチル酸塩、セバシン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、ピロ硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−ブロモベンゼンスルホン酸塩、クロロベンゼンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、及び、酒石酸塩などが挙げられる。
塩の形成に使用される一般的な塩基としては、水酸化アンモニウム、並びに、アルカリ金属及びアルカリ土類金属水酸化物、炭酸塩、さらには、脂肪族1級、2級、及び3級アミン、脂肪族ジアミンが挙げられる。付加塩の調製に特に有用な塩基として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸カリウム、メチルアミン、ジエチルア
ミン、及び、エチレンジアミンが例示される。
「患者」とは、哺乳動物を含む動物であり、ヒトであることが好ましい。
「代謝物」とは、同化過程や異化過程などといった生体内での増殖及び修復の過程に伴う化学的変化によって生じる任意の物質をいう。
「プロドラッグ」とは、医学的効果を有する活性型に体内で変換される化合物である。全身的に投与するには活性薬剤の毒性が強過ぎる場合、消化管による活性薬剤の吸収が乏しい場合、又は、活性薬剤が標的に到達する前に体内で分解されてしまう場合に、プロドラッグは有用であり得る。プロドラッグの調製方法は、文献:Hans Bundgaard,DESIGN OF PRODRUGS(Elsevier Science Publishers B.V.1985)に開示されており、当該文献の全内容を本明細書に引用して援用する。
「溶媒和物」とは、溶媒と溶質との相互作用により形成された化合物をいい、例えば水和物が挙げられる。溶媒和物は、通常、化学量論的割合又は不定比の割合のいずれかで結晶構造中に溶媒分子を含む、結晶性の固体付加物である。
本明細書中、「含む(comprising)」という用語(及びその文法上の活用形)は、「有する(having)」又は「包含する(including)」という包括的な意味で用いられ、「のみから成る(consisting only of)」という限定的な意味では用いられていない。本明細書中、「本質的に・・・から成る(consisting essentially of)」という用語は、明示されている事柄に加えて、記載又は特定された事柄の基本的特徴及び新規な特徴に対して実質的に(materially)影響を与えないものをも包含することを意味するものである。
本明細書及び特許請求の範囲に記載される化学式において、任意の記号が特定の化学式又は置換基において二度以上登場する際には、それぞれが示すものは他方に対して独立していることを意図している。
本開示の一実施形態は、放射線療法治療の効果を高める方法であって、当該治療を必要とする患者に対して、式(I)の化合物、並びに、その塩、溶媒和物、誘導体及びプロドラッグを治療上有効な量で投与することを含む方法に関する。
Figure 0005337143
[式中、
X及びYは、同一又は異なっており、水素、ハロゲン、OR、SR、NR、又は、NHアシルであり、
Zはハロゲン又はCFであり、
上記において、
及びRは、同一又は異なっており、水素;C1−7低級アルキル;ベンジル、ベンズヒドリル、若しくは、メトキシベンジルからなる群より選択されるアラルキル化合物;又は、フェニル、クロロフェニル、トルイル、メトキシフェニル、及び、ナフチルからなる群より選択されるアリール化合物であり、
NHアシルは、アルカノイルアミド又はアロイルアミドであって、当該アルカノイルは、アルキルカルボニル基(当該アルキルカルボニル基中、アルキルは、1〜20の炭素原子を有する、直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和炭化水素基である)であり、
及びRは、同一又は異なっており、水素、アシル、又は、アロイルであって、当該アシルはC1−20アルカノイル基であり、当該アロイルはベンゾイル又はナフトイルである]
本開示の別の実施形態は、腫瘍細胞に放射線感受性を付与する方法であって、式(I−a)の化合物を上記細胞に投与することを含む方法に関する。別の実施形態において、放射線に対する感受性を付与される腫瘍細胞は、前立腺腫瘍細胞、肺腫瘍細胞、又は、神経膠芽細胞腫細胞のいずれでもない。
式(I)の化合物の合成法は、当該技術分野において周知であり、Watanabeらの米国特許第4,751,221号明細書に開示されている。当該文献の全内容を本明細書に引用して援用する。
本開示の別の実施形態は、放射線療法治療の効果を高める方法であって、当該治療を必要とする患者に対して、式(I−a)の化合物、並びに、その塩、溶媒和物、誘導体及びプロドラッグを治療上有効な量で投与することを含む方法に関する。
Figure 0005337143
[式中、
YはF、Cl、又は、Brであり、
は水素又はアシルである]
本開示の別の実施形態は、腫瘍細胞に放射線感受性を付与する方法であって、式(I−a)の化合物を上記細胞に投与することを含む方法に関する。別の実施形態において、放射線に対する感受性を付与される腫瘍細胞は、前立腺腫瘍細胞、肺腫瘍細胞、又は、神経膠芽細胞腫細胞のいずれでもない。
式(I−a)の化合物の合成法は、当該技術分野において周知であり、Montgomeryらの米国特許第6,949,640号明細書、及び、Montgomeryらの米国特許第5,034,518号明細書(両特許は、上記出願の譲受人であるサザン リサーチ インスティテュートに譲渡されている)に開示されている。両文献の全内容を本明細書に引用して援用する。
別の実施形態は、細胞集団の放射線感受性を高める方法であって、上記細胞集団を、感作量の本開示化合物に曝露することを含む方法に関する。また、腫瘍増殖を治療する方法であって、当該治療を必要とする患者に対して、放射線と本開示化合物とを併用して相乗的に作用させることを含む方法も本明細書において提供される。本明細書において提供される方法にはいずれも、治療の全期間にわたって放射線療法を併用して本開示化合物を投与することがさらに含まれてもよい。例えば、本開示化合物を放射線治療前の期間、当該治療後の期間、又は、当該治療の全期間にわたって毎日投与してもよい。一実施形態では、放射線治療を行った後ではあるが、併用効果又は相乗効果が発揮される程度に十分近接した時期に本開示化合物を投与する。同様に、放射線治療を行う前ではあるが、併用効果又は相乗効果が発揮される程度に十分近接した時期に本開示化合物を投与してもよい。一実施形態において、本開示の方法は、前立腺腫瘍細胞、肺腫瘍細胞、又は、神経膠芽細胞腫細胞のいずれも対象としていない。
本開示の範囲を限定するものではないが、本開示の方法で治療可能な癌として、以下に限定されないが、例えば結腸癌、肝臓癌、結腸直腸癌、膵癌、軟部組織癌、脳癌、頭頚部癌、胃腸癌、乳癌、卵巣癌、子宮頸部若しくは子宮内膜のリンパ腫、肉腫若しくは悪性黒色腫、膀胱癌、腎癌、又は、眼癌が挙げられる。
各種の窒素官能基(アミノ、ヒドロキシアミノ、アミド等)を有する化合物のプロドラッグ形態としては、以下に示すような種類の誘導体が挙げられる。
(a)カルボキサミド:−NHC(O)R
(b)カルバメート:−NHC(O)OR
(c)(アシルオキシ)アルキルカルバメート:NHC(O)OROC(O)R
(d)エナミン:−NHCR(=CHCOR)又は−NHCR(=CHCONR
(e)シッフ塩基:−N=CR
(f)マンニッヒ塩基(カルボキシイミド化合物由来):RCONHCHNR
上記式中、R基はそれぞれ独立して、上記で定義されるような、水素、置換又は非置換のアルキル、アリール、アルケニル、アルキニル、複素環、アルキルアリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、シクロアルキル、又は、シクロアルケニル基であってもよい。
このようなプロドラッグ誘導体の調製については、各種文献で考察されている(例えば、AlexanderによるJ.Med.Chem.1988,31,318;Aligas−MartinによるPCT WO pp/41531のp.30)。本発明の化合物の窒素原子のうちの1つ(又は1つ以上)が、これらの誘導体の調製において変換される窒素官能基である。
本発明の、カルボキシル含有化合物のプロドラッグ形態はエステル(−COR)を含む。上記式中、R基は、酵素又は加水分解プロセスによって薬学的に許容される程度に体内で放出される任意のアルコールに相当する。本発明のカルボン酸形態に由来する別のプロドラッグは、BodorによるJ.Med.Chem.1980,23,469に記載されている構造からなる以下のような第四級塩型であってもよい。
Figure 0005337143
言うまでもなく、本発明の化合物は、分子中の考え得る各種原子におけるあらゆる光学異性体及び立体異性体に関するものであると解されたい。
本発明の化合物の薬学的に許容される塩としては、薬学的に許容される無機酸又は有機酸由来のものが挙げられる。好ましい酸の例としては、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、コハク酸、トルエン−p−スルホン酸、酒石酸、酢酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、トリフルオロ酢酸、及び、ベンゼンスルホン酸が挙げられる。適当な塩基に由来する塩として、ナトリウム及びアンモニア等のアルカリ類が挙げられる。
本開示を一度知得した当業者であれば、過度な実験を強いられることなく、本発明の化合物を合成可能である。その手順は、必要な糖類又はヌクレオシド類の調製に関する適した化学文献から入手できる。このようなものとして、以下の文献を参照されたい。Choi,Jong−Ryoo;Kim,Jeong−Min;Roh,Kee−Yoon;Cho,Dong−Gyu;Kim,Jae−Hong;Hwang,Jae−Taeg;Cho,Woo−Young;Jang,Hyun−Sook;Lee,Chang−Ho;Choi,Tae−Saeng;Kim,Chung−Mi;Kim,Yong−Zu;Kim,Tae−Kyun;Cho,Seung−Joo;Kim,Gyoung−Won PCT Int.Appl.(2002),100pp.WO 0257288 A1 20020725。Holy,Antonin;Votruba,Ivan;Tloustova,Eva;Masojidkova,Milena. Collection of Czechoslovak Chemical Communications(2001),66(10),1545−1592。Rejman,Dominik;Masojidkova,Milena;De Clercq,Eric;Rosenberg,Ivan Nucleosides,Nucleotides&Nucleic Acids(2001),20(8),1497−1522;Ubasawa,Masaru;Sekiya,Kouichi PCT Int.Appl.(2001),39pp WO 0164693 A1 20010907。Otmar,Miroslav;Masojfdkova,Milena;Votruba,Ivan;Holy,Antonin. Collection of Czechoslovak Chemical Communications(2001),66(3),500−506。Michal;Hocek,Michal;Holy,Antonin. Collection of Czechoslovak Chemical Communications(2000),65(8),1357−1373。Jeffery,A.L.;Kim,J.−H.;Wiemer,D.F. Tetrahedron(2000),56(29),5077−5083。Holy,Antonin;Guenter,Jaroslav;Dvorakova,Hana;Masojidkova,Milena;Andrei,Graciela;Snoeck,Robert;Balzarini,Jan;De Clercq,Erik. Journal of Medicinal Chemistry(1999),42(12),2064−2086。Janeba,Zlatko;Holy,Antonin;Masojidkova,Milena. Collection of Czechoslovak Chemical Co
mmunications(2001),66(9),1393−1406。Holy,Antonin;Guenter,Jaroslav;Dvorakova,Hana;Masojidkova,Milena;Andrei,Graciela;Snoeck,Robert;Balzarini,Jan;De Clercq,Erik. Journal of Medicinal Chemistry(1999),42(12),2064−2086。Dang,Qun;Erion,Mark D.;Reddy,M.Rami;Robinsion,Edward D.;Kasibhatla,Srinivas Rao;Reddy,K.Raja. PCT Int.Appl.(1998),126pp WO 9839344 A1 19980911。Arimilli,Murty N.;Cundy,Kenneth C.;Dougherty,Joseph P.;Kim,Choung U.;Oliyai,Reza;Stella,Valentino J. PCT Int.Appl.(1998),74pp WO 9804569。Sekiya,Kouichi;Takashima,Hideaki;Ueda,Naoko;Kamiya,Naohiro;Yuasa,Satoshi;Fujimura,Yoshiyuki;Ubasawa,Masaru Journal of Medicinal Chemistry(2002),45(14),3138−3142。Ubasawa,Masaru;Sekiya,Kouichi;Takashima,Hideaki;Ueda,Naoko;Yuasa,Satoshi;Kamiya,Naohiro. Eur.Pat.Appl.(1997),56pp EP 785208 A1 19970723。Hocek,Michal;Masojidkova,Milena;Holy,Antonin,Collection of Czechoslovak Chemical Communications(1997),62(1),136−146。Holy,Antonin;Votruba,Ivan;Tloustova,Eva;Masojidkova,Milena. Collection of Czechoslovak Chemical Communications(2001),66(10),1545−1592。Holy,Antonin;De Clercq,Erik Desire Alice. PCT Int.Appl.(1996),57pp.WO 9633200 A1
19961024。Rejman,Dominik;Rosenberg,Ivan.
Collection of Czechoslovak Chemical Communications(1996),61(Spec.Issue),S122−S123。Holy,Antonin;Dvorakova,Hana;Jindrich,Jindrich;Masojidkova,Milena;Budesinsky,Milos;Balzarini,Jan;Andrei,Graciella;De Clercq,Erik. Journal of Medicinal Chemistry(1996),39(20),4073−4088。Guanti,Giuseppe;Merlo,Valeria;Narisano,Enrica. Tetrahedron(1995),51(35),9737−46。Takashima,Hideaki;Inoue,Naoko;Ubasawa,Masaru;Sekiya,Kouichi;Yabuuchi,Shingo Eur.Pat.Appl.(1995),88pp.EP 632048 A1 19950104。Alexander,Petr;Holy,Antonin;Masojidkova,Milena,Collection of Czechoslovak Chemical Communications(1994),59(8),1853−69。Alexander,Petr;Holy,Antonin;Masojidkova,Milena;Collection of Czechoslovak Chemical Communications(1994),59(8),1853−69。Jindrich,Jindrich;Holy,Antonin;Dvorakova,Hana. Collection of Czechoslovak Chemical Communications(1993),58(7),1645−67。Holy,Antonin. Col
lection of Czechoslovak Chemical Communications(1993),58(3),649−74。Guanti,Giuseppe;Merlo,Valeria;Narisano,Enrica;Tetrahedron(1995),51(35),9737−46。Emishetti,Purushotham;Brodfuehrer,Paul R.;Howell,Henry
G.;Sapino,Chester,Jr. PCT Int.Appl.(1992),43pp.WO 9202511 A1 19920220。Glazier,Arnold. PCT Int.Appl.(1991),131pp.WO 9119721。Kim,Choung Un;Luh,Bing Yu;Misco,Peter F.;Bronson,Joanne J.;Hitchcock,Michael
J.M.;Ghazzouli,Ismail;Martin,John C Journal of Medicinal Chemistry(1990),33(4),1207−13。Rosenberg,Ivan;Holy,Antonin;Masojidkova,Milena. Collection of Czechoslovak Chemical Communications(1988),53(11B),2753−77。Rosenberg,Ivan;Holy,Antonin;Masojidkova,Milena. Collection of Czechoslovak Chemical Communications(1988),53(11B),2753−77。
何か特定の理論に縛られることなく、クロファラビンなどの本開示化合物は、DNA損傷を残存させて放射線治療に対する腫瘍応答を高めることにより、放射線治療と相乗的に作用すると考えられる。クロファラビンは、ヌクレオチドプールのリサイクルに必要な酵素群であるDNAポリメラーゼ及びリボヌクレオチド還元酵素(RnR)を阻害して、ヌクレオチド代謝を乱すことにより機能する。RnRは、リボヌクレオチドのデオキシリボヌクレオチドへの還元を触媒し、DNA合成及び修復用の基質を供給する。クロファラビンは、サイトゾルのキナーゼ(デオキシシチジンキナーゼ)によりクロファラビン5’−モノホスフェートへとリン酸化され、さらにモノ−及びジホスホキナーゼにより活性型であるクロファラビン5’−トリホスフェートへとリン酸化される。クロファラビン5’−トリホスフェートは、DNAポリメラーゼ−α及び−εに対しては、デオキシアデノシントリホスフェート(dATP)と拮抗し、さらに、デオキシシチジントリホスフェート及びdATPからなるデオキシリボヌクレオチドトリホスフェートプールを消耗させることによりRnRを阻害する。これらの作用により、結果として、DNA合成が阻害され、さらには、DNA鎖の破壊が誘発され、かつ、DNA修復が阻害されることとなる。クロファラビンを修復パッチに含ませて、取り込み部においてDNA鎖の伸張を停止させ、DNA損傷応答シグナルを長引かせて、放射線治療によって生じたDNA損傷をより永続的なものとすることも可能である。
以下の実施例によって本開示の態様を例示及び説明する。実施例は、限られた実施形態を示して説明するのみであるが、本開示の教示、及び/又は、関連技術分野の技術若しくは知識に相応する範囲において、様々な他の組み合わせ例、変形例及び環境のもとで本開示を用いることができ、本明細書に示した概念の範囲内であれば変更又は改変も可能であると解されるべきである。下記実施例に記載した手順は、文献:Cariveau et al.,Clofarabine Acts as Radiosensitizer In Vitro and In Vivo by Interfereing with DNA Damage Response,Int.J.RADIATION ONCOLOGY BIOL.PHYS.,70(1):213−220(2008)にも開示されている。当該文献の全内容を本明細書に引用して援用する。
化学療法剤の調製
クロファラビン(2−クロロ−9−(2−デオキシ−フルオロ−β−D−アラビノ−フラノシル)−アデニン)(Genzyme)、ゲムシタビン(Elli Lilly)、又は、5−FU(American Pharmaceutical Partners)などの化学療法剤をDMSO(ジメチルスルホキシド)に溶解して100mMのストック濃度とし、−20℃で保存する。使用直前に、ウシ胎仔血清、L−グルタミン(2mM)、及び、1%ペニシリン−ストレプトマイシンを含むDMEM(ダルベッコ改変イーグル培地)培地に化合物を溶かして使用する希釈度とする。
放射線療法
放射線の照射に、X−RAD 320 Irradiation Cabinet(コネティカット州、イーストヘーブン、Precision X−ray)を320KV、160mAで使用し、さらに
Figure 0005337143
をTSD:20cm、線量率:3.4Gy/分で使用する。照射は全て標準大気圧下及び常温下で行う。
γ−H2AXフォーカス形成アッセイ
HeLa及びDLD−1(HTC15)(CCL−2;バージニア州、マナッサス、ATCCから入手)細胞を、5%COの加湿環境下、DMEM(ダルベッコ改変イーグル培地)−10%FBS(ウシ胎仔血清)中で指数増殖期に維持する。HeLa細胞の指数増殖培養物を、DMEM(ダルベッコ改変イーグル培地)−10%FBS(ウシ胎仔血清)培地中の滅菌した22cmカバースリップに播種して平板培養とし、5%COの加湿環境下、24時間37℃で培養する。0、5、10、100、又は、1000nMのクロファラビンで細胞を処理した後、6Gyを照射するか、又は、偽照射を行い、30分後に当該細胞を採取する。γ−H2AXフォーカスの存在の経時変化を調べるために、0、5、又は、10nMのクロファラビンで細胞を処理した後、6Gyを照射するか、又は、偽照射を行い、0、0.5、2、8、及び、24時間後に当該細胞を採取する。免疫蛍光法を用いて、γ−H2AXフォーカスの誘導及び持続に対してクロファラビンが奏する効果を確認する。その後、25個以上の細胞からなる集団における核当たりのフォーカス数をカウントし、その平均及び標準偏差をグラフで表す。
上記アッセイを実施し、その結果を図1に示す。図1から、クロファラビンによりIR誘導γ−H2AXフォーカスの存在時間が長くなることが分かる。HeLa細胞をクロファラビンで1時間処理し、0Gy(偽照射)又は6Gy(IR)を照射した後、採取した。免疫蛍光顕微鏡検査法によって、放射線誘導γ−H2AXフォーカスを検出した。図2から、クロファラビンによりIR誘導γ−H2AXフォーカスの存在時間が長くなることが分かる。核当たりのγ−H2AX核内フォーカスの平均数をImage Pro 5.1を使用して画像ごとに求めた。エラーバーは、独立した3つの実験の平均±1SDを表す。
放射線感受性アッセイ
クロファラビンの放射線感受性増強効果を測定するために、幾つかのクロファラビン投与量(0〜1,000nM)を採用し、さらに2−Gy放射線を照射した場合、及び、非照
射の場合についてコロニー形成アッセイを行う。HeLa細胞をクロファラビンと共に4時間培養した後、放射線治療を行う。クロファラビンの放射線感受性を試験し、その結果を図3に示した。図3から、クロファラビンが細胞の放射線感受性を増強することが分かる。HeLa細胞を限界希釈で播種し、クロファラビンで4時間処理した後、放射線を照射して、引き続き当該薬剤にさらに20時間曝露し、10〜12日後に採取した後、クリスタルバイオレットで染色した。独立した3つの実験データの平均を表すポイントをプロットした生存曲線を示す。なお、エラーバーは±1SEMを表す。
クロファラビン、ゲムシタビン、及び、5−FUにより誘導された放射線感受性の比較
クロファラビンの放射線感受性増強能を、他の実績のある放射線感受性増強能を有する代謝拮抗物質と比較するために、クロファラビン、ゲムシタビン、又は、5−FUと、放射線治療とを併用して処理したHeLa細胞において放射線感受性を試験する。各薬剤の50%致死量(LD50)の定量を目的としたスケジュールで、各薬剤を同じ投与量で投与する。求めたLD50は、各薬剤のその後の実験において用いる。クロファラビン、ゲムシタビン、及び、5−FUを試験し、その結果を図4に示す。細胞を限界希釈で播種し、クロファラビン、ゲムシタビン、又は、5−FUで4時間処理した後、放射線を照射し、引き続き当該薬剤にさらに20時間曝露し、10〜12日後に採取した後、クリスタルバイオレットで染色した。エラーバーは±1SEMを表しており、グラフは独立した3つの実験の平均を示す。
細胞毒性、放射線感受性、及び、化学放射線療法相乗作用
HeLa細胞又はDLD−1細胞を6−ウェルプレートの平板培地の限界希釈で播種し、5%COの加湿環境下、37℃で24時間培養する。その後、細胞毒性アッセイを行うため、細胞を各投与量のクロファラビン、ゲムシタビン、又は、5−FUで4時間処理し、20時間後に新しい培地を添加する。
放射線感受性を検討するために、細胞をクロファラビン、ゲムシタビン、又は、5−FUで処理した後、2Gyのみ若しくは1〜4Gyを照射するか、又は、偽照射を行い、20時間後に培地を変える。その後、培養物を10〜12日間培養し、採取した後、メタノール中の0.5%クリスタルバイオレットで染色する。コロニー数を解剖顕微鏡で計数する。50個を超える細胞からなる個体群を1コロニーとカウントし、クロファラビン、ゲムシタビン、又は、5−FUによる処理群及び未処理群の値をパーセンテージとし、当該パーセンテージによりコロニー数を表す。線形回帰分析により生存曲線をプロットする。D値は、生存率37%の放射線量を表す。次に、以下の式を用いてD値により感受性増強比(SER)を計算した。
Figure 0005337143
次に、併用指数(combination index:CI)を用いて、相互作用の相乗性を確認する。併用指数(CI)は、文献:Pauwels et al.,F.Cell Cycle Effect of Gemcitabine and its Role in the Radiosensitizing Mechanism in
Vitro.,INT.J.RADIAT.ONCOL.BIOL.PHYS.,57
:1075−1083(2003)、及び、Giovannetti et al.,Synergistic Cytotoxicity and Pharmacogenetics of Gemcitabine and Pemetrexed Combination in Pancreatic Cancer Cell Lines,CLIN.CANCER RES.,10:2936−2943(2004)に記載されており、当該文献の全内容を本明細書に引用して援用する。相互作用の相乗性(CI≦0.7)、相加性(0.7≦CI≦0.9)、又は、拮抗性(0.9≦CI≦1.1)を確認するために、以下の計算を行う。
Figure 0005337143
式中、(D)は、クロファラビンとIRとの併用治療におけるナノモル単位の50%致死量(試験対象の50%を死に至らしめる)(LD50)であり、(D)は、クロファラビンと放射線治療との併用治療におけるGy単位のLD50であり、(D)は、クロファラビンと放射線治療との併用治療におけるGray単位のLD50であり、(D及び(Dは、クロファラビン及び放射線治療単独でのLD50である。クロファラビン、ゲムシタビン、又は、5−FUの感受性増強比(SER)をそれぞれ、2Gyでの生存割合に基づいて計算する。各実験を2回以上繰り返し、スチューデントのt検定により統計学的有意差(p<0.05)を得た。
上記方法を行い、その結果を図7に示した。図7は、放射線とクロファラビンとを共に使用した場合の相乗効果を示しており、その結果を、上記方法に基づいて予想される相加効果と比較して表す。
結腸癌の異種移植アッセイ
DLD−1ヒト結腸腫瘍を、雄の無胸腺nu/nuマウスの右横腹付近の皮下に移植する。腫瘍の重量が100〜256mg(サイズ:100〜256mm)になったところで、治療を開始する。治療開始日(腫瘍移植後14日目)に出来るだけ重量のばらつきが少ない腫瘍を試験に採用することができるように、十分な数のマウスに移植を行う。2つの異なる試験を行う。第一の試験において、マウスは、クロファラビンのみで処理するか、又は、総線量が18Gyになるように1回の処理につき3Gyの放射線とクロファラビンとを併用して処理する。第二の試験において、マウスは、クロファラビン、ゲムシタビン、若しくは、5−FUを腹腔内注射して処理するか、又は、総線量が9Gyになるように1回の処理につき3Gyの放射線と各薬剤とを併用して処理する。腫瘍体積及びサイズは毎日記録し、皮膚を破ったり、皮膚に潰瘍を生じさせたりすることがないようにする。
上記アッセイを行い、その結果を図5及び6に示す。図5から、インビボにおいてクロファラビンにより腫瘍の放射線に対する感受性が高まることが分かる。DLD−1ヒト結腸腫瘍を、雄の無胸腺マウスの皮下に移植した。マウスは、クロファラビンのみで、又は、クロファラビンと放射線とを併用して処理した。また、図6からも、インビボにおける、クロファラビンの腫瘍に対する感受性増強効果が分かる。マウスは、クロファラビン、ゲムシタビン、若しくは、5−FUを腹腔内注射して処理するか、又は、各薬剤と放射線とを併用して処理した。腫瘍体積及びサイズは毎日記録した。移植後の経過時間に応じて各群の平均腫瘍重量を示す。
頭頚部癌、膵癌、及び、結腸癌の異種移植アッセイ
DU−145(前立腺)、NCI−H460 NSCL(肺)、SF−295 CNS(神経膠芽細胞腫)、SR475HN(頭頚部)、PANC−1(膵臓)、及び、HTC−116(結腸)などの異種移植モデルを用いて、本開示に係る化合物と放射線治療とを併用した場合の効果を調べる。インビボで継代培養した腫瘍断片をマウスの皮下に移植し、腫瘍を増殖させる。所定のサイズ範囲の腫瘍を有するマウスを各試験に採用する。NCI−H460及びSF−295試験では、総放射線量12Gyを4回に分け、各回3Gyを3日毎に照射し、それと併用してクロファラビンを10日間毎日、30mg/kg/注射の投与量で腹腔内(ip)注射する。残りの腫瘍モデルには、20Gyを2Gyずつ、2週間内に、5日間毎日照射して処理し、それと併用してクロファラビンを12日間毎日、30mg/kg/注射の投与量で腹腔内注射する。
上記方法を使用し、得たデータを下記表1に示す。
Figure 0005337143
SR475HN頭頚部腫瘍の放射線感受性はクロファラビンにより高まっており、そのT−C値(2倍の腫瘍倍加に基づく)は、クロファラビン、放射線、及び、その併用に対してそれぞれ、18.2日、73.2日、及び、>162日であった。PANC−1膵臓腫瘍の放射線感受性はクロファラビンにより高まっており、そのT−C値(2倍の腫瘍倍加に基づく)は、クロファラビン、放射線、及びその併用に対してそれぞれ、17.2日、1.7日、及び63.8日であった。HTC−116結腸腫瘍の放射線感受性はクロファラビンにより高まっており、そのT−C値(3倍の腫瘍倍加に基づく)は、クロファラビン、放射線、及び、その併用に対してそれぞれ、24.2日、29.3日、及び、>78.9日であった。ゲムシタビンの放射線感受性増強能はクロファラビンの結果と一致した。クロファラビンは、SF−295神経膠芽細胞腫の増殖には効果がなく、放射線によって効果は高まらなかった。DU−145前立腺異種移植において、放射線のみの場合と、放射線とクロファラビンとを併用した場合とに差異は見られなかった。NCI−H460肺腫瘍に対する併用効果は相加的であると考えられ、そのT−C値(3倍の腫瘍倍加に要する時間に基づく)は、クロファラビン、放射線、及びその併用に対してそれぞれ、4.6日、9.4日、及び16.9日間であった。試験した6つの腫瘍モデルのうち3つでは、クロファラビンにより放射線感受性が著しく高まったが、残りうちの1つの腫瘍モデルでの効果は相加的であった。試験した6つのモデルのうち2つでは、クロファラビンと放射線との相互作用に関して根拠が得られなかった。データから、クロファラビンによって腫瘍細胞の放射線感受性が増強され得る傾向が確認される。
シスプラチン耐性卵巣癌細胞におけるクロファラビンの抗腫瘍活性
2つの卵巣細胞系、SKOV−3及びIGROV−1、に対する本開示化合物の細胞毒性を試験する。文献:Munshi et al.,Clonogenic Cell Survival Assay,METHODS MOL.MED.,110−21−8(2005)に記載されるような、標準的なクローン原性生存率アッセイ(clonogenic survival assay)を行う。上記文献の全内容を本明細書に引用して援用する。クロファラビン、さらにシスプラチン(比較対照群として使用)をそれぞれ所定量で細胞に添加し、24時間後、除去する。
上記手順を用い、結果を図8及び9に示す。図8から分かる通り、シスプラチン耐性細胞系とみなされるSKOV−3細胞において、シスプラチンと比較してクロファラビンは腫瘍細胞を著しく破壊する。図9から、シスプラチンと比較してクロファラビンはIGROV−1細胞においても活性が高いことが分かる。
剤形
本開示の化合物は、医薬品と共に使用することが可能な任意の従来手段によって投与することができ、単一の治療剤としてもよく、又は、治療剤を組み合わせてもよい。本開示の化合物は単独で投与してもよいが、一般的には医薬基剤と共に投与する。当該医薬基剤は、選択された投与経路と医薬分野の標準的な慣行とに基づいて選択される。
本明細書で説明する薬学的に許容される基剤、例えば、ビヒクル、アジュバント、賦形剤又は希釈剤などは、当業者に周知である。一般的に、薬学的に許容される基剤は活性化合物に対して化学的に不活性であり、使用条件下において有害な副作用又は毒性を持つことはない。薬学的に許容される基剤としては、ポリマー及びポリマーマトリックスが挙げられる。
本開示の化合物は、医薬品と共に使用することが可能な任意の従来手段によって投与することができ、単一の治療剤としてもよく、又は、治療剤を組み合わせてもよい。
投与量は当然ながら、薬剤の種類及びその投与の形態や経路といった薬力学的特徴;服用者の年齢、健康状態及び体重;症状の性質及び程度;併用療法の種類;治療頻度;並びに、所望の効果などの既知の要因に応じて異なるであろう。有効成分の1日当たりの投与量は、体重1キログラム(kg)当たり約0.001〜1000ミリグラム(mg)であると予想され、好ましくは0.1〜約30mg/kgである。
投与形態(投与に適した組成物)には、1単位当たり約1mg〜約500mgの有効成分が含まれている。これらの医薬組成物には、通常、当該組成物の全重量に基づいて約0.5〜95重量%の量の有効成分が含まれるであろう。
有効成分は、カプセル、錠剤及び散剤などの固形剤として経口投与してもよく、あるいは、エリキシル剤、シロップ剤及び懸濁剤などの液剤として経口投与してもよい。また、無菌液の投与形態で非経口投与してもよい。有効成分は、鼻腔内に投与してもよく(点鼻薬)、あるいは、薬剤パウダーミストの吸入によって投与してもよい。パッチ型や軟膏による経皮投与などの他の投与形態も可能な場合がある。
経口投与に適した剤形は、(a)水、塩水、又は、オレンジジュース等の希釈液に有効量の化合物を溶解させたような液状溶液、(b)所望量の有効成分を含有している、固形物又は顆粒としてのカプセル、サシェ剤、錠剤、薬用ドロップ(lozenges)及びトローチ剤、(c)散剤、(d)適当な液体との懸濁剤、並びに、(e)好適な乳剤であってもよい。液剤の場合、水、並びに、例えばエタノール、ベンジルアルコール、プロピレングリコール、グリセリン及びポリエチレンアルコール等のアルコール類などといった希釈剤が含まれてもよく、薬学的に許容される界面活性剤、懸濁化剤又は乳化剤が添加されていても、いなくてもよい。カプセル形態の場合、界面活性剤、滑沢剤、並びに、例えばラクトース、スクロース、リン酸カルシウム及びコーンスターチ等の不活性充填剤などを含有している通常のハードシェルゼラチン型又はソフトシェルゼラチン型であってもよい。錠剤の場合、以下のものを1つ以上含んでいてもよい:ラクトース、スクロース、マンニトール、コーンスターチ、ジャガイモ澱粉、アルギン酸、微結晶セルロース、アラビアゴム、ゼラチン、グアーガム、コロイド二酸化ケイ素、クロスカルメロースナトリウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、及び、その他の賦形剤、着色剤、希釈剤、緩衝剤、崩壊剤、湿潤剤、保存料、フレーバー付与剤、及び、薬理学的に適合した基剤。薬用ドロップ形態の場合、一般的にはスクロース、アラビアゴム又はトラガカントゴム等であるフレーバー中に有効成分を含んでいてもよい。香錠(pastilles)の場合も同様に、ゼラチン及びグリセリン、又は、スクロース及びアラビアゴム(acadia)等といった不活性な主材料中に有効成分を含んでいてもよく、乳剤及びゲル剤の場合も、有効成分に加えて当該技術分野で公知であるような基剤を含有していてもよい。
本開示の化合物は、単独で、又は、他の好適な成分と組み合わせて、吸入投与用のエアロゾル剤形に調剤されてもよい。このエアロゾル剤形は、ジクロロジフルオロメタン、プロパン及び窒素などの許容される高圧噴射剤としてもよい。また、このエアロゾル剤形は、ネブライザー又はアトマイザー等といった非加圧製剤用の医薬品に調剤されてもよい。
非経口投与に適した剤形としては、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤、及び、製剤を対象服用者の血液と等張にする溶質を含んでいてもよい、水性及び非水性の等張無菌注射液;並びに、懸濁化剤、溶解剤、増粘剤、安定剤、及び、保存料を含んでいてもよい、水性及び非水性無菌懸濁液が挙げられる。化合物は、医薬基剤中の生理学的に許容される希釈剤に含ませて投与してもよい。この生理学的に許容される希釈剤は、例えば無菌の液体又は液体混合物であり、水;塩水;デキストロース水溶液及び関連する糖液;エタノール、イソプ
ロパノール又はヘキサデシルアルコール等のアルコール;プロピレングリコール、又は、例えばポリ(エチレングリコール)400等のポリエチレングリコールなどといったグリコール類;2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノール等のグリセロールケタル類;エーテル;オイル;脂肪酸;脂肪酸エステル又はグリセリド;あるいは、アセチル化脂肪酸グリセリドが挙げられる。これらには、薬学的に許容される界面活性剤(石鹸又は洗浄剤など)、懸濁化剤(ペクチン、カルボマー、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はカルボキシメチルセルロース等)又は乳化剤、及び、他の医薬アジュバントが添加されていても、いなくてもよい。
非経口剤形で使用されるオイルとしては、石油、動物油、植物油、又は、合成油が挙げられる。オイルの具体例としては、ピーナッツ油、大豆油、ゴマ油、綿実油、コーン油、オリーブ油、ペトロラタム、及び、鉱物油が挙げられる。非経口剤形に使用される好適な脂肪酸としては、オレイン酸、ステアリン酸、及び、イソステアリン酸が挙げられる。好適な脂肪酸エステルの例としては、オレイン酸エチル及びミリスチン酸イソプロピルが挙げられる。非経口剤形に使用される好適な石鹸としては、脂肪酸アルカリ金属塩、脂肪酸アンモニウム塩、及び脂肪酸トリエタノールアミン塩が挙げられる。好適な洗浄剤としては、(a)例えばハロゲン化ジメチルジアルキルアンモニウム及びハロゲン化アルキルピリジニウム等のカチオン性洗浄剤、(b)例えばアルキル、アリール及びオレフィンスルホネート、アルキル、オレフィン、エーテル及びモノグリセリドスルフェート、並びに、スルホサクシネート等のアニオン性洗浄剤、(c)例えば脂肪族アミンオキシド、脂肪酸アルカノールアミド、及び、ポリオキシエチレン・ポリプロピレン共重合体などの非イオン性洗浄剤、(d)例えばアルキルβ−アミノプロピオネート、及び、2−アルキルイミダゾリン第4級アンモニウム塩などの両性洗浄剤、さらに(e)これらの混合物が挙げられる。
非経口剤形は、一般的に約0.5〜約25重量%の有効成分を溶液中に含有している。このような剤形には、適当な保存料及び緩衝剤を使用してもよい。注射箇所への刺激を最小限に抑えるか又は除くために、このような組成物には、親水親油バランス(HLB)が約12〜約17である非イオン性界面活性剤を1つ以上含有させてもよい。このような剤形における界面活性剤の量は、約5〜約15重量%である。好適な界面活性剤としては、モノオレイン酸ソルビタンなどのポリエチレンソルビタン脂肪酸エステル、並びに、プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合により形成される疎水性基部(ベース)とのエチレンオキシドの高分子量付加物が挙げられる。
薬学的に許容される賦形剤もまた、当業者には周知である。賦形剤は、化合物の種類や組成物の投与に使用される具体的な方法も考慮して選択されるであろう。従って、本開示の医薬組成物には、好適な剤形が多数考えられる。以下の方法及び賦形剤は単なる例示に過ぎず、これらに限定されない。薬学的に許容される賦形剤としては、有効成分の作用を阻害せず、不都合な副作用を引き起こさないものが好ましい。好適な基剤及び賦形剤としては、水、アルコール及びプロピレングリコール等の溶媒、固体の吸収剤及び希釈剤、界面活性剤、懸濁化剤、錠剤結合剤(tableting binders)、滑沢剤、フレーバー、並びに、着色剤が挙げられる。
剤形は、単回投与用又は反復投与用密封容器(アンプル及びバイアル等)に封入してもよい。また、使用直前に水などの無菌液体賦形剤を添加するだけで注射可能となるフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存してもよい。無菌粉末、顆粒及び錠剤から、用時調製注射液及び懸濁液を調製してもよい。注射用組成物には有効な医薬基剤が必要であることは、当業者に周知である(5,6)。文献:Banker and Chalmers PHARMACEUTICS AND PHARMACY PRACTICE,238−250(J.B.Lippincott Co.,Philadelphia,PA Eds
.1982)、及び、Toissel,ASHP HANDBOOK ON INJECTABLE DRUGS,622−630(4th ed.1986)を参照されたい。当該文献の全内容を本明細書に引用して援用する。
局所投与に適した剤形としては、一般的にはスクロース及びアラビアゴム又はトラガカントゴムであるフレーバー中に有効成分を含んでいる薬用ドロップ;ゼラチン及びグリセリン、又は、スクロース及びアラビアゴム等といった不活性な主材料中に有効成分を含んでいる香錠;並びに、好適な液体基剤中に有効成分を含んでいる口内洗浄剤;さらに、有効成分に加えて当該技術分野で公知であるような基剤を含有しているクリーム、乳剤及びゲル剤が挙げられる。
さらに、直腸投与に適した剤形を、乳化性のベース又は水溶性のベースなどといった種々のベースと混合することで坐薬として調製してもよい。膣投与に適した剤形を、有効成分に加えて、当該技術分野で適切であることが知られている基剤を含有させた膣坐薬、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、発泡体、又は、スプレー式剤形として調製してもよい。
好適な医薬基剤については、当該分野の標準的な参考文献であるRemington’s
Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing
Companyに記載されている。
本開示において、動物、とりわけヒトへの投与量は、適度な期間にわたって体内で治療反応を引き起こすのに十分な量であるのが望ましい。投与量が、動物の体調や体重、さらには、治療する症状の重症度や段階などの種々の要因によって決定されることは当業者の解するところであろう。
好適な投与量は、最終的に、患者体内の活性物質の濃度に関して所望の反応を起こすことが知られている濃度になると推定される量である。扱いにくい副作用を起こすことなく、治療する症状を最大限抑制することとなる投与量が好ましい。
投与量は、投与の経路、タイミング及び頻度、さらに、化合物の投与に伴って生じる何らかの不都合な副作用の有無、性質及び程度や、所望の生理学的効果によっても決定される。
本開示に係る化合物を投与するのに有用な薬学的投与形態は、以下のように説明される。
ハードシェルカプセル
標準的な2ピース(two−piece)ハードゼラチンカプセル毎に、粉末状の有効成分100mg、ラクトース150mg、セルロース50mg、及び、ステアリン酸マグネシウム6mgを充填して、多数のカプセル単位を調製する。
ソフトゼラチンカプセル
大豆油、綿実油又はオリーブ油等の消化可能なオイル中に有効成分を含ませて混合物を調製し、それを容積移送式ポンプで、溶かしたゼラチンに注入し、有効成分100mgを含有するソフトゼラチンカプセルを形成する。カプセルを洗浄し、乾燥させる。ポリエチレングリコールとグリセリンとソルビトールとの混合物に有効成分を溶解させ、水混和性の混合薬を調製してもよい。
錠剤
有効成分100mg、コロイド二酸化ケイ素0.2mg、ステアリン酸マグネシウム5m
g、微結晶セルロース275mg、デンプン11mg、及び、ラクトース98.8mgを含む投与単位となるように、従来の手順で多数の錠剤を調製する。嗜好性を高めるため、外観及び安定性を向上させるため、又は、吸収を遅らせるために適当な水性及び非水性コーティングを施してもよい。
速放性(immediate release)錠剤/カプセル
従来のプロセスや新規のプロセスで調製される、経口投与用の固体投与形態である。これらの投与単位は、すぐに溶解して薬物を送達するので、水無しで経口的に摂取される。有効成分を、糖、ゼラチン、ペクチン及び甘味料などの成分を含有する液体に混合する。これらの液体を、フリーズドライ技術や固体状態で抽出する技術によって固体の錠剤又はカプレットへと固体化する。薬剤化合物を、粘弾性及び熱弾性の糖やポリマーあるいは起泡性成分と共に圧縮して、水無しで即時放出されるような多孔質マトリックスを調製してもよい。
また、本開示の化合物は、点鼻薬、又は、定量吸入器や鼻腔用若しくは口腔用吸入器の形態で投与してもよい。薬剤は、細かい霧状の点鼻液、あるいはエアロゾル状の粉末によって送達してもよい。
ここまで、本開示について例示し、説明した。また、本開示では好ましい実施形態しか図示及び記載していないが、上述の通り、上記教示、及び/又は、関連技術分野の技術若しくは知識に相応する範囲において、様々な他の組み合わせ例、変形例及び環境のもとで本開示を用いることができ、本明細書に示した概念の範囲内であれば変更又は改変も可能であると解されるべきである。
さらに、上記実施形態は、実施するために現段階で分かっている最良の形態を説明することを意図したものであり、このような実施形態として、あるいは、別の実施形態として、また、実際に適用若しくは使用するにあたって必要とされる各種の改変をさらに施して、当業者が本開示を利用できるよう意図したものである。従って、本明細書に開示された形態に限定する意図はない。また、添付した特許請求の範囲は、代替の実施形態をも含むと解されるべきものである。
本明細書に引用した全ての刊行物、特許文献及び特許出願文献は、各刊行物、特許文献又は特許出願文献をそれぞれ具体的に且つ個別に提示し、引用して援用するように、本明細書に引用され、任意のあらゆる目的に援用される。

Claims (8)

  1. 離放射線と併用す腫瘍増殖治療用医薬製造のための
    式(I)化合物、並びに、その塩、及び溶媒和物の使用。
    Figure 0005337143
    [式中、
    YはF、Cl、又は、Brであり、
    は水素又はアシルである]
  2. は水素である、請求項に記載の使用
  3. 前記化合物はクロファラビンである、請求項に記載の使用
  4. 前記腫瘍増殖は、結腸癌、肝臓癌、結腸直腸癌、膵癌、軟部組織癌、脳癌、頭頚部癌、胃腸癌、乳癌、卵巣癌、子宮頸部若しくは子宮内膜のリンパ腫、肉腫若しくは悪性黒色腫、膀胱癌、腎癌、及び、眼癌からなる群から選択される、請求項に記載の使用
  5. 医薬が、放射線療法を行う前に化学療法を施行するための医薬である、請求項1〜4のいずれかに記載の使用
  6. 医薬が、放射線療法を行った後に化学療法を施行するための医薬である、請求項1〜4のいずれかに記載の使用
  7. 医薬が、治療の全期間にわたっ投与するための医薬である、請求項1〜4のいずれかに記載の使用
  8. 医薬が、毎日投与するための医薬である、請求項1〜7のいずれかに記載の使用。
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