JP5336542B2 - 電気泳動表示素子、電気泳動表示装置、着色泳動微粒子、絶縁性液体及び電気泳動表示素子の駆動方法 - Google Patents
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Description
最近IT化の進展と共に、印刷物のような表示特性をもち、目に優しく、長時間凝視に耐える、読むための次世代表示装置(反射型)の開発が盛んである。特に新聞や書籍の電子化技術の進歩は著しく、本格的なペーパーレス化の到来が近い将来達成される時代にある。特に新聞の衛星や光通信回線による配信は、印刷、輸送、配送等の一大改革と共に紙消費の削減により、森林資源・地球環境保全等にも貢献が期待されている。
最も多用されている液晶表示装置は、高速応答性、カラー化、動画等優れた表示特性を持つが、透過型で表示品位に係わる問題に加えて、その解像度も一般的に最大でも120dpi程度と印刷、プリト・アウト(通常300dpi)等に比較して相当に低い。また透過型のため、裏面より照射用光源が必要で、多大の電力を消費する。このため携帯機器では、高性能の大型蓄電池と充電器が必要である。反射型電気泳動表示装置は、裏面からの照射光源が不要で、省エネ性に富むが、一方暗所で使用出来ない欠点をもつ。
低価格で大型化、高精細化には、荷電微粒子の電気泳動による反射型電気泳動表示方法が、理想的な読むための次世代表示装置の最適技術と考えられる。このため反射型電気泳動表示装置は、マイクロ・カプセル中の粒子の厚み方向移動法、泳動微粒子の回転法等が開発されている。書籍の電子的表示や、衛星配信による新聞表示の様に、300dpi以上の高精細性の要求には不充分で、数μmの真球状着色泳動微粒子を用い絶縁性液体に分散した電気泳動表示装置が最適である。
以上を総合すると、安定な持続性荷電微粒子の製作、正・負極性の荷電微粉粒子の分離、泳動微粒子の二次凝集の除去と沈澱の防止、前歴表示画像の消去、絶縁性液体中の泳動微粒子の濃度分布の均一化、画像コントラストの向上、クロストークの除去、フル・カラー表示、暗所使用等の多くの問題点を同時に解決する手段が必要ある。
又最大の欠陥は、着色泳動微粒子の帯電の安定性にある。電気泳動表示装置に使用される着色泳動微粒子は、染料やイオン等の発色材料を使用し、新たな電荷の授受をもたらすため、電界により泳動中に不安定要因として作用し、安定性に問題があった。
・角柱形または円筒形隔壁を赤、緑、青色等に3分割又は、黒、マゼンタ、イエロー色、シアン色等に4分割して、フルカラー対応の反射型電気泳動表示装置を開発した。隔壁中の絶縁性液体を交流電界、交流磁界又は、交流電界・交流磁界を重畳して撹拌し、前歴表示画像を消去する電気泳動表示方法。更に、角柱形又は円筒形隔壁に透光性材料を使用して、暗所使用を可能にしたモノクロ・カラー反射・透光型電気泳動表示装置を創案した。
画像表示は、前記第1透明電極と第2電極間に交流電界を印加して、前記白色絶縁性液体を交流電場で撹拌して、表示面及び非表示面に付着する前歴表示画像を消去する。同時に前記第1透明駆動電極と第2駆動電極間に表示用直流電界を印加し、着色泳動微粒子を表示面に垂直移動させ画像表示する第1過程と、表示後再び前記第1透明電極と第2電極間に交流電界を印加して、白色絶縁性液体を撹拌して前歴画像を消去し、同時に着色泳動微粒子を非表示面に垂直移動し、表示面を白色表示する第2の過程により、表示操作を終了する交流電界方式による電気泳動表示素子、電気泳動表示方法、モノクロ・カラー反射・透光型電気泳動表示装置である。
画像表示は、前記第1透明電極と第3電極間に交流電流を通電して交流磁場を発生させ、前記白色絶縁性液体を交流磁場で撹拌して表示面及び非表示面に付着する前歴画像を消去する。同時に前記第1透明駆動電極と第2駆動電極間に表示用直流電界を印加し、着色泳動微粒子を表示面に垂直移動し画像表示する第1過程。表示後再び前記第1透明電極と第3電極間に交流電流を通電して磁場を発生させ、白色絶縁性液体を撹拌し、着色泳動微粒子を非表示面に垂直移動し、表示面を白色に表示する第2の過程により、表示操作を終了する磁気誘導方式による電気泳動表示素子、電気泳動表示方法、モノクロ・カラー反射・透光型電気泳動表示装置である。
画像表示は、前記第1透明電極と第2電極間に交流電界を印加して交流電場発生、第2透明電極と第3電極に交流電流を通電して交流磁場を発生し、交流電場と交流磁場とを重畳して、前記白色絶縁性液体を撹拌し表示面及び非表示面に付着する前歴表示画像を消去する。同時に前記第1透明駆動電極と第2駆動電極間に表示用直流電界を印加し、着色泳動微粒子を表示面に垂直移動し画像表示する第1過程。表示後再び前記第1透明電極と第2電極間に交流電界を、同時に第2透明電極と第3電極間に交流電流を通電して交流磁界を発生して、前記白色絶縁性液体を撹拌し前歴画像を消去、着色泳動微粒子を非表示面に垂直移動し、表示面を白色表示する第2の過程により、表示操作を終了する交流電界・磁気誘導方式よる電気泳動表示素子、電気泳動表示方法、モノクロ・カラー反射型電気泳動表示装置及び反射・透光型電気泳動表示装置である。
II.電子線照射による真球状着色負荷電微粒子、真球状着色負荷電磁性微粒子はエレクトレット性をもつため、極めて安定で、これ等を着色泳動微粒子に使用した電気泳動表示素子は、長寿命性に優れる。また着色泳動微粒子は、真球状のため、白色絶縁性液体中において高速駆動し、高速応答の電気泳動表示装置が製作できる。
III.着色泳動微粒子と白色絶縁性液体の組合せは、画像部の白色部を白色絶縁性液体が分担するため、高精細(300dpi)でコントラストの大きい高画質の表示が可能となった。
IV.隔壁の採用はクロストークを押さえ、隔壁を3分割し各素子を赤、緑、青色等とすること、又は4分割して各素子を黒、マゼンタ、イエロー、シアン色等とすることにより、カラーフイルター不要のモノクロ・カラー反射・透光型電気泳動表示装置が製作できる。
V.角柱形または円柱形隔壁を透光性とし、透光反射層を設けて裏面から光照射により、反射型電気泳動表示装置の最大の欠点である、暗所使用を可能としたモノクロ・カラー反射・透光型電気泳動表示装置が製作できる。
VI.本電気泳動表示装置は画像保持には電力は不要であるため、消費電力は極めて小さく、小型太陽電池と小型蓄電池の組合せにより、充電機能不要の携帯端末機器のディスプレー・システムが実現できる。
VII.耐候性材料の使用により、屋内外の大型ディスプレー(表示板、看板等)が製作できる。
I.は真球状着色負荷電磁性微粒子9と白色絶縁性液体12とで構成し、交流電場で撹拌する交流電界方式である。第1基板1(ネサ・ガラス)と、第1基板1上に配置された第1透明電極2、透明絶縁層3、第1透明駆動電極6、透光反射層7、透明絶縁層(表示面)8と、前記第1基板1に対向して配置された、第2基板19と、該第2基板上に配置された第2電極18、絶縁層16、第2駆動電極15、絶縁層(非表示面)14と、第1基板1と第2基板19間に、構成された角柱形又は、円筒形隔壁13に充填された白色絶縁性液体12中に分散した真球状着色負荷電微粒子9とを封入し、垂直移動による電気泳動表示素子である。
第1透明電極2と第2電極18間に交流電界21を印加し、着色泳動微粒子を交流電場により撹拌、第1透明駆動電極6と、第2駆動電極15間に表示用直流電界20を接続して、着色部は着色泳動微粒子9を垂直移動して、透明絶縁層(表示面)8に、白色部は白色絶縁性液体12で表示するモノクロ・カラー反射・透光型電気泳動表示素子である。
第2透明電極4と第3電極17間に磁場発生用交流電界22を印加し、交流磁場により真球状着色負荷電磁性微粒子11を撹拌、第1透明駆動電極6と、第2駆動電極15間に表示用直流電界20を印加して、着色部は着色泳動微粒子11を垂直移動して、透明絶縁層(表示面)8に表示、白色部は白色絶縁性液体12で表示するモノクロ・カラー反射・透光型電気泳動表示素子である。
第1透明電極2と第2電極18間に交流電場発生用交流電界21を、第2透明電極4と第3電極17間に交流磁場発生用交流電界22を印加し、交流電場と交流磁場とを重畳して白色絶縁性液体12を撹拌、第1透明駆動電極6と第2駆動電極15間に表示用直流電界20を印加して、着色部は着色泳動微粒子11を垂直移動し、透明絶縁層(表示面)8に、白色部は白色荷絶縁性液体12で表示するモノクロ・カラー反射・透光型電気泳動表示素子である。
I.は交流電界方式である。第1過程は、前期、中期、後期の三段階に分かれる。先ず第1基板と第2基板間に交流電界を印加、白色絶縁性液体を交流電場により撹拌、前期には、剥離用直流電界を重畳、前歴表示画像の消去と着色泳動微粒子の撹拌を行い、中期には、表示用直流電界を印加、着色泳動微粒子を表示面に、後期には交流電界を切断して、画像表示を行う。第2過程は、交流電界及び剥離用直流電界を印加して、前歴表示画像の消去を行う。着色泳動微粒子は非表示面に移動、表示面は白色絶縁性液体により、白色画面となり表示操作は終了する。
第2過程の前期は、第1透明電極2と第2電極18間に交流電界21を印加し、第1透明駆動電極6と第2駆動電極15間に剥離用直流電界を印加、交流電場によりにより白色絶縁性液体12を撹拌し、前歴表示画像の消去を行なう。着色泳動微粒子9は非表示面14に移動、後期には着色泳動微粒子9は殆ど非表示層に集まり、その結果表示面8には白色絶縁性液体12により白色画面となり、表示操作は終了する。
第2過程の前期は交流磁界及び剥離用直流電界を印加して前歴表示画像の消去行なう。着色泳動微粒子11は非表示面14に移動、後期には泳動微粒子は殆ど非表示面に集まり、その結果表示面8は白色絶縁性液体12により白色画面となり、表示操作は終了する。
第2過程の前期は、交流電場と交流磁界及び剥離用直流電界を印加して、前歴表示画像の消去行なう。着色泳動微粒子11は非表示面14に移動、後期には着色泳動微粒子は殆ど非表示面14に集まり、その結果表示面8は白色絶縁性液体12により白色画面となり表示操作は終了する。
カラー電気泳動表示装置の場合、白色絶縁性液体は、3種類又は4種類の色彩の着色泳動微粒子を分散している。これを所定の位置の電気泳動表示素子に注入(300dpi以上)するには、インクジエット・プリンタ手法が最適である。この場合、白色絶縁性液体は、分散された真球状着色負荷電微粒子により負の電荷をもつ。このためインクジエット・プリンタのノズル先端内面に負電極を設け、第1透明駆動電極を正とし加速用直流電界を印加すると、所定の位置の角柱形又は、円筒形隔壁中に加速飛翔され、短時間に注入することができる。
凹部の角柱形障壁は、深さ50〜150μm、幅が60〜70μm、厚さが15〜30μm、円筒型障壁は、直径40〜70μm、厚さ約15〜30μmである
第2基板19は、前記第1基板と同様ネサ・ガラスである。ネサ膜を第2電極18とし、ポリカーボネート膜を20〜50μm塗布して絶縁層16とし、その表面に透明電極材料をスパッタしパターニングして第2駆動電極15のX軸のリード線を形成する。これにフォトレジストを塗布し、パターニングして、貫通絶縁層Aを形成する。透明電極材料をスパッタし、パターニングしてX軸第2駆動電極15とする。更にポリカーボネート膜20〜50μm塗布して非表示面14を構成する。
第1基板と第2基板を張り合わせて電気泳動表示装置とし、駆動ICを接続してモノクロ・カラー反射・透光型電気泳動表示装置を完成する。
カラー電気泳動表示装置の場合、白色絶縁性液体は、3種類又は4種類の色彩の着色泳動微粒子を分散している。これを所定の位置の電気泳動表示素子に注入するには、インクジエット・プリンタ手法が最適である。この場合、白色絶縁性液体は、分散された真球状着色負荷電磁性微粒子により負の電荷をもつ。このためインクジエット・プリンタ・タンクのノズル先端内面に負電極を設け、第1透明駆動電極を正とし加速用直流電界を印加すると、所定の位置の角柱形又は、円筒形隔壁中に加速飛翔され、短時間で注入することができる。
凹部の角柱形障壁は、深さ50〜150μm、幅40〜70μm、厚さは15〜30μm、円筒型障壁は、直径40〜70μm、厚さ15〜30μmである。
第2基板19は、前記第1基板と同様ネサ・ガラスである。ネサ膜を第2電極18とし、ポリカーボネート膜を約20〜50μm塗布して絶縁層16とし、その表面に透明電極材料をスパッタしパターニングして第2駆動電極15のX軸のリード線を形成する。これにフォトレジストを塗布パターニングして貫通絶縁層Aを形成、透明電極材料をスパッタし、パターニングしてX軸第2駆動電極15とする。更にポリカーボネート膜約20〜50μm塗布して非表示面14を構成する。第1基板と第2基板を張り合わせて電気泳動表示装置とし、駆動ICを接続してモノクロ・カラー反射・透光型電気泳動表示装置を完成する。
カラー電気泳動表示装置の場合、白色絶縁性液体は、3種類又は4種類の色彩の着色泳動微粒子を分散している。これを所定の位置の電気泳動表示素子に注入するには、インクジエット・プリンタ手法が最適である。この場合、白色絶縁性液体は、分散された真球状着色負荷電磁性微粒子により負の電荷をもつ。このためインクジエット・プリンタ・タンクのノズル先端内面に負電極を設け、第1透明駆動電極を正とし加速用直流電界を印加すると、所定の位置の角柱形又は、円筒形隔壁中に加速飛翔され、短時間で注入することができる。
凹部の角柱形障壁は、深さ50〜150μm、幅40〜70μm、厚さは15〜30μm、円筒型障壁は、直径40〜70μm、厚さ15〜30μmである。
第2基板19は、前記第1基板と同様ネサ・ガラスである。ネサ膜を第2電極18とし、ポリカーボネート膜を約20〜50μm塗布して絶縁層16とし、その表面に透明電極材料をスパッタしパターニングして第2駆動電極15のX軸のリード線を形成する。これにフォトレジストを塗布パターニングして貫通絶縁層Aを形成し、透明電極材料をスパッタし、パターニングしてX軸第2駆動電極15とする。更にポリカーボネート膜20〜50μm塗布して非画像表示面14を構成する。
第1基板と第2基板を張り合わせて電気泳動表示装置とし、駆動ICを接続してモノクロ・カラー反射・透光型電気泳動表示装置を完成する。
前記着色負荷電磁性微粒子は、前述の材料に磁性微粒子(FeO・Fe2O3で示されるマグネタイト微粒子)を加え、懸濁重合法・乳化重合法・分散重合法等により、5〜10μmの真球状微粒子を作る。これに10〜50kGyの電子線を照射して、−30〜−100mVのエレクトレット性ζ電位と5×10−4Wbの磁荷とを合わせも着色負荷電磁性微粒子である。
前記白色絶縁性液体は高分子微粒子原料モノマーに、正孔トラップとなる材料(SiO2,Si:H:O1−x等)、酸化亜鉛、酸化チタン等の酸化物白色超微粒子を加え、懸濁重合法・乳化重合法・分散重合法等により、0.1〜1μmの真球状超微粒子を作る。これに1〜150kGyのガンマ線を照射し、90〜110℃で十数分間加熱するか、90〜110℃で1〜150kGyのガンマ線を照射して、エレクトレット性正電荷を帯電した微粒子で5〜20mVのζ電位をもち炭化水素絶縁性溶媒、シリコーン絶縁性溶媒に1〜20%分散した白色絶縁性液体である。
2・・・第1透明電極
3・・・透明絶縁層
4・・・第2透明電極
5・・・透明絶縁層
6・・・第1透明駆動電極
7・・・透光反射層
8・・・絶縁層(表示面)
9・・・着色泳動微粒子(負荷電微粒子)
10・・・白色正荷電微粒子
11・・・着色泳動微粒子(負荷電磁性微粒子)
12・・・白色絶縁性液体
13・・・隔壁
14・・・絶縁層(非表示面)
15・・・第2駆動電極
16・・・絶縁層
17・・・第3電極
18・・・第2電極
19・・・第2基板
20・・・表示用直流電源
21・・・撹拌用交流電源
22・・・撹拌用磁場発生電源
Claims (17)
- 表示面側となる第1基板と、
第1基板上に配置された第1透明電極、透明絶縁層及び第1透明駆動電極と、
前記第1基板に対向して配置された非表示面側となる第2基板と、
該第2基板上に配置された第2電極、絶縁層及び第2駆動電極と、
前記第1基板と第2基板間の隔壁に充填された絶縁性液体と、
該絶縁性液体中に分散された着色泳動微粒子と、
前記第1透明電極と前記第2電極とに接続された交流電源と、
前記第1透明駆動電極と前記第2駆動電極とに接続された直流電源と、を備え、
画像表示は、前記第1透明電極と第2電極間に交流電源を印加して、前記絶縁性液体を交流電場で撹拌すると共に、前記第1透明駆動電極と第2駆動電極間に表示用直流電界を印加し、前記着色泳動微粒子を表示面側に垂直移動させることにより行われる電気泳動表示素子。 - 表示面側となる第1基板と、
第1基板上に配置された磁場発生用第2透明電極、透明絶縁層及び第1透明駆動電極と、
前記第1基板に対向して配置された非表示面側となる第2基板と、
該第2基板上に配置された磁場発生用第3電極、絶縁層及び第2駆動電極と、
前記第1基板と第2基板間の隔壁に充填された絶縁性液体と、
該絶縁性液体中に分散された着色泳動微粒子と、
前記第2透明電極と前記第3電極とに接続された磁場発生電源と、
前記第1透明駆動電極と前記第2駆動電極とに接続された直流電源と、を備え、
画像表示は、前記第2透明電極と第3電極間に交流電流を通電して交流磁場を発生させ、前記絶縁性液体を交流磁場で撹拌すると共に、前記第1透明駆動電極と第2駆動電極間に表示用直流電界を印加し、前記着色泳動微粒子を表示面側に垂直移動させることにより行われる電気泳動表示素子。 - 前記第2基板側に透光性材料を使用し、裏面側から透過光を照射できる構造にした請求項1又は2に記載の電気泳動表示素子。
- 前記隔壁により3分割又は4分割されている請求項1から3のいずれかに記載の電気泳動表示素子。
- 前記絶縁性液体及び着色泳動微粒子は、インクジエット方式により注入された請求項1から4のいずれかに記載の電気泳動表示素子。
- 請求項1から5のいずれかに記載の電気泳動表示素子を、単純マトリックス方式又はTFTマトリックス方式により駆動する電気泳動表示装置。
- 請求項1に記載の電気泳動表示素子に用いられる着色泳動微粒子であって、
高分子微粒子原料モノマーに、電子トラップとなる材料、顔料を添加し、懸濁重合法・乳化重合法・分散重合法により、5〜10μmの真球状微粒子を作成した後、これに10〜50kGyの電子線を照射し、90〜110℃で十数分間加熱するか、90〜110℃で10〜50kGyの電子線を照射して、エレクトレット性負電荷を帯電した微粒子で、−50〜−100mVのζ電位をもち、所望の色彩に着色した着色泳動微粒子。 - 請求項2に記載の電気泳動表示素子に用いられる着色泳動微粒子であって、
高分子微粒子原料モノマーに、電子トラップとなる材料、顔料、磁性微粒子を加え、懸濁重合法・乳化重合法・分散重合法により、5〜10μmの真球状微粒子を作成した後、これに10〜50kGyの電子線を照射し、90〜110℃で十数分間加熱するか、90〜110℃で10〜50kGyの電子線を照射して、エレクトレット性負電荷を帯電した微粒子で、−50〜−100mVのζ電位と、5×10−4Wbの磁荷を合わせもち、所望の色彩に着色した着色泳動微粒子。 - 顔料により、赤、緑、青、黒、マゼンタ、イエロー、シアン色に着色したもので、真球状に形成されている請求項7または8に記載の着色泳動微粒子。
- 前記電子トラップは、弗素系樹脂である、請求項7又は8に記載の着色泳動微粒子。
- 請求項1又は2に記載の電気泳動表示素子に用いられる絶縁性液体であって、
高分子微粒子原料モノマーに、正孔トラップ材料と、酸化亜鉛、酸化チタンの酸化物系白色超微粉末を加え懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法により、0.1〜1μmの真球状超微粒子を作成した後、これに1〜15kGyのガンマ線を照射し、90〜110℃で十数分間加熱するか、90〜110℃で1〜15kGyのガンマ線を照射して、エレクトレット性正電荷を帯電した白色正荷電微粒子で、5〜50mVのζ電位をもつ前記白色正荷電微粒子を、炭化水素絶縁性液体またはシリコーン系絶縁性液体に5〜20%分散した絶縁性液体。 - 前記高分子微粒子原料モノマーは、アクリル系、ポリエステル系、スチレン系、ポリカーボネート系の樹脂で、正孔トラップとなる材料は、Siの酸化物(SiO2)アモルファス又はシリコン酸化物(Si:H:O1−x)の超微粒子である請求項11に記載の絶縁性液体。
- 前記第1基板及び前記第2基板は、ガラス又はポリマー・フイルムである請求項1から5のいずれかに記載の電気泳動表示素子。
- 前記第1基板及び前記第2基板の距離が、前記着色泳動微粒子の粒径の50倍か、200μm以下である請求項1から5のいずれかに記載の電気泳動表示素子。
- 前記絶縁性液体を構成する白色正荷電微粒子と、着色泳動微粒子の粒径比が1/2〜1/10の範囲にあることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電気泳動表示素子。
- 請求項1に記載の電気泳動表示素子を駆動する方法であって、
前記第1透明電極と第2電極間に交流電源を印加して、白色の前記絶縁性液体を交流電場で撹拌して、表示面側及び非表示面側に付着する前歴表示画像を消去するステップと、
前記第1透明駆動電極と第2駆動電極間に表示用直流電界を印加し、前記着色泳動微粒子を表示面側に垂直移動させ画像表示するステップと、
表示後再び前記第1透明電極と第2電極間に交流電界を印加して、前記絶縁性液体を撹拌し前歴表示画像を消去するステップと、
前記着色泳動微粒子を非表示面側に垂直移動し、表示面側を白色表示するステップとを備える電気泳動表示素子の駆動方法。 - 請求項2に記載の電気泳動表示素子を駆動する方法であって、
前記第2透明電極と第3電極間に交流電流を通電して交流磁場を発生させ、白色の前記絶縁性液体を交流磁場で撹拌して、表示面側及び非表示面側に付着する前歴画像を消去するステップと、
前記第1透明駆動電極と第2駆動電極間に表示用直流電界を印加し、前記着色泳動微粒子を表示面側に垂直移動させ画像表示するステップと、
表示後再び前記第2透明電極と第3電極間に交流電界を印加して磁場を発生させ、前記絶縁性液体を撹拌し前歴表示画像を消去するステップと、
前記着色泳動微粒子を非表示面側に垂直移動し、表示面側を白色表示するステップとを備える電気泳動表示素子の駆動方法。
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