JP5332864B2 - 内燃機関の故障診断装置 - Google Patents
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燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給装置と、
前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を、第1燃圧要求に応じて第1燃圧とし、第2燃圧要求に応じて該第1燃圧よりも高い第2燃圧とする燃圧可変制御装置と、
実空燃比を検出する空燃比センサと、
前記実空燃比が制御目標空燃比と一致するように、前記実空燃比と該制御目標空燃比との差に基づいたフィードバック補正量を燃料噴射量にフィードバックするフィードバック補正手段と、
前記第1燃圧要求時の前記フィードバック補正量と、前記第2燃圧要求時の前記フィードバック補正量との差が、故障下限閾値よりも小さい場合に、前記燃圧可変制御装置が故障していると判定する故障判定手段と、を備えることを特徴とする。
燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給装置と、
前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を、第1燃圧要求に応じて第1燃圧とし、第2燃圧要求に応じて該第1燃圧よりも高い第2燃圧とする燃圧可変制御装置と、
前記第1燃圧と前記第2燃圧との圧力比に応じて、第1燃圧要求時の燃料噴射時間を増大補正し、第2燃圧要求時の燃料噴射時間を短縮補正する燃料噴射時期補正手段と、
実空燃比を検出する空燃比センサと、
前記実空燃比が制御目標空燃比と一致するように、前記実空燃比と該制御目標空燃比との差に基づいたフィードバック補正量を燃料噴射量にフィードバックするフィードバック補正手段と、
前記第1燃圧要求時の前記フィードバック補正量と、前記第2燃圧要求時の前記フィードバック補正量との差が、故障上限閾値よりも大きい場合に、前記燃圧可変制御装置が故障していると判定する故障判定手段と、を備えることを特徴とする。
具体的には、燃圧可変制御装置が正常に動作している場合には、第1燃圧要求と第2燃圧要求とに応じて燃料噴射弁に供給される燃圧が切り替わる。第1燃圧要求から第2燃圧要求に切り替えた場合には、燃圧の増大に伴い、燃料噴射量は増大することとなる。燃料噴射量が増大すれば、実空燃比はリッチ側に変動する。この実空燃比の変動に対して、フィードバック補正により燃料噴射量を減少させるフィードバック補正量が設定され、実空燃比が制御目標空燃比となるように制御される。また、第2燃圧要求から第1燃圧要求に切り替えた場合には、燃圧の減少に伴い、燃料噴射量は減少することとなる。燃料噴射量が減少すれば、実空燃比はリーン側に変動する。この実空燃比の変動に対して、フィードバック補正により燃料噴射量を増大させるフィードバック補正量が設定され、実空燃比が制御目標空燃比となるように制御される。
このように、第1及び第2燃圧要求に対するフィードバック補正量は、減少方向・増大方向に変動する。よって、変動幅が故障下限閾値以上の場合には、燃圧可変制御装置が正常に動作していると診断することができる。
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係るシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、内燃機関10を備えている。内燃機関10は図示しない複数の気筒を有している。気筒にそれぞれ接続された図示しない吸気ポートには、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射式の燃料噴射弁12がそれぞれ配置されている。各燃料噴射弁12は、共通の低圧デリバリパイプ14に接続されている。また、内燃機関10の排気通路の触媒上流には図示しない空燃比センサが配置されている。
ECU50は、空燃比センサからの出力を元に、実空燃比が理論空燃比と一致するように、実空燃比と理論空燃比との差に基づいたフィードバック補正量を算出する。そして、フィードバック補正量を、燃料噴射弁12に噴射させる燃料噴射量にフィードバックする「空燃比フィードバック制御」を実施する。
次に、本実施形態のシステムの特徴である燃圧可変制御装置の故障診断処理について図2〜図3を用いて説明する。最初に、図2を用いて故障検出処理の概要について説明する。図2は、燃圧可変制御装置の故障診断の実施例を説明するためのタイミングチャートである。なお、以降の説明においては、第1燃圧を400kPa、第2燃圧を650kPaと例示して説明するが、これらの調圧値は限定されるものではなく、第1燃圧よりも第2燃圧が高い関係にありさえすればよい。
まず、燃圧可変制御装置が正常に動作している場合になされた故障診断の実施例について説明する。図2(A)に示す実線60aは、正常時に燃料噴射弁12に供給される燃料の圧力変化を示している。図2(C)に示す実線62aは、上述した空燃比フィードバック制御により算出され、燃料噴射量にフィードバックされるフィードバック補正量の変化を示している。図2(D)に示す実線64aは、空燃比センサにより検出される実空燃比の変化を示している。なお、図2(D)の中央線は、制御目標空燃比(例えば、理論空燃比とする。)を示している。
次に、燃圧可変制御装置が異常動作(故障)している場合になされた、故障診断の実施例について説明する。図2(A)に示す破線60bは、燃料噴射弁12に供給される燃料の圧力が650kPaに固定されて400kPaに切り替わらない状態を示している。
正常時には、要求燃圧に応じて燃圧が変動する。燃圧の変動に応じて実空燃比はリッチ/リーンに変動する。空燃比フィードバック制御により算出されるフィードバック補正量は、実空燃比がリッチになれば燃料噴射量を減少させる補正量となり、実空燃比がリーンになれば燃料噴射量を増大させる補正量となる。即ち、正常時において、フィードバック補正量の変動幅は大きく変動する。そのため、フィードバック補正量の変動幅が大きい場合には、燃圧可変制御装置が正常に動作していると診断することができる。
また、ここでは、ECU50が、上述した「空燃比フィードバック制御」を実行することにより、前記第1の発明における「フィードバック補正手段」が、上記ステップ120〜ステップ150の処理を実行することにより前記第1の発明における「故障判定手段」が、それぞれ実現されている。
次に、図4〜図5を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態のシステムは図1に示す構成において、ECU50に後述する図5のルーチンを実施させることで実現することができる。
上述した実施の形態1では、第1燃圧要求と第2燃圧要求とを交互に切替えることで生じる実空燃比の変動に基づいて、フィードバック補正量の変動幅を算出する。そして、変動幅が大きい場合には、燃圧可変制御装置が正常に動作していると診断できる。しかしながら、エミッションやドライバビリティ悪化防止の面から、正常時の故障診断における実空燃比の変動は小さいほうが望ましい。そこで、本実施形態においては、正常時の故障診断における実空燃比の変動を低減した、故障診断処理を実現することとした。
まず、燃圧可変制御装置が正常に動作している場合になされた、故障診断の実施例について説明する。時刻t1前においては、燃圧は400kPaに調圧されている(図4(A))。このとき、実施の形態1と同様の空燃比フィードバック制御により、燃料噴射量は一定のフィードバック補正量で補正され(図4(C))、実空燃比が理論空燃比と一致するように保たれている(図4(D))。
次に、燃圧可変制御装置が異常動作(故障)している場合になされた、故障診断の実施例について説明する。実施の形態1で述べた通り、時刻t1〜時刻t4において、第1燃圧要求と第2燃圧要求とを交互に切り替えても、燃圧は650kPaの状態のままとなる(図4(A))。
また、ここでは、ECU50が、上述した「空燃比フィードバック制御」を実行することにより、前記第2の発明における「フィードバック補正手段」が、上記ステップ220の処理を実行することにより、前記第2の発明における「燃料噴射時期補正手段」が、上記ステップ220〜ステップ250の処理を実行することにより前記第2の発明における「故障判定手段」が、それぞれ実現されている。
次に、図6を参照して本発明の実施の形態3について説明する。本実施形態のシステムは図1に示す構成において、ECU50に後述する図6のルーチンを実施させることで実現することができる。
上述した実施の形態1では、故障診断のためにアクティブに第1及び第2燃圧要求を切替えて、実空燃比の変動を生じさせることで故障診断を実施している。このような空燃比の変動に伴うエミッション悪化等は低減できることが望ましい。そこで、本実施形態においては、故障診断の実施時期をフューエルカット復帰後のリッチ制御中とし、エミッション悪化等を防止することとした。
[実施の形態4のシステム構成]
次に、図7〜図9を参照して本発明の実施の形態4について説明する。本実施形態のシステムは図7に示す構成において、ECU50に後述する図9のルーチンを実施させることで実現することができる。
上述した実施の形態1では、低圧燃料系80において、故障診断のためにアクティブに第1燃圧要求と第2燃圧要求とを切替えて、実空燃比の変動を生じさせることで故障診断を実施している。ところで、エミッションやドライバビリティの悪化防止の面から見れば、故障診断における実空燃比の変動は必要以上に大きくならないことが望ましい。本実施形態では、各気筒の総燃料噴射量を低圧燃料系80と高圧燃料系82とで吹き分けて、実空燃比の変動を最小限に抑えつつ、燃圧可変制御装置の故障診断を実施することとした。
次に、図10〜図11を参照して本発明の実施の形態5について説明する。本実施形態のシステムは図7に示す構成において、各気筒の排気通路上流に空燃比センサを備えて、ECU50に後述する図11のルーチンを実施させることで実現することができる。
上述した実施の形態4では、気筒毎に総燃料噴射量をポート噴射と筒内直接噴射とに吹き分けて、実空燃比の変動を低減しつつ故障診断を実施している。本実施形態では、図7に示すV6エンジンにおいて、さらに、一時的に燃料噴射を吹き分ける気筒を限定して、燃圧可変制御装置の故障診断を実施することとした。
12 ポート噴射式の燃料噴射弁
14 低圧デリバリパイプ
17 低圧配管
18 燃料ポンプ
36 筒内直噴式の燃料噴射弁
50 ECU
80 低圧燃料系
82 高圧燃料系
Claims (1)
- 燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給装置と、
前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を、第1燃圧要求に応じて第1燃圧とし、第2燃圧要求に応じて該第1燃圧よりも高い第2燃圧とする燃圧可変制御装置と、
実空燃比を検出する空燃比センサと、
前記実空燃比が制御目標空燃比と一致するように、前記実空燃比と該制御目標空燃比との差に基づいたフィードバック補正量を燃料噴射量にフィードバックするフィードバック補正手段と、
フューエルカット復帰後のリッチ制御中に前記第1燃圧要求と前記第2燃圧要求とを交互に切り替えて出し、前記第1燃圧要求時の前記フィードバック補正量と、前記第2燃圧要求時の前記フィードバック補正量との差が、故障下限閾値よりも小さい場合に、前記燃圧可変制御装置が故障していると判定する故障判定手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の故障診断装置。
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JP2009104365A JP5332864B2 (ja) | 2009-04-22 | 2009-04-22 | 内燃機関の故障診断装置 |
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