JP5332057B2 - リスク算出装置およびリスク算出方法 - Google Patents
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Description
はじめに、本発明に係るリスク算出装置の概要について説明する。
(全般)
次に、本実施例のリスク装置の構成について説明する。
「災難マップ蓄積部」は、単位時間当たりの災難の発生確率を災難種別ごとに位置情報と関連付けた情報である災難マップを蓄積するように構成されている。
「滞在情報取得部」は、滞在情報を取得するように構成されている。「滞在情報」とは、ユーザが滞在リスクの計算を希望する場所の位置情報とその場所での滞在時間とを含む情報をいう。例えば、ユーザが2008年12月31日の15時から19時までの間、東京都中央区銀座に滞在する予定がある場合の滞在情報は、「東京都中央区銀座」という位置情報と、「4時間」という滞在時間を含む情報である。なお、位置情報は、上の例のような行政区画や住所で示されるものに限られず、例えば「JR山手線の品川駅・東京駅間」といったような一定の範囲を示すものであってもよい。このような位置情報は、その場所で当該鉄道が不通になったり遅延したりするリスクを知りたい場合などに利用可能である。
「発生確率取得部」は、取得した滞在情報に含まれる位置情報に関連付けられている災難種別ごとの災難の単位時間当たりの発生確率を前記蓄積されている災難マップを利用して取得するように構成されている。
「総時間発生確率算出部」は、取得した発生確率を滞在時間で積分して災難種別ごとの災難の総時間発生確率を算出するように構成されている。
次に、本実施例のリスク算出装置のハードウェア構成について説明する。
図7は本実施例のリスク算出装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本例のリスク算出装置の災難マップ蓄積部と、滞在情報取得部は、「記憶装置(記録媒体)」0701と、「メインメモリ」0702と、「CPU」0703と、「I/O」0704とから構成される。なお、滞在情報取得部は、さらにI/Oを介して接続されたディスプレイ0705、キーボード、マウスなどの入力用のインターフェイス(図示を省略)などを有していてもよい。発生確率取得部と、総時間発生確率算出部は、「記憶装置(記録媒体)」と、「メインメモリ」と、「CPU」と、「I/O」とから構成される。さらに、リスク算出装置は、算出した総時間発生確率などをユーザのために出力するためにI/Oを介して接続されたディスプレイやスピーカ(図示を省略)等の出力デバイスを有していてもよい。
図9は、本実施例のリスク算出装置における処理の流れの一例を示す図である。
まず、災難マップの蓄積ステップS0901において、リスク算出装置は、災難マップを蓄積する。
本実施例の発明により、ユーザが滞在を予定している日時や場所において発生する可能性がある災難の種別を、予め特定の災難に限定したりユーザの選択に委ねたりすることなく、装置の側で網羅的に拾い上げてそのリスクの程度(災難の発生確率)を算出することが可能なリスク算出装置およびリスク算出方法を提供することが可能となる。
本実施例のリスク算出装置は、基本的に実施例1のリスク算出装置と共通する。ただし、本実施例のリスク算出装置は、単に滞在時間だけに基づいて災難種別ごとの災難の総時刻時間発生確率を算出するのではなく、滞在日時にも基づいて、災難の総時間発生確率(総時刻時間発生確率)を算出する手段を備えた点に特徴がある。一例を挙げれば、単にその場所に「4時間」滞在する場合のリスク度だけではなく、「2007年12月31日15時‐19時」といった具体的滞在日時におけるリスク度を算出できるようにしたものである。
(全般)
図10は、本実施例のリスク算出装置の機能ブロックの一例を示す図である。本例の「リスク算出装置」1000も、図2に示した実施例1のリスク算出装置と同様に、「災難マップ蓄積部」1010と、「滞在情報取得部」1020と、「発生確率取得部」1030と、「総時間発生確率算出部」1040とを有する。
「災難時刻マップ蓄積手段」は、単位時間当たりの災難の発生確率をさらに時刻と関連付けた災難時刻マップを蓄積するように構成されている。即ち、本実施例の災難時刻マップでは、例えば、「東京都中央区銀座」を示す位置情報と関連付けられた災難種別「置引き」の単位時間当たりの災難の発生確率が「1日当たり1件」である場合、この発生確率が、さらに時刻と関連付けられ、例えば、「0時‐6時の間は1時間当たり0.01件、6時‐12時の間は1時間当たり0.02件、12時‐18時の間は1時間当たり0.08件、18時‐24時の間は1時間当たり0.06件」といった時刻別の発生確率として示される。この時刻は、1時間ごととか、上例のように6時間ごとなどの一定時間ごとでもよい。あるいは、この時刻は、月、日と結びつけられて「12月の各日の0時‐6時、6時‐12時…、1月の各日の0時‐6時、6時‐12時…」といったようなものでもよい。さらに、月、日で特定された災難マップも本実施例にいう「時刻と関連付けられた」災難時刻マップに含まれる。例えば、「12月における1日当たり発生確率は2件、1月における1日当たり発生確率は1件」といったようなものであってもよい。要するに、本実施例の災難時刻マップが実施例1の単なる災難マップと異なる点は、同じ滞在時間であっても、具体的な滞在日時によって災難の発生確率が異なり得るようになっていることにある。
「滞在時刻情報取得手段」は、ユーザが滞在リスクの計算を希望する場所の滞在時刻情報をも合わせて取得するように構成されている。例えば、実施例1では、ユーザから取得した滞在情報に含まれる滞在時間は、単に「4時間」といった長さだけの例を示したが、本実施例の滞在時刻情報取得手段が取得する滞在時刻情報は、「2007年12月31日15時‐19時」といった具体的滞在日時を示すものである。ここでの滞在時刻情報に含まれる「滞在時刻」も日における時刻単位のものに限らず、「12月31日から1月3日まで」のように日単位、月単位のものであってもよい。また、この滞在時刻情報には、ユーザが滞在リスクの計算を希望する場所の位置情報が含まれる。この位置情報は、例えば、滞在時刻情報取得手段が実施例1で述べたのと同様の構成に従ってユーザから位置情報を取得する際に、滞在時刻情報に含めて取得される。このように滞在時刻情報の中に位置情報を含めるようにした理由は、次に述べるように時刻別発生確率取得手段が、取得した滞在時刻情報に含まれる位置情報および滞在時刻に関連付けられている災難種別ごとの災難の単位時間当たりの発生確率(時刻別発生確率)を取得するように構成されるためである。
「時刻別発生確率取得手段」は、時刻別発生確率を前記蓄積されている災難時刻マップを利用して取得するように構成されている。「時刻別発生確率」とは、取得した滞在時刻情報に含まれる位置情報および滞在時刻に関連付けられている災難種別ごとの災難の単位時間当たりの発生確率である。
「時刻別発生確率取得手段」は、時刻別発生確率をその滞在時刻における滞在時間で積分して災難種別ごとの災難の総時刻時間発生確率を算出するように構成されている。例えば、「東京都中央区銀座」における災難種別「置引き」の時刻別発生確率が「12時‐18時の間は1時間当たり0.08件、18時‐24時の間は1時間当たり0.06件」であり、同場所における滞在時刻が「2007年12月31日15時‐19時」である場合、時刻別発生確率取得手段は、15時から18時までの間における1時間当たり発生確率である0.08件と18時から19時までの1時間当たり発生確率である0.06件とを積分して、当該4時間では0.3件(=0.08×3+0.06)という総時刻時間発生確率を算出する。
次に、本実施例のリスク算出装置のハードウェア構成について説明する。
図11は本実施例のリスク算出装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本実施例の装置のハードウェア構成は基本的に実施例1について図7で示した構成と共通する。以下、実施例1と構成が異なる点のみ説明し、その余の構成の説明は省略する。
図12は、本実施例のリスク算出装置における処理の流れの一例を示す図であって、災難時刻マップの蓄積、滞在時刻情報の取得、時刻別発生確率の取得および総時刻時間発生確率の算出に係る処理の流れだけを抜き出して示したものである。その余の処理の流れは実施例1と同様であるから図示を省略した。
本実施例の発明により、単なる単位時間当たりの発生確率に基づいて総時間発生確率を算出する場合に比べ、より蓋然性の高い発生確率を得ることができる。また、このことはより適切なリスクグレードを示したり、より適切な警告や対策を示したりできることにもつながる。
本実施例のリスク算出装置は、基本的に実施例1または2のリスク算出装置と共通する。ただし、本実施例のリスク算出装置は、単に滞在時間だけに基づいて災難種別ごとの災難の総時刻時間発生確率を算出するのではなく、滞在目的に応じて、当該目的に関する災難種別に関してのみ災難の総時間発生確率を算出する手段を備えた点に特徴がある。一例を挙げれば、滞在目的が食事であれば置引きとビル火災のほか食中毒という災難種別についても発生確率を算出するが、ショッピングであれば置引きとビル火災についてのみ発生確率を算出し、食中毒については発生確率を算出しないようにしたものである。
(全般)
図13は、本実施例のリスク算出装置の機能ブロックの一例を示す図である。本例の「リスク算出装置」1300も、図2に示した実施例1のリスク算出装置などと同様に、「災難マップ蓄積部」1310と、「滞在情報取得部」1320と、「発生確率取得部」1330と、「総時間発生確率算出部」1340とを有する。
「目的別災難テーブル保持手段」は、目的別災難テーブルを保持するように構成されている。「目的別災難テーブル」とは、カテゴライズされた滞在目的と、その滞在目的にて考慮すべき災難種別とを関連付けたテーブルをいう。
滞在目的をカテゴライズする目的は、同じ時刻に同じ場所に滞在する場合であっても、その目的によって遭遇する可能性のあるリスクが異なることから、目的に照らして遭遇可能性のないリスクについて発生確率を算出しても意味がないためである。例えば、同じ「東京都中央区銀座に4時間滞在する」場合であっても、滞在目的がレストラン等での「食事」であれば「食中毒」に遭遇する可能性があるため、この災難種別の発生確率について計算する意味があるが、「ショッピング」の場合には「食中毒」に遭遇する可能性はないとすれば当該災難種別について発生確率を算出することは無意味である。そこで、この場合に「食事」と「ショッピング」は別の滞在目的としてカテゴライズされるといったようなことである。
「滞在目的取得手段」は、ユーザから滞在目的をさらに取得するように構成されている。「滞在目的」は、文字通り滞在する目的をいうが、これを取得する目的は、滞在目的に関連付けられている災難種別に応じた災難の発生確率を算出することにあるから、目的をどのように区分するかは、これに関連する災難の種別によって決定される。換言すれば、災難種別が共通するものが同じ滞在目的にカテゴライズされる。このような観点からカテゴライズされた滞在目的の例としては、「食事」、「映画・演劇・演芸鑑賞」、「徒歩で移動しながらのショッピング」、「自家用車で移動しながらのショッピング」、「ドライブ」、「株取引」、「スポーツ観戦」、「散歩」、「商用」などが考えられる。この例では、映画鑑賞、演劇鑑賞、演芸鑑賞は、いずれについても災難の発生確率を算出する意味がある災難種別が同じであることから、これらを別々の滞在目的にカテゴライズする必要がないため、同じカテゴリーに分類されている。また、「ショッピング」については、前述したように、「徒歩で移動しながらのショッピング」と「自家用車で移動しながらのショッピング」とで災難の発生確率を算出する意味がある災難種別に差異がある(車上ねらいを含むか含まないか)ことから、別々のカテゴリーに分類される。
「目的別取得手段」は、滞在目的に関連付けられている災難種別に関してのみ単位時間当たりの災難の発生確率を取得するように構成されている。「滞在目的に関連付けられている災難種別」は、上述の目的別災難テーブルにおいて滞在目的にて考慮すべき災難種別としてその滞在目的に関連付けられた災難種別を意味する。
「重みづけテーブル保持手段」は、重みづけテーブルを保持するように構成されている。「重みづけテーブル」とは、災難種別ごとに発生確率を他の発生確率と足し算して総計する際の重みづけを記録したテーブルをいう。この重みづけは、様々な災難種別のリスクが存在する中で、総合的なリスクを判定する場合に、どの災難種別を重視すべきかを定めるものである。
「足し算値算出手段」は、総時間発生確率を前記重みづけを利用して足し算し、総時間発生確率足し算値を算出するように構成されている。
次に、本実施例のリスク算出装置のハードウェア構成について説明する。
図18は本実施例のリスク算出装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本実施例の装置のハードウェア構成は基本的に実施例1について図7で示した構成と共通する。以下、実施例1と構成が異なる点のみ説明し、その余の構成の説明は省略する。
図19は、本実施例のリスク算出装置における処理の流れの一例を示す図であって、滞在目的の取得および重みづけを利用した総時刻時間発生確率足し算値の算出に係る処理の流れだけを抜き出して示したものである。その余の処理の流れは実施例1と同様であるから図示を省略した。
本実施例の発明により、滞在目的に照らして、その災難種別の深刻度やユーザに与える心理的影響などを考慮しつつ災難種別の重みづけを行って、よりトータルな形でユーザにリスク度を提示することがが可能となる。
本実施例のリスク算出装置は、基本的に実施例1または2のリスク算出装置と共通する。ただし、本実施例のリスク算出装置は、単に滞在時間だけに基づいて災難種別ごとの災難の総時刻時間発生確率を算出するのではなく、ユーザ属性に応じて、当該属性に関する災難種別に関してのみ災難の総時間発生確率を算出する手段を備えた点に特徴がある。一例を挙げれば、ユーザ属性が女性であれば地震と交通事故のほか性犯罪という災難種別についても発生確率を算出するが、成人男性であれば地震と交通事故についてのみ発生確率を算出し、性犯罪については発生確率を算出しないようにしたものである。
(全般)
図20は、本実施例のリスク算出装置の機能ブロックの一例を示す図である。本例の「リスク算出装置」2000も、図2に示した実施例1のリスク算出装置などと同様に、「災難マップ蓄積部」2010と、「滞在情報取得部」2020と、「発生確率取得部」2030と、「総時間発生確率算出部」2040とを有する。
「属性別災難テーブル保持手段」は、属性別災難テーブルを保持するように構成されている。「属性別災難テーブル」とは、カテゴライズされたユーザ属性と、そのユーザ属性にて考慮すべき災難種別とを関連付けたテーブルをいう。「ユーザ属性」とは、ユーザに人的に付着している性質を言い、例えば、性別、年齢、国籍、人種、体格(身長、体重など)、一定の資格の有無などをいう。
ユーザ属性をカテゴライズする目的は、同じ時刻に同じ場所に滞在する場合であっても、そのユーザ属性によって遭遇する可能性のあるリスクが異なることから、ユーザ属性に照らして遭遇可能性のないリスクについて発生確率を算出しても意味がないためである。例えば、同じ「東京都中央区銀座に4時間滞在する」場合であっても、ユーザ属性が女性や未成年であれば「性犯罪」に遭遇する可能性があるため、この災難種別の発生確率について計算する意味があるが、成人男性の場合には「性犯罪」に遭遇する可能性はないとすれば当該災難種別について発生確率を算出することは無意味である。そこで、「成人男性」、「成人女性」、「未成年」は別のユーザ属性としてカテゴライズされるといったようなことである。
「ユーザ属性取得手段」は、ユーザからユーザ属性をさらに取得するように構成されている。「ユーザ属性」を取得する目的は、ユーザ属性に関連付けられている災難種別に応じた災難の発生確率を算出することにあるから、属性をどのように区分するかは、前実施例で述べた滞在目的の区分と同様、これに関連する災難の種別によって決定される。
「属性別取得手段」は、ユーザ属性に関連付けられている災難種別に関してのみ単位時間当たりの災難の発生確率を取得するように構成されている。「ユーザ属性に関連付けられている災難種別」は、上述の属性別災難テーブルにおいてユーザ属性にて考慮すべき災難種別としてそのユーザ属性に関連付けられた災難種別を意味する。
本実施例でも、総時間発生確率算出部の重みづけテーブル保持手段は重みづけテーブルを保持しており、同部の足し算値算出手段が、発生確率取得部が取得したすべての災難種別に係る単位時間当たりの災難の発生確率を上記重みづけを利用して足し算して、総時間確率足し算値を算出するように構成されているが、その具体的構成は、実施例3で述べたところと共通するので、説明を省略する。
次に、本実施例のリスク算出装置のハードウェア構成について説明する。
図22は本実施例のリスク算出装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本実施例の装置のハードウェア構成は基本的に実施例1について図7で示した構成と共通する。ただし、属性別災難テーブルを保持するように構成されている点、ユーザからのユーザ属性を取得するように構成されている点、およびユーザ属性に関連付けられている災難種別に関してのみ単位時間当たりの災難の発生確率を取得するように構成されている点が実施例1と異なるが、これらの構成は、その処理において用いる対象が、実施例3で説明したリスク算出装置の処理対象である「滞在目的」から「ユーザ属性」に置換されただけであって、処理のための装置のハードウェア構成自体には何ら違いはない。よって説明を省略する。
図23は、本実施例のリスク算出装置における処理の流れの一例を示す図であって、ユーザ属性の取得および重みづけを利用した総時刻時間発生確率足し算値の算出に係る処理の流れだけを抜き出して示したものである。その余の処理の流れは実施例1と同様であるから図示を省略した。
本実施例の発明により、ユーザ属性に照らして、その災難種別の深刻度やユーザに与える心理的影響などを考慮しつつ災難種別の重みづけを行って、よりトータルな形でユーザにリスク度を提示することがが可能となる。
以上に説明した本発明は、以下のような社会的意義を有するものであるので、最後にこの点を付言する。
現在社会を生きるうえで重要なキーワードが「安全」と「守る」である。成熟化や少子高齢化の進展、世界的な景気後退、経済のグローバル化、社会不安の増大、安全神話の崩壊――といった言葉で示される我が国の急速な構造変化が示すのは、日本人一人一人が社会の変化に対応して自分自身や家族の安全を守ること、そして我が国全体で安全性の確保と富の防衛に務めることの重要性が従来に増して高まっているということである。
本装置は我が国国民一人一人の「将来への不安の解消」を主な目的としており、これまでは「占い」などの非科学的なアプローチに頼らざるを得なかったことに対して、公開情報や分析値といった数学的リスク算定値といった新たな選択肢を示すものである。本装置が普及すれば、国民の安全な生活の一助となるうえで大変有意義と考えられる。
また本装置の普及に伴い、元データを提供する国家・地方自治体・企業などのデータ整備の充実が期待できる効果もあろう。これらを用いる国民全体のリスクに対する理解と関心が高まることも期待できる。
さらに環境視点の社会浸透と自己責任が求められる風潮も見逃せない。一人一人が自ら動き、自らを守ることの重要性はますます高まっており、本装置が我が国の安全性強化に資することも期待される。
かかる観点から、本装置は、リスク算定に用いるデータの整備や、国家・社会の安全性確保に関する産業において利用されることが可能であり、これら産業の発展にも寄与し得るものである。
0110 災難マップ蓄積部
0116 災難マップ
0120 滞在情報取得部
0126 滞在情報
0130 発生確率取得部
0136 災難の単位時間当たり発生確率(災難種別ごと)
0140 総時間発生確率算出部
0146 災難の総時間発生確率(災難種別ごと)
0150 外部データベース
0151 災難データ(公開情報)
0160 ユーザ
0170 端末
Claims (5)
- 単位時間当たりの災難の発生確率を災難種別ごとに位置情報と関連付けた情報である災難マップを蓄積する災難マップ蓄積部と、
ユーザからユーザが滞在リスクの計算を希望する場所の位置情報とその場所での滞在時間とを含む滞在情報を取得する滞在情報取得部と、
取得した滞在情報に含まれる位置情報に関連付けられている災難種別ごとの災難の単位時間当たりの発生確率を前記蓄積されている災難マップを利用して取得する発生確率取得部と、
取得した発生確率を滞在時間で積分して災難種別ごとの災難の総時間発生確率を算出する総時間発生確率算出部と、
を有するリスク算出装置。 - 災難マップ蓄積部は、
単位時間当たりの災難の発生確率をさらに時刻と関連付けた災難時刻マップを蓄積する災難時刻マップ蓄積手段を有し、
滞在情報取得部は、
ユーザが滞在リスクの計算を希望する場所の滞在時刻情報をも合わせて取得する滞在時刻情報取得手段を有し、
発生確率取得部は、
取得した滞在時刻情報に含まれる位置情報および滞在時刻に関連付けられている災難種別ごとの災難の単位時間当たりの発生確率である時刻別発生確率を前記蓄積されている災難時刻マップを利用して取得する時刻別発生確率取得手段を有し、
総時間発生確率算出部は、
時刻別発生確率をその滞在時刻における滞在時間で積分して災難種別ごとの災難の総時刻時間発生確率を算出する総時刻時間発生確率算出手段を有する請求項1に記載のリスク算出装置。 - 滞在情報取得部は、
カテゴライズされた滞在目的と、その滞在目的にて考慮すべき災難種別とを関連付けた目的別災難テーブルを保持する目的別災難テーブル保持手段と、
ユーザから滞在目的をさらに取得する滞在目的取得手段とを有し、
発生確率取得部は、
滞在目的に関連付けられている災難種別に関してのみ単位時間当たりの災難の発生確率を取得する目的別取得手段を有し、
総時間発生確率算出部は、
災難種別ごとに発生確率を他の発生確率と足し算して総計する際の重みづけを記録した重みづけテーブルを保持する重みづけテーブル保持手段と、
総時間発生確率を前記重みづけを利用して足し算し、総時間発生確率足し算値を算出する足し算値算出手段と、
を有する請求項1または2に記載のリスク算出装置。 - 滞在情報取得部は、
カテゴライズされたユーザ属性と、そのユーザ属性にて考慮すべき災難種別とを関連付けた属性別災難テーブルを保持する属性別災難テーブル保持手段と、
ユーザからユーザ属性をさらに取得するユーザ属性取得手段とを有し、
発生確率取得部は、
ユーザ属性に関連付けられている災難種別に関してのみ単位時間当たりの災難の発生確率を取得する属性別取得手段を有し、
総時間発生確率算出部は、
災難種別ごとに発生確率を他の発生確率と足し算して総計する際の重みづけを記録した重みづけテーブルを保持する重みづけテーブル保持手段と、
総時間発生確率を前記重みづけを利用して足し算し、総時間発生確率足し算値を算出する足し算値算出手段と、
を有する請求項1または2に記載のリスク算出装置。 - 請求項1に記載のリスク算出装置を用いたリスク算出方法であって、
リスク算出装置が、単位時間当たりの災難の発生確率を災難種別ごとに位置情報と関連付けた情報である災難マップを蓄積する災難マップ蓄積ステップと、
リスク算出装置が、ユーザからユーザが滞在リスクの計算を希望する場所の位置情報とその場所での滞在時間とを含む滞在情報の入力がなされたかどうかの判断を行う判断ステップと、
判断ステップにおいてユーザから滞在情報の入力がなされたとの判断結果が得られた場合に、リスク算出装置が、当該滞在情報を取得する滞在情報取得ステップと、
リスク算出装置が、滞在情報取得ステップにて取得した滞在情報に含まれる位置情報に関連付けられている災難種別ごとの災難の単位時間当たりの発生確率を蓄積ステップにて蓄積した災難マップを利用して取得する発生確率取得ステップと、
リスク算出装置が、発生確率取得ステップにて取得した発生確率を滞在時間で積分して災難種別ごとの災難の総時間発生確率を算出する総時間発生確率算出ステップと、
を有するリスク算出方法。
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