JP5324182B2 - 梅などの球状作物用混在物分離機 - Google Patents

梅などの球状作物用混在物分離機 Download PDF

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Description

本発明は、梅などの球状作物に混入した葉などの混在物を能率的に除去することのできる混在物分離機に関する。
梅の収穫方法の一つに、梅の完熟度を一定にするため、自然落下を待って収穫する「拾い梅」という収穫方法がある。「拾い梅」では、梅の立木の真下の地面にシートを拡げて、自然に落下した梅をシート上で捕捉する。こうして収穫した多数の梅には葉や埃或いは小石、小さな樹片などからなる混在物が混入する。
従来、このように混入した混在物については、人手により除去していた。近年、梅の果肉中に幼虫(ケシキスイ類幼虫、(アカマダラケシキスイ、ウスモンアカヒラタケシキスイ))が入り込む事例が報告されたため、梅の選別作業前において、収穫した梅を水槽に入れ水中に漬けることにより幼虫を果肉中から追い出すことが行われている。そして、その後の選別作業において、幼虫が侵入した孔が梅に無いかを確認している。
しかしながら、水に漬ける作業は混在物が混入した状態で行われるため、特に葉が濡れてしんなりし、しおれた状態で梅に張り付き、選別工程で幼虫が侵入した孔の確認がしずらいものとなっている。
一方、農作物に付着した土などを除去する装置として、例えば特許文献1及び2にはブラシローラを使用した処理機が開示されている。この処理機は、半分が水槽に漬かった状態で水平回転軸回りへ回転駆動されるブラシローラを複数前後方向へ並設し、そのブラシローラがその回転力で大根などの農作物を搬送する過程で該農作物の表面を摺擦する。これによれば、農作物の表面に付着した土などが能率的に除去される。
特開平9−248167号公報 特開2003−47448号公報
上記した特許文献1及び2などに開示された処理機は土などの除去には適しても、しおれた葉は広い面積で梅に張り付いており、部分的に摩擦するブラシローラでは、梅と一緒に葉はブラシローラにより送られるだけであり、葉を引き剥がす除去処理には適さない。
本発明は、梅などの球状作物に張り付いているしおれた状態の葉であってもこれを効率的に除去することを可能とする混在物分離機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る混在物分離機は、処理すべき球状作物の直径よりも大きな直径を有し、水平回転軸回りへ回転駆動されるローラと、該球状作物が乗り越えるべき該ローラの最上部の位置に、該ローラ水平回転軸に平行な該ローラの存在範囲内に配設された歯部と、該歯部から該ローラ上部の回転方向前側へ向け該ローラの外周面に沿って該ローラの最前部の前側に至る外周斜面部とを有する分離部材とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、梅などの球状作物に混入し、しおれた状態で球状作物に張り付いている葉でも、これを能率的に除去することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例である混在物分離機の作動状態を示す全体斜視図である。1は機枠であって、上枠部1aとこれを支持した脚部1bとからなり、覆い体12により覆われている。図2は覆い体12を省略した前記混在物分離機の作動状態を示す斜視図である。上枠部1aは左右方向c1上で対向状に配置された前後方向c2の側面部材a1、a2と、これら側面部材a1、a2を結合した左右方向c1の結合部材b1、b2とで四角枠状に形成されている。また脚部1bは上枠部1aを地面などの支持面から数十cm程度の高さに支持する。
図3は上枠部1aの平面図である。上枠部1aの左右の側面部材a1、a2間で前後方向c2の一端から他端までの範囲に7本のブラシローラ2a、b、c、d、e、f、gが前後方向c2の水平な単列状に並設されている。各ブラシローラ2は左右の側面部材a1、a2に固定された一対の軸受3a、3bを介して回転自在に支持された左右方向c1の水平回転軸4aとこれを固定された円柱部材4と、この円柱部材4の外周面に植設されたブラシ毛5とを備えている。
第一、第二、第四、第六及び第七の各ブラシローラ2a、2b、2d、2f、2gは、ブラシ毛5を円柱部材4の外周面の全体にほぼ均等状に植設されており、第三及び第五の各ブラシローラ2c、2eはブラシ毛5を多条且つ円環状に配置され且つ他のブラシローラ2c、2eよりも略10mm程度大きな外径である。ブラシローラ2c、2eの円環状ブラシ毛5の間隔は、処理すべき球状作物の直径よりも小さい。各ブラシローラ2の回転軸4aの一端にはスプロケット6a、6b、6c、6d、6e、6f、6gが2個づつ固定されており、この際、第三及び第五の各ブラシローラ2c、2eに直結するスプロケット6c、6eは他のブラシローラ2a、2b、2d、2f、2gが直結するスプロケット6a、6b、6d、6f、6gよりも大きな径である。いずれのブラシローラも処理すべき球状作物wの直径よりも大きな直径を有しており、各ブラシローラの間隔は、処理すべき球状作物の直径よりも狭い。
図4は前記混在物分離機の作動状態を示す前方視断面図である。図2及び図4に示すように、上部枠1aの各側面部材a1、a2の内方近傍には、球状作物wが各ブラシローラ2の円柱部材4よりも左右外側へ移動しないように、前後方向c2の仕切板a01、a02が各側面部材a1、a2と同体状に固定されている。
また図2に示すように、上枠部1aの後端には球状作物wを供給するための入口側傾斜案内樋7が形成されている。この傾斜案内樋7は傾斜平面からなる底面7aと左右の垂直側面7b、7cとからなっており、底面7aは板材からなる結合部材b1の上面で形成され、左右の垂直側面7b、7cは左右の側面部材a1、a2の内側に設けられた仕切板a01、a02の内面で形成されている。そして、底面7aの前端縁は第一のブラシローラ2aの後上部に接近されている。
一方、上枠部1aの前端には球状作物wの排出される出口側傾斜案内樋8が形成されている。この出口側傾斜案内樋8は板材を溝形に屈曲して底面8a及び左右の側面8b、8cを形成されると共に結合部材b2の上側に配置されている。図5は前記混在物分離機の作動状態を示す側面視断面図である。底面8aの後端縁は第七のブラシローラ5gの前側c02に位置され後述の分離部材9bの下部前面に接近されている。
図3及び図5に示すように、第六及び第七の各ブラシローラ2f、2gには、それぞれ一つの分離部材9a、9bが設けられている。第六のブラシローラ2fと一つの分離部材9aとからなる第一の組合せ要素10Aと、第七のブラシローラ2gと一つの分離部材9bとからなる第二の組合せ要素10Bとが前後に連接された構成となっている。各分離部材9a又は9bはその対応する一つのブラシローラ2f又は2gの後半部を覆うように配置されており、さらに詳細にはその対応する一つのブラシローラ2f又は2gの最上部の上方から該ブラシローラ2f又は2g上部の回転方向前側、即ち該ブラシローラ2f又は2gの前側c02へ向け該ブラシローラ2f又は2gの外周面に沿って該ブラシローラ2f又は2gの最前部の前側c02に至り続いてさらに下方へ向け少なくとも該ブラシローラ2f又は2gの最下部高さに至る範囲に設けられている。
図6は上枠部1aの後部の要部を示す図である。分離部材9a、9bは同一構成であるので、以下、代表して分離部材9aのみ説明する。図6Aに示すように、分離部材9aは一つのブラシローラ2fの最上部の上方からブラシローラ2fの最前部の前側c02までのブラシローラ2fと同心の側面視形状が4分の1円の弧形状とされ、ブラシローラ2fの最前部の前側c02からブラシローラ2fの最下部高さに至るまでの側面視形状は垂直方向の直状とされている。この際、分離部材9aの上部の端縁9a−eは、左右方向c1(図1)に沿わせられてブラシローラ2fの円柱部材4の左右方向c1巾範囲に渡って、球状作物wと葉w1との隙間に入る「歯」の役目を持った歯部である。分離部材9aは具体的には、方形平板状の1mm厚程度のステンレス板を屈曲させて形成しており、分離部材9aの端縁9a−eはステンレス板の一辺である。分離部材9aの端縁9a−eを加工、或いはこれに別部材を付加しても良いが、球状作物wを傷付ける程、鋭利状とする必要は無い。分離部材9aとブラシローラ2fの外周面との隙間は葉w1がブラシローラ2fの回転力を受けて該隙間内を抵抗少なく移動し得る大きさであり、その大きさは数mm程度とされる。従って、端縁9a−eの高さは、ステンレス板の厚さと隙間の合計であり、処理すべき球状作物wが乗り越えられる高さである。そのため、端縁9a−eの高さが、球状作物wの半径を超える大きさの段差であると、球状作物wが乗り越えられないので、球状作物wの半径よりも小さくする。また、分離部材9aの外周面は球状作物wが転がり落ちるようにブラシローラ2fと同心の斜面(曲面)となっている。
分離部材9bとブラシローラ2gにおいても、上記と同様に球状作物wから葉w1を剥離するように作用される。この際、球状作物wを前方c02へ押す力となるのは、分離部材9aの外周面を転がり落ちる球状作物wである。
2つの分離部材9a、9bの左右の各端部は左右各側においてその対応する側の一つの縦結合板d1、d2を介して結合されている。各縦結合板d1、d2はその対応する側の側面部材a1、a2の内面に当接されボルトやナットを介して前後及び又は上下の位置調整可能に固定されている。
図1、図4及び図5などに示すように上枠部1aの上面上には覆い体12がネジ部材13などで脱着可能に固定されている。この覆い体12の上面12aはアクリル板などの透視板で形成され、側面12b、12cは金属板で形成されている。図7は上枠部1aの上側に取り付けられる水供給手段を示す平面図である。覆い体12の内方で各ブラシローラ2の略真上には左右方向c1の水管13b、13c、13d、13e、13f、13gが配置されており、各水管13は一端f1を閉鎖され他端f2を水入口とされ、最下位置の左右方向c1へ略数十mmピッチで水流出孔f3を上下向きに列設されている。
各水管13の水入口は覆い体12の外方に配置されたチーズ14やエルボ15の差込口に挿入され各水管13の中心線回りの位置変更可能に結合されている。各水管13は一端f1が覆い体12の一側の側面12bに支持されると共に、他端f2がチーズ14又はエルボ15を介して覆い体12の他側の側面12cに支持されている。これらチーズ14及びエルボ15が短管16を介して水密状に連結され接着されることにより水供給主管17が形成されると共にこの水供給主管17の一端に短管18やエルボ19が連結され接着されることにより水源接続部20が形成されている。
第六及び第七のブラシローラ6f、6gの上側に位置された各水管13e、13fからは、水流出孔f3から比較的小さな勢力で流出される。分離部材9a、9bの歯部(分離部材9aの端縁9a−e)の下から露出したブラシローラ6f、6gの最上部又はこれを含む後半部の上部へ水流hが落下するように、水流出孔f3の向きが調整される。この落下範囲は、処理すべき球状作物wの半径までの範囲であり、この範囲に落下するように調整する。水流出孔f3は真下を向いていてもよいし、或いは図5及び図6に示すように水流出孔f3を斜め前下方へ向けることも差し支えない。本実施例では、家庭用水道の水圧を想定している。水流hが球状作物wの前側(c02方向)にかかった水が、球状作物wの前側を伝わって流れ、葉w1との間に入って浮かす葉w1を浮かすのである。より高い水圧を利用できるのならば、球状作物wと葉w1の間に強制的に水流を押し込み、葉w1の浮かすことも可能となる。尚、水流出孔f3の向きを変更するときは、水管13をこれの内挿されたチーズ14又はエルボ15から少し抜き出し水管13の中心線回りへチーズ14又はエルボ15に対し任意角度だけ回転変位させるようにするのであり、このときの回転角度は左右方向c1の垂直面に対する水流出孔f3の中心線の角度θ(図5、図6参照)が例えば0℃〜30度の範囲内となるように設定される。
図3に示すように、入口側傾斜案内樋7の下側の一側には電動モータ21が固定されている。図8は上枠部1aの一側に形成された回転伝達機構23を示す側面図である。この回転伝達機構23は電動モータ21の出力軸にスプロケット21aを固定し、このスプロケット21aと第一のブラシローラ2aのスプロケット6aとの間に無端状チェーン22aを掛け回すと共に、第一から第七までの各スプロケット6における前後で隣接した2つのスプロケット6、6間ごとに無端状チェーン22a、22bを掛け回した構成とされている。
一方、入口側傾斜案内樋7の下側の他側には電動モータ21の回転速度を任意速度に変更するためのコントローラ24が装着されている。コントローラ24は入力部材24aを備えており、この入力部材24aを操作することで電動モータ21への電力供給が断続されると共に電動モータ21の回転速度が変更されるようになっている。25はコントローラ24に電力を供給するための電源コード、26はコントローラ24から電動モータ20に電力を送給するためのコードである。
さらに上枠部1aの下面側には図4に示すようにホッパー28が形成されており、このホッパー28は上枠部1aの下面側に落下した葉、小石、土粒及び樹片などの混在物w1を比較的狭い範囲に集中させるように案内するものである。次に上記した混在物分離機で、比較的大きな粒径の紀州梅(球状作物w)中に混入した葉などの混在物w1を分離し排除するさいの、使用例及び各部の作用などについて説明する。
先ずホッパー28の下端開口の真下に混在物w1を収容させるためのバケットg1を位置させると共に出口側傾斜案内樋8の案内終端の下側に、球状作物wを収容させるためのバケットg2を位置させる。水源接続部20には水道から延長された水供給ホースを接続させ各水管13の水流出孔f3から水を噴出させる。そして電源コード25は商用電源などに接続し、コントローラ24の入力部材24aを操作して電動モータ20の回転速度を適当大きさに設定する。
入口側傾斜案内樋7の上面側の内方には、水中に漬けることにより幼虫を果肉中から追い出した後の紀州球状作物w及びこれに混入した混在物(葉や小石や樹片など)w1からなる収穫物をバケツなどの容器に入れて適当量づつ投入する。この際、投入される収穫物に水が入っていても差し支えない。
電動モータ21の出力軸の回転はスプロケット6、21aやチェーン22a、22bを介して各ブラシローラ2に伝達され、各ブラシローラ2は同一の周速で回転される。一方、球状作物wやこれに付着している混在物(葉や塵埃)w1や球状作物w中に自由状態で混入している混在物(小石や樹片など)は入口側傾斜案内樋7上を自身に作用する重力作用や他の梅などに付与される重力作用で前側c02へ移動された後、回転しているブラシローラ2群の上部上へ達する。
ここに達した球状作物wはブラシローラ2が回転されていてもその回転力で後側へ移動するような自転変位が生じさせられるために単独ではブラシローラ2上を前方へ円滑に搬送されるものとならないのであり、後続して入口側傾斜案内樋7上に投入されて前方へ移動される球状作物wなどに押されることにより各ブラシローラ2の上部である山部を乗り越える。
各山部を乗り越えた後の球状作物wは隣接した2つのブラシローラ2、2間に形成された谷部へ重力作用により単独で転がり落ちる。各谷部に移動した梅は後続する球状作物wに押されなければ前側c02へ搬送されず、各谷部の球状作物wの後側に適当数の球状作物wが後続して前後方向c2へ当接状態で並んだときにこれら後続する球状作物wに押されて前側c02へ移動することができる。したがって各谷部には多数の球状作物wが左右方向c1へ列状に並んだ状態となり、このように左右方向c1へ並んだ状態の球状作物wが順次に前側c02へ移動され、やがて第一の組合せ要素10Aを構成する第六のブラシローラ6fの最上部に到達する。
このように球状作物wや混在物w1がブラシローラ2上を前側c02へ移動する過程で、水管13から流出される水がこれら球状作物wや混在物w1に注がれるのであり、一方ではブラシローラ2上の球状作物wは自転しながらブラシ毛5で摺擦される。これにより球状作物wに付着した混在物w1や自由状態の混在物w1は洗い流されてブラシローラ2の隙間を通じて水と一緒に下方へ落下しバケットg1内に収容される。
球状作物wに混入した混在物w1の中には比較的サイズの大きいものも含まれるが、このような混在物(小石や樹片など)w1は第三及び第五のブラシローラ2c、2eの上部上を移動する過程で次のように球状作物w中から除去される。即ち、第三及び第五のブラシローラ2c、2eのブラシ毛5は多条の円環状に配列されているため、ブラシローラ2c、2eの外周面にブラシ毛5の存在しない垂直面に沿った円環状の溝路が多数、形成された状態となっている。これらの溝路が他のブラシローラ2の隙間からは落下しない比較的大きなサイズの混在物w1をブラシローラ2の隙間を通じて円滑に下方へ落下させる。
球状作物w中に混入した葉w1以外の混在物w1は第一から第五までのブラシローラ2上を移動する過程でその殆どが除去されるが、葉w1はしおれた状態であるため、水の存在で球状作物wの表面にすぐ付着してしまう。このように付着した葉w1は水管13からの水流hにより一時的に球状作物wから剥離されても球状作物wが自転しているため直ちに球状作物wの表面に伸長された状態になって再び密着してしまい、ブラシローラ2や水流hによっては球状作物w中から効果的に排除されない。その結果、葉w1の付着した状態の球状作物wが第一の組合せ要素10Aにおける第六のブラシローラ2fの後半部の上部に次々と到達する。
第六のブラシローラ2fの後半部の上部に到達して左右方向c1の列状になった、葉w1の付着した球状作物wや葉w1の付着していない球状作物wは、後続して移動される他の球状作物wに押される(k)と同時に第六のブラシローラ2fの回転力を受けて、図6Aに示すように、第六のブラシローラ2fの最上部に向け矢印方向jへ自転しながら前上り傾斜に逆らいつつ概ね左右方向c1の列状に並んだ状態で前側c02へ移動される。
こうして第六のブラシローラ2fの最上部近傍に到達した各球状作物wは、分離部材9aの端縁9a−eに当接したとき、後続する他の球状作物wの押し力と第六のブラシローラ2fの回転力により分離部材9aの上面側に押し上げられる。球状作物wの自転は、分離部材9aの上側の端縁9a―eに引っ掛かってその回転を規制される(図6A)。このようになっても、その葉w1の付着している球状作物wは自転を継続されるため、その葉w1は端縁9a−eによりこの球状作物wから強制的に剥離され分離される(図6B)。球状作物wから分離されて単独状態となった葉w1はブラシ毛5ブラシローラ2fと共に分離部材9aとブラシローラ2fとの隙間を通じて回転移動されブラシローラ2fの下部側へ移動する。
さらに、水管13の水流出孔f3から第六のブラシローラ2fの最上部、特に第六のブラシローラ2fの最上部が分離部材9aの下に隠れる手前の位置に向けて水流hを前部の上方から注ぐことにより、球状作物wと葉w1の分離効率は格段に向上する。つまり、この水流hは、梅の進行方向側において水流hが球状作物wと葉w1の間に侵入し、球状作物wに付着した葉w1が球状作物w表面から部分的に浮き上がる(図6C)。この状態で、直後の端縁9a−eに球状作物wは衝突する(図6D)。これにより、葉w1の分離をより確実に行うことができる(図6E)。水流hが球状作物wに降り注ぐ位置は、分離部材9aの先端付近がよく、この位置から離れると球状作物wの自転により葉w1が再び球状作物wに付着する。従って、水流hを注ぐ位置は処理される球状作物wの半径以内の範囲とするのがより効果的であり、少なくとも球状作物wの直径よりも離れると葉w1が再度巻きつき、効果が期待できない。
分離部材9aにより球状作物wから強制的に剥離され、単独状態となった葉w1はブラシ毛5ブラシローラ2fと共に分離部材9aとブラシローラ2fとの隙間を通じて回転移動されブラシローラ2fの下部側へ移動する。された後、水管13fから流出された水に洗い流されバケットg1内に収容される。
分離部材9aの上面側に押し上げられた球状作物wは重力作用により分離部材9aの前下がり状の上面に案内されてさらに前下方へ移動し、第二の組合せ要素10Bを構成した第七のブラシローラ2gの後半部の上部に到達する。
そして再び、第二の組合せ要素10Bによって、第一の組合せ要素10Aにおける処理と同様な処理を受け、なおも付着している葉w1を剥離し球状作物w中から排除する。したがって球状作物wに混入した葉w1は、第一の組合せ要素10Aのみによる場合よりも高い確率で球状作物w中から排除される。この第二の組合せ要素10Bで球状作物wから分離された葉w1も先と同様にホッパー28を経てバケットg1内に収容される。
このような処理の後に第七のブラシローラ2gの最上部に到達した球状作物wは、第一の組合せ要素10Aの場合と同様に分離部材9b上に押し上げられ、この後、分離部材9bの上面に案内されて重力作用によりさらに前下方へ移動され、出口側傾斜案内樋8を経て別のバケットg2内に収容されるのである。作業者はこのバケットg2内に収容された球状作物wについて、虫の孔が無いかを確認しながら選別する。
また分離部材9a、9bがその対応するブラシローラ2f、2gの最後部の後側に至り続いて下方へ向け少なくとも該ブラシローラ2f、2gの最下部高さに至る範囲に配置されていることは、各組合せ要素10A、10Bのブラシローラ2f、2gで分離された葉w1などの混在物が他のブラシローラ2に付着する事態を阻止して混在物w1の分離処理の効率を向上させるものとなる。
〈上記実施例の変形例〉
以下のように変形しても実用上差し支えない。
a:第6及び第7のブラシローラ6f、6gのそれぞれを、外周面がシリコン、スポンジ又はゴムなどの比較的軟らかい材料で形成されたローラとする。
b:分離部材9a又は9bを、これに対応するブラシローラ6f又は6gの最前部の前側から下方へ向かう部位の省略されたものとする。
c:第2の組合せ要素10Bを省略して、第一の組合せ要素10Aの分離部材9aに案内され前下方へ移動された球状作物wを直ちに出口側傾斜案内樋8に案内させる。
d:第一から第五までのブラシローラ2の周辺構造をこれらと同様な機能を奏する他の構成に変更する。例えばブラシローラ2の総数を変更したり、或いは、一部のブラシローラ2を上記a:で記載したような他の材料で形成したローラとする。
本発明の一実施例である混在物分離機の作動状態を示す全体斜視図である。 混在物分離機の上部構造を省略した作動状態を示す斜視図である。 混在物分離機の上枠部の平面図である。 混在物分離機の作動状態を示す前方視断面図である。 混在物分離機の作動状態を示す側面視断面図である。 上枠部の後部の要部を示す図である。 混在物分離機の上部に取り付けられる水供給手段を示す平面図である。 上枠部の一側に形成された回転伝達機構を示す側面図である。
符号の説明
2f 第六のブラシローラ
2g 第七のブラシローラ
4a 水平回転軸
5 ブラシ毛
9a 分離部材
9b 分離部材
10A 第一の組合せ要素
10B 第二の組合せ要素
13 水管
c02 前側
w 球状作物

Claims (4)

  1. 処理すべき球状作物の直径よりも大きな直径を有し、水平回転軸回りへ回転駆動されるローラと、
    該球状作物が乗り越えるべき該ローラの最上部の位置に、該ローラ水平回転軸に平行な該ローラの存在範囲内に配設された歯部と、該歯部から該ローラ上部の回転方向前側へ向け該ローラの外周面に沿って該ローラの最前部の前側に至る外周斜面部とを有する分離部材とを備えたことを特徴とする混在物分離機。
  2. 請求項1において、前記分離部材の外周斜面部は、少なくとも該ローラの最下部高さに至る範囲まで配設されていることを特徴とする混在物分離機。
  3. 請求項1において、前記ローラと前記分離部材とからなる2つの組合せ要素が前記水平回転軸と直行する水平方向へ並設され、一つの組合せ要素に含まれるローラと他の組合せ要素に含まれるローラの間隔が処理すべき球状作物の直径よりも狭いことを特徴とする混在物分離機。
  4. 請求項1において、前記分離部材の歯部から露出するローラ上であって、前記ローラの最上部が前記分離部材の下に隠れる手前の位置に向けて水を掛ける水管を設けたことを特徴とする混在物分離機。
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