JP5322629B2 - 自動焦点検出装置及びその制御方法、撮像装置 - Google Patents

自動焦点検出装置及びその制御方法、撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は自動焦点検出装置及びその制御方法、撮像装置に関し、特に撮像された画像から取得されたAF評価値に基づく自動焦点検出制御を行う自動焦点検出装置及びその制御方法、撮像装置に関する。
ビデオカメラ等の自動焦点検出(AF)制御では、撮像素子を用いて生成された映像信号の鮮鋭度(コントラスト)に基づいて合焦位置を検出するTV−AF方式が広く用いられている。具体的には、フォーカスレンズを移動させながら順次撮影して得られた映像信号について、コントラストの程度を示すAF評価値を生成し、AF評価値に基づいてコントラストが最大となるフォーカスレンズの位置を合焦位置として探索する。
しかしながら、人物を撮影する場合において、主被写体である人物とその背景のコントラストの関係から、人物ではなく背景にピントが合ってしまう場合があった。
このような問題を解決するため、人物を検出して人物にピントが合うように焦点検出領域を設定する撮像装置が知られている。例えば、顔検出機能を備え、検出された顔領域を含む焦点検出エリアに対して焦点検出を行う撮像装置(例えば、特許文献1参照)や、人物の目を検出し、目に基づいて焦点検出を行う撮像装置(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
特開2006−227080号公報 特開2001−215403号公報
しかしながら、一般に人の顔はコントラストが低いため、十分なAF評価値が得られにくい。また、被写体の前後方向における単位移動量あたりのフォーカスレンズ移動量は、被写体が近いほど大きくなるので、例えば、被写体である人物が急に近づいてきた場合など、AF制御が被写体の動きに追従できず、画像がボケてしまうことがあった。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、TV−AF方式の自動焦点検出制御を行う自動焦点検出装置及びその制御方法、撮像装置において、被写体距離が変化した場合における自動焦点検出速度を向上させることを目的の1つとする。
上述の目的は、撮像された画像から取得したAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動し、自動焦点検出制御を行う自動焦点検出装置であって、撮像された画像から予め定められた被写体を検出する検出手段と、検出手段による検出結果に基づいて被写体の接近を判別する判別手段と、設定された焦点検出領域に対応する画像の領域からAF評価値を生成する生成手段と、AF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動する制御手段とを有し、制御手段は、動画撮影時、判別手段により被写体の接近が判別された場合被写体の接近が判別されない場合よりも、合焦方向を判別するための微小駆動時におけるフォーカスレンズの単位駆動量を増加させ、単位駆動量は、単位駆動量移動した後のフォーカスレンズの位置が焦点深度内となる量であることを特徴とする自動焦点検出装置によって達成される。
また、上述の目的は、撮像された画像から取得したAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動し、自動焦点検出制御を行う自動焦点検出装置の制御方法であって、自動焦点検出装置の検出手段が撮像された画像から予め定められた被写体を検出する検出ステップと、自動焦点検出装置の判別手段が検出ステップにおける検出結果に基づいて被写体の接近を判別する判別ステップと、自動焦点検出装置の生成手段が設定された焦点検出領域に対応する画像の領域からAF評価値を生成する生成ステップと、自動焦点検出装置の制御手段がAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動する制御ステップとを有し、制御ステップにおいて、制御手段は、動画撮影時、判別ステップにおいて被写体の接近が判別された場合被写体の接近が判別されない場合よりも、合焦方向を判別するための微小駆動時におけるフォーカスレンズの単位駆動量を増加させ、単位駆動量は、単位駆動量移動した後のフォーカスレンズの位置が焦点深度内となる量であることを特徴とする自動焦点検出装置の制御方法によっても達成される。
このような構成により、本発明によれば、TV−AF方式の自動焦点検出制御を行う自動焦点検出装置及びその制御方法、撮像装置において、被写体距離が変化した場合における自動焦点検出速度を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の例示的かつ好適な実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る、TV−AF方式の自動焦点検出制御を行う自動焦点検出装置を用いた撮像装置の一例としてのデジタルビデオカメラ100の構成例を示すブロック図である。なお、本発明はデジタルスチルカメラを始めとして、顔検出機能及び動画撮影機能を有する他の任意の撮像装置及びそのような撮像装置を備える機器にも適用することができる。
図1において、本実施形態のデジタルビデオカメラ100は、オートフォーカス機能を有するズームレンズ120を撮像光学系として備えている。ズームレンズ120は、第1固定レンズ101、光軸方向に移動して変倍を行う変倍レンズ102、絞り103、第2固定レンズ104及びフォーカスコンペンセータレンズ105を備える。フォーカスコンペンセータレンズ(以下、単にフォーカスレンズという)105は、変倍に伴う焦点面の移動を補正する機能とフォーカシングの機能とを兼ね備えている。
撮像素子106は、CCDセンサやCMOSセンサといった光電変換素子から構成され、ズームレンズ120が結像する被写体像を撮像し、画素単位の電気信号からなる画像を出力する。CDS/AGC回路107は撮像素子106の出力を相関二重サンプリングするとともに、ゲイン調整する。
カメラ信号処理回路108は、CDS/AGC回路107からの出力信号に対して各種の画像処理を行い、映像信号を生成する。表示部109はLCD等により構成され、カメラ信号処理回路108からの映像信号を表示する。記録部115は、カメラ信号処理回路108からの映像信号を記録媒体(磁気テープ、光ディスク、半導体メモリ等)に記録する。
ズーム駆動回路110は、制御部114の制御に応じて変倍レンズ102を移動させる。フォーカスレンズ駆動回路111は制御部114の制御に応じてフォーカスレンズ105を移動させる。ズーム駆動回路110及びフォーカスレンズ駆動回路111は、ステッピングモータ、DCモータ、振動型モータ及びボイスコイルモータ等のアクチュエータにより構成される。
AFゲート112は、CDS/AGC回路107からの全画素の出力信号のうち、制御部114が設定した焦点検出に用いられる領域(焦点検出領域又はAF枠)の信号のみを後段のAF信号処理回路113に供給する。
AF信号処理回路113は、AFゲート112から供給される焦点検出領域中の画素信号に対してフィルタを適用して高周波成分を抽出し、AF評価値を生成する。AF評価値は、制御部114に出力される。AF評価値は、撮像素子106からの出力信号に基づいて生成される映像の鮮鋭度(コントラストの大きさ)を表す値であるが、ピントが合った映像の鮮鋭度は高く、ぼけた映像の鮮鋭度は低いので、撮像光学系の焦点状態を表す値として利用できる。
制御部114は例えばマイクロコンピュータであり、図示しないROMに予め記憶された制御プログラムを実行してデジタルビデオカメラ100の各部を制御することにより、デジタルビデオカメラ100全体の動作を司る。制御部114は、撮像された画像からAF信号処理回路113が取得したAF評価値に基づいて、フォーカスレンズ駆動回路111を制御し、フォーカスレンズ105を駆動するTV−AF方式の自動焦点検出制御を行う。また、制御部114は、後述する操作部117からのズーム指示に従って、ズーム駆動回路110を制御し、ズームレンズ120の倍率を変化させる。
顔検出部116は、CDS/AGC回路107が出力する画像信号に、公知の顔検出技術に基づく顔検出処理を適用し、画像内の人物領域の一例としての顔領域を検出する。公知の顔検出技術としては、ニューラルネットワークなどを利用した学習に基づく手法、テンプレートマッチングを用いて目、鼻、口等の形状に特徴のある部位を画像から探し出し、類似度が高ければ顔とみなす手法などがある。また、他にも、肌の色や目の形といった画像特徴量を検出し、統計的解析を用いた手法等、多数提案されている。一般的にはこれらの手法を複数組み合わせ、顔検出の精度を向上させている。具体的な例としては特開2002−251380号公報に記載のウェーブレット変換と画像特徴量を利用して顔検出する方法などが挙げられる。
顔検出部116は、例えば人物の顔として検出された領域(顔領域)の位置と大きさを画像内で特定可能な情報を、顔検出結果として制御部114に出力する。制御部114は、この顔検出結果に基づき、画像内の顔領域を含む領域に焦点検出領域を設定するよう、AFゲート112へ指示する。
操作部117は、ユーザがデジタルビデオカメラ100に各種指示や設定を入力するためのスイッチ、ボタン、ダイヤル等の入力デバイス群である。撮影開始/一時停止ボタン、ズームスイッチ、静止画撮影ボタン、方向ボタン、メニューボタン、実行ボタンなどが操作部117に含まれる。
次に、制御部114が行うAF制御の詳細について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
S202で制御部114は微小駆動動作を行い、合焦か、合焦でないなら遠近どちらの方向に合焦点があるかを判別する。微小駆動動作の詳細については図3を用いて後述する。
S203で制御部114は、S202での判別結果に応じて処理を分岐させる。S202の微小駆動動作により、合焦と判別された場合、制御部114は処理をS209へ進め、そうでなければ処理をS204へ進める。
S204で制御部114は、S202で合焦点の方向が判別できているかどうかにより処理をさらに分岐させる。すなわち、方向判別できていれば処理をS205へ進め、できていなければ処理をS202へ戻して微小駆動動作を継続する。
S205で制御部114は、フォーカスレンズ駆動回路111を制御し、AF評価値が大きくなる方向へ高速でフォーカスレンズを駆動させて合焦位置を検出する山登り駆動を行う。山登り駆動動作の詳細については図5を用いて後述する。
S206で制御部114は、S205での山登り駆動動作において、AF評価値のピークを越えたか否かを判別する。ピークを越えたと判別される場合は処理をS207へ進め、さもなければS205の山登り駆動動作を継続する。
S207で制御部114は、フォーカスレンズ駆動回路111を制御し、山登り駆動動作中に得られたAF評価値がピークとなるレンズ位置にフォーカスレンズ105を戻す。S208で制御部114は、AF評価値が最大となる位置にフォーカスレンズ105が戻ったか否かを調べる。そして、戻っていれば処理をS202へ戻して再び微小駆動動作を継続し、まだ戻っていない場合は処理をS207へ戻してフォーカスレンズ105の位置を戻す動作を継続する。
次に、S209からの合焦位置の検出動作について説明する。
S209で制御部114はAF信号処理回路113からのAF評価値を保持する。S210で制御部114は、最新のAF評価値をAF信号処理回路113から取得する。S211で制御部114は、S209で保持したAF評価値とS210で新たに取得したAF評価値とを比較し、AF評価値の変動が大きいか否か判定する。具体的には制御部114はAF評価値に所定値以上の差があれば変動が大きいと判定し、処理をS202へ戻して微小駆動動作を再実行する。一方、AF評価値の変動が大きいと判定されなければ、制御部114はフォーカスレンズ駆動回路111を制御してフォーカスレンズ105を停止させ、処理をS210へ戻す。
次に、図2のS202で行う微小駆動動作について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
S302で制御部114は、最新の顔検出結果(顔領域の位置及び大きさ)を顔検出部116から取得する。そして、検出された顔領域があるか否かに応じて、AF枠(焦点検出領域)を決定し、決定したAF枠内の画素信号のみをAF信号処理回路113へ供給するようにAFゲート112を設定する。また、制御部114は、AF信号処理回路113がAF枠内部の画素信号に基づいて生成したAF評価値を取得する。なお、制御部114は、顔検出部116から取得した顔検出結果を、所定時間(回数)分記憶しておく。
S303で制御部114は、取得した最新の顔検出結果及び、記憶してある直近の所定時間分の顔検出結果に基づいて、所定時間連続して顔検出できているか(検出された顔領域がある状態が所定時間連続しているか)どうかを判定する。そして、制御部114は、顔が所定時間連続して検出されていれば処理をS304へ、そうでなければS306へ進める。
S304で制御部114は、取得した最新の顔検出結果及び、記憶してある直近の所定時間分の顔検出結果に基づいて、所定時間連続して検出されている顔領域の大きさが、連続して増加しているか否かを判定する。そして、制御部114は、顔領域の連続して増加していれば被写体が接近しているものと判別し、処理をS305へ、そうでなければS306へ処理を進める。
S305で制御部114は、微小駆動時の単位駆動量の設定値を所定量増加させることにより、微小駆動時のフォーカスレンズの1回当たりの駆動量を所定量増加させて、処理をS306へ進める。このように、顔が連続して検出され、かつその大きさが連続的に増加している場合には、被写体が接近していることを意味するので、微小駆動の単位駆動量を増加させることで、AF制御の応答性を向上させることができる。
S306で制御部114は、S302で取得したAF評価値が前回取得したAF評価値より大きいか否か判別する。そして、今回取得したAF評価値が前回取得したAF評価値以下であれば、制御部114はS308で、フォーカスレンズ駆動回路111を制御し、フォーカスレンズ105を前回と逆方向に所定量移動させる。
一方、今回取得したAF評価値が前回取得したAF評価値よりも大きければ、制御部114はS307で、フォーカスレンズ駆動回路111を制御し、フォーカスレンズ105を前回と同じ方向にさらに所定量移動させる。
図4は、微小駆動動作中のフォーカスレンズ105の位置変化の例を示す図である。
図4において、期間Aに撮像素子106に蓄積された電荷に基づいてCDS/AGC回路107が生成した映像信号の焦点検出領域に対してAF信号処理回路113が生成したAF評価値AFが時刻Tで制御部114に取得される。その後、微小駆動動作により、フォーカスレンズ105が矢印aの方向に単位駆動量だけ移動され、期間Bに撮像素子106で撮影された映像信号についてのAF評価値AFが時刻Tで制御部114に取得される。
そして、制御部114は、AF評価値AF、AFを比較し、AF<AFであればそのまま順方向(前回と同じ方向。即ち矢印aの方向)にフォーカスレンズ105を単位駆動量移動させる。一方、AF>AFであれば、逆方向(前回と逆の方向。即ち矢印bの方向)にフォーカスレンズ105を単位駆動量移動させる。
なお、微小駆動動作におけるS307及びS308におけるフォーカスレンズ105の単位駆動量は、一回の駆動で焦点状態が変化したことが撮像信号を表示部109等で表示した際に判別できないような量とすることが好ましい。具体的には、単位駆動量移動した後のフォーカスレンズの位置が焦点深度内にあるような量とすることが好ましい。
本実施形態においては、被写体が接近していると判断される場合(例えば顔領域の大きさが連続的に増加している場合)には、微小駆動の単位駆動量を増加させる。上述の通り、一般に被写体の前後方向における単位移動量に対するフォーカスレンズの移動量は、至近側ほど大きくなる。そのため、被写体が接近して来た場合には、微小駆動時の単位駆動量を増加させることにより、合焦方向の判別時間が短縮され、結果としてAF制御の応答性を向上させることが可能になる。
S309で制御部114は、S306におけるAF評価値の大小関係の判定結果、あるいはフォーカスレンズ105の駆動方向が所定回数連続して変化していないか、つまり合焦方向と判断される方向が所定回数同一か否か調べる。もし所定回数連続して合焦方向と判断される方向が変化していなければ、S310において制御部は、方向判別できたものと判定し、微小駆動動作を終了する。
一方、所定回数連続して合焦方向と判断される方向が同一でない場合、S311において制御部114は、フォーカスレンズ105の位置が同一範囲内で所定回数往復しているかどうかを判定する。この判定は、フォーカスレンズ105の位置が、所定時間所定範囲内にあるか否かの判定であっても良い。いずれかの条件が満たされていることが判定できた場合、制御部114はS312で合焦判定できたものとして、微小駆動動作を終了する。また、S311において、いずれの条件も満たされていない場合は、方向判別も合焦判定もできていないものとして微小駆動動作を終了する。
次に、図2のS205で行う山登り駆動動作について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図5において、図3と同様の動作を行うステップについては、図3と同じ参照数字を付し、詳細な説明は省略する。
山登り駆動動作においても、微小駆動動作と同様、制御部114はまず、顔検出部116から最新の顔検出結果を取得する。そして、制御部114は、取得した顔検出結果に基づいてAF枠の設定を行い、設定に従ったAF評価値を取得する(S302)。
S303で制御部114は、取得した最新の顔検出結果及び、記憶してある直近の所定時間分の顔検出結果に基づいて、所定時間連続して顔検出できているか(検出された顔領域がある状態が所定時間連続しているか)どうかを判定する。そして、制御部114は、顔が所定時間連続して検出されていれば処理をS304へ、そうでなければS306へ進める。
S304で制御部114は、取得した最新の顔検出結果及び、記憶してある直近の所定時間分の顔検出結果に基づいて、所定時間連続して検出されている顔領域の大きさが、連続して増加しているか否かを判定する。そして、制御部114は、顔領域の連続して増加していれば被写体が接近しているものと判別し、処理をS508へ、そうでなければS306へ処理を進める。
S508で制御部114は、山登り駆動時の駆動速度の設定値を所定量増加させることにより、山登り駆動時のフォーカスレンズの駆動速度を所定量増加させて、処理をS306へ進める。このように、顔が連続して検出され、かつその大きさが連続的に増加している場合には、被写体が接近していることを意味するので、山登り駆動のフォーカスレンズの駆動速度を増加させることで、AF制御の応答性を向上させることができる。
次いで制御部114は、前回取得したAF評価値と、今回取得したAF評価値の大きさを評価し(S303)、処理を分岐させる。
今回取得したAF評価値が前回取得したAF評価値よりも大きければ、制御部114はS507で、フォーカスレンズ駆動回路111を制御し、フォーカスレンズ105を前回と同じ方向(順方向)に山登り駆動、すなわち所定の速度で移動させ、処理を終了する。
一方、今回取得したAF評価値が前回取得したAF評価値以下であれば、制御部114はS508で、AF評価値がピークを越えて減少したのか判別する。そして、AF評価値がピークを越えて減少したと判別された場合、制御部114はS509へ進み、ピークを越えたとして処理を終了する。
S508でAF評価値がピークを越えて減少したと判別されなかった場合、制御部114はS510で、フォーカスレンズ駆動回路111を制御し、フォーカスレンズ105を前回と逆方向に山登り駆動、すなわち所定の速度で移動させ、処理を終了する。
図6は、山登り駆動動作中のAF評価値の大きさとフォーカスレンズ105の駆動動作の例を示す図である。
図6において、山登り駆動の開始位置から図中右方向にフォーカスレンズ105を駆動した場合、矢印Aで示すように、AF評価値がピーク(最大値)を越えて減少していることが検出される。この場合、合焦点を通り過ぎたものとして山登り駆動動作を終了し、AF評価値の最大値が得られた位置にフォーカスレンズ105を戻し(図2、S207及びS208)、微小駆動動作に移行する(S202)。
一方、山登り駆動の開始位置から図中左方向にフォーカスレンズ105を駆動した場合、矢印Bで示すように、AF評価値がピークを越えることなく減少していることが検出される。この場合、フォーカスレンズ105の移動方向を間違えたものと判断して、逆方向に山登り駆動動作を継続する。なお、山登り駆動において、フォーカスレンズ105の一定時間あたりの移動量、即ち移動速度は、上述した微小駆動動作時よりも大きい。
本実施形態では、被写体が接近していると判断される場合(例えば顔領域の大きさが連続的に増加している場合)には、山登り駆動の単位時間あたりの駆動量(駆動速度)を増加させる。上述の通り、一般に被写体の前後方向における単位移動量に対するフォーカスレンズの移動量は、至近側ほど大きくなる。そのため、被写体が接近して来た場合には、山登り駆動時の駆動速度を増加させることにより、AF制御の応答性を向上させることが可能になる。
このように、制御部114は、微小駆動の再起動(微小駆動のやり直し)要否判定→微小駆動→山登り駆動→微小駆動→再起動判定を繰り返しながら、AF評価値が最大となる位置にフォーカスレンズ105を移動させるAF制御動作を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、TV−AFを行う自動焦点検出装置において、被写体が接近していると判別される場合、微小駆動時の単位駆動量と、山登り駆動時の駆動速度を増加させる。これにより、AF制御の応答性、ひいては自動焦点検出速度の向上が実現できる。
(他の実施形態)
なお、実施形態にかかる自動焦点検出装置を撮像装置に適用した形態を説明したが、ズームレンズ120のような光学系、撮像素子106、表示部109、記録部115および操作部117は必須の構成ではない。
上述の本実施形態では、被写体の接近が判別される場合、微小駆動時の単位駆動量と、山登り駆動時の駆動速度の両方を増加させる場合を説明した。しかし、いずれか一方を増加させるだけでも、AF制御の応答性を向上させることができる。
上述の実施形態では、被写体として人物の顔を検出する場合を説明したが、画像認識など公知の技術を用いて、任意の被写体を検出することができる。
また、上述の実施形態では、被写体の接近の判別材料として、顔検出部116で検出された顔領域の大きさの時間的な変化、具体的には連続的な増加を用いた。しかし、他の任意の情報に基づいて被写体の接近を判別してもよい。例えば、被写体距離を連続的に測定する外測センサを設け、測定結果を制御部114に入力して、被写体との距離が連続的に縮まっていることから被写体の接近を判別してもよい。また、撮像素子106として、例えば特開2000−292686号公報に記載されるような、位相差検出用画素を有する撮像素子を用いて、当該位相検出用画素によって検出されるデフォーカス量の連続的な変化に基づいて被写体の接近を判別してもよい。
上述の実施形態は、システム或は装置のコンピュータ(或いはCPU、MPU等)によりソフトウェア的に実現することも可能である。
従って、上述の実施形態をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給されるコンピュータプログラム自体も本発明を実現するものである。つまり、上述の実施形態の機能を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
なお、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能であれば、どのような形態であってもよい。例えば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等で構成することができるが、これらに限るものではない。
上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、記憶媒体又は有線/無線通信によりコンピュータに供給される。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記憶媒体、MO、CD、DVD等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
有線/無線通信を用いたコンピュータプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバを利用する方法がある。この場合、本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムファイル)をサーバに記憶しておく。プログラムファイルとしては、実行形式のものであっても、ソースコードであっても良い。
そして、このサーバにアクセスしたクライアントコンピュータに、プログラムファイルをダウンロードすることによって供給する。この場合、プログラムファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに分散して配置することも可能である。
つまり、上述の実施形態を実現するためのプログラムファイルをクライアントコンピュータに提供するサーバ装置も本発明の一つである。
また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムを暗号化して格納した記憶媒体を配布し、所定の条件を満たしたユーザに、暗号化を解く鍵情報を供給し、ユーザの有するコンピュータへのインストールを許可してもよい。鍵情報は、例えばインターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給することができる。
また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、すでにコンピュータ上で稼働するOSの機能を利用するものであってもよい。
さらに、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、その一部をコンピュータに装着される拡張ボード等のファームウェアで構成してもよいし、拡張ボード等が備えるCPUで実行するようにしてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルビデオカメラ100の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態において制御部114が行うAF制御の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態において制御部114が行う微小駆動動作の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における微小駆動動作中のフォーカスレンズ105の位置変化の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態において制御部114が行う山登り駆動制御の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における山登り駆動動作中のAF評価値の大きさとフォーカスレンズ105の駆動動作の例を示す図である。

Claims (4)

  1. 撮像された画像から取得したAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動し、自動焦点検出制御を行う自動焦点検出装置であって、
    前記撮像された画像から予め定められた被写体を検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づいて前記被写体の接近を判別する判別手段と、
    設定された焦点検出領域に対応する前記画像の領域からAF評価値を生成する生成手段と、
    前記AF評価値に基づいて前記フォーカスレンズを駆動する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、動画撮影時、前記判別手段により前記被写体の接近が判別された場合前記被写体の接近が判別されない場合よりも、合焦方向を判別するための微小駆動時における前記フォーカスレンズの単位駆動量を増加させ
    前記単位駆動量は、単位駆動量移動した後の前記フォーカスレンズの位置が焦点深度内となる量であることを特徴とする自動焦点検出装置。
  2. 前記検出手段が前記予め定められた被写体として人物の顔を検出し、
    前記判別手段が、前記画像の前記顔に対応する領域の大きさが連続的に増加している場合に前記被写体の接近を判別することを特徴とする請求項1に記載の自動焦点検出装置。
  3. フォーカスレンズを有する光学系と、
    前記光学系で結像された被写体像を撮像し、撮像された画像を出力する撮像素子と、
    請求項1又は2に記載の自動焦点検出装置とを有することを特徴とする撮像装置。
  4. 撮像された画像から取得したAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動し、自動焦点検出制御を行う自動焦点検出装置の制御方法であって、
    前記自動焦点検出装置の検出手段が前記撮像された画像から予め定められた被写体を検出する検出ステップと、
    前記自動焦点検出装置の判別手段が前記検出ステップにおける検出結果に基づいて前記被写体の接近を判別する判別ステップと、
    前記自動焦点検出装置の生成手段が設定された焦点検出領域に対応する前記画像の領域からAF評価値を生成する生成ステップと、
    前記自動焦点検出装置の制御手段が前記AF評価値に基づいて前記フォーカスレンズを駆動する制御ステップとを有し、
    前記制御ステップおいて、前記制御手段は、動画撮影時、前記判別ステップにおいて前記被写体の接近が判別された場合前記被写体の接近が判別されない場合よりも、合焦方向を判別するための微小駆動時における前記フォーカスレンズの単位駆動量を増加させ
    前記単位駆動量は、単位駆動量移動した後の前記フォーカスレンズの位置が焦点深度内となる量であることを特徴とする自動焦点検出装置の制御方法。
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