JP5321386B2 - 情報システムの品質管理方法及び品質管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、情報システムの品質を管理する技術に関する。
顧客に納品した情報システムの品質を管理するために、すべての情報システムを対象とした故障発生状況から、情報システムの品質評価を統計的に行う技術が提案されている。
特開平8−221489号公報
情報システムの品質評価は、情報システムを構築する各装置の品質評価の積み上げで行われることが多いが、顧客の意識は個々の装置ではなく情報システム全体であるため、各顧客による品質評価との間に乖離が生じてしまう。例えば、ある顧客の情報システムにおいて、1ヶ月間に3台の装置で夫々1件ずつ故障が発生した場合、年間故障率から各装置の品質を評価すると「問題なし」となるが、その情報システムでは1ヶ月間に故障が3件も発生しており、顧客が問題視する可能性がある。
このため、各情報システムにおける故障発生状況から、情報システムごとの品質評価を行うことが望ましい。しかしながら、各情報システムの故障発生状況を基準とすると、所定期間における故障の発生回数が少なく、また、情報システムを構築する各装置の台数も少ないことから、故障発生状況はポアソン分布をとり、正規分布を前提とした公知の統計手法を適用することができなかった。
そこで、本提案技術は従来技術の問題点に鑑み、品質評価対象となる情報システムの規模によらず、その情報システムの故障発生状況から品質を評価できる情報システムの品質管理技術を提供することを目的とする。
このため、本提案技術では、品質管理対象である複数の情報システムに発生した故障発生情報が登録されるデータベースを備えたコンピュータが、データベースの故障発生情報を参照し、すべての情報システムを対象とした装置種別ごとの平均故障率を算出する。また、コンピュータが、データベースの故障発生情報を参照し、各情報システムごとに複数月の故障発生件数の移動平均を算出する。さらに、コンピュータが、各情報システムを構築する各装置ごとに情報システムの規模及び平均故障率に基づいて所定期間に亘る各月の故障発生件数を補正し、補正した各装置ごとの故障発生件数の総和である管理限界値を算出する。そして、コンピュータが、各情報システムごとに、移動平均と管理限界値との比較に基づいて、情報システムの品質を評価する。
本提案技術によれば、各情報システムについて、故障実績値及び管理限界値の比較に基づいて、情報システムの品質が自動的に評価される。このとき、故障実績値は、複数月の平均故障発生件数であるので、各月での故障発生のばらつきが平滑化されると共に、過去のデータに引きずられ最近の傾向が見られなくなるという問題が解決される。また、各情報システムの評価を定期的に行えば、短期間の故障発生状況に基づく品質評価でありながら、全体の傾向を捉えた品質評価を行うことができる。さらに、情報システムの品質評価が一定の基準に則って自動的に行われるため、品質管理者のスキルに依存しない品質評価が可能となる。そして、評価の結果「問題あり」と指摘された情報システムに絞って問題点の分析、解決策の検討及び実施が可能となるため、少人数で多数の情報システムの品質監視が可能となることから、ばらつきのない効率的な品質評価によりサービス向上が期待できる。
情報システムの品質管理装置の一実施形態を示す概要図である。 品質管理装置及び情報システムに備えられる各種機能のブロック図である。 装置故障率テーブルのデータ構造を示す説明図である。 品質評価結果テーブルのデータ構造を示す説明図である。 システム情報テーブルのデータ構造を示す説明図である。 システム情報テーブルに格納される故障発生情報の説明図である。 システム情報テーブルに格納される品質評価情報の説明図である。 変換値テーブルの説明図である。 故障情報通知処理を示すフローチャートである。 故障情報登録処理を示すフローチャートである。 故障率算出処理を示すフローチャートである。 品質評価処理を示すフローチャートである。 故障発生状況の一例を示すグラフである。
以下、添付された図面を参照して本提案技術を詳述する。
図1は、本提案技術を適用した情報システムの品質管理装置の一実施形態を示す。
汎用コンピュータからなる品質管理装置100は、LAN(Local Area Network),WAN(Wide Area Network),インターネットなどのネットワーク200を介して、品質管理対象となる複数の情報システム300に接続される。ここで、「情報システム」とは、品質管理対象を画定すべく、所定規則でグルーピングされたコンピュータ又はコンピュータ集合体のことを意味する。
品質管理装置100は、図2に示すように、複数の情報システム300の品質管理に資する各種テーブルを格納するデータベース(DB)110を備える。データベース110に格納される各種テーブルは、図3に示す装置故障率テーブル112,図4に示す品質評価結果テーブル114,図5に示すシステム情報テーブル116を含む。
装置故障率テーブル112は、図3に示すように、品質管理対象となるすべての情報システム300(以下「フィールド全体」という)を対象とした全装置数を示す登録装置数と、装置種別に対してフィールド全体の平均故障率を関連付けたレコードと、を登録する。ここで、登録装置数は、例えば、情報システム300の追加,情報システム300を構築する装置の増減・変更などが行われたときに、品質管理者により適宜更新される一方、レコードは、例えば、半年あるいは1年ごとに適宜更新される。
品質評価結果テーブル114は、図4に示すように、品質管理対象となる情報システム300の台数を示す管理対象システム数と、品質評価対象となる情報システムに対して品質評価結果を関連付けたレコードと、を登録する。ここで、管理対象システム数及び情報システムは、例えば、情報システム300の増減などが行われたときに、品質管理者により適宜更新される。
システム情報テーブル116は、大別すると、図5に示すように、情報システム300を特定する情報システム識別子116Aに対して、故障発生情報116B及び品質評価情報116Cを関連付けたレコードを登録する。故障発生情報116Bは、図6に示すように、情報システム識別子116Aで特定される情報システム300に発生した故障発生件数を示す故障情報登録数と、装置種別に対して故障発生日時,装置号機,故障部品及びその他情報を関連付けたレコードと、を登録する。装置号機とは、故障が発生した装置を特定する識別子、故障部品とは、故障が発生した部品を特定する識別子、その他情報とは、故障が発生した装置の設置場所,現象及び故障の影響などである。品質評価情報116Cは、図7に示すように、品質評価情報の登録数を示す情報登録数と、各年度における各月ごとの品質評価情報と、を登録する。品質評価情報は、情報システム識別子116Aで特定される情報システム300を構築する装置の台数を示す装置登録数と、装置種別に対して稼動台数,故障発生数,故障実績値及び管理限界値を関連付けたレコードと、を登録する。故障実績値とは、複数月の平均故障発生件数(移動平均)、管理限界値とは、後述するように、情報システム300における問題の有無を判定するための品質管理指標である。ここで、品質評価情報の装置登録数及び稼動台数は、例えば、情報システム300の追加,情報システム300を構築する装置の増減などが行われたときに、品質管理者又は情報システムの納入情報により適宜更新される。
また、品質管理装置100は、品質管理プログラムを実行することで、図2に示すように、故障情報登録部120,故障率算出部130,故障率更新部140,故障実績値算出部150,管理限界値算出部160,品質評価部170及び通知部180を夫々具現化する。なお、品質管理プログラムは、CD−ROMなどのコンピュータ読込可能な記録媒体から、公知の手段を用いて、ハードディスクなどのストレージにインストールされる(以下同様)。ここで、故障率算出部130,故障実績値算出部150,管理限界値算出部160及び品質評価部170は、夫々、平均故障率算出手段,移動平均算出手段,管理限界値算出手段及び品質評価手段の一例である。
故障情報登録部120は、情報システム300から故障情報が通知されたときに、データベース110のシステム情報テーブル116に故障情報を順次登録する。
故障率算出部130は、定期的にデータベース110のシステム情報テーブル116を参照し、フィールド全体を対象とした装置種別ごとの平均故障率を算出する。故障率更新部140は、故障率算出部130により算出された装置種別ごとの平均故障率に基づいて、データベース110の装置故障率テーブル112を更新する。
故障実績値算出部150は、定期的にデータベース110のシステム情報テーブル116を参照し、各情報システム300ごとに、故障実績値として、直近の複数月の平均故障発生件数(移動平均)を算出する。管理限界値算出部160は、定期的にデータベース110の装置故障率テーブル112を参照し、各情報システム300ごとに、品質管理指標となる管理限界値(詳細は後述する)を算出する。品質評価部170は、故障実績値算出部150により算出された故障実績値と管理限界値算出部160により算出された管理限界値との比較を通して、各情報システム300の品質を評価する。通知部180は、品質評価部170により情報システム300の品質に問題ありと評価されたときに、その旨を品質管理者のコンソール400などに通知する。
ここで、管理限界値の技術的意義について説明する。
偶発的な故障発生率の分布は、母集団が大きい場合には正規分布となるが、故障などの非常に小さい確率でしか発生しない事象はポアソン分布となる。即ち、フィールド全体を対象とした故障発生状況は正規分布に近似すると考えられるが、各情報システム300を対象とした場合には、装置台数が少ないことからばらつきが大きく、公知の統計手法を用いて品質の良し悪しを評価することが困難である。そこで、情報システム300を構築する各装置について、故障発生状況を正規分布と見なし、故障発生状況がフィールド全体を対象とした平均の2σ〜3σ(σ:標準偏差)の範囲に収まるようにする変換値に基づいて、所定期間たる1年間に亘る各月の故障発生件数を補正する。そして、各装置における補正後の故障発生件数の総和を、情報システム300の「管理限界値」とする。このため、データベース110は、図8に示すように、情報システム300の規模(装置台数)及びフィールド全体を対象とした平均故障率に応じた変換値(a11,a12,a13…)が設定された変換値テーブル118を更に格納する。なお、変換値テーブル118の変換値は、例えば、品質管理者により予め設定される。
一方、各情報システム300は、ハードディスクなどのストレージにインストールされた故障情報通知プログラムを実行することで、品質管理装置100の故障情報登録部120に故障情報を通知する故障情報通知部310を具現化する。故障情報通知部310は、情報システム300に故障が発生したことを検知する仕組みを有し、故障発生を検知したときに、故障発生日時,故障部品,情報システム識別子,装置種別,装置号機及び保守責任者を含む故障情報を品質管理装置100に通知する。ここで、情報システム識別子,装置種別,装置号機及び保守責任者は、装置情報として、情報システム300を構築する各装置に書換可能に格納されている。
図9は、情報システム300に故障が発生したことを契機として、情報システム300の故障情報通知部310が実行する故障情報通知処理を示す。
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様。)では、故障情報通知部310が、故障が発生した装置から情報システム識別子,装置種別,装置号機及び保守責任者を取得し、故障発生日時及び故障部品と関連付けた故障情報を作成する。
ステップ2では、故障情報通知部310が、ステップ1で作成した故障情報を品質管理装置100に通知(送信)する。
図10は、品質管理装置100が故障情報を受信したことを契機として、故障情報登録部120が実行する故障情報登録処理を示す。
ステップ11では、故障情報登録部120が、故障情報をデータベース110のシステム情報テーブル116に登録する。即ち、故障情報登録部120は、故障情報から情報システム識別子及び装置種別を抽出し、システム情報テーブル116に登録される複数のレコードのなかから、抽出した情報システム識別子が情報システム識別子116Aに設定されているレコードを特定する。そして、故障情報登録部120は、特定したレコードの故障発生情報116Bについて、故障情報登録数をインクリメントすると共に、抽出した装置種別により特定される装置のレコードに故障発生日時,装置号機,故障部品及びその他情報を登録する。
故障情報通知処理及び故障情報登録処理によれば、情報システム300で故障が発生すると、情報システム300に係るシステム情報テーブル116の故障発生情報116Bに、装置種別に対して故障発生日時,装置号機,故障部品及びその他情報を関連付けたレコードが登録される。このため、システム情報テーブル116に登録された故障発生情報116Bを参照することで、情報システム300に発生した故障の詳細を把握することができる。なお、各情報システム300で発生した故障の故障情報は、例えば、保守担当者によりオフラインで登録されるようにしてもよい。
図11は、故障率算出部130及び故障率更新部140が協働して、定期的(例えば、半年又は1年ごと)に実行する故障率算出処理を示す。
ステップ21では、故障率算出部130が、システム情報テーブル116を参照し、フィールド全体を対象とした装置種別ごとの平均故障率を算出する。即ち、故障率算出部130は、全ての情報システム300のシステム情報テーブル116の故障発生情報116Bを参照し、装置種別ごとに年間の故障発生件数及び稼動台数を計数する。そして、故障率算出部130は、装置種別ごとに、年間の故障発生件数を稼動台数(各月の稼動台数の和を12ヶ月で割り算した平均値)で除算した平均故障率(年間の故障発生件数/稼動台数)を算出する。
ステップ22では、故障率更新部140が、ステップ21で算出した装置種別ごとの平均故障率に基づいて、データベース110の装置故障率テーブル112に登録された平均故障率を更新する。
故障率算出処理によれば、定期的に、フィールド全体を対象とした装置種別ごとの平均故障率が算出され、この平均故障率に基づいて装置故障率テーブル112が更新される。このため、装置故障率テーブル112を参照することで、各装置が故障する確率たる平均故障率を把握することができる。
図12は、故障実績値算出部150,管理限界値算出部160,品質評価部170及び通知部180が協働して、定期的(例えば、毎月初旬)に実行する品質評価処理を示す。
ステップ31では、故障実績値算出部150が、データベース110のシステム情報テーブル116を参照し、各情報システム300ごとに、直近の複数月(例えば3ヶ月)の平均故障発生件数(故障実績値)を算出する。即ち、故障実績値算出部150は、システム情報テーブル116の故障発生情報116Bを参照し、各情報システム300を対象とした各装置ごとの直近の複数月の故障発生件数を計数する。そして、故障実績値算出部150は、計数した故障発生件数を複数月で除算することで、各装置種別ごとの故障実績値(平均故障発生件数=故障発生件数/複数月)を算出し、これをシステム情報テーブル116の品質評価情報116Cに当月の故障実績値として格納する。さらに、故障実績値算出部150は、システム情報テーブル116の品質評価情報116Cに各月の故障発生数も格納する。なお、情報システム300の品質評価時には、各装置種別ごとの故障実績値の総和が当該情報システム300全体の当月の故障実績値として用いられる。
ステップ32では、管理限界値算出部160が、データベース110の装置故障率テーブル112を参照し、各情報システム300ごとに、システム規模に応じた管理限界値を算出する。即ち、管理限界値算出部160は、装置故障率テーブル112を参照し、フィールド全体を対象とした装置種別ごとの平均故障率を取得すると共に、各装置ごとに台数を乗算することで、1年間に亘る各月の故障発生件数を算出する。また、管理限界値算出部160は、図8に示す変換値テーブル118を参照し、装置種別ごとに、システム規模(装置台数)及び平均故障率に応じた変換値aを取得し、1年間に亘る各月の故障発生件数に変換値aを乗算して故障発生件数を補正する。そして、管理限界値算出部160は、補正後の故障発生件数を当該装置種別の「管理限界値」とし、これをシステム情報テーブル116の品質評価情報116Cに格納する。各情報システム300のシステム規模は、例えば、システム情報テーブル116の品質評価情報116Cに登録された稼動台数から求めることができる。なお、情報システム300の品質評価時には、各装置種別ごとの管理限界値の総和が当該情報システム300全体の当月の管理限界値として用いられる。
ステップ33では、品質評価部170が、データベース110の品質評価結果テーブル114を参照し、品質評価結果テーブル114に登録されている情報システム300を順次選定する。
ステップ34では、品質評価部170が、ステップ33で情報システム300を選定できたか否か、即ち、品質評価結果テーブル114に登録されたすべての情報システム300の品質評価を行ったか否かを判定する。そして、品質評価部170は、情報システム300を選定できたならば処理をステップ35へと進める一方(Yes)、情報システム300を選定できなければ処理を終了させる(No)。
ステップ35では、品質評価部170が、当該情報システム300全体(各装置種別ごとの各値の総和)として故障実績値が管理限界値より大きいか否かを判定する。そして、品質評価部170は、故障実績値が管理限界値より大きければ処理をステップ36へと進める一方(Yes)、故障実績値が管理限界値以下であれば処理をステップ37へと進める(No)。
ステップ36では、通知部180が、品質管理者のコンソール400に対して、情報システム300の品質に問題があることを示す情報を通知する。
ステップ37では、品質評価部170が、ステップ35の判定結果に基づいて、データベース110の品質評価結果テーブル114を更新する。即ち、品質評価部170は、品質評価テーブル114の品質評価結果に、情報システム300の品質に問題があるか否かを示す情報を上書きする。その後、品質評価部170は、処理をステップ33へと戻す。
品質評価処理によれば、定期的に、各情報システム300ごとに故障実績値及び管理限界値が算出される。そして、各情報システム300について、故障実績値及び管理限界値の大小比較を通して、情報システム300の品質が自動的に評価される。このとき、故障実績値は、直近の複数月の平均故障発生件数であるので、各月での故障発生のばらつきが平滑化されると共に、過去のデータに引きずられ最近の傾向が見られなくなるという問題が解決される。また、各情報システム300の評価が定期的に行われるため、短期間の故障発生状況に基づく品質評価でありながら、全体の傾向を捉えた品質評価を行うことができる。さらに、情報システム300の品質評価が一定の基準に則って自動的に行われるため、品質管理者のスキルに依存しない品質評価が可能となる。そして、評価の結果「問題あり」と指摘された情報システム300に絞って問題点の分析、解決策の検討及び実施が可能となるため、少人数で多数の情報システム300の品質監視が可能となることから、ばらつきのない効率的な品質評価によりサービス向上が期待できる。
情報システム300の品質に問題があると判定されたときには、その旨が品質管理者のコンソール400に通知される。このため、品質管理者は、コンソール400に情報が通知されたことを契機として、故障内容の詳細分析,現場への状況ヒアリングなどを行って対策を迅速に検討することができる。
次に、品質評価装置の理解を容易ならしめるため、図13に示す具体的な故障発生状況グラフを参照し、情報システムの品質評価方法について説明する。なお、品質評価の前提条件として、毎月初旬に直近の3ヶ月の故障発生件数から故障実績値が算出されると共に、管理限界値は8.07[件/月」であるものとする。
2008年4月〜6月の故障実績値は、4月の故障発生件数が4件、5月の故障発生件数が3件、6月の故障発生件数が2件であるため、(4+3+2)/3=3.0[件/月]となる。故障実績値と管理限界値とを比較すると、故障実績値(3.0)<管理限界値(8.07)であるため、情報システム300の品質には問題がない、と評価する。
2008年5月〜7月の故障実績値は、5月の故障発生件数が3件、6月の故障発生件数が2件、7月の故障発生件数が9件であるため、(3+2+9)/3=4.7[件/月]となる。7月の故障発生件数が管理限界値を越えているものの、故障実績値と管理限界値とを比較すると、故障実績値(4.7)<管理限界値(8.07)であるため、情報システム300の品質には問題がない、と評価する。なお、7月の故障発生件数が管理限界値を越えているため、今後の故障発生状況を監視する必要があると判断する。
2008年6月〜8月の故障実績値は、6月の故障発生件数が2件、7月の故障発生件数が9件、8月の故障発生件数が1件であるため、(2+9+1)/3=4.0[件/月]となる。故障実績値と管理限界値とを比較すると、故障実績値(4.0)<管理限界値(8.07)であるため、情報システム300の品質には問題がない、と評価する。このとき、7月の故障発生状況は、一時的なばらつきによるものであると判断する。
2008年7月〜9月、2008年8月〜10月、2008年9月〜11月、2008年10月〜12月の故障実績値も管理限界値よりも小さいので、同様に、情報システム300の品質には問題がない、と評価する。
2008年11月〜2009年1月の故障実績値は、11月の故障発生件数が7件、12月の故障発生件数が8件、1月の故障発生件数が10件であるため、(7+8+10)/3=8.3[件/月]となる。故障実績値と管理限界値とを比較すると、故障実績値(8.3)>管理限界値(8.07)であるため、情報システム300の品質に問題がある、と評価する。そして、品質管理者のコンソール400に、情報システム300の品質に問題があることを示す情報が通知される。
なお、品質管理装置110は、データベース100に格納された各種テーブルをコンソール400に表示する機能を備えるようにしてもよい。このようにすれば、品質管理者は、情報システム300の品質にかかわらず、品質管理対象となる複数の情報システム300の情報を把握できるようになる。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)品質管理対象である複数の情報システムに発生した故障発生情報が登録されるデータベースを備えたコンピュータが、前記データベースの故障発生情報を参照し、すべての情報システムを対象とした装置種別ごとの平均故障率を算出するステップと、前記データベースの故障発生情報を参照し、各情報システムごとに、複数月の故障発生件数の移動平均を算出するステップと、各情報システムごとに、該情報システムを構築する各装置ごとに情報システムの規模及び前記平均故障率に基づいて所定期間に亘る各月の故障発生件数を補正し、補正した各装置ごとの故障発生件数の総和である管理限界値を算出するステップと、各情報システムごとに、前記移動平均と前記管理限界値との比較に基づいて、該情報システムの品質を評価するステップと、を実行することを特徴とする情報システムの品質管理方法。
(付記2)前記管理限界値を算出するステップは、前記各装置ごとの故障発生件数に対して、前記情報システムの規模及び前記平均故障率に応じた変換値を乗算することで、前記故障発生件数を補正することを特徴とする付記1記載の情報システムの品質管理方法。
(付記3)前記管理限界値を算出するステップは、情報システムの規模及び装置種別ごとの平均故障率に対応した変換値が設定されたテーブルを参照し、前記情報システムの規模及び前記平均故障率に応じた変換値を求めることを特徴とする付記2記載の情報システムの品質管理方法。
(付記4)前記情報システムの品質を評価するステップは、前記移動平均が前記管理限界値より大きいときに、前記情報システムの品質に問題があると評価することを特徴とする付記1〜付記3のいずれか1つに記載の情報システムの品質管理方法。
(付記5)前記コンピュータは、前記情報システムの品質に問題があると評価したときに、その旨をコンソールに通知するステップを更に実行することを特徴とする付記1〜付記4のいずれか1つに記載の情報システムの品質管理方法。
(付記6)前記コンピュータは、前記情報システムの品質評価結果を前記データベースに登録するステップを更に実行することを特徴とする付記1〜付記5のいずれか1つに記載の情報システムの品質管理方法。
(付記7)品質管理対象である複数の情報システムに発生した故障発生情報が登録されるデータベースと、前記データベースの故障発生情報を参照し、すべての情報システムを対象とした装置種別ごとの平均故障率を算出する平均故障率算出手段と、前記データベースの故障発生情報を参照し、各情報システムごとに、複数月の故障発生件数の移動平均を算出する移動平均算出手段と、各情報システムごとに、該情報システムを構築する各装置ごとに情報システムの規模及び前記平均故障率に基づいて所定期間に亘る各月の故障発生件数を補正し、補正した各装置ごとの故障発生件数の総和である管理限界値を算出する管理限界値算出手段と、各情報システムごとに、前記移動平均と前記管理限界値との比較に基づいて、該情報システムの品質を評価する品質評価手段と、を有することを特徴とする情報システムの品質管理装置。
100 品質管理装置
110 データベース
112 装置故障率テーブル
114 品質評価結果テーブル
116 システム情報テーブル
118 変換値テーブル
120 故障情報登録部
130 故障率算出部
140 故障率更新部
150 故障実績値算出部
160 管理限界値算出部
170 品質評価部
180 通知部
300 情報システム
310 故障情報通知部
400 コンソール

Claims (5)

  1. 品質管理対象である複数の情報システムに発生した故障発生情報が登録されるデータベースを備えたコンピュータが、
    前記データベースの故障発生情報を参照し、すべての情報システムを対象とした装置種別ごとの平均故障率を算出するステップと、
    前記データベースの故障発生情報を参照し、各情報システムごとに、複数月の故障発生件数の移動平均を算出するステップと、
    各情報システムごとに、該情報システムを構築する各装置ごとに情報システムの規模及び前記平均故障率に基づいて所定期間に亘る各月の故障発生件数を補正し、補正した各装置ごとの故障発生件数の総和である管理限界値を算出するステップと、
    各情報システムごとに、前記移動平均と前記管理限界値との比較に基づいて、該情報システムの品質を評価するステップと、
    を実行することを特徴とする情報システムの品質管理方法。
  2. 前記管理限界値を算出するステップは、前記各装置ごとの故障発生件数に対して、前記情報システムの規模及び前記平均故障率に応じた変換値を乗算することで、前記故障発生件数を補正することを特徴とする請求項1記載の情報システムの品質管理方法。
  3. 前記管理限界値を算出するステップは、情報システムの規模及び装置種別ごとの平均故障率に対応した変換値が設定されたテーブルを参照し、前記情報システムの規模及び前記平均故障率に応じた変換値を求めることを特徴とする請求項2記載の情報システムの品質管理方法。
  4. 前記情報システムの品質を評価するステップは、前記移動平均が前記管理限界値より大きいときに、前記情報システムの品質に問題があると評価することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の情報システムの品質管理方法。
  5. 品質管理対象である複数の情報システムに発生した故障発生情報が登録されるデータベースと、
    前記データベースの故障発生情報を参照し、すべての情報システムを対象とした装置種別ごとの平均故障率を算出する平均故障率算出手段と、
    前記データベースの故障発生情報を参照し、各情報システムごとに、複数月の故障発生件数の移動平均を算出する移動平均算出手段と、
    各情報システムごとに、該情報システムを構築する各装置ごとに情報システムの規模及び前記平均故障率に基づいて所定期間に亘る各月の故障発生件数を補正し、補正した各装置ごとの故障発生件数の総和である管理限界値を算出する管理限界値算出手段と、
    各情報システムごとに、前記移動平均と前記管理限界値との比較に基づいて、該情報システムの品質を評価する品質評価手段と、
    を有することを特徴とする情報システムの品質管理装置。
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