JP5320508B2 - 符号化装置、復号装置、これらの方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
復号においては、入力された符号を可変長復号化方法により復号して差の値を取得する。直前のサブフレームのインデックスに差の値を加算してインデックスを取得する。
[第一実施形態]
符号化
第一実施形態の符号化装置は、図1に示すように、CELP符号化部1及び利得符号化部2を例えば含む。
まず、CELP符号化部1は、以下の処理により、入力された音信号から、周期性成分を示すインデックスと、パルス性成分を示すインデックスと、利得の組を示すインデックと、線形予測係数とを求める(ステップA、図13)。
入力された音信号は、CELP符号化部1に入力される。CELP符号化部1は、図2に示すように、線形予測分析部11、減算部12、線形予測合成部13、適応符号帳記憶部14、雑音符号帳記憶部15、ゲイン符号帳記憶部16、第一乗算部17、加算部18、第二乗算部19、聴覚重付フィルタ部110、歪最小化部111を例えば含む。
適応符号帳記憶部14には適応符号帳が記憶されており、雑音符号帳記憶部15には雑音符号帳が記憶されており、ゲイン符号帳記憶部16にはゲイン符号帳が記憶されている。
図22に、ゲイン符号帳を構成する利得の組を例示する。図22の横軸は周期性成分に対応する利得の値を表し、図22の縦軸はパルス性成分に対応する利得の値を表す。図22の128個の点は左からそれぞれ0から127までのインデックスに対応する利得の組を示す。
第二乗算部19は、雑音符号帳から選択されたパルス性成分と、ゲイン符号帳から選択された利得の組を構成するパルス性成分に対応する利得とを乗算する。乗算された信号は、加算部18に送られる。
加算部18は、第一乗算部17からの信号と第二乗算部19からの信号とを加算する。加算された信号は、線形予測合成部13に送られる。
減算部12は、入力信号と合成された音信号との残差信号を求める。残差信号は、聴覚重付フィルタ部110に送られる。
聴覚重付フィルタ部110は、残差信号に対して聴覚重み付けフィルタを適用して、残差信号の量子化雑音を整形した信号を生成する。生成された信号は、歪最小化部111に送られる。
利得符号化部2は、図3に示すように、並替部21と、対応表記憶部22と、差計算部23と、可変長符号化部24とを例えば含む。
また、差の値は直前のサブフレームに対して取らなくてもよく、過去のサブフレームのインデックスに対して差の値を取ってもよい。過去のサブフレームは、現在のサブフレームを含むフレームの過去のサブフレームであってもよいし、そのフレームよりも過去のフレームに含まれるサブフレームであってもよい。
各差の値に対応するライス符号を図27に例示する。図27の中央の列に記載されているように、差の値nを0以上の値を取るように正規化した後にライス符号を割り当ててもよい。
第一実施形態の復号装置は、図1に示すように、利得復号部3及びCELP復号部4を例えば含む。
符号化装置からの符号は、利得復号部3に入力される。利得復号部3は、入力された符号を用いて、利得の組を示すインデックスを復号する(ステップC、図13)。利得復号部3は、図4に示すように、可変長復号部31と、加算部32と、逆対応表記憶部33と、並替部34とを例えば含む。
可変長復号部31は、入力された符号を可変長復号化方法により復号して差の値を取得する(ステップC1、図15)。この可変長復号化方法は、可変長符号化部24における可変長符号化方法に対応するものである。取得された差の値は、加算部32に送られる。
加算部32は、直前のサブフレームの変換インデックスに上記差の値を加算して変換インデックスを取得する(ステップC2)。この変換インデックスが、現在のサブフレームに対応する変換インデックスとなる。取得された現在のサブフレームに対応する変換インデックスは、並替部34に送られる。
並替部21は、逆対応表記憶部33に記憶されている逆対応表を参照して、加算部32により取得された変換インデックスに対応するインデックスを取得する(ステップC3)。取得されたインデックスは、CELP復号部4に送られる。
CELP復号部4は、図5に示すように、線形予測合成部43と、適応符号帳記憶部44と、雑音符号帳記憶部45と、ゲイン符号帳記憶部46と、第一乗算部47と、加算部48と、第二乗算部49とを例えば含む。線形予測合成部43、適応符号帳記憶部44、雑音符号帳記憶部45、ゲイン符号帳記憶部46、第一乗算部47、加算部48及び第二乗算部49は、それぞれ線形予測合成部13、適応符号帳記憶部14、雑音符号帳記憶部15、ゲイン符号帳記憶部16、第一乗算部17、加算部18及び第二乗算部19と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
CELP復号部4は、適応符号帳記憶部44の適応符号帳を参照して符号化装置のCELP符号化部1が選択した周期性成分のインデックスに対応する周期性成分を選択する。
CELP復号部4は、雑音符号帳記憶部45の雑音符号帳を参照して符号化装置のCELP符号化部1が選択したパルス性成分のインデックスに対応するパルス性成分を選択する。
第二乗算部49は、雑音符号帳から選択されたパルス性成分と、ゲイン符号帳から選択された利得の組を構成するパルス性成分に対応する利得とを乗算する。乗算された信号は、加算部48に送られる。
線形予測合成部43は、加算された信号に対して、符号化装置のCELP符号化部1が出力した線形予測係数により定まる線形予測合成フィルタを適用して音信号を合成する。
第二実施形態においては、図2のゲイン符号帳記憶部16及び図5のゲイン符号帳記憶部46に記憶されているゲイン符号帳の各利得の組に対して変換インデックスがインデックスとして予め対応付けされている。
これにより、第一実施形態で行っていた、並び替えの処理が不要となる。具体的には、並替部21、対応表記憶部22、並替部34、逆対応表記憶部33、ステップB1の処理、ステップC3の処理が不要となる。
他の点については、第一実施形態と同様であるため重複説明を省略する。
差の値の可変長符号化により符号量が減少するフレームが多いが、場合よっては符号量が増加するフレームもあり、すべてのフレームの符号量の平均値を必ずしも削減することができるとは限らない。それは、定常的ではない音区間では利得の組の連続性がなく、変換インデックスの差の値が小さくなるとは限らないためである。
第三実施形態の利得符号化部2は、図8に示すように、例えば第一実施形態の利得符号化部2の各部に加えて選択部25を更に含む。
選択部25は、現在のサブフレームを含むフレームの過去のサブフレームの周期性成分の利得が所定の第一閾値よりも大きい場合に、その現在のサブフレームが定常的な音区間に含まれると判断する。そうでない場合には、その現在のサブフレームが非定常的な音区間に含まれると判断する。また、現在のサブフレームを含むフレームの過去のサブフレームの周期性成分の利得が所定の第一閾値よりも大きく、かつ、その過去のサブフレームのパルス性成分の利得が所定の第二閾値よりも小さい場合に、その現在のサブフレームが定常的な音区間に含まれると判断し、そうでない場合には、その現在のサブフレームが非定常的な音区間に含まれると判断してもよい。
サブフレームの周期性成分の利得は、サブフレームの符号に対応する利得の組を構成する周期性成分に対応する利得のことである。サブフレームの周期性成分の利得は、取得された符号から求めてもよいし、CELP符号化部1から符号と対応する利得の値を直接取得してもよい。
なお、インデックスと何れの符号を出力するかの関係を記載したテーブルを用意しておき、そのテーブルを参照して現在のサブフレームを含むフレームの過去のサブフレームのインデックスに対応する符号を選択してもよい。
選択部25は、直前のサブフレームのピッチ周期と現在のサブフレームのピッチ周期との差の値の絶対値が所定の第三閾値よりも小さい場合に、その現在のサブフレームが定常的な音区間に含まれると判断する。そうでない場合には、その現在のサブフレームが非定常的な音区間に含まれると判断する。
CELP符号化では、ピッチ周期の波形が決まった後に周波数成分の波形が決定される。ここで、連続する2つのフレームのピッチ周期の差の値の絶対値が小さい場合には、定常性が高いことを意味する。第二の判断手法は、このピッチ周期の差の値の絶対値を定常性を判断するための指標として用いる。
なお、連続する2つのサブフレームのピッチ周期の組と何れの符号を出力するかの関係を記載したテーブルを用意しておき、そのテーブルを参照して現在のサブフレームを含むフレームの過去のサブフレームのインデックスに対応する符号を選択してもよい。
選択部25は、現在のサブフレームの線形予測係数のインデックスと対応する線形予測係数やこれと等価な係数(PARCOR係数など)から計算された予測利得が所定の第四閾値よりも大きい場合に、その現在のサブフレームが定常的な音区間に含まれると判断する。そうでない場合には、その現在のサブフレームが非定常的な音区間に含まれると判断する。
mを1以上の整数として、予測利得Uは、m次のPARCOR係数k(m)により次式により計算することができる。
例えば、図28のように、各ライス符号の直前に1ビットの補助情報を付ける。図28の例では、ライス符号の直前ビットが1である場合には差分を取ることを意味し、ライス符号の直前ビットが0である場合には差分を取らないことを意味する。図28の右下の欄の「XXXXXXX」は、インデックス又は変換インデックスを二進数で表現したものである。
第三実施形態の利得復号部3は、図9に示すように。例えば第一実施形態の利得復号部3の各部に加えて選択部35を更に含む。
現在のサブフレームが定常的な音区間に含まれると判断される場合には、第一実施形態又は第二実施形態と同様にして復号を行い、生成されたサブフレームを現在のサブフレームに対応するインデックスとする。
利得の組のインデックスの値の変遷には時間的連続性が直接反映される保証はない。そこで、インデックスの差の値ができるだけ小さくなるようにインデックスの対応関係を変える必要がある。
第四実施形態では、対応表及び逆対応表を複数用意して、変換後のインデックスの差の値が小さくなると推測される対応表及び逆対応表を1つ選択し、その選択した対応表及び逆対応表を用いて差の値の可変長符号化及び復号を行う。
第四実施形態の利得符号化部2は、図11に示すように、例えば第一実施形態又は第三実施形態の利得符号化部2の各部に加えて対応表選択部26を更に含む。
第四実施形態の対応表記憶部22には、複数の対応表が記憶されている。例えば、各対応表は、定常性の程度に応じて対応関係が最適化されている。この例では、定常性が高いAの場合の対応表H(A)、定常性が中度であるBの場合の対応表H(B)、定常性が低いCの場合の対応表H(C)の3つの対応表が対応表記憶部22に記憶されているとする。
例えば、2つの正の閾値α,β(α>β)を用意しておき、現在のサブフレームを含むフレームの過去のサブフレームの周期性成分の利得がαより大であれば対応表H(A)を、その利得がα以下β以上であれば対応表(B)を、その利得がβより小であれば対応表H(C)を選択してもよい。
現在のサブフレームを含むフレームの過去のサブフレームの周期性成分の利得が所定の閾値よりも大きく、かつ、その過去のサブフレームのパルス性成分の利得が所定の閾値よりも小さい場合に対応表H(A)を選択し、他の場合に対応表H(B)又はH(C)を選択してもよい。
また、直前のサブフレームのピッチ周期と現在のサブフレームのピッチ周期との差の値の絶対値に基づいて適切な対応表を選択してもよい。例えば、予め3つの対応表H(A)、H(B)、H(C)を用意しておき、直前のサブフレームのピッチ周期と現在のサブフレームのピッチ周期との差の値の絶対値がαより大である場合には対応表H(A)を選択し、直前のサブフレームのピッチ周期と現在のサブフレームのピッチ周期との差の値の絶対値がα以下β以上である場合には対応表H(B)を選択し、直前のサブフレームのピッチ周期と現在のサブフレームのピッチ周期との差の値の絶対値がβより小である場合には対応表H(C)を選択してもよい。また、複数の対応表と、連続する2つのサブフレームのピッチ周期の組と何れの対応表を選択するかの関係を記載したテーブルとを予め用意しておき、そのテーブルを参照して連続する2つのサブフレームのピッチ周期の組に対応する対応表を選択してもよい。なお、ピッチ周期はピッチ周期を表すインデックスと一対一対応するので、連続する2つのサブフレームのピッチ周期の組の代わりに連続する2つのサブフレームのピッチ周期を表すインデックスの組をテーブルに記載しておいてもよい。
また、現在及び/又は過去のサブフレームについての予測利得に基づいて適切な対応表を選択してもよい。すなわち、現在及び/又は過去のサブフレームについての予測利得ごとに適切な対応表を予め用意しておき、入力された現在及び/又は過去のサブフレームについての予測利得に対応する対応表を選択してもよい。予測利得とは、例えば現在のサブフレームの線形予測係数のインデックスと対応する線形予測係数やこれと等価な係数(PARCOR係数など)から式(1)等により計算された予測利得である。例えば、予め3つの対応表H(A)、H(B)、H(C)を用意しておき、予測利得がαより大である場合には対応表H(A)を選択し、予測利得がα以下β以上である場合には対応表H(B)を選択し、予測利得がβより小である場合には対応表H(C)を選択してもよい。また、複数の対応表と、予測利得と何れの対応表を選択するかの関係を記載したテーブルとを予め用意しておき、そのテーブルを参照して予測利得に対応する対応表を選択してもよい。
第四実施形態の逆対応表記憶部33には、複数の逆対応表が記憶されている。各逆対応表は定常性の程度に応じて対応関係が最適化されている。また、複数の逆対応表はそれぞれ対応表記憶部22に記憶されている複数の対応表と逆の関係にある。
他の部分については第一実施形態と同様であるため、同じ符号を付けて重複説明を省略する。
このように、対応表及び逆対応表を複数用意して、変換後のインデックスの差の値が小さくなると推測される対応表及び逆対応表を1つ選択し、その選択された対応表及び逆対応表を用いて差の値の可変長符号化を行うことにより、更に平均ビットレートを下げるか、同じ情報量でも更に品質の高い符号化及び復号を提供することができる。
変換部21は、現在及び/又は過去のサブフレームについてのパラメータによっては、変換部21による変換処理を行わなくてもよい。現在及び/又は過去のサブフレームについてのパラメータとは、(1)入力された過去のサブフレームについての周期性成分の利得、インデックス又は変換インデックスと、(2)連続する2つのサブフレームのピッチ周期の差の値の絶対値と、(3)入力された現在及び/又は過去のサブフレームについての予測利得と、の少なくとも1つである。
2 利得符号化部
21 並替部
22 対応表記憶部
23 差計算部
24 可変長符号化部
25 選択部
26 対応表選択部
3 利得復号部
31 可変長復号部
32 加算部
33 逆対応表記憶部
34 並替部
35 選択部
36 逆対応表選択部
4 CELP復号部
Claims (44)
- 周期性成分の利得とパルス性成分の利得との組に対応するインデックスが複数個格納され、上記複数個のインデックスは、予め隣接するインデックスの各々に対応する周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組同士の距離が近くなるように定められている、ゲイン符号帳と、
過去のサブフレームの周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組に対応する上記ゲイン符号帳のインデックスと現在のサブフレームの周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組に対応する上記ゲイン符号帳のインデックスとの差の値を計算する差計算部と、
値の絶対値が小さいほど短い符号を割り当てる可変長符号化方法により上記差の値を符号化して可変長符号を生成する可変長符号化部と、
を含む符号化装置。 - 周期性成分の利得とパルス性成分の利得との組に対応するインデックスが複数個格納されているゲイン符号帳と、
上記ゲイン符号帳のインデックスと変換インデックスとの対応関係が示された対応表であって、上記変換インデックスは、予め隣接する変換インデックスの各々に対応する周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組同士の距離が近くなるように定められた対応表が記憶されている対応表記憶部と、
上記対応表記憶部の対応表を参照して各上記インデックスに対応する変換インデックスを取得する並替部と、
過去のサブフレームの周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組に対応する上記対応表の変換インデックスと現在のサブフレームの周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組に対応する上記対応表の変換インデックスとの差の値を計算する差計算部と、
値の絶対値が小さいほど短い符号を割り当てる可変長符号化方法により上記差の値を符号化して可変長符号を生成する可変長符号化部と、
を含む符号化装置。 - 請求項2に記載の符号化装置において、
上記対応表記憶部には、インデックスと変換インデックスとの対応関係が同一ではない複数の対応表が記憶されており、
上記複数の対応表から1つの対応表を選択する対応表選択部を更に含み、
上記並替部は、上記選択された対応表を参照して上記インデックスの変換インデックスを取得するものである
ことを特徴とする符号化装置。 - 請求項3に記載の符号化装置において、
上記対応表選択部は、現在及び/又は過去のサブフレームについてのパラメータに基づいて、上記複数の対応表から1つの対応表を選択する、
ことを特徴とする符号化装置。 - 請求項3に記載の符号化装置において、
上記対応表選択部は、現在のサブフレームを含むフレームの過去のサブフレームの周期性成分の利得又はインデックス又は変換インデックスに基づいて、上記複数の対応表から1つの対応表を選択する、
ことを特徴とする符号化装置。 - 請求項3に記載の符号化装置において、
上記対応表選択部は、連続する2つのサブフレームのピッチ周期又はこれらピッチ周期に対応するインデックスに基づいて、上記複数の対応表から1つの対応表を選択する、
ことを特徴とする符号化装置。 - 請求項3に記載の符号化装置において、
上記対応表選択部は、現在及び/又は過去のサブフレームについての予測利得に基づいて、上記複数の対応表から1つの対応表を選択する、
ことを特徴とする符号化装置。 - 請求項2から7の何れかに記載の符号化装置において、
上記現在のサブフレームが定常的な音区間に含まれる場合に上記可変長符号化部により生成された可変長符号を上記現在のサブフレームに対応する符号とし、上記現在のサブフレームが非定常的な音区間に含まれる場合に上記現在のサブフレームの変換インデックスを上記現在のサブフレームに対応する符号とする選択部を更に含む、
ことを特徴とする符号化装置。 - 請求項2から7の何れかに記載の符号化装置において、
上記現在のサブフレームについての利得以外のパラメータに基づいて、上記可変長符号化部により生成された可変長符号を上記現在のサブフレームに対応する符号とするか、上記現在のサブフレームの変換インデックスを上記現在のサブフレームに対応する符号とするかを選択する選択部を更に含む、
ことを特徴とする符号化装置。 - 請求項8又は9に記載の符号化装置において、
上記選択部は、上記現在のサブフレームを含むフレームの過去のサブフレームの周期性成分の利得が所定の第一閾値よりも大きい場合に、上記可変長符号を上記現在のサブフレームに対応する符号とする、
ことを特徴とする符号化装置。 - 請求項8又は9に記載の符号化装置において、
上記選択部は、直前のサブフレームのピッチ周期と上記現在のサブフレームのピッチ周期との差分値の絶対値が所定の第三閾値よりも小さい場合に、上記可変長符号を上記現在のサブフレームに対応する符号とする、
ことを特徴とする符号化装置。 - 請求項8又は9に記載の符号化装置において、
上記選択部は、上記現在のサブフレームの線形予測係数またはこれと等価な係数から計算された予測利得が所定の第四閾値よりも大きい場合に、上記可変長符号を上記現在のサブフレームに対応する符号とする、
ことを特徴とする符号化装置。 - 請求項8から12の何れかに記載の符号化装置において、
上記選択部は、上記選択部による選択の結果についての情報である補助情報を生成する、
ことを特徴とする符号化装置。 - 請求項13に記載の符号化装置において、
上記補助情報は、上記可変長符号化方法の符号帳を構成する所定の符号に割り当てられている、
ことを特徴とする符号化装置。 - 周期性成分の利得とパルス性成分の利得との組に対応するインデックスが複数個格納され、上記複数個のインデックスは、予め隣接するインデックスの各々に対応する周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組同士の距離が近くなるように定められている、ゲイン符号帳と、
入力された符号を可変長復号化方法により復号して差の値を取得する可変長復号部と、
直前のサブフレームの上記ゲイン符号帳のインデックスに上記差の値を加算して現在のサブフレームのインデックスを取得する加算部と、
を含む復号装置。 - 周期性成分の利得とパルス性成分の利得との組に対応するインデックスが複数個格納されたゲイン符号帳と、
上記ゲイン符号帳のインデックスと変換インデックスとの対応関係が示された逆対応表であって、上記変換インデックスは、予め隣接する変換インデックスの各々に対応する周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組同士の距離が近くなるように定められている逆対応表が記憶されている逆対応表記憶部と、
入力された符号を可変長復号化方法により復号して差の値を取得する可変長復号部と、
直前のサブフレームの上記逆対応表の変換インデックスに上記差の値を加算して現在のサブフレームの変換インデックスを取得する加算部と、
上記逆対応表記憶部の逆対応表を参照して上記取得された現在のフレームの変換インデックスに対応するインデックスを取得する並替部と、
を更に含む、
ことを特徴とする復号装置。 - 請求項16に記載の復号装置において、
上記逆対応表記憶部には、インデックスと変換インデックスとの対応関係が同一ではない複数の逆対応表が記憶されており、
上記複数の逆対応表から1つの逆対応表を選択する逆対応表選択部を更に含み、
上記並替部は、上記選択された逆対応表を参照して上記取得されたインデックスの変換インデックスを取得するものである、
ことを特徴とする復号装置。 - 請求項17に記載の復号装置において、
上記逆対応表選択部は、現在及び/又は過去のサブフレームについてのパラメータに基づいて、上記複数の逆対応表から1つの逆対応表を選択する、
ことを特徴とする復号装置。 - 請求項17に記載の復号装置において、
上記逆対応表選択部は、現在のサブフレームを含むフレームの過去のサブフレームの周期性成分の利得又はインデックス又は変換インデックスに基づいて、上記複数の逆対応表から1つの逆対応表を選択する、
ことを特徴とする復号装置。 - 請求項17に記載の復号装置において、
上記逆対応表選択部は、連続する2つのサブフレームのピッチ周期又はこれらピッチ周期に対応するインデックスに基づいて、上記複数の逆対応表から1つの逆対応表を選択する、
ことを特徴とする復号装置。 - 請求項17に記載の復号装置において、
上記逆対応表選択部は、現在及び/又は過去のサブフレームについての予測利得に基づいて、上記複数の逆対応表から1つの逆対応表を選択する、
ことを特徴とする復号装置。 - 請求項16から21の何れかに記載の復号装置において、
上記現在のサブフレームが定常的な音区間に含まれる場合には上記並替部で取得されたインデックスを現在のサブフレームのインデックスとし、上記現在のサブフレームが非定常的な音区間に含まれる場合には上記入力された符号を変換インデックスとし、当該変換インデックスに対応する上記逆対応表のインデックスを現在のサブフレームのインデックスとする選択部を更に含む、
ことを特徴とする復号装置。 - 請求項16から21の何れかに記載の復号装置において、
上記現在のサブフレームについての利得以外のパラメータに基づいて、上記並替部で取得されたインデックスを現在のサブフレームのインデックスとするか、上記入力された符号を変換インデックスとしたときの当該変換インデックスに対応する上記逆対応表のインデックスを現在のサブフレームのインデックスとするか選択する選択部を更に含む、
ことを特徴とする復号装置。 - 請求項22又は請求項23に記載の復号装置において、
上記選択部は、現在サブフレームを含むフレームの過去のサブフレームの周期性成分の利得が所定の第一閾値よりも大きい場合に、上記並替部で取得されたインデックスを現在のサブフレームのインデックスとする、
ことを特徴とする復号装置。 - 請求項22又は請求項23に記載の復号装置において、
上記選択部は、直前のサブフレームのピッチ周期と現在のサブフレームのピッチ周期との差分値の絶対値が所定の第三閾値よりも小さい場合に、上記並替部で取得されたインデックスを現在のサブフレームのインデックスとする、
ことを特徴とする復号装置。 - 請求項22又は請求項23に記載の復号装置において、
上記選択部は、上記現在のサブフレームの線形予測係数またはこれと等価な係数から計算された予測利得が所定の第四閾値よりも大きい場合に、上記並替部で取得されたインデックスを現在のサブフレームのインデックスとする、
ことを特徴とする復号装置。 - 請求項22から26の何れかに記載の復号装置において、
上記選択部は、入力された補助情報に基づいて、上記現在のサブフレームが定常的な音区間に含まれるか、非定常的な音区間に含まれるか判断する、
ことを特徴とする復号装置。 - ゲイン符号帳には、周期性成分の利得とパルス性成分の利得との組に対応するインデックスが複数個格納され、上記複数個のインデックスは、予め隣接するインデックスの各々に対応する周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組同士の距離が近くなるように定められているとして、
過去のサブフレームの周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組に対応する上記ゲイン符号帳のインデックスと現在のサブフレームの周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組に対応する上記ゲイン符号帳のインデックスとの差の値を計算する差計算ステップと、
値の絶対値が小さいほど短い符号を割り当てる可変長符号化方法により上記差の値を符号化して可変長符号を生成する可変長符号化ステップと、
を含む符号化方法。 - ゲイン符号帳には、周期性成分の利得とパルス性成分の利得との組に対応するインデックスが複数個格納されているとして、
上記ゲイン符号帳のインデックスと変換インデックスとの対応関係が示された対応表であって、上記変換インデックスは、予め隣接する変換インデックスの各々に対応する周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組同士の距離が近くなるように定められた対応表を参照して各上記インデックスに対応する変換インデックスを取得する並替ステップと、
過去のサブフレームの周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組に対応する上記対応表の変換インデックスと現在のサブフレームの周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組に対応する上記対応表の変換インデックスとの差の値を計算する差計算ステップと、
値の絶対値が小さいほど短い符号を割り当てる可変長符号化方法により上記差の値を符号化して可変長符号を生成する可変長符号化ステップと、
を含む符号化方法。 - 請求項29に記載の符号化方法において、
インデックスと変換インデックスとの対応関係が同一ではない複数の対応表から1つの対応表を選択する対応表選択ステップを更に含み、
上記並替ステップは、上記選択された対応表を参照して上記インデックスの変換インデックスを取得するものである、
ことを特徴とする符号化方法。 - 請求項30に記載の符号化方法において、
上記対応表選択部は、現在及び/又は過去のサブフレームについてのパラメータに基づいて、上記複数の対応表から1つの対応表を選択する、
ことを特徴とする符号化方法。 - 請求項30に記載の符号化方法において、
上記対応表選択ステップは、現在のサブフレームを含むフレームの過去のサブフレームの周期性成分の利得又はインデックス又は変換インデックスに基づいて、上記複数の対応表から1つの対応表を選択する、
ことを特徴とする符号化方法。 - 請求項30に記載の符号化方法において、
上記対応表選択ステップは、連続する2つのサブフレームのピッチ周期又はこれらピッチ周期に対応するインデックスに基づいて、上記複数の対応表から1つの対応表を選択する、
ことを特徴とする符号化方法。 - 請求項30に記載の符号化方法において、
上記対応表選択ステップは、現在及び/又は過去のサブフレームについての予測利得に基づいて、上記複数の対応表から1つの対応表を選択する、
ことを特徴とする符号化方法。 - ゲイン符号帳には、周期性成分の利得とパルス性成分の利得との組に対応するインデックスが複数個格納され、上記複数個のインデックスは、予め隣接するインデックスの各々に対応する周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組同士の距離が近くなるように定められているとして、
入力された符号を可変長復号化方法により復号して差の値を取得する可変長復号ステップと、
直前のサブフレームの上記ゲイン符号帳のインデックスに上記差の値を加算して現在のサブフレームのインデックスを取得する加算ステップと、
を含む復号方法。 - ゲイン符号帳には、周期性成分の利得とパルス性成分の利得との組に対応するインデックスが複数個格納されているとし、
逆対応表記憶部には、上記ゲイン符号帳のインデックスと変換インデックスとの対応関係が示された逆対応表であって、上記変換インデックスは、予め隣接する変換インデックスの各々に対応する周期性成分の利得とパルス性成分の利得の組同士の距離が近くなるように定められている逆対応表が記憶されているとして、
入力された符号を可変長復号化方法により復号して差の値を取得する可変長復号ステップと、
直前のサブフレームの上記逆対応表の変換インデックスに上記差の値を加算して現在のサブフレームの変換インデックスを取得する加算ステップと、
上記逆対応表記憶部の逆対応表を参照して上記取得された現在のフレームの変換インデックスに対応するインデックスを取得する並替ステップと、
を含む復号方法。 - 請求項36に記載の復号方法において、
インデックスと変換インデックスとの対応関係が同一ではない複数の対応表から1つの逆対応表を選択する逆対応表選択ステップを更に含み、
上記並替ステップは、上記選択された対応表を参照して上記取得されたインデックスの変換インデックスを取得するものである
ことを特徴とする復号方法。 - 請求項37に記載の復号方法において、
上記逆対応表選択ステップは、現在及び/又は過去のサブフレームについてのパラメータに基づいて、上記複数の逆対応表から1つの逆対応表を選択する、
ことを特徴とする復号方法。 - 請求項37に記載の復号方法において、
上記逆対応表選択ステップは、現在のサブフレームを含むフレームの過去のサブフレームの周期性成分の利得又はインデックス又は変換インデックスに基づいて、上記複数の逆対応表から1つの逆対応表を選択する、
ことを特徴とする復号方法。 - 請求項37に記載の復号方法において、
上記逆対応表選択ステップは、連続する2つのサブフレームのピッチ周期に基づいて、上記複数の逆対応表から1つの逆対応表を選択する、
ことを特徴とする復号方法。 - 請求項37に記載の復号方法において、
上記逆対応表選択ステップは、現在及び/又は過去のサブフレームについての予測利得に基づいて、上記複数の逆対応表から1つの逆対応表を選択する、
ことを特徴とする復号方法。 - 請求項1から14に記載された符号化装置の各部をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項15から27に記載された復号装置の各部をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項42又は請求項43に記載されたプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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