JP5319338B2 - 放射線治療用線量分布測定装置、及び、放射線治療用線量分布測定装置における散乱線検出器の較正方法 - Google Patents
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また、請求項6に記載の発明は、寝台と、前記寝台上に載置された被検体に対して治療用放射線ビームを照射する照射手段と、2次元的に配置された複数の検出素子を有し、前記治療用放射線ビームに基づいて発生する前記被検体内からの散乱線を複数の位置で検出する散乱線検出器と、を有する放射線治療用線量分布測定装置における散乱線検出器の較正方法であって、前記治療用放射線ビームを散乱させる複数の散乱体マーカーが所定位置に配置された散乱部材が、前記被検体の代わりに前記寝台上に載置された状態で、前記照射手段は、前記散乱部材に対して治療用放射線ビームを照射し、前記散乱線検出器は、前記治療用放射線ビームに基づいて発生する前記複数の散乱体マーカーからの散乱線を検出することで前記複数の散乱体マーカーを表す第1マーカー像を取得し、前記散乱部材の設置位置に基づいて前記散乱線検出器に映されると推定される前記複数の散乱体マーカーを表す第2マーカー像を求め、前記散乱線検出器における前記第1マーカー像の位置と前記第2マーカー像の位置との差に基づいて、前記散乱線検出器の位置を求め、前記求められた前記散乱線検出器の位置と、前記散乱部材内における前記複数の散乱体マーカーの位置とに基づいて、前記散乱線検出器に散乱線が入射する可能性がある前記散乱体マーカーを含む前記散乱部材内の見込み領域を求め、前記見込み領域と前記複数の散乱体マーカーの位置及び材質とに基づいて、前記散乱線検出器に入射すると推定される散乱線の計数値を求め、前記散乱線検出器が検出した散乱線の実測値と、前記求められた前記散乱線の計数値とに基づいて、前記散乱線検出器の検出感度を補正するための補正係数を算出することを特徴とする放射線治療用線量分布測定装置における散乱線検出器の較正方法である。
照射システム10は、照射部11と治療ビーム検出器12とを備えている。
散乱線検出システム20は、散乱線検出器21と移動機構部22とを備えている。
システム制御部30は、データ収集制御部31、照射システム制御部32、及び、スキャン制御部33を備えている。
画像生成部60は、再構成処理部61と画像処理部62とを備えている。
この実施形態では、スキャン軌道上における散乱線検出器21の位置及び取り付け角度を較正し、さらに、散乱線検出器21の各検出素子が検出する散乱線強度の計数値を較正する。なお、散乱線強度の計数値を、散乱線の計数値と称する場合もある。この較正のために、患者に代えてダミーの散乱体を用いて、その散乱体からの散乱線を検出する。その検出結果に基づいて、散乱線検出器21の位置ずれ、及び散乱線の計数値を較正する。
マーカー板100を構成する人体模擬材110及び散乱体マーカー120の材質や配置位置などの情報は、記憶部50のマーカー情報記憶部52に予め記憶されている。例えば、散乱体マーカー120の質量密度係数(msc[g/cm3])、散乱体マーカー120の大きさ、後述する較正用マーカー座標系Mにおける各散乱体マーカー120の位置を示す座標情報、人体模擬材110の質量密度係数(mho[g/cm3])、及び、マーカー板100の位置を示す座標情報が、マーカー情報記憶部52に予め記憶されている。各検出素子に入射する散乱線の計数値を計算するためには、マーカー板100によるX線の吸収量や、マーカー板100が設置されている位置が既知である必要がある。そのため、マーカー板100に関する情報をマーカー情報記憶部52に予め記憶させておく。
マーカー板100が設置されている位置が既知であれば、散乱線検出器21上に映されると推定されるマーカー像の位置を計算で求めることができる。散乱線検出器21の位置は、設計値からわずかにずれていることがあるため、散乱線検出器21上に実際に映ったマーカー像の位置と、計算で求められたマーカー像の位置(推定された位置)とは必ずしも一致しない。そこで、この実施形態では、測定されたマーカー像の位置と、計算で求められたマーカー像の位置(推定された位置)との差を求め、その差に基づいて、設計値からの散乱線検出器21の位置のずれを推定する。この推定によって、散乱線検出器21の実際の位置や取り付け角度を特定することができる。較正処理の詳細な説明については後述する。
また、散乱線検出器21の実際の位置(スキャン軌道)と取り付け角度とが求められ、散乱線検出器21とマーカー板100との位置関係が特定されると、散乱線検出器21がある位置にあるときの、検出素子ごとの「マーカー板見込み領域」を特定することができる。ここで、「マーカー板見込み領域」とは、マーカー板100内のある領域で治療ビームの散乱が発生したときに、検出素子に散乱線が入射する可能性がある散乱体マーカー120を含むマーカー板100内の領域のことである。
次に、較正処理の具体的な内容について説明する。まず、較正処理に用いる座標系について図5を参照して説明する。図5は、照射システム座標系、較正用マーカー座標系、及び検出器座標系を説明するための図である。図5に示すように、照射システム10の中心(例えば、ガントリ13の回転中心)を原点とする3次元直交座標系(x、y、z)を、照射システム座標系Cとして定義する。また、較正用のマーカー板100の中心を原点とする3次元直交座標系(x、y、z)を、較正用マーカー座標系Mとして定義する。また、散乱線検出器21の中心を原点とする3次元直交座標系(x、y、z)を、検出器座標系Diとする。散乱線検出器21は、治療ビームの中心を軸として、その中心軸の周りのスキャン軌道に沿って移動することで、スキャン軌道上の異なる複数の場所で散乱線を検出する。ここでは、スキャン軌道上のi番目のポジションに散乱線検出器21があるときの座標系を検出器座標系Diとする。
次に、較正処理を行う較正処理部40と、その較正処理に用いられる情報を記憶する記憶部50とについて説明する。
マーカー像抽出部42は、データ収集制御部31から出力された散乱体マーカー120に起因する散乱線データを受けて、フィルタ処理や閾値処理などを施すことで、散乱線検出器21に映ったマーカー像を抽出する。散乱線検出器21に映された各マーカー像は、マーカー板100に配置された各散乱体マーカー120にそれぞれ対応する。さらに、マーカー像抽出部42は、抽出された各マーカー像の位置関係に基づいて、中心の散乱体マーカー120に対応するマーカー像の座標(検出器座標系Diにおける座標)を求める。そして、マーカー像抽出部42は、検出器座標系Diにおける各マーカー像の位置(座標)を求める。さらに、マーカー像抽出部42は、座標が求められた各マーカー像が、それぞれ対応する散乱体マーカー120を特定する。なお、散乱線検出器21によって実際に検出され、マーカー像抽出部42によって抽出されたマーカー像が、この発明の「第1マーカー像」の1例に相当する。
まず、マーカー像抽出部42は、マーカー板100内に配置された各散乱体マーカー120の位置を示す座標情報をマーカー情報記憶部52から取得する。そして、マーカー像抽出部42は、各散乱体マーカー120の位置を示す座標情報に基づいて、各散乱体マーカー120間の距離を求める。
次に、マーカー像抽出部42は、マーカー像Q5とマーカー像Q7とを区別する。そのために、マーカー像抽出部42は、マーカー像Q5及びマーカー像Q7と、他のマーカー像との間の距離を求める。
そして、マーカー像抽出部42は、着目しているマーカー像から距離L3の位置、距離(L1−L3)の位置、及び、距離((L3)2+(L2)2)1/2の位置に、それぞれマーカー像がある場合は、その着目しているマーカー像を、散乱体マーカーP5に対応するマーカー像Q5であると判定する。
一方、マーカー像抽出部42は、着目しているマーカー像から距離L3の位置、距離(L2−L3)の位置、及び、距離((L3)2+(L1)2)1/2の位置に、それぞれマーカー像がある場合は、その着目しているマーカー像を、散乱体マーカーP7に対応するマーカー像Q7であると判定する。
以上のように、マーカー像Q5、Q6、Q7の位置が特定されると、マーカー像抽出部42は、マーカー像Q5、Q6、Q7の位置に基づいて、他のマーカー像の位置を特定する。例えば、マーカー像抽出部42は、マーカー像Q6の位置、(Q6−Q5)方向のベクトル、及び、(Q6−Q7)方向のベクトルに基づいて、マーカー像全体の平行移動と回転行列とを求め、その逆行列を求める。そして、マーカー像抽出部42は、その逆行列を用いることで、平行移動と回転とが無いマーカー像に変換する。すなわち、マーカー像抽出部42は、逆行列を用いることで、平行移動と回転とを相殺して、平行移動と回転とが無いマーカー像を求める。このように、平行移動と回転とが無いマーカー像の位置が求められると、マーカー像抽出部42は、マーカー板100における各散乱体マーカー120の位置と、各マーカー像の位置とを比較することで、全てのマーカー像Q1、Q2、・・・、QNeiを特定する。すなわち、マーカー像抽出部42は、マーカー情報記憶部52から各散乱体マーカー120の座標情報を受けて、各座標情報が示す各散乱体マーカー120の位置と、各マーカー像の位置とを比較することで、全てのマーカー像について、散乱体マーカー120との対応関係を特定する。
マーカー像算出部43は、検出器座標系Diにおけるマーカー像の位置を計算によって求める。具体的には、マーカー像算出部43は、マーカー情報記憶部52から較正用マーカー座標系Mにおける各散乱体マーカー120の座標情報を受けて、その座標情報に基づいて検出器座標系Diにおけるマーカー像の位置を求める。
写像TC−Mは、照射システム座標系Cと較正用マーカー座標系Mとの間の座標変換を表す写像である。
以下の式に示すように、平行移動と回転写像とによって、写像TC−Mを定義する。
TC−M=RC−M(θx、θy、θz)T(mC−M)
ここで、mC−Mは、較正用マーカー座標系Mと照射システム座標系Cとの間の平行移動量を表している。角度(θx、θy、θz)は、それぞれ、x、y、z軸周りの回転角度を表している。
写像Tc−Diは、照射システム座標系Cと検出器座標系Diとの間の座標変換を表す写像である。
以下の式に示すように、平行移動と回転写像とによって、写像Tc−Diを定義する。
TC−Di=RC−Di(φx、φy、φz)T(mC−Di)
ここで、mC−Diは、照射システム座標系Cと検出器座標系Diとの間の平行移動量を表している。角度(φx、φy、φz)は、それぞれ散乱線検出器21の取り付け角度を表している。
例えば、マーカー板100内のk番目の散乱体マーカー120の座標をPk(Pkx、Pky、Pkz)とする。この座標Pkは、較正用マーカー座標系Mにおける座標である。
マーカー像算出部43は、散乱体マーカー120の座標Pkを上記の写像によって座標変換することで、検出器座標系Diにおける散乱体マーカー120の座標(マーカー像の座標に相当する)を求める。すなわち、マーカー像算出部43は、写像による計算によって、検出器座標系Diにおける散乱体マーカー120の座標を求める。
写像による座標変換によって求められる検出器座標系Diにおける散乱体マーカー120(マーカー像)の座標をP’k(P’kx、P’ky、0)とする。
座標P’kは、散乱線検出器21の検出面における座標であるため、検出器座標系Diにおいてはz=0となる。
この座標P’kは、以下の式(1)で表わすことができる。
フィッティング処理部44は、実際にマーカー板100を撮影して取得された散乱線データから抽出したマーカー像の位置と、写像によって求められた検出器座標系Diにおけるマーカー像(散乱体マーカー120)の位置との差を算出する。すなわち、フィッティング処理部44は、マーカー像抽出部42によって求められた検出器座標系Diにおけるマーカー像の位置(実測値)と、写像によって求められた検出器座標系Diにおけるマーカー像の位置(計算値)との差を算出する。そして、フィッティング処理部44は、マーカー像の位置の差が小さくなるように、散乱線検出器21の位置・向きに関するパラメータをフィッティングする。
以上のように散乱線検出器21の実際のスキャン軌道上の位置と取り付け角度とが求められ、散乱線検出器21とマーカー板100との位置関係が特定されると、領域算出部45は、散乱線検出器21がスキャン軌道上のある位置にあるときの、検出素子ごとの「マーカー板見込み領域」を特定する。
計数値算出部46は、散乱線検出器21の各検出素子に入射すると推定される散乱線の計数値を計算によって求める。まず、計数値算出部46は、散乱体マーカー120の質量密度係数(msc[g/cm3])、散乱体マーカー120の大きさ、較正用マーカー座標系Mにおける散乱体マーカー120の位置を示す座標情報、人体模擬材110の質量密度係数(mho[g/cm3])、及び、マーカー板100の位置を示す座標情報を含むマーカー板100に関する情報をマーカー情報記憶部52から読み込む。
補正係数算出部47は、実測によって求められた計数値(実測値)と、計数値算出部46によって求められた計数値(計算値)とに基づいて、検出素子の感度を補正するための補正係数を検出素子ごとに求める。まず、補正係数算出部47は、データ収集制御部31から出力された散乱体マーカー120に起因する散乱線データを受け付ける。そして、補正係数算出部47は、散乱線検出器21がスキャン軌道上のi番目のポジションにあるときの、検出素子DExyにおける計算による計数値Ci、xyと、データ収集制御部31から受け付けた実測による計数値Si、xyと、に基づいて、検出素子DExyの感度を補正するための補正係数ki、xyを求める。この補正係数ki、xyは、散乱線検出器21がスキャン軌道上のi番目のポジションにあるときの、検出素子の補正係数を表している。検出素子の補正係数ki、xyは、以下の式(3)で表わされる。
再構成処理部61は、散乱線検出システム20において取得された各位置(散乱線検出器21の各位置)における散乱線データと、各散乱線データを取得した各位置(散乱線検出器21の各位置)を示す位置情報とを用いて画像再構成処理を行うことで、散乱線ボリュームデータを生成する。
次に、上述した実施形態に係る放射線治療用線量分布装置及び較正方法の変形例について、図8と図9とを参照して説明する。図8は、マーカー板からの散乱線の測定形態を示す図である。図9は、治療ビーム検出器が検出したマーカー像の1例を示す図である。
11 照射部
12 治療ビーム検出器
13 ガントリ
14 寝台
20 散乱線検出システム
21 散乱線検出器
22 移動機構部
30 システム制御部
31 データ収集制御部
32 照射システム制御部
33 スキャン制御部
40 較正処理部
41 位置算出部
42 マーカー像抽出部
43 マーカー像算出部
44 フィッティング処理部
45 領域算出部
46 計数値算出部
47 補正係数算出部
50 記憶部
51 較正データ記憶部
52 マーカー情報記憶部
53 コリメータ情報記憶部
54 治療ビーム情報記憶部
60 画像生成部
61 再構成処理部
62 画像処理部
71 表示部
72 操作部
Claims (7)
- 寝台と、
治療用放射線ビームを散乱させる複数の散乱体マーカーが所定位置に配置された散乱部材が前記寝台上に載置された状態で、前記散乱部材に対して前記治療用放射線ビームを照射する照射手段と、
2次元的に配置された複数の検出素子を有し、前記治療用放射線ビームに基づいて発生する前記複数の散乱体マーカーからの散乱線を検出することで前記複数の散乱体マーカーを表す第1マーカー像を取得する散乱線検出器と、
前記第1マーカー像を取得したときの前記散乱部材の設置位置に基づいて、前記散乱線検出器に映されると推定される前記複数の散乱体マーカーを表す第2マーカー像を求め、前記散乱線検出器における前記第1マーカー像の位置と前記第2マーカー像の位置との差に基づいて、照射系に対する前記散乱線検出器の位置を求める位置算出手段と、
前記位置算出手段によって求められた前記散乱線検出器の位置と、前記散乱部材内における前記複数の散乱体マーカーの位置とに基づいて、前記散乱線検出器に散乱線が入射する可能性がある前記散乱体マーカーを含む前記散乱部材内の見込み領域を求める領域算出手段と、
前記見込み領域と前記複数の散乱線マーカーの位置及び材質とに基づいて、前記散乱線検出器に入射すると推定される散乱線の計算値を求める計数値算出手段と、
前記散乱線検出器が検出した散乱線の実測値と、前記計数値算出手段によって求められた前記散乱線の計算値とに基づいて、前記散乱線検出器の検出感度を補正するための補正係数を算出する補正係数算出手段と、
を有することを放射線治療用線量分布測定装置。 - 散乱線の3次元分布を示す散乱線ボリュームデータを再構成し、前記散乱線ボリュームデータに基づいて画像データを生成する画像生成手段を更に有し、
前記照射手段は、前記散乱部材の代わりに被検体が前記寝台上に載置された状態で、前記被検体に対して治療用放射線ビームを照射し、
前記散乱線検出器は、前記治療用放射線ビームに基づいて発生する前記被検体からの散乱線を複数の位置で検出し、
前記画像生成手段は、前記散乱線検出器が検出した前記被検体内からの散乱線の実測値と前記補正係数とに基づいて、前記被検体内からの散乱線の実測値を補正し、前記位置算出手段によって求められた前記散乱線検出器の位置を示す情報と、前記補正された実測値とに基づいて、前記被検体内を表す散乱線ボリュームデータを再構成し、前記被検体内を表す散乱線ボリュームデータに基づいて、前記被検体内を表す画像データを生成することを特徴とする請求項1に記載の放射線治療用線量分布測定装置。 - 前記散乱線検出器は、前記治療用放射線ビームの中心軸に対して検出面を所定角度にして、前記中心軸の周りを回転しながら前記中心軸周りの各位置にて散乱線を検出することで、前記各位置における前記複数の散乱線マーカーを表す前記第1マーカー像を取得し、
前記位置算出手段は、前記散乱部材の設置位置に基づいて前記各位置における前記散乱線検出器に映されると推定される前記複数の散乱体マーカーを表す前記第2マーカー像を求め、前記各位置の前記散乱線検出器における前記第1マーカー像の位置と前記第2マーカー像の位置との差に基づいて、前記照射系に対する位置として前記中心軸周りにおける前記散乱線検出器の位置、前記所定角度、及び、前記散乱部材と前記散乱線検出器との間の位置関係を求め、
前記領域算出手段は、前記位置算出手段によって求められた前記中心軸周りにおける前記散乱線検出器の位置、前記所定角度、及び、前記散乱部材と前記散乱線検出器との間の位置関係に基づいて、前記散乱線検出器に散乱線が入射する可能性がある前記散乱体マーカーを含む前記散乱線部材内の前記見込み領域を、前記中心軸周りの前記各位置について求め、
前記計数値算出手段は、前記各位置における前記見込み領域と前記散乱線マーカーの位置及び材質とに基づいて、前記各位置における前記散乱線検出器に入射すると推定される散乱線の計数値を求め、
前記補正係数算出手段は、前記各位置における前記散乱線検出器が検出した散乱線の実測値と、前記計数値算出手段によって求められた前記各位置における前記散乱線の計数値とに基づいて、前記各位置における前記散乱線検出器の検出感度を補正するための前記補正係数を求め、
前記画像生成手段は、前記被検体に対して前記照射手段が治療用放射線ビームを照射することで、前記散乱線検出器が検出した前記複数の位置についての散乱線の実測値と、前記各位置における前記補正係数とに基づいて、前記各位置における前記実測値を補正し、前記位置算出手段によって求められた前記散乱線検出器の各位置を示す情報と、前記補正された前記各位置における前記実測値とに基づいて、前記被検体内を表す散乱線ボリュームデータを再構成し、前記被検体内を表す散乱線ボリュームデータに基づいて、前記被検体内を表す画像データを生成することを特徴とする請求項2に記載の放射線治療用線量分布測定装置。 - 前記位置算出手段は、前記散乱線検出器と前記散乱部材との間で写像による座標変換を行うことで、前記散乱線検出器に映されると推定される前記複数の散乱体マーカーを表す前記第2マーカー像を求め、前記散乱線検出器における前記第1マーカー像の位置と前記第2マーカー像の位置との差に基づいて、前記散乱線検出器の位置を求めることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の放射線治療用線量分布測定装置。
- 前記領域算出手段は、前記位置算出手段によって求められた前記散乱線検出器の位置と、前記散乱部材内における前記複数の散乱体マーカーの位置とに基づいて、前記散乱線検出器に配置された各検出素子に散乱線が入射する可能性がある前記散乱体マーカーを含む前記散乱線内の見込み領域を前記検出素子ごとに求め、
前記計数値算出手段は、前記検出素子ごとの見込み領域と前記複数の散乱線マーカーの位置及び材質とに基づいて、前記各検出素子に入射すると推定される散乱線の計数値を求め、
前記補正係数算出手段は、前記散乱線検出器の前記各検出素子が検出した散乱線の実測値と、前記計数値算出手段によって求められた前記各検出素子に入射する散乱線の計数値とに基づいて、前記各検出素子の検出感度を補正するための補正係数を前記検出素子ごとに算出し、
前記画像生成手段は、前記散乱線検出器の前記各検出素子が検出した前記被検体内からの散乱線の実測値と、前記検出素子ごとの補正係数とに基づいて、前記被検体からの散乱線の実測値を前記検出素子ごとに補正し、前記位置算出手段によって求められた前記散乱線検出器の位置を示す情報と、前記補正された実測値とに基づいて、前記被検体内を表す散乱線ボリュームデータを再構成し、前記被検体内を表す散乱線ボリュームデータに基づいて、前記被検体内を表す画像データを生成することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の放射線治療用線量分布測定装置。 - 寝台と、
前記寝台上に載置された被検体に対して治療用放射線ビームを照射する照射手段と、
2次元的に配置された複数の検出素子を有し、前記治療用放射線ビームに基づいて発生する前記被検体内からの散乱線を複数の位置で検出する散乱線検出器と、
を有する放射線治療用線量分布測定装置における散乱線検出器の較正方法であって、
前記治療用放射線ビームを散乱させる複数の散乱体マーカーが所定位置に配置された散乱部材が、前記被検体の代わりに前記寝台上に載置された状態で、前記照射手段は、前記散乱部材に対して治療用放射線ビームを照射し、
前記散乱線検出器は、前記治療用放射線ビームに基づいて発生する前記複数の散乱体マーカーからの散乱線を検出することで前記複数の散乱体マーカーを表す第1マーカー像を取得し、
前記散乱部材の設置位置に基づいて前記散乱線検出器に映されると推定される前記複数の散乱体マーカーを表す第2マーカー像を求め、前記散乱線検出器における前記第1マーカー像の位置と前記第2マーカー像の位置との差に基づいて、前記散乱線検出器の位置を求め、
前記求められた前記散乱線検出器の位置と、前記散乱部材内における前記複数の散乱体マーカーの位置とに基づいて、前記散乱線検出器に散乱線が入射する可能性がある前記散乱体マーカーを含む前記散乱部材内の見込み領域を求め、
前記見込み領域と前記複数の散乱体マーカーの位置及び材質とに基づいて、前記散乱線検出器に入射すると推定される散乱線の計数値を求め、
前記散乱線検出器が検出した散乱線の実測値と、前記求められた前記散乱線の計数値とに基づいて、前記散乱線検出器の検出感度を補正するための補正係数を算出することを特徴とする放射線治療用線量分布測定装置における散乱線検出器の較正方法。 - 前記散乱線検出器が検出した前記被検体内からの散乱線の実測値と前記補正係数とに基づいて、前記被検体内からの散乱線の実測値を補正し、前記求められた前記散乱線検出器の位置を示す情報と、前記補正された実測値とに基づいて、前記被検体内を表す前記散乱線ボリュームデータを再構成し、前記被検体内を表す散乱線ボリュームデータに基づいて、前記被検体内を表す画像データを生成することを特徴とする請求項6に記載の放射線治療用線量分布測定装置における散乱線検出器の較正方法。
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