JP5319047B2 - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents
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また本発明の好適な態様の1つは、(5)上記構成(4)のポリカーボネート樹脂組成物から形成された光反射材である。
以下において本発明の各成分について説明する。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物におけるA成分は、該樹脂組成物の主成分となるポリカーボネート樹脂である。代表的なポリカーボネート樹脂(以下、単に「ポリカーボネート」と称することがある)は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させて得られるものであり、反応の方法としては界面重縮合法、溶融エステル交換法、カーボネートプレポリマーの固相エステル交換法及び環状カーボネート化合物の開環重合法等を挙げることができる。
(1)該ポリカーボネートを構成する二価フェノール成分100モル%中、BPMが20〜80モル%(より好適には40〜75モル%、さらに好適には45〜65モル%)であり、かつBCFが20〜80モル%(より好適には25〜60モル%、さらに好適には35〜55モル%)である共重合ポリカーボネート。
(2)該ポリカーボネートを構成する二価フェノール成分100モル%中、BPAが10〜95モル%(より好適には50〜90モル%、さらに好適には60〜85モル%)であり、かつBCFが5〜90モル%(より好適には10〜50モル%、さらに好適には15〜40モル%)である共重合ポリカーボネート。
(3)該ポリカーボネートを構成する二価フェノール成分100モル%中、BPMが20〜80モル%(より好適には40〜75モル%、さらに好適には45〜65モル%)であり、かつBis−TMCが20〜80モル%(より好適には25〜60モル%、さらに好適には35〜55モル%)である共重合ポリカーボネート。
(i)吸水率が0.05〜0.15%、好ましくは0.06〜0.13%であり、かつTgが120〜180℃であるポリカーボネート、あるいは
(ii)Tgが160〜250℃、好ましくは170〜230℃であり、かつ吸水率が0.10〜0.30%、好ましくは0.13〜0.30%、より好ましくは0.14〜0.27%であるポリカーボネート。
A成分のポリカーボネートは、上述した二価フェノールの異なるポリカーボネート、分岐成分を含有するポリカーボネート、ポリエステルカーボネート、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体等の各種ポリカーボネートの2種以上を混合したものであってもよい。さらに、製造法の異なるポリカーボネート、末端停止剤の異なるポリカーボネート等を2種以上混合したものを使用することもできる。
比粘度(ηSP)=(t−t0)/t0
[t0は塩化メチレンの落下秒数、tは試料溶液の落下秒数]
求められた比粘度(ηSP)から次の数式により粘度平均分子量Mを算出する。
ηSP/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10−4M0.83
c=0.7
本発明のB成分は、(i)その熱重量解析(TGA)による23℃〜100℃における重量減少を(a)重量%、および23℃〜300℃における重量減少を(b)重量%としたとき、0.05≦(b)−(a)≦0.6を満たし、(ii)その蛍光X線測定におけるTi元素、Al元素、およびSi元素に由来する重量割合をそれぞれ(c)、(d)および(e)としたとき、0.001≦(d)/(c)≦0.01を満たし、かつ0.001≦(e)/(c)≦0.02を満たすものである。
M単位:(CH3)3SiO1/2、H(CH3)2SiO1/2、H2(CH3)SiO1/2、(CH3)2(CH2=CH)SiO1/2、(CH3)2(C6H5)SiO1/2、(CH3)(C6H5)(CH2=CH)SiO1/2等の1官能性シロキサン単位、
D単位:(CH3)2SiO、H(CH3)SiO、H2SiO、H(C6H5)SiO、(CH3)(CH2=CH)SiO、(C6H5)2SiO等の2官能性シロキサン単位、
T単位:(CH3)SiO3/2、(C3H7)SiO3/2、HSiO3/2、(CH2=CH)SiO3/2、(C6H5)SiO3/2等の3官能性シロキサン単位、
Q単位:SiO2で示される4官能性シロキサン単位である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、A成分とB成分との合計100重量部あたり、60〜99.9重量部、好ましくは70〜95重量部、より好ましくは75〜90重量部、更に好ましくは75〜85重量部のA成分と、0.1〜40重量部、好ましくは5〜30重量部、より好ましくは10〜25重量部、更に好ましくは15〜25重量部のB成分とからなる。かかる割合でA成分にB成分を配合することにより本発明のポリカーボネート樹脂組成物を製造することができる。B成分が前記下限未満では熱安定性の改善効果が明確になりにくくまた良好な光反射効果を得ることが難しく、一方、B成分が前記上限を超えて多すぎる場合は、樹脂組成物の熱安定性を低下させる場合があると共にその物性低下を起こす場合がある。
本発明におけるスルホン酸アルカリ(土類)金属塩は、パーフルオロアルキルスルホン酸とアルカリ金属またはアルカリ土類金属との金属塩の如きフッ素置換アルキルスルホン酸の金属塩、並びに芳香族スルホン酸とアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩との金属塩とを含む。
本発明における滴下防止剤としては、フィブリル形成能を有する含フッ素ポリマーを挙げることができ、かかるポリマーとしてはポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン系共重合体(例えば、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、など)、米国特許第4379910号公報に示されるような部分フッ素化ポリマー、フッ素化ジフェノールから製造されるポリカーボネート樹脂などを挙げることかできるが、好ましくはポリテトラフルオロエチレン(以下PTFEと称することがある)である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、前記A成分、B成分をその必須成分とし、C成分および/またはD成分を、更に好ましくはC成分およびD成分を好適な成分として含有するが、これらの成分以外にも適宜必要に応じて他の成分を含有することができる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、各種のリン系安定剤が更に配合されることが好ましい。かかるリン系安定剤の配合の主たる目的は、樹脂組成物の成形加工時の熱安定性を向上させ、良好な光反射性を得る点にある。かかるリン系安定剤としては、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル、並びに第3級ホスフィンなどが例示される。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物の成形加工時における熱安定性、耐熱老化性、および耐紫外線性を向上させることを主たる目的として、該樹脂組成物にはヒンダードフェノール系安定剤が配合されてもよい。かかるヒンダードフェノール系安定剤としては、例えば、α−トコフェロール、ブチルヒドロキシトルエン、シナピルアルコール、ビタミンE、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2−tert−ブチル−6−(3’−tert−ブチル−5’−メチル−2’−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,6−ジ−tert−ブチル−4−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェノール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネートジエチルエステル、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−ジメチレン−ビス(6−α−メチル−ベンジル−p−クレゾール)2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−ブチリデン−ビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、トリエチレングリコール−N−ビス−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、1,6−へキサンジオールビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ビス[2−tert−ブチル−4−メチル6−(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)フェニル]テレフタレート、3,9−ビス{2−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1,−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、4,4’−ジ−チオビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−トリ−チオビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2−チオジエチレンビス−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、N,N’−ヘキサメチレンビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミド)、N,N’−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)イソシアヌレート、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス2[3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチルイソシアヌレート、およびテトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンなどが例示される。これらの中でもオクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(代表的市販品としてCIBA SPECILATY CHEMICALS社製:Irganox1076(商品名))が好ましい。上記のヒンダードフェノール系酸化防止剤はいずれも入手容易であり、これらは単独でまたは2種以上を組合せて使用することができる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、ポリカーボネート樹脂の難燃剤として知られる、スルホン酸アルカリ(土類)金属塩以外の各種の化合物が配合されてよい。かかる化合物の配合は難燃性の向上をもたらすが、それ以外にも各化合物の性質に基づき、例えば流動性、剛性、および熱安定性の向上などがもたらされる。かかる難燃剤としては、(i)有機リン系難燃剤(例えば、モノホスフェート化合物、ホスフェートオリゴマー化合物、ホスホネートオリゴマー化合物、ホスホニトリルオリゴマー化合物、およびホスホン酸アミド化合物など)、(ii)シリコーン化合物からなるシリコーン系難燃剤、(iii)ハロゲン系難燃剤(例えば、臭素化エポキシ樹脂、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリカーボネート(オリゴマーを含む)、臭素化ポリアクリレート、および塩素化ポリエチレンなど)、並びに(iv)スルホン酸アルカリ(土類)金属塩以外の有機金属塩等が挙げられる。
本発明の有機リン系難燃剤としては、アリールホスフェート化合物が好適である。かかるホスフェート化合物は概して色相に優れ、光高反射性に悪影響を与えることが少ないためである。またホスフェート化合物は可塑化効果があるため本発明の樹脂組成物の成形加工性を高められる点で有利である。かかるホスフェート化合物は、従来難燃剤として公知の各種ホスフェート化合物が使用できるが、より好適には特に下記一般式(1)で表される1種または2種以上のホスフェート化合物を挙げることができる。
本発明のハロゲン系難燃剤としては、臭素化ポリカーボネート(オリゴマーを含む)が特に好適である。光反射材は光源により高温に曝される場合が多い。したがって耐熱性に優れる臭素化ポリカーボネートが必要とされる場合がある。本発明で使用する臭素化ポリカーボネートは、下記一般式(8)で表される構成単位が全構成単位の少なくとも60モル%、好ましくは少なくとも80モル%であり、特に好ましくは実質的に下記一般式(8)で表される構成単位からなる臭素化ポリカーボネート化合物である。
また、かかる式(8)において、好適にはRはメチレン基、エチレン基、イソプロピリデン基、−SO2−、特に好ましくはイソプロピリデン基を示す。
スルホン酸アルカリ(土類)金属塩以外の有機金属塩としては、硫酸エステルのアルカリ(土類)金属塩および芳香族スルホンアミドのアルカリ(土類)金属塩などが好適に例示される。硫酸エステルのアルカリ(土類)金属塩としては、特に一価および/または多価アルコール類の硫酸エステルのアルカリ(土類)金属塩を挙げることができ、かかる一価および/または多価アルコール類の硫酸エステルとしては、メチル硫酸エステル、エチル硫酸エステル、ラウリル硫酸エステル、ヘキサデシル硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル、ペンタエリスリトールのモノ、ジ、トリ、テトラ硫酸エステル、ラウリン酸モノグリセライドの硫酸エステル、パルミチン酸モノグリセライドの硫酸エステル、およびステアリン酸モノグリセライドの硫酸エステルなどを挙げることができる。これらの硫酸エステルのアルカリ(土類)金属塩として好ましくはラウリル硫酸エステルのアルカリ(土類)金属塩が挙げられる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、必要に応じて蛍光増白剤を含有することができる。蛍光増白剤の含有は反射光量を高める。蛍光増白剤としては公知のビスベンゾオキサゾール、クマリンおよびビス(スチリル)ビフェニルなどが利用できる。中でもクマリン系蛍光増白剤が好ましい。クマリン系蛍光増白剤としては、トリアジン−フェニルクマリン、ベンゾトリアゾール−フェニルクマリン、およびナフトトリアゾール−フェニルクマリンなどが例示される。例えば下記式(9)で表される蛍光増白剤が好ましい。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は離型剤を含有することができる。離型剤としては、例えば、飽和脂肪酸エステル、不飽和脂肪酸エステル、ポリオレフィン系ワックス(ポリエチレンワックス、1−アルケン重合体など)、シリコーン化合物、フッ素化合物(ポリフルオロアルキルエーテルに代表されるフッ素オイルなど)、パラフィンワックス、蜜蝋などが例示される。かかる離型剤の配合量はA成分とB成分との合計100重量部を基準として好ましくは0.005〜2重量部、より好ましくは0.01〜0.8重量部である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には強化フィラーとして公知の各種充填材を配合することができる。しかしながら本発明の樹脂組成物は高い白色度が求められるため、強化フィラーとしては白色度の高い珪酸塩鉱物系フィラーもしくはガラス系フィラーが好ましい。かかる珪酸塩鉱物系フィラーとしてはタルク、マスコバイトマイカ、合成フッ素マイカ、スメクタイト、およびワラストナイトが好適に例示される。ガラス系フィラーとしてはガラス繊維、ガラスフレーク、およびガラスミルドファイバーなどが例示される。珪酸塩鉱物系フィラーおよびガラス系フィラーは、これらの表面に酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、および酸化ケイ素などの金属酸化物コートされたフィラーも利用できる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、帯電防止性能が求められる場合があり、かかる場合帯電防止剤を含むことが好ましい。かかる帯電防止剤としては、例えば(1)ドデシルベンゼンスルホン酸ホスホニウム塩に代表されるアリールスルホン酸ホスホニウム塩、およびアルキルスルホン酸ホスホニウム塩などの有機スルホン酸ホスホニウム塩、並びにテトラフルオロホウ酸ホスホニウム塩の如きホウ酸ホスホニウム塩が挙げられる。該ホスホニウム塩の含有量はA成分とB成分との合計100重量部を基準として、5重量部以下が適切であり、好ましくは0.05〜5重量部、より好ましくは1〜3.5重量部、更に好ましくは1.5〜3重量部の範囲である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、A成分以外の熱可塑性樹脂、ゴム質重合体、光拡散剤、前記蛍光増白剤以外の染顔料、流動改質剤、抗菌剤、流動パラフィンの如き分散剤、光触媒系防汚剤、熱線吸収剤およびフォトクロミック剤などを配合することができる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物の製造に当たっては、その製造方法は特に限定されるものではない。しかしながら二酸化チタン顔料の良好な分散を達成するため、本発明の樹脂組成物の好ましい製造方法は、二軸押出機の如き多軸押出機を用いて各成分を溶融混練する方法である。
上記の如く得られた本発明のポリカーボネート樹脂組成物は通常前記の如く製造されたペレットを射出成形して各種製品を製造することができる。更にペレットを経由することなく、押出機で溶融混練された樹脂を直接シート、フィルム、異型押出成形品、ダイレクトブロー成形品、および射出成形品にすることも可能である。
(1)光線反射率:射出成形より得られた算術平均粗さ(Ra)が0.03μmである厚さ2mmの成形板(長さ90mm×幅50mm)を、カラーコンピューター(東京電色製TC−1800MK−II)により測定した。波長450nm〜850nmにおける最も低い反射率の値で評価した。
(2)熱安定性:
(i)分子量低下量(ΔMv)の測定
得られたペレットを120℃で6時間熱風乾燥機により乾燥した後、射出成形機(住友重機械工業(株)SG−150U)を用いてシリンダー温度270℃、金型温度70℃で引張試験片を含む成形品を作成した。かかる成形品を20ショット連続成形した後、計量が完了した状態で射出シリンダーを後退させてシリンダー内で溶融樹脂を5分間滞留させた。かかる滞留後に再度同様の条件で4ショットの成形を行った。かかる成形によりシリンダー内で滞留された樹脂組成物の成形品を作成した。そのうち2ショット目の成形品の粘度平均分子量を本文記載の方法により測定した。一方、滞留前の20ショット目の成形品の粘度平均分子量も同様に測定した。かかる滞留前の分子量から滞留後の分子量を差し引いた値をΔMvとして評価した。かかるΔMvが少ないほど熱安定性が良好といえる。
(ii)外観評価:
射出成形より得られた算術平均粗さ(Ra)が0.03μmである厚さ2mmの成形板(長さ90mm×幅50mm)を成形し、その色相およびシルバーストリークの有無を観察した。評価はパージ直後から10ショット目までを廃棄し、11ショット目を色相評価用に、その後20ショットまでの成形品をシルバーストリーク評価用とした。色相はカラーコンピュータ(TC−1800MK−II:東京電色(株)製)を用いて、かかる算術平均粗さ(Ra)が0.03μmである厚さ2mmの成形板の部分におけるL値を測定した。またシルバーストリークが全て発生したものは×、一度でも発生したものは△、一度も発生しなかったものは○として評価した。尚、L値が大きくなるほど明度が高くなることから、成形品は目視観察においてより強い白色感を有する。したがって、かかる評価においてはL値は大きいほど好ましい。
ビスフェノールAとホスゲンから界面縮重合法により製造されたポリカーボネート樹脂パウダーに、表1〜3記載の各種添加剤を各配合量で配合し、ブレンダーにて混合した後、ベント式二軸押出機((株)日本製鋼所製:TEX30α(完全かみ合い、同方向回転、2条ネジスクリュー))を用いて溶融混練しペレットを得た。二酸化チタン顔料以外の添加剤はそれぞれ配合量の10倍の濃度で予めポリカーボネート樹脂パウダーとの予備混合物をヘンシェルミキサーを用いて作成した後、ブレンダーによる全体の混合を行った。押出条件は吐出量20kg/h、スクリュー回転数150rpm、ベントの真空度3kPaであり、また押出温度は第1供給口からダイス部分まで260℃とした。
(A成分)
PC−1:ビスフェノールAおよび末端停止剤としてp−tert−ブチルフェノール、並びにホスゲンから界面重縮合法で合成した直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂パウダー(帝人化成(株)製:パンライトL−1225WX(商品名)、粘度平均分子量19,700)
PC−2:ビスフェノールAおよび末端停止剤としてp−tert−ブチルフェノール、並びにホスゲンから界面重縮合法で合成した直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂パウダー(帝人化成(株)製:CM−1000(商品名)、粘度平均分子量16,000)
B−1:二酸化チタン(レジノカラー工業(株)製 ホワイトDCF−T−17007、該二酸化チタンは、熱重量装置(TGA)による23℃〜100℃における重量減少を(a)重量%および23℃〜300℃における重量減少を(b)重量%としたときの(b)−(a)が0.28、かつ蛍光X線測定におけるAl元素/Ti元素の重量割合比が0.008、およびSi元素/Ti元素の重量割合比が0.009の二酸化チタン顔料である)
尚、蛍光X線測定における各元素の重量割合の算出は、(株)堀場製作所製MESA−500型を用いて、基礎パラメータ法により行った。かかる算出方法は、他の二酸化チタン顔料において同じである。
B−2:二酸化チタン(該二酸化チタンは、石原産業(株)製タイペーク PC−3(商品名)と同じTiO2原料および表面処理剤を用いて、その表面処理剤量を、熱重量装置(TGA)による23℃〜100℃における重量減少を(a)重量%および23℃〜300℃における重量減少を(b)重量%としたときの(b)−(a)が0.24、かつ蛍光X線測定におけるAl元素/Ti元素の重量割合比が0.006、およびSi元素/Ti元素の重量割合比が0.019となるように調整した二酸化チタン顔料である)
(B成分の比較用)
B−3:二酸化チタン(石原産業(株)製タイペーク PC−3(商品名)、該二酸化チタンは、熱重量装置(TGA)による23℃〜100℃における重量減少を(a)重量%、および23℃〜300℃における重量減少(b)重量%としたときの(b)−(a)が0.57、かつ蛍光X線測定におけるAl元素/Ti元素の重量割合比が0.014、およびSi元素/Ti元素の重量割合比が0.018の二酸化チタン顔料である)
B−4:二酸化チタン(該二酸化チタンは、石原産業(株)製タイペーク PC−3(商品名)と同じTiO2原料および表面処理剤を用いて、その表面処理剤量を、熱重量装置(TGA)による23℃〜100℃における重量減少を(a)重量%、および23℃〜300℃における重量減少を(b)重量%としたときの(b)−(a)が0.50、かつ蛍光X線測定におけるAl元素/Ti元素の重量割合比が0.006、およびSi元素/Ti元素の重量割合比が0.023となるように調整した二酸化チタン顔料である)
B−5:二酸化チタン(該二酸化チタンは、レジノカラー工業(株)製 DCF−T−17007と同じTiO2原料および表面処理剤を用いて、その表面処理剤量を熱重量装置(TGA)による23℃〜100℃における重量減少を(a)重量%、および23℃〜300℃における重量減少を(b)重量%としたときの(b)−(a)が1.38、かつ蛍光X線測定におけるAl元素/Ti元素の重量割合比が0.005およびSi元素/Ti元素の重量割合比が0.008となるように調整した二酸化チタン顔料である)
C−1:パーフルオロブタンスルホン酸カリウム塩(大日本インキ化学(株)製 メガファックF−114P)
(D成分)
D−1:フィブリル形成能を有するポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工業(株)製ポリフロンMPA FA500)
D−2:フィブリル形成能を有するポリテトラフルオロエチレン粒子とスチレン−アクリロニトリル共重合体粒子からなる混合物(ポリテトラフルオロエチレン含有量50重量%)(GEスペシャリティーケミカル(株)製 BLENDEX449)。
(その他)
HP:ヒンダードフェノール系酸化防止剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製:Irganox1076)
VP:ペンタエリスリトールと脂肪族カルボン酸からなる分子量1061のフルエステル(コグニスジャパン(株)製:ロキシオールVPG−861)
CE:環状イミノエステル系紫外線吸収剤(竹本油脂(株)製:CEi−P)
PSR:クマリン系蛍光増白剤(ハッコールケミカル(株)製:ハッコールPSR−B(商品名))
実施例2で得られたペレットを用いて、図1に示す長さ6cmおよび幅4cmの大きさの有底格子形状を有するLEDアレイ型バックライト用の光反射板を上記実施例1と同様の成形機および温度条件によって成形し、白色LEDを各ブロックに装着してバックライトを作成し、携帯電話に利用される液晶ディスプレイのバックライトユニットと交換することにより、液晶ディスプレイを作成した。視認される画像は鮮鋭性の高い印象であった。
実施例8で得られたペレットを用いて、上記実施例14と同様にバックライトを作成し、同様に視認される画像は、上記実施例14に比較して更に鮮鋭性の高い印象の液晶ディスプレイが得られた。
2 各LEDのブロック(深さ2.5mm、凹部の内周はいずれも鏡面仕上げである)
3 LED固定用の凹み
Claims (5)
- ポリカーボネート樹脂(A成分)60〜99.9重量部、および二酸化チタン顔料(B成分)0.1〜40重量部の合計100重量部に対し、クマリン系蛍光増白剤を0.0001〜1重量部含有し、かつシリコーン系化合物を含有しない樹脂組成物であって、該二酸化チタン顔料は、(i)その熱重量解析(TGA)による23℃〜100℃における重量減少を(a)重量%、および23℃〜300℃における重量減少を(b)重量%としたとき、0.05≦(b)−(a)≦0.6を満たし、(ii)その蛍光X線測定におけるTi元素、Al元素、およびSi元素に由来する重量割合をそれぞれ(c)重量%、(d)重量%および(e)重量%としたとき、0.001≦(d)/(c)≦0.01を満たし、かつ0.001≦(e)/(c)≦0.02を満たす二酸化チタン顔料であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
- A成分とB成分との合計100重量部を基準として、更にスルホン酸アルカリ(土類)金属塩(C成分)0.0001〜2重量部を含んでなる請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- A成分とB成分との合計100重量部を基準として、更にフィブリル形成能を有する含フッ素ポリマー(D成分)0.05〜1重量部を含んでなる請求項1〜請求項2のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- A成分とB成分との比率が、A成分70〜90重量部およびB成分10〜30重量部である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 上記請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物から形成された光反射材。
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