JP5316209B2 - Circuit board and circuit board manufacturing method - Google Patents
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Description
本発明は、回路基板及び回路基板の製造方法に関する。 The present invention relates to a circuit board and a method for manufacturing the circuit board.
近年、コンピュータ等の電子機器の高速化や大集積化に対応するため、コンピュータシステムに用いられる回路基板(配線基板)への半導体チップ(半導体素子)の高密度の実装が行われている。回路基板への半導体チップの高密度の実装を実現するため、半導体チップを回路基板に直接実装するフリップチップ接合(フリップチップ実装)が行われている。例えば、フリップチップ接合においては、半導体チップに設置された電極(接続端子)と、回路基板に設置された接続パッドとを接合することで、半導体チップがフェースダウンで回路基板に直接接合される。 In recent years, high-density mounting of semiconductor chips (semiconductor elements) on a circuit board (wiring board) used in a computer system has been performed in order to cope with high speed and large integration of electronic devices such as computers. In order to realize high-density mounting of the semiconductor chip on the circuit board, flip chip bonding (flip chip mounting) is performed in which the semiconductor chip is directly mounted on the circuit board. For example, in flip chip bonding, the semiconductor chip is directly bonded face-down to the circuit board by bonding electrodes (connection terminals) installed on the semiconductor chip and connection pads installed on the circuit board.
フリップチップ接合の一つとして、回路基板の接続パッド(電極パッド)の上に形成された錫(Sn)又は半田等の導電性材料を加熱溶融し、溶融した導電性材料と半導体チップの電極とを接合することにより、半導体チップと回路基板とを電気的に導通させる方式がある。この方式は、回路基板の接続パッドの上に形成された錫(Sn)又は半田等の導電性材料を加熱溶融させるため、低荷重で半導体素子を回路基板に実装できる。 As one of flip chip bonding, a conductive material such as tin (Sn) or solder formed on a connection pad (electrode pad) of a circuit board is heated and melted, and the melted conductive material and an electrode of a semiconductor chip There is a system in which the semiconductor chip and the circuit board are electrically connected by bonding. In this method, since a conductive material such as tin (Sn) or solder formed on the connection pad of the circuit board is heated and melted, the semiconductor element can be mounted on the circuit board with a low load.
回路基板の接続パッドの上に錫(Sn)又は半田等の導電性材料を形成する方法として、半田めっき法、スーパージャフィット法及び全面印刷プリコート法等の種々の方法がある。しかし、隣接する接続パッドの狭ピッチ化により、接続パッドの上に形成される錫(Sn)又は半田等の導電性材料が隣接する接続パッドの間で繋がり、隣接する接続パッドの間でブリッジが発生する問題がある。本件は、回路基板の接続パッドの上に形成される導電性材料が、隣接する接続パッドの間で繋がることを抑止する技術を提供する。 As a method for forming a conductive material such as tin (Sn) or solder on the connection pads of the circuit board, there are various methods such as a solder plating method, a super just method, and a full surface printing precoat method. However, due to the narrow pitch of adjacent connection pads, a conductive material such as tin (Sn) or solder formed on the connection pads is connected between adjacent connection pads, and a bridge is formed between adjacent connection pads. There are problems that occur. The present invention provides a technique for preventing a conductive material formed on a connection pad of a circuit board from being connected between adjacent connection pads.
本件の一観点によれば、回路基板は、接続パットと、接続パッドの側面に形成された側壁と、接続パッドの上に形成された導電性材料と、を備え、側壁の上端は、接続パッドの上面よりも突出している。 According to one aspect of the present invention, the circuit board includes a connection pad, a side wall formed on a side surface of the connection pad, and a conductive material formed on the connection pad, and an upper end of the side wall is connected to the connection pad. It protrudes from the top surface.
本件によれば、回路基板の接続パッドの上に形成される導電性材料が、隣接する接続パッドの間で繋がることを抑止することができる。 According to this case, it is possible to prevent the conductive material formed on the connection pads of the circuit board from being connected between the adjacent connection pads.
以下、図面を参照して発明を実施するための形態に係る回路基板及びその製造方法について説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本件の回路基板及びその製造方法は実施形態の構成に限定されない。 Hereinafter, a circuit board and a manufacturing method thereof according to an embodiment for carrying out the invention will be described with reference to the drawings. The configuration of the following embodiment is an exemplification, and the circuit board and the manufacturing method thereof are not limited to the configuration of the embodiment.
図1から図5を参照して、全面印刷プリコート法について説明する。図1(A)は、接続パッド(端子電極)1が形成された支持基板2の上面図である。図1(B)は、図1(A)の点線Aで示した位置を矢印方向Bから見た支持基板2の断面図である。図1(A)及び(B)は、支持基板2の一部を示している。支持基板2は、例えば、樹脂基板やセラミック基板等であるが、これに限らず、接続パッド1を形成することが可能な種々の基板を支持基板2として用いてもよい。
The full surface printing precoat method will be described with reference to FIGS. FIG. 1A is a top view of a
図1(A)及び(B)に示すように、支持基板2の主面(半導体チップ搭載面)上に、ソルダーレジスト3が形成されている。ソルダーレジスト3には開口が形成されている。接続パッド1及び支持基板2が、ソルダーレジスト3の開口から露出している。接続パッド1は、支持基板2に半導体チップ(半導体素子)を搭載する際、半導体チップの入出力端子(突起電極)と電気的に接続される。支持基板2の上に接続パッド1をペリフェラル状に形成してもよいし、支持基板2の上に接続パッド1をエリア状に形成してもよい。
As shown in FIGS. 1A and 1B, a solder resist 3 is formed on the main surface (semiconductor chip mounting surface) of the
図1(A)及び(B)に示す支持基板2に対して、図2(A)及び(B)に示すように、導電性ペースト4を印刷する。例えば、図示しないメタルマスクを用いて、導電性ペースト4をソルダーレジスト3の開口に埋め込む。図2(A)は、支持基板2の上面図であ
る。図2(B)は、図2(A)の点線Cで示した位置を矢印方向Dから見た支持基板2の断面図である。図2(A)及び(B)は、図1(A)及び(B)と同様に支持基板2の一部を示している。
As shown in FIGS. 2A and 2B, the conductive paste 4 is printed on the
導電性ペースト4には、導電性材料5及びフラックスが含まれている。導電性材料5は、例えば、錫(Sn)又は半田等であるが、これに限らず、導電性材料5は、半導体チップの入出力端子と支持基板2の接続パッド1とを接続させるための金属又は合金であればよい。
The conductive paste 4 contains a
メタルマスクには、接続パッド1及び支持基板2の上に導電性ペースト4を形成する箇所に対応した開口が設けられている。例えば、スキージを用いて、導電性ペースト4をメタルマスクの開口に埋め込む場合、メタルマスクの開口を介して、導電性ペースト4がソルダーレジスト3の開口に埋め込まれる。ソルダーレジスト3の開口に埋め込まれた導電性ペースト4は、ソルダーレジスト3の開口から露出している接続パッド1及び支持基板2の上に形成される。
The metal mask is provided with openings corresponding to locations where the conductive paste 4 is formed on the
次に、支持基板2を加熱することにより、導電性ペースト4のリフロー処理を行う。導電性ペースト4のリフロー処理を行うことにより、図3(A)及び(B)に示すように、接続パッド1の表面に導電性材料5が析出する。図3(A)は、支持基板2の上面図である。図3(B)は、図3(A)の点線Eで示した位置を矢印方向Fから見た支持基板2の断面図である。図3(A)及び(B)は、図1(A)及び(B)と同様に支持基板2の一部を示している。
Next, the conductive substrate 4 is reflowed by heating the
図3(A)及び(B)に示すように、支持基板2の上にはフラックス残渣6及び導電性材料5の凝集物7が形成されている。導電性ペースト4のリフロー処理を行った場合、導電性ペースト4に含まれるフラックスの溶媒成分が気化し、フラックスの樹脂成分であるフラックス残渣6が支持基板2の上に形成される。また、導電性ペースト4のリフロー処理を行った場合、支持基板2の表面に析出した導電性材料5が凝集して、導電性材料5の凝集物7が支持基板2の上に形成される。
As shown in FIGS. 3A and 3B, a
次に、支持基板2に対して洗浄処理を行う。例えば、フラックス洗浄液を用いて、支持基板2に対して洗浄処理を行うことにより、図4(A)及び(B)に示すように、支持基板2の上に形成されているフラックス残渣6及び導電性材料5の凝集物7を洗浄除去する。図4(A)は、支持基板2の上面図である。図4(B)は、図4(A)の点線Gで示した位置を矢印方向Hから見た支持基板2の断面図である。図4(A)及び(B)は、図1(A)及び(B)と同様に支持基板2の一部を示している。
Next, a cleaning process is performed on the
接続パッド1の表面に析出した導電性材料5と、支持基板2の表面に析出した導電性材料5とが繋がることにより、図5(A)及び(B)に示すように、接続パッド1の表面に析出した導電性材料5が隣接する接続パッド1の間で繋がる場合がある。これは、接続パッド1の表面に析出した導電性材料5の量が多い場合や、隣接する接続パッド1のピッチ間隔が狭い場合に発生しやすい。
As shown in FIGS. 5A and 5B, the
図5(A)は、支持基板2の上面図である。図5(B)は、図5(A)の点線Iで示した位置を矢印方向Jから見た支持基板2の断面図である。図5(A)及び(B)は、図1(A)及び(B)と同様に支持基板2の一部を示している。接続パッド1の表面に析出した導電性材料5が隣接する接続パッド1の間で繋がると、隣接する接続パッド1が短絡し、支持基板2の不良となる。
FIG. 5A is a top view of the
本実施形態では、支持基板2の上に形成された接続パッド1の上に形成する導電性材料
5が、隣接する接続パッド1の間で繋がることを抑止するために、接続パッド1の両側面に側壁10を形成した状態で、接続パッド1の上に導電性材料5を形成する。以下、実施例に基づいて、本実施形態に係る回路基板の製造方法を具体的に説明するが、本実施形態は以下の実施例に限定されるものではない。
In the present embodiment, in order to prevent the
〈実施例1〉
図6から図13を参照して、実施例1に係る回路基板の製造方法を説明する。実施例1では、接続パッド1の上面及び側面に金属膜11を形成することにより、接続パッド1の両側面に側壁10を形成し、側壁10の上端を接続パッド1の上面よりも突出させた状態で、接続パッド1の上に導電性材料5Aを形成する例を説明する。
<Example 1>
A method for manufacturing a circuit board according to the first embodiment will be described with reference to FIGS. In the first embodiment, the
まず、実施例1では、図6に示すように、支持基板2の上に形成された接続パッド1の上面及び側面に金属膜11を形成する。図6は、実施例1に係る支持基板2の断面図である。なお、支持基板2の主面上には、ソルダーレジスト3が形成されているが、図6から図13では、ソルダーレジスト3の図示を省略している。
First, in Example 1, as shown in FIG. 6, the
接続パッド1は、支持基板2に半導体チップ(半導体素子)を搭載する際、半導体チップの入出力端子(突起電極)と電気的に接続される。支持基板2の上に接続パッド1をペリフェラル状に形成してもよいし、支持基板2の上に接続パッド1をエリア状に形成してもよい。支持基板2は、例えば、樹脂基板やセラミック基板等であるが、これに限らず、接続パッド1を形成することが可能な種々の基板を支持基板2として用いてもよい。
The
接続パッド1のサイズは、高さ10μm、幅20μmとしている。接続パッド1の材料は、例えば、銅(Cu)又はアルミニウム(Al)である。例えば、電解めっき法により、接続パッド1を支持基板2の上に形成する。また、隣接する接続パッド1の間隔は20μmとしている。但し、接続パッド1の高さ及び幅の値、隣接する接続パッド1の間隔の値は例示であり、これらの値に限定されず、他の値であってもよい。なお、接続パッド1の材料が銅(Cu)である場合、無電解めっき法により、接続パッド1の表面にニッケル(Ni)及び金(Au)を順次形成してもよい。
The size of the
金属膜11の形成は、例えば、電解めっき法により行う。実施例1で示す例では、金属膜11の膜厚を2μmとしている。但し、金属膜11の膜厚の値は例示であり、この値に限定されず、他の値であってもよい。例えば、金属膜11の膜厚を、接続パッド1の幅寸法W1(μm)に対して、2.5%以上、50%未満の値にしてもよい。金属膜11は、導電性材料5Aとの濡れ性が悪い材料を使用する。金属膜11は、例えば、クロム(Cr)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)等の金属、又はこれらの金属を含む合金である。
The
次に、図7に示すように、支持基板2及び金属膜11の上にドライフィルムレジスト12を形成する。図7は、実施例1に係る支持基板2の断面図である。ドライフィルムレジスト12は、感光性樹脂膜である。例えば、真空ラミネータを用いて、ドライフィルムレジスト12を支持基板2の上にラミネートすることで、支持基板2及び金属膜11の上にドライフィルムレジスト12を形成する。
Next, as shown in FIG. 7, a dry film resist 12 is formed on the
次に、接続パッド1の上方に形成されている金属膜11及びドライフィルムレジスト12を除去する。例えば、ウェットブラスト装置を用いて、ウェットブラスト処理により、ドライフィルムレジスト12の上面をエッチングするとともに、金属膜11の上面をエッチングする。ウェットブラスト処理は、砥粒及び水が混合されたスラリーを高圧のエアでスプレーする方法である。例えば、金属膜11の膜厚を2μmとする場合、金属膜11を200秒のエッチング時間でエッチングする。これは、アルミナA1♯1200の粒子を
用いて、エア圧0.25Pa、処理速度20mm/sで、基板サイズ180mm×70mmの支持基板2を20回スプレーする場合の条件である。
Next, the
除去対象の金属膜11に対応する部分が開口されているマスクを用いて、ウェットブラスト処理を行うことにより、金属膜11及びドライフィルムレジスト12が除去され、金属膜11から接続パッド1が露出する。ウェットブラスト処理により、接続パッド1の上面に形成されている金属膜11は除去されるが、接続パッド1の両側面には金属膜11が残存することになる。すなわち、図8に示すように、接続パッド1の両側面に側壁10が形成される。図8は、実施例1に係る支持基板2の断面図である。
By performing wet blasting using a mask having an opening corresponding to the
なお、ドライフィルムレジスト12を露光及び現像することにより、ドライフィルムレジスト12を除去し、ウェットブラスト処理により、接続パッド1の上面に形成されている金属膜11を除去してもよい。
Alternatively, the dry film resist 12 may be removed by exposing and developing the dry film resist 12, and the
次に、図9に示すように、支持基板2の上に形成されている接続パッド1の一部を除去する。図9は、実施例1に係る支持基板2の断面図である。例えば、10gの過硫酸アンモニウムを200mLの水に溶解させたCuエッチング液に、支持基板2を600秒間浸漬させ、支持基板2の上に形成されている接続パッド1の上面部分をエッチング除去する。この場合、接続パッド1の上面部分が3μmエッチングされる。すなわち、接続パッド1の高さが10μmの場合、エッチング後の接続パッド1の高さは7μmとなる。なお、接続パッド1の表面にニッケル(Ni)及び金(Au)が形成されている場合には、Niエッチング液及びAuエッチング液を用いて、接続パッドの表面に形成されているニッケル(Ni)及び金(Au)を除去する。
Next, as shown in FIG. 9, a part of the
接続パッド1の上面部分をエッチング除去することにより、接続パッド1の両側面に形成されている側壁10の上端と、接続パッド1の上面との間に段差が生じ、接続パッド1の両側面に形成されている側壁10の上端が、接続パッド1の上面よりも突出する。接続パッド1の両側面に形成されている側壁10の上端が、接続パッド1の上面よりも突出することで、図9に示すように、接続パッド1の上には、接続パッド1の上面よりも突出している側壁10の内側に空間が形成される。
By etching away the upper surface portion of the
次に、図10に示すように、支持基板2の上のドライフィルムレジスト12を除去する。図10は、実施例1に係る支持基板2の断面図である。例えば、支持基板2をドライフィルム剥離液に浸漬させ、支持基板2の上のドライフィルムレジスト12を剥離することにより、支持基板2の上のドライフィルムレジスト12を除去する。
Next, as shown in FIG. 10, the dry film resist 12 on the
次に、全面印刷プリコート法により、接続パッド1、支持基板2及び側壁10の上に、導電性ペースト4を形成する。例えば、メタルマスクを用いて、導電性ペースト4を支持基板2に印刷することにより、図11に示すように、接続パッド1、支持基板2及び側壁10の上に、導電性ペースト4を形成する。図11は、実施例1に係る支持基板2の断面図である。導電性ペースト4には、導電性材料5A及びフラックスが含まれている。導電性材料5Aは、例えば、錫(Sn)等の金属又は半田等の合金である。半田は、例えば、錫(Sn)及び銀(Ag)を主成分とする錫−銀(Sn−Ag)半田、錫(Sn)及びビスマス(Bi)を主成分とする錫−ビスマス(Bi)半田、錫(Sn)及び鉛(Pb)を主成分とする錫−鉛(Sn−Pb)半田等である。
Next, the conductive paste 4 is formed on the
次に、支持基板2を加熱することにより、導電性ペースト4のリフロー処理を行う。すなわち、導電性ペースト4に含まれる導電性材料5Aの温度が融点以上となるように支持基板2を加熱する。導電性ペースト4のリフロー処理を行うことにより、図12に示すように、接続パッド1の上面に導電性材料5Aが析出する。図12は、実施例1に係る支持
基板2の断面図である。例えば、導電性ペースト4として、錫−銀(Sn−Ag)半田ペーストを用いる場合、支持基板2の表面の最高温度が250℃に設定されたリフロー装置を用いて、支持基板2の表面の温度を220℃以上にして、窒素雰囲気中で15秒以上、導電性ペースト4のリフロー処理を行う。
Next, the conductive substrate 4 is reflowed by heating the
導電性ペースト4のリフロー処理を行った場合、接続パッド1の両側面には側壁10が形成されているため、接続パッド1の両側面には導電性材料5Aは析出せず、接続パッド1の上面に導電性材料5Aが析出する。接続パッド1の上面に導電性材料5Aが析出することにより、接続パッド1の上に導電性材料5Aが形成される。接続パッド1の両側面に形成された側壁10は、導電性材料5Aが接続パッド1の側面に形成されることを抑止する機能を果たす。
When the reflow treatment of the conductive paste 4 is performed, since the
接続パッド1の両側面に形成されている側壁10の上端が接続パッド1の上面よりも突出しているため、接続パッド1の上面よりも突出している側壁10の内側に形成された空間に導電性材料5Aが形成される。そして、接続パッド1の上面に導電性材料5Aが更に析出することにより、導電性材料5Aは、接続パッド1の両側面に形成されている側壁10よりも突出して形成される。
Since the upper end of the
導電性材料5Aの温度が融点以上となるように支持基板2を加熱することで、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aが溶融し、導電性材料5Aと接続パッド1とが接合される。
By heating the
図12に示すように、支持基板2の上にはフラックス残渣6及び導電性材料5Aの凝集物7が形成されている。導電性ペースト4のリフロー処理を行った場合、導電性ペースト4に含まれるフラックスの溶媒成分が気化し、フラックスの樹脂成分であるフラックス残渣6が支持基板2の上に形成される。また、導電性ペースト4のリフロー処理を行った場合、支持基板2の表面に析出した導電性材料5Aが凝集して、導電性材料5Aの凝集物7が支持基板2の上に形成される。
As shown in FIG. 12, the
次に、支持基板2に対して洗浄処理を行う。例えば、支持基板2を、フラックス洗浄液中で揺動させることにより、フラックス残渣6及び導電性材料5Aの凝集物7を洗浄除去する。フラックス残渣6及び導電性材料5Aの凝集物7を洗浄除去することにより、図13に示すように、回路基板が製造される。図13は、実施例1に係る回路基板の断面図である。
Next, a cleaning process is performed on the
金属膜11は導電性材料5Aとの濡れ性が悪いため、接続パッド1の両側面に形成された側壁10に対する導電性材料5Aの接触角が大きくなる。したがって、接続パッド1の両側面に形成された側壁10の上面と接する導電性材料5Aが球形状となり、接続パッド1の上に形成される導電性材料5Aの上部が球形状となる。
Since the
図13に示すように、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aの上部は球形状となっており、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aの上部の横方向の幅は下部の横方向の幅よりも大きくなっている。すなわち、接続パッド1の上には、いわゆる茸形状(マッシュルーム形状)の導電性材料5Aが形成されている。
As shown in FIG. 13, the upper part of the
接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aの量が不足した状態で半導体素子を回路基板に搭載すると、フリップチップ接合時の熱や機械的応力により、半導体素子の電極と接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aとの接合部分が破断する可能性がある。導電性材料5Aの上部の横方法の幅が下部の横方向の幅よりも大きくなることで、導電性材料5Aの上部の横方向の幅と下部の横方向の幅とが同じ場合よりも多くの量の導電性材料
5Aが接続パッド1の上に形成される。接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aの上部の横方向の幅を下部の横方向の幅よりも大きくすることで、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aの量が不足することを抑止することができる。
When the semiconductor element is mounted on the circuit board in a state where the amount of the
接続パッド1の両側面に形成された側壁10の上面と接する導電性材料5Aが球状となるため、接続パッド1の上に形成される導電性材料5Aは、接続パッド1の両側面に形成された側壁10の外側には形成されにくい。接続パッド1の両側面に形成された側壁10の外側に導電性材料5Aが形成されにくい結果、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aが、隣接する接続パッド1の間で繋がるという状態が抑止される。したがって、接続パッド1の両側面に側壁10を形成することで、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aが、隣接する接続パッド1の間で繋がることを抑止できる。すなわち、接続パッド1の両側面に側壁10を形成することで、隣接する接続パッド1の間で導電性材料5Aのブリッジが発生することを抑止することができる。
Since the
〈実施例2〉
図14から図21を参照して、実施例2に係る回路基板の製造方法を説明する。実施例2では、接続パッド1の上面及び側面に樹脂膜20を形成することにより、接続パッド1の両側面に側壁10を形成し、側壁10の上端を接続パッド1の上面よりも突出させた状態で、接続パッド1の上に導電性材料5Aを形成する例を説明する。
<Example 2>
With reference to FIGS. 14 to 21, a method of manufacturing a circuit board according to the second embodiment will be described. In the second embodiment, the
実施例2では、まず、図14に示すように、接続パッド1の上面及び側面、並びに支持基板2の上に樹脂膜20を形成する。図14は、実施例2に係る支持基板2の断面図である。なお、支持基板2の主面上には、ソルダーレジスト3が形成されているが、図14から図21では、ソルダーレジスト3の図示を省略している。
In Example 2, first, as illustrated in FIG. 14, a
接続パッド1は、支持基板2に半導体チップ(半導体素子)を搭載する際、半導体チップの入出力端子(突起電極)と電気的に接続される。支持基板2の上に接続パッド1をペリフェラル状に形成してもよいし、支持基板2の上に接続パッド1をエリア状に形成してもよい。支持基板2は、例えば、樹脂基板やセラミック基板等であるが、これに限らず、接続パッド1を形成することが可能な種々の基板を支持基板2として用いてもよい。
The
接続パッド1のサイズは、高さ10μm、幅20μmとしている。接続パッド1の材料は、例えば、銅(Cu)又はアルミニウム(Al)である。例えば、電解めっき法により、接続パッド1を支持基板2の上に形成する。実施例2に示す例では、隣接する接続パッド1の間隔は20μmとしている。但し、接続パッド1の高さ及び幅の値、隣接する接続パッド1の間隔の値は例示であり、これらの値に限定されず、他の値であってもよい。なお、接続パッド1の材料が銅(Cu)である場合、無電解めっき法により、接続パッド1の表面にニッケル(Ni)及び金(Au)を順次形成してもよい。
The size of the
樹脂膜20の形成は、例えば、Chemical Vapor Deposition(CVD)法により行う。
実施例2に示す例では、樹脂膜20の膜厚を2μmとしている。但し、樹脂膜20の膜厚の値は例示であり、この値に限定されず、他の値であってもよい。例えば、樹脂膜20の膜厚を、接続パッド1の幅寸法W1(μm)に対して、2.5%以上、50%未満の値にしてもよい。樹脂膜20は、導電性材料5Aとの濡れ性が悪い絶縁材料を使用する。導電性材料5Aとの濡れ性が悪い絶縁材料として、例えば、ポリパラキシリレン誘導体がある。
The
In the example shown in Example 2, the thickness of the
ポリパラキシリレン誘導体は、以下の化学式1又は2で表される。
The polyparaxylylene derivative is represented by the following
化学式1及び2において、X1及びX2は、水素、低級アルキル基、又はハロゲン元素を表し、X1及びX2は、同一でも異なっていてもよい。また、化学式1及び2において、nは重合数で1以上の整数である。
In
なお、支持基板2の上の樹脂膜20を除去してもよい。支持基板2の上の樹脂膜20の除去は、フォトリソグラフィ及びエッチングにより行えばよい。支持基板2の上の樹脂膜20を除去した場合、接続パッド1の上面及び側面にのみ樹脂膜20が形成されることになる。
Note that the
次に、図15に示すように、樹脂膜20の上にドライフィルムレジスト12を形成する。図15は、実施例2に係る支持基板2の断面図である。ドライフィルムレジスト12は、感光性樹脂膜である。例えば、真空ラミネータを用いて、ドライフィルムレジスト12を支持基板2の上にラミネートすることで、樹脂膜20の上にドライフィルムレジスト12を形成する。
Next, as shown in FIG. 15, a dry film resist 12 is formed on the
次に、接続パッド1の上方に形成されているドライフィルムレジスト12及び樹脂膜20を除去する。例えば、ウェットブラスト装置を用いて、ウェットブラスト処理により、ドライフィルムレジスト12の上面をエッチングするとともに、樹脂膜20の上面をエッチングする。ウェットブラスト処理は、砥粒及び水が混合されたスラリーを高圧のエアでスプレーする方法である。例えば、樹脂膜20の膜厚を2μmとする場合、樹脂膜20を200秒のエッチング時間でエッチングする。これは、アルミナA1♯1200の粒子を用いて、エア圧0.25Pa、処理速度20mm/sで、基板サイズ180mm×70mmの支持基板2を20回スプレーする場合の条件である。
Next, the dry film resist 12 and the
除去対象の樹脂膜20に対応する部分が開口されているマスクを用いて、ウェットブラ
スト処理を行うことにより、ドライフィルムレジスト12及び樹脂膜20が除去され、樹脂膜20から接続パッド1が露出する。ウェットブラスト処理により、接続パッド1の上面に形成されている樹脂膜20は除去されるが、接続パッド1の両側面には樹脂膜20が残存することになる。すなわち、図16に示すように、接続パッド1の両側面に側壁10が形成される。図16は、実施例2に係る支持基板2の断面図である。
The dry film resist 12 and the
なお、ドライフィルムレジスト12を露光及び現像することにより、ドライフィルムレジスト12を除去し、ウェットブラスト処理により、接続パッド1の上に形成されている樹脂膜20を除去してもよい。
Alternatively, the dry film resist 12 may be removed by exposing and developing the dry film resist 12, and the
次に、図17に示すように、支持基板2の上に形成されている接続パッド1の一部を除去する。図17は、実施例2に係る支持基板2の断面図である。例えば、10gの過硫酸アンモニウムを200mLの水に溶解させたCuエッチング液に、支持基板2を600秒間浸漬させ、支持基板2の上に形成されている接続パッド1の上面部分をエッチング除去する。この場合、接続パッド1の上面部分が3μmエッチングされる。すなわち、接続パッド1の高さが10μmの場合、エッチング後の接続パッド1の高さは7μmとなる。なお、接続パッド1の表面にニッケル(Ni)及び金(Au)が形成されている場合には、Niエッチング液及びAuエッチング液を用いて、接続パッド1の表面に形成されているニッケル(Ni)及び金(Au)を除去する。
Next, as shown in FIG. 17, a part of the
接続パッド1の上面部分をエッチング除去することにより、接続パッド1の両側面に形成されている側壁10の上端と、接続パッド1の上面との間に段差が生じ、接続パッド1の両側面に形成されている側壁10の上端が、接続パッド1の上面よりも突出する。接続パッド1の両側面に形成されている側壁10の上端が、接続パッド1の上面よりも突出することで、図17に示すように、接続パッド1の上には、接続パッド1の上面よりも突出している側壁10の内側に空間が形成される。
By etching away the upper surface portion of the
次に、図18に示すように、支持基板2の上方に形成されているドライフィルムレジスト12を除去する。図18は、実施例2に係る支持基板2の断面図である。例えば、支持基板2をドライフィルム剥離液に浸漬させ、支持基板2の上方に形成されているドライフィルムレジスト12を剥離することにより、支持基板2の上方に形成されているドライフィルムレジスト12を除去する。
Next, as shown in FIG. 18, the dry film resist 12 formed above the
次に、全面印刷プリコート法により、支持基板2の上方に導電性ペースト4を形成する。例えば、メタルマスクを用いて、導電性ペースト4を支持基板2に印刷することにより、図19に示すように、支持基板2の上方に導電性ペースト4が形成される。図19は、実施例2に係る支持基板2の断面図である。導電性ペースト4には、導電性材料5A及びフラックスが含まれている。導電性材料5Aは、例えば、錫(Sn)等の金属又は半田等の合金である。半田は、例えば、錫(Sn)及び銀(Ag)を主成分とする錫−銀(Sn−Ag)半田、錫(Sn)及びビスマス(Bi)を主成分とする錫−ビスマス(Bi)半田、錫(Sn)及び鉛(Pb)を主成分とする錫−鉛(Sn−Pb)半田等である。
Next, the conductive paste 4 is formed above the
次に、支持基板2を加熱することにより、導電性ペースト4のリフロー処理を行う。すなわち、導電性ペースト4に含まれる導電性材料5Aの温度が融点以上となるように、支持基板2を加熱する。導電性ペースト4のリフロー処理を行うことにより、図20に示すように、接続パッド1の上面に導電性材料5Aが析出する。図20は、実施例2に係る支持基板2の断面図である。例えば、導電性ペースト4として、錫−銀(Sn−Ag)半田ペーストを用いる場合、支持基板2の表面の最高温度が250℃に設定されたリフロー装置を用いて、支持基板2の表面の温度を220℃以上にして、窒素雰囲気中で15秒以上、導電性ペースト4のリフロー処理を行う。
Next, the conductive substrate 4 is reflowed by heating the
導電性ペースト4のリフロー処理を行った場合、接続パッド1の両側面には側壁10が形成されているため、接続パッド1の両側面には導電性材料5Aは析出せず、接続パッド1の上面に導電性材料5Aが析出する。接続パッド1の上面に導電性材料5Aが析出することにより、接続パッド1の上に導電性材料5Aが形成される。接続パッド1の両側面に形成された側壁10は、導電性材料5Aが接続パッド1の側面に形成されることを抑止する機能を果たす。
When the reflow treatment of the conductive paste 4 is performed, since the
接続パッド1の両側面に形成されている側壁10の上端が接続パッド1の上面よりも突出しているため、接続パッド1の上面よりも突出している側壁10の内側に形成された空間に導電性材料5Aが形成される。そして、接続パッド1の上面に導電性材料5Aが更に析出することにより、導電性材料5Aは、接続パッド1の両側面に形成されている側壁10よりも突出して形成される。
Since the upper end of the
導電性材料5Aの温度が融点以上となるように支持基板2を加熱することで、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aが溶融し、導電性材料5Aと接続パッド1とが接合される。
By heating the
図20に示すように、支持基板2の上方にはフラックス残渣6及び導電性材料5Aの凝集物7が形成されている。導電性ペースト4のリフロー処理を行った場合、導電性ペースト4に含まれるフラックスの溶媒成分が気化し、フラックスの樹脂成分であるフラックス残渣6が支持基板2の上方に形成される。また、導電性ペースト4のリフロー処理を行った場合、樹脂膜20の表面に析出した導電性材料5Aが凝集して、導電性材料5Aの凝集物7が樹脂膜20の上に形成される。
As shown in FIG. 20, a
次に、支持基板2に対して洗浄処理を行う。例えば、支持基板2をフラックス洗浄液中で揺動させることにより、フラックス残渣6及び導電性材料5Aの凝集物7を洗浄除去する。フラックス残渣6及び導電性材料5Aの凝集物7を洗浄除去することにより、図21に示すように、回路基板が製造される。図21は、実施例2に係る回路基板の断面図である。
Next, a cleaning process is performed on the
樹脂膜20は導電性材料5Aとの濡れ性が悪いため、接続パッド1の両側面に形成された側壁10に対する導電性材料5Aの接触角が大きくなる。したがって、接続パッド1の両側面に形成された側壁10の上面と接する導電性材料5Aが球形状となり、接続パッド1の上に形成される導電性材料5Aの上部が球形状となる。
Since the
図21に示すように、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aの上部は球形状となっており、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aの上部の横方向の幅は下部の横方向の幅よりも大きくなっている。すなわち、接続パッド1の上には、いわゆる茸形状(マッシュルーム形状)の導電性材料5Aが形成されている
接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aの量が不足した状態で半導体素子を回路基板に搭載すると、フリップチップ接合時の熱や機械的応力により、半導体素子の電極と接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aとの接合部分が破断する可能性がある。導電性材料5Aの上部の横方向の幅が下部の横方向の幅よりも大きくなることで、導電性材料5Aの上部の横方向の幅と下部の横方向の幅とが同じ場合よりも多くの量の導電性材料5Aが接続パッド1の上に形成される。接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aの上部の横方向の幅を下部の横方向の幅よりも大きくすることで、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aの量が不足することを抑止することができる。
As shown in FIG. 21, the upper portion of the
接続パッド1の両側面に形成された側壁10の上面と接する導電性材料5Aが球状とな
るため、接続パッド1の上に形成される導電性材料5Aは、接続パッド1の両側面に形成された側壁10の外側には形成されにくい。接続パッド1の両側面に形成された側壁10の外側に導電性材料5Aが形成されにくい結果、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aが、隣接する接続パッド1の間で繋がるという状態が抑止される。したがって、接続パッド1の両側面に側壁10を形成することで、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Aが、隣接する接続パッド1の間で繋がることを抑止できる。すなわち、接続パッド1の両側面に側壁10を形成することで、隣接する接続パッド1の間で導電性材料5Aのブリッジが発生することを抑止することができる。
Since the
〈実施例3〉
図22から図27を参照して、実施例3に係る支持基板2の製造方法を説明する。実施例3では、接続パッド1の上面及び側面に金属膜11を形成することにより、接続パッド1の両側面に側壁10を形成し、側壁10の上端を接続パッド1の上面よりも突出させた状態で、接続パッド1の上に導電性材料5Bを形成する例を説明する。
<Example 3>
With reference to FIGS. 22 to 27, a method of manufacturing the
接続パッド1の上面及び側面に金属膜11を形成してから、支持基板2の上のドライフィルムレジスト12を除去するまでの工程は、実施例1の図6から図10を参照して説明した工程と同様である。したがって、実施例3では、支持基板2の上のドライフィルムレジスト12を除去した後の工程を説明する。
The process from the formation of the
支持基板2の上のドライフィルムレジスト12を除去した後、インクジェット塗布装置を用いて、図22に示すように、導電性インク30を接続パッド1の上面に堆積させる。図22に示すように、導電性インク30の上部は、表面張力により球状となっている。図22は、実施例3に係る支持基板2の断面図である。導電性インク30は、ペースト状であり、導電性インク30には、導電性材料5Bの粒子及び疎水性有機溶剤が含まれている。導電性材料5Bは、例えば、銀(Ag)、金(Au)又は銅(Cu)等の金属である。
After the dry film resist 12 on the
導電性インク30を接続パッド1の上面に所定量以上堆積させると、導電性インク30と接続パッド1の両側面に形成された側壁10の上面とが接触する。金属膜11は導電性インク30との濡れ性が悪いため、接続パッド1の両側面に形成された側壁10に対する導電性材料5Bの接触角が大きくなる。したがって、接続パッド1の両側面に形成された側壁10の上面と接する導電性インク30が球状となる。
When a predetermined amount or more of the
導電性インク30を接続パッド1の上面に所定量以上堆積することにより、図23に示すように、接続パッド1の上に形成された導電性インク30の上部の横方向の幅を下部の横方向の幅よりも大きくすることができる。すなわち、導電性インク30を接続パッド1の上面に所定量以上堆積することにより、接続パッド1の上にいわゆる茸形状(マッシュルーム形状)の導電性インク30を形成することができる。図23は、実施例3に係る支持基板2の断面図である。
By depositing a predetermined amount or more of the
次に、導電性インク30に含まれる導電性材料5Bの融点未満の温度で支持基板2を加熱することにより、導電性インク30の焼結処理を行う。例えば、導電性インク30として、銀(Ag)インクを用いる場合、オーブンを用いて、支持基板2の温度を100℃にして、支持基板2を30分加熱する。
Next, the
導電性インク30の焼結処理を行うことにより、導電性インク30に含まれる疎水性有機溶剤が気化し、導電性インク30に含まれる導電性材料5Bの粒子同士が凝集することにより、図24に示すように、接続パッド1の上に導電性材料5Bが形成される。この際、導電性材料5Bと接続パッド1との接触部分の導電性材料5Bが接続パッド1に固相拡散することにより、導電性材料5Bと接続パッド1とが接合される。導電性材料5Bと接
続パッド1とを接合することにより、図24に示すように、回路基板が製造される。図24は、実施例3に係る回路基板の断面図である。
By conducting the sintering treatment of the
図24に示すように、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bの上部は球形状となっており、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bの上部の横方向の幅は下部の横方向の幅よりも大きくなっている。すなわち、接続パッド1の上には、いわゆる茸形状(マッシュルーム形状)の導電性材料5Bが形成されている。
As shown in FIG. 24, the upper part of the
接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bの量が不足した状態で半導体素子を回路基板に搭載すると、フリップチップ接合時の熱や機械的応力により、半導体素子の電極と接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bとの接合部分が破断する可能性がある。導電性材料5Bの上部の横方向の幅が下部の横方向の幅よりも大きくなることで、導電性材料5Bの上部の横方向の幅と下部の横方向の幅とが同じ場合よりも多くの量の導電性材料5Bが接続パッド1の上に形成される。接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bの上部の横方向の幅を下部の横方向の幅よりも大きくすることで、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bの量が不足することを抑止することができる。
When the semiconductor element is mounted on the circuit board in a state where the amount of the
接続パッド1の両側面に形成された側壁10の上面と接する導電性材料5Bが球状となるため、接続パッド1の上に形成される導電性材料5Bは、接続パッド1の両側面に形成された側壁10の外側には形成されにくい。接続パッド1の両側面に形成された側壁10の外側に導電性材料5Bが形成されにくい結果、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bが、隣接する接続パッド1の間で繋がるという状態が抑止される。したがって、接続パッド1の両側面に側壁10を形成することで、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bが、隣接する接続パッド1の間で繋がることを抑止できる。すなわち、接続パッド1の両側面に側壁10を形成することで、隣接する接続パッド1の間で導電性材料5Bのブリッジが発生することを抑止することができる。
Since the
また、実施例3では、接続パッド1の上面及び側面に樹脂膜20を形成することにより、接続パッド1の両側面に側壁10を形成し、側壁10の上端を接続パッド1の上面よりも突出させた状態で、接続パッド1の上に導電性材料5Bを形成する例を説明する。
In the third embodiment, the
接続パッド1の上面及び側面に樹脂膜20を形成してから、支持基板2の上のドライフィルムレジスト12を除去するまでの工程は、実施例2の図14から図18を参照して説明した工程と同様である。したがって、実施例3では、支持基板2の上のドライフィルムレジスト12を除去した後の工程を説明する。
The process from the formation of the
支持基板2の上のドライフィルムレジスト12を除去した後、インクジェット塗布装置を用いて、図25に示すように、導電性インク30を接続パッド1の上面に堆積させる。図25に示すように、導電性インク30の上部は、表面張力により球状となっている。図25は、実施例3に係る支持基板2の断面図である。導電性インク30は、ペースト状であり、導電性インク30には、導電性材料5Bの粒子及び疎水性有機溶剤が含まれている。導電性材料5Bは、例えば、銀(Ag)、金(Au)又は銅(Cu)等の金属である。
After the dry film resist 12 on the
導電性インク30を接続パッド1の上面に所定量以上堆積させると、導電性インク30と接続パッド1の両側面に形成された側壁10の上面とが接触する。樹脂膜20は導電性インク30との濡れ性が悪いため、接続パッド1の両側面に形成された側壁10に対する導電性材料5Bの接触角が大きくなる。したがって、接続パッド1の両側面に形成された側壁10の上面と接する導電性インク30が球状となる。
When a predetermined amount or more of the
導電性インク30を接続パッド1の上面に所定量以上堆積することにより、図26に示
すように、接続パッド1の上に形成された導電性インク30の上部の横方向の幅を下部の横方向の幅よりも大きくすることができる。すなわち、導電性インク30を接続パッド1の上面に所定量以上堆積することにより、接続パッド1の上にいわゆる茸形状(マッシュルーム形状)の導電性インク30を形成することができる。図26は、実施例3に係る支持基板2の断面図である。
By depositing a predetermined amount or more of the
次に、導電性インク30に含まれる導電性材料5Bの融点未満の温度で支持基板2を加熱することにより、導電性インク30の焼結処理を行う。例えば、導電性インク30として、銀(Ag)インクを用いる場合、オーブンを用いて、支持基板2の温度を100℃にして、支持基板2を30分加熱する。
Next, the
導電性インク30の焼結処理を行うことにより、導電性インク30に含まれる疎水性有機溶剤が気化し、導電性インク30に含まれる導電性材料5Bの粒子同士が凝集することにより、図27に示すように、接続パッド1の上に導電性材料5Bが形成される。この際、導電性材料5Bと接続パッド1との接触部分の導電性材料5Bが接続パッド1に固相拡散することにより、導電性材料5Bと接続パッド1とが接合される。導電性材料5Bと接続パッド1とを接合することにより、図27に示すように、回路基板が製造される。図27は、実施例3に係る回路基板の断面図である。
By conducting the sintering treatment of the
図27に示すように、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bの上部は球形状となっており、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bの上部の横方向の幅は下部の横方向の幅よりも大きくなっている。すなわち、接続パッド1の上には、いわゆる茸形状(マッシュルーム形状)の導電性材料5Bが形成されている。
As shown in FIG. 27, the upper portion of the
接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bの量が不足した状態で半導体素子を回路基板に搭載すると、フリップチップ接合時の熱や機械的応力により、半導体素子の電極と接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bとの接合部分が破断する可能性がある。導電性材料5Bの上部の横方向の幅が下部の横方向の幅よりも大きくなることで、導電性材料5Bの上部の横方向の幅と下部の横方向の幅とが同じ場合よりも多くの量の導電性材料5Bが接続パッド1の上に形成される。接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bの上部の横方向の幅を下部の横方向の幅よりも大きくすることで、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bの量が不足することを抑止することができる。
When the semiconductor element is mounted on the circuit board in a state where the amount of the
接続パッド1の両側面に形成された側壁10の上面と接する導電性材料5Bが球状となるため、接続パッド1の上に形成される導電性材料5Bは、接続パッド1の両側面に形成された側壁10の外側には形成されにくい。接続パッド1の両側面に形成された側壁10の外側に導電性材料5Bが形成されにくい結果、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bが、隣接する接続パッド1の間で繋がるという状態が抑止される。したがって、接続パッド1の両側面に側壁10を形成することで、接続パッド1の上に形成された導電性材料5Bが、隣接する接続パッド1の間で繋がることを抑止できる。すなわち、接続パッド1の両側面に側壁10を形成することで、隣接する接続パッド1の間で導電性材料5Bのブリッジが発生することを抑止することができる。
Since the
図28に、接続パッド1、隣接する接続パッド1のピッチ、接続パッド1の側面に形成された側壁10、接続パッド1の上に形成された導電性材料5の寸法を示す。ここで、導電性材料5は、実施例1及び2における導電性材料5Aと、実施例3における導電性材料5Bの両方を含む。
FIG. 28 shows the dimensions of the
図28に示すように、接続パッド1の横方向の距離(μm)を接続パッド幅寸法W1とし、隣接する接続パッド1のピッチ(μm)を接続パッドピッチW2とし、接続パッド1
の縦方向の距離(μm)を接続パッド高さ寸法h1とする。また、図28に示すように、接続パッド1の両側面に形成された側壁10の縦方向の距離(μm)を側壁高さ寸法h2とし、接続パッド1の両側面に形成された側壁10の縦方向の距離(μm)と接続パッド1の縦方向の距離(μm)との差を側壁飛び出し高さ寸法h3とする。さらに、図28に示すように、接続パッド1の上に形成された導電性材料5の縦方向の距離(μm)を導電性材料高さ寸法h4とする。
As shown in FIG. 28, the lateral distance (μm) of the
Is the connection pad height dimension h1. In addition, as shown in FIG. 28, the vertical distance (μm) of the
側壁飛び出し高さ寸法h3と、導電性材料高さ寸法h4との関係を図29及び図30に示す。図29及び図30に示すように、側壁飛び出し高さ寸法h3が大きくなれば、導電性材料高さ寸法h4は大きくなる。すなわち、側壁飛び出し高さ寸法h3が大きくなれば、接続パッド1の上面よりも突出している側壁10の内側に形成された空間に導電性材料5がより多く形成されるため、導電性材料高さ寸法h4は大きくなる。
29 and 30 show the relationship between the side wall protruding height dimension h3 and the conductive material height dimension h4. As shown in FIGS. 29 and 30, when the side wall protruding height dimension h3 increases, the conductive material height dimension h4 increases. That is, if the side wall protrusion height dimension h3 is increased, more
接続パッド1の上に形成された導電性材料5の量は、接続パッド1の上に形成された導電性材料5の縦方向の距離(μm)によって変動する。したがって、接続パッド1の上に形成された導電性材料5の量が不足しているか否かは、導電性材料高さ寸法h4によって判断することが可能である。
The amount of the
接続パッド幅寸法W1が17.5μmの場合(図29の場合)、導電性材料高さ寸法4が3.5μm以上であれば、接続パッド1の上に形成された導電性材料5の量が不足した状態とはならない。すなわち、接続パッド幅寸法W1が17.5μmの場合(図29の場合)、導電性材料高さ寸法h4が3.5μm以上であれば、導電性材料高さ寸法h4は合格値といえる。
When the connection pad width dimension W1 is 17.5 μm (in the case of FIG. 29), if the conductive material height dimension 4 is 3.5 μm or more, the amount of the
また、接続パッド幅寸法W1が40μmの場合(図30の場合)、導電性材料高さ寸法h4が8.0μm以上であれば、接続パッド1の上に形成された導電性材料5の量が不足した状態とはならない。すなわち、接続パッド幅寸法W1が40μmの場合(図30の場合)、導電性材料高さ寸法h4が8.0μm以上であれば、導電性材料高さ寸法h4は合格値といえる。
When the connection pad width dimension W1 is 40 μm (in the case of FIG. 30), if the conductive material height dimension h4 is 8.0 μm or more, the amount of the
導電性材料高さ寸法h4が合格値である場合において、回路基板の伝送特性の劣化を調べた。図29に示すように、導電性材料高さ寸法h4が、3.7μm、11.9μm、12.75μmの場合、回路基板の伝送特性の劣化は発生しなかったが、導電性材料高さ寸法h4が、15.3μmの場合、回路基板の伝送特性の劣化が発生した。図30に示すように、導電性材料高さ寸法h4が、8.8μm、22.0μm、31.6μmの場合、回路基板の伝送特性の劣化は発生しなかったが、導電性材料高さ寸法h4が、36.0μmの場合、回路基板の伝送特性の劣化が発生した。 When the conductive material height dimension h4 is an acceptable value, the deterioration of the transmission characteristics of the circuit board was examined. As shown in FIG. 29, when the conductive material height dimension h4 is 3.7 μm, 11.9 μm, and 12.75 μm, the transmission characteristics of the circuit board did not deteriorate, but the conductive material height dimension When h4 was 15.3 μm, the transmission characteristics of the circuit board deteriorated. As shown in FIG. 30, when the conductive material height dimension h4 is 8.8 [mu] m, 22.0 [mu] m, 31.6 [mu] m, the transmission characteristics of the circuit board did not deteriorate, but the conductive material height dimension When h4 was 36.0 μm, the transmission characteristics of the circuit board deteriorated.
図29及び図30のh3/W1は、側壁飛び出し高さ寸法h3を接続パッド幅寸法W1で割ったものである。図29及び図30に示すように、h3/W1が、0.1、0.25、0.35の場合、導電性材料高さ寸法h4は合格値であるとともに、回路基板の伝送特性の劣化は発生していない。したがって、0.1≦h3/W1≦0.35となるように、側壁飛び出し高さ寸法h3の範囲を調整すれば、導電性材料高さ寸法h4が合格値となるとともに、回路基板の伝送特性の劣化は発生しない。 29 and 30, h3 / W1 is obtained by dividing the side wall protruding height dimension h3 by the connection pad width dimension W1. As shown in FIGS. 29 and 30, when h3 / W1 is 0.1, 0.25, or 0.35, the conductive material height dimension h4 is an acceptable value, and the transmission characteristics of the circuit board are deteriorated. Has not occurred. Therefore, if the range of the side wall protrusion height dimension h3 is adjusted so that 0.1 ≦ h3 / W1 ≦ 0.35, the conductive material height dimension h4 becomes an acceptable value, and the transmission characteristics of the circuit board. Degradation does not occur.
なお、実施例1から実施例3で説明した接続パッド1の両側面に側壁10を形成する方法は、半田めっき法やスーパージャフィット法に適用してもよい。
The method for forming the
1 接続パッド
2 支持基板
3 ソルダーレジスト
4 導電性ペースト
5、5A、5B 導電性材料
6 フラックス残渣
7 凝集物
10 側壁
11 金属膜
12 ドライフィルムレジスト
20 樹脂膜
30 導電性インク
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記複数の接続パッドの側面に形成された側壁と、
前記複数の接続パッドの上に形成された導電性材料と、を備え、
前記側壁の上端は、前記接続パッドの上面よりも突出し、
隣接する一方の前記接続パッドの側面に形成された側壁と、隣接する他方の前記接続パッドの側面に形成された側壁との間に空間が形成されていることを特徴とする回路基板。 A plurality of connection pads,
Sidewalls formed on side surfaces of the plurality of connection pads;
A conductive material formed on the plurality of connection pads,
The upper end of the side wall also protrudes from the upper surface of the connection pads,
A circuit board, wherein a space is formed between a side wall formed on a side surface of one adjacent connection pad and a side wall formed on a side surface of the other adjacent connection pad.
前記複数の接続パッドの上面に形成された膜の上及び前記複数の接続パッドの間にレジストを形成する工程と、
前記複数の接続パッドの上面に形成された膜の上のレジスト及び前記複数の接続パッドの上面に形成された膜をエッチングにより除去することで、前記複数の接続パッドの側面に側壁を形成する工程と、
前記複数の接続パッドの上部をエッチングにより除去することで、前記側壁の上端を前記接続パッドの上面よりも突出させる工程と、
前記複数の接続パッドの間に形成されたレジストをエッチングにより除去することで、隣接する一方の前記接続パッドの側面に形成された側壁と、隣接する他方の前記接続パッドの側面に形成された側壁との間に空間を形成する工程と、
前記接続パッドの上に導電性材料を形成する工程と、を備えることを特徴とする回路基板の製造方法。 Forming a film on top and side surfaces of a plurality of connection pads formed on the support substrate;
Forming a resist on the film formed on the upper surface of the plurality of connection pads and between the plurality of connection pads;
By removing the resist and the film formed on the upper surface of the plurality of connection pads on said plurality of films formed on the surfaces of the connection pads by etching to form a sidewall on a side surface of the plurality of connection pads When,
Removing the upper portions of the plurality of connection pads by etching so that the upper end of the side wall protrudes from the upper surface of the connection pads;
By removing the resist formed between the plurality of connection pads by etching, a side wall formed on the side surface of one adjacent connection pad and a side wall formed on the side surface of the other adjacent connection pad Forming a space between and
And a step of forming a conductive material on the connection pad.
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