図1〜16を参照して、本発明によるカメラの一実施の形態を説明する。図1は、本発明によるカメラ(カメラ100)の全体構成を示す図である。カメラ100は、撮影レンズ101と、レンズ駆動部102と、レンズ位置検出部103と、撮像素子104と、絞り105と、絞り駆動部106とを備えている。カメラ100は、AFE(Analog Front End)回路131と、ドライバ133と、タイミングジェネレータ(TG)134と、画像処理回路135と、メインCPU137と、メモリ138と、表示制御部141と、表示モニタ142と、記憶媒体装着部143と、操作スイッチ144とを備えている。カメラ100は、加速度センサ151と、手ぶれ補正用レンズ152と、手ぶれ補正用レンズ位置検出部153と、手ぶれ補正用レンズ駆動部154とを備えている。
撮影レンズ101は、不図示のズームレンズとフォーカスレンズとを含む。ズームレンズは、レンズ駆動部102によって光軸方向に進退駆動され、撮影レンズ101による焦点距離を調節する。フォーカスレンズはレンズ駆動部102によって光軸方向に進退駆動され、撮影レンズ101による焦点位置を調節する。レンズ駆動部102は、後述するメインCPU137から送出されるレンズ制御信号に応じてズームレンズとフォーカスレンズをそれぞれ駆動する。レンズ位置検出部103は、ズームレンズの光軸方向の位置を検出する。
撮像素子104は、CCDイメージセンサなどによって構成される。撮像素子104は、撮影レンズ101を通過した被写体光による像を撮像し、撮像信号を後述するAFE回路131へ出力する。絞り105は、絞り駆動部106によって駆動され、光軸を中心とする開口の絞り径を調節する。絞り駆動部106は、メインCPU137から送出される絞り制御信号に応じて絞り105を駆動する。
AFE回路131は、ISO感度の調整など、撮像素子104から出力されたアナログ撮像信号の処理を行うほか、アナログ撮像信号をデジタル信号に変換して後述する画像処理回路135に出力する。ドライバ133は、後述するタイミング信号を用いて撮像素子104が撮像するために必要な駆動信号を生成し、生成した駆動信号を撮像素子104へ供給する。タイミングジェネレータ(TG)134は、メインCPU137から送出される指示に応じてタイミング信号を発生し、ドライバ133およびAFE回路131にタイミング信号を供給する。
画像処理回路135は、AFE回路131から出力されたデジタル変換後の画像データにホワイトバランス処理などの画像処理を行うほか、画像サイズの変更や、画像処理後の画像データを所定の形式で圧縮する圧縮処理、圧縮された画像データを伸長する伸長処理などを行う。なお、画像処理回路135は、メインCPU137からの制御信号に基づいて、後述する露光間ズーミング画像や支援画像を生成させる。メインCPU137は、各部から出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づく制御信号を各部へ出力する。メインCPU137は各部とバスを介して接続されている。メモリ138は、制御プログラムやあらかじめ設定された各種設定値等を格納するROMおよび作業エリアのRAMを含むメモリである。なお、メモリ138は、後述する露光間ズーミング画像を生成させる際に必要な画像データを一時的に記憶する。
表示制御部141は、メインCPU137から出力される信号に基づいて、表示モニタ142の表示制御を行う。表示モニタ142は、たとえば液晶表示装置(LCD)などの表示装置である。記憶媒体装着部143は、たとえばメモリカードなどの記憶媒体を着脱可能に保持し、装着された記憶媒体に記録されたデータの読み込みや消去、記憶媒体へのデータの書き込みを行う。記憶媒体には、画像処理後の画像データが記録される。操作スイッチ144は、カメラ100の各部の操作のためのボタンなどに連動してメインCPU137に信号を出力するスイッチ群である。操作スイッチ144には、表示モニタ142の表示領域に対応する領域に設けられたタッチパネル(タッチパネル式スイッチ144a)も含まれる。
加速度センサ151は、手ぶれ補正を行うためにカメラ100の姿勢変化を検出するセンサである。手ぶれ補正用レンズ152は、手ぶれ補正を行うためのレンズであり、手ぶれ補正用レンズ駆動部154によって光軸と直交する面内の所定方向に進退駆動され、撮影レンズ101が撮像素子104上に結像する被写体像の位置を変更する。手ぶれ補正用レンズ位置検出部153は、手ぶれ補正用レンズ152の位置を検出する。手ぶれ補正用レンズ駆動部154は、メインCPU137から出力される信号に基づいて、上述したように手ぶれ補正用レンズ152を駆動する。
−−−露光間ズーミング撮影−−−
本実施の形態のカメラ100では、撮像素子104による被写体像の撮像(撮像素子104の露光)の最中に、カメラ100の操作者の操作によって設定された任意の2つの焦点距離の間で撮影レンズ101の焦点距離を変更させることができる。すなわち、本実施の形態のカメラ100では、操作者の操作によって設定された任意の2つの焦点距離の間でズーミングを行う露光間ズーミング撮影が可能である。なお、露光間ズーミング撮影によって得られた被写体像の画像を露光間ズーミング画像と呼ぶ。本実施の形態のカメラ100では、露光間ズーミング撮影を行う前に、露光間ズーミング撮影における焦点距離の変更範囲をあらかじめ設定できる。また、本実施の形態のカメラ100では、どのような露光間ズーミング画像が得られるのかをシミュレーションによって操作者に提示できる。以下、詳述する。
露光間ズーミング撮影のモードに移行するように、たとえば不図示の撮影モード選択ボタンが操作されると、操作スイッチ144からの操作信号に基づいて、メインCPU137は、撮影モードを露光間ズーミング撮影のモードに切り替え、表示モニタ142にスルー画を表示するように各部を制御する。スルー画(スルー画像、またはライブビュー画像とも呼ぶ)は、記憶媒体への記録用の画像を取得するための撮影(本撮影)の前段階として撮像素子104で繰り返し撮像することで取得される予備撮影画像である。
操作者の操作によってたとえばズームボタンが押圧操作されると、ズームボタンが押圧操作されている間に操作スイッチ144からズーム操作信号(望遠指示信号または広角指示信号)が出力される。ズーム操作信号を受信したメインCPU137は、ズームレンズを進退駆動させるようにレンズ駆動部102に信号を出力する。これにより、撮影レンズ101の焦点距離が任意の焦点距離に設定される。
このようにして、操作者が、撮影レンズ101の焦点距離を任意の焦点距離に設定した後、不図示のレリーズボタンを半押し操作すると、操作スイッチ144から半押し操作信号が出力される。半押し操作信号を受信したメインCPU137は、レンズ位置検出部103の検出信号に基づいて、現時点における撮影レンズ101の焦点距離(以下、第1焦点距離と呼ぶ)の情報をメモリ138に一時的に記憶させる。この第1焦点距離は、露光間ズーミング撮影における焦点距離変更範囲の一方端(焦点距離変更の開始端または終了端)となる焦点距離として設定される。また、半押し操作信号を受信したメインCPU137は、撮像素子104で被写体像を撮像するよう各部を制御する。
撮像素子104で被写体像が撮像されると、メインCPU137は、画像処理回路135に、AFE回路131から出力された画像データにホワイトバランス処理などの画像処理を行わせ、画像処理後の画像データをメモリ138に一時的に記憶させる。また、メインCPU137は、撮像素子104で撮像して得られた画像を表示モニタ142に表示させるよう各部を制御する。これにより、図2(a)に示すように、撮影レンズ101が第1焦点距離に設定されたときに撮像素子104で撮像して得られる被写体像の画像(以下、第1画像と呼ぶ)142aが表示モニタ142に表示される。
また、メインCPU137は、図2(a)に示すように、第1画像142aとともに、主要被写体を選択することを促す旨の表示251を表示モニタ142に表示させるよう各部を制御する。なお、本実施の形態においては、主要被写体とは、撮影して得られた画像の中でユーザが構図の意図を強く反映させたいと欲する被写体をいう。主要被写体として、たとえば、ユーザが撮影したいと欲する主たる被写体や、露光間ズーミング撮影による表現の要となりうるとユーザが考える被写体、露光間ズーミング撮影によって得られる画像中に必ず全体が撮影されていることをユーザが欲する主たる被写体などが挙げられる。
より具体的には、たとえば、静止している車両を露光間ズーミング撮影を行うことで、車両があたかも動いているような画像を得たいとユーザが欲した場合には、当該車両が主要被写体である。たとえば、ビル群の夜景を露光間ズーミング撮影を行うことで、幻想的な画像を得たいとユーザが欲した場合に、たとえば一番目立つビルなど、露光間ズーミング撮影による効果が最も大きいと考えられるビルがあった場合には、当該ビルが主要被写体である。主要被写体は、静的な被写体に限らず、たとえば花火のように動的なものであってもよい。なお、ここに挙げたものは主要被写体の一例であり、本発明のおける主要被写体はこれら限定されることはない。
ユーザは、図2(a)に示すように表示モニタ142に表示された被写体の画像のうち、主要被写体であると考える被写体の画像の輪郭に沿って表示モニタ142の表示領域の表面を指やタッチペンなどでなぞることができる。このように、主要被写体がどれであるかを指示するためにユーザが表示モニタ142をなぞることで、タッチパネル式スイッチ144aにおける、なぞられた部分の位置(軌跡)の情報がタッチパネル式スイッチ144aからメインCPU137へ出力される。メインCPU137は、タッチパネル式スイッチ144aから受信した、上記軌跡の情報に基づいて、第1画像における位置、範囲、大きさを算出するとともに、当該算出した位置、範囲、大きさの情報に合致する被写体像を第1画像から画像処理によって特定して(抽出して)、その表示領域を一時的に記憶する。
メインCPU137は、上述のようにして特定した被写体像を第1画像142a中で強調して表示モニタ142に表示するように各部を制御する。図2(b)において、270は、主要被写体の画像を示す。図2(b)は、主要被写体として、たとえば第1画像142aの右側の円形の被写体が選択された場合の一例を示す図である。強調表示の態様として、たとえば図2(b)に示すように、主要被写体を囲う枠271を表示するようにしてもよく、図示はしないが、たとえば、主要被写体の輪郭部分の表示色を変更したり輪郭線を太くしたり、輪郭線の部分を点滅するかの如く所定時間毎に色を変えて表示するなどして主要被写体の輪郭を強調してもよく、この輪郭の強調表示に加えて、上述した主要被写体を囲う枠も表示してもよい。また、主要被写体以外の被写体の色やコントラストを薄くして表示するようにしてもよい。
メインCPU137は、主要被写体を強調表示させるとともに、図2(b)に示すように、特定した主要被写体がユーザの意図した主要被写体であるか否かの問い合わせ表示252を表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。問い合わせ表示252には、特定した主要被写体がユーザの意図した主要被写体である場合にユーザにタッチ操作させるための「はい」表示252aと、特定した主要被写体がユーザの意図した主要被写体でない場合にユーザにタッチ操作させるための「いいえ」表示252bも含まれる。
「いいえ」表示252bが表示された部分がユーザによって触れられたことを検出すると、ユーザが主要被写体について指示する前の状態に戻るよう、メインCPU137は各部を制御する。すなわち、メインCPU137は、先に主要被写体として特定した被写体像の表示領域の記憶を消去するとともに、強調表示を中止して、図2(a)に示すように、第1画像142aとともに、主要被写体を選択することを促す旨の表示251を再び表示モニタ142に表示させるよう各部を制御する。
「はい」表示252aが表示された部分がユーザによって触れられたことを検出すると、メインCPU137は、第1焦点距離と、第1画像中の主要被写体像の位置、大きさ、範囲の情報とに基づいて、撮影レンズ101の焦点距離を最短距離および最長距離に設定した際に、主要被写体が撮像範囲内でどのような位置、範囲、大きさとなるのかを算出する。そして、図3(a),(b)に示すように、メインCPU137は、算出結果に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離を最短距離および最長距離に設定した際に、主要被写体が撮像範囲内でどのような位置、範囲、大きさとなるのかを示す画像272〜275を生成して第1画像142aに重畳的に表示するよう各部を制御する。このように表示される画像を表示画像142bと呼ぶ。図3(b)は、図3(a)に示す、表示モニタ142に表示された表示画像142bの一部を拡大した図である。
画像272は、第1画像の画像データに基づいて作成された画像であって、撮影レンズ101の焦点距離を最短距離に設定した際に撮像して得られるであろう画像中の主要被写体を示す画像である。画像(枠)273は、画像272の位置、範囲、大きさを示す枠であり、画像272を囲うように表示される。画像274は、第1画像の画像データに基づいて作成された画像であって、撮影レンズ101の焦点距離を最長距離に設定した際に撮像して得られるであろう画像中の主要被写体を示す画像である。画像(枠)275は、画像274の位置、範囲、大きさを示す枠であり、画像274を囲うように表示される。なお、図3(a),(b)では、撮影レンズ101の焦点距離を最長距離に設定して撮像したとすれば、主要被写体が撮像範囲の右端の方に大きく寄ってしまうために、枠275の右側の一部が表示モニタ142に表示領域から外れてしまった場合の表示例を示している。画像272〜275を主要被写体表示範囲提示画像とも呼ぶ。このように、メインCPU137は、第1画像の画像データに基づいて主要被写体表示範囲提示画像のデータ(主要被写体表示範囲提示画像データ)を生成する。
メインCPU137は、画像272〜275とともに、補助線276を第1画像に重畳的に表示するよう各部を制御する。補助線276は、撮影レンズ101の焦点距離を任意の焦点距離に設定した際に、撮像して得られるであろう画像中で主要被写体がどのように変化するのかをユーザが理解しやすくなるようにするためのものである。補助線276は、たとえば、枠273と枠275の角部を結ぶように描かれる。このように補助線276を描くことで、撮影レンズ101の焦点距離を任意の焦点距離に設定した際に、撮像して得られるであろう画像中で主要被写体がどのような位置、大きさ、範囲になるのかをユーザが理解する一助とすることができる。ユーザは、補助線276を頼りとして、最短焦点距離に対応する画像272および枠273が表示画像142bの奥の方に位置し、最長焦点距離に対応する画像274および枠275が表示画像142bの手前の方に位置しているかの如く、表示画像142bを観察すればよい。なお、図示した補助線276の描き方は一例であり、枠273と枠275の角部を結ぶように描くのではなく、たとえば、画像272と画像274との間で、対応する位置同士を結ぶように描いてもよい。
また、メインCPU137は、露光間ズーミング撮影における焦点距離の変更範囲の他方端(焦点距離変更の終了端または開始端)である、第2焦点距離の設定を促す旨の表示253を表示画像142bに重畳表示させるよう各部を制御する。なお、本実施の形態では、表示画像142bにおいて主要被写体を拡大または縮小させる度合いを指示することによって、第2焦点距離の設定ができるように構成されている。すなわち、ユーザが、補助線276を手がかりに、表示画像142bが表示された表示モニタ142の表示面をなぞることで、主要被写体を拡大または縮小させる度合いを指示することができる。図4(a)は、たとえば、ユーザが、補助線276を手がかりに、枠271と枠275との間を矢印281で示すようにタッチペンでなぞることで、主要被写体を拡大させる度合いを指示する一例を示す図である。
メインCPU137は、表示画像142bが表示された表示モニタ142の表示面がなぞれられたことを検出すると、第2焦点距離を算出する。具体的には、メインCPU137は、タッチパネル式スイッチ144aから受信した、なぞられた部分の位置(軌跡)の情報に基づいて、なぞられた部分の大きさを算出する。次いで、メインCPU137は、なぞられた軌跡が主要被写体の輪郭の形状と同様(相似)であれば、なぞられた部分の大きさと、第1画像中の主要被写体像の大きさとを比較して拡大/縮小率を算出する。また、メインCPU137は、なぞられた軌跡が矩形、すなわち、主要被写体を囲う枠271の形状と同様(相似)であれば、なぞられた部分の大きさと、枠271の大きさとを比較して拡大/縮小率を算出する。そして、メインCPU137は、算出した拡大/縮小率と第1焦点距離の情報を参照して、主要被写体が撮影範囲内においてユーザがなぞったような大きさとなる焦点距離を算出して一時的に記憶する。このように算出した焦点距離が第2焦点距離の候補値となる。
メインCPU137は、第2焦点距離の候補値を算出すると、第1画像の画像データに基づいて、撮影レンズ101の焦点距離を算出した候補値に設定した際に撮像して得られるであろう画像中の主要被写体を示す画像277を作成するよう各部を制御する。そして、メインCPU137は、図4(b)に示すように、作成された画像277と、この画像277を囲う枠278を第1画像に重畳的に表示する表示画像142cを表示するように各部を制御する。また、メインCPU137は、拡大/縮小させる度合いがこれでよいかどうかを問い合わせる問い合わせ表示254を表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。問い合わせ表示254には、拡大/縮小させる度合いを確定する場合にユーザにタッチ操作させるための「はい」表示254aと、拡大/縮小させる度合いを再度設定し直す場合にユーザにタッチ操作させるための「いいえ」表示254bも含まれる。このように、本実施の形態では、表示画像142a〜142cのように、ユーザによる第2焦点距離の設定入力を支援するための画像(支援画像)を表示させるために、支援画像のデータ(支援画像データ)を生成し、生成した支援画像データに基づいて、支援画像を表示モニタ142に表示するようにしている。なお、支援画像が表示された表示モニタ142の表示画面を支援画面と呼ぶ。
「いいえ」表示254bが表示された部分がユーザによって触れられたことを検出すると、ユーザが主要被写体を拡大または縮小させる度合いを指示する前の状態に戻るよう、メインCPU137は各部を制御する。すなわち、メインCPU137は、先に算出した第2焦点距離の候補値の記憶を消去するとともに、画像277や枠278の表示を中止して、図3(a)に示す表示画像142bを再び表示モニタ142に表示させるよう各部を制御する。
「はい」表示254aが表示された部分がユーザによって触れられたことを検出すると、メインCPU137は、一時的に記憶していた第2焦点距離の候補値を第2焦点距離として設定する。そして、メインCPU137は、表示画像142cにおける問い合わせ表示254に代えて、図5(a)に示すように、露光間ズーミング撮影における撮影パターンの選択画像(パターン選択画像)150を表示させる。この、図5(a)に示すように表示される画像を表示画像142dとする。パターン選択画像150とは、露光間ズーミング撮影をどのように行うのかを操作者に選択させるための画像であり、メインCPU137は、後述するアイコン151〜156の画像のデータをROMから読み込んで表示モニタ142に表示させる。
露光間ズーミング撮影における撮影パターンとしては、たとえば以下の6パターンが挙げられる。なお、以下の説明では、第1および第2焦点距離のうち、焦点距離が短い方を広角側焦点距離と呼び、焦点距離が長い方を望遠側焦点距離と呼ぶ。
(a) 露光中に撮影レンズ101の焦点距離を広角側焦点距離に設定して一定時間保持し、その後、露光中に撮影レンズ101の焦点距離を望遠側焦点距離にズーミングさせる。これにより、図6(a)に示すように、画像の中央から外側に向かって尾を引いたような露光間ズーミング画像が得られる。この露光間ズーミング画像では、画像の中央側にコントラストがはっきりとした被写体像が現れ、この被写体像から外側に向かって尾を引くような被写体像が現れる。このように露光間ズーミング画像に現れた被写体像画像の内、コントラストがはっきりとした被写体像のことを芯の画像と呼ぶ。また、露光間ズーミング画像に現れた被写体像画像の内、尾を引くような被写体像のことを尾の画像と呼ぶ。なお、芯の画像は、露光中に撮影レンズ101の焦点距離を所定の焦点距離で一定時間保持されたときに撮像して得られる画像である。また、尾の画像は、露光中に撮影レンズ101の焦点距離が変更されている間に(ズーミング中に)撮像して得られる画像である。このような露光間ズーミング撮影における撮影パターンをパターン1と呼ぶ。
(b) 露光開始と略同時に撮影レンズ101の焦点距離を広角側焦点距離から望遠側焦点距離にズーミングさせ、その後、露光中に撮影レンズ101の焦点距離を望遠側焦点距離で一定時間保持する。これにより、図6(b)に示すように、画像の外側に芯の画像が現れ、この芯の画像から中央に向かって尾を引いたような尾の画像が現れた露光間ズーミング画像が得られる。このような露光間ズーミング撮影における撮影パターンをパターン2と呼ぶ。
(c) 露光開始と略同時に撮影レンズ101の焦点距離を広角側焦点距離から望遠側焦点距離にズーミングさせ、露光中に撮影レンズ101の焦点距離が任意の焦点距離で保持されないようにする。これにより、図6(c)に示すように、画像の外側から中央にかけて尾を引いたような露光間ズーミング画像が得られる。なお、ここで得られる露光間ズーミング画像では、露光中に撮影レンズ101の焦点距離が任意の焦点距離で保持されている期間がないため、芯の画像が生成されず、尾の画像のみが現れる。このような露光間ズーミング撮影における撮影パターンをパターン3と呼ぶ。
(d) 露光中に撮影レンズ101の焦点距離を望遠側焦点距離に設定して一定時間保持し、その後、露光中に撮影レンズ101の焦点距離を広角側焦点距離にズーミングさせる。これにより、図6(d)に示すように、画像の外側に芯の画像が現れ、この芯の画像から中央に向かって尾を引いたような尾の画像が現れた露光間ズーミング画像が得られる。このような露光間ズーミング撮影における撮影パターンをパターン4と呼ぶ。
(e) 露光開始と略同時に撮影レンズ101の焦点距離を望遠側焦点距離から広角側焦点距離にズーミングさせ、その後、露光中に撮影レンズ101の焦点距離を広角側焦点距離で一定時間保持する。これにより、図6(e)に示すように、画像の中心側に芯の画像が現れ、この芯の画像から外側に向かって尾を引いたような尾の画像が現れた露光間ズーミング画像が得られる。このような露光間ズーミング撮影における撮影パターンをパターン5と呼ぶ。
(f) 露光開始と略同時に撮影レンズ101の焦点距離を望遠側焦点距離から広角側焦点距離にズーミングさせ、露光中に撮影レンズ101の焦点距離が任意の焦点距離で保持されないようにする。これにより、図6(f)に示すように、画像の外側から中央にかけて尾を引いたような露光間ズーミング画像が得られる。なお、ここで得られる露光間ズーミング画像では、露光中に撮影レンズ101の焦点距離が任意の焦点距離で保持されている期間がないため、芯の画像が生成されず、尾の画像のみが現れる。このような露光間ズーミング撮影における撮影パターンをパターン6と呼ぶ。
なお、同一被写体を撮影する場合、被写体が静止していれば、パターン1およびパターン5の撮影パターンによる露光間ズーミング画像は同じ画像となり、パターン2およびパターン4の撮影パターンによる露光間ズーミング画像は同じ画像となり、パターン3およびパターン6の撮影パターンによる露光間ズーミング画像は同じ画像となる。しかし、同一被写体を撮影する場合でも、被写体が動いていれば、パターン1およびパターン5の撮影パターンによる露光間ズーミング画像はそれぞれ異なる画像となり、パターン2およびパターン4の撮影パターンによる露光間ズーミング画像はそれぞれ異なる画像となり、パターン3およびパターン6の撮影パターンによる露光間ズーミング画像はそれぞれ異なる画像となる。
上述したパターン選択画像150には、たとえば、図5(b)〜(g)に示すようなアイコン151〜156が含まれる(図5(a))。アイコン151〜156は、露光間ズーミング撮影における撮影パターンをユーザが選択するのを支援するためのアイコン(画像)であり、後述するように、撮影パターンの選択肢としての意味合いも持っている。たとえば図5(b)に示すアイコン151では、上述したパターン1に対応するように、画像を模した方形の枠内の中央近傍に芯の画像を模したマーク151aと、尾の画像を模したマーク151bと、ズーミングに伴って被写体像の画像が画面内で移動する方向を示す矢印のマーク151cとが、パターン1を示す数字「1」ともに表されている。図5(c)に示すアイコン152では、上述したパターン2に対応するように、画像を模した方形の枠内の周辺部近傍に芯の画像を模したマーク152aと、尾の画像を模したマーク152bと、ズーミングに伴って被写体像の画像が画面内で移動する方向を示す矢印のマーク152cとが、パターン2を示す数字「2」ともに表されている。
図5(d)に示すアイコン153では、上述したパターン3に対応するように、画像を模した方形の枠内に、尾の画像を模したマーク153bと、ズーミングに伴って被写体像の画像が画面内で移動する方向を示す矢印のマーク153cとが、パターン3を示す数字「3」ともに表されている。図5(e)に示すアイコン154では、上述したパターン4に対応するように、画像を模した方形の枠内の周辺部近傍に芯の画像を模したマーク154aと、尾の画像を模したマーク154bと、ズーミングに伴って被写体像の画像が画面内で移動する方向を示す矢印のマーク154cとが、パターン4を示す数字「4」ともに表されている。
図5(f)に示すアイコン155では、上述したパターン5に対応するように、画像を模した方形の枠内の中央近傍に芯の画像を模したマーク155aと、尾の画像を模したマーク155bと、ズーミングに伴って被写体像の画像が画面内で移動する方向を示す矢印のマーク155cとが、パターン5を示す数字「5」ともに表されている。図5(g)に示すアイコン156では、上述したパターン6に対応するように、画像を模した方形の枠内に、尾の画像を模したマーク156bと、ズーミングに伴って被写体像の画像が画面内で移動する方向を示す矢印のマーク156cとが、パターン6を示す数字「6」ともに表されている。
たとえば図5(a)に示すアイコン151の表示部分がユーザによって触れられると、タッチパネル式スイッチ144aからの操作信号に基づいて、メインCPU137は、図7(a)に示すようなシミュレーション画像161を表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。
シミュレーション画像161では、第1および第2焦点距離のうち、広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がコントラストを弱めることなく表示され、望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がコントラストを弱めて表示される。また、広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像と、望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像との間で、画像が尾を引いているような補助線282も表示される。これにより、パターン1の撮影パターンで撮影した際の露光間ズーミング画像(図6(a))の特徴がシミュレーション画像161に現れる。シミュレーション画像161では、図7(a)に示すように、主要被写体だけでなく、第1画像中の他の被写体についても同様の画像が生成されて表示される。この点については、以下に述べるシミュレーション画像162〜166についても同様である。
なお、図4に示したように、ユーザが、枠271と枠275との間を矢印281で示すようにタッチペンでなぞって、第2焦点距離が第1焦点距離よりも長くなるように指示した場合、広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像は第1画像となり、望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像は、第1画像から生成された画像となる。これとは逆に、ユーザが、第2焦点距離が第1焦点距離よりも短くなるように指示した場合、広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像は、第1画像から生成された画像となり、望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像は第1画像となる。この点については、以下に述べるシミュレーション画像162〜166についても同様である。
パターン1の撮影パターンで撮影した際の露光間ズーミング画像(図6(a))では、画像の中心側に芯の画像が現れ、芯の画像から外側に向かって尾を引いたような尾の画像が現れる。これに対して、シミュレーション画像161では、画像の中心側に位置することとなる撮影レンズ101の焦点距離が広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がはっきりと表示され、望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がぼんやりと表示される。このように、本実施の形態のカメラ100では、シミュレーション画像161を生成して表示することで、露光間ズーミング画像を擬似的に表示している。
たとえば図5(a)に示すアイコン152の表示部分がユーザによって触れられると、タッチパネル式スイッチ144aからの操作信号に基づいて、メインCPU137は、図7(b)に示すようなシミュレーション画像162を表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。
シミュレーション画像162では、第1および第2焦点距離のうち、望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がコントラストを弱めることなく表示され、広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がコントラストを弱めて表示される。また、広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像と、望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像との間で、画像が尾を引いているような補助線282も表示される。これにより、パターン2の撮影パターンで撮影した際の露光間ズーミング画像(図6(b))の特徴がシミュレーション画像162に現れる。
パターン2の撮影パターンで撮影した際の露光間ズーミング画像(図6(b))では、画像の周辺側に芯の画像が現れ、芯の画像から画面中央側に向かって尾を引いたような尾の画像が現れる。これに対して、シミュレーション画像162では、画像の中心側に位置することとなる撮影レンズ101の焦点距離が望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がはっきりと表示され、広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がぼんやりと表示される。
たとえば図5(a)に示すアイコン153の表示部分がユーザによって触れられると、タッチパネル式スイッチ144aからの操作信号に基づいて、メインCPU137は、図7(c)に示すようなシミュレーション画像163を表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。
シミュレーション画像163では、第1および第2焦点距離のうち、望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像、および、広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がコントラストを弱めて表示される。また、広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像と、望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像との間で、画像が尾を引いているような補助線282も表示される。これにより、パターン3の撮影パターンで撮影した際の露光間ズーミング画像(図6(c))の特徴がシミュレーション画像162に現れる。すなわち、パターン3の撮影パターンで撮影した際の露光間ズーミング画像(図6(c))では、芯の画像が現れず、画面中央側から周辺側にかけて尾を引いたような尾の画像が現れる。これに対して、シミュレーション画像162では、すべての画像がぼんやりと表示される。
たとえば図5(a)に示すアイコン154の表示部分がユーザによって触れられると、タッチパネル式スイッチ144aからの操作信号に基づいて、メインCPU137は、図7(d)に示すようなシミュレーション画像164を表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。
シミュレーション画像164では、上述したシミュレーション画像162と同様の画像が表示される。これにより、パターン4の撮影パターンで撮影した際の露光間ズーミング画像(図6(d))の特徴がシミュレーション画像164に現れる。すなわち、パターン4の撮影パターンで撮影した際の露光間ズーミング画像(図6(d))では、画像の周辺側に芯の画像が現れ、芯の画像から画面中央側に向かって尾を引いたような尾の画像が現れる。これに対して、シミュレーション画像164では、画像の中心側に位置することとなる撮影レンズ101の焦点距離が望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がはっきりと表示され、広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がぼんやりと表示される。
たとえば図5(a)に示すアイコン155の表示部分がユーザによって触れられると、タッチパネル式スイッチ144aからの操作信号に基づいて、メインCPU137は、図7(e)に示すようなシミュレーション画像165を表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。
シミュレーション画像165では、上述したシミュレーション画像161と同様の画像が表示される。これにより、パターン5の撮影パターンで撮影した際の露光間ズーミング画像(図6(e))の特徴がシミュレーション画像165に現れる。すなわち、パターン5の撮影パターンで撮影した際の露光間ズーミング画像(図6(e))では、画像の中心側に芯の画像が現れ、芯の画像から外側に向かって尾を引いたような尾の画像が現れる。これに対して、シミュレーション画像161では、画像の中心側に位置することとなる撮影レンズ101の焦点距離が広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がはっきりと表示され、望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がぼんやりと表示される。
たとえば図5(a)に示すアイコン156の表示部分がユーザによって触れられると、タッチパネル式スイッチ144aからの操作信号に基づいて、メインCPU137は、図7(f)に示すようなシミュレーション画像166を表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。シミュレーション画像166では、上述したシミュレーション画像163nと同様に、第1および第2焦点距離のうち、望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像、および、広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像がコントラストを弱めて表示される。また、広角側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像と、望遠側焦点距離で撮影したとすれば得られるであろう画像との間で、画像が尾を引いているような補助線282も表示される。これにより、パターン6の撮影パターンで撮影した際の露光間ズーミング画像(図6(f))の特徴がシミュレーション画像166に現れる。すなわち、パターン6の撮影パターンで撮影した際の露光間ズーミング画像(図6(f))では、芯の画像が現れず、画面中央側から周辺側にかけて尾を引いたような尾の画像が現れる。これに対して、シミュレーション画像166では、全ての画像がぼんやりと表示される。
なお、メインCPU137は、上述したシミュレーション画像161〜166のいずれかとともに、このシミュレーション画像でよいか否かを操作者に問い合わせる表示を表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。図8は、シミュレーション画像161とともに、このシミュレーション画像でよいか否かを操作者に問い合わせる問い合わせ表示255が表示モニタ142に表示された場合の一例を示す。問い合わせ表示255には、ユーザがこの露光間ズーミング撮影のパターンでよいと判断した場合にユーザにタッチ操作させるための「はい」表示255aと、ユーザがこの露光間ズーミング撮影のパターンではよくないと判断した場合にユーザにタッチ操作させるための「いいえ」表示255bも含まれる。
「いいえ」表示255bが表示された部分がユーザによって触れられたことを検出すると、メインCPU137は、露光間ズーミング撮影のパターンを再度ユーザに選択させるために、図5(a)に示す表示画像142dを表示するよう各部を制御する。すなわち、メインCPU137は、露光間ズーミング撮影のパターンが選択される前の状態に戻るよう各部を制御する。
「はい」表示255aが表示された部分がユーザによって触れられたことを検出すると、メインCPU137は、現在表示させているシミュレーション画像のパターンに対応する露光間ズーミング撮影のパターンを、露光間ズーミング撮影を行う際の撮影パターンとして記憶する。そして、たとえば、「撮影パターンが確定しました。撮影可能です。」という、当該撮影パターンによる露光間ズーミング撮影が可能である旨の表示(撮影可能表示)を表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。そして、シミュレーション画像161〜166に代えて、表示モニタ142にスルー画を表示して、露光間ズーミング撮影の撮影待機状態となるように各部を制御する。その後、ユーザによって不図示のレリーズボタンが全押し操作されて操作スイッチ144から全押し操作信号が出力されると、この全押し操作信号を受信したメインCPU137は、露光間ズーミング撮影を行うように以下のように各部を制御する。
−−−撮影パターンがパターン1の場合−−−
パターン1で露光間ズーミング撮影を行うように記憶(設定)されていた場合には、全押し操作信号を受信すると、メインCPU137は、上述したパターン1で露光間ズーミング撮影を行うように各部を制御する。第1画像の取得時から現時点(露光間ズーミング撮影を開始する時点)までの間に焦点距離が変更されていなければ、露光間ズーミング撮影を開始する際、撮影レンズ101の焦点距離は第1焦点距離に設定されている。しかし、第1画像の取得時から現時点までの間に焦点距離が変更されていれば、露光間ズーミング撮影を開始する際、撮影レンズ101の焦点距離は第1焦点距離以外の焦点距離に設定されている可能性がある。すなわち、露光間ズーミング撮影を開始する時点で撮影レンズ101の焦点距離がどのように設定されているかは定かでない。この点は、他のパターンで露光間ズーミング撮影を行う場合も同様である。
そのため、最初に、メインCPU137は、レンズ位置検出部103からの検出信号、および、メモリ138に記憶されている第1焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されているか否かを判断する。撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されていなければ、撮影レンズ101の焦点距離が、第1焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。これにより、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定される。なお、露光間ズーミング撮影を開始する際に撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されているのであれば、上述したレンズ制御信号はレンズ駆動部102に出力されない。
その後、メインCPU137は、公知の測光および測距演算を行って、シャッタ速度(シャッタ秒時)、制御絞り値を算出する。そして、絞り105の絞り値が算出した制御絞り値となるように絞り駆動部106に制御信号(絞り制御信号)を出力するとともに、フォーカスレンズを駆動するためのレンズ制御信号をレンズ駆動部102に出力する。
その後、メインCPU137は、撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御する。まず、メインCPU137は、メモリ138に記憶されている第2焦点距離の情報を読み込むとともに、撮像素子104の露光を開始した後、芯の画像が形成できるように、上述した測光演算の結果得られたシャッタ秒時が経過するまで撮影レンズ101の焦点距離を第1焦点距離で維持させる。その後、メインCPU137は、撮像素子104の露光を継続させたまま、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されるように、レンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。メインCPU137は、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離となったと同時に撮像素子104の露光を終了するよう各部を制御する。そして、撮像素子104の露光によって得られた被写体像の画像のデータに所定の画像処理を行い、画像処理後の画像データを記憶媒体に書き込むように各部を制御する。また、メインCPU137は、撮像して得られた露光間ズーミング画像を表示モニタ142に一定時間表示するように各部を制御する。露光間ズーミング撮影の後、メインCPU137は、カメラ100の各部をリセットするように各部を制御する。これにより、カメラ100は、再び露光間ズーミング撮影ができるように露光間ズーミング撮影の撮影待機状態に復帰する。
−−−撮影パターンがパターン2の場合−−−
パターン2で露光間ズーミング撮影を行うように記憶(設定)されていた場合には、全押し操作信号を受信すると、メインCPU137は、上述したパターン2で露光間ズーミング撮影を行うように各部を制御する。最初に、芯画像を作る第2焦点距離に撮影レンズ101の焦点距離が設定された状態で公知の測光および測距演算を行うため、撮影レンズ101の焦点距離を第2焦点距離に設定する必要がある。そこで、メインCPU137は、レンズ位置検出部103からの検出信号、および、メモリ138に記憶されている第2焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されているか否かを判断する。撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されていなければ、撮影レンズ101の焦点距離が、第2焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。これにより、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定される。なお、露光間ズーミング撮影を開始する際に撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されているのであれば、上述したレンズ制御信号はレンズ駆動部102に出力されない。
次いで、メインCPU137は、公知の測光および測距演算を行って、シャッタ速度(シャッタ秒時)、制御絞り値を算出する。そして、絞り105の絞り値が算出した制御絞り値となるように絞り駆動部106に制御信号を出力するとともに、フォーカスレンズを駆動するためのレンズ制御信号をレンズ駆動部102に出力する。
その後、メインCPU137は、撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御する。まず、メインCPU137は、メモリ138に記憶されている第1焦点距離の情報を読み込むとともに、撮像素子104の露光を開始した後、芯の画像が形成できるように、上述した測光演算の結果得られたシャッタ秒時が経過するまで撮影レンズ101の焦点距離を第2焦点距離で維持させる。その後、メインCPU137は、撮像素子104の露光を継続させたまま、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されるように、レンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。メインCPU137は、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離となったと同時に撮像素子104の露光を終了するよう各部を制御する。以降の動作は、上述した撮影パターンがパターン1の場合と同じであるので説明を省略する。
−−−撮影パターンがパターン3の場合−−−
パターン3で露光間ズーミング撮影を行うように記憶(設定)されていた場合には、全押し操作信号を受信すると、メインCPU137は、上述したパターン3で露光間ズーミング撮影を行うように各部を制御する。最初に、メインCPU137は、レンズ位置検出部103からの検出信号、および、メモリ138に記憶されている第1焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されているか否かを判断する。撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されていなければ、撮影レンズ101の焦点距離が、第1焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。これにより、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定される。なお、露光間ズーミング撮影を開始する際に撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されているのであれば、上述したレンズ制御信号はレンズ駆動部102に出力されない。
また、メインCPU137は、第1焦点距離の情報および第2焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離から第2焦点距離まで変化するのに要する時間(ズーミング所要時間)を算出する。メインCPU137は、シャッタ秒時を、算出したズーミング所要時間に設定して、公知のシャッタ秒時を優先する測光演算と、測距演算を行って、制御絞り値を算出する。そして、絞り105の絞り値が算出した制御絞り値となるように絞り駆動部106に制御信号を出力するとともに、フォーカスレンズを駆動するためのレンズ制御信号をレンズ駆動部102に出力する。
その後、メインCPU137は、撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御する。まず、メインCPU137は、メモリ138に記憶されている第2焦点距離の情報を読み込み、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されるように、レンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。また、メインCPU137は、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離から第2焦点距離となるように変化し始めるのと略同時に撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御する。その後、メインCPU137は、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離となったと同時に撮像素子104の露光を終了するよう各部を制御する。以降の動作は、上述した撮影パターンがパターン1の場合と同じであるので説明を省略する。
−−−撮影パターンがパターン4の場合−−−
パターン4で露光間ズーミング撮影を行うように記憶(設定)されていた場合には、全押し操作信号を受信すると、メインCPU137は、上述したパターン4で露光間ズーミング撮影を行うように各部を制御する。最初に、芯画像を作る第2焦点距離に撮影レンズ101の焦点距離が設定された状態で公知の測光および測距演算を行うため、撮影レンズ101の焦点距離を第2焦点距離に設定する必要がある。そこで、メインCPU137は、レンズ位置検出部103からの検出信号、および、メモリ138に記憶されている第2焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されているか否かを判断する。撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されていなければ、撮影レンズ101の焦点距離が、第2焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。これにより、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定される。なお、露光間ズーミング撮影を開始する際に撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されているのであれば、上述したレンズ制御信号はレンズ駆動部102に出力されない。
次いで、メインCPU137は、公知の測光および測距演算を行って、シャッタ速度(シャッタ秒時)、制御絞り値を算出する。そして、絞り105の絞り値が算出した制御絞り値となるように絞り駆動部106に制御信号を出力するとともに、フォーカスレンズを駆動するためのレンズ制御信号をレンズ駆動部102に出力する。
その後、メインCPU137は、メモリ138に記憶されている第1焦点距離の情報を読み込んで、撮影レンズ101の焦点距離が、第1焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。これにより、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定される。その後、メインCPU137は、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されるように、レンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。また、メインCPU137は、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離から第2焦点距離となるように変化し始めるのと略同時に撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御する。その後、メインCPU137は、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離となったと判断すると、芯の画像が形成できるように、上述した測光演算の結果得られたシャッタ秒時が経過するまで撮影レンズ101の焦点距離を維持させる。その後、メインCPU137は、撮像素子104の露光を終了するよう各部を制御する。以降の動作は、上述した撮影パターンがパターン1の場合と同じであるので説明を省略する。
−−−撮影パターンがパターン5の場合−−−
パターン5で露光間ズーミング撮影を行うように記憶(設定)されていた場合には、全押し操作信号を受信すると、メインCPU137は、上述したパターン5で露光間ズーミング撮影を行うように各部を制御する。最初に、芯画像を作る第1焦点距離に撮影レンズ101の焦点距離が設定された状態で公知の測光および測距演算を行うため、撮影レンズ101の焦点距離を第1焦点距離に設定する必要がある。そこで、メインCPU137は、レンズ位置検出部103からの検出信号、および、メモリ138に記憶されている第1焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されているか否かを判断する。撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されていなければ、撮影レンズ101の焦点距離が、第1焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。これにより、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定される。なお、露光間ズーミング撮影を開始する際に撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されているのであれば、上述したレンズ制御信号はレンズ駆動部102に出力されない。
次いで、メインCPU137は、公知の測光および測距演算を行って、シャッタ速度(シャッタ秒時)、制御絞り値を算出する。そして、絞り105の絞り値が算出した制御絞り値となるように絞り駆動部106に制御信号を出力するとともに、フォーカスレンズを駆動するためのレンズ制御信号をレンズ駆動部102に出力する。
その後、メインCPU137は、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。これにより、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定される。その後、メインCPU137は、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されるように、レンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。また、メインCPU137は、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離から第1焦点距離となるように変化し始めるのと略同時に撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御する。その後、メインCPU137は、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離となったと判断すると、芯の画像が形成できるように上述した測光演算の結果得られたシャッタ秒時が経過するまで撮影レンズ101の焦点距離を維持させる。その後、メインCPU137は、撮像素子104の露光を終了するよう各部を制御する。以降の動作は、上述した撮影パターンがパターン1の場合と同じであるので説明を省略する。
−−−撮影パターンがパターン6の場合−−−
パターン6で露光間ズーミング撮影を行うように記憶(設定)されていた場合には、全押し操作信号を受信すると、メインCPU137は、上述したパターン6で露光間ズーミング撮影を行うように各部を制御する。最初に、メインCPU137は、レンズ位置検出部103からの検出信号、および、メモリ138に記憶されている第2焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されているか否かを判断する。撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されていなければ、撮影レンズ101の焦点距離が、第2焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。これにより、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定される。なお、露光間ズーミング撮影を開始する際に撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されているのであれば、上述したレンズ制御信号はレンズ駆動部102に出力されない。
また、メインCPU137は、第1焦点距離の情報および第2焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離から第1焦点距離まで変化するのに要するズーミング所要時間を算出する。メインCPU137は、シャッタ秒時を、算出したズーミング所要時間に設定して、公知のシャッタ秒時を優先する測光演算と、測距演算を行って、制御絞り値を算出する。そして、絞り105の絞り値が算出した制御絞り値となるように絞り駆動部106に制御信号を出力するとともに、フォーカスレンズを駆動するためのレンズ制御信号をレンズ駆動部102に出力する。
その後、メインCPU137は、撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御する。まず、メインCPU137は、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されるように、レンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力する。また、メインCPU137は、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離から第1焦点距離となるように変化し始めるのと略同時に撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御する。その後、メインCPU137は、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離となったと同時に撮像素子104の露光を終了するよう各部を制御する。以降の動作は、上述した撮影パターンがパターン1の場合と同じであるので説明を省略する。
−−−フローチャート−−−
図9,10は、上述した露光間ズーミング撮影を行うプログラムの処理内容を示すフローチャートである。カメラ100の不図示の電源スイッチがオンされた後、撮影モードを露光間ズーミング撮影の撮影モードに切り替えるように操作スイッチ144からの操作信号を受信すると、この処理を行うプログラムが起動されて、メインCPU137で実行される。ステップS1において、表示モニタ142にスルー画を表示するように各部を制御してステップS3へ進む。
ステップS3において、操作スイッチ144からの半押し操作信号が入力されるまで待機する。ステップS3が肯定判断されるとステップS5へ進み、現時点における撮影レンズ101の焦点距離(第1焦点距離)の情報をメモリ138に一時的に記憶させてステップS7へ進む。ステップS7において、被写体像を撮像してステップS9へ進む。ステップS9において、ステップS7で撮像して得られた被写体像の画像(第1画像)とともに、主要被写体を選択することを促す旨の表示251を表示モニタ142に表示するよう各部を制御してステップS11へ進む。ステップS11において、主要被写体の選択、指示に係るタッチパネル式スイッチ144aからの信号、すなわち、タッチパネル式スイッチ144aにおける、なぞられた部分の位置(軌跡)の情報が入力されるまで待機する。ステップS11が肯定判断されるとステップS13へ進み、ステップS11でタッチパネル式スイッチ144aから受信した、上記軌跡の情報に基づいて、第1画像における位置、範囲、大きさを算出するとともに、当該算出した位置、範囲、大きさの情報に合致する被写体像を第1画像から画像処理によって特定して、その表示領域を一時的に記憶する。
ステップS13が実行されるとステップS15へ進み、ステップS13で特定した主要被写体の画像を強調して表示するとともに、図2(b)に示すように問い合わせ表示252を表示モニタ142に表示するよう各部を制御してステップS17へ進む。ステップS17において、図2(b)に示す「はい」表示252aと「いいえ」表示252bのいずれかが選択されて、ユーザによって触れられるまで待機する。ステップS17が肯定判断されるとステップS19へ進み、ステップS17で選択されて触れられたのは「はい」表示252aであるか否かを判断する。ステップS19が否定判断されると、すなわち、「いいえ」表示252bが選択されて、ユーザによって触れられるとステップS9へ戻る。
ステップS19が肯定判断されると、すなわち、「はい」表示252aが選択されて、ユーザによって触れられるとステップS21へ進み、第1焦点距離と、第1画像中の主要被写体像の位置、大きさ、範囲の情報とに基づいて、撮影レンズ101の焦点距離を最短距離および最長距離に設定した際に、主要被写体が撮像範囲内でどのような位置、範囲、大きさとなるのかを算出する。そして、図3(a)に示すように、算出結果に基づいて、画像272〜275、補助線276および表示253を第1画像に重畳的に表示するよう各部を制御してステップS23へ進む。ステップS23において、主要被写体を拡大または縮小させる度合いが指示されるまで、すなわち、第2焦点距離の設定入力がされるまで待機する。ステップS23が肯定判断されるとステップS25へ進み、表示モニタ142の表示面のなぞられた部分の位置(軌跡)の情報に基づいて、なぞられた部分の大きさを算出する。そして、第1画像中の主要被写体像の大きさと比較した上で、第1焦点距離の情報を参照して、主要被写体が撮影範囲内においてユーザがなぞったような大きさとなる焦点距離を算出し、第2焦点距離の候補値として一時的に記憶する。
ステップ25が実行されるとステップS27へ進み、第1画像の画像データに基づいて、撮影レンズ101の焦点距離を算出した候補値に設定した際に撮像して得られるであろう画像中の主要被写体を示す画像277を作成する。そして、図4(b)に示すように、作成した画像277と、この画像277を囲う枠278と、問い合わせ表示254とを第1画像に重畳的に表示する表示画像142cを表示するように各部を制御してステップS29へ進む。ステップS29において、図4(b)に示す「はい」表示254aと「いいえ」表示254bのいずれかが選択されて、ユーザによって触れられるまで待機する。ステップS29が肯定判断されるとステップS31へ進み、ステップS29で選択されて触れられたのは「はい」表示254aであるか否かを判断する。ステップS31が否定判断されると、すなわち、「いいえ」表示254bが選択されて、ユーザによって触れられるとステップS21へ戻る。
ステップS31が肯定判断されると、すなわち、「はい」表示254aが選択されて、ユーザによって触れられるとステップS33へ進み、一時的に記憶していた第2焦点距離の候補値を第2焦点距離として設定してステップS35へ進む。ステップS35において、図5(a)に示すように、パターン選択画像150が含まれた表示画像142dを表示するように各部を制御して、図10のステップS37へ進む。ステップS37において、露光間ズーミング撮影の撮影パターンが選択されるまで待機する。すなわち、ステップS37において、ステップS35で表示モニタ142に表示させたパターン選択画像150の中から、任意のアイコン151〜156の表示部分がユーザによって触れられて、タッチパネル式スイッチ144aからの操作信号が入力されるまで待機する。
ステップS37が肯定判断されるとステップS39へ進み、ステップS37で選択された撮影パターンに対応するシミュレーション画像を上述したように生成し、表示モニタ142に表示するとともに、このシミュレーション画像でよいか否かを操作者に問い合わせる問い合わせ表示255(図8)を表示モニタ142に表示するよう各部を制御してステップS41へ進む。
ステップS41において、図8に示す「はい」表示255aと「いいえ」表示255bのいずれかが選択されて、ユーザによって触れられるまで待機する。ステップS41が肯定判断されるとステップS43へ進み、ステップS41で選択されて触れられたのは「はい」表示255aであるか否かを判断する。ステップS43が否定判断されると、すなわち、「いいえ」表示255bが選択されて、ユーザによって触れられると図9のステップS35へ戻る。
ステップS43が肯定判断されると、すなわち、「はい」表示255aが選択されて、ユーザによって触れられるとステップS45へ進み、撮影可能表示およびスルー画を表示モニタ142に表示するよう各部を制御してステップS47へ進む。
ステップS47において、操作スイッチ144からの全押し操作信号が入力されるまで待機する。ステップ47が肯定判断されるとステップS10のサブルーチンへ進み、ステップS37で選択された撮影パターンで露光間ズーミング撮影を行う。ステップS10のサブルーチンにおける処理内容については後述する。
ステップS10のサブルーチンが実行されるとステップS51へ進み、撮影モードを露光間ズーミング撮影以外の撮影モードに切り替えるように操作スイッチ144からの操作信号を受信したか否かを判断する。ステップS51が肯定判断されると、本プログラムを終了して、通常の撮影モードで撮影するためのプログラムを起動する。ステップS51が否定判断されるとステップS53へ進み、不図示の電源スイッチがオフされたか否かを判断する。ステップS53が否定判断されるとステップS1へ戻る。ステップS53が肯定判断されると本プログラムを終了する。
−−−ステップS10のサブルーチンについて−−−
図11〜16は、図10のメインルーチンのステップS10のサブルーチンにおける処理内容を示すフローチャートである。図10のステップS47が肯定判断されるとステップS10のサブルーチンのステップS101へ進み、図10のステップS37で選択された撮影パターンが上述したパターン1であるか否かを判断する。ステップS101が肯定判断されるとステップS103へ進み、メモリ138に一時的に記憶されている第1焦点距離の情報を読み込んで、ステップS104へ進む。ステップS104において、レンズ位置検出部103からの検出信号、および、ステップS103で読み込んだ第1焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されているか否かを判断する。
ステップS104が肯定判断されると、後述するステップS109へ進む。ステップS104が否定判断されるとステップS105へ進み、撮影レンズ101の焦点距離が、第1焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力してステップS107へ進む。ステップS107において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離となるまで待機する。ステップS107が肯定判断されるとステップS108へ進み、ズームレンズを停止させてステップS109へ進む。ステップS109において、公知の測光および測距演算を行って、シャッタ秒時および制御絞り値を算出するよう各部を制御してステップS111へ進む。ステップS111において、ステップS109の測光および測距演算の結果に基づいて、絞り制御信号およびレンズ制御信号を出力してステップS113へ進む。ステップS113において、メモリ138に記憶されている第2焦点距離の情報を読み込んでステップS115へ進む。ステップ115において、撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御してステップS117へ進む。
ステップS117において、ステップS109で算出したシャッタ秒時が経過するまで待機する。ステップS117が肯定判断されるとステップS119へ進み、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されるように、レンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力してステップS121へ進む。ステップS121において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離となるまで待機する。ステップS121が肯定判断されるとステップS123へ進み、撮像素子104の露光を終了するよう各部を制御してステップS124へ進む。ステップS124において、ズームレンズを停止させてステップS125へ進む。
ステップS125において、カメラ100の各部をリセットするように各部を制御してステップS127へ進む。ステップS127において、撮像素子104の露光によって得られた被写体像の画像のデータに所定の画像処理を行うように各部を制御してステップS129へ進む。ステップS129において、ステップS127で画像処理などを行った後の画像データを記憶媒体に書き込むように各部を制御するとともに、撮像して得られた露光間ズーミング画像を表示モニタ142に一定時間表示するように各部を制御してステップS131へ進む。ステップS131において、カメラ100の各部のリセットが完了するまで待機する。ステップS131が肯定判断されるとステップS10のサブルーチンにおける処理を終了して、図10のメインルーチンのステップS51へ戻る。
ステップS101が否定判断されると、図12のステップS201へ進み、図10のステップS37で選択された撮影パターンが上述したパターン2であるか否かを判断する。ステップS201が肯定判断されるとステップS233へ進み、メモリ138に記憶されている第2焦点距離の情報を読み込んで、ステップS234へ進む。ステップS234において、レンズ位置検出部103からの検出信号、および、ステップS233で読み込んだ第2焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されているか否かを判断する。
ステップS234が肯定判断されると、後述するステップS203へ進む。ステップS234が否定判断されるとステップS235へ進み、撮影レンズ101の焦点距離が、第2焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力してステップS237へ進む。ステップS237において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離となるまで待機する。ステップS237が肯定判断されるとステップS238へ進み、ズームレンズを停止させてステップS203へ進む。
ステップS203において、公知の測光および測距演算を行って、シャッタ秒時および制御絞り値を算出するよう各部を制御してステップS205へ進む。ステップS205において、ステップS203の測光および測距演算の結果に基づいて、絞り制御信号およびレンズ制御信号を出力してステップS207へ進む。ステップS207において、メモリ138に一時的に記憶されている第1焦点距離の情報を読み込んでステップS209へ進む。ステップ209において、撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御してステップS211へ進む。
ステップS211において、ステップS203で算出したシャッタ秒時が経過するまで待機する。ステップS211が肯定判断されるとステップS213へ進み、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されるように、レンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力してステップS215へ進む。ステップS215において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離となるまで待機する。ステップS215が肯定判断されるとステップS217へ進み、撮像素子104の露光を終了するよう各部を制御して、ステップS219へ進む。ステップS219において、ズームレンズを停止させて、図11のステップS125へ進む。
ステップS201が否定判断されると、図13のステップS301へ進み、図10のステップS37で選択された撮影パターンが上述したパターン3であるか否かを判断する。ステップS301が肯定判断されるとステップS302へ進み、メモリ138に記憶されている第1焦点距離および第2焦点距離の情報を読み込んで、ステップS303へ進む。ステップS303において、レンズ位置検出部103からの検出信号、および、ステップS302で読み込んだ第1焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されているか否かを判断する。
ステップS303が肯定判断されると、後述するステップS307へ進む。ステップS303が肯定判断されるとステップS304へ進み、ステップS304において、撮影レンズ101の焦点距離が、第1焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力してステップS305へ進む。ステップS305において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離となるまで待機する。ステップS305が肯定判断されるとステップS306へ進み、ズームレンズを停止させてステップS307へ進む。
ステップS307において、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離から第2焦点距離まで変化するのに要するズーミング所要時間を算出してステップS309へ進む。ステップS309において、シャッタ秒時を、ステップS307で算出したズーミング所要時間に設定して、公知のシャッタ秒時を優先する測光演算と、測距演算を行って、制御絞り値を算出するよう各部を制御してステップS311へ進む。ステップS311において、ステップS307の測光および測距演算の結果に基づいて、レンズ制御信号および絞り制御信号を出力してステップS313へ進む。ステップS313において、撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御してステップS315へ進む。
ステップS315において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離となるまで待機する。ステップS315が肯定判断されるとステップS317へ進み、撮像素子104の露光を終了するよう各部を制御して、ステップS319へ進む。ステップS319において、ズームレンズを停止させて、図7のステップS125へ進む。
ステップS301が否定判断されると、図14のステップS401へ進み、図10のステップS37で選択された撮影パターンが上述したパターン4であるか否かを判断する。ステップS401が肯定判断されるとステップS433へ進み、メモリ138に記憶されている第2焦点距離の情報を読み込んで、ステップS434へ進む。ステップS434において、レンズ位置検出部103からの検出信号、および、ステップS433で読み込んだ第2焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されているか否かを判断する。
ステップS434が肯定判断されると、後述するステップS403へ進む。ステップS434が否定判断されるとステップS435へ進み、撮影レンズ101の焦点距離が、第2焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力してステップS437へ進む。ステップS437において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離となるまで待機する。ステップS437が肯定判断されるとステップS438へ進み、ズームレンズを停止させてステップS403へ進む。
ステップS403において、公知の測光および測距演算を行って、シャッタ秒時および制御絞り値を算出するよう各部を制御してステップS405へ進む。ステップS405において、ステップS403の測光および測距演算の結果に基づいて、絞り制御信号およびレンズ制御信号を出力してステップS407へ進む。
ステップS407において、メモリ138に記憶されている第1焦点距離の情報を読み込んでステップS409へ進む。ステップ409において、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されるように、レンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力してステップS411へ進む。ステップS411において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離となるまで待機する。ステップS411が肯定判断されるとステップS412へ進み、ズームレンズを停止させてステップS413へ進む。ステップS413において、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されるように、レンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力してステップS415へ進む。ステップS415において、撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御してステップS417へ進む。
ステップS417において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離となるまで待機する。ステップS417が肯定判断されるとステップS418へ進み、ズームレンズを停止させてステップS419へ進む。ステップS419において、ステップS403で算出したシャッタ秒時が経過するまで待機する。ステップS419が肯定判断されるとステップS421へ進み、撮像素子104の露光を終了するよう各部を制御して、図11のステップS125へ進む。
ステップS401が否定判断されると、図15のステップS501へ進み、図10のステップS37で選択された撮影パターンが上述したパターン5であるか否かを判断する。ステップS501が肯定判断されるとステップS503へ進み、メモリ138に記憶されている第1焦点距離および第2焦点距離の情報を読み込んで、ステップS504へ進む。ステップS504において、レンズ位置検出部103からの検出信号、および、ステップS503で読み込んだ第1焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離に設定されているか否かを判断する。
ステップS504が肯定判断されると、後述するステップS509へ進む。ステップS504が否定判断されるとステップS505へ進み、撮影レンズ101の焦点距離が、第1焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力してステップS507へ進む。
ステップS507において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離となるまで待機する。ステップS507が肯定判断されるとステップS508へ進み、ズームレンズを停止させてステップS509へ進む。ステップS509において、公知の測光および測距演算を行って、シャッタ秒時および制御絞り値を算出するよう各部を制御してステップS511へ進む。ステップS511において、ステップS509の測光および測距演算の結果に基づいて、絞り制御信号およびレンズ制御信号を出力してステップS513へ進む。ステップS513において、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力してステップS515へ進む。ステップS515において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離となるまで待機する。
ステップS515が肯定判断されるとステップS517へ進み、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力してステップS519へ進む。ステップS519において、撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御してステップS521へ進む。ステップS521において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離となるまで待機する。ステップS521が肯定判断されるとステップS522へ進み、ズームレンズを停止させてステップS523へ進む。ステップS523において、ステップS509で算出したシャッタ秒時が経過するまで待機する。ステップS523が肯定判断されるとステップS525へ進み、撮像素子104の露光を終了するよう各部を制御して、図7のステップS125へ進む。
ステップS501が否定判断されると、図16のステップS601へ進み、メモリ138に記憶されている第1焦点距離および第2焦点距離の情報を読み込んで、ステップS634へ進む。ステップS634において、レンズ位置検出部103からの検出信号、および、ステップS601で読み込んだ第2焦点距離の情報に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離に設定されているか否かを判断する。
ステップS634が肯定判断されると、後述するステップS603へ進む。ステップS634が否定判断されるとステップS635へ進み、撮影レンズ101の焦点距離が、第2焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力してステップS637へ進む。ステップS637において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離となるまで待機する。ステップS637が肯定判断されるとステップS638へ進み、ズームレンズを停止させてステップS603へ進む。
ステップS603において、撮影レンズ101の焦点距離が第2焦点距離から第1焦点距離まで変化するのに要するズーミング所要時間を算出してステップS605へ進む。ステップS605において、シャッタ秒時を、ステップS603で算出したズーミング所要時間に設定して、公知のシャッタ秒時を優先する測光演算と、測距演算を行って、制御絞り値を算出するよう各部を制御してステップS607へ進む。
ステップS607において、ステップS603の測光および測距演算の結果に基づいて、レンズ制御信号および絞り制御信号を出力してステップS609へ進む。ステップS609において、撮影レンズ101の焦点距離が、第1焦点距離となるようにレンズ駆動部102にレンズ制御信号を出力してステップS611へ進む。ステップS611において、撮像素子104の露光を開始するよう各部を制御してステップS613へ進む。
ステップS613において、レンズ位置検出部103からの検出信号に基づいて、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離となるまで待機する。ステップS613が肯定判断されるとステップS615へ進み、撮像素子104の露光を終了するよう各部を制御して、ステップS617へ進む。ステップS617において、ズームレンズを停止させて、図11のステップS125へ進む。
上述した実施の形態のカメラ100では、次の作用効果を奏する。
(1) 露光間ズーミング撮影のモードに移行した後、第1画像が取得されると、表示画像142a〜142cのような支援画像を表示モニタ142に表示させるように構成した。これにより、露光間ズーミング撮影における撮影レンズ101の焦点距離の変化範囲をユーザが容易に設定できるので、露光間ズーミング撮影を行う際にユーザ(撮影者)の構図意図を反映でき、構図意図が反映された露光間ズーミング画像が得られる。
(2) 第1および第2焦点距離を設定すれば、その後、不図示のレリーズボタンを全押し操作するだけで、設定された第1および第2焦点距離を焦点距離の変更範囲の端点として、露光間ズーミング撮影が行われるように構成した。これにより、簡単な操作でユーザの構図意図が反映された露光間ズーミング画像を得られるので、利便性が高い。また、第1および第2焦点距離を設定して、シャッターチャンスをうかがいつつ、シャッターチャンスの到来と同時にレリーズボタンを全押し操作することで、変化のある(動的な)被写体の露光間ズーミング撮影も容易となる。
(3) 図5(a)に示すように、アイコン151〜156が含まれるパターン選択画像150を表示させるように構成した。これにより、露光間ズーミング撮影における撮影パターンの選択が容易となり、操作性が向上する。
(4) 主要被写体表示範囲提示画像(画像272〜275)により、露光間ズーミング撮影における主要被写体の変化可能な範囲を提示するように構成した。これにより、ユーザが第2焦点距離を設定する際に、主要被写体表示範囲提示画像を参照できるので、ユーザの希望するような変化が可能であるか否かをユーザが容易に判断できる。また、主要被写体表示範囲提示画像を参照して、どの辺りに第2焦点距離を設定するのかをユーザが容易に判断できる。
(5) 図5(a)に示すいずれかのアイコン151〜156が選択されると、選択されたアイコンに対応するシミュレーション画像が表示モニタ142に表示されるように構成した。これにより、露光間ズーミング画像を擬似的に表示モニタ142に表示できるので、露光間ズーミング撮影で得られる露光間ズーミング画像がどのような構図になるのかをユーザが容易に理解できる。
(6) 図4(a)に示すように、ユーザが、表示画像142bが表示された表示モニタ142の表示面をなぞることで、主要被写体を拡大または縮小させる度合いを指示することができるように構成した。これにより、第2焦点距離をユーザが直感的に指示できるので、操作性が良好である。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、第2焦点距離の設定を行った後に露光間ズーミング撮影における撮影パターンを選択するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、露光間ズーミング撮影における撮影パターンを選択した後に第2焦点距離の設定を行うことができるように構成してもよく、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏する。この場合には、たとえば、主要被写体が選択された後、メインCPU137は、図17(a)に示すように、画像272〜275が第1画像142aと重畳的に表示される表示画像142bと同様の画像と、パターン選択画像150とを同時に表示するように各部を制御する。このように表示される画像を表示画像142eと呼ぶ。図17(b)は、図17(a)に示す、表示モニタ142に表示された表示画像142eの一部を拡大した図である。
図17(a)に示すアイコン151〜156のいずれかの表示部分がユーザによって触れられると、タッチパネル式スイッチ144aからの操作信号に基づいて、メインCPU137は、触れられた(選択された)アイコンに対応する支援画像を表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。たとえば、アイコン151やアイコン155が選択された場合には、メインCPU137は、図18(a)に示すような表示画面142fを表示するよう各部を制御する。表示画面142fでは、第1画像中の主要被写体の画像270を芯の画像に見立て、第1焦点距離を広角側焦点距離として、第2焦点距離が望遠側焦点距離として設定されるように、画像270,271,274,275と、補助線276とが表される。表示画面142fでは、第2焦点距離を第1焦点距離よりも望遠側で設定するために、撮影レンズ101の焦点距離を最短距離に設定した時に対応する画像272と、画像272を囲う枠である画像273が表されない。
たとえば、アイコン152やアイコン154が選択された場合には、メインCPU137は、図18(b)に示すような表示画面142gを表示するよう各部を制御する。表示画面142gでは、第1画像中の主要被写体の画像270を芯の画像に見立て、第1焦点距離を望遠側焦点距離として、第2焦点距離が広角側焦点距離として設定されるように、画像270,271,272,273と、補助線276とが表される。表示画面142gでは、第2焦点距離を第1焦点距離よりも広角側で設定するために、撮影レンズ101の焦点距離を最長距離に設定した時に対応する画像274と、画像274を囲う枠である画像275が表されない。
なお、図示はしないが、たとえばアイコン153が選択された場合には、第1焦点距離を広角側焦点距離とし、第2焦点距離を望遠側焦点として設定することとし、図18(a)の表示画像142fにおける第1画像中の主要被写体の画像270のコントラストを薄くして表示するようにしてもよい。同様に、たとえばアイコン156が選択された場合には、第1焦点距離を望遠側焦点距離とし、第2焦点距離を広角側焦点として設定することとし、図18(b)の表示画像142gにおける第1画像中の主要被写体の画像270のコントラストを薄くして表示するようにしてもよい。
メインCPU137は、図18(a),(b)に示すように、表示画面142f,142g中で、第2焦点距離の設定を促す旨の表示256を表示モニタ142に表示させるよう各部を制御する。主要被写体を拡大または縮小させる度合いが指示されると、メインCPU137は、上述した実施の形態と同様に、第2焦点距離を算出して、画像277と枠278を作成するように各部を制御する。そして、メインCPU137は、図4(b)に示す表示画像142cを表示するように各部を制御する。また、メインCPU137は、問い合わせ表示254を表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。
「いいえ」表示254bが表示された部分がユーザによって触れられたことを検出すると、ユーザが主要被写体を拡大または縮小させる度合いを指示する前の状態に戻るよう、メインCPU137は各部を制御する。すなわち、メインCPU137は、先に算出した第2焦点距離の候補値の記憶を消去するとともに、画像277や枠278の表示を中止して、図18(a),(b)に示すような表示画像142f,142gを再び表示モニタ142に表示させるよう各部を制御する。
「はい」表示254aが表示された部分がユーザによって触れられたことを検出すると、メインCPU137は、一時的に記憶していた第2焦点距離の候補値を第2焦点距離として設定する。そして、メインCPU137は、選択された撮影パターンや、設定された第1および第2焦点距離の情報に基づいて、上述したシミュレーション画像161〜166と同じ画像を生成して、表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。図19は、その表示の一例であり、シミュレーション画像161が表示された状態を示す。また、メインCPU137は、いずれかのシミュレーション画像161〜166とともに、設定された撮影パターンで露光間ズーミング撮影が可能であること、および、撮影するとこのような画像が得られる旨の表示257を表示するよう各部を制御する。メインCPU137は、いずれかのシミュレーション画像161〜166と表示257を一定時間(たとえば数秒間)表示させた後、表示モニタ142にスルー画を表示するように各部を制御して、露光間ズーミング撮影の撮影開始を待機する。その後、ユーザによって不図示のレリーズボタンが全押し操作されて操作スイッチ144から全押し操作信号が出力されると、この全押し操作信号を受信したメインCPU137は、設定された撮影パターンおよび第1および第2焦点距離に基づき、上述した実施の形態と同様に、露光間ズーミング撮影を行うように各部を制御する。
なお、シミュレーション画像161〜166を表示する際に、表示257に代えて、このような画像が得られる露光間ズーミング撮影でよいか否かを問い合わせるようにしてもよい。そして、このような画像が得られる露光間ズーミング撮影でよいと指示された場合に、表示モニタ142にスルー画を表示するように各部を制御して、露光間ズーミング撮影の撮影開始の待機状態となるようにしてもよい。また、このような画像が得られる露光間ズーミング撮影ではよくないと指示された場合には、再び、露光間ズーミング撮影における撮影パターンを選択する前の状態、すなわち図17(a)に示す表示画像142eを表示する状態にまで戻るようにしてもよい。
(2) 上述の説明では、第2焦点距離の設定に際し、タッチペンなどで表示モニタ142の表面をなぞることで主要被写体を拡大または縮小させる度合いを入力するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば以下のように構成しても、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏する。たとえば、図2(b)に示すように、主要被写体が選択された後、「はい」表示252aが選択されると、図20(a)に示すように、主要被写体の拡大率または縮小率を直接数値として入力することで、第2焦点距離を設定するための表示(拡大/縮小率入力表示)258を第1画像142aとともに表示するように構成してもよい。拡大/縮小率入力表示258は、たとえば「拡大/縮小率を入力してください」というような拡大/縮小率の入力を促す案内表示と、入力可能な範囲の表示(入力範囲表示)258aと、拡大/縮小率の入力欄258bとが含まれる。
メインCPU137は、入力範囲表示258aを表示させるために、第1焦点距離の情報と、撮影レンズ101の最短/最長焦点距離とに基づいて、最短焦点距離で撮像した場合、および最長焦点距離で撮像した場合に、第1焦点距離で撮像した場合と比べて主要被写体の大きさがどの程度拡大または縮小されるのかを算出することで、拡大/縮小率の入力可能な範囲を算出して入力範囲表示258aに反映させる。入力欄258bには、たとえば拡大/縮小率入力表示258の表示開始当初に100%と入力されており、この数値を、ユーザの不図示の操作ボタンの操作によって、増加または低下させるようにしてもよく、数値を直接入力できるようにしてもよい。
入力欄258bに拡大/縮小率が入力されると、メインCPU137は、入力された拡大/縮小率と第1焦点距離の情報を参照して、入力された拡大/縮小率に対応する焦点距離を算出して一時的に記憶する。このように算出した焦点距離が第2焦点距離の候補値となる。
メインCPU137は、第2焦点距離の候補値を算出すると、上述した実施の形態と同様に、第1画像の画像データに基づいて、撮影レンズ101の焦点距離を算出した候補値に設定した際に撮像して得られるであろう画像中の主要被写体を示す画像277を作成するよう各部を制御する。そして、メインCPU137は、図20(b)に示すように、作成された画像277と、この画像277を囲う枠278を第1画像に重畳的に表示する表示画像142cを表示するように、上述した実施の形態と同様に各部を制御する。また、メインCPU137は、拡大/縮小率がこれでよいかどうかを問い合わせる問い合わせ表示259を表示モニタ142に表示するよう各部を制御する。問い合わせ表示259には、拡大/縮小率を確定する場合にユーザにタッチ操作させるための「はい」表示259aと、拡大/縮小率を再度設定し直す場合にユーザにタッチ操作させるための「いいえ」表示259bと、先にユーザによって入力された拡大/縮小率の表示259cも含まれる。
「いいえ」表示259bが選択されると、拡大/縮小率の入力前の状態に戻るよう、メインCPU137は各部を制御する。すなわち、メインCPU137は、先に算出した第2焦点距離の候補値の記憶を消去するとともに、画像277や枠278の表示を中止して、図20(a)に示すように、拡大/縮小率入力表示258を第1画像142aとともに再び表示モニタ142に表示させるよう各部を制御する。
「はい」表示259aが選択されると、メインCPU137は、一時的に記憶していた第2焦点距離の候補値を第2焦点距離として設定する。そして、メインCPU137は、問い合わせ表示259に代えて、図5(a)に示すように、パターン選択画像150を表示させる。以降の制御内容は、上述した実施の形態と同じである。
なお、上述のように、入力可能な範囲で任意の拡大/縮小率を入力欄258bに入力するのではなく、あらかじめ拡大/縮小率の候補値(選択肢)を複数表示し、ユーザによって選択された候補値を拡大/縮小率として設定できるように構成してもよい。
また、拡大/縮小率の入力前にパターン選択画像150を表示させて撮影パターンを選択できるようにした場合には、たとえば、パターン1やパターン5(すなわちアイコン151やアイコン155)が選択された場合には、第1画像中の主要被写体の画像270を芯の画像に見立て、第1焦点距離を広角側焦点距離として、第2焦点距離が望遠側焦点距離として設定されるように、入力範囲表示258aの下限値を100%としてもよい。また、たとえば、パターン2やパターン4(すなわちアイコン152やアイコン154)が選択された場合には、第1画像中の主要被写体の画像270を芯の画像に見立て、第1焦点距離を望遠側焦点距離として、第2焦点距離が広角側焦点距離として設定されるように、入力範囲表示258aの上限値を100%としてもよい。
また、図20(a)において、図3(a),(b)に示すように、画像272〜275を表示するようにしてもよく、図20(a),(b)において、枠271,278を表示しないようにしてもよい。
(3) 上述の説明では、選択可能な主要被写体は1つであるが、本発明はこれに限定されず、2以上の主要被写体を選択できるように構成してもよい。そして、2以上の主要被写体が選択された場合には、選択された各被写体像について、図3(a)に示すような画像272〜275が表示されるようにしてもよい。この場合にはいずれの主要被写体であっても、上述した実施の形態と同様に、主要被写体を拡大または縮小させる度合いを指示することができるように構成してもよい。
(4) 上述の説明では、図3(a)に示す表示画像142bの表示の際に、撮影レンズ101の焦点距離の最長距離設定時に相当する画像274を生成して表示するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、所定の焦点距離以上で撮像したとすれば主要被写体が撮像範囲から外れてしまうような場合には、メインCPU137が第1画像および第1の焦点距離の情報に基づいて、主要被写体の全体が撮像され得る撮影レンズ101の焦点距離の最大値を算出するように構成してもよい。そして、画像274の代わりに、第1画像の画像データに基づいて作成された画像であって、撮影レンズ101の焦点距離を当該最大値に設定した際に撮像して得られるであろう画像中の主要被写体を示す画像を表示するようにメインCPU137が各部を制御するように構成してもよい。
なお、拡大/縮小率の直接入力に係る上記変形例においても同様に、入力範囲表示258aに反映させる拡大/縮小率の入力可能な範囲を算出する際に、主要被写体の全体が撮像され得る撮影レンズ101の焦点距離の最大値に基づいて、メインCPU137が、拡大率の上限値を算出するように構成してもよい。
(5) 上述の説明では、露光間ズーミング撮影における撮影パターンとして6パターンを例示したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、上記6パターンの他に、尾の画像の両端に芯の画像が現れる撮影パターンで露光間ズーミング撮影ができるようにしてもよい。たとえば上述したパターン3,6による撮影に際して、撮影レンズ101の焦点距離が広角側焦点距離に設定されたときと、望遠側焦点距離に設定されたときの双方で、焦点距離を固定したまま所定時間露光するようにすれば、尾の画像の両端に芯の画像が現れる画像が得られる。
(6) 上述の説明では、露光間ズーミング撮影における撮影パターンを任意に選択できるように構成しているが、本発明はこれに限定されない。ユーザに撮影パターンの選択をさせることなく、露光間ズーミング撮影が開始されると、たとえば上記パターン1で露光間ズーミング撮影が行われるように構成してもよい。また、ユーザに撮影パターンの選択をさせることなく、露光間ズーミング撮影が開始されると、たとえば上記パターン4で露光間ズーミング撮影が行われるように構成してもよい。
(7) 上述の説明では、主要被写体をユーザが指定するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、画像認識の技術によって人の顔などを特定することで、被写体となる人物やその人物の顔を主要被写体であるとして自動的に設定するように構成してもよく、動物の顔や花、樹木などを画像認識によって特定して、自動的に主要被写体に設定するようにしてもよい。この場合、たとえば主要被写体として花を認識するように設定できるようにするなど、あらかじめ主要被写体としてどのようなものを認識して設定するのかを選択できるようにしてもよい。
(8) 上述の説明では、主要被写体の輪郭の形状または主要被写体を囲う枠271の形状と同様の形状となるように表示モニタ142の表示面をタッチペンなどによってなぞることで主要被写体を拡大/縮小させる度合いの指示を行うように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、枠271の角部の1箇所を指定して枠271の対角線方向に移動させるように指示して枠271の大きさを変更することによって、主要被写体を拡大/縮小させる度合いの指示を行うようにしてもよい。また、たとえば、枠271の対向する2辺または対角を人差し指と親指の2本の指でそれぞれ広げるまたは狭めるように表示モニタ142の表示面をなぞることで、主要被写体を拡大/縮小させる度合いの指示を行うようにしてもよい。
(9) 上述の説明では、図4(a)に示すように、表示画像142bが表示された表示モニタ142の表示面がなぞられて、主要被写体を拡大/縮小させる度合いが指示された後には、図4(b)に示すように、拡大/縮小させる度合いがこれでよいかどうかを問い合わせる問い合わせ表示254を表示モニタ142に表示するように構成した。そして、「いいえ」表示254bが選択されるとユーザが主要被写体を拡大または縮小させる度合いを指示する前の状態に戻るように構成した。しかし、本発明はこれに限定されない。たとえば、図4(a)に示すように、表示画像142bが表示された表示モニタ142の表示面がなぞれられて、主要被写体を拡大/縮小させる度合いが指示された後に、図4(b)に示す表示画像142cを表示している状態で、指示された主要被写体を拡大/縮小させる度合いを微調整できるように構成してもよい。
(10) 上述の説明では、撮影パターンが選択されると、選択された撮影パターンに対応するシミュレーション画像161〜166を生成して提示するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、撮影パターンが選択されると、選択された撮影パターンに対応するシミュレーション画像161〜166の生成、提示を行うことなく、スルー画の表示を再開して、露光間ズーミング撮影の撮影待機状態となるように構成してもよい。
(11) 上述の説明では、シミュレーション画像を生成するために必要な画像を得るための撮影時、および、露光間ズーミング撮影時の手ぶれ補正については特に言及していなかったが、たとえば、露光間ズーミング撮影を行う撮影モードに設定された際には、シミュレーション画像を生成するために必要な画像を得るための撮影時、および、露光間ズーミング撮影時の手ぶれ補正を自動的に行うように構成してもよい。
(12) 上述の説明では、芯の画像が得られるように露光間ズーミング撮影を行う際には、芯の画像を得るために撮影レンズ101の焦点距離を変更せずに保持する時間を、公知の測光演算で得られたシャッタ秒時と一致させ、さらに、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離から第2焦点距離まで変化する間も露光するように構成している。すなわち、上述の説明では、芯の画像が得られるように露光間ズーミング撮影を行う際には、露光時間を公知の測光演算で得られたシャッタ秒時と、ズーミング所要時間との合計時間としているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、露光間ズーミング撮影に先だって、メインCPU137が、ズーミング所要時間を算出し、芯の画像を得るために撮影レンズ101の焦点距離を変更せずに保持する時間を算出したズーミング時間と略一致させるように各部を制御するように構成してもよい。露光時間を前者(すなわち上述した実施の形態)のように規定した場合には、手ぶれに起因する露光間ズーミング画像のブレが少なくなるという作用効果を奏する。また、露光時間を後者(すなわち変形例)のように規定した場合には、露光間ズーミング画像における芯の画像と尾の画像との濃度のバランスが良好となるという作用効果を奏する。
なお、カメラ100が三脚に取り付けられているか否かを検出できるように構成し、カメラ100が三脚に取り付けられていると判断される場合には、メインCPU137が、露光時間を後者のように規定し、カメラ100が三脚に取り付けられていないと判断される場合には、メインCPU137が、露光時間を前者のように規定するように構成してもよい。
(13) 上述の説明では特に言及していないが、被写体輝度が高く、ズーミング所要時間の露光によって露出過剰となる場合には、NDフィルタを用いるようにしてもよい。
(14) 上述の説明では、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離または第2焦点距離のいずれかに設定された際に芯の画像を得るようにしているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、撮影レンズ101の焦点距離が第1焦点距離と第2焦点距離との間の任意の焦点距離に設定されたときに、所定時間だけズーミングを中断するようにメインCPU137がレンズ駆動部102に制御信号を出力するように構成することで、第1焦点距離と第2焦点距離との間の任意の焦点距離における芯の画像が得られるように構成してもよい。なお、このように構成した場合に、露光間ズーミング撮影時のズーミングの最中に複数回ズーミングを中断するようにメインCPU137がレンズ駆動部102に制御信号を出力するように構成することで、第1焦点距離と第2焦点距離との間の任意の焦点距離における芯の画像が複数得られるように構成してもよい。
(15) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、焦点距離が変更可能な撮影レンズを通過した被写体光による被写体像を撮像する撮像手段と、撮影レンズの焦点距離を変更する焦点距離変更手段と、ユーザによる設定入力を受け付ける入力手段と、入力手段で受け付けたユーザによる撮影レンズの第1の焦点距離の設定入力に基づいて、第1の焦点距離を設定する第1焦点距離設定手段と、撮影レンズの焦点距離が第1の焦点距離に設定されたときに撮像手段によって撮像して得られる被写体像の第1の画像を取得する第1画像取得手段と、第1画像取得手段で取得した第1の画像に基づいて、第1の画像を拡大または縮小させる度合いをユーザに設定させるために表示装置に表示させる情報を生成する情報生成手段と、少なくとも情報生成手段で生成した情報を表示装置に表示させるように制御する表示制御手段と、入力手段で受け付けた第1の画像を拡大または縮小させる度合いの設定入力に基づいて、第2の焦点距離を設定する第2焦点距離設定手段と、撮影レンズの焦点距離を第1の焦点距離と第2の焦点距離との間で変化させながら撮像手段によって撮像する露光間ズーミング撮影を行うように焦点距離変更手段および撮像手段を制御する撮像制御手段とを備えることを特徴とする各種構造のカメラを含むものである。