JP5315744B2 - 衛星信号受信装置および衛星信号受信装置の制御方法 - Google Patents
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Description
また、GPS衛星には、原子時計が備えられている。このため、GPS衛星は、極めて正確な時刻情報(GPS時刻、衛星時刻情報)を有している。
このため、GPS衛星からの信号(航法メッセージ)を受信して時刻情報を取得し、その時刻情報を用いて表示時刻を修正する電子機器が提案されている(特許文献1参照)。
この特許文献1の電子機器は、上記測位処理に基づく時刻算出を、例えば1日に1回というように定期的に行うことで、タイムゾーンを跨ぐような移動が行われた場合でも、移動に伴う時差修正を自動的に行うことができる。
従って、GPS衛星を捕捉するサーチ処理、サブフレーム1〜3の受信処理、受信データに基づく測位計算処理を行うには約1分〜3分を要する。この受信完了までの時間は、GPS衛星からの受信信号の信号強度などの受信環境や、受信開始タイミングに左右されるため、受信操作を行うごとに変化してしまう。
ここで、衛星信号としては、測位処理を行うために必要な測位情報(1フレーム)を複数の信号単位(サブフレーム)に区分けして送信しているものが利用できる。例えば、GPS衛星から送信される衛星信号は、1つの航法メッセージ(1フレーム)を5個のサブフレームで構成している。
例えば、GPS衛星のサブフレームは、サブフレーム1〜5までの5種類があり、それぞれが6秒間隔で順次送信されている。そして、測位処理のためにサブフレーム1〜3を受信する必要がある場合、最初にサブフレーム1を受信し、サブフレーム1の受信を完了した時点では、続いて送信されるサブフレーム2,3を受信できればよく、その受信処理には12秒かかる。一方、最初にサブフレーム2を受信した場合、サブフレーム2の受信完了後、サブフレーム3,4,5,1を順次受信しなければならず、その受信処理には24秒かかる。この受信処理時間に、測位計算に必要な処理時間を加算すれば、測位処理を完了するまでの時間を算出することができる。すなわち、最初に受信したサブフレームを判別すれば、その時点での測位残時間を算出することができる。
そして、表示制御手段によって、算出された測位残時間を表示部に表示しているので、利用者は測位処理の残り時間を容易にかつ正確に把握でき、利便性を向上できて使い勝手の良い衛星信号受信装置を提供することができる。
本発明において、前記衛星信号の受信開始時からの経過時間を計測し、かつ、前記経過時間が設定された制限時間を超えた場合には前記受信部の動作を停止して衛星信号の受信を終了させるタイムアウト制御手段を備えることが好ましい。
ここで、前記制限時間(タイムアウト時間)は、受信開始から測位計算完了までの測位処理に必要な時間よりも長い時間に設定すればよい。例えば、通常、測位処理に2分(120秒)掛かる場合、制限時間は、例えば3分(180秒)等に設定すればよい。
すなわち、手動で受信操作を行った場合、受信環境が悪いと、GPS衛星をサーチ、捕捉できない場合や、GPS衛星を捕捉できたとしても、衛星信号の信号強度が低く、正しいデータを受信できない場合がある。
このような場合、特に、電池駆動の場合には、限られた電池容量の中で受信処理を行う必要がある。従って、受信完了までの制限時間(タイムアウト時間)を設定し、設定された制限時間を越えると受信を中止するタイムアウト制御手段を備えていれば、電力消費を抑えることができる。
例えば、受信開始から受信を終了するまでの制限時間が3分(180秒)であった場合、受信開始後、160秒経過時に最初のサブフレームの受信が完了し、残時間が30秒と算出された場合、残時間が経過するまでは受信開始から160秒+30秒=190秒必要となる。この場合、制限時間の180秒経過した時点で受信を終了してしまうと、受信処理を行ったのにもかかわらず、測位処理が行えないことになるが、さらに+10秒受信を継続すれば測位処理を行うことができる。従って、本発明の構成を採用すれば、無駄な受信処理を少なくでき、利便性を向上できる。
なお、タイムアウト残時間および測位残時間を表示する場合、それぞれを一定時間間隔、例えば1秒間隔でカウントダウンして表示すれば、残り時間を容易にかつ常時知ることができる点で好ましい。
なお、異なる表示形態としては、例えば、測位残時間の表示およびタイムアウト残時間の表示のいずれか一方を点滅表示にしたり、表示色を異ならせる形態などが利用できる。
ここで、一定時間間隔とは、例えば、1秒間隔や5秒間隔などの予め設定された時間間隔を意味する。また、時間のカウントダウンとは、時間を大きな数から小さな数へ更新し、残り時間を表示することを意味する。
最初に受信したサブフレームの受信完了時に測位残時間を算出できるため、その測位残時間を一定時間表示するようにしてもよいが、本発明のように、算出した測位残時間を表示した後、例えば1秒毎に測位残時間をカウントダウンすることで表示すれば、測位残時間が常にリアルタイムで表示されるため、利便性をより一層向上できる。
ここで、前記速やかに受信部の動作を停止させるとは、時刻情報の取得後あるいは測位の完了後、所定時間内に受信部の動作を停止させることを意味する。この所定時間内とは、例えば、数秒程度であり、情報の取得が完了しているのにも関わらず、受信を継続して電力消費が増大することを防止できるものであればよい。要するに、一般的なナビゲーションシステムのように、連続してデータ受信を行うことがないように、所定の処理が完了したら受信部の動作を停止するように制御すればよい。
例えば、ナビゲーション用途の通常のGPS測位では、測位処理を連続して行うため、受信部は初回の測位後も測位データの取得を継続して行う。これに対し、タイムゾーンを越えて移動した場合、そのタイムゾーンの時差情報を取得するには、移動後に測位処理を1回行えばよく、その測位データ取得後は、上記構成により、連続測位を行わずに速やかに(1秒以内程度で)受信動作を停止させることができる。
本発明によれば、前記衛星信号受信装置と同じ作用効果を奏することができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1に示すように、GPS付き腕時計1は、文字板2および指針3からなる時刻表示部を備える。文字板2の一部には開口が形成され、LCD表示パネル等からなるディスプレイ(表示部)4が組み込まれている。
ディスプレイ4はLCD表示パネル等で構成され、緯度、経度や都市名等の位置情報を表示する他、残時間やタイムアウト残時間などを表示する。
そして、GPS付き腕時計1は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星5からの衛星信号を受信して衛星時刻情報を取得し、内部時刻情報を修正できるように構成されている。
また、GPS付き腕時計1には、外部操作部材であるリュウズ6、ボタン7,8が設けられている。
次に、GPS付き腕時計1の内部構成について説明する。
図2に示すように、GPS付き腕時計1は、SUS、チタンなどの金属で構成された外装ケース17を備えている。
外装ケース17は略円筒状に形成され、外装ケース17の表面側の開口には、ベゼル16を介して表面ガラス160が取り付けられている。また、外装ケース17の裏面側の開口には裏蓋26が取り付けられている。裏蓋26は、金属で構成されてリング状に形成され、その中央の開口には裏面ガラス23が取り付けられている。
ステップモータは、モータコイル19、図示略のステータ、ロータなどからなる時計用に用いられる一般的なものである。このステップモータは歯車を介して指針3を駆動する。
このため、文字板2および表面ガラス160は、GPS衛星5から送信される衛星信号である電波を通す材料で構成されている。例えば、文字板2はプラスチックで構成されている。また、ベゼル16は、前記衛星信号の受信性能を向上させるために、セラミックス製とされている。
回路基板25には、後述するようにGPSアンテナ11で受信した信号を処理する受信回路(受信部)18や、前記指針3を駆動するステップモータ等の制御を行う制御部20などの各種回路素子(ICなど)が取り付けられている。受信回路18や制御部20は、電池24から供給される電力で駆動される。
GPS付き腕時計1は、以上のように構成されている。
次に、GPS付き腕時計1の回路構成に関して説明する。図3に示すように、GPS付き腕時計1は、時刻表示装置45、GPS装置40、時刻修正装置44を備え、コンピュータとしての機能も発揮する構成となっている。なお、図3に示すように、時刻表示装置45およびGPS装置40と、時刻修正装置44とは一部の構成が重複している。
[GPS装置の構成]
図3に示すように、GPS付き腕時計1は、GPS衛星5から送信される衛星信号を受信、処理するGPS装置40を備えている。
GPS装置40は、GPSアンテナ11、フィルタ(SAW)31、受信回路18を備える。フィルタ(SAW)31は、バンドパスフィルタであり、1.5GHzの衛星信号を抜き出すものとなっている。従って、GPS装置40により、本発明の受信部が構成されている。
RF部27は、PLL回路34、IFフィルタ35、VCO(Voltage Controlled Oscillator)41、ADC(A/D変換器)42、ミキサ46、LNA(Low Noise Amplifier)47、IFアンプ48等を備えている。
ミキサ46でミキシングされたIFは、IFアンプ48、IFフィルタ35を通り、ADC(A/D変換器)42でデジタル信号に変換される。
そして、ベースバンド部30は、RF部27のADC42からデジタル信号が入力され、制御信号に基づき、衛星信号の演算を行い、衛星時刻情報や測位情報を取得できるようになっている。
また、RTC38は、衛星信号を処理するために、受信機側の時刻情報を生成するものである。このRTC38は、TCXO32から出力される基準クロックでカウントアップされるようになっている。
時刻修正装置44は、前記受信回路18と、制御部20と、駆動回路43と、LCD駆動回路49と、水晶振動子42とを備えている。
制御部20は、記憶部20A、発振回路20Bを備える。そして、制御部20は、GPS装置40を制御するとともに、駆動回路43を介して指針3の駆動を制御し、LCD駆動回路49を介してディスプレイ4の駆動を制御するものである。すなわち、制御部20は、制御信号を受信回路18に送り、GPS装置40の受信動作を制御できるようになっている。
時刻データ記憶部200には、受信時刻データ201と、内部時刻データ202と、時計表示用時刻データ203と、時差データ204とが記憶される。
受信時刻データ201としては、3回分の受信時刻データを記憶可能に構成されている。例えば、サブフレーム1〜3による時刻データが記憶されている。
なお、本実施形態では、電池24として、リチウムイオン電池などの充電可能な二次電池を用いていたが、リチウム電池などの一次電池を用いてもよい。また、二次電池を設けた場合の充電方法は、本実施形態のような、充電用コイル22を設けて外部の充電器から電磁誘導方式で充電するものに限らず、例えばGPS付き腕時計1にソーラーセル等の発電機構を設けて充電してもよい。
ここで、GPS衛星5から送信される信号(衛星信号)である航法メッセージについて、説明する。なお、航法メッセージは、50bpsのデータとして衛星の電波に変調されている。
図5〜6は、GPS衛星信号を示す概略説明図である。
各GPS衛星5からは、図5に示すように、1フレームデータ(30秒)単位で信号が送信されてくる。この1フレームデータは、5個のサブフレームデータ(1サブフレームデータは6秒)を有している。各サブフレームデータは、10個のワード(1ワードは0.6秒)を有している。
また、TLMに続くワードは、HOW(hand over word)データが格納されたHOWワードとなり、その先頭には、TOW(Time of Week、「Zカウント」ともいう)というGPS衛星のGPS時刻情報(衛星時刻情報)が格納されている。
GPS時刻情報は毎週日曜日の0時からの経過時間が秒で表示され、翌週の日曜日の0時に0に戻るようになっている。つまり、GPS時刻情報は、週の初めから一週間毎に示される秒単位の情報であって、経過時間が1.5秒単位で表した数となっており、ZカウントあるいはZカウントデータともいわれており、GPS付き腕時計1が現在時刻を知る手がかりともなっている。
週番号データは、現在のGPS時刻情報が含まれる週を表す情報である。すなわち、GPS時刻情報の起点は、UTC(協定世界時)における1980年1月6日00:00:00であり、この日に始まる週は週番号0となっている。そして、週番号と経過時間(秒)のデータを取得することで、受信側はGPS時刻情報を取得できる構成となっている。
また、週番号データは、1週間単位で更新されるデータとなっている。
従って、受信側で、一旦、週番号データを取得しており、その週番号データを取得した時期からの経過時間がカウントされている場合は、再度、週番号データを取得しなくても、取得している週番号データと経過時間から、GPS衛星の現在の週番号データが分かる。従って、Zカウントデータを取得すれば、現在のGPS時刻が概算で分かるようになっている。このため、GPS装置40は、時刻情報を取得する場合には、通常、Zカウントデータのみを取得する。
そして、この主フレームデータは、それぞれ300ビット(300bit)ずつの5つのサブフレームデータに分割されている。
そして、1フレームデータは30秒に相当する。従って、サブフレームデータの1つは、6秒に相当するデータとなっている。上述したように、この各サブフレームデータの先頭の2語には、TLMワード、HOWワードのZカウント(TOW)データが含まれている。そして、Zカウントデータは、サブフレーム1から始まり、サブフレームデータ毎に6秒おきのデータとなっている。つまり、サブフレーム1からサブフレーム5はTLMワード、HOWワードのZカウント(TOW)データを有している。この、Zカウント(TOW)データは、次のサブフレームデータの時刻情報となっている。例えば、サブフレーム1のZカウントデータは、サブフレーム2の時刻データとなっている。
従って、HOWデータつまりZカウントは、6秒間隔で送信されるのに対し、週番号データ、エフェメリスパラメータ、アルマナックパラメータは、30秒間隔で送信される。
つまり、このようなGPS衛星5のフレームデータ等を取得するには、ベースバンド部30でGPS衛星5の信号と同期する必要がある。
この場合、特に1ms単位の同期のためにC/Aコード(1023chip(1ms))が用いられる。このC/Aコード(1023chip(1ms))は、地球を周回している複数のGPS衛星5毎に異なっており、固有のものとなっている。
従って、特定のGPS衛星5の衛星信号を受信する場合は、GPS装置40において、GPS衛星5に固有のC/Aコードを発生させて位相同期することで、受信することができるようになっている。
そして、C/Aコード(1023chip(1ms))と同期させると、サブフレームデータのTLMワードのプリアンブルデータ、HOWワードを受信でき、HOWワードのZカウントデータ(時刻情報)が取得できる。
さらに、測位を行うための情報として、衛星信号のエフェメリスパラメータを3〜4衛星分取得すればよい。ここで、エフェメリスパラメータは、30秒ごとに送信されるサブフレーム2のプリアンブルから600ビット、つまり約12秒の受信を行うことで取得できる。
GPS衛星5の衛星信号である航法メッセージは以上のように構成されている。
次に、図7に基づいて、本発明の衛星信号受信装置のシステム構成について説明する。図7は、主に制御部20において実行されるプログラムで実現される機能ブロックである。
すなわち、制御部20は、受信制御手段51、タイムアウト制御手段52、測位処理手段53、測位残時間算出手段54、表示制御手段55、時刻修正処理手段56、電圧検出手段57を備える。
そして、タイムアウト制御手段52は、測位に必要な衛星を捕捉することなく、タイムアウト残時間が0秒となった場合には、受信制御手段51に対して受信動作を中止する指示を出す。
測位残時間算出手段54は、受信した衛星信号に含まれるサブフレームの種類、具体的にはサブフレームIDを判定し、最初に受信したサブフレームがサブフレーム1〜5のいずれであるかを判定し、その結果で測位処理が終了するまでの測位残時間を算出する。
表示制御手段55は、前記測位残時間やタイムアウト残時間をディスプレイ4に表示する制御を行う。
電圧検出手段57は、前記電池24の電圧をモニターし、所定電圧未満に低下したか否かを検出するものである。なお、この電池電圧のモニターは、常時行ってもよいが、電力消費を低減するため、通常は、所定の時間間隔で行うようにしている。
これらの各手段の処理内容は、以下の受信動作の説明において詳述する。
受信制御手段51は、GPS付き腕時計1に設けられたリュウズ6やボタン7,8等の外部操作部材で所定の操作が行われたか否かを判断する。本実施形態では、Aボタン7が3秒以上押された場合に受信を開始する(ST11)。なお、ST11で所定の操作が行われたことを検出するまでは、受信制御手段51はST11の検出判断処理を繰り返し実行する。
そして、ST12で電源電圧が所定電圧未満の場合、受信制御手段51は、受信処理を終了する(ST20)。
同時に、タイムアウト制御手段52は、タイムアウトのカウントを始める(ST14)。例えば、制限時間を180秒と設定した場合、タイムアウト制御手段52は、180秒からカウントダウンを始めて、受信開始から制限時間までの残り時間であるタイムアウト残時間をカウントする。
なお、測位処理が完了するまでの時間は、受信する場所等の受信環境によって変わるため、タイムアウト残時間も受信環境によって設定することが好ましいが、実際には受信環境を予め判断することは難しい。このため、視野の開けた場所、高層ビル街、屋内の窓際などの様々な受信環境で受信することを想定すると、受信時間は60秒〜180秒程度の変動がある。従って、タイムアウト時間(制限時間)は、これらの受信処理時間よりも余裕を取って設定すればよく、例えば180秒〜240秒程度に設定すればよい。
衛星サーチ処理では、衛星番号SVを「1」から「30」まで順次変更し、各衛星番号SVのGPS衛星5を検索し、その信号レベル(SNR)を検出する。具体的には、GPS衛星5のC/Aコードの発生タイミングを調整して、同期できるGPS衛星5を検索する。なお、各GPS衛星5から送信される衛星信号は、すべての衛星から同一周波数で信号を送信しているが、GPS衛星5毎に異なるC/Aコードを用いることで判別するCDMA(Code Division Multiple Access)方式を採用している。従って、受信した衛星信号に含まれるC/Aコードを判別することで、現在、捕捉可能なGPS衛星5をサーチすることができる。このため、各GPS衛星5のC/Aコードのパターンの発生タイミングを調整して、同期できるGPS衛星5をサーチしている。
ST19でタイムアウトになっていないと判定した場合、受信制御手段51は、ST16の衛星サーチ処理に戻って処理を継続する。この際、タイムアウト制御手段52はカウントダウンを継続しているため、表示制御手段55はタイムアウト残時間の表示を続行する。
一方、ST19でタイムアウトであると判定した場合、受信制御手段51は、受信回路18を制御して受信処理を終了する(ST20)。
表1は、受信したサブフレームから測位終了までの時間の算出方法を示したものである。
この際、タイムアウト制御手段52は、タイムアウト残時間が測位残時間未満であるかを確認する(ST23)。そして、ST23で「YES」と判定された場合、タイムアウト制御手段52は、タイムアウト残時間を測位残時間と同じ時間に更新する(ST24)。例えば、ST22で算出された測位残時間が39秒であり、タイムアウト残時間が20秒である場合、タイムアウト制御手段52は、タイムアウト残時間を測位残時間と同じ39秒に更新する。その後は、測位残時間およびタイムアウト残時間は共に同じ時間でカウントダウンされ、同時に0秒となる。
ST25で軌道データを取得できたと判定された場合、測位処理手段53は取得した軌道データに基づく測位計算をおこなう(ST26)。
また、時刻修正処理手段56は、取得した位置情報に基づいて、位置情報−時差データ記憶部210から時差情報を読み出す(ST28)。すなわち、位置情報−時差データ記憶部210には、位置情報と時差情報の関係を表すデータテーブルが記憶されている。従って、時刻修正処理手段56は、取得した位置情報がどのタイムゾーンに含まれるのかを判断して対応する時差情報を読み出すことができる。この時差情報は、時差データ204として時刻データ記憶部200に記憶される。
なお、この際、表示制御手段55は、取得した位置情報やタイムゾーン情報をディスプレイ4に表示してもよい。
ST31でタイムアウトでないと判定された場合、受信制御手段51は、GPS衛星5を3つ以上捕捉しているか判定する(ST32)。ST32でGPS衛星5が3つ以上捕捉されていると判断された場合は、受信制御手段51はST25の処理に戻り、受信処理を継続する。
続いて、時刻修正処理手段56は、既に受信したサブフレーム内のZカウント(衛星時刻データ)を用いて内部時刻を修正する(ST34)。
すなわち、時刻修正処理手段56は、取得したZカウントにUTCオフセット(現在は+14秒)を加えることで協定世界時(UTC)とし、時刻データ記憶部200に内部時刻データ202として記憶する。また、時刻修正処理手段56は、測位に必要なサブフレームを受信できなかったため、測位情報を取得できておらず、測位情報に基づく現在位置の時差情報も取得できていない。このため、時刻修正処理手段56は、前回設定された時差データ204に基づいて時計表示用時刻データ203を更新し、表示制御手段55はその時計表示用時刻データ203に基づいて現在時刻を指針3により表示する。
この際、少なくとも一つのサブフレームを取得しているが、測位計算に必要なサブフレームを受信できなかった場合には、時刻修正処理手段56は、時差修正は行わずに時刻修正のみを行う。
図8に示すように、通常使用状態において、Aボタン7を押すと、表示制御手段55は、受信の成功や失敗の結果をディスプレイ4に表示する。
測位処理に成功した場合、ディスプレイ4には「FIX OK」と表示され、測位処理に失敗した場合、「FIX NG」と表示される。
また、時刻修正に成功した場合、ディスプレイ4には「UTC OK」と表示され、時刻修正に失敗した場合、「UTC NG」と表示される。
なお、測位処理に成功した場合、測位処理において受信したデータで時刻修正も同時に行われるため、自動的に時刻修正も成功することになる。
なお、この受信結果は、ディスプレイ4に表示するものにかぎらず、指針3を用いて表示してもよい。例えば、Aボタン7を押した際に、測位処理および時刻修正に成功していた場合は秒針を10秒位置に移動し、測位処理は失敗したが時刻修正に成功した場合は秒針を20秒位置に移動し、測位処理および時刻修正を共に失敗した場合は秒針を40秒位置に移動するようにすればよい。なお、この秒針での指示位置は10,20,40秒位置に限らず、適宜設定すればよい。また、秒針および分針の一方で、測位処理の成功または失敗を指示し、他方で時刻修正の成功または失敗を指示してもよい。
(1)利用者が受信操作を行った際に、最初に受信したサブフレームを判定して測位処理が完了するまでの測位残時間を算出し、その残時間をディスプレイ4に表示しているので、利用者は、測位処理が終了するまでの時間を把握することができる。このため、利用者は、測位処理がいつまで続くのかと行った心配をすることがなく、ストレス無く測位処理を行うことができ、GPS付き腕時計1の利便性や使い勝手を向上できる。
更に、仮にGPS衛星5を受信できない環境にあった場合も、タイムアウト残時間が表示され、制限時間を超えるまで、つまりタイムアウトで受信処理を終了するまでの時間が表示されて、利用者はタイムアウトの状況を正確に把握できるため、利便性をより一層向上できる。
従って、特にタイムゾーンを越えて移動した場合に、受信操作を行えば、時差情報を自動的に修正して現地時刻を表示することができ、利便性も向上できる。
本発明は、前記各実施形態に限らない。
例えば、前記実施形態では、タイムアウト残時間をディスプレイ4に表示できるようにしていたが、タイムアウト残時間を表示しないものでもよい。
例えば、表1に示すように、最初のサブフレームを受信した後の測位完了までの時間は最大でも約40秒である。従って、この時間(40秒)に衛星をサーチする時間と、最初のサブフレームを受信する時間との合計時間(通常8〜10秒)を加算した50秒程度の時間を測位処理完了予測時間として初期表示し、その時間からカウントダウンし、最初のサブフレームを受信して測位残時間が算出された時点で、その残時間に切り替えて表示してもよい。このような構成によれば、タイムアウト残時間を表示している場合は、例えば、180秒の表示からカウントダウンして10秒経過時点で、測位残時間が算出されると、ディスプレイ4の表示はカウントダウン残時間170秒から測位残時間39秒等に大幅に変動する。
これに対し、前記測位処理完了予測時間を表示すれば、初期表示から測位残時間に切り替わった際の時間の変動幅が小さくなり、初期表示から実際の測位処理完了時間に近い時間表示を行うことができる。
さらに、表示制御手段55は、測位残時間を一定時間間隔(1秒毎など)でカウントダウンするものに限らず、測位残時間算出手段54で算出した測位残時間を表示し続けるものでもよい。すなわち、表1に示すように、算出された測位残時間は、最大でも40秒である。従って、測位残時間をディスプレイ4に表示すれば、その時点で利用者はどの程度待てば測位処理が終了するのかを感覚的に把握でき、利便性を大幅に低下させるものではないためである。
表示制御手段55は、タイムアウト残時間と測位残時間を切り替えて表示する場合、または、同時に表示する場合のいずれの場合も、各残時間毎に表示形態を異ならせても良い。例えば、一方の残時間を点滅表示したり、異なる色で表示すればよい。この場合、利用者は、どちらの残時間が表示されているのかを容易に区別できる利点がある。
例えば、測位残時間を指針3で指示する場合には、秒針を算出された測位残時間の位置、例えば、39秒と算出されたら39秒を指示する位置に移動し、その後、秒針を反時計回り方向に駆動し、測位残時間を秒針で指示してもよい。
さらに、小時計を設けて各残時間を表示してもよい。例えば、小時計を1つ設けた場合、指針3の秒針で測位残時間を表示し、小時計の指針でタイムアウト残時間を表示してもよい。また、小時計を2つ設け、一方の小時計で測位残時間を表示し、他方の小時計でタイムアウト残時間を表示してもよい。
そして、これらの指針を用いて測位残時間やタイムアウト残時間を指示する場合、測位残時間またはタイムアウト残時間の一方を指示する場合と、他方を指示する場合とで、指針の運針を変えてどちらの残時間が表示されているのかを容易に把握できるようにしてもよい。例えば、各残時間の一方を指示する場合には秒針を通常の1秒間隔の運針で駆動し、各残時間の他方を指示する場合には秒針を2秒間隔の運針で駆動するなど、各残時間を区別できるように、異なる運針形態で指針を駆動すればよい。
なお、この場合、測位終了までの測位残時間の算出方法もサブフレーム2,3のみを受信することを前提に設定すればよい。
例えば、一旦、GPS衛星5を捕捉しかつサブフレームを受信して測位残時間を表示している場合でも、歩行等で移動しながら受信していると、GPS付き腕時計1が利用者自身や木や建物の陰になって、衛星信号を受信できなくなることがある。このような衛星信号を受信できなくなった場合に、表示部の表示を測位残時間からタイムアウト残時間に切り替えれば、利用者は、衛星信号を受信できなくなったことを容易に把握でき、適切な対応を取ることができ、衛星信号の受信を再開することもできる。
Claims (10)
- 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信部と、表示部と、制御部とを備える衛星信号受信装置であって、
前記衛星信号は、複数のサブフレームを備えており、
前記制御部は、
前記受信部の動作を制御する受信制御手段と、
複数の位置情報衛星から受信した衛星信号によって測位処理を行う測位処理手段と、
受信した衛星信号に含まれるサブフレームの種類を判定し、最初に受信したサブフレームの種類の判定結果によって測位処理が終了するまでの測位残時間を算出する測位残時間算出手段と、
前記測位残時間算出手段によって算出された測位残時間を前記表示部に表示する表示制御手段と、を備え、
前記測位残時間算出手段は、
最初に受信したサブフレームのサブフレームIDを取得し、
取得された前記サブフレームIDに基づいて、以降に受信する必要のあるサブフレーム数を算出し、
算出された前記サブフレーム数に基づく受信時間を算出し、
算出された前記受信時間に基づいて前記測位残時間を算出することを特徴とする衛星信号受信装置。 - 請求項1に記載の衛星信号受信装置において、
前記測位残時間算出手段は、算出された前記受信時間に測位計算時間を加算して、前記測位残時間を算出することを特徴とする衛星信号受信装置。 - 請求項1または請求項2に記載の衛星信号受信装置において、
前記衛星信号の受信開始時からの経過時間を計測し、かつ、前記経過時間が設定された制限時間を超えた場合には前記受信部の動作を停止して衛星信号の受信を終了させるタイムアウト制御手段を備えることを特徴とする衛星信号受信装置。 - 請求項3に記載の衛星信号受信装置において、
前記測位残時間算出手段で算出した測位残時間が、その時点から前記制限時間に達するまでのタイムアウト残時間よりも長い場合には、前記タイムアウト制御手段は前記測位残時間が経過するまでは受信を継続することを特徴とする衛星信号受信装置。 - 請求項3または請求項4に記載の衛星信号受信装置において、
前記表示制御手段は、前記測位残時間算出手段で測位残時間を算出するまでは、前記タイムアウト制御手段で設定された制限時間に達するまでのタイムアウト残時間を表示し、前記測位残時間算出手段で測位残時間を算出した後は、算出された測位残時間を表示することを特徴とする衛星信号受信装置。 - 請求項5に記載の衛星信号受信装置において、
前記表示制御手段は、測位残時間を表示中かつサブフレームの受信中に衛星信号を受信できない状況になったときは、前記表示部の表示を、測位残時間からタイムアウト残時間に切り替えることを特徴とする衛星信号受信装置。 - 請求項3から請求項6のいずれかに記載の衛星信号受信装置において、
前記表示制御手段は、前記測位残時間算出手段で算出した測位残時間と、前記タイムアウト制御手段で設定された制限時間に達するまでのタイムアウト残時間とを、異なる表示形態で表示することを特徴とする衛星信号受信装置。 - 請求項3から請求項7のいずれかに記載の衛星信号受信装置において、
前記衛星情報受信装置は、時刻を指示する指針と測位残時間またはタイムアウト残時間を表示可能な表示部を有する電子時計であり、
前記表示制御手段は、前記測位残時間算出手段で算出した測位残時間、および、前記タイムアウト制御手段で設定された制限時間に達するまでのタイムアウト残時間のいずれか一方の時間を前記表示部に表示する場合、前記指針を1秒よりも長い時間間隔で間欠的に駆動することを特徴とする衛星信号受信装置。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載の衛星信号受信装置において、
前記表示制御手段は、前記測位残時間算出手段で算出した測位残時間を一定時間間隔でカウントダウンして表示することを特徴とする衛星信号受信装置。 - 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信部と、表示部と、制御部とを備える衛星信号受信装置の制御方法であって、
前記衛星信号は、複数のサブフレームを備えており、
複数の位置情報衛星から受信した衛星信号によって測位処理を行う測位処理工程と、
受信した衛星信号に含まれるサブフレームの種類を判定し、最初に受信したサブフレームの種類の判定結果によって測位処理が終了するまでの測位残時間を算出する測位残時間算出工程と、
前記測位残時間算出工程によって算出された測位残時間を前記表示部に表示する表示制御工程と、を含み、
前記測位残時間算出工程では、
最初に受信したサブフレームのサブフレームIDを取得し、
取得された前記サブフレームIDに基づいて、以降に受信する必要のあるサブフレーム数を算出し、
算出された前記サブフレーム数に基づく受信時間を算出し、
算出された前記受信時間に基づいて前記測位残時間を算出することを特徴とする衛星信号受信装置の制御方法。
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