JP5314622B2 - 移動通信用基地局アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、偏波共用アンテナおよびアレイアンテナに係り、特に、空間分割多重アクセスを実現する移動通信用基地局アンテナに関するものである。
移動通信に用いられる移動通信用基地局アンテナ(単に、「基地局アンテナ」ともいう)においては、複数のユーザの同時接続を可能とするため、周波数分割多重アクセス(FDMA)、時間分割多重アクセス(TDMA)、符号分割多重アクセス(CDMA)などの手法が提案されており、商用の移動通信システムに既に導入されている。
しかし、近年の移動通信の普及に伴うユーザの急激な増加のため、移動通信システムに割り当てられた周波数チャネルの許容量以上の通話要求が発生し、周波数が逼迫するという問題が発生している。
そこで、周波数の利用効率を上げてチャネル容量の拡大を実現するために、1つの周波数帯域で複数のユーザとの通信を実現する空間分割多重アクセス(SDMA)が提案されている。空間分割多重アクセスでは、基地局アンテナの指向性の主ビーム方向を希望のユーザの方向に向け、他のユーザ方向には指向性のヌル方向を向けることで、複数のユーザを空間の違いによって分離している。
空間分割多重アクセスを実現する方法として、複数のアンテナを組み合わせてデータ送受信の帯域を広げるMIMO(Multiple Input Multiple Output)と呼ばれる無線通信技術がある。MIMOでは、送信データを複数の信号(ストリーム)に分けて同時送信するため、複数のアンテナを設置する必要がある。
特許文献1では、空間分割多重アクセスを実現する移動通信用基地局アンテナが提案されており、複数ユーザの分解能力を改善すべく、複数のアレイアンテナを水平面内に直線状、もしくは円周上に配置した移動通信用基地局アンテナが提案されている。
また、非特許文献1では、空間分割多重アクセスを実現する移動通信基地局が提案されており、V−H偏波および斜め±45度偏波を用いたアレイアンテナ4本を水平方向に並べた移動通信基地局が提案されている。
特開2001−313525号公報
K.Nishimori、他2名、「Channel Capacity Measurement of 8×2 MIMO Transmission by Antenna Configurations in an Actual Cellular Environment」、IEEE TRANSACTIONS ON ANTENNAS AND PROPAGATION、VOL.54、NO.11、2006年11月、pp.3285−3291 恵比根佳雄、他2名、「陸上移動通信におけるアンテナ垂直配置スペースダイバーシチの検討」、電子情報通信学会論文誌B−II No.6、1990年6月、pp.286−292
しかしながら、上述の特許文献1、非特許文献1では、アレイアンテナを水平面内に直線状、もしくは円周上に配置しているため、移動通信用基地局アンテナ全体の設置専有面積が大きくなってしまうという問題がある。また、アレイアンテナを水平面内に直線状、もしくは円周上に配置する場合、スペースダイバーシチ効果を得るためには、アレイアンテナの間隔を広くとる必要があるため、移動通信用基地局アンテナの設置専有面積がさらに大きくなってしまう問題がある。
このように、周波数の利用効率を上げるためにMIMOを導入すると、アレイアンテナを増設する必要があるため、アンテナの設置専有面積が大きくなってしまう問題が発生する。また、アレイアンテナを増設すると、各々のアレイアンテナの取り付け工事や配線などの付帯設備もアレイアンテナの本数分必要となり、コストが増大してしまう問題もある。
近年、携帯電話をはじめとする高速無線通信の普及により、街中には移動通信用基地局アンテナが満ち溢れている。移動通信用基地局アンテナは、鉄塔や高い建物の屋上などに設置されるため、アレイアンテナの本数を増やすことは、設置費用のアップや景観を損ねることにつながり、好ましくない。
したがって、周波数の利用効率を上げてチャネル容量の拡大を実現するためには、アレイアンテナを複数配置してMIMOを導入することが必須であるが、設置専有面積が大きくなることは極力避けたいという要求があり、設置専有面積の小さい移動通信用基地局アンテナが強く望まれている。
非特許文献2では、2つの受信アンテナを鉛直軸上に垂直に配列して垂直配置スペースダイバーシチを構成することにより、アンテナ設置専有面積を小さくすることが提案されている。
しかしながら、非特許文献2では、垂直配置スペースダイバーシチアンテナの有効性を、アンテナ間隔と相関係数の観点から理論的、実験的に明らかにしているのみであり、スペースダイバーシチ効果の検証にとどまっている。つまり、非特許文献1では、空間分割多重アクセスを実現するためのアレイアンテナ構成については言及されていない。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、従来の移動通信用基地局アンテナの設置専有面積を大幅に増やすことなく、空間分割多重アクセスを実現できる移動通信用基地局アンテナを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、偏波特性が互いに直交する2つのアンテナ素子をそれぞれに含む複数のアンテナ素子対が垂直面内に配列されたアンテナ素子対アレイと、前記2つのアンテナ素子のそれぞれに給電するための2つの給電点と、をそれぞれに含む複数のアレイアンテナを備えた移動通信用基地局アンテナにおいて、前記複数のアレイアンテナが垂直面内に配列され、隣接するアレイアンテナ相互間の少なくとも一部において、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とが交互に配列されていると共に前記アンテナ素子対を正面から見て左右方向に水平間隔を空けて配列されていることを特徴とする移動通信用基地局アンテナである。
隣接するアレイアンテナ相互間の全部において、前記一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と前記他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とが交互に配列されるとよい。
前記アンテナ素子対が、一方のアンテナ素子を垂直に、他方のアンテナ素子を水平に配置した水平垂直偏波アンテナ素子対であってもよい。
前記アンテナ素子対が、一方のアンテナ素子を鉛直方向に対して+45度に、他方のアンテナ素子を鉛直方向に対して−45度に斜め配置した±45度偏波アンテナ素子対であるとよい。
前記複数のアレイアンテナの内の少なくとも1つが、一方のアンテナ素子を垂直に、他方のアンテナ素子を水平に配置した水平垂直偏波アンテナ素子対を用いたものであり、その他の前記複数のアレイアンテナが、一方のアンテナ素子を鉛直方向に対して+45度に、他方のアンテナ素子を鉛直方向に対して−45度に斜め配置した±45度偏波アンテナ素子対を用いたものであるとよい。
前記アレイアンテナにおいて、一方のアンテナ素子を垂直に、他方のアンテナ素子を水平に配置した水平垂直偏波アンテナ素子対と、一方のアンテナ素子を鉛直方向に対して+45度に、他方のアンテナ素子を鉛直方向に対して−45度に斜め配置した±45度偏波アンテナ素子対とが交互に配列されているとよい。
記水平間隔が、10mm以上40mm以下であるとよい。前記アンテナ素子が、半波長ダイポールアンテナであるとよい。
前記アンテナ素子が、パッチアンテナであるとよい。
本発明によれば、従来の移動通信用基地局アンテナの設置専有面積を大幅に増やすことなく、空間分割多重アクセスを実現できる移動通信用基地局アンテナを提供することができる。
本発明の一実施形態を示す移動通信用基地局アンテナの模式図である。 図1の移動通信用基地局アンテナにおいて、アレイアンテナの構造について説明した図(正面図及び側面図)である。 図1の移動通信用基地局アンテナにおいて、アレイアンテナの構造について説明した図(斜視図)である。 図1の移動通信用基地局アンテナにおいて、アレイアンテナを分解して、アンテナ素子構成を説明した図である。 図1の移動通信用基地局アンテナにおいて、アレイアンテナ間のオーバーラップ部の割合を変えることで、アンテナ相関係数を調整することを示す図である。 本発明の一実施形態を示す移動通信用基地局アンテナの模式図である。 本発明の一実施形態を示す移動通信用基地局アンテナの模式図である。 本発明の一実施形態を示す移動通信用基地局アンテナの模式図である。 本発明の一実施形態を示す移動通信用基地局アンテナの模式図である。 オーバーラップ部における左右方向の水平間隔d、及び、オーバーラップ部における隣接するアンテナ素子対間の垂直間隔Dを示した説明図である。 本発明の一実施形態を示す移動通信用基地局アンテナの(a)模式図、(b)水平面放射利得グラフ、(c)垂直面放射利得グラフである。 本発明の一実施形態を示す移動通信用基地局アンテナの(a)模式図、(b)水平面放射利得グラフ、(c)垂直面放射利得グラフである。 本発明の一実施形態を示す移動通信用基地局アンテナの(a)模式図、(b)水平面放射利得グラフ、(c)垂直面放射利得グラフである。 本発明の一実施形態を示す移動通信用基地局アンテナの(a)模式図、(b)水平面放射利得グラフ、(c)垂直面放射利得グラフである。 移動通信用基地局アンテナにおける、(a)正面から見た場合の座標軸、(b)右側面から見た場合の座標軸を示した説明図である。 移動通信用基地局アンテナにおける、(a)水平面ビーム傾き、(b)垂直面ビーム傾きを示した説明図である。 移動通信用基地局アンテナにおける、(a)水平面HPBW、(b)垂直面HPBWを示した説明図である。 移動通信用基地局アンテナにおける、(a)素子放射利得の測定方法、(b)素子放射利得の測定結果を示した説明図である。 本発明の一実施形態を示す移動通信用基地局アンテナの模式図である。 本発明の一実施形態を示す移動通信用基地局アンテナの模式図である。 本発明の一実施形態を示す移動通信用基地局アンテナの模式図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
本発明の移動通信用基地局アンテナは、空間分割多重アクセス(SDMA)を実現するものであり、複数のアレイアンテナを組み合わせてデータ送受信の通信容量を高めるMIMOを実現するものである。
図1は、本実施形態に係る移動通信用基地局アンテナの模式図である。
移動通信用基地局アンテナ10は、アレイアンテナを2つ以上備え、各アレイアンテナを垂直面内に配列して構成される。その際、隣接するアレイアンテナ相互間の少なくとも一部において、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とが交互に配列して構成される。本実施形態では、図1に示すように、2つのアレイアンテナ(±45度偏波アレイアンテナ101,102)を垂直面内に配列する場合について説明する。
アレイアンテナである±45度偏波アレイアンテナ101,102は、複数のアンテナ素子対(±45度偏波アンテナ素子対11)が垂直面内に直線状に配列されたものである。アンテナ素子対(±45度偏波アンテナ素子対11)は、偏波特性が互いに直交する2つのアンテナ素子(+45度偏波アンテナ素子12,−45度偏波アンテナ素子13)が直交に配置されることにより構成される。
本実施形態では、アンテナ素子対として、一方のアンテナ素子(+45度偏波アンテナ素子12)を垂直面に対して+45度に、他方のアンテナ素子(−45度偏波アンテナ素子13)を垂直面に対して−45度に斜め配置した±45度偏波アンテナ素子対11を用いた。つまり、本実施形態に係る移動通信用基地局アンテナは、+45度偏波および−45度偏波を共用する偏波共用アンテナである。
また、本実施形態では、±45度偏波アレイアンテナ101を構成する+45度偏波アンテナ素子12へは第1給電点111から給電がなされ、±45度偏波アレイアンテナ101を構成する−45度偏波アンテナ素子13へは第2給電点112から給電がなされ、±45度偏波アレイアンテナ102を構成する+45度偏波アンテナ素子12へは第3給電点113から給電がなされ、±45度偏波アレイアンテナ102を構成する−45度偏波アンテナ素子13へは第4給電点114から給電がなされる。なお、ここで、−45度偏波アンテナ素子13を点線で表したのは、+45度偏波アンテナ素子12と明確に区別するためである。第2給電点112及び第2給電点112へ繋がる給電線を点線で表したのは、第1給電点111及び第1給電点111へ繋がる給電線と明確に区別するためである。第4給電点114及び第4給電点114へ繋がる給電線を点線で表したのは、第3給電点113及び第3給電点113へ繋がる給電線と明確に区別するためである。以下、同様に、近接するアンテナ素子同士や給電点同士を明確に区別する手段としても適宜点線を用いた。
図2は、図1における±45度偏波アンテナ素子対11の構造について説明した図であり、(a)は±45度偏波アンテナ素子対11の正面図、(b)は±45度偏波アンテナ素子対11の側面図である。また、図3は、図2の斜視図である。
図2及び図3に示したように、±45度偏波アンテナ素子対11は、反射板9の長手方向に沿ってアレイ状に配置されている。±45度偏波アンテナ素子対11は、金属からなるアンテナ素子パターン(図示せず)をアンテナ素子基板8の表面に形成することにより構成されたアンテナ素子(+45度偏波アンテナ素子12,−45度偏波アンテナ素子13)を、断面十字型となるように組み合わせることにより構成される。±45度偏波アンテナ素子対11により、+45度偏波される電波及び−45度偏波される電波を共用して送受信することができる。+45度偏波アンテナ素子12,−45度偏波アンテナ素子13は給電線(図2,図3には図示せず)を介して、それぞれ異なる給電点(図2,図3には図示せず)に接続される。
つまり、図1では、±45度偏波アレイアンテナ101を構成する+45度偏波アンテナ素子12は、実線により表される給電線により第1給電点111に接続され、±45度偏波アレイアンテナ101を構成する−45度偏波アンテナ素子13は、点線により表される給電線により第2給電点112に接続され、±45度偏波アレイアンテナ102を構成する+45度偏波アンテナ素子12は、実線により表される給電線により第3給電点113に接続され、±45度偏波アレイアンテナ102を構成する−45度偏波アンテナ素子13は、点線により表される給電線により第4給電点114に接続される。
また、本実施形態では、アンテナ素子(+45度偏波アンテナ素子12,−45度偏波アンテナ素子13)として、半波長ダイポールアンテナ素子を用いた。しかし、アンテナ素子はこれに限定されず、パッチアンテナ素子やその他の偏波ダイバーシチアンテナ素子を用いてもよい。
図4は、移動通信用基地局アンテナ10を分かり易く説明するために、移動通信用基地局アンテナ10を2つの±45度偏波アレイアンテナ101,102に分け、更に、各±45度偏波アレイアンテナ101,102を複数のアンテナ素子(+45度偏波アンテナ素子12,−45度偏波アンテナ素子13)からなるアンテナ素子アレイを偏波角毎に分けた図である。
図4に示すように、移動通信用基地局アンテナ10は、+45度に斜め配置した複数のアンテナ素子(+45度偏波アンテナ素子12)が垂直面内に直線状に配列されたアンテナ素子アレイ(+45度偏波アンテナ素子アレイ16,18)と、−45度に斜め配置した複数のアンテナ素子(−45度偏波アンテナ素子13)が垂直面内に直線状に配列されたアンテナ素子アレイ(−45度偏波アンテナ素子アレイ17,19)とを有し、+45度偏波アンテナ素子アレイ16と−45度偏波アンテナ素子アレイ17、+45度偏波アンテナ素子アレイ18と−45度偏波アンテナ素子アレイ19をそれぞれ重ねることで、偏波ダイバーシチアンテナの一素子であるアンテナ素子対(±45度偏波アンテナ素子対11)が、複数個、垂直面内に直線状に配列されたアンテナ素子対アレイ(±45度偏波アンテナ素子対アレイ14,15)を形成する。そして、±45度偏波アンテナ素子対アレイ14を含む±45度偏波アレイアンテナ101と±45度偏波アンテナ素子対アレイ15を含む±45度偏波アレイアンテナ102とを垂直面内に配列し、その際に、隣接する±45度偏波アレイアンテナ101と±45度偏波アレイアンテナ102の相互間の少なくとも一部において、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とを交互に配列することにより移動通信用基地局アンテナ10を形成する。
このとき、アンテナ素子(+45度偏波アンテナ素子12,−45度偏波アンテナ素子13)の各寸法は、使用する周波数や帯域幅により適宜決定するとよい。また、アンテナ素子対(±45度偏波アンテナ素子対11)の数は、アンテナ放射利得やアンテナのビーム幅など、所望のアンテナ仕様に応じて適宜決定するとよい。
移動通信用基地局アンテナ10は、±45度の斜めダイバーシチアンテナを構成しているため、偏波特性が互いに直交するアンテナ素子アレイ間、つまり、+45度偏波アンテナ素子アレイ16と−45度偏波アンテナ素子アレイ17との間及び+45度偏波アンテナ素子アレイ18と−45度偏波アンテナ素子アレイ19との間のアンテナ相関係数は、理想的には0に近い値となる。よって、偏波共用アンテナであるアレイアンテナを用いることで、通常のアンテナを2つ設置したのと同じ効果を得ることが可能となり、2MIMOアンテナ構成が実現できることになる。
ところで、複数のアレイアンテナを用いる場合、各アレイアンテナ間のアンテナ相関係数が問題となる。アンテナ相関係数が大きいと、各々のアレイアンテナ(±45度偏波アレイアンテナ101,102)で受信する信号の相関が高くなり、十分な通信容量の向上を得ることができないためである。
図5(a)、(b)に示すように、アンテナ相関係数は、アレイアンテナ(±45度偏波アレイアンテナ101,102)間のオーバーラップ部(±45度偏波アレイアンテナ101に含まれるアンテナ素子対11と±45度偏波アレイアンテナ102に含まれるアンテナ素子対11とが交互に配列された部分)の移動通信用基地局アンテナ10全体に占める割合(以下、単に「オーバーラップ部の割合」という)を変えることにより、調整することが可能である。
図5(a)に示すように、両アレイアンテナ(±45度偏波アレイアンテナ101,102)間のオーバーラップ部の割合が大きい場合は、アンテナ相関係数は大きくなり、より大きな通信容量を確保するという点においては好ましくないが、小型化や(±45度偏波アレイアンテナ101,102間の共通化部分が増加することによる)低重量化、それらに伴う低コスト化を実現するという点においては好ましい。また、その逆に、両アレイアンテナ(±45度偏波アレイアンテナ101,102)間のオーバーラップ部の割合が小さい場合は、アンテナ相関係数は小さくなり、小型化や(±45度偏波アレイアンテナ101,102間の共通化部分が増加することによる)低重量化、それらに伴う低コスト化を実現するという点においては好ましくないが、より大きな通信容量を確保するという点においては好ましい。よって、オーバーラップ部の割合をどの程度にするのかは、移動通信用基地局アンテナを設置する環境や必要とされる通信容量との兼ね合いで適宜決定すればよい。
本実施形態では、2つのアレイアンテナ(±45度偏波アレイアンテナ101,102)を用いた場合を説明したが、アレイアンテナは2つに限定されず、2つ以上であればよい。
本実施形態の作用を説明する。
本実施形態に係る移動通信用基地局アンテナ10では、アンテナ素子(+45度偏波アンテナ素子12,−45度偏波アンテナ素子13)の偏波特性が互いに直交する複数のアンテナ素子対(±45度偏波アンテナ素子対11)が垂直面内に配列されたアレイアンテナ(図1では、±45度偏波アレイアンテナ101,102のみ記載しているが、2つに限定されず、2つ以上であればよい)を2つ以上備え、各アレイアンテナが垂直面内に配列されている。また、上記配列は特定の間隔に限定されず、得ようとするアンテナ特性に応じた所定の間隔でなされればよい。
アレイアンテナを上下方向(垂直面内)に2つ以上配列することにより、設置専有面積を大幅に増やすことなく、垂直方向の空間分割多重アクセスを実現することが可能となる。よって、MIMOによるデータ通信容量を大きくすることができ、従来方式より高速なデータ通信が実現できる。
さらに、アレイアンテナを上下方向(垂直面内)に2つ以上配列して移動通信用基地局アンテナ10とするため、アンテナ増設に伴い、別途アンテナ(アレイアンテナ)を取り付けるための専用支柱や取り付け金具などを追加する必要がなくなり、そのための費用を削減することが可能である。
また、本実施形態では、設置専有面積を大幅に増やすことなく、多くのMIMOアンテナを実現できる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
図6に示す移動通信用基地局アンテナ20は、図1の移動通信用基地局アンテナ10において、±45度偏波アンテナ素子対11を垂直面内に直線状に配列したアレイアンテナ(±45度偏波アレイアンテナ101,102)に替えて、水平垂直偏波アンテナ素子対21を垂直面内に直線状に配列したアレイアンテナ(水平垂直偏波アレイアンテナ201,202)を用いたものである。水平垂直偏波アンテナ素子対21は、一方のアンテナ素子を垂直に配置したもの(垂直偏波アンテナ素子22)と、他方のアンテナ素子を水平に配置したもの(水平偏波アンテナ素子23)とを組み合わせたものである。
また、本実施形態では、水平垂直偏波アレイアンテナ201を構成する垂直偏波アンテナ素子22へは、実線により表される給電線により第1給電点211から給電がなされ、水平垂直偏波アレイアンテナ201を構成する水平偏波アンテナ素子23へは、点線により表される給電線により第2給電点212から給電がなされ、水平垂直偏波アレイアンテナ202を構成する垂直偏波アンテナ素子22へは、実線により表される給電線により第3給電点213から給電がなされ、水平垂直偏波アレイアンテナ202を構成する水平偏波アンテナ素子23へは、点線により表される給電線により第4給電点214から給電がなされる。
移動通信用基地局アンテナ20は、図1の移動通信用基地局アンテナ10において、±45度偏波アンテナ素子対11を水平垂直偏波アンテナ素子対21に変更したものであるから、図1の移動通信用基地局アンテナ10と同様の効果を得ることができる。
図7に示す移動通信用基地局アンテナ30は、±45度偏波アンテナ素子対11を垂直面内に直線状に配列したアレイアンテナ(±45度偏波アレイアンテナ103)と、水平垂直偏波アンテナ素子対21を垂直面内に直線状に配列したアレイアンテナ(水平垂直偏波アレイアンテナ203)とを同一の垂直面内に配列したものである。
また、本実施形態では、±45度偏波アレイアンテナ103を構成する+45度偏波アンテナ素子12へは、実線により表される給電線により第1給電点311から給電がなされ、±45度偏波アレイアンテナ103を構成する−45度偏波アンテナ素子13へは、点線により表される給電線により第2給電点312から給電がなされ、水平垂直偏波アレイアンテナ203を構成する垂直偏波アンテナ素子22へは、実線により表される給電線により第3給電点313から給電がなされ、水平垂直偏波アレイアンテナ203を構成する水平偏波アンテナ素子23へは、点線により表される給電線により第4給電点314から給電がなされる。
±45度偏波アレイアンテナ103と水平垂直偏波アレイアンテナ203とは偏波の方向が異なるので、±45度偏波アレイアンテナ103と水平垂直偏波アレイアンテナ203とを隣り合わせて配置すると、±45度偏波アレイアンテナ同士、水平垂直偏波アレイアンテナ同士を隣り合わせて配置した場合と比較して、アレイアンテナ(±45度偏波アレイアンテナ103,水平垂直偏波アレイアンテナ203)間のアンテナ相関係数を小さくすることができる。よって、±45度偏波アレイアンテナ103,水平垂直偏波アレイアンテナ203間のオーバーラップ部の割合を大きくすることが可能となり、移動通信用基地局アンテナ30の上下方向(垂直面内)の寸法を小さくすることができる。
図7では、±45度偏波アレイアンテナ103,水平垂直偏波アレイアンテナ203をそれぞれ1つ用いた場合を示しているが、これに限定されず、±45度偏波アレイアンテナ103,水平垂直偏波アレイアンテナ203は同数でなくてもよい。
図8に示す移動通信用基地局アンテナ40は、水平垂直偏波アンテナ素子対21と±45度偏波アンテナ素子対11とを交互に配列したアレイアンテナ(混合アレイアンテナ301,302)を用い、これらアレイアンテナ(混合アレイアンテナ301,302)を上下方向(垂直面内)に2つ配列したものである。
また、本実施形態では、混合アレイアンテナ301を構成する+45度偏波アンテナ素子12,垂直偏波アンテナ素子22へは、実線により表される給電線により第1給電点411から給電がなされ、混合アレイアンテナ301を構成する−45度偏波アンテナ素子13,水平偏波アンテナ素子23へは、点線により表される給電線により第2給電点412から給電がなされ、混合アレイアンテナ302を構成する+45度偏波アンテナ素子12,垂直偏波アンテナ素子22へは、実線により表される給電線により第3給電点413から給電がなされ、混合アレイアンテナ302を構成する−45度偏波アンテナ素子13,水平偏波アンテナ素子23へは、点線により表される給電線により第4給電点414から給電がなされる。
図8のように移動通信用基地局アンテナ40を構成しても、図1の移動通信用基地局アンテナ10と同様の効果が得られる。
なお、これまでの実施形態においては、複数のアレイアンテナを垂直面内に直線状に配列するものであったが、例えば、隣接するアレイアンテナ相互間の少なくとも一部において、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と、他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とを、当該アンテナ素子対を正面から見て左右方向に(以下、単に「左右方向に」ともいう)水平方向の間隔(以下、単に「水平間隔」ともいう)を空けて配列してもよい。
次に、このような本発明の実施形態について説明する。
図9に示す移動通信用基地局アンテナ50は、図1の移動通信用基地局アンテナ10において、±45度偏波アンテナ素子対11を垂直面内に直線状に配列するのではなく、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とを交互に配列した部分(オーバーラップ部501)において、一方のアレイアンテナ(±45度偏波アレイアンテナ101)に含まれるアンテナ素子対と、他方のアレイアンテナ(±45度偏波アレイアンテナ102)に含まれるアンテナ素子対とを、左右方向に水平間隔を空けて配列したものである。なお、図10に示したように、図9に示す移動通信用基地局アンテナ50においては、左右方向に水平間隔を空けて配列したアンテナ素子対から、複数のアレイアンテナを直線状に配列した垂直面までの水平間隔を(1/2)dとしたが、これに限定されることはなく、左右方向に水平間隔を空けて配列したアンテナ素子対から、複数のアレイアンテナを直線状に配列した垂直面までの水平間隔をそれぞれ異ならせてもよい。
図11(a)、図12(a)、図13(a)、及び、図14(a)は、移動通信用基地局アンテナの本発明の一実施形態を示したものであり、これらはそれぞれ、オーバーラップ部におけるアンテナ素子対の個数nと、オーバーラップ部における、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対との間の左右方向の水平間隔d(図10参照;以下、単に「左右方向の水平間隔」ともいう)とを異ならせている。
図11(a)、図12(a)、図13(a)、及び、図14(a)における個数n及び左右方向の水平間隔dの値を表1に示した。なお、図11(a)、図12(a)、図13(a)、及び、図14(a)の移動通信用基地局アンテナにおいては、それらに共通する構成として、±45度偏波アンテナ素子対をアンテナ素子対として用い、移動通信用基地局アンテナにおけるアンテナ素子対の個数Nを28(個)とし、オーバーラップ部における、隣接するアンテナ素子対間の垂直方向の間隔(垂直間隔)D(図10参照)を0.39λ(mm)(このとき、λ=2GHz)とした。
Figure 0005314622
図11(a)、図12(a)、図13(a)、及び、図14(a)の移動通信用基地局アンテナにおけるシミュレーションの結果(グラフ)をそれぞれ、図11(b)、(c)、図12(b)、(c)、図13(b)、(c)、及び、図14(b)、(c)に示した。
図11(b)、図12(b)、図13(b)、及び、図14(b)においては、水平面放射利得を縦軸とし、図15に示した座標軸を用いた場合におけるxy平面上の角度(水平角度φ)を横軸とした。また、図11(c)、図12(c)、図13(c)、及び、図14(c)においては、垂直面放射利得を縦軸とし、図15に示した座標軸を用いた場合におけるyz平面上の角度(垂直角度θ)を横軸とした。
また、上記シミュレーションの結果(グラフ)を表にまとめた(表2参照)。
Figure 0005314622
表2において、ビーム傾きとは、アレイアンテナが放射するビーム(電波)のピークとアレイアンテナを基準にして定義される面とのなす角のことである。そして、水平面ビーム傾きとは、図16(a)に示したように、アレイアンテナが放射するビームのピークとアレイアンテナの水平面(xy平面)とのなす角のことである。また、垂直面ビーム傾きとは、図16(b)に示したように、アレイアンテナが放射するビームのピークとアレイアンテナの垂直面(yz平面)とのなす角のことである。
また、表2において、HPBW(Half Power Band Width)とは、アレイアンテナが放射するビームの半値幅のことである。そして、水平面HPBWとは、図17(a)に示したように、アレイアンテナが放射するビームの水平面(xy平面)における半値幅のことである。また、垂直面HPBWとは、図17(b)に示したように、アレイアンテナが放射するビームの垂直面(yz平面)における半値幅のことである。
表2に示したシミュレーションの結果を見て明らかなように、図12の移動通信用基地局アンテナにおいては、図11の移動通信用基地局アンテナと比較して、ビーム傾き(水平面ビーム傾き、垂直面ビーム傾き)やビーム幅(水平面HPBW、垂直面HPBW)を維持したまま、放射利得(水平面ピーク放射利得、垂直面ピーク放射利得)を増加させることができた。また、図13の移動通信用基地局アンテナにおいては、図11の移動通信用基地局アンテナと比較して、設置専有面積が小さく、且つ、同等の放射利得が得られているものの、ビーム傾きやビーム幅が増加する結果となった。また、図14の移動通信用基地局アンテナにおいては、図11の移動通信用基地局アンテナと比較して設置専有面積が小さいものの、放射利得が減少し、且つ、ビーム傾きやビーム幅が増加する結果となった。
このように、オーバーラップ部において、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と、他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とを、左右方向に水平間隔を空けて配列することにより、放射利得(水平面ピーク放射利得、垂直面ピーク放射利得)を増加させることができた。これは、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と、他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とを、左右方向に水平間隔を空けて配列することにより、アンテナ素子間の干渉が減少するからである。
しかし、オーバーラップ部において、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と、他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とを、左右方向に水平間隔を空けて配列するだけでなく、オーバーラップ部におけるアンテナ素子対の数の、移動通信用基地局アンテナの全体におけるアンテナ素子対の数に対する割合を増加させた場合には、それに伴いアンテナ素子間の干渉が増加し、それが放射利得を減少させる方向に作用するので、上記水平間隔を空けて配列することにより増加した放射利得が徐々に相殺される。よって、オーバーラップ部において、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と、他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とを、左右方向に水平間隔を空けて配列するだけでなく、オーバーラップ部におけるアンテナ素子対の数の、移動通信用基地局アンテナの全体におけるアンテナ素子対の数に対する割合を増加させることは、他の特性を変化させずに放射利得のみを増加させたい場合には好ましくないが、多少、放射利得を犠牲にしてでも他の特性、例えば、アンテナ設置専有面積を小さくしたいなどの場合には好ましい。
図18(b)は、オーバーラップ部内のアンテナ素子(単体)の素子放射利得を表したシミュレーションの結果である。具体的には、オーバーラップ部における、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対との間の左右方向の水平間隔dを0mmから50mmまで10mm間隔で変更した場合における素子放射利得を表したものである。シミュレーションのモデルとしては、図18(a)に示したように、アンテナ素子対を3つ、縦に並べたものを用いた。その際、オーバーラップ部における、隣接するアンテナ素子対間の垂直間隔Dを0.39λ(mm)(このとき、λ=2GHz)とし、2つのアンテナ素子対に挟まれた素子601のみに給電するものとした(あるアンテナ素子の素子放射利得にもっとも大きな影響を与えるのは当該アンテナ素子に隣接するアンテナ素子なので、シミュレーションのモデルとして、アンテナ素子対を3つのみ含むものを用いた)。
上記シミュレーションの結果、左右方向の水平間隔d=10(mm)から徐々に素子放射利得が増加し始めることが明らかになった。よって、左右方向の水平間隔dは10mm以上が好ましい。また、左右方向の水平間隔dが大きければ大きいほど素子放射利得は増加するが、その場合には、左右方向の水平間隔dが40mmを越えたあたりから水平面ビーム傾きが増加し始めることから(水平間隔d=0(mm)のときには0°、d=10(mm)のときには0°、d=20(mm)のときには1°、d=30(mm)のときには1°、d=40(mm)のときには2°、d=50(mm)のときには2°)、また、左右方向の水平間隔dが大きくなると設置専有面積が大きくなることから、左右方向の水平間隔dがあまり大きくても好ましくない。よって、左右方向の水平間隔dは40mm以下が好ましい。
なお、アンテナ素子の各寸法は、使用する周波数や帯域幅により適宜決定するとよい。また、アンテナ素子対の数は、アンテナ放射利得やアンテナのビーム幅など、所望のアンテナ仕様に応じて適宜決定するとよい。
図19に示す移動通信用基地局アンテナ60において図6の移動通信用基地局アンテナ20と異なるのは、隣接するアレイアンテナ(水平垂直偏波アレイアンテナ201,202)相互間の少なくとも一部(オーバーラップ部502)において、一方のアレイアンテナ(水平垂直偏波アレイアンテナ201)に含まれるアンテナ素子対(水平垂直偏波アンテナ素子対21)と、他方のアレイアンテナ(水平垂直偏波アレイアンテナ202)に含まれるアンテナ素子対(水平垂直偏波アンテナ素子対21)とを、左右方向に水平間隔を空けて配列した点である。このように形成することにより、図9に記載の実施形態と同様に、放射利得を増加させる効果を得ることができる。
図20に示す移動通信用基地局アンテナ70において図7の移動通信用基地局アンテナ30と異なるのは、隣接するアレイアンテナ(±45度偏波アレイアンテナ103、水平垂直偏波アレイアンテナ203)相互間の少なくとも一部(オーバーラップ部503)において、一方のアレイアンテナ(±45度偏波アレイアンテナ103)に含まれるアンテナ素子対(±45度偏波アンテナ素子対11)と、他方のアレイアンテナ(水平垂直偏波アレイアンテナ203)に含まれるアンテナ素子対(水平垂直偏波アンテナ素子対21)とを、左右方向に水平間隔を空けて配列した点である。このように形成することにより、図9に記載の実施形態と同様に、放射利得を増加させる効果を得ることができる。
図21に示す移動通信用基地局アンテナ80において図8の移動通信用基地局アンテナ40と異なるのは、隣接するアレイアンテナ(混合アレイアンテナ301,302)相互間の少なくとも一部(オーバーラップ部504)において、一方のアレイアンテナ(混合アレイアンテナ301)に含まれるアンテナ素子対(±45度偏波アンテナ素子対11、水平垂直偏波アンテナ素子対21)と、他方のアレイアンテナ(混合アレイアンテナ302)に含まれるアンテナ素子対(±45度偏波アンテナ素子対11、水平垂直偏波アンテナ素子対21)とを、左右方向に水平間隔を空けて配列した点である。このように形成することにより、図9に記載の実施形態と同様に、放射利得を増加させる効果を得ることができる。
なお、これまでの実施形態においては、複数のアレイアンテナを垂直面内に直線状に配列するものや、隣接するアレイアンテナ相互間の少なくとも一部において、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と、他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とを、左右方向に水平間隔を空けて配列したものであったが、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内であれば、例えば、隣接するアレイアンテナ相互間の少なくとも一部において、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と、他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とを、前後方向に水平間隔を空けて配列してもよい。
このように、本発明は、上記実施形態には限定されず、当業者にとって想到し得る本明細書に説明された基本的教示の範囲に含まれる全ての変更、および代替的構成を具体化するものとして解釈されるべきである。
10,20,30,40,50,60,70,80 移動通信用基地局アンテナ
11 ±45度偏波アンテナ素子対
12 +45度偏波アンテナ素子
13 −45度偏波アンテナ素子
14,15 アンテナ素子対アレイ(±45度偏波アンテナ素子対アレイ)
16,18 アンテナ素子アレイ(+45度偏波アンテナ素子アレイ)
17,19 アンテナ素子アレイ(−45度偏波アンテナ素子アレイ)
21 水平垂直偏波アンテナ素子対
22 垂直偏波アンテナ素子
23 水平偏波アンテナ素子
101,102,103 ±45度偏波アレイアンテナ
201,202,203 水平垂直偏波アレイアンテナ
301,302 混合アレイアンテナ
111,211,311,411 第1給電点
112,212,312,412 第2給電点
113,213,313,413 第3給電点
114,214,314,414 第4給電点
501.502,503,504 オーバーラップ部
1100,1200,1300,1400 オーバーラップ部

Claims (9)

  1. 偏波特性が互いに直交する2つのアンテナ素子をそれぞれに含む複数のアンテナ素子対が垂直面内に配列されたアンテナ素子対アレイと、前記2つのアンテナ素子のそれぞれに給電するための2つの給電点と、をそれぞれに含む複数のアレイアンテナを備えた移動通信用基地局アンテナにおいて、
    前記複数のアレイアンテナが垂直面内に配列され、
    隣接するアレイアンテナ相互間の少なくとも一部において、一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とが交互に配列されていると共に前記アンテナ素子対を正面から見て左右方向に水平間隔を空けて配列されていることを特徴とする移動通信用基地局アンテナ。
  2. 隣接するアレイアンテナ相互間の全部において、前記一方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対と前記他方のアレイアンテナに含まれるアンテナ素子対とが交互に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の移動通信用基地局アンテナ。
  3. 前記アンテナ素子対が、一方のアンテナ素子を垂直に、他方のアンテナ素子を水平に配置した水平垂直偏波アンテナ素子対であることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動通信用基地局アンテナ。
  4. 前記アンテナ素子対が、一方のアンテナ素子を鉛直方向に対して+45度に、他方のアンテナ素子を鉛直方向に対して−45度に斜め配置した±45度偏波アンテナ素子対であることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動通信用基地局アンテナ。
  5. 前記複数のアレイアンテナの内の少なくとも1つが、一方のアンテナ素子を垂直に、他方のアンテナ素子を水平に配置した水平垂直偏波アンテナ素子対を用いたものであり、その他の前記複数のアレイアンテナが、一方のアンテナ素子を鉛直方向に対して+45度に、他方のアンテナ素子を鉛直方向に対して−45度に斜め配置した±45度偏波アンテナ素子対を用いたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動通信用基地局アンテナ。
  6. 前記アレイアンテナにおいて、一方のアンテナ素子を垂直に、他方のアンテナ素子を水平に配置した水平垂直偏波アンテナ素子対と、一方のアンテナ素子を鉛直方向に対して+45度に、他方のアンテナ素子を鉛直方向に対して−45度に斜め配置した±45度偏波アンテナ素子対とが交互に配列されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動通信用基地局アンテナ。
  7. 前記水平間隔が、10mm以上40mm以下であることを特徴とする請求項に記載の移動通信用基地局アンテナ。
  8. 前記アンテナ素子が、半波長ダイポールアンテナであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の移動通信用基地局アンテナ。
  9. 前記アンテナ素子が、パッチアンテナであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の移動通信用基地局アンテナ。
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