JP5312373B2 - Differential pressure relief structure of differential case in differential gear - Google Patents
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Description
本発明は、差動装置におけるデフケースの面圧緩和構造。 The present invention provides a surface pressure relief structure for a differential case in a differential.
図3の(a)は、従来例にかかる差動装置100のピニオンギア104とサイドギア105との噛合部を拡大して示す図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図であり、(c)は、(b)のピニオンギア104を、デフケース102側から見た図である。
3A is an enlarged view showing a meshing portion between the
車両用の差動装置100では、デフケース102にファイナルギア101を介して回転トルクが入力されて、デフケース102が回転軸X周りに回転すると、デフケース102と一体に回転するピニオンシャフト103から、ピニオンシャフト103で支持されたピニオンギア104にトルクが伝達され、さらに、このピニオンギア104に伝達されたトルクは、ピニオンギア104が噛合するサイドギア105に伝達される。
そして、このサイドギア105に伝達されたトルクにより、サイドギア105と、サイドギア105に連結されたアスクルシャフト106とが、回転軸X周りに回転する。
In the
Then, due to the torque transmitted to the
例えば車両が前進走行している場合、図3の(b)に示すように、デフケース102は、ファイナルギア101から伝達される回転トルクを受けて回転軸X周りに反時計回り方向に回転し、ピニオンギア104は、ピニオンシャフト103との接合面から伝達されるトルクを受けて回転軸X周りに公転し、サイドギア105は、ピニオンギア104との噛合面から伝達されるトルクを受けて回転軸X周りに反時計回り方向に自転する。
For example, when the vehicle is traveling forward, the
ここで、ピニオンギア104がピニオンシャフト103との接合面からトルクを伝達される際に受ける力(押圧力)は、デフケース102の回転方向に作用し、ピニオンギア104がサイドギア105にトルクを伝達する際にサイドギア105との噛合面から受ける力(反力)は、デフケース102の回転方向とは反対の方向に作用する。
Here, the force (pressing force) that the
図3の(a)に示すように、ピニオンギア104がピニオンシャフト103との接合面から受ける押圧力は、ピニオンシャフト103とピニオンギア104との接合長L1の全長に亘って同じであり、この押圧力の大きさと向きを、ピニオンシャフト103の軸(軸心)Yを基準に表すと、図3の(b)、(c)に示すように、接合長L1の中心点C1を通るベクトルF1で表すことができる。
なお、図3の(a)では、ベクトルF1は、紙面の奥側に向けて延びている。
As shown in FIG. 3A, the pressing force that the
In FIG. 3A, the vector F1 extends toward the back side of the page.
また、ピニオンギア104がサイドギア105との噛合面から受ける力(反力)は、図3の(a)に示すように、ピニオンギア104とサイドギア105の噛合面の長さL2の全長に亘って同じであるが、この反力の大きさと向きを、軸(軸心)Yを基準に表すと、図3の(b)、(c)に示すように、噛合面の長さL2の中心点C2を通るベクトルF2で表すことができる。
なお、図3の(a)では、ベクトルF2は、紙面の手前側に向けて延びている。
Further, the force (reaction force) that the
In FIG. 3A, the vector F2 extends toward the front side of the page.
従来例にかかる差動装置100の場合、図3の(a)に示すように、ピニオンギア104とサイドギア105は、それぞれ歯面が軸Yに対して傾斜した歯車(ベベルギア)であり、歯面がピニオンシャフト103の軸Yに対して所定角度傾斜θしている。
そのため、ピニオンシャフト103とピニオンギア104との接合長L1の中心点C1と、ピニオンギア104とサイドギア105の噛合面の長さL2の中心点C2とが、ピニオンシャフト103の軸Yの軸方向においてオフセットしており、中心点C2の方がデフケース102の中心側にΔLだけズレている。
In the case of the
Therefore, the center point C1 of the joining length L1 between the
かかる場合、図3の(b)に示すように、デフケース102の回転方向に作用する押圧力F1の方が、ピニオンギア104の公転軸である回転軸Xから見て、反力F2よりも外側に作用しているので、ピニオンシャフト103からピニオンギア104が受ける押圧力(伝達されるトルク)が、ピニオンギア104の公転方向に対してモーメントとして働いて、ピニオンギア104が軸Yに対して傾いてしまう。
例えば、前進走行の場合には、ピニオンギア104は、図3の(b)において符号Bで囲った部分をデフケース102の内周面102aに押しつける方向に傾いてしまう。
In this case, as shown in FIG. 3B, the pressing force F1 acting in the rotation direction of the
For example, in the case of forward travel, the
この状態で、左右のアスクルシャフト106、106の差動回転が生じて、ピニオンギア104が軸Y周りに回転すると、回転によるスラスト力で、ピニオンギア104の当接面104aが、デフケース102の曲面状の内周面102aに押し当てられるが、ピニオンギア104が軸Yに対して傾いていると、図中符号Bで囲んだ部分が、デフケース102の内周面102aに強く押し当てられて、この部分が受ける面圧が高くなってしまう。
すなわち、デフケース102がピニオンギア104の当接面104aから受ける面圧の分布が軸Y周りの周方向で不均一となる状態、いわゆる局部面圧が生じてしまう。
In this state, when the differential rotation of the left and
That is, a state in which the distribution of the surface pressure received by the
この状態でピニオンギア104が回転を続けると、焼き付き、かじり、異常摩耗などが発生するおそれがある。
If the
特許文献1には、ピニオンギアが軸Yに対して傾くことを阻止して局部面圧を防止するために、ピニオンギアにおいてデフケース側に延出する延出部を設けると共に、デフケースの内側にピニオンギアの延出部を囲む壁部を設けて、この壁部と延出部とでピニオンギアの傾きを防止するようにしたものが開示されている。
In
しかし、特許文献1の場合には、デフケースに加工を施す必要があり製作コストが高くなってしまう。
However, in the case of
そこで、より簡単な構成で、デフケースにおけるピニオンギアとの当接面に、局部面圧が生じないようにすることが求められている。 In view of this, there is a demand for a local surface pressure not to be generated on the contact surface of the differential case with the pinion gear with a simpler configuration.
本発明は、デフケースと、同デフケース内に装着されたシャフトと、同シャフトに回転
可能に軸支され、自身の外側面が球面状に形成されたピニオンギアと、同ピニオンギアに
噛み合うサイドギアと、を備え、ピニオンギアとサイドギアが、それぞれベベルギアである差動装置において、ピニオンギアにおけるシャフトで支持された部分を、外側面とは反対側に延在させて、ピニオンギアのシャフトで支持された部分の軸方向の長さの中心点と、ピニオンギアとサイドギアの噛み合い歯面の長手方向の長さの中心点とを、軸方向において一致させた構成の差動装置における面圧緩和構造とした。
The present invention includes a differential case, a shaft mounted in the differential case, a pinion gear rotatably supported on the shaft and having an outer surface formed in a spherical shape, a side gear meshing with the pinion gear, In the differential device in which the pinion gear and the side gear are each bevel gears, the portion supported by the shaft of the pinion gear extends to the side opposite to the outer surface and is supported by the shaft of the pinion gear The surface pressure relief structure in the differential device is configured such that the center point of the axial length of the shaft and the center point of the longitudinal length of the meshing tooth surface of the pinion gear and the side gear coincide with each other in the axial direction.
本発明によれば、ピニオンギアのピニオンシャフトで支持された部分の軸方向の長さの中心点と、ピニオンギアとサイドギアの噛み合い歯面の長手方向の長さの中心点とが、ピニオンシャフトの軸方向で一致しているので、ピニオンギアがピニオンシャフトから受ける押圧力と、ピニオンギアがサイドギアとの噛み合い歯面から受ける反力とが相殺されて、ピニオンギアを傾けようとする力が生じない。
よって、ピニオンギアの外周面は、均等な力でデフケースに押し当てられることになり、デフケースにおけるピニオンギアとの当接面に、局部面圧が生じないようにすることができる。
According to the present invention, the center point of the axial length of the portion supported by the pinion shaft of the pinion gear and the center point of the longitudinal length of the meshing tooth surface of the pinion gear and the side gear are Since they match in the axial direction, the pressing force that the pinion gear receives from the pinion shaft and the reaction force that the pinion gear receives from the meshing tooth surface with the side gear cancel each other, and no force is generated to tilt the pinion gear. .
Therefore, the outer peripheral surface of the pinion gear is pressed against the differential case with an equal force, and local surface pressure can be prevented from being generated on the contact surface of the differential case with the pinion gear.
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施の形態にかかる差動装置1の断面図である。
図2の(a)は、図1の差動装置における一方のピニオンギア6の部分を拡大して示す図であって、延出部6bが、図中点線で示す従来のピニオンギアの端部の位置よりも、軸Yの軸方向に長さL3だけ延出して形成されていることを説明する図である。図2の(b)は、(a)におけるA−A断面図であり、(c)は、(a)のピニオンギア6をデフケース2側から見た平面図である。
Embodiments of the present invention will be described below.
FIG. 1 is a cross-sectional view of a
FIG. 2A is an enlarged view showing a portion of one
図1に示すように、変速機ケース(図示せず)の下部に設けられたデフハウジング3では、差動装置1のデフケース2が、ベアリング4を介して回転可能に支持されている。
デフケース2の外周にはファイナルギア8が固定されており、このファイナルギア8に回転が入力されると、ファイナルギア8とデフケース2とが、回転軸X周りに一体に回転する。
As shown in FIG. 1, in a
A
デフケース2は、ピニオンシャフト5と、ピニオンギア6と、サイドギア7とを、内部に収納する中空状に形成されており、このデフケース2には、ベアリング4が外周に圧入される円筒状の軸部22が、左右方向(回転軸X方向)に延出して設けられている。
左右の軸部22には、それぞれアスクルシャフト9が軸方向から挿入されており、アスクルシャフト9は、軸部22で回転可能に支持されている。
The
The
デフケース2内において、アスクルシャフト9の先端部9aは、サイドギア7の貫通孔71にスプライン嵌合しており、サイドギア7とアスクルシャフト9とが、回転軸X周りに一体回転可能に連結されている。
In the
デフケース2には、回転軸Xに直交する方向に貫通した軸孔2a、2aが、デフケース2の内部空間Sを挟んで対称となる位置に設けられている。
軸孔2a、2aは、それぞれ回転軸Xに直交する軸Y上に位置しており、ピニオンシャフト5の一端5a側および他端5b側が挿入されている。
ピニオンシャフト5の一端5a側および他端5b側は、図示しないピンでデフケース2に固定されており、ピニオンシャフト5は、軸Y周りの自転が禁止されている。
ピニオンシャフト5は、デフケース2内において、サイドギア7、7の間に位置しており、軸Yに沿って配置されている。
The
The shaft holes 2a and 2a are positioned on an axis Y orthogonal to the rotation axis X, and the one end 5a side and the
One end 5a side and the
The
デフケース2内においてピニオンシャフト5には、ピニオンギア6が外挿して回転可能に支持されている。
ピニオンギア6は、軸Yの軸方向に間隔を空けて2つ設けられており、ピニオンギア6、6は、互いの歯部62を対向させた状態で配置されている。また、ピニオンシャフト5においてピニオンギア6は、当該ピニオンギア6の軸心を、ピニオンシャフト5の軸心と一致させて設けられている。
In the
Two pinion gears 6 are provided at an interval in the axial direction of the axis Y, and the pinion gears 6 and 6 are arranged in a state in which the
デフケース2内において、回転軸Xの軸方向におけるピニオンギア6の両側には、サイドギア7が位置している。
サイドギア7は、互いの歯部72を対向させた状態で、回転軸Xの軸方向に間隔を空けて2つ設けられており、ピニオンギア6とサイドギア7とは、互いの歯部62、72を噛合させた状態で組み付けられている。
In the
The two
ここで、実施の形態では、デフケース2は、略球形状を有しており、その内部空間Sが限られている。そのため、図2の(a)に示すように、外周の歯面が軸Yに対して所定角θ傾斜した歯車(ベベルギア)が、ピニオンギア6、サイドギア7として使用されている。
Here, in the embodiment, the
図2に示すように、ピニオンギア6の中央部には、ピニオンシャフト5が貫通する貫通孔61が設けられており、貫通孔61の内周面は全周に亘ってピニオンシャフト5に接合支持されている。この貫通孔61の内周面とピニオンシャフト5の外周面5cとが接している部分が、ピニオンギア6とピニオンシャフト5との接合部(ピニオンギア6のピニオンシャフト5で支持された部分)となっている。
ピニオンギア6の外周には、軸Yの軸方向から見て貫通孔61を囲むように歯部62が設けられている。
As shown in FIG. 2, a through
A
ピニオンギア6の回転軸Xから離れる方向に位置するデフケース2との対向面には、デフケース2の当接部21に当接する当接面6aが設けられている。
当接面6aは、デフケース2側に突出した略球面形状を有しており、軸Y側が外周側よりもデフケース2側に突出している。
A
The
実施の形態では、ピニオンギア6が軸Y周りに自転する際や、デフケース2が回転軸X周りに回転する際に作用するスラスト力で、ピニオンギア6がデフケース2側に移動するようになっている。
In the embodiment, the
そのため、ピニオンギア6の当接面6aとデフケース2の当接部21との間には、ワッシャ10が位置しており、このワッシャ10が、ピニオンギア6のスラスト力を受けるようになっている。
ワッシャ10は、ピニオンシャフト5に外挿して設けられており、ピニオンギア6の当接面6aの形状に合わせて、球面状を有している。
Therefore, the
The
デフケース2の当接部21は、軸Yの軸方向に沿ってデフケース2の内周面2bよりもピニオンギア6側に僅かに突出している。当接部21のピニオンギア6との対向面である内周面21aは、ピニオンギア6から離れる方向に窪んだ球面形状となっており、ピニオンギア6の当接面6aと整合する形状となっている。
The contact portion 21 of the
ピニオンギア6の内径側(歯部62よりも軸Y側)には、回転軸X側(当接面6aから離れる方向)に延出した延出部6bが設けられており、ピニオンギア6のピニオンシャフト5で支持された部分の軸方向の長さL1を確保している。
ここで、延出部6bの軸Yの軸方向における延出長さL3は、延出部6bが、歯部62の内径側の下面62aよりも回転軸X側に位置する長さであって、ピニオンギア6のピニオンシャフト5で支持された部分の軸方向の長さL1の、軸Y方向における中心点C1と、ピニオンギア6とサイドギア7の噛み合い歯面の長手方向の長さL2の中心点C2とが、軸Yの軸方向で一致する長さとされている。
On the inner diameter side of the pinion gear 6 (on the axis Y side relative to the tooth portion 62), an extending
Here, the extension length L3 in the axial direction of the axis Y of the
実施の形態のピニオンギア6の内径側は、延出部6bの分だけ、従来のピニオンギア104(図3の(a)参照)の内径側よりも、当接面6aから離れる方向に長くなっている。
なお、図2の(a)、(b)においては、延出部6bの特定を容易にするために、ピニオンギア6とは異なるハッチングを延出部6bに付しているが、ピニオンギア6と延出部6bとは一体に形成されている。
The inner diameter side of the
In FIGS. 2A and 2B, hatching different from the
図2の(a)の場合には、中心点C2は、中心点C1を通り、軸Yに直交する線分IM1上に位置しており、中心点C1と中心点C2とが、軸Yの軸方向で一致している。
デフケース2が回転軸X周りに回転する際に、ピニオンギア6がピニオンシャフト5から受ける押圧力F1と、サイドギア7から受ける反力F2とを相殺して、ピニオンギア6を軸Yに対して傾けようとする回転モーメントの発生を防止するためである。
In the case of FIG. 2A, the center point C2 passes through the center point C1 and is located on the line segment IM1 orthogonal to the axis Y. The center point C1 and the center point C2 are Match in the axial direction.
When the
次に、本発明の作用を、車両の前進走行時の場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、図示しない自動変速機の変速機構部から回転トルクがファイナルギア8に入力されると、デフケース2は、回転軸X周りに図中矢印で示す方向に回転する。
そうすると、デフケース2と一体に回転するピニオンシャフト5から、ピニオンギア6にトルクが伝達されて、ピニオンギア6は回転軸X周りに公転する。
さらに、このピニオンギア6に伝達されたトルクは、ピニオンギア6が噛合するサイドギア7に伝達されて、サイドギア7は、アスクルシャフト9と共に回転軸X周りに自転する。
Next, the operation of the present invention will be described by taking the case of forward traveling of the vehicle as an example.
As shown in FIG. 1, when rotational torque is input to the
Then, torque is transmitted from the
Further, the torque transmitted to the
ここで、ピニオンギア6がピニオンシャフト5との接合部からトルクを伝達される際に受ける力(押圧力)の大きさと向きは、軸Yを基準に表すと、ピニオンギア6のピニオンシャフト5で支持された部分の軸方向長さL1の中心点C1を通るベクトルF1で表すことができる(図2の(b)、(c)参照)。
なお、図2の(a)では、ベクトルF1は、紙面の奥側に向けて延びている。
Here, the magnitude and direction of the force (pressing force) that the
In FIG. 2A, the vector F1 extends toward the back side of the page.
また、ピニオンギア6がサイドギア7にトルクを伝達する際に、サイドギア7との噛合面から受ける力(反力)の大きさと向きは、軸Yを基準に表すと、ピニオンギア6とサイドギア7の噛み合い歯面の長手方向の長さL2の中心点C2を通るベクトルF2で表すことができる(図2の(b)、(c)参照)。
なお、図2の(a)では、ベクトルF2は、紙面の手前側に向けて延びている。
In addition, when the
In FIG. 2A, the vector F2 extends toward the front side of the page.
実施の形態では、ピニオンギア6のピニオンシャフト5で支持された部分の軸方向長さL1の中心点C1と、ピニオンギア6とサイドギア7の噛み合い歯面の長手方向の長さL2の中心点C2とが、軸Yの軸方向で一致するように、延出部6bの延出長さL3(ピニオンギア6のピニオンシャフト5で支持された部分の軸方向長さL1)が設定されている(図2の(a)参照)。
In the embodiment, the center point C1 of the axial length L1 of the portion of the
そのため、図2の(b)に示すように、押圧力F1と反力F2は、軸Yの長手方向における同じ位置から互いに反対方向に延びるベクトルF1、F2で表すことができ、押圧力F1と反力F2はそれぞれ同じ大きさであるので、ピニオンギア6が受ける押圧力F1と反力F2とが相殺されることになり、ピニオンギア6を軸Yに対して傾けようとするモーメントが発生しない。
Therefore, as shown in FIG. 2B, the pressing force F1 and the reaction force F2 can be expressed by vectors F1 and F2 extending in the opposite directions from the same position in the longitudinal direction of the axis Y. Since the reaction forces F2 have the same magnitude, the pressing force F1 and the reaction force F2 received by the
この状態で、左右のアスクルシャフト9、9の差動回転が生じて、ピニオンギア6が軸Y周りに自転する際や、デフケース2の回転軸X周りに回転する際に作用するスラスト力で、ピニオンギア6の当接面6aがデフケース2の当接部21に押し当てられても、ピニオンギア6が軸Yに対して傾かないので、デフケース2の当接部21がピニオンギア6の当接面6aから受ける面圧の分布が軸Y周りの周方向で不均一となる状態、すなわち局部面圧となることが好適に防止される。
In this state, the differential rotation of the left and
ここで、実施の形態におけるピニオンシャフト5が、発明におけるシャフトに相当し、実施の形態における当接面6aが、発明における外側面に相当する。
Here, the
以上の通り、実施の形態では、内周面が球面状であるデフケース2と、デフケース2内に装着されたピニオンシャフト5と、ピニオンシャフト5で回転可能に軸支され、当接面6aが球面状に形成されたピニオンギア6と、デフケース2内でピニオンギア6に噛み合うサイドギア7と、を備え、ピニオンシャフト5と互いの軸心を一致させて組み付けられたピニオンギア6が、ピニオンシャフト5の軸方向で、デフケース2の当接部21との対向面である当接面6aを、当接部21の内周面21aに摺動可能に接合させた差動装置1において、ピニオンギア6を軸Yの軸方向に延在させて延出部6bを形成し、ピニオンギア6のピニオンシャフト5で支持された部分の軸方向の長さL1の中心点C1と、ピニオンギア6とサイドギア7の歯部62、72の噛み合い歯面の長手方向の長さL2における中心点C2とを、軸Yの軸方向において一致させた構成とした。
このように構成すると、ピニオンギア6がピニオンシャフト5から受ける押圧力F1の入力位置と、ピニオンギア6がサイドギア7との噛み合い歯面から受ける反力F2の入力位置とが、軸Yの軸方向で一致しており、押圧力F1と反力F2とが相殺される位置関係にあるので、ピニオンギア6を傾けようとする力が生じない。
よって、ピニオンギア6の当接面6aが、デフケース2の当接部21の内周面21aに、軸Y周りの全周に亘って略均等な力で押しつけられるので、デフケース2における当接部21の内周面21aに作用する局部面圧を緩和、または局部面を生じないようにすることができる。
これにより、アスクルシャフト9の差動回転によりピニオンギア6が軸Y周りに回転し、ピニオンギア6の当接面6aが、回転によるスラスト力でデフケース2の当接部21に向けて押しつられた際に、局部面圧に起因する当接部21の焼き付き、かじり、そして異常摩耗などを、好適に防止できるようになる。
また、デフケース2側の球面状の受け部である当接部21が受けるフリクションが軽減されると共に、デフケースの摩耗劣化を抑えることができる。
As described above, in the embodiment, the
With this configuration, the input position of the pressing force F1 that the
Therefore, the
As a result, the differential rotation of the
Further, the friction received by the contact portion 21 which is a spherical receiving portion on the
さらにピニオンギア6では、歯部62の形成されていない内径側のピニオンギア6のピニオンシャフト5で支持された部分である内径側が、軸Y周りの全周に亘って、軸Yの軸方向でデフケース2の当接部21とは反対側に延在されている構成とした。
これにより、デフケース2の大きさが、ピニオンシャフト5の軸方向(軸Yの方向)に拡大することを好適に防止できる。
Further, in the
Thereby, it can prevent suitably that the magnitude | size of the
特に、延出部6bは、ピニオンギア6と一体に形成されているので、延出部6bを設けるために製作コストが増大することがない。
In particular, since the extending
前記した実施の形態では、ピニオンギア6のピニオンシャフト5で支持された部分の軸方向の長さL1の中心点C1と、ピニオンギア6とサイドギア7の歯部62、72の噛み合い歯面の長手方向の長さL2における中心点C2とを、軸Yの軸方向において一致させるために、ピニオンギア6のピニオンシャフト5で支持された部分である内径側を、デフケース2の当接部21とは反対側に延在させて延出部6bを形成した場合を例に挙げて説明をした。
本発明は、この態様に限定されるものではなく、例えば図3の(a)においてピニオンギア104とサイドギア105の歯部の噛み合い歯面の長手方向の長さを延ばして、ピニオンギア104とサイドギア105の歯部の噛み合い歯面の長手方向の長さL2における中心点C2が、中心点C1と一致するようにしても良い。
このように、前記実施の形態のように中心点C1の位置を、軸Yの軸方向で中心点C2側に移動させる場合だけではなく、中心点C2の位置を中心点C1側に移動させることで、中心点C1と中心点C2の位置を軸Yの軸方向において一致させることによっても、前記した実施の形態の場合と同様の作用、効果が奏されることになる。
In the above-described embodiment, the center point C1 of the axial length L1 of the portion of the
The present invention is not limited to this mode. For example, in FIG. 3A, the longitudinal length of the meshing tooth surfaces of the teeth of the
Thus, not only when the position of the center point C1 is moved to the center point C2 side in the axial direction of the axis Y as in the above embodiment, but also the position of the center point C2 is moved to the center point C1 side. Thus, by making the positions of the center point C1 and the center point C2 coincide with each other in the axial direction of the axis Y, the same operation and effect as in the case of the above-described embodiment can be obtained.
1 差動装置
2 デフケース
21 当接部
21a 内周面
22 軸部
3 デフハウジング
4 ベアリング
5 ピニオンシャフト
6 ピニオンギア
6a 当接面
61 貫通孔
62 歯部
7 サイドギア
71 貫通孔
72 歯部
8 ファイナルギア
9 アスクルシャフト
10 ワッシャ
C1 中心点
C2 中心点
F1 押圧力
F2 反力
S 内部空間
X 回転軸
DESCRIPTION OF
Claims (1)
同デフケース内に装着されたシャフトと、
同シャフトに回転可能に軸支され、自身の外側面が球面状に形成されたピニオンギアと、
同ピニオンギアに噛み合うサイドギアと、を備え、
前記ピニオンギアと前記サイドギアが、それぞれベベルギアである差動装置において、
前記ピニオンギアにおける前記シャフトで支持された部分を、前記外側面とは反対側に延在させて、前記ピニオンギアの前記シャフトで支持された部分の前記軸方向の長さの中心点と、前記ピニオンギアとサイドギアの噛み合い歯面の長手方向の長さの中心点とを、前記軸方向において一致させたことを特徴とする差動装置におけるデフケースの面圧緩和構造。 Differential case,
A shaft mounted in the differential case;
A pinion gear that is rotatably supported by the shaft and has a spherical outer surface;
A side gear meshing with the pinion gear ,
In the differential device in which the pinion gear and the side gear are bevel gears, respectively .
A portion of the pinion gear supported by the shaft extends to the opposite side of the outer surface, and a center point of the axial length of the portion of the pinion gear supported by the shaft; and A differential pressure reducing structure for a differential case in a differential gear , wherein a center point of a longitudinal length of a meshing tooth surface of a pinion gear and a side gear is matched in the axial direction .
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