JP5311201B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置に関し、更に詳しくは、積層された複数の液晶表示パネルを含む液晶表示装置に関する。
液晶表示装置(液晶ディスプレイ)は、低消費電力で高精細化が可能という特徴を有しており、小型の携帯電話機の表示部から、大型のテレビモニターまで、広い範囲に適用されている。しかしながら、液晶表示装置(液晶表示パネル)は、CRTや、プラズマディスプレイ、FED(Field Emission Display)/SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)と呼ばれる放電型表示パネルに比して、暗所でのコントラスト比が得にくい。液晶表示パネルの暗所におけるコントラスト比は、液晶表示パネル単独では、高々1000:1前後である。これに対して、プラズマディスプレイでは、コントラスト比3000:1が得られる。液晶表示パネルは、暗所でのコントラスト比が低いため、映画などの暗い部分の表現力が豊かな映像ソースを用いて表示を行った際に、臨場感が不足するという問題点が指摘されている。
上記問題点に対し、液晶表示素子単体でのコントラスト比はそのままとして、バックライトの光強度を、表示する画像に従って制御し、液晶ディスプレイ装置全体でコントラスト比を向上させる技術が開発されている。しかし、通常、面光源型のバックライト装置では、光源に冷陰極管が用いられており、この冷陰極管の輝度のダイナミックレンジは狭いため、バックライトの光強度を、表示する画像に従って制御しても、コントラスト比は2000:1〜3000:1にとどまる。また、冷陰極管は棒状の光源であるために、同一画面内に、輝度が高い部分と低い部分とが同時に存在する場合に、バックライトによる輝度の調整ができず、バックライトの輝度制御によるコントラスト比の向上効果が低くなる。従って、一部高輝度の領域がある画像で、低輝度領域における再現性を重視するような画像を表示する際に、実質的なコントラスト比が低下するという問題がある。
上記問題を生じさせないためには、液晶表示素子のコントラスト比を大幅に引き上げる必要がある。しかし、前述したように、液晶表示素子単体におけるコントラスト比は高々1000:1程度である。液晶表示素子単体でのコントラスト比を大幅に引き上げることなく、液晶表示装置のコントラスト比を大幅に向上できる液晶表示装置として、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されたものがある。これら文献に記載の液晶表示装置では、液晶表示素子を、2層、又は、それ以上重ね合わせる。複数の液晶表示素子を重ね合わせることで、黒輝度を低下させることができ、液晶表示素子全体でのコントラスト比を向上できる。
図12に、液晶表示素子を2層重ねた構造の液晶表示装置を示す。この液晶表示装置900は、光入射側(紙面向かって左側)から順に、偏光板911、液晶表示素子901、偏光板912、液晶表示素子902、及び、偏光板913を有する。液晶表示素子901は、TN(Twisted Nematic)構造の液晶層941と、一対の透明基板921、922とを有する。液晶表示素子902は、TN構造の液晶層942と、一対の透明基板923、924とを有する。一対の透明基板921、922の液晶層941側の面には、透明電極931、932が形成されている。また、一対の透明基板923、924の液晶層942側の面には、透明電極933、934が形成されている。透明電極931及び933は、駆動回路951から駆動信号が供給される画素電極である。透明電極932及び934は、共通電極である。
図12に示す構造の液晶表示装置について、レーザ光を用いてコントラスト比を測定すると、液晶表示素子を1枚用いる構造ではコントラスト比が10〜15程度であったものが、2枚積層することで、100:1程度に向上できた。更に、重ね合わせる液晶表示素子の枚数を3枚にすると、コントラスト比は1000:1程度に向上できた。すなわち、複数の液晶表示素子を積層することで、液晶表示パネル単体でのコントラスト限界を超えたコントラスト比を実現できた。
2枚の液晶表示素子を積層する際の接合方法としては、以下の2通りのやり方が考えられる。1つ目のやり方は、一方の液晶表示素子の前面に粘着テープ(両面テープ)やシート状の粘着材を貼り付け、2枚の液晶表示素子同士を貼り合わせるというものである。2つ目のやり方は、一方の液晶表示素子に粘度を持つ液状の接着樹脂、例えばエポキシ系の接着剤やアクリル系の接着樹脂をスクリーン印刷法などにより塗布し、他方の液晶表示素子と貼り合わせるというものである。これら液晶表示素子の接合方法は、例えば、特許文献3に記載されている。
ここで、単に2枚の液晶表示素子を、粘着材や接着樹脂を用いて大気中で貼り合わせると、貼り合わせの際に、2枚の液晶表示素子の間に気泡などが生じることがあった。積層された2枚の液晶表示素子の間に気泡が存在すると、気泡内の屈折率と液晶表示素子を構成する部材の屈折率との差により、屈折や多重反射が生じ、密着した部分と気泡部分とで見栄えに差が生じ、観察者にとって見難い表示となる。すなわち、気泡内の屈折率は約1で、液晶表示素子を構成するガラスやプラスチックの屈折率は1.5近傍であるため、この屈折率の差により光の屈折や多重反射などが発生し、表示品質が低下するという問題があった。
上記気泡の発生の問題に対して、この問題を回避可能な液晶表示装置が、特許文献4に記載されている。図13に、特許文献4に記載の液晶表示装置の断面を示す。この液晶表示装置は、観察者側(紙面上側)から順に、第1の偏光板521、第1の液晶表示素子501、第2の偏光板522、第2の液晶表示素子502、及び、第3の偏光板523を有する。第3の偏光板523の背面側には、バックライト装置が配置される。
第2の偏光板522は、第1の液晶表示素子501を構成するガラス基板に、粘着材を用いて接着される。第2の偏光板522と第2の液晶表示素子502を構成するガラス基板との間には、樹脂性ビーズから成るスペーサ511が散布され、第2の偏光板522と、第2の液晶表示素子502とが密着しないように構成されている。特許文献4では、第2の偏光板522と第2の液晶表示素子502とが密着しないように隙間を設けることで、第2の偏光板522と第2の液晶表示素子502との間に気泡が発生することを防止できるとしている。また、第2の偏光板522と第2の液晶表示素子502とが密着しないことで、第1の液晶表示素子501と第2の液晶表示素子502との位置合わせが容易になるとしている。
特開昭64−10223号公報(図1、2頁目右上13行目〜3貢目左上4行目まで) 実開昭59−189625号公報(図4) 特開2004−62029号公報(段落0005) 再公表特許WO99/04315(16頁10行目〜12行目、17頁6行目〜9行目) FPDガイドブック,(社)電子情報技術産業協会,P83(2005)
しかしながら、特許文献4に記載の液晶表示装置では、積層された2枚の液晶表示素子の間のスペーサによって、2枚の液晶表示素子の間を通過する光の偏光状態が乱れ、黒表示時に光漏れが生じて、スペーサの箇所で黒輝度が上昇するという問題がある。以下、これについて説明する。図14(a)、(b)に、液晶表示素子の積層部分を拡大して示す。図14(a)は、2枚の液晶表示素子を隙間を隔てて貼り合せた構成であり、その隙間に、スペーサが存在しない箇所を示している。図14(b)は、隙間にスペーサが存在する箇所を示している。図14(a)、(b)には、入射光と出射光の軸方向も併せて示している。
第2の偏光板522の光透過軸は、図14に示すY方向であるとする。黒表示時、第2の液晶表示素子502は、X方向に平行な直線偏光の光401を出射する。図14(a)に示す、第2の液晶表示素子502と第2の偏光板522との間の隙間にスペーサが存在しない部分では、直線偏光401は、その偏光状態を保ったまま第2の偏光板522に入射する。第2の偏光板522の光透過軸と、直線偏光401とは直交状態であるため、直線偏光401は、第2の偏光板522を通過できない。従って、第2の偏光板522を通過した第1の液晶表示素子501に入射する光はなく、最終的に、第1の偏光板521(図13)から出射する光もない。
一方、図14(b)に示す、第2の液晶表示素子502と第2の偏光板522との間にスペーサ511が存在する部分では、直線偏光401は、スペーサ511を通過する際に、スペーサ511によってわずかであるが偏光が乱され、その光は、偏光回転が生じた光403となる。この偏光回転が生じた光403は、第2の偏光板522の光透過軸と平行な成分の光を含み、その光透過軸に平行な成分の光404が、第2の偏光板522を通過する。光404は、第1の液晶表示素子501を通過し、最終的に、第1の偏光板521から光が出射する。
理想的な黒表示状態を考えると、図14(a)では、最終的に第1の偏光板521を通過する光の光量は0である。これに対し、図14(b)では、第1の偏光板521からわずかに光が出射し、観察者は、スペーサ511がない部分に比して、スペーサ511がある部分を明るく感じることになる。すなわち、スペーサ511が存在しない部分では、良好な黒表示が得られるのに対し、スペーサ511近傍では光漏れが生じ、黒表示中に明点が観察される。黒表示中に明点が生じるような表示状態は、非特許文献1にも記載されるように、コントラストが高いために観察者に認められやすく、表示品質の劣化として感じられる。
次いで、白表示状態について考えると、第2の液晶表示素子502は、第2の偏光板522の光透過軸と平行な直線偏光を出射する。図14(a)では、第2の液晶表示素子502を出射した光は、第2の偏光板522を通過し、最終的に、第1の偏光板521を透過する。一方、図14(b)では、スペーサ511により、第2の液晶表示素子502を出射した直線偏光の偏光状態が乱され、第2の偏光板522に入射する光は、第2の偏光板522の光透過軸に直交する成分を含む光となる。このため、第2の液晶表示素子502を出射した光の一部は第2の偏光板522を通過することができず、最終的に第1の偏光板521を透過する光の光量は、図14(a)に比して減少する。
しかしながら、スペーサ511にて偏光が乱されたとしても、その偏光の乱れはさほど大きなものではない。このため、白表示の場合は、スペーサ511がない部分の輝度と、スペーサ511が存在する部分との輝度の差は、完全拡散状態になったと仮定して半分であり、コントラストで表現すると最大でも“2”である。このことから、観察者から見て、より表示を疎外する要因として、黒表示時にスペーサ511の近傍から光が漏れる状態が問題となる。
本発明は、積層された液晶表示素子間のスペーサに起因する表示品質劣化を、低く抑えることができる液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の液晶表示装置は、一対の透明基板に挟まれた液晶層を有する第1の液晶表示素子と、前記第1の液晶表示素子を挟み込む一対の偏光層とを含む第1の液晶表示パネルと、一対の透明基板に挟まれた液晶層を有する第2の液晶表示素子と、前記第2の液晶表示素子を挟み込む一対の偏光層とを含み、前記第1の液晶表示パネルに積層される第2の液晶表示パネルとを有し、前記第1の液晶表示パネルの前記第2の液晶表示パネルに対向する偏光層と、前記第2の液晶表示パネルの前記第1の液晶表示パネルに対向する偏光層との間に、前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとの間に間隔を設けるスペーサと、前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとが対向する面に垂直な方向の大きさが前記間隔を設けるスペーサよりも小さいスペーサとが配置され、前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとが、前記間隔を設けるスペーサと前記間隔を設けるスペーサよりも小さいスペーサを介して、前記間隔を設けるスペーサの前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとが対向する面に垂直な方向の大きさ以上の間隔を隔て、貼り合わされることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置は、スペーサに起因する表示品質劣化を、低く抑えることができる。
本実施形態の説明に先立って、本発明の原理について説明する。図1に、本発明の液晶表示装置を示す。液晶表示装置は、観察者側から順に、第1の偏光層211、第1の液晶表示素子201、第2の偏光層212、第3の偏光層213、第2の液晶表示素子202、及び、第4の偏光層214を有する。なお、以下では、第1の液晶表示素子201と、第1の液晶表示素子201を挟み込む一対の偏光層(第1の偏光層211、第2の偏光層212)とを含めて、第1の液晶表示パネル101と呼ぶ。また、第2の液晶表示素子202と、第2の液晶表示素子202を挟み込む一対の偏光層(第3の偏光層213、第4の偏光層214)とを含めて、第2の液晶表示パネル102と呼ぶ。
第1の液晶表示素子201を挟み込む一対の偏光層211、212における光透過軸は、互いに直交するものとする。第2の液晶表示素子202を挟み込む一対の偏光層213、214の光透過軸も、互いに直交するものとする。第1の液晶表示パネル101の第2の液晶表示パネル102側の偏光層212の光透過軸と、第2の液晶表示パネル102の第1の液晶表示パネル101側の偏光層213の光透過軸とは、互いに平行である。第2の液晶表示パネル102の背面には、バックライト光源291が配置される。第1の液晶表示パネル101及び第2の液晶表示パネル102の表示モードは、特に限定されないが、ノーマリーブラックであるとする。
第2の偏光層212と第3の偏光層213との間には、スペーサ271が配置される。第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102とは、スペーサ271を介して、所定の間隔を隔てて対向するように貼り合わされる。第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102との間にスペーサ271が存在することで、第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102とを貼り合わせる際に、両者の間に気泡が生じることを防ぐことができる。
図2に、スペーサ271付近を拡大して示す。第2の偏光層212及び第3の偏光層213の光透過軸は、同図中に示すy方向(90°)であるとする。バックライト光源291(図1)から出射した光のうち、第4の偏光層214の光透過軸に平行な成分の直線偏光は、第2の液晶表示素子202を通過し、偏光方向を変化させ、或いは、偏光方向を変化させずに、第3の偏光層213に入射する。第3の偏光層213は、入射光のうち、光透過軸方向に平行な成分の光、つまり、90°方向の直線偏光302を透過する。
第2の偏光層212と第3の偏光層213との間にスペーサ271が存在しない部分では、直線偏光302は、直線偏光のまま第2の偏光層212に入射し、第1の液晶表示素子201へと透過する。一方、第2の偏光層212と第3の偏光層213との間にスペーサ271が存在する部分では、直線偏光302は、周囲とは屈折率が異なるスペーサ271の存在によって微小ながら偏光が乱され、偏光回転が生じた光303となる。第2の偏光層212は、偏光回転が生じた光303のうち、光透過軸(y方向)に平行な成分の直線偏光304を透過する。
第2の偏光層212を透過した直線偏光304は、第1の液晶表示素子201を通過し、偏光方向を変化させ、或いは、偏光方向を変化させずに、第1の偏光層211(図1)に入射する。第1の偏光層211は、入射光のうち、光透過軸に平行な成分の直線偏光を透過する。観察者は、第1の偏光層211を透過した光を、表示光として観察する。
白表示について考える。バックライト光源291を出射した光は、第4の偏光層214を透過して直線偏光となり、第2の液晶表示素子202で偏光方向を90°回転させ、90°の直線偏光302として第3の偏光層213を透過する。スペーサ271が存在しない部分では、直線偏光302は、そのまま第2の偏光層212に入射し、第2の偏光層212を透過する。第3の偏光層213を透過した直線偏光302の光量と、第2の偏光層212を透過する直線偏光304の光量はほぼ同じである。
一方、スペーサ271が存在する部分では、直線偏光302は、スペーサ271で偏光変化が生じ、偏光回転が生じた光303となり、第2の偏光層212に入射する。偏光回転が生じた光303は、第2の偏光層212の光透過軸と直交する成分の光を含んでいる。このため、第2の偏光層212を透過する直線偏光304の光量は、第3の偏光層213を透過した直線偏光302の光量よりも少なくなる。つまり、直線偏光304の光量は、スペーサ271が存在しない部分で第2の偏光層212を透過する光の光量よりも少なくなる。その結果、観察者が観察するスペーサ271が存在する部分の表示輝度は、スペーサ271が存在しない部分の表示輝度に比して低下する。
しかしながら、観察者としての人間の認識能力は、輝度が高い部分では鈍感になることから、観察者は、白表示中に存在する輝度が低い箇所の存在を認識しにくい。人間の認識能力が輝度が高い部分では鈍感になるということは、人間の視感度輝度を表す、国際照明委員会CIEのXYZ表色系による視感度輝度Lが、
=116(Y/Yn)^(1/3)―16
ただし、Yは対象物の輝度、Ynは基準白色源の輝度
で表され、非線形であることから明らかである。従って、観察者は、白表示状態では、スペーサ271の存在を認識しにくい。
次に、黒表示について考えると、第4の偏光層214を透過した光は、光透過軸が直交する第3の偏光層213を通過できないので、理想的には、第3の偏光層213の透過光である直線偏光302の光量は0となる。しかし、実際には、第3の偏光層213に入射する光は、完全には光透過軸と直交した直線偏光とはならないので、第3の偏光層213に入射した光の一部は第3の偏光層213を透過する。黒表示時に第3の偏光層213を透過した直線偏光302は、スペーサ271が存在する部分では、偏光回転が生じた光303となる。
第2の偏光層212は、スペーサ271によって偏光回転が生じた光303のうち、光透過軸に平行な成分を透過するため、第2の偏光層212を透過する直線偏光304の光量は、白表示時と同様に、第3の偏光層213を透過した直線偏光302の光量に比して少なくなる。従って、黒表示時についても、観察者は、スペーサが存在しない部分に比して、スペーサ271が存在する部分の輝度が低下したと認識することになる。観察者は、暗い表示中の更に暗い箇所を認識しにくいので、黒表示時も、スペーサ271の存在を認識しにくくなる。
特許文献4の構造では、黒表示時に、スペーサが存在する部分の表示輝度が上昇するため、暗い表示中に輝度が浮いた箇所が存在することで、観察者がスペーサの存在を認識しやすくなり、表示品質が低下した。本発明では、スペーサ271が、光透過軸が平行な2つの偏光層212、213の間に挟まれているため、スペーサ271が存在する部分の輝度は、スペーサ271が存在しない部分の輝度に比して低下する。黒表示では、スペーサ271が存在する部分の表示輝度が、もともと暗いスペーサ271が存在しない部分の輝度よりも更に低下するので、観察者は、スペーサ271の存在を認識しにくい。また、白表示では、全体の表示輝度が高いため、観察者は、スペーサ271が存在する部分の輝度低下に気付きにくく、スペーサ271の存在を認識しにくい。従って、本発明の構造とすることで、特許文献4の構造に比して、積層された液晶表示素子間のスペーサに起因する表示品質劣化を、低く抑えることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図3は、本発明の第1実施形態の液晶表示装置の断面を示している。液晶表示装置は、観察者側から順に、第1の偏光層211、第1の液晶表示素子201、第2の偏光層212、粘着層261、スペーサ271、粘着層262、第3の偏光層213、第2の液晶表示素子202、及び、第4の偏光層214を有する。本実施形態では、第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102との貼り合わせに、粘着層261、262を用いる。
図4に、液晶表示素子201、202の詳細な構成を含む液晶表示装置の断面を示す。第1の液晶表示素子201は、観察者側から順に、ガラス基板221、カラーフィルタ層231、配向膜241、液晶層251、配向膜242、及び、ガラス基板222を有する。第2の液晶表示素子202は、バックライト光源291側から順に、ガラス基板224、配向膜244、液晶層252、配向膜243、及び、ガラス基板223を有する。
第1の液晶表示素子201のガラス基板221の観察者側の面には、第1の偏光層211が貼り付けられ、ガラス基板222のバックライト光源291側の面には、第2の偏光層212が貼り付けられる。第1の偏光層211の光透過軸は、図4に示すx方向(0°)とし、第2の偏光層212の光透過軸はy方向(90°)とする。また、第2の液晶表示素子202のガラス基板223の観察者側の面には、第3の偏光層213が貼り付けられ、ガラス基板224のバックライト光源291側の面には、第4の偏光層214が貼り付けられる。第4の偏光層214の光透過軸は、x方向(0°)とし、第3の偏光層213の光透過軸はy方向(90°)とする。
スペーサ271は、粘着層261と粘着層262との間に配置される。スペーサ271には、例えば、球状のスペーサを用いる。スペーサ271は、粘着層261と粘着層262とに粘着し、液晶表示パネル101、102を結合させる。言い方を変えれば、液晶表示パネル101、102は、粘着層261、262により、スペーサ271を介して貼り合わされる。粘着層261と粘着層262との間にスペーサ271が存在することにより、粘着層261と粘着層262とが直接に接触することを防ぐことができる。これにより、液晶表示パネル101、102の貼り合わせに際して、パネル間に気泡が生じる問題を回避できる。
なお、液晶表示パネル101、102を、スペーサ271を介して貼り合わせると、粘着層261、262同士を粘着させる場合に比して、貼り合わせ強度は低下する。この貼り合わせ強度の低下を補うためには、画面周辺部などの画像表示領域外に粘着テープ281を設ければよい。粘着テープ281は、粘着層261と粘着層262とにスペーサ271を介さずに粘着し、或いは、第2の偏光層212と第3の偏光層213とにスペーサ271を介さずに粘着する。または、粘着テープ281は、第2の偏光層212や第3の偏光層213よりも更に外周のガラス基板222とガラス基板223との間に設けられていてもよい。
粘着テープ281は、スペーサ271部分に比して、第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102とに強力に貼りつくので、貼り合わされた液晶表示パネル101、102の位置固定が強固なものとなる。このため、振動による液晶表示パネル101、102の位置ずれや剥れなどを防止することができる。粘着テープ281は、貼り合わせ強度を向上できるものであればよく、この部分に、粘着テープに代えて、接着剤などの樹脂を用いてもよい。
第1の液晶表示素子201と第2の液晶表示素子202とにおける解像度は同一とし、第1の液晶表示素子201と第2の液晶表示素子202とは、互いに対応する画素を有しているものとする。或いは、第1の液晶表示素子201における解像度と、第2の液晶表示素子202における解像度とは、異なっていてもよい。図4では、第1の液晶表示素子201を、カラーフィルタ層231を有するカラー表示の液晶表示素子とし、第2の液晶表示素子202をモノクロの液晶表示素子とした。しかしながら、第1の液晶表示素子201と第2の液晶表示素子202との組み合わせは任意であり、双方がカラー表示を行ってもよく、或いは、双方がモノクロ表示を行ってもよい。
液晶表示装置の作成手順について説明する。はじめに、第1の液晶表示素子201を、第1の偏光層211と第2の偏光層212とで挟み込み、第1の液晶表示パネル101を得る。また、第2の液晶表示素子202を、第3の偏光層213と第4の偏光層214とで挟み込み、第2の液晶表示パネル102を得る。次いで、第2の偏光層212上に粘着層261を設け、第3の偏光層213上に粘着層262を設ける。また、第2の液晶表示パネル102の偏光層213又は粘着層262の外周又は周囲に、両面の粘着テープ281を貼り付ける。
続いて、粘着層262上に、第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102との間の隙間、つまりは、第2の偏光層212と第3の偏光層213との間の隙間を保持するためのスペーサ271を配置する。スペーサ271の配置では、例えば粘着層262上の所望の位置に、所望の大きさ、所望の接触面積で適宜スペーサ271を散在させる。スペーサ271には、例えば、フォトスペーサや微粒子などを用いることができる。スペーサ271の材質は、ガラスやシリカなどの無機材料であってもよく、或いは、アクリル樹脂などの有機材料であってもよい。また、スペーサ271の材料に、紫外線硬化樹脂のような光反応性を有する材料を選択することも可能である。
なお、粘着テープ281の貼り付けに際しては、粘着テープ281の片側の剥離紙のみを剥離して第2の液晶表示パネル102に粘着テープ281を貼り付け、もう一方のセパレータは、スペーサ271の配置が終わるまで、剥離せずに残しておくとよい。このようにすることで、粘着テープ281と第1の液晶表示パネル101側の粘着層261との間に、スペーサ271が混入することを防ぐことができる。
スペーサ271の配置後、第2の液晶表示パネル102上に、第1の液晶表示パネル101を、位置合わせして貼り合わせる。スペーサ271の形状を球形状とする場合、スペーサ271の直径は、スペーサ271の方向に因らず一定であるので、粘着層262上のスペーサ271が粘着層261とほぼ接触した状態であれば、スペーサ271が粘着層262上を移動したときでも、第2の偏光層212と第3の偏光層213との間の間隔を一定に保つことができる。従って、第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102とを貼り合わせる際に、貼り合わせる2つの液晶表示パネル間の間隔を保ったまま、位置合わせを行うことができる。
第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102との間には、スペーサ271により隙間が形成され、粘着層261と粘着層262とを接触させずに、2つの液晶表示パネルを貼り合せることができる。2つの液晶表示パネル101、102間に隙間が形成されることで、粘着層を用いて貼り合わせを行う際に問題となる貼り付きムラや干渉縞を防ぐことができる。最後に、第2の液晶表示パネル102の裏面側にバックライト光源291を配置し、液晶表示装置が得られる。
図5は、スペーサ271付近の断面を拡大して示している。スペーサ271は、粘着層261、262に一部埋没する程度で、粘着層の厚み分だけ埋没しても、粘着層261、262が密着せずに、所定の間隔を維持できる大きさを有する。すなわち、粘着層261、262の厚みをそれぞれT1、T2とし、第2の偏光層212から第3の偏光層213までの間隔をDとして、スペーサ271の大きさφは、下記の関係式を満たしている。
T1+T2<φ≦D
液晶表示装置は、外力によって、第1の液晶表示パネル101が第2の液晶表示パネル102側へ歪み、或いは、衝撃や振動により第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102とのそれぞれに歪みが生じることがある。スペーサ271の大きさφを、上記関係式を満たすように設定することで、液晶表示パネルが歪み、スペーサ271が粘着層261、262に埋没したとしても、粘着層261と粘着層262とが接触することを避けることができる。
粘着層261、262の厚みT1、T2とスペーサ271の大きさφとの関係については、T1+T2と、φとの差が小さいことが好ましい。これは、T1+T2とφとの差が小さいほど、つまり、スペーサ271が粘着層261、262に埋没するほど、第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102との貼り合わせ強度の向上が期待できるためである。
粘着テープ281を、図5に示すように粘着層261、262間に設ける構成では、粘着テープ281の厚みTと、スペーサ271の厚みとは、下記の関係式を満たす。
φ−(T1+T2)=T=D−(T1+T2)
このような関係とすることにより、粘着テープ281の厚みTで形成される粘着層261、262の間隔は、スペーサ271が粘着層261、262の少なくとも一方に一部が埋没する間隔となる。また、液晶表示パネルの貼り合わせに際しては、粘着テープ281が他方の液晶表示パネルと接触する前に、スペーサ271が粘着層261とほぼ接触することになるので、位置合わせが容易となる。
なお、粘着テープ281を偏光層212、213間に設ける構成の場合、粘着テープ281の厚みTと、スペーサ271の大きさφ、粘着層261、262の厚みT1、T2、第2の偏光層212と第3の偏光層213との間隔Dとは、下記の関係式を満たす。
T1+T2<φ=T=D
また、粘着テープ281をガラス基板222、223の間に設ける構成の場合は、ガラス基板222、223の間隔をDとして、粘着テープ281の厚みは、下記関係式を満たす。
T1+T2<φ≦D<T=D
図4にて、バックライト光源291を出射した光は、第4の偏光層214に入射し、0°方向の直線偏光となる。この直線偏光は、ガラス基板224、配向膜244、液晶層252、配向膜243、及び、ガラス基板223を通過して、第3の偏光層213に入射する。第3の偏光層213に入射した光のうち、偏光方向が第3の偏光層213の光透過軸(90°方向)に平行な成分は、第3の偏光層213を出射する。第3の偏光層213を出射した光(90°の直線偏光)は、粘着層262、スペーサ271、及び、粘着層261を通り、第2の偏光層212に入射する。
第2の偏光層212は、入射光のうち、光透過軸(90°)に平行な成分の光をガラス基板222側に透過する。第3の偏光層213の光透過軸と、第2の偏光層212の光透過軸とは、互いに平行なので、第3の偏光層213を出射した光のほとんどは、第2の偏光層212を透過することになる。しかしながら、スペーサ271が存在する位置では、第3の偏光層213を出射した光は、周囲とは屈折率が異なるスペーサ271により偏光状態が乱れ、第2の偏光層212の光透過軸に直交する成分を含む偏光回転が生じた光303となる(図2)。従って、スペーサ271が存在する部分における第2の偏光層212の透過光の光量は、スペーサ271が存在しない部分における透過光の光量よりも少なくなる。
第2の偏光層212を透過した光(90°の直線偏光)は、ガラス基板222、配向膜242、液晶層251、配向膜241、カラーフィルタ層231、及び、ガラス基板221を通過し、第1の偏光層211に入射する。第1の偏光層211に入射した光のうち、偏光方向が第1の偏光層211の光透過軸(0°方向)に平行な成分は、第1の偏光層211を透過する。第1の偏光層211を透過した光は、観察者が観察する観察光となる。
前述のように、スペーサ271部分での第2の偏光層212を透過する光の光量は、スペーサ271が存在しない部分での透過光の光量よりも減少する。従って、観察者は、スペーサ271部分の表示が暗くなったと感じる。例えば、白表示を考えると、スペーサ271が存在しない部分の表示を白輝度(最大表示輝度)とするとき、スペーサ271部分の表示は、最大表示輝度よりも少し低い輝度となる。また、黒表示を考えると、スペーサ271が存在しない部分の表示を黒輝度とするとき、スペーサ271部分の表示は、黒輝度よりも更に少し低い輝度となる。
本実施形態では、第1の液晶表示パネル101の第2の液晶表示パネル102側の偏光層(第2の偏光層212)と、第2の液晶表示パネル102の第1の液晶表示パネル101側の偏光層(第3の偏光層213)との間にスペーサ271を配置し、第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102とを、スペーサ271を介して所定の間隔を隔てて対向するように貼り合わせる。本実施形態では、スペーサ271が存在する位置では、第2の液晶表示パネル102の光出射側の偏光層である第3の偏光層213を出射した光は、スペーサ271によって偏光状態が乱れ、第1の液晶表示パネル101の光入射側の偏光層である第2の偏光層212に入射する。スペーサ271が存在する部分では、スペーサ271によって偏光回転が生じる分だけ、スペーサ271が存在しない部分に比して、第2の偏光層212を透過する光の光量が減少する。従って、スペーサ271の部分が、他の部分の表示に比して、少し暗く見える。
黒表示について考えると、本実施形態では、スペーサ271の部分が少し暗く見えるため、暗い表示画面中でスペーサ部分が周囲よりも明るく見える特許文献4に比して、スペーサ271の存在が目立たない。一方、白表示については、明るい表示画面中でスペーサ271の部分は少し輝度が落ちることになるが、人間の認識能力は、輝度が高い領域では鈍感になることから、観察者は、スペーサ271による輝度低下を認識しにくい。従って、本実施形態では、特許文献4に比して、積層された液晶表示パネル間に隙間を作るスペーサに起因する表示品質劣化を低く抑えることができる。
本実施形態では、粘着層261、262の間にスペーサ271を配置し、第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102とを、スペーサ271を介して貼り合わせている。このようにすることで、粘着層261、262同士が直接に接触することを防ぐことができると共に、2つの液晶表示パネル101、102を、隙間をあけて貼り合わせることができる。本実施形態では、粘着層261、262の間をスペーサ271で所定間隔に保持していることから、外力や振動、衝撃などにより液晶表示パネルに歪みが生じても、粘着層261、262同士の接触が抑えられ、接触ムラや干渉縞の発生を防止できる。
本実施形態では、第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102とは、面接触ではなく、スペーサ271による微小な点での接触の集合で貼り合わされるので、液晶表示パネルの貼り合わせ工程における位置合わせを容易に行うことができる。また、粘着層261、262を大気中で直接に貼り合せることを考えると、粘着層261、262の間に気泡を生じさせずに貼り合わせることは困難である。本実施形態では、スペーサ271を介して貼り合わせるので、気泡の問題は生じず、真空などを要さずに容易に貼り合わせることができる。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。複数の液晶表示パネルを積層した液晶表示装置では、積層された複数の液晶表示パネルの間隔が視差を生じ、見る角度に応じて下層側の液晶表示パネルの画素を通過した光が、上層側の液晶表示パネルの対応する画素を通過しないといった事態や、別の画素を通過するといった事態が生じる。このため、積層された複数の液晶表示パネルを有する液晶表示装置を斜め視野から見ると、視野角に応じて各液晶表示素子で見ている位置が異なり、特に、急激に輝度が変化する部分が二重に見え、違和感を生じるという問題がある。
図6(a)〜(c)は、積層された液晶表示パネルでの画素の重なり状態を示している。図6(a)は、液晶表示パネルの中央から向かって左側の画素を観察した状態を、(b)は中央正面からその直下の画素を観察した状態を、(c)は、中央から向かって右側の画素を観察した状態を示している。同図(b)に示すように、正面中央では、積層された2つの液晶表示パネルの各画素の位置は一致しており、特に問題はない。しかし、(a)及び(c)に示すように、左側及び右側から見た場合には、2つの液晶表示パネル間で画素が位置ずれを起こし、輝度低下が観察される。また、その際、画素の位置ずれによる輝度低下で暗くなる部分と、明るい部分とが周期的に並び、上下の液晶表示パネル内の配線又はブラックマトリクス同士が干渉しあうことで、モアレのような干渉縞が観察され、表示品位が低下する。
上記視差に起因する表示品質の低下を抑制するための構成は、特開2007−310376号公報に記載されている。該文献では、積層された液晶表示パネル間に光拡散層を挿入し、下層側の液晶表示パネルの明暗変化を緩やかにすることで、表示品質低下を抑制している。本実施形態では、積層された液晶表示パネル間に光拡散機能を有する光拡散層を少なくとも一層設け、視差に起因する表示品質の劣化の抑制を図る。
図7は、本発明の第2実施形態の液晶表示装置の断面を示している。本実施形態の液晶表示装置では、粘着層263、264が光拡散機能を有している。つまり、粘着層263、264は、光拡散層を兼ねている。粘着層263、264は、スペーサ271に粘着すると共に、光源側から入射した光を拡散する。粘着層263、264には、例えば粘着剤に屈折率の異なる微小なビーズを分散させた光拡散機能を有する粘着剤を用いる。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
粘着層263、264は、スペーサ271により所定の隙間を隔てて対向しているので、粘着層263、264と大気との界面の凹凸や、界面における多重反射によっても光の拡散や散乱が生じる。従って、粘着層263、264単体での光拡散機能との相乗効果で、より強い光拡散機能が得られる。つまり、光拡散層を2層設け、光拡散層(粘着層263、264)の間に隙間を設けることで、粘着層263、264単体での光拡散機能よりも強い光拡散機能を得ることができる。
バックライト光源291を出射した光は、第2の液晶表示パネル102の光入射側の偏光層である第4の偏光層214で0°方向の直線偏光に変換され、第2の液晶表示素子202を通過する。第2の液晶表示素子202を通過した光のうち、光出射側の偏光層である第3の偏光層213の光透過軸に平行な成分の光は第3の偏光層213を出射する。第3の偏光層213の出射光は、光拡散性を有する粘着層264、263を通って拡散され、第1の液晶表示パネル101の光入射側の偏光層である第2の偏光層212に入射する。第2の偏光層212に入射した光は、粘着層264、263で拡散されているため、明暗がぼかされた形になる。従って、第2の液晶表示素子202に形成されたTFT(薄膜トランジスタ)パターンやブラックマトリクスによる光の明暗がぼかされることになる。
本実施形態では、第2の偏光層212と第3の偏光層213との間に、光拡散層を、少なくとも一層設ける。第1の液晶表示パネル101よりも光源側に光拡散層を有することで、第1の液晶表示パネル101に入射する光の明暗をぼかすことができる。明暗をぼかすことで、積層された液晶表示素子を斜めから見た際に生じる、液晶表示素子間の画素の位置ずれに起因する暗い部分と明るい部分との周期性を緩和することができる。これにより、複数の液晶表示素子を積層した液晶表示装置で問題となる視差に起因する表示品質劣化を抑制することができる。特に、粘着層263、264における光拡散機能を、特開2007−310376号公報に記載された光拡散機能とすることで、モアレを解消し、表示品質を向上させることができる。
上記以外の効果は、第1実施形態と同様である。すなわち、本実施形態においても、スペーサ271の部分が、スペーサ271が存在しない部分に比して暗く見え、スペーサ271に起因する表示品質劣化を低く抑えることができる。
本発明の第3実施形態について説明する。図8に、本発明の第3実施形態の液晶表示装置の断面を示す。本実施形態では、スペーサが、パネル垂直方向の大きさが異なる複数のスペーサを含む。図8には、サイズが異なる2つのスペーサ271、272を図示している。図8では、サイズの小さい方をスペーサ271とし、サイズが大きい方をスペーサ272としている。第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102は、複数のサイズのスペーサ271、272を介して貼り合わされる。その他の点は、第2実施形態と同様である。本実施形態では、粘着層に光拡散性を有する粘着層263、264を用いるが、これらに代えて、光拡散機能を有しない粘着層261、262(図3、図4)を用いてもよい。
第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102との貼り合わせの手順は、第1実施形態における貼り合わせと同様な手順で行うことができる。スペーサ配置に際しては、例えば、あらかじめ大きさが異なるスペーサを所定の比率で混合しておき、表示面内に、所望の数だけ散布する。或いは、スペーサの大きさに応じて配置する位置を決めておき、その位置にスペーサを配置する。具体的には、あらかじめスペーサ271とスペーサ272とを混合しておき、混合した状態で、スペーサ271とスペーサ272とを、表示面内に散布する。或いは、はじめに、スペーサ271を、スペーサ271を配置すべき位置に配置し、その後、スペーサ272を、スペーサ272を配置すべき位置に配置してもよい。
図9に、スペーサ271、272付近の断面を拡大して示す。スペーサ271及びスペーサ272は、球形状のスペーサとし、その直径をそれぞれφ、φ2とする。粘着層263、264の厚みは、それぞれT1、T2とし、第2の偏光層212と第3の偏光層213との間隔はDとする。スペーサ271、272の大きさφ、φ2と、粘着層263、264の厚みT1、T2、偏光層の間隔Dとは、下記の関係式を満たす。
T1+T2<φ<φ2≦D
スペーサ271、272の大きさφ、φ2を、粘着層263、264の厚みの和よりも大きくすることで、粘着層263、264の間に隙間を形成することができる。また、液晶表示装置に外力が働いて第1の液晶表示パネル101が第2の液晶表示パネル102側へ歪み、或いは、振動や衝撃などで第1の液晶表示パネル101及び第2の液晶表示パネル102のそれぞれに歪みが生じた際に、小さいほうのスペーサ271が粘着層263、264に完全に埋没したとしても、大きい方のスペーサ272により粘着層263、264の間隔を保持できるので、粘着層263、264同士が接触することを防ぐことができる。
表示領域外に粘着テープ281を設け、粘着テープ281も用いて第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102とを貼り合わせる構成の場合、粘着テープ281の厚みをTとすると、厚みTは、下記の関係式を満たす。
φ2−(T1+T2)=T=D−(T1+T2)
粘着テープ281を粘着層263、264の間に配置する場合、粘着テープ281の厚みTは、粘着層263、264間の間隔に等しい。粘着テープ281の厚みTを、上記関係式を満たすように設定することで、大きい方のスペーサ272が粘着層263、264の双方に一部埋没した状態で、粘着層263、264間の隙間を形成できる。また、粘着テープ281を粘着層263又は264の一方に粘着させた状態で貼り合わせを行う際に、粘着テープ281が他方の粘着層に接触する前に、スペーサ272がその他方の粘着層と接触することとなり、位置合わせが容易となる。
なお、粘着テープ281を、第2の偏光層212と第3の偏光層213との間に設ける構成の場合、粘着テープ281の厚みTは、下記関係式を満たす。
T1+T2<φ2=T=D
また、粘着テープ281を、ガラス基板222、223の間に設ける構成の場合、ガラス基板222、223の間隔をDとして、粘着テープ281の厚みTは、下記関係式を満たす。
T1+T2<φ2≦D<T=D
本実施形態では、パネル垂直方向の大きさが異なる複数のスペーサを用いる。貼り合わせ強度の向上や粘着層263、264同士の接触の回避の観点からは、粘着層263、264間に配置するスペーサは、サイズが大きいほどよい。しかし、スペーサのサイズが大きいと、その分だけ第3の偏光層213を出射した光に与える偏光状態の乱れも大きくなるので、スペーサ部分での輝度の低下は大きくなる。一方、スペーサのサイズが小さいときは、輝度の低下幅は小さくなるものの、貼り合わせ強度が弱くなり、また、液晶表示パネルが歪んだ際などに粘着層263、264が接触する危険性が高まる。本実施形態では、サイズが異なる複数のスペーサを用いているので、貼り合わせ強度の向上や粘着層263、264同士の接触の回避を実現しつつ、スペーサによる輝度低下の幅を小さくすることができる。
上記以外の効果は、第2実施形態と同様である。すなわち、本実施形態においても、スペーサ271、272の部分が、スペーサ271、272が存在しない部分に比して暗く見え、スペーサ271、272に起因する表示品質劣化を低く抑えることができる。また、液晶表示パネル101、102を積層したことで生じる斜め視野での表示品質劣化を低減できる。
本発明の第4実施形態について説明する。図10に、本発明の第4実施形態の液晶表示装置の断面を示す。本実施形態は、第3の偏光層213上の粘着層264が省略されている点が、第3実施形態と相違する。本実施形態の液晶表示装置は、第1の液晶表示パネル101又は第2の液晶表示パネル102の一方に粘着層を有する。なお、スペーサは、複数の大きさのスペーサが含まれている必要はなく、全て同じ大きさのスペーサであってもよい。また、粘着層は、光拡散機能を有している必要はない。
第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102の貼り合わせは、以下のように行う。まず、第1の液晶表示パネル101の第2の偏光層212上に、光拡散層を有する粘着層263を形成する。また、第2の偏光層212と粘着層263の外周又は周囲に、両面の粘着テープ281を貼り付ける。このとき、粘着テープ281の第3の偏光層213に粘着する側のセパレータは、剥がさないでおく。次いで、粘着層263上に、スペーサ271、272を配置する。その後、粘着テープ281のセパレータを剥がし、第1の液晶表示パネル101を第2の液晶表示パネル102上に積層する。
図11に、スペーサ271、272付近の断面を拡大して示す。スペーサ271の大きさをφ、スペーサ272の大きさをφ2とし、粘着層263の厚みをT3とする。また、粘着テープ281の厚みをTとし、第2の偏光層212と第3の偏光層213との間隔をDとする。スペーサ271、272の大きさφ、φ2は、下記の関係式を満たす。
T3<φ<φ2<D
上記関係式を満たすことで、スペーサ272が粘着層263に完全に埋没したときでも、粘着層263と第3の偏光層213との隙間を維持できる。また、液晶表示パネル101、102に歪みが生じるなどしてスペーサ271が粘着層263に埋没したときでも、粘着層263と第3の偏光層213とが接触することを防止できる。
粘着テープ281と、スペーサ272の大きさφ2、第2の偏光層212と第3の偏光層213との間隔Dとの関係は、下記式のようになる。
φ2−T3=T=D−T3
上記関係を満たすことで、第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102とを貼り合せる際に、粘着テープ281が第3の偏光層213に接触する前に、スペーサ272が第3の偏光層213と接触することになり、第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102との位置合わせが容易となる。
なお、粘着テープ281を、第2の偏光層212と第3の偏光層213との間に設ける場合は、粘着テープ281の厚みTは、下記の関係式を満たす。
T3<φ2=T<D
また、粘着テープ281を、第1の液晶表示パネル101のガラス基板222と第2の液晶表示パネル102のガラス基板223との間に設ける場合、ガラス基板222、223の間隔をDとして、粘着テープ281の厚みTは、下記関係式を満たす。
T3<φ2≦D<T=D
本実施形態では、第1の液晶表示パネル101と第2の液晶表示パネル102との何れか一方側に、粘着層263を設ける。このような構成でも、第3の偏光層213を出射した直線偏光がスペーサ271、272で偏光乱れを生じ、第3の偏光層213の出射光の一部が第2の偏光層212を透過できなくなる点は、第1実施形態と同様である。従って、本実施形態の構成でも、スペーサ271、272の部分が、スペーサ271、272がない部分に比して暗くなり、スペーサ271、272が明点となる場合に比して、スペーサ271、272の存在を目立たなくすることができる。このため、スペーサに起因する表示品質低下を低く抑えることができる。この効果を含め、本実施形態では、第3実施形態と同様な効果を得ることができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の液晶表示装置は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
本発明の液晶表示装置を示す断面図。 図1のスペーサ付近を拡大して示す斜視図。 本発明の第1実施形態の液晶表示装置を示す断面図。 図3の液晶表示装置の詳細断面を示す断面図。 図4のスペーサ付近を拡大して示す断面図。 (a)〜(c)は、積層された液晶表示パネルでの画素の重なり状態を示す図。 本発明の第2実施形態の液晶表示装置を示す断面図。 本発明の第3実施形態の液晶表示装置を示す断面図。 図8のスペーサ付近を拡大して示す断面図。 本発明の第4実施形態の液晶表示装置を示す断面図。 図10のスペーサ付近を拡大して示す断面図。 液晶表示素子を2層重ねた構造の液晶表示装置を示す断面図。 特許文献4に記載の液晶表示装置を示す断面図。 (a)及び(b)は、液晶表示素子の積層部分を拡大して示す斜視図。
符号の説明
101、102:液晶表示パネル
201、202:液晶表示素子
211〜214:偏光層
221〜224:ガラス基板
231:カラーフィルタ層
241〜244:配向膜
251、252:液晶層
261、262:粘着層
263、264:光拡散性を有する粘着層
271、272:スペーサ
281:粘着テープ
291:バックライト光源

Claims (6)

  1. 一対の透明基板に挟まれた液晶層を有する第1の液晶表示素子と、前記第1の液晶表示素子を挟み込む一対の偏光層とを含む第1の液晶表示パネルと、
    一対の透明基板に挟まれた液晶層を有する第2の液晶表示素子と、前記第2の液晶表示素子を挟み込む一対の偏光層とを含み、前記第1の液晶表示パネルに積層される第2の液晶表示パネルとを有し、
    前記第1の液晶表示パネルの前記第2の液晶表示パネルに対向する偏光層と、前記第2の液晶表示パネルの前記第1の液晶表示パネルに対向する偏光層との間に、前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとの間に間隔を設けるスペーサと、前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとが対向する面に垂直な方向の大きさが前記間隔を設けるスペーサよりも小さいスペーサとが配置され、前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとが、前記間隔を設けるスペーサと前記間隔を設けるスペーサよりも小さいスペーサを介して、前記間隔を設けるスペーサの前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとが対向する面に垂直な方向の大きさ以上の間隔を隔て、貼り合わされる液晶表示装置。
  2. 前記第1の液晶表示パネルの前記第2の液晶表示パネルに対向する面と、前記第2の液晶表示パネルの前記第1の液晶表示パネルに対向する面との少なくとも一方に粘着層を有し、前記粘着層上に前記間隔を設けるスペーサと前記間隔を設けるスペーサよりも小さいスペーサとが配置され、前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとが貼り合わされる、請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1の液晶表示パネルの前記第2の液晶表示パネルに対向する偏光層と、前記第2の液晶表示パネルの前記第1の液晶表示パネルに対向する偏光層との間に、少なくとも1層の光拡散層を有する、請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記粘着層が、前記光拡散層を兼ねる、請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1の液晶表示パネルの前記第2の液晶表示パネルに対向する面と、前記第2の液晶表示パネルの前記第1の液晶表示パネルに対向する面との双方に粘着層を有し、前記第1の液晶表示パネルの前記第2の液晶表示パネルに対向する面の粘着層の厚みをT1、前記第2の液晶表示パネルの前記第1の液晶表示パネルに対向する面の粘着層の厚みをT2、前記間隔を設けるスペーサよりも小さいスペーサの前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとが対向する面に垂直な方向の大きさをφ、前記間隔を設けるスペーサの前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとが対向する面に垂直な方向の大きさをφ2、前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとの間隔をDとした場合、
    T1+T2<φ<φ2≦D
    を満たす、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第1の液晶表示パネルの前記第2の液晶表示パネルに対向する面又は前記第2の液晶表示パネルの前記第1の液晶表示パネルに対向する面に粘着層を有し、前記粘着層の厚みをT3、前記間隔を設けるスペーサよりも小さいスペーサの前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとが対向する面に垂直な方向の大きさをφ、前記間隔を設けるスペーサの前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとが対向する面に垂直な方向の大きさをφ2、前記第1の液晶表示パネルと前記第2の液晶表示パネルとの間隔をDとした場合、
    T3<φ<φ2≦D
    を満たす、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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