JP5309363B2 - 通信システム、及び通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基地局の複数のアンテナと複数のユーザ端末の複数のアンテナとによって、MIMO(Multiple Input Multiple Output)チャネルを構築し、複数のユーザ端末が同一の周波数帯域上で、該MIMOチャネルを通して基地局と通信を行う通信システム、及び通信方法に関する。
まず、以下で用いる用語の一部の定義について説明する。
以下では、例えば、
[A]R,T:AはR行T列の行列
:行列Aのj番目列ベクトル
i,j:行列Aのi行j列要素
:行列Aの複素共役転置
:行列Aの転置
:行列Aの擬似逆行列
I:単位行列I
||a||:ベクトルaのノルム
:スカラー(つまり1x1行列)aの複素共役
|a|:スカラーaの絶対値
Σ:累加演算
と定義している。
なお、一般的に、行列(ベクトル)等は、太字で示すことになっているが(数式中では太字)、明細書では太字で表わすことができないので、通常の文字を用いているが、前後の内容から容易に推察され得るものである。また、特定の符号において、その上部に「^」が付されているものがあるが、明細書では、ハット(^)と表記している。
無線通信においては,限られた周波数資源を用いて大容量化を図るための周波数利用効率の向上が必須となっている。周波数利用効率や情報伝送レートを向上させる技術として、複数の送信側アンテナと複数の受信側アンテナを用いて、MIMO(Multiple Input Multiple Output)チャネルを構築し、複数の信号ストリームを同一の周波数帯域上に多重化して送信する空間多重システム(あるいは、MIMOシステム)が提案されている。
図17は、従来技術によるMIMOシステムの一構成例を示すブロック図である。図において、MIMOシステムの送信機30では、チャネル符号化回路30−1により、送信する情報ビットストリームTx Dataから符号ビットストリームbが生成される。該チャネル符号化回路30−1には、符号化機能の他に、スクランブル機能や、インタリーブ機能などを含むことも可能である。次に、空間信号生成回路30−2では、符号ビットストリームbからT個の送信信号ストリームS、S、…、Sが生成される。それらの送信信号ストリームS、S、…、Sは、パスバンド変換回路30−3によりベースバンドからパスバンドに変換され、T本のアンテナ30−4−1、30−4−2、…、30−4−Tを通して同時に同一周波数帯域内において送信される。
MIMOシステムの受信機40では、R本の受信アンテナ40−1−1、40−1−2、…、40−1−Rを用いて空間多重されたT個の送信信号を受信して、R個受信信号が得られる。そのR個の受信信号は、まず、ベースバンド変換回路40−2により、パスバンドからベースバンドに変換され、R個の受信信号ストリームx”、x”、…、x”が生成される。
次に、空間多重信号信号検出器40−3は、空間多重化された送信符号ビットに対して、推定符号ビットを生成する機能を有し、その処理結果としてT本の推定符合ビットストリーム(ハット(^)b)を出力する。更に、推定符合ビットストリーム(ハット(^)b)がチャネル復号化回路40−4を通して復号処理され、最終的には推定情報ビットストリームRx Dataが生成される。上記チャネル復号化回路40−4は、復号化機能の他に、逆スクランブル機能や、逆インタリーブ機能を含むことも可能である。ここで言う信号検出とは、チャネル復号化回路40−4で正確な復号処理ができるように、推定符号ビットを生成することである。
ここで、チャネル行列H(以下、数式では太字)は、無線伝搬路のみではなく、送信機30のベースバンド処理部分から受信機40のベースバンド処理部分までの区間において、受ける様々な影響を反映したチャネル応答行列を意味する。例えば、送信側で施した異なる空間信号に対する送信電力制御の影響や、パワーアンプによる非線形影響などが全てチャネルの伝搬特性として、チャネル行列Hに反映される。
受信機40では、チャネル行列Hを有しているものとする。更に、MIMOシステムにおける送受信両側間の周波数、時間、及びサンプリングタイミングの同期が正常に取れていることとする。以上のことを踏まえて、MIMOシステムにおける送受信関係式は、以下の数式(1)のように表わせる。
Figure 0005309363
ここで、シングルキャリア通信システムにおいては、nは時間インデックスを表し、マルチキャリア通信システム、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)システムにおいては、nはサブキャリアインデックスを表す。つまり、本発明技術は、シングルキャリアおよびマルチキャリア通信システムの両方に適用可能である。s(n)とx(n)とは、n番目の送信系列と受信系列である。w(n)は、対応する雑音、及び干渉である。H(n)は、対応するチャネル行列であり、R行T列を有し、次式(2)で表される。
Figure 0005309363
ところで、該MIMOチャネルの容量を更に向上させるため、図17に示すような1つの基地局(送信機30)と1つのユーザ端末(受信機40)から構成されるポイント対ポイント通信(P−P)ではなく、図18に示すような1つの基地局(送信機50)と複数のユーザ端末(受信機60−1、60−2、…、60−U)とから構成されるポイント対マルチポイント通信(P−MP)が望ましいことが理論的に証明されている。
図18で示すように、マルチユーザマルチアンテナシステム(略して、MU−MIMOシステムという)において、基地局である送信機50では、送信する情報ビットストリームTx Dataから、チャネル符号回路50−1を通して符号ビットストリームbが生成される。該チャネル符号回路50−1には、符号化機能の他に、スクランブル機能や、インタリーブ機能を含むことも可能である。次に、空間信号生成回路50−2は、u番目のユーザに対してDu個の情報信号ストリームを生成し、合計で次式(3)、(4)のようなD個の情報信号ストリームd、d、…、dを生成する。
Figure 0005309363
Figure 0005309363
数式(4)では、次元Dのベクトルdを用いてD個の情報信号を表す。dの中身は、次元Dのベクトルdによって構成される。次に、複数ユーザの間に信号間干渉が抑圧するように、D個の情報信号ストリームd、d、…、dに対して、プリコーディング回路50−3でプリコーディング(Precoding)を行い、T個の送信信号ストリームを生成する。D個の情報信号ストリームと同様に、次式(5)、(6)のように、ユーザ毎に分けられる。
Figure 0005309363
Figure 0005309363
数式(6)では、次元Tのベクトルsを用いてT個の送信信号を表す。sの中身は、次元Tのベクトルsによって構成される。次に、ベースバンド変換回路50−4で、送信信号をベースバンドからパスバンドへ変換し、T本の基地局アンテナ50−5−1〜50−5−Uを通して同時に同一周波数帯域内において送信する。
図18に示すように、MU−MIMOシステムは、U個のユーザ端末(受信機)60−1〜60−Uがあって,各ユーザ端末60−1〜60−Uでは、R本のアンテナを備えている。U個のユーザ端末60−1〜60−Uがそれぞれ備えるアンテナの数は、1つあるいは複数のどちらでもよい。それらの合計は、次式(7)、(8)に示すように、合計ユーザアンテナ数Rとなる。
Figure 0005309363
Figure 0005309363
数式(8)では、次元Rのベクトルxを用いてR個の全ユーザ受信信号を表す。xの中身は、各ユーザの受信信号によって構成され、次元Rのベクトルxで表す。
各ユーザ端末60−1〜60−Uでは、R本のユーザアンテナを用いて空間信号を受信して、R個の受信信号が得られる。そのR個の受信信号について、まず、パスバンド変換回路61−2により、パスバンドからベースバンドへ変換し、R個の受信信号ストリームx、x、…、xを生成し、空間信号検出回路61−3に入力する。空間信号検出回路61−3は、基地局(送信機)50でプリコーディングされた送信信号を検出し、D個の推定情報信号ストリームを生成する。
更に、D個の推定情報信号ストリームからチャネル復号に用いる推定符号ビットを生成する。その処理結果として、D個の推定符号ビットストリーム(ハット(^)d〜ハット(^)d)を出力する。更に、該推定符号ビットがチャネル復号化回路61−4を通して復号処理され、最終的には、u番目のユーザにおける推定情報ビットストリームが生成される。該チャネル復号化回路61−4の中には、復号化機能の他に、逆スクランブル機能や、逆インタリーブ機能を含むことも可能である。
以上のことを踏まえて、MU−MIMOシステムにおける送受信関係式は、P−P通信のMIMOと同様に、次式(9)で表すことができる。
Figure 0005309363
ここで、nは、時間インデックスを表す。s(n)とx(n)とは、n番目のT次元送信信号とR次元受信信号である。w(n)は、対応する雑音及び干渉である。H(n)は、対応するチャネル行列であり、次式(10)で表すように、R行T列を有する。
Figure 0005309363
(n)は、各ユーザにおけるチャネル行列を表し、H(n)は、各ユーザチャネル行列を合成したものである。
図18に示すようなP−MP通信の場合に、MU−MIMOシステムの通信容量を最大限に実現するには、基地局(送信機)50でのユーザスケジューリング及びプリコーディング技術が重要となる。数式(9)を更に次式(11)、(12)のように書くことができる。
Figure 0005309363
Figure 0005309363
ここで、s(n)=P(d(n)、H(n))とは、基地局(送信機)50が、まず、多数のユーザ端末(受信機)からU個のユーザ端末(受信機)60−1〜60−Uを選択するユーザスケジューリングを行い、次に、選択したU個のユーザ端末60−1〜60−Uの情報信号d(n)に対してプリコーディングを行い、送信信号s(n)を生成することを意味する。
ユーザスケジューリング技術は、多数のユーザ端末(受信機)から基地局(送信機)が一度の送信処理で処理し得るU個のユーザ端末を選び出す技術である。その実現方法としては、Sum Capacity法、Frobenius Norm法、Incremental Capacity法、Complete Search法などがある。
プリコーディング技術は、複数のユーザ端末(受信機)の間に同時に送信された信号が干渉し合わないように、基地局(送信機)側で情報信号d(n)から送信信号s(n)を生成する技術である。その実現方法としては、Zero−forcing Channel Inverse法、Minimum mean squared error Regularized Channel Inverse: MMSE法、Block Diagonalization法、Tomlinson−Harashima precoding法、Vector Precoding法、Dirty Paper Coding法等がある。詳細については非特許文献1、2を参照されたい。
しかし、数式(12)で示すような、ユーザスケジューリング技術や、プリコーディング技術を用いて、MU−MIMOシステムの容量を最大化するには、基地局(送信機)が全てのユーザ端末のチャネル行列H(n)(つまり、チャネル情報)を有することが前提条件となる。無線通信の場合では、ユーザ端末の移動性や、伝播路の時変動などの原因により、送信側の基地局で正確なチャネル情報を把握することが一般的に困難である。
また、複数のユーザ端末がある場合では、各ユーザが求める通信の伝送レートや、品質などのレベルが異なる。例えば、あるユーザは、高い伝送レートを所望するが、一方で、他のユーザは、高い通信信頼性を求める。このように、1つの基地局で同時に様々なユーザの通信要望に答えるのが困難である。
また、複数のユーザ端末が異なる通信規格となる可能性がある。例えば、無線LANの場合には、あるユーザ端末は、IEEE802.11a準拠であり、あるユーザ端末は、IEEE802.11n準拠であり、あるユーザ端末は、今後実用化されるIEEE802.11ac準拠であるかも知れない。しかしながら、1つの基地局で、同時に様々な通信規格に準拠する多数の端末と通信を実現するのは困難である。
更に、システムが占有するチャネル周波数帯域幅の拡大などの原因により、異なる基地局の間で干渉が起こり易くなる。結果として、多数のユーザ端末が通信できなくなったり、あるいは通信品質が著しく劣化することになる。このような諸課題を解決するには、新たな通信構成方法が必要である。
Title: An Introduction to the Multi-User MIMO Downlink Authors: Quentin H. Spencer, Christian B. Peel, A. Lee Swindlehurst, Martin Haardt Source: IEEE Communications Magazine, pp 60-67, October 2004. Title: Shifting the MIMO Paradigm: From single-user to multiuser communications Authors: David Gesbert, Marios Kountouris, Robert W. Heath Jr., Chan-Byoung Chae, and Thomas Salzer Source: IEEE Signal Processing Magazine, pp 36-46, September 2007.
上述した従来のMU−MIMOシステムにおいては、以下の課題が存在する。
まず、ユーザスケジューリング技術や、プリコーディング技術を用いてMU−MIMOシステムの容量を最大化するには、基地局が全てのユーザ端末のチャネル行列H(n)(つまり、チャネル情報)を有することが前提条件となる。しかしながら、無線通信の場合では、ユーザ端末の移動性や、伝播路の時変動などの原因により、基地局で全てのユーザ端末の正確なチャネル情報を把握することが一般的に困難である。
また、複数のユーザ端末がある場合では、各ユーザが求める通信の要求が異なる。例えば、あるユーザは、高い伝送レートを所望するが、一方で、他のユーザは、高い通信信頼性を求めるように、1つの基地局で、同時に様々なユーザの通信要望を応えるのが困難である。
また、複数のユーザ端末が、異なる通信規格となる可能性があるため、1つの基地局で、同時に様々な通信規格に準拠する端末と通信を実現するのが困難である。
さらに、システムが占有するチャネル周波数帯域幅の拡大などの原因により、異なる基地局の間に干渉が起こり易くなり、結果として、多数のユーザ端末が通信できなくなったり、あるいは通信品質が著しく劣化することになる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、通信全体の効率を向上させることができ、基地局が複数のユーザ端末のチャネル情報を容易に把握することができるとともに、異なる通信要望を有する複数のユーザ端末に対して同時対応することができる通信システム、及び通信方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、複数のアンテナを有する親基地局と、それぞれが1つあるいは複数のアンテナを有する複数のユーザ端末との間でMIMOチャネルを構築し、前記複数のユーザ端末が該MIMOチャネルを通して前記親基地局と通信を行う通信システムであって、前記親基地局と前記複数のユーザ端末との間に複数の子基地局を備え、前記複数の子基地局は、互いに連携して動作し、前記親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る通信情報の収集を行い、前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行い、前記選択したユーザ端末と前記親基地局との間に通信ルートの割り当てを行い、前記割り当てた通信ルートに対して前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行い、前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行い、前記の諸処理を含めて、前記親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御し、前記通信情報は、伝送レート、通信品質、又は通信規格情報であることを特徴とする通信システムである。
本発明は、上記の発明において、前記複数の子基地局は、更に、前記親基地局と互いに連携して動作し、前記親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る前記通信情報の収集を行い、前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行い、前記選択したユーザ端末と前記親基地局との間に通信ルートの割り当てを行い、前記割り当てた通信ルートに前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行い、前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行い、前記の諸処理を含めて、前記親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御することを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記親基地局は、複数の親基地局からなり、前記複数の子基地局は互いに連携して動作し、前記複数の親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る前記通信情報の収集を行い、前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行い、前記選択したユーザ端末と前記複数の親基地局との間に通信ルートの割り当てを行い、前記割り当てた通信ルートに対して前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行い、前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行い、前記の諸処理を含めて、前記複数の親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御することを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記親基地局は、複数の親基地局からなり、前記複数の子基地局は、更に、前記複数の親基地局と互いに連携して動作し、前記複数の親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る前記通信情報の収集を行い、前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行い、前記選択したユーザ端末と前記複数の親基地局との間に通信ルートの割り当てを行い、前記割り当てた通信ルートに前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行い、前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行い、前記の諸処理を含めて、前記複数の親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御することを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記複数の子基地局または親基地局は、階層化されており、互いに連携して動作することを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、複数のアンテナを有する親基地局と、それぞれが1つあるいは複数のアンテナを有する複数のユーザ端末との間でMIMOチャネルを構築し、前記複数のユーザ端末が該MIMOチャネルを通して前記親基地局と通信を行う通信方法であって、前記親基地局と前記複数のユーザ端末との間に複数の子基地局を備え、前記複数の子基地局は、互いに連携して動作し、前記親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る通信情報の収集を行うステップと、前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行うステップと、前記選択したユーザ端末と前記親基地局との間に通信ルートの割り当てを行うステップと、前記割り当てた通信ルートに対して前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行うステップと、前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行うステップと、前記の諸処理を含めて、前記親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御するステップとを含み、前記通信情報は、伝送レート、通信品質、又は通信規格情報であることを特徴とする通信方法である。
本発明は、上記の発明において、前記複数の子基地局は、更に、前記親基地局と互いに連携して動作し、前記親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る前記通信情報の収集を行うステップと、前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行うステップと、前記選択したユーザ端末と前記親基地局との間に通信ルートの割り当てを行うステップと、前記割り当てた通信ルートに前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行うステップと、前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行うステップと、前記の諸処理を含めて、前記親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御するステップとを含むことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記親基地局は、複数の親基地局からなり、前記複数の子基地局は、互いに連携して動作し、前記複数の親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る前記通信情報の収集を行うステップと、前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行うステップと、前記選択したユーザ端末と前記複数の親基地局との間に通信ルートの割り当てを行い、前記割り当てた通信ルートに対して前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行うステップと、前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行うステップと、前記の諸処理を含めて、前記複数の親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御するステップとを含むことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記親基地局は、複数の親基地局からなり、前記複数の子基地局は、更に、前記複数の親基地局と互いに連携して動作し、前記複数の親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る前記通信情報の収集を行うステップと、前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行うステップと、前記選択したユーザ端末と前記複数の親基地局との間に通信ルートの割り当てを行うステップと、前記割り当てた通信ルートに前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行うステップと、前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行うステップと、前記の諸処理を含めて、前記複数の親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御するステップとを含むことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記複数の子基地局または親基地局は、階層化されており、互いに連携して動作することを特徴とする。
この発明によれば、通信全体の効率を向上させることができ、基地局が複数のユーザ端末のチャネル情報を把握するとともに、異なる通信要望を有する複数のユーザ端末に対して同時対応することができるという利点が得られる。
MU−MIMOシステムの親基地局とユーザ端末とを、ノードに抽象化した概念図である。 本第1実施形態による通信システムAの構成を示す概念図である。 本第1実施形態による通信システムAの他の構成を示す概念図である。 本第1実施形態による通信システムAにおいて、子基地局CAPの通信制御を説明するためのフローチャートである。 本第1実施形態による、子基地局CAPの通信制御をより一般的な書き方で示す概念図である。 本第1実施形態における送信機及び受信機の構成を示すブロック図である。 本第1実施形態による送信機10と受信機20とによる通信形態(P−P)を抽象化した概念図である。 本第1実施形態による送信機10と受信機20とによる通信形態(P−MP)を抽象化した概念図である。 本第1実施形態による送信機10と受信機20とによる通信形態(MP−P)を抽象化した概念図である。 本第1実施形態による送信機10と受信機20とによる通信形態(MP−MP)を抽象化した概念図である。 本第2実施形態による通信システムBの構成を示す概念図である。 本第2実施形態による通信システムBの他の構成を示す概念図である。 本第3実施形態による通信システムCの構成を示す概念図である。 本第3実施形態による通信システムCの他の構成を示す概念図である。 本第4実施形態による通信システムDの構成を示す概念図である。 本第4実施形態による通信システムDの他の構成を示す概念図である。 従来技術によるMIMOシステム(ポイント対ポイント通信)の一構成例を示すブロック図である。 従来技術によるMIMOシステム(ポイント対マルチポイント通信)の一構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本発明は、親基地局(AP:Access Point)と複数のユーザ端末(UT:User Terminal)との間に、複数の子基地局(CAP:Child Access Point)を導入することを特徴する。更に、複数の子基地局CAPの間、あるいは子基地局CAPと親基地局APの間で互いに連携させ、子基地局CAPごとに、ユーザスケジューリングや、通信ルート選択、通信リソースの割り当て、通信方式の選択などのプリコーディングなどの通信制御を行うことを特徴とする。ここで、複数の子基地局CAPは、それぞれ異なる定められた通信要望に応じた通信制御を行う。これにより、親基地局が行っていた処理が複数の子基地局で分散され、通信全体の効率を向上させることができ、基地局が複数のユーザ端末のチャネル情報を把握するとともに、異なる通信要望を有する複数のユーザ端末に対して同時対応することができるという効果を奏する。なお、本発明において、連携とは、互いに通信可能な状態にあり、リソース割り当てに係る各種情報等の通信制御情報を互いに送受信し、互いに送受信した情報に基づいて各種動作を制御することを意味する。
A.発明の概要
図1は、一般的なMU−MIMOシステムの親基地局とユーザ端末とを、ノードに抽象化した概念図である。親基地局(AP)1では、各ユーザ端末(UT)2のチャネル情報を把握した上、全てのユーザ端末(UT)2からユーザスケジューリングによって一部のユーザ端末UT(実線)だけを選択する。次に、選択した各ユーザ端末(UT)2(実線)に向けて、プリコーディングによって生成した送信信号を送信し、各ユーザ端末(UT)2との通信を実現する(AP−UT間の矢印)。ここで、親基地局AP側が各ユーザ端末(UT)2のチャネル情報を把握し、ユーザスケジューリングとプリコーディングとを行うことが、大容量通信を実現するための前提条件となる。
上記前提条件を実現する1つとしては、各ユーザ端末UTからチャネル推定用パイロット信号を頻繁に親基地局AP側に送信し、親基地局APがそれらの信号を用いてチャネル推定することが考えられる。あるいは,各ユーザ端末(UT)2からパイロット信号の変わりにユーザ端末(UT)2側で推定したチャネル情報を親基地局AP側にフィードバック信号として送ることも可能である。しかし、このような場合には、パイロット信号や、フィードバック信号が通信にとって大きなオーバーヘッドとなり、通信全体の効率が低下してしまう。一方、もし親基地局AP側で各ユーザ端末(UT)2のチャネル情報を適切に把握できない場合には、MU−MIMOでは、正確なユーザスケジューリングとプリコーディングとができず、通信品質が悪くなり、容量増大するどころか、逆に低下することになる。
B.第1実施形態
本発明の第1実施形態について説明する。
図2は、本第1実施形態による通信システムAの構成を示す概念図である。図2に示すように、通信システムAでは、親基地局(AP)1とユーザ端末(UT)2との間に、複数の子基地局(CAP:Child Access Point)3を導入することを特徴とする。親基地局(AP)1側は、各ユーザ端末(UT)2のチャネルを把握する代わりに、各子基地局(CAP)3のチャネルを把握すれば良いことになる。ここで、各子基地局(CAP)3には、それぞれ異なるチャネルが予め定められており、定められたチャネルに基づいた通信制御を行う。
まず、子基地局(CAP)3は、固定であるため、親基地局(AP)1と子基地局(CAP)3との間のチャネル情報の変動は、ユーザチャネル情報の変動に比べ、著しく緩やかになる。つまり、従来のMU−MIMOにおける、ユーザスケジューリングとプリコーディングとが必要とする各ユーザ端末(UT)2のチャネル情報と比べ、親基地局(AP)1側で、より容易に、かつ正確にチャネル情報を取得することができる。
また、子基地局(CAP)3の数を、ユーザ端末(UT)2の数よりはるかに少なくすれば、親基地局(AP)1側で把握すべきチャネル情報の量も、従来のMU−MIMOに比べて著しく低減する。したがって、チャネル推定に必要なパイロット信号、あるいはフィードバック信号の数と頻度との双方が著しく低減することになる。
更に、子基地局(CAP)3とユーザ端末(UT)2との間に、スケジューリングや、プリコーディングを行うには、ユーザ端末(UT)2のチャネル情報が必要になるが、子基地局(CAP)3の導入によって処理するユーザ端末(UT)2が分散されるため、各子基地局(CAP)3が必要とするユーザ端末(UT)2のチャネル情報が従来のMU−MIMOの親基地局(AP)1に比べて著しく減少する。
従来のMU−MIMOシステムでは、親基地局(AP)1が各ユーザ端末(UT)2のチャネル情報を把握する必要がある他に、異なる通信要望を有する複数のユーザ端末(UT)2への同時対応や、異なる標準仕様に準拠する複数のユーザ端末(UT)2への同時対応が困難であった。異なる通信要望の例としては、高い伝送レートを必要とするユーザ端末(UT)2と高いダイバシチ効果を必要とするユーザ端末(UT)2とに対して、異なる時空間符号や、コンスタレーションを同一の送信信号に組み込めるような信号フォーマットの構築が困難である。異なる標準仕様の例としては、無線LANでは、IEEE802.11aのユーザ端末(UT)2とIEEE.802.11nのユーザ端末(UT)2と今後実現されるIEEE802.11acのユーザ端末(UT)2とが同時に親基地局(AP)1と通信することは困難である。
本第1実施形態では、上記従来技術の課題を解決するため、図2に示すように、1つの親基地局(AP)1と複数のユーザ端末(UT)2の間に子基地局(CAP)3を導入し、子基地局が互いに連携して通信制御を行うことを特徴とする。更に、図3のように、子基地局(CAP)3が階層化され、互いに連携可能となっており、通信の制御の最適化における自由度を向上させる構成であっても良い。階層化とは、ワンホップ通信、つまり送信局Aから受信局Bまでだけではなく、マルチホップ通信、つまり送信局Aから受信局Bへ、更に受信した局Bから局Cへ、更に受信した局Cから局Dへと、複数の局を介して通信を継続していくことを意味する。階層化の際に介する局は、親基地局でも子基地局でもユーザ端末でも良い。一階層の場合には、送信局Aから受信局Bまでのみの通信を意味し、つまり、ワンホップ通信に相当する。
図4は、本第1実施形態による通信システムAにおいて、子基地局(CAP)3の通信制御を説明するためのフローチャートである。まず、子基地局(CAP)3では、親基地局(AP)1及び関連するユーザ端末(UT)2からのチャネルや、伝送レート、通信品質、通信規格情報、通信要求などの通信情報の収集を行う(ステップS1)。
次に、全てのユーザ端末(UT)2からスケジューリングによって一部のユーザ端末(UT)2を選択する(ステップS2)。ここで、それぞれの子基地局(CAP)3は、自身に予め定められた通信情報に応じてユーザ端末(UT)2を選択するユーザスケジューリングを行なう。ここでは、子基地局(CAP)3は、ユーザ端末(UT)2から収集した通信情報と、自身に定められたチャネルや、伝送レート、通信品質、通信規格情報に基づいて、自身が一度の送信処理で処理し得るユーザ端末を選択する。ユーザスケジューリングには、具体的には、上述したようにSum Capacity法,Frobenius Norm法,Incremental Capacity法,Complete Search法などが適用できる。
次に、選択したユーザ端末(UT)2と子基地局(CAP)3との間、子基地局(CAP)3と親基地局(AP)1との間に対して、具体的にどの通信ルートを介して通信を行うかを選択する(ステップS3)。図2では、異なる線種の矢印で示すように、3つの通信ルートR1、R2、R3を選択した例を示している。通信ルートR1においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、親基地局と(AP)1との通信を行う。通信ルートR2においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、親基地局(AP)1との通信を行う。通信ルートR3においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介さずに、親基地局(AP)1と直接に通信を行う。
次に、それぞれの子基地局(CAP)3は、選択した通信ルートに対して、それぞれ異なる通信ルートR1、R2、R3が互いに干渉し合わないように、更に、同一通信ルート内の各ホップ間が互いに干渉し合わないように、時間や、周波数、直交符号などの通信リソースの割り当てを行う(ステップS4)。図2、図3では、通信ルートR1には、周波数チャネルF1とF2、通信ルートR2には、周波数チャネルF1とF3、通信ルートR3には、周波数チャネルF1とF4を割り当てる例を示している。このように、複数の子基地局(CAP)3は連携して通信リソースの割り当てを行う。
次に、各通信ルートR1、R2、R3に割り当てた通信リソースに基づいて、MUプリコーディングや、OFDMA、MIMO−OFDM、CDMA(Code Division Multiple Access)などの物理層通信方式、及びCSMA(Carrier Sense Multiple Access)や、AlohaなどのMAC層通信方式を選択する(ステップS5)。
図2、図3では、通信ルートR1においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、MUプリコーディング通信方式を選択し、通信ルートR2においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、MIMO−OFDMA方式を選択し、通信ルートR3においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介さずに親基地局と直接に、時空間符号通信方式を選択した例を示している。
更に、各通信方式においても、様々な技術・手法が考えられる。例えば、MUプリコーディング方式については、Zero−forcing Channel Inverse法、Minimum mean squared error Regularized Channel Inverse:MMSE法、Block Diagonalization法、Tomlinson−Harashima precoding法、Vector Precoding法、Dirty Paper Coding法などがある。
あるいは、部分的なチャネル情報を用いたプリコーディング方法、部分的なチャネル情報の例としては、チャネルの統計性質やコードブックや、量子化されたチャネル行列などが考えられる。複数のユーザ端末間の干渉を抑圧するようなMUプリコーディング方法であれば、前記の既存技術および今後発明される技術も含めて適用可能である。MUプリコーティング方式以外の通信方式についても同様である。
また、図4に示す子基地局(CAP)3による通信制御動作は、一例であり、通信情報収集、ユーザスケジューリング、通信ルート選択、通信リソース割り当て、通信方式選択の実行順番を変えてもよい。また、実行順番を、チャネルの状態や、ユーザ要望などの情報を頼りに、動的に変えるようにしてもよい。
図5は、本第1実施形態による、子基地局(CAP)3の通信制御をより一般的な書き方で示す概念図である。図5において、図4のステップに対応する各ブロックには、同じステップを付けているが、その実行順番を限定するものではない。
図6は、本第1実施形態における送信機及び受信機の構成を示すブロック図である。ここでいう送信機と受信機とは通信の制御を行う子基地局のことである。図6の実線は、通信における情報信号であり、二重線は、通信における制御信号である。送信機10では、前述した図4あるいは図5に示す通信制御動作を通信制御回路10−4で行い、そして制御信号をMAC層(Media Access Control Layer)回路10−1、PHY層(Physical Layer)回路10−2へ送り、通信の制御を行う。勿論、PHY層回路10−2の中には、様々な基本物理層回路が含まれている。例えば、PHY層回路10−2全体は、ベースバンド回路とRF(Radio Frequency)回路とから構成される。更に、PHY層回路10−2のベースバンド回路部分は、チャネル符号回路、空間信号生成回路、マルチキャリア変調回路などの様々な回路を備えることができる。MAC層回路10−1についても、PHY層回路10−2と同様に、様々な基本回路から構成されることになる。
受信機20では、前述した図4あるいは図5に示す通信制御動作を通信制御回路20−4で行い、そして制御信号をMAC層(Media Access Control Layer)回路20−3、PHY層(Physical Layer)回路20−2へ送り、通信の制御を行う。受信機20のPHY層回路20−2の中も、様々な基本物理層回路が含まれている。PHY層回路20−2全体は、RF(Radio Frequency)回路とベースバンド回路とから構成される。更に、PHY層回路20−2のベースバンド回路部分は、チャネル推定回路、同期回路、空間信号検出回路、チャネル復号回路、マルチキャリア復調回路などのさまざまな回路を備えることができる。MAC層回路20−3についても、PHY層回路20−2と同様に、様々な基本回路から構成されることになる。
更に、図7は、上述した送信機10と受信機20とによる通信形態を抽象化した概念図である。図7は、送信機10と受信機20とによるP−P(Point to Point)通信を意味する。また、図8は、送信機10と複数の受信機201、202、…、20NとによるP−MP(Point to Multi−Point)通信を意味する。また、図9は、複数の送信機101、102、…、10Mと受信機20とによるMP−P(Multi−Point to Point)通信を意味する。最後に、図10は、複数の送信機101、102、…、10Mと複数の受信機201、202、…、20NとによるMP−MP(Multi−Point to Multi−Point)通信を意味する。本第1実施形態は、それらのいずれの通信シナリオにおいても適用可能である。
C.第2実施形態
本第2実施形態では、上記従来技術の課題を解決するため、図11に示すように、1つの親基地局(AP)1と複数のユーザ端末(UT)2の間に子基地局(CAP)3を導入し、1つの親基地局(AP)1と子基地局(CAP)3が互いに連携して通信制御を行うことを特徴とする。更に、図12のように、子基地局(CAP)3が階層化され、互いに連携可能とし、通信の制御の最適化における自由度を向上させる構成であっても良い。
なお、複数の子基地局(CAP)3は、前述した第1実施形態の通信システムAと同様に、図4(または図5)に示すフローチャートに従った処理を行い、複数の親基地局(AP)1間で干渉が起こらないように、通信リソースの割り当てを行う。
また、図11、図12に示すように、異なる線種の矢印で、3つの通信ルートR1、R2、R3を選択した例を示している。通信ルートR1においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、親基地局(AP)1との通信を行う。通信ルートR2においては,ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、親基地局と(AP)1との通信を行う。通信ルートR3においては,ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介さずに、親基地局(AP)1と直接に通信を行う。
また、図11、図12に示すように、通信ルートR1においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、MUプリコーディング通信方式を選択し、通信ルートR2においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、MIMO−OFDMA方式を選択し、通信ルートR3においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介さずに親基地局と直接に、時空間符号通信方式を選択した例を示している。
更に、各通信方式においても、第1実施形態と同様に、様々な技術・手法が考えられる。例えば、MUプリコーディング方式については、Zero−forcing Channel Inverse法、Minimum mean squared error Regularized Channel Inverse:MMSE法、Block Diagonalization法、Tomlinson−Harashima precoding法、Vector Precoding法、Dirty Paper Coding法などがある。
あるいは、部分的なチャネル情報を用いたプリコーディング方法、部分的なチャネル情報の例としては、チャネルの統計性質やコードブックや、量子化されたチャネル行列などが考えられる。複数のユーザ端末間の干渉を抑圧するようなMUプリコーディング方法であれば、前記の既存技術および今後発明される技術も含めて適用可能である。MUプリコーティング方式以外の通信方式についても同様である。
また、第1実施形態と同様に、図4に示す、子基地局(CAP)3による通信制御動作は、一例であり、図5に示すように、通信情報収集、ユーザスケジューリング、通信ルート選択、通信リソース割り当て、通信方式選択の実行順番を変えてもよい。また、実行順番を、チャネルの状態や、ユーザ要望などの情報を頼りに、動的に変えるようにしてもよい。また、本第2実施形態においても、上述した第1実施形態と同様に、図7から図10に示す、いずれの通信シナリオにおいても適用可能である。ここでいう送信機と受信機とは、通信の制御を行う子基地局あるいは親基地局のどちらでもあり得る。
D.第3実施形態
本第3実施形態では、上記従来技術の課題を解決するため、図13に示すように、複数の親基地局(AP)1と複数のユーザ端末(UT)2の間に子基地局(CAP)3を導入し、子基地局(CAP)3が互いに連携して通信制御を行うことを特徴とする。更に、図14のように、子基地局(CAP)3が階層化となっても良い。更に、図14のように、複数の親基地局(AP)1が階層化され、互いに連携可能とし、通信の制御の最適化における自由度を向上させる構成であっても良い。更に、親基地局(AP)1が互いに通信し合っても通信し合わなくても良い。
なお、複数の子基地局(CAP)3は、前述した第1実施形態の通信システムAと同様に、図4(または図5)に示すフローチャートに従った処理を行い、複数の親基地局(AP)1間で干渉が起こらないように、通信リソースの割り当てを行う。
本第3実施形態では、図13、図14に示すように、異なる線種の矢印で、3つの通信ルートR1、R2、R3を選択した例を示している。通信ルートR1においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、親基地局(AP)1との通信を行う。通信ルートR2においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、親基地局と(AP)1との通信を行う。通信ルートR3においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介さずに、親基地局(AP)1と直接に通信を行う。
また、図13、図14に示すように、通信ルートR1には、周波数チャネルF1とF2、通信ルートR2には、周波数チャネルF1とF3、通信ルートR3には、周波数チャネルF1とF4を割り当てる例を示している。このように、複数の子基地局(CAP)3は連携して通信リソースの割り当てを行う。
また、図13、図14に示すように、通信ルートR1においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、MUプリコーディング通信方式を選択し、通信ルートR2においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、MIMO−OFDMA方式を選択し、通信ルートR3においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介さずに親基地局と直接に、時空間符号通信方式を選択した例を示している。
更に、各通信方式においても、第1実施形態と同様に、様々な技術・手法が考えられる。例えば、MUプリコーディング方式については、Zero−forcing Channel Inverse法、Minimum mean squared error Regularized Channel Inverse:MMSE法、Block Diagonalization法、Tomlinson−Harashima precoding法、Vector Precoding法、Dirty Paper Coding法などがある。
あるいは、部分的なチャネル情報を用いたプリコーディング方法、部分的なチャネル情報の例としては、チャネルの統計性質やコードブックや、量子化されたチャネル行列などが考えられる。複数のユーザ端末間の干渉を抑圧するようなMUプリコーディング方法であれば、前記の既存技術および今後発明される技術も含めて適用可能である。MUプリコーティング方式以外の通信方式についても同様である.
また、第1実施形態と同様に、図4に示す、子基地局(CAP)3による通信制御動作は、一例であり、図5に示すように、通信情報収集、ユーザスケジューリング、通信ルート選択、通信リソース割り当て、通信方式選択の実行順番を変えてもよい。また、実行順番を、チャネルの状態や、ユーザ要望などの情報を頼りに、動的に変えるようにしてもよい。また、本第3実施形態においても、上述した第1実施形態と同様に、図7から図10に示す、いずれの通信シナリオにおいても適用可能である。ここでいう送信機と受信機とは通信の制御を行う子基地局のことである。
E.第4実施形態
本第4実施形態では、上記従来技術の課題を解決するため、図15に示すように、複数の親基地局(AP)1と複数のユーザ端末(UT)2の間に子基地局(CAP)3を導入し、複数の親基地局(AP)1と子基地局(CAP)3が互いに連携して通信制御を行うことを特徴とする。更に、図16のように、子基地局(CAP)3が階層化され、互いに連携可能とし、通信の制御の最適化における自由度を向上させる構成であっても良い。更に、図16のように、複数の親基地局(AP)1が階層化され、互いに連携可能とし、通信の制御の最適化における自由度を向上させる構成であっても良い。
なお、複数の子基地局(CAP)3は、前述した第1実施形態の通信システムAと同様に、図4(または図5)に示すフローチャートに従った処理を行い、複数の親基地局(AP)1間で干渉が起こらないように、通信リソースの割り当てを行う。
本第4実施形態では、図15、図16に示すように、異なる線種の矢印で、3つの通信ルートR1、R2、R3を選択した例を示している。通信ルートR1においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、親基地局(AP)1との通信を行う。通信ルートR2においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、親基地局と(AP)1との通信を行う。通信ルートR3においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介さずに、親基地局(AP)1と直接に通信を行う。
また、図15、図16に示すように、通信ルートR1には、周波数チャネルF1とF2、通信ルートR2には、周波数チャネルF1とF3、通信ルートR3には、周波数チャネルF1とF4を割り当てる例を示している。このように、複数の子基地局(CAP)3は連携して通信リソースの割り当てを行う。
また、図15、図16に示すように、通信ルートR1においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、MUプリコーディング通信方式を選択し、通信ルートR2においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介して、MIMO−OFDMA方式を選択し、通信ルートR3においては、ユーザ端末(UT)2が子基地局(CAP)3を介さずに親基地局と直接に、時空間符号通信方式を選択した例を示している。
更に、各通信方式においても、第1実施形態と同様に、様々な技術・手法が考えられる。例えば、MUプリコーディング方式については、Zero−forcing Channel Inverse法、Minimum mean squared error Regularized Channel Inverse:MMSE法、Block Diagonalization法、Tomlinson−Harashima precoding法、Vector Precoding法、Dirty Paper Coding法などがある。
あるいは、部分的なチャネル情報を用いたプリコーディング方法、部分的なチャネル情報の例としては、チャネルの統計性質やコードブックや、量子化されたチャネル行列などが考えられる。複数のユーザ端末間の干渉を抑圧するようなMUプリコーディング方法であれば、前記の既存技術および今後発明される技術も含めて適用可能である。MUプリコーティング方式以外の通信方式についても同様である。
また、第1実施形態と同様に、図4に示す、子基地局(CAP)3による通信制御動作は、一例であり、図5に示すように、通信情報収集、ユーザスケジューリング、通信ルート選択、通信リソース割り当て、通信方式選択の実行順番を変えてもよい。また、実行順番を、チャネルの状態や、ユーザ要望などの情報を頼りに、動的に変えるようにしてもよい。また、本第4実施形態においても、上述した第1実施形態と同様に、図7から図10に示す、いずれの通信シナリオにおいても適用可能である。ここでいう送信機と受信機とは通信の制御を行う子基地局あるいは複数ある親基地局のどちらでもあり得る。
本発明は、様々な無線通信システム、特にマルチユーザ無線通信システムへ適用することができる。例えば,標準化されたあるいはこれから標準化される実システムとして,セルラーシステムを代表するLTEや4G、無線LANシステムを代表するIEEE802.11nやIEEE.802.11ac、あるいは無線MANシステムを代表するIEEE802.16−2004、IEEE802.16eなどの標準規格に準拠した無線システムが挙げられる。
また、上述した第1から第4実施形態においては、受信側のチャネル行列の獲得には、様々な方法を用いることが考えられる。例えば、信号パケットの先頭部、中間部、あるいは後尾部に挿入されるパイロット信号を利用して、チャネル推定を行うことで得られる。また、パイロット信号を用いずに、ブラインドでチャネル推定を行い、チャネル行列を算出することも可能である。また、受信側では、直接にチャネルの推定を行わないが、送信側から推定したチャネル行列情報を受信側に送ることによって、受信側にチャネル行列を持たせてもよい。つまり、最終的に受信側がチャネル行列を獲得できる方法であるならば如何なる方法、手段を用いてもよい。
また、上述した第1から第4実施形態においては、送受信両側、あるいは片側だけでアンテナ選択技術を用いる場合、実際の送信アンテナ本数をTaとし、Tは、Ta本の送信アンテナの中から選択された実際に送信に用いるアンテナの数を意味する。つまり、T≦Taである。同様に、実際の受信アンテナ本数をRaとし、Rは、Ra本の受信アンテナの中から選択された実際に受信に用いるアンテナの数を意味する。つまり、R≦Raである。
また、上述した第1から第4実施形態においては、図3または図4に示す処理は、コンピュータシステム内で実行される。そして、上述した各処理過程は、プログラムの形式でコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって実現される。すなわち、上記各処理は、CPU(Central Processing Unit)などの中央演算処理装置がROM(Read Only Memory)や、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、実現されるものであってもよい。ここで、コンピュータが読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリなどをいう。
上述した第1から第4実施形態によれば、子基地局(CAP)3を導入し、更に通信の制御を行うことにより、子基地局(CAP)3と親基地局(AP)1との間のチャネル情報の把握が容易になり、子基地局(CAP)3と親基地局(AP)1との間のスケジューリングや、プリコーディング処理がより容易に実行することができる。また、親基地局(AP)1が通信するユーザ端末(UT)2が各子基地局(CAP)3に分散されるので、各子基地局(CAP)3でユーザスケジューリングとプリコーディングを実施する必要なユーザチャネル情報の量が著しく減少し、処理負荷もそれに伴い低減することができる。
また、上述した第1から第4実施形態によれば、子基地局(CAP)3を導入し、更に通信の制御を行うことにより、各ユーザ端末(UT)2の通信要望に合わせて、子基地局(CAP)3から異なるスケジューリング、通信のルート、通信のリソース、通信の方式を提供することが可能となり、ユーザ端末(UT)2からの様々な通信要望や、通信品質QoSに対応することができる。
また、上述した第1から第4実施形態によれば、子基地局(CAP)3を導入し、更に通信の制御を行うことにより、異なる標準仕様に準拠するユーザ端末(UT)2に対して、通信リソースを適切に割り当てた上で、各子基地局(CAP)3が各ユーザ端末(UT)2が有する標準仕様に合わせて通信を行うことができる。
また、上述した第1から第4実施形態によれば、子基地局(CAP)3を導入し、更に通信の制御を行うことにより、通信システムが占有するチャネル周波数帯域幅が拡大しても、各親基地局(AP)1間が干渉し合わないように子基地局(CAP)3が通信リソースの割り当てを行うことができ、親基地局(AP)1間の干渉を回避することができる。
1 親基地局
2 ユーザ端末
3 子基地局
R1、R2、R3 通信ルート
10 送信機
20 受信機
10−1、20−3 MAC層回路
10−2、20−2 PHY層回路
10−4、20−4 通信制御回路

Claims (10)

  1. 複数のアンテナを有する親基地局と、それぞれが1つあるいは複数のアンテナを有する複数のユーザ端末との間でMIMOチャネルを構築し、前記複数のユーザ端末が該MIMOチャネルを通して前記親基地局と通信を行う通信システムであって、
    前記親基地局と前記複数のユーザ端末との間に複数の子基地局を備え、
    前記複数の子基地局は、
    互いに連携して動作し、
    前記親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る通信情報の収集を行い、
    前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行い、
    前記選択したユーザ端末と前記親基地局との間に通信ルートの割り当てを行い、
    前記割り当てた通信ルートに対して前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行い、
    前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行い、
    前記の諸処理を含めて、前記親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御し、
    前記通信情報は、伝送レート、通信品質、又は通信規格情報である
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記複数の子基地局は、
    更に、前記親基地局と互いに連携して動作し、
    前記親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る前記通信情報の収集を行い、
    前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行い、
    前記選択したユーザ端末と前記親基地局との間に通信ルートの割り当てを行い、
    前記割り当てた通信ルートに前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行い、
    前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行い、
    前記の諸処理を含めて、前記親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記親基地局は、複数の親基地局からなり、
    前記複数の子基地局は互いに連携して動作し、
    前記複数の親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る前記通信情報の収集を行い、
    前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行い、
    前記選択したユーザ端末と前記複数の親基地局との間に通信ルートの割り当てを行い、
    前記割り当てた通信ルートに対して前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行い、
    前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行い、
    前記の諸処理を含めて、前記複数の親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  4. 前記親基地局は、複数の親基地局からなり、
    前記複数の子基地局は、
    更に、前記複数の親基地局と互いに連携して動作し、
    前記複数の親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る前記通信情報の収集を行い、
    前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行い、
    前記選択したユーザ端末と前記複数の親基地局との間に通信ルートの割り当てを行い、
    前記割り当てた通信ルートに前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行い、
    前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行い、
    前記の諸処理を含めて、前記複数の親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  5. 前記複数の子基地局または親基地局は、
    階層化されており、互いに連携して動作することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信システム。
  6. 複数のアンテナを有する親基地局と、それぞれが1つあるいは複数のアンテナを有する複数のユーザ端末との間でMIMOチャネルを構築し、前記複数のユーザ端末が該MIMOチャネルを通して前記親基地局と通信を行う通信方法であって、
    前記親基地局と前記複数のユーザ端末との間に複数の子基地局を備え、
    前記複数の子基地局は、
    互いに連携して動作し、
    前記親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る通信情報の収集を行うステップと、
    前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行うステップと、
    前記選択したユーザ端末と前記親基地局との間に通信ルートの割り当てを行うステップと、
    前記割り当てた通信ルートに対して前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行うステップと、
    前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行うステップと、
    前記の諸処理を含めて、前記親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御するステップと
    を含み、
    前記通信情報は、伝送レート、通信品質、又は通信規格情報である
    ことを特徴とする通信方法。
  7. 前記複数の子基地局は、
    更に、前記親基地局と互いに連携して動作し、
    前記親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る前記通信情報の収集を行うステップと、
    前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行うステップと、
    前記選択したユーザ端末と前記親基地局との間に通信ルートの割り当てを行うステップと、
    前記割り当てた通信ルートに前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行うステップと、
    前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行うステップと、
    前記の諸処理を含めて、前記親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御するステップと
    を含むことを特徴とする請求項6記載の通信方法。
  8. 前記親基地局は、複数の親基地局からなり、
    前記複数の子基地局は互いに連携して動作し、
    前記複数の親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る前記通信情報の収集を行うステップと、
    前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行うステップと、
    前記選択したユーザ端末と前記複数の親基地局との間に通信ルートの割り当てを行い、 前記割り当てた通信ルートに対して前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行うステップと、
    前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行うステップと、
    前記の諸処理を含めて、前記複数の親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御するステップと
    を含むことを特徴とする請求項6記載の通信方法。
  9. 前記親基地局は、複数の親基地局からなり、
    前記複数の子基地局は、
    更に、前記複数の親基地局と互いに連携して動作し、
    前記複数の親基地局及び前記複数のユーザ端末から通信に係る前記通信情報の収集を行うステップと、
    前記収集した通信情報に基づいて、前記複数のユーザ端末から一部のユーザ端末を選択するユーザスケジューリングを行うステップと、
    前記選択したユーザ端末と前記複数の親基地局との間に通信ルートの割り当てを行うステップと、
    前記割り当てた通信ルートに前記通信情報に基づいて通信リソースの割り当てを行うステップと、
    前記割り当てた通信リソースに基づいて、前記子基地局ごとに異なる通信方式であって、前記割り当てた通信ルートで用いる物理層通信方式及びMAC層通信方式の選択を行うステップと、
    前記の諸処理を含めて、前記複数の親基地局と前記複数のユーザ端末との間の通信を制御するステップと
    を含むことを特徴とする請求項6記載の通信方法。
  10. 前記複数の子基地局または親基地局は、
    階層化されており、互いに連携して動作することを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の通信方法。
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