以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.センサ情報の取得
本実施形態では、インスパイア型ユビキタスサービスを実現するために、ユーザの行動、状態、環境を計測する行動センサ(行動計測部)、状態センサ(状態計測部)、環境センサ(環境計測部)からのセンサ情報を取得する。そして取得されたセンサ情報に基づきユーザの状況を推定する。そこで、まず、このセンサ情報の取得手法について説明する。
図1においてユーザ(使用者)は、携帯型電子機器100を所持している。またモバイル制御対象機器としてウェアラブルディスプレイ140(モバイルディスプレイ)を頭部の一方の眼の近傍に装着している。更にウェアラブルセンサ(モバイルセンサ)として種々のセンサを身体に身につけている。具体的には、屋内外センサ510、周囲温度センサ511、周辺湿度センサ512、周辺光度センサ513、腕装着型の運動計測センサ520、脈拍(心拍数)センサ521、体温センサ522、抹消皮膚温度センサ523、発汗センサ524、足圧力センサ530、発話・咀嚼センサ540、携帯型電子機器100に設けられるGPS(Global Position System)センサ550、ウェアラブルディスプレイ140に設けられる顔色センサ560や瞳孔の大きさセンサ561や視線センサ562などを装着している。これらの携帯型電子機器100や、ウェアラブルディスプレイ140などのモバイル制御対象機器や、ウェアラブルセンサなどによりモバイルサブシステムが構成される。
携帯型電子機器100(モバイルコンピュータ)は、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型PCなどの携帯情報端末であり、例えばプロセッサ(CPU)、メモリ、操作パネル、通信装置、或いはディスプレイ(サブディスプレイ)などを備える。この携帯型電子機器100は、例えばセンサからのセンサ情報を収集する機能、収集したセンサ情報に基づいて演算処理を行う機能、演算結果に基づいて制御対象機器(ウェアラブルディスプレイ等)の制御(表示制御等)を行ったり外部のデータベースから情報を取り込む機能、外部と通信を行う機能などを有することができる。なお携帯型電子機器100は、携帯電話、腕時計、或いはポータブルオーディオなどとして兼用される機器であってもよい。
ウェアラブルディスプレイ140(広義には情報提示部)は、ユーザの一方の眼の近傍に装着されると共にディスプレイ部の大きさが瞳孔の大きさよりも小さくなるように設定され、いわゆるシースルービューアの情報表示部として機能する。なおユーザへの情報提示は、ヘッドフォン、バイブレータなどを用いて行ってもよい。またモバイル制御対象機器(情報提示部)としては、ウェアラブルディスプレイ140以外にも、例えば腕時計、携帯電話機、或いはポータブルオーディオなどの種々の機器を想定できる。
屋内外センサ510は、ユーザが屋内にいるのか屋外にいるのかを検知するセンサであり、例えば超音波を照射し、天井等により超音波が反射して戻ってくるまでの時間を計測する。但し屋内外センサ510は、超音波方式に限らず、アクティブ光方式、パッシブ紫外線方式、パッシブ赤外線方式、パッシブ騒音方式のセンサであってもよい。
周囲温度センサ511は、例えばサーミスタ、放射温度計、熱電対などを用いて外界温度を計測する。周辺湿度センサ512は、例えば湿度によって電気抵抗が変化することを利用して周囲の湿度を計測する。周辺光度センサ513は、例えば光電素子を用いて周囲の光度を計測する。
腕装着型の運動計測センサ520は、加速度センサや角加速度センサでユーザの腕の動きを計測する。この運動計測センサ520と足圧力センサ530を用いることでユーザの日常動作、歩行状態を更に正確に計測できる。脈拍(心拍数)センサ521は、手首又は指又は耳に装着し、例えば拍動に伴う血流の変化を赤外光の透過率や反射率の変化で計測する。体温センサ522、抹消皮膚温度センサ523は、サーミスタ、放射温度計、熱電対などを用いてユーザの体温、抹消皮膚温度を計測する。発汗センサ524は、例えば皮
膚の表面抵抗の変化により皮膚の発汗を計測する。足圧力センサ530は、靴にかかる足裏の圧力分布を検出して、ユーザの立ち状態、座り状態、歩行状態などを計測、判定する。
発話・咀嚼センサ540は、ユーザが発話中(会話中)であるか、咀嚼中(食事中)であるかの可能性を計測するためのイヤホン型のセンサであり、その筺体内に骨伝導マイク、外界音マイクが内蔵されている。骨伝導マイクは、発話・咀嚼時に体内から生じ、体内を伝搬する振動である体内音を検出する。外界音マイクは、発話に応じて体外に伝導する振動である音声や、環境の雑音を含む外界音を検出する。そして骨伝導マイク、外界音マイクにより捕らえられた音の単位時間におけるパワーの比較処理等を行うことで、発話可能性や咀嚼可能性を計測する。
GPSセンサ550はユーザの位置(場所)を検知するセンサである。なおGPSセンサ550の代わりに携帯電話機の位置情報サービスや周辺にある無線LANの位置情報を利用してもよい。顔色センサ560は、例えば顔面近くに光センサを配置し、複数の光学的バンドパスフィルタを通過した後の光度を比較して顔色を計測する。瞳孔の大きさセンサ561は、例えば瞳孔の近くにカメラを配置し、カメラの信号を解析して瞳孔の大きさを計測する。
2.第1のシステム構成例
図2に本実施形態の情報処理システム(情報提示システム)の第1のシステム構成例を示す。図2は、本実施形態の情報処理システムを例えば携帯型電子機器100により実現する場合の例である。
処理部102は、操作部160からの操作情報や、ウェアラブルセンサ150から取得されたセンサ情報などに基づいて、種々の処理を行う。この処理部102の機能は、各種プロセッサ(CPU等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、情報記憶媒体130(光ディスク、ICカード、HDD等)に記憶されたプログラムなどにより実現できる。
処理部102は、情報取得部104、状況推定部106、ベースコンテンツ選択部108、提示許可コンテンツ選択部110、テーマ登録処理部112、提示制御部114、関心度評価部116、達成度評価部118を含む。なおこれらの構成要素の一部(例えば情報取得部、状況推定部)を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
情報取得部104は、ウェアラブルセンサ150(広義にはセンサ)からのセンサ情報等を取得する。具体的には、ウェアラブルセンサ150は、ユーザの行動(歩行、会話、食事、手足の動き、感情表現又は睡眠等)を計測する行動センサ、ユーザの状態(疲労、緊張、空腹、精神状態、身体状態又はユーザに発生したイベント等)を計測する状態センサ、及びユーザの環境(場所、時間、明るさ、気温又は湿度等)を計測する環境センサの少なくとも1つのセンサを含んでおり、情報取得部104は、これらのセンサからのセンサ情報を取得する。
なおセンサは、センサデバイス自体であってもよいし、センサデバイスの他に制御部や通信部等を含むセンサ機器であってもよい。またセンサ情報は、センサから直接得られるセンサ1次情報であってもよいし、センサ1次情報を加工処理(情報処理)することで得られるセンサ2次情報であってもよい。
また情報取得部104は、操作部160からのユーザの操作情報や、通信部138等を介して取得された外部情報や、記憶部120に記憶されたユーザの予定情報も取得することができる。
状況推定部106(状況同定部)は、情報取得部104により取得されたセンサ情報等に基づいて、ユーザの状況(ユーザの行動、状態及び環境の少なくとも1つ)を推定(同定)するための処理を行う。具体的には、取得されたセンサ情報の乗算処理や加算処理などを行い、センサ情報のフィルタリング処理(選択処理)や解析処理のための種々の演算処理を実現する。そして、ユーザの現在の状況を推定する処理である状況同定処理を行う。或いは、ユーザの未来の状況を推定する処理である状況予測処理を行う。状況推定部106は、推定されたユーザの状況を格納する履歴情報を記憶部120に記憶してもよい。
例えば下式(1)に示すように、複数のセンサからの複数のセンサ情報のデジタル化された計測値Xjと、各係数が係数記憶部(図示せず)に記憶され、2次元行列(マトリックス)で表される係数Aijとの積和演算を行う。そうして下式(2)に示すように、積和演算の結果を多次元座標としてn次元のベクトルYiとして演算する。なお、iはn次元空間のi座標であり、jは各センサに割り当てられる番号である。
上式(1)(2)のような演算処理を行うことで、取得されたセンサ情報の中から不要なセンサ情報を除去するフィルタリング処理や、ユーザの行動、状態、環境(TPO情報)をセンサ情報に基づき推定するための解析処理などを実現できる。例えば脈拍(心拍数)、発汗量、体温の計測値Xに対して乗算される係数Aを、その他のセンサ情報の計測値に対する係数よりも大きな値に設定すれば、上式(1)(2)で演算された数値Yは、ユーザの状態である「興奮度」を表すものになる。また発話量の計測値Xに対して乗算される係数と、足圧力の計測値Xに対して乗算される係数を適当な値に設定することで、ユーザの行動が、着座して会話しているのか、歩きながら会話しているのか、静かに思考しているのか、睡眠状態なのか等を推定できる。
なお、状況推定部106が推定するユーザの状況は、例えばユーザの行動、状態、又は環境等である。ユーザの行動の推定は、ユーザが身に着けた行動センサの情報により、ユーザの静止・歩行・走行・座り・寝転がり・階段昇降の状態を判別したり、ユーザの周辺に配置されたセンサ(外部カメラ、ホームセンサ)により、ユーザの行動・姿勢状態を判別したり、位置検知センサにより求められた位置の軌跡により、ユーザの滞留中・移動中の状態を判別することなどにより実現できる。またユーザの状態は、ユーザの精神状態や肉体状態などである。ユーザの状態の推定は、ユーザが身に着けた生体センサの情報により、ストレス・興奮・緊張・健康状態などを判別することなどで実現できる。またユーザの環境は、ユーザの場所情報、時間情報、周囲環境情報などである。ユーザの環境の推定は、位置検知センサにより、ユーザの滞在場所(現在地)を判別したり、時計により年・月・日・曜日・時間を取得したり、周囲環境センサにより気温・気圧・照度・騒音などを取得することなどで実現できる。この場合に、センサ情報によりユーザ状況を完全・正確に特定することは難しいため、状況推定部106による状況推定の確からしさは、ある程度の幅を持つことになる。
なおユーザ状況の推定に、センサ情報以外の情報を用いてもよい。具体的には、記憶部120に記憶されたユーザの予定情報(予定表データ、スケジュール情報)や、通信部138等を介して取得された外部情報を用いて、ユーザ状況を推定してもよい。例えば、ユーザが入力したスケジュール表に基づいて、ユーザのこれからの予定を推定したり、入力された予定から付随的な予定を推定する。或いは、ウェブ情報や外部データベースからインターネット等を介して取得した情報(例えば今日の天気・交通情報)などの外部情報に基づいて、ユーザ状況を推定する。このような予定情報や外部情報を利用すれば、センサ情報だけを用いてユーザ状況を推定する場合に比べて、状況推定の確度を高めることができる。例えばセンサ情報と予定情報を組み合わせてユーザの行動を推定することで、より確からしいユーザの行動の推定が可能になる。
なお状況推定部106(反応判定部105)は、操作情報やセンサ情報に基づいて、コンテンツに対するユーザの反応状況を推定(判定)してもよい。また状況推定部106(反応判定部105)は、コンテンツに対するユーザの反応を格納する履歴情報を履歴情報記憶部124に記憶してもよい。状況推定部106が操作情報を用いる場合、状況推定部106は、コンテンツに対するユーザの反応状況を推定する反応判定機能を有することができる。或いは、状況推定部106が、予定情報や外部情報を用いない場合、状況推定部106から、反応判定機能だけを独立して有する反応判定部105を切り離すことができる。
ベースコンテンツ選択部108はベースコンテンツの選択処理を行う。具体的には、記憶部120に記憶された複数のベースコンテンツの中から、状況推定部106により推定されたユーザの状況に関連する少なくとも1つのベースコンテンツを選択(抽出)する。なお、記憶部120に記憶されたユーザの反応を格納する履歴情報に基づいて、ベースコンテンツを選択してもよい。
提示許可コンテンツ選択部110は提示許可コンテンツの選択処理を行う。具体的には、記憶部120に記憶された複数の提示許可コンテンツの中から、状況推定部106により推定されたユーザの状況に関連する少なくとも1つの提示許可コンテンツを選択(抽出)する。なお、記憶部120に記憶されたユーザの反応を格納する履歴情報や、ユーザの達成度に基づいて、提示許可コンテンツを選択してもよい。
テーマ登録処理部112は所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を行い、これにより、提示許可コンテンツ選択部110が所与のテーマに属する提示許可コンテンツを選択可能になる。言い換えれば、テーマ登録処理部112は提示許可コンテンツ選択部110をイネーブルするための処理(例えば実行状態にするための処理)を行う。具体的には、基本的に、ベースコンテンツ選択部108は常時ベースコンテンツを選択可能である一方、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示許可をユーザが許可したことを表すテーマ登録が行われた後に、提示許可コンテンツ選択部110は提示許可コンテンツを選択可能になる。テーマ登録処理部112によってテーマ登録が行われない場合に、提示許可コンテンツ選択部110は提示許可コンテンツを選択することができない。なお、提示許可コンテンツのテーマが複数存在する場合、テーマ登録処理部112はテーマ毎にテーマ登録を行い、提示許可コンテンツ選択部110はテーマ登録が行われたすべてのテーマに属する提示許可コンテンツを選択可能になる。
提示制御部114はユーザへの提示候補となるコンテンツの選択処理を行う。具体的には、記憶部120に記憶されたベースコンテンツおよび提示許可コンテンツの中から、ウェアラブルディスプレイ140等のコンテンツ提示部によりユーザに対して提示するコンテンツを選択(決定)する。例えば、ベースコンテンツ選択部108がベースコンテンツを選択可能であり、提示許可コンテンツ選択部110が提示許可コンテンツを選択不可能である場合には、提示制御部114は、コンテンツ提示部によりユーザに対して提示するコンテンツとして、ベースコンテンツ選択部108によって抽出されたベースコンテンツを決定する。例えば、ベースコンテンツ選択部108及び提示許可コンテンツ選択部110の双方がコンテンツを選択可能である場合には、提示制御部114は、コンテンツ提示部によりユーザに対して提示するコンテンツとして、ベースコンテンツ選択部108によって抽出されたベースコンテンツ及び提示許可コンテンツ選択部110によって抽出されたベースコンテンツを決定する。例えば、コンテンツ提示部140の表示サイズが小さい場合、提示制御部114は、ベースコンテンツと比べて提示許可コンテンツを優先させて選択してもよい。
なお提示制御部114は、コンテンツ提示部によりユーザに対して提示するコンテンツとして、関心度や達成度に基づき、記憶部120に記憶された種々のメニュー画面を選択してもよい。
関心度評価部116は関心度の評価処理を行う。具体的には、ベースコンテンツに基づき、提示許可コンテンツのテーマの関心度を評価(判定)する。例えば、ベースコンテンツのジャンルに基づいて、提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度を評価し、このとき、テーマ毎に各ジャンルの評価ポイントを格納するテーブル又はテーマ毎に各ジャンルの評価ポイントを算出可能な式を使用してもよい。また、関心度評価部116は、提示許可コンテンツに基づき、提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの第2の関心度を評価(判定)してもよい。例えば、提示許可コンテンツのテーマに基づいて、テーマに対するユーザの第2の関心度を評価する。なお関心度評価部116は、操作情報やセンサ情報に基づいて、記憶部120に記憶される関心度の情報を更新してもよい。なお関心度評価部116は、関心度が閾値を超えるか否かを判定してもよい。
達成度評価部118は達成度の評価処理を行う。具体的には、提示許可コンテンツのテーマの達成度を評価(判定)する。達成度評価部118は、操作情報やセンサ情報に基づいて、記憶部120に記憶される達成度の情報を更新することができる。このとき、達成度を算出するためのテーブル又は式を使用してもよい。
記憶部120は、処理部102、通信部138などのワーク領域となるもので、その機能はRAMなどのメモリやHDD(ハードディスクドライブ)などにより実現できる。記憶部120は、情報を恒久的に記憶してもよく、情報を一時的に記憶してもよい。この記憶部120は、コンテンツ情報記憶部122、履歴情報記憶部124、関心度情報記憶部126、達成度情報記憶部128を含む。なおこれらの構成要素の一部(例えば履歴情報記憶部、関心度情報記憶部)を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
コンテンツ情報記憶部122(コンテンツデータベース)は、例えばテキスト(文字、文章)、画像、映像、音楽、音声、或いは各種データ等であるコンテンツの情報を記憶する。このコンテンツは、リアルタイムに生成してもよいし、例えば通信部138を介して外部からダウンロードしてもよい。またコンテンツ情報記憶部122は、コンテンツに関連づけられたメタ情報(付加情報)を記憶することができる。コンテンツの種類は、少なくとも、ベースコンテンツ及び提示許可コンテンツを含む。例えば、ベースコンテンツは、メタ情報として、ジャンルの情報を有することができる。ベースコンテンツは、例えば通信部138を介して外部(例えば、インターネット上の情報)からジャンルを検索キーとして、取得されてもよい。例えば、提示許可コンテンツは、メタ情報として、テーマの情報を有することができる。
履歴情報記憶部124は、推定されたユーザの状況を格納する履歴情報や、コンテンツに対するユーザの反応を格納する履歴情報を記憶する。例えば、コンテンツ提示部140に提示されたコンテンツ毎に、ユーザの状況と、そのコンテンツへの反応の有無と、そのコンテンツのタイプ(ベースコンテンツのジャンル又は提示許可コンテンツのテーマ)と、を格納する。履歴情報記憶部124は、ベースコンテンツに対するユーザの反応を格納する履歴情報として、ユーザの関心度の評価処理に利用可能なジャンルの利用履歴をテーマ毎に記憶してもよい。
関心度情報記憶部126は、ユーザの関心度の情報を記憶する。例えば、ベースコンテンツのジャンルに関連するテーマに対するユーザの関心度の情報や、提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの第2の関心度の情報を記憶する。
達成度情報記憶部128は、ユーザの達成度の情報を記憶する。具体的には、提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの達成度の情報を記憶する。
情報記憶媒体130(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)などにより実現できる。処理部102は、情報記憶媒体130に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち情報記憶媒体130には、本実施形態の各部としてコンピュータ(操作部、処理部、記憶部、出力部を備える装置)を機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
3.初期起動動作
本実施形態の初期起動動作例について、図3(A)、図3(B)を用いて簡単に説明する。図3(A)はベースコンテンツ選択部及び提示許可コンテンツ選択部の初期起動動作の概念図を示し、図3(B)はコンテンツ提示部の提示例を示す。図3(A)に示すように、情報提示システムが初期起動するとき、基本的に、ベースコンテンツ選択部108はベースコンテンツを選択可能である。テーマ登録処理部112によって、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録が情報提示システムに行われた後に、基本的に、提示許可コンテンツ選択部110は、所与のテーマに属する提示許可コンテンツを選択可能である。図3(B)に示すように、コンテンツ提示部140は、あるテーマ(例えば、食習慣改善)に属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を行うためのメニュー画面を提示することができる。メニュー画面を介してユーザの意志が確認された後、テーマ登録処理部112は、そのテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を行う。
次に本実施形態の初期起動動作例について、図4(A)、図4(B)を用いて説明する。図4(A)は提示許可コンテンツ選択部の初期起動に関するフローチャートであり、図4(B)は提示許可コンテンツ選択部の初期起動手法の説明図である。
まず、提示許可コンテンツ選択部110は、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録が行われたか否かを判定する(ステップS1)。テーマ登録が行われていない場合、テーマ登録処理部112は、再び、ステップS1を実施する。テーマ登録が行われた場合、提示許可コンテンツ選択部110は、所与のテーマに属する提示許可コンテンツを選択可能になる(ステップS2)。このようにすれば、ユーザの意志が確認されているので、提示許可コンテンツが例えばユーザの行動を誘導するような場合であっても、ユーザは、心理的な圧迫を受け難い。従って、ユーザの心理的な負担が軽減される。
ステップS1において、具体的には、提示許可コンテンツ選択部110は、テーマ登録処理部112(反応判定部105)を介してテーマ登録が行われたか否かを判定する。例えば、提示許可コンテンツ選択部110は、記憶部120に記憶されているテーマ登録情報を参照し、テーマ登録情報にテーマ登録が行われたか否かを判定する。
ステップS1において、具体的には、反応判定部105は、操作部160からの操作情報が、テーマ登録を肯定するか否かを判定する。反応判定部105は、操作部160からの操作情報の代わりに、ウェアラブルセンサ150(例えば、視線センサ562)からのセンサ情報を使用してもよい。提示制御部114は、テーマ登録を行うためのメニュー(例えば、図3(B))を選択(決定)していることを反応判定部105に通知し、反応判定部105は、この通知に基づき、操作情報やセンサ情報がテーマ登録を肯定するか否かを判定する。操作情報やセンサ情報がテーマ登録を肯定する場合、テーマ登録処理部112は、記憶部120に記憶されているテーマ登録情報に、テーマ登録を行う。
4.提示動作
本実施形態の提示動作例について、図5を用いて簡単に説明する。図5はコンテンツ提示部の提示例を示す。ベースコンテンツ選択部108及び提示許可コンテンツ選択部110の双方がコンテンツを選択可能であるとき、図5に示すように、コンテンツ提示部140は、ベースコンテンツ及び提示許可コンテンツを提示することができる。図5では、A1、A2、A3に示すように3つのベースコンテンツが提示され、A4に示すように1つの提示許可コンテンツが提示されている。なお、図5では、A1に示すベースコンテンツ(新型インフルワクチン 子供の接種も治験開始へ)のジャンルは、「ニュース」であり、A2に示すベースコンテンツ(ダイエット特集)のジャンルは、「ダイエット」であり、A3に示すベースコンテンツ(経済は感情で動く[AB書店])のジャンルは、「地域情報」であり、A4に示す提示許可コンテンツ(食事の量を控えめにしてみよう)のテーマは、「食習慣改善」である。
次に本実施形態の提示動作例について、図6(A)、図6(B)を用いて説明する。図6(A)は提示制御部の選択に関するフローチャートであり、図6(B)は提示制御部の選択手法の説明図である。
まず、情報取得部104が、行動センサ、状態センサ、或いは環境センサからのセンサ情報を取得する(ステップS11)。そして、状況推定部106が、取得されたセンサ情報に基づいて、ユーザの状況(TPOf)を推定する(ステップS12)。次に、ベースコンテンツ選択部108が、センサ情報により推定(同定)されるユーザの状況に基づいて、複数のコンテンツ(例えば、コンテンツ情報記憶部122に記憶された複数のベースコンテンツ)の中から、少なくとも1つのベースコンテンツを選択(抽出)する(ステップS13)。また、提示許可コンテンツ選択部110が、センサ情報により推定(同定)されるユーザの状況に基づいて、複数のコンテンツ(例えば、コンテンツ情報記憶部122に記憶された複数の提示許可コンテンツ)の中から、少なくとも1つの提示許可コンテンツを選択(抽出)する(ステップS13)。なお、提示許可コンテンツ選択部110に用いられるセンサ情報は、ベースコンテンツ選択部108に用いられるセンサ情報と同一のセンサ情報であってもよく、専用のセンサ情報であってもよい。
次に、提示制御部114が、コンテンツ提示部140によりユーザに対して提示するコンテンツとして、ベースコンテンツ選択部108によって抽出されたベースコンテンツと、提示許可コンテンツ選択部110によって抽出された提示許可コンテンツと、を選択(決定)する(ステップS14)。そして、提示制御部114が、選択(決定)されたベースコンテンツ及び提示許可コンテンツを、ウェアラブルディスプレイ140等の情報提示部によりユーザに提示(提供、表示)する(ステップS15、例えば、図5)。
なお状況推定部106は、情報取得部104を介して取得したユーザの予定情報や、外部から取得した外部情報等の情報を使用してもよい。なお提示制御部114は、提示許可コンテンツ選択部110によって抽出された提示許可コンテンツを無視し、ベースコンテンツ選択部108によって抽出されたベースコンテンツだけを選択(決定)してもよい。或いは、提示制御部114は、ベースコンテンツ選択部108によって抽出されたベースコンテンツを無視し、提示許可コンテンツ選択部110によって抽出された提示許可コンテンツだけを選択(決定)してもよい。
図6(A)のステップS13において、基本的に、ベースコンテンツ選択部108はベースコンテンツを抽出することができる。図4(A)のステップS1、S2に示されるようにテーマ登録が行われている場合に、図6(A)のステップS13において、提示許可コンテンツ選択部110は、ユーザによって許可されたテーマに属する提示許可コンテンツを抽出することができる。
5.ベースコンテンツに基づく関心度評価動作
本実施形態のベースコンテンツに基づく関心度評価動作は、2つの段階に分けることができる。即ち、ベースコンテンツに基づく関心度評価動作は、ベースコンテンツに基づく関心度更新動作と、ベースコンテンツに基づく関心度判定動作とに分けることができる。本実施形態がベースコンテンツに基づく関心度評価動作を採用することで、情報提示システムは、ある程度ユーザが関心を持つ範囲を推定することができる。従って、情報提示システムは、推定されたユーザの関心度に基づき、提示許可コンテンツを提案することができる。ユーザの関心度を考慮する場合、ユーザによっては、提示許可コンテンツの提案に対して、新たな気づきが生じ易くなる。一方、ユーザの関心度を考慮しない場合、ユーザによっては、提示許可コンテンツの提案(テーマ登録の求め)に対して、不安が生じたり、不快が生じ易くなる。また、ベースコンテンツに基づく関心度判定動作を採用することで、情報提示システムは、ユーザの関心度が高くなったときに、提示許可コンテンツを提案することができる。
本実施形態のベースコンテンツに基づく関心度更新動作例について、図7(A)、図7(B)、図8(A)を用いて簡単に説明する。図7(A)、図7(B)はコンテンツ提示部の提示例を示す。図8(A)は、ベースコンテンツへの反応を関心度に変換するためのテーブル例を示す。図7(A)では、図5でA2に示すベースコンテンツ(ダイエット特集)にユーザが操作部160やセンサを介して反応(選択)しようとしている状況が示される。ユーザがA2に示すベースコンテンツ(ダイエット特集)に反応した後、図7(B)では、ユーザがA2に示すベースコンテンツの続きを表す詳細画面が提示されている。詳細画面は、B1、B2、B3に示すように3つのベースコンテンツを含む。図8(A)では、図5でA2に示すベースコンテンツ(ダイエット特集)のジャンル「ダイエット」がジャンル19に対応する場合、テーマ2(食習慣改善)に対する評価ポイントは、10である。
なお、本実施形態のベースコンテンツに基づく関心度評価の際に、ジャンルの利用履歴をテーマ毎に記憶してもよい。図8(B)は、ベースコンテンツへの反応をジャンルの利用履歴として記憶するためのテーブル例を示す。図8(B)では、テーマ毎に関心度評価に利用可能な各ジャンルに対して、ベースコンテンツへの反応回数と、関心度評価への利用の有無とが記憶されている。図8(B)の記憶テーブル内の各値は、図8(A)の変換テーブル(評価ポイントテーブル)内の「0」以外の評価ポイント値に対応する。
次に本実施形態の関心度更新動作例について、図9(A)、図9(B)を用いて説明する。図9(A)はベースコンテンツに基づく関心度評価部の更新に関するフローチャートであり、図9(B)はベースコンテンツに基づく関心度評価部の更新手法の説明図である。
まず、反応判定部105は、ユーザがベースコンテンツに反応したか否かを判定する(ステップS21)。ユーザがベースコンテンツに反応する場合、関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づき、提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度を評価する(ステップS22)。そして関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づくテーマに対するユーザの関心度を更新する(ステップS23)。ユーザがベースコンテンツに反応する場合、反応判定部105は、ユーザの関心度の評価に利用可能なジャンルに対するユーザの利用履歴を更新してもよい(ステップS24)。
ステップS21において、具体的には、反応判定部105は、操作部160からの操作情報が、ユーザがベースコンテンツに反応したことを表すか否かを判定する。反応判定部105は、操作部160からの操作情報の代わりに、ウェアラブルセンサ150からのセンサ情報を使用してもよい。提示制御部114は、ベースコンテンツを選択(決定)していることを反応判定部105に通知し、反応判定部105は、この通知に基づいて、操作情報やセンサ情報がユーザがベースコンテンツに反応したことを表すか否かを判定する。
例えば、反応判定部105は、操作情報やセンサ情報が、提示制御部114によって選択(決定)されたベースコンテンツの選択(例えば、図7(A))を表し、その結果、そのベースコンテンツの続きを表す詳細画面(例えば、図7(B))の要求を表すと判定し、これにより、反応判定部105は、操作情報やセンサ情報がユーザがベースコンテンツに反応したことを表すと判定する。この場合、反応判定部105は、続きの詳細画面が要求されていることをベースコンテンツ選択部108に通知してもよい。
ステップS22において、具体的には、関心度評価部116は、ユーザが反応したベースコンテンツのジャンルに基づいて、テーマに対するユーザの関心度を評価する。提示制御部114は、選択(決定)しているベースコンテンツのジャンルを関心度評価部116に通知し、関心度評価部116は、提示制御部114からのベースコンテンツのジャンルに基づいて、テーマに対するユーザの関心度を評価する。提示制御部114は、選択(決定)しているベースコンテンツのIDを関心度評価部116に通知してもよく、関心度評価部116は、コンテンツ情報記憶部122を参照しながら、提示制御部114からのベースコンテンツのIDに対応するベースコンテンツのジャンルを取得し、取得したジャンルに基づいて、テーマに対するユーザの関心度を評価してもよい。
ステップS22において、具体的には、関心度評価部116は、記憶部120に記憶されるテーマ毎に各ジャンルの評価ポイントを格納するテーブル(例えば、図8(A))を用いて、ユーザが反応したベースコンテンツのジャンルをテーマに対するユーザの関心度に変換(評価)する。テーマ毎に各ジャンルの評価ポイントを格納するテーブルは、テーマ毎に各ジャンルの評価ポイントを算出可能な式でもよい。なお関心度評価部116は、複数のテーマに対応する複数のユーザの関心度を評価してもよい。
ステップS23において、具体的には、関心度評価部116は、評価前のテーマに対するユーザの関心度を関心度情報記憶部126から読み出し、評価前のユーザの関心度を評価後のユーザの関心度に更新する。例えば、評価(反応)前のテーマ2(食習慣改善)の関心度が「995」であり、評価(反応)後のテーマ2(食習慣改善)に対する評価ポイントが「10」(例えば、図8(A))である場合、更新後のテーマ2(食習慣改善)の関心度は「1005」(=「995」+「10」)である。なお関心度評価部116は、複数のテーマに対応する複数のユーザの関心度を更新してもよい。
図6(A)のステップS14に示されるように提示制御部114がベースコンテンツを選択する場合に、図9(A)のステップS21において、反応判定部105はユーザがベースコンテンツに反応したか否かを判定することができる。
ユーザがベースコンテンツに反応する場合、ステップS22、S23において、関心度評価部116は、ユーザが反応したベースコンテンツのジャンルに基づいて、テーマに対するユーザの関心度を評価・更新する。このとき、ステップS24において、反応判定部105は、ユーザの関心度の評価に利用可能なジャンルに対するユーザの利用履歴を更新してもよい。ユーザの利用履歴は、後述の図13(A)のステップS35において、使用される。
ステップS24において、具体的には、反応判定部105は、ジャンルの利用履歴を履歴情報記憶部124から読み出し、ユーザが選択(反応)しているベースコンテンツのジャンル(例えば、ジャンル19)への反応回数をテーマ毎に更新する。例えば、選択(反応)前のテーマ1(歩行量増加)及びテーマ2(食習慣改善)のジャンル19(ダイエット)の反応回数が「0」(例えば、図8(B))である場合、選択(反応)後のテーマ1(歩行量増加)及びテーマ2(食習慣改善)のジャンル19(ダイエット)の反応回数は、「0」から「1」に更新される。
ユーザが選択(反応)しているベースコンテンツのジャンル(例えば、ジャンル19)の反応回数が「0」から「1」に更新される場合、反応判定部105は、そのジャンルの関心度評価への利用の有無も更新する。例えば、選択(反応)前のテーマ1(歩行量増加)及びテーマ2(食習慣改善)のジャンル19(ダイエット)の利用フラグが「0」(例えば、図8(B))である場合、選択(反応)後のテーマ1(歩行量増加)及びテーマ2(食習慣改善)のジャンル19(ダイエット)の利用フラグは、「0(未利用)」から「1(利用済)」に更新される。なお、図8(B)の記憶テーブル内の各値は、提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度の評価に利用可能なジャンルのみに対応する。例えば、図8(A)の変換テーブル内のテーマ2(食習慣改善)のジャンル5(スポーツ実践)の評価ポイント値が「0」であるので、テーマ2(食習慣改善)のジャンル5(スポーツ実践)の反応回数及び関心度評価への利用の有無は、記憶不可能である。
次に、本実施形態のベースコンテンツに基づく関心度判定動作例について、図10、図11を用いて簡単に説明する。図10はベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツの関心度の閾値の設定例を示す。図11はコンテンツ提示部の提示例を示す。
例えば、図10に示すように、テーマ2(食習慣改善)の関心度が関心度閾値を超える場合、図3(B)に示すように、コンテンツ提示部140は、テーマ2(食習慣改善)に属する提示許可コンテンツのテーマ登録を行うためのメニュー画面を提示することができる。
図10の例とは異なり、例えば、テーマ1(歩行量増加)の関心度が関心度閾値を超える場合、図11に示すように、コンテンツ提示部140は、テーマ1(歩行量増加)に関連する関心確認コンテンツを提示してもよい。この場合、ユーザが関心確認コンテンツに反応した後に、コンテンツ提示部140は、テーマ1(歩行量増加)に属する提示許可コンテンツのテーマ登録を行うためのメニュー画面を提示することができる。なお、テーマ毎に、異なる関心度閾値が設定されてもよい。
次に本実施形態の関心度判定動作例について、図12(A)、図12(B)を用いて説明する。図12(A)は関心度の判定に関するフローチャートであり、図12(B)は関心度の判定手法の説明図である。
まず、関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が所与の関心度閾値を超えるか否かを判定する(ステップS31)。次に、テーマに対するユーザの関心度が所与の関心度閾値を超える場合、提示制御部114は、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を行うためのメニュー画面を選択する(ステップS32)。
なお、テーマに対するユーザの関心度が所与の関心度閾値を超える場合、反応判定部105は、ユーザが関心確認コンテンツに反応したか否かを判定してもよい(ステップS33)。ユーザが関心確認コンテンツに反応した場合、提示制御部114は、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を行うためのメニュー画面を選択してもよい(ステップS32)。
ステップS31において、具体的には、関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度を関心度情報記憶部126から取得し、所与の関心度閾値を記憶部120から取得する。例えば、テーマ2(食習慣改善)に対するユーザの関心度は、「1005」である。関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が所与の関心度閾値を超えるか否かを判定する。所与の関心度閾値は、例えば、「1000」である。ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が所与の関心度閾値を超える場合、関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が所与の関心度閾値を超えることを提示制御部114に通知する。
ステップS32において、具体的には、提示制御部114は、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を行うためのメニュー画面(例えば、図3(B))をコンテンツ情報記憶部122から読み出し、そのメニュー画面を選択する。なおコンテンツ提示部140は、この選択に応じて、テーマ登録を行うためのメニュー画面をユーザに提示する。
関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が所与の関心度閾値を超えることを、提示制御部114ではなく、ベースコンテンツ選択部108に通知してもよく、ベースコンテンツ選択部108は、ベースコンテンツとして関心確認コンテンツを選択してもよい。この場合、提示制御部114は、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を行うためのメニュー画面の代わりに、ベースコンテンツ選択部108からの関心確認コンテンツを選択してもよい。図10の例とは異なり、例えば、テーマ1(歩行量増加)に対するユーザの関心度が「1005」であり、所与の関心度閾値が「1000」である場合、関心度評価部116が、テーマ1(歩行量増加)に対するユーザの関心度が所与の関心度閾値を超えることをベースコンテンツ選択部108に通知する。この場合、ベースコンテンツ選択部108は、例えば図11に示される関心確認コンテンツ(散歩コースを通過しました。5分前にいた場所付近に戻ると、散歩コースを案内できます。)をコンテンツ情報記憶部122から読み出し、その関心確認コンテンツを選択する。提示制御部114は、ベースコンテンツ選択部108からの関心確認コンテンツを選択していることを反応判定部105に通知する。
ステップS33において、具体的には、反応判定部105は、ウェアラブルセンサ150(例えば、GPSセンサ550)が、ユーザが関心確認コンテンツに反応したことを表すか否かを判定する。反応判定部105は、ウェアラブルセンサ150からのセンサ情報の代わりに、操作部160からの操作情報を使用してもよい。ユーザが関心確認コンテンツに反応した場合、反応判定部105は、ユーザが関心確認コンテンツに反応したことを提示制御部114に通知する。提示制御部114は、この通知に基づき、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を行うためのメニュー画面を選択する(ステップS32)。
図9(A)のステップS23に示されるように関心度評価部116がベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度を更新する場合に、図12(A)のステップS31において、関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が所与の関心度閾値を超えるか否かを判定することができる。
上述の通り、例えば、図10に示すように、テーマ2(食習慣改善)の関心度が関心度閾値を超える場合、図3(B)に示すように、コンテンツ提示部140は、テーマ2(食習慣改善)に属する提示許可コンテンツのテーマ登録を行うためのメニュー画面を提示することができる(図12(A)のステップS32)。しかしながら、メニュー画面に提示されるテーマによって、ユーザに新たな気づきが生まれるとは限らない。そこで、テーマの関心度が関心度閾値を超えない場合、様々なジャンルのベースコンテンツを提示し、各ベースコンテンツへのユーザの反応を見極めることが好ましい。これに加えて、又は、これに代えて、複数の関心度閾値を採用することが好ましい。
本実施形態のベースコンテンツに基づき評価される関心度に基づく提示動作例について、図13(A)、図13(B)を用いて説明する。図13(A)はベースコンテンツの提示に関するフローチャートであり、図13(B)はベースコンテンツの提示手法の説明図である。なお、図13(A)のフローチャートは、図12(A)のフローチャートの変形とも言える。図12(A)において、1つの関心度閾値が採用される一方、図13(A)において、2つの関心度閾値(低い閾値及び高い閾値)が採用される。図10の例とは異なり、例えば、図10に示される閾値を低い閾値として設定し、且つ、図10に示される閾値の上の閾値(図示せず)を高い閾値として設定してもよい。代替的に、例えば、図10に示される閾値の下の閾値(図示せず)を低い閾値として設定し、図10に示される閾値を高い閾値として設定してもよい。
まず、ベースコンテンツ選択部108は、複数のジャンルの中から少なくとも1つのジャンルをランダムに選択し、そのランダムに選択された少なくとも1つのジャンルに対応する少なくとも1つのベースコンテンツを選択する(ステップS34)。次に、関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が、低い閾値を超えるか否かを判定する(ステップS31)。テーマに対するユーザの関心度が、低い閾値を超えない場合、ステップS34を実施する。テーマに対するユーザの関心度が、低い閾値を超える場合、ベースコンテンツ選択部108は、複数のジャンルの中から少なくとも1つのジャンルを非ランダムに選択し、その非ランダムに選択された少なくとも1つのジャンルに対応する少なくとも1つのベースコンテンツを選択する(ステップS35)。次に、関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が、高い閾値を超えるか否かを判定する(ステップS31’)。テーマに対するユーザの関心度が、高い閾値を超えない場合、ステップS35を実施する。テーマに対するユーザの関心度が、高い閾値を超える場合、提示制御部114は、提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を行うためのメニュー画面を選択する(ステップS32)。
なお、ステップS31’の判定を所与の回数だけ実施しても、テーマに対するユーザの関心度が、高い閾値を超えない場合、ステップS35の代わりに、ステップS34を実施し、ステップS31、S35を無視してもよい。代替的に、ステップS34、S31を無視し、ステップS35、S31’、S32を実施してもよい。
ステップS34において、具体的には、図3(A)に示すように、情報提示システムが初期起動した後、テーマに対するユーザの関心度が、低い閾値を超えない限り、ベースコンテンツ選択部108は、複数のジャンルの中から少なくとも1つのジャンルをランダムに選択し、そのランダムに選択された少なくとも1つのジャンルに対応する少なくとも1つのベースコンテンツを選択する。例えば、図8(A)に示されるように、ベースコンテンツのジャンルの数が28である場合、ジャンル1〜28の中からジャンル1を選択する確率は、ジャンル1〜28の中からジャンル2を選択する確率と等しい。ベースコンテンツのジャンルがランダムに選択されることにより、ユーザがどのテーマに関心があるのか、効果的に把握することが可能になる。
ベースコンテンツ選択部108がベースコンテンツを選択し、提示制御部114もそのベースコンテンツを選択すると、反応判定部105は、操作部160からの操作情報やウェアラブルセンサ150からのセンサ情報が、ユーザがベースコンテンツに反応したことを表すか否かを判定する。ユーザがベースコンテンツに反応する場合、関心度評価部116は、ユーザが反応したベースコンテンツのジャンルに基づいて、テーマに対するユーザの関心度を評価する。関心度評価部116は、評価前のテーマに対するユーザの関心度を関心度情報記憶部126から読み出し、評価前のユーザの関心度を評価後のユーザの関心度に更新する。
ステップS31において、具体的には、評価前のユーザの関心度を評価後のユーザの関心度に更新するとき、関心度評価部116は、低い閾値を記憶部120から取得する。例えば、テーマ2(食習慣改善)に対するユーザの関心度(更新後の関心度)は、「505」である。関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が、低い閾値を超えるか否かを判定する。低い閾値は、例えば、「500」である。ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が、低い閾値を超える場合、関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が、低い閾値を超えることをベースコンテンツ選択部108に通知する。
ステップS35において、具体的には、図3(A)に示すように、テーマに対するユーザの関心度が、低い閾値を超えた後、テーマに対するユーザの関心度が、高い閾値を超えない限り、ベースコンテンツ選択部108は、複数のジャンルの中から少なくとも1つのジャンルを非ランダムに選択し、その非ランダムに選択された少なくとも1つのジャンルに対応する少なくとも1つのベースコンテンツを選択する。例えば、図8(A)に示されるように、ベースコンテンツのジャンルの数が28である場合、テーマ1に関してジャンル1〜28の中からジャンル1を選択する確率は、テーマ1に関してジャンル1〜28の中からジャンル5を選択する確率と等しくない。複数のジャンルの中から少なくとも1つのジャンルを非ランダムに選択する手法は、図8(B)を用いて後述する。
ベースコンテンツ選択部108がベースコンテンツを選択し、提示制御部114もそのベースコンテンツを選択すると、反応判定部105は、操作部160からの操作情報やウェアラブルセンサ150からのセンサ情報が、ユーザがベースコンテンツに反応したことを表すか否かを判定する。ユーザがベースコンテンツに反応する場合、関心度評価部116は、ユーザが反応したベースコンテンツのジャンルに基づいて、テーマに対するユーザの関心度を評価する。関心度評価部116は、評価前のテーマに対するユーザの関心度を関心度情報記憶部126から読み出し、評価前のユーザの関心度を評価後のユーザの関心度に更新する。
ステップS31’において、具体的には、評価前のユーザの関心度を評価後のユーザの関心度に更新するとき、関心度評価部116は、高い閾値を記憶部120から取得する。例えば、テーマ2(食習慣改善)に対するユーザの関心度(更新後の関心度)は、「1005」である。関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が、高い閾値を超えるか否かを判定する。高い閾値は、例えば、「1000」である。ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が、高い閾値を超える場合、関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が、高い閾値を超えることを提示制御部114に通知する。
ステップS32において、具体的には、提示制御部114は、提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を行うためのメニュー画面(例えば、図3(B))をコンテンツ情報記憶部122から読み出し、そのメニュー画面を選択する。なおコンテンツ提示部140は、この選択に応じて、テーマ登録を行うためのメニュー画面をユーザに提示する。
以下、複数のジャンルの中から少なくとも1つのジャンルを非ランダムに選択する手法について説明する。ステップS35において、提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度が、低い閾値を超える場合、ベースコンテンツ選択部108は、例えば、提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度の評価に利用可能なジャンルの利用履歴(例えば、図8(B)のベースコンテンツへの反応回数や、関心度評価への利用の有無)に基づき、少なくとも1つのベースコンテンツを選択する。これに加えて、或いは、これに代えて、例えば、ベースコンテンツ選択部108は、提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの関心度の評価に利用可能なジャンルの評価ポイント(例えば、図8(A))に基づき、少なくとも1つのベースコンテンツを選択する。
具体的には、図8(B)に示されるジャンルの利用履歴において、例えばテーマ2に対するユーザの関心度の評価に利用済ジャンルは、ジャンル4、6、7、8、15であり、未利用ジャンルは、ジャンル11、12、19である。ベースコンテンツ選択部108は、利用済ジャンルに属するベースコンテンツと比べて、未利用ジャンルに属するベースコンテンツを優先させて選択することができる。例えば、ベースコンテンツ選択部108は、未利用ジャンルに属するベースコンテンツだけを選択することもできる。未利用ジャンルに属するベースコンテンツにユーザが反応するか否かを見極めることにより、ユーザがどのテーマに関心があるのか、確実に把握することが可能となる。
具体的には、図8(A)に示される評価テーブルにおいて、例えばテーマ2に対して低い評価ポイントを持つジャンル4、6、7、8、11、12、15に属するベースコンテンツと比べて、テーマ2に対して高い評価ポイントを持つジャンル19に属するベースコンテンツを優先させて選択することができる。高いポイントを持つジャンルに属するベースコンテンツにユーザが反応する場合、ユーザがそのテーマに関心があるのか、速く把握することが可能となる。例えば、ベースコンテンツ選択部108は、最も高い評価ポイントを持つジャンルだけを選択することもできる。
なお、ステップS35において、ベースコンテンツ選択部108は、所与のテーマに関して、未利用ジャンルの中から高い評価ポイント又は最も高い評価ポイントを持つジャンルに属するベースコンテンツを選択してもよい。未利用ジャンルがない場合、ステップS35、S31’を無視してもよい。
6.提示許可コンテンツに基づく関心度評価動作
以上の図9(A)、図9(B)、図12(A)、図12(B)では、ベースコンテンツに基づく処理について説明したが、関心度評価部116は、提示許可コンテンツについての関心度評価処理を行ってもよい。ベースコンテンツに基づく関心度評価動作は、推定されたユーザの関心度に基づいてテーマ登録を行い、提示許可コンテンツをユーザに提示することを可能にした。しかしながら、推定されたユーザの関心度は、実際のユーザの関心度(ユーザの心の中に潜む関心度)と一致しない場合もある。したがって、テーマ登録が行われた場合であっても、ユーザの関心度を再度確認するために、本実施形態は、提示許可コンテンツに基づく関心度評価動作を採用することができる。テーマ登録が行われた後のユーザの関心度は、第2の関心度と呼ぶことができる。提示許可コンテンツに基づく関心度評価動作は、提示許可コンテンツに基づく関心度更新動作と、提示許可コンテンツに基づく関心度判定動作とに分けることができる。
本実施形態の提示許可コンテンツに基づく関心度更新動作例について、図14(A)、図14(B)を用いて簡単に説明する。図14(A)、図14(B)はコンテンツ提示部の提示例を示す。図14(A)では、テーマ2(食習慣改善)に属する提示許可コンテンツ(食事内容のメモを取りますか?)が示される。図14(B)では、テーマ1(歩行量増加)に属する提示許可コンテンツ(AB駅で降りて、散歩してみよう。)が示される。反応判定部105は、図14(A)や図14(B)に示されるような提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの第2の関心度を評価する。
次に本実施形態の関心度更新動作例について、図15(A)、図15(B)を用いて説明する。図15(A)は提示許可コンテンツに基づく関心度評価部の更新に関するフローチャートであり、図15(B)は提示許可コンテンツに基づく関心度評価部の更新手法の説明図である。
まず、反応判定部105は、ユーザが提示許可コンテンツに反応したか否かを判定する(ステップS41)。ユーザが提示許可コンテンツに反応する場合、関心度評価部116は、提示許可コンテンツに基づき、提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの第2の関心度を評価する(ステップS42)。そして関心度評価部116は、提示許可コンテンツに基づくテーマに対するユーザの第2の関心度を更新する(ステップS43)。
ステップS41において、具体的には、反応判定部105は、操作部160からの操作情報が、ユーザが提示許可コンテンツに反応したことを表すか否かを判定する。反応判定部105は、操作部160からの操作情報の代わりに、ウェアラブルセンサ150(例えば、視線センサ562、GPSセンサ550等)からのセンサ情報を使用してもよい。提示制御部114は、提示許可コンテンツを選択(決定)していることを反応判定部105に通知し、反応判定部105は、この通知に基づいて、操作情報やセンサ情報がユーザが提示許可コンテンツに反応したことを表すか否かを判定する。
例えば、反応判定部105は、操作情報やセンサ情報が、提示制御部114によって選択(決定)された提示許可コンテンツ(例えば、図14(A)、図14(B)等)の選択や従順を表し、これにより、反応判定部105は、操作情報やセンサ情報がユーザが提示許可コンテンツに反応したことを表すと判定する。
ステップS42において、具体的には、関心度評価部116は、ユーザが反応した提示許可コンテンツのテーマに基づいて、テーマに対するユーザの第2の関心度を評価する。提示制御部114は、選択(決定)している提示許可コンテンツのテーマを関心度評価部116に通知し、関心度評価部116は、提示制御部114からの提示許可コンテンツのテーマに基づいて、テーマに対するユーザの第2の関心度を評価する。提示制御部114は、選択(決定)している提示許可コンテンツのIDを関心度評価部116に通知してもよく、関心度評価部116は、コンテンツ情報記憶部122を参照しながら、提示制御部114からの提示許可コンテンツのIDに対応する提示許可コンテンツのテーマを取得し、取得したテーマに基づいて、テーマに対する第2のユーザの関心度を評価してもよい。
ステップS43において、具体的には、関心度評価部116は、評価前のテーマに対するユーザの第2の関心度を関心度情報記憶部126から読み出し、評価前のユーザの第2の関心度を評価後のユーザの第2の関心度に更新する。例えば、評価(反応)前のテーマ2(食習慣改善)の第2の関心度が「0」であり、評価(反応)後のテーマ2(食習慣改善)に対する評価ポイントが「10」である場合、更新後のテーマ2(食習慣改善)の関心度は「10」(=「0」+「10」)である。
図6(A)のステップS14に示されるように提示制御部114が提示許可コンテンツを選択する場合に、図15(A)のステップS41において、反応判定部105はユーザが提示許可コンテンツに反応したか否かを判定することができる。なお状況推定部106は、反応判定部105の処理を行ってもよい。
次に、本実施形態の提示許可コンテンツに基づく関心度判定動作例について、図16、図17を用いて簡単に説明する。図16は提示許可コンテンツに基づく提示許可コンテンツの第2の関心度の閾値の設定例を示す。図17はコンテンツ提示部の提示例を示す。
例えば、図16に示すように、所与の期間に、テーマ2(食習慣改善)の第2の関心度が第2の関心度閾値を超えない場合、図17に示すように、コンテンツ提示部140は、テーマ2(食習慣改善)に属する提示許可コンテンツのテーマ登録を取り消すためのメニュー画面を提示することができる。なお、テーマ毎に、異なる所与の期間が設定されてもよく、異なる第2の関心度閾値が設定されてもよい。
次に本実施形態の関心度判定動作例について、図18(A)、図18(B)を用いて説明する。図18(A)は第2の関心度の判定に関するフローチャートであり、図18(B)は第2の関心度の判定手法の説明図である。
まず、関心度評価部116は、所与の期間に、提示許可コンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの第2の関心度が所与の第2の関心度閾値を超えるか否かを判定する(ステップS51)。次に、所与の期間に、テーマに対するユーザの第2の関心度が所与の第2の関心度閾値を超えない場合、提示制御部114は、そのテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を取り消すためのメニュー画面(例えば、図17)を選択する(ステップS52)。
なお、所与の期間に、テーマに対するユーザの第2の関心度が所与の第2の関心度閾値を超える場合、関心度評価部116は、次の所与の期間における判定のために、テーマに対するユーザの第2の関心度をリセットしてもよい。
ステップS51において、具体的には、関心度評価部116は、提示許可コンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの第2の関心度を関心度情報記憶部126から取得し、所与の第2の関心度閾値を記憶部120から取得する。例えば、テーマ2(食習慣改善)に対するユーザの第2の関心度は、「0」である。関心度評価部116は、所与の期間に、提示許可コンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの第2の関心度が所与の第2の関心度閾値を超えるか否かを判定する。例えば、所与の期間は、1週間である。所与の第2の関心度閾値は、例えば、「10」である。所与の期間に、提示許可コンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの第2の関心度が所与の第2の関心度閾値を超えない場合、関心度評価部116は、提示許可コンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの第2の関心度が所与の第2の関心度閾値を超えないことを提示制御部114に通知する。
例えば、テーマ2(食習慣改善)に対するユーザの第2の関心度は、「100」であり、所与の期間に、提示許可コンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの第2の関心度が所与の第2の関心度閾値を超える場合、関心度評価部116は、第2の関心度「100」をリセットしてもよく、次の所与の期間に、提示許可コンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの第2の関心度が所与の第2の関心度閾値を超えるか否かを判定してもよい。
ステップS52において、具体的には、提示制御部114は、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を取り消すためのメニュー画面(例えば、図17)をコンテンツ情報記憶部122から読み出し、そのメニュー画面を選択する。なおコンテンツ提示部140は、この選択に応じて、テーマ登録を取り消すためのメニュー画面をユーザに提示する。なお、ユーザがテーマ登録の取り消しを求める場合、テーマ登録処理部112は、テーマ登録情報から対応するテーマのテーマ登録を取り消す。なお、提示許可コンテンツ選択部110は、取り消されたテーマに属する提示許可コンテンツを選択することができない。
図4(A)のステップS3に示されるように提示許可コンテンツ選択部110が所与のテーマに属する提示許可コンテンツを選択可能である場合に、図18のステップS51において、関心度評価部116は、所与の期間に、提示許可コンテンツに基づく提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの第2の関心度が所与の第2の関心度閾値を超えるか否かを判定することができる。なお、例えば、テーマ2(食習慣改善)に属する提示許可コンテンツのみ、提示許可コンテンツ選択部110が選択可能であり、テーマ1(歩行量増加)に属する提示許可コンテンツを提示許可コンテンツ選択部110が選択できない場合、関心度評価部116は、所与の期間に、テーマ2(食習慣改善)のみに対するユーザの第2の関心度が所与の第2の関心度閾値を超えるか否かを判定することができる。
7.達成度評価動作
以上の図18(A)、図18(B)では、提示許可コンテンツの関心度を再度確認(検証)する処理について説明した。提示許可コンテンツが例えばユーザの行動を誘導するような場合、ユーザは提示許可コンテンツに関心を持っているが、ユーザの実施状況によっては、ユーザのやる気が低下することもある。ユーザの適正な行動を支援するために、本実施形態は、提示許可コンテンツに基づく達成度評価動作を採用することができる。達成度評価動作は、達成度更新動作と、達成度判定動作とに分けることができる。
本実施形態の達成度更新動作例について、図19(A)、図19(B)、図20(A)、図20(B)を用いて簡単に説明する。図19(A)、図19(B)、図20(A)はコンテンツ提示部の提示例を示す。図20(B)は、提示許可コンテンツへの反応を達成度に変換するためのテーブル例を示す。
図19(A)では、ユーザが操作部160やセンサを介してテーマ1(歩行量増加)の目標値を設定しようとしている状況が示される。図19(B)では、ユーザが操作部160やセンサを介してテーマ1(歩行量増加)の実施状況を入力しようとしている状況が示される。
図20(A)では、ユーザが例えば図14(B)でC1に示すような提示許可コンテンツ(AB駅で降りて、散歩してみよう。)に反応した後、図20(A)でD1で示すテーマ1(歩行量増加)に属する次の提示許可コンテンツ(南口の改札を出て、ABC通りを進んで下さい。)にユーザが操作部160やセンサを介して反応(従順)しようとしている状況が示される。図20(B)では、図14(B)、図20(A)の提示許可コンテンツの指示が散歩コース1に対応する場合、散歩コース1の完了(従順)に対する評価ポイントは、1000である。
次に本実施形態の達成度更新動作例について、図21(A)、図21(B)を用いて説明する。図21(A)は達成度評価部の更新に関するフローチャートであり、図21(B)は達成度評価部の更新手法の説明図である。
まず、反応判定部105は、ユーザが提示許可コンテンツに反応したか否かを判定する(ステップS61)。ユーザが提示許可コンテンツに反応する場合、達成度評価部118は、提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの達成度を評価する(ステップS62)。そして達成度評価部118は、提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの達成度を蓄積する(ステップS63)。なお、提示制御部114は、ユーザの達成度に基づき提示許可コンテンツを選択してもよい。
ステップS61において、具体的には、反応判定部105は、操作部160からの操作情報が、ユーザが提示許可コンテンツに反応したことを表すか否かを判定する。反応判定部105はさらに、操作情報が、実施状況を表すか否かを判定する。反応判定部105は、操作部160からの操作情報の代わりに、ウェアラブルセンサ150(例えば、視線センサ562、GPSセンサ550等)からのセンサ情報を使用してもよい。提示制御部114は、実施状況を含む提示許可コンテンツを選択(決定)していることを反応判定部105に通知し、反応判定部105は、この通知に基づいて、操作情報やセンサ情報がユーザが提示許可コンテンツに反応したことを表すか否か、さらに、操作情報やセンサ情報が実施状況を表すか否かを判定する。
例えば、反応判定部105は、操作情報やセンサ情報が、提示制御部114によって選択(決定)された提示許可コンテンツに含まれる実施状況の選択(例えば、図19(B))を表すと判定し、これにより、反応判定部105は、操作情報やセンサ情報がユーザが提示許可コンテンツに含まれる実施状況に反応したことを表すと判定する。
ステップS62において、具体的には、達成度評価部118は、ユーザが反応した提示許可コンテンツの実施状況に基づいて、テーマに対するユーザの達成度を評価する。提示制御部114は、選択(決定)している提示許可コンテンツを達成度評価部118に通知し、達成度評価部118は、提示制御部114からの提示許可コンテンツに基づいて、テーマに対するユーザの達成度を評価する。提示制御部114は、選択(決定)している提示許可コンテンツのIDを達成度評価部118に通知してもよく、達成度評価部118は、コンテンツ情報記憶部122を参照しながら、提示制御部114からの提示許可コンテンツのIDに対応する提示許可コンテンツの実施状況を取得し、取得した実施状況に基づいて、テーマに対するユーザの達成度を評価してもよい。
ステップS62において、具体的には、達成度評価部118は、記憶部120に記憶されるテーマ毎の目標値(例えば、図19(A))を用いて、ユーザが反応した提示許可コンテンツの実施状況をテーマに対するユーザの達成度に変換(評価)する。例えば、テーマ1(歩行量増加)の目標値が「1週間に63,000歩」であり、ある1日の実施状況が「1日で3,000歩」である場合、達成度評価部118は、3,000/(63,000/7)×100=33[%]を達成度して評価(算出)することができる。
なお、ユーザが図14(B)、図20(B)等の一連の複数の提示許可コンテンツに反応(従順)した結果、1回の実施状況が「散歩コース1の完了」である場合、達成度評価部118は、評価ポイントを格納するテーブル(例えば、図20(B))を用いて、1000歩を中間的な達成度として評価してもよい。このとき、中間的な達成度を算出するための式を使用してもよい。この場合、一日における中間的な達成度を加算して、達成度[%]を評価してもよい。
ステップS63において、具体的には、達成度評価部118は、1日単位の達成度を達成度情報記憶部128に蓄積する。なお達成度評価部118は、複数の達成度を平均した平均達成度として、蓄積してもよい。なお提示制御部114は、達成度、中間的な達成度、又は平均達成度に基づき、提示許可コンテンツを選択してもよい。
図19(A)に示されるように記憶部120がテーマに対する目標値を記憶する場合に、ステップS61において、反応判定部105はユーザが提示許可コンテンツの実施状況に反応したか否かを判定することができる。
次に、本実施形態の達成度判定動作例について、図22(A)、図22(B)、図23を用いて簡単に説明する。図22(A)、図22(B)は達成度の閾値の設定例を示す。図23はコンテンツ提示部の提示例を示す。
例えば、図22(A)に示すように、所与の期間に、テーマの達成度が達成度閾値を超えない場合、図17に示すように、コンテンツ提示部140は、そのテーマに属する提示許可コンテンツのテーマ登録を取り消すためのメニュー画面を提示することができる。例えば、図22(B)に示すように、所与の期間に、テーマの達成度が達成度閾値を超える場合、図23に示すように、コンテンツ提示部140は、そのテーマに属する提示許可コンテンツのテーマ登録を継続するためのメニュー画面を提示することができる。
次に本実施形態の達成度判定動作例について、図24(A)、図24(B)を用いて説明する。図24(A)は達成度の判定に関するフローチャートであり、図24(B)は達成度の判定手法の説明図である。
まず、達成度評価部118は、所与の期間に、提示許可コンテンツのテーマに対するユーザの達成度が所与の達成度閾値を超えるか否かを判定する(ステップS71)。次に、所与の期間に、テーマに対するユーザの達成度が所与の達成度閾値を超えない場合、提示制御部114は、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を取り消すためのメニュー画面(例えば、図17)を選択する(ステップS72)。所与の期間に、テーマに対するユーザの達成度が所与の達成度閾値を超える場合、提示制御部114は、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を継続するためのメニュー画面(例えば、図23)を選択する(ステップS73)。
ステップS71において、具体的には、達成度評価部118は、所与の期間におけるすべての達成度を達成度情報記憶部128から取得し、所与の達成度閾値を記憶部120から取得する。達成度評価部118は、所与の期間に、所与の期間におけるすべての達成度が所与の達成度閾値を超えるか否かを判定する。例えば、所与の期間は、4週間である。所与の達成度閾値は、例えば、「100[%]」である。達成度評価部118は、達成度評価部118の判定結果を提示制御部114に通知する。
ステップS72において、具体的には、提示制御部114は、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を取り消すためのメニュー画面(例えば、図17)をコンテンツ情報記憶部122から読み出し、そのメニュー画面を選択する。なおコンテンツ提示部140は、この選択に応じて、テーマ登録を取り消すためのメニュー画面をユーザに提示する。
ステップS73において、具体的には、提示制御部114は、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録を継続するためのメニュー画面(例えば、図23)をコンテンツ情報記憶部122から読み出し、そのメニュー画面を選択する。なおコンテンツ提示部140は、この選択に応じて、テーマ登録を継続するためのメニュー画面をユーザに提示する。
図21(A)のステップS63、図22(A)、図22(B)に示されるように達成度情報記憶部128が所与の期間における達成度を蓄積する場合に、ステップS71において、反応判定部105は、所与の期間に、所与の期間におけるすべての達成度が所与の達成度閾値を超えるか否かを判定することができる。
8.第2のシステム構成例
図25に本実施形態の第2のシステム構成例を示す。図25のシステムでは、サーバ200(ホームサーバ、PC)が設けられている。携帯型電子機器100とサーバ200は、例えばインターネット、無線LAN等で通信接続される。そして図25では、センサ情報の取得処理、ユーザ状況の推定処理、ベースコンテンツの選択処理、提示許可コンテンツの選択処理、テーマ登録処理、関心度の評価処理、達成度の評価処理は、主に、ユーザが所持する携帯型電子機器100において実行される。一方、外部情報の取得処理は、主に、サーバ200の処理部202により実行される。また、操作情報の取得処理、提示制御処理は、主に、デジタルフォトフォトフレーム300の処理部302により実行される。即ちデジタルフォトフレーム300の提示制御部314がディスプレイ340(コンテンツ提示部)の表示制御を行うことで、例えば図3(B)、図5、図7(A)、図7(B)等で示したような画像が表示される。なお、ユーザ状況の推定処理、関心度の評価処理、提示許可コンテンツの選択処理等を、サーバ200において実行したり、起動制御処理等を、デジタルフォトフレーム300において実行するようにしてもよい。
図25では、携帯型電子機器100とサーバ200との間の情報は、通信部138及び通信部238を介して、送受信される。また、サーバ200とデジタルフォトフレーム300との間の情報は、通信部238及び通信部338を介して、送受信される。
外部サーバ600の外部情報記憶部620は、ウェブ情報や外部データベースからインターネット等を介して取得した情報(例えば今日の天気・交通情報)などの外部情報を記憶し、サーバ200の通信部238は、外部情報を受信する。サーバ200の外部情報取得部204は、通信部238を介して外部情報を取得し、サーバ200の記憶部220は、外部情報を記憶する。サーバ200の通信部238は、外部情報を携帯型電子機器100の通信部138に送信する。携帯型電子機器100の通信部138は、外部情報を受信し、携帯型電子機器100の記憶部120は、外部情報を記憶する。携帯型電子機器100の通信部138は、このような外部情報をコンテンツ情報として、外部サーバ600やサーバ200からコンテンツ情報記憶部122にダウンロードしてもよい。
デジタルフォトフレーム300のディスプレイ340、360は、コンテンツ提示部340としての機能と、操作部360としての機能とを有することができる。例えば、ディスプレイ340、360は、タッチパネル式のディスプレイである。デジタルフォトフレーム300のディスプレイ340は、操作部360としての機能を有さなくてもよく、デジタルフォトフレーム300は、操作部360を有してもよい。操作情報取得部304は、ディスプレイ340、360や操作部360を介してユーザの操作情報を取得し、デジタルフォトフレーム300の記憶部320は、操作情報を記憶する。デジタルフォトフレーム300の通信部338は、操作情報を送信し、サーバ200の通信部238は、操作情報を受信する。サーバ200の通信部238は、操作情報を携帯型電子機器100の通信部138に送信する。携帯型電子機器100の通信部138は、操作情報を受信し、携帯型電子機器100の記憶部120は、操作情報を記憶する。
図26(A)、図26(B)にデジタルフォトフレーム300(デジタルフォトプレーヤ、画像再生装置)の例を示す。図26(A)は、いわゆるフォトスタンドタイプのデジタルフォトフレームの例である。図26(B)は、例えば電子ペーパのように壁掛けタイプのデジタルフォトフレームの例である。このデジタルフォトフレーム300は、家の中などの任意の場所にユーザにより設置される。そして記憶部320に記憶されたメディア情報(デジタルの画像データ、音データ)の再生処理(画像再生、音再生)を実行することができる。デジタルフォトフレーム300は、例えばユーザの明示的な再生指示がなくても、メディア情報記憶部322に記憶されたメディア情報を自動的に再生することができる。デジタルフォトフレーム300は、写真のスライドショーを自動的に実行したり、映像の自動再生を行ったり、図3(B)等で示したような画像を表示する。なお、デジタルフォトフレーム300に、メディア情報の再生指示ボタンなどを設けたり、リモコンを用いて再生指示ができるようにしてもよい。
このデジタルフォトフレーム300は、SDカード等のメモリカードのインターフェースを備えることができる。或いは、無線LAN、Bluetoothなどの無線通信のインターフェースや、USB等の有線の通信インターフェースを備えることができる。例えばユーザが、メモリカードにメディア情報を保存して、デジタルフォトフレーム300のメモリカードインターフェースに装着すると、デジタルフォトフレーム300は、メモリカードに保存されたメディア情報の自動再生(スライドショー等)を実行することができる。或いは、デジタルフォトフレーム300は、無線通信や有線通信によりに外部からメディア情報を受信すると、このメディア情報の再生処理(自動再生処理)を実行することができる。
処理部202や処理部302や外部サーバ600の処理部(図示せず)は、CPU等のプロセッサや、ASICなどにより実現できる。記憶部220や記憶部320や外部情報記憶部620は、処理部202、302、通信部238、通信部338などのワーク領域となるものであり、例えばRAMやHDD等により実現できる。なお、メディア情報をメモリカードに保存して自動再生する場合には、記憶部320は、メモリカードにより実現できる。ディスプレイ340は、例えば液晶ディスプレイや、有機ELなどの発光素子を用いたディスプレイや、電気泳動型ディスプレイなどにより実現できる。通信部(通信インターフェース)238や通信部338や外部サーバ600の通信部(図示せず)は、無線や有線の通信などにより外部デバイス(例えば携帯型電子機器、デジタルフォトフレーム)との間で情報のやり取りを行うものであり、その機能は、通信用ASIC又は通信用プロセッサなどのハードウェアや、通信用ファームウェアにより実現できる。
9.具体的な動作例
次に本実施形態の具体的な動作例について説明する。なお以下では、図2の第1のシステム構成を用いた場合の例について説明するが、図25の第2のシステム構成を用いた場合も同様の動作になる。また、第1のシステム構成の一部と第2のシステム構成の一部とを組み合わせてもよい。
ユーザがパワーオンボタン160を押すと、携帯型電子機器100の処理部102は、パワーオン信号によって起動する。処理部102のテーマ登録処理部112が起動すると、テーマ登録処理部112は、記憶部120に記憶されるテーマ登録情報を参照する(図4(A)のステップS1)。例えば、図27(A)に示すように、テーマ登録情報のフラグは、テーマ1(歩行量増加)及びテーマ2(食習慣改善)のテーマ登録が行われていない状態(「0」)であることを示し、他のテーマのテーマ登録も行われていない状態(「0」)を示す場合、提示許可コンテンツ選択部110は、提示許可コンテンツを選択できない。図3(A)に示すように、ベースコンテンツの選択部108だけがベースコンテンツを選択可能である場合、提示制御部114は、ベースコンテンツ選択部108からの少なくとも1つのベースコンテンツを選択し(図6(A)のステップS14)、コンテンツ提示部140は、選択された少なくとも1つのベースコンテンツを提示する(ステップS15)。
コンテンツ情報記憶部122に記憶される複数のベースコンテンツの各々は、ジャンルの情報を有することができる。例えば、図8(A)に示すように、各ベースコンテンツは、ジャンル1〜ジャンル28の中の何れか1つのジャンルの情報を有する。また、各ベースコンテンツは、ユーザの状況(TPOf)のタイプ情報(例えば、1.「朝で家」、2.「朝で出勤中」、3.「職場で午前」、4.「職場で昼休み」、5.「職場で午後」、6.「退社後で帰宅中」、7.「夜で家」、・・・)を有することができる。
例えば、状況推定部106は、ユーザの状況(TPOf)として、午前7時にユーザが自宅にいると推定する(図6(A)のステップS12)。また、状況推定部106は、ユーザの状況のタイプとして、タイプ1(朝で家)を推定することができる。ベースコンテンツ選択部108は、コンテンツ情報記憶部122に記憶される複数のベースコンテンツの中から、推定されたユーザの状況に適合する少なくとも1つのベースコンテンツを選択する(ステップS13)。例えば、ベースコンテンツ選択部108は、3つのベースコンテンツを選択する。3つのベースコンテンツの1つは、例えば、「今日の天気は?」である。提示制御部114は、3つのベースコンテンツをそのまま選択し(ステップS14)、コンテンツ提示部140の仕様に併せて画面データを生成し、コンテンツ提示部140は、図7(A)のように、3つのベースコンテンツを提示する(ステップS15)。ただし、図7(A)の例においては、提示許可コンテンツも提示されているが、提示許可コンテンツ選択部110が提示許可コンテンツを選択できない場合は、3つのベースコンテンツだけが提示される。
例えば、ユーザが十字キー160を操作して、コンテンツ提示部140の画面に示されるポインタを制御して、3つのベースコンテンツの1つ「今日の天気は?」にポインタをあわせる。ユーザが十字キー160をクリックすると、状況推定部106の反応判定部105は、ユーザが「今日の天気は?」を選択したと判断する(図9(A)のステップS21)。ユーザの反応に応じて、ベースコンテンツ選択部108は、ベースコンテンツ(今日の天気は?)の続きを表す詳細コンテンツ(今日の天気は、雨模様です。東京の朝の降水確率は、30%です。昼の降水確率は、70%です。)を選択し、コンテンツ提示部140は、図7(B)に示すような、詳細画面(今日の天気は、雨模様です。東京の朝の降水確率は、30%です。昼の降水確率は、70%です。戻る。続き。)を提示する。
状況推定部106の反応判定部105が、ユーザが「今日の天気は?」を選択したと判断するとき(ステップS21)、関心度評価部116は、ユーザが反応したベースコンテンツに基づき、テーマに対するユーザの関心度を評価する(ステップS22)。ベースコンテンツ(今日の天気は?)のジャンルが、図8(A)に示すようにジャンル2に対応する場合、テーマ1(歩行量増加)に対する評価ポイントは、「0」であり、テーマ2(食習慣改善)に対する評価ポイントも、「0」である。関心度評価部116は、評価前のテーマ1及びテーマ2に対するユーザの関心度を関心度情報記憶部126から読み出す。例えば、テーマ1に対するユーザの関心度も、テーマ2に対するユーザの関心度も、「0」である場合、関心度評価部116は、テーマ1(歩行量増加)に対するユーザの関心度を「0」(=「0」+「0」)に更新し、テーマ2(食習慣改善)に対するユーザの関心度を「0」(=「0」+「0」)に更新する(図9(A)のステップS23)。
その後、提示制御部114は、新しい3つのベースコンテンツの選択を繰り返し(図6(A)のステップS14)、コンテンツ提示部140も、新しい3つのベースコンテンツの提示を繰り返す(ステップS15)。ユーザは、興味を示すベースコンテンツがあれば、そのベースコンテンツに反応し、関心度評価部116は、ベースコンテンツに基づくテーマ1、2、・・・に対するユーザの関心度の更新を繰り返す(図9(A)のステップS23)。
ある時、例えば図10に示すように、テーマ2(食習慣改善)に対するユーザの関心度が高くなると、関心度評価部116は、テーマ2(食習慣改善)に対するユーザの関心度が所与の関心度閾値を越えると判断する(図12(A)のステップS31)。
図8(A)に示される変換テーブルによれば、ユーザがジャンル19(ダイエット)に属するベースコンテンツに反応するだけでなく、ジャンル4(スポーツ観戦)に属するベースコンテンツに反応しても、テーマ2(食習慣改善)に対するユーザの関心度が高くなる。言い換えれば、情報提示システムは、テーマ2(食習慣改善)と直接的に関連するジャンル19(ダイエット)だけでなく、ユーザが家で過ごすであろうと推測されるジャンル4(スポーツ観戦)等のテーマ2(食習慣改善)と間接的に関連するジャンル4、6、7、8、11、12、15も評価する。このように、情報提示システムは、ユーザに新たな気づきを与える可能性のある情報(食習慣改善)を得ることができる。
図8(A)に示される変換テーブルは、テーマ1(歩行量増加)のジャンル5(スポーツ実践)のように、評価ポイントとして、マイナスの数値を含むことができる。ユーザが家の外で過ごすであろうと推測されるジャンル5、13、14、24に対する反応が、ユーザが家で過ごすであろうと推測されるジャンル4、6、7、8、11、12、15に対する反応より多い場合、情報提示システムは、ユーザがテーマ1(歩行量増加)に関心がないと判断することができる。
テーマ2(食習慣改善)に対するユーザの関心度が所与の関心度閾値を越える場合、提示制御部114は、テーマ2(食習慣改善)に属する提示許可コンテンツの提示許可をユーザから得るためのメニュー画面(例えば、図3(B))を選択する(図12(A)のステップS32)。ユーザが「YES」に反応する場合、テーマ登録処理部112は、テーマ2(食習慣改善)のテーマ登録を認識し(図4(A)のステップS1)、提示許可コンテンツ選択部110は、テーマ2に属する提示許可コンテンツを選択可能になる(ステップS2)。反応判定部105は、記憶部120に記憶されるテーマ登録情報を更新し、図27(B)に示すように、テーマ登録情報の更新されたフラグは、テーマ2(食習慣改善)のテーマ登録が行われた状態(「1」)であることを示す。
提示許可コンテンツ選択部110がテーマ2に属する提示許可コンテンツを選択可能になると、提示許可コンテンツ選択部110は、図19(A)に示すような、テーマ2の目標値を得るためのメニュー画面(3ケ月後の目標体重を入力して下さい。55kg。60kg。65kg。)を選択することができる。テーマ2(食習慣改善)に属する提示許可コンテンツとしては、例えば、「食事内容のメモを取りますか?YES、NO」、「今日の体重を入力して下さい。」、「今日は野菜中心の食事を摂取してみよう。」、「今日は肉中心の食事は控えてみよう。」等である。
その後、テーマ1(歩行量増加)に対するユーザの関心度も所与の関心度閾値を越える場合、提示制御部114は、例えば図11に示す関心確認コンテンツを選択する。履歴情報記憶部124は、ユーザの過去の行動履歴(推定されたユーザの状況を格納する履歴情報)を記憶することができ、反応判定部105は、5分前のユーザの滞在場所と、状況推定部106によって推定する現在の滞在場所とを比較する。両者が一致すると、反応判定部105は、ユーザが関心確認コンテンツに反応したと判定することができる(図12(A)のステップS33)。そして、提示制御部114は、テーマ1(歩行量増加)のテーマ登録を行うためのメニュー画面を選択する(ステップS32)。ユーザが「YES」に反応する場合、テーマ登録処理部112は、テーマ1(歩行量増加)のテーマ登録を認識し(図4(A)のステップS2)、提示許可コンテンツ選択部110は、テーマ1に属する提示許可コンテンツも選択可能になる(ステップS3)。反応判定部105は、記憶部120に記憶されるテーマ登録情報を更新し、図27(C)に示すように、テーマ登録情報の更新されたフラグは、テーマ1(歩行量増加)のテーマ登録も行われた状態(「1」)であることを示す。
このように、本実施形態では、所与のテーマに属する提示許可コンテンツの提示をユーザが許可したことを表すテーマ登録が行われた場合に、提示許可コンテンツ選択部110は、所与のテーマに属する提示許可コンテンツを選択する。ユーザの意志が確認されているので、提示許可コンテンツが例えばユーザの行動等を誘導するような場合であっても、ユーザは、心理的な圧迫を受け難い。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(情報提示部、センサ等)と共に記載された用語(ウェアラブルディスプレイ、ウェアラブルセンサ等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また情報提示システムの構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。