JP5306582B2 - 電池管理装置及び電池管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電池管理装置及び電池管理方法、特に複数の二次電池が直列に接続された組電池を管理するための電池管理装置及び電池管理方法に関する。
繰り返して充電や放電を行うことができる二次電池を直列に接続して使用する場合、全ての二次電池の電池容量あるいは内部抵抗が常に同じであれば、各二次電池をバランス良く充電することができる。しかしながら、実際には、各二次電池の電池容量あるいは内部抵抗には若干のバラツキが存在する。また、初期において同じ内部抵抗であったとしてもトリクル充電又はフロート充電により、時間が経過していくと二次電池の内部特性が変化し、二次電池の電池容量も変化する。その結果、各二次電池間の充電特性のバランスが崩れ、充電時の二次電池の電圧にバラツキが生じ、二次電池の寿命や性能が低下するという問題がある。この問題を解決するための技術として図9に示す電池管理システムが知られている。
図9は、従来から知られている電池管理システム100の概略構成図である。この電池管理システム100では、組電池1を構成する二次電池1a〜1n間の電圧のバラツキを抑制するために、シャントレギュレータを用いた電圧調整部50a〜50nを各二次電池1a〜1nにそれぞれ取付けている。この電圧調整部50a〜50nは、充電時の二次電池1a〜1nの電圧を計測し、二次電池1a〜1nの端子電圧が充電完了電圧になった場合に、制御部51の制御に基づいて、直流電源部2から組電池1に供給される充電電流を、二次電池1a〜1nと並列に接続されたバイパス回路でバイパスすることにより、二次電池1a〜1nの端子電圧の上昇を抑えている。直流電源部2から組電池1に供給される充電電流は、二次電池1a〜1nに蓄電される。二次電池1a〜1nに蓄電された電力は、直流電源部2の停電時などに負荷4に供給される。
図10は、電池管理システム100(図9)における充電時の二次電池の特性変化を示すグラフである。図10では、横軸に時間をとり、縦軸に電圧(V)及び電流(CA)をとっている。図10は、放電後の組電池1を定電流・定電圧充電方式で充電した際の充電特性を示している。曲線g1a、g1b、g1nは、それぞれ二次電池1a、1b、1nの端子電圧の変化を示している。なお、ここでは、二次電池1a、1b、1nの端子電圧の変化を表す曲線g1a、g1b、g1nのみを図示している。時刻t11、t12、t1nは、それぞれ二次電池1a、1b、1nのバイパス回路において充電電流のバイパスを開始する時刻である。
曲線g21は、曲線g1a〜g1nの端子電圧を加算したものであり、組電池1の端子電圧の変化を示している。組電池1の端子電圧が曲線g21で示したように変化すると、組電池1に流れる充電電流は曲線g22のように変化する。
制御部51は、直流電源部2が組電池1に供給する充電電流によって、二次電池1a〜1nのいずれかの二次電池の電圧が充電完了電圧(ここでは、4.1(V))に到達すると、その二次電池に並列に接続されている電圧調整部50a〜50nを動作させ、バイパス回路に充電電流をバイパスさせる。そしてその後、その他の二次電池が充電完了電圧に到達するとそれらの二次電池の電圧調整部を動作させて充電電流をバイパスさせ、二次電池の端子電圧の上昇を抑える。このようにして、二次電池1a〜1nの各端子電圧にバラツキが生じるのを防いでいる。
しかしながら、図9及び図10で説明した電池管理システム100では、各二次電池1a〜1nに電圧調整部50a〜50nを接続し、二次電池1a〜1nの端子電圧を検出し、その検出結果に基づいて、充電電流をバイパスさせている。このシステムでは、定電流・定電圧方式の充電において組電池1の全体の電圧が、予め設定された定電圧充電モードに切り替わる所定の電圧(充電器の充電モードが、定電流から定電圧モードに切り換わる電圧)に到達する時刻(図10の時刻t14)の近辺から、充電電流のバイパス動作が開始される。この結果、二次電池1a〜1nの状態によっては、充電モードが切り換わる時刻t14近辺に流れる大きな電流が電圧調整部50a〜50n側に流れることになる。そのため、電圧調整部50a〜50nの製造にあたって、このような大きなバイパス電流に備えてバイパス回路の素子を選択する必要があり、さらに、電流のバイパス時における発熱防止のために大きな放熱器が必要となるため、電圧調整部50a〜50nが大型化するという問題があった。この問題を解決するために、図11に示す電池管理システム200が知られている。
図11は、従来から知られている電池管理システム200の概略構成図である。この電池管理システム200では、直流電源部2から二次電池60a〜60nに供給される充電電流が、予め設定された電流値以下となるように調整する充電電流設定部60a〜60nを設けている。また、この電池管理システム200では、直流電源部2から組電池1に供給される充電電流を電流センサ62により計測し、充電電流が予め設定された電流値まで低下してから、制御部61の制御に基づいて、各二次電池1a〜1nに並列に接続されているバイパス回路への充電電流のバイパスを開始している(特許文献1参照)。
図12は、電池管理システム200(図11)における充電時の二次電池の特性変化を示すグラフである。図12では、横軸に時間をとり、縦軸に電圧(V)及び電流(CA)をとっている。図12は、放電後の組電池1を定電流・定電圧充電方式で充電した際の充電特性を示しており、時刻t22において定電流モードから定電圧モードに切り替わっている。
曲線g3a、3b、3nは、それぞれ二次電池1a、1b、1nの端子電圧の変化を示している。なお、ここでは、二次電池1c〜1mの端子電圧の変化を表す曲線については図示を省略している。曲線g41は、曲線g3a〜g3nの端子電圧を加算したものであり、組電池1の端子電圧の変化を示している。組電池1の端子電圧が曲線g41で示したように変化すると、組電池1に流れる充電電流は曲線g42のように変化する。
特許第3766076号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、充電電流が予め設定された所定値(図12では、0.1(CA))まで低下する時刻であるバイパス開始時刻t21(図12)になるまでの間、二次電池の端子電圧が本来バイパスを開始する充電完了電圧を超える恐れがあり、それに伴い、バイパス回路がバイパス可能な電流の最大値である許容バイパス電流値の電流が、バイパス回路に流れることがあり回路が破損等するおそれがあるという問題があった。なお、図12では、二次電池1nの端子電圧の変化を表わす曲線g3nが、二次電池の充電完了電圧である4.1(V)を超えており、二次電池1nに並列に接続されたバイパス回路が破損する恐れがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池の充電完了時に流れるバイパス電流によってバイパス回路が破損することを防ぐことができる電池管理装置及び電池管理方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、電池と、前記電池に直列に接続され前記電池に充電電流を供給する充電電流供給手段と、前記電池に対応して設けられ前記電池の端子電圧が前記電池の充電完了電圧を超えないように前記充電電流のうち前記電池の充電に使用しない電流をバイパス電流としてバイパスするバイパス手段とを有し、前記充電電流供給手段は、前記バイパス手段がバイパス可能な電流の最大値である許容バイパス電流値を記憶する記憶手段と、電源から流入する流入電流の電流値が、前記記憶手段が記憶している前記許容バイパス電流値よりも大きいか否かを判定する判定手段と、前記流入電流の電流値が前記許容バイパス電流値よりも大きいと前記判定手段が判定した場合に前記流入電流の電流値を前記許容バイパス電流値まで低減して前記電池に充電電流として供給する充電電流低減手段と、を有することを特徴とする電池管理装置である。
また、本発明の一態様は、前記電池に直列に接続されるスイッチと、前記電池の端子電圧を計測する端子電圧計測手段と、前記端子電圧計測手段が計測した端子電圧が前記電池の過充電電圧又は過放電電圧に達している場合に前記スイッチを開放する制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、電池に直列に接続された充電電流供給手段により、前記電池に充電電流を供給する第1のステップと、前記電池に対応して設けられているバイパス手段により、前記電池の端子電圧が前記電池の充電完了電圧を超えないように前記充電電流のうち前記電池の充電に使用しない電流をバイパス電流としてバイパスする第2のステップと、
を有し、前記第1のステップは、前記バイパス手段によりバイパス可能な電流の最大値である許容バイパス電流値を、記憶手段に記憶させる第3のステップと、電源から流入する流入電流の電流値が前記記憶手段に記憶されている前記許容バイパス電流値よりも大きいか否かを、判定手段により判定する第4のステップと、前記流入電流の電流値が前記許容バイパス電流値よりも大きいと前記判定手段が判定した場合に、充電電流低減手段により前記流入電流の電流値を前記許容バイパス電流値まで低減して前記電池に充電電流として供給する第5のステップと、を含むことを特徴とする電池管理方法である。
本発明では、電池に充電電流を充電電流供給手段により供給し、電池に設けられるバイパス手段により電池の端子電圧が電池の充電完了電圧を超えないように充電電流のうち電池の充電に使用しない電流をバイパス電流としてバイパスし、許容バイパス電流値を越えないように電池に充電電流を充電電流供給手段により供給するようにした。
これにより、充電電流供給手段が電池に供給する充電電流は、許容バイパス電流値以下となるため、電池の充電完了時にバイパス回路に流れる電流値も許容バイパス電流値以下となり、バイパス回路が破損することを防ぐことができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態による電池管理装置10の概略構成図である。この電池管理装置10は、組電池1、制御部3(制御手段)、電圧調整部5a〜5n、電池切離しスイッチ7、充電電流設定部8(充電電流供給手段)を備えている。
図2は、本発明の実施形態による電池管理システム11の概略構成図である。この電池管理システム11では、電池管理装置10(図1)の端子p1に、直流電源部2の一方の端子と負荷4の一方の端子とを接続している。また、電池管理装置10の端子p2に、直流電源部2の他方の端子と負荷4の他方の端子とを接続している。
直流電源部2は、電池管理装置10や負荷4に対して、直流電流を供給する。
組電池1は直流電源部2の停電時に無瞬断で負荷4に電力を供給する。組電池1は直列に接続された複数個の二次電池1a〜1nにより構成されている。ここでは、組電池1が二次電池1a〜1nにより構成されている場合について説明しているが、組電池1を構成する二次電池の個数はこれに限定されるものではない。
組電池1を構成する二次電池1a〜1nには、直流電源部2から充電電流設定部8を介して、充電電流が供給される。
各二次電池1a〜1nには、それぞれシャントレギュレータを用いた電圧調整部5a〜5nが並列に接続されている。電圧調整部5a〜5nは、二次電池1a〜1nの端子電圧や、二次電池1a〜1nに並列に接続されているバイパス回路を流れるバイパス電流を測定し、それらの端子電圧やバイパス電流の情報を制御部3へ出力する。
図3は、本発明の実施形態による電圧調整部5aの構成を示す回路図である。なお、電圧調整部5b〜5nの構成は、電圧調整部5aと同様であるので、それらの説明を省略する。電圧調整部5aは、バイパス電流制御素子31、バイパス電流制限素子32、バイパス電流測定素子33、電池電圧誤差増幅器34、電池電圧測定用誤差増幅器35を備えている。バイパス電流制御素子31、バイパス電流制限素子32、バイパス電流測定素子33は、直列接続されており、バイパス回路(バイパス手段)を構成している。このバイパス回路は、二次電池1aと並列接続されている。
バイパス電流制御素子31は、トランジスタなどの素子であり、電池電圧誤差増幅器34から制御信号が入力された場合に、充電電流のうち二次電池1aの充電に使用しない電流であるバイパス電流をバイパス回路に流れるように制御する。
バイパス電流制限素子32は、ヒューズなどの素子であり、バイパス回路にバイパス可能な電流の最大値である許容バイパス電流値よりも大きな電流が流れた場合に、バイパス電流制御素子31とバイパス電流測定素子33との間を流れる電流を遮断する。
バイパス電流測定素子33は、充電電流設定部8(図2)から組電池1に供給される充電電流のうち、二次電池1aの充電に使用されないバイパス電流の電流値を測定し、バイパス電流測定値として制御部3に出力する。
電池電圧誤差増幅器34は、制御部3から出力される基準電圧値(例えば、4.1(V))と、電池電圧測定用誤差増幅器35から出力される二次電池1aの端子電圧とを比較し、端子電圧が基準電圧値よりも大きい場合には、バイパス電流制御素子31にバイパス電流を流すことを指示する制御信号を、バイパス電流制御素子31に出力する。
電池電圧測定用誤差増幅器35は、二次電池1aの正極及び負極の電圧値の差から、二次電池1aの端子電圧を算出し、その端子電圧を制御部3と電池電圧誤差増幅器34とに出力する。
図4は、本発明の実施形態による充電電流設定部8の構成を示す回路図である。この充電電流設定部8は、マイクロコントローラ9(記憶手段)、充電電流制御素子41(充電電流低減手段)、充電電流検出素子42、充電電流制御用誤差増幅器43(判定手段)、充電電流測定用誤差増幅器44を備えている。
マイクロコントローラ9は、バイパス回路がバイパス可能な電流の最大値である許容バイパス電流値を記憶している。この許容バイパス電流値は、本実施形態による電池管理システムの管理者等によりマイクロコントローラ9に予め記録される。マイクロコントローラ9は、充電電流制御用誤差増幅器43に対して許容バイパス電流値を出力する。
充電電流制御素子41は、トランジスタなどの素子であり、充電電流制御用誤差増幅器43から出力される信号に基づいて、直流電源部2から流入する流入電流の電流値が、許容バイパス電流値を超えている場合に、流入電流の電流値を許容バイパス電流値まで低下させて、組電池1へと出力する。
充電電流検出素子42は、抵抗などの素子であり、充電電流設定部8から組電池1へ出力する充電電流の電流値を計測し、その電流値を充電電流測定用誤差増幅器44に出力する。充電電流制御用誤差増幅器43は、充電電流測定用誤差増幅器44から出力される電流値が、制御部3から出力される許容バイパス電流値よりも大きいか否かについて判定する。充電電流制御用誤差増幅器43は、充電電流測定用誤差増幅器44から出力される電流値が、制御部3から出力される許容バイパス電流値よりも大きいと判定した場合には、直流電源部2から充電電流設定部8に流入する流入電流の電流値を許容バイパス電流値まで低減させる制御信号を、充電電流制御素子41に対して出力する。
充電電流測定用誤差増幅器44は、充電電流検出素子42に流れる電流値を測定し、その電流値を充電電流制御用誤差増幅器43に出力する。
図5は、本発明の実施形態による充電電流設定部8の処理を示すフローチャートである。始めに、本実施形態による電池管理システムの管理者等が、マイクロコントローラ9に、バイパス回路がバイパス可能な電流の最大値である許容バイパス電流値を記録する(ステップS11)。
そして、直流電源部2から充電電流設定部8に流入し、充電電流検出素子42を流れる流入電流の電流値を、充電電流測定用誤差増幅器44によって計測する(ステップS12)。
そして、充電電流制御用誤差増幅器43は、ステップS12で計測した流入電流の電流値が、ステップS11で記録した許容バイパス電流値よりも大きいか否かについて判定する(ステップS13)。
流入電流の電流値が許容バイパス電流値よりも大きい場合には、ステップS13で「YES」と判定し、充電電流制御素子41は流入電流の電流値を許容バイパス電流値まで低減して充電電流として組電池1に供給する(ステップS14)。そして、ステップS12へ進む。
一方、流入電流の電流値が許容バイパス電流値以下である場合には、ステップS13で「NO」と判定し、充電電流制御素子41は流入電流を充電電流として組電池1に供給する(ステップS15)。そして、ステップS12へ進む。
図2に戻り、制御部3は、電圧調整部5a〜5nが出力する各二次電池1a〜1nの端子電圧が、各二次電池1a〜1nの過充電電圧よりも大きい場合又は過放電電圧よりも小さい場合に、電池切離しスイッチ7を開放させる。なお、電池管理装置10に電池切離しスイッチ7は設けなくてもよい。
図2に示したように、電池管理装置10をモジュール構成とすることにより、負荷4が必要とする電流や、組電池1の電池容量に応じて、電池管理装置10を増設することが可能である。
次に、本発明の実施形態による電池管理システム11の動作の一例について説明する。
図6は、電池管理システム11(図2)における充電時の二次電池の特性変化を示すグラフである。図6では、横軸に時間をとり、縦軸に電圧(V)及び電流(CA)をとっている。ここでは、二次電池としてリチウムイオン二次電池を用い、このリチウムイオン電池を放電した後、充電する場合について説明する。曲線g5a、g5b、g5nは、それぞれ二次電池1a、1b、1nの端子電圧の特性を表わしている。なお、ここでは、二次電池1c〜1mの端子電圧の特性については図示を省略している。曲線g61は、各二次電池1a〜1nの端子電圧を合計したものであり、組電池1の端子電圧の特性を表わしている。組電池1の端子電圧の特性が曲線g61のように変化すると、組電池1を流れる充電電流の特性は曲線g62のように変化する。なお、曲線g63は、本実施形態による充電電流設定部8を設けない場合に、組電池1に流れる電流の特性を示している。
時刻tは二次電池1bに接続されているバイパス回路にバイパス電流が流れはじめる時刻を示している。また、時刻tは二次電池1aに接続されているバイパス回路にバイパス電流が流れはじめる時刻を示している。また、時刻tは二次電池1nに接続されているバイパス回路にバイパス電流が流れはじめる時刻を示している。
充電電流設定部8を設けない場合には、曲線g63に示すように組電池1に許容バイパス電流値(ここでは、0.2(CA))以上の電流(2(CA))が流れるため、バイパス回路が破壊されるおそれがある。これに対して、本実施形態のように充電電流設定部8を設けた場合には、曲線g62に示すように組電池1に供給される充電電流の電流値を許容バイパス電流値(0.2(CA))にすることができるため、バイパス回路が破壊されることを防ぐことができる。
本発明の電池管理システム11では、組電池1の充電は定電流・定電圧方式により行われる。二次電池一個当たりの充電完了電圧を4.1(V)とすると、最初、二次電池をn個直列接続した組電池1の充電完了電圧はn×4.1(V)に設定されて定電流充電が行われる(定電流充電モード)。充電方式は、定電流・定電圧方式であるので、組電池1の電圧がn×4.1(V)に達すると直流電源部2の出力電流は低減されていく。この充電の進行過程で、次第に組電池1の総電圧(曲線g61)がn×4.1(V)に接近していくと二次電池の特性のバラツキによって、早めに充電完了電圧に到達する二次電池1bが出てくる(図6の時刻t)。
図7(a)〜図7(c)は、組電池を構成する各二次電池の端子電圧の関係を示す図である。図7(a)〜図7(c)の横軸は二次電池1a〜1nを示しており、縦軸は各二次電池1a〜1nの端子電圧を示している。図7(a)は、図6の時刻tにおいて、二次電池1bの端子電圧が充電完了電圧(4.1(V))に達した状態を示している。
図7(a)の状態から更に充電が進行すると、図7(b)に示すように各二次電池の電圧が上昇し、図6の時刻tにおいて、二次電池5aの端子電圧が充電完了電圧(4.1(V))に達する。
図7(b)の状態から更に充電が進行すると、図7(c)に示すように各二次電池の電圧が上昇し、図6の時刻tにおいて、二次電池5nの端子電圧が充電完了電圧(4.1(V))に達する。
図8(a)〜図8(c)は、各二次電池のバイパス回路に流れるバイパス電流の関係を示す図である。図8(a)〜図8(c)の横軸は二次電池1a〜1nを示しており、縦軸は各二次電池1a〜1nのバイパス回路を流れるバイパス電流の電流値(A)を示している。
図8(a)は、二次電池の充電状態が図7(a)の場合における各二次電池1a、1b、・・・、1i、1j、・・・、1l、1nのバイパス回路に流れるバイパス電流の電流値Ia、Ib、・・・、Ii、Ij、・・・、Il、Inを示している。
本実施形態では、充電電流設定部8を設けているため、二次電池(例えば、二次電池1n)を流れるバイパス電流(例えば、In)が、許容バイパス電流値I1を超えることがなく、二次電池に接続されたバイパス回路が破損することを防ぐことができる。
図8(b)は、二次電池の充電状態が図7(b)の場合における各二次電池1a、1b、・・・、1i、1j、・・・、1l、1nのバイパス回路に流れるバイパス電流の電流値Ia’、Ib’、・・・、Ii’、Ij’、・・・、Il’、In’を示している。
図8(c)は、二次電池の充電状態が図7(c)の場合における各二次電池1a、1b、・・・、1i、1j、・・・、1l、1nのバイパス回路に流れるバイパス電流の電流値Ia’’、Ib’’、・・・、Ii’’、Ij’’、・・・、Il’’、In’’を示している。
なお、具体的な電流値等を示すと、以下のとおりになる。電池容量100(Ah)、充電電流100(A)、バイパス回路が破損する電流値10(A)の場合、上記の許容バイパス電流値は、バイパス回路が破損する電流値の80〜90(%)である8(A)〜9(A)となる。従って、充電電流は、開始直後100(A)流れ、当初はバイパス電流も流れず全て二次電池1a〜1nの充電に使われる。
この後、定電圧充電モードに近くなるとバイパス電流が流れ始めるが、バイパス回路を流れる最大のバイパス電流が9(A)以下(例えば8(A)の場合)であれば、そのままの電流による充電が進行する。この状態で充電電流が80(A)とすると、ある二次電池では、バイパス電流が8(A)流れ電池本体の充電に72(A)使用されていることになる。他の二次電池では、バイパス電流が2(A)であれば、二次電池の充電に78(A)使用されている。そして、バイパス電流が9(A)を越えると、充電電流設定部8によって、充電電流は71(A)に低減される。
上述したように本実施形態では、各二次電池が充電完了電圧に到達すると、その都度その二次電池のバイパス回路にバイパス電流を流すことで二次電池の端子電圧の上昇を抑えるようにしたので、二次電池間の端子電圧の不均衡が解消される。また、本実施形態では、充電電流設定部8から組電池1に供給する充電電流が、許容バイパス電流値以下に設定されているとともに、定電流・定電圧充電方式で充電を行っているため、充電電流は許容バイパス電流以上となることなく経時的に減衰していく。従って、各バイパス回路が破壊されることなく、各二次電池の充電を進行させることができる。また、バイパス回路には許容バイパス電流値以上のバイパス電流が流れることがないため、バイパス回路に放熱器等を設ける必要がなくなり、電池管理装置10を小型化することができる。
なお、二次電池1a〜1nの種類や許容バイパス電流値については、本実施形態で説明したものに限定されるものではなく、その他の二次電池や許容バイパス電流値を用いることもできる。
なお、以上説明した実施形態において、制御部3、マイクロコントローラ9の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより電池管理装置10の制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明の実施形態による電池管理装置10の概略構成図である。 本発明の実施形態による電池管理システム11の概略構成図である。 本発明の実施形態による電圧調整部5aの構成を示す回路図である。 本発明の実施形態による充電電流設定部8の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態による充電電流設定部8の処理を示すフローチャートである。 電池管理システム11(図2)における充電時の二次電池の特性変化を示すグラフである。 組電池を構成する各二次電池の端子電圧の関係を示す図である。 各二次電池のバイパス回路に流れるバイパス電流の関係を示す図である。 従来から知られている電池管理システム100の概略構成図である。 電池管理システム100(図9)における充電時の二次電池の特性変化を示すグラフである。 従来から知られている電池管理システム200の概略構成図である。 電池管理システム200(図11)における充電時の二次電池の特性変化を示すグラフである。
符号の説明
1・・・組電池、1a〜1n・・・二次電池、2・・・直流電源部、3・・・制御部、4・・・負荷、5a〜5n・・・電圧調整部、7・・・電池切離しスイッチ、8・・・充電電流設定部、9・・・マイクロコントローラ、10・・・電池管理装置、31・・・バイパス電流制御素子、32・・・バイパス電流制限素子、33・・・バイパス電流測定素子、34・・・電池電圧誤差増幅器、35・・・電池電圧測定用誤差増幅器、41・・・充電電流制御素子、42・・・充電電流検出素子、43・・・充電電流制御用誤差増幅器、44・・・充電電流測定用誤差増幅器、50a〜50n・・・電圧調整部、51・・・制御部、60a〜60n・・・充電電流設定部、61・・・制御部、62・・・電流センサ、100・・・電池管理システム、200・・・電池管理システム

Claims (3)

  1. 電池と、
    前記電池に直列に接続され前記電池に充電電流を供給する充電電流供給手段と、
    前記電池に対応して設けられ前記電池の端子電圧が前記電池の充電完了電圧を超えないように前記充電電流のうち前記電池の充電に使用しない電流をバイパス電流としてバイパスするバイパス手段とを有し
    前記充電電流供給手段は、
    前記バイパス手段がバイパス可能な電流の最大値である許容バイパス電流値を記憶する記憶手段と、
    電源から流入する流入電流の電流値が、前記記憶手段が記憶している前記許容バイパス電流値よりも大きいか否かを判定する判定手段と、
    前記流入電流の電流値が前記許容バイパス電流値よりも大きいと前記判定手段が判定した場合に前記流入電流の電流値を前記許容バイパス電流値まで低減して前記電池に充電電流として供給する充電電流低減手段と、
    を有することを特徴とする電池管理装置。
  2. 前記電池に直列に接続されるスイッチと、
    前記電池の端子電圧を計測する端子電圧計測手段と、
    前記端子電圧計測手段が計測した端子電圧が前記電池の過充電電圧又は過放電電圧に達している場合に前記スイッチを開放する制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の電池管理装置。
  3. 電池に直列に接続された充電電流供給手段により、前記電池に充電電流を供給する第1のステップと、
    前記電池に対応して設けられているバイパス手段により、前記電池の端子電圧が前記電池の充電完了電圧を超えないように前記充電電流のうち前記電池の充電に使用しない電流をバイパス電流としてバイパスする第2のステップと、
    を有し、
    前記第1のステップは、
    前記バイパス手段によりバイパス可能な電流の最大値である許容バイパス電流値を、記憶手段に記憶させる第3のステップと、
    電源から流入する流入電流の電流値が前記記憶手段に記憶されている前記許容バイパス電流値よりも大きいか否かを、判定手段により判定する第4のステップと、
    前記流入電流の電流値が前記許容バイパス電流値よりも大きいと前記判定手段が判定した場合に、充電電流低減手段により前記流入電流の電流値を前記許容バイパス電流値まで低減して前記電池に充電電流として供給する第5のステップと、
    を含むことを特徴とする電池管理方法。
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