JP5304675B2 - 現像剤担持体の磁極位置調整方法及び磁極調整治具 - Google Patents

現像剤担持体の磁極位置調整方法及び磁極調整治具 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置に装備される現像装置における現像剤担持体の磁極位置調整方法及び磁極調整治具に関するものである。
電子写真方式を利用した画像形成装置では、光導電性を有する感光層を表面に設けた像担持体と、現像剤を収納する現像装置とを備え、帯電、露光のプロセスを経て像担持体に形成された静電潜像を、現像装置の現像剤のトナーで現像することによって可視像(トナー像)が形成される。
トナーと磁性キャリアによる2成分現像剤は、摩擦帯電によりトナーとキャリアが静電的に結びついている。現像装置は現像剤担持体を有しており、現像剤担持体は、回転可能な現像スリーブと、現像スリーブ内に固定配置された複数の磁石を有している。
磁性体であるキャリアを含む現像剤は、磁石により、現像剤担持体表面に現像剤を引き付けながら、回転する現像スリーブ上を搬送される。現像剤担持体は、像担持体とわずかな隙間を設けて対向して配置されている。そして像担持体の表面に形成された潜像に現像像担持体上で穂立ちしながら搬送されている現像剤が接触することにより、現像剤中のトナーが像担持体に電気的に付着しトナー像を形成する。
このような現像装置において、磁石により現像スリーブ上に現像剤の穂立ちを生じさせるように磁極を形成している。磁石は現像スリーブ内に設けた磁石シャフトに固定して保持されている。磁石シャフトの片側の端部には、Dカットを設けており、これに合わせて嵌合する穴を設けた磁石シャフトホルダにより保持しながら、磁石シャフトの回転方向の位置決めを機械的に行っている。
この磁極位置決め方法では、磁石シャフトへ取り付けた磁石の位置や磁石シャフトホルダの寸法などのバラツキを含んで磁極位置が決まってしまうため、磁極調整方法として、例えば特許文献1(特許第3250275号公報)に記載されているような磁極調整治具を用いる方法が報告されている。
この特許文献1の方法によると、磁極調整治具は、定盤上に置かれており、磁極調整治具に設けた突き当て面に現像装置を突き当てることにより、磁極調整治具と現像装置の位置決めを行っている。磁極調整治具は、現像剤担持体の磁極位置に対向する像担持体と同一面上の所定の位置に磁性体を配置している。現像剤担持体の両端を回転可能にすると、磁石シャフトの磁力により、磁性体は引き付けられて、現像剤担持体が回転し、磁極の調整を行うことができる。
上記従来技術では、現像剤担持体の磁極位置決めを行うと、複数の部品を介在して磁極の位置が決まるので、部品の寸法精度により、寸法が積みあがったり、製造上の問題により公差を小さくすることができなかったりするため、磁極位置のバラツキが大きくなってしまうという問題がある。
また、磁極位置のバラツキを小さくするために、現像剤担持体を現像装置へ組み立てる際に、磁極調整治具により磁極の位置を調整する方法もあるが、従来の磁極調整治具は、大きく、重量も重いため、持ち運びが容易では無いという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で持ち運びも容易な磁極調整治具を用いた現像剤担持体の磁極位置調整方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、複数の現像剤担持体を備えた現像装置にも対応することができ、複数の現像剤担持体の磁極位置を調整することができる磁極調整治具を提供することを目的とし、さらにはその磁極調整治具を用いた現像剤担持体の磁極位置調整方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明では以下のような解決手段を採っている。
本発明の第1の解決手段は、静電潜像が形成される像担持体に現像間隙を介して対向させて配置される回転可能な現像スリーブと、該現像スリーブ内に固定的に配置されている現像磁極とを有する現像剤担持体を備えた現像装置における、前記現像剤担持体の磁極位置調整方法において、ベース部材と、該ベース部材の一端側に設けられ前記現像剤担持体の磁極設定位置を示す目印と、前記ベース部材に一端部を回転可能に保持され他端部に磁性体が設けられた磁性体保持部材とを有する磁極調整治具を用い、前記磁極調整治具の前記目印が設けられた側の端部を前記現像剤担持体に突き当てて固定し、前記現像剤担持体の磁極により引き付けられる前記磁性体保持部材の磁性体の位置と、前記目印の位置とが一致するように、前記現像剤担持体の磁極位置を調整することを特徴とする(請求項1)。
本発明の第2の解決手段は、第1の解決手段の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、前記磁極調整治具のベース部材として、非磁性である板状の磁極調整ベースと、該磁極調整ベースに移動可能に取り付けられた磁極調整プレートを設け、前記磁極調整治具を前記像担持体と前記現像剤担持体の中心を結んだ線上に配置し、前記磁極調整ベースの一端側を前記像担持体の軸で支持し、前記磁極調整プレートを前記現像剤担持体側に移動して該磁極調整プレートの端部に設けた円弧状の切り欠き部を前記現像剤担持体に突き当てた後、該磁極調整プレートを前記磁極調整ベースに固定することにより、前記磁極調整治具の位置決めと固定を行うことを特徴とする(請求項2)。
また、本発明の第3の解決手段は、第2の解決手段の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、前記目印は前記磁極調整プレートの円弧状の切り欠き部に設け、前記磁性体保持部材の一端部は前記磁極調整ベースの像担持体側に回転可能に保持し、前記磁性体保持部材の他端部は前記現像剤担持体側に延出して前記磁性体を設け、前記現像剤担持体の磁極により引き付けられる前記磁性体保持部材の磁性体の位置と、前記目印の位置とが一致するように、前記現像剤担持体の磁極を移動して、予め定めた磁極位置に調整することを特徴とする(請求項3)。
本発明の第4の解決手段は、第1乃至第3のいずれか一つの解決手段の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、前記磁性体の先端を鋭利としたことを特徴とする(請求項4)。
また、本発明の第5の解決手段は、第1乃至第4のいずれか一つの解決手段の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、前記磁性体を磁石としたことを特徴とする(請求項5)。
本発明の第6の解決手段は、第1乃至第5のいずれか一つの解決手段の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、前記磁性体保持部材を紐状としたことを特徴とする(請求項6)。
また、本発明の第7の解決手段は、第1乃至第6のいずれか一つの解決手段の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、前記磁性体保持部材を前記磁性体としたことを特徴とする(請求項7)。
さらに本発明の第8の解決手段は、第1乃至第7のいずれか一つの解決手段の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、前記磁性体保持部材の長さが可変であることを特徴とする(請求項8)。
本発明の第9の解決手段は、静電潜像が形成される像担持体に現像間隙を介して対向させて配置される回転可能な現像スリーブと、該現像スリーブ内に固定的に配置されている現像磁極とを有する複数の現像剤担持体を備えた現像装置における、前記現像剤担持体の磁極位置を調整する磁極調整治具において、回転可能に保持された磁性体と、複数の前記現像剤担持体の磁極位置と一致する位置に設けられた各々の目印と、を有することを特徴とする(請求項9)。
また、本発明の第10の解決手段は、第9の解決手段の磁極調整治具において、ベース部材と、前記ベース部材に固定され複数の前記現像剤担持体の磁極位置を示す各々の目印を設けた磁極調整プレートとを備え、前記磁極調整プレートが取外し可能であることを特徴とする(請求項10)。
本発明の第11の解決手段は、第9乃至第10のいずれか一つの解決手段の磁極調整治具において、複数の前記現像剤担持体のうち、基準となる前記現像剤担持体に前記磁極調整プレートを位置決め固定し、一つの前記磁極調整プレートに前記現像装置内のそれぞれの前記現像剤担持体の位置における磁極位置となる各々の目印を設けたことを特徴とする(請求項11)。
また、本発明の第12の解決手段は、第11の解決手段の磁極調整治具において、前記磁極調整プレートに、前記像担持体とそれぞれの前記現像剤担持体との距離を位置決めする突き当て面を設けたことを特徴とする(請求項12)。
本発明の第13の解決手段は、静電潜像が形成される像担持体に現像間隙を介して対向させて配置される回転可能な現像スリーブと、該現像スリーブ内に固定的に配置されている現像磁極とを有する複数の現像剤担持体を備えた現像装置における、前記現像剤担持体の磁極位置調整方法において、第9乃至第12のいずれか一つの解決手段の磁極調整治具を用い、前記現像剤担持体の磁極位置を調整することを特徴とする(請求項13)。
本発明によれば、簡易な構成で持ち運びも容易な磁極調整治具を用いた現像剤担持体の磁極位置調整方法を提供することができる。
また、本発明によれば、複数の現像剤担持体を備えた現像装置にも対応することができ、簡易な構成で持ち運びも容易な磁極調整治具を提供することができ、その磁極調整治具を用いた現像剤担持体の磁極位置調整方法を提供することができる。
本発明の第一の実施例による磁極調整治具を用いた磁極位置調整方法を示す説明図である。 画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 現像剤担持体の一例を示す断面図である。 現像剤担持体の現像装置への保持部を説明する要部斜視図である。 現像剤担持体のホルダ部のマークを説明する図である。 現像剤担持体の構成概略図である。 画像形成装置の別の例を示す概略構成図である。 本発明の第二の実施例の磁極調整治具とそれを用いた磁極位置調整方法の一例を示す説明図である。 本発明の第二の実施例の磁極調整治具とそれを用いた磁極位置調整方法の別の例を示す説明図である。 実施例1、実施例2の説明で用いた像担持体(感光体ドラム)とドラムシャフトと現像剤担持体(現像ロール)の寸法及び位置関係の一例を示す図である。 磁極針の支点がドラムシャフトの中心軸に無くても、磁極針が磁極位置を正確に示す理由の説明図である。 磁極位置調整時に実際に使用される磁極針と目印の例を示す磁極調整治具の要部拡大図である。
本発明の一実施形態を図1〜5を用いて説明する。
図2は画像形成装置の一例を示す概略構成図である。この画像形成装置は、光導電性を有する感光層を表面に設けた像担持体(感光体ドラム)1と、像担持体1の周囲に配設された帯電装置15、図示しない光書込み装置からの書込み光Lの露光部、現像装置3、転写装置16、クリーニング装置17等を備えている。
画像形成が開始されると、まず像担持体1の表面が帯電装置で帯電され、図示しない光書込み装置からの書込み光Lにより静電潜像が形成される。現像装置3は内部にトナーとキャリアからなる2成分現像剤を収納しており、この現像剤を現像剤担持体4で担持して像担持体1に形成された静電潜像を現像することにより可視像(トナー像)が形成される。像担持体1に形成されたトナー像は転写装置16により転写媒体18に転写される。
ここで、転写媒体18が記録紙の場合には、トナー像を転写した記録紙は図示しない定着装置に搬送され、定着装置にて熱と圧力とを加えられることでトナー像が定着された後、図示しない排紙部に排紙される。また、転写媒体18が中間転写体の場合には、中間転写体に転写されたトナー像は、図示しない2次転写部で記録紙に2次転写され、トナー像を転写した記録紙は定着装置(図示しない)に搬送され、定着装置でトナー像が定着された後、排紙部(図示しない)に排紙される。
一方、トナー像転写後の像担持体1は、クリーニング装置17で表面に残留したトナー等を清掃され、次に画像形成の待機状態となる。
なお、図2では一つの画像形成部を図示しているが、転写媒体18を中間転写体として、この中間転写体に沿って複数の画像形成部(例えば、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色の画像を形成する画像形成部)を配置すれば、タンデム型のカラー画像形成装置を構成することができる。
上記のような構成の画像形成装置は、一般的に知られているものであり、像担持体1の軸(以下、像担持体シャフトと言う)2は、画像形成装置のフレーム等に回転可能に取り付けられている。そして像担持体1は、像担持体シャフト(ドラムシャフトとも言う)2に支持されており、像担持体シャフト2と一体となって回転を行う。
現像装置3は、画像形成装置内のフレーム等に固定配置されており、像担持体シャフト2を介して像担持体1との位置関係が保たれている。
現像装置3には、現像剤担持体4(一般的に現像ロールとよぶ)が配置されており、現像剤担持体4は、図3に示すように、回転可能な現像スリーブ4aと、現像スリーブ4aと独立して固定できる、磁石シャフト4cと、また図6に示すように磁石シャフト4cに対して放射状に取り付けた複数の磁石(磁極)4bとで構成されている。なお、図6では外周の円筒状の斜線部が現像スリーブ4aであり、中心のシャフトが磁石シャフト4cであり、この磁石シャフト4cを中心に放射状に配置された長方形のものが磁石(磁極)4bである。なお、図6は磁石(磁極)4bの配置例を模式的に示したものであり、実際には磁石(磁極)4bは、現像剤担持体表面に近接(約1mm)して配置されている。また、これらの図は本実施例の現像剤担持体4の一例を示したものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
現像剤担持体4の磁石シャフト4cに設けられた複数の磁石4bにより、現像スリーブ4a上の現像剤は、穂立ちを生じ、現像スリーブ4aが回転することにより、現像剤は現像スリーブ4a上を移動する。複数の磁石4bにより現像スリーブ4a上には複数の磁極ができる。その中で、像担持体1に対向する方向の磁極は、現像特性を左右するために特に重要で主磁極と呼ばれることがある。主磁極の位置は、像担持体の方向に向いているが、用いる画像形成装置の現像特性によっては像担持体と必ずしも正確に対向する位置でない場合もあり、正確に対向する位置から数度ずらした位置を主磁極の規格位置とする場合もある。なお、画像形成装置ごとによって予め定めた主磁極の規格位置を本明細書では「正しい磁石位置」と表現することもある。
磁石シャフト4cは、現像スリーブ4a内に埋め込まれている軸受け4dにより両端支持されており、現像スリーブ4aは、磁石シャフト4cと独立して回転している。磁石シャフト4cの片側は、現像スリーブ4a内に留まり、他端は現像スリーブ4aの外に出て図4に示す磁石シャフトホルダ5を介して現像装置3と位置決めをされている。現像スリーブ4aから出ている側の磁石シャフト4cの端部には、Dカット4eが設けてある。
図4に示すように、磁石シャフトホルダ5は、磁石シャフト4cに設けたDカット4eと嵌合しており、現像装置3に設けた円の一部を有した穴と磁石シャフトホルダ5の円形ボスが嵌合する。磁石4bと磁石シャフト4cは、Dカット4eを回転方向の基準にして製造時に取り付けられていて、現像装置3に現像剤担持体4を取り付けたときに主磁極が規格位置方向へ向くように製造されている。
磁石シャフトホルダ5を現像装置3に嵌め込んだ後、磁石シャフトホルダ5の回転方向の位置を仮決めするために、図5に示すように磁石シャフトホルダ5に設けたホルダ部マーク5aと現像装置3に設けた現像部マーク3aとの位置を合わせる(なお、現像部マーク3aは感光体1に対して現像を行う位置を示したものである)。そして磁石シャフトホルダ用ネジ6を固定することによって、現像剤担持体は現像装置3に固定されている。
この磁石シャフト4cに設けたDカット4eにより、磁石シャフト4cの回転を規制するとともに磁極の位置を決めている。このため、像担持体1と現像剤担持体4の中心を結んだ線からの主磁極の回転位置は、磁石シャフト4cの製造精度と磁石シャフトホルダ5の製造精度と組立精度などで決まってしまう。
例えばホルダ部マーク5aと現像部マーク3aの位置を合わせることで、主磁極の位置を合わせているが、この方法では、製造精度や組立精度により、主磁極の位置がずれてしまう。
そこで本発明では、これらの精度を考えなくてもよくするために、次のような新規な構成の磁極調整治具を用いて磁極位置の調整を行っている。
すなわち、上記のようにマークで仮決めした後、磁極調整治具を用い主磁極の規格位置に合わせている。仮決めする目的は、主磁極を規格位置に大体合わせておけば、磁極調整治具で合わせるときに微調ですむのと、仮決めされていなくて調整前に大きく現像剤担持体が回転したときに、主磁極ではない磁極に磁性体が引き寄せられてしまうからである。以下、より詳しく説明する。
図1は本発明による磁極調整治具を用いた磁極位置調整方法を示す説明図である。
本発明の現像剤担持体4の磁極位置調整方法では、ベース部材8,10と、該ベース部材の一端側に設けられ現像剤担持体4の磁極設定位置を示す目印13と、ベース部材に一端部を回転可能に保持され他端部に磁性体11が設けられた磁性体保持部材9とを有する磁極調整治具7を用い、磁極調整治具7の目印13が設けられた側の端部を現像剤担持体4に突き当てて固定し、現像剤担持体4の磁極により引き付けられる磁性体保持部材7の磁性体11の位置と、目印13の位置とが一致するように、現像剤担持体4の磁極位置を調整する。
より具体的には、磁極調整治具7のベース部材として、非磁性である板状の磁極調整ベース8と、該磁極調整ベース8に移動可能に取り付けられた磁極調整プレート10を設け、磁極調整治具7を像担持体と現像剤担持体4の中心を結んだ線上に配置し、磁極調整ベース8の一端側を像担持体シャフト2で支持し、磁極調整プレート10を現像剤担持体側に移動して該磁極調整プレート10の端部に設けた円弧状の切り欠き部を現像剤担持体4に突き当てた後、磁極調整プレート10を磁極調整ベース8に固定することにより、磁極調整治具7の位置決めと固定を行う。
また、目印13は磁極調整プレート10の円弧状の切り欠き部に設け、磁性体保持部材9の一端部は磁極調整ベース8の像担持体側に回転可能に保持し、磁性体保持部材9の他端部は現像剤担持体側に延出して磁性体11を設け、現像剤担持体4の磁極により引き付けられる磁性体保持部材9の磁性体14の位置と、目印13の位置とが一致するように、現像剤担持体4の磁極を移動して、正しい磁極位置に調整する。
このように、磁極調整治具7を構成する磁極調整プレート10の円弧状の切り欠き部を現像剤担持体11に突き当てて固定すると、磁性体11が現像剤担持体4の磁極に引き付けられるので、磁性体11と目印13の位置が一致するように現像剤担持体4の磁極位置を調整することにより、正しい位置に調整することができる。
尚、本発明における磁極調整治具7で、磁性体11の先端と目印13を合わせるとき、磁性体11の先端が大きいと調整誤差が大きくなるという問題が考えられる。そこで本発明では、その場合の解決手段として、磁性体11の先端を鋭利な形状とした。
また、本発明における磁極調整治具7で、現像剤担持体4の磁極の磁力が弱い場合、磁性体11が、現像剤担持体4に引き付けられなかったり、磁性体11の自重により、正しい磁極位置を磁性体11が示さなかったりするということが考えられる。そこで本発明では、その場合の解決手段として、磁性体11を磁石とした
また、本発明における磁極調整治具7で、磁性体保持部材9が剛体であると、磁性体11の姿勢が、磁性体保持部材9で決まってしまうという問題が考えられる。そこで本発明では、その場合の解決手段として、磁性体保持部材9を姿勢が固定されないようなある程度形が変化できる紐状とした。
さらに本発明における磁極調整治具7では、コストを小さくしたいという課題がある。そこで本発明では、その場合の解決手段として、磁性体保持部材9を磁性体とした。
また、本発明における磁極位置調整方法において、像担持体1と現像剤担持体4の距離が変わったとき(例えば、複数本の現像剤担持体を有する画像形成装置では、それぞれの現像剤担持体と像担持体の距離が異なる場合がある)、現像剤担持体4の磁極を調整する際に、それぞれの像担持体1との距離を合わせた磁極調整治具もしくは磁性体保持部材が必要となるという問題が考えられる。そこで本発明では、その場合の解決手段として、磁極調整治具7の磁性体保持部材9の長さを可変な構成とした。
[実施例1]
次に、本発明による現像剤担持体の磁極位置調整方法の具体的な実施例を示す。
図1に示すように、磁極調整治具7は、非磁性である磁極調整ベース8と、磁性体保持部材である紐状の調整糸である磁性体保持部材9と、磁極調整プレート10と、磁性体であり先端が鋭利な形状である磁極針11から構成されている。
現像剤担持体4の磁極を調整する際には、像担持体シャフト2より像担持体(感光体ドラム)1を取外し、磁極調整ベース8に設けた穴を像担持体シャフト2に貫通させて、像担持体シャフト2で磁極調整ベース8の一端側を支持する。
なお、磁極調整ベース8の軸方向の長さは、現像像担持体4の長さよりも短くて良い。
磁極調整ベース8には、像担持体1に対し、ラジアル(径)方向に移動できる磁極調整プレート10が取り付けられている。磁極調整プレート10には、現像剤担持体4の直径に合わせた円の一部である円弧状の切り欠きが設けられており、現像剤担持体4に突き当てた後、磁極調整治具用ネジ12を締めることにより、磁極調整治具7は、像担持体シャフト2の中心と現像剤担持体4の中心を結んだ線上の位置に対して位置決めされ、固定される。磁極調整プレート10の円弧状の切り欠き部には、理論的に正しい主磁極の規格位置を示す目印13が設けられている。
磁性体保持部材9には、磁性体である磁極針11が取り付けられており、もう一端は、磁極調整治具7の磁極調整ベース8に回転可能に固定されている。磁性体保持部材9は、磁極針11の先端が現像剤担持体4に接触しないようにわずかな隙間を持つように長さを調整してある。この理由としては、磁極針11は、磁力により引きつけられ主磁極の位置を示すものの、磁極針11が現像剤担持体4に接触してしまうと、両者がぶつかって止まった位置(すなわち誤った位置)を磁極針11が示すことで、正確な磁極位置を示さなくなり、このことを防ぐためである。
図4および図5に示した現像剤担持体4の磁石シャフトホルダ5の回転方向位置は仮決めしてあるため、現像剤担持体4の主磁極は、像担持体1の方向におおよそ向いており、また、現像剤担持体4に設けた複数の磁石の中で、主磁極の磁力が一番大きいため、磁極針11を現像剤担持体4に近づけると、現像剤担持体4の主磁極の磁力に磁極針11の先端は、引き付けられる(なお、磁極針11は主磁極以外には引き付けられない)。
次に磁石シャフト固定用ネジ6を緩め、磁石シャフトホルダ5を回転させると、磁石シャフト4cも磁石シャフトホルダ5と共に回転するので、磁石シャフトホルダ5を回転させ、磁極針11の先端と磁極調整プレート10の目印13を一致させることにより、磁極位置を理論的に正しい規格位置に合わせることができる。
以上説明したように、本発明に係る磁極調整治具7を用いた磁極調整方法では、現像剤担持体4の磁極の調整を、機構的に簡単な方法で行うことができる。また、本発明による磁極調整治具7は、容易に持ち運ぶことができ、電気的な回路を要しないため、調整場所の制限を受けない。また、現像装置3を画像形成装置から取り外すことなく、磁極調整ができるため、磁極位置の再確認をする際の調整時間の短縮ができる。
また、本発明では、磁性体である磁極針11の先端を鋭利にすることにより、調整を行う磁極以外の磁極の影響を受けにくくしている。さらに、磁極調整プレート10に設けた目印13と位置を合わせるときに、磁極針11の先端を鋭利にして幅を短くしているため、精度良く合せることができる。
さらに本発明では、現像剤担持体4の磁力が弱い場合、磁性体(磁極針)11を現像剤担持体の磁石の極に対し反対の極である磁石にすることにより、現像剤担持体4の磁力が弱くても、磁性体が磁極に引き付けられるようにすることができる。
また、本発明では、磁性体保持部材9を固定されないようなある程度形が変化できる紐状の糸(調整糸)などにすることにより、磁性体保持部材9に拘束されること無く、現像剤担持体4の磁力を受け、自由に磁性体が動くことができ、現像剤担持体4の磁力の強いところへ引き付けられやすくなる。
さらに本発明では、磁性体保持部材9自身を磁性体とすることにより、部品を一つ減らすことができ、コストダウンを図ることができる。
さらに本発明では、磁性体保持部材9の長さを可変にすることにより、像担持体1の中心と現像剤担持体4の距離が変わるたびに、磁極調整治具もしくは磁性体保持部材を変えることなく、同一の磁極調整治具7を使用することができる。
以上に説明した実施例1の磁極位置調整方法においては、磁極調整治具7のベース部材として、非磁性である磁極調整ベース8を使用し、磁極調整ベース8には移動可能に取り付けられた磁極調整プレート10が設けてある。磁極調整ベース8の一端側を像担持体1の軸(像担持体シャフト)2で支持し、磁極調整プレート10を現像剤担持体4側に移動して磁極調整プレート10の他端側に設けた円弧状の切り欠き部を現像剤担持体4に突き当てた後、磁極調整プレート10を磁極調整ベース8に固定することにより、磁極調整治具7を像担持体1と現像剤担持体4の中心を結んだ線上に配置した状態で固定を行う。磁極調整ベース8には、一端部を回転可能に保持され他端部に磁性体(磁極針)11が設けられた磁性体保持部材9が取り付けている。磁性体の位置と磁極調整プレート10に設けた現像剤担持体の磁極設定位置の目印13の位置とが一致するように、現像剤担持体4を保持している磁石シャフトホルダ5を回転させて、磁極の調整を行っている。
このような構成を用いることにより、簡易な構成で持ち運びも容易な磁極調整治具7を提供し、かつ、現像装置を取り外すことなく磁極を調整することができる。
ところで、図7に示すように、現像装置4内に現像剤担持体4'、4''が複数本設けられており、像担持体(感光体ドラム)1に対する各々の現像剤担持体4'、4''の磁極位置が異なるときには、上記の実施例1の技術では、各々の現像剤担持体4'、4''の磁極位置を調整する際に、磁極調整治具7を現像装置から取り外して、各々の現像剤担持体の磁極位置に合わせた磁極調整プレート10に取り替えなくてはならない。
この磁極調整プレート10は、治具の磁極調整ベース(治具本体)8に設けた位置決めピンと、磁極調整プレート10に設けた長穴により位置決めされてから取り付けられている。また、磁極調整プレート10の長穴と治具ベースのピンの位置や径は、製造精度を厳しくしている。これらの方法により、磁極調整プレート10の取り付けは、精度良く決まっている。
このため、各々の現像剤担持体の磁極位置に合わせた磁極調整プレート10に取り替える場合は、磁極調整に時間がかかってしまう。
そこで以下に示す第二の実施例では、複数の現像剤担持体の磁極位置を示す目印を磁極位置調整治具7に備える構成とし、各々の磁極を調整するたびに現像装置3から磁極調整治具7を取り外さなくてもよくなるようにし、磁極を調整する時間を短縮することができるようにするものである。
[実施例2]
以下、第二の実施例の磁極調整治具及びそれを用いた現像剤担持体の磁極位置調整方法を示す。
図8に示すように、磁極調整治具7は、非磁性である磁極調整ベース8と、磁性体保持部材である紐状の調整糸である磁性体保持部材9と、磁性体であり先端が鋭利な形状である磁極針11と、磁極調整プレート10と、から構成されており、基本的な構成は実施例1と同様である。
現像剤担持体4の磁極を調整する際には、像担持体シャフト2より像担持体(感光体ドラム)1を取外し、磁極調整ベース8に設けた穴を像担持体シャフト2に貫通させて、像担持体シャフト2で磁極調整ベース8の一端側を支持する。
なお、磁極調整ベース8の軸方向の長さは、現像像担持体4の長さよりも短くて良い。
磁極調整ベース8には、像担持体1に対し、ラジアル(径)方向に移動できる磁極調整プレート10が取り付けられている。磁極調整プレート10には、現像剤担持体4の直径に合わせた円の一部である円弧状の切り欠きが設けられており、現像剤担持体4に突き当てた後、磁極調整治具用ネジ12を締めることにより、磁極調整治具7は、像担持体シャフト2の中心と現像剤担持体4の中心を結んだ線上の位置に対して位置決めされ、固定される。磁極調整プレート10の円弧状の切り欠き部には、それぞれの現像剤担持体に対するそれぞれの主磁極の規格位置を示す目印13(13’、13'')が設けられている。
磁性体保持部材9には、磁性体である磁極針11が取り付けられており、もう一端は、磁極調整治具7の磁極調整ベース8に回転可能に固定されている。磁性体保持部材9は、磁極針11の先端が現像剤担持体4に接触しないようにわずかな隙間を持つように長さを調整してある。この理由としては、磁極針11は、磁力により引きつけられ主磁極の位置を示すものの、磁極針11が現像剤担持体4に接触してしまうと、両者がぶつかって止まった位置(すなわち誤った位置)を磁極針11が示すことで、正確な磁極位置を示さなくなり、このことを防ぐためである。
図4および図5に示したように、現像剤担持体4の磁石シャフトホルダ5の回転方向位置は仮決めしてあるため、現像剤担持体4の主磁極は、像担持体1の方向におおよそ向いており、また、現像剤担持体4に設けた複数の磁石の中で、主磁極の磁力が一番大きいため、磁極針11を現像剤担持体4に近づけると、現像剤担持体4の主磁極の磁力に磁極針11の先端は、引き付けられる(なお、磁極針11は主磁極以外には引き付けられない)。
次に、磁石シャフト固定用ネジ6を緩め、磁石シャフトホルダ5を回転させると、磁石シャフト4cも磁石シャフトホルダ5と共に回転するので、磁石シャフトホルダ5を回転させ、磁極針11の先端と磁極調整プレート10の目印13を一致させることにより、磁極位置を正しい規格位置に合わせることができる。
現像装置3内に複数の現像剤担持体4が具備されているとき、例えば図7に示すように2つの現像剤担持体4(4’、4'')が備えられているとき、図8に示すように一つ目の現像剤担持体4’の磁極位置を示している目印13’に磁極針11を合わせた後、磁極調整治具用ネジ12を緩め、磁極調整プレート10を像担持体方向に移動して、固定されていた磁極調整治具7を像担持体シャフト2を中心にして回転可能とする。次に二つ目の現像剤担持体4''に磁極調整プレート10の円弧状の切り欠きを突き当てた後、磁極調整治具用ネジ12を締めることにより、磁極調整治具7を位置決めし、固定する。磁極調整プレート10に設けた二つ目の現像剤担持体4''の磁極位置を示す目印13''と磁石針11の先端とを一致させることにより、二つ目の現像剤担持体4''の磁極位置を調整する。この例では、2本であったが、現像剤担持体が更に設けてあるときは、同様に調整を行う。
さらに本実施例では、現像装置の外観は同様であるが、磁極位置が異なる仕様の現像装置における磁極を調整するときには、ネジ12を取外し、磁極調整プレート10を取り替えることにより、共通の磁極調整治具7を使用できるようにしてある。
また、図9に示すように、本実施例では、複数の現像剤担持体4(4’、4'')の磁極位置に対応する位置にそれぞれの目印13(13’、13'')を磁極調整プレート10に設けている。複数本ある現像剤担持体4のうち、基準とする現像剤担持体(図9では4’)の位置に円弧状の切り欠きを設けている。基準とする現像剤担持体4’に磁極調整プレート10の円弧状の切り欠き部を突き当てて磁極調整プレート10の位置を合わせる。それぞれの現像剤担持体4の磁極位置に対応した目印13と磁極針11とを一致させることにより、それぞれの現像剤担持体の磁極を調整することができ、磁極調整プレート10を調整する現像剤担持体位置に移動する手間を省くことができる。
また、本実施例では、磁極の調整と同時に像担持体1からの現像剤担持体4の距離(現像GAP)を調整できるように、磁極調整プレート10にそれぞれの現像剤担持体における現像GAP位置に合わせた突き当て面を設け、一つの治具で磁極と現像GAPの両方を同時に調整できるようにしている。
ここで図9を用いて説明する。複数本ある現像剤担持体4’、4''のうち、基準となる現像剤担持体4’は、画像形成装置内における規格位置に調整して固定しておく。その他の現像剤担持体4''は、像担持体の方向(GAP調整方向)に移動できるようにしてある。
この状態で、まず、その他の現像剤担持体4''を規格位置から像担持体より離れる方向に移動させる。磁極調整プレート10は、磁極調整ベース8上を像担持体方向に平行に移動できるように、磁極調整プレート10には長穴が設けられ、磁極調整ベース8にはピンとネジ12を設けてある。
また、磁極調整プレート10には、基準現像剤担持体4’と磁極調整プレート10との位置を決めるために円弧状の切り欠き部が設けてある。
さらに、他の現像剤担持体4''の位置(現像GAP)規定をするための突き当て面を設けてある。
次に、磁極調整治具7を像担持体シャフト2に挿入する。像担持体を中心に磁極調整治具7を回転させ、磁極調整プレート10を磁極調整ベース8上で平行移動させて、円弧状切り欠き部を基準現像剤担持体4’に突き当てて、磁極調整プレート10を固定する。そして、基準現像剤担持体4’の磁極位置を調整する。
この状態で、その他の現像剤担持体4''を磁極調整プレート10に設けた突き当て面に突き当てて現像GAPを調整しながら、現像剤担持体4''を図中の矢印方向に回転させて磁極を合わせる。このようにして、一つの治具で磁極と現像GAPの両方を同時に調整することができる。
以上のように、本実施例では複数の現像剤担持体4’、4''の磁極位置を示す目印13’、13''を磁極調整治具7の磁極調整プレート10に備えることにより、各々の磁極を調整するたびに現像装置3から磁極調整治具7を取り外さなくてよくなり、磁極位置の調整時間を短縮することができる。
また、磁極調整治具7を磁極位置が異なる仕様の現像装置にも用いたいという場合がある。その場合の解決手段として、本実施例では、磁極調整プレート10として、異なる仕様の磁極位置に合わせた目印を設けた磁極調整プレートを複数用意しておき、磁極調整プレート10のみを付け替えるだけで、同一の磁極調整治具7を使用できるようにした。
さらに本実施例では、複数の現像剤担持体4’、4''の配置位置に合わせて一つの磁極調整プレート10にそれぞれの磁極に対する目印13’、13''を設けているため、各々の磁極を調整するたびに、治具をそれぞれの現像剤担持体にあわせる必要がないので、更に、調整時間が短縮できる。
さらに本実施例では、図9に示したように、磁極調整治具7に、それぞれの現像剤担持体4’、4''の現像GAPを調整する突き当て面を設けているので、現像GAPと磁極の両方が一度に調整でき、更に、調整時間が短縮できる。
次に実施例1、実施例2の説明で用いた像担持体シャフト2と現像剤担持体4(4’、4'')の寸法及び位置関係の一例について示す。
軸方向の位置関係は図10のようになっている。なお、磁極調整治具7は、ドラムシャフトを軸方向に移動することが可能であるが、調整時には、ドラムシャフト端部に配置して使用する。
なお、図10の治具可動範囲との記載は、この範囲内で、ドラムシャフトの外径が同じであるため、磁極調整治具が可動できるということを示すものであり、実際の調整では、現像剤担持体(現像ロール)端部から磁極調整プレート10の位置を決め、その位置に磁極調整治具7を配置して測定している。
図1や図8(または図9)において、磁極の調整をする時は、磁極調整治具7が、ドラムシャフト2に挿入されていて、磁極調整プレート10を現像剤担持体4に突き当てて位置決め固定されている(ドラムシャフト2と現像剤担持体4の間で治具が突っ張った状態で固定されている)。
磁極調整治具7を取り外す時は、磁極調整プレート10を固定しているネジ12を緩め、磁極プレート12を現像剤担持体4から離れる方向にスライドさせる。そして、ネジ12を締めて、現像剤担持体4と磁極調整プレート10が接触しないようにする。その状態で、磁極調整治具7をドラムシャフト2に沿ってスライドさせて取り外す。
ところで、磁極調整治具7を用いて磁極位置を調整する場合に、図1のように現像剤担持体が1本の実施例では、ドラムシャフト2の軸心と目印13と現像剤担持体4の主磁極とが略一直線上に並び、正確に磁極位置が調整できる。
一方で、図9の実施例のように複数の現像剤担持体4’、4''がある場合、図1と異なり、磁極針11の根本(支点)は、ドラムシャフト2の軸心と現像剤担持体4の軸心間からずれた位置にある。
ドラムシャフト2の中心から糸を出して、他端に磁極針11をつけるのが理想であるが、図9では、この理想から外れた位置に磁極針11の支点がある。しかし、以下のように考えればあまり問題とはならない。
図7に示したような画像形成装置の構成では、磁極位置調整時に、図11に示すように、(1) 現像剤担持体4''の主磁極は、仮調整にて、感光体ドラム1側に配置しておく。
(2) 主磁極の磁力は強く、実際に用いる磁極針11は小さいので、針自身の自重の影響は受けにくく、他の磁極による磁力の影響も受け難い。
そのため、図11の下図のAの位置に磁極針の支点を配置しても、Bの位置に磁極針の支点を配置しても、針の先端は、主磁極の位置を示す。
また、前述したように、主磁極の先端と、現像剤担持体表面までの距離は、実際には、1mm位になるように調整しているので、磁極針11の先端と現像剤担持体表面までの距離が1mm位になるようにしておけば、主磁極の位置を正確に知ることができる。
ここで、図12は磁極位置調整時に磁極針11と目印13の位置が合っていないときの様子を拡大して示した図であり、実際に使用する磁極針11には先端が尖った細い針を用い、目印13も実際には「けがき線」を用いている。従って、図12に示すように、僅かのずれでも視認することができる。そして、この僅かのずれを調整するときには、けがき線(目印)13の端部に磁極針11の先端を合わせるように、現像剤担持体4内の磁石シャフトを回転して磁極を回転させ、調整することにより、正確な磁極位置調整を行うことができる。
なお、現像剤担持体4内の磁石シャフト4cの周方向は、上記したとおり、仮決め時は、磁石シャフト4c端部のホルダマーク5aと現像部マーク3aとを目視で合わせている。主磁極の位置公差は、それぞれの現像システムによって変わる。本発明の基になっている画像形成システムでは、位置公差を厳しくしないと画質に影響があるため、本実施例では、上記したように、マークを目視して仮決めした後、更に、図12に示すような磁極針形状と目印(けがき線)13を設けた磁極調整治具を用い、直接、主磁極を見つける構成とした。これにより、より精度良く調整可能となった。
1:像担持体
2:像担持体シャフト(ドラムシャフト)
3:現像装置
3a:現像部マーク
4、4’、4'':現像剤担持体
4a:現像スリーブ
4b:磁石(磁極)
4c:磁石シャフト
4d:軸受け
4e:Dカット
5:磁石シャフトホルダ
5a:ホルダ部マーク
6:磁石シャフトホルダ用ネジ
7:磁極調整治具
8:磁極調整ベース(ベース部材)
9:磁性体保持部材(調整糸)
10:磁極調整プレート(ベース部材)
11:磁極針(磁性体)
12:ネジ
13、13’、13'':目印
特許第3250275号公報

Claims (13)

  1. 静電潜像が形成される像担持体に現像間隙を介して対向させて配置される回転可能な現像スリーブと、該現像スリーブ内に固定的に配置されている現像磁極とを有する現像剤担持体を備えた現像装置における、前記現像剤担持体の磁極位置調整方法において、
    ベース部材と、該ベース部材の一端側に設けられ前記現像剤担持体の磁極設定位置を示す目印と、前記ベース部材に一端部を回転可能に保持され他端部に磁性体が設けられた磁性体保持部材とを有する磁極調整治具を用い、
    前記磁極調整治具の前記目印が設けられた側の端部を前記現像剤担持体に突き当てて固定し、前記現像剤担持体の磁極により引き付けられる前記磁性体保持部材の磁性体の位置と、前記目印の位置とが一致するように、前記現像剤担持体の磁極位置を調整することを特徴とする現像剤担持体の磁極位置調整方法。
  2. 請求項1に記載の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、
    前記磁極調整治具のベース部材として、非磁性である板状の磁極調整ベースと、該磁極調整ベースに移動可能に取り付けられた磁極調整プレートを設け、
    前記磁極調整治具を前記像担持体と前記現像剤担持体の中心を結んだ線上に配置し、前記磁極調整ベースの一端側を前記像担持体の軸で支持し、前記磁極調整プレートを前記現像剤担持体側に移動して該磁極調整プレートの端部に設けた円弧状の切り欠き部を前記現像剤担持体に突き当てた後、該磁極調整プレートを前記磁極調整ベースに固定することにより、前記磁極調整治具の位置決めと固定を行うことを特徴とする現像剤担持体の磁極位置調整方法。
  3. 請求項2に記載の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、
    前記目印は前記磁極調整プレートの円弧状の切り欠き部に設け、前記磁性体保持部材の一端部は前記磁極調整ベースの像担持体側に回転可能に保持し、前記磁性体保持部材の他端部は前記現像剤担持体側に延出して前記磁性体を設け、
    前記現像剤担持体の磁極により引き付けられる前記磁性体保持部材の磁性体の位置と、前記目印の位置とが一致するように、前記現像剤担持体の磁極を移動して、予め定めた磁極位置に調整することを特徴とする現像剤担持体の磁極位置調整方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、
    前記磁性体の先端を鋭利としたことを特徴とする現像剤担持体の磁極位置調整方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、
    前記磁性体を磁石としたことを特徴とする現像剤担持体の磁極位置調整方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一つに記載の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、
    前記磁性体保持部材を紐状としたことを特徴とする現像剤担持体の磁極位置調整方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一つに記載の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、
    前記磁性体保持部材を前記磁性体としたことを特徴とする現像剤担持体の磁極位置調整方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一つに記載の現像剤担持体の磁極位置調整方法において、
    前記磁性体保持部材の長さが可変であることを特徴とする現像剤担持体の磁極位置調整方法。
  9. 静電潜像が形成される像担持体に現像間隙を介して対向させて配置される回転可能な現像スリーブと、該現像スリーブ内に固定的に配置されている現像磁極とを有する複数の現像剤担持体を備えた現像装置における、前記現像剤担持体の磁極位置を調整する磁極調整治具において、
    回転可能に保持された磁性体と、複数の前記現像剤担持体の磁極位置と一致する位置に設けられた各々の目印と、を有することを特徴とする磁極調整治具。
  10. 請求項9に記載の磁極調整治具において、
    ベース部材と、前記ベース部材に固定され複数の前記現像剤担持体の磁極位置を示す各々の目印を設けた磁極調整プレートとを備え、前記磁極調整プレートが取外し可能であることを特徴とする磁極調整治具。
  11. 請求項9乃至10のいずれか一つに記載の磁極調整治具において、
    複数の前記現像剤担持体のうち、基準となる前記現像剤担持体に前記磁極調整プレートを位置決め固定し、一つの前記磁極調整プレートに前記現像装置内のそれぞれの前記現像剤担持体の位置における磁極位置となる各々の目印を設けたことを特徴とする磁極調整治具。
  12. 請求項11に記載の磁極調整治具において、
    前記磁極調整プレートに、前記像担持体とそれぞれの前記現像剤担持体との距離を位置決めする突き当て面を設けたことを特徴とする磁極調整治具。
  13. 静電潜像が形成される像担持体に現像間隙を介して対向させて配置される回転可能な現像スリーブと、該現像スリーブ内に固定的に配置されている現像磁極とを有する複数の現像剤担持体を備えた現像装置における、前記現像剤担持体の磁極位置調整方法において、
    請求項9乃至12のいずれか一つに記載の磁極調整治具を用い、前記現像剤担持体の磁極位置を調整することを特徴とする現像剤担持体の磁極位置調整方法。
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