JP5304475B2 - 情報処理装置、および情報処理方法 - Google Patents
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Description
開示の技術は、対象から取得される属性値が条件を満足するか否かを判定する情報処理に関する。
従来、情報システムが、様々な情報処理に関して、処理対象の事物あるいは人に関し、条件が満たされたか否かを判断している。
例えば、顧客属性値の組み合わせを有し、特定の商品について購入履歴情報および顧客属性情報を参照して購入のあった顧客の属性値の組み合わせに該当する集計表のエントリの顧客頻度を計数し、顧客頻度の顕著な属性値の組み合わせを抽出するシステムが提案されている。
また、例えば、ユーザプロファイルの入力を受け付け、ユーザプロファイルと関連付けられたコンテンツを選択するシステムが提案されている。
さらに、例えば、利用者の表示中の画面またはオブジェクトへのアクセスを通知するか否かを判定するシステムが提案されている。すなわち、システムは、利用者のアクセス内容およびアクセスされた表示装置の場所などのアクセスに関する情報、アクセス検出履歴情報、およびアクセス通知履歴情報に基づいて、アクセス検出を通知すべきか否かの通知条件が成り立つか否かを判定する。
しかし、従来の技術では、事物、あるいは人に関する複数の属性値が条件を満たすか否かを判断する場合に、処理効率を向上することに対する配慮がなかった。開示の技術は、複数の属性値と条件との照合処理の効率を向上することを目的とする。
開示の技術の一側面は、以下の情報処理装置によって例示される。すなわち、本情報システムは、対象の複数の属性値に対する条件データを記憶する条件データ記憶部と、対象のそれぞれの属性値の変化頻度情報を記憶する変化頻度情報記憶部と、条件データで指定された条件を満足していない属性値のうち、変化頻度が最も小さい属性値について変化後の新属性値を取得し、変化後の新属性値が条件データの条件を満足するか否かの照合処理を実行し、変化頻度が最も小さい属性値について変化後の新属性値が条件を満足した場合に、条件データで指定された条件を満足していない他の属性値に対して照合処理を実行する照合処理部と、を備える。
開示のシステムによれば、複数の属性値と条件との照合処理の効率を向上することができる。
以下、図面を参照して、一実施形態に係る情報システムについて説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本情報システムは実施形態の構成には限定されない。
図1および図2を参照して、情報システムの実施例1を説明する。実施例1は、事物あるいは人に関する情報を収集する情報収集部と、アプリケーションからの指定にしたがって、情報収集部が収集する情報が、アプリケーションが指定した条件を満足したか否かを照合する情報システムに関する。
実施例1では、アプリケーションは、条件データをプラットフォームに引き渡し、条件データが満足されたか否かの照合を依頼する。条件データには、事物あるいは人に関する複数の属性値と、それぞれの属性値に対する条件が指定されている。プラットフォームは、条件データに含まれる属性値を情報収集部から取得し、取得した新たな属性値が条件データを満足したか否かを判定する。なお、情報収集部は、プラットフォームから指定された属性値の変化を監視し、変化後の新たな属性値を取得している。そして、条件データが、満足された場合に、プラットフォームは、アプリケーションに条件データが満足されたことを通知する。ここで、プラットフォームは、アプリケーションと情報収集部との間で
、情報の授受を管理する機能を提供する。
、情報の授受を管理する機能を提供する。
図1は、比較例に係る情報システムの構成図である。図1の情報システムは、Subscribe(登録)/Notify(通知)モデルにしたがった処理を実行する。実施例1のSubscribe(
登録)/Notify(通知)モデルでは、情報収集を依頼する側、例えば、プラットフォーム
が、情報収集の依頼先、すなわち、情報収集部に収集対象の情報を指定する。例えば、プラットフォームが、事物の場所を検出可能な情報収集部C1に対して、監視目的とする対象物を指定し、指定した対象物の場所に関する情報の収集を依頼する。
登録)/Notify(通知)モデルでは、情報収集を依頼する側、例えば、プラットフォーム
が、情報収集の依頼先、すなわち、情報収集部に収集対象の情報を指定する。例えば、プラットフォームが、事物の場所を検出可能な情報収集部C1に対して、監視目的とする対象物を指定し、指定した対象物の場所に関する情報の収集を依頼する。
情報収集部に収集対象の情報が指定されると、収集した情報が変化するごとに情報収集部は、変化後の新たな情報をプラットフォームに通知する。例えば、情報収集部C1は、場所センサを監視している。また、図1では、情報収集部C2は、温度センサの温度変化を検知し、情報収集部C3は、湿度センサの湿度変化を検知する。
図1では、プラットフォームは、照合処理を実行する照合処理部を有する。プラットフォームは、照合処理部として、例えば、コンピュータプログラムを実行する。例えば、照合処理部が情報収集部1に、ある対象物について場所に関する情報の収集を依頼した場合を仮定する。すると、情報収集部C1は、場所センサによって検知される、指定された対象物の場所が変化するごとに、対象物の新たな場所に関する情報をプラットフォームに通知する。
同様に、プラットフォームが情報収集部2に、ある対象物の温度に関する情報の収集を依頼した場合、情報収集部C2は、対象物ごとに設置された温度センサの検知した温度が変化するごとに検知した温度をプラットフォームに通知する。また、プラットフォームが情報収集部C3に、ある対象物の周囲の湿度に関する情報の収集を依頼した場合、情報収集部3は、対象物ごとに設置された湿度センサの検知した湿度が変化するごとに検知した湿度をプラットフォームに通知する。
なお、図1の構成で、温度センサおよび湿度センサは、対象物ごとに、例えば、対象物の表面、あるいは、内部に備えられているものとする。ただし、場所センサが対象物を検知した場所ごとに、温度センサおよび湿度センサが設けられていてもよい。
そして、照合処理部は、アプリケーションから指定された条件データの条件が満たされたとき、アプリケーションに、指定された条件データが満たされたことを通知する。例えば、図1の情報システムは、識別情報がID004で特定される対象物に関する属性値を処理する。図1の情報システムでは、識別情報=ID004の対象物について、場所が倉庫Aであり、温度が摂氏20度以上であり、湿度が70%以上であることが、アプリケーションからプラットフォームに指定された条件である。識別情報=ID004の対象物について、場所が倉庫Aであり、温度が摂氏20度以上であり、湿度が70%以上であることが満たされたとき、照合処理部は、条件が満足されたことをアプリケーションに通知する。
図1の処理の流れは、以下の通りである。照合処理部は,アプリケーションから送信された条件データを受け付ける(1)。条件データには、対象に関する複数の属性値に対する条件が指定される場合が多い。すると、照合処理部は、指定された複数の条件に対応して、それぞれの情報収集部に収集する情報を特定する登録条件を送信する(2)。なお、情報収集部に対して収集する情報を指定する登録条件をsubscribe条件という場合もある
。情報収集部C1−C3等は、それぞれ場所センサ、温度センサ、あるいは湿度センサから収集した情報(3)を照合処理部に送信する(4)。情報収集部C1−C3等から照合処理部に送信される情報を通知(Notification)ともいう。図1の例では、通知は、場所セ
ンサ、温度センサ、湿度センサ等の検知する検出値、すなわち、変化後の新たな属性値を含む。
。情報収集部C1−C3等は、それぞれ場所センサ、温度センサ、あるいは湿度センサから収集した情報(3)を照合処理部に送信する(4)。情報収集部C1−C3等から照合処理部に送信される情報を通知(Notification)ともいう。図1の例では、通知は、場所セ
ンサ、温度センサ、湿度センサ等の検知する検出値、すなわち、変化後の新たな属性値を含む。
照合処理部は、情報収集部で収集された情報のうちのどれか1つの値の変化(3)を示す通知を受ける度に(4)、条件データ中の他の条件で指定された属性値を属性値データベースから読み出し(5)、アプリケーションから指定された複数の条件がすべて満足されたか否かを調べる処理(6)を実行する。なお、属性値データベースには、情報収集部C1−C3によって各属性の最新の値が格納されている。例えば、属性値データベースは、対象物を指定する識別情報、その識別情報で指定される対象物の温度、湿度、場所等を格納する。
そして、アプリケーションから指定された条件データの条件が満足された場合に、照合処理部は、条件の照合が成功したことをアプリケーションに通知する。
図1の処理の問題点は、複数の属性値がそれぞれの条件を満たすか否かを照合処理部が照合する処理において、1つの属性値の変化が通知されるごとに、変化が通知されなかった他の属性値についても、条件が満足されたか否かを照合する処理が発生することである。
図1の技術では,照合処理部は情報収集部に対して、条件データ中の複数の条件に対応する情報のいずれかが変化したときに、変化した情報を通知するように要求する。そして、情報収集部から、例えば、1つの条件と照合される情報の通知がある度に、照合処理部は、通知された情報以外の情報を含む、複数の条件が満足されるか否かを調べる。このため、長時間満足されない特定条件がある場合には,特定条件以外の他の条件に対応する通知が到着する度に無駄な照合処理が行なわれるという欠点がある。
例えば、図1で、対象とする物品の場所が「倉庫B」であって長時間変わらない場合を仮定する。また、温度センサおよび湿度センサは、対象物ごとに、例えば、対象物の表面、あるいは、内部に備えられていると想定する。そして、条件データに示されている場所の条件は「倉庫A」であるので、対象物の温度あるいは対象物の周囲の湿度等が変化した場合でも、場所の条件については成功しない。一方、「倉庫B」内における温度や湿度の値が頻繁に変化するなら、図1の技術では、温度あるいは湿度の値が変化するごとに通知が行なわれる。そして、照合処理部が動作して、照合が成功することがないにも拘わらず、照合処理部は、温度あるいは湿度の値が変化するごとに各属性値と条件データ中の条件との照合処理を行なうことになる。
情報システムが情報収集を依頼する多数のセンサ等が存在し、多数の情報を短いインターバルで収集するような環境が将来実現されることが予想される。多数のセンサから多数の情報を短いインターバルで収集するような環境では、多数の属性値の変化を示す情報がプラットフォームに通知されることになる。したがって、照合処理部での属性値と条件データとの照合処理の負荷が大きくなると考えられる。
図2に、実施例1に係る情報システムの構成を例示する。図2の情報システムは、プラットフォーム11と、情報収集部50A−1,50A−2,50A−3等と、属性値データベース55とを含む。以下、情報収集部50A−1等を総称する場合には、情報収集部50Aと呼ぶ。図2では、プラットフォーム11と、情報収集部50Aとは、ネットワーク71で接続されている。ただし、実施例1の情報システムは、図2の構成に限定されるわけではない。例えば、プラットフォーム11自体が、情報収集部50Aを含むものでもよい。また、アプリケーション61とプラットフォーム11とが単一のコンピュータ上で機能するものでもよい。例えば、アプリケーション61とプラットフォーム11と情報収
集部50Aとが、単一のコンピュータ上で機能するものでもよい。逆に、アプリケーション61とプラットフォーム11と情報収集部50Aとが、複数のコンピュータの共同処理によって機能するものでもよい。
集部50Aとが、単一のコンピュータ上で機能するものでもよい。逆に、アプリケーション61とプラットフォーム11と情報収集部50Aとが、複数のコンピュータの共同処理によって機能するものでもよい。
属性値データベース55には、情報収集部50Aが収集した少なくとも最新の属性値が格納される。属性値データベース55は、ネットワーク71を介してプラットフォーム11からアクセス可能である。したがって、プラットフォーム11は、属性値データベース55の属性値を読み出すことができる。
情報収集部50Aは、それぞれが監視するセンサが検出した属性値を監視する。例えば、情報収集部50A−1は、場所センサ51が検出した場所に関する属性値を取得する。場所センサ51は、例えば、物品に添付されたタグから物品のIDを読み取ることによって物品の位置する場所を示すタグリーダである。タグリーダは、RFID(Radio Frequency Identification)タグの読みとり装置でもよいし、バーコードリーダでもよい。タグ読みとり装置は、自装置が設置された場所を識別する場所情報と、タグから読み取った物品の識別情報を情報収集部50A−1に報告すればよい。また、場所センサ51は、緯度と経度とを検出するGPSチップを含むものでもよい。GPSチップは、個々の対象物、あるいは、人それぞれに添付され、検出した位置を情報収集部50A−1に報告すればよい。情報収集部50A−1は、緯度と経度に対応する場所を定義したデータベースを有し、位置が検出された対象物の場所を特定すればよい。
また、情報収集部50A−2は、温度センサ52が検出した、物品の温度を取得する。また、情報収集部50A−3は、湿度センサ53が検出した物品周囲の湿度を取得する。そして、情報収集部50Aは、取得した温度、湿度等の属性値を属性値データベース55に格納する。ここで、温度センサ52あるいは湿度センサ53は、例えば、物品毎に取り付けられているとしてもよい。また、温度センサ52あるいは湿度センサ53は、例えば、場所センサ51が検出可能な場所ごとに取り付けられているとしてもよい。
図2の情報システムは、図1の場合と同様、プラットフォーム11がアプリケーション61から条件データの指定を受け付ける。プラットフォーム11は、受け付けた条件データをメモリ上の条件データ記憶部12に保持する。条件データは、例えば、情報収集部50Aで収集される複数の属性値に対するそれぞれの条件を含む。また、プラットフォーム11は、照合処理部14を有する。プラットフォーム11が搭載されたコンピュータは、照合処理部14として、コンピュータプログラムを実行する。
照合処理部14は、情報収集部50Aが収集した属性値が、条件データ記憶部12に記憶された条件を満足するか否かを照合する。そして、条件データに含まれる複数の条件が満足されたとき、照合処理部14は、条件データに含まれる複数の条件が満足されたことをアプリケーション61に通知する。
図1の情報システムに対して、図2の情報システムには、以下の相違点を有する。プラットフォーム11は、変化頻度情報記憶部16を含む。変化頻度情報記憶部16は、情報収集部50Aで収集される複数の属性値について、それぞれ、変化の頻度を示す変化頻度情報を記憶する。さらに、変化頻度情報記憶部16は、情報収集部50Aが収集した属性値の変化の履歴にしたがって変化頻度情報を更新する。したがって、照合処理部14は、変化頻度情報記憶部16を参照することで、情報収集部50Aで収集される複数の属性値について、それぞれ、変化の頻度を取得できる。
例えば、情報収集部50Aは、センサで検出される属性値の変化があったときに、変化した最新の属性値を属性値データベース55に記録するとともに、変化した時刻を変化情
報として保持する。そして、情報収集部50Aは、過去に保持した変化情報と通算して、属性値の変化頻度を算出し、変化頻度情報記憶部16に通知する。
報として保持する。そして、情報収集部50Aは、過去に保持した変化情報と通算して、属性値の変化頻度を算出し、変化頻度情報記憶部16に通知する。
例えば、属性値の変化情報の通算個数を単位時間あたりの個数に換算したものや、現在時刻から一定時間内に受け取ったある属性値の変化情報の個数をその属性値の変化頻度とすればよい。ただし、情報収集部50Aが、プラットフォーム11に属性値の変化情報を通知し、プラットフォーム11にて、属性値の変化頻度を算出しても構わない。プラットフォーム11は、算出した変化頻度を変化頻度情報記憶16に格納すればよい。
図2の属性値と条件データの照合において、照合処理部14は、満たされていない条件の中から、変化頻度情報記憶部16を参照し、値の変化頻度が最小の属性値を選択する。そして、照合処理部14は、選択した値の変化頻度が最小の属性値を収集する情報収集部50Aに対して、属性値の収集を依頼する。
そして、照合処理部14は、属性値の収集を依頼した情報収集部50Aから、収集された属性値の通知を受け取ったときに、条件データに含まれる他の複数の条件が満足されたか否かを調べる。条件データが満足されたか否かを調べる処理を照合処理と呼ぶ。図2の情報システムでは、値の変化頻度が最小の属性値が通知されたときに、照合処理が実行される。したがって、値の変化頻度が最小の属性値以外の他の属性値が変化しても、照合処理は実行されない。すなわち、図2の情報システムは、変化頻度の高い属性値の変化に応じた無駄な照合処理の負荷を低減する。変化頻度が最小の属性が条件を満たせば、照合処理部14は、次に変化頻度が小さい属性値に対して、情報収集部50Aに情報収集の依頼を行なうことにより同様の処理を繰り返す。
図1の技術の代わりに、図2の技術を用いれば、変化頻度の低い属性値、例えば、場所の値が変わらない間は、変化頻度の高い属性値、例えば、温度・湿度等が変化しても、変化頻度の高い属性値の通知は行なわれない。したがって変化頻度の高い属性値の変化に応じた照合処理が行なわれず、無駄な照合処理の負荷が低減される。すなわち、図2の情報システムによれば、満たされていない条件の中で,変化頻度が最小の属性値に注目して変化を検出し、変化頻度が最小の属性値の変化が検出されたときに照合処理を行なうことができる。
図2に示す実施例1の情報システムによれば、複数の属性値の組み合わせ条件の照合において、属性値と条件データの照合処理を抑制し、照合処理の負荷を減少させることができる。したがって、例えば、図1の情報システムと比較して、小規模なマシン構成で経済的にシステムを実現することができる。また、同一規模の構成であれば、図2に示す実施例1の情報システムは、図1の情報システムと比較して、より高い処理能力を得ることができる。
図2の情報システムが有する図1の情報システムに対する効果は、複数の条件の間で値の変化頻度に大きな差がある場合は特に顕著になる。例えば、物品が位置する場所、物品が位置する環境の温度、物品が位置する環境の湿度を条件とする場合について、次の仮定をする。すなわち、場所が数日に1回程度しか変わらず、温度と湿度が数分ごとに変化する場合、図1の情報システムでは数分ごとに照合処理が行なわれる。一方、図2の情報システムによれば、場所が条件を満たしていない間、照合処理は数日ごとにしか行なわれない。
以下、図3から図17の図面を参照して、実施例2に係る情報システムを説明する。
図3は、実施例2に係る情報システムの処理概要を例示する図である。実施例2の情報システムは、アプリケーションサービスを提供するアプリケーションサーバ20と、プラットフォーム11と、ネットワーク71を介して、プラットフォーム11に接続される各種検出装置とを有する。各種検出装置は、例えば、物品の場所検出のためのタグリーダ51A、温度センサ52、湿度センサ53等と、各種センサが検出した属性値を格納する属性値データベース55とを含む。
実施例2では、図3に示すように、各アプリケーションサービスを実行するアプリケーションサーバ20が動作に使用する情報を指定する条件と、ネットワーク71を介して各種検出装置から集められた実世界の情報とを共通のプラットフォーム11が照合する。集められる実世界の情報は、例えば、人や物の性質や状態に関するデータである。より具体的には、集められる実世界の情報としては、例えば、物品の場所属性、温度属性、湿度属性等が例示できる。場所属性は、物品が置かれた場所を示す情報である。温度属性は、物品の温度あるいは物品が置かれた環境の温度データである。湿度属性は、物品が置かれた環境の湿度である。
例えば、タグリーダ51Aは、物品の識別情報をRFIDから読み取ることで、読み取ったRFIDを有する物品の置かれた場所をプラットフォーム11に通知する。温度センサ52の検知部は、例えば、物品に添付されており、物品の識別情報とともに、測定した温度をプラットフォーム11に通知する。また、湿度センサ53の検知部は、例えば、物品に添付されており、物品の識別情報とともに、測定した湿度をプラットフォーム11に通知する。
共通プラットフォーム11での照合処理により、実世界の情報が適切なアプリケーションサービスに通知される。アプリケーションサーバ20は、それぞれのアプリケーションサービスの処理において、通知された実世界の情報を処理し、適切なサービスをユーザに提供する。
ただし、本実施例でのプラットフォーム11の照合処理およびプラットフォーム11とアプリケーションサーバ20との関係は例示であり、情報システムの構成は、本実施例に限定されるわけではない。
図4に実施例2のシステム構成を例示する。実施例2の情報システムは、アプリケーションサーバ20と、ネットワーク71と、ネットワーク71に接続される情報収集端末装置50、データベースサーバ55A等と、情報収集端末装置50に接続される場所センサ51、物品ごとに付与された温度センサ52、および物品ごとに付与された湿度センサ53等を有している。
図4の構成では、アプリケーションサーバ20は、各種アプリケーション61−1、61−2等を実行する。以下、各種アプリケーション61−1、61−2等を総称して単に、アプリケーション61という。また、アプリケーションサーバ20は、プラットフォーム11を有する。図4では、プラットフォーム11は、照合処理部14、頻度情報管理部15を含むプラットフォームソフトウェアを有する。さらに、アプリケーションサーバ20は、条件データ記憶部12、属性値変化頻度情報記憶部16、属性間の依存関係表記憶部17等の記憶部を有する。頻度情報管理部15が頻度計算部に相当する。また、属性値変化頻度情報記憶部16が変化頻度情報記憶部に相当する。また、属性間の依存関係表記憶部17が依存関係記憶部に相当する。属性値変化頻度情報記憶部16および属性間の依存関係表記憶部17は、プラットフォームソフトウェアの管理下にあるので、図4では、プラットフォーム11に含まれる形式で示されている。したがって、図4の構成では、プラットフォーム11は、アプリケーションサーバ20が実行するプラットフォームソフト
ウェアと、プラットフォームソフトウェアに管理される各種情報の記憶部を含む。例えば、アプリケーションサーバ20は、頻度情報管理部15を実行し、属性値変化頻度情報記憶部16の属性値頻度情報を管理、更新している。
ウェアと、プラットフォームソフトウェアに管理される各種情報の記憶部を含む。例えば、アプリケーションサーバ20は、頻度情報管理部15を実行し、属性値変化頻度情報記憶部16の属性値頻度情報を管理、更新している。
属性値頻度情報とは、場所属性、温度属性、湿度属性等、情報収集端末装置50から提供される各属性の変化の頻度を示す情報である。属性間の依存関係表記憶部17は、属性間の依存関係を定義する。属性間の依存関係とは、1の属性の属性値が変化した場合、他の属性の属性値が影響を受けることを定義する情報である。例えば、物品が置かれた場所が変更されると、変更された場所において、新たに温度、湿度等を測定することになる。つまり、場所の変更に伴って、環境に関する属性がリセットされる場合がある。場所属性と、環境に関する属性のような依存関係が属性間の依存関係表記憶部17に定義される。
そして、プラットフォーム11の照合処理部14は、アプリケーションから条件データの指定を受け付け、条件データ記憶部12に保持し、照合処理を実行する。
データベースサーバ55Aは、属性値データベース55を有する。データベースサーバ55Aは、情報収集端末装置50から通知されるそれぞれの属性値を属性値データベース55に格納する。また、データベースサーバ55Aは、アプリケーションサーバ20からの要求にしたがって、蓄積した属性値をアプリケーションサーバ20に提供する。
情報収集端末装置50は、情報収集部50Aとして、コンピュータプログラムを実行し、各属性値の変化を監視する。すなわち、情報収集端末装置50は、自装置が担当する属性、例えば、場所属性の属性値が変化すると、その属性値を属性値データベース55に蓄積する。また、情報収集端末装置50は、プラットフォーム11から、登録(Subscribe
)条件を受け付ける。登録条件は、プラットフォーム11が情報収集端末装置50に変化の報告を要求する属性の指定を含む。登録条件に該当する属性値が変化すると、情報収集端末装置50は、登録条件に該当する属性値が変化したことをプラットフォーム11に通知する。登録条件は、他の用語としては、通知を予約する意味で予約条件ということもできる。
)条件を受け付ける。登録条件は、プラットフォーム11が情報収集端末装置50に変化の報告を要求する属性の指定を含む。登録条件に該当する属性値が変化すると、情報収集端末装置50は、登録条件に該当する属性値が変化したことをプラットフォーム11に通知する。登録条件は、他の用語としては、通知を予約する意味で予約条件ということもできる。
なお、図4の構成では、アプリケーションサーバ20が、各種アプリケーション61と、プラットフォームソフトウェアを実行する。しかし、情報システムの構成は、図4の例に限定されるわけではない。例えば、各種アプリケーション61と、プラットフォームソフトウェアとを異なるコンピュータがそれぞれ実行するようにしてもよい。また、アプリケーション61を異なるコンピュータが実行するようにしてもよい。また、図4では、属性値データベース55がデータベースサーバに55Aに配置されている。しかし、例えば、各情報収集端末装置50が監視する属性ごとのデータベースを蓄積するようにしてもよい。すなわち、監視される属性ごとに、監視を担当する情報収集装置50にデータベースが分散配置されてもよい。
図5に、アプリケーションサーバ20のハードウェア構成を例示する。アプリケーションサーバ20は、ネットワーク71に接続可能なコンピュータである。アプリケーションサーバ20は、CPU21、メモリ22、ハードディスクドライブ23等の外部記憶装置、ディスプレイ24、操作部25、通信部26、可搬型記憶媒体入出力装置27を有する。
CPU21は、メモリ22に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、アプリケーションサーバ20の機能、あるいは、プラットフォーム11の機能を提供する。CPU21は、1個に限定されず、複数のコアを含むものでもよい。
メモリ22は、CPU21が実行するコンピュータプログラム、CPU21が処理するデータ等を記憶する。メモリ21は、不揮発性のROM(Read Only Memory)と、揮発性のDRAM(Dynamic Random Access Memory)とを含む。
ハードディスクドライブ23に駆動されるハードディスクには、メモリ22に展開されるコンピュータプログラム、あるいは、CPU21が処理するデータ等が格納される。ハードディスクドライブ23に代えて、フラッシュメモリ等、SSD(Solid State Drive
)を用いてもよい。ハードディスクドライブ23、あるいは、SSD等の外部記憶装置は、インターフェース23Aを通じて、CPU21に接続される。
)を用いてもよい。ハードディスクドライブ23、あるいは、SSD等の外部記憶装置は、インターフェース23Aを通じて、CPU21に接続される。
インターフェース23Aは、例えば、USB(Universal Serial Bus)、IDE(Integrated Drive Electronics)、SCSI(Small Computer System Interface)、FC(Fibre Channel)等のインターフェースである。
ディスプレイ24は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等である。ディスプレイ24は、インターフェース24Aを通じて、CPU21に接続される。インターフェース24Aは、例えば、VGA(Video Graphics Array)等のグラフィックスモジュール、DVI(Digital Visual Interface)等のインターフェースである。
操作部25は、キーボード、マウス、タッチパネル、静電パッド等の入力装置である。静電パッドは、平面パッドを指等でなぞるユーザ操作を検知し、ユーザ操作に応じてディスプレイ24上のカーソルの位置と移動状態とを制御するために使用される装置である。例えば、平面パッド下の電極の静電容量の変化によって、ユーザの指の動きが検知される。操作部25は、インターフェース25Aを通じて、CPU21に接続される。インターフェース25Aは、例えば、USBのインターフェースである。
通信部26は、NIC(Network Interface Card)とも呼ばれる。通信部26は、例えば、LAN(Local Area Network)のインターフェースである。通信部26は、インターフェース26Aを通じて、CPU21に接続される。例えば、インターフェース26Aは、通信部26をCPU21の内部バスに接続する拡張スロットである。
可搬型媒体入出力装置27は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク、フラッシュメモリカード等の入出力装置である。可搬型媒体入出力装置27は、インターフェース27Aを通じて、CPU21に接続される。インターフェース27Aは、例えば、USB、SCSI等のインターフェースである。
なお、情報収集端末装置50の構成は、ほぼ、図5に示したアプリケーションサーバ20と同様である。すなわち、情報収集端末装置50は、CPU、メモリ、外部記憶装置、ディスプレイ、操作部、通信部、可搬型媒体入出力装置等を有する。ただし、情報収集端末装置50がネットワーク71からリモートで操作される場合には、ディスプレイ、操作部、可搬型媒体入出力装置等はなくてもよい。
さらに、情報収集端末装置50は、各種検出装置とのインターフェースを有する。例えば、場所センサ51である、RFIDのタグリーダ、あるいは、バーコードリーダ等と、CPU21とを接続するインターフェースは、USBであってもよい。同様に、温度センサ52、湿度センサ52とのインターフェースは、USB、CAN(Controller Area Network)等の規格にしたがったものでもよい。
図6に照合処理部14の処理フローを例示する。アプリケーションサーバ20のCPU21は、照合処理部14として、メモリ22に展開されたコンピュータプログラムを実行
する。実施例2では、CPU21の処理を、照合処理部14が実行する機能として説明する。
する。実施例2では、CPU21の処理を、照合処理部14が実行する機能として説明する。
まず、照合処理部14は、アプリケーション61より条件データを受信する(F1)。条件データには、アプリケーション61に関連する属性値の条件が指定される。属性値の条件は、例えば、(条件1)識別情報=Nで特定される対象物が倉庫Aに置かれていること、(条件2)識別情報=Nで特定される対象物の温度が摂氏T1度からT2度の間に維持されていること、(条件3)識別情報=Nで特定される対象物の周囲の相対湿度がH1からH2の間であること等である。
以下、対象物は、識別情報=Nで指定されたものと仮定する。また、受信した条件データは、メモリ22に保持される。受信データを保持するメモリ22上の記憶領域が図4に示した条件データ記憶部12に相当する。
すると、照合処理部14は、属性値データベース55を参照し、条件データに合致していない属性を特定する。そして、条件データに合致していない属性が複数ある場合には、照合処理部14は、属性値変化頻度情報記憶部16を参照し、条件データに合致していない属性の中で変化頻度が最小の属性を決定する。変化頻度が最小の属性は、属性値変化頻度情報記憶部16の属性値変化頻度情報から、決定される。なお、条件データに合致していない属性が1つの場合には、条件データに合致していない属性がそのまま決定される。そして、照合処理部14は、決定された属性値の取得対象の識別情報を登録条件とする。そして、照合処理部14は、決定された属性値の検出センサから検出値を収集する情報収集端末装置50の情報収集部50Aに、登録条件を送信する(F2)。
そして、照合処理部14は、情報収集部50Aからの報告待ちとなる。なお、報告待ちの状態では、図6に示した照合処理部14の処理を実行するCPU21のプロセスは、CPU21のスケジュール待ちとなる。その結果、CPU21は、照合処理部14の処理以外の処理を実行することが可能である。
情報収集部50Aは、登録条件を受信すると、受信した登録条件で指定された属性値のセンサを監視する。そして、センサが検出した属性値が変化すると、情報収集部50Aは、変化した属性値を照合処理部14に通知する。照合処理部14は、例えば、アプリケーションサーバ20のOS(Operating System)を通じて、情報収集部50Aからの属性値の通知を受信する(F3)。ただし、情報収集部50Aと、照合処理部14との間の通信は、OSを介在させないものでもよい。例えば、照合処理部14がCPU2を通じて読み取り可能な入出力インターフェースに、情報収集部50Aからの属性値を通知するようにしてもよい。そして、属性値の通知が届いたときに、入出力インターフェースが、CPU21のハードウェアを通じて、照合処理部14に割り込みを発生させるようにしてもよい。照合処理部14は情報収集部50Aからの通知を受信すると、情報収集部50Aに登録条件の取り消し要求を送信する(F4)。
さらに、照合処理部14は、属性間の依存関係表記憶部17を参照する。そして、受信した通知に含まれる変化した属性値が、他の属性値に影響を与える依存関係があるか否かを判定する。そして、受信した通知に含まれる変化した属性値が他の属性値に対する依存関係を有している場合には、属性値データベース内の識別情報Nの対象物に対して条件データで指定された他の属性値で、依存関係のある属性値を“値不明”に書き換える(F5)。照合処理部14を実行するアプリケーションサーバのCPU21は、更新部として、F5の処理を実行する。
次に、照合処理部14は,識別情報Nの対象物に対して条件データで指定された他の条
件の属性値を属性値データベース55で調査する(F6)。そして、条件データで指定された属性値の条件が満たされているか否かを判定する(F7)。条件データで指定された条件を満たさない属性が複数あれば、満たされていない複数の属性で、属性値の変化頻度最小の属性を選択する。そして照合処理部14は、変化頻度最小の属性の属性値を検出するセンサを監視する情報収集部50Aに登録条件として、識別情報Nを送信する。すなわち、情報収集部50Aは、制御をF2に戻す。
件の属性値を属性値データベース55で調査する(F6)。そして、条件データで指定された属性値の条件が満たされているか否かを判定する(F7)。条件データで指定された条件を満たさない属性が複数あれば、満たされていない複数の属性で、属性値の変化頻度最小の属性を選択する。そして照合処理部14は、変化頻度最小の属性の属性値を検出するセンサを監視する情報収集部50Aに登録条件として、識別情報Nを送信する。すなわち、情報収集部50Aは、制御をF2に戻す。
一方、F7の判定で、すべての条件が満たされていれば、照合処理部14は、アプリケーション61に条件データで指定された識別情報Nと、条件データに含まれる各属性値を通知する(F8)。なお、図6では処理フローが省略されているが、アプリケーション61から受信した条件中で、すべての属性が条件データに合致している場合には、F2からF6の処理が実行されず、F7の判定によって、そのままF8に制御が進む。
図7に情報収集部50Aの処理フローを例示する。図7の情報収集部50Aの処理は、登録条件を受信する第1のプロセス、センサを監視する第2のプロセス、および登録条件を削除する第3のプロセスを含む。
情報収集部50Aは、第1のプロセスにより、登録条件を受信すると(F10)、受信した登録条件をメモリ22に記憶する(F11)。登録条件は、例えば、識別情報Nに関する情報、等である。
そして、情報収集部50Aは、受信した登録条件で指定された識別情報Nの対象について、属性値Pを検出するセンサからの情報を監視する。すなわち、情報収集端末装置50Aは、属性値Pを監視する第2のプロセスを起動する。
第2のプロセスによって、情報収集部50Aは、属性値Pの値の変化情報を検出する(F12)。そして、情報収集部50Aは、センサからの属性値の変化を検出すると、検出した属性値Pの識別情報が登録条件に合致するか否かを判定する。例えば、場所センサ51では、識別情報として、対象物を特定する識別情報を検出する。そこで、情報収集部50Aは、登録条件で指定された識別情報Nが場所センサ51で検出されたか否かを判定する(F13)。そして、登録条件で指定された識別情報Nが場所センサ51で検出された場合には、情報収集部50Aは、照合処理部14へ検出したセンサ値を通知する。
なお、F13の判定結果が合致する、しないのいずれも場合も、情報収集部50Aは検出された属性値を属性値データベース55へ格納する。また、情報収集部50Aは属性値変化頻度情報記憶部16を更新する。すなわち、情報収集部50Aは、アプリケーションサーバ20上の頻度情報管理部15に、場所センサ51での検出値が変化したことを通知する(F15)。第2のプロセス、すなわち、F12からF15の処理は、登録条件が削除されるまで、繰り返し実行させる。
そして、情報収集部50Aは、第3のプロセスによって、照合処理部14より登録条件の取り消しを受信する(F16)。すると、情報収集部50Aは、取り消しに該当する登録条件をメモリ22から消去する(F17)。登録条件の取り消しによって、第2のプロセスが停止され、情報収集部50Aは、センサを監視するF12−F15の処理を停止する。すなわち、センサ情報に属性値変化が生じても、第2のプロセスの停止によって、照合処理部14への通知は行なわれなくなる。
<照合処理の動作例>
図8−図10に、実施例2の情報システムにおける、照合処理の動作を例示する。図8−図10の例では、アプリケーション61から設定される条件データは、識別情報=ID0
04;かつ、場所=倉庫A;かつ、温度>=摂氏20度;かつ、湿度=>70%;である。すなわち、図8−図10では、識別情報=ID004で指定される対象物に関する処理が例示される。指定された条件は、識別情報=ID004で指定される対象物が倉庫Aにあって、温度が摂氏20以上、相対湿度が70%以上であることである。
図8−図10に、実施例2の情報システムにおける、照合処理の動作を例示する。図8−図10の例では、アプリケーション61から設定される条件データは、識別情報=ID0
04;かつ、場所=倉庫A;かつ、温度>=摂氏20度;かつ、湿度=>70%;である。すなわち、図8−図10では、識別情報=ID004で指定される対象物に関する処理が例示される。指定された条件は、識別情報=ID004で指定される対象物が倉庫Aにあって、温度が摂氏20以上、相対湿度が70%以上であることである。
また、属性値変化頻度情報記憶部16は、識別情報=ID004について、温度の変化頻度0.4、湿度の変化頻度0.4、場所の変化頻度0.05を記憶している。なお、実施例2において、変化頻度は、無単位であり、数値は、属性相互間の相対的な頻度の比較値を示す。
さらに、属性間の依存関係記憶部17は、例えば、値が変化した属性と、値が変化した属性から影響を受ける属性が定義される。例えば、「値が変化した属性が場所の場合に、温度および湿度が不明に書き換えられる」等の規則が定義されている。以下、情報システムのデータの流れにしたがって、説明する。
(1)アプリケーション61が照合処理部14に条件データを送信する(矢印A1)。条件データの送信は、条件データに指定された条件が満たされたとき、アプリケーション61に通知せよ、というアプリケーション61から照合処理部14への要求を意味する。上述のように、図8で指定された条件は、識別情報=ID004で指定される対象物に関し、対象物が倉庫Aにあって、温度が摂氏20以上、相対湿度が70%以上であることである。
(2)照合処理部14は、受信した条件の中で変化頻度最小の属性値を収集する情報収集部50Aへ、登録条件として識別情報=ID004を送信する(矢印A2)。以下、登録条件を送信するまでの処理の詳細を説明する。
照合処理部14は、属性値データベース55を参照すると、識別情報=ID004に関して複数の条件が満たされていないことを認識する。そこで、照合処理部14は、属性値変化頻度情報記憶部16を参照し、識別情報=ID004の対象物に対して指定された条件によって判定の対象となる属性のうち、変化頻度が最小の属性が“場所”であると特定する。
図8の例では、情報収集部50Aとしては、場所センサ51を監視する情報収集部50A−1、温度センサ52を監視する情報収集部50A−2、湿度センサ53を監視する情報収集部50A−3が含まれている。そこで、照合処理部14は、“場所”の属性を収集する情報収集部50A−1に登録条件として、識別情報=ID004を送信する(矢印A2)。
(3)情報収集部50A−1は登録条件を受信すると、センサ情報を監視する。そして、識別情報=ID004の対象物の属性“場所”が「倉庫A」に変化したことが検出されると、情報収集部50A−1は照合処理部14へ通知を送信する(矢印A3)。矢印A3の通知は、識別情報=ID004の対象物の属性“場所”が「倉庫A」に変化したことを示す情報を含む。また、情報収集部50A−1は、“場所”の値「倉庫A」を属性値データベース55へ格納する(矢印A4)。また、情報収集部50A−1は、頻度情報管理部15に対して、属性値変化頻度情報記憶部16の更新を要求する(矢印A5)。
(4)照合処理部14は、通知を受信すると,情報収集部50A−1に登録条件の取り消し要求を送信する(矢印A6)。取り消し要求は、unsubscribeともいう。情報収集部
50A−1は登録条件の取り消し要求を受信すると、登録条件をメモリ22から消去する。なお、取り消し要求には、取り消し対象の登録条件を特定する情報、例えば、識別情報
=ID004等を含むようにすればよい。
50A−1は登録条件の取り消し要求を受信すると、登録条件をメモリ22から消去する。なお、取り消し要求には、取り消し対象の登録条件を特定する情報、例えば、識別情報
=ID004等を含むようにすればよい。
(5)照合処理部14は、属性間の依存関係表記憶部17を参照し、属性値データベース55内の識別情報=ID004の属性“温度”と“湿度”を“値不明”、例えば「?」に書き換える。そして、照合処理部14は、属性値データベース55から識別情報=ID004の“場所”以外の他の条件の属性値、すなわち“温度”,“湿度”を読み出す(矢印A7)。
(6)照合処理部14は、条件データと各属性値を照合する。以下、図9を参照して説明を継続する。
(7)条件が満たされていない属性が複数あれば、照合処理部14は、条件が満たされていない複数の属性の中で変化頻度最小のものを登録条件とする。図9の例の場合、“温度”、“湿度”の条件が満たされていない。そこで、照合処理部14が属性値変化頻度情報記憶部16を参照する。図9の例では、“温度”と“湿度”の変化頻度はともに0.4で同じ値である。そこで、実施例2の処理では、照合処理部14は、条件データ中の記述順序にしたがい、温度情報を収集する情報収集部50A−2に登録条件として、識別情報=ID004を送信する(矢印A8)。
(8)情報収集部50A−2は、登録条件を受信すると、識別情報=ID004の温度を測定する温度センサ51のセンサ情報を監視する。識別情報=ID004の属性“温度”が「摂氏20度」に変化したことが検出されると、情報収集部50A−2は、照合処理部14へ通知を送信する(A9)。通知は、識別情報=ID004および検出された温度、例えば、摂氏20度を含む。なお、図8−図10の例では、温度センサは、対象物ごとに設けられ、対象物ごとの温度を測定している。したがって、情報収集部50A−2は、複数の対象物の温度を監視している。情報収集部50A−2は、識別情報=ID004で特定される温度センサからの温度を取得することで、識別情報=ID004の対象物の周囲の温度を得る。また、情報収集部50A−2は、識別情報=ID004の対象物の“温度”の値「摂氏20度」を属性値データベース55へ格納するとともに(矢印A10)、頻度情報管理部15に、属性値変化頻度情報記憶部16の更新を依頼する(矢印A11)。
(9)照合処理部14は通知を受信すると、情報収集部50A−2に登録条件の取り消し要求を送信する(矢印A12)。情報収集部50A−2は登録条件の取り消し要求を受信すると、登録条件をメモリ22から消去する。
(10)照合処理部14は、変更された属性値が温度の場合、属性間の依存関係表に基づく属性値データベースの書き換えはないことを属性間の依存関係表記憶部17から認識する。そこで、照合処理部14は、属性値データベース55から識別情報=ID004の“温度”の他の条件の属性値(すなわち“場所”,“湿度”)を読み出す(矢印A13)。
(11)照合処理部14は、条件データと各属性値を照合する。以下、図10を参照して説明を継続する。
(12)照合処理部14は、条件データ中に条件が満たされていない属性があれば、その中で変化頻度最小の条件に関する属性を登録条件に選択する。図10の例の場合、まだ“湿度”の条件だけが満たされていない。そこで、照合処理部14は、湿度情報を収集する情報収集部50A−3に登録条件である識別情報=ID004を送信する(矢印A14)。
(13)情報収集部50A−3は、登録条件を受信すると、湿度センサ53のセンサ情報を監視する。そして、識別情報=ID004の属性“湿度”が例えば、「75%」に変化したことが検出されると、情報収集部50A−3は、照合処理部14へ通知を送信する(矢印A15)。通知は、識別情報=ID004および検出された湿度、例えば、75%を含む。なお、図8−図10の例では、湿度センサ53は、対象物ごとに設けられ、対象物ごとの湿度を測定している。したがって、情報収集部50A−3は、複数の対象物の湿度を監視している。情報収集部50A−3は、識別情報=ID004で特定される湿度センサからの湿度を取得することで、識別情報=ID004の対象物の周囲の湿度を得る。また、情報収集部50A−3は、識別情報=ID004の対象物の周囲の“湿度”の値「75%」を属性値データベース55へ格納するとともに(矢印A16)、頻度情報管理部15に、属性値変化頻度情報記憶部16の更新を要求する(矢印A17)。
(14)照合処理部14は通知を受信すると,情報収集部50A−3に登録条件の取り消し要求を送信する(矢印A18)。情報収集部50A−3は登録条件の取り消し要求を受信すると、メモリ22から登録条件を消去する。
(15)照合処理部14は、変更された属性値が湿度の場合、属性間の依存関係表に基づく属性値データベース55の書き換えはないことを属性間の依存関係表記憶部17から認識する。そして、照合処理部14は、属性値データベース55から識別情報=ID004の“湿度”以外の他の条件の属性値(すなわち“場所”,“温度”)を読み出す(矢印A19)。
(16)照合処理部14は、条件データと各属性値を照合する。なお、図10で“温度”の値が「摂氏21度」になっているのは,照合処理部14へは通知されなかったが,識別情報=ID004を登録条件にして情報収集部50A−3に湿度の監視を依頼している間に温度が「摂氏20度」から「摂氏21度」へ変化していたためである。「摂氏20度」から「摂氏21度」への変化にも拘わらず、温度は条件を満足し、結果として、アプリケーション61から指定された条件データのすべての条件が満足されている。
(17)そこで照合処理部14はアプリケーション61に識別情報と各属性値を通知する(A20)。アプリケーション61への通知は、識別情報=ID004;温度=摂氏21度、湿度=75%、場所=倉庫Aを含む。
(13)情報収集部50A−3は、登録条件を受信すると、湿度センサ53のセンサ情報を監視する。そして、識別情報=ID004の属性“湿度”が例えば、「75%」に変化したことが検出されると、情報収集部50A−3は、照合処理部14へ通知を送信する(矢印A15)。通知は、識別情報=ID004および検出された湿度、例えば、75%を含む。なお、図8−図10の例では、湿度センサ53は、対象物ごとに設けられ、対象物ごとの湿度を測定している。したがって、情報収集部50A−3は、複数の対象物の湿度を監視している。情報収集部50A−3は、識別情報=ID004で特定される湿度センサからの湿度を取得することで、識別情報=ID004の対象物の周囲の湿度を得る。また、情報収集部50A−3は、識別情報=ID004の対象物の周囲の“湿度”の値「75%」を属性値データベース55へ格納するとともに(矢印A16)、頻度情報管理部15に、属性値変化頻度情報記憶部16の更新を要求する(矢印A17)。
(14)照合処理部14は通知を受信すると,情報収集部50A−3に登録条件の取り消し要求を送信する(矢印A18)。情報収集部50A−3は登録条件の取り消し要求を受信すると、メモリ22から登録条件を消去する。
(15)照合処理部14は、変更された属性値が湿度の場合、属性間の依存関係表に基づく属性値データベース55の書き換えはないことを属性間の依存関係表記憶部17から認識する。そして、照合処理部14は、属性値データベース55から識別情報=ID004の“湿度”以外の他の条件の属性値(すなわち“場所”,“温度”)を読み出す(矢印A19)。
(16)照合処理部14は、条件データと各属性値を照合する。なお、図10で“温度”の値が「摂氏21度」になっているのは,照合処理部14へは通知されなかったが,識別情報=ID004を登録条件にして情報収集部50A−3に湿度の監視を依頼している間に温度が「摂氏20度」から「摂氏21度」へ変化していたためである。「摂氏20度」から「摂氏21度」への変化にも拘わらず、温度は条件を満足し、結果として、アプリケーション61から指定された条件データのすべての条件が満足されている。
(17)そこで照合処理部14はアプリケーション61に識別情報と各属性値を通知する(A20)。アプリケーション61への通知は、識別情報=ID004;温度=摂氏21度、湿度=75%、場所=倉庫Aを含む。
<属性値変化頻度情報の算出例>
以下、情報収集部50Aが、属性値の変化を検出したとき、検出した属性値の変化により、属性値変化頻度情報記憶部16に反映させる手順を説明する。実施例2では、属性値変化頻度情報記憶部16は、属性値変化頻度テーブルを記憶している。実施例2では、3通りの属性値変化頻度情報の生成および更新の算出例が説明される。情報システムとしては、いずれの算出例による手順を実装してもよい。
(属性値変化頻度情報の算出例1)
図11に、算出例1の属性値変化頻度テーブル生成の処理フローを例示する。また、図12に属性値変化頻度テーブルのデータ構造を示す。実施例2の情報システムは、実際のシステムの使用環境において、属性値が変化するごとに属性値変化回数をカウントする。そして、情報システムは、カウントした属性値変化回数の値と経過時間とから単位時間あたりの変化回数を計算する。実際の属性値変化回数をカウントし、単位時間あたりの変化回数を計算することによって、属性値の変化に即した変化頻度が求められる。なお、初期状態においては、変化頻度情報がない。しかし、ある程度の時間が経過し、属性値の変化の回数が十分な回数に達した後には、信頼性の高い変化頻度が得られる。
以下、情報収集部50Aが、属性値の変化を検出したとき、検出した属性値の変化により、属性値変化頻度情報記憶部16に反映させる手順を説明する。実施例2では、属性値変化頻度情報記憶部16は、属性値変化頻度テーブルを記憶している。実施例2では、3通りの属性値変化頻度情報の生成および更新の算出例が説明される。情報システムとしては、いずれの算出例による手順を実装してもよい。
(属性値変化頻度情報の算出例1)
図11に、算出例1の属性値変化頻度テーブル生成の処理フローを例示する。また、図12に属性値変化頻度テーブルのデータ構造を示す。実施例2の情報システムは、実際のシステムの使用環境において、属性値が変化するごとに属性値変化回数をカウントする。そして、情報システムは、カウントした属性値変化回数の値と経過時間とから単位時間あたりの変化回数を計算する。実際の属性値変化回数をカウントし、単位時間あたりの変化回数を計算することによって、属性値の変化に即した変化頻度が求められる。なお、初期状態においては、変化頻度情報がない。しかし、ある程度の時間が経過し、属性値の変化の回数が十分な回数に達した後には、信頼性の高い変化頻度が得られる。
図11は、頻度情報管理部15の処理を示すフローチャートである。ただし、頻度情報管理部15に代えて、情報収集部50Aが図11の処理を実行するようにしてもよい。情報収集部50Aが図11の処理を実行する場合には、情報収集部50Aによる変化頻度の算出結果を頻度情報管理部15に報告すればよい。なお、後述する図13および図15の処理についても、頻度情報管理部15と情報収集部50Aのいずれが実行してよい。
頻度情報管理部15は、初期値として、属性値変化頻度テーブルの該当する属性の属性生成時刻に現在の時刻を記録し、属性値変化回数に0を書き込む(F31)。そして、頻度情報管理部15は、属性値変化の検出を待つ(F32)。そして、属性値変化検出の報告を受けると、頻度情報管理部15は、属性値変化頻度テーブルの該当する属性の属性値変化回数に1を加算する(F33)。そして、頻度情報管理部15は、属性値変化回数と属性生成時刻から現在時刻までの経過時間とにより、単位時間あたりの属性値変化回数を計算する。そして、頻度情報管理部15は、計算した属性値変化回数を変化頻度として、属性値変化頻度テーブルの該当する属性のフィールドに書き込む(F34)。そして、頻度情報管理部15は、制御をF32に戻し、次の属性値変化の検出を待つ。
図12A、図12B、および図12Cに属性値変化頻度情報記憶部16が記憶する属性値変化頻度テーブルを例示する。図12A、図12B、および図12Cは、それぞれ、変化頻度を計算するための基礎となるデータの範囲の違いを示す例である。図12Aは複数の識別情報を範囲として、変化頻度を算出した属性値変化頻度テーブルの例である。図12Aの属性値変化頻度テーブルは、例えば、複数の識別情報=ID001からID004等で特定される複数の対象の属性値の変化頻度である。あるいは、図12Aの属性値変化頻度テーブルは、例えば、あるグループに所属するメンバーを対象とした属性の変化頻度を求める場合が該当する。例えば、属性Aは、メンバーの居場所であり、属性Bは、メンバーの体温でもよい。図12Aのように、属性値変化頻度テーブルは、属性生成時刻、属性値変化回数、変化頻度の各フィールドを有している。ここで、属性生成時刻は、属性値の変化の検出が、情報収集部50Aによって可能となった時刻である。属性値変化回数は、属性生成時刻から、現在に至るまでの属性値変化の積算回数である。変化頻度は、属性値変化回数を、属性生成時刻から現在に至るまでの時間で除算した比率である。
図11の処理および図12Aの処理結果は、属性値の過去の変化回数の通算から単位時間あたりの変化頻度を計算した例ということができる。また、図11の処理を実行する頻度情報管理部15は、頻度情報計算部に相当する。図11の処理によって、実際の属性値変化回数をカウントし、単位時間あたりの変化回数を計算することによって、属性値の変化に即した変化頻度が変化の発生ごとに求められる。
図12Bの属性値変化頻度テーブルは、1つの識別情報だけを範囲とした場合の変化頻度を算出した属性値変化頻度テーブルの例である。図12Bの属性値変化頻度テーブルは、例えば、識別情報=ID001で特定される対象物に関する各属性の属性生成時刻、属性値変化回数、および変化頻度を格納する。あるいは、図12Bの属性値変化頻度テーブルは、例えば、特定の人を対象とした居場所の変化頻度を求める場合の情報を格納する。1つの識別情報だけを範囲とすることで、特定の対象に合致した属性値の変化頻度がえら得られる。変化頻度が、物品あるいは人等の対象に応じて異なる場合に、図12Bの属性値変化頻度テーブルが有効である。
図12Cの属性値変化頻度テーブルは、複数の識別情報で特定される複数の対象に関して、特定の属性が特定の値を有する条件を満足する場合の例である。すなわち、図12Cの属性値変化頻度テーブルは、ある属性値で選別され、あるいはグループ化される対象に関する属性値の変化頻度情報を含む。例えば、あるグループの人を性別や年令で分けた、サブグループを対象とした居場所の変化頻度を求める場合の属性の変化頻度が、図12Cのテーブルに該当する。図12Cでは、属性P=値α、あるいは、属性P=値β等であることがサブグループ選別の条件となっている。属性値変化頻度テーブルが図12Cのデータ構成を含むことで、照合処理部14が少なくとも1つの属性値が共通する複数の対象の属性値が条件データの条件を満足することを検出する場合の変化頻度を取得できる。
したがって、アプリケーション61は、条件データとして、特定の属性が特定の値を有する条件を共通の条件として、複数の識別情報で指定される対象の属性を監視するように、プラットフォーム11に条件データを通知すればよい。プラットフォーム11の照合処理部14は、指定された条件データにしたがって、実施例2の図4、6、8−10に示した手順と同様の手順によって、少なくとも1つの属性値が共通する複数の対象の属性値が、条件データの条件を満足することを照合する。
特定の属性が特定の値を有する条件を満足することを条件にサブグループの対象を選別することで、共通する属性の対象に合致した変化頻度を得ることができる。例えば、対象が人の場合、性別、職業、年齢等によって、属性の変化頻度が異なる場合があるからである。また、物品の属性、例えば、寸法、材質によって属性の変化頻度が異なる場合があるからである。また、対象物が動植物の場合、生物学上の属性によって、属性の変化頻度が異なる場合があるからである。
なお、図12Bの属性値変化頻度テーブルは、共通する複数の対象の属性値として、識別情報を用いた例と考えることもできる。図12B、図12Cに示す属性値変化頻度テーブル、すなわち、特定の属性が特定の値を有する対象物についての属性値変化頻度テーブルは、図11の処理とほぼ、同様の手順によって生成される。すなわち、図11の処理で、属性値頻度テーブルとして、図12Bあるいは、図12Cに示すテーブルを使用すればよい。ただし、図12Bの属性値変化頻度テーブルの作成においては、識別情報が特定の対象物の属性値の変化を監視しておけばよい。また、図12Cの属性値変化頻度テーブルの作成においては、ある属性値が特定の値αの対象物について、属性値の変化を監視しておけばよい。
(属性値変化頻度情報の算出例2)
図13に、属性値変化頻度テーブルの生成および更新の算出例2の処理フローを示す。図14に、図13の処理例に対応する属性値変化頻度テーブルのデータ構造を示す。属性値の変化頻度は時間とともに変化していく場合も多い。算出例2は、属性値の変化頻度が時間とともに変化していく場合を考慮した方法である。すなわち、図13の処理では、頻度情報管理部15は、所定時間以上経過した変化記録と、所定時間以内に生じた変化記録を分ける。そして、頻度情報管理部15は、所定時間内の変化は時刻で記録しておく。一方、図13の頻度情報管理部15は、所定時間以上経過したものを「所定時間以上経過した変化記録の個数」に加算していく。そして、頻度情報管理部15は、所定時間以内の変化記録から得られる変化頻度N1の重みと、所定時間以上経過した変化記録から得られる変化頻度N2の重みとを変えて、総合的な変化頻度を計算してもよい。例えば、所定時間以内の変化記録から得られる変化頻度N1の重みを、所定時間以上経過した変化記録から得られる変化頻度N2の重みより高くすればよい。以下、図13にしたがって、具体的な処理を説明する。
図13に、属性値変化頻度テーブルの生成および更新の算出例2の処理フローを示す。図14に、図13の処理例に対応する属性値変化頻度テーブルのデータ構造を示す。属性値の変化頻度は時間とともに変化していく場合も多い。算出例2は、属性値の変化頻度が時間とともに変化していく場合を考慮した方法である。すなわち、図13の処理では、頻度情報管理部15は、所定時間以上経過した変化記録と、所定時間以内に生じた変化記録を分ける。そして、頻度情報管理部15は、所定時間内の変化は時刻で記録しておく。一方、図13の頻度情報管理部15は、所定時間以上経過したものを「所定時間以上経過した変化記録の個数」に加算していく。そして、頻度情報管理部15は、所定時間以内の変化記録から得られる変化頻度N1の重みと、所定時間以上経過した変化記録から得られる変化頻度N2の重みとを変えて、総合的な変化頻度を計算してもよい。例えば、所定時間以内の変化記録から得られる変化頻度N1の重みを、所定時間以上経過した変化記録から得られる変化頻度N2の重みより高くすればよい。以下、図13にしたがって、具体的な処理を説明する。
頻度情報管理部15は、初期値として、属性値変化頻度テーブルの該当する属性の属性生成時刻に現在の時刻を記録する。頻度情報管理部15は、属性値変化時刻記録をクリアし,所定時間以上経過した変化記録の個数に0を書き込む。そして、頻度情報管理部15は、所定のインターバルでF46以下の処理を起動するタイマをセットする(F41)。
そして、頻度情報管理部15は、属性値変化の検出を待つ(F42)。そして、属性値変化検出の報告を受けると、頻度情報管理部15は、属性値変化頻度テーブルの属性値変化時刻記録に現在時刻を書き込む(F43)。次に、頻度情報管理部15は、例えば、所定時間T1以上経過した属性値変化時刻記録は削除し、削除した記録の個数だけ所定時間T1以上経過した変化記録の個数に加算する(F44)。所定時間T1は、例えば、情報システムのシステムパラメータとして設定できるようにしてもよい。
次に、頻度情報管理部15は、属性値変化時刻記録の個数から最近の所定時間T1内の変化頻度N1を算出する。また、頻度情報管理部15は、所定時間T1以上経過した変化記録の個数と属性生成時刻0から所定時刻までの経過時間によって、所定時間T1以上経過した属性値の変化に対する変化頻度N2を算出する。ここで、所定時刻は、現在から時間T1さかのぼった時刻である。
そして、頻度情報管理部15は、変化頻度N1とN2との重みつき変化頻度を計算して、属性値変化頻度テーブルに書き込む(F45)。重みつき変化頻度は、例えば、変化頻度N1と変化頻度N2とを重み平均すればよい。そして、頻度情報管理部15は、制御をF42に戻し、次の属性値変化の検出を待つ。図13のF42からF45を第1のプロセスと呼ぶ。
一方、タイマが所定インターバルの経過を計時すると、タイマは、頻度情報管理部15によるF46以下の第2のプロセスを起動する。第2のプロセスでは、頻度情報管理部15は、所定時間T1以上経過した属性値変化時刻記録は削除し,削除した記録の個数だけ所定時間T1以上経過した変化記録の個数に加算する(F47)。そして、頻度情報管理部15は、属性値変化時刻記録の個数から最近の所定時間T1内の変化頻度N1を算出する。また、頻度情報管理部15は、所定時間T1以上経過した変化記録の個数と属性生成時刻0から所定時刻までの経過時間によって、所定時間T1以上経過した属性値の変化に対する変化頻度N2を算出する。ここで、所定時刻は、現在から時間T1さかのぼった時刻である。
そして、頻度情報管理部15は、変化頻度N1とN2との重みつき変化頻度を計算して、属性値変化頻度テーブルに書き込む(F48)。そして、頻度情報管理部15は、第2のプロセスを終了し、タイマによる次の第2のプロセスの起動を待つ。
したがって、図14の処理によれば、例えば、長期に渡って、属性値の変化が検出されなかった場合も、タイマ起動によって、所定インターバルごとに変化頻度が計算されることになる。
図14に図13の処理による処理結果である属性値変化頻度テーブルを例示する。図14の例は、生成時刻=000000であり、現在時刻=時刻003999までの属性値変化の記録が例示されている。そして、生成時刻=000000から時刻03699までは、所定時間以上経過した記憶の個数のフィールドに、変化の回数が記録されている。一方、時刻003700から時刻003999までの変化記録は、個々の時刻が属性値変化時刻記録のフィールドに記録されている。図14の例では、図13の説明で用いた所定時間T1=003900−003700=299である。
そして、頻度情報管理部15は、時刻=003700から現在時刻までの変化頻度N1を算出する。また、頻度情報管理部15は、属性生成時刻=000000から時刻003699までの変化頻度N2を計算する。そして、頻度情報管理部15は変化頻度N1と変化頻度N2とを重み平均する。例えば、重み平均の変わりに、同一の重みによって単純平均してもよい。
なお図14においては,図12Aの形式の複数の識別情報に対する属性値変化頻度テーブルを示している。しかし、図13に示した処理は、図12Bに示すような識別情報ごとの属性値変化頻度テーブル、あるいは、図12Cのような特定の属性値で選択またはグルーピングされた属性値の変化頻度テーブルの生成および更新にも適用可能である。
(属性値変化頻度情報の算出例3)
図15に、属性値変化頻度テーブル生成の算出例3における処理フローを示す。また、図16に、図15の処理によって生成された属性値変化頻度テーブルの例を示す。算出例3は、図13の処理のうち、所定時間経過前の属性値の変化により、変化頻度を算出したものであり、所定時間が経過した属性値の変化を削除して計算した結果に相当する。あるいは、算出例3は、算出例2において、所定時間T1が経過した属性値の変化の検出結果に基づく変化頻度N2に対する重みを0に設定した結果ということもできる。
図15に、属性値変化頻度テーブル生成の算出例3における処理フローを示す。また、図16に、図15の処理によって生成された属性値変化頻度テーブルの例を示す。算出例3は、図13の処理のうち、所定時間経過前の属性値の変化により、変化頻度を算出したものであり、所定時間が経過した属性値の変化を削除して計算した結果に相当する。あるいは、算出例3は、算出例2において、所定時間T1が経過した属性値の変化の検出結果に基づく変化頻度N2に対する重みを0に設定した結果ということもできる。
すなわち、図15の処理で、F51からF53の処理は、図13のF41からF43の処理と同様である。図15の処理では、頻度情報管理部15は、所定時間が経過した属性値変化時刻記録を削除する(F54)。そして、頻度情報管理部15は、属性値変化時刻記録の個数から最近の所定時間内の変化頻度を計算し,変化頻度に書き込む(F55)。そして、F52からF55の処理は、図13の場合と同様、第1のプロセスとして実行される。
また、タイマが所定時間の経過を計時すると、図13の場合と同様、タイマは、頻度情報管理部15によるF46以下の第2のプロセスを起動する。第2のプロセスにおいても、頻度情報管理部15は、所定時間が経過した属性値変化時刻記録を削除する(F57)。そして、頻度情報管理部15は、属性値変化時刻記録の個数から最近の所定時間内の変化頻度を計算し,変化頻度に書き込む(F58)。
図16に、図15の処理によって作成される属性値変化頻度テーブルの例を示す。なお、図16においても、図14の場合と同様、図12Aの形式の複数の識別情報に対する属性値変化頻度テーブルを示している。しかし、図15に示した処理は、図12Bに示すような識別情報ごとの属性値変化頻度テーブル、あるいは、図12Cのような特定の属性値で選択またはグルーピングされた属性値の変化頻度テーブルの生成および更新にも適用可能である。
図17に、照合処理負荷が減少する処理を例示する。図17では、アプリケーション61から、「ID004の物品を対象として、それが温度摂氏20度以上で,かつ湿度60%以上で、かつ倉庫Aという場所にあるならば通知せよ」という条件データが設定された場合を想定している。
また、各属性値の変化頻度は,温度と湿度が同じ変化頻度であり、かつ、温度と湿度の変化頻度が、場所の変化頻度の8倍であったと仮定する。照合処理部14の処理は、まず変化頻度が最小の属性である場所について属性値データベース55を調べ、ID004の物品は倉庫Bにあることがわかる。場所が倉庫Bであることは条件を満たしていない。そこで、照合処理部14はID004の物品について、属性として場所の変化を検出するように、情報収集部50A−1に対して、登録条件を送信する。登録条件送信の後、ID004の物品の場所が倉庫Aに変わるまでに、ID004の物品の温度が摂氏21度、湿度が50%,温度が摂氏22度,...と,温度や湿度がたびたび変化する。しかしながら、照合処理部14は、登録条件以外の温度あるいは湿度の変化に対して動作しない。すなわち、照合処理部14は、図1の方式で実行された毎回無駄な照合処理を回避している。
そして、ID004の物品の場所が倉庫Aになると、情報収集部50A−1から照合処理部14に通知が行なわれる。そのとき、照合処理部14では、まず、図8に例示した属性間の依存関係表17により、場所の変化が生じたので温度、および湿度を“値不明”に書き換える。そして、次に変化頻度の大きい属性を登録条件に選択する。温度と、湿度は、同じ頻度であるので、条件データの記述順により、温度を登録条件として、情報収集部50A−2に通知する。温度の変化は、場所と比較して短時間で情報収集部50A−2か
ら照合処理部14に通知される。そして、温度の条件が満たされたので、次に、照合処理部14は、湿度を登録条件に選択し、情報収集部50A−3に通知する。そして、温度の場合と同様に、比較的短時間で、情報収集部50A−3から照合処理部14に湿度=70%が通知されて、湿度の条件が満たされる。そして、照合処理部14が、湿度以外の他の属性を属性値データベース55で調べると、温度が摂氏18度となり、条件を満たさなくなっている。そこで、照合処理部14は、再び温度を登録条件として、情報収集部50A−2に通知する。その後の湿度変化に対しても、情報収集部50A−3から照合処理部14への通知は行なわれず、無駄な照合処理が省かれる。そして、最後に情報収集部50A−2から照合処理部14に温度摂氏20度が通知されると、他の属性値もすべて条件を満たしている。そこで、照合処理部14は、アプリケーション61へ、条件データに該当する属性値を通知する。以上の過程の属性値の変化に対して、図1の方式で18回の照合処理が動作している。一方、実施例2の方式によれば、照合処理が7回に減少し、処理が効率化されている。
ら照合処理部14に通知される。そして、温度の条件が満たされたので、次に、照合処理部14は、湿度を登録条件に選択し、情報収集部50A−3に通知する。そして、温度の場合と同様に、比較的短時間で、情報収集部50A−3から照合処理部14に湿度=70%が通知されて、湿度の条件が満たされる。そして、照合処理部14が、湿度以外の他の属性を属性値データベース55で調べると、温度が摂氏18度となり、条件を満たさなくなっている。そこで、照合処理部14は、再び温度を登録条件として、情報収集部50A−2に通知する。その後の湿度変化に対しても、情報収集部50A−3から照合処理部14への通知は行なわれず、無駄な照合処理が省かれる。そして、最後に情報収集部50A−2から照合処理部14に温度摂氏20度が通知されると、他の属性値もすべて条件を満たしている。そこで、照合処理部14は、アプリケーション61へ、条件データに該当する属性値を通知する。以上の過程の属性値の変化に対して、図1の方式で18回の照合処理が動作している。一方、実施例2の方式によれば、照合処理が7回に減少し、処理が効率化されている。
以上述べたように、実施例2の照合処理では、変化頻度の低い属性に着目し、まず、条件データに規定された条件を満足していない属性値について、変化頻度の低い順に、情報収集部50Aに登録条件を通知し、属性値の変化の通知を依頼する。その結果、変化頻度の高い属性値の変化に伴う、無駄な照合処理の発生を抑制できる。
また、実施例2の情報システムでは、例えば、対象とする物品、人等の場所の属性値変化が検知されると、属性間の依存関係表記憶部17の依存関係にしたがって、温度、湿度等の属性値が値不明に変更された。したがって、実施例2の情報システムは、一旦、一の属性値変化が検出され、検出された属性値が条件データを満足した場合でも、他の属性値の変化に応じて、他の属性値をリセットし、より正確に、それぞれの属性値が条件データを満足するか否かを判定できる。
<変形例>
実施例2では、識別情報で特定される対象ごとに、温度センサ52、湿度センサ53等が設けられた。実施例2で説明した構成に代えて、場所センサ51が特定可能な場所ごとに、環境温度を検出する温度センサ、あるいは、環境の相対湿度を測定する湿度センサを設けても良い。したがって、例えば、照合処理部14が、識別情報で指定される対象に関して、場所の変化を検知した場合、次に、変化した場所の識別情報を登録条件として、温度あるいは湿度を監視する情報収集部50Aに、登録条件を通知すればよい。
実施例2では、識別情報で特定される対象ごとに、温度センサ52、湿度センサ53等が設けられた。実施例2で説明した構成に代えて、場所センサ51が特定可能な場所ごとに、環境温度を検出する温度センサ、あるいは、環境の相対湿度を測定する湿度センサを設けても良い。したがって、例えば、照合処理部14が、識別情報で指定される対象に関して、場所の変化を検知した場合、次に、変化した場所の識別情報を登録条件として、温度あるいは湿度を監視する情報収集部50Aに、登録条件を通知すればよい。
実施例2では、照合処理部14が、変化頻度の低い属性に着目し、情報収集部50Aに登録条件を送信し、属性値の変化の通知を依頼した。そして、情報収集部50Aが登録条件に該当する属性値の変化を検出すると、照合処理部14に通知を送信した。実施例2のような登録条件の登録による変化の検出依頼と、依頼された登録条件に合致する属性値の変化の報告という処理に代えて、ポーリングによる方式を採用してもよい。ポーリングによる場合、システム構成は図4と同様である。また、実施例3の情報システムでは、属性値データベース55はなくてもよい。照合処理部14が情報収集部50Aにポーリングする情報システムと、情報収集部50Aが属性値データベース55に検出した属性値を書き込む構成との整合がとりづらいからである。さらに、実施例3では、属性間の依存関係表記憶部17を設けない情報システムを説明するが、属性間の依存関係表記憶部17を設け、実施例2と同様、属性間の依存関係を用いて処理しても構わない。
また、アプリケーション61から受け付けた条件データを記憶する条件データ記憶部12、属性値変化頻度情報記憶部16の構造は、実施例2の場合と同様である。ポーリングを採用する場合には、照合処理部14と情報収集部50Aの処理は、実施例2の場合とは
異なる。
異なる。
図18にポーリングを採用する場合の照合処理部14の処理フローを例示する。照合処理部14は、アプリケーション61より条件データを受信すると、一定時刻ごとに下記処理を起動するタイマをセットする(F61)
そして、照合処理部14は、タイマにより一定周期で起動される(F62)。そして、実施例2の場合と同様に、照合処理部14は、条件データ中のまだ条件に合致していない属性の中で変化頻度が最小の属性を選択する。そして、照合処理部14は、選択した属性値が条件を満たすまで、選択した属性値に対応する情報収集部50Aに対してポーリングにより属性値を収集する(F63、F64)。
そして、照合処理部14は、タイマにより一定周期で起動される(F62)。そして、実施例2の場合と同様に、照合処理部14は、条件データ中のまだ条件に合致していない属性の中で変化頻度が最小の属性を選択する。そして、照合処理部14は、選択した属性値が条件を満たすまで、選択した属性値に対応する情報収集部50Aに対してポーリングにより属性値を収集する(F63、F64)。
選択した属性値の条件が満たされれば(F64でYES)、照合処理部14は、まだ条件に合致していない属性の中で次に変化頻度が小さい属性について同様にポーリングを行なう(F65でNO)。ポーリングによって、条件データ中のすべての条件が満たされれば(F65でYES)、照合処理部14は、最後に合致した条件データ以外の属性値に対応する情報収集部50Aに対してポーリングにより属性値を再収集する(F66)。そして、照合処理部14は、条件データのすべてが満たされていることを確認する(F67)。そして、条件データで指定されたすべての条件が満たされると、照合処理部14は、アプリケーション61へ通知を行なう(F68)。
図19にポーリングを使用する場合の情報収集部50Aの処理フローを例示する。この処理は、照合処理部14からの属性値の問い合わせに応答するだけである。すなわち、情報収集部50Aは、照合処理部14よりポーリングによる情報収集要求を受信する(F71)。そして、情報収集部50Aは、収集した属性値を照合処理部14に返答する(F72)。
実施例3の処理により,変化頻度最小の属性値をポーリングにより監視することで,他の属性値を監視する回数が減少し、センサを効率良く動作させることができる。したがって、例えば、情報収集部50Aあるいはセンサ等の各種検出装置の消費電力低減できる。《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
11 プラットフォーム
14 照合処理部
15 頻度情報管理部
16 変化頻度情報記憶部
17 属性値の依存関係表記憶部
20 アプリケーションサーバ
50 情報収集端末装置
50A、50A−1、50A−2、50A−3 情報収集部
51 場所センサ
52 温度センサ
53 湿度センサ
55 属性値データベース
61 アプリケーション
71 ネットワーク
14 照合処理部
15 頻度情報管理部
16 変化頻度情報記憶部
17 属性値の依存関係表記憶部
20 アプリケーションサーバ
50 情報収集端末装置
50A、50A−1、50A−2、50A−3 情報収集部
51 場所センサ
52 温度センサ
53 湿度センサ
55 属性値データベース
61 アプリケーション
71 ネットワーク
Claims (7)
- コンピュータに、対象の複数の属性値に対する条件を指定する条件データと、前記対象から取得される属性値とを照合させるプログラムであって、
前記条件データで指定された条件を満足していない属性値のうち、変化頻度が最も小さい属性値について変化後の新属性値を取得し、前記変化後の新属性値が前記条件データの条件を満足するか否かを照合する照合処理ステップと、
前記変化頻度が最も小さい属性値について変化後の新属性値が前記条件を満足した場合に、前記条件データで指定された条件を満足していない他の属性値に対して前記照合処理ステップをさらに実行する制御ステップと、を実行させるためのプログラム。 - 前記コンピュータは、前記対象のそれぞれの属性値の変化頻度情報を記憶する変化頻度情報記憶部を有し、前記コンピュータに少なくとも1つの属性値が共通する複数の対象に関する属性値の変化頻度情報を前記変化頻度情報記憶部に記憶するステップを実行させる請求項1に記載のプログラム。
- 前記コンピュータは、複数の属性値間で、第1の属性値が変化した場合に、他の属性値が値不明となることを示す依存関係記憶部を有し、前記コンピュータに、
前記照合処理ステップにおいて、変化後の新属性値が取得された場合に、前記取得された新属性値に依存することが前記依存関係記憶部に指定された他の属性値を値不明に書き換える更新ステップをさらに実行させる請求項1または2に記載のプログラム。 - 属性値の過去の変化回数の通算から単位時間あたりの変化頻度を計算するステップをさらに実行させる請求項1から3のいずれか1項に記載のプログラム。
- 属性値の過去の変化履歴のうち、最新の変化履歴を含む第1区間に発生した変化履歴と、前記第1区間前に発生した変化履歴とで、変化頻度に対する異なる重みを用いて変化頻度を計算するステップをさらに実行させる請求項1から4のいずれか1項に記載のプログラム。
- 対象の複数の属性値に対する条件データを記憶する条件データ記憶部と、
前記対象のそれぞれの属性値の変化頻度情報を記憶する変化頻度情報記憶部と、
前記条件データで指定された条件を満足していない属性値のうち、変化頻度が最も小さい属性値について変化後の新属性値を取得し、前記変化後の新属性値が前記条件データの条件を満足するか否かの照合処理を実行し、前記変化頻度が最も小さい属性値について変化後の新属性値が前記条件を満足した場合に、前記条件データで指定された条件を満足していない他の属性値に対して前記照合処理を実行する照合処理部と、を備える情報処理装置。 - 対象の複数の属性値に対する条件を指定する条件データと、前記対象から取得される属性値とを照合する情報処理方法であって、コンピュータが
前記条件データで指定された条件を満足していない属性値のうち、変化頻度が最も小さい属性値について変化後の新属性値を取得し、前記変化後の新属性値が前記条件データの条件を満足するか否かを照合する照合処理ステップと、
前記変化頻度が最も小さい属性値について変化後の新属性値が前記条件を満足した場合に、前記条件データで指定された条件を満足していない他の属性値に対して前記照合処理ステップをさらに実行する制御ステップと、を実行する情報処理方法。
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