JP5304239B2 - プロセッサ試験装置、プロセッサ試験方法、プロセッサ試験プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、プロセッサ試験装置、プロセッサ試験方法、及びプロセッサ試験プログラムに関する。
従来、プロセッサの試験として、ランダム試験が行われている。ランダム試験は、擬似乱数を基に入力データを含むランダムな命令列を作成し、被試験装置であるプロセッサに作成した命令を実行させ、命令実行結果の妥当性を判断することにより試験を行うものである。
乱数を基に試験命令を生成し、シミュレーションにより作成した期待値と被試験装置の試験命令実行結果を比較して、分岐命令に関わる先行制御機能を試験する方法が提案されている。この試験では、ランダムに生成された試験命令の1つとして条件コードを設定する命令を作成し、後続に条件付き分岐命令を追加し、さらに、その条件付き分岐命令の後続に分岐不成功命令及び分岐成功命令を追加した試験命令を作成する。規定の命令数を有する試験命令が生成されると、生成された試験命令の中から1試験命令ずつシミュレーションを行い試験命令列の実行による期待値を取得し、期待値と実際の試験命令の実行による結果値とを比較して被試験データ処理装置の試験を行う。期待値と結果値が一致しない場合は、エラーを出力する。
なお、この試験では、先行制御機能の最大能力を発揮させるために、条件付き分岐命令の条件コードが設定されるステージまで、後続にある分岐不成功命令を先行演算した後で、分岐成功命令を演算する。
特公平6−56588号広報
試験命令には、その結果を条件コードで示す条件コード設定命令が多数あり、試験命令実行中においてレジスタに格納される条件コードは、条件コード設定命令の実行毎に上書きされて、変化する。したがって、実際の試験命令列終了時の結果値とシミュレーションの実行による期待値との結果比較を行う場合、試験命令列途中における条件コードの設定誤りを認識することは出来ない。すなわち、試験命令列の終了時点で結果比較を行うと、条件コード設定の後続の命令結果によりレジスタが上書きされてしまうため、試験命令列のどの条件コード設定命令に誤りが発生したのかを判別することは出来ない。また、条件コードが上書きされないように条件コード設定命令が実行されるたびに結果比較のための分岐命令を試験命令列に追加して試験を行うと、当該分岐命令により、先行制御機能が中断されてしまう。
したがって、本発明の一形態は、先行制御を中断せずに全ての条件コード設定命令の試験を行うことを目的とする。
本発明の一形態によれば、プロセッサを試験するプロセッサ試験装置が提供される。
プロセッサ試験装置は、プロセッサを試験するための試験命令列を1試験命令ずつ実行することで、試験命令列の条件コード設定命令で設定された条件コードを取得する条件コード取得機能部と、取得された条件コードと一致しない条件コードが出力されるという条件でエラー出力命令に分岐する条件分岐命令を生成し、試験命令列の条件コード設定命令の後に生成した条件分岐命令を加える条件分岐命令追加機能部と、プロセッサに、条件分岐命令を加えた試験命令列を先行制御方式で実行させる試験命令実行機能部と、を有し、前記エラー出力命令は、前記取得された条件コードと一致しない条件コードを設定した条件コード設定命令を識別する情報の出力指示を含む。
また、本発明の他の一形態によれば、プロセッサ試験方法が提供される。
プロセッサ試験方法は、プロセッサ試験用の試験命令列を1試験命令ずつ実行することで、試験命令列の条件コード設定命令で設定された条件コードを取得するステップと、取得された条件コードと一致しない条件コードが出力されるという条件でエラー出力命令に分岐する条件分岐命令を生成し、試験命令列の条件コード設定命令の後に生成した条件分岐命令を加えるステップと、条件分岐命令を加えた試験命令列を、先行制御方式で実行するステップと、を有し、前記エラー出力命令は、前記取得された条件コードと一致しない条件コードを設定した条件コード設定命令を識別する情報の出力指示を含む。
本発明の一形態は、先行制御を中断せずに全ての条件コード設定命令の試験を行うことが出来る。
以下、図面を参照して、試験装置の実施形態を説明する。
図1を用いて、プロセッサ試験装置のハードウェア構成の一例を説明する。プロセッサ試験装置20aは、主記憶装置11a、プロセッサ12a、バスインタフェースユニット(BIU)13a、補助記憶装置14a、及びディスクインタフェース(DI)15aを有する。なお、図1に示す例では、プロセッサ12aは、被試験装置となる。そのため、プロセッサ試験装置20aが、被試験装置であるプロセッサ12aを試験するプロセッサ試験装置として機能する。
主記憶装置11aは、メインメモリ、キャッシュメモリ及びフラッシュメモリを含み、命令やデータを記憶する。メインメモリとしては、SIMM(Single Inline Memory Module)、DIMM(Dual Inline Memory Module)がある。フラッシュメモリとしては、EPROM(Erasable Programmable ROM)がある。
プロセッサ12aは、四則演算や論理演算などの演算処理を実行する装置である。プロセッサ12aは、コンパイルプログラムを実行することで、プログラミング言語で書かれたプログラムを、プロセッサ12aが直接実行可能な機械語でコード化された命令に変換する機能を有する。プロセッサ12aは、機械語でコード化された命令を主記憶装置11aから読み出し、又は、プログラム実行時に機械語でコード化された命令にしてプロセッサ12a内部のレジスタ12a−2に格納する。さらに、プロセッサ12aは、レジスタ12a−2に格納された命令を実行することにより、上記演算処理を実行することで各種の計算や制御を行うことができる。
プロセッサ12aは、キャッシュメモリ12a−1及びレジスタ12a−2を有する。キャッシュメモリ12a−1は、主記憶装置11aに格納されるデータの一部を保持することにより、プロセッサ12aの演算速度と主記憶装置11aからのデータ読出し速度の速度差を埋めるために用いる高速小容量メモリである。なお、キャッシュメモリ12a−1は、プロセッサ12a外部に配置した別装置としても良い。レジスタ12a−2は、プロセッサ12aの計算結果を一時的に保持したり、主記憶装置11aを読み書きするときのアドレスを保持したり、プロセッサ12aや入力装置22a又は出力装置23aの動作状態を保持するときに使用する記憶装置である。レジスタ12a−2は、記憶素子で実装可能であるため、動作が極めて高速だが、キャッシュメモリ12a−1と比較して容量は小さい。
プロセッサ試験装置20aでは、プロセッサ12aを試験するためには、補助記憶装置14aに格納されたプログラム試験用プログラムをプロセッサ12aに実行させる。このプログラムを実行することにより、プロセッサ12aは、後述する試験命令列を作成し、次に、作成した試験命令列を実行することで、プロセッサ12aの先行制御方式に係る試験を行うことが出来る。
バスインタフェースユニット(BIU)13aは、主記憶装置11a、プロセッサ12a、及びディスクインタフェース15aと接続されるチップセットであり、AGP(Accelerated Graphics Port)又はPCI Expressなどの規格に従って機能する制御回路を含む。バスインタフェースユニット13aは、さらに、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、IDE、キーボードポート、マウスポート、USBなどの回路を含む。バスインタフェースユニット13aは、バスを介してプロセッサ試験装置20aの外部に配置される入力装置22a及び出力装置23aに接続される。なお、バス接続される対象機器の通信速度に応じて、バスインタフェースユニット13aは、高速通信用及び低速通信用に分けた2つ以上のチップセットとしても良い。
出力装置23aは、プロセッサ試験装置から処理状況や処理結果を出力する対象となるディスプレイやプリンタなどであり、入力装置22aは、プロセッサ試験装置20aに対して情報を出力するキーボードやマウスなどである。
補助記憶装置14aは、磁気ディスクドライブ、又は、フラッシュメモリのような不揮発性メモリを用いたSSD(Solid State Drive)、又は、光学ディスクドライブである。補助記憶装置14aは、磁気ディスクや光ディスク等の記憶媒体として、データを読出し又は記録することが出来る。この場合、後述するプロセッサ試験プログラム30a及び/又はプロセッサ試験プログラム30bを記録する記憶媒体から、これらのプログラムを読み出して、これらのプログラムを上記磁気ディスクドライブやSSD等に格納することが出来る。
ディスクインタフェース(DI)15aは、プロセッサ12aと補助記憶装置14aとを接続する接続用回路である。ディスクインタフェース15aは、例えば、SerialATA、SCSI、及びFC(Fibre Channel)等の規格に従って機能する。
図2を用いて、プロセッサ試験装置で実装する機能構成の一例を示す。プロセッサ12aに実装される機能は、制御機能部31a、乱数発生機能部32a、試験命令生成機能部33a、条件コード取得機能部34a、条件分岐命令追加機能部36a、試験命令実行機能部37a、結果比較機能部38a、エラー処理機能部39aがある。また、主記憶装置11aに割り当てられる記憶領域として、期待値格納部40a、結果値格納部41a、エラー格納部42aがある。期待値格納部40aは、条件コード取得機能部34aから出力される期待値を格納する。結果値格納部41aは、試験命令実行機能部37aから出力される結果値を格納する。エラー格納部42aは、試験命令実行機能部37aから出力されるエラーログを格納する。
なお、試験命令列は、試験命令生成機能部33aにより生成されて、主記憶装置11aに格納される。試験命令生成機能部33aにより生成された試験命令列は、条件コード取得機能部34a及び条件分岐命令追加機能部36aによって、試験命令実行機能部37aが実行するための試験命令列に変更される。
プロセッサ試験プログラム30aは、制御機能部31a〜エラー処理機能部39aとして規定される機能をプログラミング言語で記述したものである。プロセッサ12aは、プロセッサ試験プログラム30aを実行することで、制御機能部31a〜エラー処理機能部39aの機能を実行することが出来る。
制御機能部31aは、乱数発生機能部32a〜エラー処理機能部39aの実行制御や、各機能部のイベントの共有を制御するための制御機能を有する。制御機能部31aの制御機能は、プロセッサ試験プログラム30a実行後、最初に実行される機能である。
乱数発生機能部32aは、擬似乱数を生成するアルゴリズムにより乱数を生成する機能を有する。
試験命令生成機能部33aは、乱数発生機能部32aで発生した乱数に基づいて、ランダム生成された試験命令を生成する機能を有する。制御機能部31aは、乱数発生機能部32aが乱数を出力したことを確認すると、試験命令生成機能部33aに試験命令を生成させるために、制御機能部31aは試験命令生成機能部33aに出力された乱数を引き渡す。試験命令生成機能部33aは、乱数発生機能部32aで発生した乱数に基づいて、試験命令テーブルからプロセッサ試験用の試験命令、及び、オペランドテーブルからオペランドを選択し、選択された試験命令を主記憶装置11aに格納する。
図3を用いて、乱数に基づいて試験命令を生成するために使用される試験命令テーブル及びオペランドテーブルの一例を説明する。図3に示す試験命令テーブル91は、乱数と命令形式とを対応付けたテーブルである。オペランドテーブル92は、乱数とオペランドとを対応付けたテーブルである。オペランドは、数字、文字、浮動小数点などである。試験命令テーブル91及びオペランドテーブル92は、主記憶装置11aに格納される。
乱数発生機能部32aが発生した乱数を6桁のオクテット値で規定できる場合、試験命令生成機能部33aは、乱数上位3桁のオクテット値で、試験命令テーブル91から命令形式の選択をし、乱数下位3桁のオクテット値で、オペランドテーブル92のオペランドを選択することが出来る。
なお、上記例では、試験命令とオペランドを別個のテーブルで規定したが、試験命令とオペランドを1つのテーブルで規定して、乱数により試験命令とオペランドとの組を選択するようにしても良い。
試験命令生成機能部33aは、このように乱数を用いて選択した試験命令を、所定の数だけ生成する。なお、試験命令列の命令数は、プロセッサの試験方法によって決まり、例えば、命令数100〜10,000の範囲で規定される。なお、命令数の定義は、入力装置22aを介してプログラム変数としてプロセッサ試験プログラム30aに規定することが出来る。試験命令生成機能部33aは、乱数を用いて選択した試験命令を、主記憶装置11aに格納する。
条件コード取得機能部34aは、プロセッサ試験用の試験命令列を1試験命令ずつ実行して、試験命令列の条件コード設定命令で設定された条件コードを取得する機能を有する。条件コード取得機能部34aは、割込み命令追加機能部35aを含む。割込み命令追加機能部35aは、試験命令列の条件コード設定命令を1試験命令ずつ判別し、判別した条件コード設定命令の後続命令として条件コードを取得する割込み命令を追加する機能を有する。条件コード取得機能部34aは、追加された割込み命令を実行することで、試験命令列の条件コード設定命令で設定された条件コードを取得する。
制御機能部31aは試験命令生成機能部33aが試験命令を生成したことを確認すると、条件コード取得機能部34aに試験命令列から条件コードを取得させるために、制御機能部31aは条件コード取得機能部34aに生成した試験命令を引き渡す。
条件コード取得機能部34a及び割込み命令追加機能部35aは、試験命令生成機能部33aが1試験命令ずつ生成する度に、生成した試験命令を1試験命令ずつ実行しても良い。
割込み命令追加機能部35aは、試験命令生成機能部33aにより生成され、主記憶装置11aに格納された試験命令列から条件コード設定命令を判別し、判別した条件コード設定命令の後続命令として割込み命令を追加する。なお、この割込み命令は、割込み命令の前に設定された条件コード設定命令で設定された値、例えば、「−1、0、1」のいずれかを出力コードとして出力する命令である。
また、割込み命令追加機能部35aは、対象となる試験命令が試験命令列の最後である場合、最後の試験命令の出力値を期待値として、期待値格納部40aに格納する最終割込み命令を最後の試験命令列の後に追加する。
なお、条件コード取得機能部34aが演算して出力する条件コードは、試験命令実行機能部37aが先行制御方式を用いて取得する条件コードと比較されるデータである。そのため、条件コード取得機能部34aにより取得される条件コードは、試験命令列を1試験命令ずつ実行する演算精度の高い演算方式を採用することが好ましい。そのような演算方式として、命令シミュレーション、又は、逐次制御方式がある。
命令シミュレーションは、プロセッサ12aによる試験命令列の演算を1試験命令ずつ正確にシミュレートする方式である。この場合、プロセッサ試験プログラム30aの一部には、命令シミュレーション機能を規定するプログラムが含まれ、このプログラムをプロセッサ12aが実行することにより、条件コード取得機能部34aは、命令シミュレーションを実行する。
逐次制御方式は、プロセッサ12aのレジスタ12a−2のうち先行制御と逐次制御を切り替える制御レジスタにフラグを立てることでプロセッサの演算方式を変えることで実現される方式である。制御レジスタにフラグを立てることで、条件コード取得機能部34aは、先行制御方式ではなく、逐次演算方式により試験命令を演算することが出来る。このように、条件コード取得機能部34aは、命令シミュレーションによる演算、又は、逐次演算方式による演算により、試験命令列を1試験命令ずつ実行することで、先行制御方式の不具合を受けることなく条件コードを取得することが出来る。
条件分岐命令追加機能部36aは、条件コード取得機能部34aによる割込み命令の出力である条件コードを取得し、条件コードの条件不成立のときに分岐する条件分岐命令を生成する機能を有する。さらに、条件分岐命令追加機能部36aは、試験命令列において割込み命令の代わりに生成した条件分岐命令を置き換える機能を有する。
制御機能部31aは条件コード取得機能部34aが試験命令を実行したことを確認すると、条件分岐命令追加機能部36aに割込み命令を条件分岐命令に置換させるために、制御機能部31aは条件分岐命令追加機能部36aに実行された試験命令を引き渡す。
例えば、条件コード「−1、0、1」のうち、条件コード取得機能部34aによる割込み命令の出力が「−1」の場合、条件分岐命令追加機能部36aは、条件コード「−1」を条件成立したときの条件コードとし、条件コード「0、1」を条件不成立のときの条件コードと判断する。そして、条件分岐命令追加機能部36aは、条件コードが「0、1」であるときにエラー出力命令に分岐する条件分岐命令を生成し、試験命令列において割込み命令の代わりに生成した条件分岐命令を置き換える。エラー出力命令は、条件コード取得機能部34aによって取得された条件コードと一致しない条件コードを出力した条件コード設定命令を識別する情報であるエラーログを、エラー格納部42aに出力する指示を含む。エラーログには、不成立となった条件コード、不成立と判断した割込み命令、条件分岐命令を行った時のタイムスタンプが含まれ得る。なお、エラー出力命令は、主記憶装置11aの領域に格納され、条件分岐命令は、その領域のアドレスを指定する命令であっても良い。
試験命令実行機能部37aは、試験対象となるプロセッサ12aの先行制御方式を用いて、試験命令列を実行する機能を有する。制御機能部31aは、所定の数だけ有する試験命令列が生成されたことを確認すると、制御機能部31aは試験命令実行機能部37aに試験命令列を実行させる。上記のように、試験命令実行機能部37aが実行する試験命令列は、条件分岐命令追加機能部36aによって条件分岐命令が追加された試験命令列である。試験命令実行機能部37aは、条件コード設定命令が正しく実行されないときは、条件分岐命令により分岐されるエラー出力命令を実行する。
試験命令実行機能部37aは、試験命令列の最後の試験命令を演算したときの結果値を結果値格納部41aに格納する。
制御機能部31aは、試験命令実行機能部37aが結果値を結果値格納部41aに格納したことを確認すると、結果比較機能部38aに期待値と結果値とを比較させるために、制御機能部31aは結果比較機能部38aに期待値と結果値とを取得させる。結果比較機能部38aは、結果値格納部41aから結果値を取得すると、期待値格納部40aから期待値を取得して、期待値と結果値が一致するか否かを判断する。期待値と結果値とが一致した場合は、結果比較機能部38aは、プロセッサ12aが実行する先行制御方式が条件コード設定命令を正しく実行したという結果を出力装置23aに出力する。期待値と結果値とが一致しない場合、結果比較機能部38aは、エラー処理機能部39aに不一致の通知をする。
エラー処理機能部39aは、結果比較機能部38aからの不一致通知を受領すると、エラー格納部42aに格納された1つ又はそれ以上のエラーログを、出力装置23aに出力する処理を実行する。
図4〜7を用いて、プロセッサ試験装置が行う試験命令列の作成処理フローの一例を説明する。図4及び6は、プロセッサ試験装置が行う試験命令列の作成処理フローの一例を示す図である。図5は、図4に示す作成処理フローで作成され、且つ主記憶装置11aに記憶された試験命令列150の一例を示す図である。図7は、図6に示す作成処理フローで作成され、且つ主記憶装置11aに記憶された試験命令列250の一例を示す図である。
図4に示す処理フローには、S103、S104、S108、S110、S111の5つの条件分岐処理があり、S108の条件分岐処理によりループを形成するものである。これらの条件分岐処理により、この処理フローは、以下のような処理の組み合わせがある。
条件コード設定命令処理フロー1:S103がYes、S104がNo、S108がNo
条件コード設定命令処理フロー2:S103がYes、S104がYes、S108がNo
条件コード不変命令処理フロー1:S103がNo、S110がNo、S108がNo
条件コード不変命令処理フロー2:S103がNo、S110がYes、S111がYes、S108がNo
条件コード不変命令処理フロー3:S103がNo、S110がYes、S111がNo、S108がNo
以下、上記した5つのフローについて、図4及び5を用いて説明する。なお、プロセッサ12aが、プロセッサ試験プログラム30aを実行することにより、各機能部31a〜39aは、動作可能になる。制御機能部31aは、作成処理フローにおける各機能部の実行タイミングを管理するために、処理を担当する機能部に実行指示を行う。下記記載においては、冗長記載を回避するために、制御機能部31aが各機能部に処理の指示を出す記載を省略する。
<条件コード設定命令処理フロー1:S103がYes、S104がNo、S108がNo>
試験命令生成機能部33aは、主記憶装置11aに設けられた割込み命令設定フラグを「0」にする(S101)。試験命令生成機能部33aは、乱数発生機能部32aで生成された乱数を基に試験命令を選択する(S102)。この試験命令の選択は、試験命令生成機能部33aが試験命令テーブル91から乱数に従って試験命令を選択することによって行うことが出来る。試験命令生成機能部33aは、選択された試験命令を主記憶装置11aに格納する。割込み命令追加機能部35aは、選択された試験命令が条件コード設定命令であるか否かを判定する(S103)。
選択された命令が条件コード設定命令である場合(S103 Yes)、割込み命令追加機能部35aは、割込み設定命令フラグが「1」かどうか判断する。フロー1の場合、ステップS101で割込み設定命令フラグが「0」であるため(S104 No)、割込み命令追加機能部35aは、割込み設定命令フラグを「1」にする(S105)。次に、割込み命令追加機能部35aは、乱数を基に条件コード不変命令の設定閾値n1を決定する(S106)。n1は、整数の変数であり、例として、n1=2に乱数で設定されたものとする。割込み命令追加機能部35aは、この設定閾値n1を主記憶装置11aに格納する。そして、図5の条件コード設定命令151に示すように、割込み命令追加機能部35aは、選択された命令を試験命令列150に設定する(S107)。次に、試験命令生成機能部33aは、試験命令列150の試験命令が規定の試験命令数に到達したか否かを判断する(S108)。試験命令列150の試験命令が規定の試験命令数に到達していない場合(S108 No)、試験命令生成機能部33aは、ステップS102に戻る。
なお、条件コード不変命令の設定閾値n1は、割込み命令に変わって置換される条件分岐命令を条件コード設定命令の直後ではなく、より後方の後続命令として配置するための設定値である。設定閾値n1を大きく取ることにより、条件コード設定命令の直後ではなく、より試験命令列における後方に条件分岐命令を配置することが出来る。
<条件コード設定命令処理フロー2:S103がYes、S104がYes、S108がNo>
試験命令生成機能部33aは、乱数発生機能部32aで生成された乱数を基に試験命令を選択する(S102)。選択された命令が条件コード設定命令である場合(S103 Yes)、割込み命令追加機能部35aは、割込み設定命令フラグが「1」かどうか判断する。条件コード設定命令処理フロー2の場合、条件コード設定命令処理フロー1にてステップS105で設定されたように、割込み設定命令フラグは「1」であるので(S104 Yes)、割込み命令追加機能部35aは、図5の152に示すように、割込み命令を試験命令列150に設定する(S109)。そして、図5の条件コード設定命令153に示すように、割込み命令追加機能部35aは、ステップS102で選択された命令を試験命令列150に設定する(S107)。次に、試験命令生成機能部33aは、試験命令列150の試験命令が規定の試験命令数に到達したか否かを判断する(S108)。試験命令列150の試験命令が規定の試験命令数に到達していない場合(S108 No)、試験命令生成機能部33aは、ステップS102の処理を実行する。
<条件コード不変命令処理フロー1:S103がNo、S110がNo、S108がNo>
試験命令生成機能部33aは、乱数発生機能部32aで生成された乱数を基に試験命令を選択する(S102)。選択された命令が条件コード設定命令ではない場合(S103 No)、割込み命令追加機能部35aは、条件コード不変命令の数が設定閾値n1に達したか否かを判断する(S110)。条件コード不変命令の設定閾値n1は、ステップS106で設定された「2」である。また、条件コード不変命令の数は、「1」である。そのため、条件コード不変命令の数が設定閾値n1に達していないため(S110 No)、図5の割込み命令154に示すように、割込み命令追加機能部35aは、ステップS102で選択された命令を試験命令列150に設定する(S107)。試験命令列150の試験命令が規定の試験命令数に到達していない場合(S108 No)、試験命令生成機能部33aは、ステップS102の処理を実行する。
<条件コード不変命令処理フロー2:S103がNo、S110がYes、S111がYes、S108がNo>
試験命令生成機能部33aは、乱数発生機能部32aで生成された乱数を基に試験命令を選択する(S102)。選択された命令が条件コード設定命令ではない場合(S103 No)、割込み命令追加機能部35aは、条件コード不変命令の数が設定閾値n1に達したか否かを判断する(S110)。条件コード不変命令の設定閾値n1は、条件コード不変命令処理フロー1にてステップS106で設定された「2」である。また、条件コード不変命令の数は「2」である。そのため、条件コード不変命令の数が設定閾値n1に達したため(S110 Yes)、割込み命令追加機能部35aは、割込み命令設定フラグが「1」か否かを判断する(S111)。なお、このステップで条件コード不変命令の数が設定閾値n1に達したため、条件コード不変命令の数を「0」にリセットする。割込み命令設定フラグは、条件コード設定命令処理フロー1にてステップS105で「1」に設定されたままであるため(S111 Yes)、図5の割込み命令155に示すように、割込み命令追加機能部35aは、割込み命令を試験命令列150に設定する(S112)。次に、割込み命令追加機能部35aは、割込み命令設定フラグを「0」にする(S113)。そして、図5の条件コード不変命令156に示すように、割込み命令追加機能部35aは、ステップS102で選択された条件コード不変命令を試験命令列150に設定する(S107)。試験命令列150の試験命令が規定の試験命令数に到達していない場合(S108 No)、試験命令生成機能部33aは、ステップS102の処理を実行する。
<条件コード不変命令処理フロー3:S103がNo、S110がYes、S111がNo、S108がNo>
試験命令生成機能部33aは、乱数発生機能部32aで生成された乱数を基に試験命令を選択する(S102)。選択された命令が条件コード設定命令ではない場合(S103 No)、割込み命令追加機能部35aは、主記憶装置11aに条件コード不変命令の数を設定する。ここでは、条件コード不変命令の数は「2」である。次に、割込み命令追加機能部35aは、条件コード不変命令の数が設定閾値n1に達したか否かを判断する(S110)。条件コード不変命令の設定閾値n1は、条件コード設定命令処理フロー1にてステップS106で設定された「2」である。そのため、条件コード不変命令の数が設定閾値n1に達したため(S110 Yes)、割込み命令追加機能部35aは、割込み命令設定フラグが「1」か否かを判断する(S112)。割込み命令設定フラグは、条件コード不変命令処理フロー2にてステップS113で「0」に設定されたままであるため(S111 No)、図5の条件コード不変命令157に示すように、割込み命令追加機能部35aは、ステップS102で選択された条件コード不変命令を試験命令列150に設定する(S107)。試験命令列150の試験命令が規定の試験命令数に到達していない場合(S108 No)、試験命令生成機能部33aは、ステップS102の処理を実行する。
なお、ステップS102で、試験命令生成機能部33aは、乱数発生機能部32aで生成された乱数を基に条件コード設定命令が選択されない限り、「条件コード不変命令処理フロー3」が繰り返し実行され、図6の158に示すように、試験命令列150に条件コード不変命令が繰り返し記載される。
試験命令生成機能部33aは、乱数発生機能部32aで生成された乱数を基に条件コード設定命令を選択すると、「条件コード設定命令処理フロー1」が再び実行され、繰り返し実行され、図5に示すように、試験命令列150に条件コード設定命令159、割込み命令160が設定される。図5に示すように最終割込み命令161は、試験命令列150の最後尾に設定される。
条件コードエラー出力命令162は、主記憶装置11aの所定のメモリアドレスで規定される領域に格納される。
このように、処理フロー1〜5の何れかが実行され試験命令列150の試験命令が規定の試験命令数に到達した場合(S108 Yes)、条件コード取得機能部34aは、試験命令列150の最後尾に最終割込み命令を設定し(S114)、図6に示すステップS115に進む。
図6に示すステップS115では、条件コード取得機能部34aは、図5に示す試験命令列150を昇順に1つずつ命令を実行する(S115)。条件分岐命令追加機能部36aは、試験命令列150において命令を昇順に1つずつ条件コードを採取するための割込み命令か否かを判断する(S116)。判断対象の命令が条件コード取得の割込み命令である場合(S116 Yes)、条件分岐命令追加機能部36aは、条件コード取得機能部34aが実行した割込み命令の結果から条件コードを調べる(S117)。条件分岐命令追加機能部36aは、判断対象の命令が条件コード取得の割込み命令で無い場合(S116 No)、ステップS121に進む。
条件分岐命令追加機能部36aは、条件コード取得機能部34aが実行した割込み命令の結果から条件コードを調べる(S117)。次に、条件分岐命令追加機能部36aは、条件コードが不成立の時に条件コードエラー出力命令に分岐する条件分岐命令を生成する(S118)。例えば、ステップS116で取得した条件コードが「0」ならば、条件コードが「−1、1」のときに条件コードエラー出力命令に分岐する条件分岐命令を生成する。
条件分岐命令追加機能部36aは、ステップS115で判断対象とした割込み命令を条件分岐命令に置き換える(S119)。この処理は、主記憶装置11aに格納される対象となる割込み命令を、条件分岐命令追加機能部36aが条件分岐命令で上書きすることにより行うことが出来る。条件分岐命令追加機能部36aは、ステップS116で判断対象とした割込み命令の次の命令に進む(S120)。条件分岐命令追加機能部36aは、ステップS116で判断対象とした命令が試験命令列の終了命令か判断する(S121)。試験命令列の終了命令で無い場合(S121 No)、条件コード取得機能部34aは、次の命令を実行する(S115)。試験命令列の終了命令である場合(S121 Yes)、条件コード取得機能部34aは、最終割込み命令を実行して、その命令の出力である期待値を取得し(S122)、期待値を期待値格納部40aに格納する。このようにして、制御機能部31aは、試験命令列作成処理フローを終了する。
試験命令列150の割込み命令を条件分岐命令に置換した後に、主記憶装置11aに格納される試験命令列250を図7に示す。図7に示す試験命令列250では、図5に示した試験命令列150の割込み命令152、155、160は、条件分岐命令251、252、253にそれぞれ置換される。
図8を用いて、プロセッサ試験装置が行う試験命令列の実行処理フローの一例を説明する。
制御機能部31aの指示により試験命令実行機能部37aは、先行制御方式により試験命令列250を実行する(S201)。実行した命令が試験命令列250の最終命令でなければ(S202 No)、試験命令実行機能部37aは、先行制御方式により試験命令列250を実行する(S201)。試験命令実行機能部37aは、この最終命令か否かの判断を、最終割込み命令か否かによって判断することが出来る。試験命令列250の最終命令であれば(S202 Yes)、試験命令実行機能部37aは、最終命令である最終割込み命令を実行することによって、試験命令列250の出力値である結果値を結果値格納部41aに格納する(S203)。結果値が結果値格納部41aに格納されたことを確認すると、結果比較機能部38aは、期待値格納部40aに格納される期待値と、結果値格納部41aに格納された結果値とが等しいか否かを判断する(S204)。期待値と結果値とが等しくない場合(S204 No)、エラー処理機能部39aは、エラー処理を行う(S205)。このエラー処理は、エラー格納部42aに格納されたエラーログを取得し、出力装置23aにエラーログを出力するものである。このエラーログは、先行制御方式による試験命令列250の実行(S201)において、条件分岐命令で条件コード不成立と判断され、分岐先の条件コードエラー出力命令162を実行することによりエラー格納部42aに格納されたものである。期待値と結果値とが等しい場合(S204 Yes)、正常に先行制御が行われたことを出力装置23aに出力して、制御機能部31aは、プロセッサ試験の命令試験列の実行処理フローを終了する。
図7に命令実行のタイムサイクル260を示す。図7に示す、プロセッサ12aが実行する処理であるIFは命令フェッチ、IDはレジスタ又はキャッシュメモリからの命令デコード、EXは命令実行、WBはレジスタ又はキャッシュメモリへのライトバックを示す。
先行制御方式による試験命令列250の実行(S201)において、条件分岐命令で条件コード成立と判断された場合、図7のタイムサイクル260に示すように、条件分岐命令ではエラー出力命令への分岐命令が実行されない。そのため、試験命令実行機能部37aは、先行制御機能を有効に実行して、試験命令列250を実行することが出来る。
以上説明したように、試験命令生成機能部33aが生成したランダム試験命令列では、条件コードを特定できない。しかしながら、条件コード取得機能部34aが割込み命令を実行して条件コードを取得し、取得した条件コードを用いて条件コードの正否を反映した条件分岐命令を試験命令列に追記することで、条件コードの正否を判定可能な試験命令列を生成することが出来る。そのため、本プロセッサ試験装置及び方法では、試験命令実行機能部37aが試験命令列250を実行することで、試験命令列250に含まれる全ての条件コード設定命令についてその正否を確認することが出来る。
また、条件コード設定命令の各々について結果値と期待値との比較処理を行う分岐命令を行わずに、条件分岐命令を先行制御方式により実行することで条件正否の分岐命令の確認が行えるので、先行制御を中断させること無く条件コードの確認が出来る。そのため、本プロセッサ試験装置及び方法では、先行制御を中断せずに全ての条件コード設定命令の試験を行うことが出来る。また、本プロセッサ試験装置及び方法では、各条件コード設定命令について条件正否の分岐命令を不要とするので、実際のプロセッサの使用に近い試験命令列を生成し、且つ条件コード確認処理による試験対象プロセッサへの不要な負荷を小さくすることが出来る。
さらに、従来の試験では、先行制御方式の最大能力を発揮させるために、条件付き分岐命令の条件コードが設定されるステージまで、後続にある分岐不成功命令を先行演算した後で、分岐成功命令を演算していた。しかしながら、本プロセッサ試験装置及び方法は、条件コード設定命令の後に分岐不成功命令及び分岐成功命令という2つの命令を設けることなく、乱数に基づいて生成した試験命令に基づいて生成した条件コード設定命令の確認処理を行うことが出来る。そのため、本プロセッサ試験装置及び方法では、実際のプロセッサが実行する命令に近い試験命令で、プロセッサの先行制御機能を試験することができる。
また、条件コード不変命令の設定閾値を用いて、条件コード設定命令の直後ではなく、条件コード設定命令より後方の後続命令として条件分岐命令を配置可能である。そのため、本プロセッサ試験装置及び方法では、条件コード設定命令への条件分岐命令の追加による実際の命令との差異を少なくした試験命令を生成することが出来る。
また、条件分岐命令の分岐先のエラー出力命令は、条件コード設定命令に関するエラーログを出力するという簡易な命令である。そのため、条件コードとの不一致が生じた場合でも、エラー出力命令を実行することによる先行制御機能の中断時間は少なく、条件コード確認処理による被試験対象のプロセッサに対する不要な負荷を小さくすることが出来る。条件コードとの不一致が生じた場合であっても、本プロセッサ試験装置及び方法では、実際のプロセッサが実行する命令に近い試験命令で、プロセッサの先行制御機能を試験することができる。
図9を用いて、プロセッサ試験装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に示した被試験対象のプロセッサ12aは、プロセッサ試験装置20aに内蔵されていたが、図9に示す構成では、被試験対象のプロセッサ12bは、プロセッサ試験装置20aの外部に配置され、バスインタフェースユニット13aとバス接続される。このように、プロセッサ試験装置20aを試験専用の装置として、試験対象のプロセッサ12bを外部に取り付けてプロセッサ試験を行うことも出来る。
図9を用いて、プロセッサ試験装置のハードウェア構成の一例を示す図である。プロセッサ試験装置20bは、主記憶装置11b、プロセッサ12b、バスインタフェースユニット13b、補助記憶装置14b、ディスクインタフェース15b、入力装置22b、出力装置23bを有する。ハードウェア構成11〜15b、22b、23bは、図1に示すハードウェア構成11〜15a、22a、23aにそれぞれ対応し、対応するハードウェア構成と同じ機能を有する。そのため、プロセッサ試験装置20bのハードウェア構成の説明を省略する。
プロセッサ試験装置20bは、被試験対象となるプロセッサ12cとバスインタフェースユニット13bを介して接続されていることを除き、図1に示すプロセッサ試験装置20aと同じハードウェア構成である。
図10を用いて、プロセッサ試験装置で実装する機能構成の一例を示す図である。
補助記憶装置14bに格納されたプロセッサ試験プログラム30bは、制御機能部31b〜エラー処理機能部39bとして規定される機能をプログラミング言語で記述したものである。プロセッサ12bは、プロセッサ試験プログラム30bを実行することで、制御機能部31b〜エラー処理機能部39bの機能を実現することが出来る。
プロセッサ試験装置20bが実装する機能部31b〜36b、38b、39bは、図2に示す機能部31a〜36a、38a、39aにそれぞれ対応し、対応する機能と同じ機能を有する。そのため、下記に示す試験命令実行機能部37bの説明を除いて、プロセッサ試験装置20bの機能構成の説明を省略する。
試験命令実行機能部37bは、プロセッサ試験装置20bに外部接続され且つ試験対象となるプロセッサ12cの先行制御方式を用いて、試験命令列250を実行させる機能を有する。制御機能部31bは所定の数だけ有する試験命令列250が生成されたことを確認すると、制御機能部31bは試験命令実行機能部37bを機能させる。
試験命令実行機能部37bによる実行指示に従って、プロセッサ12cは、主記憶装置11bに格納された試験命令列250を実行し、条件コード設定命令が正しく実行されないときは、条件分岐命令により分岐されるエラー出力命令を実行する。エラー出力命令は、条件コード取得機能部34bによって取得された条件コードと一致しない条件コードを出力した条件コード設定命令を識別する情報であるエラーログを、エラー格納部42bに出力する指示を含む。
このようにして、プロセッサ試験装置20b及びプロセッサ12cは、図4〜8に関して説明した処理を実行し、上記した作用及び効果を奏する。そして、試験対象のプロセッサ12cに試験命令列250を実行させることにより、プロセッサ試験装置20bは、外部に取り付けたプロセッサ12cの試験を行う装置として機能することが出来る。
以上述べた実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
プロセッサを試験するプロセッサ試験装置であって、
前記プロセッサを試験するための試験命令列を1試験命令ずつ実行することで、前記試験命令列の条件コード設定命令で設定された条件コードを取得する条件コード取得機能部と、
前記取得された条件コードと一致しない条件コードが出力されるという条件でエラー出力命令に分岐する条件分岐命令を生成し、前記試験命令列の前記条件コード設定命令の後に前記生成した条件分岐命令を加える条件分岐命令追加機能部と、
前記プロセッサに、前記条件分岐命令を加えた試験命令列を先行制御方式で実行させる試験命令実行機能部と、
を有するプロセッサ試験装置。
(付記2)
前記エラー出力命令は、前記取得された条件コードと一致しない条件コードを設定した条件コード設定命令を識別する情報の出力指示を含む付記1に記載のプロセッサ試験装置。
(付記3)
前記条件分岐命令追加機能部は、前記条件コード設定命令の後に条件コードを変えない命令の数が所定値になったとき、前記条件コードを変えない命令の後に生成した条件分岐命令を加える付記1又は2に記載のプロセッサ試験装置。
(付記4)
前記条件コード取得機能部は、ランダムに生成された試験命令列の条件コード設定命令の後に条件コードを取得する割込み命令を追加し、前記割込み命令を実行することで条件コードを取得する付記1〜3のいずれか1項に記載のプロセッサ試験装置。
(付記5)
プロセッサ試験用の試験命令列を1試験命令ずつ実行することで、前記試験命令列の条件コード設定命令で設定された条件コードを取得するステップと、
前記取得された条件コードと一致しない条件コードが出力されるという条件でエラー出力命令に分岐する条件分岐命令を生成し、前記試験命令列の前記条件コード設定命令の後に前記生成した条件分岐命令を加えるステップと、
前記条件分岐命令を加えた試験命令列を、先行制御方式で実行するステップと、
を有するプロセッサ試験方法。
(付記6)
前記エラー出力命令は、前記取得された条件コードと一致しない条件コードを設定した条件コード設定命令を識別する情報の出力指示を含む付記5に記載のプロセッサ試験方法。
(付記7)
条件分岐命令を加えるステップは、前記条件コード設定命令の後に条件コードを変えない命令の数が所定値になったとき、前記条件コードを変えない命令の後に生成した条件分岐命令を加えるステップを含む付記5又は6に記載のプロセッサ試験方法。
(付記8)
前記条件コードを取得するステップは、ランダムに生成された試験命令列の条件コード設定命令の後に条件コードを取得する割込み命令を追加し、前記割込み命令を実行することで条件コードを取得する付記5〜7のいずれか1項に記載のプロセッサ試験方法。
(付記9)
プロセッサ試験用の試験命令列を1試験命令ずつ実行することで、前記試験命令列の条件コード設定命令で設定された条件コードを取得する条件コード取得機能と、
前記取得された条件コードと一致しない条件コードが出力されるという条件でエラー出力命令に分岐する条件分岐命令を生成し、前記試験命令列の前記条件コード設定命令の後に前記生成した条件分岐命令を加える条件分岐命令追加機能と、
前記条件分岐命令を加えた試験命令列を、先行制御方式で実行する試験命令実行機能と、
をコンピュータに実現させるためのプロセッサ試験プログラム。
(付記10)
前記エラー出力命令は、前記取得された条件コードと一致しない条件コードを設定した条件コード設定命令を識別する情報の出力指示を含む付記10に記載のプロセッサ試験プログラム。
(付記11)
前記条件分岐命令追加機能は、前記条件コード設定命令の後に条件コードを変えない命令の数が所定値になったとき、前記条件コードを変えない命令の後に生成した条件分岐命令を加える付記9又は10に記載のプロセッサ試験プログラム。
(付記12)
前記条件コード取得機能は、ランダムに生成された試験命令列の条件コード設定命令の後に条件コードを取得する割込み命令を追加し、前記割込み命令を実行することで条件コードを取得する付記9〜11のいずれか1項に記載のプロセッサ試験プログラム。
図1は、プロセッサ試験装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図2は、プロセッサ試験装置で実装する機能構成の一例を示す図である。 図3は、試験命令テーブル及びオペランドテーブルの一例を示す図である。 図4は、プロセッサ試験装置が行う試験命令列の作成処理フローの一例を示す図である。 図5は、試験命令列の作成処理フローで作成される試験命令列の一例を示す図である。 図6は、プロセッサ試験装置が行う試験命令列の作成処理フローの一例を示す図である。 図7は、試験命令列の作成処理フローで作成される試験命令列の一例を示す図である。 図8は、プロセッサ試験装置が行う試験命令列の実行処理フローの一例を示す図である。 図9は、プロセッサ試験装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図10は、プロセッサ試験装置で実装する機能構成の一例を示す図である。
符号の説明
11a 主記憶装置
12a、12b、12c プロセッサ
13a、13b バスインタフェースユニット
14a、14b 補助記憶装置
15a、15b ディスクインタフェース
20a、20b プロセッサ試験装置
22a、22b 入力装置
23a、22b 出力装置
30a、30b プロセッサ試験プログラム
31a、31b 制御機能部
32a、32b 乱数発生機能部
33a、33b 試験命令生成機能部
34a、34a 条件コード取得機能部
35a、35b 割込み命令追加機能部
36a、36b 条件分岐命令追加機能部
37a、37b 試験命令実行機能部
38a、38b 結果比較機能部
39a、38b エラー処理機能部
40a、40b 期待値格納部
41a、41b 結果値格納部
42a、42b エラー格納部
91 試験命令テーブル
92 オペランドテーブル

Claims (6)

  1. プロセッサを試験するプロセッサ試験装置であって、
    前記プロセッサを試験するための試験命令列を1試験命令ずつ実行することで、前記試験命令列の条件コード設定命令で設定された条件コードを取得する条件コード取得機能部と、
    前記取得された条件コードと一致しない条件コードが出力されるという条件でエラー出力命令に分岐する条件分岐命令を生成し、前記試験命令列の前記条件コード設定命令の後に前記生成した条件分岐命令を加える条件分岐命令追加機能部と、
    前記プロセッサに、前記条件分岐命令を加えた試験命令列を先行制御方式で実行させる試験命令実行機能部と、
    を有し
    前記エラー出力命令は、前記取得された条件コードと一致しない条件コードを設定した条件コード設定命令を識別する情報の出力指示を含む、プロセッサ試験装置。
  2. 前記条件分岐命令追加機能部は、前記条件コード設定命令の後に条件コードを変えない命令の数が所定値になったとき、前記条件コードを変えない命令の後に生成した条件分岐命令を加える請求項1に記載のプロセッサ試験装置。
  3. 前記条件コード取得機能部は、ランダムに生成された試験命令列の条件コード設定命令の後に条件コードを取得する割込み命令を追加し、前記割込み命令を実行することで条件コードを取得する請求項1又は2に記載のプロセッサ試験装置。
  4. プロセッサ試験用の試験命令列を1試験命令ずつ実行することで、前記試験命令列の条件コード設定命令で設定された条件コードを取得するステップと、
    前記取得された条件コードと一致しない条件コードが出力されるという条件でエラー出力命令に分岐する条件分岐命令を生成し、前記試験命令列の前記条件コード設定命令の後に前記生成した条件分岐命令を加えるステップと、
    前記条件分岐命令を加えた試験命令列を、先行制御方式で実行するステップと、
    を有し
    前記エラー出力命令は、前記取得された条件コードと一致しない条件コードを設定した条件コード設定命令を識別する情報の出力指示を含む、プロセッサ試験方法。
  5. 条件分岐命令を加えるステップは、前記条件コード設定命令の後に条件コードを変えない命令の数が所定値になったとき、前記条件コードを変えない命令の後に生成した条件分岐命令を加えるステップを含む請求項に記載のプロセッサ試験方法。
  6. プロセッサ試験用の試験命令列を1試験命令ずつ実行することで、前記試験命令列の条件コード設定命令で設定された条件コードを取得する条件コード取得機能と、
    前記取得された条件コードと一致しない条件コードが出力されるという条件でエラー出力命令に分岐する条件分岐命令を生成し、前記試験命令列の前記条件コード設定命令の後に前記生成した条件分岐命令を加える条件分岐命令追加機能と、
    前記条件分岐命令を加えた試験命令列を、先行制御方式で実行する試験命令実行機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプロセッサ試験プログラムであって、
    前記エラー出力命令は、前記取得された条件コードと一致しない条件コードを設定した条件コード設定命令を識別する情報の出力指示を含む、プロセッサ試験プログラム
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