JP5301220B2 - 化粧床材の枠体 - Google Patents
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Description
一方、従来の嵌合構造の化粧床材は、図15及び図16に示すように、枠体100の周囲を立ち上がり壁300で囲まれた表面化粧材受部200が2つの仕切り壁400を介して複数の区画(この例では3つの長方形をした区画)210に仕切られ、各区画210を各仕切り壁400の両面及び仕切り壁400に対向する立ち上がり壁300の内壁面に嵌合突起500が設けられている(特許文献1参照)。そして、図示していないが、区画210内に嵌り込む大きさの表面化粧材の側壁面にこの嵌合突起500が嵌り込む凹部が設けられ、枠体100の上方から表面化粧材を区画210内に押し込むことによって嵌合突起500が凹部に嵌り込み表面化粧材が枠体100に固着されるようになっている。
すなわち、上記のような嵌合構造とすれば、枠体100に設けた嵌合突起500を表面化粧材の凹部に嵌合させるだけであるので、上記の接着やねじ止め構造のような問題はない。
この枠体に固着される表面化粧材は、合成樹脂、金属、木材、タイルなど無機材料等、材質を特に限定するものではないが、凹部及び係合凹部を連続する溝状に形成した合成樹脂、合成樹脂に木粉等を混合した複合材料の押出成形品が好適である。
図1〜図5は、本発明にかかる枠体の第1の実施の形態をあらわしている。
表面化粧材受部3は、3つの表面化粧材固着区画3aを備え、平面視長方形をした3つの表面化粧材2を平行に固着できるようになっている。
立ち上がり壁31は、後述する表面化粧材2と表面化粧材2との目地を臨む部分にスリット31aが設けられている。
また、各係止片33は、断面略楔形をしていて、その上面が基端から先端に向かって下り勾配のテーパ面33aになっている。
また、雄型嵌合部37は、表面化粧材受部3の直交する2つの辺の端縁部に沿って等ピッチで6つずつ設けられている。
すなわち、図7に示すように、表面化粧材2は、耐候性の高いポリオレフィンやポリエステル等の合成樹脂に木質粉体を混合した混合樹脂組成物を押出成形することによって得られ、下面側に両端が開口した凹溝21を凹部として備えた表面化粧材固着区画3aと略同じ大きさの平面視長方形の板状をしている。
また、凹溝21の表面化粧材2下面側の端縁23はR状に面取りされている。
つぎに、表面化粧材2の下面が表面化粧材受部3に当接するまで、表面化粧材受部3に向かって押圧する。
また、立ち上がり壁31の表面化粧材2と表面化粧材2との目地を臨む部分にスリット31aが設けられているので、目地部分入り込んだごみなどの異物をこのスリット31aから払い出すことができる。
図11に示すように、この枠体1bは、各表面化粧材固着区画3a内の係止片列の各対となる2つの係止片の対称中心点を結ぶ線は一直線になるが、1組の対となる2つの係止片33の先端間の距離L1が、隣接する組みの2つの係止片33の先端間の距離L2より長くなるように、交互に長短になっている。なお、L1とL2の差は、特に限定されないが、0.5〜2.0mm程度が好ましい。すなわち、差が少なすぎると、効果がほとんどなく、大きすぎると、表面化粧材を固着する際に係止片33の凹溝への圧入が困難となるか、かえってガタツキが生じるおそれがある。
図12に示すように、この枠体1cは、表面化粧材受部3が9つの正方形の表面化粧材固着区画3bを備え、表面化粧材受部3の全周に亘って立ち上がり壁31を備えている。
また、各表面化粧材固着区画3bには、対となる2つの係止片33が4対設けられ、このうち2対の対となる2つ係止片33の延出方向と、残りの2対の対となる2つ係止片33の延出方向とが直交するように設けられている以外は、上記枠体1aと同様になっている。
なお、図12中、34は底当接部である。
上記の実施の形態では、1つの柱部に係止片が1つ設けられていたが、底当接部を柱部兼用とするとともに、この底当接部の側面から係止片を両側あるいは4方へ延出させるようにしても構わない。
2,2a 表面化粧材
21 凹溝(凹部)
22 係合溝(係合凹部)
3 表面化粧材受部
3a,3b 表面化粧材固着区画
31 立ち上がり壁
32 柱部
33 係止片
37 雄型嵌合部
38 雌型嵌合部
Claims (5)
- 平面視略矩形をした表面化粧材受部と、表面化粧材受部の下面から突出する複数の脚部とを備え、表面化粧材が前記表面化粧材受部に受けられた状態で固着される化粧床材の枠体であって、
表面化粧材受部上面に突設された柱部に基端が支持され、表面化粧材受部の上面との間に隙間を形成するとともに、表面化粧材受部の4辺うちの対向する1組の辺に直交する方向に先端が互いに離れるように柱部から延設された対となる2つの係止片を少なくとも1対有し、
前記対となる2つの係止片が、前記表面化粧材の下面に形成された凹部の開口からそれぞれ弾性変形しながら前記凹部内に挿入され、凹部内で弾性復元して前記凹部の壁面に設けられた係合凹部にそれぞれ係合して前記表面化粧材が表面化粧材受部に固着される構成とし、
複数対の対となる2つの係止片が、各対となる2つの係止片の対称中心点が一直線上に並んだ状態で前記一直線方向に間隔を隔てて配置された係止片対列を少なくとも1列備えるとともに、係止片対列の対となる2つの係止片の先端間の距離を、一直線方向に隣接する他の組の対となる2つの係止片の先端間の距離と異なるように、一直線方向に交互に長短させたことを特徴とする枠体。 - 係止片の柱部からの延設方向に直交する方向の表面化粧材受部の端縁に沿って表面化粧材受部の上面方向に立ち上がる立ち上がり壁を備えている請求項1に記載の枠体。
- 表面化粧材受部が複数の表面化粧材固着区画を有し、各表面化粧材固着区画に対となる2つの係止片を少なくとも1対備えている請求項1または請求項2に記載の枠体。
- 各表面化粧材固着区画に対となる2つの係止片を複数対有し、これら複数対の対となる2つの係止片のうち少なくとも対となる2つの係止片の柱部からの延出方向と、他対の対となる2つの係止片の柱部からの延出方向とが直交している請求項3に記載の枠体。
- 表面化粧材受部の2つの端縁に沿って雌型嵌合部が設けられ、表面化粧材受部の残りの2つの端縁に沿って前記雌型嵌合部に嵌合する雄型嵌合部が設けられていて、雌型嵌合部と雄型嵌合部との嵌合によって隣接する同型の枠体と連結可能に形成されている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の枠体。
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