JP5300286B2 - レンズ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テレビ放送用に用いられるレンズ装置に関するものである。
近年では、報道、中継、ドラマ、バラエティ、ドキュメンタリなどで用いられているENGカメラ等の放送用テレビカメラ用レンズシステムに対して、より高度な制御が要求されている。このような要求に応えるために、マイクロコンピュータ(CPU)などの演算装置を組み込み、レンズの位置を制御する方式のレンズシステムが提案されている。このような方式のレンズシステムでは、より高精度な位置制御を行うため、マイクロコンピュータを使った場合の処理の容易さを考慮し、従来のレンズにおける主な位置検出器であったポテンショメータに代えてエンコーダを使う場合が多い。
この実施形態として、特許文献1のように小型で安価なインクリメンタルタイプのエンコーダを用いて相対位置を検出し、絶対位置を検出するためにポテンショメータのような絶対位置検出器を併用することが開示されている。この場合には、短時間でバックラッシュ等の影響を受けずに基準位置を検知し、高精度のレンズ制御を可能としている。
また特許文献2では、光学式インクリメンタルセンサや磁気式インクリメンタルセンサなどの相対位置検出手段と、原点検出手段を用いて、電源投入ごとに自動的に絶対位置の初期化を行うことにより、レンズの高精度な位置検出を実現している。また、撮影者による電源投入ごとの絶対位置の初期化作業を省略することで、レンズの高精度な操作性を実現すると同時に、電源の投入後に撮影者が迅速に撮影を開始することを可能としている。
また、相対位置検出手段及び原点検出手段を用いて、電源投入ごとにレンズの位置を検出及び記憶しておき、自動的に絶対位置の初期化を行う。そして、初期化の完了後に記憶したレンズの位置に戻すことにより、電源投入後に自動的に行われる初期化処理のために、電源投入後の映像が撮影者の意図しないものとなることを防止でき、レンズの高精度な操作性を実現している。
特開平10−274737号公報 特開2005−284042号公報
しかしながら従来のカメラシステムでは、電源投入してから映像を記録できるようになるまで、10秒程度の時間を要している。近年のメモリの大容量化や、コストダウンによって、テレビカメラにもメモリが搭載されるようになり、映像を記録できるようになっている。この種の製品は、電源オンと同時に映像をメモリに記録できるため、現行の通常サーボの駆動速度で原点検出つまり初期化を行うと、撮影者の意図しない動作をレンズが行うため、使用できない映像が記録される時間が長く、改善が求められている。
特に、アイリス制御はアイリス位置を検出しないと、正確な露出制御ができないため、必ず原点検出が必要であるが、この原点検出時のアイリスの動作により、露出に不必要な変化が生じてしまうため、不都合が生ずる。
上記の特許文献では、レンズ装置をカメラに接続した状態で、電源投入したときの原点検出を、操作部材による操作によって駆動モータがレンズを動かし得る速度で行うこととしている。
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、レンズの原点検出時の駆動速度を高速化することによって、不必要な動作を低減するレンズ装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るレンズ装置は、アイリス羽根を保持するアイリス機構の基準位置を検出する初期化モードと、光量を一定に保つように前記アイリス機構の駆動を制御するオートアイリスモードとで動作可能で、前記アイリス機構の相対位置を制御するレンズ装置であって、前記アイリス機構と、前記アイリス機構を駆動する駆動手段と、前記アイリス機構の基準位置を検出する原点検出手段と、前記初期化モードでの動作前の位置である、前記アイリス機構の初期位置を基準として、前記初期位置に対する相対位置を検出する位置検出手段と、電源投入後の前記初期化モードでの動作に際して、前記駆動手段により前記オートアイリスモードでの動作中よりも速い駆動速度で前記アイリス機構を駆動させ、前記原点検出手段により前記基準位置の検出を行う制御手段と、
を備え、前記初期化モードでの動作中において、前記制御手段が、前記原点検出手段により前記基準位置の検出を行った後、前記アイリス機構を前記初期位置に戻すように構成されている、ことを特徴としている。
本発明に係るレンズ装置によれば、電源オン時の光学素子の原点検出処理時の駆動速度を、通常のサーボ速度よりも高速化することで、動作を低減できる。
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例1のレンズ装置のブロック回路構成図であり、レンズ鏡筒、ドライブユニットなどで構成するレンズ装置1はカメラ装置2に固定され、電気信号はレンズケーブル3により接続されている。更に、レンズ装置1には、ズームデマンド4、フォーカスデマンド5が接続されている。
レンズ装置1内にはズームレンズ光学系10、フォーカスレンズ光学系30、アイリス機構50、CPU70が内蔵され、CPU70にはレンズ情報表示部71、揮発性記憶部72が接続されている。
ズームレンズ光学系10にはズームクラッチ11を介して移動環から成るズームリング12の出力が接続されている。また、CPU70の出力はD/A変換器13、ズーム制御信号演算手段14、ズーム電力増幅手段15を介して、ズームレンズ光学系10を駆動するズームモータ16に接続されている。また、ズームモータ16の出力はズームフィードバック増幅手段17、ズームフィードバック接続スイッチ18を介してズーム電力増幅手段15の入力側に帰還されている。ズームモータ16にはズーム相対位置検出手段19、ズーム原点検出手段20が取り付けられ、これらの出力はCPU70に接続されている。
更に、ズームスイッチ21の出力がズーム速度指令信号発生手段22に接続され、その出力はズーム速度指令信号演算手段23、A/D変換器24を経てCPU70に接続されている。ズーム速度指令信号発生手段22はポテンショメータなどのアナログ検出器、ロータリエンコーダなどのデジタル検出器などで構成されている。
ズームリング12を回転させることにより、保持するズームレンズ光学系10が光軸に沿って前後に移動してズーム調整を可能とする。ズームクラッチ11はズームを電動で駆動するか、手動で駆動するかを切換える。ズーム速度指令信号発生手段22はズームレンズ光学系10をサーボ駆動するために、ズームスイッチ21の操作量に比例したズーム駆動方向及びズーム駆動速度を指示する速度指令信号を出力する。ズーム速度指令信号演算手段23はズーム速度指令信号を、A/D変換器24を介してCPU70に取り込むために信号レベル/シフト変換を行う。
D/A変換器13はCPU70からズームレンズ光学系10をサーボ駆動するため出力されるズーム制御信号をデジタル信号からアナログ信号に変換する。ズーム制御信号演算手段14はD/A変換器13により、デジタル信号からアナログ信号に変換されたズーム制御信号の信号レベル変換/信号シフト変換を行う。ズーム電力増幅手段15はズームモータ16を駆動し、ズームモータ16はズームレンズ光学系10を駆動し、ズームレンズ光学系10はレンズ装置1の変倍調整を行う。
ズームフィードバック増幅手段17はズームモータ16の角速度を検出、増幅し、ズームフィードバック接続スイッチ18はその出力をズーム電力増幅手段15のマイナス端子に帰還し、速度フィードバック制御系の接続を制御する。この接続スイッチ18が接続されているときは、フィードバック回路が接続された制御となり、接続されないときはオープン制御となる。
ズーム相対位置検出手段19はズームレンズ光学系10の相対位置に応じたズーム相対位置信号を出力し、光学式インクリメンタルセンサや磁気式インクリメンタルセンサなどで構成される。ズーム原点検出手段20はズームレンズ光学系10の原点位置を絶対値として検出する。ズーム原点検出手段20はLEDの反射と非反射の境界位置を原点位置に構成し、例えば反射時はズームレンズ光学系10の位置が望遠側、非反射時は広角側にあると検知することを可能とするエッジ検出等により構成されている。
ズームデマンド4はレンズ装置1のCPU70に接続され、ズームデマンド操作部4aはその角度を操作することによってズームレンズ光学系10を操作、制御する。ズームデマンド指令信号出力手段4bはポテンショメータ、ボリュームなどのアナログ検出器により構成され、ズームデマンド操作部4aの操作回転角に比例したズーム駆動位置信号を検出する。
フォーカスレンズ光学系30には、フォーカスクラッチ31を介して移動環から成るフォーカスリング32の出力が接続されている。CPU70の出力は、D/A変換器33、フォーカス制御信号演算手段34、フォーカス電力増幅手段35を介してフォーカスレンズ光学系30を駆動するフォーカスモータ36に接続されている。フォーカスモータ36の出力はフォーカスフィードバック増幅手段37、フォーカスフィードバック接続スイッチ38を介してフォーカス電力増幅手段35の入力側に接続されている。また、フォーカスモータ36には相対位置検出手段39、フォーカス原点検出手段40が取り付けられ、これらの出力はCPU70に接続されている。
フォーカス相対位置検出手段39はフォーカスレンズ光学系30の相対位置に応じたフォーカス相対位置信号を出力し、光学式インクリメンタルセンサや磁気式インクリメンタルセンサなどで構成されている。フォーカス原点検出手段40はフォーカスレンズ光学系30の原点位置を絶対値として検出し、フォーカス原点検出手段40は、LEDの反射、非反射を利用したエッジ検出等により構成されている。
フォーカスリング32を回転させることにより、フォーカスレンズ光学系30が光軸に沿って前後に移動してフォーカス調整を可能とする。フォーカスクラッチ31はフォーカスをデマンドにより、電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切換える。
D/A変換器33はCPU70からフォーカスレンズ光学系30をサーボ駆動するため出力されるフォーカス制御信号を、デジタル信号からアナログ信号に変換する。フォーカス制御信号演算手段34はCPU70、フォーカス制御信号をD/A変換器33によりデジタル信号からアナログ信号に変換されたフォーカス制御信号の信号レベル変換/信号シフト変換を行う。フォーカス電力増幅手段35はフォーカスモータ36を駆動し、フォーカスレンズ光学系30を駆動する。
フォーカスデマンド5はレンズ装置1のCPU70に接続し、フォーカスデマンド操作部5aによりフォーカスレンズ光学系30を操作、制御する。フォーカスデマンド5のフォーカスデマンド指令信号出力手段5bはポテンショメータ、ボリュームなどのアナログ検出器で構成され、フォーカスデマンド操作部5aの操作回転角に比例したフォーカス位置信号を検出する。
フォーカスレンズ光学系30はこのフォーカスデマンド5を接続することにより、フォーカスデマンド操作部5aの操作により発生するフォーカス位置指令信号をCPU70が取り込んでフォーカス制御信号とする。このフォーカス制御信号を上述したD/A変換器33により出力し、フォーカスモータ36によってフォーカスレンズ光学系30を駆動する。
フォーカスフィードバック増幅手段37はフォーカスモータ36の角速度を検出し増幅する。フォーカスフィードバック接続スイッチ38はその出力をフォーカス電力増幅手段35のマイナス端子に帰還し、速度フィードバック制御系の接続を制御する。このスイッチ38が接続されているときはフィードバック回路が接続された制御となり、接続されないときはオープン制御となる。
アイリス機構50には、アイリス電動/手動切換スイッチ51を介して移動環から成るアイリスリング52の出力が接続されている。CPU70の出力は、D/A変換器53、アイリス制御信号演算手段54、アイリス電力増幅手段55を介してアイリス機構50を駆動するアイリスモータ56に接続されている。また、アイリスモータ56の出力はアイリスフィードバック増幅手段57、アイリスフィードバック接続スイッチ58を介してアイリス電力増幅手段55の入口側に帰還されている。更に、アイリスモータ56にはアイリス相対位置検出手段59、アイリス原点検出手段60が取り付けられ、これらの出力はCPU70に接続されている。
アイリスリング52を回転させることにより、アイリス機構50のアイリス径を調整可能とし、アイリス電動/手動切換えスイッチ51はアイリス機構50を電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切換える。
アイリス機構50はレンズ装置1の入射光量の調整を行い、アイリス相対位置検出手段59は光学式インクリメンタルセンサや磁気式インクリメンタルセンサなどで構成され、アイリス機構50の絶対位置に応じたアイリス相対位置信号を出力する。アイリス原点検出手段60はLEDの反射、非反射を利用したエッジ検出等により構成され、アイリス機構50の原点位置を絶対値として検出する。
D/A変換器53はCPU70からアイリス機構50をサーボ駆動するため出力されるアイリス制御信号をデジタル信号からアナログ信号に変換する。アイリス制御信号演算手段54はD/A変換器53から出力されるアイリス制御信号の信号レベル/シフト変換を行い、アイリス電力増幅手段55はアイリスモータ56を駆動し、アイリス機構50を駆動する。
アイリスフィードバック増幅手段57はアイリスモータ56の角速度を検出し増幅し、アイリスフィードバック接続スイッチ58はその出力をアイリス電力増幅手段55のマイナス端子に帰還し、速度フィードバック制御系の接続を制御する。この接続スイッチ58が接続されているときはフィードバック回路が接続された制御となり、接続されないときはオープン制御となる。
レンズ情報表示部71はレンズ装置1の様々な動作状態を表示し、揮発性記憶部72はレンズ装置1の様々な情報を記憶する。
本実施例はズームレンズ光学系10、フォーカスレンズ光学系30、アイリス機構50の各原点検出の際に有効であるが、ここでは代表例としてアイリス機構50の原点検出について説明する。
図2はアイリス機構50の動作フローチャート図である。ステップS101では、アイリス相対位置検出手段59により現在のアイリス機構50の相対位置を検出し、ステップS102でアイリス相対位置検出手段59による検出値を基準値0とする。この位置を初期化の開始前の位置として、ステップS103で揮発性記憶部72に記憶し、ステップS104でアイリス原点検出手段60における原点検出出力信号を検出する。ステップS105では、アイリス原点検出手段60の検出結果を基に、アイリス機構50が原点に対して、開側に位置するか、閉側に位置するか確認する。
これは図3に示すように、アイリス機構50が駆動領域を端から端まで移動する間に、1度だけ原点エッジ信号を出力し、ハイレベルからローレベル、或いはローレベルからハイレベルに変化するようにされている。アイリス原点検出手段60はこの信号を基に、電源投入時のアイリス機構50の位置が、開側に位置するか、閉側に位置するかを判断する。
確認した結果、アイリス機構50の位置が開側に位置する場合にはステップS106に進み、開側に位置しないつまり閉側に位置する場合にはステップS110に進む。ステップS106では、原点検出をモータ駆動で可能な最高速度により行うため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフする。通常のサーボ時には、フィードバック回路が働いて速度制御を行い、規定したアイリス駆動に最適な速度となるように制御を行う。
しかし、原点検出時は最短時間で、原点検出と初期位置復帰とを行うため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフしている。なお、フィードバック回路を構成せず、CPU70からの制御信号だけで速度制御を行う場合もあるが、この場合にはアイリスモータ56が駆動可能な最高速度となるように、CPU70からの出力信号を制御する。
ステップS107に進み、アイリス機構50を閉方向に最高速度で駆動し、ステップS108でアイリス原点検出手段60により原点検出出力信号を検出し、ステップS109でこの検出結果を基に原点エッジ信号を検出するかどうかを判断する。この信号を検出しない場合はステップS108に戻って確認を続け、原点エッジ信号を検出するとステップS114に進む。
ステップS105でアイリス機構50が閉側に位置していると、ステップS110に進み、原点検出をモータ駆動で可能な最高速度で行うため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフする。ステップS111でアイリス機構50を開方向に最高速度で駆動し、ステップS112でアイリス原点検出手段60において原点検出出力信号を検出し、ステップS113で原点エッジ信号を検出したかどうかを判断する。この信号を検出しない場合は、ステップS112に戻って確認を続け、原点エッジ信号を検出するとステップS114に進む。
ステップS114では、アイリス相対位置検出手段59の出力値を検出し、このときの出力値が相対位置信号での原点となる。そして、検出した値をステップS115で揮発性記憶部72に記憶する。この記憶値は、初期化の開始前の位置からの回転量であり、エンコーダ等から出力される矩形波や正弦波を処理し、ハイレベル/ローレベル矩形波とし、そのエッジを計数し初期化の開始前の位置からの計数値として記憶する。
続いてステップS116に進み、アイリスモータ56を停止することにより原点検出が終り、初期化の開始前の位置に戻すルーチンに進む。ステップS117で、初期化の開始前の位置を揮発性記憶部72から読み込み、ステップS118で駆動方向を反転しアイリスモータ56の最高速度による駆動を開始する。
ステップS119でアイリス相対位置検出手段59の出力値を検出し、ステップS120で初期化の開始前の位置かどうかを確認する。もし、初期化の開始前の位置でなければステップS119に戻り、初期化の開始前の位置に到達していればステップS121に進み、アイリスモータ56を停止する。
そして、通常のサーボ駆動可能状態に戻すため、ステップS122でアイリスフィードバック接続スイッチ58をオンし、ステップS123で通常の処理を開始し、カメラ装置2からのアイリス制御信号に応じて、アイリス機構50が駆動制御される。次に、ステップS124でCPU70により電源電圧が基準値以下となったかどうかの確認を行い、もし基準値以上であれば、ステップS123に戻り通常処理を継続する。基準値以下のときは、ステップS125に進みCPU70は外部入出力処理を停止する。
本実施例の形態では、アイリス機構50の原点検出の方法を述べたが、これをズームレンズ光学系10、フォーカスレンズ光学系30に置き換えることも可能である。本実施例によって、電源オン時のアイリス機構50、ズームレンズ光学系10、フォーカスレンズ光学系30の原点検出処理を、通常のサーボ速度よりも高速化することで、原点検出時間が短縮される。また、不必要なレンズ装置の動作をカメラに映し出すことを低減することが可能となる。
実施例1では、原点検出に向かうとき、また初期化の開始前の位置の復帰時には共に最高速度で駆動した。しかし、原点検出の精度を高めるため、原点エッジ信号の検出後にアイリスモータ56を停止し、反転後の駆動速度を低速とし、再度、原点エッジ信号の検出後に最高速度に変え、初期化の開始前の位置に復帰する構成としている。
図4は実施例2のアイリス機構50の原点検出に関する動作フローチャート図である。ステップS201では、アイリス相対位置検出手段59により現在のアイリス機構50の相対位置を検出する。ステップS202に進み、アイリス相対位置検出手段59による検出値を基準値0とする。この位置を初期化の開始前の位置として、ステップS203で揮発性記憶部72に記憶する。ステップS204では、アイリス原点検出手段60において原点検出出力信号を検出し、ステップS205に進み検出結果を基に、アイリス機構50が原点に対して開側に位置するか、閉側に位置するかを確認する。
これは、図5に示すようにアイリス機構50が駆動領域を端から端まで移動する間に、1度だけ原点エッジ信号を出力し、ハイレベルからローレベル、或いはローレベルからハイレベルに変化するようにしている。アイリス原点検出手段60はこの信号を基に、電源投入時のアイリス機構50の位置が開側に位置するか、閉側に位置するかを判断する。
確認した結果、開側に位置する場合はステップS206に進み、開側に位置しない、つまり閉側に位置する場合はステップS210に進む。ステップS206では、原点検出をモータ駆動で可能な最高速度で行うため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフにする。通常のサーボ時は、フィードバック回路が働いて速度制御を行い、規定したアイリス駆動に最適な速度となるように制御を行っている。
しかし原点検出時は、最短時間で原点検出と初期位置復帰とを行うため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフしている。なお、フィードバック回路を構成せずに、CPU70からの制御信号のみで速度制御を行っている場合もある。この場合はアイリスモータ56が駆動可能な最高速度となるように、CPU70からの出力信号を制御する。
ステップS207に進み、アイリス機構50を閉方向に最高速度で駆動し、ステップS208でアイリス原点検出手段60において原点検出出力信号を検出し、ステップS209でこの検出結果を基に原点エッジ信号を検出したかどうかを判断する。この信号を検出しない場合は、ステップS208に戻って確認を続け、原点エッジ信号を検出するとステップS214に進む。
ステップS205でアイリス機構50が閉側に位置していた場合はステップS210に進み、原点検出をモータ駆動で可能な最高速度により行うため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフする。ステップS211に進み、アイリス機構50を開方向に最高速で駆動を開始し、ステップS212でアイリス原点検出手段60において原点検出出力信号を検出し、ステップS213でこの検出結果を基に原点エッジ信号を検出したかどうか判断する。
これは前述したように、ハイレベルからローレベル、或いはローレベルからハイレベルに変化する個所を原点とする。もし、この信号を検出しない場合は、ステップS212に戻って確認を続け、原点エッジ信号を検出するとステップS214に進む。
ステップS214では、アイリス相対位置検出手段59の出力値を検出し、このときの出力値が相対位置信号での原点となり検出した値を、ステップS215で第1原点位置として揮発性記憶部72に記憶する。この記憶値は初期化の開始前の位置からの回転量であり、エンコーダ等から出力される矩形波や正弦波を処理し、ハイレベル/ローレベル矩形波とし、そのエッジを計数し初期化の開始前の位置からの計数値として記憶する。次に、ステップS216に進み、アイリスモータ56を停止する。
原点検出が終り、初期化の開始前の位置に戻すルーチンに進む。ステップS217で初期化の開始前の位置を揮発性記憶部72により読み込み、ステップS218でアイリスモータ56を速度制御可能とし、記憶した原点位置を微調整するため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオンする。駆動方向を反転し、ステップS219でアイリスモータ56により低速駆動を開始する。
そして、ステップS220に進み、アイリス原点検出手段60により原点検出出力信号を検出し、ステップS221でアイリス原点検出手段60の検出結果を基に、原点エッジ信号を検出したかどうかを判断する。もし、検出しなかった場合はステップS220に戻って確認を続け、原点エッジ信号を検出するとステップS222に進む。
ステップS222では、原点エッジ信号を検出した時点での現在のアイリス機構50の相対位置を、アイリス相対位置検出手段59により検出する。この検出した相対位置と、ステップS215で検出した第1原点位置をステップS223で比較し、同じ位置であればステップS225に進み、一致していなければステップS224に進む。ステップS224では、検出した相対位置を第1原点位置と置換して、揮発性記憶部72に記憶する。この位置がアイリス機構50の基準位置つまり原点となる。
原点位置が確定したのでステップS225に進み、初期化の開始前の位置に戻すため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフし、ステップS226でアイリス駆動速度を最高速度に切換える。
ステップS227でアイリス相対位置検出手段59により、相対位置の出力値を検出し、ステップS228で初期化の開始前の位置であるかどうかを確認する。もし、初期化の開始前の位置でなければステップS227に戻り、初期化の開始前の位置に到達していればステップS229に進み、アイリスモータ56を停止する。そして、通常のサーボ駆動可能状態に戻すため、ステップS230でアイリスフィードバック接続スイッチ58をオンし、ステップS231に進む。
ステップS231では通常処理を開始し、カメラ装置2からのアイリス制御信号に応じてアイリス機構50が駆動制御される。通常の処理状態の場合は、ステップS232においてCPU70により電源電圧が基準値以下となったかどうかの確認を行う。もし、基準値以上であればステップS231に戻って通常処理を継続し、基準値以下のときはステップS233に進み、CPU70は外部入出力処理を停止する。
本実施例2の形態では、アイリス機構50の原点検出の方法を述べたが、これをズームレンズ光学系10、フォーカスレンズ光学系30に置き換えることも可能である。
本実施例によって、電源オン時のアイリス機構50等の原点検出処理を、通常のサーボ速度よりも高速化することで、原点検出時間が短縮され、不必要なレンズ装置1の動作をカメラに映し出すことを低減することが可能となる。更に、一度目の原点検出後に、初期化の開始前の位置に戻る際に、再度、駆動速度を低速にした微調モードにより再度原点検出を行うことで、高精度で原点を決めることができる。
上述の実施例1、2では、アイリス機構50、ズームレンズ光学系10、フォーカスレンズ光学系30の原点検出時、及び初期化の開始前の位置復帰時にモータ駆動速度を最高速度として行う方法を説明した。しかし、アイリス機構50の制御には、第1にテレビカメラの露出を制御するため、外部コントローラからの制御信号により、駆動するリモートアイリスモードがある。また第2に、テレビカメラが撮影する映像の明るさを適正にするため、カメラ装置2に内蔵されるCCDが映像の明るさを検知し、アイリス機構50を制御するオートアイリスモードがある。リモートアイリスモードにおける原点検出は、実施例1、2で述べたが、本実施例3はオートアイリスモード時のアイリス機構50の原点検出方法に関する。
オートアイリスモードは被写体の明るさに応じてアイリス機構50を駆動し、アイリス羽根を開いたり、閉じたりすることで光量を一定に調節する。このため、駆動速度は光量の急激変化が起こってもハンチングしないように、レンズ装置1とカメラ装置2の組み合わせによって、アイリス電力増幅手段55のゲインを可変し、速度調整を行っている。そのため、リモートアイリスモードの駆動速度と比較し、同等以下の速度となる。
図6は本実施例3の動作フローチャート図である。ステップS301では、アイリスモードがオートアイリスモードかどうかを確認する。確認した結果、オートアイリスモードでないリモートモードの場合にステップS302に進み、実施例1、2の通常の原点検出を行うためルーチンを終了する。
オートアイリスモードの場合はステップS303に進み、アイリス相対位置検出手段59により現在のアイリス機構50の相対位置を検出する。そしてステップS304に進み、アイリス相対位置検出手段59による検出した現在位置を基準値0とする。この位置を初期化の開始前の位置としてステップS305で揮発性記憶部72に記憶し、ステップS306に進み、アイリス原点検出手段60において現在の原点検出出力信号を検出しステップS307に進む。
ステップS307では、アイリス原点検出手段60の検出結果を基に、アイリス機構50が原点に対して、開側に位置するか、閉側に位置するかを確認する。これは、図7に示すようにアイリス機構50が駆動領域を端から端まで、移動する間に、1度だけ原点エッジ信号を出力し、ハイレベルからローレベル、或いはローレベルからハイレベルに変化するようにしている。アイリス原点検出手段60はこの信号を基に、電源投入時のアイリス機構50の位置が、開側に位置するか、閉側に位置するかの判断が可能となる。
確認した結果、開側に位置する場合はステップS308に進み、開側に位置しない、つまり閉側に位置する場合はステップS312に進む。ステップS308では、原点検出をモータ駆動で可能な最高速度により行うため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフする。通常のサーボ時はフィードバック回路が働いて速度制御を行い、規定したズーム駆動に最適な速度となるように制御を行っている。
しかし原点検出時は、最短時間で原点検出と初期化の開始前の位置への復帰を行うため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフしている。なお、フィードバック回路を構成せず、CPU70からの制御信号のみで、速度制御を行う場合もある。その場合には、アイリスモータ56が駆動可能な最高速度となるように、CPU70からの出力信号を制御する。
ステップS309に進み、動作速度をアイリス機構50を閉方向に最高速度で駆動する。ステップS310でアイリス原点検出手段60において原点検出手段出力信号を検出し、ステップS311でこの検出結果を基に原点エッジ信号を検出したかどうかを判断する。もし、この信号を検出しない場合はステップS310に戻って確認を続け、原点エッジ信号を検出するとステップS316に進む。
ステップS307で、アイリス機構50が閉側に位置していた場合にはステップS312に進み、原点検出をモータ駆動で可能な最高速度で行うため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフする。ステップS313に進み、アイリス機構50を開方向へ最高速度で駆動を開始し、ステップS314でアイリス原点検出手段60において原点検出出力信号を検出し、ステップS315でこの検出結果を基に原点エッジ信号を検出したかどうかを判断する。もし、この信号を検出しない場合はステップS314に戻って確認を続け、原点エッジ信号を検出するとステップS316に進む。
ステップS316では、アイリス相対位置検出手段59の出力値を検出し、この出力値が相対位置信号での原点となる。そして、この検出した値を第1原点位置として、ステップS317で揮発性記憶部72に記憶する。この記憶値は初期化の開始前の位置からの回転量であり、エンコーダ等から出力される矩形波や正弦波を処理し、ハイレベル/ローレベル矩形波とする。
そして、そのエッジを計数し、初期化の開始前の位置からの計数値として記憶し、ステップS318に進みアイリスモータ56を停止する。原点検出が終り、初期化の開始前の位置に戻るルーチンに進む。ステップS319で初期化の開始前の位置を揮発性記憶部72から読み込み、ステップS320でアイリスモータ56の駆動方向を反転し、最高速による駆動を開始する。
ステップS321に進み、アイリス相対位置検出手段59によりアイリス機構50の相対位置の出力値を検出し、ステップS322で初期化の開始前の位置から、“1F”以内かどうかを確認する。もし、初期化の開始前の位置よりも“1F”以上手前であれば、ステップS321に戻り、初期化の開始前の位置よりも“1F”以内の位置まで到達していれば、ステップS323に進む。
“1F”とは、アイリス機構50の明るさを表す指標であり、アイリスリング52の回転角に比例しており、アイリス相対位置検出手段59が出力する相対位置信号の計数値により、幾つの計数が“1F”となるかを、予めCPU70内に記憶している。なお、本実施例3では、比較値を“1F”としたが、規定した値であれば、“2F”、“0.5F”など、“1F”よりも大きくても小さくてもよく、また単純に計数値としてもよい。
“1F”以内となると、速度制御動可能状態に戻すため、ステップS323でアイリスフィードバック接続スイッチ58をオンし、ステップS324でオートアイリスモードとする。ステップS325に進み、現在のアイリス機構50の相対位置をアイリス相対位置検出手段59により検出する。この検出した相対位置が、ステップS305で記憶した初期化の開始前の位置に到達していれば、ステップS327に進み、アイリスモータ56を停止し、一致していなければステップS325に戻る。
ステップS328で通常の処理を開始し、カメラ装置2からのアイリス制御信号に応じて、アイリス機構50が駆動制御される。通常の処理状態の場合は、ステップS329におけるCPU70により、電源電圧が基準値以下となったかどうかの確認を行う。もし、基準値以上であればステップS328に戻り通常処理を継続し、基準値以下の時はステップS330に進み、CPU70は外部入出力処理を停止する。
本実施例3によって、電源オン時のアイリス機構50の原点検出処理を、通常のサーボ速度よりも高速化することで原点検出時間が短縮され、不必要なレンズ装置1の動作をカメラに映し出すことを低減することが可能となる。更に、一度目の原点検出後に、初期化の開始前の位置に戻る際に、駆動速度を最高速度で駆動した後に初期化の開始前の位置に復帰する手前で、オートアイリスモードに戻すことで、レンズシステム特有のハンチングを防止することができる。また、初期化の終了後の撮影開始時の映像に、ハンチング等により、映像の明るさが変化してしまうような悪い影響を与えることなく撮影が可能となる。
実施例3では、アイリス機構50の原点検出時、及び初期化の開始前の位置に復帰時に、モータ駆動速度を最高速度とし、初期化の開始前の位置手前でオートアイリスモードに切換えている。
実施例4では、原点検出の精度を高めるため、原点エッジ信号の検出後にモータを停止し反転後の駆動速度を低速とし、再度、原点エッジ信号の検出後に最高速度に変える構成としている。
図8、図9は実施例4の動作フローチャート図である。ステップS401では、アイリスモードがオートアイリスモードかどうか確認する。確認した結果、オートアイリスモードでないリモートモードの場合にステップS402に進み、実施例1、2の通常の原点検出を行うためルーチンを終了する。オートアイリスモードの場合はステップS403に進む。
ステップS403では、アイリス相対位置検出手段59により現在のアイリス機構50の相対位置を検出する。そして、ステップS404でアイリス相対位置検出手段59により検出した現在位置を基準値0とする。ステップS405で、この位置を初期化の開始前の位置として揮発性記憶部72に記憶し、ステップS406でアイリス原点検出手段60において現在の原点検出出力信号を検出する。ステップS407では、この検出結果を基にアイリス機構50が原点に対して、開側に位置するか、閉側に位置するかを確認する。
これは図10に示すように、アイリス機構50が駆動領域を端から端まで、移動する間に1度だけ原点エッジ信号を出力し、ハイレベルからローレベル、或いはローレベルからハイレベルに変化するようにしている。アイリス原点検出手段60はこの信号を基に、電源投入時のアイリス機構50の位置が、開側に位置するか、閉側に位置するかの判断をする。
確認した結果、開側に位置する場合はステップS408に進み、開側に位置しない閉側に位置する場合はステップS412に進む。ステップS408では、原点検出をモータ駆動で可能な最高速度で行うため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフする。通常のサーボ時は、フィードバック回路が働いて速度制御を行い、規定したズーム駆動に最適な速度となるように制御を行う。
しかし原点検出時には、最短時間で原点検出と初期化の開始前の位置への復帰を行うため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフしている。なお、フィードバック回路を構成せず、CPU70からの制御信号のみで速度制御を行っている場合もある。この場合はアイリスモータ56が駆動可能な最高速度となるように、CPU70からの出力信号を制御する。
ステップS409に進み、アイリス機構50を閉方向に最高速度で駆動し、ステップS410でアイリス原点検出手段60において原点検出出力信号を検出し、ステップS411でこの検出結果を基に原点エッジ信号を検出したかどうかを判断する。これは前述したように、ハイレベルからローレベル、或いはローレベルからハイレベルに変化する個所を原点とし、図10で示す検出の部分である。もし、この信号を検出しない場合は、ステップS410に戻り確認を続け、原点エッジ信号を検出するとステップS416に進む。
ステップS407で、アイリス機構50が閉側に位置していた場合にステップS412に進み、原点検出をモータ駆動で可能な最高速度で行うため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフする。ステップS413に進み、アイリス機構50を開方向に最高速で駆動を開始し、ステップS414でアイリス原点検出手段60において原点検出出力信号を検出し、ステップS415でその検出結果を基に原点エッジ信号を検出したかどうかを判断する。この信号を検出しない場合はステップS414に戻って確認を続け、原点エッジ信号を検出するとステップS416に進む。
ステップS416では、アイリス相対位置検出手段59の出力値を検出し、このときの出力値が相対位置信号での原点となる。そして、この検出値を第1原点位置として、ステップS417で揮発性記憶部72に記憶する。この記憶値は初期化の開始前の位置からの回転量であり、エンコーダ等から出力される矩形波や正弦波を処理し、ハイレベル/ローレベル矩形波とする。そして、そのエッジを計数し、初期化の開始前の位置からの計数値として記憶する。
ステップS418に進み、アイリスモータ56を停止する。原点検出が終り、初期化の開始前の位置に戻すルーチンに進む。ステップS419で初期化の開始前の位置を揮発性記憶部72から読み込み、ステップS420でアイリスモータ56を速度制御可能とし、記憶した原点位置を微調性するため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオンする。続いて駆動方向を反転し、ステップS421でアイリスモータ56により低速駆動を開始する。
そして、ステップS422でアイリス原点検出手段60における原点検出出力信号を検出し、ステップS423でその検出結果を基に、原点エッジ信号を検出したかどうかを判断する。もし、検出しなかった場合はステップS422に戻って確認を続け、原点エッジ信号を検出するとステップS424に進み、原点エッジ信号を検出した時点での現在のアイリス機構50の相対位置を、アイリス相対位置検出手段59により検出する。
この検出した相対位置と、ステップS417で検出した第1原点位置をステップS425で比較し、同じ位置であればステップS427に進み、一致していなければステップS426に進む。ステップS426では、検出した相対位置を第1原点位置に更新して揮発性記憶部72に記憶する。この位置がアイリス機構50の基準位置つまり原点となる。
ステップS427に進み、原点位置が確定したので、初期化の開始前の位置に戻すため、アイリスフィードバック接続スイッチ58をオフし、ステップS428でアイリス駆動速度を最高速度に切換える。
そして、ステップS429でアイリス相対位置検出手段59によりアイリス機構50の相対位置の出力値を検出し、ステップS430で初期化の開始前の位置よりも“1F”以内かどうかを確認する。もし、初期化の開始前の位置よりも1F以上手前であればステップS429に戻り、初期化の開始前の位置よりも指標“1F”以内の位置まで到達していれば、ステップS431に進む。
“1F”以内となると、速度制御動可能状態に戻すため、ステップS431でアイリスフィードバック接続スイッチ58をオンし、ステップS432でオートアイリスモードとする。ステップS433に進み、現在のアイリス機構50の相対位置を、アイリス相対位置検出手段59により検出する。ステップS434でこの検出した相対位置が、ステップS405にて記憶した初期化の開始前の位置に到達しているかを判断し、到達していればステップS435に進み、アイリスモータ56を停止する。また、到達していなければ、ステップS433に戻る。
ステップS436に進み、通常処理を開始し、カメラ装置2からのアイリス制御信号に応じて、アイリス機構50が駆動制御される。通常の処理状態の時はステップS437におけるCPU70により電源電圧が、基準値以下となったかどうかの確認を行う。もし、基準値以上であればステップS436に戻り、通常処理を継続する。基準値以下の時はステップS438に進み、CPU70は外部入出力処理を停止する。
本実施例4によって、電源オン時のアイリスの原点検出処理を、通常のサーボ速度よりも高速化することで、原点検出時間が短縮され、不必要なレンズ装置1の動作をカメラに映し出すことを低減することが可能となる。更に、一度目の原点検出後に、初期化の開始前の位置に戻る際には、再度、駆動速度を低速にした微調モードにより再度原点検出を行うことで、精度良く原点を決めることができる。
更に、二度目の原点検出後に、初期化の開始前の位置に戻る際に、駆動速度を最高速度で駆動した後に、初期化の開始前の位置に復帰する手前で、オートアイリスモードに戻すことで、レンズシステム特有のハンチングを防止することができる。初期化の終了後の撮影開始時の映像に、ハンチング等により映像の明るさが変化してしまうような悪い影響を与えることなく撮影可能となる。
実施例4では、一度目の原点検出後に初期化の開始前の位置に戻る際に、アイリス駆動速度を低速にして、再度、原点を確認し、その後の初期化の開始前の位置に戻る際の駆動速度を最高速度としている。しかし変形例として、その速度はリモートアイリスでの駆動速度としてもよい。
他の変形例として、一度目の原点検出後に、初期化の開始前の位置に戻る際には、アイリス駆動速度を低速にし、再度、原点を確認し、その後の初期化の開始前の位置に戻る際の駆動速度を最高速度としている。しかし、オートアイリスモードとし、初期化の開始前の位置に復帰してもよい。
更に、実施例3、4の変形例として、原点検出後に初期化の開始前の位置に戻る構成としているが、初期化の開始前の位置でなく、原点検出終了時にカメラ装置2から出力されているアイリス制御信号の位置としてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことは云うまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
実施例1のブロック回路構成図である。 実施例1のフ動作ローチャート図である。 実施例1の動作説明図である。 実施例2の動作フローチャート図である。 実施例2の動作説明図である。 実施例3の動作フローチャート図である。 実施例3の動作説明図である。 実施例4の動作フローチャート図である。 動作フローチャート図である。 実施例4の動作説明図である。
符号の説明
1 レンズ装置
2 カメラ装置
3 レンズケーブル
4 ズームデマンド
4a ズームデマンド操作部
4b ズームデマンド指令信号出力手段
5 フォーカスデマンド
5a フォーカスデマンド操作部
5b フォーカスデマンド指令信号出力手段
10 ズームレンズ光学系
12 ズームリング
14 ズーム制御信号演算手段
16 ズームモータ
18 ズームフィードバック接続スイッチ
19 ズーム相対位置検出手段
20 ズーム原点検出手段
21 ズームスイッチ
22 ズーム速度指令信号発生手段
23 ズーム速度指令信号演算手段
30 フォーカスレンズ光学系
32 フォーカスリング
34 フォーカス制御信号演算手段
36 フォーカスモータ
38 フォーカスフィードバック接続スイッチ
39 フォーカス相対位置検出手段
40 フォーカス原点検出手段
50 アイリス機構
51 アイリス電動/手動切換スイッチ
52 アイリスリング
54 アイリス制御信号演算手段
56 アイリスモータ
58 アイリスフィードバック接続スイッチ
59 アイリス相対位置検出手段
60 アイリス原点検出手段
70 CPU
71 レンズ情報表示部
72 揮発性記憶部

Claims (3)

  1. アイリス羽根を保持するアイリス機構の基準位置を検出する初期化モードと、光量を一定に保つように前記アイリス機構の駆動を制御するオートアイリスモードとで動作可能で、前記アイリス機構の相対位置を制御するレンズ装置であって、
    前記アイリス機構と、
    前記アイリス機構を駆動する駆動手段と、
    前記アイリス機構の基準位置を検出する原点検出手段と、
    前記初期化モードでの動作前の位置である、前記アイリス機構の初期位置を基準として、前記初期位置に対する相対位置を検出する位置検出手段と、
    電源投入後の前記初期化モードでの動作に際して、前記駆動手段により前記オートアイリスモードでの動作中よりも速い駆動速度で前記アイリス機構を駆動させ、前記原点検出手段により前記基準位置の検出を行う制御手段と、
    を備え、
    前記初期化モードでの動作中において、前記制御手段が、前記原点検出手段により前記基準位置の検出を行った後、前記アイリス機構を前記初期位置に戻すように構成されている、
    ことを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記基準位置の検出を行った後に前記アイリス機構を前記初期位置に戻す際、前記アイリス機構が前記初期位置に戻る前に、前記初期化モードから前記オートアイリスモードに切り替えることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記初期化モードにおいて、前記アイリス機構が前記基準位置を通過することにより前記原点検出手段により前記基準位置の1回目の検出を行った後、前記アイリス機構が駆動方向を反転して再び前記基準位置を通過することにより前記基準位置の2回目の検出を行っており、
    前記1回目の検出の際の前記アイリス機構の駆動速度が、前記2回目の検出の際の前記アイリス機構の駆動速度よりも速いことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ装置。
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