JP5299129B2 - 複合機及び制御方法 - Google Patents
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Description
MFPは、その多機能化、高機能化及び利用者インタフェースの多様化のために、MFPの操作に不慣れな利用者にとっては、逆に操作性が低下することがある。このような問題を解決するため、MFPにより提供される機能が使い易くなるように、利用者自身が操作画面をカスタマイズすることができる機能が提供されている(特許文献1)。
上記の目的を達成するために、本発明は、複数の機能を有し、各機能の操作方法を示す操作パネルを利用者毎にカスタマイズする機能を備える複合機であって、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示すカスタマイズパネルを記憶しているカスタマイズ記憶手段と、複数の登録利用者を1個のボックスに関連付けて記憶しているボックス記憶手段と、操作パネルをカスタマイズしていない現利用者の指定を受け付ける受付手段と、指定を受け付けた前記現利用者が属するボックスに関連付けて記憶された他の登録利用者のカスタマイズパネルを前記カスタマイズ記憶手段から抽出する抽出手段と、指定を受け付けた前記現利用者が過去に使用した機能に係る使用履歴を取得する取得手段と、抽出されたカスタマイズパネルの中に、取得した使用履歴において使用回数が所定の閾値以上の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの機能とが一致するものが存在する場合に、一致の度合いが最も高いカスタマイズパネルの一つを選択する選択手段と、選択されたカスタマイズパネルを前記現利用者に提示する提示手段とを備えることを特徴とする。
ここで、前記カスタマイズ記憶手段は、カスタマイズ利用者の選択による複数の機能の操作方法を示す前記カスタマイズパネルを記憶しており、前記取得手段は、前記現利用者が過去に使用した複数の機能に係る前記使用履歴を取得し、前記使用履歴は、各機能使用の前記使用回数を含み、前記選択手段は、取得した前記使用履歴の複数の機能のうち前記所定の閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能とが、完全に一致する場合に、当該カスタマイズパネルを選択するとしてもよい。
ここで、前記選択手段は、完全に一致しない場合、前記閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能との少なくとも一組が一致するときに、前記比較対象とした機能以外の他の機能の使用回数を用いて、当該カスタマイズパネルを選択するとしてもよい。
ここで、前記ボックス記憶手段は、前記ボックスに属する前記複数の登録利用者のうちの一部の登録利用者を、他のボックスに関連付けて記憶しており、前記抽出手段は、前記現利用者が属する前記ボックス及び前記現利用者が属する前記他のボックスの両方に関連付けて記憶された他の登録利用者のカスタマイズパネルを前記カスタマイズ記憶手段から抽出するとしてもよい。
ここで、前記取得手段は、前記現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である前記機能及びその使用回数を示す前記使用履歴を取得し、前記選択手段は、前記使用回数が前記所定の閾値以上である前記使用回数に対応する前記機能と、当該カスタマイズパネルの機能とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択するとしてもよい。
ここで、前記取得手段は、前記現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である前記機能を示す前記使用履歴を取得し、前記機能は、大項目及び小項目から構成され、前記カスタマイズ記憶手段に記憶されている前記カスタマイズパネルは、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示し、前記機能は、大項目及び小項目から構成され、前記選択手段は、前記使用履歴の前記機能の大項目及び小項目と、前記カスタマイズパネルの前記機能の大項目及び小項目とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択するとしてもよい。
ここで、前記受付手段は、複合機へのログイン時に、前記現利用者の指定を受け付け、前記抽出手段、前記取得手段、前記選択手段及び前記提示手段は、ログイン時に、抽出、取得、選択及び提示を行うとしてもよい。
ここで、前記受付手段は、さらに、前記現利用者から提示に係るカスタマイズパネルの登録の承諾を受け付け、前記複合機は、さらに、提示に係るカスタマイズパネルを、前記現利用者のカスタマイズパネルとして、前記カスタマイズ記憶手段に書き込む書込手段を備えるとしてもよい。
本発明に係る1の実施の形態としてのMFP10について説明する。
1.1 MFP10の構成
MFP10は、図1に示すように、プリンタ、複写機、ファクシミリ、スキャナなどの機能や、ソータ、ステープラなどの機能を有するフィニッシャー部を有する多機能複合装置(あるいは、単に、複合機とも呼ぶ。)である。MFP10は、制御部15及びパネル部20を備えている。
制御部15は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、ROM(Read Only Memory)23、HDD(Hard Disk Drive)24、パネル制御部25、プリント処理制御部26、ネットワークインタフェース部27及び外部機器接続部28から構成されている。
ログイン入力を行った現利用者が、自身の操作パネルをカスタマイズしていない場合に、MFP10は、当該現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者のカスタマイズパネルを全て抽出する。図4に示す場合には、利用者1の属するボックス201には、他に登録利用者2〜6が記憶されているが、このうち、登録利用者4〜6については、カスタマイズパネルが存在しているので、登録利用者4〜6のカスタマイズパネル205、206及び207が抽出される。
次に、MFP10は、抽出されたカスタマイズパネル205、206及び207から、取得した使用履歴204による機能「フルカラー」、「文字画質」及び「ステープル」と、抽出されたカスタマイズパネル205、206及び207の各機能との一致の度合いに基づいて、1個のカスタマイズパネル206を選択する。ここで、カスタマイズパネル206は、「カラー設定」、「画質設定」及び「ステープル設定」を含むので、使用履歴204に一致する。カスタマイズパネル206の「カラー設定」、「画質設定」及び「ステープル設定」は、それぞれ、使用履歴204の「フルカラー」、「文字画質」及び「ステープル」に対応するからである。MFP10は、選択されたカスタマイズパネル206をパネル部20に表示することにより、利用者1に提示する。
この後、利用者1によってMFP10の使用がされる場合には、MFP10は、利用者1のカスタマイズパネルとして、図4に示す利用者5のカスタマイズパネル206と同じカスタマイズパネルを表示する。
1.2 制御部15の構成
ここでは、制御部15の構成について説明する。
情報記憶部34は、RAM22、HDD24又はRAM22及びHDD24の両方により構成されている。
情報記憶部34は、図5に示すように、ボックステーブル101、102、103、カスタマイズパネルテーブル151、152、153、・・・及び使用履歴情報テーブル121、122、・・・、及び複数の標準パネルテーブルを記憶しており、また、判定テーブル141を記憶するための領域を備えている。
ボックステーブル101、102及び103は、それぞれ、ボックスのデータ構造を示す情報テーブルである。ボックステーブル101、102及び103のデータ構造をそれぞれ、図6〜図8に示す。ボックステーブル101、102及び103は、それぞれ、図4に示すボックス201、202及び203に対応している。
ボックステーブル102は、具体的には、図7に示すように、部署Bのためのボックスのデータ構造を示す情報テーブルであり、当該ボックスには、利用者7〜11が関連付けられている。利用者7、8、11については、対応するカスタマイズ有無が「無」であるので、カスタマイズパネルが登録されておらず、利用者9、10については、対応するカスタマイズ有無が「有」であるので、カスタマイズパネルが登録されている。
(b)使用履歴情報テーブル121、122、・・・
使用履歴情報テーブル121は、利用者によって過去に使用されたMFP10が有する各機能の使用履歴を記憶するための情報テーブルである。使用履歴情報テーブル121は、図9に示すように、利用者名及び複数の使用履歴情報から構成されている。
複数の使用履歴情報は、MFP10が有する複数の機能に対応している。各使用履歴情報は、大項目、識別情報(大項目)、小項目、識別情報(小項目)、回数、合計及び評価から構成されている。
大項目は、MFP10が有する複数の機能のうちの、大項目で表したものを示す。例えば、大項目の一例は、「カラー」、「倍率」、「両面」、「画質」、「ステープル」、「集約」、「ソート」である。識別情報(大項目)は、大項目を識別するための識別子である。
合計は、同じ大項目に分類される全ての小項目の回数の合計値である。例えば、小項目「フルカラー」の回数は、「25」であり、小項目「モノクロ」の回数は、「60」であるので、その合計値が合計「85」である。
使用履歴情報テーブル122、・・・は、使用履歴情報テーブル121と同じデータ構造を有しているので、説明を省略する。
カスタマイズパネルテーブル151は、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示すカスタマイズパネルのデータ構造を示す情報テーブルである。
カスタマイズパネルテーブル151は、図13に示すように、利用者名及び複数の表示項目情報から構成されている。利用者名は、カスタマイズパネルテーブル151が示すカスタマイズパネルのカスタマイズ利用者を識別する名称である。複数の表示項目情報は、カスタマイズパネルに表示される複数の表示項目に対応している。
表示文字は、カスタマイズパネルの表示項目に表示されるべき文字を表している。
識別情報は、対応する表示文字を識別する識別子である。
表示位置(x座標)及び表示位置(y座標)は、カスタマイズパネルにおいて、対応する表示文字を配置すべき位置のx座標及びy座標を示している。
(d)判定テーブル141
判定テーブル141は、選択部37により、登録利用者のカスタマイズパネルを選択するか否かを決定する際に用いられる。判定テーブル141は、現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者のうち、カスタマイズパネルが設定された登録利用者のこれらのカスタマイズパネルの機能と、現利用者によるMFP10の使用の履歴を示す使用履歴情報テーブルの機能との一致の度合いを判定するためのテーブルである。
判定情報は、使用履歴情報テーブル121から抽出した大項目、識別情報、一例として利用者4のカスタマイズパネルにおける大項目の有無、一例として利用者5のカスタマイズパネルにおける大項目の有無及び一例として利用者6のカスタマイズパネルにおける大項目の有無から構成されている。
カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者4)、カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者5)及びカスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者6)は、
現利用者(一例として利用者1)が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者のうち、カスタマイズパネルが設定された登録利用者に対応している。図4に示すように、一例として、利用者4、利用者5及び利用者6がこれらの登録利用者である。
例えば、図16の判定テーブル141において、使用履歴情報テーブル121から抽出した大項目「カラー」について、カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者4)は、「1」であるので、利用者4のカスタマイズパネルに、大項目「カラー設定」が含まれていることを示している。また、使用履歴情報テーブル121から抽出した大項目「画質」について、カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者4)は、「0」であるので、利用者4のカスタマイズパネルに、大項目「画質」が含まれていないことを示している。
標準パネルテーブルは、MFP10の製造時に予め準備された標準パネルのデータ構造を示す情報テーブルである。標準パネルテーブルは、カスタマイズパネルテーブルと同様の構成を有しているので、ここでは、説明を省略する。
(2)入力部33
入力部33は、パネル部20からパネル制御部25を介して、利用者の各種の操作情報の入力を受け付け、受け付けた操作情報を入出力制御部31へ出力する。
カスタマイズ判断部35は、入出力制御部31から現利用者の利用者IDを受け取り、受け取った利用者IDについてのカスタマイズパネルが存在するか否かの判断を、受け取った利用者IDにより示される利用者のカスタマイズパネルテーブルが情報記憶部34に記憶されているか否かを判断することによって行い、カスタマイズパネルが存在するか否かを示す判断の結果を入出力制御部31へ出力する。
(4)抽出部36
抽出部36は、入出力制御部31から現利用者の利用者IDを受け取り、利用者IDにより示される利用者が登録されているボックステーブルを、情報記憶部34から探し、当該利用者が登録されているボックステーブルが発見できたら、当該ボックステーブルから、次の条件(a)及び(b)に合致する登録利用者の利用者名を読み出す。
(b)カスタマイズ有無として、「有」が対応付けられている登録利用者であること
次に、抽出部36は、読み出した利用者名により識別されるカスタマイズ利用者のカスタマイズパネルテーブルを情報記憶部34から抽出し、抽出したカスタマイズパネルテーブルを選択部37へ出力する。
使用履歴取得部38は、入出力制御部31から現利用者の利用者IDを受け取り、利用者IDにより示される利用者の使用履歴情報テーブルを、情報記憶部34から読み出し、読み出した使用履歴情報テーブルを選択部37へ出力する。
(6)選択部37
選択部37は、入出力制御部31から利用者IDを受け取り、抽出部36からカスタマイズパネルテーブルを受け取り、使用履歴取得部38から使用履歴情報テーブルを受け取る。
表示制御部32は、選択部37から、お勧めのカスタマイズパネルテーブルを受け取る。お勧めのカスタマイズパネルテーブルを受け取ると、情報記憶部34から標準パネルテーブルを読み出し、読み出した標準パネルテーブルを用いて、さらに、図17に一例として示すように、元の標準パネルの内容に加えて、お勧めのカスタマイズパネルテーブルが存在することを示す表示項目251aを追加し、表示項目の追加された標準パネル251の画面を生成し、生成した標準パネル251をパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して、当該標準パネルを表示するように制御する。
次に、表示制御部32は、表示項目251aに対応する操作情報を、パネル部20、パネル制御部25、入力部33及び入出力制御部31を介して、受け取る。表示項目251aに対応する操作情報を受け取ると、表示制御部32は、選択部37から受け取ったお勧めのカスタマイズパネルテーブルを用いて、図18に一例として示すように、元のカスタマイズパネルの内容に加えて、「採用」と表示された表示項目252a及び「キャンセル」と表示された表示項目252bを追加して、お勧めのカスタマイズパネル252の画面を生成し、生成したお勧めのカスタマイズパネル252をパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して表示するように制御する。
(8)書込部39
書込部39は、入出力制御部31から、現利用者に対して提示されたお勧めのカスタマイズパネルの登録の指示及びお勧めのカスタマイズパネルテーブルを受け取る。前記指示及びカスタマイズパネルテーブルを受け取ると、書込部39は、受け取ったカスタマイズパネルテーブルを、前記現利用者のカスタマイズパネルテーブルとして、情報記憶部34へ書き込む。
入出力制御部31は、パネル部20からパネル制御部25及び入力部33を介して、利用者の操作情報を受け取る。
利用者の操作情報は、利用者ID、現利用者からの提示に係るお勧めのカスタマイズパネルの登録の承諾、標準パネル及びカスタマイズパネルに表示される表示項目に対応するする応答情報などを含む。
入出力制御部31は、カスタマイズ判断部35から現利用者のカスタマイズパネルが存在しないことを示す判断の結果を受け取った場合に、抽出部36に対して、現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者のカスタマイズパネルが存在するか否かを判断し、存在する場合には、これらの登録利用者のカスタマイズパネルを抽出するように、指示する。
パネル制御部25は、パネル部20の制御を行う。また、WEBブラウザ機能を有し、IPネットワークに接続されたWEBサーバ上のコンテンツの表示やファイルのダウンロードを制御する。
ネットワークインタフェース部27は、Ethernet(登録商標)等のネットワークを介して、Webサーバ等の外部の装置との接続を制御するなどのネットワークプロトコル処理を行う。
1.3 MFP10の動作
(1)MFP10によるお勧めのカスタマイズパネルの設定の動作
ここでは、MFP10によるお勧めのカスタマイズパネルの設定の動作について、図19〜図20に示すフローチャートを用いて、説明する。
カスタマイズ判断部35は、利用者IDにより示される現利用者のカスタマイズパネルが存在するか否かを判断し(ステップS102)、カスタマイズパネルが存在する場合(ステップS102でYES)、ステップS117へ制御が移る。
現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者であって、カスタマイズパネルが設定されている登録利用者がいない場合(ステップS103でNO)、ステップS117へ制御が移る。
使用履歴情報テーブルに関連するカスタマイズパネルが存在する場合(ステップS104でYES)、表示制御部32は、情報記憶部34から標準パネルテーブルを読み出し(ステップS105)、一例として、図17に示す「オススメがあります」と表示された表示項目251aを含む標準パネル251を生成し(ステップS106)、生成した標準パネル251をパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して、標準パネル251を表示する(ステップS107)。
次に、入力部33は、現利用者の操作を受け付け(ステップS121)、受け付けた操作に対応する機能が実行される(ステップS122)。また、対応する機能の実行と並行して、入出力制御部31は、使用履歴情報テーブルにおいて、受け付けた操作に対応する機能の回数に「1」を加算し(ステップS123)、合計を再計算し(ステップS124)、評価を再計算する(ステップS125)。
ここでは、選択部37による利用者の使用履歴情報に関連する他の登録利用者のカスタマイズパネルの検索の動作について、図21に示すフローチャートを用いて、説明する。
選択部37は、受け取った利用者IDにより、現利用者の使用履歴情報テーブルを特定し(ステップS151)、判定テーブル141を記憶するための領域を情報記憶部34において確保し、現利用者の使用履歴情報テーブルから、評価「A」の大項目及びその識別情報の組を全て読み出し、読み出した組を、判定テーブル141に書き込み、判定テーブル141の全てのカスタマイズパネルの大項目の有無の欄を「0」とすることにより、初期化する(ステップS152)。
次に、ステップS155〜S158において、選択部37は、抽出部36から出力されたカスタマイズパネルテーブル毎に、つまり、現利用者と同一のボックスに属し、カスタマイズパネルを有する他の登録利用者毎に、ステップS156〜S157を繰り返す。
一方、利用者4に対するカスタマイズパネルの大項目の有無が全て「1」ではないので、利用者4に対するカスタマイズパネルは、上記の判断の対象とならない。また、利用者6に対するカスタマイズパネルの大項目の有無も、全て「1」ではないので、利用者6に対するカスタマイズパネルは、上記の判断の対象とならない。
図16に示す判定テーブル141においては、利用者5に対するカスタマイズパネルが選択される。
要するに、選択部37は、現利用者の使用履歴情報テーブルにおいて、評価「A」が割り当てられた大項目の機能と、現利用者と同一のボックスに属する他の登録利用者であって、カスタマイズパネルを有するもののカスタマイズパネルの大項目の機能とを比較し、使用履歴情報テーブルの前記の大項目の機能と、カスタマイズパネルの大項目の機能とが、完全に一致するときに、現利用者の使用履歴情報に関連するカスタマイズパネルが存在すると判断し、当該カスタマイズパネルを現利用者への提示の対象とする。
さらに言い換えると、情報記憶部34は、カスタマイズ利用者の選択による複数の機能の操作方法を示すカスタマイズパネルテーブルを記憶しており、使用履歴取得部38は、前記現利用者が過去に使用した複数の機能に係る前記使用履歴を取得し、前記使用履歴は、各機能使用の使用回数を含み、選択部37は、取得した前記使用履歴の複数の機能のうち所定の閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能とが、完全に一致する場合に、当該カスタマイズパネルを選択する。
上記の実施の形態の変形例について説明する。
MFP10は、図22に示すように、ボックス281〜286を備えている。ボックス281及び282は、それぞれ、部署A及び部署Bのためのボックスである。ボックス283、284、285及び286は、それぞれ、プロジェクト1、2、3及び4のためのボックスである。ここで、ボックス281及び282は、それぞれ、部署A及び部署Bに所属する複数の登録利用者を関連付けて記憶している。また、ボックス283、284、285及び286は、それぞれ、プロジェクト1、2、3及び4に所属する複数の登録利用者を関連付けて記憶している。また、各ボックスは、各登録利用者について、カスタマイズパネルの有無を記憶している。
MFP10は、現利用者に使用されるときに、当該現利用者によるログイン入力を受け付ける。ここで、現利用者は、図22に示す登録利用者10であるとする。
次に、MFP10は、抽出された前記カスタマイズパネル274〜277から、取得した使用履歴273による機能「モノクロ」、「セキュリティ」及び「両面」と、抽出されたカスタマイズパネル274〜277の各機能との一致の度合いに基づいて、1個のカスタマイズパネル276を選択する。
この後、利用者10によってMFP10の使用がされる場合には、MFP10は、利用者10のカスタマイズパネルとして、図22に示す利用者14のカスタマイズパネル276と同じカスタマイズパネルを表示する。
ボックステーブル161〜166は、それぞれ、ボックスのデータ構造を示す情報テーブルである。ボックステーブル161〜166のデータ構造を図23に示す。ボックステーブル161〜166は、それぞれ、図22に示すボックス281〜286に対応している。
ボックステーブル161及び162は、それぞれ、部署A及び部署Bのためのボックスのデータ構造を示す情報テーブルであり、ボックステーブル163〜166は、それぞれ、プロジェクト1〜4のためのボックスのデータ構造を示す情報テーブルである。
上記の実施の形態の別の変形例について説明する。
(1)カスタマイズパネル301〜303
ここでは、図4に示すカスタマイズパネル205〜207に代えて、利用者4〜6に対して、図24〜図26に示すカスタマイズパネル301〜303が設定されているものとする。
使用履歴204のうちの「フルカラー」については、カスタマイズパネル301及び302に「カラー」が存在するが、カスタマイズパネル303に「カラー」が存在しない。また、使用履歴204のうちの「文字画質」及び「ステープル」については、対応する項目がカスタマイズパネル301〜303に存在しない。このため、まず、カスタマイズパネル301及び302が候補となる。
(2)判定テーブル171
変形例(2)の場合に用いられる判定テーブル171を図27に示す。
判定テーブル171は、選択部37により、登録利用者のカスタマイズパネルを選択するか否かを決定するために用いられ、また、登録利用者のカスタマイズパネルを選択する場合に、どのカスタマイズパネルを選択するかを決定するために用いられる。言い換えると、判定テーブル171は、現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者のうち、カスタマイズパネルが設定された登録利用者のこれらのカスタマイズパネルの機能と、現利用者によるMFP10の使用の履歴を示す使用履歴情報テーブルの機能との一致の度合いを判定するためのテーブルである。
判定情報は、大項目、識別情報、合計、評価、一例として利用者4のカスタマイズパネルにおける大項目の有無、一例として利用者5のカスタマイズパネルにおける大項目の有無及び一例として利用者6のカスタマイズパネルにおける大項目の有無から構成されている。ここで、大項目、識別情報、合計、評価は、使用履歴情報テーブル121の大項目、識別情報、合計、評価の内容と同一である。
例えば、図27の判定テーブル171の大項目「カラー」について、カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者4)は、「1」であるので、利用者4のカスタマイズパネル301に、大項目「カラー」が含まれていることを示している。また、判定テーブル171の大項目「画質」について、カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者4)は、「0」であるので、利用者4のカスタマイズパネル301に、大項目「画質」が含まれていないことを示している。
ここでは、選択部37による利用者の使用履歴情報に関連する他の登録利用者のカスタマイズパネルの検索の動作について、図28〜図29に示すフローチャートを用いて、説明する。
選択部37は、受け取った利用者IDにより、現利用者の使用履歴情報テーブルを特定し(ステップS201)、判定テーブル171を記憶するための領域を情報記憶部34において確保し、現利用者の使用履歴情報テーブルから、大項目、識別情報、合計、評価の組を全て読み出し、読み出した組を、判定テーブル171に書き込み、判定テーブル171の全てのカスタマイズパネルの大項目の有無の欄を「0」とすることにより、初期化する(ステップS202)。
次に、ステップS204〜S207において、選択部37は、抽出部36から出力されたカスタマイズパネルテーブル毎に、つまり、現利用者と同一のボックスに属し、カスタマイズパネルを有する他の登録利用者のカスタマイズパネル毎に、ステップS205〜S207を繰り返す。
選択部37は、判定テーブル171において、評価「A」が割り当てられた全ての識別情報にフラグ「1」が付されたカスタマイズパネルテーブルが存在する場合には、関連するカスタマイズパネルが存在すると判断し(ステップS209でYES)、次に、当該カスタマイズパネルの利用者IDを出力し(ステップS210)、処理を終了する。
4.変形例(3)
上記の実施の形態の別の変形例について説明する。
カスタマイズパネル304は、大項目として、表示項目「コントラスト」、「濃度」及び「地紋」を含む。また、大項目としての表示項目「コントラスト」について、小項目としての表示項目「シャープ」、「中間」及び「なめらか」を含み、大項目としての表示項目「濃度」について、小項目としての表示項目「濃い」、「薄い」及び「自動」を含み、大項目としての表示項目「地紋」について、小項目としての表示項目「機密」、「コピー」及び「社外秘」を含む。
このような場合には、MFP10は、カスタマイズパネルをユーザに提示しない。
5.変形例(4)
上記の実施の形態の別の変形例について説明する。
電源がONに投入されると、MFP10は、登録されている登録利用者のうち、カスタマイズパネルが設定されていない登録利用者について、上記の実施の形態において説明したようにして、お勧めのカスタマイズパネルを選択し、選択したお勧めのカスタマイズパネルを利用者の利用者IDとともに情報記憶部34に記憶する(ステップS301)。
入出力制御部31は、現利用者のお勧めカスタマイズパネルが情報記憶部34に記憶されているか否かを判断する(ステップS303)。お勧めカスタマイズパネルが存在しない場合には(ステップS303で無)、ステップS316へ制御が移る。
次に、表示制御部32は、情報記憶部34から現利用者のカスタマイズパネルテーブルを読み出し(ステップS313)、読み出したカスタマイズパネルテーブルを用いてカスタマイズパネルを生成し(ステップS314)、生成したカスタマイズパネルをパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して、カスタマイズパネルを表示する(ステップS315)。
5.その他の変形例
なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
各機能を大項目、中項目及び小項目に分類する場合に、使用履歴取得部38は、現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である機能を示す使用履歴を取得する。使用履歴の各機能は、大項目、中項目及び小項目から構成される。情報記憶部34に記憶されている各カスタマイズパネルテーブルは、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示し、各機能は、大項目、中項目及び小項目から構成される。選択部37は、取得した前記使用履歴の各機能の大項目、中項目及び小項目と、前記カスタマイズパネルテーブルの前記機能の大項目、中項目及び小項目とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択する。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
(3)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
15 制御部
20 パネル部
21 CPU
22 RAM
23 ROM
24 HDD
25 パネル制御部
26 プリント処理制御部
27 ネットワークインタフェース部
28 外部機器接続部
31 入出力制御部
32 表示制御部
33 入力部
34 情報記憶部
35 カスタマイズ判断部
36 抽出部
37 選択部
38 使用履歴取得部
39 書込部
Claims (18)
- 複数の機能を有し、各機能の操作方法を示す操作パネルを利用者毎にカスタマイズする機能を備える複合機であって、
カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示すカスタマイズパネルを記憶しているカスタマイズ記憶手段と、
複数の登録利用者を1個のボックスに関連付けて記憶しているボックス記憶手段と、
操作パネルをカスタマイズしていない現利用者の指定を受け付ける受付手段と、
指定を受け付けた前記現利用者が属するボックスに関連付けて記憶された他の登録利用者のカスタマイズパネルを前記カスタマイズ記憶手段から抽出する抽出手段と、
指定を受け付けた前記現利用者が過去に使用した機能に係る使用履歴を取得する取得手段と、
抽出されたカスタマイズパネルの中に、取得した使用履歴において使用回数が所定の閾値以上の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの機能とが一致するものが存在する場合に、一致の度合いが最も高いカスタマイズパネルの一つを選択する選択手段と、
選択されたカスタマイズパネルを前記現利用者に提示する提示手段と
を備えることを特徴とする複合機。 - 前記複数の登録利用者は、同一の組織に所属する
ことを特徴とする請求項1に記載の複合機。 - 前記カスタマイズ記憶手段は、カスタマイズ利用者の選択による複数の機能の操作方法を示す前記カスタマイズパネルを記憶しており、
前記取得手段は、前記現利用者が過去に使用した複数の機能に係る前記使用履歴を取得し、前記使用履歴は、各機能使用の前記使用回数を含み、
前記選択手段は、取得した前記使用履歴の複数の機能のうち前記所定の閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能とが、完全に一致する場合に、当該カスタマイズパネルを選択する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の複合機。 - 前記選択手段は、完全に一致しない場合、前記閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能との少なくとも一組が一致するときに、前記比較対象とした機能以外の他の機能の使用回数を用いて、当該カスタマイズパネルを選択する
ことを特徴とする請求項3に記載の複合機。 - 前記ボックス記憶手段は、前記ボックスに属する前記複数の登録利用者のうちの一部の登録利用者を、他のボックスに関連付けて記憶しており、
前記抽出手段は、前記現利用者が属する前記ボックス及び前記現利用者が属する前記他のボックスの両方に関連付けて記憶された他の登録利用者のカスタマイズパネルを前記カスタマイズ記憶手段から抽出する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の複合機。 - 前記取得手段は、前記現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である前記機能及びその使用回数を示す前記使用履歴を取得し、
前記選択手段は、前記使用回数が前記所定の閾値以上である前記使用回数に対応する前記機能と、当該カスタマイズパネルの機能とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の複合機。 - 前記取得手段は、前記現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である前記機能を示す前記使用履歴を取得し、前記機能は、大項目及び小項目から構成され、
前記カスタマイズ記憶手段に記憶されている前記カスタマイズパネルは、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示し、前記機能は、大項目及び小項目から構成され、
前記選択手段は、前記使用履歴の前記機能の大項目及び小項目と、前記カスタマイズパネルの前記機能の大項目及び小項目とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の複合機。 - 前記受付手段は、複合機へのログイン時に、前記現利用者の指定を受け付け、
前記抽出手段、前記取得手段、前記選択手段及び前記提示手段は、ログイン時に、抽出、取得、選択及び提示を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の複合機。 - 前記受付手段は、さらに、前記現利用者から提示に係るカスタマイズパネルの登録の承諾を受け付け、
前記複合機は、さらに、
提示に係るカスタマイズパネルを、前記現利用者のカスタマイズパネルとして、前記カスタマイズ記憶手段に書き込む書込手段
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合機。 - 複数の機能を有し、各機能の操作方法を示す操作パネルを利用者毎にカスタマイズする機能を備える複合機の制御方法であって、
前記複合機は、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示すカスタマイズパネルを記憶しているカスタマイズ記憶手段と、複数の登録利用者を1個のボックスに関連付けて記憶しているボックス記憶手段とを記憶しており、
前記制御方法は、
操作パネルをカスタマイズしていない現利用者の指定を受け付ける受付ステップと、
指定を受け付けた前記現利用者が属するボックスに関連付けて記憶された他の登録利用者のカスタマイズパネルを前記カスタマイズ記憶手段から抽出する抽出ステップと、
指定を受け付けた前記現利用者が過去に使用した機能に係る使用履歴を取得する取得ステップと、
抽出されたカスタマイズパネルの中に、取得した使用履歴において使用回数が所定の閾値以上の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの機能とが一致するものが存在する場合に、一致の度合いが最も高いカスタマイズパネルの一つを選択する選択ステップと、
選択されたカスタマイズパネルを前記現利用者に提示する提示ステップと
を含むことを特徴とする制御方法。 - 前記複数の登録利用者は、同一の組織に所属する
ことを特徴とする請求項10に記載の制御方法。 - 前記カスタマイズ記憶手段は、カスタマイズ利用者の選択による複数の機能の操作方法を示す前記カスタマイズパネルを記憶しており、
前記取得ステップは、前記現利用者が過去に使用した複数の機能に係る前記使用履歴を取得し、前記使用履歴は、各機能使用の前記使用回数を含み、
前記選択ステップは、取得した前記使用履歴の複数の機能のうち前記所定の閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能とが、完全に一致する場合に、当該カスタマイズパネルを選択する
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の制御方法。 - 前記選択ステップは、完全に一致しない場合、前記閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能との少なくとも一組が一致するときに、前記比較対象とした機能以外の他の機能の使用回数を用いて、当該カスタマイズパネルを選択する
ことを特徴とする請求項12に記載の制御方法。 - 前記ボックス記憶手段は、前記ボックスに属する前記複数の登録利用者のうちの一部の登録利用者を、他のボックスに関連付けて記憶しており、
前記抽出ステップは、前記現利用者が属する前記ボックス及び前記現利用者が属する前記他のボックスの両方に関連付けて記憶された他の登録利用者のカスタマイズパネルを前記カスタマイズ記憶手段から抽出する
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の制御方法。 - 前記取得ステップは、前記現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である前記機能及びその使用回数を示す前記使用履歴を取得し、
前記選択ステップは、前記使用回数が前記所定の閾値以上である前記使用回数に対応する前記機能と、当該カスタマイズパネルの機能とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択する
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の制御方法。 - 前記取得ステップは、前記現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である前記機能を示す前記使用履歴を取得し、前記機能は、大項目及び小項目から構成され、
前記カスタマイズ記憶手段に記憶されている前記カスタマイズパネルは、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示し、前記機能は、大項目及び小項目から構成され、
前記選択ステップは、前記使用履歴の前記機能の大項目及び小項目と、前記カスタマイズパネルの前記機能の大項目及び小項目とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択する
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の制御方法。 - 前記受付ステップは、複合機へのログイン時に、前記現利用者の指定を受け付け、
前記抽出ステップ、前記取得ステップ、前記選択ステップ及び前記提示ステップは、ログイン時に、抽出、取得、選択及び提示を行う
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の制御方法。 - 前記受付ステップは、さらに、前記現利用者から提示に係るカスタマイズパネルの登録の承諾を受け付け、
前記制御方法は、さらに、
提示に係るカスタマイズパネルを、前記現利用者のカスタマイズパネルとして、前記カスタマイズ記憶手段に書き込む書込ステップ
を含むことを特徴とする請求項10又は11に記載の制御方法。
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