JP5299103B2 - エンジンのバルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも排気側のバルブタイミングを連続的に変更可能な位相可変機構を備えたエンジンに関し、特にその位相可変機構がカムシャフトの端部にボルト締めされている場合に起こり得る位置ずれへの対策に係る。
従来より一般に、エンジンの吸気バルブタイイングの位相を連続的に変更するようにした位相可変式のバルブタイミング制御装置は公知であり、これによりアイドル安定性の向上、エミッションの低減、ポンピングロスの低減及び出力の向上等々、種々の特性改善が図られている。また、最近では排気側についても同様に位相可変機構を装着するものがあり、こうすれば前記種々の特性のさらなる改善が図られる。
ところで、マニュアルトランスミッションを搭載した車両においては、運転者の操作ミスによって2以上離れた変速段にシフトダウン操作されることがあり、このときに車速の所定以上に高い状態であると、高速走行中の車両の慣性によってトランスミッション側からエンジンに非常に大きな力が加わり、過度の急加速状態(以下、過加速状態という)になる。
このとき、クランクシャフトから無端伝動部材(ベルトやチェーン)を介して駆動される動弁系の回転部材(プーリやスプロケット)にも過大なトルクが作用することになり、この回転部材や位相可変機構がカムシャフトの端部にセンターボルトによって締結されていると、それらの位置が回転方向前側にずれてしまい、カムシャフトの(即ち吸排気バルブの)クランクシャフトに対する回転位相が遅角側にずれる虞れがある。
そうしてカムシャフトの位相が遅角側にずれた場合、それが排気側のカムシャフトであると、排気バルブの閉じる時期が遅れることになって、排気行程の終盤における排気バルブのリフト量が相対的に大きくなることから、上死点付近にあるピストンの冠面との干渉が懸念される。
この点につき特許文献1に記載のバルブタイミング制御装置では、プーリとタイミングベルトとの歯飛びによって吸気カムシャフトの回転位相が進角側にずれると、吸気バルブがピストンの冠面と干渉することに着目し、例えばエンジンの急加速や急減速等、エンジン回転数の変化が所定以上に大きいときに吸気側カムシャフトのVVT(位相可変機構)を最遅角側に作動させるようにしている。
すなわち、吸気バルブの場合は、その作動タイミングが進角側にずれたときにピストンとの干渉の虞れが生じるから、前記のようにタイミングベルトの歯飛びによって吸気側カムシャフトの回転位相が進角側にずれるときに、それを打ち消すようにVVTによって吸気バルブタイミングを遅角させるのである。
特開平8−218823号公報
ところが、前記従来例のバルブタイミング制御装置では、エンジン回転数の変化が所定以上に大きいときにタイミングベルトの歯飛びが生じると判定するようにしているものの、エンジン回転数には元々サイクル変動があるため、その変化量に基づいて正確かつ迅速な判定を行うことは困難と言わざるを得ない。
この点、一般にエンジンの制御においてエンジン回転数を検出するときには、移動平均等を用い回転変動をなますようにしているが、こうすると前記の判定が遅れ勝ちになる。特に油圧作動タイプの位相可変機構を用いた場合はそれ自体の作動遅れも比較的大きいから、前記のように判定が遅れれば吸気バルブタイミングの遅角側への変更が間に合わなくなって、バルブとピストンとの干渉を阻止し得ないのが実情である。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジン回転の過加速に起因して排気バルブタイミングが遅角側にずれることを予測し、これに対し遅れなく位相可変機構を作動させることにより、バルブのピストンとの干渉をより確実に防止することにある。
前記の目的を達成するために本発明では、カムシャフトと回転部材との間に位置ずれが生じるようなエンジンの過加速状態は、主にマニュアルトランスミッションの操作ミスに起因するものと考えて、それを判定したときに排気バルブタイミングを進角側に変更するようにしたものである。
具体的に請求項1の発明では、エンジンのクランクシャフトにより無端伝動部材を介して少なくとも排気側のカムシャフトを駆動するとともに、この排気側のカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相を連続的に変更可能な位相可変機構を備えているバルブタイミング制御装置を対象とする。
そして、前記エンジンがマニュアルトランスミッションを介して車輪に駆動力を伝達するものであり、前記位相可変機構が、前記無端伝動部材の巻き掛けられる回転部材と前記カムシャフトとの間に介在されて、当該カムシャフトの端部にその回転軸心に沿って延びるセンターボルトによって締結されている場合に、前記マニュアルトランスミッションからエンジンに、その回転を加速する向きに所定以上の大きなトルクが加わることを予測する過加速予測手段と、これによる予測に応じて前記位相可変機構を、排気バルブの作動タイミングが進角側に変化するように作動させる排気バルブ制御手段と、を備える構成とする。
前記の構成により、例えば運転者による変速操作のミス(ミスシフト)によって、トランスミッション側からエンジンに所定以上の大きな加速トルクが加わる過加速状態では、クランクシャフトから無端伝動部材(ベルトやチェーン)を介して動弁系の回転部材(プーリやスプロケット)にも過大なトルクが作用し、このトルクがボルトの締結力を越えれば回転部材及び位相可変機構がカムシャフトに対し進角側に回動変位(位置ずれ)することになる。これは排気バルブタイミングの位相が遅角側にずれることを意味する。
これに対し前記過加速状態の起こることを予測して、排気バルブ制御手段により位相可変機構を作動させ、排気バルブタイミングを進角側に変化させるようにすれば、前記のようにトランスミッション側から過大なトルクによって排気側カムシャフトの回転位相が遅角側にずれようとするときに、遅れずにそれを減殺することができる。よって、排気バルブタイミングの遅角側へのずれを極小化して、バルブとピストンとの干渉をより確実に防止することができる。
そうして過加速状態の予測に応じて排気バルブタイミングを進角側に変化させた後に、好ましくは排気バルブタイミングの実際の位相ずれ(排気側のカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相のずれ)を検出し、その検出値に基づいて位相のずれがなくなるように位相可変機構を作動させる。
こうすれば、カムシャフトと回転部材との位置ずれによる排気バルブタイミングのずれを解消して、本来の適切なタイミングに戻すことができる。勿論、仮に過加速状態の予測に誤りがあって、カムシャフトと回転部材との間に位置ずれが生じていないときにも有効である。
前記の作用を得るためには、例えば車速の所定以上に高い状態でマニュアルトランスミッションが2以上離れた変速段にシフトダウン操作されたときに、エンジンの過加速状態が起きると予測するようにすればよい(請求項2)。こうすれば、過加速状態を十分に早いタイミングで予測できるから、位相可変機構の作動遅れがあっても排気バルブタイミングを遅れなく制御することができる。
或いは、車速の所定以上に高い状態でエンジンの回転加速度が所定以上に高くなったときに、前記エンジンの過加速状態が起きると予測することもできる(請求項3)。こうすれば、トランスミッションの操作状態を検知することなく主にエンジン側で過加速状態の予測が可能になるから、制御の簡略化に有利である。
そうして一旦、カムシャフトと回転部材との間に位置ずれが生じた場合、前記のように位相可変機構によって一時的にバルブタイミングを適値に戻すことはできるものの、この状態では位相可変機構の可動範囲が狭くなってしまうから、このときには車両の運転者に警報を発することが好ましい(請求項)。
ここで一般的に吸気及び排気のカムシャフトはいずれもクランクシャフトによって駆動されているから、前記のように排気側でカムシャフトと回転部材との間に位置ずれが生じているとすれば、吸気側でも位置ずれが生じていて、バルブタイミングが適値からずれていると考えられる。
そこで好ましいのは、前記過加速状態の予測の後に吸気側のカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相のずれも検出し、その検出値に基づいて位相のずれがなくなるように位相可変機構を作動させることである(請求項5)。尚、吸気バルブについては、前記のように過加速状態においてタイミングが遅角側にずれたとしてもピストンとの干渉は生じないから、排気側のように過加速状態の予測に応じて位相可変機構を作動させる必要はない。
以上、説明したように本発明に係るバルブタイミング制御装置によると、ミスシフト等によってトランスミッション側からエンジンに過大な加速トルクが加わって、これによりカムシャフトの回転部材等に位置ずれの生じる虞れがあるときに(過加速状態)、これを予測して排気側の位相可変機構を作動させるようにしたので、前記回転部材等の位置ずれを遅れなく減殺し、排気バルブタイミングの遅角側へのずれを極小化して、バルブとピストンとの干渉を防止することができる。
実施形態に係るエンジンの概略構成図。 動弁系の概略構成図。 吸排気のリフトカーブ(a)と、これを可変とするVVTの概略構成(b)と、を示す説明図。 過加速状態でのバルブタイミングのずれ(a)と、これを減殺する排気側VVTの制御(b)と、を示す説明図。 VVTの制御手順の一例を示すフローチャート図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
−エンジンの概略構成−
図1には本発明に係るエンジンEの概略構成を示し、これは例えば自動車(車両)に搭載された火花点火式の直噴エンジンである。この実施形態では自動車は、図示は省略するが、車体前部のエンジンルームに搭載したエンジンEによって前輪を駆動する所謂FF車であり、エンジンEの駆動力は、図外のマニュアルトランスミッションを介して自動車の前輪に伝達されるようになっている。
図示のようにエンジンEは、複数のシリンダC,C,…(図1には1つのみ示す)が形成されたシリンダブロック1と、その上に組み付けられたシリンダヘッド2とを備えている。個々のシリンダCには上下に往復動するようにピストン3が収容され、それぞれがコネクティングロッドによってクランクシャフト4に連結されている。
各シリンダC毎にピストン3の上方には燃焼室5が形成されている。燃焼室5の天井部はシリンダヘッド2の下面に窪み状に形成され、図の例では吸気側及び排気側の2つの傾斜面からなる浅い三角屋根形状を有している。そして、図では右側の傾斜面に吸気ポート6が、また、左側の傾斜面に排気ポート7がそれぞれ開口し、その各開口部が吸気バルブ8及び排気バルブ9によって開閉されるようになっている。
そうして吸気バルブ8により開閉される燃焼室5側の開口から斜め上向きに延びて、吸気ポート6はシリンダヘッド2の側面(吸気側面)に開口し、ここにおいて吸気通路10の下流端に連通している。この吸気通路10の下流側は各シリンダC毎の独立吸気通路であって、図の例ではサージタンク11と一体の吸気マニホルドとして構成されている。
一方、排気ポート7は、排気バルブ9により開閉される燃焼室5側の開口から概ね水平に延びて、シリンダヘッド2の排気側面に開口し、ここにおいて排気通路12の上流端に連通している。この排気通路12の上流側は、各シリンダC毎の独立排気通路が集合した排気マニホールドとして構成され、その下流端に触媒コンバータ13が接続されている。
また、各シリンダC毎に吸気ポート6の下方にはインジェクタ14が配設されている。インジェクタ14は、先端部の噴口をシリンダC毎2つの吸気ポート6の開口部間に臨ませて燃焼室5に直接、燃料を噴射するようになっている。インジェクタ14の基端部には4つのシリンダC,C,…に共通の燃料分配管15が接続され、図示しない高圧燃料ポンプ等からの燃料を分配する。
また、燃焼室5にその天井部略中央から臨むように点火プラグ16が配設されている。この点火プラグ16の基端側には点火コイルユニット17が接続され、各シリンダC毎に所定のタイミングで通電するようになっている。こうして燃焼室5の中央寄りで混合気に点火することは熱損失を小さくし、良好な火炎伝播のために好ましい。
−バルブタイミングの可変機構−
さらに、この実施形態では、吸排気バルブ8,9を各々駆動する動弁系のカムシャフト18,19に、それぞれクランクシャフト4に対する回転位相を所定角度範囲(例えば40〜60°CA)内で連続的に変更可能な公知の油圧作動式位相可変機構20(Variable Valve Timing:以下、VVTと略称する)を備えている。
すなわち、まず、図2に示すようにエンジンEの長手方向一端面には、クランクシャフト4のスプロケット21と吸気及び排気の各スプロケット22,22(回転部材)とに共通のカムチェーン23(無端伝動部材)を巻き掛けてなる、従来一般的なチェーン駆動の動弁系が配設されており、これにより吸排気のカムシャフト18,19がそれぞれクランクシャフト4の回転に同期して駆動されるようになっている。
尚、図2は、エンジンE上部のヘッドカバー、下部のオイルパンの双方を省略し、且つフロントカバーを外した状態を示しており、図示の符号24はチェーンガイド、符号25はチェーンテンショナである。また、図例のエンジンEでは、ロワブロック26に2次バランサユニット27が支持されており、符号28は、図示しないバランサシャフトの駆動スプロケット、符号29はオイルポンプの駆動スプロケットである。
そして、前記のように吸排気のカムシャフト18,19がクランクシャフト4により駆動されることで、各シリンダC毎の吸排気バルブ8,9がそれぞれ図3(a)に実線で示すリフトカーブIn,Exのように開閉される。これに加えて、吸排気それぞれのVVT20の作動によって、同図に仮想線で示すように吸排気バルブ8,9のそれぞれの作動タイミングが進角側、遅角側に変更されるようになっている。
ここで、同図(b)には、排気側のカムシャフト19の前端部に配設されたVVT20の構造を示す(吸気側のVVT20も同じ構造である)。VVT20は、排気側のカムシャフト19の前端部にセンターボルト20aによって締結されたロータ20bと、このロータ20bを外周から覆うように配置され、これに対しカムシャフト19の軸心周りに相対回動可能なケーシング20cとからなる。ケーシング20cには、カムチェーン23の巻き掛けられるスプロケット22が固定されている。
前記ロータ20bの外周には外方に向かって放射状に突出する4つのベーンが設けられ、一方、ケーシング20cの内周には内方に向かって延びる4つの区画壁が設けられていて、それらが周方向に交互に並んでいる。隣り合うベーンと区画壁との間にはそれぞれ進角側及び遅角側の油圧作動室20d,20e,…が周方向に1つおきに形成されており、カムチェーン23からスプロケット22に入力する回転入力は、ケーシング20c、油圧作動室20d,20e及びロータ20bを介してカムシャフト19に伝達される。
その際、油圧作動室20d,20e,…に供給されるエンジンオイルの油圧が、図外のオイルコントロールバルブ(以下、OCVという)によって調整されることにより、前記ロータ20bとケーシング20cとの、言い換えるとカムシャフト19とスプロケット22との相対的な回転位置が変更されて、該カムシャフト19のクランクシャフト4に対する回転位相が連続的に変更されることになる。
より具体的に、進角側の油圧作動室20d,…の油圧力が増大すれば、ロータ20bがケーシング20cに対しカムシャフト19の回転する向き(図に矢印で示す)に回動され、これによりカムシャフト19の回転位相が進角側に変更される。反対に遅角側作動室20e,…の油圧力が増大すればロータ20bはケーシング20cに対して前記とは逆向きに回動され、カムシャフト19の回転位相は遅角側に変更される。こうして、同図(a)に仮想線で示すように排気バルブタイミングは進角側、遅角側に変化するのである。
そのようなバルブタイミングの進角側ないし遅角側への変更は、吸気側についても同様に行われる。すなわち、図1に模式的に示すように、この実施形態のエンジンEのコントロールユニット(ECU)30には、少なくとも、クランクシャフト4の回転角を検出するクランク角センサ31、吸気及び排気のカムシャフト18,19の回転角を検出するカム角センサ32,32、エアフローセンサ33、アクセル開度センサ34、車速センサ35等からの信号が入力され、これらに基づいてエンジンEの運転状態が判定され、これに応じてインジェクタ14、点火回路17、吸排気VVT20,20等の制御が行われる。
一例としてこの実施形態のエンジンEでは、基本的にシリンダCの吸気行程で燃料を噴射し、吸気と十分に混合した後に点火して燃焼させる。そのために噴射時期は、吸気の流速が最も高くなる吸気行程の中盤に設定されている。また、燃料の噴射量はシリンダCへの吸気の充填量に応じて、基本的に理論空燃比になるように制御される。
また、吸排気のVVT20については、基本的には吸気側のバルブタイミング優先し、低負荷ではポンピングロスが最小となるように、一方、高負荷ではシリンダCへの吸気の充填効率が高くなるように制御するとともに、これに対して適切なオーバーラップ状態になるように排気バルブタイミングを制御するようにしている。
加えて、図の例ではECU30にはトランスミッションのシフト位置センサ36からの信号が入力され、運転者の変速操作を検出できるようになっている一方、その運転者にとって見易い位置に配置されたVVT20の故障警報ランプ37(警報手段)に、ECU30からの制御信号が入力されるようになっている。これらシフト位置センサ36及び警報ランプ37は、以下に述べるミスシフトのときのVVT制御にも用いられる。
−ミスシフトのときのVVT制御−
次に、ミスシフトのときのVVT制御について説明する。ここでミスシフトというのは、運転者がマニュアルトランスミッションの操作を誤って、例えば5速から2速というように2以上離れた変速段へのシフトダウン操作が行われたときのことであり、このときに自動車の車速が所定以上(例えば2速へのシフトダウンであれば時速95km/h以上、1速へのシフトダウンであれば時速50km/h以上)であると、その走行慣性によってトランスミッション側からエンジンEのクランクシャフト4には過度に大きな加速トルクが加わって(過加速状態)、エンジン回転数が跳ね上がることになる。
この過加速状態では、クランクシャフト4からカムチェーン23を介して駆動される排気側スプロケット22にも過大なトルクが作用することになり、そのトルクがセンターボルト20aの締結トルクを上回ると、VVT20のロータ20bの位置がカムシャフト19の端部において回転方向前側にずれてしまう。このことは、当該カムシャフト19の(即ち排気バルブ9の)クランクシャフト4に対する回転位相が遅角側にずれることを意味する。
すなわち、図4(a)には黒い矢印で示すように排気バルブ9のリフトカーブExが遅角側にずれることになり、排気行程の終盤における排気バルブ9のリフト量が大きくなることから、上死点付近にあるピストン3の冠面(同図に仮想線Pとして示す)との間で、同図においてはハッチングを入れて強調して示すように干渉の起きる虞れがある。その結果、排気バルブ9の傘部が損傷すると、排気ポート7をしっかりと閉ざすことができなくなり、エンジンEの出力低下やエミッションの増大等、種々の不具合が生じ得る。
このようなミスシフトに起因する不具合に鑑みて、この実施形態ではミスシフトを検出したときに、これにより過加速状態になることを予測して排気側のVVT20を作動させ、図4(b)に白抜きの矢印で示すように排気バルブタイミングを一時的に進角側に変更するようにしたものである。
より具体的には図5のフローチャートに示すように、この実施形態では、スタート後のステップS1においてクランク角センサ31、カム角センサ32,32、エアフローセンサ33、アクセル開度センサ34、車速センサ35、シフト位置センサ36等からの信号を入力する。続いてステップS2において車速が所定以上に高いかどうか(高車速か?)判定し、NOであれば後述のステップS9に進んで、通常のVVT制御を行う一方、判定がYESであればステップS3に進む。
ここではシフト位置センサ36からの信号に基づいて、トランスミッションが2以上離れた変速段にシフトダウン操作されたかどうか(ミスシフトか?)判定し、判定がYESであれば、ミスシフトによってトランスミッションの側からエンジンEに、過大な加速トルクが加わること(過加速状態になること)を予測して、ステップ5に進む。
一方、前記ミスシフトの判定がNOであればステップS4に進み、所定時間内のエンジン回転数の変化量ΔNe、即ち瞬時のエンジン回転加速度が予め設定した値以上かどうか判定する(ΔNe≧ΔNe1)。この判定がYESであれば前記の過加速状態になることを予測して、ステップS5に進む一方、判定がNOならばステップS9に進み、後述するように通常のVVT制御を行う。
そして、前記のようにステップS3,S4のいずれかにおいて過加速状態になることを予測してステップS5に進んだときには、排気側のVVT20への制御指令値を進角側に所定値(例えば最進角位置までとしてもよい)補正する。これにより排気側のVVT20が進角側に作動し、排気側カムシャフト19のクランクシャフト4に対する回転位相が、即ち排気バルブタイミングが進角側に変更される。
つまり、自動車の車速が所定以上に高いときにミスシフトを検出したか、或いはエンジン回転の過度の急上昇が始まろうとすれば、エンジンEが過加速状態となることを予測して排気VVT20を進角側に作動させるようにしており、これにより、過加速状態において排気側カムシャフト19の回転位相が遅角側にずれようとするときに、遅れなくそれを減殺することができる。
そうして排気VVT20を進角側に作動させた後にステップS6では、吸排気それぞれのカム角センサ32,32からの信号に基づいて、吸気バルブ8及び排気バルブ9の実際のタイミングの位相ずれを検出する。これは、前記過加速状態において引き起こされた可能性のある、スプロケット22,22のカムシャフト18,19に対する位置ずれに因るものである。そして、ステップS7では、バルブタイミングのずれがなくなるように吸排気それぞれのVVT20を作動させる(バルブタイミングの補正)。
そうすることで、仮に吸排気のカムシャフト18,19とスプロケット22,22との間で位置ずれが生じ、バルブタイミングに位相ずれが生じても、これを前記のVVT20の補正制御によって打ち消して、適正なバルブタイミングに戻すことができる。但し、その補正制御によってVVT20を進角側に例えば10°CA作動させたととすれば、その分、10°CAはVVT20をさらに進角側に作動させる余裕がなくなってしまう。即ちバルブタイミングを進角させることのできる範囲が狭くなってしまう。
そこで、ステップS9において警報ランプ37を点灯させ、VVT20の異常が発生していることを運転者に報知して、制御終了となる(エンド)。この警報を受けた運転者が自動車をサービス工場に持ち込んで修理を依頼することにより、カムシャフト18,19とスプロケット22,22との位置ずれを容易に直すことができる。
一方で、前記フローのステップS2、S4のいずれかでNOと判定して進んだステップS9では通常のVVT制御を行う。例えば、クランク角センサ31からの信号によりエンジン回転数を演算し、これとアクセル開度とに基づいてエンジン負荷を演算する。こうして求めたエンジンEの負荷及び回転数に基づき、所定の制御マップ(図示せず)を参照して吸排気それぞれの適切なバルブタイミングを決定して、このバルブタイミングになるように吸排気のVVT20をそれぞれフィードバック制御する。
前記図5の制御フローにおけるステップS2〜S4には、車速の所定以上に高い状態でトランスミッションのミスシフトが行われたか、或いはエンジンの瞬間的な回転加速度が所定以上に高くなったときに、エンジンEに所定以上の過大な加速トルクが加わることを、即ち過加速状態になることを予測する制御の手順が示されている。よって、ECU30は、特許請求の範囲に記載の過加速予測手段30aを制御プログラムの態様で備えていると言える。
また、ステップS5には、前記の過加速状態の予測に応じて排気側のVVT20を作動させ、排気バルブタイミングを進角側に変更する制御の手順が示されており、このことでECU30は、特許請求の範囲に記載の排気バルブ制御手段30bを制御プログラムの態様で備えていると言える。
さらに、ステップS6,7には、前記のように排気バルブタイミングを進角側に変更した後に吸排気のバルブタイミングを検出し、これを本来のバルブタイミングになるように補正する制御の手順が示されている。よって、ECU30は、特許請求の範囲に記載の吸気バルブ制御手段30cも制御プログラムの態様で備えていると言える。
加えてステップS8には、排気バルブタイミングのずれを検出したときに車両の運転者に警報を発する制御の手順が示されており、このことで、ECU30は、特許請求の範囲に記載の警報手段30dも制御プログラムの態様で備えていると言える。
したがって、この実施形態に係るエンジンEのバルブタイミング制御装置によると、例えばミスシフトによってトランスミッション側からエンジンEに過大な加速トルクが加わり(過加速状態)、これにより排気側のカムシャフト19とスプロケット22との間に位置ずれが生じても、このことを予測して排気VVT20を作動させることによって、前記の位置ずれによる排気バルブタイミングの遅角側へのずれを遅れなく減殺することができる。よって、排気バルブ9のピストン3との干渉を防止して、エンジンEの耐久信頼性を確保することができる。
また、そうして過加速状態の予測に応じて直ちに排気VVT20を進角作動させた後に、吸気及び排気の両方のバルブタイミングの制御目標値からのずれ(位相ずれ)を検出し、これがなくなるように補正することで、前記のように過加速状態でバルブタイミングの位相ずれが生じたとしても、これを本来の適正なタイミングに戻して、エンジンEの性能を維持することができる。
排気バルブタイミングについては、仮に前記過加速状態の予測に誤りがあって位相ずれが生じていないにも拘わらず、前記のように進角させた場合に、それを直ちに適正なタイミングに戻すことができる。
−他の実施形態−
尚、前記の実施形態では、マニュアルトランスミッションの変速操作の状況とエンジン回転数の変化(回転加速度)との双方に基づいて、エンジンEの過加速状態の発生を予測するようにしているが、これに限らず、変速操作かエンジン回転加速度のいずれか一方のみによって予測を行うようにしてもよい。
また、前記実施形態のエンジンEでは、吸排気の両方にVVT20が設けられているが、例えば吸気側にはバルブの位相及びリフト量を連続的に変更可能な機構を設けることもあり、この場合にVVT20は排気側のみに設けられることもあり得る。VVT20としては前記実施形態のような油圧作動式のものに限らず、より応答性の高い電磁駆動式のものも用いられる。
また、前記実施形態のエンジンEでは所謂チェーン駆動の動弁系を採用しているが、これは、カムシャフト18,19に設けたプーリにタイミングベルトを巻き掛けてなる所謂ベルト駆動のものであってもよい。特に問題になる排気側での位置ずれを防止するために、排気側のカムシャフト19のセンターボルト20aを吸気側に比べて太いものとしてもよい。
さらに、本発明を適用するエンジンは、前記実施形態のような直噴式のものに限らず、ポート噴射のものであってもよい。また、エンジンEを搭載する自動車が所謂FFでなくてもよいことは言うまでもない。
以上、説明したように本発明に係るバルブタイミング制御装置は、ミスシフト等に起因するエンジンの耐久信頼性の低下を防止することができるものであるから、マニュアルトランスミッションを搭載した自動車用エンジンに好適である。
E エンジン
4 クランクシャフト
8 吸気バルブ
9 排気バルブ
18 吸気側カムシャフト
19 排気側カムシャフト
20 VVT(位相可変機構)
20a センターボルト
22 カムスプロケット(回転部材)
23 カムチェーン(無端伝動部材)
30 ECU
30a 過加速予測手段
30b 排気バルブ制御手段
30c 吸気バルブ制御手段
30d 警報手段
37 警報ランプ(警報手段)

Claims (7)

  1. エンジンのクランクシャフトにより無端伝動部材を介して少なくとも排気側のカムシャフトを駆動するとともに、この排気側のカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相を連続的に変更可能な位相可変機構を備えているバルブタイミング制御装置であって、
    前記エンジンは、マニュアルトランスミッションを介して車輪に駆動力を伝達するものであり、
    前記位相可変機構は、前記無端伝動部材の巻き掛けられる回転部材と前記カムシャフトとの間に介在されて、当該カムシャフトの端部にその回転軸心に沿って延びるセンターボルトによって締結され、
    前記マニュアルトランスミッションからエンジンに、その回転を加速する向きに所定以上の大きなトルクが加わることを予測する過加速予測手段と、
    前記過加速予測手段による予測に応じて前記位相可変機構を、排気バルブの作動タイミングが進角側に変化するように作動させる、排気バルブ制御手段と、
    を備え
    前記排気バルブ制御手段は、前記過加速予測手段による予測に応じて排気バルブの作動タイミングを進角側に変化させた後に、排気側のカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相のずれを検出し、その検出値に基づいて位相のずれがなくなるように位相可変機構を作動させることを特徴とするエンジンのバルブタイミング制御装置。
  2. 前記過加速予測手段は、車速の所定以上に高い状態でマニュアルトランスミッションが2以上離れた変速段にシフトダウン操作されたとき、エンジンに所定以上の加速トルクが加わることを予測する、請求項1に記載のバルブタイミング制御装置。
  3. 前記過加速予測手段は、車速の所定以上に高い状態でエンジンの回転加速度が所定以上に高くなったとき、エンジンに所定以上の加速トルクが加わることを予測する、請求項1又は2のいずれかに記載のバルブタイミング制御装置。
  4. 前記排気側のカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相のずれが検出されたとき、車両の運転者に警報を発する警報手段を備える、請求項1に記載のバルブタイミング制御装置。
  5. エンジンのクランクシャフトにより無端伝動部材を介して少なくとも排気側のカムシャフトを駆動するとともに、この排気側のカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相を連続的に変更可能な位相可変機構を備えているバルブタイミング制御装置であって、
    前記エンジンは、マニュアルトランスミッションを介して車輪に駆動力を伝達するものであり、
    前記位相可変機構は、前記無端伝動部材の巻き掛けられる回転部材と前記カムシャフトとの間に介在されて、当該カムシャフトの端部にその回転軸心に沿って延びるセンターボルトによって締結され、
    前記マニュアルトランスミッションからエンジンに、その回転を加速する向きに所定以上の大きなトルクが加わることを予測する過加速予測手段と、
    前記過加速予測手段による予測に応じて前記位相可変機構を、排気バルブの作動タイミングが進角側に変化するように作動させる、排気バルブ制御手段と、
    前記過加速予測手段による予測の後に吸気側のカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相のずれを検出し、その検出値に基づいて位相のずれがなくなるように位相可変機構を作動させる、吸気バルブ制御手段とを備えることを特徴とするバルブタイミング制御装置。
  6. 前記過加速予測手段は、車速の所定以上に高い状態でマニュアルトランスミッションが2以上離れた変速段にシフトダウン操作されたとき、エンジンに所定以上の加速トルクが加わることを予測する、請求項5に記載のバルブタイミング制御装置。
  7. 前記過加速予測手段は、車速の所定以上に高い状態でエンジンの回転加速度が所定以上に高くなったとき、エンジンに所定以上の加速トルクが加わることを予測する、請求項5に記載のバルブタイミング制御装置。
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