JP5298975B2 - 光伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、光波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)信号を送受信する光伝送システムに関する。
近年のインターネットの急速な普及により、大容量且つ長距離伝送可能な光伝送技術が望まれ、WDM方式の光伝送技術が広く用いられている。最近では、WDM信号における1波長の伝送容量も大容量化してきており、一つの波長に障害が発生するだけでも、損傷するデータ量が大きくなっている。そこで、データの損傷を回避するために、伝送路の光ファイバや、伝送路を通しWDM信号を送受信する光伝送装置において、冗長構成を組むことにより、障害が発生したときに予備へ代替して救済できるようにしている。
WDMネットワークのノードなど、光伝送システムに備えられる光伝送装置は、クライアント装置(光送受信器)から出された光信号を波長多重に適した波長へ変換するトランスポンダ(波長変換器)を波長毎に備え、該トランスポンダで波長変換した光信号をマルチプレクサ(波長多重器)で波長多重し、WDM信号を伝送路へ送出する。また、伝送路から受信されたWDM信号は、デマルチプレクサ(波長分離器)で波長毎に分離され、それぞれトランスポンダで波長変換された後にクライアント装置へ入力される。
このような光伝送装置における冗長構成としては、例えば特許文献1に開示されているように、波長毎に備えられた複数のトランスポンダに対して、予備のトランスポンダを余分に設けるのが一般的である。
しかし、当該冗長構成をもつ光伝送装置では、予備のトランスポンダの個数に冗長性が左右される。すなわち、予備トランスポンダが1台の場合、1波長しか代替救済を行えず、複数台のトランスポンダに異常が生じたときに対応できない。しかし、冗長性を考慮して予備トランスポンダを多くすると、装置コストが嵩んでしまうことになる。
そこで、特許文献2に、トランスポンダとクライアント装置との間の接続経路を切り替え可能な光スイッチ部を設け、該光スイッチ部の切り替えにより代替救済を行うことが提案されている。すなわち、障害の発生した光信号よりも優先度の低い光信号の伝送を停止し、該停止した光信号のトランスポンダを利用して前記障害発生光信号が伝送されるように、光スイッチ部を切り替えることで、代替救済する技術である。
特開平10−210008号公報 特開2006−166037号公報
特許文献2に記載された技術の場合、光スイッチ部の切り替え情報を自局と対向局とで共有する術がないため、両局とも、相手がどの優先順位のトランスポンダを代替に使用するか、について認識することはできない。したがって、各局において、どのトランスポンダから順に代替に使用していくか、代替順を予め決定しておくなどの取り決めを交わしておく必要がある。
この場合に、例えば、優先順位“1”の光信号と優先順位“2”の光信号とで同時に障害が発生したりすると、当該優先順位“1”と“2”に対して優先順位“5”と優先順位“6”のどちらを代替に割り振るか、両局で整合をとれなくなる可能性がある。
この点に鑑みると、低コストでできるだけ多くのトランスポンダを救済可能な特許文献2のような回路を備えると共に、各局において、トランスポンダとクライアント装置との間の光スイッチ部について切り替え情報を共有し、各局が同調して代替救済を行えるような光伝送装置の提供が望まれる。
上記課題を解決する光伝送装置として、次の伝送装置を提案する。
波長の異なる光信号を波長多重してWDM信号を伝送路へ送信し、伝送路から受信したWDM信号を波長毎の光信号に分離する波長分割多重部と、
複数のクライアント装置から入力される各光信号をそれぞれ波長変換して前記波長分割多重部へ出力し、前記波長分割多重部から入力される各光信号をそれぞれ波長変換して前記各クライアント装置へ出力する複数のトランスポンダと、
前記トランスポンダと前記クライアント装置との間の接続経路を切り替える光スイッチ部と、
前記トランスポンダのいずれかに障害が発生したときに、この障害発生トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダを、前記障害発生トランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える制御部と、
を含んで構成され、
前記制御部は、
少なくとも優先順位、送信ラベル、受信ラベル、受信ラベル期待値の各項目を、前記トランスポンダ毎に対応させたテーブルを有し、
前記トランスポンダのいずれかで前記波長分割多重部から入力される光信号に異常があったときに、前記テーブルにおいて、この入力異常トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダの送信ラベルを、前記入力異常トランスポンダの送信ラベルに書き換え、
この送信ラベルを書き換えたラベル変更トランスポンダが、当該書き換え後の送信ラベルを含む光信号を前記波長分割多重部へ出力するように制御する、
伝送装置。
また、このような光伝送装置を備えた光伝送システムとして、
波長の異なる光信号を波長多重してWDM信号を伝送路へ送信し、伝送路から受信したWDM信号を波長毎の光信号に分離する波長分割多重部と、
複数のクライアント装置から入力される各光信号をそれぞれ波長変換して前記波長分割多重部へ出力し、前記波長分割多重部から入力される各光信号をそれぞれ波長変換して前記各クライアント装置へ出力する複数のトランスポンダと、
前記トランスポンダと前記クライアント装置との間の接続経路を切り替える光スイッチ部と、
前記トランスポンダのいずれかに障害が発生したときに、この障害発生トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダを、前記障害発生トランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える制御部と、
を含んで構成される光伝送装置を、自局及び対向局に備えた光伝送システムであって、
その制御部が、少なくとも優先順位、送信ラベル、受信ラベル、受信ラベル期待値の各項目を、前記トランスポンダ毎に対応させたテーブルを有し、これに基づいて、次にあげる制御を実行する、光伝送システムを提案する。
自局の前記制御部が、
前記トランスポンダのいずれかで前記波長分割多重部から入力される光信号に異常があったときに、前記テーブルにおいて、この入力異常トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダの送信ラベルを、前記入力異常トランスポンダの送信ラベルに書き換え、この送信ラベルを書き換えたラベル変更トランスポンダが、当該書き換え後の送信ラベルを含む光信号を前記波長分割多重部へ出力するように制御し、
対向局の前記制御部が、
前記テーブルにおいて、受信ラベルが受信ラベル期待値と異なるラベル異常トランスポンダが生じると、このラベル異常トランスポンダとクライアント装置との接続をオフとするように、前記光スイッチ部を切り替え、
前記自局の制御部が、
前記ラベル変更トランスポンダにおいて前記波長分割多重部から入力される光信号に異常が発生すると、前記テーブルにおいて、当該ラベル変更トランスポンダの送信ラベルを、書き換え前の送信ラベルに戻し、この書き換え前の送信ラベルに戻したトランスポンダを、前記入力異常トランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替え、
前記対向局の制御部が、
前記テーブルにおいて、前記ラベル異常トランスポンダの受信ラベルが受信ラベル期待値に再度一致すると、このトランスポンダを、前記受信ラベル期待値と異なっていた受信ラベルが本来設定されているトランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える。
あるいは、前記制御部は、次にあげる制御を実行することもできる。
自局の前記制御部が、
前記トランスポンダのいずれかでクライアント装置への出力に障害が発生したとき、又は、前記トランスポンダのいずれかでハード障害が発生したときに、この障害発生トランスポンダとクライアント装置との接続をオフとするように、前記光スイッチ部を切り替え、
対向局の前記制御部が、
前記トランスポンダのいずれかで前記波長分割多重部から入力される光信号に異常があったときに、前記テーブルにおいて、この入力異常トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダの送信ラベルを、前記入力異常トランスポンダの送信ラベルに書き換え、この送信ラベルを書き換えたラベル変更トランスポンダが、当該書き換え後の送信ラベルを含む光信号を前記波長分割多重部へ出力するように制御し、
前記自局の制御部が、
前記テーブルにおいて、受信ラベルが受信ラベル期待値と異なるラベル異常トランスポンダが生じると、このラベル異常トランスポンダとクライアント装置との接続をオフとするように、前記光スイッチ部を切り替え、
前記対向局の制御部が、
前記ラベル変更トランスポンダにおいて前記波長分割多重部から入力される光信号に異常が発生すると、前記テーブルにおいて、このラベル変更トランスポンダの送信ラベルを、書き換え前の送信ラベルに戻し、この書き換え前の送信ラベルに戻したトランスポンダを、前記入力異常トランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替え、
前記自局の制御部が、
前記テーブルにおいて、前記ラベル異常トランスポンダの受信ラベルが受信ラベル期待値に再度一致すると、このトランスポンダを、前記受信ラベル期待値と異なっていた受信ラベルが本来設定されているトランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える。
上記課題を解決するために、トランスポンダとクライアント装置との間に設けられた光スイッチ部を切り替える制御の一提案として、例えばSONET(Synchronous Optical Network)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy)のトレース識別子(Trace Identifier)機能を利用した光伝送装置の制御方法について提案する。
この提案に係る制御方法は、
波長の異なる光信号を波長多重してWDM信号を伝送路へ送信し、伝送路から受信したWDM信号を波長毎の光信号に分離する波長分割多重部と、
該波長分割多重部と複数のクライアント装置との間に設けられて波長毎に光信号を波長変換する複数のトランスポンダと、
前記トランスポンダと前記クライアント装置との間の接続経路を切り替える光スイッチ部と、
を含んで構成される光伝送装置の制御方法であって、
前記トランスポンダのそれぞれに割り振られた前記トレース識別子の送信ラベル、受信ラベル、受信ラベル期待値に基づいて前記光スイッチ部を制御し、
前記トランスポンダのいずれかにおいて受信ラベルと受信ラベル期待値とのトレース識別子不一致(Trace Identifier Mismatch)が発生したときに、前記光スイッチ部を切り替える、制御方法である。
上記提案によると、所定のトランスポンダの送信ラベルを故意に書き換え、この変更送信ラベルを含んだ光信号をWDM信号に多重して対向局へ送信することにより、対向局において故意に受信信号のラベル不一致を発生させ、自局と対向局とで互いに障害発生を認知することができる。
その送信ラベルを書き換えるラベル変更トランスポンダは、障害の発生したトランスポンダに接続したクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダとすることができる。そして、このラベル変更トランスポンダの送信ラベルについて、障害発生トランスポンダに本来設定されている送信ラベルの値に書き換えるようにすれば、障害発生トランスポンダと、このトランスポンダの代わりとして使用する代用トランスポンダとを、対向局の光伝送装置へ通知することができる。したがって、自局及び対向局の光伝送装置において互いに障害発生を認知すると共に、各局が光スイッチ部の切り替え情報を共有し、同調して代替救済を行うことができる。
光伝送システムの概略図。 図1Aに示した光伝送システムのA局及びB局に備えられる光伝送装置の実施形態を示したブロック図。 正常運用されている光伝送装置を示した説明図。 障害発生時の光伝送装置を示した説明図。 図3に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図4に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図5に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図6に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図7に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図8に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図9に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図10に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図11に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図12に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図13に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図3とは異なる障害発生時の光伝送装置を示した説明図。 図15に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図16に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図3及び図15とは異なる障害発生時の光伝送装置を示した説明図。 図18に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 図19に続く光伝送装置の状態を示した説明図。 予備のトランスポンダを備えた光伝送装置の正常運用時を示した説明図。 図21の光伝送装置の障害発生時を示した説明図。 図22に続く光伝送装置の状態を示した説明図。
以下に記載する光伝送装置は、いずれかのトランスポンダに関して障害が発生したときに、該障害発生トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも優先順位の低いクライアント装置に接続しているトランスポンダを代用して、救済を実行する。したがって、予備のトランスポンダを設けなくとも代替救済を実行できるし、予備のトランスポンダを設ける場合は、1台の予備トランスポンダがあれば、全トランスポンダについて少なくとも1回の代替救済を実行することができる。
また、以下に記載する光伝送装置は、自局と対向局とで交信するWDM信号を利用して、互いの障害発生を通知することができる。例えば、光伝送装置に受信されたWDM信号中のいずれかの波長の光信号に障害が発生していたとする。この光伝送装置において、障害が発生している光信号以外の光信号に対応するトランスポンダのいずれかで故意に送信ラベルを書き換える。これにより、ラベル不一致とした光信号を含むWDM信号を作り出し、該信号を対向局へ送信する。このWDM信号送信により、対向局の光伝送装置においてラベル不一致を検出させ、トランスポンダに係る障害発生を認識させることができる。対向局光伝送装置では、これに応じて光スイッチ部の切り替えを実行することにより、トランスポンダ代替救済を実行することが可能となる。
あるいは、光伝送装置においていずれかの波長の光信号に障害が発生して当該光信号のトランスポンダの出力を停止させたときに、対向局の光伝送装置において上記ラベル不一致を生成する制御が実行されれば、対向局からのラベル不一致の光信号を含むWDM信号が受信されることで、自局の障害発生を対向局でも認識できたと確認することができる。そして、光スイッチ部を切り替えてトランスポンダ代替救済を行うことができる。
このような制御により、障害に対するプロテクション機能を備えたWDM光伝送システムの低コスト化が期待される。
図1Aに、光伝送装置を利用する光伝送システムについて一例を示している。すなわち、それぞれ光伝送装置を備えるA局とB局とが光ファイバを用いた光伝送路OTLを介して一対一(Point to Point)接続され、光伝送路OTLを通してA局とB局との間でWDM信号が送受信される。なお、A局及びB局は、一対一接続されるものに限られるわけではなく、リング型ネットワークのノード等であってもよい。
このようなA局及びB局に備えられる光伝送装置の実施形態について、図1Bに示す。本実施形態の光伝送装置は、光伝送路OTLに対してWDM信号を送受信する波長分割多重部(MUX/DEMUX)10と、波長毎(チャネル毎)に設けられたトランスポンダ(TP)20と、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)スイッチを用いた光スイッチ部(SW)30と、トランスポンダ20の状態に応じて光スイッチ部30の切り替えを制御する制御部(CTR)40と、を備えている。
波長分割多重部10は、各トランスポンダ20から出力された波長の異なる光信号を波長多重してWDM信号とし、光ファイバ網の伝送路OTLへ送信する。また、伝送路OTLから受信したWDM信号を波長毎の光信号に分離して、各波長のトランスポンダ20へそれぞれ出力する。
トランスポンダ20は、WDM信号として多重する波長の数だけ設けられており、クライアント装置(CL)50から光スイッチ部30を通し入力される光信号を、それぞれ所定の波長に変換して波長分割多重部10へ出力する。また、トランスポンダ20は、波長分割多重部10から入力される光信号の波長をクライアント装置50用の波長に変換して、光スイッチ部30を通し対応するクライアント装置50へ出力する。それぞれのトランスポンダ20は、自身の状態を制御部40に報告する。また、これらトランスポンダ20からクライアント装置50への出力経路中には、光分岐部60がそれぞれ設けられており、トランスポンダ20から出力される光信号の一部が、制御部40の監視用に分岐される。
光スイッチ部30は、制御部40の制御に従いトランスポンダ20とクライアント装置50との間の接続経路を切り替える。この光スイッチ部30の切り替えによって、一つのトランスポンダ20に接続するクライアント装置50を、全クライアント装置50の中から選択することができる。
制御部40は、トランスポンダ20毎に、優先順位、トレース識別子の送信ラベル(送信する光信号にのせる識別ラベル)、受信ラベル(実際に受信した光信号の識別ラベル)、受信ラベル期待値(本来受信すべき光信号の識別ラベル)を対応させた書き換え可能なテーブルTB(図2〜図23参照)を、メモリ等に記憶してもっている。制御部40は、このテーブルTBを参照して光スイッチ部30を制御する。トレース識別子は、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)G.709、GR−253(Bellcore)/ITU−TG.707(SONET/SDH)で規定されており、トランスポンダ20で光信号にのせるメッセージである。トランスポンダ20において、波長分割多重部10から入力されている光信号の識別ラベル=受信ラベルが受信ラベル期待値と異なっている場合には、トレース識別子不一致のアラームが出されることになっている。なお、本実施形態では、この規定のトレース識別子を利用して、対向する光伝送装置へ光信号の識別子を転送しているが、これによらず、例えば監視制御信号転送用の別波長を用意して、光信号のラベルを転送することもできる。
本実施形態における各局の制御部40のテーブルTBは、図2に示すように、波長毎のトランスポンダ20A〜F,20a〜fに対応させて、優先順位、送信ラベル、受信ラベル、受信ラベル期待値、各トランスポンダ20に対する光スイッチ部30のスイッチ状態(接続経路の状態)、各トランスポンダ20の現在の状態(正常か異常かなど)が書き込まれている。さらに、自局及び対向局の運用状態、現在の最低優先順位の情報も、当該テーブルTBに書き込まれている。制御部40は、このテーブルTBを参照してトランスポンダ20に関する変化を判断し、自局と対向局の状況に応じて書き換えを行う。
以下、図2〜図14を参照して、波長毎にあるトランスポンダ20のいずれかに障害が発生したときに、A局及びB局の制御部40が光スイッチ部30を切り替える制御について説明する。制御部40は、障害発生トランスポンダ20に接続しているクライアント装置50よりも優先順位の低いクライアント装置50に接続しているトランスポンダ20に対し、障害発生トランスポンダ20に接続していたクライアント装置50が接続されるように、光スイッチ部30を切り替える。各図中、左側のA局に示すトランスポンダ20A〜Fを含んだ光伝送装置と右側のB局に示すトランスポンダ20a〜fを含んだ光伝送装置とは、例えば図1Aに示すように、伝送路OTLを介し一対一接続されている。
図2は、A局、B局両方の全トランスポンダ20が正常に動作している状態を示している。このときの各局制御部40がもつテーブルTBの項目について説明する。
優先順位は、優先順位“1”が最も優先度が高く、優先順位“6”が最も優先度が低い。この優先順位は、それぞれのトランスポンダ20が担当している光信号の優先順位を示し、クライアント装置50が送受信するデータの種別、例えば音声通話かデータ通信かなど信号のサービス品質や、データの重要度に応じてランク付けしたものである。初期状態において、各クライアント装置50にそれぞれ対応付けたトランスポンダ20ごとに、該当するクライアント装置50の優先順位を割り振ることで、テーブルTBにおいて、各トランスポンダ20の優先順位が書き込まれる。
送信ラベル(Label)は、自局のトランスポンダ20が対向局へ送信する光信号にのせる識別ラベルである。受信ラベル(Label)は、対向局のトランスポンダ20の送信ラベルであり、波長分割多重部10からトランスポンダ20に入力された光信号に含まれている実際の識別ラベルである。受信ラベル(Label)期待値は、自局トランスポンダ20が本来受け取るべき光信号の識別ラベル(対向局トランスポンダ20の送信ラベル)で、予め設定されたものである。
スイッチ(Switch)状態は、光スイッチ部30の切り替え情報であり、「優先順位を示す数値」、「折り返し」、「OFF」の値をもつ。「優先順位を示す数値」は、トランスポンダ20がどの優先順位のクライアント装置50と接続されているかを示す。「折り返し」は、トランスポンダ20のクライアント装置側出力が折り返されて、波長分割多重部10の方へと戻されていることを示す。「OFF」は、トランスポンダ20がいずれのクライアント装置50とも接続されていないことを示している。すなわち、「OFF」の場合は、このトランスポンダ20を介して、波長分割多重部10からの光信号がいずれのクライアント装置50へも入力されておらず、いずれのクライアント装置50からの光信号も波長分割多重部10へ入力されていない状態であることを示す。
状態(ユニット状態)は、トランスポンダ20の現在の状態を示す情報であり、「正常」、「自局障害」、「対向障害」、「待機」の値をもつ。「正常」は、該当波長の光信号が疎通していることを示す。「自局障害」は、自局トランスポンダ20に関する障害発生が認識されている状態を示す。「対向障害」は、自局トランスポンダ20に異常がない状態において、波長分割多重部10からの対応する光信号入力に異常が検出された状態を示す。「待機」は、クライアント装置50よりもトランスポンダ20の個数が多い場合に、運用していない予備のトランスポンダ20であることを示す。
運用状態は、トランスポンダ20毎の状態ではなく、現在の局の状態を示し、「正常運用」、「自局障害切り替え」、「対向局障害切り替え」の値をもつ。「正常運用」は、お互い正常に動作している状態を示す。「自局障害切り替え」は、自局で障害が発生して切り替え制御中であることを示す。「対向局障害切り替え」は、対向局で障害が発生して切り替え制御中であることを示している。
現在最低優先順位は、現在正常運用中のトランスポンダ20のうち、対応するクライアント装置50の優先順位が最低であるものの優先順位の数値を示す。
一例として、図2に示すA局のテーブルTBにおいては、いずれのトランスポンダ20においても障害が発生しておらず且つB局からの光信号入力にも障害が発生していないので、運用状態の項目は、自局及び対向局ともに正常に動作していることを示す“正常運用”になっている。そして、全トランスポンダ20が正常運用中なので、対応するクライアント装置50の最低の優先順位の数値を示す現在最低優先順位の項目は、“6”となっている。
また、各トランスポンダ20A〜Fの項目を追っていくと、まずトランスポンダ20Aは、初期設定として優先順位が“1”であるクライアント装置50に接続されているので、優先順位及びスイッチ状態の両項目が“1”となっている。該トランスポンダ20Aの送信ラベルとしては、“AAA”が設定されている。そして、このトランスポンダ20Aは、B局のトランスポンダ20aによる光信号を入力するように設定されているので、受信ラベル期待値の項目には、B局のトランスポンダ20aの送信ラベルである“aaa”が設定されている。現在、正常運用中なので、受信ラベルの項目は期待値通りの“aaa”であり、状態の項目は“正常”になっている。
その他のトランスポンダ20B,C,D,E,Fの項目も同様に設定される。トランスポンダ20Bは、初期設定で優先順位“2”のクライアント装置50に接続されているので、優先順位及びスイッチ状態の両項目が“2”である。トランスポンダ20Bの送信ラベルには“BBB”が設定され、また、トランスポンダ20Bは、B局のトランスポンダ20bによる光信号を入力する設定なので、受信ラベル期待値の項目に“bbb”が設定されている。そして、現在、正常運用中なので、受信ラベルの項目は期待値通りの“bbb”であり、状態の項目は“正常”である。
トランスポンダ20Cは、初期設定で優先順位“3”のクライアント装置50に接続されているので、優先順位及びスイッチ状態の両項目が“3”である。トランスポンダ20Cの送信ラベルには“BBB”が設定され、また、トランスポンダ20Cは、B局のトランスポンダ20cによる光信号を入力する設定なので、受信ラベル期待値の項目に“ccc”が設定されている。そして、現在、正常運用中なので、受信ラベルの項目は期待値通りの“ccc”であり、状態の項目は“正常”である。
トランスポンダ20Dは、初期設定で優先順位“4”のクライアント装置50に接続されているので、優先順位及びスイッチ状態の両項目が“4”である。トランスポンダ20Dの送信ラベルには“DDD”が設定され、また、トランスポンダ20Dは、B局のトランスポンダ20dによる光信号を入力する設定なので、受信ラベル期待値の項目に“ddd”が設定されている。そして、現在、正常運用中なので、受信ラベルの項目は期待値通りの“ddd”であり、状態の項目は“正常”である。
トランスポンダ20Eは、初期設定で優先順位“5”のクライアント装置50に接続されているので、優先順位及びスイッチ状態の両項目が“5”である。トランスポンダ20Eの送信ラベルには“EEE”が設定され、また、トランスポンダ20Eは、B局のトランスポンダ20eによる光信号を入力する設定なので、受信ラベル期待値の項目に“eee”が設定されている。そして、現在、正常運用中なので、受信ラベルの項目は期待値通りの“eee”であり、状態の項目は“正常”である。
トランスポンダ20Fは、初期設定で最も低い優先順位“6”のクライアント装置50に接続されているので、優先順位及びスイッチ状態の両項目が“6”である。トランスポンダ20Fの送信ラベルには“FFF”が設定され、また、トランスポンダ20Fは、B局のトランスポンダ20fによる光信号を入力する設定なので、受信ラベル期待値の項目に“fff”が設定されている。そして、現在、正常運用中なので、受信ラベルの項目は期待値通りの“fff”であり、状態の項目は“正常”である。
なお、このA局の対向局であるB局においても、図2に示す通り、A局同様にしてテーブルTBの初期設定が行われている。
このように初期設定に従ってA局及びB局が正常動作している状態から、図3に示す障害が発生したとする。図3に示す状況は、A局の優先順位“2”担当のトランスポンダ20Bの伝送路側(波長分割多重部10側)出力において障害が発生した状況である。ただし、この時点でA局光伝送装置の制御部40は自局の障害発生を認識していない。一方、B局の光伝送装置においては、A局のトランスポンダ20Bの光信号を受け取るはずのトランスポンダ20bで伝送路側入力、すなわち波長分割多重部10からの対応する光信号入力に異常が生じることから、B局制御部40は、障害発生を認識する。図3の場合、B局トランスポンダ20bには障害が発生していないので、B局制御部40は、対向障害と認識し、自局テーブルTBにおいて、トランスポンダ20b(=伝送路側入力異常トランスポンダ)の状態を“対向障害”に書き換える。
次いで、B局制御部40は、該伝送路側入力異常のトランスポンダ20bに接続したクライアント装置50よりも低い優先順位に該当するトランスポンダ20があるか否か調べる。すなわち、伝送路側入力異常のトランスポンダ20bに接続したクライアント装置50よりも優先順位の低いクライアント装置50に接続しているトランスポンダ20が自局にあるか否か、テーブルTBを検索する。そして、B局制御部40は、該当するトランスポンダ20が自局にあれば、テーブルTBの運用状態を“対向局障害切り替え”として対向局障害切り替えのシーケンスに移行する。
図4において、対向局障害切り替えのシーケンスに移行したB局制御部40は、トランスポンダ20bに接続したクライアント装置50よりも優先順位の低いクライアント装置50が複数ある場合、例えば現在の最低優先順位“6”のクライアント装置50に接続したトランスポンダ20fについて、テーブルTBの送信ラベル“fff”を、伝送路側入力異常中のトランスポンダ20bの送信ラベル“bbb”に書き換える。これにより、B局トランスポンダ20fから、異常のあった優先順位“2”に該当する送信ラベル“bbb”をもった光信号が出力され、波長分割多重部10でWDM信号に波長多重されて伝送路OTLへ送信される。
すると、A局光伝送装置では、最低優先順位“6”に該当するトランスポンダ20Fにおいて、優先順位“2”該当の受信ラベル“bbb”を含んだ光信号が、波長分割多重部10から入力されることになる。しがたってA局制御部40は、テーブルTBにおいてトランスポンダ20Fの受信ラベルを“bbb”に書き換える。その結果、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Fの受信ラベル“bbb”が、トランスポンダ20Fの受信ラベル期待値“fff”と異なることになるため、A局制御部40は、ラベル不一致、つまりトレース識別子不一致を検出する。これによりA局制御部40は、受信ラベル期待値“bbb”を本来もつ優先順位“2”該当のトランスポンダ20Bに関して障害が発生していると判断することができ、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Bの状態を“自局障害”に書き換える。そして、A局制御部40は、テーブルTBの運用状態を“自局障害切り替え”として自局障害切り替えのシーケンスに移行する。
図5において、自局障害切り替えのシーケンスに移行したA局制御部40は、光スイッチ部30を制御し、優先順位“6”のクライアント装置50とこれに対応するトランスポンダ20Fとの接続をオフに切り替え、テーブルTBにおいて、該トランスポンダ20Fのスイッチ状態を“OFF”に書き換える。これにより、A局トランスポンダ20Fの伝送路側出力が異常状態になるので、このトランスポンダ20Fに対応する受信ラベル期待値“FFF”が設定されているB局トランスポンダ20fにおいて、伝送路側入力に異常が発生することになる。当該トランスポンダ20fの伝送路側入力異常を認識したB局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20fの状態を“アラーム”に書き換える。これによりB局制御部40は、A局側が自局障害を認識したと判断する。
A局とB局との間で以上の交信が実行されることによって、A局制御部40が自局のトンラスポンダ20Bの伝送路側出力に障害が発生したことを認識することができると共に、B局制御部40は、対向局のトランスポンダ20Bに関して障害が発生し且つ対向局の制御部40がその障害発生を認識したと判断することができる。すなわち、両局制御部40が同調して、障害発生したトランスポンダ20Bの代替制御を実行することができる。
図6において、優先順位“6”該当のトランスポンダ20fで伝送路側入力異常が検出された後のB局制御部40は、テーブルTBにおいて、“bbb”に書き換えていたトランスポンダ20fの送信ラベルを、書き換え前の本来の識別ラベル“fff”に戻す。さらに、B局制御部40は、光スイッチ部30を制御し、送信ラベル“fff”に書き戻したトランスポンダ20fに対して、対向局障害の発生しているトランスポンダ20bに接続していた優先順位“2”のクライアント装置50が接続されるように、切り替える。このように光スイッチ部30を切り替えたB局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20bのスイッチ状態を“OFF”に書き換え、トランスポンダ20fのスイッチ状態を“優先順位2”に書き換える。
このB局制御部40の代替制御により、A局において、波長分割多重部10からトランスポンダ20Fに入力される光信号の受信ラベルが“fff”となるので、A局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Fの受信ラベルを“fff”に書き換える。その結果、A局トランスポンダ20Fの受信ラベルと受信ラベル期待値とが一致することになる。
図7において、トランスポンダ20Fの受信ラベルが本来の値に戻ると、A局制御部40は、B局において光スイッチ部30の切り替えが実行されたことを認識し、自局のA局光スイッチ部30を制御する。このときのA局制御部40は、優先順位“6”のクライアント装置50に接続していたトランスポンダ20Fと優先順位“2”のクライアント装置50とが接続されるように、光スイッチ部30を切り替える。すなわち、A局制御部40は、受信ラベルと受信ラベル期待値とが“fff”に一致復帰したトランスポンダ20Fに対して、一致前の、受信ラベル期待値と異なっていた受信ラベル“bbb”が本来設定されているトランスポンダ20Bに接続していたクライアント装置50が接続されるように、光スイッチ部30を切り替える。
このように光スイッチ部30を切り替えたA局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Bのスイッチ状態を“OFF”に書き換え、トランスポンダ20Fのスイッチ状態を“優先順位2”に書き換える。これにより、最低の優先順位“6”だったA局トランスポンダ20FとB局トランスポンダ20fとの間で、優先順位“2”の光信号が正常に送受信される。
図8において、トランスポンダ20Fとトランスポンダ20fとの正常通信が確認されると、A局及びB局の制御部40は、優先順位“2”に該当していたトランスポンダ20B,20bに対し、優先順位“6”のクライアント装置50が接続されるように、光スイッチ部30を切り替える。そして、各制御部40は、各テーブルTBにおいて、トランスポンダ20B,20bの優先順位を“6”に書き換え且つトランスポンダ20F,20fの優先順位を“2”に書き換えると共に、トランスポンダ20B,20bのスイッチ状態を“優先順位6”に書き換える。さらに、各制御部40は、各テーブルTBの運用状態を“正常運用”に書き換え、現在の最低優先順位を“5”に書き換えて、シーケンスを終了する。
以上の処理により、優先順位“6”該当のトランスポンダ20を用いて、優先順位“2”の光信号を代替救済することができる。そして、障害の発生したトランスポンダ20については、代替救済の処理後に復旧作業を行うことができ、該トランスポンダ20が復旧すれば、優先順位“6”の光信号を復帰させることができる。すなわち、予備の冗長トランスポンダを設けなくとも、障害の生じたトランスポンダについて、これより優先順位の低いトランスポンダで代替救済することが可能である。しかも、その救済制御について、自局と他局とで光信号を交信することにより、両局で同調して自動的に実行することが可能である。
上記優先順位“2”該当のトランスポンダ20B,20bに対する優先順位“6”該当のトランスポンダ20F,20fによる代替救済の後に、さらに同様の障害がA局のトランスポンダ20Aに発生したときの処理を、図9〜図14に示している。すなわち、複数台のトランスポンダ20に障害が発生しても、同様の代替救済を行うことができる。
図9で、A局のトランスポンダ20Aの伝送路側出力で障害が発生しているが、A局制御部40は自局の障害を未だ認識していない状況にある。一方、A局トランスポンダ20Aの光信号を受け取るはずのB局トランスポンダ20aでは、波長分割多重部10からの対応する光信号入力に異常が発生するので、伝送路側入力異常となる。このとき、B局トランスポンダ20a自身には障害が発生していないので、B局制御部40は、対向局障害発生と認識し、テーブルTBにおいてトランスポンダ20aの状態を“対向障害”に書き換える。そして、B局制御部40は、該伝送路側入力異常トランスポンダ20aに接続しているクライアント装置50よりも優先順位の低いクライアント装置50に接続しているトランスポンダ20があるか否かテーブルTBを検索する。その結果、優先順位の低いものがあれば、B局制御部40は、テーブルTBの運用状態を“対向局障害切り替え”として対向局障害切り替えのシーケンスに移行する。
図10において、対向局障害切り替えのシーケンスに移行したB局制御部40は、トランスポンダ20aに接続したクライアント装置50よりも優先順位の低いクライアント装置50のうち、例えば現在最低優先順位“5”のクライアント装置50に接続したトランスポンダ20eについて、テーブルTBの送信ラベル“eee”を、伝送路側入力異常のトランスポンダ20aの送信ラベル“aaa”に書き換える。これにより、B局トランスポンダ20aから、優先順位“1”に該当する送信ラベル“aaa”をもった光信号が出力され、波長分割多重部10でWDM信号に波長多重されて伝送路OTLへ送信される。
これに対するA局側では、最低優先順位“5”該当のトランスポンダ20Eにおいて、優先順位“1”該当の受信ラベル“aaa”を含んだ光信号が、波長分割多重部10から入力されることになる。したがってA局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Aの受信ラベルを“aaa”に書き換える。その結果、A局のテーブルTBにおいて、トランスポンダ20Eに入力される光信号の受信ラベル“aaa”が、トランスポンダ20Eの受信ラベル期待値“eee”と異なることになるため、A局の制御部40は、ラベル不一致を検出する。これによりA局の制御部40は、受信ラベル期待値“aaa”を本来もつ優先順位“1”該当のトランスポンダ20Aに障害が発生していると判断し、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Aの状態を“自局障害”に書き換える。そして、A局制御部40は、テーブルTBの運用状態を“自局障害切り替え”として自局障害切り替えのシーケンスに移行する。
図11において、自局障害切り替えのシーケンスに移行したA局制御部40は、光スイッチ部30を制御し、優先順位“5”のクライアント装置50とトランスポンダ20Eとの接続をオフに切り替え、テーブルTBにおいて、該トランスポンダ20Eのスイッチ状態を“OFF”に書き換える。これにより、A局トランスポンダ20Eの伝送路側出力が異常状態になるので、このトランスポンダ20Eに対応する受信ラベル期待値“EEE”が設定されているB局のトランスポンダ20eにおいて、伝送路側入力に異常が発生することになる。当該トランスポンダ20eの伝送路側入力異常を検出したB局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20eの状態を“アラーム”に書き換える。これによりB局制御部40は、A局側が自局障害を認識したと判断することができる。
図12において、優先順位“5”該当のトランスポンダ20eで伝送路側入力異常が検出された後のB局制御部40は、テーブルTBにおいて、“aaa”に書き換えていたトランスポンダ20eの送信ラベルを、書き換え前の識別ラベル“eee”に戻す。さらに、B局制御部40は、送信ラベルを“eee”に書き戻したトランスポンダ20eに対して、対向局障害が発生しているトランスポンダ20aに接続していた優先順位“1”のクライアント装置50が接続されるように、光スイッチ部30を切り替える。このように光スイッチ部30を切り替えたB局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20aのスイッチ状態を“OFF”に書き換え、トランスポンダ20eのスイッチ状態を“優先順位1”に書き換える。
これにより、B局トランスポンダ20eに対応するA局トランスポンダ20Eでは、受信ラベルが“eee”に戻ることになる。したがってA局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Eの受信ラベルを“eee”に書き換える。すると、A局テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Eの受信ラベルが受信ラベル期待値と一致することになるので、A局制御部40は、B局において光スイッチ部30の切り替えが実行されたと認識する。
図13において、トランスポンダ20Eの受信ラベルが本来の値に戻ると、A局制御部40は、優先順位“5”のクライアント装置50に接続していたトランスポンダ20Eと優先順位“1”のクライアント装置50とを接続するように、光スイッチ部30を切り替える。すなわち、制御部40は、受信ラベルと受信ラベル期待値とが“eee”に一致復帰したトランスポンダ20Eに対して、一致前の、受信ラベル期待値と異なっていた受信ラベル“aaa”が本来設定されているトランスポンダ20Aに接続していたクライアント装置50が接続されるように、光スイッチ部30を切り替える。このように光スイッチ部30を切り替えたA局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Aのスイッチ状態を“OFF”に書き換え、トランスポンダ20Eのスイッチ状態を“優先順位1”に書き換える。これにより、最低の優先順位“5”を担当していたトランスポンダ20Eとトランスポンダ20eとの間で、優先順位“1”の光信号が正常に送受信される。
図14において、トランスポンダ20Eとトランスポンダ20eとの正常通信が確認されると、A局及びB局の制御部40は、優先順位“1”に該当していたトランスポンダ20A,20aに対し、優先順位“5”のクライアント装置50が接続されるように、光スイッチ部30を切り替える。そして、各制御部40は、各テーブルTBにおいて、トランスポンダ20A,20aの優先順位を“5”に書き換え且つトランスポンダ20E,20eの優先順位を“1”に書き換えると共に、トランスポンダ20A,20aのスイッチ状態を“優先順位5”に書き換える。さらに、各制御部40は、各テーブルTBの運用状態を“正常運用”に書き換え、現在の最低優先順位を“4”に書き換えて、シーケンスを終了する。
図15〜図17に、トランスポンダ20のクライアント装置50側に障害が発生し、制御部40が自局障害を検出した場合の処理を示している。上記同様、図中左側に示すトランスポンダ20A〜Fを備えたA局光伝送装置と図中右側に示すトランスポンダ20a〜fを備えたB局光伝送装置とは、伝送路OTLを介し一対一接続されている。
図15において、A局の優先順位“2”のクライアント装置50に接続しているトランスポンダ20Bにおいて、クライアント装置側出力に障害が生じており、A局制御部40は、分岐部60を通じた監視によりこれを検出している。このトランスポンダ20Bのクライアント装置側障害を認識したA局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Bの状態を“自局障害”に書き換え、運用状態を“自局障害切り替え”として自局障害切り替えのシーケンスに移行する。
図16において、自局障害切り替えのシーケンスに移行したA局制御部40は、光スイッチ部30を制御し、障害が発生しているトランスポンダ20Bと優先順位“2”のクライアント装置50との接続をオフに切り替え、テーブルTBにおいて、当該トランスポンダ20Bのスイッチ状態を“OFF”に書き換える。これにより、このトランスポンダ20Bに対応する受信ラベル期待値“BBB”が設定されているB局のトランスポンダ20bにおいて、波長分割多重部10からの対応する光信号入力が異常状態になる。したがってB局制御部40は、この伝送路側入力異常の発生したトランスポンダ20bについて、対向局障害発生と認識し、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20bの状態を“対向障害”に書き換える。そして、B局の制御部40は、該伝送路側入力異常のトランスポンダ20bに接続していたクライアント装置50よりも優先順位の低いクライアント装置50に接続したトランスポンダ20があるか否か、テーブルTBを検索する。その結果、優先順位の低いものがあれば、B局制御部40は、テーブルTBの運用状態を“対向局障害切り替え”として対向局障害切り替えのシーケンスに移行する。
図17において、対向局障害切り替えのシーケンスに移行したB局制御部40は、優先順位“2”よりも低い優先順位をもつ複数のクライアント装置50のうち、例えば現在の最低優先順位“6”のクライアント装置50に接続したトランスポンダ20fについて、テーブルTBの送信ラベル“fff”を、伝送路側入力異常のトランスポンダ20bの送信ラベル“bbb”に書き換える。これにより、B局トランスポンダ20fから、優先順位“2”該当の送信ラベル“bbb”をもった光信号が出力され、波長分割多重部10でWDM信号に波長多重されて伝送路OTLへ送信される。
すると、A局光伝送装置では、最低優先順位“6”に該当するトランスポンダ20Fにおいて、優先順位“2”該当の受信ラベル“bbb”を含んだ光信号が入力されることになる。したがってA局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Fの受信ラベルを“bbb”に書き換える。その結果、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Fに入力される光信号の受信ラベル“bbb”が、受信ラベル期待値“fff”と異なることになるため、A局制御部40は、ラベル不一致を検出する。これによりA局制御部40は、B局側が対向局障害を認識したと判断する。
このようにして両局の制御部40が互いに障害発生を認識した後は、上述の図5以降と同様の処理が実行されることにより、優先順位“2”の光信号を、優先順位“6”を担当していたトランスポンダ20F,20fで代替して送受信し、救済することができる。
図18〜図20に、トランスポンダ20自身にハード障害が発生したときの処理を示している。上記同様、図中左側に示すトランスポンダ20A〜Fを備えたA局光伝送装置と図中右側に示すトランスポンダ20a〜fを備えたB局光伝送装置とは、伝送路OTLを介し一対一接続されている。
図18において、A局の優先順位“2”のクライアント装置50に接続したトランスポンダ20Bでハードに障害が発生しており、該トランスポンダ20Bの伝送路側及びクライアント装置側の両方で障害発生となっている。トランスポンダ20B自身に障害が発生していることを検出したA局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Bの状態を“自局障害”に書き換え、運用状態を“自局障害切り替え”として自局障害切り替えのシーケンスに移行する。
一方、B局制御部40は、A局トランスポンダ20Bに対応する受信ラベル期待値“BBB”が設定されているB局のトランスポンダ20bにおいて、伝送路側入力に異常が検出されるので、対向局障害発生と認識する。したがってB局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20bの状態を“対向障害”に書き換える。そして、B局制御部40は、該伝送路側入力異常のトランスポンダ20bに接続したクライアント装置50よりも優先順位の低いクライアント装置50に接続したトランスポンダ20があるか否か、テーブルTBを検索する。その結果、優先順位の低いものがあれば、B局制御部40は、テーブルTBの運用状態を“対向局障害切り替え”として対向局障害切り替えのシーケンスに移行する。
図19において、自局障害切り替えのシーケンスに移行したA局制御部40は、光スイッチ部30を制御し、障害が発生しているトランスポンダ20Bと優先順位“2”のクライアント装置50との接続をオフに切り替え、テーブルTBにおいて、該トランスポンダ20Bのスイッチ状態を“OFF”に書き換える。これにより確実にトランスポンダ20Bの入出力が途絶えるので、仮に図18の状況でB局制御部40が対向局障害発生を認識できなかった場合でも、この時点で対向局障害切り換えのシーケンスに移行することができる。
図20において、対向局障害切り替えのシーケンスに移行したB局制御部40は、優先順位“2”よりも低い優先順のクライアント装置50に接続しているトランスポンダ20のうち、例えば現在の最低優先順位“6”のクライアント装置50に接続しているトランスポンダ20fについて、テーブルTBの送信ラベル“fff”を、伝送路側入力異常のトランスポンダ20bの送信ラベル“bbb”に書き換える。これにより、B局トランスポンダ20fから、優先順位“2”該当の送信ラベル“bbb”をもった光信号が出力され、波長分割多重部10でWDM信号に波長多重されて伝送路OTLへ送信される。
すると、A局光伝送装置では、最低優先順位“6”に該当するトランスポンダ20Fにおいて、優先順位“2”該当の受信ラベル“bbb”を含んだ光信号が入力されることになる。したがってA局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Fの受信ラベルを“bbb”に書き換える。その結果、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Fに入力される光信号の受信ラベル“bbb”が、受信ラベル期待値“fff”と異なることになるため、A局の制御部40は、ラベル不一致を検出する。これによりA局制御部40は、B局側が対向局障害を認識したと判断する。
このようにして両局の制御部40が互いに障害発生を認識した後は、上述の図5以降と同様の処理が実行されることにより、優先順位“2”の光信号を、優先順位“6”を担当していたトランスポンダ20F,20fで代替して送受信し、救済することができる。
図21〜図23に、予備のトランスポンダ20を1個設けた冗長構成を示している。上記同様、図中左側に示すトランスポンダ20A〜Fを備えたA局光伝送装置と図中右側に示すトランスポンダ20a〜fを備えたB局光伝送装置とは、伝送路OTLを介し一対一接続されている。本例の場合、両局のトランスポンダ20A〜F,20a〜fのうち、最低優先順位“6”としたトランスポンダ20F,20fが予備として設けられている。
図21に示すように、この場合、両局の制御部40が管理する各テーブルTBにおいて、予備トランスポンダ20F,20fのスイッチ状態は“折り返し”とされ且つ状態は“待機”に初期設定されている。
図22において、上述の図3のごとく、A局の優先順位“2”のクライアント装置50に接続したトランスポンダ20Bの伝送路側出力において障害が発生したとする。ただし、この時点でA局光伝送装置の制御部40は自局の障害を認識していない。一方、B局の光伝送装置においては、A局トランスポンダ20Bの光信号を受け取るはずのトランスポンダ20bで伝送路側入力に異常が生じることから、B局制御部40は、対向局障害発生と認識することができる。したがってB局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20bの状態を“対向障害”に書き換える。そして、B局制御部40は、テーブルTBにおいて優先順位“2”よりも低い優先順位に該当しているトランスポンダ20を検索する。本例の場合、優先順位“6”として予備トランスポンダ20fがあるので、B局制御部40は、テーブルTBの運用状態を“対向局障害切り替え”とし、予備トランスポンダ20fを使用した対向局障害切り替えのシーケンスに移行する。
図23において、対向局障害切り替えのシーケンスに移行したB局制御部40は、テーブルTBにおいて、予備トランスポンダ20fの送信ラベル“fff”を、伝送路側入力異常のトランスポンダ20bの送信ラベル“bbb”に書き換えると共に、予備トランスポンダ20fの状態を“正常”に書き換える。これにより、B局トランスポンダ20fから、優先順位“2”該当の送信ラベル“bbb”をもった光信号が出力され、波長分割多重部10でWDM信号に波長多重されて伝送路OTLへ送信される。
すると、A局で最低優先順位“6”に該当する予備トランスポンダ20Fにおいて、波長分割多重部10から優先順位“2”該当の受信ラベル“bbb”を含んだ光信号が入力されることになる。したがってA局制御部40は、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Fの受信ラベルを“bbb”に書き換える。その結果、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Fに入力される光信号の受信ラベル“bbb”が、トランスポンダ20Fの受信ラベル期待値“fff”と異なることになるため、A局制御部40は、ラベル不一致を検出する。これによりA局制御部40は、受信ラベル期待値“bbb”を本来もつ優先順位“2”該当のトランスポンダ20Bに障害が発生していると判断し、テーブルTBにおいて、トランスポンダ20Bの状態を“自局障害”に書き換えると共に、トランスポンダ20Fの状態を正常に書き換える。そして、テーブルTBの運用状態を“自局障害切り替え”として自局障害切り替えのシーケンスに移行する。
このようにして両局の制御部40が互いに障害発生を認識した後は、上述の図5以降と同様の処理が実行されることにより、優先順位“2”の光信号を優先順位“6”を担当していたトランスポンダ20F,20fで代替して送受信し、救済することができる。本例の場合、最低優先順位“6”該当のトランスポンダ20F,20fは、予備として備えられたもので、光伝送装置においてトランスポンダ20の個数がクライアント装置50よりも1個多くなっている。これにより、全トランスポンダについて、少なくとも1回代替救済を行うことができる。
以上のようにして代替救済した障害発生トランスポンダ20について障害原因が解決されたときに、光伝送装置を障害前の状態に復旧させる処理の例を説明する。
例えば図14の状態から、A局において障害が発生しているトランスポンダ20A,20Bに関し、伝送路側の光ファイバを交換するなどして、障害を取り除いたとする。この場合、障害を解決したA局制御部40において、テーブルTBにリセットをかけ、図2の初期状態に復帰させる。すると、代替救済で光経路が変えられていた優先順位“1,2,5,6”の光信号について、当初の担当トランスポンダ、すなわち優先順位“1”=トランスポンダ20A、優先順位“2”=トランスポンダ20B、優先順位“5”=トランスポンダ20E、優先順位“6”=トランスポンダ20Fに入出力されるように、光スイッチ部30が切り替えられる。したがって、このA局制御部40におけるテーブルリセットがあると、B局制御部40は、B局トランスポンダ20a,b,e,fについて一斉に伝送路側入力異常を検出する。
このように、障害により接続切り替えを行っていたトランスポンダ20のすべてで異常が検出された場合、B局制御部40は、対向局が復旧に係るリセット処理を行ったと判断し、自局のテーブルTBを同様にリセットする。これにより、B局のテーブルTBも、図2の初期状態に復帰することになる。以降、図2の初期正常状態における光通信が行われる。
なお、B局の制御部40がテーブルリセットを行うのは、障害に起因して接続経路を切り替えたトランスポンダ20においてのみ異常が生じた場合である。切り替えを行っていないトランスポンダ20(図14の優先順位“3,4”)も含めて全トランスポンダ20で異常が発生した場合は、テーブルリセットが行われることはない。この場合は伝送路のファイバ断など他の障害が生じている可能性があるためである。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
波長の異なる光信号を波長多重してWDM信号を伝送路へ送信し、伝送路から受信したWDM信号を波長毎の光信号に分離する波長分割多重部と、
複数のクライアント装置から入力される各光信号をそれぞれ波長変換して前記波長分割多重部へ出力し、前記波長分割多重部から入力される各光信号をそれぞれ波長変換して前記各クライアント装置へ出力する複数のトランスポンダと、
前記トランスポンダと前記クライアント装置との間の接続経路を切り替える光スイッチ部と、
前記トランスポンダのいずれかに障害が発生したときに、この障害発生トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダを、前記障害発生トランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える制御部と、
を含んで構成され、
前記制御部は、
少なくとも優先順位、送信ラベル、受信ラベル、受信ラベル期待値の各項目を、前記トランスポンダ毎に対応させたテーブルを有し、
前記トランスポンダのいずれかで前記波長分割多重部から入力される光信号に異常があったときに、前記テーブルにおいて、この入力異常トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダの送信ラベルを、前記入力異常トランスポンダの送信ラベルに書き換え、
この送信ラベルを書き換えたラベル変更トランスポンダが、当該書き換え後の送信ラベルを含む光信号を前記波長分割多重部へ出力するように制御する、
光伝送装置。
(付記2)
付記1記載の光伝送装置であって、
前記制御部は、
前記ラベル変更トランスポンダが、前記書き換え後の送信ラベルを含む光信号を前記波長分割多重部へ出力した後、
このラベル変更トランスポンダにおいて前記波長分割多重部から入力される光信号に異常が発生すると、前記テーブルにおいて、当該ラベル変更トランスポンダの送信ラベルを、書き換え前の送信ラベルに戻し、
この書き換え前の送信ラベルに戻したトランスポンダを、前記入力異常トランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える、
光伝送装置。
(付記3)
付記2記載の光伝送装置であって、
前記制御部は、
前記光スイッチ部を切り替えた後、
この光スイッチ部を切り替えたすべてのトランスポンダに関する異常が検出された場合、前記テーブルを障害発生前の状態にリセットする、
光伝送装置。
(付記4)
付記1記載の光伝送装置であって、
前記制御部は、
前記テーブルにおいて、受信ラベルが受信ラベル期待値と異なるラベル異常トランスポンダが生じると、このラベル異常トランスポンダとクライアント装置との接続をオフとするように、前記光スイッチ部を切り替える、
光伝送装置。
(付記5)
付記4記載の光伝送装置であって、
前記制御部は、
前記ラベル異常トランスポンダとクライアント装置との接続をオフに切り替えた後、
前記テーブルにおいて、このラベル異常トランスポンダの受信ラベルが受信ラベル期待値に再度一致すると、当該トランスポンダを、前記受信ラベル期待値と異なっていた受信ラベルが本来設定されているトランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える、
光伝送装置。
(付記6)
付記1記載の光伝送装置であって、
前記制御部は、
前記トランスポンダのいずれかでクライアント装置への出力に障害が発生したとき、又は、前記トランスポンダのいずれかでハード障害が発生したときに、この障害発生トランスポンダとクライアント装置との接続をオフとするように、前記光スイッチ部を切り替える、
光伝送装置。
(付記7)
付記1〜6のいずれかに記載の光伝送装置であって、
前記トランスポンダの個数が前記クライアント装置よりも多い光伝送装置。
(付記8)
波長の異なる光信号を波長多重してWDM信号を伝送路へ送信し、伝送路から受信したWDM信号を波長毎の光信号に分離する波長分割多重部と、
複数のクライアント装置から入力される各光信号をそれぞれ波長変換して前記波長分割多重部へ出力し、前記波長分割多重部から入力される各光信号をそれぞれ波長変換して前記各クライアント装置へ出力する複数のトランスポンダと、
前記トランスポンダと前記クライアント装置との間の接続経路を切り替える光スイッチ部と、
前記トランスポンダのいずれかに障害が発生したときに、この障害発生トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダを、前記障害発生トランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える制御部と、
を含んで構成される光伝送装置を、自局及び対向局に備えた光伝送システムであって、
前記制御部は、少なくとも優先順位、送信ラベル、受信ラベル、受信ラベル期待値の各項目を、前記トランスポンダ毎に対応させたテーブルを有し、
自局の前記制御部が、
前記トランスポンダのいずれかで前記波長分割多重部から入力される光信号に異常があったときに、前記テーブルにおいて、この入力異常トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダの送信ラベルを、前記入力異常トランスポンダの送信ラベルに書き換え、この送信ラベルを書き換えたラベル変更トランスポンダが、当該書き換え後の送信ラベルを含む光信号を前記波長分割多重部へ出力するように制御し、
対向局の前記制御部が、
前記テーブルにおいて、受信ラベルが受信ラベル期待値と異なるラベル異常トランスポンダが生じると、このラベル異常トランスポンダとクライアント装置との接続をオフとするように、前記光スイッチ部を切り替え、
前記自局の制御部が、
前記ラベル変更トランスポンダにおいて前記波長分割多重部から入力される光信号に異常が発生すると、前記テーブルにおいて、当該ラベル変更トランスポンダの送信ラベルを、書き換え前の送信ラベルに戻し、この書き換え前の送信ラベルに戻したトランスポンダを、前記入力異常トランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替え、
前記対向局の制御部が、
前記テーブルにおいて、前記ラベル異常トランスポンダの受信ラベルが受信ラベル期待値に再度一致すると、このトランスポンダを、前記受信ラベル期待値と異なっていた受信ラベルが本来設定されているトランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える、
光伝送システム。
(付記9)
付記8記載の光伝送システムであって、
前記自局の制御部が、
前記光スイッチ部を切り替えた後、
この光スイッチ部を切り替えたすべてのトランスポンダに関する異常が検出された場合、前記テーブルを障害発生前の状態にリセットする、
光伝送システム。
(付記10)
波長の異なる光信号を波長多重してWDM信号を伝送路へ送信し、伝送路から受信したWDM信号を波長毎の光信号に分離する波長分割多重部と、
複数のクライアント装置から入力される各光信号をそれぞれ波長変換して前記波長分割多重部へ出力し、前記波長分割多重部から入力される各光信号をそれぞれ波長変換して前記各クライアント装置へ出力する複数のトランスポンダと、
前記トランスポンダと前記クライアント装置との間の接続経路を切り替える光スイッチ部と、
前記トランスポンダのいずれかに障害が発生したときに、この障害発生トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダを、前記障害発生トランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える制御部と、
を含んで構成される光伝送装置を、自局及び対向局に備えた光伝送システムであって、
前記制御部は、少なくとも優先順位、送信ラベル、受信ラベル、受信ラベル期待値の各項目を、前記トランスポンダ毎に対応させたテーブルを有し、
自局の前記制御部が、
前記トランスポンダのいずれかでクライアント装置への出力に障害が発生したとき、又は、前記トランスポンダのいずれかでハード障害が発生したときに、この障害発生トランスポンダとクライアント装置との接続をオフとするように、前記光スイッチ部を切り替え、
対向局の前記制御部が、
前記トランスポンダのいずれかで前記波長分割多重部から入力される光信号に異常があったときに、前記テーブルにおいて、この入力異常トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダの送信ラベルを、前記入力異常トランスポンダの送信ラベルに書き換え、この送信ラベルを書き換えたラベル変更トランスポンダが、当該書き換え後の送信ラベルを含む光信号を前記波長分割多重部へ出力するように制御し、
前記自局の制御部が、
前記テーブルにおいて、受信ラベルが受信ラベル期待値と異なるラベル異常トランスポンダが生じると、このラベル異常トランスポンダとクライアント装置との接続をオフとするように、前記光スイッチ部を切り替え、
前記対向局の制御部が、
前記ラベル変更トランスポンダにおいて前記波長分割多重部から入力される光信号に異常が発生すると、前記テーブルにおいて、このラベル変更トランスポンダの送信ラベルを、書き換え前の送信ラベルに戻し、この書き換え前の送信ラベルに戻したトランスポンダを、前記入力異常トランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替え、
前記自局の制御部が、
前記テーブルにおいて、前記ラベル異常トランスポンダの受信ラベルが受信ラベル期待値に再度一致すると、このトランスポンダを、前記受信ラベル期待値と異なっていた受信ラベルが本来設定されているトランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える、
光伝送システム。
(付記11)
付記10記載の光伝送システムであって、
前記対向局の制御部が、
前記光スイッチ部を切り替えた後、
この光スイッチ部を切り替えたすべてのトランスポンダに関する異常が検出された場合、前記テーブルを障害発生前の状態にリセットする、
光伝送システム。
(付記12)
SONET/SDHのトレース識別子機能を有するWDM光伝送ネットワークにおいてノードに備えられ、
波長の異なる光信号を波長多重してWDM信号を伝送路へ送信し、伝送路から受信したWDM信号を波長毎の光信号に分離する波長分割多重部と、
該波長分割多重部と複数のクライアント装置との間に設けられて波長毎に光信号を波長変換する複数のトランスポンダと、
前記トランスポンダと前記クライアント装置との間の接続経路を切り替える光スイッチ部と、
を含んで構成される光伝送装置の制御方法であって、
前記トランスポンダのそれぞれに割り振られた前記トレース識別子の送信ラベル、受信ラベル、受信ラベル期待値に基づいて前記光スイッチ部を制御し、
前記トランスポンダのいずれかにおいて受信ラベルと受信ラベル期待値とのトレース識別子不一致(Trace Identifier Mismatch)が発生したときに、前記光スイッチ部を切り替える、
制御方法。
(付記13)
付記12記載の制御方法であって、
前記トレース識別子不一致の受信ラベルが、障害の発生しているトランスポンダに付与されている受信ラベルと同じ値になっており、
この受信ラベルの示す障害発生トランスポンダに接続していたクライアント装置を、前記トレース識別子不一致の発生したトランスポンダへ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える、
制御方法。
10 波長分割多重部
20 トランスポンダ
30 光スイッチ部
40 制御部
50 クライアント装置
60 分岐部

Claims (1)

  1. 長の異なる光信号を波長多重してWDM(Wavelength Division Multiplexing)信号を伝送路へ送信し、伝送路から受信したWDM信号を波長毎の光信号に分離する波長分割多重部と、
    複数のクライアント装置から入力される各光信号をそれぞれ波長変換して前記波長分割多重部へ出力し、前記波長分割多重部から入力される各光信号をそれぞれ波長変換して前記各クライアント装置へ出力する複数のトランスポンダと、
    前記トランスポンダと前記クライアント装置との間の接続経路を切り替える光スイッチ部と、
    前記トランスポンダのいずれかに障害が発生したときに、この障害発生トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダを、前記障害発生トランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える制御部と、
    を含んで構成される光伝送装置を、自局及び対向局に備えた光伝送システムであって、
    前記制御部は、少なくとも自局の各クライアント装置の優先順位、自局の各クライアント装置に固有の送信ラベル、対向局の送信元のクライアント装置に固有の受信ラベル、受信する予定の送信元のクライアント装置に固有の受信ラベル期待値の各項目を、前記トランスポンダ毎に対応させたテーブルを有し、
    自局の前記制御部が、
    前記トランスポンダのいずれかで前記波長分割多重部から入力される光信号に異常があったときに、前記テーブルにおいて、この入力異常トランスポンダに接続しているクライアント装置よりも低い優先順位に該当するトランスポンダの送信ラベルを、前記入力異常トランスポンダの送信ラベルに書き換え、この送信ラベルを書き換えたラベル変更トランスポンダが、当該書き換え後の送信ラベルを含む光信号を前記波長分割多重部へ出力するように制御し、
    対向局の前記制御部が、
    前記テーブルにおいて、受信ラベルが受信ラベル期待値と異なるラベル異常トランスポンダが生じると、このラベル異常トランスポンダとクライアント装置との接続をオフとするように、前記光スイッチ部を切り替え、
    前記自局の制御部が、
    前記ラベル変更トランスポンダにおいて前記波長分割多重部から入力される光信号に異常が発生すると、前記テーブルにおいて、当該ラベル変更トランスポンダの送信ラベルを、書き換え前の送信ラベルに戻し、この書き換え前の送信ラベルに戻したトランスポンダを、前記入力異常トランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替え、
    前記対向局の制御部が、
    前記テーブルにおいて、前記ラベル異常トランスポンダの受信ラベルが受信ラベル期待値に再度一致すると、このトランスポンダを、前記受信ラベル期待値と異なっていた受信ラベルが本来設定されているトランスポンダに接続していたクライアント装置へ接続するように、前記光スイッチ部を切り替える、
    光伝送システム
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