以下に、本発明の実施例を説明する。実施例と請求項の相互の関係は、以下のとおりである。実施形態1は主に請求項1、2、7などに関し、実施形態2は主に請求項1、3、7などに関し、実施形態3は主に請求項1、4、7などに関し、実施形態4は主に請求項1、5、7などに関し、実施形態5は主に請求項1、6、7などに関する。なお、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、様々な態様で実施しうる。
<実施形態1の概要>
本実施形態のテレビ装置は、リモコン装置からチャンネル切替のための指示信号を受信すると、その指示信号を送信するためのリモコン装置の操作種別(いずれの種別のボタンを押下したか)を判定し、判定結果に応じた態様で、テレビ装置の画面上での映像切替処理を行うことを特徴とする。
特に、本実施形態のテレビ装置は、リモコン装置からチャンネル切替のための指示信号として、直接チャンネルを指定するための「数字が関連付けられたボタン」の押下による指示信号を受信すると、チャンネル切替にともなう画面上の映像切替処理を、図3に示すように、元チャンネル映像が画面中央に向けて縮小し、その後、新チャンネル映像が画面中央から拡大するように表示する態様で映像切替を行うことを特徴とする。
ユーザは、テレビ装置の画面上における図3のような映像切替表示を見ることで、自己が行ったリモコン操作の種別を直感的に把握することが可能となる。また、従来にない映像切替表示を見ることができるので、チャンネル切替が楽しみになる。
<実施形態1の機能的構成>
図2は、本実施形態のテレビシステムの機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施形態の「テレビシステム」は「リモコン装置」(02A00)と「テレビ装置」(02B00)とからなる。そして、「リモコン装置」(02A00)は「選択部」(02A01)と「送信部」(02A02)を有し、「テレビ装置」(02B00)は「受信部」(02B01)と「判定部」(02B02)と「表示制御部」(02B03)を有する。なお、「テレビ装置」(02B00)の「表示制御部」(02B03)は「第一表示制御手段」を有してもよい。
なお、以下に記載する本装置の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUやRAM、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部やその外部周辺機器用のI/Oポート、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、情報入力に利用されるユーザインターフェースなどが挙げられる。
またこれらハードウェアやソフトウェアは、RAM上に展開したプログラムをCPUで演算処理したり、メモリやハードディスク上に保持されているデータや、インターフェースを介して入力されたデータなどを加工、蓄積、出力処理したり、あるいは各ハードウェア構成部の制御を行ったりするために利用される。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を記憶媒体に固定した記憶媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
以下、本実施形態の「テレビシステム」の「リモコン装置」(02A00)と「テレビ装置」(02B00)の機能的構成について説明する。
<<リモコン装置(02A00>>
本実施形態のリモコン装置(02A00)は、「選択部」(02A01)と「送信部」(02A02)を有する。以下、「選択部」(02A01)と「送信部」(02A02)の機能的構成について説明する。
「選択部」(02A01)は、チャンネル切替のための複数のボタン群を有するよう構成される。「チャンネル切替」とは、テレビ装置の画面に出力される番組映像のチャンネル切替のことであり、「チャンネル切替のための複数のボタン群」とは、チャンネルを直接指定しチャンネルを切替えるための「直接チャンネル指定ボタン」や、チャンネルを順次切替えるための「UP切替ボタン」または「DOWN切替ボタン」や、放送種別を直接指定しチャンネルを切替えるための「放送種別選択ボタン」など、のボタンが少なくとも2種以上集まったものである。以下、「チャンネル切替のための複数のボタン群」のことを、「チャンネル切替ボタン群」という。なお、「チャンネル切替ボタン群」には、前記以外のチャンネル切替ボタンが含まれていてもよい。例えば、放送種別を順次切替えるためのボタン(例、上下または左右のそれぞれが関連付けられた矢印ボタン、など)などが含まれていてもよい。
ここで、「直接チャンネル指定ボタン」、「UP切替ボタン」、「DOWN切替ボタン」、「放送種別選択ボタン」について、図1のリモコン装置の概要図を用いて説明する。
「直接チャンネル指定ボタン」とは、チャンネルを直接指定するための操作ボタンであり、例えば、図に示すような数字が関連付けられたボタンなどが該当する。当該ボタンを押下することで、それぞれの数字ボタンに関連付けられたチャンネルに直接切替えることができる。
「UP切替ボタン」、「DOWN切替ボタン」とは、チャンネルを順次切替えるための操作ボタンであり、図の0102に示すような上下それぞれの方向が関連付けられたボタンなどが該当する。当該ボタンを押下することで、例えば、チャンネル番号の小さいものから大きいものに順次チャンネルを切替えたり、チャンネル番号の大きいものから小さいものに順次チャンネルを切替えたりすることができる。
「放送種別選択ボタン」とは、放送種別を直接指定するための操作ボタンであり、例えば、図に示すような放送種別(「地上波アナログ」、「地上波デジタル」、「BS放送」、「CS放送」など)が関連付けられたボタンが該当する。当該ボタンを押下することで、それぞれのボタンに関連付けられた放送種別のチャンネルに切替えることができる。
ここで、本実施形態の選択部(02A01)が有するチャンネル切替のための複数のボタン群の一部は、「直接チャンネル指定ボタン」であるように構成されてもよい。
「送信部」(02A02)は、リモコン操作結果を送信するよう構成される。すなわち、送信部(02A02)は、ユーザからのリモコン操作(ボタンの押下、など)があると、その操作内容を示す信号であるリモコン操作結果を取得し、以下で説明するテレビ装置(02B00)の受信部(02B01)に向けて送信する。リモコン操作結果は、電源をON/OFFするような操作結果、チャンネルを切替えるような操作結果、音量を調節するような操作結果、などあらゆるリモコン操作の結果が該当する。
なお、送信のための通信手段としては特段制限ない。すなわち、有線、無線、いずれであってもよいし、また、無線の場合には、赤外線通信、Bluetooth通信などあらゆる通信手段が利用可能である。
<<テレビ装置(02B00)>>
本実施形態のテレビ装置(02B00)は、「受信部」(02B01)と「判定部」(02B02)と、「表示制御部」(02B03)を有する。なお、「表示制御部」(02B03)は「第一表示制御手段」を有してもよい。以下、「受信部」(02B01)と「判定部」(02B02)と「表示制御部」(02B03)と、「表示制御部」(02B03)の「第一表示制御手段」の機能的構成について説明する。
「受信部」(02B01)は、リモコン装置からのリモコン操作結果を受信するよう構成される。受信部(02B01)は、従来技術を利用して実現することができる。例えば、赤外線通信によりリモコン操作結果を受信する場合には、赤外線受光ICなどで構成することができる。
「判定部」(02B02)は、受信部(02B01)で受信したリモコン操作結果のリモコン操作種別を判定するよう構成される。「リモコン操作結果のリモコン操作種別を判定する」とは、受信部(02B01)で受信したリモコン操作結果が、リモコン装置に設けられた複数の操作ボタン(チャンネル切替ボタン群、電源ボタン、音量調節ボタン、など)の中の、いずれのボタンの操作(押下)によるものかを判定することである。
判定する具体的手段としては、例えば、受信したリモコン操作結果を解析し、リモコン操作指示内容(例:「電源のOFF操作指示」、「7CHへの切替操作指示」、「BS放送への切替操作指示」、など)を特定することで、リモコン操作種別(例:「電源ボタンの操作」、「直接チャンネル指定ボタンの操作」、「放送種別切替操作ボタンの操作」、など)を判定してもよい。
リモコン操作指示内容の特定手段としては、例えば、家電製品協会フォーマットに従ったリモコン信号の場合、リモコン装置のそれぞれの操作ボタンに割り当てられたコードのビット列が入るデータコード部のデータ内容を解析することで、受信したリモコン信号による操作指示内容を特定することができる。
リモコン操作種別の特定手段としては、あらかじめ、操作指示内容とリモコン操作種別を関連付けたテーブルを保持しておき、当該テーブルを利用することで実現してもよい。
「表示制御部」(02B03)は、リモコン操作結果に応じた映像切替処理を、判定部で判定したリモコン操作種別に応じた映像切替遷移で行うよう構成される。「リモコン操作結果に応じた映像切替処理」とは、テレビ装置の画面に出力する映像を、リモコン操作前に出力していた映像(以下、「元チャンネル映像」という)から、リモコン操作結果に応じたチャンネルまたは放送種別の映像(以下、「新チャンネル映像」という)に切替えることである。「映像切替遷移」とは、テレビ装置の画面に出力する映像を、元チャンネル映像から新チャンネル映像に切替える際の画面上の表示の移り変わりのことである。
表示制御部(02B03)は、リモコン操作種別に応じたそれぞれの態様の映像切替遷移を行う。これにより、ユーザは、テレビ装置の画面上における映像切替遷移を見ることで、自己が行ったリモコン操作の種別を直感的に識別することができるようになる。
ここで、本実施形態の表示制御部(02B03)は、リモコン操作種別が直接チャンネル指定ボタンの操作であるとの判定結果である場合には、リモコン操作結果に応じた映像切替処理を、元チャンネル映像が画面中央に向けて縮小し、新チャンネル映像が画面中央から拡大するように制御する第一表示制御手段を有するように構成されてもよい。
ここで、図3に、リモコン操作種別が直接チャンネル指定ボタンの操作である場合の映像切替処理の例を示す。図3は、矢印で時間の流れを示している。
図に示すように、第一表示制御手段は、リモコン操作種別が直接チャンネル指定ボタンの操作であるとの判定結果である場合には、まず、元チャンネル映像を画面中央に向けてだんだんに縮小させていき、そして、消滅させる。この間、画面上の元チャンネル映像は、番組映像をそのまま動画で表示していてもよいし、または、番組映像の静止画を表示していてもよい。静止画は、チャンネル切替指示信号を受信時のフレーム映像などにすることができる。
その後、新チャンネル映像を画面中央からだんだんに拡大していき、そして、全画面表示させる。この間、画面上の新チャンネル映像は、番組映像をそのまま動画で表示していてもよい。
なお、元チャンネル映像から新チャンネル映像への映像切替に要する所要時間は任意の設計事項である。しかし、あまり短すぎると、この映像切替の演出効果が薄れてしまう。一方、あまり長すぎると、映像切替の待ち時間が長くなり、ユーザに不快感を与えてしまう恐れがある。そこで、例えば、1.5秒などとしてもよい。
また、映像を隠す機能を有する「塗りつぶし」の色は任意の設計事項であり、黒、灰色、赤、青、白、などあらゆる色を利用することができる。また、単に塗りつぶしにするのでなく、模様を付してもよいし、または、塗りつぶしと文字・図形・写真などを組み合わせた一枚の画像で、チャンネル映像を隠すようにしてもよい。文字としては、例えば、「直接チャンネル指定ボタン操作」、「7ボタン操作」、などの情報であってもよい。また、図形や写真としては、リモコン装置の画像であって、操作されたボタンを点滅などで示したようなものであってもよい。
さらに、塗りつぶし領域の変化は、元チャンネル映像が画面中央に向けて縮小し、新チャンネル映像が画面中央から拡大するようになればよく、例えば、表示されるチャンネル映像は図に示すような四角でなく、丸、三角、星形などであってもよい。
さらに、塗りつぶし以外の領域で表示される映像は、図3のように全画面表示時の縮尺のままで表示していてもよいし、または、塗りつぶし以外の領域においてすべての映像が表示されるように縮尺を小さくして表示してもよい。
本実施形態のような映像切替処理は、例えば、画面に表示される映像のデータが書き込まれるメモリ(VRAM、など)のデータ内容を書きかえることで実現することができる。
<実施形態1のハードウェア構成>
以下、本実施形態のテレビシステムのハードウェア構成の一例を示す。なお、リモコン装置については、従来技術と同様であるので、ここでの説明は省略する。
図4は、本実施形態のテレビ装置の機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。図に示すように、本実施形態のテレビ装置は、「受信部」、「判定部」、「表示制御部」、「第一表示制御手段」などを構成する「CPU」(0401)、「主記憶装置」(0402)、「VRAM」(0403)、「プログラム記憶装置」(0404)、「2次記憶装置」(0405)、「ユーザI/F」(0406)、「ディスプレイ」(0407)、「スピーカー」(0408)、「赤外線受光部」(0409)、「チューナー」(0410)などを備え、これらは「システムバス」(0411)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
以下、図4のハードウェア図を用いて、本実施形態のテレビ装置の機能を実現する手段の一例を説明する。
まず、放送電波受信プログラムに従い、チューナ(0410)を介して放送電波を受信すると、放送電波処理プログラムに従い、図示しない分離部にて、多重化された情報を分離し、図示しないデコーダにて、分離した各種情報をデコード処理などする。すして、デコード処理などした映像データをVRAM(0403)に書き込んだ後、ディプレイ(0407)から映像を出力する。また、デコード処理などした音声データを利用し、スピーカ(0408)を介して音声を出力する。
その後、リモコン信号取得プログラムにより制御されている赤外線受光部(0409)より、リモコン操作信号であるリモコン操作結果を受信すると、主記憶装置(0402)のデータ領域に格納する。そして、リモコン信号処理プログラムに従い、受信したリモコン操作結果を解析し、2次記憶装置(0405)に格納されているリモコンデータコードテーブルを利用して、リモコン操作の操作指示内容を特定する。その後、リモコン操作の操作指示内容とリモコン操作種別を関連付けたリモコン操作種別テーブルなどを利用し、特定した操作指示内容からリモコン操作種別を判定する。すなわち、受信したリモコン操作結果が、リモコン装置のどのボタンの操作(押下)によるものかを判定する。
そして、判定の結果、リモコン操作種別が「直接チャンネル指定ボタンの操作(例:数字が関連付けられたボタンの操作)」であった場合には、第一映像切替プログラムに従い、元チャンネル映像が画面中央に向けて縮小するようにVRAMに書き込まれた映像データを書きかえる。具体的には、出力中の映像が周辺からだんだん所定の色で塗りつぶされていくように、VRAMに書き込まれたデータを書き換える。または、出力中の映像が画面中央に向かって縮小していき、映像の縮小により生まれた周辺領域を所定の色で塗りつぶすように、VRAMに書き込まれたデータを書き換える。そして、書き換えられたデータをディスプレイ(0407)に出力する。
その後、VRAM中のすべてのデータが塗りつぶしデータに書き換えられたら、新チャンネル映像が画面中央から拡大するようにVRAMに書き込まれた映像データを書きかえる。具体的処理は、前記と同様である。
<実施形態1の処理の流れ>
本実施形態のテレビシステムの処理の流れの一例を説明する。なお、リモコン装置の処理の流れについては、従来技術と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以下、本実施形態のテレビ装置のチャンネル切替にともなう画面に出力する映像の切替処理の流れの一例を、図5のフローチャート図を用いて説明する。
まず、テレビ装置の電源がONになっている場合、リモコン操作結果の受信待機状態となる。そして、チャンネル切替のためのリモコン操作結果を受信すると(S0501)、受信したリモコン操作結果のリモコン操作種別を判定する(S0502)。
判定の結果、リモコン操作種別が「直接チャンネル指定ボタンの操作」であった場合には(S0503)、元チャンネル映像が画面中央に向けて縮小し、新チャンネル映像が画面中央から拡大するようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S0504)。
一方、リモコン操作種別が「直接チャンネル指定ボタンの操作」でなかった場合には(S0503)、従来技術(「元チャンネルの映像のすべてを略同時に消去」→「画面を黒く表示」→「新チャンネルの映像のすべてを略同時に表示」)を利用し、リモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S0505)。
その後、テレビ装置の電源がOFFになるまで(S0506)、リモコン操作結果の受信待機状態となり、チャンネル切替のためのリモコン操作結果を受信すると前記処理を繰り返す(S0501〜S0505)。
なお、前記処理は、本実施形態の映像切替処理と、従来技術の映像切替処理を利用する処理について説明したが、その他、リモコン操作種別に応じて、以下の実施形態2〜5で説明するような映像切替処理を利用するようにしてもよい。いずれの映像処理を組み合わせて利用するかは任意の設計事項である。
<実施形態1の効果>
本実施形態のテレビ装置、および、テレビ装置とリモコン装置からなるテレビシステムにより、リモコン装置の直接チャンネル指定ボタンの操作(押下)によるチャンネル切替操作を行ったユーザは、テレビ装置の画面上の映像切替処理を見ることで、直感的に、自己がチャンネル切替のために行ったリモコン操作の種別(押下したボタンの種別)を把握することが可能となる。
また、チャンネル切替操作にともなうテレビ装置の画面上の映像切替処理を、従来にない新しい態様で行うことで、ユーザに対して新たな楽しみを提供することが可能となる。
<実施形態2の概要>
本実施形態のテレビ装置は、実施形態1を基本とし、さらに、リモコン装置からチャンネル切替のための指示信号として、チャンネルを順次切替えるための「上方向が関連付けられたボタン」の押下による指示信号を受信すると、チャンネル切替にともなう画面上の映像切替処理を、図6に示すように、元チャンネル映像が画面下から上に向かって徐々に隠れていき、新チャンネル映像が画面下から上に向かって徐々に現れるように表示する態様で映像切替を行うことを特徴とする。
ユーザは、テレビ装置の画面上における図6のような映像切替表示を見ることで、自己が行ったリモコン操作の種別を直感的に把握することが可能となる。また、従来にない映像切替表示を見ることができるので、チャンネル切替が楽しみになる。
<実施形態2の機能的構成>
図7は、本実施形態のテレビシステムの機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施形態の「テレビシステム」は「リモコン装置」(07A00)と「テレビ装置」(07B00)とからなる。そして、「リモコン装置」(07A00)は「選択部」(07A01)と「送信部」(07A02)を有し、「テレビ装置」(07B00)は「受信部」(07B01)と「判定部」(07B02)と「表示制御部」(07B03)を有し、「表示制御部」(07B03)は「第二表示制御手段」を有する。
以下、本実施形態の「テレビシステム」の「リモコン装置」(07A00)と「テレビ装置」(07B00)の機能的構成について説明する。
<<リモコン装置(07A00)>>
本実施形態の「リモコン装置」(07A00)は、「選択部」(07A01)と「送信部」(07A02)を有する。
以下、「選択部」(07A01)の機能的構成について説明する。なお、「送信部」(07A02)は、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
「選択部」(07A01)が有するチャンネル切替のための複数のボタン群の一部は、UP切替ボタンであるよう構成される。「UP切替ボタン」とは、上方向が関連付けられたボタン(図1、0102U)であり、チャンネル番号の小さいものから大きいものに順次チャンネルを切替えたり、または、チャンネル番号の大きいものから小さいものに順次チャンネルを切替えたりするために利用される(UP切替ボタンの押下により、前記いずれの処理が行われるかは任意の設計事項)。
選択部(07A01)は、前記「UP切替ボタン」を含むチャンネル切替ボタン群を有するよう構成される。「チャンネル切替ボタン群」は、実施形態1においての説明と同様の概念である。
<<テレビ装置(07B00)>>
本実施形態のテレビ装置(07B00)は、「受信部」(07B01)と「判定部」(07B02)と「表示制御部」(07B03)を有し、「表示制御部」(07B03)は、「第二表示制御手段」を有する。
以下、「表示制御部」(07B03)の「第二表示制御手段」の機能的構成について説明する。なお、「受信部」(07B01)と「判定部」(07B02)は、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
「表示制御部」(07B03)の「第二表示制御手段」は、リモコン操作種別がUP切替ボタンの操作であるとの判定結果である場合には、リモコン操作結果に応じた映像切替処理を、元チャンネル映像が画面下から上に向かって徐々に隠れていき、新チャンネル映像が画面下から上に向かって徐々に現れるように制御するよう構成される。
ここで、図6に、リモコン操作種別がUP切替ボタンの操作である場合の映像切替処理の例を示す。図6は、矢印で時間の流れを示している。
図に示すように、第二表示制御手段は、リモコン操作種別がUP切替ボタンの操作であるとの判定結果である場合には、まず、元チャンネル映像を画面下から上に向かって徐々に隠していき、そして、消滅させる。この間、画面上の元チャンネル映像は、番組映像をそのまま動画で表示していてもよいし、または、番組映像の静止画を表示していてもよい。静止画は、チャンネル切替指示信号を受信時のフレーム映像などにすることができる。
その後、新チャンネル映像を画面下から上に向かって徐々に現していき、そして、全画面表示させる。この間、画面上の新チャンネル映像は、番組映像をそのまま動画で表示していてもよい。
なお、元チャンネル映像から新チャンネル映像への映像切替に要する所要時間は任意の設計事項である。しかし、あまり短すぎると、この映像切替の演出効果が薄れてしまう。一方、あまり長すぎると、映像切替の待ち時間が長くなり、ユーザに不快感を与えてしまう恐れがある。そこで、例えば、1.5秒などとしてもよい。
また、映像を隠す機能を有する「塗りつぶし」の色は任意の設計事項であり、黒、灰色、赤、青、白、などあらゆる色を利用することができる。また、単に塗りつぶしにするのでなく、模様を付してもよいし、または、塗りつぶしと文字・図形・写真などを組み合わせた一枚の画像で、チャンネル映像を隠すようにしてもよい。文字としては、例えば、「UP切替ボタン操作」、「7CH→6CHに切替」などの情報であってもよい。また、図形や写真としては、リモコン装置の画像であって、操作されたボタンを点滅などで示したようなものであってもよい。
このような映像切替処理は、例えば、画面に表示される映像のデータが書き込まれるメモリ(VRAM、など)のデータ内容を書きかえることで実現することができる。
<実施形態2のハードウェア構成>
本実施形態のテレビシステムのハードウェア構成については、実施形態1のテレビシステムに準じて実現できるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態2の処理の流れ>
本実施形態のテレビシステムの処理の流れの一例を説明する。なお、リモコン装置の処理の流れについては、従来技術と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以下、本実施形態のテレビ装置のチャンネル切替にともなう画面に出力する映像の切替処理の流れの一例を、図8のフローチャート図を用いて説明する。
まず、テレビ装置の電源がONになっている場合、リモコン操作結果の受信待機状態となる。そして、チャンネル切替のためのリモコン操作結果を受信すると(S0801)、受信したリモコン操作結果のリモコン操作種別を判定する(S0802)。
判定の結果、リモコン操作種別が「UP切替ボタンの操作」であった場合には(S0803)、元チャンネル映像が画面下から上に向かって徐々に隠れていき、新チャンネル映像が画面下から上に向かって徐々に現れるようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S0804)。
一方、リモコン操作種別が「UP切替ボタンの操作」でなかった場合で(S0803)、リモコン操作種別が「直接チャンネル指定ボタンの操作」であった場合には(S0805)、元チャンネル映像が画面中央に向けて縮小し、新チャンネル映像が画面中央から拡大するようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S0806)。
一方、リモコン操作種別が「UP切替ボタンの操作」でなかった場合で(S0803)、「直接チャンネル指定ボタンの操作」でもなかった場合には(S0805)、従来技術(「元チャンネルの映像のすべてを略同時に消去」→「画面を黒く表示」→「新チャンネルの映像のすべてを略同時に表示」)を利用し、リモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S0807)。
その後、テレビ装置の電源がOFFになるまで(S0808)、リモコン操作結果の受信待機状態となり、チャンネル切替のためのリモコン操作結果を受信すると前記処理を繰り返す(S0801〜S0807)。
なお、前記処理は、本実施形態の映像切替処理と、実施形態1で説明した映像切替処理と従来技術の映像切替処理を利用する処理について説明したが、その他、リモコン操作種別に応じて、以下の実施形態3〜5で説明するような映像切替処理を利用するようにしてもよい。いずれの映像処理を組み合わせて利用するかは任意の設計事項である。
<実施形態2の効果>
本実施形態のテレビ装置、および、テレビ装置とリモコン装置からなるテレビシステムにより、リモコン装置のUP切替ボタンの操作(押下)によるチャンネル切替操作を行ったユーザは、テレビ装置の画面上の映像切替処理を見ることで、直感的に、自己がチャンネル切替のために行ったリモコン操作の種別(押下したボタンの種別)を把握することが可能となる。
また、チャンネル切替操作にともなうテレビ装置の画面上の映像切替処理を、従来にない新しい態様で行うことで、ユーザに対して新たな楽しみを提供することが可能となる。
<実施形態3の概要>
本実施形態のテレビ装置は、実施形態1などを基本とし、さらに、リモコン装置からチャンネル切替のための指示信号として、チャンネルを順次切替えるための「下方向が関連付けられたボタン」の押下による指示信号を受信すると、チャンネル切替にともなう画面上の映像切替処理を、図9に示すように、元チャンネル映像が画面上から下に向かって徐々に隠れていき、新チャンネル映像が画面上から下に向かって徐々に現れるように表示する態様で映像切替を行うことを特徴とする。
ユーザは、テレビ装置の画面上における図9のような映像切替表示を見ることで、自己が行ったリモコン操作の種別を直感的に把握することが可能となる。また、従来にない映像切替表示を見ることができるので、チャンネル切替が楽しみになる。
<実施形態3の機能的構成>
図10は、本実施形態のテレビシステムの機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施形態の「テレビシステム」は「リモコン装置」(10A00)と「テレビ装置」(10B00)とからなる。そして、「リモコン装置」(10A00)は「選択部」(10A01)と「送信部」(10A02)を有し、「テレビ装置」(10B00)は「受信部」(10B01)と「判定部」(10B02)と「表示制御部」(10B03)を有し、「表示制御部」(10B03)は「第三表示制御手段」を有する。
以下、本実施形態の「テレビシステム」の「リモコン装置」(10A00)と「テレビ装置」(10B00)の機能的構成について説明する。
<<リモコン装置(10A00)>>
本実施形態の「リモコン装置」(10A00)は、「選択部」(10A01)と「送信部」(10A02)を有する。
以下、「選択部」(10A01)の機能的構成について説明する。なお、「送信部」(10A02)は、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
「選択部」(10A01)が有するチャンネル切替のための複数のボタン群の一部は、DOWN切替ボタンであるよう構成される。「DOWN切替ボタン」とは、下方向が関連付けられたボタン(図1、0102D)であり、チャンネル番号の小さいものから大きいものに順次チャンネルを切替えたり、または、チャンネル番号の大きいものから小さいものに順次チャンネルを切替えたりするために利用される(DOWN切替ボタンの押下により、前記いずれの処理が行われるかは任意の設計事項)。
選択部(10A01)は、前記「DOWN切替ボタン」を含むチャンネル切替ボタン群を有するよう構成される。「チャンネル切替ボタン群」は、実施形態1においての説明と同様の概念である。
<<テレビ装置(10B00)>>
本実施形態のテレビ装置(10B00)は、「受信部」(10B01)と「判定部」(10B02)と、「表示制御部」(10B03)を有し、「表示制御部」(10B03)は「第三表示制御手段」を有する。
以下、「表示制御部」(10B03)の「第三表示制御手段」の機能的構成について説明する。なお、「受信部」(10B01)と「判定部」(10B02)は、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
「表示制御部」(10B03)の「第三表示制御手段」は、リモコン操作種別がDOWN切替ボタンの操作であるとの判定結果である場合には、リモコン操作結果に応じた映像切替処理を、元チャンネル映像が画面上から下に向かって徐々に隠れていき、新チャンネル映像が画面上から下に向かって徐々に現れるように制御するよう構成される。
ここで、図9に、リモコン操作種別がDOWN切替ボタンの操作である場合の映像切替処理の例を示す。図9は、矢印で時間の流れを示している。
図に示すように、第三表示制御手段は、リモコン操作種別がDOWN切替ボタンの操作であるとの判定結果である場合には、まず、元チャンネル映像を画面上から下に向かって徐々に隠していき、そして、消滅させる。この間、画面上の元チャンネル映像は、番組映像をそのまま動画で表示していてもよいし、または、番組映像の静止画を表示していてもよい。静止画は、チャンネル切替指示信号を受信時のフレーム映像などにすることができる。
その後、新チャンネル映像を画面上から下に向かって徐々に現していき、そして、全画面表示させる。この間、画面上の新チャンネル映像は、番組映像をそのまま動画で表示していてもよい。
なお、元チャンネル映像から新チャンネル映像への映像切替に要する所要時間は任意の設計事項である。しかし、あまり短すぎると、この映像切替の演出効果が薄れてしまう。一方、あまり長すぎると、映像切替の待ち時間が長くなり、ユーザに不快感を与えてしまう恐れがある。そこで、例えば、1.5秒などとしてもよい。
また、映像を隠す機能を有する「塗りつぶし」の色は任意の設計事項であり、黒、灰色、赤、青、白、などあらゆる色を利用することができる。また、単に塗りつぶしにするのでなく、模様を付してもよいし、または、塗りつぶしと文字・図形・写真などを組み合わせた一枚の画像で、チャンネル映像を隠すようにしてもよい。文字としては、例えば、「DOWN切替ボタン操作」、「8CH→7CHに切替」、などの情報であってもよい。また、図形や写真としては、リモコン装置の画像であって、操作されたボタンを点滅などで示したようなものであってもよい。
このような映像切替処理は、例えば、画面に表示される映像のデータが書き込まれるメモリ(VRAM、など)のデータ内容を書きかえることで実現することができる。
<実施形態3のハードウェア構成>
本実施形態のテレビシステムのハードウェア構成については、実施形態1のテレビシステムに準じて実現できるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態3の処理の流れ>
本実施形態のテレビシステムの処理の流れの一例を説明する。なお、リモコン装置の処理の流れについては、従来技術と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以下、本実施形態のテレビ装置のチャンネル切替にともなう画面に出力する映像の切替処理の流れの一例を、図11のフローチャート図を用いて説明する。
まず、テレビ装置の電源がONになっている場合、リモコン操作結果の受信待機状態となる。そして、チャンネル切替のためのリモコン操作結果を受信すると(S1101)、受信したリモコン操作結果のリモコン操作種別を判定する(S1102)。
判定の結果、リモコン操作種別が「DOWN切替ボタンの操作」であった場合には(S1103)、元チャンネル映像が画面上から下に向かって徐々に隠れていき、新チャンネル映像が画面上から下に向かって徐々に現れるようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1104)。
一方、リモコン操作種別が「DOWN切替ボタンの操作」でなかった場合で(S1103)、「UP切替ボタンの操作」であった場合には(S1105)、元チャンネル映像が画面下から上に向かって徐々に隠れていき、新チャンネル映像が画面下から上に向かって徐々に現れるようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1106)。
一方、リモコン操作種別が「DOWN切替ボタンの操作」でなかった場合で(S1103)、「UP切替ボタンの操作」でもなかった場合で(S1105)、「直接チャンネル指定ボタンの操作」であった場合には(S1107)、元チャンネル映像が画面中央に向けて縮小し、新チャンネル映像が画面中央から拡大するようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1108)。
一方、リモコン操作種別が「DOWN切替ボタンの操作」でなかった場合で(S1103)、「UP切替ボタンの操作」でもなかった場合で(S1105)、「直接チャンネル指定ボタンの操作」でもなかった場合には(S1107)、従来技術(「元チャンネルの映像のすべてを略同時に消去」→「画面を黒く表示」→「新チャンネルの映像のすべてを略同時に表示」)を利用し、リモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1109)。
その後、テレビ装置の電源がOFFになるまで(S1110)、リモコン操作結果の受信待機状態となり、チャンネル切替のためのリモコン操作結果を受信すると前記処理を繰り返す(S1101〜S1109)。
なお、前記処理は、本実施形態の映像切替処理と、実施形態1と2で説明した映像切替処理と従来技術の映像切替処理を利用する処理について説明したが、その他、リモコン操作種別に応じて、以下の実施形態4、5で説明するような映像切替処理を利用するようにしてもよい。または、本実施形態の映像切替処理と実施形態2の映像処理と従来技術の映像切替処理のみを利用するようにしてもよい。いずれの映像処理を組み合わせて利用するかは任意の設計事項である。
<実施形態3の効果>
本実施形態のテレビ装置、および、テレビ装置とリモコン装置からなるテレビシステムにより、リモコン装置のDOWN切替ボタンの操作(押下)によるチャンネル切替操作を行ったユーザは、テレビ装置の画面上の映像切替処理を見ることで、直感的に、自己がチャンネル切替のために行ったリモコン操作の種別(押下したボタンの種別)を把握することが可能となる。
また、チャンネル切替操作にともなうテレビ装置の画面上の映像切替処理を、従来にない新しい態様で行うことで、ユーザに対して新たな楽しみを提供することが可能となる。
<実施形態4の概要>
本実施形態のリモコン装置は、実施形態1などを基本とし、さらに、放送種別(地上アナログ、地上デジタル、CS、BS、など)を切替えるための「放送種別が関連付けられたボタン(以下、「放送種別選択ボタン」という)」を備えている。前記「放送種別選択ボタン」は、図1に示すように横一列に配列されている。なお、配列の順番は任意の設計事項である。
そして、本実施形態のテレビ装置は、リモコン装置からチャンネル切替のための指示信号として、「放送種別選択ボタン」の押下による指示信号を受信すると、元放送種別(チャンネル切替前の映像の放送種別)の選択ボタンと、新放送種別(チャンネル切替後の映像の放送種別)の選択ボタンのリモコン装置上での位置関係を特定し、特定した位置関係に応じて、チャンネル切替にともなう画面上の映像切替処理を行うことを特徴とする。
具体的には、新放送種別の選択ボタンが元放送種別の選択ボタンより右側にある場合には、チャンネル切替にともなう画面上の映像切替処理を、図12に示すように、元放送種別の映像が画面左から右に向かって徐々に隠れていき、新放送種別の映像が画面左から右に向かって徐々に現れるように表示する態様で映像切替を行う。
ユーザは、テレビ装置の画面上における図12のような映像切替表示を見ることで、自己が行ったリモコン操作の種別を直感的に把握することが可能となる。また、従来にない映像切替表示を見ることができるので、チャンネル切替が楽しみになる。
<実施形態4の機能的構成>
図13は、本実施形態のテレビシステムの機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施形態の「テレビシステム」は「リモコン装置」(13A00)と「テレビ装置」(13B00)とからなる。そして、「リモコン装置」(13A00)は「選択部」(13A01)と「送信部」(13A02)を有し、「テレビ装置」(13B00)は「受信部」(13B01)と「判定部」(13B02)と「表示制御部」(13B03)を有し、「表示制御部」(13B03)は「第四表示制御手段」を有する。
以下、本実施形態の「テレビシステム」の「リモコン装置」(13A00)と「テレビ装置」(13B00)の機能的構成について説明する。
<<リモコン装置(13A00)>>
本実施形態の「リモコン装置」(13A00)は、「選択部」(13A01)と「送信部」(13A02)を有する。
以下、「選択部」(13A01)の機能的構成について説明する。なお、「送信部」(13A02)は、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
「選択部」(13A01)が有するチャンネル切替のための複数のボタン群の一部は、左右方向に配列された放送種別選択ボタンであるよう構成される。「放送種別選択ボタン」とは、放送種別(「地上波アナログ」、「地上波デジタル」、「BS放送」、「CS放送」など)が関連付けられたボタンであり、当該ボタンを押下することで、それぞれのボタンに関連付けられた放送種別のチャンネルに切替えることができる。本実施形態の放送種別選択ボタンは、図1に示すように、左右方向一列に配列される。なお、配列の順番は任意の設計事項であり、図1に示すものに限定されるものではない。
選択部(13A01)は、前記「放送種別選択ボタン」を含むチャンネル切替ボタン群を有するよう構成される。「チャンネル切替ボタン群」は、実施形態1においての説明と同様の概念である。
<<テレビ装置(13B00)>>
本実施形態のテレビ装置(13B00)は、「受信部」(13B01)と「判定部」(13B02)と「表示制御部」(13B03)を有し、「表示制御部」(13B03)は「第四表示制御手段」を有する。
以下、「表示制御部」(13B03)の「第四表示制御手段」機能的構成について説明する。なお、「受信部」(13B01)と「判定部」(13B02)は、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
「表示制御部」(13B03)の「第四表示制御手段」は、リモコン操作種別が元放送種別の選択ボタン位置からみて右側の放送種別選択ボタンの操作であるとの判定結果である場合には、リモコン操作結果に応じた映像切替処理を、元放送種別の映像が画面左から右に向かって徐々に隠れていき、新放送種別の映像が画面左から右に向かって徐々に現れるように制御する。「元放送種別」とは、チャンネル切替前の映像の放送種別のことであり、「新放送種別」とはチャンネル切替後の映像の放送種別のことである。また、「元放送種別の選択ボタン位置からみて右側の放送種別選択ボタン」でいう位置関係は、リモコン装置上での操作ボタンの位置関係のことである。例えば、図1に示すように放送種別選択ボタンが配列されたリモコン装置の場合、元放送種別が「BS放送」であるならば、「元放送種別の選択ボタン位置からみて右側の放送種別選択ボタン」は、「CS放送」が関連付けられた放送種別選択ボタンのみが該当する。
ここで、図12に、リモコン操作種別が元放送種別の選択ボタン位置からみて右側の放送種別選択ボタンの操作(以下、「右側放送種別選択ボタンの操作」という)である場合の映像切替処理の例を示す。図12は、矢印で時間の流れを示している。
図に示すように、第四表示制御手段は、リモコン操作種別が右側放送種別選択ボタンの操作であるとの判定結果である場合には、まず、元放送種別の映像を画面左から右に向かって徐々に隠していき、そして、消滅させる。この間、画面上の元放送種別の映像は、番組映像をそのまま動画で表示していてもよいし、または、番組映像の静止画を表示していてもよい。静止画は、放送種別切替指示信号を受信時のフレーム映像などにすることができる。
その後、新放送種別の映像を画面左から右に向かって徐々に現していき、そして、全画面表示させる。この間、画面上の新放送種別の映像は、番組映像をそのまま動画で表示していてもよい。
なお、元放送種別の映像から新放送種別の映像への映像切替に要する所要時間は任意の設計事項である。しかし、あまり短すぎると、この映像切替の演出効果が薄れてしまう。一方、あまり長すぎると、映像切替の待ち時間が長くなり、ユーザに不快感を与えてしまう恐れがある。そこで、例えば、1.5秒などとしてもよい。
また、映像を隠す機能を有する「塗りつぶし」の色は任意の設計事項であり、黒、灰色、赤、青、白、などあらゆる色を利用することができる。また、単に塗りつぶしにするのでなく、模様を付してもよいし、または、塗りつぶしと文字・図形・写真などを組み合わせた一枚の画像で、チャンネル映像を隠すようにしてもよい。文字としては、例えば、「放送種別選択ボタン操作」、「BS放送→CS放送へ切替」、などの情報であってもよい。また、図形や写真としては、リモコン装置の画像であって、操作されたボタンを点滅などで示したようなものであってもよい。
このような映像切替処理は、例えば、画面に表示される映像のデータが書き込まれるメモリ(VRAM、など)のデータ内容を書きかえることで実現することができる。
<実施形態4のハードウェア構成>
本実施形態のテレビシステムのハードウェア構成については、実施形態1のテレビシステムに準じて実現できるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態4の処理の流れ>
本実施形態のテレビシステムの処理の流れの一例を説明する。なお、リモコン装置の処理の流れについては、従来技術と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以下、本実施形態のテレビ装置のチャンネル切替にともなう画面に出力する映像の切替処理の流れの一例を、図14のフローチャート図を用いて説明する。
まず、テレビ装置の電源がONになっている場合、リモコン操作結果の受信待機状態となる。そして、チャンネル切替のためのリモコン操作結果を受信すると(S1401)、受信したリモコン操作結果のリモコン操作種別を判定する(S1402)。
判定の結果、リモコン操作種別が「右側放送種別選択ボタンの操作」であった場合には(S1403)、元放送種別の映像が画面左から右に向かって徐々に隠れていき、新放送種別の映像が画面左から右に向かって徐々に現れるようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1404)。
一方、リモコン操作種別が「右側放送種別選択ボタンの操作」でなかった場合で(S1403)、「DOWN切替ボタンの操作」であった場合には(S1405)、元チャンネル映像が画面上から下に向かって徐々に隠れていき、新チャンネル映像が画面上から下に向かって徐々に現れるようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1406)。
一方、リモコン操作種別が「右側放送種別選択ボタンの操作」でなかった場合で(S1403)、「DOWN切替ボタンの操作」でもなかった場合で(S1405)、「UP切替ボタンの操作」であった場合には(S1407)、元チャンネル映像が画面下から上に向かって徐々に隠れていき、新チャンネル映像が画面下から上に向かって徐々に現れるようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1408)。
一方、リモコン操作種別が「右側放送種別選択ボタンの操作」でなかった場合で(S1403)、「DOWN切替ボタンの操作」でもなかった場合で(S1405)、「UP切替ボタンの操作」でもなかった場合で(S1407)、「直接チャンネル指定ボタンの操作」であった場合には(S1409)、元チャンネル映像が画面中央に向けて縮小し、新チャンネル映像が画面中央から拡大するようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1410)。
一方、リモコン操作種別が「右側放送種別選択ボタンの操作」でなかった場合で(S1403)、「DOWN切替ボタンの操作」でもなかった場合で(S1405)、「UP切替ボタンの操作」でもなかった場合で(S1407)、「直接チャンネル指定ボタンの操作」でもなかった場合には(S1409)、従来技術(「元チャンネルの映像のすべてを略同時に消去」→「画面を黒く表示」→「新チャンネルの映像のすべてを略同時に表示」)を利用し、リモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1411)。
その後、テレビ装置の電源がOFFになるまで(S1412)、リモコン操作結果の受信待機状態となり、チャンネル切替のためのリモコン操作結果を受信すると前記処理を繰り返す(S1401〜S1411)。
なお、前記処理は、本実施形態の映像切替処理と、実施形態1〜3で説明した映像切替処理と従来技術の映像切替処理を利用する処理について説明したが、その他、リモコン操作種別に応じて、以下の実施形態5で説明するような映像切替処理を利用するようにしてもよい。いずれの映像処理を組み合わせて利用するかは任意の設計事項である。
<実施形態4の効果>
本実施形態のテレビ装置、および、テレビ装置とリモコン装置からなるテレビシステムにより、リモコン装置に設けられた、元放送種別の選択ボタン位置からみて右側の放送種別選択ボタンの操作(押下)による放送種別切替操作を行ったユーザは、テレビ装置の画面上の映像切替処理を見ることで、直感的に、自己が行ったリモコン操作の種別(押下したボタンの種別)を把握することが可能となる。
また、放送種別切替操作にともなうテレビ装置の画面上の映像切替処理を、従来にない新しい態様で行うことで、ユーザに対して新たな楽しみを提供することが可能となる。
<実施形態5の概要>
本実施形態のリモコン装置は、実施形態1などを基本とし、さらに、放送種別(地上アナログ、地上デジタル、CS、BS、など)を切替えるための「各放送種別が関連付けられたボタン(以下、「放送種別選択ボタン」という)」を備えている。前記「放送種別選択ボタン」は、図1に示すように横一列に配列されている。なお、配列の順番は任意の設計事項である。
そして、本実施形態のテレビ装置は、リモコン装置からチャンネル切替のための指示信号として、「放送種別選択ボタン」の押下による指示信号を受信すると、元放送種別(チャンネル切替前の映像の放送種別)の選択ボタンと、新放送種別(チャンネル切替後の映像の放送種別)の選択ボタンのリモコン装置上での位置関係を特定し、特定した位置関係に応じて、チャンネル切替にともなう画面上の映像切替処理を行うことを特徴とする。
具体的には、新放送種別の選択ボタンが元放送種別の選択ボタンより左側にある場合には、チャンネル切替にともなう画面上の映像切替処理を、図15に示すように、元放送種別の映像が画面右から左に向かって徐々に隠れていき、新放送種別の映像が画面右から左に向かって徐々に現れるように表示する態様で映像切替を行う。
ユーザは、テレビ装置の画面上における図15のような映像切替表示を見ることで、自己が行ったリモコン操作の種別を直感的に把握することが可能となる。また、従来にない映像切替表示を見ることができるので、チャンネル切替が楽しみになる。
<実施形態5の機能的構成>
図16は、本実施形態のテレビシステムの機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施形態の「テレビシステム」は「リモコン装置」(16A00)と「テレビ装置」(16B00)とからなる。そして、「リモコン装置」(16A00)は「選択部」(16A01)と「送信部」(16A02)を有し、「テレビ装置」(16B00)は「受信部」(16B01)と「判定部」(16B02)と「表示制御部」(16B03)を有し、「表示制御部」(16B03)は「第五表示制御手段」を有する。
以下、本実施形態の「テレビシステム」の「リモコン装置」(16A00)と「テレビ装置」(16B00)の機能的構成について説明する。
<<リモコン装置(16A00)>>
本実施形態の「リモコン装置」(16A00)は、「選択部」(16A01)と「送信部」(16A02)を有する。
なお、「選択部」(16A01)と「送信部」(16A02)は、実施形態1、4での説明と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<<テレビ装置(16B00)>>
本実施形態のテレビ装置(16B00)は、「受信部」(16B01)と「判定部」(16B02)と「表示制御部」(16B03)を有し、「表示制御部」(16B03)は「第五表示制御手段」を有する。
以下、「表示制御部」(16B03)の「第五表示制御手段」の機能的構成について説明する。なお、「受信部」(16B01)と「判定部」(16B02)は、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
「表示制御部」(16B03)の「第五表示制御手段」は、リモコン操作種別が元放送種別の選択ボタン位置からみて左側の放送種別選択ボタンの操作であるとの判定結果である場合には、リモコン操作結果に応じた映像切替処理を、元放送種別の映像が画面右から左に向かって徐々に隠れていき、新放送種別の映像が画面右から左に向かって徐々に現れるように制御する。「元放送種別」と、「新放送種別」の概念については、実施形態4においての説明と同様である。また、「元放送種別の選択ボタン位置からみて左側の放送種別選択ボタン」でいう位置関係についても同様に、リモコン装置上での操作ボタンの位置関係のことである。例えば、図1に示すように放送種別選択ボタンが配列されたリモコン装置の場合、元放送種別が「BS放送」であるならば、「元放送種別の選択ボタン位置からみて左側の放送種別選択ボタン」は、「地上A(地上波アナログ放送)」、「地上D(地上波デジタル放送)」が関連付けられた放送種別選択ボタンのみが該当する。
ここで、図15に、リモコン操作種別が元放送種別の選択ボタン位置からみて左側の放送種別選択ボタンの操作(以下、「左側放送種別選択ボタンの操作」という)である場合の映像切替処理の例を示す。図15は、矢印で時間の流れを示している。
図に示すように、第五表示制御手段は、リモコン操作種別が左側放送種別選択ボタンの操作であるとの判定結果である場合には、まず、元放送種別の映像を画面右から左に向かって徐々に隠していき、そして、消滅させる。この間、画面上の元放送種別の映像は、番組映像をそのまま動画で表示していてもよいし。または、番組映像の静止画を表示していてもよい。静止画は、放送種別切替指示信号を受信時のフレーム映像などにすることができる。
その後、新放送種別の映像を画面右から左に向かって徐々に現していき、そして、全画面表示させる。この間、画面上の新放送種別の映像は、番組映像をそのまま動画で表示していてもよい。
なお、元放送種別の映像から新放送種別の映像への映像切替に要する所要時間は任意の設計事項である。しかし、あまり短すぎると、この映像切替の演出効果が薄れてしまう。一方、あまり長すぎると、映像切替の待ち時間が長くなり、ユーザに不快感を与えてしまう恐れがある。そこで、例えば、1.5秒などとしてもよい。
また、映像を隠す機能を有する「塗りつぶし」の色は任意の設計事項であり、黒、灰色、赤、青、白、などあらゆる色を利用することができる。また、単に塗りつぶしにするのでなく、模様を付してもよいし、または、塗りつぶしと文字・図形・写真などを組み合わせた一枚の画像で、チャンネル映像を隠すようにしてもよい。文字としては、例えば、「放送種別選択ボタン操作」、「CS放送→BS放送へ切替」、などの情報であってもよい。また、図形や写真としては、リモコン装置の画像であって、操作されたボタンを点滅などで示したようなものであってもよい。
このような映像切替処理は、例えば、画面に表示される映像のデータが書き込まれるメモリ(VRAM、など)のデータ内容を書きかえることで実現することができる。
<実施形態5のハードウェア構成>
本実施形態のテレビシステムのハードウェア構成については、実施形態1のテレビシステムに準じて実現できるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態5の処理の流れ>
本実施形態のテレビシステムの処理の流れの一例を説明する。なお、リモコン装置の処理の流れについては、従来技術と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以下、本実施形態のテレビ装置のチャンネル切替にともなう画面に出力する映像の切替処理の流れの一例を、図17のフローチャート図を用いて説明する。
まず、テレビ装置の電源がONになっている場合、リモコン操作結果の受信待機状態となる。そして、チャンネル切替のためのリモコン操作結果を受信すると(S1701)、受信したリモコン操作結果のリモコン操作種別を判定する(S1702)。
判定の結果、リモコン操作種別が「左側放送種別選択ボタンの操作」であった場合には(S1703)、元放送種別の映像が画面右から左に向かって徐々に隠れていき、新放送種別の映像が画面右から左に向かって徐々に現れるようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1704)。
一方、リモコン操作種別が「左側放送種別選択ボタンの操作」でなかった場合で(S1703)、「右側放送種別選択ボタンの操作」であった場合には(S1705)、元放送種別の映像が画面左から右に向かって徐々に隠れていき、新放送種別の映像が画面左から右に向かって徐々に現れるようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1706)。
一方、リモコン操作種別が「左側放送種別選択ボタンの操作」でなかった場合で(S1703)、「右側放送種別選択ボタンの操作」でもなかった場合で(S1705)、「DOWN切替ボタンの操作」であった場合には(S1707)、元チャンネル映像が画面上から下に向かって徐々に隠れていき、新チャンネル映像が画面上から下に向かって徐々に現れるようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1708)。
一方、リモコン操作種別が「左側放送種別選択ボタンの操作」でなかった場合で(S1703)、「右側放送種別選択ボタンの操作」でもなかった場合で(S1705)、「DOWN切替ボタンの操作」でもなかった場合で(S1707)、「UP切替ボタンの操作」であった場合には(S1709)、元チャンネル映像が画面下から上に向かって徐々に隠れていき、新チャンネル映像が画面下から上に向かって徐々に現れるようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1710)。
一方、リモコン操作種別が「左側放送種別選択ボタンの操作」でなかった場合で(S1703)、「右側放送種別選択ボタンの操作」でもなかった場合で(S1705)、「DOWN切替ボタンの操作」でもなかった場合で(S1707)、「UP切替ボタンの操作」でもなかった場合で(S1709)、「直接チャンネル指定ボタンの操作」であった場合には(S1711)、元チャンネル映像が画面中央に向けて縮小し、新チャンネル映像が画面中央から拡大するようにリモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1712)。
一方、リモコン操作種別が「左側放送種別選択ボタンの操作」でなかった場合で(S1703)、「右側放送種別選択ボタンの操作」でもなかった場合で(S1705)、「DOWN切替ボタンの操作」でもなかった場合で(S1707)、「UP切替ボタンの操作」でもなかった場合で(S1709)、「直接チャンネル指定ボタンの操作」でもなかった場合には(S1711)、従来技術(「元チャンネルの映像のすべてを略同時に消去」→「画面を黒く表示」→「新チャンネルの映像のすべてを略同時に表示」)を利用し、リモコン操作に応じた映像切替処理を行う(S1713)。
その後、テレビ装置の電源がOFFになるまで(S1714)、リモコン操作結果の受信待機状態となり、チャンネル切替のためのリモコン操作結果を受信すると前記処理を繰り返す(S1701〜S1714)。
なお、前記処理は、本実施形態の映像切替処理と、実施形態1〜4で説明した映像切替処理と従来技術の映像切替処理を利用する処理について説明したが、いずれの映像処理を組み合わせて利用するかは任意の設計事項である。
<実施形態5の効果>
本実施形態のテレビ装置、および、テレビ装置とリモコン装置からなるテレビシステムにより、リモコン装置に設けられた、元放送種別の選択ボタン位置からみて左側の放送種別選択ボタンの操作(押下)による放送種別切替操作を行ったユーザは、テレビ装置の画面上の映像切替処理を見ることで、直感的に、自己が行ったリモコン操作の種別(押下したボタンの種別)を把握することが可能となる。
また、放送種別切替操作にともなうテレビ装置の画面上の映像切替処理を、従来にない新しい態様で行うことで、ユーザに対して新たな楽しみを提供することが可能となる。