JP5297123B2 - 太陽電池素子の電極形成用導電性ペースト及び太陽電池素子並びにその太陽電池素子の製造方法 - Google Patents
太陽電池素子の電極形成用導電性ペースト及び太陽電池素子並びにその太陽電池素子の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5297123B2 JP5297123B2 JP2008226240A JP2008226240A JP5297123B2 JP 5297123 B2 JP5297123 B2 JP 5297123B2 JP 2008226240 A JP2008226240 A JP 2008226240A JP 2008226240 A JP2008226240 A JP 2008226240A JP 5297123 B2 JP5297123 B2 JP 5297123B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solar cell
- cell element
- electrode
- conductive paste
- alloy powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
- Y02E10/546—Polycrystalline silicon PV cells
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Description
導電性粒子としては、アトマイズ法により作製された、AgとNi、AgとMg、AgとSi、AgとZrまたはAgとMnの合金粉末などを挙げることができる。これらアトマイズ法により作製された合金粉末を単独または2種以上混合して使用することができる。
a.水アトマイズ法 溶融金属の流れに、射出圧力15MPa程度の高圧水を噴射する方法で、平均粒径約10μmの微粉を得ることができる。得られる微粉形状は不定形であることが多い。冷却速度は、約103ないし105K/秒である。20MPaを超える高圧水ジェットを噴射すると、数μm程度の微粉を得ることが可能である。
b.ガスアトマイズ法 水アトマイズ法における高圧水の代わりに、N2やArガスを噴霧する方法である。酸化が少なく、球状の粉末を得ることができる。ガス噴霧方式には、自然落下式と拘束式がある。
c.真空アトマイズ法 H2を十分吸蔵させた溶融金属を真空中に差圧によって噴出させる方法で、球状の粉末を得ることができる。純度はガスアトマイズ法によるものと同程度である。
d.その他のアトマイズ法 「溶融金属流を相対するロール間のキャビテーションによって粉化し、水中にクエンチする双ロールアトマイズ法」や「溶融金属流を回転体との衝突によって粉化し、水中にクエンチする衝撃アトマイズ法」や「回転している水の中に溶融金属流を注入し、急冷凝固粉を得る回転水アトマイズ法」などを採用することもできる。
(2)ガラスフリット
本発明で使用可能なガラスフリットは、導電性ペーストが700ないし950℃で焼成されたときに、反射防止層を浸食し、適切に半導体基板への接着が行われるように、300ないし550℃の軟化点を有するものが好ましい。軟化点が300℃より低いと、焼成が進んで本発明の効果を十分に得ることができないという不都合がある。一方、軟化点が550℃より高いと、焼成時に十分な溶融流動が起こらないため、十分な接着強度が得られないという不都合がある。例えば、ガラスフリットとしては、Bi系ガラス、Bi2O3−B2O3−ZnO系ガラス、Bi2O3−B2O3系ガラス、Bi2O3−B2O3−SiO2系ガラスなどを用いることができる。
(3)有機バインダ
有機バインダとしては、限定されるものではないが、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、アクリル樹脂、アルキド樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、フェノール系樹脂、脂肪族系石油樹脂、アクリル酸エステル系樹脂、キシレン系樹脂、クマロンインデン系樹脂、スチレン系樹脂、ジシクロペンタジエン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ユリア系樹脂、メラミン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリイソブチル系樹脂等を用いることができる。
(4)溶剤
溶剤としては、限定されるものではないが、ヘキサン、トルエン、エチルセロソルブ、シクロヘキサノン、ブチルセロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジアセトンアルコール、ターピネオール、メチルエチルケトン、ベンジルアルコール等を挙げることができる。
(5)分散剤
ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、ラウリン酸などの分散剤を導電性ペーストに配合することができる。なお、分散剤は一般的なものであれば、有機酸に限定されるものではない。これら分散剤の配合量は導電性ペースト全体に対して0.05ないし10重量%であるのが好ましい。0.05重量%未満であるとペーストの分散性が悪くなるという不都合があり、10重量%を超えると焼成によって得られる受光面電極の固有抵抗が上昇するという不都合がある。
(6)その他の添加剤
本発明においては、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、シランカップリング剤、消泡剤、粘度調整剤などの各種添加剤を本発明の効果を妨げない範囲において配合することができる。
(7)太陽電池素子の製造方法
本発明の太陽電池素子の製造方法について詳しく説明する。
(8)太陽電池モジュールの製造方法
上記のようにして製造した太陽電池素子を用いて太陽電池モジュールを製造する方法の一例について説明する。
(1)半導体ウエハの準備
図1に示すように、厚さが200μmで、外形が127mm×127mmの大きさで、比抵抗が1.5Ωcmの多結晶シリコンのp型シリコン基板1の表面にn型拡散層2が形成され、さらに、n型拡散層2の上にSiNxの反射防止層3が形成された半導体ウエハを準備した。
(2)導電性ペーストの調製
a.BSF層と裏面集電電極形成用の導電性ペースト
アルミニウム粉末と、エチルセルロース(有機バインダ)と、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール モノイソブチレート(溶剤)と、Bi2O3−B2O3−ZnO系ガラスフリットとを3本ロールミルで混合することによりペースト状にして、BSF層と裏面集電電極形成用の導電性ペーストを得た。
b.裏面バスバー電極形成用の導電性ペースト
銀粉末と、アルミニウム粉末と、エチルセルロース(有機バインダ)と、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール モノイソブチレート(溶剤)と、Bi2O3−B2O3系ガラスフリットとを3本ロールミルで混合することによりペースト状にして、裏面バスバー電極形成用の導電性ペーストを得た。
c.表面バスバー電極と表面フィンガー電極形成用の導電性ペースト
以下の表1に示す導電性粒子86重量部と、軟化点が約430℃のBi系ガラスフリット2重量部と、エチルセルロース2重量部と、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール モノイソブチレート12重量部と、ステアリン酸0.5重量部とを配合したものを、3本ロールミルで混合することによりペースト状にし、さらに、後記するスクリーン印刷時のペーストの粘度が約300Pa・sとなるように、上記有機溶剤を適宜添加して調製した。このようにして、表面バスバー電極と表面フィンガー電極形成用の導電性ペーストを得た。
上記(2)aのように調製した導電性ペーストを、(1)のように準備した半導体ウエハの裏面側の略全面にスクリーン印刷により塗布し、その導電性ペーストの上に、図2(b)の6aに示すような形状となるように(2)bのように調製した導電性ペーストをスクリーン印刷により塗布し、150℃で5分間乾燥を行った後、自然放冷により室温まで冷却した。
(4)焼成
以上のように導電性ペーストを塗布した半導体ウエハを、BTU社製のモデルPV309で4ゾーンの加熱ゾーンがある高速焼成炉(大気雰囲気)に挿入して、Datapaq社の温度ロガーで半導体ウエハ表面の最高温度を確認しながら、その表面最高温度を焼成温度として、800℃の焼成温度で1分間焼成した。この焼成過程において、半導体ウエハの裏面側に塗布したアルミニウムが半導体ウエハ側に拡散することにより、図1の4に示すようなBSF層が形成され、同時に図1の6bに示すような集電電極が形成されるのである。
(5)電気特性の評価
以上のようにして作製した太陽電池素子試験片のFF値を求めた。具体的には、北斗電工社製の商品名HA−301のポテンシオスタットと、関西科学機器社製の商品名XES−502Sのソーラーシミュレーターとを用いて、電圧−電流曲線からFF値を求めた。表1には、比較例8の数値を100とした相対値により、各実施例および比較例の太陽電池素子試験片のFF値を示す。FF値の数値が大きいほど変換効率が高いことを示している。
2 n型拡散層
3 反射防止層
4 BSF層
5 表面電極
5a 表面バスバー電極
5b 表面フィンガー電極
6 裏面電極
6a 裏面バスバー電極
6b 裏面集電電極
11 配線
12 太陽電池素子
13 表側充填材
14 裏側充填材
15 透明部材
16 裏面保護材
17 端子ボックス
18 出力取出配線
21 半導体基板
22 拡散層
23 反射防止層
24 裏面電極
25 表面電極
Claims (3)
- 半導体基板の受光面側に拡散層を形成し、この拡散層上に反射防止層と表面電極を有し、前記半導体基板の反受光面側に裏面電極を有する太陽電池素子において、前記反射防止層上に印刷して焼成することにより前記表面電極を形成するために用いられ、導電性粒子と、有機バインダと、溶剤と、ガラスフリットとを含む太陽電池素子の電極形成用導電性ペーストにおいて、
前記導電性粒子は、AgとNiの合金粉末、AgとMgの合金粉末、AgとSiの合金粉末、AgとZrの合金粉末、またはAgとMnの合金粉末からなる群から選択される単独種の合金粉末または2種以上の合金粉末を混合したものであって、且つ、アトマイズ法により作製された球状の合金粉末、並びに、当該球状の合金粉末を鱗片状に加工した合金粉末の少なくとも一方であり、
前記合金粉末の合金組成は、Agが95.0ないし99.9重量%であり、Ag以外の成分(Ni、Mg、Si、ZrまたはMn)が0.1ないし5重量%であることを特徴とする太陽電池素子の電極形成用導電性ペースト。 - 半導体基板の受光面側に拡散層を形成し、この拡散層上に反射防止層と表面電極を有し、半導体基板の反受光面側に裏面電極を有する太陽電池素子において、表面電極は請求項1記載の導電性ペーストを反射防止層上に印刷して焼成することにより形成されたものであることを特徴とする太陽電池素子。
- 半導体基板の受光面側に拡散層を形成し、この拡散層上に反射防止層を形成し、この反射防止層上に請求項1記載の導電性ペーストを印刷し、半導体基板の反受光面側に裏面電極用導電性ペーストを印刷し、さらに、反射防止層上に印刷された導電性ペーストを焼成することによって拡散層と導通させて表面電極を形成し、裏面電極用導電性ペーストを焼成することによって裏面電極を形成することを特徴とする太陽電池素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008226240A JP5297123B2 (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 太陽電池素子の電極形成用導電性ペースト及び太陽電池素子並びにその太陽電池素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008226240A JP5297123B2 (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 太陽電池素子の電極形成用導電性ペースト及び太陽電池素子並びにその太陽電池素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010062319A JP2010062319A (ja) | 2010-03-18 |
JP5297123B2 true JP5297123B2 (ja) | 2013-09-25 |
Family
ID=42188810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008226240A Expired - Fee Related JP5297123B2 (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 太陽電池素子の電極形成用導電性ペースト及び太陽電池素子並びにその太陽電池素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5297123B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012099877A1 (en) * | 2011-01-18 | 2012-07-26 | Heraeus Precious Metals North America Conshohocken Llc | Electroconductive paste compositions and solar cell electrodes and contacts made therefrom |
JP5839574B2 (ja) * | 2012-03-21 | 2016-01-06 | 京都エレックス株式会社 | 加熱硬化型導電性ペースト組成物 |
EP2749545B1 (en) | 2012-12-28 | 2018-10-03 | Heraeus Deutschland GmbH & Co. KG | Binary glass frits used in N-Type solar cell production |
JP6265789B2 (ja) * | 2013-03-22 | 2018-01-24 | Dowaエレクトロニクス株式会社 | シリコン用導電ペースト、銀電極の製造方法、及び太陽電池の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100096014A1 (en) * | 2006-12-25 | 2010-04-22 | Hideyo Iida | Conductive paste for solar cell |
-
2008
- 2008-09-03 JP JP2008226240A patent/JP5297123B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010062319A (ja) | 2010-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5870124B2 (ja) | 太陽電池素子の電極形成用導電性ペースト及び太陽電池素子並びにその太陽電池素子の製造方法 | |
JP5349738B2 (ja) | 半導体デバイスの製造方法、およびそこで使用される導電性組成物 | |
CN104838505B (zh) | 太阳能电池元件表面电极用导电性糊及太阳能电池元件的制造方法 | |
JP5113710B2 (ja) | 太陽電池素子の電極形成用導電性ペースト及び太陽電池素子並びにその太陽電池素子の製造方法 | |
EP2749545B1 (en) | Binary glass frits used in N-Type solar cell production | |
JP6208747B2 (ja) | ニッケル金属間組成物を有する太陽電池接点 | |
CN107408586B (zh) | 太阳能电池电极形成用导电性糊 | |
US8748304B2 (en) | Devices containing silver compositions deposited by micro-deposition direct writing silver conductor lines | |
US20190044005A1 (en) | Conductive paste and solar cell | |
JP5285639B2 (ja) | 太陽電池素子の電極形成用導電性ペースト | |
US8128846B2 (en) | Silver composition for micro-deposition direct writing silver conductor lines on photovoltaic wafers | |
JP5297123B2 (ja) | 太陽電池素子の電極形成用導電性ペースト及び太陽電池素子並びにその太陽電池素子の製造方法 | |
JP2011204872A (ja) | 太陽電池素子の受光面電極形成用導電性ペースト及び太陽電池素子並びにその太陽電池素子の製造方法 | |
JP2011171673A (ja) | 太陽電池素子の電極形成用導電性ペースト及び太陽電池素子並びにその太陽電池素子の製造方法 | |
JP5560256B2 (ja) | 太陽電池電極形成用導電性ペーストおよび太陽電池素子 | |
EP2720230B1 (en) | Solar cells produced from high ohmic wafers and halogen containing paste | |
US8008179B2 (en) | Methods using silver compositions for micro-deposition direct writing silver conductor lines on photovoltaic wafers | |
WO2009146354A1 (en) | Methods using compositions containing submicron particles used in conductors for photovoltaic cells | |
CN111183491B (zh) | 太阳能电池电极形成用导电性糊剂 | |
EP2286417A1 (en) | Conductors for photovoltaic cells: compositions containing submicron particles |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110302 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120322 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121218 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130226 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130405 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130521 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130614 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5297123 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |