JP5294994B2 - 索条牽引式輸送設備の駆動装置 - Google Patents

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本発明は、索道や鋼索鉄道等の如く索条により搬器を牽引して輸送を行う輸送設備において、索条を駆動するための索条牽引式輸送設備の駆動装置に関する。
人や物資を収容する搬器を索条により牽引して輸送を行う索条牽引式輸送設備には、索道や鋼索鉄道、インクラインなどの輸送設備が知られている。これらの設備において索条は、設備内のいずれかの箇所の設けられた駆動滑車に巻き掛けられ、この駆動滑車を減速機を介して連結した電動機により回転駆動することにより索条を駆動するようにしている(例えば、特許文献1、2参照)。
電動機の容量は、主に搬器を牽引する速度と搬器の積載容量及び線路の最大傾斜角度から決定される。このため、搬器速度が速く、また搬器の積載容量が大きくなるにつれて、電動機に要求される容量は大きくなる。従って、交走式ロープウェイや鋼索鉄道(ケーブルカー)のように大型の搬器を高速で運行する設備においては、大容量の電動機が必要となる。このように、大容量の駆動力を必要とする場合に一台の電動機により駆動力を確保しようとすると、電動機及びこれに電力を供給する電力変換装置等が大型化してしまうとともに、汎用品の範疇を超えて高価になってしまう。そこで、このように大容量の駆動力が必要とされる場合には、必要とされる駆動力の略半分の容量を有する電動機を2台連結し、個々の電動機及び電力変換装置を小容量化してシステムを構成することが従来から行われている。
図4は、このように電動機を二台連結したときの回転速度対出力、トルクの関係を表した特性図であり、実線は電動機が二台のときのものであり、破線は一台の電動機単体のものである。そして、この電動機の定格は、最大運行速度時の電動機回転速度が1180rpmであって、必要とされる電動機出力が630kWであり、電動機は1180rpm、つまり最大使用回転速度に基底速度を有する仕様となっている。これにより、この電動機は低速から最大速度の間において、一定のトルクを発生する定トルク特性で制御される。
特開2008−1180号公報 特開2008−201390号公報
このような従来の構成においては、いずれか一台の電動機あるいは電力変換装置が故障した場合には、図4からもわかるようにトルク及び出力ともに1/2に低下するために、一台の電動機では搬器を運行することができないという課題があった。
また、この課題とは別の課題として、省エネルギー化の要請がある。すなわち、索条牽引式輸送設備は、上記のように電力により運行される設備であり、本来環境には優しい輸送設備であるものの、近時の環境問題への関心の高まりにより、さらなる省エネルギー化が求められている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、一台の電動機あるいは電力変換装置の動作が不能になった場合であっても、残る一台の電動機により搬器の運行を可能にし、また、省エネルギー運転を可能にすることのできる索条牽引式輸送設備の駆動装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明は、二台の電動機を連結して索条の駆動を行う索条牽引式輸送設備の駆動装置において、前記二台の電動機はそれぞれ必要動力の1/2の定格出力を有するとともに、基底速度が最大使用回転速度の1/2の特性を有し、前記二台の電動機を連結して運行を行う場合に、該二台の電動機を使用回転速度全域において最大負荷トルクを発生するようにトルク制御するようにした。
本発明によれば、二台の電動機を連結した構成の駆動装置において、各電動機は必要動力の1/2の定格出力を有するとともに、基底速度が最大使用回転速度の1/2の特性を有しており、これにより一台の電動機は最大使用回転速度の1/2までの領域において、運行に必要な最大負荷トルクを発生することができるので、一台の電動機が故障した場合であっても残り一台の電動機で運行することが可能である。
また、二台の電動機を連結して運行を行う場合に該二台の電動機が使用回転速度全域において最大負荷トルクを発生するようにトルク制御されるようにしており、規定値以上に出力することがないので、電動機に接続される減速機等が過負荷になることがない。
さらには、設備の閑散期等には一台の電動機により運行を行うようにすれば、一台分の電力変換装置や補器等の電力を節減することができるので、省エネルギー運転が可能になる。
交走式索道の全体構成を示す構成概略図 本発明の電動機一台の特性図 本発明の電動機二台の特性図 従来技術による電動機の特性図
以下、本発明の具体的実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、索条牽引式輸送設備の一例として交走式索道の全体構成を示す構成概略図である。図において、山麓停留場10と山頂停留場11との間には支索12が張架されている。この支索12は、山頂停留場11側端部をコンクリート基礎等に引き留めるとともに、山麓停留場10側端部を支索重錘14に碇着して支索12に一定張力を付加している。えい索13は、山麓停留場10と山頂停留場11間を循環して張架されており、山頂停留場11では複数の滑車に掛け回されて駆動滑車17に巻き掛けられ、山麓停留場10ではえい索重錘15を吊下して一定の張力で張り渡している。
両線の支索12には、それぞれ搬器30が懸垂されている。搬器30は、複数の走行輪を備えた走行機31と、この走行機31に進行方向揺動自在に連結された懸垂機32と、この懸垂機32に吊下された客車33とから構成されており、走行機31にはえい索13が連結され、えい索13の移動にともなって搬器30が牽引されて移動する。それぞれの搬器30は、一方の支索12に沿って走行する搬器30が山麓停留場10に位置するときに、他方の支索12に沿って走行する搬器30が山頂停留場11に位置する位置関係にあり、えい索13の移動により各搬器30が相互に線路中を反対方向に移動し、山麓停留場10と山頂停留場11との間で往復移動する所謂つるべ方式で運行が行われる。
前記山頂停留場11に備えた駆動滑車17は、これが順回転または逆回転することによりえい索13を順方向または逆方向へ駆動するものであって、この駆動滑車17には減速機18を介して二台の電動機19が機械的に連結されている。電動機19は直流電動機であって各電動機19には、駆動制御装置(図示せず)の制御信号により給電を行うサイリスタ電力変換装置20が接続されて速度制御が行われる。
ここで、背景技術の項で説明した従来の技術と比較し易くするために具体的数値として、搬器30の運行を行うために必要な動力を630kWとし、電動機19の最大使用回転速度を1180rpmとして以下説明する。一台の電動機19は、基底速度(定格電圧)が最大使用回転速度の1/2(590rpm)であって、このときの定格出力が必要動力の1/2(315kW)の定トルク特性を有する電動機であり、回転速度対出力・トルク特性は図2に示すようになっている。図に於いて電動機19は、基底速度590rpmに達するまでは界磁電流を一定とし、電機子電圧を変化させて速度制御され、この区間のトルクTは一定になっている。このときのトルクTは、基底速度が1180rpnで同一出力(315kW)を出力する電動機(従来技術)に対し、基底速度が1/2であることにより二倍のトルクTを発生する。次いで、電機子電圧が定格電圧値に達すると(即ち基底速度に達すると)、電機子電圧をその電圧に保持し、それ以上の速度制御は界磁電流制御によって行い、この区間では出力Pが一定に保たれるとともにトルクTは下降するものの速度は上昇して最大使用回転速度1180rpmに達する。
この電動機19を二台連結すると、回転速度対出力・トルク特性は図3に示すようになる。即ち、出力P及びトルクTは単純に二倍した特性となり、基底速度590rpmで最大出力630kWを発生するとともに、ここまでの領域でトルクTは最大値を発生する。そして、基底速度590rpm以上では、出力Pが630kWに保たれるとともにトルクTは下降するものの、最大使用回転速度の1180rpmでは運行に必要な最大負荷トルクTnが確保されている。
以上のように制御することにより通常の運転は可能であるが、ここでさらに電動機19、19のトルク制御をおこなって、トルクTが使用回転速度全域において最大負荷トルクTnとなるようにする。このようにすることにより、何かの要因で必要以上の負荷が発生した場合であっても、電動機19、19からは最大負荷トルクTn以上は発生しないので、電動機19からの出力を受ける減速機18等が過負荷により損傷することを防止できる。
以上の構成において、各電動機19に給電を行うサイリスタ電力変換装置20の容量は、電動機の定格出力によって決定されるため、電動機の基底速度が1180rpm(従来技術)であっても590rpm(本発明の技術)であっても同一のものを用いればよい。
通常時の運行は、上記のような電動機特性にて行われるが、いずれか一方の電動機19又はサイリスタ電力変換装置20が故障した場合には、故障した側を電気的に切り離すことにより、正常な側の一台の電動機19により運行することができる。即ち、図2に示されているように一台の電動機19は、基底速度590rpmまでは運行に必要な最大負荷トルクTnが確保されており、この特性により通常の速度の半分の速度までは一台の電動機19により運行が可能である。また、牽引する搬器30の乗車人員を制限して電動機19に対する負荷を半減すれば、通常時の速度まで運行可能である。
以上のように、本発明の構成によれば運行速度を半減するか又は負荷を半減することにより、一台の電動機19での運行が可能であり、これを利用することによって以下のように省エネルギー運転が可能である。ロープウェイやケーブルカーなどの輸送設備には、スキーシーズンや行楽シーズンのように多数の乗客を絶え間なく輸送する繁忙期と、それ以外の閑散期が一年を通して存在する。そこで繁忙期には、電動機19を二台用いた通常運転により輸送力を確保した運行を行い、一方、閑散期には、いずれか一方の電動機19のみを用いて、乗車人員を減じるか又は運転速度を減じて運行を行う。このようにすることにより閑散期には、電動機19で消費する電力は二台使用したときと同一であるものの、使用するサイリスタ電力変換装置20が一台で済むために、これに消費する電力や電動機19に付随する補器等の電力を節減することができる。
次に、運転の制御を行う駆動制御装置には、このように電動機19を一台と二台とに切替えて運行を行うために、それぞれの運転条件に沿った運転モードが設定されている。即ち、電動機19を二台使用する場合の標準モードでは、最大使用回転速度までの間で所要の速度制御を行うように自動制御し、電動機19を一台使用する場合のモードでは、設定した負荷(乗車人員)に対して電動機19が駆動可能な範囲内の回転速度において所要の速度制御を行うように自動制御するモードを設ける。そして、対応する運転条件によってモードを切り換えて運行することにより、電動機19を一台で使用する場合であっても電動機19の回転速度が許容範囲内に制限されるため安全性が保たれる。
10 山麓停留場
11 山頂停留場
12 支索
13 えい索
14 支索重錘
15 えい索重錘
17 駆動滑車
18 減速機
19 電動機
20 サイリスタ電力変換装置
30 搬器
31 走行機
32 懸垂機
33 客車
T トルク
Tn 最大負荷トルク
P 出力

Claims (1)

  1. 二台の電動機を連結して索条の駆動を行う索条牽引式輸送設備の駆動装置において、前記二台の電動機はそれぞれ必要動力の1/2の定格出力を有するとともに、基底速度が最大使用回転速度の1/2の特性を有し、前記二台の電動機を連結して運行を行う場合に該二台の電動機を使用回転速度全域において最大負荷トルクを発生するようにトルク制御したことを特徴とする索条牽引式輸送設備の駆動装置。
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