JP5293833B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気浄化装置に関し、特にエンジンから排出される排気ガスを浄化する排気浄化装置に関する。
従来、エンジンを有する自動車等の排気経路上に設けられ、エンジンから排出される排気ガスを浄化する排気浄化装置として通電加熱式触媒(Electrically Heated Catalyst:EHC)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図10に示すように、従来のEHCである排気浄化装置100は、外装をなす中空のケース110と、ケース110の内部に収納され、白金、又はパラジウム等の触媒が担持されたハニカム構造を有する円筒状の担体120と、担体120の外周面に互いに対向するように設けられ、担体120と電気的に接続された電極130・140と、電極130・140にそれぞれ電気的に接続されると共に、バッテリ等の電源にワイヤハーネス等を介して電気的に接続された端子150・160とを具備する。排気浄化装置100は、前記電源から供給されて電極130・140間を流れる電流により担体120を通電加熱することで、担体120に担持された触媒を活性温度まで昇温して、エンジンから排出される排気ガス中のHC(未燃炭化水素)、CO(一酸化炭素)、及びNOx(窒素酸化物)等の有害物質を触媒反応により浄化する。
上記のように、担体120に担持された触媒は、活性温度に達している場合において触媒反応により排気ガスを浄化することが可能である。しかし、エンジン始動時、特にコールドスタート時において、触媒の温度が活性温度に達していない場合、排気ガス中の有害物質が浄化されないまま大気中に排出されてしまうという問題が生じる。
排気浄化装置100においては、電極130・140を通じて担体120を流れる電流は、担体120における抵抗の低い部分に優先的に流れる。そのため、担体120を均等に加熱することができず、コールドスタート時に担体120に担持された触媒において活性温度に達していない部分が生じるおそれがあり、排気ガス中の有害物質の浄化が充分ではなかった。一方で、触媒に活性温度に達していない部分が生じないように担体120を加熱するとなると、消費電力が増加するという問題が生じる。
また、排気浄化装置100においては、電極130・140が互いに180度の位相差をもって対向するように担体120の外周面に配置されている。これに伴って、端子150・160が担体120の外周面における電極130・140の設けられた範囲、つまり約180度の位相差をもって配置されることとなる。このように、端子150・160が担体120の外周面において略対向するように配置されるため、例えば、自動車の床下に排気浄化装置100を設ける場合、当該床下のスペースを大きく確保する必要があり、車内空間の縮小等を図らなければならない点で不利である。
特許第3334897号
本発明は、担体を均等に加熱して、エンジンのコールドスタート時においても担体に担持された触媒を活性温度まで昇温できる排気浄化装置を提供することを課題とする。
本発明の排気浄化装置は、外装をなす中空のケースと、前記ケースの内部に収納され、触媒が担持される円筒状の担体と、前記担体の外周面に設けられる一対の電極と、を具備し、前記一対の電極を通じて前記担体を通電加熱して前記触媒を活性温度まで昇温する排気浄化装置であって、前記一対の電極は、それぞれ中心角を20〜40度とする前記担体の外周円弧に設けられ、互いに180度の位相差をもって対向するように配置される。
本発明の排気浄化装置において、前記担体は、SiCからなることが好ましい。
本発明の排気浄化装置において、前記一対の電極は、前記担体の軸方向における両端部に亘って、前記担体の周方向全周を覆う螺旋状に形成されることが好ましい。
本発明の排気浄化装置において、前記一対の電極に電気的に接続され、前記ケースの外部に突出する一対の端子を具備し、前記一対の端子は、前記担体の周方向における略同位相の位置に配置されることが好ましい。
本発明によれば、担体を均等に加熱して、エンジンのコールドスタート時においても担体に担持された触媒を活性温度まで昇温できる。
本発明に係る排気浄化装置の一部側面断面図。 本発明に係る排気浄化装置の正面端面図(図1のA−A線端面図)。 本発明に係る排気浄化装置の正面端面図(図1のB−B線端面図)。 担体の外周面の展開図。 本発明の別実施形態に係る排気浄化装置の一部側面断面図。 本発明の別実施形態に係る排気浄化装置の正面断面図。 電極角度と担体の温度との関係を示す図。 担体の軸方向断面における電流密度の分布を示す図。 担体の軸方向断面における電流密度の分布を示す図。 従来の排気浄化装置の正面断面図。
1 排気浄化装置
10 ケース
20 担体
30、40 電極
50、60 端子
51、61 連結部材
以下では、図1〜図6を参照して、排気浄化装置1について説明する。
排気浄化装置1は、自動車等の排気経路上に設けられ、エンジンから排出される排気ガスを浄化する通電加熱式触媒(Electrically Heated Catalyst:EHC)である。
図1及び図2に示すように、排気浄化装置1は、外装をなす中空のケース10と、ケース10の内部に収納された担体20と、担体20の外周面に設けられた電極30・40と、電極30・40にそれぞれ電気的に接続された端子50・60とを具備する。
ケース10は、排気浄化装置1の外装をなすと共に、エンジンから排出される排気ガスが流動する排気管の一部をなす部材であり、略円筒状に形成されている。
担体20は、SiC(炭化ケイ素)、又はコーディエライト等のセラミックスからなるハニカム構造の多孔質部材であり、白金、又はパラジウム等の触媒が担持されている。担体20は、ケース10の内径よりも若干小さい外径を有する円筒状に形成され、ケース10の内部においてケース10の内周面との間に所定の隙間(ケース10の内周面と担体20の外周面に設けられた電極30・40とが接触しない程度の隙間)を有するように配置されると共に、エンジンから排出される排気ガスが担体20の内部を軸方向に通過するように配置されている。ケース10の内周面と担体20の外周面との間には、アルミナ等からなる保持部材(不図示)が設けられており、担体20の位置ずれを防止すると共に、ケース10の内周面と担体20の外周面との間の隙間をシールしている。
なお、担体20は、SiC(炭化ケイ素)からなることが好ましい。
電極30・40は、溶射によって担体20の外周面に層状に形成された銅、又はアルミニウム等からなる一対の電極である。電極30・40は、担体20と電気的に接続されており、担体20に電流を流して加熱するための電極として機能する。なお、電極30・40のいずれがプラス側、又はマイナス側の電極となるかを問わず、電流の流れる方向は限定しない。
図1に示すように、電極30・40は、所定幅を有した帯状に形成されており、互いに対向した状態で担体20の軸方向における両端部に亘って螺旋状に配置されている。
詳細には、図3及び図4に示すように、担体20の軸方向断面において、担体20の軸方向の位置に関係なく、電極30・40が互いに180度の位相差をもって対向するように配置されている。そして、担体20の一端(図1における左端)から他端(図1における右端)に進むに従って、電極30・40は、互いの相対的な位置関係、及び断面形状を保持した状態で、徐々に位相を変化させつつ(担体20の周方向に回転しつつ)担体20の周方向全周を辿るように配置されている。
これにより、担体20を通電加熱した際に担体20の軸方向断面に生じる温度のばらつきを担体20の軸方向における両端部に亘っての位相変化によって吸収することができ、担体20全体としての温度分布を均一にすることができる。換言すれば、担体20を均等に加熱することができる。
なお、電極30・40の螺旋形状は本実施形態に限定するものではなく、電極30と電極40とが接近し過ぎず、かつ担体20の軸方向における両端部に亘って電極30と電極40とで担体20の周方向全周を覆う螺旋形状であればよい。
また、電極30・40は、担体20の軸方向における両端面まで達していなくてもよく、担体20の軸方向における中心から両端面近傍まで設けられていればよい。
また、電極30・40は、それぞれ中心角を20〜40度とする担体20の外周円弧に設けられることが好ましい。詳細には、図3に示すように、担体20の軸方向断面における中心Cから直径方向外側に延出する二つの直線のなす角度θ(以下、「電極角度θ」と記す。)を中心角とする担体20の両円弧上にそれぞれ電極30・40を設け、電極角度θを20〜40度に設定する。つまり、中心Cと担体20の周方向における電極30の両端とを結ぶ両線がなす角度、及び中心Cと担体20の周方向における電極40の両端とを結ぶ両線がなす角度が電極角度θであり、20〜40度に設定される。
図1及び図2に示すように、端子50・60は、電極30・40と、ケース10の外部に設けられたバッテリ等の電源とを電気的に接続するための棒状部材であり、担体20における電極30・40が設けられた位置に合わせて配置される。端子50・60は、それらの一端部がケース10の外部に突出するようにケース10に貫通した状態で固定されている。端子50・60は、ケース10の外部において、ワイヤハーネス等の接続部材を介して前記電源と電気的に接続され、ケース10の内部において、それぞれ連結部材51・61を介して電極30・40と電気的に接続されている。つまり、端子50・60の一端部と前記接続部材とが接続され、端子50・60の他端部と連結部材51・61とが接続されている。こうして、端子50・60によって前記電源と電極30・40とが電気的に接続することを可能としている。
連結部材51・61は、略U字に湾曲した板材であり、電極30・40と端子50・60とを電気的に接続する。連結部材51・61の一端部と端子50・60の他端部とが接続され、連結部材51・61の他端部と電極30・40とが接続されている。連結部材51・61は、端子50・60を担体20の外周面に対して所望の角度で設置することを可能とすると共に、担体20からの振動を吸収する緩衝材として機能する。
また、図2に示すように、端子50・60は、担体20における略同位相の位置に配置されている。前述のように、端子50・60は、担体20における電極30・40が設けられた位置に合わせて配置されるが、電極30・40が担体20の軸方向に沿って螺旋状に設けられているため、端子50・60の電極30・40に対する設置位置を、担体20の軸方向における適宜位置に設定することで、担体20における略同位相の位置から端子50・60を取り出すことが可能となっている。
これにより、両端子を互いに180度の位相差をもって対向するように配置した場合(図10参照)と比較して、排気浄化装置1を小型化することができ、例えば、自動車の床下に排気浄化装置1を設ける場合においては、当該床下のスペースを縮小することができる。
ここで、担体20における「略同位相の位置」とは、排気浄化装置1の設置スペースの縮小を図れる程度に適宜設定される端子50・60の取り出し位置であり、端子50・60の取り出し位置が完全に同一の位相の場合も含む。
以上のように、排気浄化装置1は、前記電源から供給されて電極30・40間を流れる電流により担体20を通電加熱することで、担体20に担持された触媒を活性温度まで昇温して、エンジンから排出されて担体20を通過する排気ガス中のHC(未燃炭化水素)、CO(一酸化炭素)、及びNOx(窒素酸化物)等の有害物質を触媒反応により浄化する。
また、担体20の外周面に設けられる電極の別形態として、図5及び図6に示すように、担体20の軸方向における両端部に亘って一直線状の電極70・80を設ける構成とすることも可能である。
電極70・80は、電極30・40と同様に、溶射によって担体20の外周面に層状に形成された銅、又はアルミニウム等からなる一対の電極である。電極70・80は、担体20と電気的に接続されており、担体20に電流を流して加熱するための電極として機能する。なお、電極70・80のいずれがプラス側、又はマイナス側の電極とするかを問わず、電流の流れる方向は限定しない。
電極70・80は、電極角度θを中心角とする担体20の外周円弧上において、互いに180度の位相差をもって対向した状態で担体20の軸方向における両端部に亘って一直線状に設けられている。
ただし、電極角度θは、20〜40度であることが好ましい。
電極30・40の代わりに電極70・80を設けるに伴い、本実施形態における排気浄化装置1においては、連結部材51・61の代わりに連結部材52・62が設けられている。
連結部材52・62は、担体20における電極70・80が設けられた位置から略同位相の位置まで担体20の外周形状に沿って延出した板材であり、電極70・80と端子50・60とを電気的に接続する。連結部材52・62の一端部は、電極70・80と溶射によって接続され、連結部材52・62の他端部は、担体20における略同位相の位置において端子50・60の他端部と接続されており、担体20における略同位相の位置から端子50・60を取り出すことが可能となっている。
これにより、両端子を互いに180度の位相差をもって対向するように配置した場合(図10参照)と比較して、排気浄化装置1を小型化することができ、例えば、自動車の床下に排気浄化装置1を設ける場合においては、当該床下のスペースを縮小することができる。
なお、連結部材52・62を担体20の軸方向に湾曲させる等して、連結部材52の他端部(連結部材52における端子50との接続部)と、連結部材62の他端部(連結部材62における端子60との接続部)とを担体20の軸方向において離間させることで、端子50・60の取り出し位置を完全に同一の位相とすることも可能である。
以下では、図7〜図9を参照して、電極角度θと担体の温度との関係について説明する。
図7は、CAEによる電極角度θと担体の温度との関係の解析結果を示す図であり、電極角度θに対する担体の軸方向断面の温度をプロットしている。
図8は、CAEによって電極角度θが90度の場合の担体の軸方向断面における電流密度の分布を示す図であり、担体の軸方向断面における電流密度が最も高い部分は白く、最も低い部分は黒く表し、その変化をハッチングの間隔によって表している。ただし、担体の軸方向断面における片側半分(図8における右側半分)のみを示している。
図9は、CAEによって電極角度θが40度の場合の担体の軸方向断面における電流密度の分布を示す図であり、担体の軸方向断面における電流密度が最も高い部分は白く、最も低い部分は黒く表し、その変化をハッチングの間隔によって表している。ただし、担体の軸方向断面における片側半分(図9における右側半分)のみを示している。
なお、本実験においては、SiC(炭化ケイ素)からなる担体を用いた。
図7に示すように、電極角度θの変化に伴って、担体の温度のばらつきが増減することが明らかとなった。詳細には、電極角度θが40度を上回ると、電極角度θが大きくなるに従って担体の温度のばらつきが大きくなり、電極角度θが20度を下回ると、電極角度θが小さくなるに従って担体の温度のばらつきが大きくなることが明らかとなった。
図8に示すように、例えば、電極角度θが90度の場合、担体の周方向における電極の端部近傍においては、担体の単位面積あたりに流れる電流、つまり電流密度が高い。一方、担体の周方向における電極の中央付近においては、担体の単位面積あたりに流れる電流、つまり電流密度が低い。これは、担体よりも導電性の高い電極に電流が優先的に流れるためである。
図9に示すように、例えば、電極角度θが40度の場合、担体の周方向における電極の端部近傍においては、電極角度θが90度の場合と同様に、担体の単位面積あたりに流れる電流、つまり電流密度が高い。一方、担体の周方向における電極の中央付近においては、担体の単位面積あたりに流れる電流、つまり電流密度が低いが、電極角度θが90度の場合と比較して、電流密度が低い部分(図8及び図9におけるハッチングの間隔が比較的狭い部分)が少なくなっている。これは、担体の周方向における電極の両端部の距離が小さくなり、電流がより効率的に担体に流れるためである。しかし、逆に電極角度θが20度を下回るほど小さくし過ぎると、図9における右側に分布している電流密度が低い部分(図8及び図9におけるハッチングの間隔が比較的狭い部分)が多くなる。
このように、電極角度θが40度の場合は、電極角度θが90度の場合と比較して、全体として電流密度が低い部分(図8及び図9におけるハッチングの間隔が比較的狭い部分)が少なくなり、電流密度が高い部分(図8及び図9におけるハッチングの間隔が比較的広い部分)が多くなっている。そのため、電極角度θが40度の場合は、電極角度θが90度の場合と比較して、担体の温度のばらつきが小さくなっている。
担体の温度のばらつきが大きくなると、エンジン始動時、特にコールドスタート時に、担体に担持された触媒において活性温度に達していない部分が生じるおそれがあり、排気ガス中の有害物質を充分に浄化することができないため、担体の温度のばらつきは小さくすることが望ましい。
よって、電極角度θを20〜40度とすることで、担体の温度のばらつきを小さくすることができ、より少ない電力で担体を均等に加熱して、エンジンのコールドスタート時においても担体に担持された触媒を活性温度まで昇温できることが明らかとなった。
特に、電極を前記の電極30・40の如く螺旋状に形成することで、担体の軸方向における一端部から他端部に進むに従って、電極が徐々に位相を変化させつつ(担体の周方向に回転しつつ)担体の周方向全周を辿る。つまり、担体の軸方向における一端部から他端部に進むに従って、電極の位置に起因して担体の軸方向断面に生じる温度分布も徐々に位相が変化する(担体の周方向に回転する)こととなる。そのため、担体の軸方向断面に生じる温度のばらつきを担体の軸方向における一端部から他端部にかけての位相変化によって吸収することができ、担体20全体としての温度分布を均一にすることができる。したがって、担体を更に均等に加熱することができる。
本発明は、エンジンから排出される排気ガスを浄化する排気浄化装置に利用でき、特に溶射によって外周面に電極が設けられた担体を具備する排気浄化装置に利用できる。

Claims (4)

  1. 外装をなす中空のケースと、
    前記ケースの内部に収納され、触媒が担持される円筒状の担体と、
    前記担体の外周面に設けられる一対の電極と、を具備し、
    前記一対の電極を通じて前記担体を通電加熱して前記触媒を活性温度まで昇温する排気浄化装置であって、
    前記一対の電極は、前記担体の軸方向における両端部に亘って、前記担体の周方向全周を覆う螺旋状に形成される排気浄化装置。
  2. 前記一対の電極は、それぞれ中心角を20〜40度とする前記担体の軸方向断面の外周円弧に設けられ、互いに180度の位相差をもって対向するように配置される請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 前記担体は、SiCからなる請求項1又は請求項2に記載の排気浄化装置。
  4. 前記排気浄化装置は、
    前記一対の電極に電気的に接続され、前記ケースの外部に突出する一対の端子を具備し、
    前記一対の端子は、前記担体の周方向における略同位相の位置に配置される請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の排気浄化装置。
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