JP5292465B2 - 表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置及びその製造方法に関する。
ディスプレイ装置や照明装置などの表示装置として、電圧を印加するとエレクトロルミネッセンス(EL)現象によって自己発光する物質を利用したEL表示装置が知られている。EL表示装置は、上部電極と下部電極の間に有機材料又は無機材料からなる発光機能層を形成した薄膜状のEL発光素子によって表示領域の画素を形成する。
EL発光素子は、例えば材料やカラーフィルタ等を選択することにより、赤色(R),緑色(G),青色(B)に発光可能である。従って、赤色(R),緑色(G),青色(B)に発光するEL発光素子の多数を基板上に配列することによって、フルカラー表示可能な表示装置を製造することができる。
但し、微小で薄膜なEL発光素子の多数を基板上に作成することは技術的に難易度が高く、高度な成膜精度が要求される。その対策の一つとして、赤色発光素子と緑色発光素子の発光層をインクジェット法でそれぞれ形成し、青色発光素子の発光層については真空蒸着法等で形成することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に開示されている発光素子は、発光層で生成された光を透明材料で形成した陽極と基板側から放出するボトムエミッション構造であり、赤色発光層及び緑色発光層に青色発光層を積層すると、赤色及び緑色の色純度が低下する場合がある。特に、赤色に発光させる画素は、青色が混入することによって色純度が低下し易く、青色の混入量が多いと紫色になる場合がある。
特許第4062352号公報
すなわち、本発明が解決しようとする課題には、上述した問題が一例として挙げられる。よって本発明の目的は、色純度の低下を抑制することのできる表示装置及びその製造方法を提供することが一例として挙げられる。
本発明の表示装置は、請求項1に記載のように、上部反射部材と、下部反射部材と、前記上部反射部材と下部反射部材の間に配置された赤色に発光する赤色発光層を含む発光機能層と、を有する第1の共振器構造と、上部反射部材と、下部反射部材と、前記上部反射部材と下部反射部材の間に配置された青色に発光する青色発光層を含む発光機能層と、を有する第2の共振器構造と、上部反射部材と、下部反射部材と、前記上部反射部材と下部反射部材の間に配置された緑色に発光する緑色発光層を含む発光機能層と、を有する第3の共振器構造と、を備え、前記赤色発光層は、前記第1乃至第3の共振器構造の発光機能層のそれぞれに配置される共通層であることを特徴とする。
本発明の表示装置の製造方法は、請求項11に記載の通り、第1,第2及び第3の共振器構造の下部反射部材を形成する工程と、前記第1の共振器構造の下部反射部材上に、赤色に発光する赤色発光層を含む発光機能層を形成する工程と、前記第2の共振器構造の下部反射部材上に、青色に発光する青色発光層を含む発光機能層を形成する工程と、前記第3の共振器構造の下部反射部材上に、緑色に発光する緑色発光層を含む発光機能層を形成する工程と、第1,第2及び第3の共振器構造の上部反射部材を形成する工程と、を含み、前記青色発光層及び緑色発光層は、塗布法による塗り分けで前記第2及び第3の共振器構造に形成し、前記赤色発光層は、前記第1乃至第3の共振器構造の発光機能層のそれぞれに配置される共通層として、塗布法以外の成膜方法によって前記第1乃至第3の共振器構造に形成することを特徴とする。
本発明の好ましい第1実施形態によるRGB発光素子の縦断面図である。 本発明の好ましい第1実施形態によるRGB発光素子の平面図である。 上記RGB発光素子の階層図である。 上記RGB発光素子の製造工程を示す図である。 上記RGB発光素子の青色光の発光特性を示す図である。 上記RGB発光素子の青色光の色純度を示す図である。 上記RGB発光素子の緑色光の発光特性を示す図である。 上記RGB発光素子の緑色光の色純度を示す図である。 例えば青色発光層を共通層とした場合のRGB発光素子の階層図である。 上記青色発光層を共通層とした場合の赤色光の発光特性を示す図である。 上記青色発光層を共通層とした場合の赤色光の色純度を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態による表示装置について、添付図面を参照しながら詳しく説明する。但し、以下に説明する実施形態によって本発明の技術的範囲は何ら限定解釈されることはない。
(第1の実施形態)
図1及び図2は、共通の基板1に赤色(R),緑色(G),青色(B)に発光する第1乃至第3の共振器構造(R,G,B)を配置してRGB発光素子を形成した一例を示す。図1は、RGB発光素子の縦断面図であり、図2は、平面図である。また、図3は、前記RGB発光素子の階層構成図であり、階層構造内に記載した数値は、各層の厚み(膜厚)の一例である。なお、実際の表示装置は、基板1に多数のRGB発光素子を配列して表示領域を形成し、図示しない表示領域外に配置された駆動回路によってパッシブ駆動又は素子毎にも駆動回路を配置してアクティブ駆動される構成である。
第1乃至第3の共振器構造(R,G,B)は、図1に示すように、下部反射部材としての陽極2、発光機能層3、上部反射部材としての陰極4、封止層5を基板上に積層し、成膜面側から発光を取り出すいわゆるトップエミッション構造である。各共振器構造(R,G,B)は、バンクと称する隔壁部6によって区画されている。なお、図示は省略するが、外光反射を防止するためのフィルムや基板をさらに積層するようにしてもよい。また、封止層5は適宜配置される任意の層であり、封止層5を配置しない場合もある。
陽極2は、反射電極21と透明電極22の2層構造である。陽極2の発光機能層3に接する材料としては、仕事関数の高い材料が用いられる。具体的には、反射電極21の材料として、例えばAl、Cr、Mo、Ni、Pt、Au、Agなどの金属またはそれらを含む合金や金属間化合物などを用いることができる。反射電極21の厚みは、例えば100nmである。反射電極21は、400〜700nmの波長の光に対する反射率の平均値が例えば80%以上であり、高い反射率が望ましい。また、透明電極22は、例えば共振効果が最大限に発揮されるように膜厚調整した透明材料からなる電極である。透明電極22の材料としては、例えばITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの金属酸化物等を用いることができる。また、透明電極の厚みは、例えば75nmである。なお、図1及び図2では図示を省略しているが、陽極2には引き出し電極(配線電極)が接続されている。なお、陽極2は、反射電極21の単層構造であってもよい。
第1乃至第3の共振器構造(R,G,B)は、赤色に発光する赤色発光層31R,緑色に発光する緑色発光層31G,青色に発光する青色発光層31Bをそれぞれの発光機能層3に有している。赤色発光層31R,緑色発光層31G,青色発光層31Bは、例えばエレクトロルミネッセンス(EL)現象を発生する材料を選定することによって発光色を色分けしたEL発光層である。但し、赤色発光層31Rについては、第1の共振構造Rのみに形成されるのではなく、第2の共振器構造G及び第3の共振器構造Bのそれぞれの発光機能層3にも同様に形成されている。すなわち、赤色発光層31Rは、第1乃至第3の共振器構造(R,G,B)のそれぞれの発光機能層3に形成された共通層である(従って、本明細書では「赤色共通層」と称する場合がある)。
赤色共通層31Rは、例えば一工程で第1乃至第3の共振器構造(R,G,B)に同時に成膜することによって同じ膜厚に形成されている。共振器構造にすれば、詳しくは後述するように、赤色共通層31Rからの赤色光が30%程度混入しても、青色及び緑色の色純度の低下を抑制することができる。但し、青色光及び/又は緑色光について確実に規格を満たす色純度を得るためには、赤色共通層31Rの好ましい膜厚は40nm以下であり、さらに好ましくは30nmである。このよう赤色共通層31Rは、塗布法以外の方法で成膜することができる。成膜方法としては、例えば蒸着法やレーザーアブレーション法などが一例として挙げられる。但し、成膜方法が限定されることはない。なお、混入量とは、例えばR,G,Bにおける発光ピークの強度比に基づいている。Rの場合は590−700nmの範囲であり、Gの場合は490−540nmであり、Bの場合は430−490nmである。
さらに、図1に示すように、陰極側にて青色発光層31B及び緑色発光層31Gに接するように赤色発光層31Rを配置する場合には、赤色発光層31Rが電子輸送性及び/又はホールブロック特性を有していることが好ましい。このような機能を有する赤色発光層31Rは、例えば後述する発光機能を備えた材料と、同じく後述する電子輸送特性等を備えた材料を混合することによって形成することができる。
一方、青色発光層31Bと緑色発光層31Gは、第2の共振器構造Gと第3の共振器構造Bにのみ形成されている。青色発光層31Bの膜厚は、例えば20nmであり、緑色発光層の膜厚は、例えば65nmである。このような青色発光層31B及び緑色発光層31Gは、例えばインクジェット法などの塗布法による塗り分けによって成膜することができる。但し、成膜方法が限定されることはない。
陽極2と陰極4の間に配置される発光機能層3は、少なくともEL発光層(31R,31G,31B)を有していればよい。しかし、効率的にエレクトロルミネッセンス現象を促進させるためには、ホール注入層及び/又はホール輸送層、電子輸送層及び/又はホールブロッキング層、電子注入層などの機能層を適宜配置した多層構造であることが好ましい。
図1は、一例としてホール注入層32、ホール輸送層33、電子輸送層34を配置した構成を示す。これらホール注入層32、ホール輸送層33及び電子輸送層34は、赤色共通層31Rと同様に、第1乃至第3の共振器構造(R,G,B)のそれぞれに共通層として形成されている。従って、ホール注入層32、ホール輸送層33及び電子輸送層34は、同じ膜厚及び順序で形成されている。ホール注入層32の膜厚は、例えば30nmであり、ホール輸送層33の膜厚は、例えば30nmであり、電子輸送層34の膜厚は、例えば20nmである。
例えばインクジェット法などの塗布法によって青色発光層31B及び緑色発光層31Gを形成する場合、これらの液状材料と接することになる下層のホール輸送層33(又は、ホール注入層の場合もある)は、前記液状材料に対して不溶な材料を選定するか、又は不溶化処理を施すことが好ましい。発光層の液状材料にもよるが、前記液状材料に対して不溶な材料としては、例えば、有機材料では、光熱架橋型のオキセタン骨格をホール輸送材料に導入したDHTBOX(著書:有機ELデバイス物理・材料化学・デバイス応用-112頁参照)が一例として挙げられる。また、不溶化処理の一例としては、光重合反応等による架橋化処理、親水化処理或いは疎水化処理などを挙げることができる。
ここで、共振器構造(R,G,B)にはそれぞれの発光色に好ましい共振器光路長がある。共振器光路長は、図1に示す構造の場合には、反射電極21と陰極4の反射面の離間距離に相当する。一例として、赤色(R)の好ましい共振器光路長を得るための積層膜厚は300nmであり、緑色(G)の好ましい共振器光路長を得るための積層膜厚は240nmであり、青色(B)の好ましい共振器光路長を得るための積層膜厚は195nmである。但し、限定されることはない。
図1及び図3に示すように、第2の共振器構造G及び第3の共振器構造Bについては、EL発光層である緑色発光層31Gと青色発光層31Bの厚みを変えることによって共振器光路長を調整している。従って、ホール注入層32などの他の積層膜については、膜厚を同じにした共通層としている。一方、第1の共振器構造Rについては、EL発光層である赤色発光層31Rを共通層としているので、光路長調整層35を新たに追加して共振器光路長を調整している。この光路長調整層35を追加することによって、ホール注入層32などの他の積層膜については、第2の共振器構造G及び第3の共振器構造Bの積層膜と膜厚を同じにした共通層としている。
光路長調整層35は、赤色発光層31Rよりも正孔の輸送特性(移動度)が高い材料を用いて、青色発光層31B及び緑色発光層31Gに対応する階層位置に配置することができる。すなわち、図1の光路長調整層は、共振器光路長を調整することに加えて、ホール輸送層としての機能を有する。このように構成することにより、同じ次数の共振器構造であっても赤色発光層31Rを薄く成膜することができ、共振器光路長が最も大きい第1の共振器構造Rの電圧上昇を抑制できるという利点がある。但し、光路長調整層35は、図1に示す位置に限定されることはなく、赤色発光層31Rよりも電子の移動度が高い材料を用いて、赤色発光層31Rよりも陰極側に配置することもできる。
ホール注入層31、ホール輸送層32及び図1の光路長調整層35としては、正孔の輸送特性(移動度)が高い材料で形成されていればよく、一例として、銅フタロシアニン(CuPc)などのフタロシアニン化合物、m−MTDATA等のスターバースト型アミン、ベンジジン型アミンの多量体、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]−ビフェニル(NPB)、N−フェニル−p−フェニレンジアミン(PPD)等の芳香族第三級アミン、4−(ジ−P−トリルアミノ)−4'−[4−(ジ−P−トリルアミノ)スチリル]スチルベンゼン等のスチルベン化合物、トリアゾール誘導体、スチリルアミン化合物、バッキーボール、C60、オキセタン骨格をホール輸送材料に導入したDHTBOX等のフラーレンなどの有機材料が用いられる。また、ポリカーボネート等の高分子材料中に低分子材料を分散させた高分子分散系の材料を使用してもよい。他に、モリブデン酸化物、タングステン酸化物、チタン酸化物、バナジウム酸化物などの酸化物を使用しても良い。但し、これらの材料に限定されることはない。
赤色発光層31R,緑色発光層31G及び青色発光層31Bとしては、エレクトロルミネッセンス(EL)現象を発生してそれぞれの色に発光する材料を用いる。それら材料の一例としては、(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム錯体(Alq3)などの蛍光性有機金属化合物、4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)−ビフェニル(DPVBi)などの芳香族ジメチリディン化合物、1,4−ビス(2−メチルスチリル)ベンゼンなどのスチリルベンゼン化合物、3−(4−ビフェニル)−4−フェニル−5−t−ブチルフェニル−1,2,4−トリアゾール(TAZ)などのトリアゾール誘導体、アントラキノン誘導体、フルオノレン誘導体等の蛍光性有機材料、ポリパラフィニレンビニレン(PPV)系、ポリフルオレン系、ポリビニルカルバゾール(PVK)系などの高分子材料、白金錯体やイリジウム錯体などの燐光性有機材料を用いることができる。但し、これらの材料に限定されることはない。また、有機材料でなくともよく、エレクトロルミネッセンス現象を発生する無機材料を用いてもよい。
なお、共通層である赤色発光層31Rの好ましい材料としては、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3)、ビス(8−キノリノラト)マグネシウム、ビス[ベンゾ(f)−8−キノリノラト]亜鉛、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)(4−フェニル−フェノラト)アルミニウム、トリス(8−キノリノラト)インジウム、トリス(5−メチル−8−キノリノラト)アルミニウム(Balq)、8−キノリノラトリチウム、トリス(5−クロロ−8−キノリノラト)ガリウム、ビス(5−クロロ−8−キノリノラト)カルシウム等の8−キノリノラト或いはその誘導体を配位子として少なくとも一つ有する金属錯体、BCP, 2,9−bis(2−naphthyl)−4,7−diphenyl−1,10−phenanthroline(NBPhen)などのフェナンスロリン誘導体、2,2’,2’’−(1,3,5−benzenetriyl)tris(1−phenyl)−1H−benzimidazole(TPBI)などのイミダゾール誘導体を挙げることができ、前述した赤色発光層31Rに電子輸送性及び/又はホールブロック特性を付加するための好ましい材料としては、Balq, TPBIを挙げることができる。また、青色発光層31B及び緑色発光層31Gは、ホール輸送性或いはバイポーラ輸送性を有する材料を含むことが好ましく、そのような材料と一例として、4,4'-Bis(carbazol-9-yl)biphenyl(CBP)、4,4',4" -Tris(carbazol-9-yl)triphenylamine(TCTA)、アントラセン誘導体などを挙げることができる。また、バイポーラ輸送性を有する材料は一つの材料にこの機能を有させるだけではなく、ホール輸送性の材料と電子輸送性の材料を混合させることで機能を示すことが出来る。そのような材料構成と一例として、TCTAと2,6−bis(3−(9H-carbazol-9-yl)phenyl)pridine(26DCzPPy)の混合構成を挙げることが出来る。このように、ホール輸送性或いはバイポーラ輸送性を有する赤色共通層31Rとすることにより、赤色共通層31Rを第2及び第3の共振器構造G,Bに配置しても、緑色発光層31G及び青色発光層31Bのエレクトロルミネッセンス現象を効率的に発現させることができる。
電子輸送層34としては、電子の輸送特性(移動度)が高い材料で形成されていればよく、一例として、PyPySPyPy等のシラシクロペンタジエン(シロール)誘導体、ニトロ置換フルオレノン誘導体、アントラキノジメタン誘導体などの有機材料、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム(Alq3)などの8−キノリノール誘導体の金属錯体、メタルフタロシアニン、3−(4−ビフェニル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−4−フェニル−1,2,4−トリアゾール(TAZ)などのトリアゾール系化合物、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチル)−1,3,4−オキサジアゾ−ル(PBD)などのオキサジアゾール系化合物、バッキーボール、C60、カーボンナノチューブなどのフラーレンを使用することができる。但し、これらの材料に限定されることはない。
陰極4の材料としては、電子輸送層34に接する領域の仕事関数が低く陰極全体の反射及び透過の損失が小さい材料を用いることができる。具体的には、陰極4の材料として、Al、Mg、Ag、Au、Ca、Liなどの金属またはその化合物、あるいはそれらを含む合金などを単層あるいは積層して用いることができる。また、電子輸送層34に接する領域に薄いフッ化リチウムや酸化リチウムなどを形成し、電子注入特性を制御することもある。陰極の厚みは、例えば10nmである。本実施形態は、成膜面側すなわち陰極側から光を出力するトップエミッション構造である。従って、陰極4は、400〜700nmの波長の光に対する透過率の平均値が例えば20%以上の半透過性の電極である。透過率は、例えば電極の膜厚などによって調整することができる。なお、図1及び図2では図示を省略しているが、陰極4には引出電極(配線電極)が接続されている。
封止層5は、例えば水蒸気や酸素の透過率が小さい透明の無機材料で形成することができる。封止層5の材料としては、一例として窒化ケイ素(SiNx)、窒化酸化ケイ素(SiOxNy)、酸化アルミニウム(AlOx)、窒化アルミニウム(AlNx)などを用いることができる。
バンクと称する隔壁部6の材料としては、一例としてフッ素成分を含有する感光性樹脂を用いることができる。フッ素成分を含有することにより、液状材料に対して撥液性を発揮することができるので、塗布法を用いて成膜する場合の液流れ(いわゆるオーバーラップ)を抑制することができる。隔壁部6は、遮光性を有する材料で形成するのが好ましい。
続いて、上述のRGB発光素子を製造する工程について、図4の工程図を参照しながら説明する。
まず、図4の工程100に示すように、例えば蒸着やスパッタ法などを用いて反射電極21、透明電極22を順に成膜する。これら電極21,22のパターニングは、例えばフォトリソグラフィー法によって行うことができる。次に、図4の工程110に示すように、例えばフッ素成分を含有する感光性樹脂を基板1上に塗布し、乾燥させて成膜した後、例えばフォトリソグラフィー法によって図1に示すようなパターンにした隔壁部6を形成する。例えばパッシブ型の場合は、電極21,22をストライプ状に形成した後、隔壁部6を形成する。一方、例えばアクティブ型の場合は、駆動回路毎に接続されたアイランド状に電極21,22を形成した後、隔壁部6を形成する。
次に、図4の工程120に示すように、ホール注入層32の液体材料を、例えばインクジェットノズルなどを用いて隔壁部6によって区画された各共振器構造(R,G,B)の形成領域内に塗布し、加熱又は光照射により成膜する。共通層であるホール注入層32は、第1乃至第3の共振器構造(R,G,B)の塗り分けによって成膜するのではなく、一の工程で同時に形成するのが好ましい。膜厚は、例えば液体材料の塗布量によって調整することができる。さらに、ホール輸送層33についても、同様にして成膜する。但し、ホール注入層32及びホール輸送層33の塗布方法は、インクジェット法でなくともよく、例えばスプレー法、スピンコート法、ディップ法、ダイコート法などであってもよい。また、必要に応じて、次の工程で塗布される緑色発光層31G及び青色発光層31Bの液体材料に対する不溶化処理を行うことができる。
次に、図4の工程130に示すように、緑色発光層31Gの液体材料を、例えばインクジェットノズルなどを用いて隔壁部6によって区画された各共振器構造(R,G,B)の形成領域内に塗布し、加熱又は光照射により成膜する。青色発光層31Bも、緑色発光層31Gと同様にして成膜する。また、光路長調整層35については、ホール輸送層32と同様に塗布法によって成膜する。このように、緑色発光層31G,青色発光層31B,光路長調整層35は、第1乃至第3の共振器構造(R,G,B)の塗り分けによって成膜するが、これらの成膜順序は特に限定されない。
次に、図4の工程140に示すように、例えば蒸着法やレーザーアブレーション法によって赤色共通層31Rを成膜する。このとき、共通層である赤色共通層31Rは、共振構造R,G,Bごとに別々の工程で成膜するのではなく、一の工程で同時に共振構造R,G,Bに成膜するのが好ましい。
次に、図4の工程150に示すように、例えば蒸着法を用いて電子輸送層34を形成する。共通層である電子輸送層34も、第1乃至第3の共振器構造(R,G,B)の塗り分けによって成膜するのではなく、一の工程で同時に形成するのが好ましい。
次に、図4の工程160に示すように、例えば蒸着法を用いて陰極4を形成する。陰極4のパターニングは、メタルマスクなどのマスクを用いるか、又は隔壁部6のバンク形状を利用して行うことができる。例えばパッシブ型の場合、陰極をストライプ状にパターニングすることができる。一方、例えばアクティブ型の場合は、パターニングを行わずに、いわゆるベタ電極とすることができる。
最後に、図4の工程170に示すように、不活性ガスの雰囲気下において、プラズマCVD法などで封止層5を成膜する。以上の工程を通じて、図1に示したRGB発光素子を製造することができる。なお、図示は省略するが、多数のRGB発光素子によって形成された表示領域を第2の基板(カバー部材)によって覆うようにし、その内部空間を不活性ガス又は不活性液体で満たすようにしてもよい。
上述の実施形態によれば、RGB発光素子によって表示領域が形成される表示装置において、RGBの発光素子を共振器構造(R,G,B)とし、且つ、塗り分け回数を減らすための共通層として赤色発光層31RをRGB発光素子の各発光機能層に配置する構成としたことにより、第2の共振器構造G及び第3の共振器構造Bから出力される緑色光および青色光の色純度が低下することを抑制できる。すなわち、色純度の高い赤色光,緑色光及び青色光を出力可能な表示装置を得ることができる。
さらに上述の実施形態によれば、緑色発光層31G及び青色発光層31Bは塗布法による塗り分けによって成膜するが、共通層である赤色発光層31Rについては塗布法以外の成膜方法によって塗り分けしないで成膜することにより、1回分の塗り分け工程を省略することができる。その結果、製造コストの低減化を図ることができる。また、塗布法は、一般的に成膜精度が低いと言われているが、本実施形態のように赤色共通層31Rを塗布法以外の方法で成膜すれば、製品の歩留まりを高くすることが期待できる。
さらに上述の実施形態によれば、光路長調整層35を新たに追加したことにより、共通層とするために赤色発光層31Rの膜厚を薄くしても、第1の共振器構造Rの共振器光路長を好ましい距離に設定することができる。しかも、赤色発光層31Rよりも正孔又は電子の移動度が高い材料で光路長調整層35を形成することにより、共振器光路長が最も大きい第1の共振器構造Rの電圧上昇を抑制できるという利点がある。
なお、図1に示した発光素子は、反射電極及び半透過電極によって上部及び下部の反射部材を構成しているが、これに限定されることはなく、電極とは別の反射膜を形成するようにしてもよい。この場合、電極とは別の反射膜の素子側の陽極及び陰極は、透明電極とするのが好ましい。さらに、トップエミッション構造でなくともよく、半透過電極によって下部反射部材を形成し、反射電極によって上部反射部材を形成してボトムエミッション構造とすることもできる。この場合、基板1の材料に、透明材料を用いるようにする。
続いて、赤色発光層31Rを共通層とした第1乃至第3の共振器構造(R,G,B)から出力される青色光と緑色光の色純度についてシミュレーションした結果について、図5〜8を参照しながら説明する。このシミュレーション結果を見れば、本実施形態の表示装置が色純度の低下を抑制できることを、さらに理解可能となる。
図5は、共振器構造における青色光の発光特性を示す図であり、赤色共通層31Rを設けない場合(すなわち、赤色光を混入しない場合)のスペクトルと、赤色共通層31Rを設けた場合(すなわち、赤色光が混入される場合)のスペクトルを示している。赤色光の混入量は30%である。また、共振器光路長は195nmである。図5のシミュレーション結果から分かるように、第3の共振器構造B(青画素)については、赤色光の混入量が30%あったとしても、青色光の波長領域である470nm付近の発光強度には殆ど変化が見られない。すなわち、赤色光の混入による影響は微弱である。
また、図6は、赤発光が不純光として青画素で観測された場合の色度変化のシミュレーション結果を示す。図中の○はNTSCであり、●(左)は青発光のみの色純度であり、図中矢印の方向に30%の赤色光と青発光を混ぜた場合の変化を示し、□は●(左)に共振効果が発現した場合である。図6の結果から分かるように、本実施形態のように共振効果を発現させる構成では色度の変化が略無い。このように、本実施形態のように構成すれば、赤発光が不純光として混入しても、青色光については色純度の低下を抑制することができる。
図7は、共振器構造における緑色光の発光特性を示す図であり、赤色共通層31Rを設けない場合(すなわち、赤色光を混入しない場合)のスペクトルと、赤色共通層31Rを設けた場合(すなわち、赤色光が混入される場合)のスペクトルを示している。赤色光の混入量は30%である。また、共振器光路長は240nmである。図7のシミュレーション結果から分かるように、第2の共振器構造G(緑画素)についても、赤色光の混入量が30%あったとしても、緑色光の波長領域である530nm付近の発光強度には殆ど変化が見られない。すなわち、赤色光の混入による影響は、青画素の場合と同様に微弱である。
また、図8は、赤発光が不純光として緑画素で観測された場合の色度変化のシミュレーション結果を示す。図中の○はNTSCであり、●(左)は緑発光のみの色純度であり、図中矢印の方向に30%の赤色光と緑発光を混ぜた場合の変化を示し、□は●(左)に共振効果が発現した場合である。図8の結果から分かるように、本実施形態のように共振効果を発現させる構成では色度の変化が殆ど無い。このように、本実施形態のように構成すれば、赤発光が不純光として混入しても、緑色光についての色純度の低下を抑制することができる。
比較として、特許文献1の技術を採用して青色発光層を共通層とした場合の、シミュレーション結果について、説明しておく。図9は、シミュレーションに用いたRGB発光素子の階層構造を示している。
図10は、第1の共振器構造Rにおける赤色光の発光特性を示す図であり、青色共通層を設けない場合(すなわち、青色光を混入しない場合)のスペクトルと、青色共通層を設けた場合(すなわち、青色光が混入される場合)のスペクトルを示している。青色光の混入量は、5%、10%、20%、30%とした。また、共振器光路長は300nmである。図10のシミュレーション結果から分かるように、青色光の混入量が増えるに伴い、青色光の波長領域である470nm付近の発光強度が増加する。しかも、赤画素の場合、470nm付近と620nm付近の発光強度差が小さいという特性がある。このように、共振器構造において青色発光層を共通層にすると、青色光の混入による赤画素の影響が大きい。
また、図11は、青発光が不純光として赤画素で観測された場合の色度変化のシミュレーション結果を示す。図中の○はNTSCであり、×(一番右端)は赤発光のみの色純度であり、矢印の方向に5%,10%,20%,30%と青発光を混ぜた場合の変化を示し、■は×(一番右端)に共振効果が発現した場合、●は矢印の方向に×発光(右から2番目以降)に共振効果を発現させた場合である。図11の結果から分かるように、共振器構造において青色発光層を共通層にすると、赤画素では青発光が混ざるため色純度の低下を招く。
以上のように、第1及び第2の実施形態によれば、上部反射部材と、下部反射部材と、前記上部反射部材と下部反射部材の間に配置された赤色に発光する赤色発光層を含む発光機能層と、を有する第1の共振器構造と、上部反射部材と、下部反射部材と、前記上部反射部材と下部反射部材の間に配置された青色に発光する青色発光層を含む発光機能層と、を有する第2の共振器構造と、上部反射部材と、下部反射部材と、前記上部反射部材と下部反射部材の間に配置された緑色に発光する緑色発光層を含む発光機能層と、を有する第3の共振器構造と、を備え、前記赤色発光層は、前記第1乃至第3の共振器構造の発光機能層のそれぞれに配置される共通層である構成とすることにより、赤色(R),緑色(G)及び青色(B)の色純度の低下を抑制することが可能となる。
以上、本発明を具体的な実施形態に則して詳細に説明したが、形式や細部についての種々の置換、変形、変更等が、特許請求の範囲の記載により規定されるような本発明の精神及び範囲から逸脱することなく行われることが可能であることは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。従って、本発明の範囲は、前述の実施形態及び添付図面に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
1 基板
2 陽極
3 発光機能層
31R 赤色発光層(赤色共通層)
31G 緑色発光層
31B 青色発光層
32 ホール注入層
33 ホール輸送層
34 電子輸送層
35 光路長調整層
4 陰極
6 隔壁部

Claims (11)

  1. 上部反射部材と、下部反射部材と、前記上部反射部材と下部反射部材の間に配置された赤色に発光する赤色発光層を含む発光機能層と、を有する赤色に発光する第1の共振器構造と、
    上部反射部材と、下部反射部材と、前記上部反射部材と下部反射部材の間に配置された青色に発光する青色発光層を含む発光機能層と、を有する青色に発光する第2の共振器構造と、
    上部反射部材と、下部反射部材と、前記上部反射部材と下部反射部材の間に配置された緑色に発光する緑色発光層を含む発光機能層と、を有する緑色に発光する第3の共振器構造と、を備え、
    前記赤色発光層は、前記第1乃至第3の共振器構造の発光機能層のそれぞれに配置される共通層であり、前記第1の共振器構造の前記発光機能層において光を発する層が前記赤色発光層のみであり、前記第2の共振器構造の前記発光機能層において光を発する層が前記青色発光層と前記赤色発光層のみであり、前記第3の共振器構造の前記発光機能層において光を発する層が前記緑色発光層と前記赤色発光層のみであることを特徴とする表示装置。
  2. 前記第2及び第3の共振器構造に共通層として配置される前記赤色発光層は、前記青色発光層及び緑色発光層よりも陰極側に配置され、前記第2及び第3の共振器構造のホールブロック層及び/又は電子輸送層を兼ねることのできる材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記赤色発光層は、同じ膜厚で前記第1乃至第3の共振器構造のそれぞれに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記第2及び第3の共振器構造に共通層として配置される前記赤色発光層は、青色及び/又は緑色の発光色に対する赤色光の混入量が30%以下であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記赤色発光層の膜厚を40nm以下にして赤色光の混入量を30%以下にしていることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記第1の共振器構造は、赤色発光層よりも正孔又は電子の移動度が高い材料で形成された光路長調整層をさらに発光機能層に有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  7. 前記光路長調整層は、前記第2及び第3の共振器構造における前記青色発光層及び緑色発光層に対応する階層位置に配置されると共に、前記赤色発光層よりも正孔の移動度が高い材料で形成されていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記青色発光層及び緑色発光層は、塗布法による塗り分けで成膜された発光層であり、且つ、前記赤色発光層は、塗布法以外の方法で成膜された発光層であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  9. 前記第1の共振構造の発光機能層は、ホール注入層及び/又はホール輸送層、光路長調整層、赤色発光層、電子輸送層及び/又はホールブロッキング層、電子注入層の積層構造であり、
    前記第2の共振構造の発光機能層は、ホール注入層及び/又はホール輸送層、青色発光層、赤色発光層、電子輸送層及び/又はホールブロッキング層、電子注入層の積層構造であり、
    前記第3の共振構造の発光機能層は、ホール注入層及び/又はホール輸送層、緑色発光層、赤色発光層、電子輸送層及び/又はホールブロッキング層、電子注入層の積層構造であり、
    前記ホール注入層及び/又はホール輸送層、電子輸送層及び/又はホールブロッキング層、電子注入層が、前記第1乃至第3の共振器構造のそれぞれに配置される共通層であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  10. 前記ホール注入層及び/又はホール輸送層が、前記青色発光層及び緑色発光層の材料に対して不溶性の材料で形成されるか、又は不溶化処理が施されていることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  11. 赤色に発光する第1の共振器構造青色に発光する第2の共振器構造及び緑色に発光する第3の共振器構造の下部反射部材を形成する工程と、
    前記第1の共振器構造の下部反射部材上に、赤色に発光する赤色発光層を含む発光機能層を形成する工程と、
    前記第2の共振器構造の下部反射部材上に、青色に発光する青色発光層を含む発光機能層を形成する工程と、
    前記第3の共振器構造の下部反射部材上に、緑色に発光する緑色発光層を含む発光機能層を形成する工程と、
    第1,第2及び第3の共振器構造の上部反射部材を形成する工程と、を含み、
    前記青色発光層及び緑色発光層は、塗布法による塗り分けで前記第2及び第3の共振器構造に形成し、
    前記赤色発光層は、前記第1乃至第3の共振器構造の発光機能層のそれぞれに配置される共通層として、塗布法以外の成膜方法によって前記第1乃至第3の共振器構造に形成し、前記第1の共振器構造の前記発光機能層においては前記赤色発光層のみを光を発する層として形成し、前記第2の共振器構造の前記発光機能層においては前記青色発光層と前記赤色発光層のみを光を発する層として形成し、前記第3の共振器構造の前記発光機能層においては前記緑色発光層と前記赤色発光層のみを光を発する層として形成することを特徴とする表示装置の製造方法。

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