JP5289946B2 - 骨セメント組成物 - Google Patents

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Description

開示の内容
本発明は、骨セメント組成物用の調製物に関する。かかる組成物は、自然変性および外傷によって生じる状態を治療するための処置に起因する骨欠損または骨折の治療、ならびにプロテーゼおよび他のインプラント品の固定に使用され得る。
従って、本発明は、外科的処置で使用するための、骨へ接着するセメント調製物を提供するものである。
整形外科的応用で良好な固定を形成するために機械的に安定であり、そして強固な固定に合う骨反応を促すことが可能となる骨セメントを提供するため多くの試みがなされてきた。グラス・アイオノマー・セメントが、歯科で使用されているものの、整形外科的応用で使用する場合に機械的な強度が十分ではない。リン酸カルシウムセメントは、ピンまたはネジ等を使用することなく、重量のかかる適応症(weight-bearing indications)で用いられるためには、余りにも弱いという課題を有すると考えられることが時にはある。
ジメタクリレートモノマー(ビス−GMA)中に高充填のリン酸三カルシウム(high loading of tricalcium phosphate)(TCP)を含むセメント調製物が試みられたものの、モノマーの親水性に起因して、リン酸三カルシウムを著しく損失するという不利を被る。このモノマーは、TCPを極めて迅速に再吸収させるか、または溶解させて、良好な骨の付着を可能にすることができない。親水性モノマー、例えばビス−GMA、ウレタンジメタクリレートモノマー(UDMA)、およびテトラヒドロフルフリルメタクリレートモノマー(THFMA)は、ペースト系(paste systems)に作製され得るだけであるという点において別の課題が生じる。なぜなら、親水性モノマーは、生地(dough)を形成するために、ポリマー粉末を十分に攻撃する(attack)ことができないからである。従って、かかるモノマーから作製されるセメントは、良好なセメント結合のための望ましい取扱適正を有していない。また、調製物に50%(乾燥重量で)を超える無機材料粉末を有するセメントを処方するのは困難である。なぜなら、取扱適正が不十分であり、そして粉末が極めて乾燥しているからである。ペースト系を滅菌するのが困難であるという点において、更に別の課題が生じる。
本発明は、液体成分および粉末成分を含み、且つ液体成分が、粉末成分の構成に起因する特性を最適化することが可能となるように処方される骨セメント系(bone cement system)を提供する。
従って、一つの態様において、本発明は、少なくとも250の分子量を有し、少なくとも1個の親水性基を有する、5〜35重量%の高分子量ジメタクリレートモノマーと、250以下の分子量を有し、少なくとも1個の親水性基を有する、5〜35重量%の単官能性メタクリレートモノマーと、30〜90重量%のメタクリレートモノマーと、を含む骨セメントの調製で使用される液体調製物を提供する。
本発明の明細書において参照される分子量の値は、重量平均分子量である。
液体調製物の30〜90重量%を構成するメタクリレートモノマーは、メチルメタクリレートであるのが好ましい。
液体調製物は、モノマー分子間での重合反応に用いられる活性剤を含むのが好ましい。
他の態様において、本発明は、骨セメントの調製で使用される粉末調製物であって、粉末は、粉末調製物の20〜85重量%の量の無機フィラーと、粉末調製物の15〜85重量%の量であり、少なくとも200,000の分子量を有する1種以上の生体適合性ポリマーと、を含む、粉末調製物を提供する。
粉末調製物は、生体適合性ポリマーを含む重合反応用の開始剤を含むのが好ましい。開始剤は、粉末調製物の0.10〜2.0重量%の量で存在することが可能である。
他の態様において、本発明は、上述の液体調製物を、上述の粉末調製物と、1.0重量部の液体に対して、1.9〜2.9重量部の粉末の割合にて混合することによって形成される骨セメント組成物を提供する。
更に別の態様において、本発明は、(a)少なくとも250の分子量を有し、少なくとも1個の親水性基を有する高分子量ジメタクリレートモノマーと、250以下の分子量を有し、少なくとも1個の親水性基を有する単官能性メタクリレートモノマーと、メタクリレートモノマーと、少なくとも200,000の分子量を有するポリマーと、の間での重合反応による生成物と、(b)当該セメント組成物の全重量に基づいて、少なくとも約40重量%の量で存在する無機フィラーと、を含む骨セメント組成物を提供する。
骨セメントは、上述した液体および粉末調製物における重合性成分の間での共重合反応によって、この液体および粉末調製物から製造され得る。この種の反応によるセメントの形成は、周知である。反応は、既知のように、適当な活性剤もしくは開始剤、または両方を用いて開始することを包含することが可能である。例えば、反応は、液体調製物との接触時に重合反応を開始することが可能である開始剤によって開始され得る。好ましい開始剤は、有機過酸化物、例えば過酸化ベンゾイルを含む。開始剤は、粉末調製物に供給されても良く、または別個に供給され得る。開始剤が粉末調製物に供給される場合、粉末調製物の少なくとも約0.10重量%の量で存在するのが好ましく、少なくとも約0.20重量%であるのが更に好ましい。開始剤は、粉末調製物の約2.0重量%以下の量で存在するのが好ましく、約1.0重量%以下であるのが更に好ましい。
反応の開始では、活性剤の使用を必要としても良い。適切な活性剤の例は、N,N−ジメチル−p−トルイジン、またはN,N−ジヒドロキシエチル−p−トルイジンを含む、ある種の第3級アミンを含む。活性剤が液体である場合、一部の系において、活性剤を液体調製物の成分として供給するのが好都合であり得る。
そして、開始剤および活性剤が、粉末および液体の物理的混合中に相互に接触する場合、重合反応が開始され得る。
また、液体調製物は、モノマー成分の重合を抑制する抑制剤を含むのが好ましい場合がある。これにより、通常の保存条件下で、ある種のモノマー、例えばメタクリレートモノマーによって観察され得る自然重合反応を低減するのを助けることが可能である。好適な抑制剤は、ヒドロキノン、モノメチルヒドロキノン、およびブチル化ヒドロキシトルエンを含む。抑制剤は、0.001〜1.00重量%の量で存在していても良い。
粉末調製物中の高分子量ポリマーは、液体調製物の重合性成分の重合に関与することが可能である必要があり、これにより、液体調製物の重合性成分と粉末調製物における高分子量ポリマーとの間に相互浸透網を形成する。好ましくは、粉末調製物における高分子量ポリマー、または液体調製物における長鎖モノマー、あるいは更に好ましくはこれらの各々が、架橋反応に関与することが可能である必要がある。架橋により、硬化されるセメントに対して、構造的完全性を加えることが可能である。
粉末調製物における高分子量ポリマーは、液体および粉末調製物が、例えば、溶液またはゲルを形成するように混合される場合、液体調製物中に溶解するのが好ましい。また、混合物の性質は、無機フィラーの存在によって影響を及ぼされる。粉末を液体に溶解することによるゲルの形成は、例えば、生地様またはペーストの性質を混合される成分に与えることによって、良好な取扱適正を形成する助けとなる場合がある。
液体調製物における好ましい長鎖モノマーは、親水性基を含む必要がある。好ましい長鎖モノマーは、ウレタンジメタクリレート(UDMA)、ビスグリコールジメタクリレート(ビス−GMA)、ポリエチレングリコールジメタクリレート(PEGDMA)を含む。
好ましい短鎖モノマーは、親水性基を含む必要がある。好ましい単官能性のメタクリレートモノマーの例は、テトラヒドロフルフリルメタクリレート(THFMA)を含む。
液体調製物のメタクリレートベースのモノマーは、メチルメタクリレートであるのが好ましい。長鎖および短鎖モノマーに存在する親水性基の例は、酸素含有基、および窒素含有基を含む。具体的な基は、酸素含有の複素環式基、ヒドロキシル基、およびアミンまたはアミド基を含む。
好ましくは、粉末調製物におけるフィラーは、カルシウムイオン源として好ましくは作用する。カルシウムイオンは、組成物が患者に植え込まれた場合、セメント組成物から浸出され得るのが好ましい。カルシウムイオンの放出により、強固な固定に合う骨反応を促進することが可能となる。例えば、カルシウムイオンの放出により、骨セメントの特に細孔内への骨組織の成長を促すことが可能となるが、これは、材料が硬化した後、セメント材料からカルシウムイオンが浸出することにより得られる。これらの特性を有するフィラーを導入することにより、組成物に「生物活性(bioactive)」を与える。
好ましいフィラーは、リン酸カルシウム(例えば、ベータ−リン酸三カルシウム(β−TCP))、硫酸カルシウム、および生体ガラス組成物を含む。一般に、カルシウム含有化合物の組成は、セメントの表面においてゆっくりと再吸収されるものの、あまり迅速に再吸収されないか、またはセメントからあまり迅速に溶解せずに、骨伝導(osteoconduction)が生じるのを防がないように選択されるのが好ましいであろう。また、セメントの分解が受容不可能な程度に生じないことが重要である。
好ましくは、フィラーは、粉末調製物の少なくとも約20重量%、更に好ましくは少なくとも約30重量%、特に少なくとも約50重量%の量で粉末調製物中に存在する。好ましくは、フィラーは、粉末調製物の約90重量%以下、更に好ましくは約85重量%以下、特に約75重量%以下の量で粉末調製物中に存在する。
セメントを形成するために混合される粉末調製物および液体調製物の重量比は、少なくとも約1.5であるのが好ましく、少なくとも約1.9であるのが更に好ましく、特に少なくとも約2.0であり、例えば少なくとも約2.12である。好ましくは、その割合の値は、約3.2以下であり、約2.9以下であるのが更に好ましく、特に約2.75以下であり、例えば約2.57以下である。
セメント組成物におけるフィラーの量は、組成物の全重量に基づいて、少なくとも約10重量%であるのが好ましく、少なくとも約25重量%であるのが更に好ましく、特に少なくとも約40重量%であり、例えば少なくとも約50重量%または少なくとも約51重量%である。セメント組成物におけるフィラーの量は、組成物の全重量に基づいて、約70重量%以下であるのが好ましく、約65重量%以下であるのが更に好ましく、特に約63重量%以下であり、例えば約55重量%以下である。
無機フィラーは、ベックマン・コールターレーザー回折粒径分析計を用いて測定される、少なくとも約1μm、更に好ましくは少なくとも約3μmの中央粒径(median particle size)を有するのが好ましい。無機フィラー粒子の寸法は、約20μm以下であるのが好ましく、約15μm以下であるのが更に好ましい。
粉末中の高分子量ポリマーは、単一のポリマーであっても、またはポリマーの組み合わせであっても良い。材料が硬化する前の期間に、固着層(anchor layer)における材料の粘性の変化を促進することが可能となる。
本実施の形態において、生地様の粘稠度を達成するために、粘性モノマーは、液体調製物中の重合性成分および粉末調製物中の高分子量ポリマーと一緒に使用される。好適なポリマーは、ポリ(メチルメタクリレート)、およびメチルメタクリレートの共重合体を含む。好適な共重合体は、メチルメタクリレートとの共重合によってモノマーから作製され、かかるモノマーとしては、スチレン、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレートおよびメチルアクリレートが含まれる。メチルアクリレート−メチルメタクリレート共重合体が好ましい共重合体である。
粉末調製物中の高分子量ポリマーの分子量(数平均)は、少なくとも約200,000である。その分子量は、少なくとも約500,000であるのが更に好ましく、少なくとも約750,000であるのが最も好ましい。高分子量ポリマーは、粉末調製物の少なくとも約15重量%、更に好ましくは少なくとも約25重量%、特に少なくとも約40重量%の量で粉末調製物中に存在するのが好ましい。高分子量ポリマーは、粉末調製物の約85重量%以下、更に好ましくは約80重量%以下、特に約70重量%以下の量で粉末調製物中に存在するのが好ましい。
これにより得られる骨セメントは、ISO5833の方法によって測定される、少なくとも70MPaの圧縮強さを有するのが好ましい。
カルシウムイオン源として作用することが可能なフィラーを使用することは、少なくとも有利な条件下で、骨の成長を促す利点を有する。骨は、長期間、例えば6ヶ月以上の期間にて、数μmの深度、例えば少なくとも約50μm、または少なくとも約100μm、好ましくは少なくとも約250μm、更に好ましくは少なくとも約1mm、そして場合によりそれ以上の深度、例えば少なくとも約2mm、または少なくとも約4mmの深度までセメント組成物内に成長することが可能である。
液体調製物中のモノマーを、粉末調製物中のポリマー成分と共に組み合わせて使用することにより、高充填の無機フィラー材料の存在にも拘わらず、セメント組成物に対して有用な取扱適正を与えるのを助けることができる。従って、セメント組成物は、ペーストではなく生地の粘稠度を有することが可能である。これにより、本発明のセメントの取扱適正が、現在の外科的セメント結合技術に適合する。これは、高い割合のフィラーを有し(例えば、50重量%以上)、ペースト様の粘稠度を有する傾向にあった既知のセメント組成物と対比され得る。
セメントにおいて高充填の無機フィラーを使用するのは、液体成分に使用されるモノマー混合物の使用により促進される。本発明のモノマー混合物により、粉末と液体の混合において形成されるフィラーの分散が均一となることが保証される。従来技術の組成物は、混合において形成されるフィラーの分散が均一ではない場合があるという点において不都合である。理論に拘泥されることを望むわけではないが、本発明で使用されるモノマーのブレンドとして生じる親水性は、水和フィラーの分散を制御する助けとなると考えられている。また、液体のモノマー混合物は、カルシウムのフィラーからの溶出、そして更に水の取り込みに対して効果を有することが可能であると考えられている。これらの効果が明らかにされる程度は、セメント組成物中のモノマーの全体量、そして更に液体の組成を変更することによって、制御される場合がある。
本発明の骨セメント組成物は、従来技術の課題の一部または全てを扱う。特に、既知の骨セメントは、粉末の無機フィラーおよび液体の硬化性モノマーを含むのが一般的である。これにより得られる硬化セメントの親水性が極めて高い場合、水溶性フィラー、例えばリン酸カルシウムは、極めて迅速に再吸収または溶解されて、骨組織に対して長時間に亘って良好に固定することができないであろう。本発明の組成物は、かかる課題を最小限に抑制することを促進することが可能である。
本発明の骨セメント組成物は、骨欠損の治療、そして骨折の治療において使用され得る。本発明の骨セメント組成物は、自然変性および外傷によって生じる状態の治療に使用され得る。本発明の組成物は、プロテーゼおよび他のインプラント品の固定における特定の適用を見出す。
本発明のセメント組成物の特性は、他の適用において利益を得るために使用され得る。例えば、材料が硬化した後、セメント材料の表面近傍からカルシウムイオンが浸出することにより得られる、骨セメントの特に空隙内への骨組織の成長を促す、組成物の能力は、セメント組成物が、硬化された後、インプラント材料として使用され得ることを意味する。そして、材料の特性により、インプラントの固定を容易にすることが可能である。例えば、本発明の組成物は、患者の骨と接触するように置かれるべきインプラントを患者の自然組織における欠損に充填するために使用され得る。これは、骨の欠損の場合もある。材料は、例えば、軟骨の欠損の修復で使用するために、インプラントの固着層に使用され得る。軟骨の修復インプラントは、イギリス国の特許出願第0514074.4号から優先権を主張し、本願と共に出願される国際出願に開示されている。その出願の明細書に開示される主題は、参照することによって本願の明細書に組み込まれる。
ここで、本発明は、以下の実施例によって説明されるであろう。
〔実施例1〕
粉末調製物は、以下の成分を含んで製造された:
Figure 0005289946
液体調製物は、以下の成分を含んで製造された:
Figure 0005289946
粉末調製物は、1重量部の液体調製物に対して2.13重量部の粉末の割合で、液体調製物と混合された。
〔実施例2〕
粉末成分は、以下の成分を含んで製造された:
Figure 0005289946
液体調製物は、以下の成分を含んで製造された:
Figure 0005289946
粉末調製物は、1重量部の液体調製物に対して2.33重量部の粉末の割合で、液体調製物と混合された。
〔実施例3〕
粉末成分は、以下の成分を含んで製造された:
Figure 0005289946
液体調製物は、以下の成分を含んで製造された:
Figure 0005289946
粉末調製物は、1.0重量部の液体調製物に対して2.0重量部の粉末の割合で、液体調製物と混合された。
〔結果〕
本発明の組成物は、生体内で評価された。180〜230グラムの重さの8週齢のウィスターラット(Wistar rats)が、植え込み調査において用いられた。ラットは、40mg/kg体重での、ナトリウム−5−エチル−5−(1−メチルブチル)バルビツル酸(sodium-5-ethyl-5-(l-methylbutyl) barbiturate)(日本の大阪の大日本製薬株式会社(Dainippon Pharmaceutical Co, Osaka, Japan)製で、ネンブタールとして知られている)の腹膜内注入によって導入される全身麻酔下にて施術された。2×7mmの大きさの皮質骨欠損が、各々のラットに対して両方の頸骨における近位骨幹端の内側面に導入され、そして骨髄がキューレットで掻き取られた。両方の骨欠損の随内管が、生理食塩水で灌注され、そしてペースト状のセメントが無作為に挿入された。
各々のペーストは、骨伝導の評価のため、その場で硬化された。合計して30匹のラットが、片足は実施例3の組成物について、片足はCMW1組成物について評価された。CMW1は、市販のポリメチルメタクリレート骨セメント(DePuy International Limited社製)であり、対照として使用された。6匹のラットが、施術後の4、8、12、26および52週にて、それぞれ犠牲にされた。
実施例3の粉末は、メチルメタクリレート−メチルアクリレート共重合体、不活性な第二リン酸カルシウム塩基(inert dicalcium phosphate base)中における過酸化ベンゾイル、およびβ−TCPから構成されていた。β−TCPの平均粒径は、8μmであった。実施例3の液体は、メチルメタクリレートモノマー、ウレタンジメタクリレートモノマー、テトラヒドロフルフリルメタクリレートモノマー、およびジメチル−p−トルイジン、ならびにヒドロキノンから構成されていた。粉末および液体の組成は、上記の実施例3に示されている。液体に対する粉末の重量割合は、約2.25であった。β−TCPは、実施例3におけるセメントの全重量の50重量%を超える(約53重量%)の量で存在していた。
実施例3の粉末および液体調製物から形成されるセメントは、それぞれの時間間隔で、試験片に軟組織を介入させることなく、骨に直接接触可能であった。接触ミクロX線撮影法では、かかるセメントが骨に直接接触したことを示していた。CMW1と骨との間には軟組織層が常に存在していた。また、実施例3の周縁のセメント(marginal cement)に対する骨組織の浸入は、4週間以内に観察され、そしてより深い浸入は、更に長期間の時間間隔にて観察されたことを示していた。
組織学的な所見によると、実施例3のセメントは生体適合性であり、走査型電子顕微鏡写真で見出される実施例3のセメントへの骨組織の浸入は、セメント成分の毒性効果が無いことを示していたことを実証した。
また、セメント周縁の、半分を超える部分は、植え込みの4週間以内で骨に直接接触し、そしてより大きな部分(larger part)は、植え込みから26週間後に骨に直接接触したことから、実施例3のセメントは良好な骨伝導性材料であったことも実証された。従って、実施例3のセメントは、サンプルのCMW1にまさる明確な利点を示していた。
〔実施の態様〕
(1)骨セメントを調製するのに使用される液体調製物において、
少なくとも250の分子量を有し、少なくとも1個の親水性基を有する、5〜35重量%の高分子量ジメタクリレートモノマーと、
250以下の分子量を有し、少なくとも1個の親水性基を有する、5〜35重量%の単官能性メタクリレートモノマーと、
30〜90重量%のメタクリレートモノマーと、
を含む、液体調製物。
(2)実施態様1に記載の液体調製物において、
長鎖モノマーが、ウレタンジメタクリレート(UDMA)、ポリエチレングリコールジメタクリレート(PEGDMA)、およびビスグリコールジメタクリレート(ビス−GMA)からなる群から選択される、液体調製物。
(3)実施態様1に記載の液体調製物において、
短鎖モノマーが、架橋不可能な親水性モノマーである、液体調製物。
(4)実施態様1に記載の液体調製物において、
短鎖モノマーが、テトラヒドロフルフリルメタクリレート(THFMA)である、液体調製物。
(5)実施態様1に記載の液体調製物において、
前記液体調製物の30〜90重量%を構成する前記メタクリレートモノマーが、メチルメタクリレートである、液体調製物。
(6)実施態様1に記載の液体調製物において、
前記親水性基が、酸素含有基、および/または窒素含有基である、液体調製物。
(7)実施態様1に記載の液体調製物において、
前記調製物の重合性成分の重合を抑制する、0.001〜1.00重量%の量の抑制剤、
を含む、液体調製物。
(8)骨セメントを調製するのに使用される粉末調製物において、
前記粉末調製物の20〜85重量%の量の無機フィラーと、
前記粉末調製物の15〜85重量%の量であり、少なくとも200,000の分子量を有する1種以上の生体適合性ポリマーと、
前記粉末調製物の0.10〜2.0重量%の量の開始剤と、
を含む、粉末調製物。
(9)実施態様8に記載の粉末調製物において、
前記無機フィラーが、カルシウム含有化合物である、粉末調製物。
(10)実施態様9に記載の粉末調製物において、
前記カルシウム含有化合物が、リン酸カルシウム(例えば、ベータ−リン酸三カルシウム)、硫酸カルシウム、および生体ガラスを含む群から選択される、粉末調製物。
(11)実施態様8に記載の粉末調製物において、
前記開始剤が、有機過酸化物である、粉末調製物。
(12)実施態様8に記載の粉末調製物において、
高分子量ポリマーが、
前記粉末組成物の15〜80重量%の量であり、少なくとも200,000の分子量を有する1種以上の生体適合性ポリマーと、
前記粉末組成物の0.10〜2.0重量%の量の開始剤と、
を含む、粉末調製物。
(13)骨セメント組成物において、
実施態様1〜7のいずれか1項に記載の液体調製物を、実施態様8〜12のいずれか1項に記載の粉末調製物と、1.0重量部の液体に対して、1.9〜2.9重量部の粉末の割合にて混合することによって形成される、骨セメント組成物。
(14)骨セメント組成物において、
(a)少なくとも250の分子量を有し、少なくとも1個の親水性基を有する高分子量ジメタクリレートモノマーと、250以下の分子量を有し、少なくとも1個の親水性基を有する単官能性メタクリレートモノマーと、メタクリレートモノマーと、少なくとも200,000の分子量を有するポリマーと、の間での重合反応による生成物と、
(b)前記セメント組成物の全重量に基づいて、少なくとも約40重量%の量で存在する無機フィラーと、
を含む、骨セメント組成物。
(15)実施態様13または14に記載の骨セメント組成物において、
前記無機フィラーが、前記セメント組成物の全重量に基づいて、少なくとも約50重量%の量で存在する、骨セメント組成物。

Claims (11)

  1. 骨セメント組成物において、
    (a)少なくとも250の分子量を有し、少なくとも1個の親水性基を有する、5〜35重量%のジメタクリレートモノマーと、250以下の分子量を有し、少なくとも1個の親水性基を有する、5〜35重量%の単官能性メタクリレートモノマーと、30〜90重量%のメチルメタクリレートモノマーと、を含む、液体調製物を、
    (b)粉末調製物であって、
    (i)患者に植え込まれたときに、前記骨セメント組成物からカルシウムイオンが浸出し得るように、カルシウムイオン源を与える無機フィラーであって、当該無機フィラーが、前記粉体調製物中に、前記粉末調製物の50〜85重量%の量で存在する無機フィラーと
    (ii)1種以上の生体適合性ポリマーであって、前記液体調製物の前記モノマー成分の重合に関与して、前記液体調製物の前記モノマー成分と、前記生体適合性ポリマーとの間に、相互浸透網を形成し得、前記生体適合性ポリマーは、少なくとも200,000の分子量を有し、前記粉体調製物中に、前記粉末調製物の15〜49.9重量%の量で存在する、生体適合性ポリマーと、
    (iii)前記粉末調製物の0.1〜2.0重量%の量の開始剤と、
    を含む粉末調製物と
    .0重量部の前記液体調製物に対して、1.9〜2.9重量部の前記粉末調製物の割合にて混合することによって生成される、
    骨セメント組成物。
  2. 請求項1に記載の骨セメント組成物において、
    前記ジメタクリレートモノマーが、ウレタンジメタクリレート(UDMA)、ポリエチレングリコールジメタクリレート(PEGDMA)、およびビスグリコールジメタクリレート(ビス−GMA)からなる群から選択される、骨セメント組成物。
  3. 請求項1に記載の骨セメント組成物において、
    前記単官能性メタクリレートモノマーが、架橋不可能な親水性モノマーである、骨セメント組成物。
  4. 請求項1に記載の骨セメント組成物において、
    前記単官能性メタクリレートモノマーが、テトラヒドロフルフリルメタクリレート(THFMA)である、骨セメント組成物。
  5. 請求項1に記載の骨セメント組成物において、
    前記親水性基が、酸素含有基、および/または窒素含有基である、骨セメント組成物。
  6. 請求項1に記載の骨セメント組成物において、
    前記液体調製物の重合性成分の重合を抑制する、0.001〜1.00重量%の量の抑制剤、
    を含む、骨セメント組成物。
  7. 請求項1に記載の骨セメント組成物において、
    前記無機フィラーが、カルシウム含有化合物である、骨セメント組成物。
  8. 請求項7に記載の骨セメント組成物において、
    前記カルシウム含有化合物が、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、および生体ガラスを含む群から選択される、骨セメント組成物。
  9. 請求項8に記載の骨セメント組成物において、
    前記リン酸カルシウムが、ベータ−リン酸三カルシウムである、骨セメント組成物。
  10. 請求項1に記載の骨セメント組成物において、
    前記開始剤が、有機過酸化物である、骨セメント組成物。
  11. 請求項1に記載の骨セメント組成物において、
    前記無機フィラーが、前記セメント組成物の全重量に基づいて、少なくとも50重量%の量で存在する、骨セメント組成物。
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