JP5288689B2 - バニシ仕上げのプロセス制御のための方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、総括的には航空機エンジンのような複合機械で使用する構成部品の製造に関し、より具体的には製造におけるバニシ仕上げ作業のプロセス制御に関する。
タービンエンジン技術分野ではよく知られかつ広く説明されているように、この種の複合機械におけるブレード及びベーンのような構成部品は、高い機械的及び熱的サイクル負荷状態で作動する。さらに、これらの構成部品は、作動時に高サイクル振動応力を受けることが多い。低サイクル及び高サイクル疲労負荷状態又は異物損傷(FOD)により発生した割れは、過度の引張り応力負荷状態が存在すると伝播する可能性がある。構成部品の疲労寿命を改善する1つの方法は、構成部品内部の選択位置に圧縮応力状態を生じさせることである。
公知の方法は、製造時に構成部品内部に残留圧縮応力を生じさせることが知られている。製造時にショットピーニングを使用することは、当技術分野ではよく知られている。ショットピーニングでは、媒体流を構成部品の表面に高速で導き、それによって構成部品内に塑性変形及び残留圧縮応力を生じさせる。レーザショックピーニング(LSP)は、構成部品内に残留圧縮応力を生じさせるために成功裏に使用されてきたもう一つの方法である。レーザショックピーニングは一般的に、レーザからの多数の放射パルスを使用して構成部品の表面上に衝撃波を生成し、この衝撃波により、残留圧縮応力を生じさせる。構成部品内部に残留圧縮応力を生じさせる別の方法は、例えば本発明の出願人と同一出願人によるBailey他に付与された米国特許第5,771,729号に記載されているような機械式インデンタを用いた精密ディープピーニングによるものである。
ディープローラバニシ仕上げ(DRB)及び低塑性バニシ仕上げ(LPB)のようなバニシ仕上げ方法は、製造において構成部品内に残留圧縮応力を生じさせることを含む様々な目的のために使用されてきた。このようなプロセスでは、ローラ又はボールのようなバニシ仕上げ要素を構成部品の表面に対して押付けかつ構成部品上の選択経路に沿って移動させる。バニシ仕上げ時に使用する押付力は、その押付力によりバニシ仕上げ領域近傍の構成部品内部に塑性歪み及び残留圧縮応力を生じさせるほどのものである。バニシ仕上げツールは一般的に、構成部品の表面上にバニシ仕上げ要素を押付けるための加圧流体を使用した油圧作動式のものである。機械押付け式ツールも使用される。
概念的には簡単であるが、バニシ仕上げプロセスは、高ボリュームの製造環境においてその結果を制御する方法を必要とする。バニシ仕上げにより得られる残留応力に影響を与える可能性がある例えば流体圧力、ボリュームフロー、ばね荷重、表面状態、潤滑効率、バニシ仕上げ要素の摩耗などのような幾つかのパラメータが存在する。現在、バニシ仕上げプロセス制御は、主として、全てのパラメータ及び工具設定を固定すること及びバニシ仕上げプロセスの最終結果が適切に制御されていると推定することに依存している。圧力、速度などのような機械制御パラメータの幾つかは、製造時にモニタすることができるが、これら機械制御パラメータは一般的に、他の原因によるプロセス制御変動を確かめるのには適切でない。幾何学的測定及び視覚評価では、バニシ仕上げ構成部品の限られた評価が得られるだけである。バニシ仕上げ構成部品の内部領域に付与された有用な残留応力は、非破壊的には容易に測定することができない。
米国特許第5,771,729号公報
従って、加工処理した構成部品の頻繁な、高価な又は破壊式の評価の必要性なしで、製造中に構成部品に施工した全プロセスをシミュレートするバニシ仕上げプロセス制御を可能にする装置及び方法に対する必要性が存在する。
上述の必要性は本発明によって満たされ、本発明は、1つの態様によると、バニシ仕上げプロセスのプロセス制御に使用することができるバニシ仕上げプロセス制御用の試験片(クーポン)を使用する装置及び方法を提供し、これについて説明する。これらの装置及び方法は、製造環境において部品に施工されるような全バニシ仕上げプロセスをシミュレートし、また同様に構成部品の最終結果に影響を与える可能性があるプロセス変動に対して敏感である。
本発明の別の態様によると、バニシ仕上げプロセスのプロセス制御のための装置は、本体と、2つの端部と、少なくとも1つのプロセス制御クーポンと、プロセス制御クーポンを本体に取付けるための手段とを含む。プロセス制御クーポンの少なくとも1つの端縁部が、バニシ仕上げ時にその全長に沿って締付けられる。プロセス制御クーポンは、ばね鋼のような購入可能でありかつ低コストの材料で製作れる。これらクーポンはまた、構成部品と同一のチタンのような材料で製作することができる。
本発明のさらに別の態様によると、別の実施形態において本装置は、バニシ仕上げ時にクーポンに横方向の支持を与えるクーポン支持体を有する。2つのプロセス制御クーポンは、装置内に取付けて同時にバニシ仕上げすることができる。
本発明のさらに別の実施形態によると、構成部品のバニシ仕上げのためのプロセス制御の新規な方法は、少なくとも1つのプロセス制御クーポンを選択する段階と、プロセス制御クーポンを保持するための装置を選択する段階と、プロセス制御クーポンを装置に取付ける段階と、プロセス制御クーポンの表面上に、バニシ仕上げするための領域を選択する段階とを含む。バニシ仕上げプロセスを使用して次ぎにパッチが、選択領域上でバニシ仕上げされる。バニシ仕上げの後に、プロセス制御クーポンの選択位置における少なくとも1つの物理的パラメータが測定される。これらの物理的パラメータには、クーポン内にバニシ仕上げ作業により生じた撓み、冷間加工、残留応力、塑性歪み、X線回析結果などを含むことができる。構成部品へのバニシ仕上げ結果との間の前もって確定した相関関係に基づいて、プロセス制御クーポンに対する測定により、製造におけるプロセス制御を行う。
本発明は、添付図面の図と関連してなした以下の説明を参照することによって最もよく理解することができる。
様々な図全体を通して同一の参照符号が同一の要素を示す図面を参照すると、図1は、ローラバニシ仕上げプロセス又はディープローラバニシ仕上げプロセスのようなバニシ仕上げプロセスのプロセス制御のための装置の実施例を示す。本装置は、第2の端部16から間隔をおいた第1の端部14を有する全体的に「C字」形状の本体12を含む。バニシ仕上げプロセス制御クーポン100は、第1の端部14と第2の端部16との間に取付けられる。プロセス制御クーポン100として、従来型のアルメン(Almen)帯鋼を使用することができる。
図1に示す実施形態では、1つのプロセス制御クーポン100が、2つの締付けプレート13及び18と、2つのファスナ17及び19とを使用して取付けられる。締付けプレート13及び18が所定の位置に固定保持される限り、ファスナ17及び19の代わりにC−クランプのような他の固定装置を使用することができる。プロセス制御クーポン100は、締付けプレート13及び18を使用して、該プロセス制御クーポン100がその上部端縁部101及び下部端縁部102全体に沿って全体的に固定される(図3参照)ように取付けられる。そのような取付けにより、バニシ仕上げ作業時に上部端縁部101又は下部端縁部102が撓むのが防止される。プロセス制御クーポン100の次ぎにバッキングプレート109を配置して、信頼性がない試験結果を生じる可能性がある過度の曲がりを防止する。例えば、バッキングプレート109は、その厚さを約7.62mm(0.3インチ)〜約10.2mm(0.4インチ)とすることができる。
図2及び図3は、バニシ仕上げプロセス制御クーポン100のバニシ仕上げ表面121と接触するローラバニシ仕上げツール201を概略的に示す。バニシ仕上げ作業では、例えば球形ローラバニシ仕上げツールのような多くの形状のバニシ仕上げツール201を使用することができる。バニシ仕上げプロセス制御クーポン100の表面121上の領域301は、以下でさらに詳細に述べるように、バニシ仕上げ作業を行ってバニシ仕上げパッチ303を形成することになる場所に選択される。
図4に概略的に示す本発明の別の実施形態では、2つのバニシ仕上げプロセス制御クーポン100は、該クーポンの外側面122が互いに隣接するように装置10の内部に取付けられる。2つのバニシ仕上げプロセス制御クーポンは、図1の例示的な実施形態で示したような締付け具13及び18並びにファスナ17及び19を使用して端縁部101又は102に沿って締付けることによるような好適な手段によって端縁部101、102、103及び104の幾つかにおいて装置に取付けられる。締付けプレート13及び18が所定の位置に固定保持される限り、ファスナ17及び19の代わりにC−クランプのような他の固定装置を使用することができる。バニシ仕上げ表面121上のバニシ仕上げパッチ寸法及び位置が、2つのバニシ仕上げプロセス制御クーポンに対して選択される。ローラバニシ仕上げには、35mm(1.4インチ)の長さ及び17mm(0.7インチ)の幅の典型的なバニシ仕上げパッチ寸法が適当である。バニシ仕上げは、図3に概略的に示すようにクーポン100の各々のバニシ仕上げ表面121に対して垂直に対向する方向からバニシ仕上げ力Fを加えることによって、2つのバニシ仕上げプロセス制御クーポン100上で同時に行われる。ばね鋼製のアルメン帯鋼寸法Aのクーポンの場合には、約25kg(55lb)の典型的なバニシ仕上げ力が使用される。アルメン帯鋼寸法「N」又は「C」のような他のクーポンを使用する場合には、バニシ仕上げ力は異なるものとすることができる。それぞれより小さい又はより大きい力を加えて、バニシ仕上げによって低い又は高い圧縮深度を生じさせることが、「N」又は「C」帯鋼を使用する理由といえる。図3に示す端縁部103及び104にほぼ平行なバニシ仕上げの長さ方向Lは、単に例示的なものにすぎない。例えば端縁部103及び104に対してほぼ垂直な方向のような他の方向も選択することができる。
図6に示す本発明の別の実施形態では、バニシ仕上げプロセス制御装置は、バニシ仕上げ作業時にバニシ仕上げプロセス制御クーポン100に横方向の支持を与えるクーポン支持体15を含む。クーポン100は、端縁部101、102、103及び104の幾つかを締付けるために上述した図示の締付けプレート13及び18並びにファスナ17及び19のような好適な締付け手段によって装置10に取付けられる。図6に示す例示的な実施形態では、クーポン支持体15は、装置10の第1の端部14と第2の端部16との間で延びる。クーポン支持体15は、該支持体15がバニシ仕上げ表面121と反対側の全表面122に沿ってバニシ仕上げプロセス制御クーポン100に剛性の横方向の支持を与えるように、例えば約4mm(0.16インチ)のような十分な厚さを有する。この実施形態の利点は、装置のより高い剛性のためにバニシ仕上げ時においてクーポン100上に望ましくない撓みを引き起こさずにより高いバニシ仕上げ力Fを加えることができることである。図4に示す実施形態のもう一つの利点は、支持体15に対する装置10内でのクーポン100の正確な配置により、セットアップ時間がより短くなることである。図4は、クーポンが2つの端縁部101及び102に沿って締付けられるような場合を示す。本発明の技術的範囲内で別の締付け構成もまた考えられる。例えば、バニシ仕上げに先だって、3つの端縁部(101、102、103)を締付けることができる。或いは、バニシ仕上げに先だって、バニシ仕上げプロセス制御クーポンの全ての端縁部(101、102、103、104)を締付けることができる。バニシ仕上げパッチ寸法及び位置の選択並びにバニシ仕上げ方向の選択は、上述のものと同様である。
上述した装置は、バニシ仕上げプロセスのプロセス制御のために使用される。上記のように、バニシ仕上げ作業の結果に影響を与える可能性がある幾つかの変数がある。これらの変数によるプロセス変動は、数百の構成部品に対してバニシ仕上げを行うような製造用途をモニタすることを困難にするか又は不可能にする可能性がある。本明細書で述べたプロセス制御の方法により、製造環境におけるバニシ仕上げプロセスをモニタする、費用効果がありかつ簡単な方法が可能になる。
本方法は、少なくとも1つのプロセス制御クーポン100を選択する段階と、プロセス制御クーポン100を保持するための装置10を選択する段階と、クーポン100を装置10に取付ける段階と、プロセス制御クーポン100の表面上にバニシ仕上げするための領域を選択する段階と、選択領域上のパッチをバニシ仕上げする段階と、プロセス制御クーポン100の少なくとも1つの物理的パラメータを測定する段階とを含む。これらの段階は、以下にさらに詳しく述べる。
プロセス制御クーポン100は、製造において構成部品のバニシ仕上げに使用するのと同一のバニシ仕上げツール及びプロセスを使用してバニシ仕上げするために選択される。このクーポン100は一般的に、約1.3mm(0.050インチ)のほぼ一定の厚さで、約7.62cm(3インチ)の長さ及び約1.9cm(0.75インチ)の幅の矩形形状を有する。他の好適な形状及び寸法もまた使用することができる。例えば、SAE標準J442に記載されたショットピーニング強度を測定するのに使用するもののような標準アルメン帯鋼を使用することができる。必要に応じて、クーポン100の材料は、航空機エンジンに使用するチタンブレードのようなバニシ仕上げする構成部品の材料と同一になるように選択することができる。次に、図1及び図4の例示的な実施形態に示すようなプロセス制御装置10が、プロセス制御クーポン100を保持するために選択される。
次に、プロセス制御クーポンは、選択したプロセス制御装置上に取付けられる。上述のように、装置10の内部で、複数のクーポン100を使用することができる。例えば、図6は、クーポン支持体15の2つの側面に隣接して取付けられた2つのプロセス制御クーポン100を示す。プロセス制御クーポン100は、該クーポン100の端縁部101、102、103、104のうちの選択した端縁部がその全長に沿って締付けられてバニシ仕上げ時に端縁部の撓みを排除するように取付けられる。
プロセス制御クーポン100上の領域が、バニシ仕上げするために選択される。図2に示す例示的な実施形態では、プロセス制御クーポンの1つの外則面121上の矩形領域301が、バニシ仕上げするために選択される。この実施例では、反対側の面122は、バニシ仕上げするために選択されない。パッチの矩形形状は好ましいものであるが、外側面121、122のいずれかの上にバニシ仕上げするための他の形状の領域を選択することが可能である。この選択領域は、プロセス制御クーポンの外側面121全体を含むことができるが、バニシ仕上げプロセスのプロセス制御を行うためには必ずしも常にそのようにする必要はない。通常は、全外側面よりも小さいバニシ仕上げ領域が、適当である。
次に、バニシ仕上げ作業は、ローラバニシ仕上げ、ディープローラバニシ仕上げ(DRB)又は低塑性バニシ仕上げ(LPB)のような当技術分野では公知のバニシ仕上げ法を使用して選択領域に対して行われる。このようなプロセスでは、ローラ201のようなバニシ仕上げツールが、プロセス制御クーポン100の表面121に対して押付けられて、選択した方向の選択経路を移動しながらバニシ仕上げ力「F」を発生する。このようなバニシ仕上げ作業により、クーポン100内に塑性変形が生じ、プロセス制御クーポンの表面上にバニシ仕上げパッチ303が形成される。バニシ仕上げ作業により、バニシ仕上げパッチ近傍のプロセス制御クーポン内に残留応力が形成される。選択したバニシ仕上げパッチ303は、締付けプレート13及び18の外側にあるバニシ仕上げプロセス制御クーポン100の全表面121を覆うようにするか又は図2に示すように表面121の一部のみを覆うようにすることができる。
バニシ仕上げ作業は、選択領域301上の選択経路に沿って行われる。図2は、プロセス制御クーポン100の長さ方向端縁部103、104にほぼ平行に行ったバニシ仕上げ作業によって形成された長さ方向「L」の例示的なバニシ仕上げ経路を示す。長さ方向端縁部103、104に対してほぼ垂直な幅方向Wのような他の方向(図2には図示せず)にバニシ仕上げ作業を行うことも可能である。図2には示していないが、バニシ仕上げの経路にはあらゆる他の方向の組合せも可能であり、それらも本発明の技術的範囲内にある。そのようなバニシ仕上げプロセスがバニシ仕上げプロセス制御クーポン100の内部に残留応力分布を生じさせることができることは当技術分野では公知である。
バニシ仕上げ作業が終了した後に、選択した端縁部101、102、103、104に沿った締付けが解除され、プロセス制御クーポン100が装置10から取り出される。次に、バニシ仕上げ作業によって影響を受けた選択物理的パラメータのバニシ仕上げ後の測定が、プロセス制御クーポンに対して行われる。このようなパラメータの実施例には、撓み、冷間加工、X線回析、表面微細構造などが含まれる。
バニシ仕上げプロセス制御に使用することができる1つの例示的な物理的パラメータは、プロセス制御クーポンの撓みである。先に指摘したように、バニシ仕上げ作業は、プロセス制御クーポン100の内部に残留応力を形成する。端縁部101、102、103及び104に沿った締付けが解除されると、プロセス制御クーポン100の一定の撓みが可能になる。これらの撓みは、例えばバニシ仕上げパッチ303の中央部又はバニシ仕上げ時に締付けられなかった端縁部の中間部におけるような選択ポイントにおいて測定することができる。使用したバニシ仕上げパッチ303の寸法、形状及び位置に応じて、他の好適なポイントを測定のために選択することができる。
バニシ仕上げプロセス制御に関しては、測定した物理的パラメータがパラメータの一定の確定限界値の範囲内にあることを判定することだけが必要である。これらのパラメータの絶対値を確定する必要はない。使用する特定の物理的パラメータ(例えば、撓みのような)が予め確定した限界値の範囲内にあるかどうかを判定するための事前較正したゲージを使用することが可能である。バニシ仕上げプロセス制御クーポン100の物理的パラメータのこれらの限界値は、構成部品の測定バニシ仕上げ結果と関連づける公知の技術的方法に基づいて確定される。プロセス制御(又はその不足)の判定は、プロセス制御クーポンの選択した物理的パラメータの即時測定(製造環境における)と、バニシ仕上げ構成部品の結果との予め確定した相関関係とに基づいて行われる。
以上は、バニシ仕上げのプロセス制御のための方法及びそれに関連した装置について説明してきた。本発明の特定の実施形態を説明してきたが、本発明の技術思想及び技術的範囲内から逸脱することなく本発明に対する様々な改良を行うことができることは当業者には明らかであろう。従って、本発明の好ましい実施形態及び本発明を実施するための最良の形態の上記の説明は、限定の目的ではなくて例示だけの目的のために示したものであって、本発明は、特許請求の範囲によって定まる。
その中にプロセス制御クーポンを取付けたバニシ仕上げプロセス制御装置の実施例を示す図。 その上にバニシ仕上げパッチを有するバニシ仕上げプロセス制御クーポンの概略正面図。 図2のバニシ仕上げプロセス制御クーポンの側面図。 同時にバニシ仕上げされる2つのバニシ仕上げプロセス制御クーポンの概略側面図。 バニシ仕上げプロセス制御装置の別の実施形態内に取付けられた2つのバニシ仕上げプロセス制御クーポンの概略正面図。 図5に示すバニシ仕上げプロセス制御クーポンの側面図。 図6に示すバニシ仕上げプロセス制御クーポンの端面図。
符号の説明
10 装置
12 「C字」形状の本体
13 締付けプレート
14 第1の端部
15 クーポン支持体
16 第2の端部
17 ファスナ
18 締付けプレート
19 ファスナ
100 プロセス制御クーポン
101 上部端縁部
102 下部端縁部
103 端縁部
104 端縁部
109 バッキングプレート
121 外側面/バニシ仕上げ表面
122 外側面/表面
201 ローラバニシ仕上げツール
301 領域
303 バニシ仕上げパッチ

Claims (2)

  1. バニシ仕上げプロセスのプロセス制御のための装置(10)であって、
    細長いプロセス制御用試験片支持体により連結された第1の端部(14)及び第2の端部(16)を有する本体と、
    前記第1の端部から前記第2の端部へ向かう縦方向に延びる端縁部及び横方向に延びる端縁部によって境界付けられた表面を有する2つのプロセス制御用試験片(100)と、
    前記プロセス制御用試験片(100)を前記第1の端部(14)及び第2の端部(16)の少なくとも1つに取付けるための手段と、
    を含み、
    前記2つプロセス制御用試験片は前記プロセス制御用試験片支持体の両面に締め付けられ、前記プロセス制御用試験片支持体がバニシ仕上げ時に前記2つのプロセス制御用試験片に横方向の支持を与え、
    前記プロセス制御用試験片(100)のそれぞれの端縁部(101、102、103、104)の少なくとも1つが、バニシ仕上げ時にその全長に沿って拘束される、
    装置(10)。
  2. 前記プロセス制御用試験片(100)を取付けるための手段が、該プロセス制御用試験片(100)と係合するための少なくとも1つの締付けプレート(13、18)と、前記締付けプレート(13、18)を固定するための少なくとも1つの固定装置とを含む、請求項1記載の装置。
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