JP5287684B2 - 組成物 - Google Patents

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本発明は、加熱されても容易には架橋せず、加工安定性に優れた高分子組成物に関する。
ポリマーの中でもスチレン−ブタジエンブロック共重合体などのようにジエンを単量体単位とする重合体などは高分子鎖中に炭素−炭素二重結合を有するため、成形加工時や溶融混練時の加熱により架橋し易く、成形加工時の流動性が低下し易いという問題があった。流動性の低下は、成形不良の発生などの加工安定性の低下の原因ともなる。さらにスチレン−ブタジエンブロック共重合体では、その弾性、粘着性、耐衝撃性などが低下するという問題もあった。
かかる加工安定性の低下が抑制されたものとして、例えばポリマーに一般式(1)
Figure 0005287684
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基を示し、R2、R3はそれぞれ独立に炭素数1〜9のアルキル基を示し、R4、R5はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を示す。)
で示されるビスフェノールモノエステル(以下、「化合物(1)」と称する。)が含有された高分子組成物が知られている(米国特許第4525514号公報など)。かかる高分子組成物は、加熱によるポリマーの架橋が抑制されていて加工安定性に優れており、加工成形時における成形不良の発生などが少ないものである。
しかし、より加工安定性が向上された高分子組成物の開発が望まれていた。
そこで、本発明者は、加工安定性がより向上された高分子組成物を開発するべく鋭意検討した結果、化合物(1)と共に特定のビスフェノールジエステルをポリマーに含有させることにより、加熱時におけるポリマーの架橋をより有効に防止し得て加工安定性が向上することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、ポリマーに上記化合物(1)および一般式(2)
Figure 0005287684
(式中、R6は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基を示し、R7、R8はそれぞれ独立に炭素数1〜9のアルキル基を示し、R9、R10はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を示す。)
で示されるビスフェノールジエステルが含有されてなり、
一般式(1)で示されるビスフェノールモノエステルの含有量および一般式(2)で示されるビスフェノールジエステルの含有量の合計量100重量部あたりの一般式(2)で示されるビスフェノールジエステルの含有量が0.001重量部以上5重量部以下であることを特徴とする高分子組成物を提供するものである。
本発明の高分子組成物は、加熱されても架橋し難く加工安定性に優れており、流動性の低下による成形不良などが生じにくい。
本発明の高分子組成物を構成するポリマーとしては、例えば高分子鎖中に炭素−炭素二重結合を有する重合体が挙げられる。かかるポリマーとしては、例えば単量体単位としてブタジエンなどのジエン単位を単量体単位とする重合体などが挙げられ、具体的にはスチレン−ブタジエンブロック共重合体(SBS)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、耐衝撃ポリスチレン(HI−PS)などのブタジエン系ポリマーなどが挙げられる。これらは乳化重合、溶液重合、塊状重合、懸濁重合などの通常の重合方法で製造することができる。
化合物(1)において、置換基R1は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基である。水素原子、炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、さらには水素原子、メチル基が好ましい。
置換基R2は炭素数1〜9のアルキル基であるが、好ましくは炭素数4〜8のアルキル基であり、さらに好ましくはt−ブチル基、t−アミル基、t−オクチル基などの一般式(3)
Figure 0005287684
(式中、i、j、kはそれぞれ独立に1〜5の整数を示し、i+j+kは3〜7である。)
で示される炭素数4〜8のアルキル基である。
置換基R3は炭素数1〜9のアルキル基であるが、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基であり、さらに好ましくはメチル基、エチル基、t−ブチル基、t−アミル基である。置換基R2とR3とは互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。
置換基R4およびR5はそれぞれ独立には水素原子またはメチル基である。置換基R4とR5とは互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。
かかる化合物(1)としては、例えば2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル アクリレート、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−エチルベンジル)−4−エチルフェニル アクリレート、2,4−ジ−t−ブチル−6−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシ−ベンジル)フェニル アクリレート、2−t−ブチル−6−[1−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)エチル]−4−メチルフェニル アクリレート、2−t−ブチル−6−[1−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−エチルフェニル)エチル]−4−エチルフェニル アクリレート、2,4−ジ−t−ブチル−6−[1−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル アクリレート、2,4−ジ−t−アミル−6−[1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル アクリレート、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル メタクリレート、2−t−ブチル−6−[1−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)エチル]−4−メチルフェニル メタクリレート、2,4−ジ−t−ブチル−6−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシ−ベンジル)フェニル メタクリレート、2−t−ブチル−6−[1−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−エチルフェニル)エチル]−4−エチルフェニル メタクリレート、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−エチルベンジル)−4−エチルフェニル メタクリレート、2,4−ジ−t−ブチル−6−[1−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル メタクリレート、2,4−ジ−t−アミル−6−[1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル メタクリレートなどが挙げられる。
化合物(1)は、それぞれ単独または2種以上を混合して用いられる。化合物(1)は、公知の方法で製造することができる(特開昭59−144733号公報、特開昭63−5053号公報、米国特許第3984372号公報、特開平4−264051号公報など)。
化合物(2)は、一般式(2)で示される化合物であるが、ここで置換基R6は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基である。水素原子、炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、さらには水素原子、メチル基が好ましい。
置換基R7は炭素数1〜9のアルキル基であるが、好ましくは炭素数4〜8のアルキル基であり、さらに好ましくはt−ブチル基、t−アミル基、t−オクチル基などのの前記一般式(3)で示される炭素数4〜8のアルキル基である。置換基R8は炭素数1〜9のアルキル基であるが、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基であり、さらに好ましくはメチル基、エチル基、t−ブチル基、t−アミル基である。置換基R7とR8とは互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。
置換基R9およびR10はそれぞれ独立には水素原子またはメチル基である。置換基R9とR10とは互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。
化合物(2)としては、例えば2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)ジアクリレート、2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−エチルフェニル)ジアクリレート、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ジアクリレート、2,2’−エチリデンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)ジアクリレート、2,2’−エチリデンビス(6−t−ブチル−4−エチルフェニル)ジアクリレート、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ジアクリレート、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−アミルフェニル)ジアクリレート、2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)ジメタクリレート、2,2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ジメタクリレート、2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−エチルフェニル)ジメタクリレート、2,2’−エチリデンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)ジメタクリレート、2,2’−エチリデンビス(6−t−ブチル−4−エチルフェニル)ジメタクリレート、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ジメタクリレート、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−アミルフェニル)ジメタクリレートなどが挙げられる。
化合物(2)は、それぞれ単独または2種以上を混合して用いられる。化合物(2)は、公知の方法で製造することができる(特開昭61−27943号公報など)。
化合物(1)の置換基R1と化合物(2)の置換基R6とは、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。置換基R2と置換基R7とは互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。置換基R3と置換基R8とは互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。置換基R4と置換基R9とは互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。置換基R5と置換基R10とは互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。
本発明の高分子組成物における化合物(1)および化合物(2)の合計量100重量部あたりの化合物(2)の含有量は0.001重量部程度以上5重量程度以下であって、化合物(1)の含有量は99.999重量部程度以上95重量部程度以下である。化合物(2)の含有量が5重量部を超え化合物(1)の含有量が95重量部未満であると得られる高分子組成物の加工安定性が却って低下する傾向にあり、化合物(2)の含有量が1.5重量部程度以下であり化合物(1)の含有量が98.5重量部程度以上であることが好ましい。また、化合物(2)の含有量が0.001重量部未満で化合物(1)の含有量が99.999重量部を超えると化合物(2)を用いることによる加工安定性の向上が不十分となる傾向にあり、化合物(2)の含有量が0.008重量部程度以上であり化合物(1)の含有量が99.992重量部程度以下であることが好ましく、化合物(2)の含有量が0.15重量部程度以上であり化合物(1)の含有量が99.85重量部程度以下であることがさらに好ましい。
また、本発明の高分子組成物におけるポリマー100重量部あたりの化合物(1)および化合物(2)の含有量の合計量は通常、0.01〜2重量部程度、好ましくは0.05〜1重量部程度である。含有量の合計が0.01重量部未満であると加工安定性の向上が十分とはならない場合があり、2重量部を超えても加工安定性の向上が大きくならず、経済的に不利である。
本発明の高分子組成物は、添加剤、例えばフェノール系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、ヒドロキシルアミンなどの安定剤、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスホフェナンスレン−10−オキシドなどの着色改良剤、過酸化物スカベンジャーなどを含有していてもよい。また、その他の樹脂用添加剤、例えば滑剤、可塑剤、難燃剤、造核剤、金属不活性化剤、帯電防止剤、顔料、充填剤、顔料、アンチブロッキング剤、界面活性剤、加工助剤、発泡剤、乳化剤、光沢剤、ステアリン酸カルシウム、ハイドロタルサイト等の中和剤などを含有していてもよい。
ここで、フェノール系酸化防止剤としては、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリ−t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2−t−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−t− ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクダデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシメチルフェノール、2,6−ジ−ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルウンデシル−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシル−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデシル−1’−イル)フェノールおよびそれらの混合物などのアルキル化モノフェノール、
2,4−ジオクチルチオメチル−6−t−ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6− エチルフェノール、2,6−ジドデシルチオメチル−4−ノニルフェノールおよびそれらの混合物などのアルキルチオメチルフェノール、
2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル ステアレート、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル) アジペートおよびそれらの混合物などのヒドロキノン及びアルキル化ヒドロキノン、
α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロールおよびそれらの混合物などのトコフェロール、
2,2’−チオビス(6−t−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’− チオビス(2−メチル−6−t− ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3,6−ジ−t−アミルフェノール)、4,4’−(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィドなどヒドロキシル化チオジフェニルエーテル
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェノール)]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−ノニルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4−イソブチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メチレンビス(6−t−ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコール ビス[3,3−ビス−3’−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレート]、ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタンおよびそれらの混合物などアルキリデンビスフェノールおよびその誘導体、
3,5,3’,5’−テトラ−t−ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アミン、ビス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテートおよびそれらの混合物などO−ベンジル誘導体、N−ベンジル誘導体、S−ベンジル誘導体、
ジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジオクタデシル−2−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネートおよびそれらの混合物などのヒドロキシベンジル化マロネート誘導体、
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノールおよびそれらの混合物など芳香族ヒドロキシベンジル誘導体、
2,4−ビス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−n−オクチルチオ−4,6−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−n−オクチルチオ−4,6−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−フェノキシ)−1,3,5−トリアジン、トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピル)−1,3,5−トリアジン、トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス[2−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシシンナモイルオキシ)エチル]イソシアヌレートおよびそれらの混合物などのトリアジン誘導体、
ジメチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸モノエステルのカルシウム塩およびそれらの混合物
などのベンジルホスホネート誘導体、
4−ヒドロキシラウリル酸アニリド、4−ヒドロキシステアリン酸アニリド、オクチル−N−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバネートおよびそれらの混合物などのアシルアミノフェノール誘導体、
β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と
メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、チオエチレングリコール、スピログリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタンおよびそれらの混合物などの一価または多価アルコールとのエステル、
β−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸とメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、チオエチレングリコール、スピログリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタンおよびそれらの混合物などの一価または多価アルコールとのエステル、
β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と
メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、チオエチレングリコール、スピログリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタンおよびそれらの混合物などの一価または多価アルコールとのエステル、
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸と
メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、チオエチレングリコール、スピログリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタンおよびそれらの混合物などの一価または多価アルコールとのエステル、
N,N’−ビス[3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、N,N’−ビス[3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビス[3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]トリメチレンジアミンおよびそれらの混合物などのβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミドなどが挙げられる。
イオウ系酸化防止剤としては、例えばジラウリル 3,3’−チオジプロピオネート、トリデシル 3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル 3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル 3,3’−チオジプロピオネート、ラウリル ステアリル 3,3’−チオジプロピオネート、ネオペンタンテトライルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)などが挙げられる。
リン系酸化防止剤としては、例えばトリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリル ペンタエリスリトール ジホスファイト、ジイソデシル ペンタエリスリトール ジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ジフェニレンジホスホナイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)2−エチルヘキシル ホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル) フルオロ ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル) エチル ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル) メチル ホスファイト、2−(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)−5−エチル−5−ブチル−1,3,2−オキサホスホリナン、2,2’,2’’−ニトリロ[トリエチル−トリス(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル) ホスファイトおよびそれらの混合物などが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばフェニル サリシレート、4−t−ブチルフェニル サリシレート、2,4−ジ−t−ブチルフェニル 3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、4−t−オクチルフェニル サリシレート、ビス(4−t−ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、ヘシサデシル 3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル 3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4,6−ジ−t−ブチルフェニル 3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエートおよびそれらの混合物などのサリシレート誘導体、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンおよびそれらの混合物などの2−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体、
2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−t−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5’−t−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−s−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−t−アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル]−5−クロロベンゾトリアゾール、2−[3’−t−ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル]−5−クロロベンゾトリアゾール、2−[3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル]−5−クロロベンゾトリアゾール、2−[3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールおよび2−[3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニル]ベンゾトリアゾールの混合物、2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、2,2’−メチレンビス[4−t−ブチル−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、ポリ(3〜11)(エチレングリコール)と2−[3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル]ベンゾトリアゾールとの縮合物、ポリ(3〜11)(エチレングリコール)とメチル 3−[3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネートとの縮合物、2−エチルヘキシル 3−[3−t−ブチル−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート、オクチル 3−[3−t−ブチル−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート、メチル 3−[3−t−ブチル−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート、3−[3−t−ブチル−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオン酸およびそれらの混合物などの2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
光安定剤としては、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) セバケート、ビス((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル) セバケート、ビス(N−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) セバケート、ビス(N−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(N−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−ブチルマロネート、ビス(1−アクロイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) 2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−ブチルマロネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルデカンジオエート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル メタクリレート、4−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−1−[2−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ)エチル]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、2−メチル−2−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)プロピオンアミド、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル) 1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールおよび1−トリデカノールとの混合エステル化物、
1,2,3,4−ブタンテトラボン酸と2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールおよび1−トリデカノールとの混合エステル化物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールおよび3、9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカンとの混合エステル化物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールおよび3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカンとの混合エステル化物、ジメチルサクシネートと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの重縮合物、ポリ[(6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)]、ポリ[(6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)]、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと1,2−ジブロモエタンとの重縮合物、N,N’,4,7−テトラキス[4,6−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4,7−ジアザデカン−1,10ジアミン、N,N’,4−トリス[4,6−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン、N,N’,4,7−テトラキス[4,6−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン、N,N’,4−トリス[4,6−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミンおよびそれらの混合物などのヒンダードアミン系光安定剤、
エチル α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチル α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル α−カルボメトキシシンナメート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、ブチル α−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチル α−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメートおよびN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリンおよびそれらの混合物などのアクリレート系光安定剤、
2,2’−チオビス−[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]のニッケル錯体、ニッケルジブチルジチオカルバメート、モノアルキルエステルのニッケル塩、ケトキシムのニッケル錯体およびそれらの混合物などのニッケル系光安定剤、
4,4’−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシオキサニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ−t−ブチルアニリド、2,2’−ジドデシルオキシ−5,5’−ジ−t−ブチルアニリド、2−エトキシ−2’−エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−t−ブチル−2’−エトキシアニリド、2−エトキシ−5,4’−ジ−t−ブチル−2’−エチルオキサニリドおよびそれらの混合物などのオキサミド系光安定剤、
2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2,4−ジヒドロキシフェニル−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル]−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンおよびそれらの混合物などの2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン系光安定剤などが挙げられる。
安定剤としては上記の他に、例えばN,N−ジベンジルヒドロキシアミン、N,N−ジエチルヒドロキシアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシアミン、N,N−ジラウリルヒドロキシアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシアミン、N,N−ジヘキサデシルヒドロキシアミン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシアミン、N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシアミンおよびそれらの混合物などのヒドロキシルアミンなども挙げられる。
滑剤としては、例えばパラフィン、ワックス等の脂肪族炭化水素、炭素数8〜22の高級脂肪族酸、炭素数8〜22の高級脂肪族酸の金属(Al、Ca、Mg、Zn)塩、炭素数8〜22の脂肪族アルコール、ポリグリコール、炭素数4〜22の高級脂肪酸と炭素数4〜18の脂肪族1価アルコールとのエステル、炭素数8〜22の高級脂肪族アマイド、シリコーン油、ロジン誘導体などが挙げられる。
これらの添加剤のうち好ましく用いられるものは、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤である。
特に好ましいフェノール系酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリ−t−ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,2’−チオビス(6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェノール)]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−t−ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、エチレングリコール ビス[3,3−ビス−3’−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレート]、
2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−フェノキシ)−1,3,5−トリアジン、トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス[2−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシシンナモイルオキシ)エチル]イソシアヌレート、ジエチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジ−n−オクタデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸モノエステルのカルシウム塩、n−オクタデシル 3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト、ネオペンタンテトライルテトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシシンナメート)、チオジエチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシシンナメート)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,6−ジオキサオクタメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシシンナメート)、ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシシンナメート)、トリエチレングリコール ビス(5−t−チル−4−ヒドロキシ−3−メチルシンナメート)、3,9−ビス[2−(3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ)−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン、N,N’−ビス[3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、N,N’−ビス[3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヘキサメチレンジアミンなどが挙げられ、これらはそれぞれ単独または2種以上を使用し得る。
特に好ましいリン系酸化防止剤としては、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリル ペンタエリスリトール ジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ジフェニレンジホスホナイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル) 2−エチルヘキシルホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル) フルオロ ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル) エチルホスファイト、2−(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)−5−エチル−5−ブチル−1,3,2−オキサホスホリナン、2,2’,2’’−ニトリロ[トリエチル−トリス(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル) ホスファイトなどが挙げられ、これらはそれぞれ単独または2種以上を使用し得る。
好ましい紫外線吸収剤としては、例えばフェニル サリシレート、4−t−ブチルフェニル サリシレート、2,4−ジ−t−ブチルフェニル 3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、4−t−オクチルフェニル サリシレート、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−t−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5’−t−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−s−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−t−アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾールなどが挙げられ、これらはそれぞれ単独または2種以上を使用し得る。
好ましい光安定剤としては、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル) セバケート、ビス(N−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) セバケート、ビス(N−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) セバケート、ビス(N−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル) 2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−ブチルマロネート、ビス(1−アクロイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) 2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−ブチルマロネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) スクシネート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル メタクリレート、4−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−1−[2−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ)エチル]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、2−メチル−2−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)プロピオンアミド、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) 1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、
テトラキス(1,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル) 1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールおよび1−トリデカノールとの混合エステル化物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールおよび1−トリデカノールとの混合エステル化物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールおよび3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカンとの混合エステル化物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールおよび3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカンとの混合エステル化物、ジメチル サクシネートと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの重縮合物、ポリ[(6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)]、ポリ[(6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)]などが挙げられ、これらはそれぞれ単独または2種以上を使用し得る。
本発明の高分子組成物は、例えば化合物(1)および化合物(2)をポリマーに配合する方法により製造することができる。
配合方法は化合物(1)および化合物(2)をポリマーに均一に配合できるのであれば、特に限定されるものではなく、例えばポリマーを製造する工程において重合反応途中または重合反応終了直後の反応混合物に化合物(1)および化合物(2)を添加すればよい。化合物(1)および化合物(2)は溶媒に溶解された溶液として添加されてもよいし、均一に分散し易いように粉末状に粉砕された分散剤として添加されてもよいし、加熱されて溶融状態で添加されてもよい。他の添加剤を用いる場合に、該添加剤は溶液に溶解されていてもよい。
また、ポリマーを溶融混練しながら化合物(1)および化合物(2)を添加し、さらに溶融混練してもよい。ポリマーの溶融混練は、例えばミキシングロール、バンバリーミキサー、ロール、各種ニーダー、一軸押出機、二軸押出機などの混練機を用いて行われる。溶融混練後、得られた高分子組成物は、冷却されることなく溶融状態のまま成形加工に供されてもよいし、冷却された後再度加熱されて成形加工に供されてもよい。
化合物(1)および化合物(2)を添加する順序は特に限定されるものではなく、化合物(1)を添加した後に化合物(2)を添加してもよいし、化合物(2)を添加した後に化合物(1)を添加してもよいし、化合物(1)と化合物(2)をと同時的に添加してもよい。他の添加剤を用いる場合には、化合物(1)や化合物(2)と同時に該添加剤を添加してもよいし、化合物(1)または化合物(2)を添加する前や添加した後に該添加剤を添加してもよい。
本発明の高分子組成物における化合物(2)の含有量はポリマー100重量部あたり通常0.0000001重量部程度〜0.1重量部程度となり比較的少ないので、目的とする高分子組成物の量や化合物(2)の含有量よっては化合物(2)を正確に秤量して添加することが困難となる場合もあるが、化合物(1)および化合物(2)からなる組成物を予め調製しておき、該組成物を小分けしてポリマーに添加することとすれば、目的とする高分子組成物の量とは無関係に化合物(2)を秤量して組成物を調整することができるので、化合物(2)の秤量を正確なものとすることが容易となり、好ましい。
化合物(1)および化合物(2)からなる組成物における化合物(1)の含有量および化合物(2)の含有量の合計量100重量部あたりの化合物(2)の含有量は、目的とする高分子組成物と同様に0.001重量部程度以上5重量部程度以下であって、0.008重量部程度以上、さらには0.15重量部程度以上であることが好ましく1.5重量部程度以下であることが好ましい。また、化合物(1)の含有量は99.999重量部程度以上95重量部程度以下であって、99.992重量部程度以下、さらには99.85重量部程度以下であることが好ましく、98.5重量部程度以上であることが好ましい。
化合物(1)および化合物(2)からなる組成物を調製するには、例えば化合物(1)の粉末とおよび化合物(2)の粉末とを混合すればよく、ヘンシェルミキサー(スーパーミキサー)、ボールミキサー、ぺブルミル、タンブルミキサー、チェンジカンミキサーなどのミキサーを用いて混合してもよい。また、他の添加剤を用いる場合には、該添加物とともに化合物(1)および化合物(2)を混合して組成物を得てもよい。
化合物(1)および化合物(2)からなる組成物は、例えば化合物(1)が溶解された溶液に化合物(2)を加え、次いで晶析する方法によっても調製することができ、組成物は化合物(1)および化合物(2)を含有する固形物として得られる。他の添加剤を用いる場合には、化合物(2)とともに該添加剤を溶液に加えてもよい。
かかる組成物を用いることにより、化合物(1)および化合物(2)を同時的にポリマーに添加することができる。
かくしてポリマーに化合物(1)および化合物(2)を含有させることにより、ポリマーを安定化させることができ、ポリマーの加工安定性をより向上することができる。化合物(1)の使用量および化合物(2)の使用量の合計量100重量部あたりの化合物(2)の使用量は0.001重量部程度以上5重量部程度以下であって、0.008重量部程度以上、さらには0.15重量部程度以上であることが好ましく1.5重量部程度以下であることが好ましい。また、化合物(1)の使用量は99.999重量部程度以上95重量部程度以下であって、99.992重量部程度以下、さらには99.85重量部程度以下であることが好ましく、98.5重量部程度以上であることが好ましい。
以下、実施例を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1〜3、比較例1〜3
表1に示す使用量の2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル アクリレート(化−1)および2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチル−フェノール)ジアクリレート(化−2)を乳鉢で混合して安定剤組成物(100重量部)を得た。
得られた安定剤組成物(0.5重量部)とスチレン−ブタジエンブロック共重合体(SBS)(100重量部)とを30mmφ単軸押出機を用いて200℃で溶融混練して高分子組成物のペレットを得た。
この高分子組成物のペレットをメルトフローレート測定機(宝工業社製、L203型)の加熱炉を用いて260℃に加熱し溶融状態とし、同温度で30分間保持した。次いで、直ちに荷重2160gの条件でメルトフローレート(MFR)を測定した。測定結果を表1に示す。
[表1]
────────────────────
化−1 化−2 MFR
の使用量 の使用量
(重量部) (重量部) (g/分)
────────────────────
実施例1 99.99 0.01 6.5
実施例2 99.5 0.5 6.9
実施例3 98 2 6.7
比較例1 0 0 4.4
比較例2 80 20 5.8
比較例3 100 0 6.3
────────────────────
SBS 100重量部に対して(化−1)および(化−2)の合計量が0.5重量部となるように添加した。
実施例1〜3で得られた高分子組成物は、260℃で30分間保持しても比較的高いMFRを維持するので、成形加工時における流動性の低下が少ない。

Claims (2)

  1. 一般式(1)
    Figure 0005287684
    (式中、R1は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基を示し、R2、R3はそれぞれ独立に炭素数1〜9のアルキル基を示し、R4、R5はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を示す。)
    で示されるビスフェノールモノエステルおよび一般式(2)
    Figure 0005287684
    (式中、R6は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基を示し、R7、R8はそれぞれ独立に炭素数1〜9のアルキル基を示し、R9、R10はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を示す。)
    で示されるビスフェノールジエステルを含み、
    一般式(1)で示されるビスフェノールモノエステルの含有量および一般式(2)で示されるビスフェノールジエステルの含有量の合計量100重量部あたりの一般式(2)で示されるビスフェノールジエステルの含有量が0.001〜重量部であることを特徴とする組成物。但し該組成物はポリマーを含まない。
  2. 一般式(1)で示されるビスフェノールモノエステルが2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル アクリレートであり、一般式(2)で示されるビスフェノールジエステルが2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチル−フェノール)ジアクリレートである請求項1記載の組成物。
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