JP5286985B2 - 直接駆動型モータ及び直接駆動型モータの支持部材への固定構造 - Google Patents

直接駆動型モータ及び直接駆動型モータの支持部材への固定構造 Download PDF

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Description

本発明は、直接駆動型モータに係り、特に、直接駆動型モータを構成するモータハウジングの構造と直接駆動型モータの支持部材への固定構造とに関する。
従来の直接駆動型(ダイレクトドライブ(DD))モータとしては、例えば、特許文献1に記載の電動機がある。
特許文献1に記載の発明に係るDDモータ102は、図5に示すように、転がり軸受(
例えば、クロスローラ形軸受)104を介して相対的に回転自在に連結されたベース10
6と円筒状出力軸108とを備えている。円筒状出力軸108は、ベース106に対して回転することができるように構成されている。
更に、DDモータ102は、円筒状出力軸108の回転角度をフィードバック制御する例えば割出制御機構110を備えている。割出制御機構110には、ベース106に固定された円筒状ステータ112と、この円筒状ステータ112の内周に対向するように出力軸108に固定されたロータ114と、このロータ114の回転角度を検出するレゾルバ116とが設けられている。
更に、DDモータ102は、その円筒状出力軸108の上面に、割出テーブルをボルト止めして取り付けるためのネジ穴108aが設けられている。
一般に、このような構成のDDモータを装置に組み込む場合、DDモータは、水平・垂直を問わずモータを固定する支持部材側の平面にボルトなどを用いて固定される。また、高トルク・高出力なDDモータは、比較的大型となり、かなりの重量を有する。また、DDモータの周りには、様々なプロセスを受け持つユニットが複数取り付けられる。よって、DDモータが取り付けられる平面は、DDモータの取り付けに必要な面積よりも大きい面積となる傾向がある。
また、DDモータをボルトを用いて支持部材(他の装置等)に固定する場合に、例えば、支持部材側におけるDDモータの固定面に対してモータ側からボルトで固定する方法、支持部材側の固定面の反対側の面からボルトで固定する方法などがある。前者はDDモータ(及びその周辺のユニットあるいはユニットの取付部)を見ながら固定作業を行えるためDDモータの軸心と他の装置の軸心との軸合わせを比較的楽に行える。一方、後者はDDモータ(及びその周辺のユニットあるいはユニットの取付部)が見えない状態での固定作業となるため、前者と比較して軸合わせが困難となる。
そのため、従来のDDモータにおいては、モータハウジングの外周面から外側に突出して形成された複数のボルト孔部のボルト孔と支持部材側に設けられた複数のボルト孔とをそれぞれ対向させてDDモータを配置し、各対向するボルト孔にモータ側から支持部材側に向かう方向にボルトを貫通又は螺合して該ボルトを介してDDモータを支持部材に固定している。
特開2006−094595号公報
しかしながら、上記従来技術のDDモータの支持部材への固定構造においては、DDモータが見える状態で固定作業を行えるとはいえ、他の装置との同芯を取りながらボルト孔の位置を合わせる作業は未だ容易であるとは言えず、この点において改良の余地がある。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、直接駆動型モータを固定時の位置合わせにかかる手間を低減するのに好適な直接駆動型モータ及び直接駆動型モータの支持部材への固定構造を提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の直接駆動型モータは、軸心部を囲んで配設された環状のモータハウジングと、該モータハウジングに固定されたモータステータと、該モータステータに対向させ軸受を介して回転自在に前記モータハウジング内に支持されたモータロータと、該モータロータに固定されたモータ出力軸とを備え、支持部材に固定して駆動される直接駆動型モータにおいて、前記モータハウジングにおける前記支持部材への固定側の端部に、前記支持部材におけるモータの固定面に形成された該固定面に垂直な軸に対して軸対称形状の支持部材側インロー部と嵌合可能な前記軸心部と同心の軸対称形状のモータ側インロー部を設けた。
このような構成であれば、モータ側インロー部と支持部材側インロー部とを嵌合(印籠嵌合)させて自直接駆動型モータを支持部材に固定することができる。
ここで、モータ側インロー部は、モータの軸心部と同心で且つモータの軸と軸対称の形状であり、モータの固定面に対して、凹んだ形状又は突出した形状のいずれにも構成できる。以下、発明5の直接駆動型モータの支持部材への固定構造において同じである。
〔発明2〕 更に、発明2の直接駆動型モータは、発明1の直接駆動型モータにおいて、前記モータハウジングの前記固定側の端部に、固定部材を介して前記支持部材に自己を固定するための固定部を設けた。
このような構成であれば、モータハウジングの固定側の端部において、自直接駆動型モータを、モータ側インロー部と支持部材側インロー部とを嵌合(印籠嵌合)させた状態で、固定部材を介して支持部材に固定することができる。
〔発明3〕 更に、発明3の直接駆動型モータは、発明2の直接駆動型モータにおいて、前記固定部材はボルトであり、前記固定部は、前記モータハウジングの外周面に外側に突出して形成され、軸方向に貫通する複数のボルト孔が前記モータハウジングの周方向に等間隔に穿設された構成を有する。
このような構成であれば、支持部材側のモータの固定面における、モータ側の固定部のボルト孔(貫通孔)と対向可能な位置に、例えばねじ溝の形成されたボルト孔を設けることで、モータ側インロー部と支持部材側インロー部とを、モータ側と支持部材側のボルト孔とが互いに対向するように嵌め合わせ、これら対向する貫通孔に、モータ側から支持部材側へと向かう方向にボルトを螺合して、自直接駆動型モータを支持部材に固定することができる。
ここで、モータ側又は支持部材側のボルト孔は、双方がボルトを螺合可能なねじ溝が形成されている構成、支持部材側のボルト孔のみねじ溝が形成されている構成、双方がねじ溝の形成されていない単なる貫通孔である構成のいずれでもよい。一方又は双方にねじ溝が形成されている場合は、例えば、両ボルト孔又は支持部材側のボルト孔にボルトを螺合することでモータを固定する。双方ともねじ溝が形成されていない場合は、両貫通孔を貫通したボルトの軸部にナットを螺合してモータを固定する。以下、発明7の直接駆動型モータの支持部材への固定構造において同じである。
〔発明4〕 更に、発明4の直接駆動型モータは、発明1乃至3のいずれか1の直接駆動型モータにおいて、前記モータ側インロー部は、前記固定側の端部に前記軸心部と同心の円形の凹部を形成してなる。
このような構成であれば、支持部材側のモータの固定面に、モータ側インロー部(円形の凹部)と嵌合可能な支持部材側インロー部(円形の凸部)を設けることで、これらインロー部を嵌合させて自直接駆動型モータを支持部材に固定することができる。
〔発明5〕 一方、上記目的を達成させるために、発明5の直接駆動型モータの支持部材への固定構造は、直接駆動型モータの支持部材への固定構造であって、前記直接駆動型モータは、軸心部を囲んで配設された環状のモータハウジングと、該モータハウジングの前記支持部材への固定側の端部に設けられた、前記軸心部と同心の軸対称形状のモータ側インロー部とを備え、前記支持部材は、前記直接駆動型モータを固定する固定面と、該固定面に設けられた前記モータ側インロー部と嵌合可能な形状の支持部材側インロー部とを備え、前記モータ側インロー部と前記支持部材側インロー部とを嵌合して前記直接駆動型モータを前記支持部材に固定する。
このような構成であれば、モータ側インロー部と支持部材側インロー部とを嵌合して自直接駆動型モータを支持部材に固定することができる。なお、モータの固定は、例えば、ボルトなどの締結部材を用いて行うことが可能である。
〔発明6〕 更に、発明6の直接駆動型モータの支持部材への固定構造は、発明5の直接駆動型モータの支持部材への固定構造において、前記直接駆動型モータは、前記モータハウジングの前記固定側の端部に設けられた、固定部材を介して前記支持部材の前記固定面に自己を固定するための固定部を備え、前記モータ側インロー部と前記支持部材側インロー部とを嵌合すると共に、前記固定部を前記固定部材を介して前記固定面に固着して前記直接駆動型モータを前記支持部材に固定する。
このような構成であれば、モータハウジングの固定側の端部において、自直接駆動型モータを、固定部材を介して支持部材に固定することができる。
〔発明7〕 更に、発明7の直接駆動型モータの支持部材への固定構造は、発明6の直接駆動型モータの支持部材への固定構造において、前記固定部材はボルトであり、前記固定部は、前記モータハウジングの外周面に外側に突出して形成され、軸方向に貫通する複数の第1のボルト孔が前記モータハウジングの周方向に等間隔に穿設された構成を有し、前記支持部材は、前記固定面における前記複数の第1のボルト孔と対向可能な位置にそれぞれ第2のボルト孔が穿設された構成を有し、前記モータ側インロー部と前記支持部材側インロー部とを嵌合すると共に前記第1のボルト孔と前記第2のボルト孔とをそれぞれ対向させ、前記固定部をボルトを介して前記固定面に固着して前記直接駆動型モータを前記支持部材に固定する。
このような構成であれば、モータ側インロー部と支持部材側インロー部とを、モータ側及び支持部材側の第1及び第2のボルト孔が互いに対向するように嵌め合わせ、これら対向するボルト孔に、モータ側から支持部材側へと向かう方向にボルトを貫通又は螺合して、自直接駆動型モータを支持部材側に固定することができる。
〔発明8〕 更に、発明8の直接駆動型モータの支持部材への固定構造は、発明5乃至7のいずれか1の直接駆動型モータの支持部材への固定構造において、前記モータ側インロー部は、前記固定側の端部に前記軸心部と同心の円形の凹部を形成してなり、前記支持部材側インロー部は、前記モータ側インロー部と嵌合可能な円形の凸部を形成してなる。
このような構成であれば、モータ側のインロー部(円形の凹部)と、支持部材側インロー部(円形の凸部)とを嵌合させた状態でモータを支持部材に固定することができる。
〔発明9〕 更に、発明9の直接駆動型モータは、発明1乃至3のいずれか1の直接駆動型モータにおいて、前記支持部材側インロー部は、前記支持部材の前記固定面に垂直な軸に対して軸対称形状で且つその径を軸方向の一方に向かって変位させてなる傾斜部分を有しており、前記モータ側インロー部を、前記支持部材側インロー部と嵌合可能な、前記軸心部と同心の軸対称形状で且つ前記軸方向の他方に向かって径を変位させてなる傾斜部分を有すると共に、最大径が前記軸受の内輪の径よりも大きくなる構成とした。
このような構成であれば、支持部材側インロー部とモータ側インロー部とを嵌合(印籠嵌合)すると、支持部材側インロー部とモータ側インロー部との傾斜部分の傾斜面同士が接した状態で嵌合される。
これによって、傾斜部分を設けない構成と比較して、アキシャル荷重やモーメント荷重による軸受の出力軸を受ける面(以下、軸受面と称す)の変位や、傾きを少なくすることが可能であり、モータロータのギャップの変化を少なくすることができる。
従って、ギャップ変化による出力特性の悪化を低減できると共に、この軸受を介して支持される回転センサ(レゾルバ、ロータリエンコーダ等)のロータ、ステータのゆがみ、芯ずれを低減することができる。
〔発明10〕 更に、発明10の直接駆動型モータは、発明9の直接駆動型モータにおいて、前記モータ側インロー部は、前記固定側の端部に前記軸心部と同心で且つ軸方向に前記出力軸側から前記固定側端部に向かって径が大きくなり、且つその最大径が前記軸受の内輪の径よりも大きくなる円錐台形の凹部を形成してなる。
このような構成であれば、モータ側インロー部が、円錐の上部を途中で水平に切った形状(垂直方向の断面が台形となる円錐台形)となり、軸心を囲む外周面が、軸方向に対して垂直方向に変位する傾斜面を有した構成となる。また、円錐台形のモータ側インロー部は、出力軸側から固定側端部に向かって径が大きくなり、且つその最大径は軸受の内輪の径よりも大きくなる。
これによって、傾斜部分を設けない構成と比較して、アキシャル荷重やモーメント荷重による軸受面の変位や、傾きを少なくすることが可能であり、モータロータのギャップの変化を少なくすることができる。
従って、ギャップ変化による出力特性の悪化を低減できると共に、この軸受を介して支持される回転センサ(レゾルバ、ロータリエンコーダ等)のロータ、ステータのゆがみ、芯ずれを低減することができる。
〔発明11〕 更に、発明11の直接駆動型モータは、発明10の直接駆動型モータにおいて、前記モータ側インロー部の前記傾斜部分を構成する前記モータハウジングの前記嵌合する側の面と内側の面とを平行又は略平行となる構成とした。
このような構成であれば、アキシャル荷重やモーメント荷重による軸受面の変位や、傾きを、より少なくすることが可能であり、モータロータのギャップの変化を、より少なくすることができる。
〔発明12〕 更に、発明12の直接駆動型モータは、発明11の直接駆動型モータにおいて、前記傾斜部分の前記嵌合する側の面と内側の面との間の厚さを、前記モータ側インロー部の嵌合部分の前記固定面と垂直な軸方向の厚さ以上の厚さに形成した。
このような構成であれば、アキシャル荷重やモーメント荷重による軸受面の変位や、傾きを、より少なくすることが可能であり、モータロータのギャップの変化を、より少なくすることができる。
〔発明13〕 更に、発明13の直接駆動型モータは、発明9乃至12のいずれか1の直接駆動型モータにおいて、前記モータハウジング内に、前記軸受の内輪を前記固定側端部側から支持する環状の内輪支持部と、前記軸受の外輪を前記固定側端部側から支持する環状の外輪支持部とを設け、前記モータ側インロー部の前記傾斜部分を、前記内輪支持部の外径方向の終端と前記モータロータとの間に設けた。
このような構成であれば、アキシャル荷重やモーメント荷重による軸受面の変位や、傾きを、より少なくすることが可能であり、モータロータのギャップの変化を、より少なくすることができる。
〔発明14〕 更に、発明14の直接駆動型モータは、発明13の直接駆動型モータにおいて、前記外輪支持部における、前記傾斜部分を構成する前記内側の面と対向する部分に、該内側の面と平行又は略平行な面を設けた。
このような構成であれば、アキシャル荷重やモーメント荷重による軸受面の変位や、傾きを、より少なくすることが可能であり、モータロータのギャップの変化を、より少なくすることができる。
〔発明15〕 更に、発明15の直接駆動型モータは、発明9乃至14のいずれか1の直接駆動型モータにおいて、前記モータ側インロー部の前記出力軸側の軸方向端部における前記軸受の内輪の径よりも内径側に、前記支持部材側の固定面と平行となる平面を有する平面部を前記傾斜部分と一体に設けた。
このような構成であれば、アキシャル荷重やモーメント荷重による軸受面の変位や、傾きを、より少なくすることが可能であり、モータロータのギャップの変化を、より少なくすることができる。
〔発明16〕 更に、発明16の直接駆動型モータの支持部材への固定構造は、発明5乃至7のいずれか1の直接駆動型モータの支持部材への固定構造において、前記支持部材側インロー部は、前記支持部材の前記固定面に垂直な軸に対して軸対称形状で且つその径を軸方向の一方に向かって変位させてなる傾斜部分を有し、前記モータ側インロー部は、前記支持部材側インロー部と嵌合可能な、前記軸心部と同心の軸対称形状で且つ前記軸方向の他方に向かって径を変位させてなる傾斜部分を有すると共に、最大径が前記軸受の内輪の径よりも大きくなる構成とした。
このような構成であれば、支持部材側インロー部とモータ側インロー部とを、両者の傾斜部分の傾斜面同士を接した状態で嵌合(印籠嵌合)して、自直接駆動型モータを支持部材に固定することができる。なお、モータの固定は、例えば、ボルトなどの締結部材を用いて行うことが可能である。
これによって、傾斜部分を設けない構成と比較して、アキシャル荷重やモーメント荷重による軸受面の変位や、傾きを少なくすることが可能であり、固定時のモータロータのギャップの変化を少なくすることができる。
従って、上記発明9の直接駆動型モータと同等の効果を得ることができる。
〔発明17〕 更に、発明17の直接駆動型モータの支持部材への固定構造は、発明16の直接駆動型モータの支持部材への固定構造において、前記モータ側インロー部は、前記固定側の端部に前記軸心部と同心で且つ軸方向に前記出力軸側から前記固定側端部に向かって径が大きくなり、且つその最大径が前記軸受の内輪の径よりも大きくなる円錐台形の凹部を形成してなる。
このような構成であれば、円錐台形の凹部からなる支持部材側インロー部と円錐台形の凸部からなるモータ側インロー部とを、両者の円錐台形の傾斜部分の傾斜面同士を接した状態で嵌合(印籠嵌合)して、自直接駆動型モータを支持部材に固定することができる。
これによって、傾斜部分を設けない構成と比較して、アキシャル荷重やモーメント荷重による軸受面の変位や、傾きを少なくすることが可能であり、固定時のモータロータのギャップの変化を少なくすることができる。
従って、上記発明10の直接駆動型モータと同等の効果を得ることができる。
〔発明18〕 更に、発明18の直接駆動型モータの支持部材への固定構造は、発明17の直接駆動型モータの支持部材への固定構造において、前記モータ側インロー部の前記傾斜部分を構成する前記モータハウジングの前記嵌合する側の面と内側の面とを平行又は略平行となる構成とした。
このような構成であれば、上記発明11の直接駆動型モータと同等の作用及び効果を得ることができる。
〔発明19〕 更に、発明19の直接駆動型モータの支持部材への固定構造は、発明18の直接駆動型モータの支持部材への固定構造において、前記傾斜部分の前記嵌合する側の面と内側の面との間の厚さを、前記モータ側インロー部の嵌合部分の前記固定面と垂直な軸方向の厚さと同じ厚さ又はそれ以上の厚さに形成した。
このような構成であれば、上記発明12の直接駆動型モータと同等の作用及び効果を得ることができる。
〔発明20〕 更に、発明20の直接駆動型モータの支持部材への固定構造は、発明16乃至19のいずれか1の直接駆動型モータの支持部材への固定構造において、前記モータハウジング内に、前記軸受の内輪を前記固定側端部側から支持する環状の内輪支持部と、前記軸受の外輪を前記固定側端部側から支持する環状の外輪支持部とを設け、前記モータ側インロー部の前記傾斜部分を、前記内輪支持部の外径方向の終端と前記モータロータとの間に設けた。
このような構成であれば、上記発明13の直接駆動型モータと同等の作用及び効果を得ることができる。
〔発明21〕 更に、発明21の直接駆動型モータの支持部材への固定構造は、発明20の直接駆動型モータの支持部材への固定構造において、前記外輪支持部における、前記傾斜部分を構成する前記内側の面と対向する部分に、該内側の面と平行又は略平行な面を設けた。
このような構成であれば、上記発明14の直接駆動型モータと同等の作用及び効果を得ることができる。
〔発明22〕 更に、発明22の直接駆動型モータの支持部材への固定構造は、発明16乃至21のいずれか1の直接駆動型モータの支持部材への固定構造において、前記モータ側インロー部の前記出力軸側の軸方向端部における前記軸受の内輪の径よりも内径側に、前記支持部材側の固定面と平行となる平面を有する平面部を前記傾斜部分と一体に設けた。 このような構成であれば、上記発明15の直接駆動型モータと同等の作用及び効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明の直接駆動型モータ及びその支持部材への固定構造によれば、DDモータの軸心と同心の軸対称形状のモータ側のインロー部と、該インロー部と嵌合可能な支持部材側のインロー部とを嵌合させて、DDモータの支持部材への固定位置を決めることができるので、支持部材の軸心位置とDDモータの軸心位置とを同位置に合わせる作業を簡易且つ正確に行うことができるという効果が得られる。
更に、モータ側及び支持部材側のインロー部の一方をモータの軸心と同心の円形の凹部に他方を円形の凸部に設けることで、両インロー部を嵌合した状態でモータ本体を軸周りに回転させて位置合わせを行うことができる。これにより、例えば、ボルトでモータを固定する場合に、軸心位置をずらさずに、モータ側と支持部材側のボルト孔の位置合わせを行うことができるという効果が得られる。また、回転させて位置決めを行えることから、回転方向の位置の微調整を容易に行えるという効果も得られる。
更に、モータ側のインロー部と支持部材側のインロー部とを嵌合させて、モータを固定する構造としたので、単にボルト止めするだけの固定構造と比較して剛性を高めることができるという効果が得られる。
更に、モータ側インロー部を、軸心部と同心の軸対称形状で且つ軸方向に向かって径を変位させてなる傾斜部分を有すると共に、径の最大変位が軸受の内輪の径よりも大きくなる構成としたので、傾斜部分を設けない構成と比較して、アキシャル荷重やモーメント荷重による軸受面の変位や、傾きを少なくすることが可能であり、モータロータのギャップの変化を少なくすることができる。従って、ギャップ変化による出力特性の悪化を低減できると共に、この軸受を介して支持される回転センサ(レゾルバ、ロータリエンコーダ等)のロータ、ステータのゆがみ、芯ずれを低減することができるという効果が得られる。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づき説明する。図1〜図4は、本発明に係る直接駆動型モータ及び直接駆動型モータの支持部材への固定構造の第1の実施の形態を示す図である。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る直接駆動型(ダイレクトドライブ)モータ(以下、DDモータという)の構成を図1に基づき説明する。図1は、本実施の形態に係るDDモータ100の構成を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は底面図、(c)は下面側斜視図である。
DDモータ100は、図1(a)に示すように、軸心に貫通孔1dを有するほぼ円筒形状のモータハウジング(以下、単にハウジングという)1の底板1cの外周縁に円筒状のモータステータ2をボルトB1で固定して取り付け、そのモータステータ2の上部にステータコイル2Cを覆うようにしてハウジングキャップ1eを通しボルトB2で固定して取り付けてある。モータステータ2の外周面は外部に露出してこのDDモータ100の外周面の大部分を形成している。
そのモータステータ2は、図示しない複数の歯列が形成されて熊手状に内側に突出した磁極を円周方向に等間隔に複数個有する電磁石を備えて構成され、隣接する磁極相互ではその歯列は所定ピッチずらした位相をもって配設されている。そして、モータステータ2の内側に、図示しない鉄心の歯を有するモータロータ3が同軸に配設されている。その鉄心の歯は前記モータステータ2の電磁石の磁極の歯列とは異なるピッチでロータ外側に均一に突出して形成され、両歯列が僅かのギャップを隔てて対向する構造の直接駆動型のモータを構成している。
そのモータロータ3は、内外周面に異形段部を有する円筒状の出力軸5の外周面に一体的に取り付けられており、その出力軸5の内周に嵌着されたクロスローラ軸受4を介して回転自在にハウジング1に支持されている。すなわち、モータロータ3は出力軸5の外周段部に圧入されてボルトB3で固着されて、モータステータ2の内周側に周面対向に配設され、クロスローラ軸受4の外輪4bは、出力軸5の内周段部に嵌めこまれて環状の固定部材31を介し固定ボルトB4で固定されている。一方、クロスローラ軸受4の内輪4aはハウジング1の異形段部の中段に嵌めこまれて環状の固定部材32を介し固定ボルトB5で固定されている。
クロスローラ軸受4の上方の出力軸内側空間Sには、モータロータ3ひいては出力軸5を高精度に位置決めするため、高分解能の回転検出器であるレゾルバ10が内臓されている。レゾルバコイルを有するレゾルバ10のステータ12は、ハウジング1の上端面に固定部材33を介してボルトB6で取付けられている。これに対してレゾルバ10のロータ13は、前記ステータ12に対向させて出力軸5の内面段部にボルトB7で取付けられている。レゾルバ10のステータ12は、モータステータ2と同様に複数の歯列が設けてある磁極を複数有し、各磁極にレゾルバコイルが巻回されている。レゾルバ10のロータ13は、レゾルバ10のステータ12の歯列に対向して所定ピッチの突出歯を有している。そして、モータロータ3の回転に伴ってレゾルバ10のロータ13が一体に回転すると、レゾルバ10のステータ12との歯間のリラクタンスが変化し、その変化を図示しないドライブユニットのレゾルバ制御回路によりデジタル化し、位置信号として利用することでレゾルバ10のロータ13の回転角ひいては出力軸5の回転位置を検出するようになっている。
更に、DDモータ100のハウジング1の下面には、図1(a)〜(c)に示すように、モータ軸心と同心に比較的浅い円形の凹部を形成してなるインロー部40が設けられている。そのインロー部40内側には、更に、モータ軸心と同心に、インロー部40の外径寸法より小さい外径のモータ上端側に向かって先細りとなる略円錐台形状の凹部42が形成されている。その凹部42の上端部は開口して貫通孔1dの下端を構成している。
上記の構成を有する凹部42が形成されているため、インロー部40は、その内周面40aと凹部42の下端外径位置Pとの間に形成された環状の平面部40bを備える。この場合、インロー部40は、少なくとも内周面40aと当接する外周面を有した円形凸状のインロー部(インロー凸部)が嵌入されるインロー凹部となる。
更に、DDモータ100は、ハウジング1の底板1cの外周面に、ボルト孔44aを有する4つの固定片44が外側に突出して周方向に等間隔に形成されている。その固定片44は、ハウジング1と一体に形成されており、DDモータ100の下面における支持部材との接触面部と面一の接触面を有している。そのボルト孔44aは、固定片44の支持部材との接触面に対して垂直方向に穿設された貫通孔となっている。
この構成により、DDモータ100は、4つの固定片44においてボルトによって支持部材に固定される。
ここで、図2(a)は、DDモータ100の上面図であり、(b)は、DDモータ100の上面側斜視図である。
DDモータ100は、図2(a)及び(b)に示すように、モータの出力軸5が上面側から一部突出した構成となっている。その出力軸5の軸面には、割出テーブルをボルト止めして取り付けるためのネジ孔が形成してある。
このような構成のDDモータ100は、モータ側から支持部材側に向かってボルト孔44aにボルトを貫通して支持部材に固定される。そして、固定されたモータの上面側に割出テーブルをボルト止めして取り付け、該割出テーブルを所定方向に回転させて出力軸5の割り出しを行う。
次に、図3〜図4に基づき、DDモータ100の支持部材への固定構造を説明する。
図3は、DDモータ100の支持部材60への固定方法の説明図であり、図4(a)及び(b)は、DDモータ100の支持部材60への固定構造を示す図である。
図3に示すように、DDモータ100が固定される支持部材60は、板面矩形の上板60aと、立方体状の鉄骨構造を有した基台60bとから構成されている。
上板60aは、基台60bに剛接合されており、その上面部であるモータ固定面60c上には、DDモータ100の下面に形成されたインロー部40(以下、モータ側インロー部40と称す)と嵌合可能な、円形突状の支持部材側インロー部61が形成されている。
更に、モータ固定面60cには、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部61とを嵌合させたときに、DDモータ100における固定片44のボルト孔44aと対向可能な位置にボルト孔62が設けられている。そのボルト孔62の内周部には雌ねじが螺刻されている。
上記の構成を有する支持部材60にDDモータ100を固定するにあたっては、まず、DDモータ100の下面を支持部材60のモータ固定面60cに対向させる。このとき、図4(a)に示すように、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部61とが嵌め合わさるように対向位置を調整する。対向位置を調整したら、次に、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部61とを嵌め合わせる。これにより両インロー部が印籠嵌合される。
両インロー部が印籠嵌合されると、図4(b)に示すように、DDモータ100の軸心位置と支持部材60の軸心位置とが同軸位置に合わさった状態で、DDモータ100の下面における支持部材60への固定面(接触面)と、固定片44の接触面とがモータ固定面60cに接触する。
更に、両インロー部が印籠嵌合された状態でDDモータ100をその軸周り方向に回転させ、モータ側の4つのボルト孔44aと、支持部材60側のボルト孔62とが適正位置で対向するように位置の調整を行う。つまり、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部61との軸心位置が適正位置に合わさった状態のまま位置調整を行う。
そして、4つのボルト孔44aが全て、ボルト孔62と適正位置で対向したならば、ボルト70によって、DDモータ100を支持部材60に固定する。ここで、ボルト70は、ボルト孔44aの径よりも大きい径を有した頭部を有し且つ軸部に雄ねじが螺刻された構成を有している。
具体的に、対向配置されたボルト孔44a及び62に対して、図4(b)に示すように、ボルト70を、モータ側から支持部材側に向かってボルト孔44aに挿通しボルト孔44aを貫通した軸部をボルト孔62に螺合して、DDモータ100を支持部材60に固定する。
このようにして、DDモータ100は、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部61とが印籠嵌合した状態で、支持部材60に固定される。
かくして、本実施の形態のDDモータ100及びその支持部材60への固定構造によれば、DDモータ100に、モータ軸心と同心に円形の凹部を形成してなるモータ側インロー部40を設け、支持部材60のモータ固定面60cに、モータ側インロー部と嵌合可能な円形凸状の支持部材側インロー部61を設け、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部61とを印籠嵌合してDDモータ100を支持部材60に固定するようにした。
これによって、DDモータ100の軸心と、支持部材60の軸心とを簡易且つ正確に同心とすることができる。
更に、ハウジング1の下面に外側に突出してボルト孔44aの穿設された固定片44を設け、支持部材60の上板60aにおける、ボルト孔44aと対向可能な位置にボルト孔62を設け、ボルト70によって、DDモータ100を支持部材60に固定するようにした。
この固定構造によって、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部61とを印籠嵌合した状態で軸周りに回転させて、ボルト孔44aと62との位置合わせを行うことができるので、軸心位置をずらすことなくボルト孔の位置あわせを行うことができる。また、位置の微調整も容易となる。
更に、従来のボルトのみによる固定構造と比較して、剛性を高めることができる。
〔第2の実施の形態〕
以下、本発明の第2の実施の形態を図面に基づき説明する。図6〜図11は、本発明に係る直接駆動型モータ及び直接駆動型モータの支持部材への固定構造の第2の実施の形態を示す図である。
まず、本発明の第2の実施の形態に係るDDモータの構成を図6に基づき説明する。図6は、本実施の形態に係るDDモータ100の構成を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は底面図、(c)はクロスローラ軸受4と固定部材31の拡大図、(d)は(a)中35の拡大図である。
DDモータ100は、図6(a)に示すように、軸心に貫通孔1dを有するほぼ円筒形状のモータハウジング(以下、単にハウジングという)1の底板1cの外周縁に円筒状のモータステータ2をボルトB1で固定して取り付け、そのモータステータ2の上部にステータコイル2Cを覆うようにしてハウジングキャップ1eを通しボルトB2で固定して取り付けてある。モータステータ2の外周面は外部に露出してこのDDモータ100の外周面の大部分を形成している。
そのモータステータ2は、図示しない複数の歯列が形成されて熊手状に内側に突出した磁極を円周方向に等間隔に複数個有する電磁石を備えて構成され、隣接する磁極相互ではその歯列は所定ピッチずらした位相をもって配設されている。そして、モータステータ2の内側に、図示しない鉄心の歯を有するモータロータ3が同軸に配設されている。その鉄心の歯は前記モータステータ2の電磁石の磁極の歯列とは異なるピッチでロータ外側に均一に突出して形成され、両歯列が僅かのギャップを隔てて対向する構造の直接駆動型のモータを構成している。
そのモータロータ3は、内外周面に異形段部を有する円筒状の出力軸5の外周面に一体的に取り付けられており、その出力軸5の内周に嵌着されたクロスローラ軸受4を介して回転自在にハウジング1に支持されている。すなわち、モータロータ3は出力軸5の外周段部に圧入されてボルトB3で固着されて、モータステータ2の内周側に周面対向に配設されている。クロスローラ軸受4の外輪4bは、出力軸5の内周段部に嵌めこまれて環状の固定部材31を介し固定ボルトB4で固定されている。また、図6(c)に示すように、この固定部材31の外輪4bを嵌合する嵌合面の高さHは、クロスローラ軸受4の幅Wに対して、「H=2/3×W」以上の高さに構成されている。一方、クロスローラ軸受4の内輪4aはハウジング1の異形段部の中段に嵌めこまれて環状の固定部材32を介し固定ボルトB5で固定されている。
クロスローラ軸受4の上方の出力軸内側空間Sには、モータロータ3ひいては出力軸5を高精度に位置決めするため、高分解能の回転検出器であるレゾルバ10が内臓されている。レゾルバコイルを有するレゾルバ10のステータ12は、ハウジング1の上端面に固定部材33を介してボルトB6で取付けられている。これに対してレゾルバ10のロータ13は、前記ステータ12に対向させて出力軸5の内面段部にボルトB7で取付けられている。レゾルバ10のステータ12は、モータステータ2と同様に複数の歯列が設けてある磁極を複数有し、各磁極にレゾルバコイルが巻回されている。レゾルバ10のロータ13は、レゾルバ10のステータ12の歯列に対向して所定ピッチの突出歯を有している。そして、モータロータ3の回転に伴ってレゾルバ10のロータ13が一体に回転すると、レゾルバ10のステータ12との歯間のリラクタンスが変化し、その変化を図示しないドライブユニットのレゾルバ制御回路によりデジタル化し、位置信号として利用することでレゾルバ10のロータ13の回転角ひいては出力軸5の回転位置を検出するようになっている。
更に、DDモータ100のハウジング1の下面には、図6(a)〜(b)に示すように、モータ軸心と同心に比較的浅いクロスローラ軸受4の外径寸法よりも大きい外径の円形の凹部41と、その内側にモータ軸心と同心に、インロー部40の外径寸法より小さく且つクロスローラ軸受4の内径寸法よりも大きい下端外径のモータ上端側に向かって先細りとなる略円錐台形状の凹部42とを形成してなるインロー部40が設けられている。その凹部42の上端の平面部42dは一部が軸方向に円形に開口して貫通孔1dの下端を構成している。
凹部42を構成する傾斜部42aの、嵌合される側の傾斜面42b(以下、嵌合傾斜面42bと称す)と、その反対側のDDモータ100の内側に面した傾斜面42c(以下、内側傾斜面42cと称す)とは、両者が平行又は略平行となるように構成されている。
更に、傾斜部42a(嵌合傾斜面42bと内側傾斜面42cとの間)の肉厚D2は、インロー部40の軸方向の高さD1以上(D1≦D2)の肉厚に構成されている。
また、傾斜部42aは、クロスローラ軸受4の内輪4aの内径位置とモータロータ2の内径位置との間に位置するように形成されている。
更に、クロスローラ軸受4の外輪4bを固定する固定部材31の内側傾斜面42cと対向する角部には、図6(d)に示すように、該内側傾斜面42cと平行又は略平行となる傾斜面31fが設けられている。
更に、図6(b)に示すように、ハウジング1の底面には、環状の連続面1f及び1hが設けられている。この連続面1f及び1hは、底板1cの最外周よりもモータ下端側へ僅かに突出するように形成されている。
上記の構成を有する凹部41及び凹部42が形成されているため、インロー部40は、凹部41の内周面41aと凹部42の下端外径位置Pとの間に形成された環状の平面部41bと、異形段部の中段における内輪4aの下端側を支持する肩部1gの外周位置とモータロータ3の内周位置との間に形成された嵌合傾斜面42bと、クロスローラ軸受4の内輪4aよりも内側に嵌合傾斜面42bと一体形成された平面部42dとを備える。
この場合、インロー部40は、少なくとも内周面41aと当接する外周面を有した円形凸状のインロー部(インロー凸部)、又は、少なくとも内周面41a及び嵌合傾斜面42bと当接する外周面を有した略円錐台形状のインロー凸部が嵌入されるインロー凹部を構成する。
更に、DDモータ100は、モータステータ2(具体的にはステータコイル2C)に対して電源(例えば、商用電源やバッテリー装置など)からの電力を供給するために接続された配線を、DDモータ100の外部に引き出すための配線引出部54がハウジング1と一体に設けられている。
配線引出部54は、1つの底部54aと当該底部54aから対向して立ち上がる2つの壁部54b、54cを備えており、これらの底部54aと壁部54b及び54cは、当該底部54aをモータ下端側に位置付けてハウジング1の底板1cの外径側に突設されている。
配線引出部54をこのような構成とすることで、DDモータ100を支持部材に位置決め固定した場合、配線引出部54は、その底部54aが支持部材側の固定面に位置付けられるため、当該底部54aと壁部54b及び54cとで囲まれた領域は、その上方がDDモータ100の外部に開放された状態となる。更に、この底部54aと壁部54b及び54cとで囲まれた領域(以下、開放領域と称す)には、モータステータ2に接続された配線を電源に接続させるためのコネクタ55が配設され、当該コネクタ55を介してモータステータ2に接続された配線を電源まで引き出すことができる。
更に、DDモータ100は、ハウジング1の底板1cの外周面に、ボルト孔44aを有する4つの固定片44が外側に突出して周方向に等間隔に形成されている。その固定片44は、ハウジング1と一体に形成されており、DDモータ100の下面における支持部材との接触面部(連続面1f及び1h)と面一の接触面を有している。そのボルト孔44aは、固定片44の支持部材との接触面に対して垂直方向に穿設された貫通孔となっている。
この構成により、DDモータ100は、4つの固定片44においてボルトによって支持部材に固定される。
ここで、図7(a)は、DDモータ100の下面側斜視図であり、(b)は、DDモータ100の上面側斜視図である。
本実施の形態において、DDモータ100は、図7(a)に示すように、支持部材との固定面側に、連続面1f及び1hを有しており、これら連続面1f及び1hを、支持部材側の固定面に当接させて位置決めし、当該DDモータ100をボルトによって支持部材に固定する。
ここで、先述したように固定片44の支持部材との固定側の面は、連続面1fと面一に且つひとつながりとなっている。従って、DDモータ100がボルトによって支持部材に固定されると、DDモータ100の自重や回転時の振動などが、連続面1f及び1hの全体に分散する。これによって、自重や振動などによるハウジング1の歪み(撓み)の発生を効果的に低減し、ひいてはDDモータ100の剛性を効果的に高めることが可能となる。
また、DDモータ100は、図7(b)に示すように、モータの出力軸5が上面側から一部突出した構成となっている。その出力軸5の軸面には、割出テーブルをボルト止めして取り付けるためのネジ孔が形成してある。
このような構成のDDモータ100は、モータ側から支持部材側に向かってボルト孔44aにボルトを貫通して支持部材に固定される。そして、固定されたモータの上面側に割出テーブルをボルト止めして取り付け、該割出テーブルを所定方向に回転させて出力軸5の割り出しを行う。
次に、図8〜図9に基づき、DDモータ100の支持部材への固定構造を説明する。
図8は、DDモータ100の支持部材60’への固定方法の説明図であり、図9(a)及び(b)は、DDモータ100の支持部材60’への固定構造を示す図である。
図8に示すように、DDモータ100が固定される支持部材60’は、板面矩形の上板60aと、立方体状の鉄骨構造を有した基台60bとから構成されている。
上板60aは、基台60bに剛接合されており、その上面部である平面を有したモータ固定面60c上には、DDモータ100の下面に形成されたインロー部40(以下、モータ側インロー部40と称す)と嵌合可能な支持部材側インロー部64が形成されている。
この支持部材側インロー部64は、円柱形状の凸部64aと、この凸部64a上に当該凸部64aと一体形成された、該凸部64aの中心と同心で且つ凸部64aの内径寸法よりも小さい外形寸法の下端外径を有し、軸方向上方に向かって先細りとなる略円錐台形状の凸部64bとを備えている。この凸部64a及び64bは、モータ側インロー部40の凹部41及び42とそれぞれ嵌合可能な形状及びサイズに構成されている。更に、凸部64a及び64bは、モータ側インロー部40と嵌合したときに、DDモータ100の固定側端部にある連続面1f及び1hが、支持部材60’のモータ固定面60cに当接するように構成されている。
更に、モータ固定面60cには、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部64とを嵌合させたときに、DDモータ100における固定片44のボルト孔44aと対向可能な位置にボルト孔62が設けられている。そのボルト孔62の内周部には雌ねじが螺刻されている。
上記の構成を有する支持部材60’にDDモータ100を固定するにあたっては、まず、DDモータ100の下面を支持部材60’のモータ固定面60cに対向させる。このとき、図9(a)に示すように、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部64とが嵌め合わさるように対向位置を調整する。対向位置を調整したら、次に、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部64とを嵌め合わせる。これにより両インロー部が印籠嵌合される。
両インロー部が印籠嵌合されると、図9(b)に示すように、DDモータ100の軸心位置と支持部材60’の軸心位置とが同軸位置に合わさった状態で、DDモータ100の下面における支持部材60’への固定面(連続面1f及び1h)と、固定片44の接触面(連続面1fと一体形成)とがモータ固定面60cに接触する。
更に、両インロー部が印籠嵌合された状態でDDモータ100をその軸周り方向に回転させ、モータ側の4つのボルト孔44aと、支持部材60’側のボルト孔62とが適正位置で対向するように位置の調整を行う。つまり、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部64との軸心位置が適正位置に合わさった状態のまま位置調整を行う。
そして、4つのボルト孔44aが全て、ボルト孔62と適正位置で対向したならば、ボルト70によって、DDモータ100を支持部材60’に固定する。ここで、ボルト70は、ボルト孔44aの径よりも大きい径を有した頭部を有し且つ軸部に雄ねじが螺刻された構成を有している。
ボルト70による固定は、具体的に、まず、対向配置されたボルト孔44a及び62に対して、図9(b)に示すように、ボルト70を、モータ側から支持部材側に向かってボルト孔44aに挿通する。更に、ボルト孔44aを貫通した軸部をボルト孔62に螺合して、DDモータ100を支持部材60’に固定する。
このようにして、DDモータ100は、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部64とが印籠嵌合した状態で、支持部材60’に位置決め固定される。
次に、図10〜図11に基づき、本実施の形態のDDモータ100の出力軸5への付加荷重に対する剛性について説明する。
ここで、図10は、出力軸5の軸面にモーメント荷重を加えたときの、モーメント荷重とハウジング1の変位角との関係を示す図である。また、図11(a)は、従来のDDモータ102の付加荷重に対するハウジングの変位の様子を示す図であり、(b)は、本発明のDDモータ100の付加荷重に対するハウジングの変位を示す図である。
従来技術のDDモータ102の出力軸108の軸面と、本実施の形態に係るDDモータ100の出力軸5の軸面とにそれぞれモーメント荷重を与えると、モーメント荷重の大きさに対する、軸受を支えるハウジング部の変位角は、図10に示すように、全般的にDDモータ102の方が大きくなる。以下、この理由を両者の構造に基づき説明する。
まず、DDモータ102の出力軸108の軸面にモーメント荷重M1、アキシャル荷重Faを加えると、図11(a)に示すように、DDモータ102は、軸受を支えるハウジング部の形状が階段状になっているため、荷重M1及びFaによって生じる力のほとんどが、この階段を構成する各水平板部(踏板部)に対して垂直方向にかかる。つまり、軸受の軸方向の面に付加荷重による力のほとんどが加わることになる。
従って、軸受及びそれを支えるハウジング部は、荷重M1及びFaによって生じる力によって、軸方向に距離q1だけ変位すると共に、この変位により、変位方向とは逆方向の反力が生じる。
これに対して、DDモータ100の出力軸5の軸面にモーメント荷重M1、アキシャル荷重Faを加えると、図11(b)に示すように、DDモータ100は、クロスローラ軸受4を支えるハウジング部の一部(傾斜部42a)が傾斜状となっているため、荷重M1及びFaによって生じる力が、傾斜方向の力と軸方向の力とに分散される。つまり、軸受及びそれを支えるハウジング部にかかる軸方向の力は、DDモータ102の軸方向にかかる力の大きさと比較して小さくなり、軸方向に距離q2(<q1)だけ変位する。
従って、DDモータ102と比較して、軸受で回転支持される、モータロータのギャップの変化が少なくなり、出力特性の悪化を低減することができる。また、軸受を介して支持されるレゾルバ10のロータ13、ステータ12のゆがみ、芯ずれを低減することができ、回転機としての性能を向上させることができる。
なお、上記した変位q1とq2との関係(q2<q1)は、有限要素法(FEM)を用いた構造強度解析によって実証されている。
更に、DDモータ100及び102の高さh1を同じとし、両者を比較すると、DDモータ100は、軸受より上部のスペースがDDモータ102のそれよりも狭くなるが、出力軸から軸受までの距離g2が、DDモータ102のその距離g1よりも短くなっている。この構造によって、DDモータ100は、出力軸5にかかる外部モーメント荷重におけるクロスローラ軸受4に伝達される実質荷重をDDモータ102のそれと比較して低く抑えることができる。従って、上記した出力特性及びセンサ特性の向上に加えて、軸受にかかる荷重を低く抑えることができるため、荷重を受ける出力軸5やクロスローラ軸受4の寿命を延長させることができ、ひいてはDDモータ100の経年劣化による不具合の発生を延長させることができる。
以上、本実施の形態のDDモータ100及びその支持部材60’への固定構造によれば、DDモータ100に、モータ軸心と同心に円形の凹部41及び円錐台形の凹部42を形成してなるモータ側インロー部40を設け、支持部材60’のモータ固定面60cに、モータ側インロー部と嵌合可能な円形の凸部64a及び円錐台形の凸部64bからなる支持部材側インロー部64を設け、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部64とを印籠嵌合してDDモータ100を支持部材60’に固定するようにした。
これによって、DDモータ100の軸心と、支持部材60’の軸心とを簡易且つ正確に同心とすることができると共に、従来のボルトのみによる固定構造と比較して、剛性を高めることができる。
更に、ハウジング1の下面に径方向外側に突出してボルト孔44aの穿設された固定片44を設け、支持部材60のモータ固定面60cにおける、ボルト孔44aと対向可能な位置にボルト孔62を設け、ボルト70によって、DDモータ100を支持部材60’に位置決め固定するようにした。
この固定構造によって、モータ側インロー部40と支持部材側インロー部64とを印籠嵌合した状態で軸周りに回転させて、ボルト孔44aと62との位置合わせを行うことができるので、軸心位置をずらすことなくボルト孔の位置あわせを行うことができる。また、位置の微調整も容易となる。
更に、従来のボルトのみによる固定構造と比較して、DDモータ100を、上記構成のモータ側インロー部40と支持部材側インロー部64とを印籠嵌合して支持部材60’に位置決め固定するので、固定時の剛性を高めることができる。
更に、DDモータ100のクロスローラ軸受4を支持するハウジング部を、ハウジング1の異形段部の中段と一体形成された、傾斜部42aと、平面部42dとを備える構成とした。
更に、傾斜部42aの、嵌合傾斜面42bと、内側傾斜面42cとは、両者が平行又は略平行となるように構成した。
更に、傾斜部42aは、クロスローラ軸受4の内輪4aの内径位置とモータロータ2の内径位置との間に位置するように形成した。
更に、固定部材31の外輪4bを嵌合する嵌合面の高さHを、クロスローラ軸受4の幅Wに対して、「H=2/3×W」以上の高さに構成した。
以上の構成によって、DDモータ100は、従来と比較して、出力軸5にかかる外部モーメント荷重におけるクロスローラ軸受4に伝達される実質荷重を低く抑えることができる。
上記第2の実施の形態において、傾斜部42aは、発明9、11乃至22のいずれか1に記載の傾斜部分に対応する。
なお、上記第1及び第2の実施の形態ではモータ本体はVR形ステッピングモータとしたものを説明したが、これに限定されるものではなく、PM形,HB形等のステッピングモータやブラシレスDCモータ,ACサーボモータ等のその他のモータに本発明を適用することも可能である。
また、上記第1の実施の形態ではDDモータ100に、インロー部40としてモータ軸心部と同軸の円形の凹部を形成し、支持部材60にインロー部61としてインロー部40と嵌合可能な円形の凸部を形成する例を説明したが、いずれのインロー部もこの形状に限らず、両者が嵌合可能であれば他の形状でもよい。例えば、上記第1の実施の形態では、凹部42の部分はインロー部に含めなかったが、この部分もインロー部に含ませてもよい。また、インロー部40を円形の凹部ではなく四角形の凹部など他の形状に構成してもよい。但し、この場合は、軸心位置をずらさずに位置の調整を行うことが不可能となるので、ボルトで固定する構成の場合に、インロー部を嵌合するだけでボルト孔の位置も合うようにする必要がある。
また、上記第1及び第2の実施の形態ではDDモータ100をボルトで固定する構成としたが、これに限らず、他の固定部材を介して固定する構成としてもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態ではボルトで固定をするときに、ボルト70をボルト孔62に螺合して固定する構成としたが、これに限らず、ボルト孔62も貫通孔として構成し、貫通したボルト70の軸部にナットを螺合して固定する構成など他の構成としてもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、DDモータ100の形状を、図1及び図6に示す形状としたが、これに限らず、例えば、図12(a)及び(b)に示すように、傾斜部42aの傾斜方向の長さを、図1及び図6に示す傾斜部42aよりも長く構成してもよい。また、図12(b)に示すように、例えば、クロスローラ軸受4の内径よりも内側に設けられた凹部42を構成する平面部42dにボルト穴を設け、この平面部42dをボルト座面にする構成としてもよい。
また、上記第2の実施の形態では、DDモータ100の配線引出部54を、1つの底部54aと当該底部54aから対向して立ち上がる2つの壁部54b、54cを備え、底部54aをモータ下端側に位置付けてハウジング1の底板1cの外径側に突設した構成としたが、この構成に限らない。
例えば、図13(a)〜(c)に示すように、配線引出部54を、上下逆さまに形成し、底部54aをモータ上端側に位置付けてハウジング1の底板1cの外径側に突設した構成としてもよい。
第1の実施の形態に係るDDモータ100の構成を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は底面図、(c)は下面側斜視図である。 (a)は、DDモータ100の上面図であり、(b)は、DDモータ100の上面側斜視図である。 DDモータ100の支持部材60への固定方法の説明図である。 図4(a)及び(b)は、DDモータ100の支持部材60への固定構造を示す縦断面図である。 従来のDDモータの構成を示す縦断面図である。 第2の実施の形態に係るDDモータ100の構成を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は底面図、(c)はクロスローラ軸受4と固定部材31の拡大図、(d)は(a)中35の拡大図である。 (a)は、DDモータ100の下面側斜視図であり、(b)は、DDモータ100の上面側斜視図である。 DDモータ100の支持部材60’への固定方法の説明図である。 (a)及び(b)は、DDモータ100の支持部材60’への固定構造を示す図である。 出力軸5の軸面にモーメント荷重を加えたときの、モーメント荷重とハウジング1の変位角との関係を示す図である。 (a)は、従来のDDモータ102の付加荷重に対するハウジングの変位の様子を示す図であり、(b)は、本発明のDDモータ100の付加荷重に対するハウジングの変位を示す図である。 DDモータ100の他の形状例を示す図である。 DDモータ100の配線引出部54の他の構成例を示す図である。
符号の説明
100 DDモータ
1 モータハウジング
2 モータステータ
3 モータロータ
5 出力軸
40 モータ側インロー部
41,42 凹部
42a 傾斜部
42b 嵌合傾斜面
42c 内側傾斜面
42d 平面部
44 固定部
44a,62 ボルト孔
54 配線引出部
60,60’ 支持部材
61,64 支持部材側インロー部

Claims (2)

  1. 軸心部を囲んで配設された環状のモータハウジングと、該モータハウジングに固定されたモータステータと、該モータステータに対向させ軸受を介して回転自在に前記モータハウジング内に支持されたモータロータと、該モータロータに固定されたモータ出力軸とを備え、支持部材に固定して駆動される直接駆動型モータにおいて、
    前記モータハウジングにおける前記支持部材への固定側の端部に、前記支持部材におけるモータの固定面に形成された該固定面に垂直な軸に対して軸対称形状の支持部材側インロー部と嵌合可能な前記軸心部と同心の軸対称形状のモータ側インロー部を設け
    前記モータハウジングの前記固定側の端部に、ボルトを介して前記支持部材に自己を固定するための固定部を設け、
    前記固定部は、前記モータハウジングの外周面に外側に突出して形成され、軸方向に貫通する複数のボルト孔が前記モータハウジングの周方向に等間隔に穿設された構成を有し、
    前記支持部材側インロー部は、前記支持部材の前記固定面に垂直な軸に対して軸対称形状で且つその軸方向の前記固定面から突出する方向側に向かって径が小さくなる円錐台形の凸部を形成してなり、
    前記モータ側インロー部は、前記固定側の端部に前記軸心部と同心で且つ軸方向に前記出力軸側から前記固定側端部に向かって径が大きくなり、且つその最大径が前記軸受の内輪の径よりも大きくなる円錐台形の凹部を形成してなり、
    前記円錐台形の凹部の傾斜部分を、該傾斜部分を構成する前記モータハウジングの前記嵌合する側の面と、該嵌合する側の面と対向する前記モータハウジングの内側の面とが平行又は略平行となる形状に形成し、
    前記傾斜部分の肉厚を、前記円錐台形の凹部の高さ以上の厚さに形成し、
    前記傾斜部分の前記内側の面の上端部に、前記軸受の内輪を前記固定側端部側から支持する内輪支持部を形成したことを特徴とする直接駆動型モータ。
  2. 直接駆動型モータの支持部材への固定構造であって、
    前記直接駆動型モータは、
    軸心部を囲んで配設された環状のモータハウジングと、
    該モータハウジングの前記支持部材への固定側の端部に設けられた、前記軸心部と同心の軸対称形状のモータ側インロー部と
    前記モータハウジングの前記固定側の端部に設けられた、ボルトを介して前記支持部材の前記固定面に自己を固定するための固定部と、を備え、
    前記固定部は、前記モータハウジングの外周面に外側に突出して形成され、軸方向に貫通する複数の第1のボルト孔が前記モータハウジングの周方向に等間隔に穿設された構成を有し、
    前記モータ側インロー部は、
    前記固定側の端部に前記軸心部と同心で且つ軸方向に前記出力軸側から前記固定側端部に向かって径が大きくなり、且つその最大径が前記軸受の内輪の径よりも大きくなる円錐台形の凹部を形成してなり、
    前記円錐台形の凹部の傾斜部分を、該傾斜部分を構成する前記モータハウジングの前記嵌合する側の面と、該嵌合する側の面と対向する前記モータハウジングの内側の面とが平行又は略平行となる形状に形成し、
    前記傾斜部分の肉厚を、前記円錐台形の凹部の高さ以上の厚さに形成し、
    前記傾斜部分の前記内側の面の上端部に、前記軸受の内輪を前記固定側端部側から支持する内輪支持部を形成し、
    前記支持部材は、
    前記直接駆動型モータを固定する固定面と、
    該固定面に設けられた前記モータ側インロー部と嵌合可能な形状の支持部材側インロー部と
    前記固定面における前記複数の第1のボルト孔と対向可能な位置にそれぞれ穿設された第2のボルト孔と、を備え、
    前記支持部材側インロー部は、前記支持部材の前記固定面に垂直な軸に対して軸対称形状で且つその軸方向の前記固定面から突出する方向側に向かって径が小さくなる円錐台形の凸部を形成してなり、
    前記モータ側インロー部と前記支持部材側インロー部とを嵌合すると共に前記第1のボルト孔と前記第2のボルト孔とをそれぞれ対向させ、前記固定部をボルトを介して前記固定面に固着して前記直接駆動型モータを前記支持部材に固定することを特徴とする直接駆動型モータの支持部材への固定構造。
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