JP5286702B2 - 燃料電池およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、燃料電池およびその製造方法に関する。
燃料電池における、ガスの漏出を防止するためのシール構造として、セパレータの凹部内に配置された固形ガスケットを、膜電極接合体に設けられた凸部により圧縮する構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、シール性や作業性等が優れることから、隙間を液剤のシール材により埋め、この液剤を硬化させることにより漏出を防ぐシール構造が、広く用いられている。
特開2005−19057
しかし、液剤は流動性を有するため偏りが生じ易く、途切れや意図せぬ場所へのはみ出しを生ずる虞がある。このため、品質を良好に保ち難く、信頼性が低くなるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、高い信頼性を有する燃料電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の燃料電池は、膜電極接合体と、膜電極接合体の両面に配置されたガス拡散層と、ガス拡散層を囲むスペーサと、これらを挟む一対のセパレータと、スペーサとセパレータの間に形成され内部にシール材を配置するシール溝と、シール溝に連通した逃げ溝と、セパレータ又はスペーサの一方に形成され、シール溝内に突出する突起部とを備え、突起部によりシール溝を屈曲させて逃げ溝と連通するとともに、突起部の少なくとも一つの側面とシール溝の側面との間の隙間にシール材が充填された事を特徴とする。
上記目的を達成するための本発明の燃料電池製造方法は、膜電極接合体、膜電極接合体の両面に配置されたガス拡散層、ガス拡散層を囲むスペーサ、これらを挟む一対のセパレータ、スペーサとセパレータの間に形成され内部にシール材を配置するシール溝、シール溝に連通した逃げ溝、および、セパレータ又はスペーサの一方に形成されシール溝内に突出する突起部を備える燃料電池の製造方法であって、シール溝および突起部の少なくとも一方にシール材を配置するシール材配置工程と、シール材を、突起部およびシール溝により押圧するシール材押圧工程と、を有し、シール材押圧工程において突起部によりシール材を押圧することによってシール溝を屈曲させて逃げ溝と連通させるとともに、突起部の少なくとも一つの側面とシール溝の側面との間の隙間にシール材を充填する事を特徴とする。
上記構成を有する本発明の燃料電池は、シール溝および逃げ溝が、シール材の自由な移動を規制するため、シール材が略均一に分布する。このため、シール材の途切れが、抑制される。したがって、本発明の燃料電池は、品質を良好に保つことができ、高い信頼性を有する。
上記工程を有する本発明の燃料電池製造方法は、シール溝および逃げ溝により、シール材の自由な移動を規制しつつ、シール材を押し広げることができる。このため、本発明の燃料電池製造方法は、シール材を略均一に分布させ、シール材の途切れを抑制することができる。したがって、本発明の燃料電池製造方法は、品質を良好に保つことができ、高い信頼性を有する燃料電池を製造することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は本発明に係る燃料電池を説明するための斜視図、図2は図1のII−II線に沿う、第1実施形態に係る燃料電池の部分拡大断面図、図3は第1実施形態に係る燃料電池のセパレータを説明するための平面図、図4は逃げ溝およびシール溝を説明するための斜視図、図5は図3に示すセパレータに対向する、ガス拡散層およびスペーサを説明するための平面図、図6は比較例に係る燃料電池を説明するための部分拡大断面図、図7は図6のVII−VII線に沿う部分拡大断面図である。
図1に示すように、燃料電池10は、単位電池としての単セル100が複数積層したスタック部20を有する。スタック部20には、出力端子35,45を備えた一対の集電板30,40が、電気的に接続している。燃料電池10は、スタック部20を集電板30,40により挟み、これらを絶縁性の絶縁板50,60を介して一対のエンドプレート70,80により挟持した構造を有する。
互いに積層している、スタック部20、集電板30,40、絶縁板50,60、および、エンドプレート70,80は、それぞれの四隅に、貫通孔を有する。この貫通孔には、締結用のタイロッド90が、通っている。タイロッド90は、その端部に、雄ねじ部(不図示)を有する。雄ねじ部には、ナット(不図示)が螺合している。このナットが締め付けられることにより、エンドプレート70,80は、スタック部20、集電板30,40、および絶縁板50,60を挟持している。エンドプレート70,80から加えられる荷重は、単セル100の積層方向に作用する。このため、エンドプレート70,80は、絶縁板50,60、集電板30,40、および、単セル100を押圧状態に保持している。
タイロッド90の設置本数は、4本(四隅)に限定されない。タイロッド90の締結機構は、螺合に限定されず、絶縁板50,60、集電板30,40、および、単セル100を押圧状態に保持する他の手段を適用することも可能である。
スタック部20に電気的に接続する集電板30,40を形成する材料は、緻密質カーボンや銅板などガス不透過な導電性部材である。
絶縁板50,60は、絶縁性材料から形成される。絶縁性材料は、例えばゴムや樹脂である。
エンドプレート70,80は、剛性を備えた金属材料から形成される。金属材料は、例えば、鋼である。一方のエンドプレート70は、燃料ガスを導入するための燃料ガス導入口71、および燃料ガスを排出するための燃料ガス排出口72を有する。エンドプレート70は、酸化剤ガスを導入するための酸化剤ガス導入口75、および酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出口74を有する。また、エンドプレート70は、冷媒を導入するための冷媒導入口77、および冷媒を排出するための冷媒排出口78を有する。
燃料電池10に使用される燃料ガスは、例えば水素である。燃料電池10に使用される酸化剤ガスは、例えば酸素である。燃料電池10を冷却する冷却媒体は、例えば水である。
タイロッド90は、剛性を備えた材料、例えば、鋼などの金属材料により形成する。また、タイロッド90は、単セル100同士の電気的短絡を防止するため、絶縁処理した表面を有する。
図2に示すように、単セル100は、膜状の膜電極接合体120、膜電極接合体120の両面に配置されたガス拡散層130,140、およびガス拡散層130,140を囲むスペーサ170,180を、一対のセパレータ150,160により挟んだ構造を有する。
膜電極接合体120では、発電反応が進行する。膜電極接合体120は、プロトン伝導性の固体高分子膜の両面に、電極触媒を含むカソード触媒層(不図示)およびアノード触媒層(不図示)を形成した構造を有する。固体高分子膜は、プロトン伝導性のイオン交換膜である。プロトン伝導性のイオン交換膜は、例えばフッ素系樹脂である。カソード触媒層は、酸素の還元反応に触媒作用を有し、アノード触媒層は、水素の酸化反応に触媒作用を有する。
膜電極接合体120の両面に位置するガス拡散層130,140は、充分なガス拡散性および導電性を有する部材により形成される。例えば、炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロスや、カーボンペーパ、あるいはカーボンフェルトである。以下、膜電極接合体120のカソード触媒層側に位置するガス拡散層を、第1ガス拡散層130と呼ぶ。膜電極接合体120のアノード触媒層側に位置するガス拡散層を、第2ガス拡散層140と呼ぶ。
第1ガス拡散層130および第2ガス拡散層140のそれぞれを囲むスペーサは、接着層(不図示)を介して固体高分子膜120に固定されている。スペーサ170,180を形成する材料は、ガス(特に酸素や水素)および冷媒(特に水)に対して、不透過性および耐性を有していれば良く、特に制限されない。以下、第1ガス拡散層130を囲むスペーサ170を第1スペーサ170と呼び、第2ガス拡散層140を囲むスペーサ180を第2スペーサ180と呼ぶ。
膜電極接合体120、ガス拡散層130,140、およびスペーサ170,180を挟む一対のセパレータ150,160は、適当な導電性、強度、および耐食性を有する。各セパレータ150,160を構成する材料は特に制限せず、従来公知の知見が適宜参照できる。例えば、緻密カーボングラファイト、炭素板等のカーボン材料や、ステンレス等の金属材料などが挙げられる。セパレータ150,160のサイズや流路の形状などは特に限定せず、燃料電池10の出力特性などを考慮して適宜決定することができる。
セパレータ150,160は、板状であり、燃料ガスまたは酸化剤ガスを流すためのガス流路156,166、および冷媒を流すための冷媒流路153,163を、両面に複数備える。ガス流路156,166および冷媒流路153,163は、各流路の延在方向に垂直な平面における断面形状が、矩形形状である。
第1ガス拡散層130に対面するセパレータ150は、酸化剤ガスが、第1ガス拡散層130に対面するガス流路156に流れる。以下、第1ガス拡散層130に対面するこのガス流路156を、酸化剤ガス流路156と呼び、第1ガス拡散層130に対面するセパレータ150の面を、酸化剤ガス流路面151と呼び、第1ガス拡散層130に対面するセパレータ150を、第1セパレータ150と呼ぶ。また、酸化剤ガス流路面151の背面に位置し、冷媒が流れる冷媒流路153を、第1冷媒流路153と呼び、この第1冷媒流路153が形成された面を、第1冷媒流路面152と呼ぶ。
一方、第2ガス拡散層140に対面するセパレータ160は、燃料ガスが、第2ガス拡散層140に対面するガス流路166に流れる。以下、第2ガス拡散層140に対面するこのガス流路166を、燃料ガス流路166と呼び、第2ガス拡散層140に対面するセパレータ160の面を、燃料ガス流路面161と呼び、第2ガス拡散層140に対面するセパレータ160を、第2セパレータ160と呼ぶ。また、燃料ガス流路面161の背面に位置し、冷媒が流れる冷媒流路163を、第2冷媒流路163と呼び、この第2冷媒流路163が形成された面を、第2冷媒流路面162と呼ぶ。
第1セパレータ150は、シール材190が配置された第1シール溝154を有する。第1シール溝154は、酸化剤ガス流路面151の周縁に位置し、酸化剤ガス流路156を囲む。また、第1セパレータ150は、第1シール溝154に連通する第1逃げ溝155を、酸化剤ガス流路面151の周縁に備える。
第1セパレータ150に対面する第1スペーサ170は、第1シール溝154に対向する突部171を有する。突部171は、酸化剤ガス流路面151の周縁に接触する平面172に位置する。以下、この突部171を、第1突部171と呼ぶ。
第1シール溝154に配置されたシール材190は、第1突部171に密着しており、このシール材190の一部は、第1シール溝154に連通する第1逃げ溝155に、はみ出している。
第1セパレータ150と対をなす第2セパレータ160は、シール材191が配置された第2シール溝164を有する。第2シール溝164は、燃料ガス流路面161の周縁に位置し、燃料ガス流路166を囲む。また、第2セパレータ160は、第2シール溝164に連通する第2逃げ溝165を、燃料ガス流路面161の周縁に備える。
第2セパレータ160に対面する第2スペーサ180は、第2シール溝164に対向する突部181を有する。突部181は、燃料ガス流路面161の周縁に接触する平面182に位置する。以下、この突部181を、第2突部181と呼ぶ。
第2シール溝164に配置されたシール材191は、第2突部181に密着しており、このシール材191の一部は、第2シール溝164に連通する第2逃げ溝165に、はみ出している。
燃料電池10のスタック部20において、互いに隣接する単セル100は、第1セパレータ150の第1冷媒流路面152および第2セパレータ160の第2冷媒流路面162で接している。
第1セパレータ150は、シール材192が配置された第3シール溝157を有する。第3シール溝157は、第1冷媒流路面152の周縁に位置し、第1冷媒流路153を囲む。また、第1セパレータ150は、第3シール溝157に連通する第3逃げ溝158を、第1冷媒流路面152に備える。
一方、第2セパレータ160は、第3シール溝157に対向する突部167を有する。
突部167は、第2冷媒流路面162の周縁に位置し、第2冷媒流路163を囲む。以下、この突部167を、第3突部167と呼ぶ。
第3シール溝157に配置されたシール材192は、第3突部167に密着しており、このシール材192の一部は、第3シール溝157に連通する第2逃げ溝158に、はみ出している。
突部とシール溝との間に介在する各シール材190,191,192は、ガス(特に酸素や水素)および冷媒(特に水)に対して、不透過性および耐性を有していればよく、特に制限されない。シール材190,191,192は、例えば熱硬化型のエポキシ樹脂である。
次に、図3に示す第2セパレータ160の燃料ガス流路面161を例に、セパレータの平面内の構造について説明する。燃料ガスが流れる燃料ガス流路166は、燃料ガス流路面161のほぼ中央において、対面する第2ガス拡散層140全体を覆うように延在する。図3において、燃料ガス流路166は、斜線により示される。燃料ガス流路166の一端は、燃料ガスが流入する燃料ガス供給用マニフォルド孔168Aにつながっている。燃料ガス供給用マニフォルド孔168Aは、エンドプレート70の燃料ガス導入口71に連通している。一方、燃料ガス流路166の他端は、燃料ガスが流出する燃料ガス排出用マニフォルド孔168Bにつながっている。燃料ガス排出用マニフォルド孔168Bは、エンドプレート70の燃料ガス排出口72に連通している。
第2セパレータ160は、さらに、酸化剤ガス導入口75に連通する酸化剤ガス供給用マニフォルド孔168C、および、酸化剤ガス排出口74に連通する酸化剤ガス排出用マニフォルド孔168Dを有する。また、第2セパレータ160は、冷媒導入口77に連通する冷媒供給用マニフォルド孔168E、および、冷媒排出口78に連通する冷媒排出用マニフォルド孔168Fを有する。
第2シール溝164は、互いに連通する、燃料ガス供給用マニフォルド孔168A、燃料ガス流路166、および燃料ガス排出用マニフォルド孔168Bの周囲を囲んでいる。また、第2シール溝164は、他のマニフォルド孔のそれぞれの周囲も囲んでいる。この構造により、燃料ガスが、燃料ガス流路面161内を流通し、酸化剤ガスおよび冷媒は、燃料ガス流路面161内を流通しない。
図4に示すように、第2シール溝164には、複数の第2逃げ溝165が連通している。複数の第2逃げ溝165は、第2シール溝164から燃料ガス流路面161の端に向かって延在する。第2逃げ溝165のピッチ、幅、本数、位置、および深さ等は、シール材191の塗布量や第2シール溝164の体積等から、シール材191のはみ出す量を考慮し、適宜設計される。逃げ溝165の幅は、隣り合う逃げ溝165同士の間隔よりも大きく、逃げ溝165のピッチは、第2シール溝164の深さの10倍以下であることが好ましい。第2シール溝164は、側面164A,164Bが、曲率を有する。同様に、第2逃げ溝165も、側面165A,165Bが、曲率を有する。
図5は、図3に示す燃料ガス流路面161に対面する、第2ガス拡散層140および第2スペーサ180である。第2スペーサ180は、第2ガス拡散層140を、額縁状に囲む。第2スペーサ180は、第2セパレータ160の各マニフォルド孔に対向する位置に、第2スペーサ部マニフォルド孔183を有する。また、第2スペーサ180は、第2セパレータ160の第2シール溝164に対向する位置に、第2突部181を有する。
第2セパレータ160と対をなす第1セパレータ150も、第2セパレータ160と同種のマニフォルド孔(不図示)を有する。第1セパレータ150においては、図2に示した第1シール溝154が、互いに連通する、酸化剤ガス供給用のマニフォルド孔、酸化剤ガス流路156、および酸化剤ガス排出用のマニフォルド孔を囲んでいる。また、第1シール溝154は、他のマニフォルド孔のそれぞれの周囲も囲んでいる。この構造により、酸化剤ガスが、酸化剤ガス流路面151内を流通し、燃料ガスおよび冷媒は、酸化剤ガス流路面151内を流通しない。
第1シール溝154に連通する複数の第1逃げ溝155は、ピッチ、幅、本数、位置、および深さ等が、第2逃げ溝165と同様に、適宜設計される。第1シール溝154および第1逃げ溝155は、図4に示したように、側面154A,154B,155A,155Bが、曲率を有する。
第1セパレータ150と対面する第1スペーサ170は、第1ガス拡散層130を額縁状に囲み、第1セパレータ150の各マニフォルド孔に対向する位置に、マニフォルド孔(不図示)を有する。
単セル100同士の接触面においては、図2に示した、第3突部167および第3シール溝157が、互いに連通する、冷媒供給用のマニフォルド孔(不図示)、冷媒流路153,163、および冷媒排出用のマニフォルド孔(不図示)を囲んでいる。また、第3突部167および第3シール溝157は、ガス供給用のマニフォルド孔およびガス排出用マニフォルド孔のそれぞれの周囲も囲んでいる。この構造により、冷媒が冷媒流路面152,162内を流通し、燃料ガスおよび酸化剤ガスは、冷媒流路面152,162内を流通しない。第3シール溝157に連通する複数の第3逃げ溝158は、ピッチ、幅、本数、位置、および深さ等が、第2逃げ溝165と同様、適宜設計される。第3シール溝157および第3逃げ溝158は、図4に示したように、側面157A,157B,158A,158Bが、曲率を有する。
次に、比較例について説明する。図6は、比較例に係る燃料電池における、単セル100’の部分拡大断面図である。なお、図1〜4に示す部材と共通する部材には同一符号を付し説明は省略する。
比較例に係る燃料電池は、単セル100’が、シール溝、逃げ溝、および突部を有さず、燃料ガス流路面161の周縁、酸化剤ガス流路面151の周縁、および冷媒流路面152,162の周縁が平面状である。また、各スペーサ170’,180’の厚さが、各スペーサ170’,180’が囲んでいるガス拡散層130,140の厚さよりも薄い。シール材190は、酸化剤ガス流路面151と第1スペーサ170’との間、および、燃料ガス流路面161と第2スペーサ180’との間に介在している。
比較例と対比することにより、第1実施形態に係る燃料電池10の効果について、以下に説明する。
シール材190,191,192は、液剤であり、硬化前、流動性を有する。比較例のように、シール材190,191が、何ら規制のない平面と平面との間に介在している場合、シール材190,191は、表面張力により、シール材190,191が偏在する箇所や隙間の狭い箇所に移動する。このため、図6に示す、第1セパレータ150’と第1スペーサ170’との間のように、流路156やガス拡散層130へのはみ出しが、生じる虞がある。流路156,166やガス拡散層130,140へ、シール材190,191がはみ出すと、反応エリアが減少する。したがって、燃料電池は、単位体積あたりの発電効率が低下する。
または、表面張力により、図7に示すように、シール材191の途切れLが、生じる虞がある。シール材190,191の途切れが生ずると、ガス漏れの危険性があるため、製品として使用することができない。したがって、歩留まりが低い。
また、シール材190,191の量が、シールする空間の体積よりも多いと、図6に示す第1セパレータ150’と第1ガス拡散層130との隙間のような、寸法誤差が生ずる虞がある。燃料電池は、複数の単セルを積層した構成を有するため、各単セルの寸法誤差が小さなものであっても、誤差が累積することにより、燃料電池全体では大きな寸法誤差となる。寸法誤差が大きくなると、燃料電池を所定の設置場所へ収めることができない等の問題が生ずる虞がある。
以上のように、比較例に係る燃料電池は、シール材190,191が、平面同士により形成される隙間に配置されているため、シール材190,191が自由に移動し、良好な品質を保つことが困難であるという問題がある。
一方、第1実施形態に係る燃料電池10は、シール溝154,157,164および逃げ溝155,158,165が、シール材190,191,193の自由な移動を規制するため、シール材190,191,193が略均一に分布する。このため、シール材190,191,193の途切れが、抑制される。したがって、第1実施形態に係る燃料電池10は、品質を良好に保つことができ、高い信頼性を有する。
また、第1実施形態に係る燃料電池10は、突部167,171,181を有するため、シール材190,191,193が密着する面積が広い。このため、シール材190,191,193の途切れが、より確実に抑制される。したがって、第1実施形態に係る燃料電池10は、品質を良好に保つことができ、高い信頼性を有する。
第1実施形態に係る燃料電池10は、シール材190,191,193の途切れが抑制されているため、不良品の発生割合が低い。したがって、第1実施形態に係る燃料電池10は、高い歩留まりを有する。
第1実施形態に係る燃料電池10は、逃げ溝155,158,165が、シール溝154,157,164に連通しているため、余分なシール材が、逃げ溝155,158,165にはみ出す。したがって、シール材190,191,193が、意図せぬ場所へはみ出すのを防止するために、シール材190,191,193の塗布量を高い精度で調整する必要がなく、第1実施形態に係る燃料電池10は、作業性に優れる。また、第1実施形態に係る燃料電池10は、上述のように途切れの発生が抑制されるため、途切れを防止するための、シール材190,191,193の2度塗り作業を省くことができ、作業性に優れる。
第1実施形態に係る燃料電池10は、ガス拡散層130,140に相対する流路156,166をセパレータ150,160の中央に有する。また、第1実施形態に係る燃料電池10は、逃げ溝155,165が、セパレータ150,160の端に向かって延在している。このため、余分なシール材は、流路156,166やガス拡散層130,140の方向と反対の方向にはみ出す。したがって、第1実施形態に係る燃料電池10は、より確実に、シール材190、191のはみ出しによる、反応エリアの減少を防止することができ、体積あたりの発電効率を良好に保つことができる。
第1実施形態に係る燃料電池10は、逃げ溝155,158,165がシール溝154,157,164に連通しているため、余分なシール材は、逃げ溝155,158,165に、はみ出す。したがって、シール材190,191,192の偏在が抑制され、過剰なシール材190,191,192による寸法誤差が小さい。よって、第1実施形態に係る燃料電池10は、高い寸法精度を有する。
第1実施形態に係る燃料電池10は、シール溝154,157,164および逃げ溝155,158,165の側面が曲率を有する。溝の側面が溝の底面に対して垂直であると、シール材と溝の角との間に気泡が形成され易い。溝内に気泡があると、温度上昇時、気泡の膨張によりシール材の途切れが発生する虞がある。第1実施形態に係る燃料電池10は、前述のように、シール溝154,157,164および逃げ溝155,158,165の側面が曲率を有する。このため、気泡が抜け易く、気泡の形成を抑え、気泡の膨張による途切れの発生を抑制することができる。したがって、第1実施形態に係る燃料電池10は、品質を良好に保つことができ、高い信頼性を有する。
次に、第1実施形態に係る燃料電池製造方法について説明する。図8は第1実施形態に係る燃料電池製造方法における、シール材配置工程を説明するための部分拡大断面図、図9は図8のIX−IX線に沿う部分拡大断面図、図10は図9の後のシール材押圧工程を説明するための部分拡大断面図である。なお、図1〜7に示す部材と共通する部材には同一符号を付し説明は省略する。
第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、シール材190,191,192を、互いに対向するシール溝154,157,164および突部167,171,181のうちの少なくとも一方に配置するための、シール材配置工程を有する。また、第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、シール材190を、突部167,171,181およびシール溝154,157,164により押圧するためのシール材押圧工程を有する。
シール材190を配置するためのシール材配置工程においては、図8に示すように、シール材190が、酸化剤ガス流路面151の周縁に形成された第1シール溝154に沿って塗布される。シール材190が、第1シール溝154に塗布された後、両面にガス拡散層130,140とスペーサ170,180とが取付けられた膜電極接合体120が、第1セパレータ150に積層される。このとき、第1スペーサ170の平面172に形成された、第1突部171は、シール材190が塗布された第1シール溝154に対向する。
シール材191を配置するためのシール材配置工程においては、シール材191が、第2スペーサ180の平面182に形成された第2突部181に沿って塗布される。第2突部181における、シール材191の塗布位置は、第2突部181の先端である。シール材191が、第2突部181に沿って塗布された後、第2セパレータ160が、両面にガス拡散層130,140とスペーサ170,180とが取付けられた膜電極接合体120に積層される。このとき、第2セパレータ160の燃料ガス流路面161の周縁に形成された、第2シール溝164は、シール材191が塗布された第2突部181に対向する。
シール材192を配置するためのシール材配置工程においては、シール材192が、第2冷媒流路面162の周縁に形成された第3突部167に沿って塗布される。第3突部167における、シール材192の塗布位置は、第3突部167の先端である。シール材192が、第3突部167に塗布された後、第1セパレータ150が、第2セパレータ160に積層される。このとき、第1セパレータ150の第1冷媒流路面152の周縁に形成された、第3シール溝157は、シール材192が塗布された第3突部167に対向する。
シール材190,191,192を押圧するためのシール材押圧工程においては、シール材配置工程で塗布されたシール材190,191,192が、シール溝154,157,164および突部167,171,181により押圧される。具体的には、積層方向から、力が付与され、シール材190,191,192が、互いに対向する突部167,171,181およびシール溝154,157,164により押圧される。押圧のための力は、押圧装置(不図示)が付与する。押圧装置の駆動源は、例えば油圧シリンダである。
押圧により、第1セパレータ150と第1スペーサ170とは、第1セパレータ150の酸化剤ガス流路面151の周縁、および第1スペーサ170の平面172において接触する。押圧により、第2セパレータ160と第2スペーサ180とは、第2セパレータ160の燃料ガス流路面161の周縁、および第2スペーサ180の平面182において接触する。また、第1セパレータ150と第2セパレータ160とは、押圧により、第1冷媒流路面152および第2冷媒流路面162において接触する。
第1突部171および第1シール溝154により押圧されたシール材190は、第1突部171と第1シール溝154との隙間に広がる。また、第1突部171と第1シール溝154との隙間に収まらない余分なシール材は、第1シール溝154に連通した第1逃げ溝155にはみ出る。
第2突部181および第2シール溝164により押圧されたシール材191は、第2突部181と第2シール溝164との隙間に広がる。また、第2突部181と第2シール溝164との隙間に収まらない余分なシール材は、第2シール溝164に連通した第2逃げ溝165にはみ出る。
第3突部167および第3シール溝157により押圧されたシール材192は、第3突部167と第3シール溝157との隙間に広がる。また、第3突部167と第3シール溝157との隙間に収まらない余分なシール材は、第3シール溝157に連通した第3逃げ溝158にはみ出る。
シール材配置工程において塗布されるシール材190,191,192は、液剤であるため、厚みがばらつく。このため、図9に例として示すように、シール材190の厚さが、シール溝154の深さより小さい箇所が形成される可能性がある。しかし、第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、突部171によりシール材190を押圧するため、上記のような場合でも、図10に示すように、シール材190を確実に押圧することができる。なお、シール材190,191,192の潰し代は、シール材190,191,192の厚さの30%以上であることが好ましい。
シール材押圧工程の後、互いに積層され圧縮された、第1セパレータ150、両面にスペーサ170,180およびガス拡散層130,140が取付けられた膜電極接合体120、および第2セパレータ160は、シール材の硬化温度よりも高い温度に加熱される。この加熱により、シール材190,191,192が硬化し、スタック部20が形成される。
スタック部20の形成後、出力端子35,45を備える集電板30,40が、スタック部20に電気的に接続される。この後、エンドプレート70が、絶縁板50,60を介してスタック部20および集電板30,40を挟持し、燃料電池10が製造される。
以下、第1実施形態に係る燃料電池製造方法の効果について説明する。
第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、シール溝154,157,164および逃げ溝155,158,165により、塗布されたシール材190,191,192の自由な移動を規制しつつ、シール材190,191,192を押し広げることができる。このため、第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、シール材190,191,192を略均一に分布させ、シール材190,191,192の途切れを抑制することができる。したがって、第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、品質を良好に保つことができ、高い信頼性を有する燃料電池10を製造することができる。
第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、シール材190,191,192の押圧に突部167,171,181を用いるため、より確実に、シール材190,191,192を押圧することができる。よって、より効果的に、シール材190,191,192の途切れ部分にシール材190,191,192を補填したり、気泡を押し出したりすることができ、シール材の途切れの発生を抑制することができる。したがって、第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、燃料電池10の品質を良好に保つことができ、高い信頼性を有する燃料電池10を製造することができる。
また、第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、前述のようにシール材190,191,192の途切れを抑制し、不良品の製造を抑制することができるため、高い歩留まりを有する。
第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、余分なシール材が、シール溝154,157,164に連通した逃げ溝155,158,165に沿ってはみ出す。したがって、第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、シール材190,191,192の意図せぬ場所へのはみ出しを防止するために、塗布量を高い精度で調整する必要がなく、作業性が高い。また、第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、上述のように途切れの発生が抑制されるため、途切れを防止するためのシール材190,191,192の2度塗り作業を省略することができ、作業性が高い。
第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、余分なシール材が、シール溝154,157,164に連通した逃げ溝155,158,165に沿ってはみ出す。逃げ溝155,158,165は、セパレータ150,160の端に向かって延在しており、ガス拡散層130,140に相対する流路156,166は、セパレータ150,160のほぼ中央に位置している。したがって、第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、余分なシール材を、流路156,166やガス拡散層130,140の方向と反対の方向にはみ出させることができる。よって、第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、より確実に、シール材190のはみ出しによる反応エリアの減少を防止することができ、体積あたりの発電効率が良好な燃料電池10を製造することができる。
第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、余分なシール材が、シール溝154,157,164に連通した逃げ溝155,158,165に沿ってはみ出す。したがって、シール材190,191,192の偏在を抑制することができ、過剰なシール材による寸法誤差を小さくすることができる。よって、第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、高い寸法精度を有する燃料電池10を製造することができる。
第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、側面が曲率を有するシール溝154,157,164、および突部167,171,181により、シール材190,191,192を押圧する。このとき、余分なシール材は、側面が曲率を有する逃げ溝155,158,165に沿ってはみ出る。溝の側面が溝の底面に対して垂直であると、押圧されたシール材190,191,192と溝の角との間に気泡が形成され易い。溝内に気泡があると、加熱硬化時等の温度上昇時に、気泡の膨張によりシール材190,191,192の途切れが発生する虞がある。第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、側面が曲率を有する、シール溝154,157,164および逃げ溝155,158,165を用いている。このため、気泡が抜け易く、気泡の形成を抑えることができ、気泡の膨張による途切れの発生を抑制できる。したがって、第1実施形態に係る燃料電池製造方法は、品質を良好に保つことができ、高い信頼性を有する燃料電池10を製造することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る燃料電池について説明する。図11は、第2実施形態に係る燃料電池における、スタック部の部分拡大断面図である。なお、第1実施形態に係る燃料電池10の部材と共通する部材については、説明を省略する。
第2実施形態に係る燃料電池は、突部の側面が、シール溝の側面に接触している。以下、具体的に述べると、第1突部271の外側側面は、第1逃げ溝255が連通している、第1シール溝254の側面に接触している。第2突部281の外側側面は、第2逃げ溝265が連通している、第2シール溝264の側面に接触している。第3突部267の外側側面は、第3逃げ溝258が連通している、第3シール溝257の側面に接触している。第1突部271の外側側面、第2突部281の外側側面、および第3突部267の外側側面は、曲率を有する。
以上のように、各突部267,271,281の外側側面が、シール溝254,257,264の側面に接触しているため、各セパレータ250,260のズレが抑制される。したがって第2実施形態に係る燃料電池は、高い寸法精度を有する。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。例えば、燃料電池10は、スペーサに、シール溝およびこれに連通する逃げ溝を有し、セパレータに、シール溝に対向する突部を有するものでもよい。また、燃料電池製造方法は、シール材配置工程において、シール材が、第1突部171、第2シール溝164、および第3シール溝157に塗布されてもよい。
本発明に係る燃料電池を説明するための斜視図である。 図1のII−II線に沿う部分拡大断面図である。 第1実施形態に係る燃料電池の燃料ガス流路面を説明するための平面図である。 逃げ溝およびシール溝を説明するための斜視図である。 図3に示す燃料ガス流路面に対向する、第2ガス拡散層および第2スペーサを説明するための平面図である。 比較例に係る燃料電池を説明するための部分拡大断面図である。 図6のVII−VII線に沿う部分拡大断面図である。 第1実施形態に係る燃料電池製造方法における、シール材配置工程を説明するための部分拡大断面図である。 図8のIX−IX線に沿う部分拡大断面図である。 図9の後のシール材押圧工程を説明するための部分拡大断面図である。 第2実施形態に係る燃料電池を説明するための部分拡大断面図である。
符号の説明
10 燃料電池、
100 単位電池(単セル)、
120 両面に触媒層が形成された固体高分子膜(膜電極接合体)、
130,140 ガス拡散層、
150,160 セパレータ、
154,157,164 シール溝、
155,158,165 逃げ溝、
170,180 スペーサ、
190,191,192 エポキシ樹脂(シール材)。

Claims (6)

  1. 膜電極接合体と、
    当該膜電極接合体の両面に配置されたガス拡散層と、
    当該ガス拡散層を囲むスペーサと、
    これらを挟む一対のセパレータと、
    前記スペーサとセパレータの間に形成され内部にシール材を配置するシール溝と、
    当該シール溝に連通した逃げ溝と、
    前記セパレータ又はスペーサの一方に形成され、前記シール溝内に突出する突起部とを備え、
    当該突起部により前記シール溝を屈曲させて前記逃げ溝と連通するとともに、前記突起部の少なくとも一つの側面と前記シール溝の側面との間の隙間に前記シール材が充填された
    事を特徴とする燃料電池。
  2. 前記突起部一つの側面が、前記シール溝の側面に接触していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記シール溝および前記逃げ溝の側面が、曲率を有することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池。
  4. 積層されて互いに隣接する前記セパレータと前記セパレータとの間に形成され内部にシール材を配置する、前記シール溝と異なる他のシール溝と、
    当該他のシール溝に連通した、前記逃げ溝と異なる他の逃げ溝と、
    前記隣接するセパレータの一方に形成され前記他のシール溝内に突出する、前記突起部と異なる他の突起部と、をさらに備え、
    前記他の突起部により前記他のシール溝を屈曲させて前記他の逃げ溝と連通する
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池。
  5. 膜電極接合体、当該膜電極接合体の両面に配置されたガス拡散層、当該ガス拡散層を囲むスペーサ、これらを挟む一対のセパレータ、前記スペーサとセパレータの間に形成され内部にシール材を配置するシール溝、当該シール溝に連通した逃げ溝、および、前記セパレータ又はスペーサの一方に形成され前記シール溝内に突出する突起部を備える燃料電池の製造方法であって、
    前記シール溝および前記突起部の少なくとも一方にシール材を配置するシール材配置工程と、
    前記シール材を、前記突起部および前記シール溝により押圧するシール材押圧工程と、を有し、
    前記シール材押圧工程において前記突起部により前記シール材を押圧することによって前記シール溝を屈曲させて前記逃げ溝と連通させるとともに、前記突起部の少なくとも一つの側面と前記シール溝の側面との間の隙間に前記シール材を充填する
    事を特徴とする燃料電池製造方法。
  6. 前記燃料電池は、
    積層されて互いに隣接する前記セパレータと前記セパレータとの間に形成され内部にシール材を配置する、前記シール溝と異なる他のシール溝と、
    当該他のシール溝に連通した、前記逃げ溝と異なる他の逃げ溝と、
    前記隣接するセパレータの一方に形成され前記他のシール溝内に突出する、前記突起部と異なる他の突起部と、をさらに備え、
    前記シール材配置工程において、前記他のシール溝および前記他の突起部の少なくとも一方にシール材が配置され、
    前記シール材押圧工程において、前記シール材が前記他の突起部および前記他のシール溝により押圧され、
    前記他の突起部により前記他のシール溝を屈曲させて前記他の逃げ溝と連通させる
    事を特徴とする請求項5に記載の燃料電池製造方法。
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