JP5283592B2 - 光通信システム、光通信方法、制御装置、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

光通信システム、光通信方法、制御装置、プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、時分割多重且つ波長分割多重された光アクセスシステムにおけるトラフィック制御を目的とした光通信技術に関し、主に一対多接続の双方向光通信システムの上り通信トラフィック制御を行う光通信システム、光通信方法、制御装置、プログラム、および記録媒体に関するものである。
インターネットの急速な普及により、大容量のアクセスサービスが求められるようになった。回線の容量を複数のユーザで共有するシェアドアクセス方式の光伝送システム、Passive Optical Network (PON)が実現され、装置の低コスト化が進展したことにより、FTTH (Fiber To The Home)サービスが現実的な料金で提供されるようになった。
図19に典型的なPONの構成と上りトラフィックの流れを示す。図中、1は親ノード、2(1)〜2(n)はn個の子ノード、3Aはn対1分岐の光カプラ、4は主加入者光ファイバ回線、5(1)〜5(n)はn本の分岐加入者光ファイバ回線、#1〜#nは子ノード2(1)〜2(n)が送信した上り信号、を示す。
子ノード2から親ノード1へ向かう通信を「上り通信」、その逆方向の通信を「下り通信」と呼ぶのが一般的であるので、本明細書でも特別にことわらない限り同様の表現を用いることとする。また、本発明は上り通信に関するもので、基本的に下り通信に依らないため、背景技術の説明も上り通信の説明に留める。
PONにおいては、図中の子ノード2がユーザ宅内装置(ONU:Optical Network Unit)に相当し、親ノード1が局内装置(OLT:Optical Line Terminal)に相当する。OLTはnユーザで時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)技術を用いて共有することができるため、1ユーザあたりの装置コストが軽減される。このPON構成は、ユーザのネットワーク利用が間欠的であることを前提に、安価で快適なサービスを提供することが出来るが、多くのユーザが長時間に亘り回線を占有するような使用を前提とすると、ユーザ1人あたりに割当てられる帯域が減少し、伝送速度の低下を生じてしまう。
これらの課題を解決すべく、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)技術をもちいたPONの技術が提案されている(特許文献1)。図20は図19で示したTDM−PONの技術にWDM技術を組み合わせたもので、WDM/TDM−PONと呼ばれるネットワークの一例である。図19に記載のものと同じものには同じ符号をつけた。3Bは1:k分岐の光カプラ、6は特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの親ノード、7(1)〜7(k)は親ノード6の有する光受信器、8(1)〜8(k)は波長可変フィルタ、9(1)〜9(n)は特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの子ノード、10Aは波長合分波器、11は特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの制御装置としての光通信用集積回路、λ1〜λnは子ノード9(1)〜9(n)に各々割当てられた上り伝送用の光源の波長、を示す。
このネットワーク構成では、n個の子ノード9に対して各々1波長が上り伝送用に割当てられており、子ノード9間での上り伝送用光信号の時間的重なりが、親ノード6内の光受信器7の台数kまで許される。すなわち、光受信器7の台数を増設することで、ネットワークの伝送容量をk倍に増加させることができる。さらに、k台の光受信器が単位時間内に有する帯域(タイムスロット)に、子ノードの要求する帯域を光受信器間で可能な限り均等に割当てるよう制御することで、伝送効率を高めることが出来る。
しかしながら、このネットワーク構成では、使用する波長が子ノード数と同一数必要であるため、多品種の光源および、光源や波長フィルタの高い波長精度などが必要となる。特に、親ノード6に実装される波長可変フィルタ8の可変波長数や波長切替速度に対する要求性能が高く、機器が高価となってしまうという課題があった。
この課題を克服すべく、もう一つのWDM/TDM−PON構成が提案されている(非特許文献1)。図21にその基本構成の例を示す。図19,図20に記載のものと同じものには同じ符号を付けた。10Bは波長合分波器、12は非特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの親ノード、13(1)〜13(n)は非特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの子ノード、14(1)〜14(k)は親ノード12の光受信器、15は非特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの制御装置としての光通信用集積回路、を示す。
この従来例では、子ノード13の有する光送信器に波長を切り替える機能が実装されており、波長数は図20で示した構成がn(子ノード数)であるのに対しk(親ノードの光受信器数)で済むことになるため、一定の経済化を図ることが出来る。しかしながら、この構成では子ノード13に波長可変機能を実装する必要がある。子ノード(ONU)はネットワークの構成上ユーザ間で共有できない(ユーザが占有する)装置であるため、ネットワークの経済性に与える影響が大きく、さらなる波長数の低減が求められている。
特開2005−354252号公報
以上のように、特許文献1に記載の従来のWDM/TDM−PON方式では、親ノードの有する光受信器数kを乗じたネットワークの伝送容量を得ることができ、また子ノードの要求する帯域を光受信器間で可能な限り均等に割当てるよう制御することで、伝送効率を高めることが出来るが、子ノード数と同じ数の波長を使用することや、親ノード内の波長可変フィルタが高価なものになってしまうという課題があった。
また、非特許文献1に記載の従来のWDM/TDM−PON方式では、特許文献1に記載の方式に比べ、必要な波長数を親ノードの光受信器の数まで減らすことが出来るので、一定の経済性を確保することが出来るものの、波長可変機能を有する素子をネットワーク構成上ユーザ間で共有できない子ノード上に配置することから、十分な経済性が得られないという課題があった。
本発明の目的は、WDM/TDM−PONのもつ高い伝送容量や、子ノードの要求する帯域の柔軟な割当て機能を大幅に損なわずに、子ノード毎に使用する波長数を削減し、経済的に上り通信を実現できるようにすることである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明の光通信システムは、1個の親ノードとn(n:正の整数)個の子ノードとの間を光伝送路で接続した一対多接続の光通信システムであって、前記子ノードから前記親ノードへ向かう上り方向の通信を行う光通信システムにおいて、前記子ノードが具備する光送信器の送信波長として各々k(k:1<k≦nなる整数)種類の波長のうちいずれか一つの波長を用い、少なくとも1個以上の前記子ノードに、前記k種類の波長のうち少なくとも2つ以上の波長から送信波長を選択する機能を具備させ、 前記k種類の波長の光信号のうち、少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器を少なくとも1台以上含んだL(L:0<L<k)台の光受信器を前記親ノードに具備させ、該選択受信する光受信器の少なくとも1台が選択しうる波長が、送信波長の異なる子ノード間に跨っており、前記親ノードは、前記子ノードから申告される送信時間を前記L個の光受信器に対し単位時間における信号受信時間として割り当てる際に、該信号受信時間が前記L個の光受信器間で平滑化されるように、前記送信波長を選択する機能を具備した子ノードの送信波長、送信時間を要求した子ノードの送信時間と送信タイミングおよび、前記少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長の切替タイミングを決定し制御する、ことを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の光通信システムにおいて、前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に要求送信時間の割当てを行い、前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、ことを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1に記載の光通信システムにおいて、前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、該送信時間を割当てることで信号受信時間が前記単位時間と等しくなる光受信器があればその光受信器に要求送信時間を割当て、無い場合は信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に割当てを行い、前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、ことを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項2もしくは請求項3に記載の光通信システムにおいて、前記送信時間の割当てにより前記光受信器の空き時間が短縮され、受信可能な波長数のより少ない光受信器の空き時間よりも短くなった場合、該受信可能な波長数がより少なくかつ空き時間が長い光受信器で、既に割当てられている送信時間を、該送信時間が割当てられた光受信器と交換可能な光受信器があれば、該既割当て時間を交換可能な光受信器の中で、空き時間が最も長いものの既割当て送信時間と該送信時間が割当てられた光受信器の既割当て送信時間を交換する、ことを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、前記親ノードの有するL台の光受信器が受信可能な波長に重複が無く、前記子ノードの送信波長であるk種類の波長が、いずれか1台の光受信器に割当てられている、ことを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、前記単位時間は、前記n個の子ノードの要求する送信時間の総和を、送信時間を要求した前記子ノードの数と該送信時間を要求した子ノードが送信可能な前記親ノードの光受信器の総数のいずれか小さいほうの数で除した値とする、ことを特徴とする。
請求項7にかかる発明は、請求項1乃至6のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、前記送信時間の割当ての結果、各光受信器の信号受信時間が前記単位時間を超過し又は余剰が発生する場合は、前記送信時間の廃棄は行わず、次に送信時間の割当てを決定する際に、次の単位時間内に前記超過の時間を既割当て時間として取り扱い、又は該剰余の時間を割当てが行われていない空き時間として取り扱う、ことを特徴とする。
請求項8にかかる発明は、請求項1乃至7のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、前記子ノードが複数の優先クラスに分類されている場合、前記送信時間の割当てを、最も高い優先クラスに属する子ノード群から、順次優先度の高い順に、最も優先度の低いクラスに属する子ノード群まで、順番に適用する、ことを特徴とする。
請求項9にかかる発明は、請求項1乃至8のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の受信波長の中で、該送信時間を要求している子ノードが最も速く変更できる波長を受信可能な光受信器を選択する、ことを特徴とする。
請求項10にかかる発明は、請求項1乃至9のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の中で、該送信時間を要求している子ノードの送信波長を受信するのに、最も速く受信波長を変更できる光受信器を選択する、ことを特徴とする。
請求項11にかかる発明は、請求項1乃至10のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器に、2波長以上の送信時間が割当てられた場合、単位時間内に該受信器に割り当てられた送信時間のうち、同一の波長が割当てられている送信時間が隣り合うように並べなおす、ことを特徴とする。
請求項12にかかる発明は、請求項1乃至11のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、m(m:正の整数)単位時間毎に行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる、ことを特徴とする。
請求項13にかかる発明は、請求項1乃至11のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、送信時間の割当てを要求する子ノードの組み合わせに変化があった最初の単位時間のみ行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる、ことを特徴とする。
請求項14にかかる発明は、請求項1乃至13のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長を、単位時間内には切り換えず、p(p:正の整数)単位時間毎に切替え、各単位時間に対しては受信波長が固定された光受信器として子ノードの送信時間を割当てる、ことを特徴とする。
請求項15にかかる発明の光通信システムは、1個の親ノードとn(n:正の整数)個の子ノードとの間を光伝送路で接続した一対多接続の光通信システムにおける前記子ノードから前記親ノードへ向かう上り方向の通信を行う光通信方法であって、前記子ノードが具備する光送信器の送信波長として各々k(k:1<k≦nなる整数)種類の波長のうちいずれか一つの波長を用い、少なくとも1個以上の前記子ノードに、前記k種類の波長のうち少なくとも2つ以上の波長から送信波長を選択する機能を具備させ、前記k種類の波長の光信号のうち、少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器を少なくとも1台以上含んだL(L:0<L<k)台の光受信器を前記親ノードに具備させ、該選択受信する受信器の少なくとも1台が選択しうる波長が、送信波長の異なる子ノード間に跨っており、前記親ノードは前記子ノードから申告される送信時間を、前記L個の光受信器に対し単位時間における信号受信時間として割り当てる際に、該信号受信時間が前記L個の光受信器間で平滑化されるように、前記送信波長を選択する機能を具備した子ノードの送信波長、送信時間を要求した子ノードの送信時間と送信タイミングおよび、前記少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長の切替タイミングを決定する、ことを特徴とする。
請求項16にかかる発明は、請求項15に記載の光通信方法において、前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に要求送信時間の割当てを行い、前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、ことを特徴とする。
請求項17にかかる発明は、請求項15に記載の光通信方法において、前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、該送信時間を割当てることで信号受信時間が前記単位時間と等しくなる光受信器があればその光受信器に要求送信時間を割当て、無い場合は信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に割当てを行い、前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、ことを特徴とする。
請求項18にかかる発明は、請求項16もしくは請求項17に記載の光通信方法において、送信時間の割当てにより前記光受信器の空き時間が短縮され、受信可能な波長数のより少ない光受信器の空き時間よりも短くなった場合、該受信可能な波長数がより少なくかつ空き時間が長い光受信器で、既に割当てられている送信時間を、該送信時間が割当てられた光受信器と交換可能な光受信器があれば、該既割当て時間を交換可能な光受信器の中で、空き時間が最も長いものの既割当て送信時間と該送信時間が割当てられた光受信器の既割当て送信時間を交換する、ことを特徴とする。
請求項19にかかる発明は、請求項15乃至18のいずれか1つに記載の光通信方法において、前記親ノードの有するL台の光受信器が受信可能な波長に重複が無く、前記子ノードの送信波長であるk種類の波長が、いずれか1台の光受信器に割当てられている、ことを特徴とする。
請求項20にかかる発明は、請求項15乃至19のいずれか1つに記載の光通信方法において、前記単位時間は、前記n個の子ノードの要求する送信時間の総和を、送信時間を要求した前記子ノードの数と該送信時間を要求した子ノードが送信可能な前記親ノードの光受信器の総数のいずれか小さいほうの数で除した値とする、ことを特徴とする。
請求項21にかかる発明は、請求項15乃至20のいずれか1つに記載の光通信方法において、前記送信時間の割当ての結果、各光受信器の信号受信時間が前記単位時間を超過し又は余剰が発生する場合は、前記送信時間の廃棄は行わず、次に送信時間の割当てを決定する際に、次の単位時間内に前記超過の時間を既割当て時間として取り扱い、又は該剰余の時間を割当てが行われていない空き時間として取り扱う、ことを特徴とする。
請求項22にかかる発明は、請求項15乃至21のいずれか1つに記載の光通信方法において、前記子ノードが複数の優先クラスに分類されている場合、前記送信時間の割当てを、最も高い優先クラスに属する子ノード群から、順次優先度の高い順に、最も優先度の低いクラスに属する子ノード群まで、順番に適用する、ことを特徴とする。
請求項23にかかる発明は、請求項15乃至22のいずれか1つに記載の光通信方法において、送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の受信波長の中で、該送信時間を要求している子ノードが最も速く変更できる波長を受信可能な光受信器を選択する、ことを特徴とする。
請求項24にかかる発明は、請求項15乃至23のいずれか1つに記載の光通信方法において、送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の中で、該送信時間を要求している子ノードの送信波長を受信するのに、最も速く受信波長を変更できる光受信器を選択する、ことを特徴とする。
請求項25にかかる発明は、請求項15乃至24のいずれか1つに記載の光通信方法において、前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器に、2波長以上の送信時間が割当てられた場合、単位時間内に該受信器に割り当てられた送信時間のうち、同一の波長が割当てられている送信時間が隣り合うように並べなおす、ことを特徴とする。
請求項26にかかる発明は、請求項15乃至25のいずれか1つに記載の光通信方法において、子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、m(m:正の整数)単位時間毎に行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる、ことを特徴とする。
請求項27にかかる発明は、請求項15乃至25のいずれか1つに記載の光通信方法において、子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、送信時間の割当てを要求する子ノードの組み合わせに変化があった最初の単位時間のみ行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる、ことを特徴とする。
請求項28にかかる発明は、請求項15乃至27のいずれか1つに記載の光通信方法において、前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長を単位時間内には切り換えず、p(p:正の整数)単位時間毎に切替え、各単位時間に対しては受信波長が固定された光受信器として子ノードの送信時間を割当てる、ことを特徴とする。
請求項29にかかる発明の制御装置は、1個の親ノードとn(n:正の整数)個の子ノードとの間を光伝送路で接続した一対多接続からなり、前記子ノードが具備する光送信器の送信波長として各々k(k:1<k≦nなる整数)種類の波長のうちいずれか一つの波長を用い、少なくとも1個以上の前記子ノードに、前記k種類の波長のうち少なくとも2つ以上の波長から送信波長を選択する機能を具備させ、前記k種類の波長の光信号のうち、少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器を少なくとも1台以上含んだL(L:0<L<k)台の光受信器を前記親ノードに具備させ、該選択受信する受信器の少なくとも1台が選択しうる波長が、送信波長の異なる子ノード間に跨った光通信システムにおける、前記子ノードから前記親ノードへ向かう上り方向の光通信を実施するために、前記親ノードに装備される制御装置であって、前記子ノードから申告される送信時間を、前記L個の光受信器に対し単位時間における信号受信時間として割り当てる際に、該信号受信時間が前記L個の光受信器間で平滑化されるように、前記送信波長を選択する機能を具備した子ノードの送信波長、送信時間を要求した子ノードの送信時間と送信タイミングおよび、前記少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長の切替タイミングを決定する、ことを特徴とする。
請求項30にかかる発明は、請求項29に記載の制御装置において、前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に要求送信時間の割当てを行い、前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、ことを特徴とする。
請求項31にかかる発明は、請求項29に記載の制御装置において、前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、該送信時間を割当てることで信号受信時間が前記単位時間と等しくなる光受信器があればその光受信器に要求送信時間を割当て、無い場合は信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に割当てを行い、前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、ことを特徴とする。
請求項32にかかる発明は、請求項30もしくは請求項31に記載の制御装置において、送信時間の割当てにより前記光受信器の空き時間が短縮され、受信可能な波長数のより少ない光受信器の空き時間よりも短くなった場合、該受信可能な波長数がより少なくかつ空き時間が長い光受信器で、既に割当てられている送信時間を、該送信時間が割当てられた光受信器と交換可能な光受信器があれば、該既割当て時間を交換可能な光受信器の中で、空き時間が最も長いものの既割当て送信時間と該送信時間が割当てられた光受信器の既割当て送信時間を交換する、ことを特徴とする。
請求項33にかかる発明は、請求項29乃至32のいずれか1つに記載の制御装置において、前記親ノードの有するL台の光受信器が受信可能な波長に重複が無く、前記子ノードの送信波長であるk種類の波長が、いずれか1台の光受信器に割当てられている、ことを特徴とする。
請求項34にかかる発明は、請求項29乃至33のいずれか1つに記載の制御装置において、前記単位時間は、前記n個の子ノードの要求する送信時間の総和を、送信時間を要求した前記子ノードの数と該送信時間を要求した子ノードが送信可能な前記親ノードの光受信器の総数のいずれか小さいほうの数で除した値とする、ことを特徴とする。
請求項35にかかる発明は、請求項29乃至34のいずれか1つに記載の制御装置において、前記送信時間の割当ての結果、各光受信器の信号受信時間が前記単位時間を超過し又は余剰が発生する場合は、前記送信時間の廃棄は行わず、次に送信時間の割当てを決定する際に、次の単位時間内に前記超過の時間を既割当て時間として取り扱い、又は該剰余の時間を割当てが行われていない空き時間として取り扱う、ことを特徴とする。
請求項36にかかる発明は、請求項29乃至35のいずれか1つに記載の制御装置において、前記子ノードが複数の優先クラスに分類されている場合、前記送信時間の割当てを、最も高い優先クラスに属する子ノード群から、順次優先度の高い順に、最も優先度の低いクラスに属する子ノード群まで、順番に適用する、ことを特徴とする。
請求項37にかかる発明は、請求項29乃至36のいずれか1つに記載の制御装置において、送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の受信波長の中で、該送信時間を要求している子ノードが最も速く変更できる波長を受信可能な光受信器を選択する、ことを特徴とする。
請求項38にかかる発明は、請求項29乃至37のいずれか1つに記載の制御装置において、送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の中で、該送信時間を要求している子ノードの送信波長を受信するのに、最も速く受信波長を変更できる光受信器を選択する、ことを特徴とする。
請求項39にかかる発明は、請求項29乃至38のいずれか1つに記載の制御装置において、前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器に、2波長以上の送信時間が割当てられた場合、単位時間内に該受信器に割り当てられた送信時間のうち、同一の波長が割当てられている送信時間が隣り合うように並べなおす、ことを特徴とする。
請求項40にかかる発明は、請求項29乃至39のいずれか1つに記載の制御装置において、子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、m(m:正の整数)単位時間毎に行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる、ことを特徴とする。
請求項41にかかる発明は、請求項29乃至39のいずれか1つに記載の制御装置において、子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、送信時間の割当てを要求する子ノードの組み合わせに変化があった最初の単位時間のみ行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる、ことを特徴とする。
請求項42にかかる発明は、請求項29乃至41のいずれか1つに記載の制御装置において、前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長を単位時間内には切り換えず、p(p:正の整数)単位時間毎に切替え、各単位時間に対しては受信波長が固定された光受信器として子ノードの送信時間を割当てる、ことを特徴とする。
請求項43にかかる発明のプログラムは、1個の親ノードとn(n:正の整数)個の子ノードとの間を光伝送路で接続した一対多接続からなり、前記子ノードが具備する光送信器の送信波長として各々k(k:1<k≦nなる整数)種類の波長のうちいずれか一つの波長を用い、少なくとも1個以上の前記子ノードに、前記k種類の波長のうち少なくとも2つ以上の波長から送信波長を選択する機能を具備させ、前記k種類の波長の光信号のうち、少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器を少なくとも1台以上含んだL(L:0<L<k)台の光受信器を前記親ノードに具備させ、該選択受信する受信器の少なくとも1台が選択しうる波長が、送信波長の異なる子ノード間に跨った光通信システムにおける、信前記子ノードから前記親ノードへ向かう上り方向の光通信のトラフィックを制御する制御装置に実装されるプログラムであって、前記子ノードから申告される送信時間を、前記L個の光受信器に対し単位時間における信号受信時間として割り当てる際に、該信号受信時間が前記L個の光受信器間で平滑化されるように、前記送信波長を選択する機能を具備した子ノードの送信波長、送信時間を要求した子ノードの送信時間と送信タイミングおよび、前記少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長の切替タイミングを決定する第1ステップを有する、ことを特徴とする。
請求項44にかかる発明は、請求項43に記載のプログラムにおいて、前記第1ステップは、前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に要求送信時間の割当てを行い、前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、ことを特徴とする。
請求項45にかかる発明は、請求項43に記載のプログラムにおいて、前記第1ステップは、前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、該送信時間を割当てることで信号受信時間が前記単位時間と等しくなる光受信器があればその光受信器に要求送信時間を割当て、無い場合は信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に割当てを行い、前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、ことを特徴とするム。
請求項46にかかつ発明は、請求項44もしくは請求項45に記載のプログラムにおいて、送信時間の割当てにより前記光受信器の空き時間が短縮され、受信可能な波長数のより少ない光受信器の空き時間よりも短くなった場合、該受信可能な波長数がより少なくかつ空き時間が長い光受信器で、既に割当てられている送信時間を、該送信時間が割当てられた光受信器と交換可能な光受信器があれば、該既割当て時間を交換可能な光受信器の中で、空き時間が最も長いものの既割当て送信時間と該送信時間が割当てられた光受信器の既割当て送信時間を交換する第2ステップを有する、ことを特徴とする。
請求項47にかかる発明は、請求項43乃至46のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、前記親ノードの有するL台の光受信器が受信可能な波長に重複が無く、前記子ノードの送信波長であるk種類の波長が、いずれか1台の光受信器に割当てられていることを特徴とする。
請求項48にかかる発明は、請求項43乃至47のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、前記単位時間は、前記n個の子ノードの要求する送信時間の総和を、送信時間を要求した前記子ノードの数と該送信時間を要求した子ノードが送信可能な前記親ノードの光受信器の総数のいずれか小さいほうの数で除した値とする、ことを特徴とする。
請求項49にかかる発明は、請求項43乃至48のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、前記送信時間の割当ての結果、各光受信器の信号受信時間が前記単位時間を超過し又は余剰が発生する場合は、前記送信時間の廃棄は行わず、次に送信時間の割当てを決定する際に、次の単位時間内に前記超過の時間を既割当て時間として取り扱い、又は該剰余の時間を割当てが行われていない空き時間として取り扱う第3ステップを有する、ことを特徴とする。
請求項50にかかる発明は、請求項43乃至49のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、前記子ノードが複数の優先クラスに分類されている場合、前記送信時間の割当てを、最も高い優先クラスに属する子ノード群から、順次優先度の高い順に、最も優先度の低いクラスに属する子ノード群まで、順番に適用する第4ステップを有する、ことを特徴とする。
請求項51にかかる発明は、請求項43乃至50のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の受信波長の中で、該送信時間を要求している子ノードが最も速く変更できる波長を受信可能な光受信器を選択する第5ステップを有する、ことを特徴とする。
請求項52にかかる発明は、請求項43乃至51のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の中で、該送信時間を要求している子ノードの送信波長を受信するのに、最も速く受信波長を変更できる光受信器を選択する第6ステップを有する、ことを特徴とする。
請求項53にかかる発明は、請求項43乃至52のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器に、2波長以上の送信時間が割当てられた場合、単位時間内に該受信器に割り当てられた送信時間のうち、同一の波長が割当てられている送信時間が隣り合うように並べなおす第7ステップを有する、ことを特徴とする。
請求項54にかかる発明は、請求項43乃至53のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、m(m:正の整数)単位時間毎に行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる第8ステップを有する、ことを特徴とする。
請求項55にかかる発明は、請求項43乃至53のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、送信時間の割当てを要求する子ノードの組み合わせに変化があった最初の単位時間のみ行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる第9ステップを有する、ことを特徴とする。
請求項56にかかる発明は、請求項43乃至55のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長を単位時間内には切り換えず、p(p:正の整数)単位時間毎に切替え、各単位時間に対しては受信波長が固定された光受信器として子ノードの送信時間を割当てる第10ステップを有する、ことを特徴とする。
請求項57にかかる発明の記録媒体は、請求項43乃至56のいずれか1つに記載のプログラムが記録されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、親ノード側と子ノード側の双方に波長可変機能をもたせることで、各子ノードに必要とされる可変波長数を低減し、より安価な部品を用いてネットワークを構成することができるため、非特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの有する効果に加えて、さらに経済的な光通信ネットワークを実現することが出来る。
また、受信波長の切替時間が長い光受信器が親ノード側に用いられている場合で、個ノードの要求する送信時間を割当てる条件が同一の光受信器が複数ある場合は、子ノードの送信する光信号の波長を最も速く選択できる光受信器を選択することによって、伝送効率の劣化を最小限に抑えることができる。
さらに、親ノードの光受信器が単位時間内に複数の波長の光信号を受信する必要がある場合に、同一の波長の子ノードの要求する光送信時間を隣り合うように並べなおすことで、波長の切替頻度を低減し、伝送効率の劣化を最小限に抑えることができる。
より波長切替時間の長い光受信器を用いた場合、単位時間内に波長を切り替えるのではなく、単位時間毎もしくは複数単位時間毎に波長の切替を実行することで、伝送効率の劣化を最小限に抑えることができる。
本発明の第1実施例の光通信システムの構成を示す説明図である。 本発明の第2実施例の光通信システムの構成を示す説明図である。 非特許文献1に記載の本発明に類似の光通信システムの構成を示す説明図である。 本発明の第3実施例の光通信システムの構成を示す説明図である。 本発明の第4実施例の光通信システムの親ノードの構成を示す説明図である。 本発明の要求送信時間割当ての第1の例を示す図である。 本発明の要求送信時間割当ての第1の例のフローチャートである。 本発明の要求送信時間割当ての第2の例を示す説明図である。 本発明の要求送信時間割当ての第2の例のフローチャートである。 本発明の要求送信時間割当ての第3の例を示す説明図である。 本発明の要求送信時間割当ての第3の例のフローチャートである。 本発明の要求送信時間割当ての第4の例を示す説明図である。 本発明の要求送信時間割当ての第5の例を示す説明図である。 本発明の要求送信時間割当ての第6の例を示す説明図である。 本発明の要求送信時間割当ての第7の例を示す説明図である。 本発明の要求送信時間割当ての第8の例を示す説明図である。 本発明の要求送信時間割当ての第9の例を示す説明図である。 本発明の要求送信時間割当ての第10の例を示す説明図である。 典型的なPONの構成と上りトラフィックの流れを示す説明図である。 特許文献1のWDM/TDM−PONの構成を示す説明図である。 非特許文献1のWDM/TDM−PONの構成を示す説明図である。
<第1実施例>
図1に本発明の第1実施例の光通信システムの構成を示す。図19、図20、図21に記載のものと同じものには同じ記号をつけた。16は本発明のWDM/TDM−PONの親ノード、17(1)〜17(L)は親ノード16の光受信器、18(1)〜18(L)は親ノード16の波長選択手段としてのフィルタもしくは波長可変フィルタ、19(1)〜19(n)は本発明のWDM/TDM−PONの子ノード、20は本発明のWDM/TDM−PONの制御装置としての光通信用集積回路、を示す。本実施例は本発明の実施例の中で最も一般的な構成であるが、発明の効果を明確化するために、より具体的な構成である図2の第2実施例について説明する。
<第2実施例>
図2は第1実施例の変数が波長数k=4、光受信器数L=3の場合の光通信システム(第2実施例)の構成を示す図である。図中の記載で、λa/bはλaとλbの波長選択機能を有することを示す。本実施例は、子ノード19(1)〜19(n)の可変波長数を2に低減し経済化を図った例である。親ノード16の光受信器数を最大k=4台まで増設可能とするために、子ノード19(1)〜19(n)はλ1とλ2の選択が可能なものとλ3とλ4を選択可能なものの2種類が混在している。親ノード16の光受信器17の数Lは3台で、選択可能な波長は17(1)がλ1、17(2)がλ2とλ4、17(3)がλ3とする。このように、3台の光受信器17(1)〜17(3)には、受信可能な波長に重複が無く、子ノード19(1)〜19(n)の送信波長である4種類の波長が、割当てられている。
この構成と従来の構成との比較のために、非特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの類似する構成を図3に示す。図中の記号は図21に記載のものと同じものを示す。図2、3の比較から明確なように、図3では子ノード13に、将来増設する親ノード12の光受信器の最大数と同数(ここではλ1〜λ4の4波)の可変波長数が必要であり高価な装置となるが、図2では各々2波長に低減されており経済的である。親ノード16のフィルタ18も光受信器17(2)の入力部に接続されているもののみ波長可変性を有すれば良く、フィルタ18(1),18(3)は固定の波長フィルタであるので、従来構成(図3)の光受信器1台あたりの波長合分波器10Bの価格以下の価格で実現できる(従来構成も波長合分波器10Bの代わりに光カプラ3Bと波長フィルタで構成可能)。また、フィルタ18(2)も波長可変性を有するとは言え、全ユーザで共有する部品であるのでネットワークの経済性に与える影響は軽微である。
しかしながら、子ノード19の可変波長数を低減することで、各子ノードが選択しうる親ノードの光受信器17の範囲は一定の制限を受ける。例えば極端な例として、λ1/2の可変性を有する子ノード19のみが送信時間を要求した場合、光受信器17(3)の帯域を活用することができない。しかしながらこのような極端な例を除き、本実施例では光受信器17(2)の選択可能な波長λ2,λ4が2種類の子ノード(λ1/2、λ3/4)に跨っているため、帯域を要求する子ノード19の種類にある程度偏りがあった場合でも、光受信器17(2)の各受信波長の選択時間を調整することによって、光受信器17(1),17(3)を含めた各光受信器の受信時間を平滑化することが出来る。
この方式では、k=1の場合は従来のTDM−PONと同一であるので効果が無く、k>nでは意味が無く、k=Lの場合は親ノード16の有する光受信器17(1)〜17(L)の波長可変性が意味を成さなくなるので、1<k≦nかつ0<L<kの範囲で用いたときに効果が得られることがわかる。
<第3実施例>
図4は本発明の第3実施例を示す図で、第2実施例の親ノード16の波長選択機能を、波長可変部品を使わずに実現するとともに、光カプラの分岐方法を工夫して光カプラによる光強度の減衰を抑えた構成である。図2に記載のものと同じものには同じ記号をつけた。3Cはn/k:1分岐光カプラ、3Dはk:k分岐光カプラで、図中ではn=32、k=4の例を示した。21(1)、21(2)は光受信器の光電気変換・等化増幅部、22は論理和回路、23は識別再生分離回路を示す。
本発明の光通信システムは、親ノード16の光受信器17が光受信器毎に波長選択機能を有するため、光信号を光受信器の最大増設数と同じ数(すなわち波長数k)で分岐する必要がある。図2の光カプラ3Bのように分岐した場合、光カプラ3Aによる光強度の減衰に加えて光カプラ3Bによる減衰も生じてしまう。光カプラ3Aはn:1分岐なので、この分岐を光カプラ3Cと光カプラ3Dの二つに分離して、光カプラ3D側をk:k分岐とすれば、n分岐の光ファイバ網と同一の減衰で、4つの光受信器17の接続端が得られる。さらに、波長選択フィルタ18(2)、18(4)を用いて波長を選択し、各々の波長の光信号を光電気変換・等化増幅した後に合成し識別再生分離すれば、波長可変フィルタなどの高価な光部品を使わずに2波長の光信号を選択受信可能な光受信器17(2)を構成することが出来る。
<第4実施例>
図5は、図4で示した第3実施例の光分岐カプラ3Dと波長選択フィルタ18(1)〜18(4)を波長合分波器10Bで置き換えた例で、親ノード16側の構成のみを示した。波長合分波器は光受信器毎に分離できないため、初期導入コストが高くなると言うデメリットがあるが、第3実施例と同等の性能を得ることが出来ることは明らかである。
<他の実施例>
なお、これまで説明した全ての実施例において、光通信用集積回路20の出力部(図中20の右側)は1本の回線で示してあるが、複数の回線でも構わない。また、第3実施例と第4実施例の論理和回路22の挿入位置は、光受信器17内部の論理信号処理部(等化増幅部21より図中で右側)であればどこに挿入しても同様の効果が得られる。また、論理和回路22はスイッチなど、2チャネルの信号を切り替えもしくは合成する機能を有するもので置き換えても同様の効果が得られることは明らかである。
<要求送信時間割当ての第1の例>
図6は要求送信時間割当ての第1の例を示す。本実施例では便宜上、親ノード16の光受信器17の数L=3、送信時間を要求した子ノード19の数=6とする。子ノード19の番号を便宜上1〜6まで与えると、子ノード19の要求した送信時間は、子ノード19(1)から19(6)まで順番に2,6,4,8,7,3(単位は任意)とし、親ノード16の各光受信器17(1)〜17(3)の信号受信時間の単位時間を10とした。
なお、この単位時間は、簡単のために便宜上、子ノード19の要求送信時間の総和を、送信時間を要求した子ノードの数と送信時間を要求した子ノードが送信可能な親ノードの光受信器の総数のいずれか小さいほうの数で除した値としたが、本実施例のような場合において最も効率よく単位時間を使い切ることが出来るというだけで、必ずしもこうでなければならない訳ではない。ここでは、要求送信時間の総和が30、送信時間を要求した子ノードの数が6、光受信器の総数が3であるので、30/3=10である。
子ノード19の送信可能な波長は、子ノード19(1),19(4),19(5)がλ1とλ2、子ノード19(2),19(3),19(6)がλ3とλ4とする。親ノード16の光受信器17(1),17(2),17(3)が受信可能な波長はそれぞれ、λ1、λ2とλ4、λ3である。図中、図1と同じものは同じ記号で示した。T1〜T6は送信時間を要求した子ノード19(1)〜19(6)の要求送信時間を矩形の横幅で示したものである。
上記の条件から、子ノード19(1)〜19(6)の波長可変数は全て2であるので、最も要求送信時間の長い子ノード19(4)の要求送信時間T4(=8)から割り当てる。子ノード19(4)が送信可能な光信号の波長λ1,λ2を受信可能な親ノード16の光受信器17のうちで、最も受信可能な波長数が少ないのは光受信器17(1)であるので、まず要求送信時間T4を光受信器17(1)に割当てる。次に、より短い要求送信時間T5(=7)を割当てることになるが、子ノード19(5)の送信可能波長λ1,λ2も子ノード19(4)と等しいので、光受信器17(1)へ割当てを試みるが、単位時間を超過してしまうことがわかる。この場合、受信可能波長数が少ない順に光受信器17への割当てを再帰的に実行するので、光受信器17(2)に割当てることになる。次に、より短い要求送信時間T2(=6)、T3(=4)を光受信器17(3)へ割当て、次に、より短い要求送信時間T6(=3)は光受信器17(2)に割当て、最も短い要求送信時間T1(=2)は光受信器17(1)に割当てられて、割当てが終了する。親ノード16の光受信器17間で、割当てられた送信時間(受信時間)が平滑化されることが分かる。この割当て方法をプログラム化した場合のフローチャートを図7に示す。
<要求送信時間割当ての第2の例>
図8は要求送信時間割当ての第2の例を示す。図中の記号は図6と同様である。本実施例では親ノード16の光受信器17の数L=2、送信時間を要求した子ノード19の数=5とする。子ノード19の要求した送信時間は、子ノード19(1)から19(5)まで順番に2,6,4,5,3とし、信号受信時間の単位時間は第1の例と同様の10とした。子ノード19の送信可能な波長は、子ノード19(1),19(2)がλ1とλ2、子ノード19(3),19(4),19(5)がλ3とλ4とする。親ノード16の光受信器17(1),17(2)が受信可能な波長はそれぞれ、λ1とλ3、λ2とλ4である。
第1の例と同様の割当て方法で要求送信時間を割当てると、図8(A)のようになる。まず、子ノード19(2)の要求送信時間T2(=6)を割当てる。初期状態では光受信器17(1)、17(2)は受信可能な光信号の波長数も空き時間も同一なので、番号の小さい光受信器17(1)に割当てることにする。次に子ノード19(4)の要求送信時間T4(=5)は空き時間の大きい光受信器17(2)に割当て、子ノード19(3)の要求送信時間T3(=4)も同様に光受信器17(2)に割当てる。子ノード19(5)の要求送信時間T5(=3)は、光受信器17(1)の空き時間の方が光受信器17(2)のそれより長くなったため、光受信器17(1)に割当てられる。結果、子ノード19(1)の要求送信時間T1(=2)は、どちらの光受信器17(1),17(2)にも割当てられず廃棄されてしまう。
そこで、要求送信時間の割当てにより、信号受信時間(既割当て送信時間=光受信器の空き時間で無い部分)が単位時間と等しくなる(単位時間内に空き時間がなくなる)光受信器があった場合、その光受信器に優先的に要求送信時間を割り当てるというルールを付加すると、図8(B)のように割当てられる。要求送信時間T2(=6),T4(=5)の割当てまでは図8(A)と同様だが、要求送信時間T3(=4)の割当ては光受信器17(1)に割当てると信号受信時間と単位時間が等しくなるので光受信器17(1)に割当てる。このようにすることで、要求送信時間T5(=3)、T1(=2)が光受信器17(2)に割当てられるようになり、要求送信時間T1が廃棄されずに済むことが分かる。
この割当て方法をプログラム化した場合のフローチャートを図9に示す。図9のフローチャートでは、図7のフローチャートと比べて、ステップS15,S16が追加されている。なお、S11=S1、S12=S2、S13=S3、S14=S4、S17=S6、S18=S7、S19=S8、S20=S9である。
<要求送信時間割当ての第3の例>
図10は要求送信時間割当ての第3の例を示す。図中の記号は図6と同様である。本実施例では親ノード16の光受信器17の数L=3、送信時間を要求した子ノード19の数=6とする。子ノード19の要求した送信時間は子ノード19(1)から子ノード19(6)まで順番に2,6,4,8,7,3とし、信号受信時間の単位時間は第1、第2の例と同様の10とした。子ノード19の送信可能な波長は、子ノード19(4),19(5),19(6)がλ1とλ2、子ノード19(1),19(2),19(3)がλ3とλ4とする。親ノード16の光受信器17(1),17(2),17(3)が受信可能な波長はそれぞれ、λ1、λ2とλ4、λ3である。
本例は、第1の例の子ノード19(1)の送信可能な波長を変更したものであるので、図10(A)に示すように第1の例や第2の例と同様の割当て方法で割当てを実施すると、第1の例の割当ての最後で、要求送信時間T1(=2)が光受信器17(1)に割当てられずに廃棄されて終了することになる。
そこで、受信可能な波長数の多い光受信器17(2)の空き時間を可能な限り空けて置くようにすれば、要求送信時間T1(=2)を割当てることができる。具体的には、要求送信時間を割り当てた結果、光受信器17の空き時間が、受信可能な波長数がより少ない光受信器17の空き時間よりも短くなってしまった場合、その受信可能な波長が少なく空き時間の大きい光受信器17のうち、既割当て送信時間をこの光受信器17と交換可能な光受信器17の中で最も空き時間の長いものと既割当て送信時間を交換すればよい。図10(B)に、この割当て方法を用いて要求送信時間を割当てた例を示す。
まず、要求送信時間T4(=8)が光受信器17(1)に、要求送信時間T5(=7)が光受信器17(2)に割当てられる。ここで、光受信器17(2)の方が光受信器17(3)よりも空き時間が短くなるが、要求送信時間T5(=7)は波長λ3で送信できないので交換できない。従って、このまま要求送信時間T2(=6),T3(=4)が光受信器17(3)に割当てられる。要求送信時間T6(=3)を光受信器17(2)に割当てると、光受信器17(2)の空き時間は光受信器17(1)よりも短くなる(図10(A))。
そこで、光受信器17(2)の既割当ての要求送信時間T5(=7),T6(=3)はいずれも波長λ1で送信可能で、光受信器17(1)の要求送信時間T4(=8)も波長λ2で送信可能なことから、光受信器17(1)と17(2)の既割当ての要求送信時間が交換される。これにより、光受信器17(2)に空き時間が確保されることになるので、要求送信時間T1(=2)を割当てることができるようになることがわかる(図10(B))。
この割当て方法をプログラム化した場合のフローチャートを図11に示す。図11のフローチャートでは、図9のフローチャートと比べて、ステップS28,S29が追加されている。なお、S21=S11、S22=S12、S23=S13、S24=S14、S25=S15、S26=S16、S27=S17、S30=S18、S31=S19、S32=S20である。
<要求送信時間割当ての第4の例>
図12は要求送信時間割当ての第4の例を示す。図中の記号は図6と同様である。本実施例では親ノード16の光受信器17の数L=3、送信時間を要求した子ノード19の数=6とする。子ノード19の要求した送信時間は子ノード19(1)から19(6)まで順番に3,6,3,8,7,3とし、信号受信時間の単位時間はこれまでの例と同様の10とした。子ノード19の送信可能な波長は、子ノード19(1),19(2),19(4)がλ1とλ2、子ノード19(3),19(5),19(6)がλ3とλ4とする。親ノード16の光受信器17(1),17(2),17(3)が受信可能な波長はそれぞれ、λ1、λ2とλ4、λ3である。
この例では、割当てに超過や余剰が発生した場合、複数の単位時間で平滑化した例を示す。図12では便宜上、h(hは正の整数)回目の要求送信時間の割当てとh+1回目の要求送信時間の割当てを上記同一の条件とした。図12から分かるように、h回目の割当てでは光受信器17(1)には余剰が、光受信器17(2)には超過時間が発生しているが、これらをh+1回目の割当て時に超過時間を既割当て時間とし、余剰時間を空き時間として取り扱うことで、平滑化を実現できることが分かる。
<要求送信時間割当ての第5の例>
図13は要求送信時間割当ての第5の例を示す。この第5の例では子ノード19が複数の優先クラスに分類されている場合、要求送信時間の割当てを、最も高い優先クラスに属する子ノード群から、順次優先度の高い順に、最も優先度の低いクラスに属する子ノード群まで順番に適用する場合の例である。図13では第1の例と同様の条件化で割当を行うが、子ノード19(3),19(4),19(6)が優先クラスである場合の結果を示している。要求送信時間T4(=8),T3(=4),T6(=3)が先に割り当てられ、その後、要求送信時間T5(=7),T2(=6),T1(=2)が割り当てられるので、結果として図13のような割当てとなる。
<要求送信時間割当ての第6の例>
図14は要求送信時間割当ての第6の例を示す。図8に記載のものと同様のものには同様の符号をつけた。これまでの例では、要求送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合には、便宜上つけた番号の小さなものを優先して要求送信時間を割り当てたが、この第6の例は、送信時間を要求している子ノード19が最も早く選択可能な波長を受信可能な光受信器17に、割り当てる。
これは、子ノード19の送信器の波長選択時間が親ノード16の光受信器17の波長選択時間よりも大きい場合に有効である。この第6の例は条件は第2の例と同一であるが、子ノード19(2)は一つ前の単位時間にλ2で送信を行ったため、要求送信時間T2(=6)は光受信器17(1)よりも光受信器17(2)に優先して割当てる。その結果、図14に示す割当となる。
逆に、親ノード16の光受信器17の波長選択時間が子ノード19の波長選択時間よりも十分長いと仮定すると、親ノード16の光受信器17が最も速く選択可能な波長で割当を決定したほうが良い。例えば、親ノード16の光受信器17(1),17(2)がそれぞれ一つ前の単位時間にλ1とλ4で光信号を受信していた場合、子ノード19(2)の光信号はλ1で送信したほうが効率が良いため、結果として図8と同じ割当となる。
親ノード16の波長選択時間と子ノード19の波長選択時間の双方が最も高速に動作しうる波長を選択することを最優先し、そのような組み合わせが無い場合は、例えば親ノード16の波長選択時間が子ノード19のそれより大きいならば、次に親ノード16の波長選択時間の短い割当を優先し、それでも条件が等しいものがあれば子ノード19の波長選択時間の短い割当を優先するなど、組み合わせは自由に選びうる。
<要求送信時間割当ての第7の例>
図15は要求送信時間割当ての第7の例を示す。割当てられた要求送信時間の順番を入れ替えることで、同じ波長の要求送信時間を並べて波長の切り替え頻度を下げれば、波長切替時間による伝送効率の劣化を抑制することが出来る。
本実施例では親ノード16の光受信器17の数L=2、送信時間を要求した子ノード19の数=5とする。子ノード19の要求した送信時間は子ノード19(1)から19(5)まで順番に2,6,4,5,3とし、信号受信時間の単位時間はこれまでの例と同様の10とした。子ノード19の送信可能な波長は、子ノード19(2),19(5)がλ1とλ2、子ノード19(1),19(3),19(4)がλ3とλ4とする。親ノード16の光受信器17(1),17(2)が受信可能な波長はそれぞれ、λ1とλ3、λ2とλ4である。
要求送信時間の割当を第2の例(図8)と同様に実行すると、図15(A)となる。この場合、要求送信時間T4(=5)の波長はλ4、要求送信時間T5(=3)の波長はλ2、要求送信時間T1(=2)波長はλ4となる。光受信器17(2)は単位時間の間に2回の波長切り替えが生じているが、要求送信時間T5とT1の位置を入れ替えると図15(B)となり、波長切り替えが1回で済むことになる。
<要求送信時間割当ての第8の例>
図16は要求送信時間割当ての第8の例を示す。ここで24は本発明の要求送信時間の割当を実行する単位時間、25は波長割当を変更せず、光受信器17毎に従来のTDM−PONの帯域割当て方法で要求送信時間の割当を実行する単位時間を示す。
この第8の例では、全ての単位時間に本発明の要求送信時間の割当方法を用いるのではなく、m(m:正の整数)単位時間毎(つまり、一定時間毎)に行い、それ以外の単位時間では直前の波長切り替えを伴う要求送信時間の割り当てで決められた波長を維持して、要求送信時間を割り当てる。本発明の要求送信時間の割当て(単位時間24)以外の部分(単位時間25)は、光受信器毎に従来のPONで用いられている帯域割当て方法を用いればよい。
この場合、子ノード19の波長切替頻度が低下するため、伝送効率の劣化を改善できるが、単位時間24に送信時間の要求値や要求する子ノードが変化しない限り波長が変化しないことになる。
<要求送信時間の割当ての第9の例>
図17は要求送信時間割当ての第9の例を示す。図中の記号は図16と同様である。この例では、第8の例の問題を解決するために、波長切替を伴う要求送信時間の割当てを、送信時間を要求する子ノード19の組み合わせ(数や番号など)に変化があった後の最初の単位時間のみ行い、それ以外の単位時間は直前の波長切り替えを伴う要求送信時間の割り当てで決められた波長を維持して、要求送信時間を割り当てる。送信時間を要求する子ノード19の組み合わせに変化が無い場合のみ、従来のTDM−PONの手法で帯域を割当てるので、第8の例よりは波長の最適化が行われる。
<要求送信時間の割当ての第10の例>
図18は要求送信時間割当ての第10の例を示す。図中の記号26は親ノードの光受信器17の波長を単位時間内では変更せずに1波長に固定して運用する単位時間を示し、27は光受信器17の波長を切り換えるタイミングを示す。この例ではp(p:正の整数)単位時間毎に光受信器17の波長を切り換えている。
波長を固定された場合、要求送信時間割当ての自由度が失われるため、廃棄の確率が上がるが、廃棄された要求送信時間は波長が切り替えられた後に送信可能になる確率が高く、長時間で見れば統計的に見て平滑化が図られるので、光受信器の波長切替時間が長く伝送効率の劣化が激しい場合には、むしろ伝送効率を改善できる可能性がある。
<その他>
これまで説明した全ての制御機能は、親ノード16の制御装置としての光通信用集積回路20の回路動作により実行されるか、光通信用集積回路20の記憶部に記録されたプログラムをコンピュータシステムで実行させることによって実現されるか、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリやRAMのような揮発性のメモリなどの記録媒体との組み合わせによって実現されるものとする。また、これらの記録媒体とは、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部のRAM(揮発性メモリ)のように、一定時間プログラムを保持しているものを含む。
なお、これまで説明した全ての実施例の図において、単位時間と単位時間の間の時間を0として表現し説明したが、本発明による単位時間内への効率的な割当ての効果は、単位時間と単位時間の間の時間の有無、固定、可変に因らず有効であることは明らかである。
1:親ノード
2(1)〜2(n):子ノード
3A:n対1分岐光カプラ
3B:1対k分岐光カプラ
3C:n/k対1分岐光カプラ
3D:k対k分岐カプラ
4:主加入者光ファイバ回線
5(1)〜5(n):分岐加入者光ファイバ回線
6:特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの親ノード
7(1)〜7(k):親ノード6の有する光受信器
8(1)〜8(k):波長可変フィルタ
9(1)〜9(n):特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの子ノード
10A:波長合分波器、10B:波長合分波器
11:特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの制御装置としての光通信用集積回路
12:非特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの親ノード
13(1)〜13(n):非特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの子ノード
14(1)〜14(k):親ノード12の光受信器
15:非特許文献1に記載のWDM/TDM−PONの制御装置としての光通信用集積回路
16:本発明のWDM/TDM−PONの親ノード
17(1)〜17(L):親ノード16の光受信器
18(1)〜18(L):親ノード16の波長選択手段としてのフィルタもしくは波長可変フィルタ
19(1)〜19(n):本発明のWDM/TDM−PONの子ノード
20:本発明のWDM/TDM−PONの制御装置としての光通信用集積回路
21(1),21(2):光受信器の光電気変換・等化増幅部
22:論理和回路
23:識別再生分離回路
24:本発明の要求送信時間の割当を実行する単位時間
25:波長割当を変更せず光受信器毎に従来のTDM−PONの帯域割当て方法で要求送信時間の割当を実行する単位時間
26:親ノードの光受信器17の波長を単位時間内では変更せずに1波長に固定して運用する単位時間
27:光受信器の波長を切り換えるタイミング
λ1〜λn:子ノード9(1)〜9(n)に各々割当てられた上り伝送用の光源の波長
#1〜#n:子ノード2(1)〜2(n)が送信した上り信号
λa/b:λaとλbの選択機能を有することを示す

Claims (57)

  1. 1個の親ノードとn(n:正の整数)個の子ノードとの間を光伝送路で接続した一対多接続の光通信システムであって、前記子ノードから前記親ノードへ向かう上り方向の通信を行う光通信システムにおいて、
    前記子ノードが具備する光送信器の送信波長として各々k(k:1<k≦nなる整数)種類の波長のうちいずれか一つの波長を用い、少なくとも1個以上の前記子ノードに、前記k種類の波長のうち少なくとも2つ以上の波長から送信波長を選択する機能を具備させ、
    前記k種類の波長の光信号のうち、少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器を少なくとも1台以上含んだL(L:0<L<k)台の光受信器を前記親ノードに具備させ、
    該選択受信する光受信器の少なくとも1台が選択しうる波長が、送信波長の異なる子ノード間に跨っており、
    前記親ノードは、前記子ノードから申告される送信時間を前記L個の光受信器に対し単位時間における信号受信時間として割り当てる際に、該信号受信時間が前記L個の光受信器間で平滑化されるように、前記送信波長を選択する機能を具備した子ノードの送信波長、送信時間を要求した子ノードの送信時間と送信タイミングおよび、前記少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長の切替タイミングを決定し制御する、
    ことを特徴とする光通信システム。
  2. 請求項1に記載の光通信システムにおいて、
    前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に要求送信時間の割当てを行い、
    前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、
    該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、
    前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、
    ことを特徴とする光通信システム。
  3. 請求項1に記載の光通信システムにおいて、
    前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、該送信時間を割当てることで信号受信時間が前記単位時間と等しくなる光受信器があればその光受信器に要求送信時間を割当て、無い場合は信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に割当てを行い、
    前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、
    該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、
    前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、
    ことを特徴とする光通信システム。
  4. 請求項2もしくは請求項3に記載の光通信システムにおいて、
    前記送信時間の割当てにより前記光受信器の空き時間が短縮され、受信可能な波長数のより少ない光受信器の空き時間よりも短くなった場合、
    該受信可能な波長数がより少なくかつ空き時間が長い光受信器で、既に割当てられている送信時間を、該送信時間が割当てられた光受信器と交換可能な光受信器があれば、該既割当て時間を交換可能な光受信器の中で、空き時間が最も長いものの既割当て送信時間と該送信時間が割当てられた光受信器の既割当て送信時間を交換する、
    ことを特徴とする光通信システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、
    前記親ノードの有するL台の光受信器が受信可能な波長に重複が無く、前記子ノードの送信波長であるk種類の波長が、いずれか1台の光受信器に割当てられている、
    ことを特徴とする光通信システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、
    前記単位時間は、前記n個の子ノードの要求する送信時間の総和を、送信時間を要求した前記子ノードの数と該送信時間を要求した子ノードが送信可能な前記親ノードの光受信器の総数のいずれか小さいほうの数で除した値とする、ことを特徴とする光通信システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、
    前記送信時間の割当ての結果、各光受信器の信号受信時間が前記単位時間を超過し又は余剰が発生する場合は、前記送信時間の廃棄は行わず、
    次に送信時間の割当てを決定する際に、次の単位時間内に前記超過の時間を既割当て時間として取り扱い、又は該剰余の時間を割当てが行われていない空き時間として取り扱う、
    ことを特徴とする光通信システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、
    前記子ノードが複数の優先クラスに分類されている場合、前記送信時間の割当てを、最も高い優先クラスに属する子ノード群から、順次優先度の高い順に、最も優先度の低いクラスに属する子ノード群まで、順番に適用する、ことを特徴とする光通信システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、
    送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の受信波長の中で、該送信時間を要求している子ノードが最も速く変更できる波長を受信可能な光受信器を選択する、ことを特徴とする光通信システム。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、
    送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の中で、該送信時間を要求している子ノードの送信波長を受信するのに、最も速く受信波長を変更できる光受信器を選択する、ことを特徴とする光通信システム。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、
    前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器に、2波長以上の送信時間が割当てられた場合、単位時間内に該受信器に割り当てられた送信時間のうち、同一の波長が割当てられている送信時間が隣り合うように並べなおす、ことを特徴とする光通信システム。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、
    子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、m(m:正の整数)単位時間毎に行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる、ことを特徴とする光通信システム。
  13. 請求項1乃至11のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、
    子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、送信時間の割当てを要求する子ノードの組み合わせに変化があった最初の単位時間のみ行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる、ことを特徴とする光通信システム。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1つに記載の光通信システムにおいて、
    前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長を、単位時間内には切り換えず、p(p:正の整数)単位時間毎に切替え、各単位時間に対しては受信波長が固定された光受信器として子ノードの送信時間を割当てる、ことを特徴とする光通信システム。
  15. 1個の親ノードとn(n:正の整数)個の子ノードとの間を光伝送路で接続した一対多接続の光通信システムにおける前記子ノードから前記親ノードへ向かう上り方向の通信を行う光通信方法であって、
    前記子ノードが具備する光送信器の送信波長として各々k(k:1<k≦nなる整数)種類の波長のうちいずれか一つの波長を用い、少なくとも1個以上の前記子ノードに、前記k種類の波長のうち少なくとも2つ以上の波長から送信波長を選択する機能を具備させ、
    前記k種類の波長の光信号のうち、少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器を少なくとも1台以上含んだL(L:0<L<k)台の光受信器を前記親ノードに具備させ、
    該選択受信する受信器の少なくとも1台が選択しうる波長が、送信波長の異なる子ノード間に跨っており、
    前記親ノードは前記子ノードから申告される送信時間を、前記L個の光受信器に対し単位時間における信号受信時間として割り当てる際に、該信号受信時間が前記L個の光受信器間で平滑化されるように、前記送信波長を選択する機能を具備した子ノードの送信波長、送信時間を要求した子ノードの送信時間と送信タイミングおよび、前記少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長の切替タイミングを決定する、
    ことを特徴とする光通信方法。
  16. 請求項15に記載の光通信方法において、
    前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に要求送信時間の割当てを行い、
    前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、
    該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、
    前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、
    ことを特徴とする光通信方法。
  17. 請求項15に記載の光通信方法において、
    前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、該送信時間を割当てることで信号受信時間が前記単位時間と等しくなる光受信器があればその光受信器に要求送信時間を割当て、無い場合は信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に割当てを行い、
    前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、
    該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、
    前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、
    ことを特徴とする光通信方法。
  18. 請求項16もしくは請求項17に記載の光通信方法において、
    送信時間の割当てにより前記光受信器の空き時間が短縮され、受信可能な波長数のより少ない光受信器の空き時間よりも短くなった場合、
    該受信可能な波長数がより少なくかつ空き時間が長い光受信器で、既に割当てられている送信時間を、該送信時間が割当てられた光受信器と交換可能な光受信器があれば、該既割当て時間を交換可能な光受信器の中で、空き時間が最も長いものの既割当て送信時間と該送信時間が割当てられた光受信器の既割当て送信時間を交換する、
    ことを特徴とする光通信方法。
  19. 請求項15乃至18のいずれか1つに記載の光通信方法において、
    前記親ノードの有するL台の光受信器が受信可能な波長に重複が無く、前記子ノードの送信波長であるk種類の波長が、いずれか1台の光受信器に割当てられている、
    ことを特徴とする光通信方法。
  20. 請求項15乃至19のいずれか1つに記載の光通信方法において、
    前記単位時間は、前記n個の子ノードの要求する送信時間の総和を、送信時間を要求した前記子ノードの数と該送信時間を要求した子ノードが送信可能な前記親ノードの光受信器の総数のいずれか小さいほうの数で除した値とする、
    ことを特徴とする光通信方法。
  21. 請求項15乃至20のいずれか1つに記載の光通信方法において、
    前記送信時間の割当ての結果、各光受信器の信号受信時間が前記単位時間を超過し又は余剰が発生する場合は、前記送信時間の廃棄は行わず、
    次に送信時間の割当てを決定する際に、次の単位時間内に前記超過の時間を既割当て時間として取り扱い、又は該剰余の時間を割当てが行われていない空き時間として取り扱う、
    ことを特徴とする光通信方法。
  22. 請求項15乃至21のいずれか1つに記載の光通信方法において、
    前記子ノードが複数の優先クラスに分類されている場合、前記送信時間の割当てを、最も高い優先クラスに属する子ノード群から、順次優先度の高い順に、最も優先度の低いクラスに属する子ノード群まで、順番に適用する、ことを特徴とする光通信方法。
  23. 請求項15乃至22のいずれか1つに記載の光通信方法において、
    送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の受信波長の中で、該送信時間を要求している子ノードが最も速く変更できる波長を受信可能な光受信器を選択する、ことを特徴とする光通信方法。
  24. 請求項15乃至23のいずれか1つに記載の光通信方法において、
    送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の中で、該送信時間を要求している子ノードの送信波長を受信するのに、最も速く受信波長を変更できる光受信器を選択する、ことを特徴とする光通信方法。
  25. 請求項15乃至24のいずれか1つに記載の光通信方法において、
    前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器に、2波長以上の送信時間が割当てられた場合、単位時間内に該受信器に割り当てられた送信時間のうち、同一の波長が割当てられている送信時間が隣り合うように並べなおす、ことを特徴とする光通信方法。
  26. 請求項15乃至25のいずれか1つに記載の光通信方法において、
    子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、m(m:正の整数)単位時間毎に行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる、ことを特徴とする光通信方法。
  27. 請求項15乃至25のいずれか1つに記載の光通信方法において、
    子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、送信時間の割当てを要求する子ノードの組み合わせに変化があった最初の単位時間のみ行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる、ことを特徴とする光通信方法。
  28. 請求項15乃至27のいずれか1つに記載の光通信方法において、
    前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長を単位時間内には切り換えず、p(p:正の整数)単位時間毎に切替え、各単位時間に対しては受信波長が固定された光受信器として子ノードの送信時間を割当てる、ことを特徴とする光通信方法。
  29. 1個の親ノードとn(n:正の整数)個の子ノードとの間を光伝送路で接続した一対多接続からなり、前記子ノードが具備する光送信器の送信波長として各々k(k:1<k≦nなる整数)種類の波長のうちいずれか一つの波長を用い、少なくとも1個以上の前記子ノードに、前記k種類の波長のうち少なくとも2つ以上の波長から送信波長を選択する機能を具備させ、前記k種類の波長の光信号のうち、少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器を少なくとも1台以上含んだL(L:0<L<k)台の光受信器を前記親ノードに具備させ、該選択受信する受信器の少なくとも1台が選択しうる波長が、送信波長の異なる子ノード間に跨った光通信システムにおける、前記子ノードから前記親ノードへ向かう上り方向の光通信を実施するために、前記親ノードに装備される制御装置であって、
    前記子ノードから申告される送信時間を、前記L個の光受信器に対し単位時間における信号受信時間として割り当てる際に、該信号受信時間が前記L個の光受信器間で平滑化されるように、前記送信波長を選択する機能を具備した子ノードの送信波長、送信時間を要求した子ノードの送信時間と送信タイミングおよび、前記少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長の切替タイミングを決定する、
    ことを特徴とする制御装置。
  30. 請求項29に記載の制御装置において、
    前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に要求送信時間の割当てを行い、
    前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、
    該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、
    前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、
    ことを特徴とする制御装置。
  31. 請求項29に記載の制御装置において、
    前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、該送信時間を割当てることで信号受信時間が前記単位時間と等しくなる光受信器があればその光受信器に要求送信時間を割当て、無い場合は信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に割当てを行い、
    前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、
    該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、
    前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、
    ことを特徴とする制御装置。
  32. 請求項30もしくは請求項31に記載の制御装置において、
    送信時間の割当てにより前記光受信器の空き時間が短縮され、受信可能な波長数のより少ない光受信器の空き時間よりも短くなった場合、
    該受信可能な波長数がより少なくかつ空き時間が長い光受信器で、既に割当てられている送信時間を、該送信時間が割当てられた光受信器と交換可能な光受信器があれば、該既割当て時間を交換可能な光受信器の中で、空き時間が最も長いものの既割当て送信時間と該送信時間が割当てられた光受信器の既割当て送信時間を交換する、
    ことを特徴とする制御装置。
  33. 請求項29乃至32のいずれか1つに記載の制御装置において、
    前記親ノードの有するL台の光受信器が受信可能な波長に重複が無く、前記子ノードの送信波長であるk種類の波長が、いずれか1台の光受信器に割当てられている、
    ことを特徴とする制御装置。
  34. 請求項29乃至33のいずれか1つに記載の制御装置において、
    前記単位時間は、前記n個の子ノードの要求する送信時間の総和を、送信時間を要求した前記子ノードの数と該送信時間を要求した子ノードが送信可能な前記親ノードの光受信器の総数のいずれか小さいほうの数で除した値とする、
    ことを特徴とする制御装置。
  35. 請求項29乃至34のいずれか1つに記載の制御装置において、
    前記送信時間の割当ての結果、各光受信器の信号受信時間が前記単位時間を超過し又は余剰が発生する場合は、前記送信時間の廃棄は行わず、
    次に送信時間の割当てを決定する際に、次の単位時間内に前記超過の時間を既割当て時間として取り扱い、又は該剰余の時間を割当てが行われていない空き時間として取り扱う、
    ことを特徴とする制御装置。
  36. 請求項29乃至35のいずれか1つに記載の制御装置において、
    前記子ノードが複数の優先クラスに分類されている場合、前記送信時間の割当てを、最も高い優先クラスに属する子ノード群から、順次優先度の高い順に、最も優先度の低いクラスに属する子ノード群まで、順番に適用する、ことを特徴とする制御装置。
  37. 請求項29乃至36のいずれか1つに記載の制御装置において、
    送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の受信波長の中で、該送信時間を要求している子ノードが最も速く変更できる波長を受信可能な光受信器を選択する、ことを特徴とする制御装置。
  38. 請求項29乃至37のいずれか1つに記載の制御装置において、
    送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の中で、該送信時間を要求している子ノードの送信波長を受信するのに、最も速く受信波長を変更できる光受信器を選択する、ことを特徴とする制御装置。
  39. 請求項29乃至38のいずれか1つに記載の制御装置において、
    前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器に、2波長以上の送信時間が割当てられた場合、単位時間内に該受信器に割り当てられた送信時間のうち、同一の波長が割当てられている送信時間が隣り合うように並べなおす、
    ことを特徴とする制御装置。
  40. 請求項29乃至39のいずれか1つに記載の制御装置において、
    子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、m(m:正の整数)単位時間毎に行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる、ことを特徴とする制御装置。
  41. 請求項29乃至39のいずれか1つに記載の制御装置において、
    子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、送信時間の割当てを要求する子ノードの組み合わせに変化があった最初の単位時間のみ行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる、ことを特徴とする制御装置。
  42. 請求項29乃至41のいずれか1つに記載の制御装置において、
    前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長を単位時間内には切り換えず、p(p:正の整数)単位時間毎に切替え、各単位時間に対しては受信波長が固定された光受信器として子ノードの送信時間を割当てる、ことを特徴とする制御装置。
  43. 1個の親ノードとn(n:正の整数)個の子ノードとの間を光伝送路で接続した一対多接続からなり、前記子ノードが具備する光送信器の送信波長として各々k(k:1<k≦nなる整数)種類の波長のうちいずれか一つの波長を用い、少なくとも1個以上の前記子ノードに、前記k種類の波長のうち少なくとも2つ以上の波長から送信波長を選択する機能を具備させ、前記k種類の波長の光信号のうち、少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器を少なくとも1台以上含んだL(L:0<L<k)台の光受信器を前記親ノードに具備させ、該選択受信する受信器の少なくとも1台が選択しうる波長が、送信波長の異なる子ノード間に跨った光通信システムにおける、前記子ノードから前記親ノードへ向かう上り方向の光通信のトラフィックを制御する制御装置に実装されるプログラムであって、
    前記子ノードから申告される送信時間を、前記L個の光受信器に対し単位時間における信号受信時間として割り当てる際に、該信号受信時間が前記L個の光受信器間で平滑化されるように、前記送信波長を選択する機能を具備した子ノードの送信波長、送信時間を要求した子ノードの送信時間と送信タイミングおよび、前記少なくとも2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長の切替タイミングを決定する第1ステップを有する、
    ことを特徴とするプログラム。
  44. 請求項43に記載のプログラムにおいて、前記第1ステップは、
    前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に要求送信時間の割当てを行い、
    前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、
    該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、
    前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、ことを特徴とするプログラム。
  45. 請求項43に記載のプログラムにおいて、前記第1ステップは、
    前記送信時間を要求した子ノードのうち、送信信号の可変波長数の少ないものから順に、同じ可変波長数の場合は要求送信時間の長いものから順に、該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な前記光受信器の中で、受信可能な波長数が少ないものから順に、該送信時間を割当てることで信号受信時間が前記単位時間と等しくなる光受信器があればその光受信器に要求送信時間を割当て、無い場合は信号受信時間の空き時間が最も長い光受信器に割当てを行い、
    前記単位時間を超過せずに割当てられるまで再帰的に割当てを実行し、
    該子ノードが送信可能な波長の光信号を受信可能な全ての前記光受信器に割当てを実行した結果、前記単位時間を超過する場合は該送信時間を廃棄し、
    前記送信時間を要求した全ての子ノードの送信時間が割り当てられ若しくは廃棄されるまでそれを再帰的に繰り返す、
    ことを特徴とするプログラム。
  46. 請求項44もしくは請求項45に記載のプログラムにおいて、
    送信時間の割当てにより前記光受信器の空き時間が短縮され、受信可能な波長数のより少ない光受信器の空き時間よりも短くなった場合、
    該受信可能な波長数がより少なくかつ空き時間が長い光受信器で、既に割当てられている送信時間を、該送信時間が割当てられた光受信器と交換可能な光受信器があれば、該既割当て時間を交換可能な光受信器の中で、空き時間が最も長いものの既割当て送信時間と該送信時間が割当てられた光受信器の既割当て送信時間を交換する第2ステップを有する、
    ことを特徴とするプログラム。
  47. 請求項43乃至46のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
    前記親ノードの有するL台の光受信器が受信可能な波長に重複が無く、前記子ノードの送信波長であるk種類の波長が、いずれか1台の光受信器に割当てられていることを特徴とするプログラム。
  48. 請求項43乃至47のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
    前記単位時間は、前記n個の子ノードの要求する送信時間の総和を、送信時間を要求した前記子ノードの数と該送信時間を要求した子ノードが送信可能な前記親ノードの光受信器の総数のいずれか小さいほうの数で除した値とする、
    ことを特徴とするプログラム。
  49. 請求項43乃至48のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
    前記送信時間の割当ての結果、各光受信器の信号受信時間が前記単位時間を超過し又は余剰が発生する場合は、前記送信時間の廃棄は行わず、
    次に送信時間の割当てを決定する際に、次の単位時間内に前記超過の時間を既割当て時間として取り扱い、又は該剰余の時間を割当てが行われていない空き時間として取り扱う第3ステップを有する、
    ことを特徴とするプログラム。
  50. 請求項43乃至49のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
    前記子ノードが複数の優先クラスに分類されている場合、前記送信時間の割当てを、最も高い優先クラスに属する子ノード群から、順次優先度の高い順に、最も優先度の低いクラスに属する子ノード群まで、順番に適用する第4ステップを有する、
    ことを特徴とするプログラム。
  51. 請求項43乃至50のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
    送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の受信波長の中で、該送信時間を要求している子ノードが最も速く変更できる波長を受信可能な光受信器を選択する第5ステップを有する、
    ことを特徴とするプログラム。
  52. 請求項43乃至51のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
    送信時間を割り当てる条件が同一の光受信器が複数存在した場合、該複数の光受信器の中で、該送信時間を要求している子ノードの送信波長を受信するのに、最も速く受信波長を変更できる光受信器を選択する第6ステップを有する、
    ことを特徴とするプログラム。
  53. 請求項43乃至52のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
    前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器に、2波長以上の送信時間が割当てられた場合、単位時間内に該受信器に割り当てられた送信時間のうち、同一の波長が割当てられている送信時間が隣り合うように並べなおす第7ステップを有する、ことを特徴とするプログラム。
  54. 請求項43乃至53のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
    子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、m(m:正の整数)単位時間毎に行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる第8ステップを有する、
    ことを特徴とするプログラム。
  55. 請求項43乃至53のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
    子ノードの送信波長の変更を伴う送信時間の割当てを、送信時間の割当てを要求する子ノードの組み合わせに変化があった最初の単位時間のみ行い、それ以外の単位時間は直前の波長変更を伴う送信時間の割当てで決められた波長を維持して送信時間を割当てる第9ステップを有する、
    ことを特徴とするプログラム。
  56. 請求項43乃至55のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
    前記親ノードの前記2波長以上の時間軸上で重ならない光信号を選択受信する光受信器の受信波長を単位時間内には切り換えず、p(p:正の整数)単位時間毎に切替え、各単位時間に対しては受信波長が固定された光受信器として子ノードの送信時間を割当てる第10ステップを有する、
    ことを特徴とするプログラム。
  57. 請求項43乃至56のいずれか1つに記載のプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
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